JP2019508417A - シリコーンエラストマーの調製方法および該エラストマーを含有するパーソナルケア組成物 - Google Patents

シリコーンエラストマーの調製方法および該エラストマーを含有するパーソナルケア組成物 Download PDF

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Abstract

優れた特性を有する疎水性皮膚活性物質含有シリコーンエラストマーの調製方法が記載される。このエラストマーは、個別エラストマーおよび(1または複数の)活性成分が配合されたスキンケア組成物と比較して、皮膚活性物質に関して強化された効能を示す。本発明のシリコーンエラストマーを含有するスキンケア組成物および皮膚の手入れ方法も記載される。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンエラストマーの重合および得られるエラストマー内への疎水性皮膚活性物質のその場での封入を対象とする。本発明はまた、製造されたエラストマー、ならびにこのようなエラストマーを含み、それによって、バッチ技術により活性物質を添加された伝統的に製造された配合物と比較して優れた安定性および活性性能を示すパーソナルケア組成物を対象とする。
例えば、皮膚は、皮膚科学的障害、環境による弊害(風、空調、セントラルヒーティング)または日光への皮膚の曝露(光老化)によって加速される通常の老化プロセス(経年老化)によって劣化する。近年、パーソナルケア組成物の需要および皮膚の外観および状態を改善するための方法が盛んになっている。
例えば、現在使用されている日焼け止めがスキンケア配合物中の成分と相互作用する傾向があることが知られており、これにはUVAフィルターとUVBフィルターとの間にしばしば見られるような、他の日焼け止めとの相互作用が含まれる。残念なことに、これは、日焼け止め剤のUVフィルター活性が貯蔵中または皮膚への適用後に減少する状況をもたらす。従来の活性物質を、より効果の低い他の薬剤に交換することにより、または活性増強剤を添加することにより、日焼け止めの光安定性のような活性物質の効能を改善するための多くの努力がなされてきた。しかしながら、これらの方法は、多くの場合、配合物コストの増加および/または活性物質の効率および消費者が知覚する感覚的利益をもたらす。
パーソナルケア組成物を安定化させながら、同時に、皮膚への局所適用後に優れた感覚的利益および活性物質利益をもたらす配合物を得る方法の開発への関心が高まっている。
したがって、本発明は、シリコーンエラストマー内への、シリコーンエラストマーの重合中における活性物質のその場での取り込みまたは封入に関する。本発明の活性物質封入エラストマーは、この活性物質封入エラストマーが最終用途パーソナルケア組成物に組み込まれる場合、特に、このような最終用途組成物を、活性物質がバルク成分として従来の手順で添加された類似の組成物と比較した場合に、活性物質安定性(SPF安定性のような)が大きく改善されることが見出されている。本発明の予期せぬ利点は、このようなパーソナルケア組成物の配合中および配合後の両方においてエラストマー中に活性物質が含有されることに起因する優れた活性物質の効能および優れた感覚的利益を提供する、スキンケア組成物のような最終用途パーソナルケア組成物である。
追加情報
さまざまなアプローチを用いて活性物質安定性を高める努力がなされている。例えば、米国特許第8,465,729号および第6,126,925号にそれぞれ記載されているように、従来の日焼け止め活性物質は、効果の低い薬剤と交換されているか、またはSPF増強剤と組み合わせられている。
コアシェルまたは構造化系に活性物質をカプセル化することによって活性物質安定性を改善する、さらに他の効果がなされている。例えば、米国特許第6,774,179号には、コアシェルまたはゲル粒子中に活性物質を封入して、配合物中の活性物質安定性を高める方法が開示されている。
さらに、米国公開特許出願第2008/0199526号には、日焼け止め安定性を高めるために一次日焼け止めをマイクロカプセルにカプセル化する方法が開示されている。
米国特許第6,207,717号には、油溶性ビタミンをエラストマーに添加する方法が記載されている。
活性物質効率を高める努力がなされているが、このような努力のいずれも結果を出しておらず、これらの結果には不十分な感覚および/または配合物の不安定性が含まれる。さらに、そのような努力のいずれも、本発明で請求される方法および組成を記載していない。
米国特許第8,465,729号 米国特許第6,126,925号 米国特許第6,774,179号 米国公開特許出願第2008/0199526号 米国特許第6,207,717号
第1の態様において、本発明は、活性物質封入シリコーンエラストマーの製造方法であって、
1.順不同で:
(i)0.05〜8重量%のヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体;
(ii)2〜60重量%のビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体;
(iii)0.5〜97重量%の溶媒;
(iv)0.25〜65重量%の疎水性活性物質;および
(v)前記ヒドリド官能化エラストマー前駆体とビニル官能化エラストマー前駆体との重合を触媒するために有効な量の触媒;
を組み合わせる工程、ならびに
2.(i)前記活性物質が前記溶媒に可溶性であり;
(ii)製造されたシリコーンエラストマーが活性物質および溶媒を封入し;および
(iii)前記シリコーンエラストマーを製造するために使用される全溶媒の少なくとも20%が、重合開始前に提供される、
活性物質封入シリコーンエラストマーを回収する工程、
を含む方法に関する。
第2の態様において、本発明は、本発明の第1の態様で製造されたシリコーンエラストマーに関する。
第3の態様において、本発明は、本発明の第2の態様のシリコーンエラストマーを含む最終用途パーソナルケア組成物に関する。
第4の態様において、本発明は、毛髪、爪および/または皮膚を手入れするための、本発明の第3の態様のパーソナルケア組成物の方法または使用に関する。
本発明の他のすべての態様は、以下の詳細な説明および実施例を考慮することによって、より容易に明らかになるであろう。
本明細書で使用する皮膚とは、顔、首、胸、背中、腕(脇の下を含む)、手、脚、臀部および頭皮の皮膚を含むことを意味する。髪には頭部の髪が含まれ、爪には足および手の両方の爪が含まれる。本明細書で使用される活性物質は、局所適用後に皮膚、毛髪および/または爪の特徴のような身体特徴および/またはその利点を改善する成分を含むことを意味し、好ましくはリーブオン組成物中の活性物質であり、最も好ましくは、クリーム、ローション、バーム、脱臭剤またはゲル、ならびに液体または固体の洗浄組成物を含むシャンプー、コンディショナーまたはパーソナル洗浄組成物中の活性物質である。溶媒は、室温で流体であり、封入の対象となる活性物質を溶解するのに適した疎水性物質を意味する。活性物質封入シリコーンエラストマーは、架橋され、封入された活性物質および溶媒を有するシリコーンエラストマーを意味する。溶媒の場合、封入溶媒は、エラストマーを膨潤させる溶媒と同じものを表している。このようなシリコーンエラストマーは、このエラストマーが均一に分散された活性物質を有し、活性物質の液滴を実質的に含まない、分子状に分散された活性物質を含む。実質的に含まないとは、活性物質封入エラストマー中の全活性物質の0.5重量%未満、好ましくは0.05重量%未満、最も好ましくは0.01重量%未満が液滴として現れるという意味に定義される。特に好ましい実施形態では、エラストマーは、液滴として現れる活性物質を含まない。
ヒドリド官能化エラストマー前駆体およびビニル官能化エラストマー前駆体は、それぞれ、ヒドリド前駆体およびビニル前駆体と呼ぶこともできる。本明細書で使用される、含むは、本質的に〜からなるもの、および〜からなるものを含むことを意味する。したがって、本発明のシリコーンエラストマーは、ヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体およびビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体、活性物質および溶媒の重合生成物から本質的になり得る。疑念を避けるために、本発明で製造されたシリコーンエラストマーの前駆体は、酸素−酸素結合を含まず、得られた活性物質および溶媒封入シリコーンエラストマーは非乳化エラストマーである。本明細書で使用される場合、エマルジョンは、油中水型、水中油型または二重エマルジョンを含む。水中油型エマルジョンが典型的には好ましい。本明細書で使用される場合、触媒は、触媒溶液の総重量に基づいて、溶液中に0.25〜5%、好ましくは0.25〜4%、最も好ましくは0.3〜3.5%の活性物質(例えば金属)を有する溶液を指し、その中に包含されるすべての範囲を含む。本明細書中で特定されるすべての範囲は、例えば、それらへの言及が明示的になされていない場合、その中に包含されるすべての範囲を含むことを意味する。
実施例および比較実施例を除いて、または他に明示されている場合を除いて、材料の量もしくは比、または反応の条件、材料および/または使用の物理的特性を示す説明におけるすべての数字は、「約」という用語によって修飾されると理解されるべきである。
明細書および実施例中のすべてのパーセンテージは、他に記載がない限り重量によるものとする。
本発明における使用に適したヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体に関する唯一の制限は、これらが使用のために選択されたビニル官能化エラストマー前駆体と重合することである。
好ましい実施形態では、本発明における使用に適したヒドリド官能化エラストマー前駆体は、ブロックとして、またはその中にランダムに分散して、式:
Figure 2019508417
の少なくとも1つの主鎖単位、および式:
Figure 2019508417
の末端基
(式中、
各Rは独立して、C1−6アルキルまたはアリール(好ましくはメチル基)であり;
各rは個別に、主鎖が酸素で終わるときは0であり、主鎖がケイ素で終わるときは1であり;
pは0〜50であり、qは0〜250であり、sは0〜2であり、tは0〜2であり、s+t=2であり、pおよびsは同時に0でなく、p+q≧1であり、p+sは少なくとも2(好ましくは2〜15、最も好ましくは3〜10)である)
を含む。
多くの好ましい実施形態では、pは2〜40、好ましくは10〜30であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。別の多くの好ましい実施形態では、qは2〜200、好ましくは15〜160であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。
本発明における使用に適したビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体に関する唯一の制限は、これらが使用のために選択されたヒドリド官能化エラストマー前駆体と重合することである。
好ましい実施形態では、本発明における使用に適したビニル官能化エラストマー前駆体は、ブロックとして、またはその中にランダムに分散して、式:
Figure 2019508417
の少なくとも1つの主鎖単位、および式:
Figure 2019508417
の末端基
(式中、Rおよびrはそれぞれ先に定義されたとおりであり、uは0〜50であり、vは0〜2,500であり、wは0〜2であり、xは0〜2であり、w+x=2であり、uおよびwは同時に0ではなく、u+v≧1であり、u+wは少なくとも2(好ましくは2〜15、最も好ましくは2〜10)である)
を含む。
多くの場合好ましい実施形態では、uは0〜40、好ましくは0〜30であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。さらに別の多くの場合好ましい実施形態では、vは5〜2250、好ましくは30〜1750であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。
本発明に使用できるヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体の実例としては、Andisil(登録商標)XL−12、XL−13およびXL−15(AB Specialty Chemicals)、ならびにGelest,Inc.により製造販売されているHMS−301などが挙げられる。本発明に使用できるビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体の実例としては、Andisil VS−6、VS−10、VS−20、VS−50、VS−100、VS−200、VS−250(AB Specialty Chemicals)、ならびにGelest,Inc.により製造販売されているDMS−V21などが挙げられる。
典型的には、本発明に記載されるように活性物質封入シリコーンエラストマーを製造する場合、ビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体(vf)に対するヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体(hf)の重量比は、0.015超、好ましくは0.025超、最も好ましくは0.035〜約0.75であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。多くの場合望ましい実施形態では、hf/vfの比は、0.045〜0.5であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。
別の望ましい実施形態では、活性物質封入シリコーンエラストマーを製造するために使用される、ヒドリド前駆体、ビニル前駆体、活性物質、溶媒および触媒の総重量に基づき0.05〜6重量%、好ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.1〜4重量%のヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体が本発明の方法(および生成物)に使用され、その中に包含されるすべての範囲を含む。
さらに別の望ましい実施形態では、活性物質封入シリコーンエラストマーを製造するために使用される、ヒドリド前駆体、ビニル前駆体、活性物質、溶媒および触媒の総重量に基づき5〜50重量%、好ましくは6〜40重量%、最も好ましくは10〜25重量%のビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体が本発明の方法(および生成物)に使用され、その中に包含されるすべての範囲を含む。
本発明における使用に適した溶媒はまた、本発明の活性物質封入シリコーンエラストマーを含む最終用途組成物への使用に適した化粧品として許容される担体として使用することもできる。このような溶媒/担体としては、鉱油、シリコーン油、合成または天然のエステル、およびアルコールを挙げることができる。最終用途組成物では、これらの材料の量は、組成物の0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、最も好ましくは1〜20重量%の範囲であり得、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明に従って製造されたシリコーンエラストマー(すなわち、最終用途消費製品に使用される成分)では、溶媒は、典型的には、活性物質および溶媒封入シリコーンエラストマーの総重量の、1〜96重量%、好ましくは2〜80重量%、最も好ましくは3〜75重量%を構成し、その中に包含されるすべての範囲を含む。特に望ましい実施形態では、活性物質および溶媒封入シリコーンエラストマーの総重量に基づき30〜70重量%の溶媒が使用され、その中に包含されるすべての範囲を含む。上記の量はまた、本発明の活性物質封入シリコーンエラストマーの製造方法に使用される量を表す。疑念を避けるために、本発明の活性物質封入シリコーンエラストマーを製造するために実施される付加/ビニル重合では、エラストマーを膨潤させるために、得られたエラストマー中に溶媒も活性物質と共に封入されている。
シリコーン油は、揮発性および不揮発性の種類に分類することができる。本明細書で使用する「揮発性」という用語は、周囲温度において測定可能な蒸気圧を有する材料を指す。揮発性シリコーン油は、好ましくは、約3〜約9個、好ましくは約4〜約5個のケイ素原子を含有する環状または直鎖状のポリジメチルシロキサンから選択される。
直鎖状揮発性シリコーン材料は、一般に、25℃において約5センチストーク未満の粘度を有するが、環状材料は、典型的には、約10センチストーク未満の粘度を有する。
本発明のエラストマーポリマーを合成するために使用される反応物質とは異なる、担体材料として有用な不揮発性シリコーンオイルとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、アリール変性シリコーン(特にフェニル変性ジ−およびトリメチコン)およびポリエーテルシロキサンコポリマーが挙げられる。本明細書で有用な本質的に不揮発性のポリアルキルシロキサンとしては、例えば25℃において約5〜約100,000センチストークスの粘度を有する(ジメチコンなど)ポリジメチルシロキサンが挙げられる。使用に適したシリコーン油(特に、C6−C22アルキルジメチコンのようなジメチコン)は、多くの場合、Dow Corningにより製造販売されているものが好ましい。
好適なエステルとしては、
(1)6〜30の炭素原子を有する脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル、例えば、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル(isononyl isonanonoate)、ミリスチン酸オレイル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸オレイルおよびオレイン酸オレイル;
(2)エーテル−エステル、例えば、エトキシル化脂肪族アルコールの脂肪酸エステル;
(3)多価アルコールエステル、例えば、エチレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200−6000)モノおよびジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノおよびジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ−およびジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリオキシ−エチレンソルビタン脂肪酸エステル;
(4)エーテル、例えば、ジカプリリルエーテルのようなC−C30エーテル;ならびに
(5)ステロールエステル、例えば、大豆ステロールおよびコレステロールの脂肪酸エステル;
が挙げられる。
多くの場合、好ましい溶媒は、ポリジメチルシロキサン(Dow Corningにより製造販売されているXiameter X−200、5cstなど)、シクロジメチルシロキサン、ジおよび/またはトリメチコン、ジカプリリルエーテルまたはこれらのブレンドもしくは混合物である。このような溶媒の変性については、それらは、典型的には、フェニル基により変性されるか、および/またはC−C30、好ましくはC−C22のアルキル基で変性される。溶媒としての使用に特に好ましいものは、Momentiveにより製造販売されているSilsoft 034などのカプリリルトリメチコンである。
本発明により製造されたシリコーンエラストマーへの包埋に適した活性物質に関する制限は、これらが、エラストマー製造手順で包埋された溶媒に可溶であるということだけである。
エラストマーに包埋するための使用に適した活性物質の実例としては、ビタミンA、D、E(およびその油溶性誘導体)およびKなどのビタミン、メトキシシンナメート、エチルヘキシルメトキシシンナメート、オクチルメトキシシンナメート、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサンならびにそれらの混合物などの日焼け止めが挙げられる。
エラストマーに包埋するための他の油溶性活性物質としては、4−エチルレゾルシノール、4−ヘキシルレゾルシノール、4−フェニルエチルレゾルシノール、4−シクロペンチルレゾルシノール、4−シクロヘキシルレゾルシノール、ヒドロキシ酸、これらの混合物などのレゾルシノールが挙げられる。
典型的には、本プロセスに使用される、最終用途消費者製品への使用に適した活性物質封入シリコーンエラストマー内の活性物質の量は、封入された活性物質を含むシリコーンエラストマーの総重量に基づき、0.25〜50重量%、好ましくは2〜35重量%、最も好ましくは10〜25重量%であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。
本発明における使用に適した触媒は、好ましくは酸化バナジウム、鉄、酸化マンガンのような遷移金属触媒、特にプラチナ(0)−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンのような白金触媒である。このような触媒に対する制限は、本明細書に記載のヒドリド前駆体とビニル前駆体との重合を促進するということだけである。有効量の触媒を用いて重合を促進する。典型的には、前駆体、溶媒、活性物質および触媒の総重量に基づいて、0.00001〜0.04重量%の触媒が使用され、好ましくは、0.00001〜0.02重量%、最も好ましくは0.0001〜0.004重量%の触媒が使用され、その中に包含されるすべての範囲を含む。
活性物質封入シリコーンエラストマーを含む最終用途組成物では、典型的には、このような組成物は、最終用途組成物の総重量に基づき、1〜55重量%、好ましくは1〜45重量%、最も好ましくは2〜35重量%の活性物質封入シリコーンエラストマーを含み、その中に包含されるすべての範囲を含む。このような最終用途組成物は、使用のために選択された最終用途組成物に応じて局所適用(例えば、髪、爪および皮膚に)され、洗い流されるか、または放置され得る。
本発明の活性物質包埋シリコーンエラストマーを含む最終用途パーソナルケア組成物は、典型的には、最終用途組成物の総重量に基づいて、0〜95重量%、好ましくは3〜85重量%、最も好ましくは10〜75重量%の水を含み、その中に包含されるすべての範囲を含む。
乳化剤が、本発明のエラストマーを含有する最終用途組成物中に存在することが好ましい。乳化剤の全濃度は、組成物の0.1〜12重量%、好ましくは1〜9重量%、最も好ましくは1〜6重量%であり、その中に含まれるすべての範囲を含む。乳化剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性活性物質からなる群から選択することができる。特に好ましい非イオン性活性物質は、疎水性物質1モル当たり2〜100モルのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと縮合されたC10−C20の脂肪アルコールまたは脂肪酸疎水性物質;2〜20モルのアルキレンオキシドと縮合されたC−C10アルキルフェノール;エチレングリコールのモノ−およびジ−脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン、モノ−およびジ−C−C20脂肪酸;およびポリオキシエチレンソルビタン、ならびにこれらの組み合わせを含むものである。アルキルポリグリコシドおよびサッカライド脂肪アミド(例えば、メチルグルコンアミド)も適切な非イオン性界面活性剤である。
好ましいアニオン性乳化剤としては、アルキルエーテルサルフェートおよびスルホネート、アルキルサルフェートおよびスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルおよびジアルキルスルホサクシネート、C−C20アシルイセチオネート、C−C20アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレートおよびこれらの組み合わせが挙げられる。
使用することができるカチオン性乳化剤としては、例えば、パルミトアミドプロピルトリモニウムクロライド、ジステアリルジモニウムクロライドおよびそれらの混合物が挙げられる。有用な両性乳化剤としては、ココアミドプロピルベタイン、C12−C20トリアルキルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、およびラウロジアンホ酢酸ナトリウムまたはそれらの混合物が挙げられる。
他の一般的に好ましい乳化剤としては、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリコール、ステアリン酸アミドAMP、ステアリン酸PEG−100、セチルアルコール、ならびにヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸ジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/スクワランなどの乳化/増粘添加剤およびそれらの混合物が挙げられる。
一般に植物系液体に分類される乳化安定剤も最終用途組成物に使用することができる。好ましい安定剤は、Oilwax LCの名称でLotioncrafterによって製造販売されている。
有害な可能性がある微生物の増殖を防ぐために、本発明の最終用途組成物中に防腐剤を組み込むことが望ましい。本発明の組成物に適した従来の防腐剤は、パラ−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。最近使用されるようになった他の防腐剤としては、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、および種々の第四級アンモニウム化合物が挙げられる。化粧品化学者は、適切な防腐剤に精通しており、保存負荷試験を満足させ、製品の安定性を提供するために日常的にそれらを選択する。特に好ましい防腐剤は、ヨードプロピニルブチルカルバメート、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびベンジルアルコールである。防腐剤は、パーソナルケア組成物の使用、およびエマルジョン中の防腐剤と他の成分との間の不適合の可能性を考慮して選択されるべきである。追加の防腐剤は、組成物の0.01重量%〜2重量%の範囲の量で使用されることが好ましく、その中に包含されるすべての範囲を含む。
このような最終用途パーソナルケア組成物に増粘剤が含められていてもよい。多糖類が特に有用である。例としては、デンプン、天然/合成ガムおよびセルロース系が挙げられる。デンプンの代表例は、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸ナトリウムおよびオクテニルコハク酸アルミニウムデンプンのような化学的に修飾されたデンプンである。多くの場合タピオカデンプンが好ましい。適切なガムとしては、キサンタン、スクレロチウム、ペクチン、カラヤ、アラビア、寒天、グアー、カラギーナン、アルギン酸塩およびこれらの組み合わせが挙げられる。適切なセルロースとしては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられる。さらに別のクラスの有効な増粘剤は合成ポリマーである。このカテゴリーには、Carbomersのような架橋ポリアクリレート、Sepigel(登録商標)305のようなポリアクリルアミド、およびSimulgel EG(登録商標)およびAristoflex(登録商標)AVCのようなタウリン酸コポリマーが含まれ、コポリマーは、INCI命名法によりそれぞれ、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムおよびアクリロイルジメチルタウリン塩/ビニルピロリドンコポリマーとして同定されている。増粘に適した別の好ましい合成ポリマーはアクリレート系ポリマーであり、Simulgel INS100の名称でSeppic社によって製造販売されている。
増粘剤を使用する場合その量は、最終用途組成物の0.001〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、最も好ましくは0.2〜1.5重量%の範囲であり得、その中に包含されるすべての範囲を含む。
従来の湿潤剤を最終用途組成物に使用することができる。これらは、一般に、多価アルコールタイプの材料である。典型的な多価アルコールとしては、グリセロール(すなわち、グリセリンまたはグリセリン)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよびこれらの混合物が挙げられる。グリセリン、プロピレングリコールまたはこれらの混合物が最も好ましい。使用される湿潤剤の量は、最終用途組成物の0.5〜20重量%の範囲内のすべて、好ましくは1〜15重量%であり得る。
香料、着色料、固定剤および研磨剤が、本発明の最終用途組成物に含まれていてもよい。これらの物質の各々は、約0.05〜約5重量%、好ましくは0.1〜3重量%の範囲であり得る。
アゼライン酸、ユビキノン、ジヒドロキシアセトン水(DHA)およびこれらの混合物もまた、本発明のエラストマー中の活性物質とは別に、本発明の最終用途組成物中の活性物質として使用することができる。このような化合物を使用する場合、これらは一般に、最終用途組成物の0.2〜4.5重量%、好ましくは0.5〜3重量%を構成し、その中に包含されるすべての範囲を含む。
落屑促進剤は、本発明のエラストマーと共に最終用途組成物中に存在してもよい。例示的物質にはα−ヒドロキシカルボン酸、β−ヒドロキシカルボン酸がある。用語「酸」は、遊離酸だけでなく、それらの塩およびC−C30アルキルもしくはアリールエステル、ならびに水を除去して、環状または直鎖状ラクトン構造を形成することによって生成されるラクトンも含むことを意味する。代表的な酸は、グリコール酸およびその誘導体、乳酸およびリンゴ酸である。サリチル酸は、β−ヒドロキシカルボン酸を代表するものである。これらの物質が存在する場合、その量は、最終用途組成物の0.01〜15重量%の範囲であり得る。
さまざまなハーブ抽出物が、本発明のエラストマーと共にパーソナル組成物に含まれていてもよい。抽出物は、それぞれ親水性または疎水性の溶媒に担持された水溶性または水不溶性のいずれかであり得る。水およびエタノールが好ましい抽出溶媒である。例示的な抽出物としては、緑茶、ノコギリソウ、カモミール、甘草、アロエベラ、ブドウ種子、温州ミカン(citrus unshui)、柳樹皮、セージ、タイムおよびローズマリー由来抽出物が挙げられる。大豆抽出物は、特にレチノールを含むことが望ましい場合に使用することができる。
本発明のエラストマーとは別に、本発明の最終用途組成物中に従来の緩衝剤/pH調整剤を使用することができる。これらには、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、クエン酸およびクエン酸塩/クエン酸緩衝液のような一般的に使用される添加剤が含まれる。特に好ましい実施形態では、本発明の最終用途組成物のpHは、4〜8、好ましくは4.25〜7.75、最も好ましくは5.5〜7.5であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明の最終用途用組成物は、固形のスティックまたはバーであってもよい。しかし、本発明の最終用途組成物の粘度は、T.A.Instrumentsのような供給元からAresの名称で製造販売されている、歪み制御された平行プレートレオメーターを用いて、周囲温度および1s−1の剪断速度において測定して、好ましくは1,000〜120,000cps、最も好ましくは5,000〜80,000cpsである。
疎水性活性物質封入シリコーンエラストマーを製造する場合、順不同で重合開始前に、ヒドリド前駆体、ビニル前駆体、活性物質、溶媒および触媒が組み合わされる。溶媒の総量の少なくとも20重量%、好ましくは溶媒の総量の45〜85重量%、最も好ましくは55〜75重量%(その中に包含されるすべての範囲を含む)は、最初に、重合がほぼ完了するまで(すなわち、ヒドリド前駆体の80〜99%、好ましくは90〜99%が重合されるまで)に添加しなければならない。重合がほぼ完了した後、エラストマーのさらなる膨潤のために、溶媒の残り(本方法で使用される全溶媒の80%まで)を、典型的には5〜30分以内、好ましくは8〜26分以内、最も好ましくは10〜20分以内に、得られた活性物質および溶媒封入シリコーンエラストマーが、上記のように歪み制御された平行プレートレオメーターで決定して50〜3,000cps、好ましくは約100〜2,000cps、最も好ましくは500〜約1,600cps(その中に包含されるすべての範囲を含む)の粘度を有するように、(重合がほぼ完了した後に)徐々に添加しなければならない。
重合反応が起こる温度は、15〜75℃、好ましくは20〜70℃、最も好ましくは30〜65℃であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。混合は、中程度の剪断および大気条件下で行うべきである。
驚くべきことに、本発明の活性物質封入シリコーンエラストマーは、40℃で貯蔵後、少なくとも3日間、好ましくは5日間、最も好ましくは少なくとも7日間安定であり、安定であるとは、均質で、少なくとも半透明(わずかに濁り、視覚的分離および活性物質の液滴形成がない)なままであることを意味すると定義される。
本発明のシリコーンエラストマーは、700〜10,000Pa、好ましくは750〜8,000Pa、最も好ましくは775〜2,500Paの貯蔵弾性率G’を有し、その中に包含されるすべての範囲を含む。多くの場合望ましい実施形態では、本発明のシリコーンエラストマーの貯蔵弾性率G’は800〜1,500であり、その中に包含されるすべての範囲を含む(動的機械分析、ASTM規格4065、1Hzでの歪み掃引、室温で作動するAnton Paar Phisica MCR301装置上の直径25mmおよびギャップ0.5mmの平行平板により得られた貯蔵弾性率G’)。
本発明の最終用途組成物を貯蔵および送達するために多種多様な包装を用いることができる。好ましくは、パッケージは、製品の貯蔵および使用の間に発生する上昇圧力を含むか、または防止することができなければならない。高い圧力発生を防止するか、またはこれに耐えるかのいずれのように構成されたポンプディスペンサーを使用することができる。
包装は、多くの場合パーソナルケア組成物のタイプに依存する。例えば、リーブオンスキンローションおよびクリーム、シャンプー、コンディショナーおよびシャワージェルは、一般に、閉鎖部によって覆われた分配端部に開口部を有するプラスチック容器を使用する。典型的な閉鎖部は、スクリューキャップ、非エアロゾルポンプおよびフリップトップヒンジ蓋である。発汗抑制剤、脱臭剤および脱毛剤のための包装は、分配端部にロールオンボールを有する容器を含むことができる。または、これらのタイプのパーソナルケア製品は、スティックが分配オリフィスに向かってプラットフォーム上を移動する繰り出し(propel−repel)機構を備えた容器内のスティック組成物配合物中に送達されてもよい。噴射剤によって加圧され、スプレーノズルを有する金属缶は、発汗抑制剤、シェービングクリームおよび他のパーソナルケア製品のための包装として役立つ。化粧石鹸は、セルロース系またはプラスチック製の包装材によって、またはボール紙箱内に構成された包装を有していてもよく、またはシュリンクラッププラスチックフィルムに包まれていてもよい。
以下の実施例は、本発明の理解を容易にするために提供される。実施例は、特許請求の範囲を限定するものではない。
[実施例1]
本発明によるエラストマー組成物を調製した。重合を開始する前に活性物質を添加した。
Figure 2019508417
エラストマーは以下のように調製した:
カプリリルトリメチコンおよびPDMS(使用される溶媒の総量の66%以下)およびエチルヘキシルメトキシシンナメートを250mlの乾燥フラスコ中で組み合わせ、均質になるまで混合した。ビニルシリコーンおよびシリコーンヒドリドを加え、得られた混合物を水の還流下で45℃に加熱した。アンカースターラで撹拌を200rpmに維持した。50ulの白金錯体触媒(ジビニルテトラメチルシロキサン錯体、3〜3.5重量%の白金、Gelest社から製造販売)を加え、反応物を45℃に維持しながら5時間撹拌した。得られたゲル化混合物を、残りの溶媒を15分間かけてシリンジを介して滴下することによって希釈した。得られた試料を特性評価して、貯蔵弾性率G’を得た。
得られた結果は、驚くべきことに、40℃において7日間貯蔵後に視覚的分離のない、優れた貯蔵弾性率G’を有する活性物質封入シリコーンエラストマーを示している。
[実施例2]
比較実施例を以下の手順で調製した:
Figure 2019508417
カプリリルトリメチコンおよびPDMS(少なくとも80.5%溶媒)、ビニルシリコーンおよびシリコーンヒドリドを250mlの乾燥フラスコ中で組み合わせ、均質になるまで混合した。混合物を水の還流下で45℃に加熱し、アンカースターラを用いて200rpmで撹拌した。50μlの触媒白金錯体(実施例1で使用)を加え、反応物を45℃で5時間撹拌した。得られたゲル化混合物を、残りの溶媒(カプリリルトリメチコン、PDMSおよびエチルヘキシルメトキシシンナメートの混合物)を15分間かけてシリンジを介して滴下することによって希釈した。得られた試料をレオロジー試験により特性評価し、貯蔵弾性率G’を得た。
結果および観察は、重合後に活性物質を添加すると、得られるエラストマー中に活性物質の液滴を有する非常に濁った不均一な生成物が形成されることを示している。重合後、567PaのG’が観察され、局所皮膚組成物のような消費者製品への使用には劣っている。
この結果は、驚くべきことに、重合完了後では、活性物質の添加後に濁った、弾性がより低いエラストマーがもたらされることを示している。
比較実施例2で製造された試料は、40℃において貯蔵された後24時間以内に分離を示し、試料はざらつくようになり、パーソナルケア組成物での使用には無効となった。

Claims (14)

  1. 活性物質封入シリコーンエラストマーの製造方法であって、
    1.順不同で:
    (i)0.05〜8重量%のヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体;
    (ii)2〜60重量%のビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体;
    (iii)0.5〜97重量%の溶媒;
    (iv)0.25〜65重量%の疎水性活性物質;および
    (v)前記ヒドリド官能化エラストマー前駆体とビニル官能化エラストマー前駆体との重合を触媒するために有効な量の触媒;
    を組み合わせる工程、ならびに
    2.(i)前記活性物質が前記溶媒に可溶性であり;および
    (ii)前記シリコーンエラストマーを製造するために使用される全溶媒の少なくとも20%が、重合開始前に提供される、
    活性物質封入シリコーンエラストマーを回収する工程、
    を含む方法。
  2. 0.05〜6重量%のヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体が使用される、請求項1に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  3. 5〜50重量%のビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体が使用される、請求項1または2に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  4. ビニル官能化シリコーンエラストマー前駆体に対するヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体の重量比が0.015超である、請求項1から3のいずれか一項に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  5. 15〜75℃の温度で行われる、請求項1から4のいずれか一項に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  6. 前記ヒドリド官能化エラストマー前駆体が、式:
    Figure 2019508417
    の少なくとも1つの主鎖単位、および式:
    Figure 2019508417
    の末端基
    (式中、
    a)各Rは独立して、C1−6アルキルまたはアリールであり;
    b)各rは独立して、主鎖単位が酸素で終わるときは0であり、主鎖がケイ素で終わるときは1であり;
    c)pは0〜50であり、qは0〜250であり、sは0〜2であり、tは0〜2であり、s+t=2であり、pおよびsは同時に0でなく、p+q≧1であり、p+sは少なくとも2である)
    を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  7. 前記ビニル官能化エラストマー前駆体が、ブロックとして、またはその中にランダムに分散して、式:
    Figure 2019508417
    の少なくとも1つの主鎖単位、および式:
    Figure 2019508417
    の末端基
    (式中、
    a)各Rは独立して、C1−6アルキルまたはアリールであり;
    b)各rは独立して、主鎖が酸素で終わるときは0であり、主鎖がケイ素で終わるときは1であり;
    c)uは0〜50であり、vは0〜2,500であり、wは0〜2であり、xは0〜2であり、w+x=2であり、vおよびwは同時に0ではなく、u+v≧1であり、u+wは少なくとも2である)
    を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  8. 前記溶媒が、ポリジメチルシロキサン、カプリリルトリメチコンを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のシリコーンエラストマーの製造方法。
  9. 追加の溶媒を添加して、50〜3,000cpsの粘度を有するエラストマーを生成させる工程をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシリコンエラストマー(silicon elastomer)の製造方法。
  10. 前記追加の溶媒が、前記ヒドリド官能化シリコーンエラストマー前駆体の80〜99%が重合された後に加えられ、さらに前記追加の溶媒が5〜30分以内で添加される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記疎水性活性物質がビタミン、日焼け止め、レゾルシノール、ヒドロキシ酸またはこれらの混合物である、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるシリコーンエラストマー。
  13. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるシリコーンエラストマーを0.001〜45重量%含むエマルジョンである最終用途組成物。
  14. 毛髪、爪および/または皮膚を手入れするための、請求項13に記載の組成物の使用。
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