JP2019218997A - 電動弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】的確にシール部材を弁体案内部に装着し、シール部材のシール性を向上させた組立性の良い電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムを提供する。【解決手段】弁本体内において中心軸方向に延び、弁体のロータ側の一部を内径側に収容する側壁72aと、前記側壁の弁ポート側の内周に装着され、シール部と前記シール部を付勢する付勢部とを複合した複合型のシール部材48と、前記側壁において前記シール部材の前記弁ポート側に配置され、前記シール部材を保持する保持部72cとを備え、前記側壁の前記弁ポート側には、前記シール部材の上面と係合する係合部72bが設けられ、前記シール部材は、前記中心軸方向において前記係合部と前記保持部との間に配置され、前記側壁の内周面および前記保持部の外周面の少なくとも一方に形成された段差72xを利用し、前記保持部を前記中心軸方向に突き当てて前記側壁に固着する。【選択図】図3

Description

本発明は、電動弁および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムに関する。
従来より、大型のパッケージエアコンや冷凍機に用いられる流体制御弁が知られている。この流体制御弁においては、流量制御用として複数使用されていた電動弁を1つにまとめるなどの制御機器合理化等の背景から、大口径かつ高圧力差が生じた際にも良好な作動性を発揮できる性能が望まれる。しかしながら、比較的大口径の流量制御は、マグネットのトルクにより発生するねじの推力に対し圧力差によって発生する弁体への負荷が大きく、弁体を作動させるために大きな駆動力が必要となる。
そこで、かかる弁体の作動性を向上させるべく、以下に説明するような圧力バランス機構が採用されている(たとえば、特許文献1参照)。具体的には、図8に示す電動弁101のように、弁室107の上方側に背圧室129を画成するとともに、弁ポート119内の圧力を弁体120に設けられた導通路124を介して背圧室129内に導入し、背圧室129内の圧力(背圧)を利用することで、弁閉状態における弁体120に作用する押し下げ力(弁閉方向に作用する力)と押し上げ力(弁開方向に作用する力)との圧力差による力をキャンセルし、弁体120に対する負荷を小さくしている。
この圧力バランス機構を採用した電動弁101においては、背圧室129と弁室107とを気密に分離するために、弁体120と弁体案内部172の間にシール部材137が介装されている。ここで、上述の電動弁101においては、シール部材137が弁体120側に装着され、弁体案内部172の内周面と当接する外シール構造を採用しているが、シール部材137の配置については必ずしも外シール構造を採用しなくてもよい。たとえば、シール部材137が弁体案内部172側に装着され、弁体120の外周面と当接する内シール構造を採用することも考えられる。
特開2017−180639号公報
しかしながら、内シール構造を採用した場合には、外シール構造を採用した場合よりも電動弁を構成する部品の部品点数が多くなる上、組立性も複雑になるという問題がある。
また、漏れが生じたり摺動抵抗が増加するなど、シール性能に影響が出ないように的確にシール部材を弁体案内部に装着できるようにすることが課題である。
本発明の目的は、的確にシール部材を弁体案内部に装着し、シール部材のシール性を向上させた組立性の良い電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムを提供することである。
[1]本発明の電動弁は、
ケースの内部に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ螺合により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁本体の中心軸方向に移動させるとともに、前記弁体の上方側に背圧室を設け、前記背圧室に弁ポート内の圧力を導入する電動弁であって、
前記弁本体内において前記中心軸方向に延び、前記弁体の前記ロータ側の一部を内径側に収容する側壁と、
前記側壁の前記弁ポート側の内周に装着され、シール部と前記シール部を付勢する付勢部とを複合した複合型のシール部材と、
前記側壁において前記シール部材の前記弁ポート側に配置され、前記シール部材を保持する保持部と
を備え、
前記側壁の前記弁ポート側には、前記シール部材の上面と係合する係合部が設けられ、前記シール部材は、前記中心軸方向において前記係合部と前記保持部との間に配置され、
前記側壁の内周面および前記保持部の外周面の少なくとも一方に形成された段差を利用し、前記保持部を前記中心軸方向に突き当てて前記側壁に固着することを特徴とする。
このように、段差を利用し、保持部を中心軸方向に突き当てて側壁に固着することにより、側壁の正確な位置にシール部材を装着し、シール部材のシール性を向上させることができる。また、組立時において保持部の挿入量を荷重や位置によって管理する必要がないため、シール部材を側壁の内周に装着した場合においても電動弁の組立性を維持することができる。
[2]また、本発明の電動弁は、
前記保持部には、外径側に突出するガイドフランジが形成され、
前記ガイドフランジによって外周面に形成された前記段差を前記側壁の下端部に突き当てて前記保持部を前記側壁に固着することを特徴とする。
このように、ガイドフランジに形成された段差を側壁の下端に突き当てて保持部を側壁に固着することにより、弁体案内部の所定の位置に正確に保持部を装着することができる。
[3]また、本発明の電動弁は、
前記側壁の内周面に形成された前記段差に前記保持部の上端面を突き当てて前記保持部を前記側壁に固着することを特徴とする。
このように、側壁の内周面に形成された段差に保持部を突き当てて保持部を側壁に固着させた場合においても、弁体案内部の所定の位置に正確に保持部を装着することができる。
[4]また、本発明の電動弁は、
前記保持部は、前記弁体の前記弁ポート側の径方向の位置を規制することを特徴とする。
これにより、弁体の径方向への揺れの振幅が大きくならないように抑制される。このため、たとえば、弁体が弁座部に着座したときの弁漏れを低減することができる。
[5]また、本発明の電動弁は、
前記保持部は、前記側壁に挿入される部分よりも外周面の外径を小径にして前記弁ポート側に延設された延設部を備えることを特徴とする。
このように、外周面の外径を小さくした延設部を設けることにより、管継手から弁室に流入した流体の流量を低下させずに弁ポートに導くことができる。
[6]また、本発明の電動弁は、
前記弁体を付勢する付勢バネをさらに備えることを特徴とする。
このように、弁体を付勢する付勢バネを備えることにより雄ネジと雌ネジのネジ山の接触面を一定に保つことができる。
[7]また、本発明の電動弁は、
前記付勢バネは、前記弁体の摺動面の径よりも内径が大きく形成され、かつ前記弁本体内において前記弁体を前記中心軸方向に付勢することを特徴とする。
このように、内径の大きな付勢バネで弁体を付勢するため、中心軸に対して弁体の軸が傾くことを抑制することができる。
[8]また、本発明の電動弁は、
前記付勢バネの内側には、前記弁体の少なくとも一部が収容されることを特徴とする。
これにより、電動弁全体の中心軸方向の長さを短くすることができる。
[9]また、本発明の電動弁は、
前記側壁の前記ロータ側には、内径側に突出する内フランジが形成され、
前記弁体には、外径側に突出する弁フランジが配置され、
前記付勢バネは、前記内フランジと前記弁フランジとの間に配置されていることを特徴とする。
このように、付勢バネの上端が、側壁の内フランジに配置されることにより、中心軸に対して付勢バネの軸が傾かないように付勢バネの径方向の位置を保持することができる。また、付勢バネの下端が、弁体の外径側に突出する弁フランジに配置されることにより、付勢バネの外周が弁体案内部と接触して付勢バネに過剰な摺動抵抗が生じることを抑制することができる。
[10]また、本発明の電動弁は、
前記付勢バネの固定端側には、前記側壁の内径側に突出し、前記中心軸方向において局所的に前記側壁の内径を小さくする凸部が形成され、
前記付勢バネの可動端側には、前記付勢バネの内径側において中心軸方向に延在する壁部が形成されていることを特徴とする。
このように、付勢バネの固定端側に、側壁の内径側に突出する凸部を形成することにより、固定端側において付勢バネの外径側が案内されるため、付勢バネの径が大きい場合に好適である。また、付勢バネの可動端の内径側に壁部を形成することにより、可動端側において付勢バネの内径側が案内される。
また、凸部を内径側に突出させることにより、付勢バネの径方向の位置が規制され、径方向に位置がずれることが防止できるため電動弁の制御性が向上する。また、凸部により径方向の位置が規制されるのは、付勢バネの全長の一部であるため、全長にわたって径方向の位置が規制される場合に比べて付勢バネの弁体案内部の内周面への過度な摺動が抑制される。
[11]また、本発明の電動弁は、
前記シール部材は、弁体と摺動するリップ部を有するリップシールを用いて形成されていることを特徴とする。
このように、リップシールを用いたシール部材を使用することにより、側壁と保持部の部品寸法によってシール部材の潰し量を決定することができるため、シール部材の潰し量を安定させることができる。
[12]また、本発明の冷凍サイクルシステムは、
圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器を含む冷凍サイクルシステムであって、上述の電動弁を用いることを特徴とする。
このような電動弁であれば、制御弁として、確実に弁の開度を調整し、流量を制御することが出来るため、冷凍サイクルシステムとして好適である。
本発明によれば、的確にシール部材を弁体案内部に装着し、シール部材のシール性を向上させた組立性の良い電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムを提供することができる。
実施の形態に係る電動弁の概略断面図である。 実施の形態に係る電動弁における弁体案内部上方部分の拡大図である。 実施の形態に係る電動弁におけるシール部材近傍の拡大図である。 他の実施の形態に係る電動弁における弁体案内部の拡大図である。 他の実施の形態に係る電動弁における保持部の拡大図である。 他の実施の形態に係る電動弁における弁体の拡大図である。 他の実施の形態に係る電動弁におけるシール部材の拡大図である。 従来の電動弁のシール部分を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る電動弁について説明する。図1は、実施の形態に係る電動弁2を示した概略断面図である。なお、本明細書において、「上」あるいは「下」とは図1の状態で規定したものである。すなわち、ロータ4は弁体17より上方に位置している。
この電動弁2では、金属により筒状のカップ形状をなすケース60の開口側の下方に、弁本体30が溶接などにより一体的に接続されている。
ここで、弁本体30は、たとえばステンレス等の金属から成り、内部において弁体17の外側に形成された空間である弁室11を有している。また、弁本体30の側面には、弁室11に直接連通するたとえばステンレス製や銅製の第1管継手12が固定装着されている。さらに、弁本体30の下方内側には、断面円形の弁ポート16aが内部に貫通して形成された弁座部16が組み込まれている。弁ポート16aは、弁体17の直下において弁体17と同軸方向に設けられている。弁座部16には、弁ポート16a、弁室11を介して第1管継手12に連通するたとえばステンレス製や銅製の第2管継手15が固定装着されている。
ケース60の内周には、回転可能なロータ4が収容され、ロータ4の軸芯部分には、ブッシュ部材33を介して弁軸41が配置されている。なお、ロータ4は、磁性粉を含有する樹脂材料等の磁性を有する素材で形成されている。ブッシュ部材33と弁軸41は、共にたとえばステンレス等の金属で形成されており、ブッシュ部材33で結合された弁軸41とロータ4とは、回転しながら上下方向に一体的に移動する。なお、この弁軸41の中間部付近の外周面には雄ネジ41aが形成されている。本実施の形態では、弁軸41が雄ネジ部材として機能している。また、弁体17は弁ポート16aに対して近接又は離間可能となっている。
ケース60の外周には、図示しないヨーク、ボビン、およびコイルなどからなるステータが配置され、ロータ4とステータとでステッピングモータが構成されている。
ケース60の天井面にはガイド支持体52が固定されている。ガイド支持体52は、円筒部53と、円筒部53の上端側に形成された傘状部54とを有し、全体をプレス加工により一体成形されている。傘状部54はケース60の頂部内側と略同形状に成形されている。
ガイド支持体52の円筒部53内には、弁軸41のガイドを兼ねる筒部材65が嵌合されている。筒部材65は、金属、合成樹脂、あるいは表面処理を施された部品により構成され、弁軸41を回転可能に保持している。
弁軸41のブッシュ部材33より下方には、後述するように弁軸41との間でネジ送り機構Aを構成するとともに弁軸41の傾きを抑制する機能を有する弁軸ホルダ6が、弁本体30に対して相対的に回転不能に固定されている。
この弁軸ホルダ6は、上部側の筒状小径部6a、下部側の筒状大径部6b、後述する弁体案内部72の内周面に嵌合される嵌合部6c、リング状のフランジ部6f、および嵌合部6cの下方に延設された延設部6kから成る。そして、弁軸ホルダ6の内部には、後述する弁ガイド18を収容する収容室6hが形成されている。なお、弁軸ホルダ6は、金属のフランジ部6f以外が樹脂材料で形成されている。
また、この弁軸ホルダ6の筒状小径部6aの上部開口部6gから所定の深さまで下方に向かって雌ネジ6dが形成されている。このため、本実施の形態では、弁軸ホルダ6が雌ネジ部材として機能している。そして、弁軸41の外周に形成された雄ネジ41aと、弁軸ホルダ6の筒状小径部6aの内周に形成された雌ネジ6dとにより、ネジ送り機構Aが構成されている。
さらに、弁軸ホルダ6の筒状大径部6bの側面には、均圧孔51が穿設され、この均圧孔51により、筒状大径部6b内の収容室6hと、ロータ収容室66(第2の背圧室)との間が連通している。このように均圧孔51を設けることにより、ケース60のロータ4を収容する空間と、弁軸ホルダ6内の空間とが連通され、弁体17の移動動作をスムーズに行うことができる。
また、弁軸41の下方には、筒状の弁ガイド18が弁軸ホルダ6の収容室6hに対して摺動可能に配置されている。また、弁ガイド18内には、圧縮された弁バネ27とバネ受け35とが収容されている。バネ受け35の上端部は、弁軸41の突出部41cと接触している。
弁ガイド18は天井部21側がプレス成形により略直角に折り曲げられている。そして、この天井部21には貫通孔18aが形成されている。また、弁軸41の下方には、さらに鍔部41bが形成されている。
ここで、弁軸41は、弁ガイド18に対して回転可能、かつ径方向に変位可能となるように弁ガイド18の貫通孔18aに遊貫状態で挿入されており、鍔部41bは、弁ガイド18に対して回転可能、かつ、径方向に変位可能となるように弁ガイド18内に配置されている。また、弁軸41は貫通孔18aを挿通し、鍔部41bの上面が、弁ガイド18の天井部21に対向するように配置されている。なお、鍔部41bが弁ガイド18の貫通孔18aより大径であることにより、弁軸41の抜け止めがなされている。
弁軸41と弁ガイド18とが互いに径方向に移動可能であることにより、弁軸ホルダ6および弁軸41の配置位置に関して、さほど高度な同芯取付精度を求められることなく、弁ガイド18および弁体17との同芯性が得られる。
弁ガイド18の天井部21と弁軸41の鍔部41bとの間には、中央部に貫通孔が形成されたワッシャ70が設置されている。
また、弁本体30の内側には、弁体17、および弁体17の中心軸M方向への移動を案内する弁体案内部72が配置され、弁体17と弁体案内部72との間には、シール部材48が介装されている。
弁体17は、たとえばステンレス等の金属で形成された部品であり、音叉形の断面形状を有している。弁体17は、環状の固定具36を介して弁ガイド18に固定される略円柱状の頭部17a、内部に柱状の空間17dが形成されたシール部材48と摺動する部分である円筒状の摺動筒部17b、および頭部17aと摺動筒部17bを一体的に接続する接続部17cから構成されている。さらに、頭部17aの内部には、縦方向の孔部17k、および横方向の導通孔17lが均圧路として形成されている。このため、弁ポート16a(第2の管継手15内)の圧力は、空間17d、孔部17k、および導通孔17lを介して背圧室28に導かれる。
弁体案内部72は、内部が貫通した筒体であり、中心軸M方向に延びる円筒状の側壁72a、シール部材48を固定するフランジ72b、シール部材48を保持する保持部72cを備えている。なお、フランジ72bは、側壁72aの下方(弁ポート16a側)において内径側に突出するように配置されており、シール部材48の上面と係合する係合部としての機能を有している。保持部72cは、側壁72aの内周においてシール部材48の下方(弁ポート16a側)に配置された部品である。また、弁体案内部72において弁体17は、シール部材48によって中心軸M方向の移動を案内される。
また、側壁72aは、弁本体30内において中心軸M方向に延び、弁体17の上側(ロータ4側)の一部を内径側に収容している。この側壁72aは、上側(ロータ4側)の端部に位置するフランジ部72jと、その下方の中間筒部72kと、さらにその下方の下端部72lとを有したもので、たとえば切削加工等によって形成されている。
この弁体案内部72は、弁軸ホルダ6のフランジ部6fおよびケース60の下端部と弁本体30の上端部との間にフランジ部72jを配置することで、弁本体30内の所定の位置に配置されている。ここで、弁体案内部72のフランジ部72jとケース60の下端部、および弁体案内部72のフランジ部72jと弁本体30の上端部との間は、溶接、ろう付け、接着などの固着手段により全周に亘って密閉した状態に一体化されている。なお、弁体案内部72を構成する部品は、たとえばステンレス等の金属でそれぞれ形成されている。
ここで、フランジ部72jは弁軸ホルダ6の受入部としての機能も有している。すなわち、フランジ部72jの内側に弁軸ホルダ6の嵌合部6cが嵌合され、フランジ部72jの内周面と嵌合部6cの外周面の摩擦力によって弁軸ホルダ6が所定の位置および角度に保持される。
また、図2に示すように、中間筒部72kの上方(ロータ4側)には、内径側に突出し、中心軸M方向において局所的に内径を小さくした凸部72mが形成されている。このように、凸部72mを内径側に突出させることにより、後述する付勢バネ32の径方向の位置が規制され、径方向に位置がずれることが防止できるため電動弁2の制御性が向上する。また、凸部72mにより径方向の位置が規制されるのは付勢バネ32の全長の一部であるため、全長にわたって径方向の位置が規制される場合に比べて付勢バネ32の弁体案内部の内周面への過度な摺動が抑制される。このため、電動弁2の制御性がさらに向上する。
また、図3(a)に示すように、弁体案内部72の側壁72aの下方(弁ポート16a側)の内周面には、側壁72aの上方よりも内径を大きくすることによって形成された段差72xが設けられている。
保持部72cの外周には、上部側の上部外周面73a、上部外周面73aの下方において外径側に突出したガイドフランジ73f、下部側において大幅に外径を小さくした下部外周面73bが形成されている。また、保持部72cの内周には、上部側の上部内周面74a、下部側において内径を小さくした下部内周面74bが形成されている。また、保持部72cの下方には、側壁72aに挿入される部分よりも外周面の外径を小径にして下方に延設された延設部75が設けられている。この延設部75の外周に下部外周面73bが形成され、内周には下部外周面73bが形成されている。
このように、延設部75を設け、下部外周面73bの外径を上部外周面73aの外径よりも小さくすることにより、第1管継手12から弁室11に流入した流体の流量を低下させずに弁ポート16aに導くことができる。ここで、仮に下部外周面73bの外径が上部外周面73aの外径と同等であれば第1管継手12から弁室11に流入した流体が保持部72cに衝突して流量の低下を招くおそれがある。一方、延設部75が存在しない場合には、第1管継手12から流入した流体が直接弁体17に衝突するため、弁体17の径方向への揺れの振幅が大きくなるおそれが生じる。
ここで、シール部材48は、中心軸M方向においてフランジ72bと保持部72cの間に挟持されて弁体案内部72に配置されている。このため、シール部材48の中心軸M方向の潰し量を一定にすることができる。また、フランジ72bは、その上面の外周側を段差72xに突き当てて弁体案内部72の側壁72aに当接されている。さらに、保持部72cは、保持部72cの外周面に形成された段差73z(ガイドフランジ73fの上面)を弁体案内部72の側壁72aの下端72zに突き当てて固着されている。これにより、弁体案内部72の所定の位置に正確に保持部72cを装着することができる。
なお、電動弁2の組み立て時には、図3(b)に示すように、側壁72aの下方の段差72xに当接するフランジ72bと保持部72cでシール部材48を挟み込む。次に、保持部72cを上方に移動させてガイドフランジ73fを側壁72aの下端72zに当て止めし、保持部72cの位置決めをする。ここで、保持部72cを上方に移動させた移動分(T)、シール部材48が中心軸M方向に押し潰される。この状態で、保持部72cのガイドフランジ73fを側壁72aの下端72zに溶接する。これにより、保持部72cは側壁72aに固着される。なお、固着する手段は、上部外周面73aを側壁72aに対して圧入することにより行われてもよく、さらには、このような圧入に加えて溶接を併用してもよい。
また、保持部72cの下部内周面74bの内径は、上部内周面74aの上端側の内径よりも小径となるように形成されている。そして、保持部72cの下部内周面74bは、弁体17にシ―ル部材48が摺動する部分である摺動筒部17bの外周面(以下、摺動面という)に対して、微小な間隙を隔てて近接して配置され、弁体17の下方(弁ポート16a側)の径方向の位置を規制している。このため、弁体17の径方向への揺れの振幅が大きくならないように抑制される。これにより、たとえば、弁体17が弁座部16に着座したときの漏れを低減することができる。
シール部材48は、中心軸M方向に配置された二つの断面L字状のL字環状パッキン48aの間に補強板48bを挟んで環状に形成され、弁体17の外周面と摺接している。ここで、L字環状パッキン48aは、弁体17側から中心軸M方向上側(ロータ4側)または下側(弁ポート16a側)に延設され、弁体17の外周面と摺接するリップ部48jを備えている。これにより、L字環状パッキン48aのリップ部48jの内周面と弁体17の外周面とを密着させることができ、背圧室28と弁室11との間を気密に分離することができる。また、上方に配置されたL字環状パッキン48aの上側、および下方に配置されたL字環状パッキン48aの下側には、弁体17側にL字環状パッキン48aのリップ部48jを付勢する環状の板バネ48cが配置されている。このように、シール部材48は、L字環状パッキン48a(シール部)、板バネ48c(付勢部)などの異なる複数の環状の部材を複合して構成された複合型のシール部材である。このシール部材48は、板バネ48cでL字環状パッキン48aのリップ部48jを弁体17側に付勢することにより、内周面と弁体17の外周面とを密着させることができ、長期にわたり気密性を維持することができるため電動弁2の作動性の低下を抑制することができる。
なお、L字環状パッキン48aは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等やPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂材料で形成されている。また、補強板48bは、たとえば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂材料や真鍮、黄銅等の金属材料で形成されており、板バネ48cは、たとえばステンレス等の金属材料で形成されている。
また、図2に示すように、弁体案内部72の側壁72aの上方(ロータ側)の内周には、内径側に突出する内フランジ72uが形成されている。そして、中心軸M方向に移動可能な弁体17の接続部17cの外周には、図1に示すように、円錐台型の筒体であるバネ受け金具29が配置されている。バネ受け金具29は、下端部において外径側に延びる環状平面である弁フランジ29aを有している。この弁フランジ29aと弁体案内部72の内フランジ72uとの間には、圧縮された付勢バネ32が配置されている。ここで、付勢バネ32の内径は、弁体17の摺動面の径よりも大きく形成され、弁体17の頭部17aと接続部17cが付勢バネ32の内径側に収容されている。
このように、内径の大きな付勢バネ32の内側に弁体17の一部を収容することにより、電動弁2全体の中心軸M方向の長さを短くすることができる。また、内径の大きな付勢バネ32で弁体17を付勢するため中心軸Mに対して弁体17の軸が傾くことを抑制することができる。
また、付勢バネ32により弁体17が下方に押し下げられるため、雄ネジ41aと雌ネジ6dのネジ山の接触面を一定に保つことができる。したがって、弁体17の作動方向を切り替えた場合においてネジガタが生じることがなく、弁体17の作動方向が切り替わる際に流量特性にヒステリシスが生じることを防止できる。
また、付勢バネ32の上端は、弁体案内部72の内フランジ72uに配置されることにより、弁本体30に対して中心軸M方向に相対的に可動しない固定端を構成している。これにより、中心軸Mに対して付勢バネ32の軸が傾かないように付勢バネ32の径方向の位置を保持される。また、付勢バネ32の下端は、弁フランジ29aに配置されることにより、弁体17の中心軸M方向への移動に伴って可動する可動端を構成している。これにより、弁体17が中心軸M方向へ移動した際に付勢バネ32の外周が弁体案内部72と接触して過度な摺動抵抗となることを抑制することができる。
また、側壁72aにおける付勢バネ32の固定端側には、中心軸M方向において局所的に内径を小さくした凸部72mが形成されている。この凸部72mは、固定端側において付勢バネ32の外径側を案内するため、付勢バネ32の径が大きい場合に特に好適である。一方、側壁72aにおける付勢バネ32の可動端側(付勢バネ32の、弁体17の中心軸M方向への移動に伴って可動する端部側)には、弁フランジ29aによって支持され、弁フランジ29aの内径側には上方(ロータ4側)に立ち上がる壁部29bが形成されている。この壁部29bは、付勢バネ32の内径側において中心軸M方向に延在しており、可動端側において、付勢バネ32の内径を案内している。
この実施の形態にかかる電動弁2によれば、ガイドフランジ73fを弁体案内部72の側壁72aの下端72zに突き当てて保持部72cを側壁72aに固着させることにより、弁体案内部72の所定の位置に正確にシール部材48を装着し、シール部材48のシール性を向上させることができる。
また、シール部材48の潰し量を側壁72aと保持部72cの部品寸法によって決定することができる。このため、シール部材48の潰し量を安定させ、シール部材48のシール性を向上させることができる。
また、組立時において保持部72cの挿入量を荷重や位置によって管理する必要がないため、電動弁2の組立性が向上する。また、側壁72aがシール部材48の配置機能とバネ受けの機能の双方を有することで、部品点数を削減することができる。
また、中心軸M方向においてフランジ72bと保持部72cの間にシール部材48を挟持することにより、シール部材48を弁体案内部72に組付け易くすることができる。比較例として、たとえば、弁体案内部72の内周面に切削加工などによる溝が形成され、Oリングを単独で配置する構成の電動弁が従来知られている。
かかる従来型の電動弁に、本実施の形態のシール部材48を適用することを考えると、板バネ48cの素材とL字環状パッキン48aの素材の硬度には硬度差がある場合がある。このような場合、この従来の電動弁では、硬い方の板バネ48cを溝に組み付けることができないが、本実施の形態の電動弁2のようにフランジ72bと保持部72cの間にシール部材48を挟持する場合には、素材の硬度には硬度差がある場合であってもシール部材48を弁体案内部72に組付けることができる。
なお、上述の実施の形態においては、弁体案内部72のフランジ72bが側壁72aとは別部品として組み込まれているが、図4に示すように、側壁72aと一体的に形成され、シール部材48の上面と係合する係合部としての機能を有するフランジ部分72βを設けてもよい。この場合においても、弁体案内部72の所定の位置に正確にシール部材48を装着し、シール部材48のシール性を向上させることができる。
また、弁体案内部72に内フランジ72uを設けなくてもよい。この場合、圧縮された付勢バネ32は、図4に示すように、弁フランジ29aと弁軸ホルダ6の嵌合部6cとの間に配置される。この場合、付勢バネ32を上側から挿入し、弁軸ホルダ6で抑えることで電動弁2の組立性が向上する。
また、上述の実施の形態においては、保持部72cを弁体案内部72の側壁72aに配置する手段としてガイドフランジ73fが形成されている場合を例に説明しているが、ガイドフランジ73fを用いずに保持部72cを側壁72aに配置してもよい。たとえば、図5に示すように、側壁72aの内周面の下方に、内周面の径を大きくした段差72yを形成してもよい。
さらに、シール部材48の下方に円環状の固定部材82を配置し、そのさらに下方にスプリング84を配置し、シール部材48、固定部材82、およびスプリング84がフランジ部分72βと保持部72cの間に挟まれた形状となるようにしてもよい。
この場合、電動弁2の組み立て時には、シール部材48上面をフランジ部分72βに当接させてシール部材48、固定部材82、およびスプリング84を側壁72aに装着する。次に、保持部72cを上方に移動させて、段差72yに保持部72cの上端面72c´を突き当てて保持部72cの位置決めをし、フランジ部分72βと保持部72cの間にシール部材48を挟み込む。この場合、シール部材48は、保持部72cを上方に移動させること、およびスプリング84の弾性により中心軸M方向の潰し量が一定になるように保持される。
なお、保持部72cは、かしめて固着してもよい。すなわち、図5に示すように、側壁72aの下端を、内径側に折り曲げて爪部78を形成し、爪部78で保持部72cの外径下端をかしめて保持部72cを弁体案内部72の側壁72aに固着してもよい。なお、爪部78を形成する前に、圧入、溶接、および圧入と溶接などにより、保持部72cを側壁72aに予め固着しておいてもよい。
また、上述の実施の形態において、図6に示すように、弁体17の摺動筒部17bの外周面を外径側に突出させてもよい。この場合においても、摺動筒部17bの外周面と保持部72cの内周面の間の隙間を縮めることができ、弁体17の径方向の位置が規制され、弁体17の径方向への揺れの振幅が大きくならないように抑制される。また、保持部72cの内周面を内径側に突出させて摺動筒部17bの外周面と保持部72cの内周面の間の隙間を縮めてもよい。
また、上述の実施の形態において、弁体17の少なくとも一部が付勢バネ32の内径側に収容されていればよい。このため、たとえば、頭部17aと接続部17cに加えて、弁体17の摺動筒部17bの上半部が収容されていてもよい。
また、上述の実施の形態において、下方で付勢バネ32を支持する部材として、弁体17に固定されたバネ受け金具29が例示されている。このバネ受け金具29は弁体17とは別部品であるが、下方で付勢バネ32を支持するフランジが弁体17と一体的に成形されていてもよい。
また、上述の実施の形態においては、付勢バネ32が、弁体17を弁座部16に着座させる着座方向に付勢される場合を例示しているが、付勢バネ32は、弁体17を上昇させる方向に付勢されていてもよい。
また、上述の形態に係るシール部材48において、図7に示すように、シール部材48として、NBR(ニトリルゴム)やH−NBR(水素添加ニトリルゴム)等から成るOリング48dとPTFE等のフッ素系樹脂材料からなる断面C字状を有する環状部材48fを組み合わせたシール部材48を採用してもよい。かかるシール部材48もまた、シール部としての環状部材48fと付勢部としてのOリング48dを組み合わせて成る、異なる複数の環状の部材を複合した複合型のシール部材である。シール部としての環状部材48fは、弁体17との間で背圧室28と弁室11とを気密に分離する。また、付勢部としてのOリング48dは、環状部材48fを弁体17側に付勢している。また、Oリング48dは、径方向内側に押し潰された状態でフランジ72bと保持部72cの間に組みつけられている。このため、Oリング48dの外周面は側壁72aの内周面に密着し、側壁72aとの間で背圧室28と弁室11とが気密に分離される。よって、長期にわたり気密性を維持することができ、電動弁2の作動性の低下が抑制される。
また、図7に示された実施の形態においても、シール部材48はフランジ72bと保持部72cの間に挟持されているため、シール部材48が、Oリング48dと比較して硬いPTFE製の環状部材48fを備えていても弁体案内部72に容易に組付けることができる。
また、上述の実施の形態においては、下部外周面73bが中心軸Mと平行である場合を例示しているが、下部外周面73bは、上下何れかの方向に径を大きくするテーパー面であってもよい。
また、上述の実施の形態においては、シール部材48がL字環状パッキン48aを備える場合を例に説明しているが、弁体17に摺動するリップ部を有するリップシール型のものであればよく、必ずしも断面L字形状でなくてもよい。
また、上述の実施の形態においては、フランジ72bやフランジ部分72βにシール部材48の上面を突き当てているが、側壁72aの内周面に形成された段差72xに直接シール部材48の上面を当接させてもよい。この場合、段差72xがシール部材48の上面と係合する係合部としての機能を有する。
また、上述の実施の形態においては、付勢バネ32が弁閉方向に弁体17を付勢する場合を例に説明しているが、付勢バネ32が弁開方向に弁体17を付勢するようにしてもよい。たとえば、弁体を吊り上げるフランジの下面に付勢バネの一端を配置し、弁体保持部の内径側に突出するフランジの上面に付勢バネの他端を配置する。これにより、電動弁2の上方(ロータ4側)が可動端側となり、下方(弁ポート16a側)が固定端側となるようにする。
また、上述の実施の形態の電動弁2は、たとえば、圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器等から成る冷凍サイクルシステムにおいて、凝縮器と蒸発器との間に設けられる膨張弁や各種流路の流量制御弁として用いられる。
2 電動弁
4 ロータ
6 弁軸ホルダ
6a 筒状小径部
6b 筒状大径部
6c 嵌合部
6d 雌ネジ
6f フランジ部
6g 上部開口部
6h 収容室
6k 延設部
11 弁室
12 第1管継手
15 第2管継手
16 弁座部
16a 弁ポート
17 弁体
17a 頭部
17b 摺動筒部
17c 接続部
17d 空間
17k 孔部
17l 導通孔
18 弁ガイド
18a 貫通孔
21 天井部
27 弁バネ
28 背圧室
29 バネ受け金具
29a 弁フランジ
29b 壁部
30 弁本体
32 付勢バネ
33 ブッシュ部材
36 固定具
41 弁軸
41a 雄ネジ
41b 鍔部
41c 突出部
48 シール部材
48a L字環状パッキン
48b 補強板
48c 板バネ
48f Oリング
48j リップ部
51 均圧孔
52 ガイド支持体
53 円筒部
54 傘状部
60 ケース
65 筒部材
66 ロータ収容室
70 ワッシャ
72 弁体案内部
72a 側壁
72b フランジ
72c 保持部
72c´ 保持部の上端面
72j フランジ部
72k 中間筒部
72l 下端部
72m 凸部
72u 内フランジ
72x 段差
72y 段差
72z 下端
72β フランジ部分
73a 上部外周面
73b 下部外周面
73f ガイドフランジ
73z 段差
74a 上部内周面
74b 下部内周面
75 延設部
78 爪部
82 固定部材
84 スプリング
92 弁体案内部
101 電動弁
107 弁室
119 弁ポート
120 弁体
124 導通路
129 背圧室
137 シール部材
172 弁体案内部
M 中心軸
L 中心軸

Claims (12)

  1. ケースの内部に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ螺合により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁本体の中心軸方向に移動させるとともに、前記弁体の上方側に背圧室を設け、前記背圧室に弁ポート内の圧力を導入する電動弁であって、
    前記弁本体内において前記中心軸方向に延び、前記弁体の前記ロータ側の一部を内径側に収容する側壁と、
    前記側壁の前記弁ポート側の内周に装着され、シール部と前記シール部を付勢する付勢部とを複合した複合型のシール部材と、
    前記側壁において前記シール部材の前記弁ポート側に配置され、前記シール部材を保持する保持部と
    を備え、
    前記側壁の前記弁ポート側には、前記シール部材の上面と係合する係合部が設けられ、前記シール部材は、前記中心軸方向において前記係合部と前記保持部との間に配置され、
    前記側壁の内周面および前記保持部の外周面の少なくとも一方に形成された段差を利用し、前記保持部を前記中心軸方向に突き当てて前記側壁に固着することを特徴とする電動弁。
  2. 前記保持部には、外径側に突出するガイドフランジが形成され、
    前記ガイドフランジによって外周面に形成された前記段差を前記側壁の下端部に突き当てて前記保持部を前記側壁に固着することを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  3. 前記側壁の内周面に形成された前記段差に前記保持部の上端面を突き当てて前記保持部を前記側壁に固着することを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  4. 前記保持部は、前記弁体の前記弁ポート側の径方向の位置を規制することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電動弁。
  5. 前記保持部は、前記側壁に挿入される部分よりも外周面の外径を小径にして前記弁ポート側に延設された延設部を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電動弁。
  6. 前記弁体を付勢する付勢バネをさらに備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電動弁。
  7. 前記付勢バネは、前記弁体の摺動面の径よりも内径が大きく形成され、かつ前記弁本体内において前記弁体を前記中心軸方向に付勢することを特徴とする請求項6記載の電動弁。
  8. 前記付勢バネの内側には、前記弁体の少なくとも一部が収容されることを特徴とする請求項7記載の電動弁。
  9. 前記弁本体に固定された前記側壁の前記ロータ側には、内径側に突出する内フランジが形成され、
    前記弁本体内において前記中心軸方向に移動する前記弁体には、外径側に突出する弁フランジが配置され、
    前記付勢バネは、前記内フランジと前記弁フランジとの間に配置されていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の電動弁。
  10. 前記付勢バネの固定端側には、前記側壁の内径側に突出し、前記中心軸方向において局所的に前記側壁の内径を小さくする凸部が形成され、
    前記付勢バネの可動端側には、前記付勢バネの内径側において中心軸方向に延在する壁部が形成されていることを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載の電動弁。
  11. 前記シール部材は、前記弁体と摺動するリップ部を有するリップシールを用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の電動弁。
  12. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1〜11の何れか一項に記載の電動弁を用いることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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