JP2019509270A5 - - Google Patents
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Description
本明細書および特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「an」は、明確に反対の指示がない限り、複数の指示対象を含むと理解されるべきである。グループの1つまたは複数のメンバーとの間に「または」を含むクレームまたは説明は、グループメンバーの1つ、1以上、またはすべてが、文脈から逆のまたはそうでないことが示されていない限り、所与の製品またはプロセスに存在し、採用され、またはそうでなければ関連する場合に満足されると考えられる。本発明は、グループのちょうど1つのメンバーが所与の製品またはプロセスに存在し、使用され、または関連する実施形態を含む。本発明はまた、2つ以上の、またはグループメンバー全体が所与の製品またはプロセスに存在し、使用され、または関連する実施形態も含む。さらに、本発明は、別段の指示がない限り、または当業者には矛盾または不一致が生じることが明らかでない限り、列挙された請求項の1つ以上からの1つ以上の制限、要素、句、記述的用語などが、同じ基本クレーム(または関連する他の請求項)に従属する別の請求項に導入されるすべての変形、組み合わせ、および置換を包含することが理解されるべきである。要素がリスト(例えば、マーカッシュグループまたは類似のフォーマット)として提示される場合、要素の各サブグループも開示され、任意の要素がグループから除去され得ることが理解されるべきである。一般に、本発明または本発明の態様は、特定の要素、特徴などを含むものとして言及し、本発明の特定の実施形態または本発明の態様は、そのような要素、特徴などからなるか、またはそれらから本質的になることを理解されたい。簡潔にするために、これらの実施形態は、すべての場合において、本明細書中に多くの言葉で具体的に記載されているわけではない。特定の排除が明細書に列挙されているかどうかにかかわらず、本発明の任意の実施形態または態様は、特許請求の範囲から明白に除外することができることも理解されるべきである。本発明の背景を説明し、その実施に関するさらなる詳細を提供するために本明細書で参照される刊行物、ウェブサイトおよび他の参考資料は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目2)
前記組換えASA酵素の投与は、さらに、1つ以上の認知機能、適応機能、および/または実行機能の低下を改善、安定化、または低減させることをもたらす、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記1つ以上の運動機能は、粗大運動機能を含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記粗大運動機能は、粗大運動能力尺度(GMFM)試験により評価される、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記GMFM試験は、GMFM−88である、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ベースラインGMFM−88スコアは、40%超である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記ベースラインGMFM−88スコアは、40%未満である、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記組換えASA酵素の投与は、10%、20%、30%、40%、または50%未満の前記GMFM−88スコアの低減をもたらす、項目1〜7のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記組換えASA酵素の投与は、前記GMFM−88スコアの実質的な安定化をもたらす、項目1〜8のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記組換えASA酵素の投与は、前記GMFM−88スコアの改善をもたらす、項目1〜9のいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳脊髄液、尿、血液、および血清からなる群から選択される体液中におけるMLDで蓄積する前記バイオマーカーのレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目12)
前記バイオマーカーは、スルファチド、リゾスルファチド、およびその組み合わせからなる群から選択される、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記バイオマーカーは、スルファチドである、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記体液は、脳脊髄液である、項目11、12、または13に記載の方法。
(項目15)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.1μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.2μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.3μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目18)
前記組換えASA酵素の投与は、約0.1μg/mL以上の前記脳脊髄液におけるスルファチドレベルの低減をもたらす、項目14〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目19)
前記組換えASA酵素の投与は、約0.2μg/mL以上の前記脳脊髄液におけるスルファチドレベルの低減をもたらす、項目14〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目20)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳組織中におけるMLDで低減される前記バイオマーカーのレベルを増加させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目21)
前記脳組織は脳の深部白質である、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記バイオマーカーは代謝産物である、項目20または21に記載の方法。
(項目23)
前記代謝産物はN−アセチルアスパラギン酸である、項目22に記載の方法。
(項目24)
N−アセチルアスパラギン酸のレベルはプロトン磁気共鳴分光法により評価される、項目23に記載の方法。
(項目25)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目26)
脳病変併発は、MLD MRI(磁気共鳴画像法)重症度スコアによって評価される、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記組換えASA酵素の投与が、ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの低減をもたらす、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記組換えASA酵素の投与が、ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの安定化をもたらす、項目26に記載の方法。
(項目29)
前記治療上有効な用量は10mg超である、項目1〜28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記治療上有効な用量は30mg超である、項目1〜29のいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記治療上有効な用量は100mg超である、項目1〜30のいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記治療上有効な用量は200mg未満である、項目1〜31のいずれか1項に記載の方法。
(項目33)
前記投与間隔は1週間に1回である、項目1〜32のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記投与間隔は2週間に1回である、項目1〜33のいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
前記投与間隔は1ヶ月に1回である、項目1〜34のいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
前記対象は哺乳類である、項目1〜35のいずれか1項に記載の方法。
(項目37)
前記対象はヒトである、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記対象は16歳以下である、項目1〜37のいずれか1項に記載の方法。
(項目39)
前記対象は12歳以下である、項目1〜38のいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記対象は9歳以下である、項目1〜39のいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
前記対象は6歳以下である、項目1〜40のいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
前記対象は4歳以下である、項目1〜41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
前記対象は3歳以下である、項目1〜42のいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
前記対象は2歳以下である、項目1〜43のいずれか1項に記載の方法。
(項目45)
前記対象は18ヶ月以下である、項目1〜44のいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記対象は12ヶ月以下である、項目1〜45のいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記対象は6ヶ月以下である、項目1〜46のいずれか1項に記載の方法。
(項目48)
前記対象は少なくとも1つの異染性白質ジストロフィーの症状を示す、項目1〜47のいずれか1項に記載の方法。
(項目49)
前記対象は異染性白質ジストロフィーの何らかの症状も示さない、項目1〜47のいずれか1項に記載の方法。
(項目50)
前記対象は異染性白質ジストロフィーと診断されている、項目1〜49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
前記対象は異染性白質ジストロフィーを発症するリスクがあると特定されている、項目1〜49のいずれか1項に記載の方法。
(項目52)
前記アリールスルファターゼAは脊柱管内に投与される、項目1〜51のいずれか1項に記載の方法。
(項目53)
前記アリールスルファターゼAは腰部に投与される、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記アリールスルファターゼAは腰椎穿刺により投与される、項目53に記載の方法。
(項目55)
くも膜下腔内投与は、移植された髄腔内薬物送達装置(IDDD)への間欠的または連続的アクセスによる、項目1〜54のいずれか1項に記載の方法。
(項目56)
前記治療期間は少なくとも6ヶ月である、項目1〜55のいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記治療期間は少なくとも9ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記治療期間は少なくとも12ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目59)
前記治療期間は少なくとも24ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目60)
前記対象において、前記組換えアリールスルファターゼAの投与に関連する重篤な副作用が観察されない、項目1〜59のいずれか1項に記載の方法。
(項目61)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーを患うまたはそのリスクのある対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目62)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳脊髄液(CSF)におけるスルファチドレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーを患うまたはそのリスクのある対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目63)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目64)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目65)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳脊髄液(CSF)におけるスルファチドレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目66)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目67)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜66のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目68)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜67のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目69)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜68のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目70)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも98%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜69のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目71)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のアミノ酸配列を含む、項目1〜70のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目72)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと4を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜71のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目73)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと3を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜72のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目74)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと2を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜73のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目75)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと1を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜74のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目2)
前記組換えASA酵素の投与は、さらに、1つ以上の認知機能、適応機能、および/または実行機能の低下を改善、安定化、または低減させることをもたらす、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記1つ以上の運動機能は、粗大運動機能を含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記粗大運動機能は、粗大運動能力尺度(GMFM)試験により評価される、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記GMFM試験は、GMFM−88である、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ベースラインGMFM−88スコアは、40%超である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記ベースラインGMFM−88スコアは、40%未満である、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記組換えASA酵素の投与は、10%、20%、30%、40%、または50%未満の前記GMFM−88スコアの低減をもたらす、項目1〜7のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記組換えASA酵素の投与は、前記GMFM−88スコアの実質的な安定化をもたらす、項目1〜8のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記組換えASA酵素の投与は、前記GMFM−88スコアの改善をもたらす、項目1〜9のいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳脊髄液、尿、血液、および血清からなる群から選択される体液中におけるMLDで蓄積する前記バイオマーカーのレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目12)
前記バイオマーカーは、スルファチド、リゾスルファチド、およびその組み合わせからなる群から選択される、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記バイオマーカーは、スルファチドである、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記体液は、脳脊髄液である、項目11、12、または13に記載の方法。
(項目15)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.1μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.2μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.3μg/mL超である、項目14に記載の方法。
(項目18)
前記組換えASA酵素の投与は、約0.1μg/mL以上の前記脳脊髄液におけるスルファチドレベルの低減をもたらす、項目14〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目19)
前記組換えASA酵素の投与は、約0.2μg/mL以上の前記脳脊髄液におけるスルファチドレベルの低減をもたらす、項目14〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目20)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳組織中におけるMLDで低減される前記バイオマーカーのレベルを増加させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目21)
前記脳組織は脳の深部白質である、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記バイオマーカーは代謝産物である、項目20または21に記載の方法。
(項目23)
前記代謝産物はN−アセチルアスパラギン酸である、項目22に記載の方法。
(項目24)
N−アセチルアスパラギン酸のレベルはプロトン磁気共鳴分光法により評価される、項目23に記載の方法。
(項目25)
異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法であって、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、方法。
(項目26)
脳病変併発は、MLD MRI(磁気共鳴画像法)重症度スコアによって評価される、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記組換えASA酵素の投与が、ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの低減をもたらす、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記組換えASA酵素の投与が、ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの安定化をもたらす、項目26に記載の方法。
(項目29)
前記治療上有効な用量は10mg超である、項目1〜28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記治療上有効な用量は30mg超である、項目1〜29のいずれか1項に記載の方法。
(項目31)
前記治療上有効な用量は100mg超である、項目1〜30のいずれか1項に記載の方法。
(項目32)
前記治療上有効な用量は200mg未満である、項目1〜31のいずれか1項に記載の方法。
(項目33)
前記投与間隔は1週間に1回である、項目1〜32のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記投与間隔は2週間に1回である、項目1〜33のいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
前記投与間隔は1ヶ月に1回である、項目1〜34のいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
前記対象は哺乳類である、項目1〜35のいずれか1項に記載の方法。
(項目37)
前記対象はヒトである、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記対象は16歳以下である、項目1〜37のいずれか1項に記載の方法。
(項目39)
前記対象は12歳以下である、項目1〜38のいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記対象は9歳以下である、項目1〜39のいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
前記対象は6歳以下である、項目1〜40のいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
前記対象は4歳以下である、項目1〜41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
前記対象は3歳以下である、項目1〜42のいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
前記対象は2歳以下である、項目1〜43のいずれか1項に記載の方法。
(項目45)
前記対象は18ヶ月以下である、項目1〜44のいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記対象は12ヶ月以下である、項目1〜45のいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記対象は6ヶ月以下である、項目1〜46のいずれか1項に記載の方法。
(項目48)
前記対象は少なくとも1つの異染性白質ジストロフィーの症状を示す、項目1〜47のいずれか1項に記載の方法。
(項目49)
前記対象は異染性白質ジストロフィーの何らかの症状も示さない、項目1〜47のいずれか1項に記載の方法。
(項目50)
前記対象は異染性白質ジストロフィーと診断されている、項目1〜49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
前記対象は異染性白質ジストロフィーを発症するリスクがあると特定されている、項目1〜49のいずれか1項に記載の方法。
(項目52)
前記アリールスルファターゼAは脊柱管内に投与される、項目1〜51のいずれか1項に記載の方法。
(項目53)
前記アリールスルファターゼAは腰部に投与される、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記アリールスルファターゼAは腰椎穿刺により投与される、項目53に記載の方法。
(項目55)
くも膜下腔内投与は、移植された髄腔内薬物送達装置(IDDD)への間欠的または連続的アクセスによる、項目1〜54のいずれか1項に記載の方法。
(項目56)
前記治療期間は少なくとも6ヶ月である、項目1〜55のいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記治療期間は少なくとも9ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記治療期間は少なくとも12ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目59)
前記治療期間は少なくとも24ヶ月である、項目56に記載の方法。
(項目60)
前記対象において、前記組換えアリールスルファターゼAの投与に関連する重篤な副作用が観察されない、項目1〜59のいずれか1項に記載の方法。
(項目61)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーを患うまたはそのリスクのある対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目62)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳脊髄液(CSF)におけるスルファチドレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーを患うまたはそのリスクのある対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目63)
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む方法における使用のための、組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素。
(項目64)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目65)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳脊髄液(CSF)におけるスルファチドレベルを低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目66)
異染性白質ジストロフィーを治療または予防するための薬物の製造における組換えアリールスルファターゼA酵素の使用であって、前記治療は、
治療上有効な用量で、かつ、ベースラインに対して脳病変併発を安定化または低減させるのに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA酵素を、異染性白質ジストロフィーのリスクのある、またはそれを患う対象に対して、くも膜下腔内に投与する工程を含む、使用。
(項目67)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜66のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目68)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜67のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目69)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜68のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目70)
前記組換えASA酵素は、配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも98%同一であるアミノ酸配列を含む、項目1〜69のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目71)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のアミノ酸配列を含む、項目1〜70のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目72)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと4を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜71のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目73)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと3を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜72のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目74)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと2を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜73のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
(項目75)
前記組換えASA酵素は、配列番号1のものと1を超えないミスマッチを含むアミノ酸配列を含む、項目1〜74のいずれか1項に記載の方法または組換えアリールスルファターゼA酵素。
Claims (15)
- 異染性白質ジストロフィー(MLD)症候群を治療する方法における使用のための組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を含む組成物であって、前記方法が、治療上有効な用量で、かつ、
(a)ベースラインに対して1つ以上の運動機能の低下を改善、安定化、もしくは低減させる;
(b)バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳脊髄液、尿、血液、および血清からなる群から選択される体液中におけるMLDで蓄積する前記バイオマーカーのレベルを低減させる;
(c)バイオマーカーのベースラインレベルに対して脳組織中におけるMLDで低減される前記バイオマーカーのレベルを増加させる;または
(d)ベースラインに対して脳病変併発を安定化もしくは低減させる
のに十分な治療期間の投与間隔で、前記組換えアリールスルファターゼA(ASA)酵素を、治療を必要とする対象に対してくも膜下腔内に投与する工程を含む、組成物。 - 前記組成物の投与は、さらに、1つ以上の認知機能、適応機能、および/または実行機能の低下を改善、安定化、または低減させることをもたらす、請求項1(a)に記載の使用のための組成物。
- 前記1つ以上の運動機能は、粗大運動機能を含み、必要に応じて、前記粗大運動機能は、粗大運動能力尺度(GMFM)試験により評価され、必要に応じて、前記GMFM試験は、GMFM−88であり、必要に応じて、前記ベースラインGMFM−88スコアは、40%超であるか、または40%未満である、請求項1(a)または2に記載の使用のための組成物。
- 前記組成物の投与は、
(a)10%、20%、30%、40%、もしくは50%未満の前記GMFM−88スコアの低減をもたらす;
(b)前記GMFM−88スコアの実質的な安定化をもたらす;および/または
(c)前記GMFM−88スコアの改善をもたらす、
請求項1(a)、2または3のいずれか1項に記載の使用のための組成物。 - 前記バイオマーカーは、スルファチド、リゾスルファチド、およびその組み合わせからなる群から選択され、必要に応じて、前記バイオマーカーは、スルファチドである、請求項1(b)に記載の使用のための組成物。
- 前記体液は、脳脊髄液であり、必要に応じて、
(a)前記脳脊髄液における前記ベースラインのスルファチドレベルは、約0.1μg/mL超、約0.2μg/mL超、約0.3μg/mL超である;および/または
(b)前記組成物の投与は、約0.1μg/mL以上もしくは約0.2μg/mL以上の前記脳脊髄液におけるスルファチドレベルの低減をもたらす、
請求項1(b)または5に記載の使用のための組成物。 - (a)前記脳組織は脳の深部白質である;および/または
(b)前記バイオマーカーは代謝産物であり、必要に応じて、前記代謝産物はN−アセチルアスパラギン酸であり、N−アセチルアスパラギン酸のレベルはプロトン磁気共鳴分光法により評価される、
請求項1(c)に記載の使用のための組成物。 - 脳病変併発は、MLD MRI(磁気共鳴画像法)重症度スコアによって評価され、必要に応じて、前記組成物の投与が、
(a)ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの低減をもたらすか;または
(b)ベースラインに対する前記対象における前記MLD MRI重症度スコアの安定化をもたらす、
請求項1(d)に記載の使用のための組成物。 - 前記治療上有効な用量は10mg超、30mg超、100mg超および/または200mg超である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用のための組成物。
- 前記投与間隔は1週間に1回、2週間に1回または1ヶ月に1回である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用のための組成物。
- (a)前記対象は哺乳類であり、必要に応じて、前記対象はヒトである;および/または
(b)前記対象は16歳以下、12歳以下、9歳以下、6歳以下、4歳以下、3歳以下、2歳以下、18ヶ月以下、12ヶ月以下、6ヶ月以下である、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の使用のための組成物。 - (a)前記対象は(i)少なくとも1つの異染性白質ジストロフィーの症状を示す、もしくは(ii)異染性白質ジストロフィーの何らかの症状も示さない、および/または
(b)前記対象は(i)異染性白質ジストロフィーと診断されている、もしくは(ii)異染性白質ジストロフィーを発症するリスクがあると特定されている、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の使用のための組成物。 - (a)前記アリールスルファターゼAは脊柱管内に投与され、必要に応じて、前記アリールスルファターゼAは腰部に投与され、必要に応じて、前記アリールスルファターゼAは腰椎穿刺により投与される;および/または
(b)くも膜下腔内投与は、移植された髄腔内薬物送達装置(IDDD)への間欠的または連続的アクセスによる、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用のための組成物。 - (a)前記治療期間は少なくとも6ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも12ヶ月もしくは少なくとも24ヶ月である;および/または
(b)前記対象において、前記組換えアリールスルファターゼAの投与に関連する重篤な副作用が観察されない、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の使用のための組成物。 - 前記組換えASA酵素は、
(a)配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも85%同一である、
(b)配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも90%同一である、
(c)配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも95%同一である、
(d)配列番号1に対して、アミノ酸レベルで少なくとも98%同一である、
(e)配列番号1である、
(f)配列番号1のものと4を超えないミスマッチを含む、
(g)配列番号1のものと3を超えないミスマッチを含む、
(h)配列番号1のものと2を超えないミスマッチを含む、および/または
(i)配列番号1のものと1を超えないミスマッチを含む
アミノ酸配列を含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の使用のための組成物。
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