JP2019511347A - チルト防止機能を有する髄内釘 - Google Patents

チルト防止機能を有する髄内釘 Download PDF

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Abstract

チルト防止機能を有する全体長さがLである髄内釘であって、前記髄内釘の上部に位置した近位領域および下部に位置した遠位領域の各々には1以上のボアが形成され、前記近位領域の下側に位置した第1領域には1以上の第1ボアが形成され、前記第1領域の範囲は近位端部から0.12L〜0.45Lであり、前記遠位領域の上側に位置した第2領域には1以上の第2ボアが形成され、前記第2領域の範囲は近位端部から0.46L〜0.85Lである。

Description

本発明は、髄内釘(intramedullary nail)に関し、より詳しくは、破断(外力による骨折および骨延長術などのための折骨を全て含む)した骨が傾いたり偏向したりせずに一直線を維持することができるように特定領域にボアを含んでいる髄内釘に関する。
先ず、骨の構造について見てみると、骨の中心部には髄腔と呼ばれる空洞があり、前記髄腔には造血組織である骨髄が詰まっている。髄腔の外側にはスポンジ状(Spongy form)の海綿体が形成されており、海綿体の外側には硬い緻密質があり、緻密質の外部であり且つ骨の最外表面は薄くて丈夫な骨膜で覆われている。
本発明の髄内釘は、骨が破断した時、骨の支持と円滑な接合のために髄腔に挿入され、特に、このような髄内釘は、大腿骨(femur)または脛骨(tibia)の骨延長術に用いられる場合が多い。
これと関連し、特許文献1には数個の湾曲部を含んでなる中央部を有する髄内釘が開示されており、特許文献1に開示された髄内釘は互いに異なる半径を有する二つの曲率によって髄腔に最適に収容されることを特徴とする。
しかし、髄内釘が挿入される髄腔の部分は軟質組織からなる空間であり、破断した骨周囲の筋肉が骨を押したり引いたりするため、髄腔に従来のネイルを挿入した場合には、骨が固定されずに特定方向に傾く現象が発生する。さらには、骨が傾いた状態に維持されたまま接合が完了すれば、最初の骨の形態または目標とした骨の形態から外れた模様になって種々の合併症をもたらしうるし、身体の荷重をしっかりと支持することができないかまたは運動能力の低下をもたらしうる。
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであり、本発明の目的は、髄内釘が破断した骨の髄腔に挿入された場合、骨が特定方向に傾く現象を防止することができる髄内釘を提供することにある。
また、骨形成が完了して破断した骨が最終的に接合される時まで、意図した方向に骨をガイドすることができる髄内釘を提供することをその目的とする。
なお、本発明の髄内釘を用いて破断した骨を接合させることにより、合併症を最小化し、接合が完了した骨が身体の荷重をしっかりと支持できるようにすると共に運動能力の低下も最小化することをその目的とする。
さらに、本発明が達成しようとする目的は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた他の技術的課題は下記の記載によって本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。
前記のような目的を達成するために、本発明の一実施形態は、全体長さがLである髄内釘であって、前記髄内釘の上部に位置した近位領域および下部に位置した遠位領域の各々には1以上のボアが形成され、前記近位領域の下側に位置した第1領域には1以上の第1ボアが形成され、前記第1領域の範囲は近位端部から0.12L〜0.45Lであり、前記遠位領域の上側に位置した第2領域には1以上の第2ボアが形成され、前記第2領域の範囲は近位端部から0.46L〜0.85Lである髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記第1領域の範囲は近位端部から0.17L〜0.4Lであり、前記第2領域の範囲は近位端部から0.51L〜0.8Lであることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記髄内釘は前記近位端部から遠位端部に向かって延びるように形成された貫通孔を有し、前記第1ボアおよび前記第2ボアは前記貫通孔と連通するように形成されていることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアは中心軸を基準に放射状に形成されていることを特徴とする髄内釘を提供する。
また、本発明の他の実施形態は、前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが近位端部面を基準に所定角度を有するように形成されていることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち2以上のボアが互いに平行とならないように形成されていることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが髄内釘の外周面に3個の開口を形成するY字形状のボアであることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の他の実施形態は、前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが長さ方向に延びた形態のボアであることを特徴とする髄内釘を提供する。
本発明の一側面によれば、破断した骨の髄腔に髄内釘を挿入した状態で、破断した骨が周辺筋肉の作用によりチルト(tilting、特定方向に傾く現象)するのを防止することができる。
また、本発明の髄内釘を用いることにより、骨形成が完了して破断した骨が最終的に接合される時まで、意図した方向に骨をガイドすることができる。
なお、本発明の髄内釘を用いて破断した骨を接合させることにより、合併症を最小化し、接合が完了した骨が身体の荷重をしっかりと支持できるようにすると共に運動能力の低下も最小化することができる。
さらに、本発明の効果は前記効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能な全ての効果を含むものとして理解しなければならない。
従来の髄内釘を骨に挿入した時に発生する骨のチルトを示す模式図である。 本発明の実施形態による髄内釘を破断した骨に挿入した状態の正面図である。 本発明の実施形態による髄内釘の側面図である。 本発明の実施形態による髄内釘を骨に挿入した状態で骨の接合が完了した状態を示す模式図である。
以下では添付図面を参照して本発明について説明する。但し、本発明は、種々の互いに異なる形態に実現できるものであって、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。そして、図面上、本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書の全体にかけて類似した部分に対しては類似した図面符号を付した。
明細書の全体にかけて、ある部分が他の部分と「連結」されているとする時、これは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その間に他の部材を介在させて「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに備えてもよいことを意味する。
以下では添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
医学分野では、事故などで骨に外力が加えられて骨が折れることを「骨折」と言い、骨延長術などで骨の特定部分をわざと折ることを「折骨」と言う。本明細書では、このような「骨折」と「折骨」の概念を全て含む用語として「破断」を用いることにする。
図1は、従来の髄内釘1を骨に挿入した時に発生する骨のチルトを示す模式図である。前記骨は特に大腿骨または脛骨であってもよいが、図1では代表的に脛骨について記述することにする。図1(a)は、脛骨髄腔301に従来の髄内釘1が挿入された様子を示す。髄腔301は軟質組織であり、軟質組織の外部は硬質部300が囲んでいる。破断した脛骨は上部脛骨100と下部脛骨200に区分することができ、脛骨の周囲には筋肉302が位置して上部脛骨100と下部脛骨200を連結している。図1(b)は、上部脛骨100は反時計方向に、下部脛骨200は時計方向に傾いた様子を示す。このように上部脛骨100と下部脛骨200が傾く現象をチルトと言い、チルトの過程でボルト101、201が曲がったりボルト101、201周囲の骨の一部が破損したりする。
上部脛骨100と下部脛骨200のチルトが発生する原因は、第1に、髄腔301は軟質組織であるので、髄内釘が髄腔301内に挿入されていても、髄内釘が硬質部300に接触する時まで上部脛骨100と下部脛骨200が動くことができるためであり、第2に、脛骨の周囲に位置した筋肉302が上部脛骨100と下部脛骨200の位置を変形させようとするためであり、第3に、上部脛骨100は上側のみで髄内釘2と結合し、下部脛骨200は下側のみで髄内釘2と結合して、上部脛骨100の下側と下部脛骨200の上側が自由に動いて筋肉302の力に抵抗することができないためである。上部脛骨100と下部脛骨200のチルトが発生する場合、骨が意図しない方向に接合されるため、接合後に合併症が発生しうるし、接合された骨が身体の荷重をしっかりと支持することができず、運動能力が低下する可能性も大きい。
図2はこのような問題点を解決するための本発明の実施形態による髄内釘を破断した骨に挿入した状態の正面図であり、図3は本発明の実施形態による髄内釘の側面図である。図2および3に示すように、本発明の髄内釘2は、髄腔に挿入されて破断した骨が接合される時まで骨を支持しガイドすることができる。髄内釘2は、全体長さがLであり、近位領域P、中央領域M、遠位領域D、第1領域11および第2領域21を有する。
近位領域Pは髄内釘2の上部に位置し、遠位領域Dは髄内釘2の下部に位置し、第1領域11は近位領域Pの下側に、第2領域21は遠位領域Dの上側に位置する。
より具体的には、近位領域Pは髄内釘2の近位端部4から第1領域11の間の領域であり、中央領域Mは第1領域11と第2領域21との間の領域であり、遠位領域Dは第2領域21から髄内釘2の遠位端部7までの領域である。
髄内釘2の近位端部4から0.017L〜0.06Lの間に髄内釘2の内部に、長さ方向に沿って延びる雌ねじ形態のボア30が形成されることができる。前記ボア30は、髄内釘2を支持できる追加のブレース(brace、図示せず)を収容することができる。
髄内釘2の近位領域Pには、1以上のボアが形成されることができる。図2には、例えば、近位領域Pに総5個のボア31、32、33、34、35が形成されたものが示されている。前記ボア31、32、33、34、35を介して髄内釘2と上部脛骨1000がボルト結合により結合されることができ、上部脛骨1000の上部が髄内釘2から離脱しないようにすることができる。
また、髄内釘2の遠位領域Dにも、1以上のボアが形成されることができる。図2には、例えば、遠位領域Dに総4個のボア36、37、38、39形成されたものが示されている。前記ボア36、37、38、39を介して髄内釘2と下部脛骨2000がボルト結合により結合されることができ、下部脛骨2000の下部が髄内釘2から離脱しないようにすることができる。
一方、髄内釘2が骨延長術に用いられる場合、前記髄内釘2の全体長さLは250mm〜300mmであってもよい。骨延長術における破断領域は、近位端部4を基準にする時、近位端部4から100mm〜200mmであってもよく、これを全体長さLを基準に換算すれば、0.33L〜0.8Lの領域に該当する。より好ましくは、近位端部4から破断領域が100mm〜180mmであってもよく、これは0.33L〜0.72Lの領域に該当する。
第1領域11の範囲は、近位端部から0.12L〜0.45Lであってもよい。髄内釘2の第1領域11には、1以上の第1ボア10が形成されることができる。第1ボア10は、ボルト部材(図示せず)と結合することができる。第1領域11は破断領域より近位端部4方向に常に上側に位置し、よって、第1領域11に形成される第1ボア10も破断領域より近位端部4方向に常に上側に位置する。さらに、第1ボア10が複数の場合であっても複数の第1ボア10の全てが破断領域より近位端部4方向に常に上側に位置する。
すなわち、図2に示すように、近位領域Pに形成されるボアと第1領域11に形成される第1ボア10は、いずれも上部脛骨1000に対応するように位置することができる。その上、このようなボア配列を用いることにより、近位領域Pに形成されるボア(図2では31、32、33、34、35)は上部脛骨1000の上部を髄内釘2と結合させ、第1領域11に形成される第1ボア10は上部脛骨1000の下部を髄内釘2と結合させることができる。そして、前記結合は、好ましくはボルト結合であってもよい。
このように上部脛骨1000の上・下部の全てが髄内釘2と結合する場合、上部脛骨1000は長さ方向に少なくとも2点支持される。このような支持方式が適用されると、上部脛骨1000はある一部分を軸に回転運動することができなくなるため、上部脛骨1000周囲の筋肉により発生する上部脛骨1000のチルトが防止される。
さらに、近位領域Pに形成されるボアと第1領域11に形成される第1ボア10は複数であってもよいため、上部脛骨1000の上・下部はより堅固に髄内釘2と結合されることができ、それによって上部脛骨1000の微細なチルトまでも防止できる。
第2領域21の範囲は、近位端部から0.46L〜0.85Lであってもよい。髄内釘2の第2領域21には、1以上の第2ボア20が形成されることができる。第2ボア20は、ボルト部材(図示せず)と結合することができる。第2領域21は破断領域より遠位端部7方向に常に下側に位置し、よって、第2領域21に形成される第2ボア20も破断領域より遠位端部7方向に常に下側に位置する。さらに、第2ボア20が複数の場合であっても複数の第2ボア20の全てが破断領域より遠位端部7方向に常に下側に位置する。
すなわち、図2に示すように、第2領域21に形成される第2ボア20と遠位領域Dに形成されるボアは、いずれも下部脛骨2000に対応するように位置することができる。その上、このようなボア配列を用いることにより、第2領域21に形成される第2ボア20は下部脛骨2000の上部を髄内釘2と結合させ、遠位領域Dに形成されるボア(図2では36、37、38、39)は下部脛骨2000の下部を髄内釘2と結合させることができる。そして、前記結合は、好ましくはボルト結合であってもよい。
このように下部脛骨2000の上・下部の全てが髄内釘2と結合する場合、下部脛骨2000は長さ方向に少なくとも2点支持される。このような支持方式が適用されると、下部脛骨2000はある一地点を軸に回転運動することができなくなるため、下部脛骨2000周囲の筋肉により発生する下部脛骨2000のチルトが防止される。
さらに、第2領域21に形成される第2ボア20と遠位領域Dに形成されるボアは複数であってもよいため、下部脛骨2000の上・下部はより堅固に髄内釘2と結合されることができ、それによって下部脛骨2000の微細なチルトまでも防止できる。
このように、上部脛骨1000および下部脛骨2000のチルトが防止されると、骨形成が完了して破断した骨が最終的に接合される時まで、骨は意図した方向のとおりにガイドできる。
また、上部脛骨1000および下部脛骨2000のチルトによる合併症を最小化し、再手術も防止することができ、接合が完了した骨が身体の荷重をしっかりと支持できるようにすると共に運動能力の低下も最小化することができる。
好ましくは、第1領域11の範囲は近位端部から0.17L〜0.4Lであり、第2領域21の範囲は近位端部から0.51L〜0.8Lであってもよい。
この場合、第1ボア10は近位領域Pに形成されるボアからさらに遠くなり、第2ボア20は遠位領域Dに形成されるボアからさらに遠くなる。したがって、2点支持において一側支持点から他側支持点が遠くなる結果になって、同一な個数のボアとボルトを用いて脛骨を髄内釘2と結合しても、上部脛骨1000と下部脛骨2000が周辺の筋肉から印加される回転力に対する抵抗がさらに増加できる。
また、回転力に対する抵抗が増加することによって、上部脛骨1000と下部脛骨2000を髄内釘2と結合させ支持してチルトを防止するための第1ボア10、第2ボア20および結合部材(例えば、ボルト)の個数を最小化することができる。
なお、第1ボア10、第2ボア20およびボルトの個数が最小化されると、手術時間および手術費用を減らし、髄腔に侵襲されるボルトなどの結合部材を最小化するため、患部の回復速度も促進される。
髄内釘2は、中心軸5を中心に近位端部4から遠位端部7に向かって延びるように形成された貫通孔6を有する。貫通孔6が形成されていることにより、骨の最終的な接合のための骨形成が促進される。そして、第1ボア10および第2ボア20は、貫通孔と連通するように形成されることができる。それにより、結合部材(例えば、ボルト)を用いて、髄内釘2と骨をより容易に結合させることができる。
第1ボア10および第2ボア20を含む髄内釘2に形成される全てのボアは、中心軸を基準に放射状に形成されることができる。ボアが放射状に形成されると、髄腔において髄内釘2が上下に変位するのが防止され、骨周囲の筋肉によって印加される様々な方向の力に対して効果的に抵抗し、髄内釘2と骨をより容易に結合させることができる。
第1ボア10および第2ボア20を含むボアのうち1以上のボアは、近位端部面を基準に所定角度を有するように形成されることができる。すなわち、例えば、ボアは図3に示されたボア33のように所定角度を有し、ボア33の延長線が近位端部4の延長線である基準線Rと会うように形成されることができる。患者は髄内釘2が骨に挿入されたまま歩くなどの色々な動作を取り、1以上のボアが近位端部面を基準に所定角度を有するように形成されていれば、様々な方向から衝撃と荷重が加えられても、髄内釘2は髄腔において変位せずに骨との最初結合状態を維持することができる。したがって、骨の微細なチルトまでも防止され、破断した骨が最終的に接合される時まで、意図した方向に骨をガイドできる。
第1ボア10および第2ボア20を含むボアのうち2以上のボアは、互いに平行とならないように形成されることができる。例えば、図3に示されたボア33と第1ボア10は、互いに平行とならないように形成されている。このような特徴により、様々な方向から印加される衝撃または荷重に応じた微細なチルトをより容易で効果的に防止することができる。
第1ボア10および第2ボア20を含むボアのうち1以上のボアは、髄内釘の外周面に3個の開口を形成するY字形状のボアであってもよい。例えば、図2および3において、ボア39はネイル外周面に向かって3個の開口を有する。このようなY字形状のボアは、3つの方向から結合部材(例えば、ボルト)を収容するか、またはボアが形成された結合部材が用いられた場合には、2以上の結合部材を収容することができるため、より安定的に髄内釘2と骨を結合させることができる。したがって、髄内釘2と骨の結合がより堅固になり、様々な方向から印加される衝撃または荷重に応じた微細なチルトをより容易で効果的に防止するのに助力する。
第1ボア10および第2ボア20を含むボアのうち1以上のボアは、長さ方向に延びた形態のボアであってもよい。例えば、図2および3において、ボア34は、長さ方向に延びた形態を有する。ボアが長さ方向に延びていると、結合部材(例えば、ボルト)の収容においてマージン(margin)を保有するようになり、髄内釘2が骨に挿入されて結合する時にゆとりを持って位置決めされるように作用することができる。
図4は、本発明の髄内釘2挿入された状態で、破断した骨が周辺筋肉の作用によりチルトせず、骨形成が完了して骨が接合された様子を示す。
すなわち、本発明の髄内釘2を用いることにより、上部脛骨1000と下部脛骨2000は意図した方向にガイドされて接合され、破断した骨の接合または骨延長に応じた合併症を最小化し、接合が完了した骨が身体の荷重をしっかりと支持するようになると共に運動能力の低下も最小化することができる。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を有した者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変形が可能であることを理解することができるであろう。したがって、以上で記述した実施形態は、全ての面で例示的なものであって、限定的なものではないことを理解しなければならない。例えば、単一型として説明された各構成要素は分散して実施されてもよく、それと同様に、分散したものとして説明された構成要素は結合した形態に実施されてもよい。
本発明の範囲は後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈しなければならない。
P ・・・近位領域
33 ・・・ボア
M ・・・中央領域
34 ・・・ボア
D ・・・遠位領域
35 ・・・ボア
1 ・・・従来の髄内釘
36 ・・・ボア
2 ・・・髄内釘
37 ・・・ボア
4 ・・・近位端部
38 ・・・ボア
5 ・・・中心軸
39 ・・・ボア
6 ・・・貫通孔
100 ・・・上部脛骨
7 ・・・遠位端部
200 ・・・下部脛骨
10 ・・・第1ボア
101 ・・・ボルト
11 ・・・第1領域
201 ・・・ボルト
20 ・・・第2ボア
300 ・・・硬質部
21 ・・・第2領域
301 ・・・髄腔
30 ・・・ボア
302 ・・・筋肉
31 ・・・ボア
1000 ・・・上部脛骨
32 ・・・ボア
2000 ・・・下部脛骨

Claims (8)

  1. 全体長さがLである髄内釘であって、
    前記髄内釘の上部に位置した近位領域および下部に位置した遠位領域の各々には1以上のボアが形成され、
    前記近位領域の下側に位置した第1領域には1以上の第1ボアが形成され、前記第1領域の範囲は近位端部から0.12L〜0.45Lであり、
    前記遠位領域の上側に位置した第2領域には1以上の第2ボアが形成され、前記第2領域の範囲は近位端部から0.46L〜0.85Lである髄内釘。
  2. 前記第1領域の範囲は近位端部から0.17L〜0.4Lであり、
    前記第2領域の範囲は近位端部から0.51L〜0.8Lであることを特徴とする、請求項1に記載の髄内釘。
  3. 前記髄内釘は前記近位端部から遠位端部に向かって延びるように形成された貫通孔を有し、
    前記第1ボアおよび前記第2ボアは前記貫通孔と連通するように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
  4. 前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアは中心軸を基準に放射状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
  5. 前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが近位端部面を基準に所定角度を有するように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
  6. 前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち2以上のボアが互いに平行とならないように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
  7. 前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが髄内釘の外周面に3個の開口を形成するY字形状のボアであることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
  8. 前記第1ボアおよび前記第2ボアを含むボアのうち1以上のボアが長さ方向に延びた形態のボアであることを特徴とする、請求項1または2に記載の髄内釘。
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