JP2019508934A - 混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末 - Google Patents

混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末 Download PDF

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Abstract

本発明に係る混合ビームフォーミング方法は、基地局に適用される場合、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信し、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する、ことを含む。

Description

本発明は通信分野に関し、特に混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末に関する。
アンテナ技術の発展に伴い、大規模アンテナアレイシステム(AAS)が徐々に基地局に適用されている。このような大規模AASは、通常、数百個のアンテナアレイ素子(例えば、128本、256本又はそれ以上)を備える。これらのアレイ素子は、平面状に配列されて、平面アレイアンテナとして使用されてもよい。基地局側にAASを装着して、多入力多出力(MIMO)伝送を使用することにより、さらに多いユーザへ同時に無線通信を提供することが可能になる。
大規模MIMO技術の実現において、各アンテナ素子毎に1つの送受信手段を取り付けると、実現の複雑度、並びに、電力消耗及びコストを増大させることになる。混合ビームフォーミング技術は、複数のアンテナアレイ素子が1つの送受信手段を共有することを可能にし、実現のコストを低減させ、現在、無線通信分野の研究のホットスポットとなっている。
現在のAASシステムでは、アナログビームフォーミング重みは、通常、固定値又は準静的値が使用され、マルチユーザの具体的な分布に応じてアナログビームの送信を動的に調整することができないため、大規模AASによる空間上の自由度を充分に利用することができない。このため、大規模AASが適用されるシナリオでは、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング方式を設計する必要がある。本発明では、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させるとともに、計算複雑度及びシステム性能を両立させる混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末が提供されている。
具体的には、本発明の実施例は、下記のように実現される。
混合ビームフォーミング方法であって、基地局に適用され、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信し、前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する、ことを含む。
ユーザ端末であって、基地局へアナログビーム識別子を送信することにより、前記基地局が、前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うようにする送信モジュールと、前記基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信する受信モジュールと、を備える。
上記の解決手段から分かるように、本発明の実施例で提供された混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末によれば、スケジューリング対象ユーザの実際の分布状況を考慮して、1つ又は複数のアナログビームを同時に生成してスケジューリング及びフォーミングを行うことができ、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させ、時間周波数リソースを充分に利用することができ、AASが適用されるシナリオに対して、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング伝送方式が提供されている。
以下の図面は、本発明の解決手段の一部の例にすぎない。本発明は、図中に示された特徴に限られない。以下の図面において、類似する符号は、類似する要素を表す。
本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。 本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の他の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の別の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の一実施例における混合ビームフォーミング送信側の構成の模式図である。 本発明の他の実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。 本発明の一実施例におけるBRSのリソース割当の模式図である。 本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のシグナリングやり取りの模式図である。 本発明の一実施例における基地局の構成の模式図である。 本発明の他の実施例における基地局の構成の模式図である。 本発明の一実施例におけるユーザ端末の構成の模式図である。 本発明の他の実施例におけるユーザ端末の構成の模式図である。
説明の簡潔さ及び直感性のために、以下で、若干の代表的な実施例を記載することによって、本発明の構成を説明する。しかし、全ての実施形態が示されるのではない。実施例における多くの細部は、本発明の構成を理解するのを助けるものにすぎず、本発明の構成を実現する際に、これらの細部に限らなくてもよい。本発明の構成を不必要に曖昧にすることを避けるために、一部の実施形態は、細かく説明されていないが、枠組みのみが示されている。以下で、「含む」とは、「含むがこれに限定されない」を意味し、「・・・に基づく」とは、「少なくとも・・・に基づくが、・・・のみに基づくことに限定されない」を意味する。明細書及び請求の範囲における「含む」とは、「ある程度で少なくとも含む」を意味し、「含む」の前に言及された特徴に加えて、他の特徴も存在してもよいと解釈されるべきである。本発明の実施例では、混合ビームフォーミング方法が提供されている。この方法は、基地局に適用される。
図1に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ101で、ユーザ端末(UE)からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する。
ステップ102で、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
ステップ103で、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ステップ104で、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する。
次に、上記の各ステップを具体的に説明する。
ステップ101において、基地局は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割し、各アンテナサブアレイそれぞれに対応する予備アナログビームを決定する。各予備アナログビーム毎に、ビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、該ビームフォーミング後の下り参照信号をUEに送信することにより、UEが、ビームフォーミング後の下り参照信号に基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
ここで、アンテナサブアレイの分割方法は、複数あるが、アンテナアレイの構成に基づいて、均一な分割又は非均一な分割を行うことを含む。あるいは、アンテナアレイ素子の偏波方向に基づいて、同様な偏波方向を有するアンテナアレイ素子を1つのアンテナサブアレイとして分割する。あるいは、アンテナアレイ素子の偏波方向も考慮して、アンテナアレイに対して均一な分割又は非均一な分割を行う。
指摘すべきものとして、各アンテナサブアレイそれぞれに含まれるアンテナアレイ素子の数は、同じであってもよいし、異なってもよい。また、異なるアンテナサブアレイ間のアンテナアレイ素子は、重なってもよく、即ち、1つ又は複数の共通のアンテナアレイ素子を含んでもよい。ここで、アンテナサブアレイの形状及びそれに含まれるアンテナアレイ素子の数は、形成される予備アナログビームの形状及びカバー範囲に影響を及ぼすことになる。
2次元アンテナアレイを例として、図2aは、本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図であり、アンテナアレイがブロック分割されている。ここで、アンテナアレイ210は、4つのアンテナサブアレイ211、212、213、214に均一に分割されている。各アンテナサブアレイは、規則的な四角形アンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2bは、本発明の他の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、横方向にアンテナアレイ210を4つのアンテナサブアレイ221、222、223、224に均一に分割している。各アンテナサブアレイは、規則的な横方向帯状のアンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2cは、本発明の別の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、縦方向にアンテナアレイ210を4つのアンテナサブアレイ231、232、233、234に均一に分割している。各アンテナサブアレイは、規則的な縦方向帯状のアンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2dは、本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、アンテナアレイ220のアンテナアレイ素子の偏波方式は、垂直偏波と水平偏波との2つを含む。これらの2つの偏波方式に応じて、縦方向に、アンテナアレイ220を、垂直偏波のアンテナサブアレイ221、222、223、224と、水平偏波のアンテナサブアレイ225、226、227、228とに分割している。各アンテナサブアレイは、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
上述したアンテナサブアレイの分割方法は、例示にすぎず、具体的に適用する際に、他種類の分割方法を採用してもよい。本願では特に限定しない。
ステップ102において、基地局は、ユーザスケジューリングを行い、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
具体的には、全ての予備アナログビームの中から、受信されたアナログビーム識別子に対応する1つ又は複数のフォーミング対象アナログビームを決定し、フォーミング対象アナログビームに基づいてUEをグループ分けして、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリング対象UEグループを得、その後、各スケジューリング対象UEグループ毎に、該スケジューリング対象UEグループに対応するフォーミング対象アナログビームによってデータを伝送するスケジューリングユーザを決定する。
図3は、本発明の一実施例における混合ビームフォーミング送信側の構成の模式図である。ここで、アンテナアレイは、L個のアンテナサブアレイ341・・・34Lに分割され、各アンテナサブアレイそれぞれは、1つのアナログビームフォーマ(analog beamformer)331・・・33Lに対応する。アナログビームフォーマは、L個の送受信手段320に接続され、送受信手段320は、デジタルプリコーダ310に接続される。ここで、送受信手段は、デジタル−アナログ/アナログ−デジタル変換や、フーリエ変換/逆フーリエ変換(FFT/IFFT)などの処理を実行し、デジタルプリコーダは、デジタルプリコーディング重みを生成する。
各アンテナサブアレイ毎に、相応のアナログビームフォーマによって、異なる重みを付けて、複数の予備アナログビームを生成することができる。コードブックに基づくビームフォーミング方式を考慮すると、各アンテナサブアレイ毎のコードブックにV個のコードブックベクトルが含まれる場合、各アンテナサブアレイ毎に、各コードブックベクトルを重みとしてビームフォーミングを行って、V個の予備アナログビームを生成することができ、アンテナアレイ全体で提供可能な予備アナログビームの総数をCとする場合、C=L*Vとなる。ここで、Lは、アンテナサブアレイの総数でもあるし、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの最大数を表すこともできる。
ユーザからフィードバックされたアナログビーム識別子に基づいて、基地局は、C個の予備アナログビームの中から、B個のフォーミング対象アナログビームを決定することができる。ここで、B≦Cであり、B≧L又はB<Lである。基地局は、決定されたB個のフォーミング対象アナログビームに対して、UEをグループ分けして、B個のスケジューリング対象UEグループを得、さらに、B個のスケジューリング対象UEグループの中から、B個のスケジューリングユーザグループを決定する。ここで、各スケジューリングユーザグループ毎に、1つ又は複数のスケジューリングユーザが含まれる。
図3を参照すると、各アンテナサブアレイそれぞれは、アナログビームフォーマを介して、1つ又は複数の送受信手段に接続することができる。UEの観点から、1つ又は複数の送受信手段が1つのアンテナポート(AP)にマッピングされることができるので、APの総数は、送受信手段の総数L以下である。送受信手段及びAPは、1対1マッピングを使用する場合、両者の数が同じである。
本願の実施例によれば、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を決定することができ、各アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数の動的な調整を図る。
フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数L(即ち、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの最大数)より小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を調整することができる。
例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが1つの送受信手段に対応することをデフォルトとしてもよい。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に対応するように決定してもよい。
一部の例では、各フォーミング対象アナログビーム同士は、同じ数の送受信手段に対応してもよい。
他の一部の例では、各フォーミング対象アナログビーム同士は、異なる数の送受信手段に対応してもよい。各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、B、L、及び所定の規則に基づいて決定してもよい。一部の例では、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数に関連付けられてもよい。例えば、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを、多い送受信手段に対応させてもよい。これにより、できるだけ多いユーザの受信品質を向上させる。具体的な規則は、実際の状況に応じて決定してもよい。
一部の例では、あるフォーミング対象アナログビームが複数の送受信手段に対応するように決定された場合、該フォーミング対象アナログビームに対して、物理的な距離が大きい複数の送受信手段を選択してもよい。このように、デジタルプリコーディングの性能がより良くなる。
一部の例では、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段以外の送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがm個の送受信手段に対応するように決定された場合、L>m*Bであれば、(L−m*B)個の送受信手段をオフにする。
例えば、少なくとも1つの送受信手段をオフにし、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数が変わらないように保持してもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数が所定の閾値より小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがデフォルト数の送受信手段に対応するように決定し、それ以外の送受信手段をオフにしてもよい。
例えば、これまでフォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段をオフにする。B個のフォーミング対象アナログビームがそれぞれアンテナサブアレイl=1,・・・,B(B<L)に対応する場合、フォーミングを必要としない予備アナログビームがアンテナサブアレイB+1,・・・,Lに対応し、アンテナサブアレイB+1,・・・,Lに接続された送受信手段をオフにすることにより、オフにしない送受信手段の数がフォーミング対象アナログビームの数に等しくなる。
他の一部の例では、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加することにより、各送受信手段それぞれを前記少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させてもよい。例えば、多い送受信手段を使用して、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを送信してもよい。
例えば、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加し、即ち、これらのフォーミング対象アナログビームに、これまでフォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段を再割り当てしてもよい。ここから分かるように、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、設定可能であり、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて調整することができる。ここで、送受信手段をフォーミング対象アナログビームに「割り当てる」ことは、該送受信手段に接続されたアンテナアレイ素子に、該フォーミング対象アナログビームに対応するビームフォーミング重みを使用させ、即ち、該送受信手段に該フォーミング対象アナログビームを送信させることを意味する。
ステップ103において、B個のフォーミング対象アナログビームに対して、それぞれアナログビームフォーミング重みW,・・・,Wを生成する。例えば、離散フーリエ変換(DFT)コードブックのような予め設定されたコードブックに基づいて、アナログビームフォーミング重みを生成する。コードブックの大きさは、Bより大きい。ステップ102によって、B個のスケジューリングユーザグループも決定される。b番目(b=1,・・・,B)のスケジューリングユーザグループの場合、生成されたアナログビームフォーミング重みWと、該スケジューリングユーザグループ内の各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報とに基づいて、デジタルプリコーディング重みPを生成し、ここで、k=1,・・・,Kであり、Kは全てのスケジューリングユーザの総数である。
ここで、スケジューリングユーザのチャネル状態情報の取得は、各スケジューリングユーザから基地局へ、例えば非周期的なサウンディング参照信号(A−SRS)のような上り参照信号を送信する、ことを含む。その後、基地局は、受信された上り参照信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル相互関係(channel reciprocity)原則に基づいて、アンテナアレイ全体の下りチャネル状態情報を推定する。
デジタルプリコーディングを行う際に、コードブックに基づく方法で、デジタルプリコーディング重みを生成してもよいし、非コードブックに基づく方法で、例えば、チャネル相互関係原則に基づいて取得されたチャネル状態情報に基づいて、デジタルプリコーディング重みを生成してもよい。
ステップ104において、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う。例えば、k番目のスケジューリングユーザの場合、まず、デジタル領域で、デジタルプリコーディング重みPを使用して、該ユーザのデータをプリコーディングして、プリコーディングされたデータを得る。ステップ102において、該スケジューリングユーザがb番目のフォーミング対象アナログビームに対応することが決定されている。アナログビームフォーミング重みWを使用して、上記プリコーディングされたデータに対してアナログビームフォーミングを行うことにより、混合ビームフォーミング後のデータを得る。その後、b番目のフォーミング対象アナログビームに対応するアンテナサブアレイで、混合ビームフォーミング後のデータを該スケジューリングユーザに送信する。
ステップ104において、異なるアンテナサブアレイに共通のアンテナアレイ素子が含まれる場合、上記アナログビームフォーミング重みに基づいてアナログビームフォーミングを行うことは、アナログビームフォーミング重みの係数を重ね合わせ、次いで重ね合わせた係数に基づいて、該共通のアンテナアレイ素子に対してアナログビームフォーミングの重み付けを行うことに相当する。
上記の図1に示す実施例では、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子を受信し、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うことにより、スケジューリング対象ユーザの実際の分布状況を考慮して、1つ又は複数のアナログビームを同時に生成してスケジューリング及びフォーミングを行うことができ、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させ、時間周波数リソースを充分に利用することができ、AASが適用されるシナリオに対して、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング伝送方式が提供されている。
例えば、典型的なシナリオでは、基地局側に大規模AASが装着され、そのカバー範囲内に高層ビルが含まれる。各階のユーザ数が可変であり、例えば、教育棟の各階のユーザ数が時変であることを考慮すると、上記の実施例における方法によれば、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子は、実際のユーザ分布を効果的に反映することができ、基地局は、複数のフォーミング対象アナログビームを決定し、それぞれアナログビームフォーミング重みを生成することにより、空間領域では、例えば、異なる階のユーザをカバーするように、複数の方向へ異なるビームを送信することができ、カバー範囲を効果的に向上させ、セルスループットを増加させる。
また、フォーミング対象アナログビームの数がアンテナサブアレイの総数より小さい場合、フォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段をオフにすることにより、送信側の電力損失を抑えることができる。あるいは、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、送受信手段の数を適応的に調整することにより、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数が可変になり、送受信手段が充分に利用され、各アナログビームで同時にサービング可能なユーザの数が向上する。
図4は、本発明の他の実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。この方法は、基地局に適用される。図4に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ400で、UEへ第1のBRSを送信することにより、UEが、第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
本ステップにおいて、基地局は、下り参照信号に対してビームフォーミングを行い、例えば、上記のコードブックに基づく方法によってアナログビームフォーミング重みを生成し、アナログビームフォーミング重みに基づいて、下り参照信号に対してアナログビームフォーミングを行い、アナログビームフォーミング後の下り参照信号を第1のBRSとする。特定の時間周波数リソースによって、UEへ複数の第1のBRSを送信する。複数の第1のBRSは、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、符号分割多重化(CDM)、又は循環シフト(CS)によって、時間周波数リソース上で多重化してもよい。UE側に全ての予備アナログビームの識別子を予め設定しておく。UEは、受信された第1のBRSに基づいて、各第1のBRSの参照信号受信電力(RSRP)を推定し、その中から、1つ又は複数の第1のBRSを選択し、これらの第1のBRSが使用しているリソースに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定することができる。
図5は、本発明の一実施例におけるBRSリソース割当の模式図である。図5に示すように、510、520、530・・・5X0は、それぞれ、1つのリソースブロック(RB)である。LTEシステムの規定によれば、1つのRBは、時間領域における14個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルと、周波数領域における12個のサブキャリアとのリソースを組み合わせたものであり、時間領域における1つのOFDMシンボルと、周波数領域における1つのサブキャリアとを組み合わせたリソースは、1つのリソースエレメント(RE)と呼ばれる。
複数の第1のBRSは、連続的な又は等間隔の周波数領域リソースを使用して送信してもよい。図5は、連続的な周波数領域リソースが使用される例を示している。RB510における格子形パターンに示すように、511、512・・・51Xにおける複数のOFDMシンボルを使用して送信する。各OFDMシンボル毎に、周波数領域における全てのリソースを使用して、即ち、連続的な周波数領域リソースで、第1のBRSを送信する。各OFDMシンボル内で、CSによって、複数の第1のBRSを多重化してもよい。このタイプのBRSは、ブロックタイプ(block type)BRSと呼ばれてもよい。
具体的に適用する際に、第1のBRSは、時間領域において連続的なOFDMシンボルを使用してもよい。使用されるOFDMシンボルの数は、第1のBRSのリソースマッピング方式、送受信手段の数(即ち、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの数)、及び予備アナログビームの数に依存する。基本的な原則として、定められる若干のOFDMシンボルの時間範囲内で、UEによるアナログビームの測定及び選択に供するために全ての予備アナログビームの送信を完了できるようにする。
ステップ401で、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する。ステップ402で、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
ステップ403で、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ここで、上記のステップ401〜403は、それぞれ、図1に示す実施例におけるステップ101〜103に対応するものであり、上記の説明を参照されたく、ここで説明を省略する。
ステップ404で、各UEへビームパターン情報を送信することにより、各UEが、ビームパターン情報に基づいて、混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにする。
本ステップにおいて、基地局は、各スケジューリングユーザへ下り制御シグナリングを送信し、該下り制御シグナリングによって、ビームパターン情報をUEに知らせる。例えば、下り制御シグナリングにビームパターン指示ビット(beam pattern indicator)を追加することにより、該ビームパターン情報を表す。該ビームパターン情報には、フォーミング対象アナログビームの識別子が付けられる。また、ビームパターン情報には、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するAPの数が付けられてもよい。
具体的に適用する際に、後続のデータ受信を行うか否かのUEの判断を助けやすくするために、各送信時間間隔(TTI)の先頭に該ビームパターン情報を送信してもよい。
UEは、該ビームパターン情報を受信すると、フォーミング対象アナログビームの識別子を読み取って、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子と比較する。フォーミング対象アナログビームの識別子には、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子が含まれる場合、UEは、下り制御シグナリングに含まれる他の制御情報、例えば、該UEのデータがいずれのサブバンドにあるか又は、どのような変調符号化方式(MCS)を使用するかなどを指示するスケジューリング情報を引き続いて検出する。これらのスケジューリング情報によれば、後続に基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信することができる。フォーミング対象アナログビームの識別子には、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子が含まれない場合、UEは、電力を省くために、下り制御シグナリングにおける他の情報を検出しなく、後続に基地局から送信されたデータを受信しないように選択してもよい。あるいは、UEは、下り制御シグナリングに含まれる他の制御情報を引き続いて検出することにより、自局に送信されたデータが含まれるか否かを再確認し、自局に送信されたデータが含まれると確認した場合、後続に基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを引き続いて受信するようにしてもよい。
ステップ405で、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信し、非連続的な時間周波数リソースで第2のBRSをスケジューリングユーザに送信する。
本ステップにおいて、基地局は、下り参照信号に対してビームフォーミングを行って、第2のBRSを生成する。例えば、上記のアナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、下り参照信号に対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後の下り参照信号を第2のBRSとする。具体的に適用する際に、第2のBRSを生成するための下り参照信号は、チャネル状態指示参照信号(CSI−RS)であってもよい。
スケジューリングユーザへ混合ビームフォーミング後のデータを送信するとともに、スケジューリングユーザのデジタルプリコーディング重みが付けられている第2のBRSをスケジューリングユーザへ送信する。一実施例では、第2のBRSは、スケジューリングユーザのデータチャネルの関連復調に用いられる復調参照信号(DMRS)として用いてもよい。
複数の第2のBRSは、TDM、FDM、CDM、又はCSによって、非連続的な時間周波数リソースで多重化してもよい。
図5を参照すると、ステップ100における第1のBRSの送信方式と異なり、第2のBRSの送信は、格子パターンに示すように、RB520、530・・・5X0における散在的な時間周波数リソースを使用してもよい。ここで、1つの格子パターンは、複数の非連続的なREからなる。格子パターン以外の時間周波数リソースで、混合ビームフォーミング後のデータを送信する。即ち、TDMとFDMとを組み合わせた多重化方式を採用する。このタイプの第2のBRSは、散在的(scattered)なBRSと呼ばれてもよい。
指摘すべきものとして、第1のBRSは、UEから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることにより、基地局が、受信されたアナログビーム識別子に基づいて、ユーザをスケジューリングするようにすることに用いられるものであるが、第2のBRSは、混合ビームフォーミング後のデータとともにスケジューリングユーザに送信されることにより、スケジューリングユーザに、データの復調、チャネル情報(例えば、チャネル品質指示(CQI)、プリコーディング行列指示(PMI)、ランク指示(RI))の推定、及びアナログビームの追跡を行わせるものである。このため、第2のBRSよりも、第1のBRSの送信周期が長くてもよい。通常、送信周期は、ユーザの移動速度及び環境変化の速さによって決められる。
スケジューリングユーザは、第2のBRSを受信すると、チャネル推定を行って、ビームフォーミング後のCQIを得、該ビームフォーミング後のCQIを基地局にフィードバックする。ここで、該ビームフォーミング後のCQIは、混合ビームフォーミング後のCQIである。
ステップ406で、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する。
本ステップにおいて、基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、フォーミング対象アナログビームの品質の追跡を実現することができる。具体的には、基地局は、CQI閾値を設定しておき、受信されたビームフォーミング後のCQIが該閾値より低い場合、該スケジューリングユーザに指向されたアナログビームが正確ではなくなったことが表され、該スケジューリングユーザによるアナログビーム識別子の再フィードバックをトリガーする必要があり、さもないと、該スケジューリングユーザにサービスを引き続いて提供することができないと判断する。
また、基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、スケジューリングの結果を調整し、即ち、リンクアダプテーション(link adaptation)を実行することもできる。例えば、基地局は、RI、PMI、MCS、及び電力などの、データ送信用の各種類のパラメータを調整してもよい。
また、上記のステップ405において、混合ビームフォーミング後のデータをスケジューリングユーザに送信する際に、1つのアンテナサブアレイが複数のフォーミング対象アナログビームに対応する場合があることを考慮すると、この場合、基地局は、フォーミング対象アナログビームとアンテナサブアレイとの対応関係を決定し、次いで対応関係に基づいて、多重化方式で各スケジューリングユーザにデータを送信してもよい。
例えば、ステップ402によって、基地局で決定されたフォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより大きい場合、即ち、B>Lの場合、ステップ405で混合ビームフォーミング後のデータを送信する際に、L個のアンテナサブアレイによって、B個のスケジューリングユーザグループのデータを送信する。この場合、基地局が採用可能な多重化方式は、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、空間分割多重化(SDM)、及びこれらの任意の組み合わせであってもよい。
例えば、
(1)TDM方式を採用する場合、各TTI毎に、1つのフォーミング後のアナログビームを送信してもよい。このアナログビームは、帯域幅全体に対するものであり、即ち、帯域幅全体において有効である。
(2)TDMとFDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、X個(X>1)のサブバンド(subband)を使用して、X個のアナログビームをそれぞれ送信してもよい。各アナログビームは、サブバンドに対するものであり、即ち、相応のサブバンドにおいて有効である。
(3)TDMとSDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、帯域幅全体を使用して、Y個(Y>1)のアナログビームを送信する。
この場合、Y個のスケジューリングユーザグループが空間領域で良好なアイソレーションを有し、言い換えれば、Y個のスケジューリングユーザグループ間の送信側相関性が弱いように決定する。ビーム伝搬の観点から、これらのY個のアナログビーム間のビーム距離が大きく、言い換えれば、これらのY個のアナログビームの放射方向間の夾角が大きい。
(4)TDMと、FDM及びSDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、X個のサブバンドを使用して、Y個(Y>X)のアナログビームを送信する。
この場合、Y個のスケジューリングユーザグループが空間領域で良好なアイソレーションを有し、言い換えれば、Y個のスケジューリングユーザグループ間の送信側相関性が弱いように決定する。ビーム伝搬の観点から、これらのY個のアナログビーム間のビーム距離が大きく、言い換えれば、これらのY個のアナログビームの放射方向間の夾角が大きい。
図4に示す実施例によれば、フォーミング対象アナログビームの識別子と各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するAPの数とが付けられているビームパターン情報を各ユーザ端末へ送信することにより、UEは、基地局が下り伝送に使用するアナログビーム及びAP数の情報を知ることができ、これらの情報を利用して、受信された混合ビームフォーミング後のデータを正確に検出する。また、非連続的な時間周波数リソースで第2のBRSをスケジューリングユーザに送信することにより、アナログビーム品質の追跡を行う。このように、少ないオーバヘッドで、良いチャネル推定品質を得ることができる。基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックするか否かを判断するとともに、スケジューリング結果を調整する。これにより、さらに、スケジューリングの正確性を向上させ、セルスループットを増加させることができる。
図6は、本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のシグナリングやり取りの模式図である。図中には、基地局及びスケジューリング対象ユーザUE1・・・UEKが含まれる。図6に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ601で、基地局は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割する。
ステップ602で、基地局は、連続的な周波数領域リソースで、UE1・・・UEKへ第1のBRSを送信する。
ステップ603で、UE1・・・UEKは、受信された第1のBRSに基づいて、アナログビームを選択する。
ステップ604で、UE1・・・UEKは、基地局へアナログビーム識別子をフィードバックする。
ステップ605で、基地局は、受信されたアナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ステップ606で、基地局は、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を各UEへ送信する。
図6に示すように、UE1及びUEKがスケジューリングユーザであると仮定する。ステップ607で、基地局は、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータ及び第2のBRSを各スケジューリングユーザへ送信する。
ステップ608で、各スケジューリングユーザは、受信された下りデータを検出して、その中から自局のデータを得、第2のBRSに基づいて、混合ビームフォーミング後のCQIを推定する。
ステップ609で、各スケジューリングユーザは、混合ビームフォーミング後のCQIを基地局へフィードバックする。
ステップ610で、基地局は、受信された混合ビームフォーミング後のCQIに基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断するとともに、スケジューリング結果を調整する。
図7は、本発明の一実施例における基地局700の構成の模式図である。図7に示すように、基地局700は、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する受信モジュール710と、受信モジュール710で受信されたアナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定するスケジューリングモジュール720と、スケジューリングモジュール720で決定された各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、スケジューリングモジュール720で決定された各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う混合ビームフォーミングモジュール730と、混合ビームフォーミングモジュール730で得られた混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する送信モジュール740と、を備える。
図8は、本発明の他の実施例における基地局800の構成の模式図である。図8に示すように、図7に示す基地局700の構成に加えて、基地局800は、分割モジュール750と、送受信手段管理モジュール760と、BRS生成モジュール770とを備える。
一実施例では、分割モジュール750は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割し、各アンテナサブアレイそれぞれに対応する予備アナログビームを決定する。
スケジューリングモジュール720は、分割モジュール750で決定されたアンテナサブアレイに対応する予備アナログビームの中から、アナログビーム識別子に対応するフォーミング対象アナログビームを決定する。
一実施例では、各アンテナサブアレイそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に接続される。
送受信手段管理モジュール760は、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を決定することができる。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を調整してもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが1つの送受信手段に対応することをデフォルトとしてもよい。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に対応するように決定してもよい。
一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビーム同士が、同じ数の送受信手段に対応するように決定してもよい。
他の一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビーム同士が、異なる数の送受信手段に対応するように決定してもよい。各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、B、L、及び所定の規則に基づいて決定してもよい。一部の例では、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数に関連付けられてもよい。例えば、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを、多い送受信手段に対応させてもよい。これにより、できるだけ多いユーザの受信品質を向上させる。具体的な規則は、実際の状況に応じて決定してもよい。
一部の例では、あるフォーミング対象アナログビームが複数の送受信手段に対応するように決定された場合、送受信手段管理モジュール760は、該フォーミング対象アナログビームに対して、物理的な距離が大きい複数の送受信手段を選択してもよい。このように、デジタルプリコーディングの性能がより良くなる。
一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段以外の送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがm個の送受信手段に対応するように決定された場合、L>m*Bであれば、(L−m*B)個の送受信手段をオフにする。
例えば、送受信手段管理モジュール760は、スケジューリングモジュール720で決定されたフォーミング対象アナログビームの数が、分割モジュール750で決定されたアンテナサブアレイの総数より小さい場合、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数が所定の閾値より小さい場合、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがデフォルト数の送受信手段に対応するように決定し、それ以外の送受信手段をオフにしてもよい。
他の一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加することにより、各送受信手段それぞれを前記少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させてもよい。例えば、送受信手段管理モジュール760は、多い送受信手段を使用して、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを送信してもよい。
一実施例では、送信モジュール740は、さらに、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する前に、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を各ユーザ端末へ送信することにより、各ユーザ端末が、ビームパターン情報に基づいて、混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにする。
一実施例では、BRS生成モジュール770は、第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、送信モジュール740は、さらに、連続的な又は等間隔の周波数領域リソースで、BRS生成モジュール770で生成された第1のBRSをユーザ端末に送信することにより、ユーザ端末が、第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
一実施例では、BRS生成モジュール770は、第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、送信モジュール740は、さらに、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信するとともに、非連続的な時間周波数リソースで、BRS生成モジュール770で生成された第2のBRSを該スケジューリングユーザに送信することにより、該スケジューリングユーザが、第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を基地局へフィードバックするようにし、受信モジュール710は、さらに、ビームフォーミング後のチャネル品質を受信し、スケジューリングモジュール720は、さらに、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する。
図9は、本発明の一実施例におけるユーザ端末900の構成の模式図である。図9に示すように、ユーザ端末900は、基地局へアナログビーム識別子を送信することにより、基地局が、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うようにする送信モジュール910と、基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信する受信モジュール920と、を備える。
図10は、本発明の他の実施例におけるユーザ端末1000の構成の模式図である。図10に示すように、図9に示すユーザ端末900の構成に加えて、ユーザ端末1000は、判断モジュール930と、選択モジュール940と、チャネル推定モジュール950と、を備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を受信し、ユーザ端末900は、受信モジュール920で受信されたビームパターン情報に基づいて、受信モジュール920によって混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断する判断モジュール930をさらに備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、ユーザ端末900は、受信モジュール920で受信された第1のBRSに基づいて、アナログビームを選択し、選択されたアナログビーム識別子を、送信モジュール910によって、基地局へ送信する選択モジュール940をさらに備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、チャネル推定モジュール950は、受信モジュール920で受信された第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を推定し、送信モジュール910は、さらに、チャネル推定モジュール950で得られたビームフォーミング後のチャネル品質を基地局へ送信することにより、基地局が、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断するようにする。
説明すべきものとして、上述した各フロー及び各構成図中、全てのステップ及びモジュールが必須であるのではなく、実際の必要に応じて、若干のステップ又はモジュールを無視してもよい。各ステップの実行順序は、一定ではなく、必要に応じて調整してもよい。各モジュールの分割は、説明の便宜上、機能的な分割にすぎず、実際に実現する際に、1つのモジュールが、分離した複数のモジュールによって実現されてもよいし、複数のモジュールの機能が、同一のモジュールによって実現されてもよい。これらのモジュールは、同一の機器に位置してもよいし、異なる機器に位置してもよい。また、上記の説明に使用する「第1の」、「第2の」は、同一の意味を持つ2つの対象を便利に区別するためのものにすぎず、実質的な相違があることを表すのではない。
各実施例におけるハードウェアモジュールは、ハードウェア方式で、又は、ハードウェアプラットフォーム・ソフトウェア方式で、実現されてもよい。上記ソフトウェアは、機械可読指令を含み、不揮発性記憶媒体に記憶される。このため、各実施例は、ソフトウェア製品と表現されてもよい。
各例では、ハードウェアは、専用のハードウェア、又は機械可読指令を実行するハードウェアによって実現されてもよい。例えば、ハードウェアは、特定の処理を実行するための、特別に設定された永久的な回路又はロジックデバイス(例えば、FPGAやASICのような専用プロセッサ)であってもよい。ハードウェアは、特定の処理を実行するための、ソフトウェアによって一時的に設定されたプログラマブルロジックデバイス又は回路(例えば、汎用プロセッサや他のプログラマブルプロセッサを含む)を含んでもよい。
図中のモジュールに対応する機械可読指令は、コンピュータで動作するオペレーティングシステムなどに、ここで説明した一部又は全部の処理を実行させることができる。不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ内の拡張ボードに設けられたメモリに差し込まれたり、コンピュータに接続された拡張ユニットに設けられたメモリに書き込まれたりしてもよい。拡張ボード又は拡張ユニットに装着されたCPUなどは、指令にしたがって、一部又は全部の実際の処理を実行することができる。
不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク(例えば、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、及びROMを含む。選択肢として、通信ネットワークによって、サーバコンピュータからプログラムコードをダウンロードしてもよい。
上記をまとめると、請求の範囲は、上記で説明した例における実施形態に限定されるものではなく、明細書を全体として参照して最も広く解釈されるべきである。
210 アンテナアレイ
211、212、213、214 アンテナサブアレイ
221、222、223、224 アンテナサブアレイ
225、226、227、228 アンテナサブアレイ
231、232、233、234 アンテナサブアレイ
310 デジタルプリコーダ
320 送受信手段
331・・・33L アナログビームフォーマ
341・・・34L アンテナサブアレイ
510、520、530・・・5X0 リソースブロック
511、512・・・51X OFDMシンボル
700 基地局
710 受信モジュール
720 スケジューリングモジュール
730 混合ビームフォーミングモジュール
740 送信モジュール
750 分割モジュール
760 送受信手段管理モジュール
770 BRS生成モジュール
800 基地局
900 ユーザ端末
910 送信モジュール
920 受信モジュール
930 判断モジュール
940 選択モジュール
950 チャネル推定モジュール
1000 ユーザ端末
本発明は通信分野に関し、特に混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末に関する。
アンテナ技術の発展に伴い、大規模アンテナアレイシステム(AAS)が徐々に基地局に適用されている。このような大規模AASは、通常、数百個のアンテナアレイ素子(例えば、128本、256本又はそれ以上)を備える。これらのアレイ素子は、平面状に配列されて、平面アレイアンテナとして使用されてもよい。基地局側にAASを装着して、多入力多出力(MIMO)伝送を使用することにより、さらに多いユーザへ同時に無線通信を提供することが可能になる。
大規模MIMO技術の実現において、各アンテナ素子毎に1つの送受信手段を取り付けると、実現の複雑度、並びに、電力消耗及びコストを増大させることになる。混合ビームフォーミング技術は、複数のアンテナアレイ素子が1つの送受信手段を共有することを可能にし、実現のコストを低減させ、現在、無線通信分野の研究のホットスポットとなっている。
現在のAASシステムでは、アナログビームフォーミング重みは、通常、固定値又は準静的値が使用され、マルチユーザの具体的な分布に応じてアナログビームの送信を動的に調整することができないため、大規模AASによる空間上の自由度を充分に利用することができない。このため、大規模AASが適用されるシナリオでは、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング方式を設計する必要がある。本発明では、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させるとともに、計算複雑度及びシステム性能を両立させる混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末が提供されている。
具体的には、本発明の実施例は、下記のように実現される。
混合ビームフォーミング方法であって、基地局に適用され、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信し、前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する、ことを含む。
基地局であって、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する受信モジュールと、前記受信モジュールで受信されたアナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定するスケジューリングモジュールと、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報および前記アナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う混合ビームフォーミングモジュールと、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する送信モジュールと、を備える。
ユーザ端末であって、基地局へアナログビーム識別子を送信することにより、前記基地局が、前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うようにする送信モジュールと、前記基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信する受信モジュールと、を備える。
上記の解決手段から分かるように、本発明の実施例で提供された混合ビームフォーミング方法、基地局、及びユーザ端末によれば、スケジューリング対象ユーザの実際の分布状況を考慮して、1つ又は複数のアナログビームを同時に生成してスケジューリング及びフォーミングを行うことができ、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させ、時間周波数リソースを充分に利用することができ、AASが適用されるシナリオに対して、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング伝送方式が提供されている。
以下の図面は、本発明の解決手段の一部の例にすぎない。本発明は、図中に示された特徴に限られない。以下の図面において、類似する符号は、類似する要素を表す。
本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。 本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の他の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の別の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。 本発明の一実施例における混合ビームフォーミング送信側の構成の模式図である。 本発明の他の実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。 本発明の一実施例におけるBRSのリソース割当の模式図である。 本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のシグナリングやり取りの模式図である。 本発明の一実施例における基地局の構成の模式図である。 本発明の他の実施例における基地局の構成の模式図である。 本発明の一実施例におけるユーザ端末の構成の模式図である。 本発明の他の実施例におけるユーザ端末の構成の模式図である。
説明の簡潔さ及び直感性のために、以下で、若干の代表的な実施例を記載することによって、本発明の構成を説明する。しかし、全ての実施形態が示されるのではない。実施例における多くの細部は、本発明の構成を理解するのを助けるものにすぎず、本発明の構成を実現する際に、これらの細部に限らなくてもよい。本発明の構成を不必要に曖昧にすることを避けるために、一部の実施形態は、細かく説明されていないが、枠組みのみが示されている。以下で、「含む」とは、「含むがこれに限定されない」を意味し、「・・・に基づく」とは、「少なくとも・・・に基づくが、・・・のみに基づくことに限定されない」を意味する。明細書及び請求の範囲における「含む」とは、「ある程度で少なくとも含む」を意味し、「含む」の前に言及された特徴に加えて、他の特徴も存在してもよいと解釈されるべきである。本発明の実施例では、混合ビームフォーミング方法が提供されている。この方法は、基地局に適用される。
図1に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ101で、ユーザ端末(UE)からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する。
ステップ102で、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
ステップ103で、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ステップ104で、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する。
次に、上記の各ステップを具体的に説明する。
ステップ101において、基地局は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割し、各アンテナサブアレイそれぞれに対応する予備アナログビームを決定する。各予備アナログビーム毎に、ビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、該ビームフォーミング後の下り参照信号をUEに送信することにより、UEが、ビームフォーミング後の下り参照信号に基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
ここで、アンテナサブアレイの分割方法は、複数あるが、アンテナアレイの構成に基づいて、均一な分割又は非均一な分割を行うことを含む。あるいは、アンテナアレイ素子の偏波方向に基づいて、同様な偏波方向を有するアンテナアレイ素子を1つのアンテナサブアレイとして分割する。あるいは、アンテナアレイ素子の偏波方向も考慮して、アンテナアレイに対して均一な分割又は非均一な分割を行う。
指摘すべきものとして、各アンテナサブアレイそれぞれに含まれるアンテナアレイ素子の数は、同じであってもよいし、異なってもよい。また、異なるアンテナサブアレイ間のアンテナアレイ素子は、重なってもよく、即ち、1つ又は複数の共通のアンテナアレイ素子を含んでもよい。ここで、アンテナサブアレイの形状及びそれに含まれるアンテナアレイ素子の数は、形成される予備アナログビームの形状及びカバー範囲に影響を及ぼすことになる。
2次元アンテナアレイを例として、図2aは、本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図であり、アンテナアレイがブロック分割されている。ここで、アンテナアレイ210は、4つのアンテナサブアレイ211、212、213、214に均一に分割されている。各アンテナサブアレイは、規則的な四角形アンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2bは、本発明の他の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、横方向にアンテナアレイ210を4つのアンテナサブアレイ221、222、223、224に均一に分割している。各アンテナサブアレイは、規則的な横方向帯状のアンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2cは、本発明の別の実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、縦方向にアンテナアレイ210を4つのアンテナサブアレイ231、232、233、234に均一に分割している。各アンテナサブアレイは、規則的な縦方向帯状のアンテナアレイであり、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
図2dは、本発明の一実施例におけるアンテナサブアレイの分割の模式図である。ここで、アンテナアレイ220のアンテナアレイ素子の偏波方式は、垂直偏波と水平偏波との2つを含む。これらの2つの偏波方式に応じて、縦方向に、アンテナアレイ220を、垂直偏波のアンテナサブアレイ221、222、223、224と、水平偏波のアンテナサブアレイ225、226、227、228とに分割している。各アンテナサブアレイは、それぞれ4つのアンテナアレイ素子を含む。
上述したアンテナサブアレイの分割方法は、例示にすぎず、具体的に適用する際に、他種類の分割方法を採用してもよい。本願では特に限定しない。
ステップ102において、基地局は、ユーザスケジューリングを行い、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
具体的には、全ての予備アナログビームの中から、受信されたアナログビーム識別子に対応する1つ又は複数のフォーミング対象アナログビームを決定し、フォーミング対象アナログビームに基づいてUEをグループ分けして、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリング対象UEグループを得、その後、各スケジューリング対象UEグループ毎に、該スケジューリング対象UEグループに対応するフォーミング対象アナログビームによってデータを伝送するスケジューリングユーザを決定する。
図3は、本発明の一実施例における混合ビームフォーミング送信側の構成の模式図である。ここで、アンテナアレイは、L個のアンテナサブアレイ341・・・34Lに分割され、各アンテナサブアレイそれぞれは、1つのアナログビームフォーマ(analog beamformer)331・・・33Lに対応する。アナログビームフォーマは、L個の送受信手段320に接続され、送受信手段320は、デジタルプリコーダ310に接続される。ここで、送受信手段は、デジタル−アナログ/アナログ−デジタル変換や、フーリエ変換/逆フーリエ変換(FFT/IFFT)などの処理を実行し、デジタルプリコーダは、デジタルプリコーディング重みを生成する。
各アンテナサブアレイ毎に、相応のアナログビームフォーマによって、異なる重みを付けて、複数の予備アナログビームを生成することができる。コードブックに基づくビームフォーミング方式を考慮すると、各アンテナサブアレイ毎のコードブックにV個のコードブックベクトルが含まれる場合、各アンテナサブアレイ毎に、各コードブックベクトルを重みとしてビームフォーミングを行って、V個の予備アナログビームを生成することができ、アンテナアレイ全体で提供可能な予備アナログビームの総数をCとする場合、C=L*Vとなる。ここで、Lは、アンテナサブアレイの総数でもあるし、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの最大数を表すこともできる。
ユーザからフィードバックされたアナログビーム識別子に基づいて、基地局は、C個の予備アナログビームの中から、B個のフォーミング対象アナログビームを決定することができる。ここで、B≦Cであり、B≧L又はB<Lである。基地局は、決定されたB個のフォーミング対象アナログビームに対して、UEをグループ分けして、B個のスケジューリング対象UEグループを得、さらに、B個のスケジューリング対象UEグループの中から、B個のスケジューリングユーザグループを決定する。ここで、各スケジューリングユーザグループ毎に、1つ又は複数のスケジューリングユーザが含まれる。
図3を参照すると、各アンテナサブアレイそれぞれは、アナログビームフォーマを介して、1つ又は複数の送受信手段に接続することができる。UEの観点から、1つ又は複数の送受信手段が1つのアンテナポート(AP)にマッピングされることができるので、APの総数は、送受信手段の総数L以下である。送受信手段及びAPは、1対1マッピングを使用する場合、両者の数が同じである。
本願の実施例によれば、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を決定することができ、各アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数の動的な調整を図る。
フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数L(即ち、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの最大数)より小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を調整することができる。
例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが1つの送受信手段に対応することをデフォルトとしてもよい。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に対応するように決定してもよい。
一部の例では、各フォーミング対象アナログビーム同士は、同じ数の送受信手段に対応してもよい。
他の一部の例では、各フォーミング対象アナログビーム同士は、異なる数の送受信手段に対応してもよい。各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、B、L、及び所定の規則に基づいて決定してもよい。一部の例では、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数に関連付けられてもよい。例えば、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを、多い送受信手段に対応させてもよい。これにより、できるだけ多いユーザの受信品質を向上させる。具体的な規則は、実際の状況に応じて決定してもよい。
一部の例では、あるフォーミング対象アナログビームが複数の送受信手段に対応するように決定された場合、該フォーミング対象アナログビームに対して、物理的な距離が大きい複数の送受信手段を選択してもよい。このように、デジタルプリコーディングの性能がより良くなる。
一部の例では、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段以外の送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがm個の送受信手段に対応するように決定された場合、L>m*Bであれば、(L−m*B)個の送受信手段をオフにする。
例えば、少なくとも1つの送受信手段をオフにし、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数が変わらないように保持してもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数が所定の閾値より小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがデフォルト数の送受信手段に対応するように決定し、それ以外の送受信手段をオフにしてもよい。
例えば、これまでフォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段をオフにする。B個のフォーミング対象アナログビームがそれぞれアンテナサブアレイl=1,・・・,B(B<L)に対応する場合、フォーミングを必要としない予備アナログビームがアンテナサブアレイB+1,・・・,Lに対応し、アンテナサブアレイB+1,・・・,Lに接続された送受信手段をオフにすることにより、オフにしない送受信手段の数がフォーミング対象アナログビームの数に等しくなる。
他の一部の例では、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加することにより、各送受信手段それぞれを全ての前記フォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させてもよい。例えば、多い送受信手段を使用して、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを送信してもよい。
例えば、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加し、即ち、これらのフォーミング対象アナログビームに、これまでフォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段を再割り当てしてもよい。ここから分かるように、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、設定可能であり、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて調整することができる。ここで、送受信手段をフォーミング対象アナログビームに「割り当てる」ことは、該送受信手段に接続されたアンテナアレイ素子に、該フォーミング対象アナログビームに対応するビームフォーミング重みを使用させ、即ち、該送受信手段に該フォーミング対象アナログビームを送信させることを意味する。
ステップ103において、B個のフォーミング対象アナログビームに対して、それぞれアナログビームフォーミング重みW1,・・・,WBを生成する。例えば、離散フーリエ変換(DFT)コードブックのような予め設定されたコードブックに基づいて、アナログビームフォーミング重みを生成する。コードブックの大きさは、Bより大きい。ステップ102によって、B個のスケジューリングユーザグループも決定される。b番目(b=1,・・・,B)のスケジューリングユーザグループの場合、生成されたアナログビームフォーミング重みWbと、該スケジューリングユーザグループ内の各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報とに基づいて、デジタルプリコーディング重みPkを生成し、ここで、k=1,・・・,Kであり、Kは全てのスケジューリングユーザの総数である。
ここで、スケジューリングユーザのチャネル状態情報の取得は、各スケジューリングユーザから基地局へ、例えば非周期的なサウンディング参照信号(A−SRS)のような上り参照信号を送信する、ことを含む。その後、基地局は、受信された上り参照信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル相互関係(channel reciprocity)原則に基づいて、アンテナアレイ全体の下りチャネル状態情報を推定する。
デジタルプリコーディングを行う際に、コードブックに基づく方法で、デジタルプリコーディング重みを生成してもよいし、非コードブックに基づく方法で、例えば、チャネル相互関係原則に基づいて取得されたチャネル状態情報に基づいて、デジタルプリコーディング重みを生成してもよい
ステップ104において、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う。例えば、k番目のスケジューリングユーザの場合、まず、デジタル領域で、デジタルプリコーディング重みPkを使用して、該ユーザのデータをプリコーディングして、プリコーディングされたデータを得る。ステップ102において、該スケジューリングユーザがb番目のフォーミング対象アナログビームに対応することが決定されている。アナログビームフォーミング重みWbを使用して、上記プリコーディングされたデータに対してアナログビームフォーミングを行うことにより、混合ビームフォーミング後のデータを得る。その後、b番目のフォーミング対象アナログビームに対応するアンテナサブアレイで、混合ビームフォーミング後のデータを該スケジューリングユーザに送信する。
ステップ104において、異なるアンテナサブアレイに共通のアンテナアレイ素子が含まれる場合、上記アナログビームフォーミング重みに基づいてアナログビームフォーミングを行うことは、アナログビームフォーミング重みの係数を重ね合わせ、次いで重ね合わせた係数に基づいて、該共通のアンテナアレイ素子に対してアナログビームフォーミングの重み付けを行うことに相当する。
上記の図1に示す実施例では、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子を受信し、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うことにより、スケジューリング対象ユーザの実際の分布状況を考慮して、1つ又は複数のアナログビームを同時に生成してスケジューリング及びフォーミングを行うことができ、ユーザスケジューリングの柔軟性を向上させ、時間周波数リソースを充分に利用することができ、AASが適用されるシナリオに対して、性能及び複雑度を両立させる混合ビームフォーミング伝送方式が提供されている。
例えば、典型的なシナリオでは、基地局側に大規模AASが装着され、そのカバー範囲内に高層ビルが含まれる。各階のユーザ数が可変であり、例えば、教育棟の各階のユーザ数が時変であることを考慮すると、上記の実施例における方法によれば、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子は、実際のユーザ分布を効果的に反映することができ、基地局は、複数のフォーミング対象アナログビームを決定し、それぞれアナログビームフォーミング重みを生成することにより、空間領域では、例えば、異なる階のユーザをカバーするように、複数の方向へ異なるビームを送信することができ、カバー範囲を効果的に向上させ、セルスループットを増加させる。
また、フォーミング対象アナログビームの数がアンテナサブアレイの総数より小さい場合、フォーミング対象アナログビームに対応しないアンテナサブアレイに接続された送受信手段をオフにすることにより、送信側の電力損失を抑えることができる。あるいは、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、送受信手段の数を適応的に調整することにより、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数が可変になり、送受信手段が充分に利用され、各アナログビームで同時にサービング可能なユーザの数が向上する。
図4は、本発明の他の実施例における混合ビームフォーミング方法のフローの模式図である。この方法は、基地局に適用される。図4に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ400で、UEへ第1のBRSを送信することにより、UEが、第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
本ステップにおいて、基地局は、下り参照信号に対してビームフォーミングを行い、例えば、上記のコードブックに基づく方法によってアナログビームフォーミング重みを生成し、アナログビームフォーミング重みに基づいて、下り参照信号に対してアナログビームフォーミングを行い、アナログビームフォーミング後の下り参照信号を第1のBRSとする。特定の時間周波数リソースによって、UEへ複数の第1のBRSを送信する。複数の第1のBRSは、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、符号分割多重化(CDM)、又は循環シフト(CS)によって、時間周波数リソース上で多重化してもよい。UE側に全ての予備アナログビームの識別子を予め設定しておく。UEは、受信された第1のBRSに基づいて、各第1のBRSの参照信号受信電力(RSRP)を推定し、その中から、1つ又は複数の第1のBRSを選択し、これらの第1のBRSが使用しているリソースに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定することができる。
図5は、本発明の一実施例におけるBRSリソース割当の模式図である。図5に示すように、510、520、530・・・5X0は、それぞれ、1つのリソースブロック(RB)である。LTEシステムの規定によれば、1つのRBは、時間領域における14個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルと、周波数領域における12個のサブキャリアとのリソースを組み合わせたものであり、時間領域における1つのOFDMシンボルと、周波数領域における1つのサブキャリアとを組み合わせたリソースは、1つのリソースエレメント(RE)と呼ばれる。
複数の第1のBRSは、連続的な又は等間隔の周波数領域リソースを使用して送信してもよい。図5は、連続的な周波数領域リソースが使用される例を示している。RB510における格子形パターンに示すように、511、512・・・51Xにおける複数のOFDMシンボルを使用して送信する。各OFDMシンボル毎に、周波数領域における全てのリソースを使用して、即ち、連続的な周波数領域リソースで、第1のBRSを送信する。各OFDMシンボル内で、CSによって、複数の第1のBRSを多重化してもよい。このタイプのBRSは、ブロックタイプ(block type)BRSと呼ばれてもよい。
具体的に適用する際に、第1のBRSは、時間領域において連続的なOFDMシンボルを使用してもよい。使用されるOFDMシンボルの数は、第1のBRSのリソースマッピング方式、送受信手段の数(即ち、アンテナアレイで同時に送信可能なアナログビームの数)、及び予備アナログビームの数に依存する。基本的な原則として、定められる若干のOFDMシンボルの時間範囲内で、UEによるアナログビームの測定及び選択に供するために全ての予備アナログビームの送信を完了できるようにする。
ステップ401で、UEからフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する。ステップ402で、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定する。
ステップ403で、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ここで、上記のステップ401〜403は、それぞれ、図1に示す実施例におけるステップ101〜103に対応するものであり、上記の説明を参照されたく、ここで説明を省略する。
ステップ404で、各UEへビームパターン情報を送信することにより、各UEが、ビームパターン情報に基づいて、混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにする。
本ステップにおいて、基地局は、各スケジューリングユーザへ下り制御シグナリングを送信し、該下り制御シグナリングによって、ビームパターン情報をUEに知らせる。例えば、下り制御シグナリングにビームパターン指示ビット(beam pattern indicator)を追加することにより、該ビームパターン情報を表す。該ビームパターン情報には、フォーミング対象アナログビームの識別子が付けられる。また、ビームパターン情報には、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するAPの数が付けられてもよい。
具体的に適用する際に、後続のデータ受信を行うか否かのUEの判断を助けやすくするために、各送信時間間隔(TTI)の先頭に該ビームパターン情報を送信してもよい。
UEは、該ビームパターン情報を受信すると、フォーミング対象アナログビームの識別子を読み取って、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子と比較する。フォーミング対象アナログビームの識別子には、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子が含まれる場合、UEは、下り制御シグナリングに含まれる他の制御情報、例えば、該UEのデータがいずれのサブバンドにあるか又は、どのような変調符号化方式(MCS)を使用するかなどを指示するスケジューリング情報を引き続いて検出する。これらのスケジューリング情報によれば、後続に基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信することができる。フォーミング対象アナログビームの識別子には、これまでに基地局にフィードバックしたアナログビーム識別子が含まれない場合、UEは、電力を省くために、下り制御シグナリングにおける他の情報を検出しなく、後続に基地局から送信されたデータを受信しないように選択してもよい。あるいは、UEは、下り制御シグナリングに含まれる他の制御情報を引き続いて検出することにより、自局に送信されたデータが含まれるか否かを再確認し、自局に送信されたデータが含まれると確認した場合、後続に基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを引き続いて受信するようにしてもよい。
ステップ405で、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信し、非連続的な時間周波数リソースで第2のBRSをスケジューリングユーザに送信する。
本ステップにおいて、基地局は、下り参照信号に対してビームフォーミングを行って、第2のBRSを生成する。例えば、上記のアナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、下り参照信号に対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後の下り参照信号を第2のBRSとする。具体的に適用する際に、第2のBRSを生成するための下り参照信号は、チャネル状態指示参照信号(CSI−RS)であってもよい。
スケジューリングユーザへ混合ビームフォーミング後のデータを送信するとともに、スケジューリングユーザのデジタルプリコーディング重みが付けられている第2のBRSをスケジューリングユーザへ送信する。一実施例では、第2のBRSは、スケジューリングユーザのデータチャネルの関連復調に用いられる復調参照信号(DMRS)として用いてもよい。
複数の第2のBRSは、TDM、FDM、CDM、又はCSによって、非連続的な時間周波数リソースで多重化してもよい。
図5を参照すると、ステップ400における第1のBRSの送信方式と異なり、第2のBRSの送信は、格子パターンに示すように、RB520、530・・・5X0における散在的な時間周波数リソースを使用してもよい。ここで、1つの格子パターンは、複数の非連続的なREからなる。格子パターン以外の時間周波数リソースで、混合ビームフォーミング後のデータを送信する。即ち、TDMとFDMとを組み合わせた多重化方式を採用する。このタイプの第2のBRSは、散在的(scattered)なBRSと呼ばれてもよい。
指摘すべきものとして、第1のBRSは、UEから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることにより、基地局が、受信されたアナログビーム識別子に基づいて、ユーザをスケジューリングするようにすることに用いられるものであるが、第2のBRSは、混合ビームフォーミング後のデータとともにスケジューリングユーザに送信されることにより、スケジューリングユーザに、データの復調、チャネル情報(例えば、チャネル品質指示(CQI)、プリコーディング行列指示(PMI)、ランク指示(RI))の推定、及びアナログビームの追跡を行わせるものである。このため、第2のBRSよりも、第1のBRSの送信周期が長くてもよい。通常、送信周期は、ユーザの移動速度及び環境変化の速さによって決められる。
スケジューリングユーザは、第2のBRSを受信すると、チャネル推定を行って、ビームフォーミング後のCQIを得、該ビームフォーミング後のCQIを基地局にフィードバックする。ここで、該ビームフォーミング後のCQIは、混合ビームフォーミング後のCQIである。
ステップ406で、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する。
本ステップにおいて、基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、フォーミング対象アナログビームの品質の追跡を実現することができる。具体的には、基地局は、CQI閾値を設定しておき、受信されたビームフォーミング後のCQIが該閾値より低い場合、該スケジューリングユーザに指向されたアナログビームが正確ではなくなったことが表され、該スケジューリングユーザによるアナログビーム識別子の再フィードバックをトリガーする必要があり、さもないと、該スケジューリングユーザにサービスを引き続いて提供することができないと判断する。
また、基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、スケジューリングの結果を調整し、即ち、リンクアダプテーション(link adaptation)を実行することもできる。例えば、基地局は、RI、PMI、MCS、及び電力などの、データ送信用の各種類のパラメータを調整してもよい。
また、上記のステップ405において、混合ビームフォーミング後のデータをスケジューリングユーザに送信する際に、1つのアンテナサブアレイが複数のフォーミング対象アナログビームに対応する場合があることを考慮すると、この場合、基地局は、フォーミング対象アナログビームとアンテナサブアレイとの対応関係を決定し、次いで対応関係に基づいて、多重化方式で各スケジューリングユーザにデータを送信してもよい。
例えば、ステップ402によって、基地局で決定されたフォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより大きい場合、即ち、B>Lの場合、ステップ405で混合ビームフォーミング後のデータを送信する際に、L個のアンテナサブアレイによって、B個のスケジューリングユーザグループのデータを送信する。この場合、基地局が採用可能な多重化方式は、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、空間分割多重化(SDM)、及びこれらの任意の組み合わせであってもよい。
例えば、
(1)TDM方式を採用する場合、各TTI毎に、1つのフォーミング後のアナログビームを送信してもよい。このアナログビームは、帯域幅全体に対するものであり、即ち、帯域幅全体において有効である。
(2)TDMとFDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、X個(X>1)のサブバンド(subband)を使用して、X個のアナログビームをそれぞれ送信してもよい。各アナログビームは、サブバンドに対するものであり、即ち、相応のサブバンドにおいて有効である。
(3)TDMとSDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、帯域幅全体を使用して、Y個(Y>1)のアナログビームを送信する。
この場合、Y個のスケジューリングユーザグループが空間領域で良好なアイソレーションを有し、言い換えれば、Y個のスケジューリングユーザグループ間の送信側相関性が弱いように決定する。ビーム伝搬の観点から、これらのY個のアナログビーム間のビーム距離が大きく、言い換えれば、これらのY個のアナログビームの放射方向間の夾角が大きい。
(4)TDMと、FDM及びSDMとを組み合わせた方式を採用する場合、各TTI毎に、X個のサブバンドを使用して、Y個(Y>X)のアナログビームを送信する。
この場合、Y個のスケジューリングユーザグループが空間領域で良好なアイソレーションを有し、言い換えれば、Y個のスケジューリングユーザグループ間の送信側相関性が弱いように決定する。ビーム伝搬の観点から、これらのY個のアナログビーム間のビーム距離が大きく、言い換えれば、これらのY個のアナログビームの放射方向間の夾角が大きい。
図4に示す実施例によれば、フォーミング対象アナログビームの識別子と各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するAPの数とが付けられているビームパターン情報を各ユーザ端末へ送信することにより、UEは、基地局が下り伝送に使用するアナログビーム及びAP数の情報を知ることができ、これらの情報を利用して、受信された混合ビームフォーミング後のデータを正確に検出する。また、非連続的な時間周波数リソースで第2のBRSをスケジューリングユーザに送信することにより、アナログビーム品質の追跡を行う。このように、少ないオーバヘッドで、良いチャネル推定品質を得ることができる。基地局は、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックするか否かを判断するとともに、スケジューリング結果を調整する。これにより、さらに、スケジューリングの正確性を向上させ、セルスループットを増加させることができる。
図6は、本発明の一実施例における混合ビームフォーミング方法のシグナリングやり取りの模式図である。図中には、基地局及びスケジューリング対象ユーザUE1・・・UEKが含まれる。図6に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップ601で、基地局は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割する。
ステップ602で、基地局は、連続的な周波数領域リソースで、UE1・・・UEKへ第1のBRSを送信する。
ステップ603で、UE1・・・UEKは、受信された第1のBRSに基づいて、アナログビームを選択する。
ステップ604で、UE1・・・UEKは、基地局へアナログビーム識別子をフィードバックする。
ステップ605で、基地局は、受信されたアナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出する。
ステップ606で、基地局は、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を各UEへ送信する。
図6に示すように、UE1及びUEKがスケジューリングユーザであると仮定する。ステップ607で、基地局は、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータ及び第2のBRSを各スケジューリングユーザへ送信する。
ステップ608で、各スケジューリングユーザは、受信された下りデータを検出して、その中から自局のデータを得、第2のBRSに基づいて、混合ビームフォーミング後のCQIを推定する。
ステップ609で、各スケジューリングユーザは、混合ビームフォーミング後のCQIを基地局へフィードバックする。
ステップ610で、基地局は、受信された混合ビームフォーミング後のCQIに基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断するとともに、スケジューリング結果を調整する。
図7は、本発明の一実施例における基地局700の構成の模式図である。図7に示すように、基地局700は、ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する受信モジュール710と、受信モジュール710で受信されたアナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定するスケジューリングモジュール720と、スケジューリングモジュール720で決定された各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、スケジューリングモジュール720で決定された各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う混合ビームフォーミングモジュール730と、混合ビームフォーミングモジュール730で得られた混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する送信モジュール740と、を備える。
図8は、本発明の他の実施例における基地局800の構成の模式図である。図8に示すように、図7に示す基地局700の構成に加えて、基地局800は、分割モジュール750と、送受信手段管理モジュール760と、BRS生成モジュール770とを備える。
一実施例では、分割モジュール750は、アンテナアレイを少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割し、各アンテナサブアレイそれぞれに対応する予備アナログビームを決定する。
スケジューリングモジュール720は、分割モジュール750で決定されたアンテナサブアレイに対応する予備アナログビームの中から、アナログビーム識別子に対応するフォーミング対象アナログビームを決定する。
一実施例では、各アンテナサブアレイそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に接続される。
送受信手段管理モジュール760は、決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を決定することができる。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を調整してもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが1つの送受信手段に対応することをデフォルトとしてもよい。フォーミング対象アナログビームの数Bがアンテナサブアレイの総数Lより小さい場合、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの送受信手段に対応するように決定してもよい。
一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビーム同士が、同じ数の送受信手段に対応するように決定してもよい。
他の一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビーム同士が、異なる数の送受信手段に対応するように決定してもよい。各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、B、L、及び所定の規則に基づいて決定してもよい。一部の例では、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数に関連付けられてもよい。例えば、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを、多い送受信手段に対応させてもよい。これにより、できるだけ多いユーザの受信品質を向上させる。具体的な規則は、実際の状況に応じて決定してもよい。
一部の例では、あるフォーミング対象アナログビームが複数の送受信手段に対応するように決定された場合、送受信手段管理モジュール760は、該フォーミング対象アナログビームに対して、物理的な距離が大きい複数の送受信手段を選択してもよい。このように、デジタルプリコーディングの性能がより良くなる。
一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段以外の送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがm個の送受信手段に対応するように決定された場合、L>m*Bであれば、(L−m*B)個の送受信手段をオフにする。
例えば、送受信手段管理モジュール760は、スケジューリングモジュール720で決定されたフォーミング対象アナログビームの数が、分割モジュール750で決定されたアンテナサブアレイの総数より小さい場合、少なくとも1つの送受信手段をオフにしてもよい。例えば、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザの数が所定の閾値より小さい場合、送受信手段管理モジュール760は、各フォーミング対象アナログビームそれぞれがデフォルト数の送受信手段に対応するように決定し、それ以外の送受信手段をオフにしてもよい。
他の一部の例では、送受信手段管理モジュール760は、少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する送受信手段の数を増加することにより、各送受信手段それぞれを全ての前記フォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させてもよい。例えば、送受信手段管理モジュール760は、多い送受信手段を使用して、スケジューリングユーザが多いフォーミング対象アナログビームを送信してもよい。
一実施例では、送信モジュール740は、さらに、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する前に、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を各ユーザ端末へ送信することにより、各ユーザ端末が、ビームパターン情報に基づいて、混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにする。
一実施例では、BRS生成モジュール770は、第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、送信モジュール740は、さらに、連続的な又は等間隔の周波数領域リソースで、BRS生成モジュール770で生成された第1のBRSをユーザ端末に送信することにより、ユーザ端末が、第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする。
一実施例では、BRS生成モジュール770は、第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、送信モジュール740は、さらに、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信するとともに、非連続的な時間周波数リソースで、BRS生成モジュール770で生成された第2のBRSを該スケジューリングユーザに送信することにより、該スケジューリングユーザが、第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を基地局へフィードバックするようにし、受信モジュール710は、さらに、ビームフォーミング後のチャネル品質を受信し、スケジューリングモジュール720は、さらに、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する。
図9は、本発明の一実施例におけるユーザ端末900の構成の模式図である。図9に示すように、ユーザ端末900は、基地局へアナログビーム識別子を送信することにより、基地局が、アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、各フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、各フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、各スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及びアナログビームフォーミング重みから、各スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、アナログビームフォーミング重みとデジタルプリコーディング重みとに基づいて、各スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うようにする送信モジュール910と、基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信する受信モジュール920と、を備える。
図10は、本発明の他の実施例におけるユーザ端末1000の構成の模式図である。図10に示すように、図9に示すユーザ端末900の構成に加えて、ユーザ端末1000は、判断モジュール930と、選択モジュール940と、チャネル推定モジュール950と、を備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された、少なくともフォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を受信し、ユーザ端末900は、受信モジュール920で受信されたビームパターン情報に基づいて、受信モジュール920によって混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断する判断モジュール930をさらに備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、ユーザ端末900は、受信モジュール920で受信された第1のBRSに基づいて、アナログビームを選択し、選択されたアナログビーム識別子を、送信モジュール910によって、基地局へ送信する選択モジュール940をさらに備える。
一実施例では、受信モジュール920は、さらに、基地局から送信された第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、チャネル推定モジュール950は、受信モジュール920で受信された第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を推定し、送信モジュール910は、さらに、チャネル推定モジュール950で得られたビームフォーミング後のチャネル品質を基地局へ送信することにより、基地局が、受信されたビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから基地局へアナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断するようにする。
説明すべきものとして、上述した各フロー及び各構成図中、全てのステップ及びモジュールが必須であるのではなく、実際の必要に応じて、若干のステップ又はモジュールを無視してもよい。各ステップの実行順序は、一定ではなく、必要に応じて調整してもよい。各モジュールの分割は、説明の便宜上、機能的な分割にすぎず、実際に実現する際に、1つのモジュールが、分離した複数のモジュールによって実現されてもよいし、複数のモジュールの機能が、同一のモジュールによって実現されてもよい。これらのモジュールは、同一の機器に位置してもよいし、異なる機器に位置してもよい。また、上記の説明に使用する「第1の」、「第2の」は、同一の意味を持つ2つの対象を便利に区別するためのものにすぎず、実質的な相違があることを表すのではない。
各実施例におけるハードウェアモジュールは、ハードウェア方式で、又は、ハードウェアプラットフォーム・ソフトウェア方式で、実現されてもよい。上記ソフトウェアは、機械可読指令を含み、不揮発性記憶媒体に記憶される。このため、各実施例は、ソフトウェア製品と表現されてもよい。
各例では、ハードウェアは、専用のハードウェア、又は機械可読指令を実行するハードウェアによって実現されてもよい。例えば、ハードウェアは、特定の処理を実行するための、特別に設定された永久的な回路又はロジックデバイス(例えば、FPGAやASICのような専用プロセッサ)であってもよい。ハードウェアは、特定の処理を実行するための、ソフトウェアによって一時的に設定されたプログラマブルロジックデバイス又は回路(例えば、汎用プロセッサや他のプログラマブルプロセッサを含む)を含んでもよい。
図中のモジュールに対応する機械可読指令は、コンピュータで動作するオペレーティングシステムなどに、ここで説明した一部又は全部の処理を実行させることができる。不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ内の拡張ボードに設けられたメモリに差し込まれたり、コンピュータに接続された拡張ユニットに設けられたメモリに書き込まれたりしてもよい。拡張ボード又は拡張ユニットに装着されたCPUなどは、指令にしたがって、一部又は全部の実際の処理を実行することができる。
不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク(例えば、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、及びROMを含む。選択肢として、通信ネットワークによって、サーバコンピュータからプログラムコードをダウンロードしてもよい。
上記をまとめると、請求の範囲は、上記で説明した例における実施形態に限定されるものではなく、明細書を全体として参照して最も広く解釈されるべきである。
210 アンテナアレイ
211、212、213、214 アンテナサブアレイ
221、222、223、224 アンテナサブアレイ
225、226、227、228 アンテナサブアレイ
231、232、233、234 アンテナサブアレイ
310 デジタルプリコーダ
320 送受信手段
331・・・33L アナログビームフォーマ
341・・・34L アンテナサブアレイ
510、520、530・・・5X0 リソースブロック
511、512・・・51X OFDMシンボル
700 基地局
710 受信モジュール
720 スケジューリングモジュール
730 混合ビームフォーミングモジュール
740 送信モジュール
750 分割モジュール
760 送受信手段管理モジュール
770 BRS生成モジュール
800 基地局
900 ユーザ端末
910 送信モジュール
920 受信モジュール
930 判断モジュール
940 選択モジュール
950 チャネル推定モジュール
1000 ユーザ端末

Claims (20)

  1. 混合ビームフォーミング方法であって、基地局に適用され、
    ユーザ端末からフィードバックされるアナログビーム識別子を受信し、
    前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、前記フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、
    前記フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、前記スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、前記スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、
    前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、前記スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行い、混合ビームフォーミング後のデータを各スケジューリングユーザに送信する、
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、前記フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段の数を決定することをさらに含み、
    前記混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信することは、混合ビームフォーミング後のデータを、該フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段によって、各スケジューリングユーザに送信することを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. アンテナアレイを、それぞれが少なくとも1つの前記送受信手段に接続された少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割することをさらに含み、
    前記決定されたフォーミング対象アナログビームの数に基づいて、前記フォーミング対象アナログビームに対応する送受信手段の数を決定することは、前記フォーミング対象アナログビームの数が前記アンテナサブアレイの総数より小さい場合、
    各前記フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの前記送受信手段に対応するように決定し、少なくとも1つの前記送受信手段をオフにし、又は、
    少なくとも1つの前記フォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する前記送受信手段の数を増加することにより、前記送受信手段それぞれを前記少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させる、ことを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記混合ビームフォーミング後のデータを、該フォーミング対象アナログビームに対応する前記送受信手段によって、前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信することは、
    前記フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する前記送受信手段に基づいて、前記フォーミング対象アナログビームと前記アンテナサブアレイとの対応関係を決定し、
    前記対応関係に基づいて、多重化方式で前記混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信する、
    ことを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記多重化方式は、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、空間分割多重化(SDM)、又はこれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信する前に、少なくとも前記フォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を前記ユーザ端末のそれぞれへ送信することにより、前記ユーザ端末が、前記ビームパターン情報に基づいて、前記混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにする、ことをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、
    連続的な又は等間隔の周波数領域リソースで、前記第1のBRSを前記ユーザ端末に送信することにより、前記ユーザ端末が、前記第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにする、ことをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1のBRSを生成することは、下り参照信号に対してアナログビームフォーミングを行って、前記第1のBRSを得る、ことを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成し、
    前記混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信するとともに、非連続的な時間周波数リソースで、前記第2のBRSを該スケジューリングユーザに送信することにより、該スケジューリングユーザが、前記第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を前記基地局へフィードバックするようにし、
    前記ビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから前記基地局へ前記アナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第2のBRSを生成することは、下り参照信号に対して混合ビームフォーミングを行って、前記第2のBRSを得る、ことを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 基地局であって、
    ユーザ端末からフィードバックされたアナログビーム識別子を受信する受信モジュールと、
    前記受信モジュールで受信された前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、前記フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定するスケジューリングモジュールと、
    前記フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、前記スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、前記スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、前記スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行う混合ビームフォーミングモジュールと、
    混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信する送信モジュールと、
    を備えることを特徴とする基地局。
  12. 決定された前記フォーミング対象アナログビームの数に基づいて、前記フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応する送受信手段の数を決定する送受信手段管理モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の基地局。
  13. アンテナアレイを、それぞれが少なくとも1つの前記送受信手段に接続された少なくとも1つのアンテナサブアレイに分割する分割モジュールをさらに備え、
    前記送受信手段管理モジュールは、前記スケジューリングモジュールで決定された前記フォーミング対象アナログビームの数が、前記分割モジュールで決定された前記アンテナサブアレイの総数より小さい場合、前記フォーミング対象アナログビームそれぞれが少なくとも1つの前記送受信手段に対応するように決定し、少なくとも1つの前記送受信手段をオフにし、又は、少なくとも1つの前記フォーミング対象アナログビームのそれぞれに対応する前記送受信手段の数を増加することにより、前記送受信手段それぞれを前記少なくとも1つのフォーミング対象アナログビームのうち1つに対応させることを特徴とする請求項12に記載の基地局。
  14. 前記送信モジュールは、さらに、前記混合ビームフォーミング後のデータを前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信する前に、少なくとも前記フォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を前記ユーザ端末のそれぞれへ送信することにより、前記ユーザ端末が、前記ビームパターン情報に基づいて、前記混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断するようにすることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の基地局。
  15. 第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成するBRS生成モジュールをさらに備え、
    前記送信モジュールは、さらに、連続的な又は等間隔の周波数領域リソースで、前記第1のBRSを前記ユーザ端末に送信することにより、前記ユーザ端末が、前記第1のBRSに基づいて、フィードバックするアナログビーム識別子を決定するようにすることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の基地局。
  16. 第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を生成するBRS生成モジュールをさらに備え、
    前記送信モジュールは、さらに、前記混合ビームフォーミング後のデータを各前記スケジューリングユーザのそれぞれに送信するとともに、非連続的な時間周波数リソースで、前記第2のBRSを該スケジューリングユーザに送信することにより、該スケジューリングユーザが、前記第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を前記基地局へフィードバックするようにし、
    前記受信モジュールは、さらに、前記ビームフォーミング後のチャネル品質を受信し、
    前記スケジューリングモジュールは、さらに、前記ビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから前記基地局へ前記アナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の基地局。
  17. ユーザ端末であって、
    基地局へアナログビーム識別子を送信することにより、前記基地局が、前記アナログビーム識別子に基づいて、フォーミング対象アナログビームと、前記フォーミング対象アナログビームそれぞれに対応するスケジューリングユーザとを決定し、前記フォーミング対象アナログビーム毎に、アナログビームフォーミング重みを生成し、前記スケジューリングユーザ毎のチャネル状態情報及び前記アナログビームフォーミング重みから、前記スケジューリングユーザ毎のデジタルプリコーディング重みを算出し、前記アナログビームフォーミング重みと前記デジタルプリコーディング重みとに基づいて、前記スケジューリングユーザ毎のデータに対して混合ビームフォーミングを行うようにする送信モジュールと、
    前記基地局から送信された混合ビームフォーミング後のデータを受信する受信モジュールと、
    を備えることを特徴とするユーザ端末。
  18. 前記受信モジュールは、さらに、前記基地局から送信された、少なくとも前記フォーミング対象アナログビームの識別子が付けられているビームパターン情報を受信し、
    前記ユーザ端末は、
    前記ビームパターン情報に基づいて、前記混合ビームフォーミング後のデータを受信するか否かを判断する判断モジュールをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項17に記載のユーザ端末。
  19. 前記受信モジュールは、さらに、前記基地局から送信された第1のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、
    前記ユーザ端末は、
    前記第1のBRSに基づいて、アナログビームを選択し、選択されたアナログビーム識別子を、前記送信モジュールによって、前記基地局へ送信する選択モジュールをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項17に記載のユーザ端末。
  20. 前記受信モジュールは、さらに、前記基地局から送信された第2のビームフォーミング後の下り参照信号(BRS)を受信し、
    前記ユーザ端末は、
    前記第2のBRSに基づいて、ビームフォーミング後のチャネル品質を推定するチャネル推定モジュールをさらに備え、
    前記送信モジュールは、さらに、前記ビームフォーミング後のチャネル品質を前記基地局へ送信することにより、前記基地局が、前記ビームフォーミング後のチャネル品質に基づいて、該スケジューリングユーザから前記基地局へ前記アナログビーム識別子をフィードバックすることをトリガーするか否かを判断するようにする、
    ことを特徴とする請求項17に記載のユーザ端末。
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