本発明は、無線通信技術に関し、特に、チャネル競合方法及び装置に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 略称3GPP)及び免許不要の(Unlicense)周波数帯域用の通信デバイスに対する無線制御の要求にしたがって、ライセンス補助アクセス(Licensed-Assisted Access)技術又はロングタームエボリューション用免許不要(Long Term Evolution-Unlicensed, 略称LTE-U)技術は、リッスンビフォートーク(Listen Before Talk, 略称LBT)機能をサポートする必要がある。そのLBT技術は、具体的には、あるデバイスは、他のデバイスがあるチャネルを占有していないということを確認し、そして、競合によってそのチャネルを取得した後にのみ、そのチャネルを使用することが可能であるということを意味する。
従来技術においては、ベースバンド処理ユニット(Building Baseband Unit, 略称BBU)が送信するべきデータを有している場合に、そのBBUは、リモート無線ユニット(Remote Radio Unit, 略称RRU)にあるチャネルを割り当てる。
現在では、RRU-BBU分散アーキテクチャにおいてLBTを実装する際に、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する比較的高い要求のために、新規なチャネル競合方法を考慮する必要がある。
本発明の複数の実施形態は、RRU-BBU分散アーキテクチャにおいてLBTを実装するためのチャネル競合方法及び装置を提供する。
本発明の複数の実施形態の第1の態様は、チャネル競合方法であって、
RRUによってターゲットチャネルを求めて競合するステップと、
前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップと、を含み、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
選択的に、RRUによってターゲットチャネルを求めて競合するステップは、
前記RRUによって、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定するステップと、
前記RRUによって、CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始するステップと、を含む。
選択的に、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定するステップの前に、当該方法は、
前記RRUによってLBT検出を開始するステップをさらに含む。
さらに、前記RRUが競合によって前記ターゲットチャネルを取得する場合に、当該方法は、
競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において前記RRUによって伝送チャネルを有効化するステップをさらに含む。
選択的に、当該方法は、
前記RRUによってRHUBにチャネル競合パラメータを送信するステップであって、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む、ステップと、
前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBが送信する協調指示情報を前記RRUによって受信するステップと、をさらに含み、前記協調指示情報は、前記RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点及び継続期間は、前記RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において前記RRUによって伝送チャネルを有効化するステップは、
競合によって前記ターゲットチャネルを取得する前記他のRRUとともに、前記チャネル競合時間期間の終了時点において、前記RRUによって前記伝送チャネルを有効化するステップを含む。
前記RRUによって、CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始するステップの後に、当該方法は、
前記CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、前記RRUによって、前記協調指示情報にしたがって、前記チャネル競合時間期間の前記開始時点において前記チャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するステップをさらに含む。
選択的に、前記RRUは、競合によって前記ターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストし、前記占有通知情報は、前記RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
前記通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
選択的に、前記キャリア状態情報は、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子であり、前記伝送チャネル有効化/無効化状態識別子は、前記RRUの前記伝送チャネルが有効化されているか否かを示すのに使用される。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
前記キャリア状態情報を搬送する共通公衆無線インターフェイスCPRI制御ワードを、前記RRUによって前記BBUに送信するステップを含む。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップは、
前記データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも2つの連続するビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップは、
前記データチャネルの前記IQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのあらかじめ設定されたビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
専用データチャネルによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
さらに、当該方法は、
前記BBUが送信した割り当て情報を前記RRUによって受信するステップをさらに含み、前記割り当て情報は、前記RRUに前記専用データチャネルを割り当てるのに使用される。
本発明の複数の実施形態の第2の態様は、チャネル競合方法であって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報をBBUによって受信するステップであって、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、ステップと、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記BBUによって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するステップと、を含むチャネル競合方法を提供する。
選択的に、当該方法は、
前記BBUによって前記少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、前記チャネルを求めて競合することを停止するように前記少なくとも1つのRRUに指示するステップをさらに含む。
本発明の複数の実施形態の第3の態様は、チャネル競合方法であって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータをRHUBによって受信するステップと、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBによって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するステップであって、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じである、ステップと、
前記RHUBによって前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するステップと、を含み、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
本発明の複数の実施形態の第4の態様は、チャネル競合方法であって、
RRUによってターゲットチャネルを占有するステップと、
前記RRUによって占有通知情報をブロードキャストするステップと、を含み、前記占有通知情報は、前記RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
選択的に、前記占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第5の態様は、リモート無線ユニットであって、
ターゲットチャネルを求めて競合するように構成されるプロセッサと、
ベースバンド制御ユニットBBUにキャリア状態情報を送信するように構成される送信機と、を含み、前記キャリア状態情報は、当該リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、リモート無線ユニットを提供する。
選択的に、前記プロセッサは、特に、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記ターゲットチャネルが前記アイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
前記プロセッサは、さらに、当該RRUが競合によって前記ターゲットチャネルを取得する場合に、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、当該リモート無線ユニットは、受信機をさらに含み、
前記送信機は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含み、
前記受信機は、前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、前記協調指示情報は、前記RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点及び継続期間は、前記RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、前記プロセッサは、特に、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する前記他のRRUとともに、前記チャネル競合時間期間の終了時点において前記伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、前記CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、前記協調指示情報にしたがって、前記チャネル競合時間期間の前記開始時点において前記チャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
選択的に、前記送信機は、さらに、前記プロセッサが競合によって前記ターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、前記占有通知情報は、当該RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
前記占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第6の態様は、ベースバンド制御ユニットであって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信するように構成される受信機であって、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、受信機と、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するように構成される送信機と、を含むベースバンド制御ユニットを提供する。
選択的に、前記送信機は、さらに、前記少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、前記チャネルを求めて競合することを停止するように前記少なくとも1つのRRUに指示するように構成される。
本発明の複数の実施形態の第7の態様は、リモート無線ユニットハブであって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信するように構成される受信機と、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するように構成されるプロセッサであって、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じである、プロセッサと、
前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するように構成される送信機と、を含み、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される、リモート無線ユニットハブを提供する。
本発明の複数の実施形態の第8の態様は、リモート無線ユニットであって、
ターゲットチャネルを占有するように構成されるプロセッサと、
占有通知情報をブロードキャストするように構成される送信機と、を含み、前記占有通知情報は、当該リモート無線ユニットRRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される、リモート無線ユニットを提供する。
選択的に、前記占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第9の態様は、BBU、RHUB、及び少なくとも1つのRRUを含むチャネル競合システムであって、
前記RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、前記BBUにキャリア状態情報を送信する、ように構成され、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用され、
前記BBUは、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報を受信し、そして、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する、ように構成される、チャネル競合システムを提供する。
選択的に、前記RRUは、さらに、前記RHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含み、
前記RHUBは、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じであり、そして、前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信する、ように構成され、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される。
選択的に、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によって前記ターゲットチャネルを取得している複数のRRUのすべては、同じ時点において伝送チャネルを有効化する。
選択的に、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によって前記ターゲットチャネルを取得している前記複数のRRUのすべては、前記チャネル競合時間期間の終了時点において前記伝送チャネルを有効化する。
本発明の複数の実施形態にしたがって提供されるチャネル競合方法及び装置によれば、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後にそのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおけるチャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに関する要求を満足する。
従来技術にしたがった又は本発明の複数の実施形態にしたがった複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態又は従来技術を説明するのに必要となる複数の添付の図面を簡潔に説明する。明らかなことではあるが、以下の説明の中の複数の添付の図面は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかを示し、当業者は、さらに、創造的な努力なくして、これらの複数の添付の図面から他の図面を導き出すことが可能である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の適用シナリオの概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態1の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法におけるチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態3の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態4の概略的な構成図である。
本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明の複数の実施形態の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の技術的解決方法を明確かつ完全に説明する。明らかなことではあるが、それらの説明される実施形態は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかに過ぎず、すべてではない。創造的な努力なくして当業者が本発明のそれらの複数の実施形態に基づいて取得することが可能であるすべての他の実施形態は、本発明の保護の範囲に属するものとする。
図1は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の適用シナリオの概略図である。分散RRU-BBUシナリオに本発明のこの実施形態を適用してもよいが、分散RRU-BBUシナリオには限定されない。図1に示されているように、その適用アーキテクチャは、BBU、RRUハブ(RHUB)、及び少なくとも1つのRRUを含んでもよい。
RRUは、分散基地局の構成要素であってもよい。上記のアーキテクチャにおいては、RRUは、ピコRRU(pico-RRU)であってもよい。
具体的には、少なくとも1つのRRUが複数のRRUである場合には、それらの複数のRRUの間で独立の無線周波数が存在してもよく、或いは、RHUBの中で無線周波数結合を実行してもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
本発明のこの実施形態は、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する高い要求を満足するチャネル競合方法を提供して、RRU-BBU分散アーキテクチャにおけるLBTを達成する。
RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、BBUにキャリア状態情報を送信し、そのキャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用され、BBUは、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報を受信し、そして、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する。
さらに、複数のRRUが無線周波数結合のシナリオにしたがってデータを伝送する際に互いに干渉しないということを保証するために、競合によってターゲットチャネルを取得している複数のRRUのすべては、同じ時点において伝送チャネルを有効化する。
選択的に、RRUは、さらに、RHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
RHUBは、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じであり、そして、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を送信する、ように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUのすべてが同じ時点において伝送チャネルを有効化することは、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUのすべてが上記のチャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化することであってもよい。
RHUBネットワーク要素を使用するシナリオは、本発明を実装するためのより最適化された解決方法であるということを理解することが可能である。システムの中にRHUBが存在しない場合(シナリオ)にも、また、その解決方法を実装することが可能である。複数のRRUの間での協調のためにRHUBを使用することが可能であり、それによって、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUがデータを伝送する際に、相互の干渉を低減する。
ある特定の実装方法については、以下の方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は説明されない。
図2は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態1の概略的なフローチャートである。図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含む。
S201. RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合する。
上記のRRUは、シナリオアーキテクチャの中の唯一のRRUであってもよく、又は、少なくとも1つのRRUのうちのいずれかのRRUであってもよいということに留意すべきである。
S202. RRUは、BBUにキャリア状態情報を送信し、キャリア状態情報は、そのRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求は比較的高く、通常、20[μs]を必要とする。一方で、LBTは、あるデバイスが、あるチャネルが他のデバイスによって占有されていないということを保証し、その後、競合によってそのチャネルを取得した後にのみ、そのチャネルを使用することが可能であるということを要求する。BBUがそのチャネルを求めて競合する場合には、分散シナリオにおいては、複数のRRUの間及びそのRRUとそのBBUとの間には、比較的大きな距離があり、そのBBUがそのRRUに通知し、その後、そのRRUがそのチャネルを占有する場合に、比較的大きな遅延が存在する。結果として、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足することは不可能である。
本発明のこの実施形態においては、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後に、そのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をそのBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおいて、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足する。
選択的に、RRUがターゲットチャネルを求めて競合するということは、具体的には、そのRRUが、そのターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、その後、そのRRUが、空きチャネル評価(clear channel assessment, 略称CCA)時間期間を取得し、そして、そのCCA時間期間のカウントダウンを開始するということであってもよい。
RRUは、ターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出するということに留意すべきである。RRUが、そのターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する場合に、そのRRUは、そのターゲットチャネルを占有することが可能であるということを示す。この場合には、RRUは、ランダム待機番号を生成する。ランダム待機番号が0までカウントダウンする場合には、そのRRUは、そのターゲットチャネルの占有に成功し、データを伝送する、すなわち、チャネル競合に成功している。そのランダム待機番号は、CCAアルゴリズムを使用することによって取得されるCCA時間期間であってもよいが、これには限定されない。
RRUが、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する場合に、そのRRUは、LBT検出機能を開始する。そのRRUは、LBT検出を開始した後に、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出することが可能である。
具体的には、RRUは、LBT検出を開始してもよい。この手法においては、通常は、そのRRUは、継続して、LBT検出を開始状態のままに維持する。RRUは、競合によってそのターゲットチャネルの取得に成功した後に、そのLBT検出を停止し、そのターゲットチャネルの占有の継続期間があらかじめ設定された占有閾値に達した場合に、LBT検出を再び開始する。しかしながら、本発明は、これには限定されない。
代替的に、BBUは、データ送信要求が存在する場合に、RRUにLBT検出開始指示を送信してもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、キャリア状態情報は、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子であってもよく、その伝送チャネル有効化/無効化状態識別子は、そのRRUの伝送チャネルが有効化されているか否かを示すのに使用される。
ターゲットチャネルの占有に成功している場合には、RRUは、データを伝送するために伝送チャネルを有効化するということに留意すべきである。BBUは、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子を使用することによって、そのRRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているか否かを決定してもよい。すなわち、RRUの伝送チャネルが有効化状態にある場合には、RRUは、チャネル競合が成功しているということを示し、そして、そのRRUは、電力増幅ベースバンドが無線インターフェイスにデータを送信することを可能とするか、又は、RRUの伝送チャネルが無効化状態にある場合には、RRUは、チャネル競合に失敗しているということを示す。具体的には、その情報の中のあらかじめ設定された位置において伝送チャネル有効化/無効化状態識別子を搬送してもよい。例えば、"1"は、伝送チャネルが有効化状態にあるということを識別し、"0"は、伝送チャネルが無効化状態にあるということを識別する。
もちろん、上記の実施形態は、限定としては解釈されない。RRUは、さらに、そのチャネルが占有されているか否かに関する識別子等の他の識別子を使用することによって、チャネル競合の結果を通知してもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
図3は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法におけるチャネル競合時間期間の概略図である。
図1を参照すると、システムアーキテクチャの中に複数のRRUが存在する場合であって、且つ、複数のRRUが無線周波数結合を実行する場合には、すなわち、2つ又はそれ以上のRRUが、同時に競合によってターゲットチャネルを取得することが可能である場合には、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUの間の干渉を考慮する必要がある。
RRU1が、ターゲットチャネルがアイドルであるということを検出し、そして、RRU1が、CCA時間期間1を生成するとともに、RRU2も、また、ターゲットチャネルがアイドルであるということを検出し、そして、RRU2が、CCA時間期間2を生成する一方で、CCA時間期間1及びCCA時間期間2が同じでなくてもよいということを仮定する。CCA時間期間1は、CCA時間期間2よりも短いということを仮定する。CCA時間期間1が0までカウントダウンした後に、RRU1は、データを伝送するためにターゲットチャネルを直接的に占有し、そして、CCA時間期間2が0までカウントダウンした後に、RRU2は、データを送信するためにターゲットチャネルを直接的に占有する場合には、RRU2がターゲットチャネルにおいてデータを伝送する時点は、RRU1がターゲットチャネルにおいてデータを伝送する時点よりも後になる。RRU2がデータを伝送するためにターゲットチャネルに入る時点において、RRU1のデータが完全には伝送されていない場合には、RRU1が伝送するデータに対して衝突を生じさせ、RRU2がデータを伝送するためにターゲットチャネルに入る時点の近傍においてRRU1が伝送するデータを、受信側は正しく構文解析することが不可能であり、それにより、データ伝送の精度に影響を与える。
この実施形態においては、RRUが競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、そのRRUは、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化する、すなわち、同時にデータの伝送を開始する。
具体的には、RHUBは、複数のRRUが伝送チャネルを有効化するための時間を均一に調整してもよく、例えば、RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRHに伝送チャネルの有効化のための時点を通知してもよい。
ある特定の実装プロセスにおいては、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点においてデータの伝送を開始するということは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送を開始するということとして理解されてもよく、あるいは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとあらかじめ設定された時間範囲において伝送を開始するということとして理解されてもよい。通常、上記のあらかじめ設定された時間範囲は、比較的短く、相互の干渉は引き起こされない。
ある選択的な実装においては、RRUは、RHUBにチャネル競合パラメータを送信し、その競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含んでもよい。RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRUが報告したチャネル競合パラメータにしたがって、それらの複数のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を算出してもよい。さらに、RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRUに協調指示情報を送信し、その協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
図3を参照して、RHUBの管理範囲の中に3つのRRUが存在するということを仮定する。それらのRRUのすべては、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、そのターゲットチャネルがアイドルであるということを検出した後に、ランダム番号"CCA時間期間"を個別に生成する。RRUは、リアルタイムでRHUBにチャネル競合パラメータを報告する。RHUBは、それらの3つのRRUが個別に報告したチャネル競合パラメータにしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点を算出する。RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間である。
チャネル競合時間期間は、また、CCAアルゴリズムを使用することによって得られる比較的短いCCA時間期間であってもよい。
RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の継続期間も、また、同じであり、それにより、そのRHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUが同時にデータの伝送を開始するということを保証する。選択的に、チャネル競合時間期間の継続期間は、各々のRRUのためにあらかじめ構成される値であってもよく、又は、固定の値であってもよく、或いは、協調指示情報の中でRHUBが示してもよい。本明細書においては、このことは、限定されない。
RRUが協調指示情報を受信した後に、CCA時間期間が0までカウントダウンする場合には、そのRRUは、データを伝送するためにターゲットチャネルを直ちには占有せず、むしろ、チャネル競合時間期間の開始時点にしたがってある時間期間の間待機し、そして、そのチャネル競合時間期間の開始時点においてそのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。
各々のRRUは、チャネル競合時間期間の中でターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出する。そのターゲットチャネルが依然としてアイドルである場合には、そのチャネル競合時間期間の終了時点においてそのターゲットチャネルを占有することが可能である。そのターゲットチャネルがビジーであるということを検出する場合には、チャネル競合は失敗である。
すなわち、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、RRUは、さらに、協調指示情報にしたがって、そのチャネル競合時間期間の開始時点において、そのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する必要がある。図3に示されているように、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、RRUは、待機継続期間を経験し、そして、他のRRUとともにチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。ターゲットチャネルがチャネル競合時間期間において占有されていない場合には、そのチャネル競合時間期間が0までカウントダウンするときにそのターゲットチャネルの占有に成功し、そして、データを伝送する。
RRUは、主に、ターゲットチャネルのエネルギーの値を検出することによって、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を決定するということに留意すべきである。そのターゲットチャネルのエネルギーの値が決定閾値よりも大きい場合には、そのターゲットチャネルは占有されていると考えられ、或いは、そのターゲットチャネルのエネルギーの値が決定閾値よりも小さい場合には、そのターゲットチャネルはアイドルであると考えられる。分散BBU-RRUシナリオにおいては、複数のRRUは、複数の異なる位置に分散され、他の近傍のデバイスからの干渉も、また、異なる。したがって、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態の検出結果も、また、異なる。図3に示されているように、RRU3は、ターゲットチャネルが占有されているということを検出する場合があり、競合は失敗する。RRU1及びRRU2は、同時に、競合によってターゲットチャネルを取得し、そして、同時に、データの伝送を開始することが可能である。
上記の実施形態に基づいて、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化することは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに上記のチャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化することであってもよい。RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は同じであるので、そのRRUは、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化し、それにより、そのRRUが、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点においてデータの伝送を開始するということを保証するとともに、相互の干渉を回避する。
図4は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
選択的に、図4に示されているように、図3に基づいて、RHUBは、さらに、同時にLBT検出を開始するように管理範囲の中の複数のRRUに指示してもよく、それにより、それらの複数のRRUのチャネル競合のより良好な同期を保証する。しかしながら、本発明は、このことには限定されない。
図5A及び図5Bは、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。図5A及び図5Bに示されているように、RHUBの管理範囲がRRU1及びRRU2を含んでいる1つの例を使用し、上記の方法は、以下のステップを含む。
S501. BBUは、RRU1及びRRU2にLBT検出開始指示を個別に送信する。
もちろん、S501は、選択的なステップであり、各々のRRUは、LBT検出を自ら開始してもよい。本明細書においては、このことは、限定されない。
S502. RRU1及びRRU2は、CCA時間期間を個別に取得し、ターゲットチャネルがアイドルであるということを決定した後に、そのCCA時間期間のカウントダウンを開始する。
S503. RRU1及びRRU2は、RHUBにチャネル競合パラメータを個別に報告し、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
S503は、S502と同時に実行されてもよく、或いは、S503は、S502の過程で反復して実行されてもよい。
S504. RHUBは、チャネル競合パラメータにしたがって、RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間とRRU2のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間とを算出する。
S505. RHUBは、RRU1及びRRU2に協調指示情報を個別に送信し、協調指示情報は、RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及びRRU2のチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RRU2のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
S506. RRU1及びRRU2は、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点において、そのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。
RRU1及びRRU2の双方は、競合によってターゲットチャネルの取得に成功し、RRU1及びRRU2は、データを伝送するために、同じ時点において伝送チャネルを有効化することが可能であるということを仮定する。
S507. RRU1及びRRU2は、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化し、そして、データを伝送する。
RRUは、端末にデータを伝送してもよいが、そのデータは、BBUから来たデータであってもよく、BBUは、RRUにその伝送されるべきデータを伝送する。
S508. RRU1及びRRU2は、BBUにキャリア状態情報を送信し、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
RRUのチャネル競合が失敗した場合には、BBUは、キャリア状態情報を使用することによって、そのRRUのチャネル競合が失敗したということを知った後に、データを再び伝送し、それによって、そのRRUは、チャネル競合が次に成功した後に、そのデータを伝送する。
S509. RRU1及びRRU2は、ターゲットチャネルの占有の継続期間が最大占有閾値に達したときに、その伝送チャネルを無効化する、すなわち、データの伝送を停止する。
最大占有閾値は、通常は、あらかじめ設定される。
選択的に、RRU1及びRRU2は、BBUにキャリア状態情報を個別に再送信して、伝送チャネルが無効化されているということをそのBBUに通知する。
S502乃至S509は、伝送する必要があるデータを完全に伝送するまで、周期的に実行されてもよい。
BBUが伝送する必要があるデータを有していない場合には、そのBBUは、RRUへのデータの伝送を停止する。
選択的に、BBUは、S510及びS511を実行してもよい。
S510. BBUは、RRU1及びRRU2にチャネル競合停止通知を送信して、そのチャネル競合を停止するようにRRU1及びRRU2に指示する。
S511. RRU1及びRRU2は、LBT検出を無効化する。
本発明のこの実施形態にしたがった端末は、無線端末であってもよく、又は、有線端末であってもよい。無線端末は、音声及び/又は他のサービスデータの接続性をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は、無線モデムに接続された他の処理デバイスであってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, 略称RAN)を使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信してもよい。無線端末は、モバイルフォン(又は、"セルラ"フォンと称される)又はモバイル端末を有するコンピュータ等のモバイル端末であってもよく、例えば、携帯可能な装置、ポケットサイズの装置、ハンドヘルド装置、コンピュータ内蔵型装置、又は車載用モバイル装置であってもよく、これらの装置は、無線アクセスネットワークとの間で音声及び/又はデータを交換する。例えば、無線端末は、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service, 略称PCS)フォン、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, 略称SIP)フォン、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, 略称WLL)局、又はパーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, 略称PDA)等のデバイスであってもよい。無線端末は、また、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、モバイル局(Mobile Station)、モバイル局(Mobile)、リモート局(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、又はユーザ機器(User Device or User Equipment)と称されてもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、RRUは、チャネル競合が成功した後に、占有通知情報をブロードキャストしてもよく、その占有通知情報は、そのRRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
いくつかのシナリオにおいて、他のデバイスがRRUとともにターゲットチャネルを共同で占有するのを防止するために、RRUは、そのターゲットチャネルの占有に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストする。そのRRUとともに同じチャネルを求めて競合する他のデバイスは、占有通知情報を受信した後は、競合を避け、それ以上競合することはなく、それにより、そのRRUが送信したデータに対する干渉を引き起こさないようにする。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報であってもよい。
LAA/LTE-Uは、WiFiの周波数帯域と同じ周波数帯域を使用し、WiFiデバイスとの間で衝突が存在する場合がある、すなわち、RRUは、WiFiデバイスとともに同じチャネルを求めて競合する場合があるということに留意すべきである。具体的には、802.11nは、WiFi信号の(ターゲットチャネルのエネルギーがエネルギー閾値をこえるか否かにしたがって、チャネル競合プロセスにおけるターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を決定する)エネルギー閾値は、−85[dBm]であり、非WiFi信号のエネルギー閾値は、−62[dBm]であるということを指定する。LAA/LTE-Uは、エネルギー閾値が−62[dBm]である非エネルギー閾値信号である。WiFiとLAA/LTE-Uとの間の配置の距離が(20[m]等)比較的小さい場合には、WiFiデバイスは、LAA/LTE-Uを回避しない。
この実施形態においては、WiFiデバイスに識別可能である占有通知情報をブロードキャストすることによって、同じターゲットチャネルを求めて競合するそのWiFiデバイスは、そのターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを知る。したがって、そのWiFiデバイスは、自ら回避することが可能であり、そのターゲットチャネルを求めてそれ以上競合しなくてもよく、そのRRUとの間の干渉を避ける。
図6は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。図6に示されているように、ターゲットチャネルの占有に成功した後であって、データの伝送前に、RRUは、占有通知情報を送信する。
さらに、占有通知情報は、WiFiパケットであってもよい。そのWiFiパケットにおいては、次のチャネル利用機会がLAA/LTE-Uによって占有されているということを示すのに、物理層における"長さ(Length)"フィールド又はメディアアクセス制御(Media Access Control, 略称MAC)層における"継続期間(Duration)"フィールドを使用する。その長さ又は継続期間は、この送信機会(transmit opportunity, 略称TXOP)の長さと等しい(或いは、わずかに異なる)。
選択的に、WiFiパケットにおいては、ターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを示すのに、あらかじめ設定されたフィールドの中の複数の異なる値を使用してもよい。例えば、あらかじめ設定されたフィールド"1"は、ターゲットチャネルが占有されているということを特定し、"0"は、そのターゲットチャネルが占有されていないということを特定する。WiFiパケットは、そのRRUの識別子をさらに含んでもよく、本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、WiFiパケットは、送信要求(request to send, 略称RTS)パケット、送信可(clear to send, 略称CTS)パケット、又はヌルデータ(NULL DATA)パケット等のいずれかのタイプのパケットであってもよく、具体的には、ネットワーク割当ベクトル(network allocation vector, 略称NAV)情報を搬送することが可能であるパケットであってもよい。本明細書においては、このことは限定されない。図6に示されているように、各々のRRUが送信するパケットにおいて、NAV情報の長さは同じであるが、NAV情報の値は別々である。本明細書においては、このことは限定されない。
この実施形態は独立した実施形態であってもよい、すなわち、RRUは、ターゲットチャネルを占有した後に占有通知情報をブロードキャストしてもよく、その占有通知情報は、そのRRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用されるということに留意すべきである。この実施形態は、上記の他の実施形態から独立していてもよく、この実施形態のチャネル競合手法は、限定されず、既存のチャネル競合手法又は他の将来的なチャネル競合手法を使用してもよい。例えば、あるチャネルが占有された後に、占有通知情報がブロードキャストされるという条件のもとで、他のデバイスは競合によってそのチャネルを取得し、そして、RRUにそのチャネルを割り当てる。
選択的に、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、キャリア状態情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送する手法は、同様である。1つの例として、キャリア状態情報が使用される。
(1) キャリア状態情報は、共通公衆無線インターフェイス(common public radio interface, 略称CPRI)制御ワードの中で搬送されてもよく、選択的に、そのCPRI制御ワードの"ベンダー特有(Vendor Specific)"部分の中で搬送されてもよい。一般的に、そのCPRI制御ワードは、"vendor specific"部分の複数のビットを有し、それらの複数のビットのうちのいくつかは、キャリア状態情報を搬送するためにランダムに選択されてもよい。本明細書においては、具体的な位置は限定されない。
CPRI制御ワードの"vendor specific"部分の中で搬送されるように、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報をあらかじめ設定してもよい。本明細書においては、具体的な位置は限定されず、特定の実装にしたがってあらかじめ構成されてもよい。
(2) データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
データチャネルは、アンテナ−キャリア(antenna-carrier, 略称AxC)チャネルであってもよい。そのデータチャネルの同相成分及び直角位相成分(in-phase and quadrature components, 略称IQ)データ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
この手法によって、データチャネルのデータ搬送部分の中のビットのうちのいくつかをキャリア状態情報と直接的に置き換えてもよい。
選択的に、いくつかのビットが置き換えられるということをあらかじめ設定してもよい、すなわち、RRUは、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのあらかじめ設定されたビットによってキャリア状態情報を搬送することによって、BBUにキャリア状態情報を送信する。
選択的に、RRUは、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも2つの連続するビットによってキャリア状態情報を搬送する。キャリア状態情報のフォーマットは固定されているということに留意すべきである。例えば、4つのビット"0001"は、チャネル競合が成功しているということを特定し、IQデータ伝送部分の中のいずれかの4つの連続するビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。(RRU、BBU、又はRHUB等の)受信側は、あらかじめ設定されたフォーマットにしたがってデータチャネルに対して探索を実行してもよく、あらかじめ設定されたフォーマットの探し出されたシーケンスをキャリア状態情報として使用する。
同じ手法によって、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送してもよく、キャリア状態情報を、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報と置き換えることが可能である。本明細書においては、詳細は説明されない。
(3) 専用データチャネルの少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
専用データチャネルは、AxCチャネルであってもよい。
選択的に、事前構成プロセスにしたがって、BBUは、RRUに割り当て情報を送信し、割り当て情報は、RRUに専用データチャネルを割り当てるのに使用される。
RRUは、専用データチャネルの1つ又は複数のビットによってキャリア状態情報を搬送することによって、BBUにキャリア状態情報を送信してもよい。
上記の解決方法(2)においては、BBUは、最初は、RRUに1つのデータチャネルのみを割り当てるため、データの伝送のためのビットのうちのいくつかは、キャリア状態情報の送信のために占有されるということに留意すべきである。解決方法(3)においては、BBUは、RRUに、キャリア状態情報の送信のためにデータチャネルの特別に割り当てる。例えば、BBUは、2つのデータチャネルを割り当て、それらの2つのデータチャネルのうちの一方は、IQデータを搬送するのに使用され、それらの2つのデータチャネルのうちの残りのデータチャネルは、キャリア状態情報を伝送するのに使用される。
同じ手法によって、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送してもよい、すなわち、AxCチャネル等の専用データチャネルによって搬送してもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
AxCチャネルは、表1に示されているフォーマットにしたがってキャリア状態情報等の制御情報又は状態情報を搬送してもよく、n及びmは、1以上の正の整数である。
図7は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。図7に示されているように、リモート無線ユニットは、プロセッサ701、送信機702、受信機703、メモリ704、及びアンテナ705を含む。
メモリ704、送信機702、受信機703、及びプロセッサ701は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ704、送信機702、受信機703、及びプロセッサ701は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては特には限定されない。
選択的に、プロセッサ701は、具体的には、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ701は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ704は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ704は、プロセッサ701が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ704が存在してもよい。送信機702及び受信機703は、具体的には、プロセッサ701の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。具体的には、以下のようになる。
プロセッサ701は、ターゲットチャネルを求めて競合するように構成される。
送信機702は、BBUにキャリア状態情報を送信するように構成され、キャリア状態情報は、リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
本発明のこの実施形態においては、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後に、そのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおけるチャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足する。
選択的に、プロセッサ701は、特に、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、プロセッサ701は、さらに、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
さらに、プロセッサ701は、さらに、RRUが競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、送信機702は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
受信機703は、チャネル競合パラメータにしたがって、RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、プロセッサ701は、特に、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、プロセッサ701は、さらに、CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点においてチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
送信機702は、さらに、プロセッサが競合によってターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
選択的に、占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
本発明は、さらに、リモート無線ユニットを提供する。そのリモート無線ユニットの構成については、図7を参照するべきである。
プロセッサは、ターゲットチャネルを占有するように構成される。
送信機は、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、リモート無線ユニットRRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
この実施形態においては、ターゲットチャネルの占有に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストして、RRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを他のデバイスに通知する。他のデバイスは、占有通知情報を受信した後は、そのターゲットチャネルのための競合を回避してもよく、それにより、RRUが送信するデータに対する干渉を引き起こさないようにする。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図8は、本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。図8に示されているように、ベースバンド制御ユニットは、プロセッサ801、送信機802、受信機803、メモリ804、及びアンテナ805を含む。
メモリ804、送信機802、受信機703、及びプロセッサ801は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ804、送信機802、受信機803、及びプロセッサ801は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては特には限定されない。
選択的に、プロセッサ801は、具体的には、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ801は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ804は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ804は、プロセッサ801が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ804が存在してもよい。送信機802及び受信機803は、具体的には、プロセッサ801の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。具体的には、以下のようになる。
受信機803は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信するように構成され、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
送信機802は、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するように構成される。
選択的に、送信機802は、さらに、少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、チャネルを求めて競合することを停止するように少なくとも1つのRRUに指示するように構成される。
BBUは、上記のBBUが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図9は、本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態1の概略的な構成図である。図9に示されているように、ベースバンド制御ユニットは、プロセッサ901、送信機902、受信機903、メモリ904、及びアンテナ905を含む。
メモリ904、送信機902、受信機903、及びプロセッサ901は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ904、送信機902、受信機903、及びプロセッサ901は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては特には限定されない。
選択的に、プロセッサ901は、具体的には、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ901は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ904は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ904は、プロセッサ901が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ904が存在してもよい。送信機902及び受信機903は、具体的には、プロセッサ901の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。具体的には、以下のようになる。
受信機903は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信するように構成される。
プロセッサ901は、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するように構成され、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じである。
送信機902は、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RHUBは、上記のRHUBが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図10は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。図10に示されているように、リモート無線ユニットは、競合モジュール110及び送信モジュール111を含む。
競合モジュール110は、ターゲットチャネルを求めて競合するように構成される。
送信モジュール111は、ベースバンド制御ユニットBBUにキャリア状態情報を送信するように構成され、キャリア状態情報は、リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
選択的に、競合モジュール110は、特に、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、競合モジュール110は、さらに、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
図11は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態3の概略的な構成図である。図11に示されているように、図10に基づいて、リモート無線ユニットは、同期モジュール112をさらに含んでもよく、同期モジュール112は、競合モジュール110が競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
図12は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態4の概略的な構成図である。図12に示されているように、図11に基づいて、リモート無線ユニットは、受信モジュール113をさらに含む。
選択的に、送信モジュール111は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
受信モジュール113は、チャネル競合パラメータにしたがって、RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
さらに、同期モジュール112は、特に、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
さらに、同期モジュール112は、さらに、CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点においてチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
選択的に、送信モジュール111は、さらに、プロセッサが競合によってターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
図13は、本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。図13に示されているように、ベースバンド制御ユニットは、受信モジュール131及び送信モジュール132を含んでもよい。
受信モジュール131は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信し、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
送信モジュール132は、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する。
選択的に、送信モジュール132は、さらに、少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、チャネルを求めて競合することを停止するように少なくとも1つのRRUに指示してもよい。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図14は、本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態2の概略的な構成図である。図14に示されているように、リモート無線ユニットハブは、受信モジュール141、決定モジュール142、及び送信モジュール143を含む。
受信モジュール141は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信する。
決定モジュール142は、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じである。
送信モジュール143は、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信し、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RHUBは、上記のRHUBが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
本発明の1つの実施形態は、さらに、リモート無線ユニットを提供する。図10を参照すると、図10に示されている構成と同様に、リモート無線ユニットは、競合モジュール及び送信モジュールを含む。競合モジュールは、ターゲットチャネルを占有するように構成される。送信モジュールは、ターゲットチャネルを占有した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
この実施形態においては、WiFiデバイスに識別可能である占有通知情報をブロードキャストすることによって、同じターゲットチャネルを求めて競合するそのWiFiデバイスは、そのターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを知る。したがって、そのWiFiデバイスは、自ら回避することが可能であり、そのターゲットチャネルを求めてそれ以上競合しなくてもよく、そのRRUとの間の干渉を避ける。
本発明にしたがって提供された上記の複数の実施形態において、開示された装置及び方法は、他の手法にしたがって実装することが可能であるということを理解すべきである。たとえば、説明された装置実施形態は、1つの例にすぎない。たとえば、ユニットの区分は、論理的な機能の区分に過ぎず、実際の実装においては、他の区分となってもよい。たとえば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ、又は一体化して、他のシステムにすることができ、或いは、いくつかの特徴を無視し又は実行しなくてもよい。さらに、いくつかのインターフェイスを使用することによって、示され又は論じられた相互結合又は直接的な結合又は通信接続を実装してもよい。電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態によって、複数の装置又はユニットの間の非直接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離していてもよく又は物理的に分離していなくてもよく、ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に設置されていてもよく又は複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。複数の実施形態の解決方法の目的を達成するために、実際の必要に応じて、ユニットの一部又は全部を選択してもよい。
さらに、本発明の複数の実施形態にしたがった機能ユニットを一体化して、1つの処理ユニットにしてもよく、或いは、ユニットの各々が物理的に独立して存在してもよく、或いは、2つ又はより多くのユニットを1つのユニットに一体化してもよい。その一体化したユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットに加えてハードウェアの形態で実装されてもよい。
上記の一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装される場合に、その一体化されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよい。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体の中に格納され、複数の命令を含み、それらの複数の命令は、本発明の複数の実施形態において説明された方法のステップのうちのいくつかを実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってもよい)コンピュータデバイス又はプロセッサに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能なUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory, 略称:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, 略称:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のいずれかの媒体を含む。
本発明は、無線通信技術に関し、特に、チャネル競合方法及び装置に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)及び免許不要の周波数帯域用の通信デバイスに対する無線制御の要求にしたがって、ライセンス補助アクセス技術又はロングタームエボリューション用免許不要(LTE-U)技術は、リッスンビフォートーク(LBT)機能をサポートする必要がある。そのLBT技術は、具体的には、あるデバイスは、他のデバイスがあるチャネルを占有していないということを確認し、そして、競合によってそのチャネルを取得した後にのみ、そのチャネルを使用することが可能であるということを意味する。
従来技術においては、ベースバンド制御ユニット(BBU)が送信するべきデータを有している場合に、そのBBUは、リモート無線ユニット(RRU)にあるチャネルを割り当てる。
現在では、RRU-BBU分散アーキテクチャにおいてLBTを実装する際に、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する比較的高い要求のために、新規なチャネル競合方法を考慮する必要がある。
本発明の複数の実施形態は、RRU-BBU分散アーキテクチャにおいてLBTを実装するためのチャネル競合方法及び装置を提供する。
本発明の複数の実施形態の第1の態様は、チャネル競合方法であって、
RRUによってターゲットチャネルを求めて競合するステップと、
前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップと、を含み、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
選択的に、RRUによってターゲットチャネルを求めて競合するステップは、
前記RRUによって、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定するステップと、
前記RRUによって、CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始するステップと、を含む。
選択的に、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定するステップの前に、当該方法は、
前記RRUによってLBT検出を開始するステップをさらに含む。
さらに、前記RRUが競合によって前記ターゲットチャネルを取得する場合に、当該方法は、
競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において前記RRUによって伝送チャネルを有効化するステップをさらに含む。
選択的に、当該方法は、
前記RRUによってRHUBにチャネル競合パラメータを送信するステップであって、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む、ステップと、
前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBが送信する協調指示情報を前記RRUによって受信するステップと、をさらに含み、前記協調指示情報は、前記RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点及び継続期間は、前記RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において前記RRUによって伝送チャネルを有効化するステップは、
競合によって前記ターゲットチャネルを取得する前記他のRRUとともに、前記チャネル競合時間期間の終了時点において、前記RRUによって前記伝送チャネルを有効化するステップを含む。
前記RRUによって、CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始するステップの後に、当該方法は、
前記CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、前記RRUによって、前記協調指示情報にしたがって、前記チャネル競合時間期間の前記開始時点において前記チャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するステップをさらに含む。
選択的に、前記RRUは、競合によって前記ターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストし、前記占有通知情報は、前記RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
前記占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
選択的に、前記キャリア状態情報は、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子であり、前記伝送チャネル有効化/無効化状態識別子は、前記RRUの前記伝送チャネルが有効化されているか否かを示すのに使用される。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
前記キャリア状態情報を搬送する共通公衆無線インターフェイスCPRI制御ワードを、前記RRUによって前記BBUに送信するステップを含む。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップは、
前記データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも2つの連続するビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップは、
前記データチャネルの前記IQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのあらかじめ設定されたビットによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
選択的に、前記RRUによってBBUにキャリア状態情報を送信するステップは、
専用データチャネルによって前記キャリア状態情報を搬送することによって、前記RRUによって前記BBUに前記キャリア状態情報を送信するステップを含む。
さらに、当該方法は、
前記BBUが送信した割り当て情報を前記RRUによって受信するステップをさらに含み、前記割り当て情報は、前記RRUに前記専用データチャネルを割り当てるのに使用される。
本発明の複数の実施形態の第2の態様は、チャネル競合方法であって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報をBBUによって受信するステップであって、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、ステップと、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記BBUによって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するステップと、を含むチャネル競合方法を提供する。
選択的に、当該方法は、
前記BBUによって前記少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、前記チャネルを求めて競合することを停止するように前記少なくとも1つのRRUに指示するステップをさらに含む。
本発明の複数の実施形態の第3の態様は、チャネル競合方法であって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータをRHUBによって受信するステップと、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBによって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するステップであって、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じである、ステップと、
前記RHUBによって前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するステップと、を含み、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
本発明の複数の実施形態の第4の態様は、チャネル競合方法であって、
RRUによってターゲットチャネルを占有するステップと、
前記RRUによって占有通知情報をブロードキャストするステップと、を含み、前記占有通知情報は、前記RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される、チャネル競合方法を提供する。
選択的に、前記占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第5の態様は、リモート無線ユニットであって、
ターゲットチャネルを求めて競合するように構成されるプロセッサと、
ベースバンド制御ユニットBBUにキャリア状態情報を送信するように構成される送信機と、を含み、前記キャリア状態情報は、当該リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、リモート無線ユニットを提供する。
選択的に、前記プロセッサは、前記ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記ターゲットチャネルが前記アイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
前記プロセッサは、さらに、当該RRUが競合によって前記ターゲットチャネルを取得する場合に、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、当該リモート無線ユニットは、受信機をさらに含み、
前記送信機は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含み、
前記受信機は、前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、前記協調指示情報は、前記RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点及び継続期間は、前記RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、前記プロセッサは、競合によって前記ターゲットチャネルを取得する前記他のRRUとともに、前記チャネル競合時間期間の終了時点において前記伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記CCA時間期間を取得し、そして、前記CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、前記CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、前記協調指示情報にしたがって、前記チャネル競合時間期間の前記開始時点において前記チャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
選択的に、前記送信機は、さらに、前記プロセッサが競合によって前記ターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、前記占有通知情報は、当該RRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
前記占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第6の態様は、ベースバンド制御ユニットであって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信するように構成される受信機であって、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される、受信機と、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するように構成される送信機と、を含むベースバンド制御ユニットを提供する。
選択的に、前記送信機は、さらに、前記少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、前記チャネルを求めて競合することを停止するように前記少なくとも1つのRRUに指示するように構成される。
本発明の複数の実施形態の第7の態様は、リモート無線ユニットハブであって、
少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信するように構成される受信機と、
前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するように構成されるプロセッサであって、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じである、プロセッサと、
前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するように構成される送信機と、を含み、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される、リモート無線ユニットハブを提供する。
本発明の複数の実施形態の第8の態様は、リモート無線ユニットであって、
ターゲットチャネルを占有するように構成されるプロセッサと、
占有通知情報をブロードキャストするように構成される送信機と、を含み、前記占有通知情報は、当該リモート無線ユニットRRUが前記ターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される、リモート無線ユニットを提供する。
選択的に、前記占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
本発明の複数の実施形態の第9の態様は、BBU、RHUB、及び少なくとも1つのRRUを含むチャネル競合システムであって、
前記RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、前記BBUにキャリア状態情報を送信する、ように構成され、前記キャリア状態情報は、前記RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用され、
前記BBUは、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報を受信し、そして、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記キャリア状態情報にしたがって、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する、ように構成される、チャネル競合システムを提供する。
選択的に、前記RRUは、さらに、前記RHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、前記チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含み、
前記RHUBは、前記少なくとも1つのRRUが送信した前記チャネル競合パラメータにしたがって、前記少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、前記少なくとも1つのRRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点は同じであり、そして、前記少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信する、ように構成され、前記協調指示情報は、前記RRUの前記チャネル競合時間期間の前記開始時点を示すのに使用される。
選択的に、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によって前記ターゲットチャネルを取得している複数のRRUのすべては、同じ時点において伝送チャネルを有効化する。
選択的に、前記少なくとも1つのRRUのうちで競合によって前記ターゲットチャネルを取得している前記複数のRRUのすべては、前記チャネル競合時間期間の終了時点において前記伝送チャネルを有効化する。
本発明の複数の実施形態にしたがって提供されるチャネル競合方法及び装置によれば、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後にそのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおけるチャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに関する要求を満足する。
本発明の複数の実施形態にしたがった複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態を説明するのに必要となる複数の添付の図面を簡潔に説明する。明らかなことではあるが、以下の説明の中の複数の添付の図面は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかを示し、当業者は、さらに、創造的な努力なくして、これらの複数の添付の図面から他の図面を導き出すことが可能である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の適用シナリオの概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態1の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法におけるチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。
本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態1の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態3の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態4の概略的な構成図である。
本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態2の概略的な構成図である。
本発明の複数の実施形態の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の技術的解決方法を明確に説明する。明らかなことではあるが、それらの説明される実施形態は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかに過ぎず、すべてではない。創造的な努力なくして当業者が本発明のそれらの複数の実施形態に基づいて取得することが可能であるすべての他の実施形態は、本発明の保護の範囲に属するものとする。
図1は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の適用シナリオの概略図である。分散RRU-BBUシナリオに本発明のこの実施形態を適用してもよいが、分散RRU-BBUシナリオには限定されない。図1に示されているように、その適用アーキテクチャは、BBU、RRUハブ(RHUB)、及び少なくとも1つのRRUを含んでもよい。
RRUは、分散基地局の構成要素であってもよい。上記のアーキテクチャにおいては、RRUは、ピコRRUであってもよい。
具体的には、少なくとも1つのRRUが複数のRRUである場合には、それらの複数のRRUの間で独立の無線周波数が存在してもよく、或いは、RHUBの中で無線周波数結合を実行してもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
本発明のこの実施形態は、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する高い要求を満足するチャネル競合方法を提供して、RRU-BBU分散アーキテクチャにおけるLBTを達成する。
RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、BBUにキャリア状態情報を送信し、そのキャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用され、BBUは、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報を受信し、そして、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する。
さらに、複数のRRUが無線周波数結合のシナリオにしたがってデータを伝送する際に互いに干渉しないということを保証するために、競合によってターゲットチャネルを取得している複数のRRUのすべては、同じ時点において伝送チャネルを有効化する。
選択的に、RRUは、さらに、RHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
RHUBは、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じであり、そして、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を送信する、ように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUのすべてが同じ時点において伝送チャネルを有効化することは、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUのすべてが上記のチャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化することであってもよい。
RHUBネットワーク要素を使用するシナリオは、本発明を実装するためのより最適化された解決方法であるということを理解することが可能である。システムの中にRHUBが存在しない場合(シナリオ)にも、また、その解決方法を実装することが可能である。複数のRRUの間での協調のためにRHUBを使用することが可能であり、それによって、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUがデータを伝送する際に、相互の干渉を低減する。
ある特定の実装方法については、以下の方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は説明されない。
図2は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態1の概略的なフローチャートである。図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含む。
S201. RRUは、ターゲットチャネルを求めて競合する。
上記のRRUは、シナリオアーキテクチャの中の唯一のRRUであってもよく、又は、少なくとも1つのRRUのうちのいずれかのRRUであってもよいということに留意すべきである。
S202. RRUは、BBUにキャリア状態情報を送信し、キャリア状態情報は、そのRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求は比較的高く、通常、20[μs]を必要とする。一方で、LBTは、あるデバイスが、あるチャネルが他のデバイスによって占有されていないということを保証し、その後、競合によってそのチャネルを取得した後にのみ、そのチャネルを使用することが可能であるということを要求する。BBUがそのチャネルを求めて競合する場合には、分散シナリオにおいては、複数のRRUの間及びそのRRUとそのBBUとの間には、比較的大きな距離があり、そのBBUがそのRRUに通知し、その後、そのRRUがそのチャネルを占有する場合に、比較的大きな遅延が存在する。結果として、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足することは不可能である。
本発明のこの実施形態においては、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後に、そのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をそのBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおいて、チャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足する。
選択的に、RRUがターゲットチャネルを求めて競合するということは、そのRRUが、そのターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、その後、そのRRUが、空きチャネル評価(CCA)時間期間を取得し、そして、そのCCA時間期間のカウントダウンを開始するということであってもよい。
RRUは、ターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出するということに留意すべきである。RRUが、そのターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する場合に、そのRRUは、そのターゲットチャネルを占有することが可能であるということを示す。この場合には、RRUは、ランダム待機番号を生成する。ランダム待機番号が0までカウントダウンする場合には、そのRRUは、そのターゲットチャネルの占有に成功し、データを伝送する、すなわち、チャネル競合に成功している。そのランダム待機番号は、CCAアルゴリズムを使用することによって取得されるCCA時間期間であってもよいが、これには限定されない。
RRUが、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する場合に、そのRRUは、LBT検出機能を開始する。そのRRUは、LBT検出を開始した後に、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出することが可能である。
RRUは、LBT検出を開始してもよい。この手法においては、通常は、そのRRUは、継続して、LBT検出を開始状態のままに維持する。RRUは、競合によってそのターゲットチャネルの取得に成功した後に、そのLBT検出を停止し、そのターゲットチャネルの占有の継続期間があらかじめ設定された占有閾値に達した場合に、LBT検出を再び開始する。しかしながら、本発明は、これには限定されない。
代替的に、BBUは、データ送信要求が存在する場合に、RRUにLBT検出開始指示を送信してもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、キャリア状態情報は、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子であってもよく、その伝送チャネル有効化/無効化状態識別子は、そのRRUの伝送チャネルが有効化されているか否かを示すのに使用される。
ターゲットチャネルの占有に成功している場合には、RRUは、データを伝送するために伝送チャネルを有効化するということに留意すべきである。BBUは、伝送チャネル有効化/無効化状態識別子を使用することによって、そのRRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているか否かを決定してもよい。すなわち、RRUの伝送チャネルが有効化状態にある場合には、RRUは、チャネル競合が成功しているということを示し、そして、そのRRUは、電力増幅ベースバンドが無線インターフェイスにデータを送信することを可能とするか、又は、RRUの伝送チャネルが無効化状態にある場合には、RRUは、チャネル競合に失敗しているということを示す。その情報の中のあらかじめ設定された位置において伝送チャネル有効化/無効化状態識別子を搬送してもよい。例えば、"1"は、伝送チャネルが有効化状態にあるということを識別し、"0"は、伝送チャネルが無効化状態にあるということを識別する。
もちろん、上記の実施形態は、限定としては解釈されない。RRUは、さらに、そのチャネルが占有されているか否かに関する識別子等の他の識別子を使用することによって、チャネル競合の結果を通知してもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
図3は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法におけるチャネル競合時間期間の概略図である。
図1を参照すると、システムアーキテクチャの中に複数のRRUが存在する場合であって、且つ、複数のRRUが無線周波数結合を実行する場合には、すなわち、2つ又はそれ以上のRRUが、同時に競合によってターゲットチャネルを取得することが可能である場合には、競合によってターゲットチャネルを取得する複数のRRUの間の干渉を考慮する必要がある。
RRU1が、ターゲットチャネルがアイドルであるということを検出し、そして、RRU1が、CCA時間期間1を生成するとともに、RRU2も、また、ターゲットチャネルがアイドルであるということを検出し、そして、RRU2が、CCA時間期間2を生成する一方で、CCA時間期間1及びCCA時間期間2が同じでなくてもよいということを仮定する。CCA時間期間1は、CCA時間期間2よりも短いということを仮定する。CCA時間期間1が0までカウントダウンした後に、RRU1は、データを伝送するためにターゲットチャネルを直接的に占有し、そして、CCA時間期間2が0までカウントダウンした後に、RRU2は、データを送信するためにターゲットチャネルを直接的に占有する場合には、RRU2がターゲットチャネルにおいてデータを伝送する時点は、RRU1がターゲットチャネルにおいてデータを伝送する時点よりも後になる。RRU2がデータを伝送するためにターゲットチャネルに入る時点において、RRU1のデータが完全には伝送されていない場合には、RRU1が伝送するデータに対して衝突を生じさせ、RRU2がデータを伝送するためにターゲットチャネルに入る時点の近傍においてRRU1が伝送するデータを、受信側は正しく構文解析することが不可能であり、それにより、データ伝送の精度に影響を与える。
この実施形態においては、RRUが競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、そのRRUは、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化する、すなわち、同時にデータの伝送を開始する。
RHUBは、複数のRRUが伝送チャネルを有効化するための時間を均一に調整してもよく、例えば、RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRHに伝送チャネルの有効化のための時点を通知してもよい。
ある特定の実装プロセスにおいては、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点においてデータの伝送を開始するということは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送を開始するということとして理解されてもよく、あるいは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとあらかじめ設定された時間範囲において伝送を開始するということとして理解されてもよい。通常、上記のあらかじめ設定された時間範囲は、比較的短く、相互の干渉は引き起こされない。
ある選択的な実装においては、RRUは、RHUBにチャネル競合パラメータを送信し、そのチャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含んでもよい。RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRUが報告したチャネル競合パラメータにしたがって、それらの複数のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を算出してもよい。さらに、RHUBは、そのRHUBの管理範囲の中の複数のRRUに協調指示情報を送信し、その協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
図3を参照して、RHUBの管理範囲の中に3つのRRUが存在するということを仮定する。それらのRRUのすべては、ターゲットチャネルを求めて競合し、そして、そのターゲットチャネルがアイドルであるということを検出した後に、ランダム番号"CCA時間期間"を個別に生成する。RRUは、リアルタイムでRHUBにチャネル競合パラメータを報告する。RHUBは、それらの3つのRRUが個別に報告したチャネル競合パラメータにしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点を算出する。RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
チャネル競合時間期間は、また、CCAアルゴリズムを使用することによって得られる比較的短いCCA時間期間であってもよい。
RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の継続期間も、また、同じであり、それにより、そのRHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUが同時にデータの伝送を開始するということを保証する。選択的に、チャネル競合時間期間の継続期間は、各々のRRUのためにあらかじめ構成される値であってもよく、又は、固定の値であってもよく、或いは、協調指示情報の中でRHUBが示してもよい。本明細書においては、このことは、限定されない。
RRUが協調指示情報を受信した後に、CCA時間期間が0までカウントダウンする場合には、そのRRUは、データを伝送するためにターゲットチャネルを直ちには占有せず、むしろ、チャネル競合時間期間の開始時点にしたがってある時間期間の間待機し、そして、そのチャネル競合時間期間の開始時点においてそのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。
各々のRRUは、チャネル競合時間期間の中でターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を継続的に検出する。そのターゲットチャネルが依然としてアイドルである場合には、そのチャネル競合時間期間の終了時点においてそのターゲットチャネルを占有することが可能である。そのターゲットチャネルがビジーであるということを検出する場合には、チャネル競合は失敗である。
すなわち、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、RRUは、さらに、協調指示情報にしたがって、そのチャネル競合時間期間の開始時点において、そのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する必要がある。図3に示されているように、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、RRUは、待機継続期間を経験し、そして、他のRRUとともにチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。ターゲットチャネルがチャネル競合時間期間において占有されていない場合には、そのチャネル競合時間期間が0までカウントダウンするときにそのターゲットチャネルの占有に成功し、そして、データを伝送する。
RRUは、主に、ターゲットチャネルのエネルギーの値を検出することによって、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を決定するということに留意すべきである。そのターゲットチャネルのエネルギーの値が決定閾値よりも大きい場合には、そのターゲットチャネルは占有されていると考えられ、或いは、そのターゲットチャネルのエネルギーの値が決定閾値よりも小さい場合には、そのターゲットチャネルはアイドルであると考えられる。分散BBU-RRUシナリオにおいては、複数のRRUは、複数の異なる位置に分散され、他の近傍のデバイスからの干渉も、また、異なる。したがって、そのターゲットチャネルのビジー/アイドル状態の検出結果も、また、異なる。図3に示されているように、RRU3は、ターゲットチャネルが占有されているということを検出する場合があり、競合は失敗する。RRU1及びRRU2は、同時に、競合によってターゲットチャネルを取得し、そして、同時に、データの伝送を開始することが可能である。
上記の実施形態に基づいて、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化することは、RRUが、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに上記のチャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化することであってもよい。RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は同じであるので、そのRRUは、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化し、それにより、そのRRUが、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点においてデータの伝送を開始するということを保証するとともに、相互の干渉を回避する。
図4は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。
選択的に、図4に示されているように、図3に基づいて、RHUBは、さらに、同時にLBT検出を開始するように管理範囲の中の複数のRRUに指示してもよく、それにより、それらの複数のRRUのチャネル競合のより良好な同期を保証する。しかしながら、本発明は、このことには限定されない。
図5A及び図5Bは、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法の実施形態2の概略的なフローチャートである。図5A及び図5Bに示されているように、RHUBの管理範囲がRRU1及びRRU2を含んでいる1つの例を使用し、上記の方法は、以下のステップを含む。
S501. BBUは、RRU1及びRRU2にLBT検出開始指示を個別に送信する。
もちろん、S501は、選択的なステップであり、各々のRRUは、LBT検出を自ら開始してもよい。本明細書においては、このことは、限定されない。
S502. RRU1及びRRU2は、CCA時間期間を個別に取得し、ターゲットチャネルがアイドルであるということを決定した後に、そのCCA時間期間のカウントダウンを開始する。
S503. RRU1及びRRU2は、RHUBにチャネル競合パラメータを個別に報告し、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
S503は、S502と同時に実行されてもよく、或いは、S503は、S502の過程で反復して実行されてもよい。
S504. RHUBは、チャネル競合パラメータにしたがって、RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間とRRU2のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間とを算出する。
S505. RHUBは、RRU1及びRRU2に協調指示情報を個別に送信し、協調指示情報は、RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及びRRU2のチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RRU1のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RRU2のチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
S506. RRU1及びRRU2は、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点において、そのチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始する。
RRU1及びRRU2の双方は、競合によってターゲットチャネルの取得に成功し、RRU1及びRRU2は、データを伝送するために、同じ時点において伝送チャネルを有効化することが可能であるということを仮定する。
S507. RRU1及びRRU2は、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化し、そして、データを伝送する。
RRUは、端末にデータを伝送してもよいが、そのデータは、BBUから来たデータであってもよく、BBUは、RRUにその伝送されるべきデータを伝送する。
S508. RRU1及びRRU2は、BBUにキャリア状態情報を送信し、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
RRUのチャネル競合が失敗した場合には、BBUは、キャリア状態情報を使用することによって、そのRRUのチャネル競合が失敗したということを知った後に、データを再び伝送し、それによって、そのRRUは、チャネル競合が次に成功した後に、そのデータを伝送する。
S509. RRU1及びRRU2は、ターゲットチャネルの占有の継続期間が最大占有閾値に達したときに、その伝送チャネルを無効化する、すなわち、データの伝送を停止する。
最大占有閾値は、通常は、あらかじめ設定される。
選択的に、RRU1及びRRU2は、BBUにキャリア状態情報を個別に再送信して、伝送チャネルが無効化されているということをそのBBUに通知する。
S502乃至S509は、伝送する必要があるデータを完全に伝送するまで、周期的に実行されてもよい。
BBUが伝送する必要があるデータを有していない場合には、そのBBUは、RRUへのデータの伝送を停止する。
選択的に、BBUは、S510及びS511を実行してもよい。
S510. BBUは、RRU1及びRRU2にチャネル競合停止通知を送信して、そのチャネル競合を停止するようにRRU1及びRRU2に指示する。
S511. RRU1及びRRU2は、LBT検出を無効化する。
本発明のこの実施形態にしたがった端末は、無線端末であってもよく、又は、有線端末であってもよい。無線端末は、音声及び/又は他のサービスデータの接続性をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は、無線モデムに接続された他の処理デバイスであってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(RAN)を使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信してもよい。無線端末は、モバイルフォン(又は、"セルラ"フォンと称される)又はモバイル端末を有するコンピュータ等のモバイル端末であってもよく、例えば、携帯可能な装置、ポケットサイズの装置、ハンドヘルド装置、コンピュータ内蔵型装置、又は車載用モバイル装置であってもよく、これらの装置は、無線アクセスネットワークとの間で音声及び/又はデータを交換する。例えば、無線端末は、パーソナル通信サービス(PCS)フォン、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、無線ローカルループ(WLL)局、又はパーソナルディジタルアシスタント(PDA)等のデバイスであってもよい。無線端末は、また、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル局(Mobile)、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、又はユーザ機器(User Device or User Equipment)と称されてもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、RRUは、チャネル競合が成功した後に、占有通知情報をブロードキャストしてもよく、その占有通知情報は、そのRRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
いくつかのシナリオにおいて、他のデバイスがRRUとともにターゲットチャネルを共同で占有するのを防止するために、RRUは、そのターゲットチャネルの占有に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストする。そのRRUとともに同じチャネルを求めて競合する他のデバイスは、占有通知情報を受信した後は、競合を避け、それ以上競合することはなく、それにより、そのRRUが送信したデータに対する干渉を引き起こさないようにする。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報であってもよい。
LAA/LTE-Uは、WiFiの周波数帯域と同じ周波数帯域を使用し、WiFiデバイスとの間で衝突が存在する場合がある、すなわち、RRUは、WiFiデバイスとともに同じチャネルを求めて競合する場合があるということに留意すべきである。802.11nは、WiFi信号の(ターゲットチャネルのエネルギーがエネルギー閾値をこえるか否かにしたがって、チャネル競合プロセスにおけるターゲットチャネルのビジー/アイドル状態を決定する)エネルギー閾値は、−85[dBm]であり、非WiFi信号のエネルギー閾値は、−62[dBm]であるということを指定する。LAA/LTE-Uは、エネルギー閾値が−62[dBm]である非WiFi閾値信号である。WiFiとLAA/LTE-Uとの間の配置の距離が(20[m]等)比較的小さい場合には、WiFiデバイスは、LAA/LTE-Uを回避しない。
この実施形態においては、WiFiデバイスに識別可能である占有通知情報をブロードキャストすることによって、同じターゲットチャネルを求めて競合するそのWiFiデバイスは、そのターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを知る。したがって、そのWiFiデバイスは、自ら回避することが可能であり、そのターゲットチャネルを求めてそれ以上競合しなくてもよく、そのRRUとの間の干渉を避ける。
図6は、本発明の1つの実施形態にしたがったチャネル競合方法における他のチャネル競合時間期間の概略図である。図6に示されているように、ターゲットチャネルの占有に成功した後であって、データの伝送前に、RRUは、占有通知情報を送信する。
さらに、占有通知情報は、WiFiパケットであってもよい。そのWiFiパケットにおいては、次のチャネル利用機会がLAA/LTE-Uによって占有されているということを示すのに、物理層における"長さ"フィールド又はメディアアクセス制御(MAC)層における"継続期間"フィールドを使用する。その長さ又は継続期間は、この送信機会(TXOP)の長さと等しい(或いは、わずかに異なる)。
選択的に、WiFiパケットにおいては、ターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを示すのに、あらかじめ設定されたフィールドの中の複数の異なる値を使用してもよい。例えば、あらかじめ設定されたフィールド"1"は、ターゲットチャネルが占有されているということを特定し、"0"は、そのターゲットチャネルが占有されていないということを特定する。WiFiパケットは、そのRRUの識別子をさらに含んでもよく、本明細書においては、このことは限定されない。
選択的に、WiFiパケットは、送信要求(RTS)パケット、送信可(CTS)パケット、又はヌルデータパケット等のいずれかのタイプのパケットであってもよく、ネットワーク割当ベクトル(NAV)情報を搬送することが可能であるパケットであってもよい。本明細書においては、このことは限定されない。図6に示されているように、各々のRRUが送信するパケットにおいて、NAV情報の長さは同じであるが、NAV情報の値は別々である。本明細書においては、このことは限定されない。
この実施形態は独立した実施形態であってもよい、すなわち、RRUは、ターゲットチャネルを占有した後に占有通知情報をブロードキャストしてもよく、その占有通知情報は、そのRRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用されるということに留意すべきである。この実施形態は、上記の他の実施形態から独立していてもよく、この実施形態のチャネル競合手法は、限定されず、既存のチャネル競合手法又は他の将来的なチャネル競合手法を使用してもよい。例えば、あるチャネルが占有された後に、占有通知情報がブロードキャストされるという条件のもとで、他のデバイスは競合によってそのチャネルを取得し、そして、RRUにそのチャネルを割り当てる。
選択的に、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、キャリア状態情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送する手法は、同様である。1つの例として、キャリア状態情報が使用される。
(1) キャリア状態情報は、共通公衆無線インターフェイス(CPRI)制御ワードの中で搬送されてもよく、選択的に、そのCPRI制御ワードの"ベンダー特有"部分の中で搬送されてもよい。一般的に、そのCPRI制御ワードは、"vendor specific"部分の複数のビットを有し、それらの複数のビットのうちのいくつかは、キャリア状態情報を搬送するためにランダムに選択されてもよい。本明細書においては、具体的な位置は限定されない。
CPRI制御ワードの"vendor specific"部分の中で搬送されるように、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報をあらかじめ設定してもよい。本明細書においては、具体的な位置は限定されず、特定の実装にしたがってあらかじめ構成されてもよい。
(2) データチャネルのデータ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
データチャネルは、アンテナ−キャリア(AxC)チャネルであってもよい。そのデータチャネルの同相成分及び直角位相成分(IQ)データ伝送部分の中の少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
この手法によって、データチャネルのデータ搬送部分の中のビットのうちのいくつかをキャリア状態情報と直接的に置き換えてもよい。
選択的に、いくつかのビットが置き換えられるということをあらかじめ設定してもよい、すなわち、RRUは、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも1つのあらかじめ設定されたビットによってキャリア状態情報を搬送することによって、BBUにキャリア状態情報を送信する。
選択的に、RRUは、データチャネルのIQデータ伝送部分の中の少なくとも2つの連続するビットによってキャリア状態情報を搬送する。キャリア状態情報のフォーマットは固定されているということに留意すべきである。例えば、4つのビット"0001"は、チャネル競合が成功しているということを特定し、IQデータ伝送部分の中のいずれかの4つの連続するビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。(RRU、BBU、又はRHUB等の)受信側は、あらかじめ設定されたフォーマットにしたがってデータチャネルに対して探索を実行してもよく、あらかじめ設定されたフォーマットの探し出されたシーケンスをキャリア状態情報として使用する。
同じ手法によって、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送してもよく、キャリア状態情報を、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報と置き換えることが可能である。本明細書においては、詳細は説明されない。
(3) 専用データチャネルの少なくとも1つのビットによってキャリア状態情報を搬送してもよい。
専用データチャネルは、AxCチャネルであってもよい。
選択的に、事前構成プロセスにしたがって、BBUは、RRUに割り当て情報を送信し、割り当て情報は、RRUに専用データチャネルを割り当てるのに使用される。
RRUは、専用データチャネルの1つ又は複数のビットによってキャリア状態情報を搬送することによって、BBUにキャリア状態情報を送信してもよい。
上記の解決方法(2)においては、BBUは、最初は、RRUに1つのデータチャネルのみを割り当てるため、データの伝送のためのビットのうちのいくつかは、キャリア状態情報の送信のために占有されるということに留意すべきである。解決方法(3)においては、BBUは、RRUに、キャリア状態情報の送信のためにデータチャネルの特別に割り当てる。例えば、BBUは、2つのデータチャネルを割り当て、それらの2つのデータチャネルのうちの一方は、IQデータを搬送するのに使用され、それらの2つのデータチャネルのうちの残りのデータチャネルは、キャリア状態情報を伝送するのに使用される。
同じ手法によって、LBT検出開始指示、チャネル競合パラメータ、協調指示情報、及びチャネル競合停止通知等の上記の対話情報を搬送してもよい、すなわち、AxCチャネル等の専用データチャネルによって搬送してもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
AxCチャネルは、表1に示されているフォーマットにしたがってキャリア状態情報等の制御情報又は状態情報を搬送してもよく、n及びmは、1以上の正の整数である。
図7は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。図7に示されているように、リモート無線ユニットは、プロセッサ701、送信機702、受信機703、メモリ704、及びアンテナ705を含む。
メモリ704、送信機702、受信機703、及びプロセッサ701は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ704、送信機702、受信機703、及びプロセッサ701は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては限定されない。
選択的に、プロセッサ701は、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ701は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ704は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ704は、プロセッサ701が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ704が存在してもよい。送信機702及び受信機703は、プロセッサ701の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。
プロセッサ701は、ターゲットチャネルを求めて競合するように構成される。
送信機702は、BBUにキャリア状態情報を送信するように構成され、キャリア状態情報は、リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
本発明のこの実施形態においては、RRUは、あるチャネルを求めて競合し、その競合が成功した後に、そのチャネルを占有することが可能であり、そして、その後、キャリア状態情報を使用することによって、その競合の結果をBBUに通知し、それにより、分散シナリオにおけるチャネル競合のリアルタイムパフォーマンスに対する要求を満足する。
選択的に、プロセッサ701は、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、プロセッサ701は、さらに、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
さらに、プロセッサ701は、さらに、RRUが競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、送信機702は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
受信機703は、チャネル競合パラメータにしたがって、RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
選択的に、プロセッサ701は、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
選択的に、プロセッサ701は、さらに、CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点においてチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
送信機702は、さらに、プロセッサが競合によってターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
選択的に、占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
本発明は、さらに、リモート無線ユニットを提供する。そのリモート無線ユニットの構成については、図7を参照するべきである。
プロセッサは、ターゲットチャネルを占有するように構成される。
送信機は、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、リモート無線ユニットRRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
この実施形態においては、ターゲットチャネルの占有に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストして、RRUがそのターゲットチャネルの占有に成功しているということを他のデバイスに通知する。他のデバイスは、占有通知情報を受信した後は、そのターゲットチャネルのための競合を回避してもよく、それにより、RRUが送信するデータに対する干渉を引き起こさないようにする。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図8は、本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態1の概略的な構成図である。図8に示されているように、ベースバンド制御ユニットは、プロセッサ801、送信機802、受信機803、メモリ804、及びアンテナ805を含む。
メモリ804、送信機802、受信機703、及びプロセッサ801は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ804、送信機802、受信機803、及びプロセッサ801は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては限定されない。
選択的に、プロセッサ801は、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ801は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ804は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ804は、プロセッサ801が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ804が存在してもよい。送信機802及び受信機803は、プロセッサ801の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。
受信機803は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信するように構成され、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
送信機802は、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信するように構成される。
選択的に、送信機802は、さらに、少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、チャネルを求めて競合することを停止するように少なくとも1つのRRUに指示するように構成される。
BBUは、上記のBBUが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図9は、本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態1の概略的な構成図である。図9に示されているように、リモート無線ユニットハブは、プロセッサ901、送信機902、受信機903、メモリ904、及びアンテナ905を含む。
メモリ904、送信機902、受信機903、及びプロセッサ901は、バスを使用することによって接続されてもよい。もちろん、実際の適用においては、メモリ904、送信機902、受信機903、及びプロセッサ901は、バス構成の形態でなくてもよく、星形構成等の他の構成の形態であってもよい。このことは、この出願においては限定されない。
選択的に、プロセッサ901は、汎用中央処理ユニット又はASICであってもよく、プログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよく、FPGAを使用することによって開発されたハードウェア回路であってもよく、又は、ベースバンドプロセッサであってもよい。
選択的に、プロセッサ901は、少なくとも1つの処理コアを含んでもよい。
選択的に、メモリ904は、ROM、RAM、又は磁気ディスクメモリのうちの1つ又は複数を含んでもよい。メモリ904は、プロセッサ901が起動する際に必要となるデータ及び/又は命令を格納するように構成される。1つ又は複数のメモリ904が存在してもよい。送信機902及び受信機903は、プロセッサ901の制御のもとで送信及び受信を実行してもよい。
装置は、上記の方法の実施形態にしたがったいずれかの方法を実行するように構成されてもよい。
受信機903は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信するように構成される。
プロセッサ901は、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定するように構成され、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じである。
送信機902は、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RHUBは、上記のRHUBが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図10は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。図10に示されているように、リモート無線ユニットは、競合モジュール110及び送信モジュール111を含む。
競合モジュール110は、ターゲットチャネルを求めて競合するように構成される。
送信モジュール111は、ベースバンド制御ユニットBBUにキャリア状態情報を送信するように構成され、キャリア状態情報は、リモート無線ユニットRRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
選択的に、競合モジュール110は、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定し、空きチャネル評価CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始する、ように構成される。
選択的に、競合モジュール110は、さらに、ターゲットチャネルがアイドル状態にあるということを決定する前に、リッスンビフォートークLBT検出を開始するように構成される。
図11は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態3の概略的な構成図である。図11に示されているように、図10に基づいて、リモート無線ユニットは、同期モジュール112をさらに含んでもよく、同期モジュール112は、競合モジュール110が競合によってターゲットチャネルを取得する場合に、競合によってそのターゲットチャネルを取得する他のRRUと同じ時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
図12は、本発明にしたがったリモート無線ユニットの実施形態4の概略的な構成図である。図12に示されているように、図11に基づいて、リモート無線ユニットは、受信モジュール113をさらに含む。
選択的に、送信モジュール111は、さらに、リモート無線ユニットハブRHUBにチャネル競合パラメータを送信するように構成され、チャネル競合パラメータは、CCA時間期間の残りの時間又はチャネルデューティサイクルを含む。
受信モジュール113は、チャネル競合パラメータにしたがって、RHUBが送信する協調指示情報を受信するように構成され、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用され、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間は、RHUBの管理範囲の中の少なくとも1つの他のRRUのチャネル競合時間期間の開始時点及び継続期間と同じである。
さらに、同期モジュール112は、競合によってターゲットチャネルを取得する他のRRUとともに、チャネル競合時間期間の終了時点において伝送チャネルを有効化するように構成される。
さらに、同期モジュール112は、さらに、CCA時間期間を取得し、そして、CCA時間期間のカウントダウンを開始した後であって、且つ、CCA時間期間が0までカウントダウンした後に、協調指示情報にしたがって、チャネル競合時間期間の開始時点においてチャネル競合時間期間のカウントダウンを開始するように構成される。
選択的に、送信モジュール111は、さらに、プロセッサが競合によってターゲットチャネルの取得に成功した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
占有通知情報は、ワイヤレスフィディリティWiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
図13は、本発明にしたがったベースバンド制御ユニットの実施形態2の概略的な構成図である。図13に示されているように、ベースバンド制御ユニットは、受信モジュール131及び送信モジュール132を含んでもよい。
受信モジュール131は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したキャリア状態情報を受信し、キャリア状態情報は、RRUのチャネル競合の結果を示すのに使用される。
送信モジュール132は、少なくとも1つのRRUが送信したキャリア状態情報にしたがって、少なくとも1つのRRUのうちで競合によってチャネルの取得に成功しているRRUにデータを送信する。
選択的に、送信モジュール132は、さらに、少なくとも1つのRRUにチャネル競合停止指示を送信して、チャネルを求めて競合することを停止するように少なくとも1つのRRUに指示してもよい。
リモート無線ユニットは、上記のリモート無線ユニットが実行する複数の方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図14は、本発明にしたがったリモート無線ユニットハブの実施形態2の概略的な構成図である。図14に示されているように、リモート無線ユニットハブは、受信モジュール141、決定モジュール142、及び送信モジュール143を含む。
受信モジュール141は、少なくとも1つのリモート無線ユニットRRUが送信したチャネル競合パラメータを受信する。
決定モジュール142は、少なくとも1つのRRUが送信したチャネル競合パラメータにしたがって、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点を決定し、少なくとも1つのRRUのチャネル競合時間期間の開始時点は同じである。
送信モジュール143は、少なくとも1つのRRUに協調指示情報を個別に送信し、協調指示情報は、RRUのチャネル競合時間期間の開始時点を示すのに使用される。
RHUBは、上記のRHUBが実行する方法の実施形態において使用されてもよく、実装原理及び技術的効果は同様である。関連する内容については、方法の実施形態を参照するべきであり、本明細書においては、詳細は再度説明されない。
本発明の1つの実施形態は、さらに、リモート無線ユニットを提供する。図10を参照すると、図10に示されている構成と同様に、リモート無線ユニットは、競合モジュール及び送信モジュールを含む。競合モジュールは、ターゲットチャネルを占有するように構成される。送信モジュールは、ターゲットチャネルを占有した後に、占有通知情報をブロードキャストするように構成され、占有通知情報は、RRUがターゲットチャネルの占有に成功しているということを示すのに使用される。
選択的に、占有通知情報は、WiFiデバイスが識別することが可能である情報である。
この実施形態においては、WiFiデバイスに識別可能である占有通知情報をブロードキャストすることによって、同じターゲットチャネルを求めて競合するそのWiFiデバイスは、そのターゲットチャネルがRRUによって占有されているということを知る。したがって、そのWiFiデバイスは、自ら回避することが可能であり、そのターゲットチャネルを求めてそれ以上競合しなくてもよく、そのRRUとの間の干渉を避ける。
本発明にしたがって提供された上記の複数の実施形態において、開示された装置及び方法は、他の手法にしたがって実装することが可能であるということを理解すべきである。たとえば、説明された装置実施形態は、1つの例にすぎない。たとえば、ユニットの区分は、論理的な機能の区分に過ぎず、実際の実装においては、他の区分となってもよい。たとえば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ、又は一体化して、他のシステムにすることができ、或いは、いくつかの特徴を無視し又は実行しなくてもよい。さらに、いくつかのインターフェイスを使用することによって、示され又は論じられた相互結合又は直接的な結合又は通信接続を実装してもよい。電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態によって、複数の装置又はユニットの間の非直接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離していてもよく又は物理的に分離していなくてもよく、ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に設置されていてもよく又は複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。複数の実施形態の解決方法の目的を達成するために、実際の必要に応じて、ユニットの一部又は全部を選択してもよい。
さらに、本発明の複数の実施形態にしたがった機能ユニットを一体化して、1つの処理ユニットにしてもよく、或いは、ユニットの各々が物理的に独立して存在してもよく、或いは、2つ又はより多くのユニットを1つのユニットに一体化してもよい。その一体化したユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットに加えてハードウェアの形態で実装されてもよい。
上記の一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装される場合に、その一体化されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよい。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体の中に格納され、複数の命令を含み、それらの複数の命令は、本発明の複数の実施形態において説明された方法のステップのうちのいくつかを実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってもよい)コンピュータデバイス又はプロセッサに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能なUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のいずれかの媒体を含む。