JP2019513483A - カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック - Google Patents

カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック Download PDF

Info

Publication number
JP2019513483A
JP2019513483A JP2018554084A JP2018554084A JP2019513483A JP 2019513483 A JP2019513483 A JP 2019513483A JP 2018554084 A JP2018554084 A JP 2018554084A JP 2018554084 A JP2018554084 A JP 2018554084A JP 2019513483 A JP2019513483 A JP 2019513483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
shell
brake
head
anchor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018554084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7082946B2 (ja
Inventor
マンリー,ケヴィン
Original Assignee
ストライカー・ユーロピアン・ホールディングス・I,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ストライカー・ユーロピアン・ホールディングス・I,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー filed Critical ストライカー・ユーロピアン・ホールディングス・I,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
Publication of JP2019513483A publication Critical patent/JP2019513483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7082946B2 publication Critical patent/JP7082946B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/10Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges for stereotaxic surgery, e.g. frame-based stereotaxis
    • A61B90/11Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges for stereotaxic surgery, e.g. frame-based stereotaxis with guides for needles or instruments, e.g. arcuate slides or ball joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0604Construction of the male part
    • F16C11/0609Construction of the male part made from two or more parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/10Arrangements for locking
    • F16C11/103Arrangements for locking frictionally clamped
    • F16C11/106Arrangements for locking frictionally clamped for ball joints
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/10Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges for stereotaxic surgery, e.g. frame-based stereotaxis
    • A61B2090/103Cranial plugs for access to brain
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2316/00Apparatus in health or amusement
    • F16C2316/10Apparatus in health or amusement in medical appliances, e.g. in diagnosis, dentistry, instruments, prostheses, medical imaging appliances

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

医療装置を組織に対して選択方位に静止して保持するためのカニューレロック。カニューレロックは、アンカーを有するシェルを備える。アンカーは、シェルを組織に静止して保持するように展開される。旋回ブレーキ(95)がシェル内に配置されている。ブレーキは、医療装置を保持する。ブレーキの方位、従って、装置の方位が確立されると、ブレーキが固定される。ブレーキ(95)は、ブレーキをシェルの内面に対して外方に拡張させることによって固定され、これによって、ブレーキ(95)及び医療装置が選択方位に保持されることになる。

Description

本発明は、一般的に、カニューレ又は他の装置を患者に保持するために用いられるカニューレロックに関する。本発明のカニューレロックは、アンカーと、カニューレロックを該カニューレロックが着座される組織の区域に正しく固定するようにアンカーを取り付けるためのアセンブリと、を備えている。本発明のカニューレロックは、装置を該装置の方位と無関係に固定された角方位に容易に係止することができるように、さらに構成されている。
術中に細長の装置が患者に形成された切開部内に挿入される多くの医療又は外科手術が知られている。この装置は、その遠位端が患者内の器官又は組織の区域の内側の特定の目標箇所に位置決めされるように、患者に挿入される。例えば、脳内の異常が疑われた時、この異常が位置すると考えられる脳の区域から組織のサンプルを得ることが望ましい。この手術を行うために、ニードルが脳の目標区域に正確に位置決めされる。このニードルを用いて、組織の一部を摘出し、これによって、組織の病変を解析し、異常が存在するかどうかを決定することになる。いったんニードルがこのように位置決めされたなら、該ニードルを目標に対して保持する必要がある。摘出された組織が所望の組織であることを確実にすると共に、手術の実施に関連する合併症を最小限に抑えることを確実にするために、ニードルを係止する必要がある。
カニューレロックは、その名前が暗示するように、カニューレ、ニードル、又は他の装置を該装置が患者内に挿入される時に静止して保持するものである。一般的に、カニューレロックは、基部及びクランプを備えている。基部は、静止構造体である。基部と一体化された又は基部に取り付けられた構成要素によって、基部は、カニューレ又はニードルが位置決めされた目標箇所の上方の組織の区域に静止して保持される。基部は、空洞を備えている。クランプは、この空洞内に着座している。クランプは、係合時にカニューレ又は他の装置を基部に静止して保持するロックのサブアセンブリである。多くのクランプは、一般的に球と見なされる形状を有している。カニューレ又は他の装置を位置決めするプロセスの一部として、最初、基部が目標箇所の上方の組織の区域に固定される。クランプが、基部の空洞内に着座される。カニューレ又は他の装置が、クランプを貫通する孔内に着座される。クランプが回転される。この回転によって、カニューレ又は他の装置が、ロックを通して組織に挿入された時、その遠位端が目標箇所に確実に位置決めされる軌道上にあることが確実になる。クランプが典型的に球状であることを考慮すると、通常、クランプを該クランプを貫通する2つの軸を中心として回転させることが可能である。いったんカニューレ又は他の装置が目標箇所に位置決めされたなら、係止要素によってロックが固定されることになる。これらの構成要素は、クランプを基部に対する特定の方位に係止するようになっている。これらの係止要素の固定によって、装置は、手術を行う時間の全体にわたって意図された方位に確実に維持されることになる。
脳生検ニードルを適所に保持するために用いられるカニューレロックを含む多くのカニューレロックは、関連するカニューレ又はニードルを合理的に適所にしっかりと保持するようになっている。それにも関わらず、これらのロックを用いるのにいくらかの労力が必要である。例えば、脳生検ニードルを適所に保持するために用いられるカニューレロックは、典型的には、1つ又は複数のネジによって、頭蓋骨に静止して保持されるようになっている。これのネジは、基部から外方に延在する。これらのネジは、頭蓋骨に形成された(生検ニードルが貫入される)孔を囲む頭蓋骨の区域内に延びることになる。カニューレロックを患者にネジ締結する方法の欠点は、ネジを患者内にねじ込み、次いで、ニードルが引き出された後、ネジを緩めるために費やする時間が、手術を行うために費やされる全時間を増大させることである。これは、最近の外科手術の目的の1つに反するものである。特に、手術の1つの目的は、該手術を可能な限り迅速に行うことにある。手術を迅速に行うことによって、患者に対する麻酔の量を減らし、患者の通常覆われている内部組織を周囲環境及びこの環境に本質的に存在する感染誘発媒体に晒す時間を最小限に抑えることができる。
さらに、ネジを受け入れるための孔を頭蓋骨に開けることによって、患者の体が受ける外傷が増大することになる。
いくつのカニューレロックのさらに他の欠点は、それらのクランプの配置に関するものである。具体的には、適所に係止される装置が位置決めされたなら、クランプの一部の構成要素を操作し、クランプを(クランプの剛性がカニューレ又は他の装置を基部に保持する)係止状態にする必要がある。装置は、典型的には、カニューレロックから近位側に延在している。これによって、問題が生じることになる。何故なら、装置が基部に対して特定の方位にある時、該装置は、クランプの操作される構成要素へのアクセスを妨げる場合があるからである。これによって、クランプを係止状態に設定することが本質的に不可能になることがある。もしこのような事態が生じたなら、カニューレロックを再位置決めする必要がある。この再位置決めを行うために、少なくとも、手術を行うために必要な全時間が増大する。状況によっては、新しいアクセス孔及びネジ孔を形成する必要が生じた場合、カニューレロックの再位置決めによって、患者が晒される外傷がさらに増大することになる。
特許文献1のカニューレロックは、この問題を改善させようと試みている。このカニューレロックは、内側リングを備え、この内側リングから多数の脚が遠位側前方に延在している。これらの脚は、リングに屈曲可能に取り付けられている。2つの軸を中心として枢動することができる内側シースが、リング内に配置されている。細長のチューブが、内側シースから延在している。チューブ内に設置された器具の位置を固定する時点で、上側リングが回転される。上側リングが回転する結果として、内側シースが2つのリング間でクランプされる。また、内側シースは、脚の外方屈曲を生じさせるように配置されている。これによって、脚が骨の内面の下を掴み、カニューレロックは、該ロックが骨の内外面間で圧縮された状態で着座することになる。
この種の装置に関する1つの課題は、施術者がチューブを所望の位置に係止するために2つの手を必要とすることである。第1の手は、チューブを所望の位置に保持するために必要であり、第2の手は、シースを2つのリング間にクランプするために上側リングを回転させるために用いられる。さらに、このロックは、該ロックを骨、具体的には、頭蓋骨の下に係留するために、脚を骨、すなわち、頭蓋骨の下方に位置決めさせるために必要である。これは、脚を脳を覆う保護膜を貫通しないように頭蓋骨の下方に延ばすために、ロックの正確な位置決めを必要とする。
国際特許出願公開第2016/178857A1号パンフレット
本発明は、新規の有用なカニューレロックに関する。本発明のカニューレロックは、カニューレ及びニードルのような医療装置を該ロックが取り付けられる生体構造の部分に対して固定位置に保持するものである。本発明のカニューレロックは、カニューレロックが配置される組織に該組織へのねじ込みを必要とせずにカニューレロックを保持する特徴部を備えている。このアセンブリのカニューレロックは、該ロックに対するカニューレ又はニードルの方位と無関係に、該装置を固定された角方位に保持するために固定されるカニューレロックの作動構成要素にアクセス可能となるように、さらに構成されている。
本発明のカニューレロックは、シェル及びブレーキを備えている。ブレーキは、シェル内に配置されている。典型的には、シェル又はブレーキの少なくとも1つは、複数の構成部品から組み立てられている。
シェルは、シェルの残りに移動可能に取り付けられた少なくとも1つのアンカーを備えている。駆動部材がシェル内に配置されている。駆動部材は、作動時に、アンカーを後退位置から拡張位置に変位させるように構成されている。アンカーは、拡張位置に移動すると、シェルに隣接する組織内に突出し、カニューレロックを組織に固定する。アンカーが突出可能な組織の一種は、骨である。
本発明のいくつかの態様では、駆動部材は、リング状に形作られている。駆動部材は、シェルの一部であるキャップを基部に対して移動させることによって、作動されるようになっている。基部は、シェルの他の構成要素である。
ブレーキアセンブリは、基部及びヘッドを備えており、これらは、いずれもシェル内に配置されている。チューブが基部及びヘッドに接続し、シェルから近位側に延在している。チューブは、ロックが適所に保持することを意図するカニューレ又は他の装置を受け入れる孔を有するように形成されている。ブレーキの基部及びヘッドは、シェルの内側において少なくとも1つの軸を中心として回転することが可能になっている。ブレーキアセンブリは、ブレーキの基部及びヘッドを互いに対して及びシェルの表面に対して選択的に付勢するアクチュエータを備えている。シェルに対するブレーキ構成要素のこの押圧が、チューブ、従って、チューブ内の装置をシェルに対して固定された角方位に保持することになる。
本発明のいくつかの態様では、チューブは、基部又はヘッドの一方を他方から離れる方に相対的に移動させるアクチュエータとして機能する。これは、このカニューレロックを用いるユーザーが片方の手でチューブを所望の位置に位置決めし、いったんチューブが配置されたなら、チューブを該位置に係止することができることを意味している。
本発明のいくつかの態様では、ブレーキの基部及びヘッドは、協働して2つの軸を中心として湾曲する外形を有している。これによって、シェルに対するブレーキの角方位をシェルを通る静止している2つの軸を中心として設定させることが可能になる。本発明のこれらの態様のいくつかにおいて、ブレーキの基部及びヘッドは、協働して球状の外形を有している。
本発明は請求項に詳細に指摘されている。本発明の前述の及びさらなる特徴並びに利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を読むことによって理解されるだろう。
本発明のカニューレロックの斜視図である。 カニューレロックの分解図である。 骨の区域に着座したカニューレロックの断面図である。 シェルの基部の斜視図である。 図4の基部の断面図である。 シェルのキャップの頂部の斜視図である。 図6のキャップの底の斜視図である。 図6のキャップの断面図である。 アンカーの斜視図である。 駆動リングの斜視図である。 図10の駆動リングの断面図である。 ブレーキの基部要素である底半球体の斜視図である。 ブレーキの底半球体の断面図である。 ブレーキのヘッド要素である上半球体の斜視図である。 図14の上半球体の断面図である。 カニューレロックのアクセスチューブの斜視図である。 アクセスチューブがいかに駆動リングを引き出すための工具として機能するかを示す斜視図である。 アクセスチューブがいかに駆動リングを引き出すための工具として機能するかを示す断面図である。 ブレーキが解除状態にある時の本発明の第1の代替的カニューレロックの斜視図である。 ブレーキが解除状態にある時の代替的カニューレロックの断面図である。 代替的カニューレロックのシェルの斜視図である。 図20のシェルの断面図である。 ブレーキが固定状態にあり、かつアンカーが拡張状態にある時の代替的カニューレロックの斜視図である。 ブレーキが固定状態にあり、かつアンカーが拡張状態にある時の代替的カニューレロックの断面図である。 本発明の第2の代替的カニューレロックの斜視図である。 図25のカニューレロックの断面図である。 図25のカニューレロックの分解図である。 図25のカニューレロックの基部の斜視図である。 図28の基部の断面図である。 図25のカニューレロックのキャップの斜視図である。 図30のキャップの断面図である。 図25のカニューレロックの遠位側駆動リングの斜視図である。 図25の遠位側駆動リングの断面図である。 図25のカニューレロックの近位側駆動リングの斜視図である。 図34の近位側駆動リングの断面図である。 図25のカニューレロックのトランクの斜視図である。 図36のトランクの断面図である。 図36のトランクを覆って配置されたフィンガーグリップの斜視図である。 組織、具体的には、骨内に埋設された図25のカニューレロックの遠位端の拡大断面図である。
[I.第1の実施形態]
図1、図2及び図3は、本発明のロック30を示している。ロック30は、該ロックが取り付けられる患者の生体構造の区域に対して、医療又は外科装置を所定の角方位に保持するものである。図1に示される装置は、ニードル32である、この装置は、カニューレであることが多い。ニードルと同様、カニューレは、チューブ状装置である。多くの場合、カニューレは、ニードルよりも大きい直径を有している。従って、このロック30は、カニューレロック30と呼ばれることが多い。このカニューレロック30によって保持可能な装置として、ニードル及びカニューレに加えて、医療診断法及び/又は医療処置を行うために患者に皮下挿入される他の装置が挙げられれることを理解されたい。具体的には、本発明のカニューレロックによって迅速に保持可能な医療装置として、エンドスコープが挙げられる。
カニューレロック30は、シェル36を備えている。シェル36は、カニューレロック30の組立部品であり、カニューレロック30が配置される骨の区域に離脱可能に固定されるものである。ブレーキ95が、シェル36内に移動可能に配置されてる。ブレーキ95も、カニューレロック30の組立部品であり、カニューレロック30が保持する装置を離脱可能に受け入れ、該装置をカニューレロック30が固定された骨に対して固着させるものである。
シェル36は、基部40及びキャップ70を備えている。図4及び図5に最もよく示されるように、基部40は、概して、リング状の構成要素である。基部40は、滑らかな円筒の形態にある外面を有する遠位区域42を有している。(ここで、「遠位側(distal)」という用語は、ロック30を用いて手術を行う施術者から離れ、装置32が導かれる患者上又は患者内の部位に向かう方を意味すると理解されたい。「近位側(oroximal)」という用語は、装置32が導かれる部位から離れ、施術者に向かう方を意味すると理解されたい。)遠位区域42の外径は、カニューレロック30が固定されるべき骨の区域に形成された孔内に緊密にスリップ嵌合されるように、寸法決めされている。カニューレロック30が生検ニードルを適所に保持するために用いられる本発明の態様では、頭蓋骨の孔は、典型的には、2,5mm未満の直径であり、1.5mm未満の直径であってもよい。また、基部40は、遠位区域42の遠位端から半径方向内方に延在するリップ43を有するように、形成されている。
シェル基部40は、近位区域52を有するようにさらに形成されている。近位区域52は、遠位区域42と連続しており、遠位区域42の近位側に位置している。基部40は、(部番が付されない)ネジ山がシェル近位区域52の外面の周りに周方向に延在するように、形成されている。
シェル基部40は、複数のノッチ44を有するようにさらに形成されている。これらのノッチ44は、基部の遠位端から近位側上方に延在している。各ノッチ44は、基部遠位区域42を部分的に貫通している。ノッチ44は、互いに等間隔で離間している。また、複数の孔46が、シェル基部40の遠位区域42に形成されている。シェル基部40は、
孔46の長軸がシェル基部42を貫通する近位―遠位方向長軸と直交するように、形成されている。各孔46は、ノッチ44の各1つと関連している。さらに具体的には、シェル基部40は、各孔46がノッチの頂部の近傍においてシェルノッチ44の各1つと交差するように、形成されている。
図6、図7及び図8に最もよく示されるように、シェル36のキャップ70は、ディスク状ヘッド72を備えている。リム74が、ヘッド72から下方に向かってかつヘッド72の周りに周方向に延在している。リム74の円筒状内面には(部番が付されない)ネジ山が形成されている。シェル36を形成する構成要素は、キャップ70のネジ付きリム74が基部40の近位区域52の周りのネジ山に係合することができるように、構成されている。
キャップ70は、リング76を有するようにさらに形成されている。リング76は、ヘッド72の遠位側を向く面から遠位側前方に延在している。リング76は、リム74の半径方向内方に位置している。さらに具体的には、シェル36を形成する構成要素は、キャップ70が基部40の周りにねじ込まれた時にリング76が基部の近位区域52の内面のいくらか内方に位置するように、配置されている。さらに具体的には、リング76は、キャップ70が基部40の周りにねじ込まれた時に該リングが基部近位区域52の内面に沿って自在に移動することができるように、寸法決めされている。
また、キャップ70は、リング76及び該リング内に位置するヘッド72の部分が球のスライス面である表面78を画定するように、形作られている。表面78の近位端において、該表面は、キャップヘッド72を貫通する開口80に繋がっている。表面78は、キャップ70及び開口80を通る近位―遠位方向長軸の周りにこの軸を中心として周方向に延在している。
キャップ70は、リム74から半径方向外方に延在する4つの翼84を有するように、さらに形成されている。翼84は、互いに等間隔で離間している。キャップ70は、各翼84がキャップ70を貫通する長軸と交差する面において芯出しされるように、さらに形成されている。翼84は、基部40に対するキャップ70の回転を容易にするための指掴み部として機能するものである。
図9に1つが示されるアンカー56は、シェル基部40内のノッチ44の各々内に移動可能に取り付けられている。各アンカー56は、細長の脚58を有するように形作られている。脚58は、アンカー56の一部であり、基部40の長軸と略平行に延在している。アンカー56の上面は、アンカーが着座するノッチ44内におけるアンカーの旋回を容易にするために湾曲している。足60がアンカーの遠位端から外方に延在している。アンカー56の底面62、すなわち、足60の裏を形成するアンカーの表面は、湾曲している。さらに具体的には、表面62は、外方に延在するにつれて上方に湾曲するように、湾曲している。この表面は、足の平面65まで延在している。従って、アンカー56は、表面62,65が交差する箇所にエッジ刃64を有している。
各アンカー56は、貫通孔68を有するようにさらに形成されている。貫通孔68は、脚58の湾曲した上面の下方においてアンカーを左右方向に貫通している。
各アンカー56は、アンカーが着座するノッチ内に旋回可能に取り付けられている。図2に2つ示されているピン69が、各ノッチ44と関連する孔46内に着座している。ノッチ44内を通るピン69の一部が、このノッチ内に位置するアンカー孔68を貫通している。これによって、ピン69は、アンカー56をシェル基部40に対して旋回可能に保持する。これらの構成要素の寸法決めによって、アンカー56の内面が基部の円筒状内面と同一面をなす時、アンカーの足60は、基部40の外面から外方に突出することになる。
以下、図10及び図11を参照して、駆動リング88について説明する。駆動リング88は、シェル36の基部40内に摺動可能に配置されている。その名前が暗示されるように、駆動リング88は、リング状構造体である。駆動リング88は、リングの近位端から遠位側に延在する外面90が円筒形状を有するように、形成されている。外面90は、駆動リング88がシュル基部40の内面に対して緊密にスリップ嵌合することを可能にする直径を有している。外面90は、リング88の長さの少なくとも75%にわたって近位―遠位方向に延在している。駆動リングは、外面90の遠位端から遠位側に延在する内向きテーパが付された外面92を有している。従って、外面90の遠位端から遠位側に向かって、駆動リング88の外径が減少している。
駆動リング88は、リングの内側の周りに周方向に延在する内面94を有するように、さらに形成されている。駆動リング88は、内面94が球のスライス面である形状を有している。内面94が芯出しされる球の中心は、駆動リングの近位端に沿って延在する面と駆動リングを通る近位―遠位方向長軸とが交差する点である。内面94によって画定された空洞は、駆動リング88の(部番が付されない)遠位端開口まで延在している。
キャップ70が駆動リング88に配置された時、キャップ内面78及び駆動リング内面94のそれぞれの切断球区域は、共通点に芯出しされるようになっている。
ブレーキ95は、複数の構成要素を備えている。これらの構成要素の1つは、図12及び図13を参照として説明する底半球96と呼ばれる基部である。底半球96は、半球状である。底半球96は、駆動リング88の内面94によって画定された空洞内に着座することができるような半径を有している。カニューレロック30を形成する構成要素は、底半球96が、駆動リング88内に着座した時、該底半球体の平面が駆動リングの平面状近位端面と本質的に共面となるように、さらに形作られている。
底半球体96は、孔98を有するように形成されている。孔98は、底半球体96の平面から該半球体を長手方向に貫通している。孔98は、半球体96の遠位端極から近位側に延在する長軸に対して芯出しされている。
ブレーキ95の第2の構成要素は、上半球体104と呼ばれるヘッドである。上半球体104は、図14及び図15に最もよく示されるように、半球状の基部106を備えている。この基部106は、底半球体96と同一の曲率半径を有している。上半球体104の一部である円筒状のステム108が、基部106から上方に延在している。ステム108は、基部の極、すなわち、基部106の平面から最も離間した該基部の湾曲部分の点に対して芯出しされている。
上半球体104は、孔110を有するようにさらに形成されている。孔110は、ステム108及び該ステムの下方に位置する基部106の部分の近位−遠位方向長軸に沿って延在している。上半球体は、孔110が(部番が付されない)ネジ山を有するように、形成されている。
ブレーキ95は、図2、図3及び図16に最もよく示されるチューブ114を備えている。チューブ114は、複数の区域を備えており、これらの区域の各々は、概して、円筒状の外面を有している。最遠位端において、チューブ114は、足116を備えている。足116は、底半球体96内の孔98に緊密にスリップ嵌合し、該孔98内において回転するように寸法決めされている。足116の近位側にごく隣接して、チューブ114は、脚118を有するように形成されている。脚116の外径は、足116の外径よりも大きくなっている。さらに具体的に、脚の外径は、脚が底半球体96の孔98内に着座することができない大きさになっている。脚118の外径は、(部番が付されない)ネジ山を有するように形成されている。チューブ114は、脚118のネジ山が上半球体104の孔110のネジ山と係合することができるように、形成されている。
脚118のごく近位側に位置するトランク120は、チューブ114の最近位部分である。トランク120は、滑らかな壁外面を有している。トランク120の外面は、足116のネジ山の半径方向外方に位置している。チューブ114は、トランク120がチューブの全長の少なくとも50%の長さを占めるように形成されている。チューブ114は、チューブの近位端から典型的に0,5mm未満のわずか距離にわたって、溝122がトランク120の周りに周方向に延在するように形成されている。
チューブ114は、チューブの互いに向き合った近位端と遠位端との間に延在する長手方向に延在する孔124を備えている。また、チューブ114は、直径方向において向き合った2つの開口126を有するように形成されている。1つの開口が、図1及び図2に示されている。開口126は、溝122の遠位側の位置において、トランク120に配置されている。開口126は、チューブ114の長軸と直交する軸と同軸であり、かつ該軸に対して芯出しされている。各開口126は、軸方向に延在する孔124内に開いている。
ロッド132は、カニューレロック30を固定し、かつ解除させるために用いられるものである。ロッド132は、円筒状である。ロッド132は、開口126を貫通するように寸法決めされている。ロッド132は、該ロッドを横方向に貫通する孔134を有するように、形成されている。ロッド132は、チューブ114と一体の開口126に取外し可能に嵌合されるようになっている。ロッド132は、チューブ114の回転を容易にするために、設けられている。ロッド132は、チューブ114に装着される時、ロッド孔134がチューブ114の孔124と同軸となるように、位置決めされるようになっている。これによって、カニューレロック30によって適所に保持されたニードル32又は他の装置をチューブ114及びロッド132の両方を貫通させることが可能である。
カニューレロック30を用いてニードル32のような装置を静止して保持するために、最初、ロックが固定されるべき骨に孔がドリルによって穿孔される。図3及び図18は、このような孔142を示している。シェル36の基部40が、この孔142内に嵌合される。この時、アンカー56は、自在に旋回可能になっている。基部40が孔142内に着座した時、アンカー56は、基部40を通る長軸に向かって内方に旋回される。アンカー56は、後退状態にある。駆動リング88が、シェル基部40内に着座される。この時、駆動リング88のテーパ面92は、アンカー56の脚58の内面に着座する。ブレーキ95の底半球体96が、駆動リングの内面に着座される。ブレーキ95の上半球体104が底半球体96を覆って着座され、これによって、これらの半球体のそれぞれの平面が互いに当接しかつ整合する。半球体96,104がこのように配置された結果として、底半球体96及び上半球体104のそれぞれの孔98,110が真っ直ぐに並ぶことになる。
チューブ114は、半球体96,104に嵌合される。具体的には、チューブ脚118が上半球体110内にねじ込まれ、これによって、チューブ足116が底半球体98内に突出することになる。
次いで、シェル36のキャップ70が、チューブを覆って装着され、相補的な基部40にネジ締結される。キャップ70が基部40にねじ込まれたことによって、キャップと一体のリング76が駆動リング88の外側円面と当接する。キャップ70の連続的な遠位方向変位の結果、駆動リング88の同様の遠位方向変位が生じる。駆動リング88が遠位方向に変位すると、最初、駆動リング88のテーパ面92、次いで、主外面90がアンカー56の脚58の隣接する内面を押圧する。これによって、アンカー56の半径方向外方変位が生じる。具体的には、アンカー56の足60は、基部40の外面から外方に旋回する。足60が外方に旋回すると、該足は、基部が着座する孔142を覆う骨内に突出する。足60の骨内へのこの埋設によって、基部40及び基部に嵌合された構成要素が、骨に一時的に保持されることになる。
駆動リング88の下方移動は、基部40と一体のリップ43に対する駆動リングの遠位端の当接によって停止される。
いったんシェル36の基部40が骨に固定されたなら、ニードル32又は他の装置が、チューブ内の孔124に挿入される。チューブ114又はチューブから延在する装置を操作することによって、半球体96,104は、それらの共通の中心点を通る2つの軸を中心として回転される。装置32が底半球体及びシェル36の基部4から組織内に突出する時に、シェル36に対するブレーキ95の方位が装置32の軌道を確立するように設定される。
いったん装置32の軌道が設定されたなら、ブレーキ95が固定される。ブレーキ95は、チューブ114を回転させることによって固定される。チューブがこのように回転した時、ブレーキの底半球体96は、静止位置にあることを理解されたい。さらに、チューブが同様に静止位置にある。従って、チューブ114に対する上半球体104のネジ係合によって、チューブの回転が、上半球体を底半球体96から近位側に平行移動させる。換言すれば、ブレーキのヘッドは、ブレーキの基部から離れる方に変位する。上半球体の移動によって、該半球体の基部106がキャップ70の隣接する内面78を押圧する。従って、上半球体104の移動によって、底半球体96が駆動リング88の内面94に押圧され、上半球体がキャップを押圧する。多くの場合、これに限定されるものではないが、ブレーキが所望の方位に固定されたなら、これらの半球体は、孔98,110を通る共通軸線がシェル基部40の頂部に沿った水平面と直交しないように、配向される。ブレーキ95がこのように位置決めされたなら、底半球体96の表面の一部は、典型的には、キャップ内面78の一部に対して配置され、上半球基部104の表面の一部は、駆動リング88の内面94に対して配置される。ブレーキ95の構成要素がこのように係合された時、ブレーキが固定されることになる。ブレーキ95は、カニューレロック30のシェルに対して移動しない。
ブレーキ95が固定された結果として、施術者は、装置をカニューレロック30を通して連続的に前進させることができる。この場合、ブレーキが移動しないので、装置32は、所定の移動経路に沿って前進することになる。これによって、意図された目標位置への装置の遠位端の位置決めが助長される。
いったん装置32が必要とされる処置が完了したなら、該装置は、チューブ114から引き出される。チューブ114は、ブレーキ95を固定状態にするために回転された方向と逆の方向に回転される。チューブのこの回転によって、上半球体の基部106が、該基部がキャップ70を押圧する位置から離れる方に移動する。これによって、ブレーキ95は、当初の解除状態に戻るようにリセットされる。ブレーキ95がこのように解除されると、キャップ70が基部40から簡単に外されることになる。キャップ70、上半球体104、チューブ114、最終的に、底半球体96が、カニューレロック30の構成要素の残りから引き出される。
この時点で、シェル36の基部40は、骨内に着座してとどまっている。駆動リング88の表面90がアンカー56を押圧した状態にあるので、アンカー足60は、骨内に埋設された状態にある。これによって、基部40を骨142から簡単に引き出すことが困難になる。基部40の取外しを促進するために、チューブ114が反転される。チューブ114は、図17及び図18に示されるように、駆動リングの遠位側内縁がチューブ114に形成された溝内に着座するように位置決めされる。このチューブ114を工具として用いて、駆動リング88をシェル36の基部40から取り出すことになる。
いったん駆動リング88が基部40から取り出されたなら、ロック30のどのような構成要素もアンカー56の内方枢動を妨げることがない。基部40の最小の動作によって、アンカーは、該アンカーが埋設された骨から後退することになる。アンカー56がこの状態になったなら、基部40を該基部が着座された孔142から簡単に取り出すことができる。
本発明のカニューレロック30では、ブレーキ95を固定かつ解除させるブレーキ95の構成要素であるチューブ114は、ブレーキの位置決めと共に移動するように構成されている。これは、ブレーキ95の方位と無関係に、ブレーキの状態を固定する構成要素に容易にアクセス可能であることを意味している。もしブレーキがシェルに対して特定の方位に配置されていたなら、ブレーキの固定が困難又は不可能になるという問題が解消されることになる。これは、このカニューレロック30が該ロックによって適所に保持された装置の軌道を確立するために用いられる時、ブレーキをカニューレに対する本質的にどのような方位にも固定することができることを意味している。
本発明の他の利得は、本発明のほとんどの態様において基部40が円筒状であるという事実によって得られる。これは、基部が骨内に着座される孔142を同様に円筒状とすることができることを意味している。これは、本発明のカニューレロックを骨に取り付けるために、長さに沿って直径が変化する孔を最初に骨に形成するというより複雑なプロセスを行う必要がないことを意味している。
同様に、カニューレロック50のさらなる特徴は、いったんチューブ114の方位が固定されたなら、チューブが適所にロックされ、該チューブの回転によって、ブレーキ95が固定されることにある。従って、チューブ114を所定の方位に設定し、いったんその方位が設定されたなら、チューブをその方位にロックするのに必要とされるのは、単一のハンドルのみである。
カニューレロック30のさらなる特徴は、キャップ70が基部40に固定されることによって、アンカー56がシェル36をロックが着座される骨に固定することにある。これによって、他の手段を用いて、カニューレロックを一時的に患者に保持する必要性が排除される。さらに、ロックを取り外す時、駆動リング88を引き出し、アンカー56を移動させ、これによって、アンカーをそれらのロック状態から解除させるために、最小限の労力しか必要とされない。
[II.第2の実施形態]
図19及び図20は、本発明の第1の代替的カニューレロック150の基本的な特徴部を示している。カニューレロック150は、シェル152を備えている。駆動リング168が、シェル152内に摺動可能に配置されている。また、基部153及びヘッド167が、シェル152内に配置されている。基部153は、前述の底半球体96と同様である。2つの構成要素間の差は、基部153の湾曲部分が180°未満の円弧を画定していることにある。基部153の平面は、基部153によって画定された球の直径未満の直径を有している。
ヘッド167は、前述の上半球体104と同様である。2つの構成要素間の差は、ヘッド167の遠位部分169は、180°未満の角度を画定していることにある。ヘッド167の遠位側平面は、ヘッドの遠位部分によって画定される(球の直径未満の)直径を有している。ヘッド167は、前述のステム108及び孔110を備えている。チューブ114は、ヘッド167から近位側に延在するネジ山を有している。
図21及び図22に示されるように、本発明のこの態様のシェル152は、単一片構造体である。シェル152は、カニューレロック150が着座される孔142内に緊密に嵌合されるように寸法決めされた円筒状の中空基部154を有するように、形成されている。基部154と一体のキャップ156は、基部の近位開端を覆って延在している。本発明の図示される態様では、キャップ156の外周は、基部154の半径方向外方に位置している。これによって、シェル152が孔内に着座される程度が制限される。また、キャップ156の外方に延在する部分は、シェル152の挿入及び取外しを容易にするための指掴みとして機能する。
シェル152は、基部154の内面から半径方向内方に延在するリップ160を有するように、さらに形成されている。リップ160は、基部の近位端に隣接する基部の内側の周りに周方向に延在している。
シェル基部154は、第1のカニューレロックの基部40と一体のノッチ44及び孔46を有するように、形成されている。本発明のこの態様では、ノッチ44がリップ160と交差し、かつリップ160を中断させることを理解されたい。アンカー56が、前述のピン69によってノッチ内に枢動可能に固定されている。(アンカーは、図20、図23、図24に示されている。1つのピンが図20及び図21に示されている)。
シェル152のキャップ156は、キャップ70の表面78と実質的に同じ内面164を有するように、形成されている。従って、表面164の最近位端は、キャップ164の中心に開口166を画定している。
カニューレロック150は、駆動リング168を備えている。駆動リング168は、駆動リング88の形状と同様の形状を有している。これらの駆動リング間の1つの差は、駆動リング168の外周面がリングの遠位端にテーパを有しないことにある。従って、駆動リング168の外周面は、リングの長さに沿って、円筒形状を有している。駆動リング168は、駆動リング88の表面94と実質的に同じ形状の(部番が付されない)内面を有するように、形成されている。カニューレロック150を形成する構成要素は、駆動リング168がシェル152内の円筒空間内において長手方向に移動することができるように寸法決めされている。従って、駆動リング168の近位−遠位方向の高さは、シェル基部154内の空洞におけるリップ160の上方の近位−遠位方向の長さよりも短くなっている。
カニューレロック150を組み立てるために、シェルのリップ160は、多くの場合、最初にシェルの残りと別に作製されることを理解されたい。ヘッド167、基部153、及び駆動リング168は、シェル152内に最初に嵌合される。いったんこれらの構成要素が適所に嵌合されたなら、リップ160がシェルに固定される。リップ160は、基部153、ヘッド167、及び駆動リング168をシェル152内に保持する。リップ160がノッチ44と交差するので、リップは、実際には、適所に嵌合される複数の円弧状の構成要素からなっている。いったんリップ160が適所に配置されたなら、アンカー56がシェル152に旋回可能に固定される。
カニューレロック150は、図20に示されるように、基部153がヘッド167に当接するようにチューブ114を回転させることによって、準備が行われる。ブレーキは、解除状態にある。カニューレロック150がこの状態にある時、駆動リング168は、シェル152内において移動することができる。駆動リング168をリップ160から離間させていることによって、アンカー56は、後退状態にある。これによって、シェル152の基部153をロック150を受け入れるために形成された孔142(図18)内に着座させるができる。適切であれば、装置32がチューブ114内に挿入される。
施術者は、チューブ114を回転させることによって、カニューレロック150を該ロックが着座される孔内に固定する。具体的には、チューブ114を回転させ、ブレーキの基部153及びヘッド167を互いに離れる方に移動させる。基部153及びヘッド167が互いに離れる方に移動すると、基部の遠位側の移動によって、駆動リング168の同様の移動が生じる。駆動リング168は、遠位側に移動すると、アンカー56に当接し、これによって、アンカー56を変位させる。アンカーのこの変位によって、図23及び図24に示されるように、アンカーが後退状態から拡張状態に向かって外方に旋回することになる。図24に最もよく示されるように、基部及びヘッド167がこのように位置決めされた時、これらの構成要素は、本質的に共通球を画定する。
次いで、施術者は、本発明の第1の態様に関して述べた方法を用いて、カニューレロック150によって位置決めされるべき装置32の軌道を設定することになる。具体的には、チューブ114を旋回させ、装置32の軌道を設定する。
いったん軌道が設定されたなら、施術者は、チューブ114を回転させ、ブレーキを解除状態から固定状態に移動させることになる。具体的には、ブレーキの基部153及びヘッド167をさらに離間させるように、チューブ114が回転される。駆動リング168の移動が阻止されていることによって、基部153の同じ遠位側移動が阻止される。ヘッド167の遠位区域が同時に近位側に移動する結果として、基部153及びヘッド遠位部分169が、同時に駆動リング168及びシェル152をそれぞれ押圧する。これらのブレーキ構成要素の押圧によって、シェル152が押圧され、駆動リング168がブレーキを固定状態に移行させることになる。
従って、カニューレロック150は、ブレーキを作動するために用いられる装置であるチューブ114の回転によって、施術者が、連続的にアンカー56を後退位置から拡張位置に移動させ、次いで、ブレーキを固定することができるように、設計されている。この単一の制御部材によってアンカー56及びブレーキを連続的に固定することによって、着座される組織へのロック150の固定、及びロックによって保持される装置32の軌道の設定に関連する操作を簡素化することができる。
[III.第3の実施形態]
以下、図25〜図27を最初に参照して、本発明の第3の代替的カニューレロック180について説明する。カニューレロック180は、ブレーキ250が予め旋回自在に取り付けられたシェル182を備えている。ブレーキ250は、近位側に延在するチューブ270を備えている。チューブ270は、ニードル32(図1)又は他の装置を受け入れるようになっている。ニードル32又は他の装置の位置は、カニューレロック180が取り付けられる組織に対して設定され、かつロックされるようになっている。
シェル182は、基部184及びキャップ220を備えている。図28及び図29に最もよく示されるように、基部184は、円筒状のリム186を備えている。基部184は、リムの外面が(部番が付されない)ネジ山を有するように形成されている。リム186の円筒状内壁は、滑らかである。
複数のアンカー188(1つのみに部番が付されている)は、リム186の遠位端から遠位側下方に延在している。各アンカー188は、脚190を備えている。脚190は、リム186から遠位側に突出するアンカーの一部である。各脚190の遠位端において、踵部192が基部184を通る近位―遠位方向長軸から外方に延在している。踵部192は、踵部の最外部分がエッジ刃194の形態にあるように形成されている。各脚の遠位端において、足202が内方に突出している。各足202は、上面208を有している。足上面208は、アンカーが非展開状態にある時、脚190の長軸と直交する面内にある。各足202は、アンカーの脚190と関連する足上面208との間に小さいV字状間隙210が生じるように形成されている。凹面206が、間隙210の1つの周面を画定するために脚190に隣接して各上面208の端から下方に延在している(1つの表面206について部番が図29及び図39のそれぞれに付されている)。各間隙210の外周は、関連する脚190の内面の区域によって画定されている。
アンカー脚190は、いずれも、リム186と一体化され、リムに対して外方に旋回することができることを理解されたい。本発明の図示される態様では、基部184は、各脚190の最短幅における円弧長さが、脚と一体でその遠位側に位置する踵部192及び足202の円弧長さよりも短くなるように、形成されている。アンカー脚190のこの狭い幅は、脚が外方に屈曲又は旋回する能力に貢献する。
図30及び図31から、シェル182のキャップ220は、円筒ナット状の構造体であることが分かるだろう。キャップ220は、基部182のリム186の周りに取り付けられ、該リムにネジ係合ように設計されていることを理解されたい。キャップ220の円筒状内面の周りの部番が付されないネジ山が、リム186の外面のネジ山と係合するようになっている。円弧状に互いに離間したリブ224が、キャップ220の円筒状外面から外方に延在している。リブ224及びリブ間の間隙は、親指及び他の指がキャップ220の回転を容易にするものである。
キャップ220は、キャップの内面から半径方向内方に延在するリップ226を有するように、さらに形成されている。キャップ220は、リップ226がキャップの近位端から内方に延在するように、さらに形成されている。
図32及び図33を参照して説明する遠位側駆動リング230は、シェル182の基部184内に摺動可能に配置されている。駆動リング230は、リングの近位端から遠位側に延在する円筒状外面232を有するように、形成されている。外面232は、駆動リング230がリム186の内面及び基部184の脚190に緊密にスリップ嵌合することが可能な直径を有している。外面32は、リング230の近位―遠位方向長さの全体にわたって延在していない。外面232の遠位端の遠位側において、遠位側駆動リング230は、内向きテーパ付きの外面234を有している。従って、外面90の遠位側において、遠位側駆動リング230の外径は、減少している。
遠位側駆動リング230は、リングの内側の周りに周方向に延在する内面236を有するように、さらに形成されている。内面236は、駆動リング88の内面94と同じでないとしても同様と見なされる。
また、図34及び図35に最もよく示される近位側駆動リング240がシェル182内に配置されている。駆動リング240は、コア242を有している。コア242は、遠位側駆動リング230の外面232の直径と等しい直径を有する(部番が付されない)円筒状外壁を有している。また、近位側駆動リングは、ヘッド244を有している。ヘッド244は、コアの近位端から近位側に突出している。ヘッド244は、コアの直径よりも小さい直径を有している。さらに具体的には、ヘッドは、キャップ220と一体のリップ226の内径よりも典型的には少なくとも1mm小さい直径を有している。
近位側駆動リング240は、リングの内側に周方向に延在する内面246を有するように、さらに形成されている。駆動リング240は、内面246が球のスライス区域である形状を有するように、形成されている。さらに具体的には、内面246は、遠位側駆動リングの内面236と鏡面対称をなす形状を有すると見なすことができる。内面246は、コア242の遠位端からヘッド244の近位端に向かって近位側に延在している。従って、近位側駆動リング240のヘッド244は、リング状の形状を有することになる。
ブレーキ250は、ブレーキ95の底半球体96及び上半球体104を備えている。
カニューレロック180のチューブ270は、図36及び図37に最もよく示されている。チューブ270は、該チューブの遠位部分であるステム272を有するように形成されている。ステム272の外面は、(部番が付されない)ネジ山を有するように形成されている。チューブ270は、ステム272が上半球体104の孔110内に着座し、孔110の該ネジ山と係合するように、形成されている。ステム272の近位側において、チューブ270は、細長のトランク274を有するように形成されている。ステム272とトランク274との間に、部番が付されないアンダーカットが設けられている。本発明の例示的な態様では、チューブ270は、チューブを通る近位―遠位長軸と直交する面内においてその胴部が正方形となるように、形作られている。チューブは、トランク274の外周がステム272の半径方向外方に位置するように、形成されている。
ヘッド276が、チューブ270の近位端区域を形成している。ヘッド276は、トランク274から半径方向外方に延在している。本発明の図示される形態では、ヘッド276の外周は、円形である。孔278が、チューブ270を長手方向に貫通している。従って、孔278は、ヘッド276、トランク274、及びステム272を通って、ステムの遠位端まで遠位側に延在している。孔124と同様、孔278は、カニューレロックによって所定位置に保持される医療装置を受け入れるように、寸法決めされている。
図38を参照して説明するフィンガーグリップ290が、チューブ270のトランク274の周りに配置されている。フィンガーグリップ290は、円筒カラー292を有するように形成されている。ヘッド294がカラー292と一体に形成され、カラー292の近位側前方に位置している。フィンガーグリップ290は、孔196がヘッド294及びカラー292を軸方向において近位側から遠位側に貫通するように、形成されている。孔296は、チューブ270のトランク274を緊密に受け入れるように、寸法決めされている。従って、本発明の図示される形態では、孔296は、トランク274の断面形状と適合する正方形の断面形状を有している。
フィンガーグリップ290は、ヘッド294から半径方向外方に延在する2つの耳部302を備えている。フィンガーグリップ290は、耳部がカラーの近位−遠位方向長軸に対し、直径方向において互いに向き合うように、形成されている。耳部302は、チューブの手動による回転を容易にするために、チューブ270の親指/他の指保持部として機能するものである。
カニューレロック180は、最初、遠位側駆動リング230を基部184内に配置することによって、組み立てられる。基部から外への遠位側駆動リングの移動は、足202の上面208に対するリングの遠位端の当接によって停止される。底半球体96が、遠位側駆動リングの湾曲した内面236に着座される。上半球体104が、下半球体96に対してこれらの半球体の平面が互いに当接するように配置される。
近位側駆動リング240が、ステム108が駆動リング240の近位端から突出するように、上半球体を覆って着座される。次いで、キャップ240が、少なくとも部分的に基部184にネジ締結される。キャップ240が基部184に装着された結果として、リップ226が近位側駆動リング240のヘッド244の周りの空間内に着座する。カニューレロック180の組立は、チューブ270のステム272のネジ山を上半球体104のネジ付き孔110内にネジ込むことによって、完了される。
カニューレロック180を用いて医療装置を患者に係止するために、前述の孔142が孔内に形成される。基部184が略円筒状であるので、孔142を円筒形状とすることができる。孔142は、孔へのアンカー188、特に、アンカーの踵192の緊密なスリップ嵌合を容易にする直径を有するべきある。
ロック180は、キャップ220の回転によって組織に係止される。具体的には、キャップ220は、遠位側に移動させるように回転される。キャップの遠位側移動の結果として、近位側駆動リング240の同様の遠位側変位が生じる。近位側駆動リング240のこの移動によって、遠位側駆動リング230の同様の遠位側移動が生じる。これによって、遠位側駆動リング230は、足202の上面208を押圧する。脚190の柔軟性によって、アンカーは、この力に応じて、外方に旋回されることになる。さらに具体的には、踵190が、孔142の周囲を形成する骨内に埋設される。この埋設プロセスは、踵192のエッジ縁194が骨内に切り込むことによって促進される。骨内へのアンカーのこの埋設は、骨142内へのカニューレロック180を固定するように機能する。
アンカー188が外方に湾曲した結果として、足202が同様に外方に旋回することになる。これによって、アンカーの凹面206は、基部を通る長軸と直交する面内又はその近傍の位置に旋回する。従って、これらの面210は、遠位側駆動リングのさらなる遠位側移動を阻止するストッパとして機能する。
いったんカニューレロック180がこのように固定されると、シェル182に対するブレーキ250及びチューブ270の方位が設定される。ブレーキ95及びチューブ114の方位を設定するために用いられたのと同じプロセスを用いて、ブレーキ250及びチューブ270の方位が設定される。
いったんブレーキ及びチューブの方位が設定されたなら、ブレーキを固定させ、これによって、ブレーキ及びチューブがその方位にロックされる。このプロセスは、チューブ270の回転によって行われる。フィンガーグリップ290は、チューブ270の回転を容易にするための親指/他の指保持部として機能する。アンカー188は、骨内に埋設されているので、移動することができない。アンカー188の静止を考慮すれば、該アンカーは、遠位側駆動リング230を静止して保持していることになる。その結果、底半球体96も、同様に静止して保持されている。さらに、チューブ270も、同様に静止位置にある。従って、チューブ270と上半球体104とのネジ係合によって、チューブが回転すると、上半球体が底半球体から近位側に離れる方に移動する。上半球体の移動は、上半球体の基部106を近位側駆動リング240の隣接する内面246に対して押圧することになる。近位側駆動リング240は、キャップ220と一体のリップ226に対する当接によって、近位側の移動が拘束される。その結果、ブレーキ250の構成要素がこのように係合された時、ブレーキが固定される。ブレーキ250は、カニューレロック150のシェル182に対して移動しない。
カニューレロック30と同様、カニューレロック180は、固定状態から解除状態へのブレーキ250のリセットがアンカー188の展開に悪影響を及ぼさないように構成されていることを理解されたい。これは、ブレーキ250及びチューブ270の方位が設定されかつロックされた後、これらの構成要素の方位がリセットされ、次いで、適所に再ロックされることもあるが、、この場合、このような動作によって、アンカーが展開状態から解除される問題を生じないことを意味している。もしこの場合にアンカーが解除されたなら、骨に対するシェルの位置が移動する可能性がある。この移動が生じたなら、チューブ270をこの場合の所望の方位に固定するプロセスが複雑になるだろう。しかし、この場合、ブレーキ250が解除されてもアンカー188が展開状態で維持されるので、チューブ270を再配向させた結果としてこのような移動が生じる可能性が、実質的に排除されることになる。
さらに、カニューレロック30と同様、ユーザーは、片方の手によって、最初、チューブ270の方位を設定し、次いで、チューブを回転させることによって、ブレーキを固定し、これによって、チューブを所望の方位にロックすることができる。第1の手でチューブを安定して保持し、第2の手を用いてブレーキを固定する必要がない。
[IV.代替的実施形態]
以上の説明は、本発明の特定の実施形態に向けられていることを理解されたい。本発明の他の態様が、記載された特徴と異なる特徴を有していてもよい。本発明の開示された態様の特徴が、組み合わされてもよい。
例えば、本発明のいくつかのカニューレロックは、アンカー56を有するシェルを備えているとよいが、ブレーキアセンブリを備えていなくてもよい。本発明のこれらの態様では、シェル内において、従来のクランプが装置をシェルに対して静止して保持するようになっていてもよい。
代替的に、本発明のカニューレロックは、記載されたブレーキ95又は250又はこのブレーキの変更例を備える一方、シェルを迅速に保持するように組織内に旋回する記載されたアンカー56を備えていなくてもよい。
本発明のブレーキは、記載された特徴と異なる特徴を有していてもよい。例えば、全てのブレーキが、必ずしも、装置が通る孔の角方位が2つの軸を中心として設定可能となるように構成されている必要がない。本発明のいくつかの態様では、ブレーキの方位が単一軸のみを中心として設定されるようになっていてもよい。本発明のこれらの態様では、ブレーキの基部及びヘッドは、各々、半円筒形状の構成要素から形成されているとよい。
本発明の全ての態様において、ブレーキの基部及びヘッドを固定状態と解除状態の間で移動させるアクチュエータは、必ずしも、カニューレロックによって適所に保持される装置を受け入れるための孔を画定するチューブである必要がない。例えば、本発明のいくつかの態様では、アクチュエータは、1つ又は複数の止ネジであってもよい。これらのネジは、少なくともブレーキのヘッドによって移動することを理解されたい。代替的に、ブレーキを固定及び解除するアクチュエータは、ブレーキの基部又はヘッドの一方に対して静止し、他方に対して移動するレバーを備えていてもよい。
同様に、本発明のカニューレロックは、ブレーキが解除状態から固定状態に移行する時に、ヘッドが比較的静止して保持され、基部がヘッドに対して移動するように、構成されていてもよいことを理解されたい。
同様に、特定のアンカーがシェルから半径方向外方に移動するように構成されているが、これらのアンカーは、本発明の全ての態様において、必ずしも、これらの運動を行うようになっていなくてもよい。本発明のいくつかの態様では、アンカーは、展開時に、シェルに対して遠位側に移動するように構成されている。同様に、アンカーの構造は、勿論、アンカーが延入することが意図される組織の種類に基づいて異ならせることが予期されるべきである。もしカニューレロックが軟質組織に対して配置されることが意図されたなら、軟質組織内へのアンカーの貫入及び離脱可能な係止を容易にするように形作られた棘又は針であるとよい。従って、本発明の記載された形態において、アンカーは、後退状態にある時にシェル基部40の隣接する外面を超えて延出しないことを理解されたい。但し、これは、本発明の全ての態様において必ずしも必要ではない。本発明のいくつかの態様では、アンカーが後退する時であっても、アンカーの一部がシェルの隣接する外面から外方に延出するようになっていてもよい。
アンカーは、記載された形状と異なる形状を有していてもよい。従って、本発明の全ての形態において、必ずしも、アンカーは、前述の表面206と同様の表面を有するように形成された(駆動体の遠位側移動を阻止する)ストッパとして機能しなくてもよい。代替的に、停止面が存在する時、この面は、必ずしも平面形状でなくてもよい。同様に、旋回するアンカーを設けるために、必ずしも、アンカーの旋回区域が組織内に埋設されるアンカーの遠位区域よりも短くなるように設計する必要がない。アンカーが柔軟材料から形成された近位区域と剛性材料から形成された遠位区域とを備えることも本発明の範囲内にある。従って、この場合、アンカーの近位区域が屈曲可能になっている一方、遠位区域が組織内に埋設可能になっていることを理解されたい。
本発明のいくつかの態様では、アンカーは、装置が挿入されるべき組織にシェルを保持する接着剤の層であってもよい。多くの場合、接着剤は、皮膚の区域に固定されるカニューレロックの態様において、アンカーとして用いられる。前述の説明から、本発明のいくつかのカニューレロックは、単一のアンカーのみを有していてもよいことも同様に理解されたい。
また、図示されないが、本発明のカニューレロックは、補助ロックを備えもよいことを理解されたい。補助ロックは、ブレーキ95によって適所に保持された装置32を該ブレーキに対して静止して保持するものである。この補助ロックは、装置をブレーキに摩擦保持する弾性スリーブのように簡単なものであるとよい。この補助ロックは、スリーブによって装置に圧縮される一組のコレット足のような多重構成要素アセンブリであってもよい。典型的には、この補助ロックは、限定されるものでないが、チューブ114に装着されるようになっている。
本発明の記載された態様の特徴部は、互いに交換可能であってもよい。例えば、本発明の第1又は第2のカニューレロック30,150のいずれかが、カニューレロック180の一体化アンカーを有する基部を備えていてもよい。同様に、カニューレロック180の態様が、内部の遠位側に配置された静止段を有する基部を備えていてもよい。これらの段は、基部の内壁から内方に延在する。これらの段は、駆動部がアンカーを展開した後、駆動部のさらなる遠位側の移動を阻止する構造部材として機能する。
同様に、アンカーがシェルと一体化されてシェルが2つの構成要素から形成されるカニューレロック150の態様を作製することも、本発明の範囲内にある。具体的には、このシェルは、基部とキャップとから形成される。基部は、アンカー188のようなアンカーが延出する遠位側の構成要素である。キャップは、シェルの近位部分、すなわち、上半球体のステム108が延出するヘッド片が形成されたシェルの部分である。いったんこれらの構成要素が個別に作製されたなら、これらの構成要素は、一緒に圧入され、一体アンカーを有する単一片シェルを形成する。この種のアセンブリの利点は、これらの構成要素を個別に作製して一緒に組み合わせる方が、一体のアンカーを有するシェルの特徴部を全て備える単一構成要素を作製するよりも、費用対效果が高いことである。
さらに、本発明のロックは、主に医療用途が意図されているが、本発明の代替的ロックは、代替的な用途のために構成されてもよい。例えば、本発明のロックは、流体が流れる容器又はパイプ内にプローブを選択的に位置決めするために、該容器又はパイプに取り付けられてもよい。
従って、添付の請求項の目的は、本発明の真の精神及び範囲内に含まれるこのような変更及び修正の全てを包含することにある。

Claims (14)

  1. 医療又は外科手術を行うための装置(32)を受け入れるための空洞を有するシェル(36,152,182)と、
    前記シェル(36,152,182)が配置される組織の区域に前記シェルを離脱可能に静止して保持するために、前記シェルに取り付けられた少なくとも1つのアンカー(56,188)と、
    前記シェル(36,152,182)内に配置されたアセンブリ(95,250)であって、前記装置(32)を受け入れ、少なくとも1つの軸を中心として回転し、これによって、前記シェルに対する少なくとも1つの軸を中心とする前記装置の角方位が選択的に設定可能となるように構成され、かつ前記装置を前記シェルに対して固定された角方位に保持するために、前記シェル内において固定された位置に選択的に保持されるように構成されている、アセンブリ(ブレーキ95,250)と、
    を備えるカニューレロック(30,150,180)であって、
    前記シェル(36,152,182)内に配置された前記アセンブリは、ブレーキ(95,250)であり、前記ブレーキ(95,250)は、前記シェル内において少なくとも1つの軸を中心として回転するように構成されて前記装置を受け入れるように構成された基部(96)及びヘッド(104)と、前記基部及び前記ヘッドと共に回転するために、前記基部と前記ヘッドとの間に延在するアクチュエータ(114,270)とを備え、前記アクチュエータは、前記基部又は前記ヘッドの一方を前記ヘッド又は前記基部の他方から離れる方に選択的に移動させ、これによって、前記ブレーキを、前記基部及び前記ヘッドが前記シェル内において前記装置と共に回転することができる解除状態から、前記基部及び前記ヘッドが互いに離間した時、前記基部及び前記ヘッドが前記シェル内の表面(78,94,236,246)を押圧し、前記装置を前記シェルに対して固定された角方位に保持する固定状態に移行させるように構成されていることを特徴とする、カニューレロック(30,150,180)。
  2. 前記ブレーキ(95,250)の前記基部(96)は、孔(98)を有するように形成されており、前記ブレーキの前記ヘッド(104)は、孔(110)を有するように形成されており、前記基部及び前記ヘッドは、前記孔(98,110)が前記装置(32)を前記シェル(36,152,182)内に受け入れるように位置決めされ、かつ寸法決めされるように構成されている、請求項1に記載のカニューレロック(30,150,180)。
  3. 前記ブレーキは、前記基部(96)の前記孔(98)又は前記ヘッド(104)の前記孔(110)の少なくとも1つに着座するチューブ(114,270)をさらに備え、前記チューブは、前記装置(32)を受け入れるための孔(124,278)を有するように形成されており、前記チューブは、前記基部又は前記ヘッドの一方を前記ヘッド又は前記基部の他方に向かって又は他方から離れる方に移動させるために、前記基部又は前記ヘッドの少なくとも1つに接続され、これによって、前記チューブは、前記ブレーキ(95,250)の前記アクチュエータとして機能するようになっている、請求項2に記載のカニューレロック(30,150,180)。
  4. 前記ブレーキ(95,250)の前記基部(96)、前記ヘッド(104)、及び前記チューブ(114,270)は、前記チューブが係合し、前記基部に対して回転することができるように協働して構成され、前記チューブは、前記ヘッドにネジ係合している、請求項3に記載のカニューレロック(30,150,180)。
  5. 前記ブレーキ(95,250)の前記基部(96)、前記ヘッド(104)、及び前記アクチュエータ(114,270)は、前記シェル(36,152,182)に対して2つの軸を中心として回転するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のカニューレロック(30,150,180)。
  6. 前記シェル(36)は、前記少なくとも1つのアンカー(56,188)が取り付けられた基部(40)と、キャップ(70)とを備え、前記基部及び前記キャップは、前記キャップが前記基部に取外し可能に取り付けられるように、協働して構成されており、
    前記ブレーキ(95,250)の前記基部(96)及び前記ヘッド(106)は、前記シェル(36)の前記基部(40)と前記キャップ(70)との間に配置されている、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載のカニューレロック(30)。
  7. 前記キャップ(70)は、前記シェル(36)の前記基部(40)にネジ接続されている、請求項6に記載のカニューレロック(30)。
  8. 前記少なくとも1つのアンカー(56)は、前記シェルに移動可能に取り付けられており、前記シェルが配置される組織内に埋設されるように構成されている、請求項1〜7のいずれか1つに記載のカニューレロック(30,150)。
  9. 前記少なくとも1つのアンカー(188)は、前記シェル(182)の一部(184)と一体に形成されており、前記アンカーが一体化されている前記シェルの前記部分に対して屈曲することができるようになっている、請求項1〜7のいずれか1つに記載のカニューレロック(180)。
  10. 前記少なくとも1つのアンカー(56,188)は、骨内に埋設されるように構成されている、請求項1〜9のいずれか1つに記載のカニューレロック(30,150,180)。
  11. 前記シェルに移動可能に取り付けられた駆動部材(88,168,230)は、移動時に前記少なくとも1つのアンカー(56,188)と当接し、これによって、前記アンカーを組織内に埋設させるように構成されている、請求項1又は10のいずれか1つに記載のカニューレロック(30,150,180)。
  12. 前記シェル(36,182)は、前記少なくとも1つのアンカー(56,188)が取り付けられた基部(40,184)と、キャップ(70,220)とを備え、前記基部及び前記キャップは、前記キャプが前記基部に取外し可能に取り付けられるように、協働して構成されており、
    前記駆動部材(88,230,240)は、前記シェル(36,182)の前記キャップ(70,220)に当接するように位置決めされ、これによって、前記シェルの前記基部(40)に向かう前記キャップの移動の結果、前記少なくとも1つのアンカー(56,188)の移動をもたらす前記駆動部材の変位が生じるようになっており、
    前記ブレーキ(95,250)の前記基部(96)及び前記ヘッド(106)は、前記シェル(36)の前記基部(40,184)と前記キャップ(70,220)との間に配置されている、請求項11に記載のカニューレロック(30,180)。
  13. 前記駆動部材(168)は、前記シェル(152)内に配置されており、
    前記ブレーキ(95)は、前記シェル内に配置され、前記ブレーキが前記固定状態に移動する時、前記基部(96)又は前記ヘッド(104)の少なくとも1つが前記駆動部材(168)の表面(94)を押圧するようになっている、請求項11に記載のカニューレロック(150)。
  14. 複数のアンカー(56,188)が、前記シェル(36,152,182)に取り付けられている、請求項1〜13のいずれか1つに記載のカニューレロック(30,150,180)。
JP2018554084A 2016-04-15 2017-04-14 カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック Active JP7082946B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662322915P 2016-04-15 2016-04-15
US62/322,915 2016-04-15
PCT/US2017/027546 WO2017180950A1 (en) 2016-04-15 2017-04-14 Cannula lock with a brake that rotates and anchors that deploy into the bone against which the cannula lock is set

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019513483A true JP2019513483A (ja) 2019-05-30
JP7082946B2 JP7082946B2 (ja) 2022-06-09

Family

ID=59227811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018554084A Active JP7082946B2 (ja) 2016-04-15 2017-04-14 カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10820960B2 (ja)
EP (1) EP3442460B1 (ja)
JP (1) JP7082946B2 (ja)
CN (1) CN109310483B (ja)
AU (1) AU2017250692B2 (ja)
CA (1) CA3020915A1 (ja)
WO (1) WO2017180950A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7082946B2 (ja) 2016-04-15 2022-06-09 ストライカー・ユーロピアン・オペレイションズ・ホールディングス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック
US11098752B2 (en) * 2019-06-24 2021-08-24 Federal-Mogul Motorparts Llc Ball joint with a multi-piece ball stud
EP4329646A1 (en) * 2021-04-30 2024-03-06 Neurochase Technologies Limited Variable dose therapeutic agent dispenser
CN113370259B (zh) * 2021-06-04 2023-01-20 青岛海泰新光科技股份有限公司 一种流体锁紧机械臂
US20240108380A1 (en) * 2022-10-04 2024-04-04 InTRAvent Medical Partners, L.P. Fixture For Securing And Aiding Frontal Placement Of Surgical Equipment To A Bore In Skull Bone

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020049451A1 (en) * 2000-08-17 2002-04-25 Kari Parmer Trajectory guide with instrument immobilizer
JP2011522626A (ja) * 2008-06-06 2011-08-04 ベッドロック・インヴェンションズ・エルエルシー 脳室又はその他の頭蓋内標的への定方向機器プレースメントのための方法と装置
JP2012205699A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Terumo Corp 医療器具導入具

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE707617C (de) 1940-03-05 1941-06-27 Giuseppe Alfieri Von einem Druckmittel bediente Feststellvorrichtung fuer Gelenkverbindungen, z. B. Gelenkstuetzen und andere Anwendungsfaelle
US2928686A (en) 1956-04-20 1960-03-15 Roy A Newkirk Universal ball and socket bind
US3278207A (en) * 1963-10-04 1966-10-11 Emil Z Barish Ball joint structure
US3240516A (en) * 1963-10-04 1966-03-15 Barish Emil Joint structure
US5263956A (en) * 1992-03-04 1993-11-23 Neuro Navigational Corporation Ball joint for neurosurgery
US5658272A (en) 1992-09-15 1997-08-19 Hasson; Harrith M. Surgical instrument support and method of using the same
IL125084A0 (en) 1996-10-23 1999-01-26 Magnetic Vision Gmbh Self-locking holding device with single-point fixation
US5993463A (en) * 1997-05-15 1999-11-30 Regents Of The University Of Minnesota Remote actuation of trajectory guide
US6752812B1 (en) * 1997-05-15 2004-06-22 Regent Of The University Of Minnesota Remote actuation of trajectory guide
US6267769B1 (en) * 1997-05-15 2001-07-31 Regents Of The Universitiy Of Minnesota Trajectory guide method and apparatus for use in magnetic resonance and computerized tomographic scanners
DE19726141A1 (de) 1997-06-19 1999-01-28 Daum Gmbh Neurotrokar
NO974274L (no) * 1997-09-16 1999-03-17 Elekta Igs Sa Holder for sterotaktisk utstyr
DK110597A (da) 1997-09-26 1999-03-27 Erik Sloth Indretning til fastgørelse i kranieknoglen, kit omfattende en sådan indretning samt anvendelse af indretningen ved kontinue
DE19904061C2 (de) 1999-02-02 2000-10-12 Reinhold Schwalme Spreizgelenk
US6716215B1 (en) 1999-10-29 2004-04-06 Image-Guided Neurologics Cranial drill with sterile barrier
ATE428360T1 (de) * 2002-09-05 2009-05-15 Radi Medical Devices Ab Führung für eine medizinische vorrichtung
US20040243146A1 (en) * 2002-11-18 2004-12-02 Chesbrough Richard M Method and apparatus for supporting a medical device
US20060089626A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Vlegele James W Surgical device guide for use with an imaging system
US7736371B2 (en) * 2007-01-26 2010-06-15 Stryker Leibinger Gmbh & Co. Kg Trajectory guide
US20080200798A1 (en) * 2007-02-19 2008-08-21 Radi Medical Systems Ab Medical guide for guiding a medical instrument
US8747418B2 (en) * 2008-08-15 2014-06-10 Monteris Medical Corporation Trajectory guide
US8165658B2 (en) 2008-09-26 2012-04-24 Medtronic, Inc. Method and apparatus for positioning a guide relative to a base
US20170007349A1 (en) * 2010-06-10 2017-01-12 Matthew S. Solar Trajectory guide, access port, and fiducial marker alignment
WO2011156701A2 (en) * 2010-06-10 2011-12-15 C2C Development, Llc Trajectory guide, access port, and fiducial marker alignment
WO2012031275A2 (en) * 2010-09-03 2012-03-08 University Of Washington Neurosurgical devices and associated systems and methods
GB2489492B (en) * 2011-03-31 2017-09-06 Surgical Innovations Ltd Surgical positioning assembly and surgical instrument
EP2709551B1 (en) * 2011-05-19 2021-04-28 Synthes GmbH Articulating cranial bolt
ITMI20120663A1 (it) 2012-04-20 2013-10-21 Promev S R L Dispositivo di supporto e guida di uno strumento chirurgico, in particolare per neurochirurgia
GB201209772D0 (en) 2012-06-01 2012-07-18 Renishaw Plc Cranial drill system
US20140051934A1 (en) 2012-08-16 2014-02-20 Covidien Lp Stabilizing Port for Surgery for Facilitating Concurrent Introduction of Multiple Instruments
US9782223B2 (en) * 2013-06-21 2017-10-10 Christopher Daniel Ross Surgical trajectory alignment device
US10194890B2 (en) * 2013-10-28 2019-02-05 Brown University Burr hole mounted stereotactic biopsy device
US9433383B2 (en) * 2014-03-18 2016-09-06 Monteris Medical Corporation Image-guided therapy of a tissue
US10675113B2 (en) * 2014-03-18 2020-06-09 Monteris Medical Corporation Automated therapy of a three-dimensional tissue region
EP3190996A4 (en) * 2014-09-12 2018-04-25 Canon U.S.A., Inc. Needle positioning apparatus
US20160166355A1 (en) * 2014-11-06 2016-06-16 Alpha Omega Neuro Technologies Ltd. System and method for co-registering a stereotactic frame and a fiducial
US10265136B2 (en) 2015-05-01 2019-04-23 Musc Foundation For Research Development Cranial anchoring and positioning system and method
US20160367332A1 (en) * 2015-06-19 2016-12-22 Amit Navin Shah Procedural assist device
US10631946B2 (en) * 2015-11-30 2020-04-28 Penumbra, Inc. System for endoscopic intracranial procedures
JP7082946B2 (ja) 2016-04-15 2022-06-09 ストライカー・ユーロピアン・オペレイションズ・ホールディングス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020049451A1 (en) * 2000-08-17 2002-04-25 Kari Parmer Trajectory guide with instrument immobilizer
JP2011522626A (ja) * 2008-06-06 2011-08-04 ベッドロック・インヴェンションズ・エルエルシー 脳室又はその他の頭蓋内標的への定方向機器プレースメントのための方法と装置
JP2012205699A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Terumo Corp 医療器具導入具

Also Published As

Publication number Publication date
AU2017250692A1 (en) 2018-11-08
US20190133708A1 (en) 2019-05-09
EP3442460B1 (en) 2021-05-26
US10820960B2 (en) 2020-11-03
CN109310483A (zh) 2019-02-05
EP3442460A1 (en) 2019-02-20
US20210030508A1 (en) 2021-02-04
CN109310483B (zh) 2021-11-23
CA3020915A1 (en) 2017-10-19
US11944506B2 (en) 2024-04-02
WO2017180950A1 (en) 2017-10-19
AU2017250692B2 (en) 2022-04-14
JP7082946B2 (ja) 2022-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019513483A (ja) カニューレロックであって、回転するブレーキ及びカニューレロックが固定される骨内に展開するアンカーを有するカニューレロック
US11399874B2 (en) Polyaxial bone anchoring device and instrument for use with the same
JP5926461B2 (ja) 組織固定具送出装置
JP7059490B2 (ja) 整形外科用インプラントキット
JP6099919B2 (ja) 骨固定装置およびツール
JP6359629B2 (ja) 一体化された誘導先端部を備えた骨アンカー及び手術用器具
EP3205371B1 (en) Telescopic percutaneous tissue dilation systems and related methods of producing
JP5694762B2 (ja) 使い捨ての環状切除デバイス
US10610207B2 (en) Articulating cranial bolt
EP3473198B1 (en) Polyaxial bone anchoring device and system of an instrument and a polyaxial bone anchoring device
JP2006341095A (ja) 着脱可能な深さ止めを有する針アッセンブリ
BR102017008136A2 (pt) Devices, systems and methods for menisco repair
JP2020532403A (ja) モジュール式外科用器具及び関連する方法
JPH08196546A (ja) 縫合材を骨に取り付ける骨アンカー及びその取り付け具並びに骨アンカーの展開方法
JP2016501060A (ja) 鼓膜チューブおよび挿入装置
US20180055542A1 (en) Polyaxial bone anchoring device and system of an instrument and a polyaxial bone anchoring device
EP3503814A1 (en) Instrumentation for the implantation of spinal implants
US10058359B2 (en) Anchor assembly tools, kits, and methods
JP6364052B2 (ja) 超音波内視鏡細針基準システム
JP7500599B2 (ja) 皮膚の基礎アクセスポータル
US10820934B2 (en) Surgical guidewire centering device
JP2022502208A (ja) ドリルガイドアセンブリ
WO2022158406A1 (ja) 操作デバイス及び埋込体留置具
JP2016146961A (ja) 外科用処置具用補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211116

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20211206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7082946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150