JP7448947B2 - ニードルバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、流量制御に用いられるニードルバルブに関する。
従来、ニードル弁体を移動させることによって流量を変化させることができるニードルバルブが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3222093号公報
従来のニードルバルブでは、ニードル弁体の先端をオリフィスに対して離接することによって流量を変化させることができるが、閉弁時に流体を完全遮断しようとすると、ニードル弁体の先端がオリフィスの内周面に食い込んでしまい、焼き付きが発生するという問題があった。一方、そのような食い込みを回避しようとすると、流量を変化させることはできても、閉弁時の流体の完全遮断を実現できず、流体の漏れが生じるという問題があった。
また、従来のニードルバルブでは、ニードル弁体の基端側への流体の漏れを防止することが困難であるという問題もあった。このことについて、図10を参照して説明する。図10は、従来のニードルバルブ101の一例を示す断面図である。従来のニードルバルブ101は、入力ポート111、出力ポート112、及び両ポートを繋ぐ略円柱形状の弁室113を有するバルブ本体110と、弁室113に配置され、流路116a及びオリフィス116bの設けられた略円筒形状の筒体116と、オリフィス116bに先端が離接するニードル弁体130と、筒体116の入力ポート111と反対側の端部に配置されたポリテトラフルオロエチレン製のワッシャ202,204、及びステンレス製のワッシャ203と、ワッシャ202~204を筒体116側に押し付けるスペーサ201と、弁室113の開口付近の外周側に設けられたねじ山に対応するねじ穴を有するバルブカバー151とを有している。バルブカバー151を締め付けることによって、スペーサ201と筒体116との間でワッシャ202,204が潰れて、ワッシャ202,204とニードル弁体130及び弁室113との隙間がなくなり、流体がニードル弁体130の基端側に漏れることを防止することができる。一方、ワッシャ202,204の内周面とニードル弁体130の外周面とはニードル弁体130を移動させる際に擦れるため、ワッシャ202,204の内周面が摩耗して、ワッシャ202,204とニードル弁体130との間の気密性が低くなり、漏れが生じることがある。例えば、超臨界状態の二酸化炭素などの流量をニードルバルブ101で制御している場合には、ニードル弁体130の基端側への流体の漏れが発生すると、ニードル弁体130のねじ部分の油が流されて、焼き付きの原因になるという問題があった。なお、そのような漏れが生じた場合には、バルブカバー151を少しだけ締め付けることによって、気密性を回復することができる。しかしながら、この作業には熟練が必要であり、適切な締め付けを行うことができなかった場合には、漏れが発生したり、逆にニードル弁体130が移動しなくなったりするため、再度の調整が必要になるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その一つの目的は、熟練していない作業者が組み立てたとしても、ニードル弁体の基端側への流体の漏れが起こらないようにすることができるニードルバルブを提供することである。
また、本発明の他の目的は、ニードル弁体の先端における焼き付きを発生させることなく、閉弁時の流体の完全遮断を実現することができるニードルバルブを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるニードルバルブは、第1のポートと、第2のポートと、第1のポート及び第2のポートを繋ぐ略円柱形状の弁室とを有するバルブ本体と、弁室内において移動され、円柱形状の軸部を有しているニードル弁体と、軸部の外周面と、弁室の内周面との間に配置された略円筒形状のスリーブと、スリーブの外周面と弁室の内周面との間をシールする、スリーブと同軸に配置された円環状の第1のシール部と、スリーブの内周面と軸部の外周面との間をシールする、スリーブと同軸に配置された円環状の第2のシール部と、を備え、第1のポートに連通したオリフィスにニードル弁体の先端が離接することによって流量が調整され、第1及び第2のシール部は、円環状の溝部が形成されており、断面がU字形状である円環状のシール部材を有しており、シール部材の溝部の開口部がオリフィス側となるように配置されている、ものである。
このような構成により、スリーブの内周側及び外周側を介して流体がニードル弁体の基端側に流れることを阻止することができる。その結果、ニードル弁体の基端側への流体の漏れを防止することができる。また、第1及び第2のシール部を配置することによって流体の漏れを防止することができるため、細かい調整などは不要であり、熟練者ではない作業者が組み立てたとしても、流体の漏れを適切に防止することができる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、第1及び第2のシール部は、シール部材の溝部に配置され、溝部の側壁をそれぞれ外方側に付勢する円環状の付勢部材を有していてもよい。
このような構成により、付勢部材によっても溝部の両側壁が外方側に付勢されるため、よりシール性が高まることになる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、オリフィスを有しており、オリフィスが第1のポートと連通するように弁室に配置されるオリフィス部をさらに備え、ニードル弁体の軸部より先端側には、オリフィスと略同径の円柱形状の円柱部、及び軸部から円柱部に向かって軸に垂直な断面が小さくなる錐台部が設けられており、オリフィス部は、オリフィスにおける第1のポートと反対側の端部から、第1のポートと反対側に向かって径方向の外側に広がるように傾斜するオリフィス傾斜面を有しており、オリフィス傾斜面には、オリフィスと同軸の円環状の突出部が形成されており、突出部の断面は円弧形状であり、閉弁時には、円柱部がオリフィスに挿入され、突出部と錐台部とが当接してもよい。
このような構成により、オリフィス傾斜面に設けられた突出部と、ニードル弁体の錐台部とが当接することによって、ニードル弁体の先端における焼き付きを発生させることなく、適切に閉弁することができるようになる。また、開弁時に、突出部と錐台部とが離れたとしても、オリフィス内に円柱部が存在する場合には、流体が突出部に勢いよく当たることを防止することができ、突出部が急激な流体の流れによって削れることを防止することができる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、突出部は、オリフィス傾斜面にOリングを装着することによって形成されていてもよい。
このような構成により、弾性限界の大きいゴムなどによって構成されたOリングと、錐台部とが接触することによって、気密性の高い閉弁を実現することができる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、突出部は、オリフィス傾斜面と一体的に形成されていてもよい。
このような構成により、オリフィス部の構成を簡単なものにすることができ、ニードルバルブを製造する際の作業性を向上させることができる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、ニードル弁体と、オリフィス部とは、異なる材料によって構成されていてもよい。
このような構成により、ニードル弁体の先端における焼き付きを防止することができる。
また、本発明の一態様によるニードルバルブでは、オリフィスの開口を囲むように配置された、オリフィス部と弁室との間をシールするための円環状の第3のシール部をさらに備えてもよい。
このような構成により、オリフィス部において、流体がオリフィス以外を介して流れることを防止することができ、より確実な閉弁を実現することができるようになる。
本発明の一態様によるニードルバルブによれば、スリーブの内周側及び外周側に円環状のシール部を設けることによって、ニードル弁の基端側に流体が漏れることを防止することができる。また、本発明の一態様によるニードルバルブによれば、オリフィス部のオリフィス傾斜面に形成された円環状の突出部とニードル弁体の錐台部とが当接することによって閉弁することにより、焼き付きを生じさせることなく、より確実な流体の遮断を実現することができる。
本発明の実施の形態によるニードルバルブの全体の構成を示す断面図 同実施の形態によるニードルバルブの弁室の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブの弁室の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の拡大断面図 同実施の形態によるニードルバルブのオリフィス部の他の一例を示す拡大断面図 従来のニードルバルブの構成を示す断面図
以下、本発明によるニードルバルブについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態によるニードルバルブは、弁室とニードル弁体の軸部との間に配置されたスリーブの内周側及び外周側にシール部を配置することによって、ニードル弁体の基端側への流体の漏れを防止するものである。また、オリフィスの一端側のオリフィス傾斜面に形成された円環状の突出部と、ニードル弁体の錐台部とを当接させることによって、確実な閉弁を実現すると共に、ニードル弁体の先端における焼き付きの発生を防止することができるものである。
図1は、本実施の形態によるニードルバルブ1の全体の構成を示す断面図である。図2、図3は、図1における破線の楕円の部分の拡大断面図である。図4~図8は、図2における破線の矩形の部分の拡大断面図である。
本実施の形態による流量調整バルブ100は、ニードルバルブ1と、駆動部2とを備える。ニードルバルブ1は、第1のポート11、第2のポート12、及び弁室13を有するバルブ本体10と、弁室13内に設けられたスペーサ14、スリーブ15、筒体16、オリフィス部40と、ニードル弁体30及びねじ軸35と、弁室13の開口を覆うようにバルブ本体10に取り付けられるバルブカバー51と、ケース52と、ケースカバー53と、ジョイント54と、ボールねじユニット55と、カップリング56と、ボールスプラインユニット57と、ベアリング58とを備える。
バルブ本体10が有する弁室13は、略円柱形状をしており、第1のポート11と、第2のポート12とを繋いでいる。本実施の形態では、第1のポート11が弁室13の軸方向の一端側に同軸状に形成されており、第2のポート12が弁室13の内周面の一部から外方に延びるように形成されている場合について主に説明する。また、本実施の形態では、第1のポート11が流体の入り口である入力ポートであり、第2のポート12が流体の出口である出力ポートである場合について主に説明する。第1のポート11及び第2のポート12は、通常、円柱形状をしている。なお、第1のポート11及び第2のポート12は、例えば、内径の異なる複数の円柱形状によって構成されていてもよい。弁室13の第1のポート11と反対側の端部は開口している。そして、弁室13の開口付近の外周側は、弁室13の中心軸と同軸となる円柱形状をしており、その外周表面にはねじ山が設けられている。そのねじ山に対応するねじ穴を有するバルブカバー51によって、弁室13の開口は閉じられている。バルブ本体10は、ステンレス鋼や真鍮によって構成されてもよく、その他の金属によって構成されてもよい。バルブカバー51は、ステンレス鋼によって構成されてもよく、その他の金属によって構成されてもよい。
弁室13には、第1のポート11側の端部から順番に、オリフィス部40、筒体16、スリーブ15、スペーサ14が配置されており、その中心にニードル弁体30が配置されている。
次に、ニードル弁体30を軸方向に移動させる機構について説明する。中空の円筒形状のケース52の一端側にバルブカバー51が接続されており、他端側にはベアリング58を介してケース52内部で回転可能となるようにジョイント54が設けられている。また、ケース52のバルブ本体10と反対側の端部がケースカバー53によって閉じられている。ジョイント54に接続されている駆動部2によって、ジョイント54はケース52内部で回転される。駆動部2は、例えば、モータ等であってもよい。ジョイント54の駆動部2と反対側の端部にはボールねじユニット55が固定されており、ボールねじユニット55の中心をねじ軸35が貫通している。駆動部2によってジョイント54及びボールねじユニット55が回転されることによって、ねじ軸35が、その軸方向(図1では左右方向)に移動される。また、ねじ軸35のバルブ本体10側の端部には、カップリング56によってニードル弁体30の基端部が連結されている。なお、本実施の形態によるニードル弁体30の基端側は、バルブカバー51に固定されたボールスプラインユニット57を貫通している。また、ニードル弁体30の基端側のうち、ニードル弁体30が移動する際にボールスプラインユニット57を通過する範囲はスプライン軸となっている。したがって、ニードル弁体30及びねじ軸35は、長手方向にのみ移動することになり、回転しないことになる。バルブカバー51に設けられた貫通孔51aを介して、ニードル弁体30がケース52内から弁室13内に延びている。なお、ニードル弁体30のスプライン軸よりも先端側には、円柱形状の軸部34が存在するものとする。
次に、弁室13内の構成について説明する。弁室13内には、スペーサ14と、スリーブ15と、弁室13から第2のポート12への周方向の流路16a及び径方向の流路16bを有する筒体16と、オリフィス41を有するオリフィス部40とが配置されている。それらはそれぞれ略円柱形状をしており、それらの中心部分にニードル弁体30が通っている。そして、第1のポート11に連通したオリフィス41にニードル弁体30の先端が離接することによって、第1のポート11から第2のポート12への流体の流量が調整される。図2で示されるように、ニードル弁体30の先端のオリフィス41へ挿入の程度が大きくなるほど流量が少なくなり、図3で示されるように、ニードル弁体30の先端がオリフィス41から離れて弁室13の開口側に移動するほど流量が多くなる。
スペーサ14は、バルブカバー51のねじ穴の底部に一端が当接している。そのねじ穴がバルブ本体10に締め付けられることによって、スペーサ14は、スリーブ15等を弁室13の第1のポート11側の端部に押し付けることになる。スリーブ15は、ニードル弁体30の円柱形状の軸部34の外周面と、弁室13の内周面との間に配置された略円筒形状の部材である。すなわち、弁室13内にスリーブ15が配置されており、そのスリーブ15の内周側をニードル弁体30が通っている。スリーブ15の外周面には円環状の第1のシール部21が配置されており、スリーブ15の内周面には円環状の第2のシール部22が配置されている。第1のシール部21は、スリーブ15の外周面と弁室13の内周面との間をシールするものであり、スリーブ15と同軸に配置されている。また、第2のシール部22は、スリーブ15の内周面と軸部34の外周面との間をシールするものであり、スリーブ15と同軸に配置されている。ある部材と他の部材とが同軸に配置されるとは、両部材の中心軸が同一直線上になるように両部材が配置されることである。第1及び第2のシール部21,22の中心軸とは、円環状の第1及び第2のシール部21,22の中心を通り、第1及び第2のシール部21,22を含む平面に垂直な方向の直線であってもよい。第1及び第2のシール部21,22は、いわゆるラジアルシールとして用いられることになる。
第1及び第2のシール部21,22は、円環状のシール部材21a,22aと、円環状の付勢部材21b,22bとを有する。シール部材21a,22aには、周方向に沿って円環状の溝部が形成されている。また、シール部材21a,22aの断面はU字形状である。なお、その断面は、円環状の第1及び第2のシール部21,22の円周方向に垂直な平面における断面である。付勢部材21b,22bは、それぞれシール部材21a,22aの溝部に配置され、その溝部の側壁をそれぞれ外方側に付勢する。溝部の側壁とは、溝部において対向している2個の側面のことである。また、本実施の形態では、スリーブ15のスペーサ14側の端部の外周側に設けられた、外径が少し小さくなった段部15aに第1のシール部21が配置されており、スリーブ15のオリフィス41側の端部の内周側に設けられた、内径が少し大きくなった段部15bに第2のシール部22が配置されている場合について主に説明する。第1及び第2のシール部21,22は、それぞれ断面がU字形状である溝部の開口部がオリフィス41側となるように配置されている。
シール部材21aの溝部の両側壁は、付勢部材21bによって、スリーブ15の段部15aの外周面及び弁室13の内周面に押し付けられることになる。また、オリフィス41側からの流体が溝部に浸入することにより、溝部の両側壁がスリーブ15の外周面及び弁室13の内周面により強く押し付けられることになり、シール性が向上することになる。また、シール部材22aの溝部の両側壁は、付勢部材22bによって、スリーブ15の段部15bの内周面及びニードル弁体30の軸部34の外周面に押し付けられることになる。また、オリフィス41側からの流体が溝部に浸入することにより、溝部の両側壁がスリーブ15の内周面及びニードル弁体30の外周面により強く押し付けられることになり、シール性が向上することになる。なお、ニードル弁体30が軸方向(図中の左右方向)に移動されたとしても、第2のシール部22と接するニードル弁体30の箇所は、円柱形状である軸部34から外れないものとする。
弁室13におけるスリーブ15の箇所では、スリーブ15とニードル弁体30の外周面との間、及びスリーブ15と弁室13の内周面との間にのみ流体の通路が存在するが、両方とも、第1及び第2のシール部21,22によって密閉されているため、第1のポート11からの流体がスペーサ14側に移動することはできない。その結果、ニードル弁体30の基端側への流体の漏れを確実に防止することができる。
筒体16は、スリーブ15のオリフィス41側に配置されており、内側をニードル弁体30が通っている。また、ニードル弁体30の外周面と、筒体16の内周面とは所定の間隔を有するように隔たっている。また、筒体16の外周面には、第2のポート12と繋がるように周方向の流路16aが設けられている。また、筒体16の内側と流路16aとを繋ぐ径方向の流路16bが、ニードル弁体30の中心軸方向から見て略十字形状となるように4つ設けられている。
スペーサ14、スリーブ15、及び筒体16はそれぞれ、ステンレス鋼によって構成されてもよく、その他の金属によって構成されてもよく、強度の高いその他の材料によって構成されてもよい。
オリフィス部40は、オリフィス41を有しており、オリフィス41が第1のポート11と同軸状に連通するように弁室13に配置される。また、オリフィス部40は、オリフィス41の第1のポート11と反対側の端部から、第1のポート11と反対側に向かって径方向の外側に広がるように傾斜するオリフィス傾斜面42を有している。そして、そのオリフィス傾斜面42に、オリフィス41と同軸の円環状のOリング43が配置されている。すなわち、オリフィス41の中心軸とOリング43の中心軸とが同軸になっている。そのOリング43は、オリフィス傾斜面42の一部に設けられた円環状の凹部に装着されていてもよい。Oリング43の少なくとも一部がオリフィス傾斜面42から突出していることによって、オリフィス傾斜面42にオリフィス41と同軸の円環状の突出部が形成されることになる。Oリング43の断面は円形状であるため、オリフィス傾斜面42から突出している突出部の断面は円弧形状となる。突出部の断面が円弧形状であるとは、厳密には突出部の外周面の断面形状が円弧形状であることである。その断面は、円環形状であるOリング43や突出部の円周方向に垂直な平面における断面である。Oリング43は、例えば、ゴムやその他のエラストマーなどによって構成されてもよい。
オリフィス部40のOリング43以外の部分は、例えば、高強度の樹脂によって構成されてもよい。高強度の樹脂は、例えば、エンジニアリングプラスチックであってもよく、スーパーエンジニアリングプラスチックであってもよい。エンジニアリングプラスチックは、例えば、100℃以上の環境において、49MPa以上の引っ張り強度と、2.5GPa以上の曲げ弾性率を持ったものであってもよい。スーパーエンジニアリングプラスチックは、例えば、PEEK(Poly-Ether-Ether-Ketone,ポリエーテルエーテルケトン)材であってもよく、ポリイミド樹脂であってもよく、その他の高強度の樹脂であってもよい。
また、オリフィス部40の第1のポート11側の端面には、オリフィス41の開口を囲むように円環状の溝部40aが設けられており、その溝部40aに、第3のシール部23が挿入されている。第3のシール部23は、オリフィス41の開口を囲むように配置された、オリフィス部40と弁室13との間をシールするための円環状のものである。第3のシール部23は、第1及び第2のシール部21,22と同様に、円環状の溝部が形成されており、断面がU字形状である円環状のシール部材23aと、溝部に配置され、溝部の側壁をそれぞれ外方側に付勢する円環状の付勢部材23bと、を有している。なお、第3のシール部23では、溝部の開口部が内周側を向いている。そのため、付勢部材23bによって、シール部材23aの溝部の両側壁は、溝部40aの底面、及びその底面と対向する弁室13の端面に押し付けられることになる。また、オリフィス41側からの流体が溝部40aに浸入することにより、シール部材23aの溝部の両側壁が溝部40aの底面、及びその底面と対向する弁室13の端面により強く押し付けられることになり、シール性が向上することになる。第3のシール部23は、いわゆるフェイスシールとして用いられることになる。溝部40aは、例えば、その円環形状の中心が、オリフィス41の中心軸上に位置するように設けられてもよい。
なお、第1~第3のシール部21~23は、それぞれOMNISEAL(登録商標)であってもよい。また、シール部材21a~23aはそれぞれ、例えば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂であってもよく、グラファイトやグラスファイバーを含む樹脂であってもよく、耐摩耗性に優れたその他の樹脂であってもよい。また、付勢部材21b~23bはそれぞれ、例えば、ステンレス鋼であってもよく、コバルトやクロム、ニッケル等の合金であってもよく、優れた弾性を有するその他の金属等であってもよい。なお、付勢部材21b~23bは、断面がU字形状やV字形状である円環状の部材であってもよく、らせん状のスプリングが円環形状に繋げられたものであってもよい。断面がU字形状やV字形状である付勢部材21b~23bは、開口の向きが、シール部材21a~23aの溝部の開口の向きと同じになるように、シール部材21a~23aの溝部に配置されてもよい。
ニードル弁体30は、駆動部2によって弁室13内において軸方向に移動される。ニードル弁体30は、軸方向の少なくとも一部に円柱形状の軸部34を有している。ニードル弁体30の軸部34より先端側には、オリフィス41と略同径の円柱形状の円柱部32、及び軸部34から円柱部32に向かって軸に垂直な断面が小さくなる錐台部33が設けられている。本実施の形態では、錐台部33の基端が軸部34の先端に繋がっており、錐台部33の先端が円柱部32の基端に繋がっている場合について説明する。ニードル弁体30の中心軸を含む平面における、その中心軸と錐台部33の傾斜面とのなす傾斜角は特に限定されるものではないが、例えば、20度から70度の範囲内であってもよく、30度から60度の範囲内であってもよい。なお、錐台部33における傾斜面の傾斜角は、オリフィス傾斜面42の傾斜角と同じであってもよく、または、異なっていてもよい。前者の場合には、Oリング43を外してニードル弁体30の先端を第1のポート11側に移動させた際に、錐台部33の表面とオリフィス傾斜面42とが面接触することになる。なお、オリフィス41と円柱部32とは、例えば、隙間ばめになっていてもよい。また、ニードル弁体30の基端側は、上記のように、スプライン軸となっていてもよい。円柱部32よりも先端側は、先端に向かって軸に垂直な断面が小さくなる円錐部31となっている。ニードル弁体30は、スプライン軸の箇所を除いて、長手方向の軸を中心とする回転体形状であってもよい。すなわち、ニードル弁体30の円錐部31、円柱部32、錐台部33、及び軸部34の中心軸に垂直な断面は円形状であってもよい。
ニードル弁体30は、例えば、ステンレス鋼によって構成されてもよく、その他の金属によって構成されてもよく、強度の高いその他の材料によって構成されてもよい。ニードル弁体30と、オリフィス部40とは、異なる材料によって構成されていることが好適である。そのようにすることで、ニードル弁体30と、オリフィス部40との焼き付きの発生を回避することができる。
本実施の形態によるニードルバルブ1では、スリーブ15の内周側及び外周側における流体の漏れを防止することによって、流体がニードル弁体30の基端側に漏れないようにしている。そのため、バルブカバー51をバルブ本体10に対して締め付ける力と関係なく流体の漏れを防止できることになり、ニードルバルブ1を熟練者でない作業者が組み立てたとしても、流体の漏れを適切に防止できることになる。例えば、バルブカバー51を、バルブ本体10に対して所定のトルクで締め付けるようにしてもよい。
次に、ニードルバルブ1が閉弁状態から開弁状態になるまでについて説明する。図2、図4は、閉弁状態のニードルバルブ1を示している。図4で示されるように、オリフィス41に円柱部32が挿入され、錐台部33における傾斜面と、オリフィス傾斜面42に装着されたOリング43とが当接することによって、第1のポート11から第2のポート12への流体の流れが完全に止められることになる。なお、オリフィス部40と弁室13との間に第3のシール部23が配置されていることにより、流体がオリフィス41以外を通って第2のポート12に流れることを防止することができ、閉弁時における流体の完全な遮断を実現することができる。
次に、駆動部2によってジョイント54を回転させ、ねじ軸35及びニードル弁体30を図1の左側に移動させたとする。そして、図5で示される状態になったとする。この状態では、錐台部33における傾斜面と、Oリング43とは離れているが、円柱部32の一部がまだオリフィス41に挿入されているため、第1のポート11から第2のポート12にはほとんど流体が流れない。
駆動部2によってさらにニードル弁体30がオリフィス41から離れる方向に移動されることによって、図6で示される状態になったとする。すると、ニードル弁体30の先端とオリフィス41との間において流体が流れることになる。なお、流体が流れ始める際には、第1のポート11側と第2のポート12側との圧力差があるため、流体が勢いよく流れ始めることになる。特に、閉弁時の第1のポート11側と第2のポート12側との圧力差が大きい場合には、そのことが顕著になる。そのように流体が高速で移動する場合には、硬い材料であっても削れることがある。しかしながら、本実施の形態によるニードルバルブ1においては、錐台部33の傾斜面と、Oリング43との隙間において流体が流れ始めるのではなく、円柱部32の先端側及び円錐部31の基端側と、オリフィス41のバルブカバー51側の端部との隙間において、流体が流れ始めることになる。そのため、オリフィス部40のOリング43以外の部分やニードル弁体30と比較して柔らかい材料で構成されているOリング43が、そのような高速な流体(例えば、図6の破線の矢印で示される箇所を流れる流体)によって削られることを防止することができ、Oリング43を長期間にわたって使用することができるようになる。ニードル弁体30がさらにオリフィス41から離れると、図7で示される状態となり、その後に図3、図8で示される全開状態となる。
なお、ここでは、全閉状態から全開状態になるまでニードル弁体30が移動される場合について説明したが、これは一例であり、それ以外の制御が行われてもよい。例えば、第2のポート12側の流体の圧力が所定の値となるように、駆動部2が制御されてもよい。そのような場合には、流量調整バルブ100は、圧力調整バルブとして用いられることになる。
以上のように、本実施の形態によるニードルバルブ1によれば、スリーブ15の外周側及び内周側に配置された第1及び第2のシール部21,22によって、ニードル弁体30の基端側への流体の漏れを防止するため、熟練していない作業者がニードルバルブ1を組み立てたとしても、そのような漏れを適切に防止することができるようになる。また、閉弁時には、円柱部32がオリフィス41に挿入され、オリフィス部40のオリフィス傾斜面42に装着されたOリング43である突出部と、ニードル弁体30の錐台部33とが当接することによって、閉弁時におけるオリフィス部40とニードル弁体30との間の流体の漏れを完全に防止することができる。また、オリフィス部40と弁室13との間を第3のシール部23によってシールすることにより、閉弁時に、オリフィス41以外の部分を介して、流体が第1のポート11から第2のポート12に漏れることを回避することができる。
また、閉弁状態から開弁状態に移行する際に、Oリング43と錐台部33とが離れた後も、オリフィス41に円柱部32が挿入されている状態になることによって、Oリング43と錐台部33との間で流体が流れ始めることを回避でき、Oリング43が流れ始めの高速な流体によって削られたり、摩耗したりすることを防止することができる。なお、閉弁時の漏れを防止する観点からは、Oリングをニードル弁体側に設けることも考えられる。しかしながら、Oリングをニードル弁体側に設けた場合には、閉弁状態から開弁状態に移行する状況において流体が高速で流れ始めた際に、Oリングが装着されている溝と、Oリングとの間に流体が流れ込み、Oリングを外側に広げる力が働くことになり、Oリングが切れる可能性がある。一方、本実施の形態によるニードルバルブ1のように、オリフィス部40側にOリング43を装着し、閉弁状態から開弁状態に移行する際の高速な流体がOリング43に直接当たらないようにすることによって、Oリング43の破損の可能性を低減することができる。
また、本実施の形態によるニードルバルブ1は、例えば、二酸化炭素などの超臨界流体の流量制御や圧力制御のために用いられてもよい。超臨界流体がニードル弁体30の基端側に漏れた場合には、油が流されて焼き付きが発生することがありうるが、本実施の形態によるニードルバルブ1のように、ニードル弁体30の基端側への流体の漏れを防止できることによって、そのようなことが発生しないようにすることができる。また、流体が超臨界流体である場合であって、超臨界流体の排出路にニードルバルブ1が用いられる場合には、通常、ニードルバルブ1を超臨界流体が通過する際に断熱膨張によって温度が低下することになる。その場合には、オリフィス41の直径が大きくなり、円柱部32の直径が小さくなるため、オリフィス41と円柱部32との間での焼き付きが発生しないことになる。なお、ニードルバルブ1によって流量の制御等が行われる流体の種類は問わない。例えば、超臨界流体であってもよく、水やオイルなどの液体であってもよく、気体であってもよい。
なお、本実施の形態では、第3のシール部23が、シール部材23aと付勢部材23bとを有している場合について説明したが、そうでなくてもよい。第3のシール部23は、円環状のその他のシールであってもよい。第3のシール部23は、例えば、Oリング等であってもよい。
また、本実施の形態においては、第1及び第3のシール部21~23が、溝部に配置される付勢部材21b~23bを有する場合について説明したが、そうでなくてもよい。第1及び第3のシール部21~23はそれぞれ独立して、付勢部材21b~23bを有していなくてもよい。その場合であっても、シール部材21a~23aの溝部に流体が流入することにより、溝部の両側壁が外方側に押圧されることになり、漏れを防止することができる。
また、本実施の形態では、第1及び第2のシール部21,22を装着するための段部15a,15bがスリーブ15に設けられている場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、スリーブ15には、段部15aが形成されておらず、第1のシール部21を装着するための溝部が弁室13の内周面に設けられていてもよい。また、例えば、スリーブ15には、段部15bが形成されておらず、第2のシール部22を装着するための溝部がニードル弁体30の外周面に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、第1のシール部21が弁室13の開口側に設けられ、第2のシール部22がオリフィス41側に設けられる場合について説明したが、そうでなくてもよい。第1及び第2のシール部21,22はそれぞれ独立して、スリーブ15の中心軸方向の任意の箇所に設けられてもよい。
また、本実施の形態では、駆動部2によってニードル弁体30を移動させる場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、手動によってニードル弁体30を移動させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ねじ軸35、ボールねじユニット55、ボールスプラインユニット57などの移動機構を用いてニードル弁体30が移動される場合について説明したが、そうでなくてもよい。それら以外の移動機構によって、ニードル弁体30がオリフィス41に近づいたり離れたりする方向に移動されてもよい。なお、その移動の際に、ニードル弁体30は回転しないことが好適である。第1及び第2のシール部21,22やOリング43の破損や摩耗を防止するためである。また、ニードルバルブ1は、そのような移動機構を有していなくてもよい。
また、本実施の形態では、オリフィス傾斜面42における円環状の突出部が、Oリング43によって形成される場合について説明したが、そうでなくてもよい。図9で示されるように、オリフィス傾斜面42と一体的に突出部44が形成されていてもよい。この場合であっても、円環状の突出部44と、ニードル弁体30の錐台部の表面とが接することにより、閉弁時の流体の漏れを防止することができる。また、Oリング43の場合と同様に、閉弁状態から開弁状態への移行時に、突出部44が削れたり摩耗したりすることを防止することができる。
また、本実施の形態では、筒体16が、周方向の流路16aと、径方向の4つの流路16bとを有する場合について説明したが、そうでなくてもよい。径方向の流路16bの個数は4つ以外であってもよい。また、周方向の流路16aはなくてもよい。例えば、筒体16は、オリフィス41と第2のポート12とを繋ぐL字形状の流路を有するものであってもよい。
また、本実施の形態では、ニードル弁体30において、円柱部32の先端側に円錐部31が設けられている場合について説明したが、そうでなくてもよい。円柱部32の先端側には円錐部31が設けられていなくてもよく、または、円錐部31に代えて、先端に向かって断面が小さくなる錐台部が設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、閉弁時には、ニードル弁体30の錐台部33と、オリフィス傾斜面42に形成された突出部とが当接することによって、第1のポート11から第2のポート12への流体の流れを完全に止めることができる場合について説明したが、そうでなくてもよい。ニードル弁体30の基端側への流体の漏れを防止するだけでよい場合、例えば、本実施の形態によるニードルバルブ1を流量調整にのみ用いる場合には、ニードル弁体30やオリフィス部40の構成は、上記説明とは異なるものであってもよい。
また、本実施の形態では、スリーブ15の外周側及び内周側において流体が流れないように第1及び第2のシール部21,22によってシールすることによって、ニードル弁体30の基端側に流体が流れないようにする場合について説明したが、そうでなくてもよい。流量制御と閉弁時の完全遮断とを実現できるだけでよい場合には、スリーブ15の外周側及び内周側に第1及び第2のシール部21,22が配置されていなくてもよい。この場合には、ニードルバルブは、次のようなものであってもよい。すなわち、ニードルバルブは、第1のポートと、第2のポートと、前記第1のポート及び前記第2のポートを繋ぐ略円柱形状の弁室とを有するバルブ本体と、前記弁室内において移動されるニードル弁体と、前記オリフィスを有しており、当該オリフィスが前記第1のポートと連通するように前記弁室に配置されるオリフィス部とを備え、前記第1のポートに連通したオリフィスに前記ニードル弁体の先端が離接することによって流量が調整され、前記ニードル弁体の前記軸部より先端側には、前記オリフィスと略同径の円柱形状の円柱部、及び前記軸部から前記円柱部に向かって軸に垂直な断面が小さくなる錐台部が設けられており、前記オリフィス部は、前記オリフィスにおける前記第1のポートと反対側の端部から、前記第1のポートと反対側に向かって径方向の外側に広がるように傾斜するオリフィス傾斜面を有しており、当該オリフィス傾斜面には、前記オリフィスと同軸の円環状の突出部が形成されており、当該突出部の断面は円弧形状であり、閉弁時には、前記円柱部が前記オリフィスに挿入され、前記突出部と前記錐台部とが当接する、ものであってもよい。
また、本実施の形態では、第1のポート11が入力ポートであり、第2のポート12が出力ポートである場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。第2のポート12が入力ポートとなり、第1のポート11が出力ポートとなるようにニードルバルブ1が用いられてもよい。例えば、二酸化炭素の超臨界流体の排出路においてニードルバルブ1が用いられる場合には、二酸化炭素の断熱膨張によってドライアイスが発生することがある。そのような場合であっても、第2のポート12から第1のポート11の方向に流体を流すと、ドライアイスの詰まりを低減することができる。このように、状況によっては、第2のポート12が入力ポートとなり、第1のポート11が出力ポートとなるようにニードルバルブ1が用いられてもよい。なお、第2のポート12が入力ポートとなり、第1のポート11が出力ポートとなるようにニードルバルブ1が用いられる場合には、第3のシール部23のシール部材23aは、溝部の開口部が外周側を向くものであることが好適である。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明の一態様によるニードルバルブによれば、例えば、ニードル弁体の基端側への流体の漏れを防止できるという効果が得られ、ニードルバルブとして有用である。
1 ニードルバルブ
10 バルブ本体
11 第1のポート
12 第2のポート
13 弁室
15 スリーブ
21 第1のシール部
22 第2のシール部
23 第3のシール部
21a、22a、23a シール部材
21b、22b、23b 付勢部材
30 ニードル弁体
32 円柱部
33 錐台部
34 軸部
40 オリフィス部
41 オリフィス
42 オリフィス傾斜面
43 Oリング
44 突出部
100 流量調整バルブ

Claims (7)

  1. 第1のポートと、第2のポートと、前記第1のポート及び前記第2のポートを繋ぐ略円柱形状の弁室とを有するバルブ本体と、
    前記弁室内において移動され、円柱形状の軸部を有しているニードル弁体と、
    前記軸部の外周面と、前記弁室の内周面との間に配置された略円筒形状のスリーブと、
    前記スリーブの外周面と前記弁室の内周面との間をシールする、前記スリーブと同軸に配置された円環状の第1のシール部と、
    前記スリーブの内周面と前記軸部の外周面との間をシールする、前記スリーブと同軸に配置された円環状の第2のシール部と、を備え、
    前記第1のポートに連通したオリフィスに前記ニードル弁体の先端が離接することによって流量が調整され、
    前記第1及び第2のシール部は、円環状の溝部が形成されており、断面がU字形状である円環状のシール部材を有しており、当該シール部材の溝部の開口部が前記オリフィス側となるように配置されている、ニードルバルブ。
  2. 前記第1及び第2のシール部は、前記シール部材の溝部に配置され、前記溝部の側壁をそれぞれ外方側に付勢する円環状の付勢部材を有している、請求項1記載のニードルバルブ。
  3. 前記オリフィスを有しており、当該オリフィスが前記第1のポートと連通するように前記弁室に配置されるオリフィス部をさらに備え、
    前記ニードル弁体の前記軸部より先端側には、前記オリフィスと略同径の円柱形状の円柱部、及び前記軸部から前記円柱部に向かって軸に垂直な断面が小さくなる錐台部が設けられており、
    前記オリフィス部は、前記オリフィスにおける前記第1のポートと反対側の端部から、前記第1のポートと反対側に向かって径方向の外側に広がるように傾斜するオリフィス傾斜面を有しており、
    当該オリフィス傾斜面には、前記オリフィスと同軸の円環状の突出部が形成されており、
    当該突出部の断面は円弧形状であり、
    閉弁時には、前記円柱部が前記オリフィスに挿入され、前記突出部と前記錐台部とが当接する、請求項1または請求項2記載のニードルバルブ。
  4. 前記突出部は、前記オリフィス傾斜面にOリングを装着することによって形成されている、請求項3記載のニードルバルブ。
  5. 前記突出部は、前記オリフィス傾斜面と一体的に形成されている、請求項3記載のニードルバルブ。
  6. 前記ニードル弁体と、前記オリフィス部とは、異なる材料によって構成されている、請求項3から請求項5のいずれか記載のニードルバルブ。
  7. 前記オリフィスの開口を囲むように配置された、前記オリフィス部と前記弁室との間をシールするための円環状の第3のシール部をさらに備えた、請求項3から請求項6のいずれか記載のニードルバルブ。
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