JP2019510968A - 穀物におけるマイコトキシンの存在の検出のための方法及び装置 - Google Patents

穀物におけるマイコトキシンの存在の検出のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

穀物におけるマイコトキシンの存在を検出するための方法及び装置であって、穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、穀物粒の収集物から少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトル及び少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルに対して多変量データ分析を実施することによって少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップとを含む、方法。

Description

本発明は穀物汚染に関する。詳細には、本発明は、穀物におけるマイコトキシンの存在の検出のための方法及び装置を提供する。
農産物における有毒菌類の二次代謝産物であるマイコトキシンの存在は、世界的に大きな問題である。食糧農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization)の推定によれば、世界の食用作物の25%が、マイコトキシン産生菌の影響を受けている(Rasch、Kumke、&Lohmannsroben、2010)。公衆衛生及び農業経済に大きな脅威を与える、食品及び飼料製造における最も重要なマイコトキシンには、アフラトキシン、デオキシニバレノール(DON:deoxynivalenol)、オクラトキシンA、フモニシン、ゼアラレノン、パツリン及びT−2トキシンが含まれる(Miller、1995;Traar、2013)。
DONは、最も多く見られるマイコトキシンのうちの1つであり、ほとんどがフザリウム・グラミネアルム及びフザリウム・クルモルムのカビによって産生される。DONは、小麦、トウモロコシ、大麦、オート麦及びライ麦などの穀物産品に頻繁に発生し、それらは収穫前後に感染することがある(Sobrovaら、2010)。さらに、DONは加熱調理、冷凍及び焙煎などの食品加工時に死滅させることができないので、原産物及び加工品の両方において現れる。DON汚染製品の摂取により、下痢、吐き気、免疫抑制及び神経毒性などの急性及び慢性の健康への影響が生じることがある(Abysique、Tardivel、Troadec、&Felix,2015;Pestka,2007)。DONの検出は、DONがすべてのマイコトキシン汚染穀物試料の90%超に存在するので、食品業界において重要な問題であり、その発生は、他のマイコトキシンの存在の指標とみなされる(Ranら,2013)。
Downie&Health、1970
DONは、トウモロコシの重要な汚染物質であり(Pleadinら、2012)、トウモロコシは、多くの国において主食である。現在、食品及び飼料製品におけるDONの存在は、世界のほとんどの地域において厳密に規制されている。生のトウモロコシ穀粒に関して、欧州委員会は、最大許容DON濃度を1750ppbと表明しているが、アメリカ及び中国では、1000ppbのDONの制限が課されている(欧州委員会、2007)。これらの制限を達成するために、DONの存在は、最近ではほとんど液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析(LC−MS/MS:liquid chromatography−tandem mass spectrometry)及び酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)などの化学分析の使用によって検出されている。しかし、これらの分析技法は、時間がかかり、高価であり、破壊的である(Ranら、2013)。食品製品と作物との両方における毒素の一様でない存在により、これらの試料ベースの分析は、しばしば、汚染の程度に対して限られた見方をもたらす。非蛍光性のマイコトキシンを有する汚染に対して感受性がある個々の穀物穀粒及び他の食品製品を選別するのに使用することができる非破壊的分光法を提供することが本発明の目的である。
分光検出技法は、タンパク質、水分、でんぷん及び色素などの物質中の有機化合物の決定のために農工業及び化学工業においてすでに広く使用されている。(Baye、Pearson、&Settles、2006;K.C.Volkers、M.Wachendorf、R.Loges、N.J.Jovanovic,2003;Meulebroeck&Thienpont、2012)。今日まで、分光検出技法をDONの同定に適用することに対して高い関心がある。小麦及びトウモロコシにおけるDONの検出へのフーリエ変換近及び中赤外域(FT−NIR and FT−MIR:Fourier−transform near− and mid−infrared)分光法の使用は、すでに広く論じられている(Abramovic、Jajic、Abramovic、Cosic、&Juric、2007;De Girolamo、Cervellieri、Visconti、&Pascale,2014;Kos、Lohninger、&Krska、2003)。しかし、現在公開されている測定は、均質汚染された、粉砕試料を使用し、試料をそれらの様々な汚染レベルに分類するためにケモメトリックスの使用を必要とする。トウモロコシ穀粒などの粉砕されていない個々の穀物穀粒における局部汚染の測定を可能にする分光法を提供するのが本発明の目的である。さらに、その振動感度により、フーリエ変換分光法は、産業環境においてはほとんど実施することができない。
本発明によれば、穀物におけるマイコトキシンの存在を検出するための方法が提供され、方法は、
穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、
穀物粒の収集物から少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、
穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトル及び少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルに対して多変量データ分析を実施することによって少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップとを含む。
好ましくは、各散光吸収スペクトルは、積分球を使用して捕捉される。好ましくは、個々の穀物粒の散光吸収スペクトルは、穀物粒の収集物の各散光吸収スペクトルを捕捉するのに使用される積分球よりも小さい積分球を使用して捕捉される。好ましくは、穀物粒の収集物の散光吸収スペクトル又は各散光吸収スペクトルは、積分球の中心における収集物に光を照射することによって捕捉される。好ましくは、個々の穀物粒の散光吸収スペクトル又は各散光吸収スペクトルは、積分球の試料ポートの開口の前にある間に穀物粒に光を照射することによって捕捉される。
好ましくは、個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップは、穀物粒の複数の領域に光を照射することによって複数の散光吸収スペクトルを捕捉するステップを含む。
一実施例において、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、第1の選択された波長における反射率と第2の選択された波長における反射率との比率を計算するステップと、計算された比率に基づいて少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップとを含む。好ましくは、選択された波長は、700nm〜1500nmの波長領域にある。代替実施例においては、比率は、2つよりも多くの選択された波長における反射率に基づいて計算することができる。
他の実施例において、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、ケモメトリックス技法を使用する。個々の穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するのに主成分分析などのケモメトリックス法を使用することができる。ケモメトリックス法は、それらが使用されている機械の大きな算術演算能力を必要とする先進技術である。
方法は、複数の散光吸収スペクトルが捕捉された場合、穀物粒の収集物の平均散光吸収スペクトルを計算するステップをさらに含むことができ、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、平均スペクトルに対して多変量データ分析を実施するステップを含む。
方法は、穀物粒の複数の散光吸収スペクトルが捕捉された場合、少なくとも1つの穀物粒の平均散光吸収スペクトルを計算するステップさらに含むことができ、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、平均スペクトルに対して多変量データ分析を実施するステップを含む。
捕捉された各散光吸収スペクトルは、NIR散光吸収スペクトルでもよい。或いは、捕捉された各散光吸収スペクトルは、可視及びNIR散光吸収スペクトルでもよい。
少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルを非汚染粒のスペクトルと比較するステップと、スペクトル間の差を同定するステップとを含むことができる。少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップは、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルを少なくとも1つの非汚染粒の1つよりも多くのスペクトルと比較するステップと、スペクトル間の差を同定するステップとを含むことができる。方法は、非汚染粒のスペクトルを粒スペクトルのデータベースから取得するステップをさらに含むことができる。方法は、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルをデータベース内の複数の試料スペクトルと比較して最良適合を見つけることによって穀物粒の収集物の穀物の種類を同定するステップをさらに含むことができる。或いは、方法は、穀物の種類をユーザ入力から同定するステップをさらに含むことができる。
本発明は、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに上記の方法を実施させるプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体をさらに提供する。
本発明は、穀物におけるマイコトキシンの存在を検出するための装置であって、
穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段と、
穀物粒の収集物から少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段と、
穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトル及び少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルに対して多変量データ分析を実施することによって少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するための手段とを備える、装置をさらに提供する。
好ましくは、散光吸収スペクトルを捕捉するための各手段は、積分球を備える。好ましくは、個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段は、穀物粒の収集物の各散光吸収スペクトルを捕捉するのに使用される積分球よりも小さい積分球を備える。
好ましくは、装置は、穀物粒の複数の領域に光を照射することによって複数の散光吸収スペクトルを捕捉するための手段をさらに備える。少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段は、少なくとも1つのNIR散光吸収スペクトルを捕捉するための手段を備えることができる。少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段は、少なくとも1つのUV、可視及びNIR散光吸収スペクトルを捕捉するための手段を備えることができる。
少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するための手段は、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルを非汚染粒のスペクトルと比較するための手段と、スペクトル間の差を同定するための手段とを備えることができる。
装置は、非汚染粒のスペクトルを粒スペクトルのデータベースから取得するための手段をさらに備えることができる。
装置は、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルをデータベース内の複数の試料スペクトルと比較して、最良適合を見つけることによって穀物粒の収集物の穀物の種類を同定するための手段をさらに備えることができる。装置は、穀物の種類をユーザ入力から同定するための手段をさらに備えることができる。
本発明は、小麦、トウモロコシ、大麦、オート麦及びライ麦を含むがそれに限定されない、任意の種類の穀物に適切である。食品製品において、マイコトキシンはいくつかの物質(タンパク質など)に結合している。これらの結合は、食品製品の反射スペクトルに影響する。したがって、食品製品の基質に対するその影響を測定することによってマイコトキシン汚染を間接的に観察することが可能である。食品製品内のマイコトキシン汚染が高ければ高いほど、基質に対するその影響は大きく、したがって、製品の反射スペクトルに対するその影響も大きい。
光源が試料に光を照射したとき、入射光線は、試料の化学成分及び物理的特性により、吸収され、伝送され、反射される。マイコトキシン汚染を光学的に同定するために、本発明は、散光吸収分光法を利用して、製品の散乱非依存性反射特性を調べる。これは、反射角に関係ない、すべての反射光を収集する積分球の使用により実現することができる。
積分球を使用することによって、すべての散乱光及び反射光(したがって、両方とも乱反射として正反射(鏡面反射))が収集される。光線が試料に光を照射したとき、光は散乱、伝送、反射、及び吸収される。試料によって吸収された光だけが検出器によって収集されない。積分球により、試料によって吸収された入射光の量を測定することが可能になる。したがって、粒との相互作用の後、再伝送された光信号を検出することが可能であり、照射点から入り込んだ光(その場合正反射及び乱反射が起きるはずである)は、散乱され、それ以外の場合、製品と相互作用し、次いで、照射点においてではなく付近において、粒から再放射される。
第1のステップにおいて、異なる穀物穀粒を位置決めすることができる大きな積分球を使用することができ、したがって、最適波長領域を同定することができる。さらに、分類されていない汚染試料を検討するとき、この設定により、大量の穀物穀粒の高速測定が可能になり、試料の大まかな事前分類が可能になる。第2のステップにおいて、より小さい積分球による個々の穀物穀粒の反射スペクトルを調査して、穀粒をそれらの局部汚染レベルにより分類することができる。
本発明は、固体穀物穀粒におけるDONなどのマイコトキシンの同定に散光吸収分光法を非破壊的光学的検出技法として使用する。本発明の結果により、工業用直列走査機械における実施に適しているDONなどのマイコトキシンの高速で正確な及び非破壊的な検出が可能となり得る。不均質なマイコトキシン汚染のため、個々の穀物穀粒の汚染を監視する能力は、食品の安全性を高め、経済的損失を低減するのに不可欠である。
本発明の実施例を添付の図面を参照して実例だけにより説明する。
本発明の一実施例による、穀物におけるマイコトキシンの検出のための装置の第1の部分を示す図である。 本発明の一実施例による、穀物におけるマイコトキシンの検出のための装置の第2の部分を示す図である。 250mm反射積分球を用いて測定された、被試験トウモロコシ穀粒と基準DON汚染トウモロコシ粉との平均反射スペクトルを示すグラフであり、(a)vis−NIRスペクトル、(b)低汚染トウモロコシ穀粒と高汚染トウモロコシ穀粒との間の最大スペクトル対比を示すNIR波長範囲である。 250mm反射積分球を用いて測定された、被試験試料と基準試料との間のスペクトル差を示すグラフであり、(a)低汚染トウモロコシ穀粒と高汚染トウモロコシ穀粒との間の対比、(b)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(c)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。 30mm反射積分球を用いて測定された、被試験トウモロコシ試料と基準トウモロコシ試料との平均反射スペクトルを示すグラフである。 30mm反射積分球を用いて測定された、被試験試料と基準試料との反射率比率の比較を示すグラフであり、(a)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(b)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。 250mm反射積分球構成に基づく、トウモロコシ・バッチの分類を示すグラフであり、(a)反射率比率、(b)選択されたペトリ皿の平均スペクトルである。 第1段階の測定構成による事前分類の後、30mm反射積分球を用いて測定された、低汚染トウモロコシ試料と高汚染トウモロコシ試料との反射率比率の比較を示すグラフであり、(a)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(b)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。
本発明の一実施例による、穀物におけるマイコトキシンの検出のための装置を図1に示す。図1に示す装置は、2段階の測定手順を容易にする。両方の段階とも散光吸収スペクトルを測定するが、異なる種類の積分球を使用する。第1段階は、より大きい反射積分球を使用し、穀物穀粒の収集物の高速選別を可能にするが、第2段階は、より小さい反射積分球を使用し、個々の穀粒の測定を可能にする。例えばより大きい積分球は、25cmの直径を有することができるが、より小さい積分球は、6cmの直径を有することができる。他のサイズの組合せは、もちろん、可能である。
第1段階の測定設定は、穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するのに使用される。図1の第1段階は、スーパー・コンティニウム光源1と、より大きい反射積分球2と、光ファイバ3、4と、スペクトル分析器5とからなる。穀物穀粒の収集物6は、積分球の内側に位置決めすることができる。穀粒は、ペトリ皿に収容し、又は他の方法で収容することができる。積分球2の外側は、異なるポートを含み、それに対して照射光源及び検出ファイバを接続することができる。大きな信号対雑音比を取得しながら測定時間を低減するには、高照度の光源が好ましい。被試験試料に光を照射するのに使用される光源は、ピグテール付きのスーパー・コンティニウム光源でもよい。反射光は、検出ファイバ4によって捕捉される。積分球内に試料が何も存在しないとき、照射光は、積分球の内側の反射コーティング上へのその乱反射後に、検出ファイバによってほぼ完全に収集される。
試料が積分球内に挿入されたとき、捕捉された光は、その吸光度によって影響を受け、したがって、その具体的な成分によっても影響を受ける。穀物を有するペトリ皿を検討すると、穀粒の表面のほぼ全体に光が照射され、低汚染エリアと高汚染エリアとの両方の反射率スペクトルが捕捉されるので、結果としてそれらの平均汚染レベルの測定となる。したがって、検出ファイバは、捕捉された光を積分球からスペクトル分析器に導き、それによって、波長の関数としての光強度が測定される。スペクトル分析器は、可視スペクトルとNIRスペクトルとの両方の同時測定を可能にする、線形検出器アレイを有する2つの異なるチャネルからなる広帯域スペクトル分析器でもよい。第1のチャネルは、1.4nmの分解能を用いて、200nmから1100nmの間のスペクトルを測定することができ得る。第2のチャネルは、4nmの分解能を用いて、1000nmから1700nmの間のスペクトルを測定することができ得る。スペクトルは、ソフトウェアを使用して可視化することができる。
各測定の前に、暗及び基準スペクトルを捕捉することができる。基準スペクトルは、光源スペクトルを表し、空のペトリ皿を測定しながら取得することができる。暗スペクトルは、背景光を可視化し、照射光源なしでスペクトルを捕捉するとき取得された。各穀物ペトリ皿の反射スペクトルは、複数回、捕捉することができ、その後、平均スペクトルを計算することができる。
穀物穀粒の反射光強度(Icereal)に基づいて、波長(λ)ごとに暗スペクトルの強度(Idark)及び基準スペクトルの強度(Ireference)、反射率を、以下の公式を使用して計算することができる。
反射率(λ)=(Icereal (λ)−Idark (λ))/(Ireference (λ)−Idark (λ)) (1)
この第1段階の設定により、蓄積性汚染の測定が可能になるので、低汚染穀物試料と高汚染穀物試料との間の反射の差が増加され、結果としてスペクトル対比の正確な決定となる。
第2段階の測定設定は、コンパクトな積分球を使用して個々の穀物穀粒の反射率を測定するのに使用される。図2は、本発明の一実施例による、第2段階の測定設定を示し、それにより、コンパクトな積分球7を使用する、個々の穀物穀粒の調査が可能になる。装置は、スペクトル広帯域光源8と、光ファイバ9、10と、コリメート・レンズと、小さな反射積分球7と、スペクトル分析器11とを備える。しかし、試料12は、ここでは、積分球の内側に位置決めすることができず、試料ポートの開口の前に位置決めする必要がある。この開口は、穀物穀粒表面の被照射エリアを制限し、その局部汚染の調査を可能にする。積分球の外側は、照射ファイバと検出ファイバとを接続することができる、2つのコネクタを含む。積分球が第1段階の設定において使用される積分球よりも小さいので、照射力は、減少させることができ、強力なスーパー・コンティニウム光源の代わりに重水素及びハロゲン電球の使用が可能になる。200nmから2500nmの光を放射する、重水素とハロゲンとの組合せのピグテール付き光源は、スーパー・コンティニウム光源よりも安定したスペクトルを示し、UVスペクトル領域の研究を可能にする。重水素及びハロゲンのピグテール付き光源ファイバの終端における光は、照射ファイバ内に結合され、照射ファイバは、積分球に接続される。この結合の間の光損失を最小限に抑えるために、コリメート・レンズを照射ファイバに取り付け、200nmから2500nmの光を伝送する。試料の照射の後に、すべての反射光が、積分球によって捕捉され、定量分析が可能になる。したがって、反射光は、検出ファイバによって収集され、検出ファイバは、この光をスペクトル分析器に導く。第1段階の構成の場合と同じ2チャネル・スペクトル分析器が使用され、200nmから1700nmまでのスペクトルを測定する。
反射率は、方程式(1)を使用して計算される。穀物穀粒の測定の前に、基準及び暗スペクトルを決定することができる。光源スペクトルに対応する基準スペクトルは、99.9%の反射タイルを積分球の開口に位置決めしたとき、測定することができる。暗スペクトルは、積分球の最上部に試料なしで検出ファイバによって捕捉された光強度を測定する。暗及び基準測定の後に、個々の穀物穀粒の反射スペクトルを捕捉することができる。各穀物穀粒には、複数の位置において光を照射することができる。積分球の開口に入る背景光を回避するために、すべての測定は、暗環境において実施することができる。
図3は、250mm反射積分球で測定された、被試験トウモロコシ穀粒と基準DON汚染トウモロコシ粉との平均反射スペクトルを示し、(a)vis−NIRスペクトル、(b)低汚染トウモロコシ穀粒と高汚染トウモロコシ穀粒との間の最大スペクトル対比を示すNIR波長範囲である。
図4は、250mm反射積分球で測定された、被試験試料と基準試料との間のスペクトル差を示し、(a)低汚染トウモロコシ穀粒と高汚染トウモロコシ穀粒との間の対比、(b)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(c)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。
図4は、低汚染試料と高汚染試料との間のスペクトル対比を可視化するために940nm及び830nmにおける反射率の比率と、1220nm及び830nmにおける反射率の比率とを示す。図4aに示すように、低汚染トウモロコシ試料と高汚染トウモロコシ試料との間に明確な偏差を用意することができる。さらに、基準DON汚染トウモロコシ粉を検討するとき、よりずっと高い反射率比率、すなわち、940nm及び830nmにおける反射率の比率に対しては1.004±0.002、並びに1220nm及び830nmにおける反射率の比率に対しては0.985±0.004が取得された(図4a、図4b)。一般に、より高い汚染レベルがより高い反射率比率を生じることを観察することができる。低汚染トウモロコシ穀粒は、トウモロコシ粉のより高い均質汚染の結果として、高汚染トウモロコシ穀粒に対するよりもDON汚染トウモロコシ粉に対してより大きい対比を示す。
次のステップにおいて、30mm反射積分球で測定された、個々の低及び高汚染トウモロコシ穀粒の反射スペクトルが、調査された。各試料には、異なる位置において光が照射され、局部汚染差を監視することが可能になった。平均反射率を検討すると、被試験トウモロコシ・バッチ及び基準DON汚染トウモロコシ粉は、図5に示すように、この場合もNIR領域において同様の最大反射率を示す。図5は、30mm反射積分球で測定された、被試験トウモロコシ試料と基準トウモロコシ試料との平均反射スペクトルを示す。局部汚染及び試料間の分光学的対比を評価するために、830nm、940nm及び1220nmにおける反射率の比率が計算される。
図6は、30mm反射積分球で測定された、被試験試料と基準試料との反射率比率の比較を示し、(a)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(b)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。
反射率比率を検討すると、低汚染試料と高汚染試料との間の対比を図6において同定することができる。高汚染エリアは、最高反射率比率をまだ示す。しかし、第1段階の測定と比較して、反射率比率は、よりずっと大きい変動及びより目立たない対比を示す。このより大きい変動は、試料の局部汚染によって生じる。汚染トウモロコシ穀粒は、ほとんどが均質汚染を示さず、結果として様々な照射スポットに対して異なる測定比率となる。それぞれ940nm及び830nmにおける反射率の比率、並びに1220nm及び830nmにおける反射率の比率に対する基準DON汚染粉の平均比率1.002±0.018及び0.849±0.062は、汚染トウモロコシ穀粒の反射率比率の間に位置している。1388ppbの平均汚染レベルを示す高汚染トウモロコシ穀粒は、局部的に、より高い汚染を示すことがある。例えば、高汚染トウモロコシ穀粒は、1840ppbよりも大きい汚染レベルを有する小さいエリアを含むことがあるが、トウモロコシの他の部分は、非汚染である。したがって、高局部汚染エリアの存在を回避するために、局部汚染レベルをトウモロコシ穀粒の平均汚染の代わりに調査すべきである。トウモロコシ穀粒の収集物の平均汚染を測定するとき、トウモロコシ穀粒上の健全なエリアは、高汚染トウモロコシ穀粒の存在においても平均汚染レベルを減少させる。これらの高汚染トウモロコシ穀粒がフード・サプライ・チェーンに入ることを回避するために、個々のトウモロコシ穀粒の精査が不可欠である。
両方の測定設定の性能を定量的に比較し、両方の反射率比率の差別化機能を評価するために、階級差を計算することができる。階級差(D)は、標準偏差(σ)と測定された試料の量(N)とを考慮に入れた、2つの製品群の平均値(μ)の間の差を表す尺度である(Downie&Health、1970)。
低汚染トウモロコシ穀粒と高汚染トウモロコシ穀粒との間のスペクトル差が大きければ大きいほど、階級差が大きくなる(表1)。したがって、250mm反射積分球による測定は、30mm反射積分球による測定よりも大きい階級差を示す。しかし、平均反射率比率を検討するとき、30mm反射積分球が、低DON汚染レベルと高DON汚染レベルとを明確に区別することもできることを観察することができる。そのより低い階級差は、変動する局部汚染レベルによって生じた、そのより大きい変動から生じる。反射率の2つの比率の階級差を比較すると、両方の比率が同等の性能を示すことを観察することができる。一般に、830nm、940nm及び1220nmにおける反射率により、低DON汚染トウモロコシ穀粒と高DON汚染トウモロコシ穀粒とを区別することが可能になると結論付けることができる。
上記の乱反射率測定設定の分類機能を有効にするために、本発明の方法は、汚染トウモロコシ・バッチを低汚染小口試料と高汚染小口試料とに分類するのに使用された。効率的な分類を取得するために、まず、第1段階の測定構成により大まかな事前分類を実施した。具体的には、それぞれ15のトウモロコシ穀粒からなる50のペトリ皿のトウモロコシを250mm反射積分球で測定し、それらの反射率比率を計算した。図7は、250mm反射積分球構成に基づく汚染トウモロコシ・バッチの分類を示し、(a)反射率比率、(b)選択されたペトリ皿の平均スペクトルである。最高比率を有するペトリ皿は、高汚染として分類され、最低比率を有するペトリ皿は低汚染として分類された(図7aにおいて黒と緑の円で示される)。中間の比率を有するペトリ皿は、取得した低汚染小口試料と高汚染小口試料との間の対比を最大にするために、この分類プロセスの間は検討されなかった。選択されたトウモロコシ・ペトリ皿の平均スペクトルを検討すると、フランスの低及び高汚染試料には同様のスペクトル差を観察することができる(図7b)。
続いて、30mm反射積分球を使用して、選択されたトウモロコシ・ペトリ皿の個々のトウモロコシ穀粒を測定した。測定された反射率比率を調べると、最高比率は、選択された高汚染ペトリ皿のトウモロコシ穀粒に対応する。図8は、第1段階の測定構成による事前分類の後の、30mm反射積分球で測定された、低汚染トウモロコシ試料と高汚染トウモロコシ試料との反射率比率の比較を示し、(a)940nm及び830nmにおける反射率の比率、(b)1220nm及び830nmにおける反射率の比率である。さらに、被試験トウモロコシ・バッチに対する前の測定と同様に、2つの反射率比率は、同様の分類性能を示す。しかし、低及び高汚染トウモロコシ・ペトリ皿の反射率比率に大きな変動が観察される。第1段階の測定構成が高反射率比率を示すとき、これは1つ又は複数の高汚染トウモロコシ穀粒の存在を示す。250mm反射積分球がトウモロコシ・ペトリ皿の平均反射率を測定するので、まだ異なる健全な又は低汚染のトウモロコシ穀粒が、高汚染に分類されたペトリ皿に存在することがある。さらに、低汚染ペトリ皿にも、局部高汚染エリアの存在が、平均光学スペクトルに顕著に影響しない限り、まだ可能である。したがって、これは、局部汚染の測定に基づく第2の分類ステップの重要性を強調している。
汚染トウモロコシ・バッチの最終低及び高汚染小口試料を取得するために、選択されたトウモロコシ・ペトリ皿のトウモロコシ穀粒をそれらの局部反射率比率に基づいて分類した。選択された高汚染ペトリ皿を検討すると、少なくとも1つの照射点が極端に高い反射率比率を示したとき(940nm及び830nmにおける反射率の比率に対して1.03超又は1220nm及び830nmにおける反射率の比率に対して0.80超)又は3つ以上の照射点が高反射率比率を示したとき(940nm及び830nmにおける反射率の比率に対して1.00超又は1220nm及び830nmにおける反射率の比率に対して0.75超)、トウモロコシ穀粒は高汚染として分類された。すべての5つの測定点が低反射率比率を示した場合(940nm及び830nmにおける反射率の比率に対して0.99未満又は1220nm及び830nmにおける反射率の比率に対して0.70未満)、トウモロコシ穀粒は低汚染とみなされた。この分類技法の適用の後、それぞれ100gの2つの小口試料が取得され、それらは、CODA−CERVA、Belgian Reference Laboratory for Mycotoxinsによって化学的に分析された。実行されたLC−MS/MSの分析は、高汚染小口試料に対して18184ppbのDON汚染を示したが、低汚染試料に対しては654ppbのDON汚染が取得された。結果として、これらの汚染レベルは、830nm、940nm及び1220nmにおける反射率値に基づくわれわれの分類手法を有効とした。
本発明の方法は、低及び高自然汚染穀物試料に対して、それぞれ150ppb及び1388ppbの事前周知のDON濃度で試験された。反射率スペクトルを調べると、700nmと1400nmとの間の光学的対比を両方の測定段階に対して観察することができた。830nm、940nm及び1220nmにおける反射率に基づいて、光学的検出基準を定義することができた。この検出基準は、まず、基準DON汚染トウモロコシ粉の測定によって有効とされた。次いで、それは、低及び高汚染小口試料において事前に未知のDON濃度を用いて、汚染バッチを首尾よく分割するのに使用され、その後続の化学分析は、それぞれ645ppb及び18184ppbのDON濃度を示した。検出基準が商業的に入手可能なレーザ線を使用するので、この結果は、穀物の事前処理又は粉砕なしで収穫後直ちに使用可能な超高速レーザ・ベースの光学的検出への道を開く。
上記の測定結果は、乱反射率分光法の使用をトウモロコシ穀粒におけるDONの同定のための有望な検出技法として明確に示す。さらに、NIRレーザ線、光学フィルタ及び高感度検出器の商業的入手性により、その実用システムへの統合が可能になる。現在の試料ベースの化学分析と対照的に、本発明の光学的分類技法は、穀物の任意の事前処理又は粉砕を必要としない、超高速及び非破壊的代替案を提供する。
トウモロコシ穀粒の収集物の平均汚染レベルが、しばしば、局部汚染レベルの間違った解釈をもたらすので、個々のトウモロコシ穀粒の局部選別は有益である。
「備える/備える(comprises/comprising)」という単語及び「有する/含む(having/including)」という単語は、本発明に関して本明細書では、記載された特徴、整数、ステップ又は構成部品の存在を指定するのに使用されるが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、構成部品又はその群の存在又は追加を排除しない。
明確にするために別々の実施例の文脈で説明した本発明のある特徴は、単一の実施例において組み合わせて提供することもできることが理解される。逆に、簡潔にするために単一の実施例の文脈で説明した本発明の様々な特徴は、別々に、又は任意の適切な部分的組合せで提供することもできる。

Claims (15)

  1. 穀物におけるマイコトキシンの存在を検出するための方法であって、
    穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、
    穀物粒の前記収集物から少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するステップと、
    穀物粒の前記収集物の前記少なくとも1つの散光吸収スペクトル及び前記少なくとも1つの個々の穀物粒の前記少なくとも1つの散光吸収スペクトルに対して多変量データ分析を実施することによって少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップとを含む、方法。
  2. 各散光吸収スペクトルが、積分球を使用して捕捉される、請求項1に記載の方法。
  3. 個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉する前記ステップが、前記穀物粒の複数の領域に光を照射することによって複数の散光吸収スペクトルを捕捉するステップを含む、請求項1から2までのいずれか一項に記載の方法。
  4. 少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類する前記ステップが、第1の選択された波長における反射率と第2の選択された波長における反射率との比率を計算するステップと、前記計算された比率に基づいて少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップとを含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記選択された波長が、700nm〜1500nmの波長領域にある、請求項4に記載の方法。
  6. 少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類する前記ステップが、ケモメトリックス技法を使用する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
  7. 少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類する前記ステップが、少なくとも1つの捕捉されたスペクトルを非汚染粒のスペクトルと比較するステップと、前記スペクトル間の差を同定するステップとを含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
  8. 非汚染粒の前記スペクトルを粒スペクトルのデータベースから取得するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 少なくとも1つの捕捉されたスペクトルを前記データベース内の複数の試料スペクトルと比較して最良適合を見つけることによって穀物粒の前記収集物の穀物の種類を同定するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 複数の散光吸収スペクトルが捕捉された場合、穀物粒の収集物の平均散光吸収スペクトルを計算するステップをさらに含み、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するステップが、平均スペクトルに対して多変量データ分析を実施するステップを含む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記穀物粒の複数の散光吸収スペクトルが捕捉された場合、少なくとも1つの穀物粒の平均散光吸収スペクトルを計算するステップをさらに含み、少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類する前記ステップが、平均スペクトルに対して多変量データ分析を実施するステップを含む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法。
  12. 穀物におけるマイコトキシンの存在を検出するための装置であって、
    穀物粒の収集物の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段(2、4、5)と、
    穀物粒の前記収集物から少なくとも1つの個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための手段(7、10、11)と、
    穀物粒の前記収集物の前記少なくとも1つの散光吸収スペクトル及び前記少なくとも1つの個々の穀物粒の前記少なくとも1つの散光吸収スペクトルに対して多変量データ分析を実施することによって少なくとも1つの穀物粒におけるマイコトキシン汚染のレベルを分類するための手段とを備える、装置。
  13. 散光吸収スペクトルを捕捉するための各手段が、積分球を備える、請求項12に記載の装置。
  14. 前記個々の穀物粒の少なくとも1つの散光吸収スペクトルを捕捉するための前記手段が、穀物粒の前記収集物の各散光吸収スペクトルを捕捉するのに使用される積分球よりも小さい積分球(7)を備える、請求項12又は13に記載の装置。
  15. プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに請求項1から11までのいずれか一項に記載の方法を実施させるプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体。
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