JP2019218699A - 建物の施解錠システム - Google Patents

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Abstract

【課題】防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる建物の施解錠システムを提供することを目的とする。【解決手段】建物10の玄関ドア16には、屋内側に施錠装置21、屋外側にドアハンドル17が設けられている。ドアハンドル17には、人が触れたことを検出するタッチセンサ18が内蔵されている。コントローラ40は、タッチセンサ18により接触が検出された場合、通信装置23により受信した電子キー30からのID情報に基づき、施錠装置21を施解錠する。この際、ID情報が相違する複数個の電子キー30が利用されている状況であり、ここでは、受信したID情報に基づいて、複数個のうちのいずれの電子キー30であるかの特定を行う。そして、ID情報に基づき施錠される際に所定の操作を行った場合、その特定された電子キー30に対してID情報に基づく施錠装置21の解錠を所定期間、無効化する。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の施解錠システムに関する。
住宅等の建物では、無線機能を有する電子キーを用いてドアに設けられた施錠装置の施解錠を行う施解錠システムが実用化されている。近年では、ドアの屋外側に設けられたドアハンドルにタッチセンサが内蔵され、当該センサへの接触により施解錠されるものが知られている。このシステムでは、電子キーを携帯した居住者が建物に入るためにドアに近づき、当該ドア付近に設けられた通信装置の通信エリア内に入ると、通信装置からのリクエスト信号を受信する。電子キーは、リクエスト信号に応答してアンサ信号として電子キー固有の識別情報を、何らの操作も要することなく自動的に通信装置へ発信する。そして、建物側では通信装置を介して受信したその識別情報に基づいてユーザ(居住者)であるか否かの認証が行われ、その認証によりユーザであることが判定されるとともに、ユーザがドアハンドルに触れたことがタッチセンサにより検出されると、ドアに設けられた施錠装置が施解錠される。このような施解錠システムは、電子キーを手に取ることなく施解錠できるためスマート認証システムと称されている。
ところで、このような施解錠システムでは、中継器を使った不正行為というものがある。この不正行為は、例えば、電子キーが通信装置(施錠装置)から遠い場所に位置する際に、この電子キーを複数の中継器によって通信装置と繋いで電波を中継し、これら2者間の通信を成立させる行為である。よって、ユーザが気付かないところで識別情報の照合が成立してしまい、ユーザの意図と関係なく施錠装置を解錠されてしまうおそれがある。
そこで、このような不正行為を防ぐために、スマート認証により施錠装置を施錠した後の所定期間において、通信装置がリクエスト信号を送信しないことによりスマート認証機能の実行(すなわち、スマート認証による施解錠操作)を禁止することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2012−82653号公報
上記特許文献1の技術は、車両に設けられた施錠装置に関する。したがって、車両を使用する際に携帯される電子キーはひとつであることが想定されている。そのため、例えば、電子キーを携帯するユーザは、自身の電子キーに基づいてスマート認証による施錠が行われるため、その施錠後においてスマート認証機能の実行が禁止されていることは容易に把握できる。
一方、住宅等の建物では、複数のユーザがそれぞれ電子キーを携帯しており、帰宅又は外出に伴い、各自のタイミングで、自身の電子キーにより施解錠を行う。そのため、上記技術のように、スマート認証による施錠後に所定期間においてスマート認証機能の実行を禁止した場合、直後に施解錠しようとする他のユーザは、ドアハンドルに接触しても施解錠できない。この場合、他のユーザは、いったんはスマート認証による施解錠を試みた後、施解錠できないこと(すなわち、スマート認証機能の実行禁止期間であること)を知る。その後、そのユーザは、電子キーをカバン等から取り出し、電子キーに設けられたリモート操作スイッチを操作したり、又はスマート認証機能の実行禁止が解除されるまでの所定の期間、待機する必要があり、せっかくの利便性が活かされない状況となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる建物の施解錠システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の施解錠システムは、
建物の出入口を開閉する開閉体と、前記開閉体を施錠する施錠装置とを備えた建物に適用され、
ユーザにより携帯され、固有の識別情報を送信する電子キーと、
前記建物の出入口付近の所定範囲を通信エリアとして前記電子キーとの間で無線通信可能とされている通信装置と、
前記通信エリア内で前記通信装置と前記電子キーとの間で相互に行われる無線信号の授受を通じて、前記電子キーから送信された前記識別情報がスマート認証されることに基づいて前記施錠装置の施解錠を制御する制御手段と、
を備える施解錠システムであって、
前記制御手段は、
認証された前記識別情報が、複数の前記電子キーのうちのいずれであるかを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された第1の電子キーの前記識別情報に基づいて前記施錠装置を施錠状態とした場合、複数の前記電子キーのうち第2の電子キーの前記識別情報に基づく解錠を無効化することなく、前記第1の電子キーの前記識別情報に基づく解錠を所定の無効期間にわたり無効化する無効化手段と、
を備えていることを特徴とする。
第2の発明の建物の施解錠システムは、第1の発明において、
前記無効化手段により前記第1の電子キーに対する前記識別情報に基づく解錠の無効化が実行されている状況において、
前記通信エリア内では、前記通信装置と前記電子キーとは相互に無線信号の授受を行うことを特徴とする。
スマート認証システムにおける中継器を用いた不正行為としては、電子キーを携帯するユーザが外出した際に行われることが多い。例えば、外出したユーザ(換言すれば、電子キー)の付近に中継器を位置させて、電子キーから送信される識別情報を通信装置に受信させることにより、ユーザの意図と関係なく、施錠装置が解錠できる。第1の発明によれば、スマート認証により施錠されたことが起点となり、その後、所定の無効期間においてその電子キーでのスマート認証による解錠が無効化される。これにより、外出したユーザの電子キーの識別情報を利用しようと中継器を用いたとしても、その電子キーでのスマート認証による解錠が無効化されているため施錠装置は解錠できない。よって、中継器を用いた不正行為を抑制することができる。
中継器を用いた不正行為は、空き巣等の住宅内への侵入を目的とするためユーザの外出直後において行われやすい。一方、ユーザの帰宅時には住宅内での鉢合わせ等を回避するためこのような不正行為は行われにくい。第1の発明によれば、識別情報に基づく解錠の無効化は、所定の無効期間において実行され、無効期間の経過後は自動で解除される。ユーザの外出直後にスマート認証による施錠を無効化することは防犯の観点から好ましい。そして、そのユーザの帰宅時にスマート認証による解錠が可能であれば利便性に優れる。よって、無効期間を設けることにより、防犯性を損なわず、利便性を向上することができる。
無効化手段によりなされるスマート認証による解錠の無効化は、スマート認証による施錠を実行した識別情報に基づき電子キーを特定し、その電子キー(識別情報)に対して実行される。そして、特定の電子キーに対してスマート認証による解錠が無効化されている場合であっても、通信装置はリクエスト信号を送信し続けており、よって、通信装置と電子キーとは、通信エリア内で無線信号の授受が可能な状態である。すなわち、例えば、あるユーザの電子キーがスマート認証による解錠の無効化が実行されている状況においても、他のユーザは、通信装置と自身の電子キーとの無線信号の授受に基づいてスマート認証による施解錠が可能である。電子キーを携帯するユーザは、自身が行った施解錠に起因してスマート認証による無効化が実行されるため、無効化が実行されていることを自身で把握することができる。そのため、スマート認証による解錠の無効化を自身で管理(いったんはスマート認証による解錠を試みるという作業が省略)でき、他のユーザの利便性は維持されている。よって、第1及び第2の発明によれば、防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる。
第3の発明の建物の施解錠システムは、第1又は第2の発明において、
前記出入口付近の屋外側には複数の操作を識別可能な操作手段が備えられており、
前記制御手段は、前記施錠装置を施錠状態とされる際に前記操作手段において所定の回避操作が行われた場合、前記無効化手段による前記無効化を実行させないことを特徴とする。
例えば、数分程度で戻る外出であることがユーザ自身で判断できている状況(例えば、ゴミ出し等)において、スマート認証による施錠を行った場合、帰宅したときには解錠が無効化されていることが考えられる。そして、このような場合はユーザ自身が自宅付近におり、空き巣等に狙われる可能性が低い状況だと想定できる。したがって、このような場合、スマート認証による解錠を無効化することは防犯上、不要な状況であり、ユーザの利便性を損なうおそれがある。第3の発明によれば、スマート認証による解錠の無効化の設定の有無が、スマート認証による施錠の際に選択可能とされる。これにより、スマート認証による解錠の無効化について、ユーザ自身の外出用事に応じて設定の有無を選択できるため、防犯性が損なわれず、利便性が高い。
第4の発明の建物の施解錠システムは、第1〜3のいずれかの発明において、
前記出入口付近の屋外側には複数の操作を識別可能な操作手段が備えられており、
前記無効期間が複数設定され、前記無効期間のそれぞれに対応させて所定の期間選択操作が登録されており、
前記無効期間は、前記施錠装置を施錠状態とされる際の前記操作手段による前記期間選択操作に基づいて都度決定されることを特徴とする。
例えば、自宅から最寄りの駅に徒歩で向かう場合、その駅までの道のりで中継器を用いた不正行為が行われやすい。一方、自宅から車で外出する場合、車で移動を始めると中継器を用いた不正行為は行われにくい。すなわち、外出後に自宅付近に滞在する時間により、中継器を用いた不正行為の行われやすさが異なる。
また、スマート認証による解錠の無効化を実行していた場合であっても、そのユーザが帰宅してきた際に無効期間が終了していれば、スマート認証による解錠が可能となり、スマート認証機能の利便性が活かされる。
よって、第4の発明によれば、無効期間の長さを選択可能とする。すなわち、ユーザ(電子キー)ごとに、スマート認証による施錠の際に、自身のスマート認証による解錠の無効化を実行する無効期間を設定できる。これにより、自身の都合(外出時間等)に応じて無効期間の長さが選択でき、防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる。
玄関周辺を示す平面図。 施解錠システムの電気的構成を示す図。 スマート認証による施錠装置の施解錠の制御処理を示すフローチャート。 認証IDの無効化処理を示すフローチャート。 無効化モード3の処理を示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は玄関周辺を示す平面図である。
図1に示すように、建物10には、屋内スペースとして、玄関部11、廊下12、居室13等が設けられている。玄関部11には、出入口としての玄関口15が設けられている。この玄関口15を通じて建物10への出入りが可能となっている。また、玄関口15には、開閉体としての玄関ドア16が設けられている。玄関ドア16は、例えば回動式の開き戸からなる。この玄関ドア16により玄関口15が開閉されるようになっている。なお、玄関ドア16は、引き戸であってもよい。
玄関ドア16には、屋外側に取っ手としてのドアハンドル17が設けられ、ドアハンドル17にはタッチセンサ18が内蔵されている(図1、玄関ドア16の部分拡大図参照)。タッチセンサ18は、静電容量式のセンサであり、そのセンサ部分に人が接触したことと、その接触の数(多点接触)とを検出する。ドアハンドル17には、表示灯19が備えられており、後述の施解錠情報を表示するために用いられる。
玄関ドア16には、施錠装置21が設けられている。施錠装置21は、錠前を電気的に施解錠することで玄関ドア16の施錠(ロック)及び解錠(アンロック)を行う装置である。施錠装置21は、建物10の居住者が携帯する電子キー30によって施解錠されるようになっている。また、施錠装置21は、屋内側(玄関部11側)から施解錠操作が可能なサムターン部21aを有している。本実施形態では、施錠装置21を屋内側から施解錠する場合には、このサムターン部21aを操作することにより施解錠する。
施錠装置21には、施解錠検知センサ22が内蔵されている。施解錠検知センサ22は、施錠装置21が施錠状態にあるか又は解錠状態にあるかを検知するセンサである。
玄関ドア16付近の屋外側(玄関ドア16の屋外側の面でも可)には、通信装置23が設けられている。通信装置23は、LF帯の電波を発信可能なLFアンテナと、RF電波(例えば、UHF帯の電波)を受信可能なRFチューナとを備えている(図示せず)。通信装置23は、LFアンテナからリクエスト信号を発信して、無線通信用の通信エリアCAを形成する。通信装置23における通信エリアCAは、平面視において通信装置23を中心とする円形の所定範囲であり、その範囲が玄関口15の屋内側及び屋外側に跨がるように設定されている。詳しくは、通信装置23の通信エリアCAは、玄関ドア16の屋外側で住人がドアハンドル17をつかんだ場合、住人が当該通信エリアCA内に位置するように設定されている。通信装置23は、その通信エリアCA内にて電子キー30と双方向での通信が可能とされている。
電子キー30には、操作部として、施錠用の施錠スイッチ31と、解錠用の解錠スイッチ32とが設けられている。施錠用の施錠スイッチ31と、解錠用の解錠スイッチ32とは、リモート操作により施錠装置21を施解錠するために用いられる。
続いて、施解錠システムの電気的構成について図2に基づいて説明する。図2は、施解錠システムの電気的構成を示す図である。
図2に示すように、施解錠システムは、施解錠制御手段としてのコントローラ41を備える。コントローラ41は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、例えば玄関部11の壁面に設けられている。コントローラ41は、少なくとも、施解錠の制御やスマート認証による施解錠の際の施解錠情報の表示制御を実行する制御部42と、電子キー認証のためのID情報(識別情報)や各種センサ類からの検出結果等を記憶する記憶部43と、時間を計測する場合に用いられるタイマ44と、を有している。
コントローラ41には、通信装置23が接続されている。通信装置23は、建物10に居住する各居住者の携帯する電子キー30とそれぞれ無線通信が可能とされている。この場合、コントローラ41は、通信装置23を介して各居住者の電子キー30と無線通信が可能とされている。
電子キー30は、コントローラ41からの要求に応じてID情報を送信する。ここで、通信装置23は、LFアンテナによりリクエスト信号を所定の時間周期(例えば0.5秒ごとに)で送信するのに対し、電子キー30は、通信装置23の通信エリアCAに進入してリクエスト信号を受信する。そして、電子キー30は、そのリクエスト信号に応答してID情報を通信装置23に送信する。ID情報が通信装置23により受信されると、当該ID情報が通信装置23からコントローラ41に入力される。コントローラ41は、通信装置23を介して電子キー30からのID情報が入力されると、当該ID情報と予め記憶部43に登録されたID情報との一致判定を行い、正規の電子キー30であるか否かの認証を行う。
コントローラ41には、施錠装置21と、タッチセンサ18とが接続されている。コントローラ41には、タッチセンサ18から逐次検出結果が入力される。そして、上記ID情報によって電子キー30が正規認証されている状況において、タッチセンサ18から(タッチセンサ18に人が接触した旨の)検出結果が入力されると、コントローラ41は施錠装置21の施錠又は解錠を行う。すなわち、施錠装置21が施錠されている状態においてタッチセンサ18からの検出結果が入力されると施錠装置21を解錠し、施錠装置21が解錠されている状態においてタッチセンサ18から検出結果が入力されると施錠装置21を施錠する。以下、電子キー30の認証に基づき、タッチセンサ18を接触することにより施錠装置21の施解錠を行うことを「スマート認証による施解錠」と称する。電子キー30が正規のものに該当しない場合には、施錠装置21の施解錠は行われない。
コントローラ41には、表示灯19が接続されている。表示灯19は、赤色LED、青色LED及び緑色LEDの3色のLEDで構成され(図示略)、3色のLEDの点灯方法は制御部42により制御されている。本実施形態では、スマート認証により施錠装置21が施解錠された場合、施錠装置21の施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)と、後述するスマート認証による解錠の無効化モードの種類とを示す施解錠情報を識別して表示する。
コントローラ41は、電子キー30から送信される施錠又は解錠用の操作信号を受信して、施錠装置21を施解錠することもできる。電子キー30は、各スイッチ31,32を押下操作することにより施錠又は解錠用の操作信号を送信する。この際、電子キー30が送信する施錠又は解錠用の操作信号には、電子キー30のID情報も付加されている。
電子キー30からの操作信号が通信装置23に受信されると、ID情報の一致を条件として、その操作信号に基づいて施錠装置21を施解錠する。なお、本明細書中、電子キー30からの操作信号に基づいて施錠装置21の施解錠を行うことを「リモート操作」と称する場合がある。リモート操作は、屋外側及び屋内側からのどちらからでも施錠装置21を施解錠することができる。
電子キー30からの操作信号の送信可能範囲(すなわち、リモート操作可能な操作範囲)は、電子キー30を中心とする球形の所定範囲であり、本実施形態においては電子キー30を中心とする半径10mほどである(図示略)。
コントローラ41には、施錠装置21の施解錠状態を検出する施解錠検知センサ22が接続されている。コントローラ41には、施解錠検知センサ22から逐次検出結果が入力される。施解錠検知センサ22からの検出結果に基づいて、施錠装置21の施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)を判定する。
次に、コントローラ41の制御部42により実行される制御処理の内容について、図3〜図5のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、スマート認証により施錠装置21が施錠された場合、そのスマート認証において認証されたID情報(以下、認証ID)について、その後のスマート認証による解錠の実行を所定期間において不許可とする無効化モードが設定できる。具体的には、スマート認証による施錠の際に所定の操作(無効化操作)を行うことにより、無効化モードの実行期間(無効化モードが実行される期間)を選択することができる。無効化モードを設定しないことも可能である。なお、無効化モードの実行期間であっても、電子キー30のリモート操作による施解錠は可能である。
無効化モードとしては、以下の3つである;
(a)無効化モード1:無効化モードの実行期間 所定期間T1(例えば、30分);
(b)無効化モード2:無効化モードの実行期間 所定期間T2(例えば、3時間);
(c)無効化モード3:無効化モードの実行期間 所定期間T3(例えば、20時間)、無効化モードの解除可能。
無効化モード3については、無効化モードの実行期間が長いため、所定の条件を満たした場合、具体的には、無効化が実行されているID情報が認証されている状態で所定の操作(解除操作)を行うことにより無効化モードを解除することができる。
以下、無効化モード1〜3を実行する方法について、図3のスマート認証による施錠装置21の施解錠における制御処理の流れを示すフローチャートに基づき説明する。
図3に示すように、ステップS11では、通信装置23を介して電子キー30からのID情報を受信したか否か、換言すれば、電子キー30が通信エリアCA内に位置しているか否かを判定する。ID情報を受信した場合にはステップS11をYES判定し、ステップS12に進む。ID情報が受信されない場合、本処理を終了する。
ステップS12では、受信したID情報と予め登録されたID情報とを比較し、正規のキーであるか否かの認証を行う。さらに、ステップS12では、通信装置23が受信したID情報に基づいて電子キー30の特定を行う。すなわち、本ステップでは、ID情報が相違する複数個の電子キー30が利用されている場合に、通信エリアCAに進入した電子キー30が複数個のうちのいずれであるかを特定する。
次いで、ステップS13にて、ステップS12のID情報の認証処理の結果がOKだったか否かを判定する。認証OKである場合にはYES判定し、ステップS14に進む。認証NGである場合、本処理を終了する。
ステップS14では、ID情報が認証されている状況で、ドアハンドル17に設けられたタッチセンサ18により接触が検出されたか否かを判定する。タッチセンサ18により接触が検出された場合、YES判定してステップS15へ進む。タッチセンサ18により接触が検出されていない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS15では、タイマ44をセットし、タイマ44による計時を開始する。計時の開始後、ステップS16へ進む。続くステップS16では、タッチセンサ18による検出がオフとなったか否かを判定する。タッチセンサ18による検出がオフとなった場合、YES判定してステップS17へ進む。タッチセンサ18による検出がオフでない場合、NO判定してステップS16へ戻り、検出がオフとなるまでステップS16の処理を繰り返す。ここで、タッチセンサ18の検出がオンからオフとなる時間が、ステップS15において開始された計時により測定されている。すなわち、タッチセンサ18における接触時間が測定されている。
ステップS17では、施解錠検知センサ22からの検知結果に基づき、施錠装置21が解錠状態であるか否かを判定する。解錠状態である場合は、YES判定してステップS18へ進む。解錠状態でない場合、すなわち施錠状態である場合は、NO判定してステップS21へ進む。
ステップS21では、認証IDにおける無効化モードが実行されているか否かを判定する。無効化モードが実行されている場合、YES判定してステップS24へ進む。無効化モードが実行されていない場合、NO判定してステップS22へ進む。
ここで、無効化モードが実行されている場合、無効化モードは無効化モード1又は2に該当する。すなわち、無効化モード1又は2については、無効化モードを解除する方法が設定されていないため、スマート認証による施解錠処理が終了する。一方、無効化モード3が実行されている場合は、無効化モードを解除する方法が設定されている。そのため、無効化モード3の実行時において、無効化されている認証IDが受信された場合は、後述する図5のステップS63以降の処理が行われることになる。この場合の各ステップの処理の詳細は後述するが、まず図5のステップS63〜S68の所定の解除操作がなされて、ステップS69で無効化モード3が解除されて図4、図3へ戻る。そしてそのスマート認証による施解錠処理がいったん終了した後、再度、スマート処理の施解錠処理(図3、ステップS11)が開始される。
ステップS24では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において赤LEDを3秒間点滅する。当該表示は「施錠装置21は施錠状態、無効化モードの実行期間中」を示している。その後、表示灯19を消灯し、本処理を終了する。
なお、ステップS21をYES判定したことにより本処理を終了する場合、すなわち、無効化モードが実行されている場合、電子キー30によるリモート操作によって施錠装置21は解錠できる。よって、帰宅した居住者がタッチセンサ18へ接触しても解錠できない場合は、電子キー30の解錠スイッチ32を押下操作することにより解錠することができる。
無効化モードが実行されていない場合、ステップS22で、施錠装置21を解錠し、続くステップS23では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において赤LEDを3秒間点灯する。当該表示は「施錠装置21の解錠状態」を示している。その後、表示灯19を消灯し、本処理を終了する。
ステップS17で解錠状態であると判定(YES判定)された場合、ステップS18で、施錠装置21を施錠し、続くステップS19で、認証IDの無効化処理を行う。認証IDの無効化処理は、認証IDについて、無効化モードを実施するか否か、実施する場合は無効化モード1〜3のいずれを実施するかを決定する処理である。
認証IDの無効化処理では、図5に示すように、まず、ステップS31で、タッチセンサ18における接触操作が指1本であったか否か、換言すれば、タッチセンサ18による検出が1点であったか否かを判定する。ここで、タッチセンサ18は多点検出が可能であるため、接触操作を行った指の本数(換言すれば、接触点が何点であったか)を検出できる。接触操作が指1本であった場合は、YES判定してステップS41へ進む。接触操作が指1本でない場合は、NO判定してステップS32へ進む。
ステップS41では、タッチセンサ18における接触操作が1秒未満であったか否かを判定する。ここで、ステップS15,S16において計時された接触時間が1秒未満の場合、YES判定してステップS46へ進む。接触時間が1秒以上の場合、NO判定してステップS42へ進む。
ステップS46では、認証IDの無効化処理を設定しないことを決定する。すなわち、認証IDによる施錠(タッチセンサ18における接触操作)が、指1本の操作であり、接触時間が1秒未満である場合、無効化モードが実施されない。続くステップS47では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において青LEDを3秒間点灯する。当該表示が「施錠状態、無効化モードの設定なし」を示している。その後、表示灯19を消灯し、認証IDの無効化処理を終了する。当該処理の終了後は、図3の説明に戻る。
一方、接触時間が1秒以上の場合はステップS42へ進み、認証IDについて無効化モード1を実行することが決定する。すなわち、認証IDによる施錠(タッチセンサ18における接触操作)が、指1本の操作であり、接触時間が1秒以上(例えば、2秒)であることにより、無効化モード1とされる。続くステップS43では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において青LEDを3秒間点滅する。当該表示が「施錠状態、無効化モード1の実行」を示している。その後、表示灯19を消灯する。
続くステップS44では、タイマ44をセットし、タイマ44による計時を開始する。計時の開始後、ステップS45へ進む。ステップS45では、タイマ44により計時開始をしてから所定期間T1(本実施形態では30分)が過ぎたか否かを判定する。所定期間T1が経過した場合、ステップS37へ進む。所定期間T1が経過していない場合、NO判定してステップS45へ戻り、所定期間T1が経過するまで処理を繰り返す。
ステップS37では、認証IDについての無効化モードをオフする。ここでは、ステップS42で無効化モード1がオンとされた後、無効化モード1の実行期間である所定期間T1が経過したため、無効化モードがオフとされている。無効化モードをオフにした後、認証IDの無効化処理を終了する。
ステップS31において、タッチセンサ18における接触操作が指1本でない場合、ステップS32へ進む。ここで、タッチセンサ18における接触操作が指1本でない場合は、タッチセンサ18が指2本以上(例えば2本又は3本)で操作されたことを意味する。ステップS32では、タッチセンサ18における指2本以上による接触操作が1秒未満であったか否かを判定する。ここで、ステップS15,S16において計時された接触時間が1秒未満の場合、YES判定してステップS33へ進む。接触時間が1秒以上の場合、NO判定してステップS51へ進む。
ステップS33では、認証IDについて無効化モード2を実行することが決定する。すなわち、認証IDによる施錠(タッチセンサ18における接触操作)が、指2本以上による操作であり、接触時間が1秒未満であることにより、無効化モード2とされる。続くステップS34では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において緑LEDを3秒間点灯する。当該表示が「施錠状態、無効化モード2の実行」を示している。その後、表示灯19を消灯する。
続くステップS35では、タイマ44をセットし、タイマ44による計時を開始する。計時の開始後、ステップS36へ進む。ステップS36では、タイマ44により計時開始をしてから所定期間T2(本実施形態では3時間)が過ぎたか否かを判定する。所定期間T2が経過した場合、ステップS37へ進み、無効化モード2の実行期間である所定期間T2が経過したため、認証IDについての無効化モードをオフする。所定期間T2が経過していない場合、NO判定してステップS36へ戻り、所定期間T2が経過するまで処理を繰り返す。
ステップS32において、タッチセンサ18における接触操作が1秒以上の場合、ステップS51へ進む。ステップS51では、認証IDについて無効化モード3を実行することが決定し、無効化モード3の処理を行う。すなわち、認証IDによる施錠(タッチセンサ18における接触操作)が、指2本以上による操作であり、接触時間が1秒以上であることにより、無効化モード3とされる。
無効化モード3の処理では、図5に示すように、まず、ステップS61で、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において緑LEDを3秒間点滅させる。当該表示が「施錠状態、無効化モード3の実行」を示している。その後、表示灯19を消灯する。
続くステップS62では、タイマ44をセットし、タイマ44による計時を開始する。ここで、当該計時をセットAとし、セットAの計時の開始後、ステップS63へ進む。
ステップS63では、通信装置23を介して、無効化を実行している認証IDを受信したか否か、換言すれば、認証IDを有する電子キー30が通信エリアCA内に位置しているか否かを判定する。無効化を実行している認証IDを受信した場合には、YES判定してステップS64に進む。無効化を実行している認証IDが受信されない場合、NO判定してステップS71へ進む。
ステップS71では、タイマ44によりセットAの計時を開始してから所定期間T3(本実施形態では20時間)が過ぎたか否かを判定する。所定期間T3が経過した場合、ステップS72へ進み、無効化モード3の実行期間である所定期間T3が経過したため、認証IDについての無効化モードをオフする。無効化モードをオフした後、無効化モード3の処理を終了する。所定期間T3が経過していない場合、NO判定してステップS63へ戻り、所定期間T3が経過するまで各処理を繰り返す。
無効化を実行している認証IDを受信した場合、ステップS64に進み、無効化を実行している認証IDが受信されている状況で、ドアハンドル17に設けられたタッチセンサ18により接触が検出されたか否かを判定する。タッチセンサ18により接触が検出された場合、YES判定してステップS65へ進む。タッチセンサ18により接触が検出されていない場合、NO判定してステップS71へ進む。
ステップS65では、タイマ44をセットし、タイマ44による計時を開始する。ここで、当該計時をセットBとし、セットBの計時の開始後、ステップS66へ進む。続くステップS66では、タッチセンサ18による検出がオフとなったか否かを判定する。タッチセンサ18による検出がオフとなった場合、YES判定してステップS67へ進む。タッチセンサ18による検出がオフでない場合、NO判定してステップS66へ戻り、検出がオフとなるまでステップS66の処理を繰り返す。ここで、タッチセンサ18の検出がオンからオフとなる時間が、ステップS65において開始されたセットBの計時により、接触時間として測定されている。
ステップS67では、タッチセンサ18における接触操作が指3本以上であったか否か、換言すれば、タッチセンサ18による検出が3点以上であったか否かを判定する。接触操作が指3本以上であった場合は、YES判定してステップS68へ進む。接触操作が指3本以上でない場合は、NO判定してステップS71へ進む。
ステップS68では、タッチセンサ18における接触操作が2秒以上であったか否かを判定する。ここで、ステップS65,S66において計時された接触時間が2秒以上の場合、YES判定してステップS69へ進む。接触時間が2秒未満の場合、NO判定してステップS71へ進む。
ステップS69では、無効化された認証IDを受信している状況で、指3本以上で2秒以上の接触が検出されたことに基づき、認証IDについての無効化モード3を解除する。すなわち、タッチセンサ18において指3本以上で2秒以上の接触を行うことにより無効化モード3が解除される。無効化モード3を解除した後、続くステップS70では、ドアハンドル17に設けられた表示灯19において青LEDを3秒間点灯する。当該表示は「施錠状態、無効化モードの設定なし」と同じ表示であるが、ここでは無効化モードが解除されたことを示している。その後、表示灯19を消灯し、無効化モード3の処理を終了する。
ここで、ステップS63〜S68の各処理は、無効化モード3を解除するための条件に該当するか否かを判定する処理である。当該ステップS63,S64,S67,S68において、無効化モード3を解除する条件に該当しないと判断された場合(NO判定)、ステップS71へ進み、所定期間T3の経過までS63以降の各処理を繰り返している。
無効化モード3の処理の終了後は、図4の説明に戻り、認証IDの無効化処理を終了する。認証IDの無効化処理の終了後は、図3の説明に戻り、スマート認証による施解錠処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
スマート認証システムにおける中継器を用いた不正行為としては、電子キー30を携帯する居住者が外出した際に行われることが多い。例えば、外出した居住者(換言すれば、電子キー30)の付近に中継器を位置させ(建物10(施錠装置21)までの距離に応じて中継器の数を増やして)、電子キー30から送信されるID情報を通信装置23に受信させることにより、居住者の意図と関係なく、施錠装置21が解錠できる。本実施形態によれば、スマート認証により施錠されたことが起点となり、その後、所定の無効期間においてその電子キー30でのスマート認証による解錠の無効化モード1〜3が実行される。これにより、外出した居住者の電子キー30のID情報を利用しようと中継器を用いたとしても、その電子キー30でのスマート認証による解錠が無効化されているため施錠装置21は解錠できない。よって、中継器を用いた不正行為を抑制することができる。
本実施形態において、スマート認証による解錠の無効化は、スマート認証による施錠を実行したID情報に基づき電子キー30を特定し、その電子キー30(ID情報)に対して実行される。そして、特定の電子キー30に対してスマート認証による解錠が無効化されている場合であっても、通信装置23は所定の時間周期でリクエスト信号を送信し続けている。すなわち、通信エリア内で通信装置23と電子キー30との無線信号の授受(リクエスト信号とID情報との送受信)は可能であるため、通信エリア内に位置する電子キー30をID情報に基づき特定できる。よって、ある居住者の電子キー30がスマート認証による解錠の無効化モード1〜3が実行されている状況においても、他の居住者は、通信装置23と自身の電子キー30との無線信号の授受に基づいてスマート認証による施解錠が可能である。電子キー30を携帯する居住者は、自身が行った施解錠に起因して無効化モード1〜3が実行されるため、無効化モード1〜3が実行されていることを自身で把握することができる。そのため、スマート認証による解錠の無効化を自身で管理(いったんはスマート認証による解錠を試みるという作業が省略)でき、他の居住者の利便性は維持されている。よって、本実施形態によれば、防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる。
例えば、数分程度で戻る外出であると居住者自身で判断できている状況(例えば、ゴミ出し等)において、スマート認証による施錠を行った場合、帰宅したときには解錠が無効化されていることが考えられる。そして、このような場合は居住者自身が建物10付近におり、空き巣等に狙われる可能性が低い状況だと想定できる。したがって、このような場合、スマート認証による解錠を無効化することは防犯上、不要な状況であり、居住者の利便性を損なうおそれがある。本実施形態によれば、スマート認証による解錠の無効化モード1〜3の設定の有無が、スマート認証による施錠の際に選択可能とされる。これにより、スマート認証による解錠の無効化について、居住者自身の外出用事に応じて設定の有無を選択できるため、防犯性が損なわれず、利便性が高い。
例えば、建物10から最寄りの駅に徒歩で向かう場合、その駅までの道のりで中継器を用いた不正行為が行われやすい。一方、建物10から車で外出する場合、車で移動を始めると中継器を用いた不正行為が行いにくくなる。すなわち、外出後に建物10付近に滞在する時間により、中継器を用いた不正行為の行われやすさが異なる。
また、スマート認証による解錠の無効化を実行していた場合であっても、その居住者が帰宅してきた際に無効期間が終了していれば、スマート認証による解錠が可能となり、スマート認証機能の利便性が活かされる。
よって、本実施形態によれば、無効期間の長さ(無効化モード1〜3)を選択可能とする。すなわち、居住者(電子キー30)ごとに、スマート認証による施錠の際に、自身のスマート認証による解錠の無効化を実行する実行期間を設定(無効化モード1〜3を選択)できる。これにより、居住者自身の都合(外出時間等)に応じて無効期間の長さが選択でき、防犯性を損なうことなく、利便性を向上することができる。
本実施形態では、解錠の無効化モード1〜3が実行されている状況においても、通信装置23と電子キー30との無線信号の授受は行われるため、無効化されているID情報の受信も可能である。そのため、無効化されているID情報が受信された場合、所定の解除操作を行うことによりスマート認証による解錠の無効化を解除することができる構成とした(無効化モード3のみ)。これにより、例えば、自身の都合に応じて設定した無効化の実行期間が経過するよりも早く帰宅した場合であっても、所定の解除操作を行うことによりスマート認証による解錠が可能である。これにより、無効化の実行期間を長く設定することにより防犯性を高めつつ、かつ無効化の実行期間の経過前に帰宅した場合は無効化を解除することができ、利便性に優れる。
本実施形態によれば、スマート認証による施解錠が行われた場合、施錠装置21の施解錠状態と、無効化モード1〜3の設定の有無とについて、表示灯19の色及び点灯方法により識別して表示される。これにより、居住者自身が行った施錠装置21の施解錠操作や無効化モード1〜3の設定について確認することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、無効化モード3が実行されている場合、所定の解除操作(図5、ステップS63〜S68に該当)により無効化モード3が解除された後に、再度、スマート認証による施解錠処理(図3、ステップS11)が開始されるが、無効化モードの解除操作により同時に施錠装置21の解錠操作を実行できるように設定してもよい。この場合、無効化されているID情報が受信されている状況において、無効化モード3の解除操作の操作が正規な操作であると判定されることで、施錠装置21が解錠される。スマート認証による解錠の無効化が実行されているため通常操作(一般的には指1本で、1秒未満の接触操作と想定されている)では施錠装置21は解錠されないが、無効化の解除のための一度の操作で施錠装置21が解錠されるため、防犯性が高く、かつ利便性にも優れる。
(2)上記実施形態では、解除操作の設定は無効化モード3のみとし、無効化モード1,2は設定された所定期間T1,T2の時間経過を必須としたが、例えば、全ての無効化モードにおいて解除操作の設定をしてもよい。この場合、各無効化モード1〜3のそれぞれに対応する解除操作が設定されていてもよいし、解除操作として特定の1つの操作が設定されていてもよい。
(3)上記実施形態では、電子キー30が正規認証されている状況において、ドアハンドル17に設けられたタッチセンサ18に対する接触が検出されると施錠装置21が施解錠される。換言すれば、タッチセンサ18による検出が、施錠装置21の施錠又は解錠のスイッチ及び無効化の設定スイッチとして機能しているが、当該施錠装置21の施錠又は解錠のスイッチとして機能できるものであれば、ドアハンドル17、タッチセンサ18は必須の構成ではない。
例えば、タッチセンサ18の代わりに、施解錠ボタンを設けて、当該施解錠ボタンが押下されたことを検知することにより施錠又は解錠のスイッチとしてもよい。そして、この場合の無効化モードの設定及び解除のための操作としては、施解錠ボタンによる押下操作の押し時間等により区別して設定できる。
また、タッチセンサ18は、玄関ドア16の屋外側の面や、玄関口15の設けられた壁の屋外側の面等に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、タッチセンサ18としては、静電容量式としたが、これに制限されず、例えば、抵抗膜式、赤外線式、超音波表面弾性波式(SAW式)等であってもよい。
(5)上記実施形態では、無効化モードの設定及び解除のための操作としては、タッチセンサ18により検出される指の本数と接触時間とに基づいて設定されているが、各操作が区別できればよく、これに制限されない。例えば、タッチセンサ18における操作としては、タッチセンサ18を複数に区分し、その区分された部分がいくつ接触されたかを検出してもよい(接触範囲の検出;例えば、3分割タッチセンサによる検出)。また、タッチセンサ18においてスワイプ操作を検出可能とし、単なるタッチ操作とスワイプ操作とが識別され、スワイプ操作の指の本数、スワイプ操作の向き(例えば、右から左等)等を検出するようにしてもよい。このようなタッチセンサ18における操作を検出することにより、多数の操作が区別でき、種々の条件の無効化モードが設定できる。
(6)上記実施形態では、スマート認証による施解錠において、表示灯19により施解除情報(施解錠状態及び無効化モード1〜3の設定の有無)を表示したが、表示灯19による表示は必須の構成ではない。
(7)上記実施形態では、玄関ドア16に施錠装置21をひとつ設けたが、施錠装置21だけでなく、複数の施錠装置を玄関ドア16に設けてもよい。この場合、電子キー30が正規認証されている状況であれば、タッチセンサ18の接触、及び電子キー30に設けられた各スイッチ31,32の押下操作により行われる施錠装置21の施解錠に連動して、その他の設けられた施錠装置を施解錠すればよい。
(8)上記実施形態では、玄関口15に設けられた玄関ドア16に本発明の施解錠システムを適用したが、例えば勝手口に設けられたドア等、他の出入口に設けられたドア(出入口扉)に本発明の施解錠システムを適用してもよい。
また、上記実施形態では住宅用の施解錠システムとして説明したが、本発明の施解錠システムは住宅用に制限されず、例えば車両、商業ビル、倉庫等の出入口が設けられたドアに本発明の施解錠システムを適用してもよい。
10…建物、15…出入口としての玄関口、16…開閉体としての玄関ドア、18…操作手段としてのタッチセンサ、21…施錠装置、23…通信装置、30…電子キー、41…コントローラ、42…制御手段を構成する制御部、43…記憶部、CA…通信エリア。

Claims (4)

  1. 建物の出入口を開閉する開閉体と、前記開閉体を施錠する施錠装置とを備えた建物に適用され、
    ユーザにより携帯され、固有の識別情報を送信する電子キーと、
    前記建物の出入口付近の所定範囲を通信エリアとして前記電子キーとの間で無線通信可能とされている通信装置と、
    前記通信エリア内で前記通信装置と前記電子キーとの間で相互に行われる無線信号の授受を通じて、前記電子キーから送信された前記識別情報がスマート認証されることに基づいて前記施錠装置の施解錠を制御する制御手段と、
    を備える施解錠システムであって、
    前記制御手段は、
    認証された前記識別情報が、複数の前記電子キーのうちのいずれであるかを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された第1の電子キーの前記識別情報に基づいて前記施錠装置を施錠状態とした場合、複数の前記電子キーのうち第2の電子キーの前記識別情報に基づく解錠を無効化することなく、前記第1の電子キーの前記識別情報に基づく解錠を所定の無効期間にわたり無効化する無効化手段と、
    を備えていることを特徴とする、建物の施解錠システム。
  2. 前記無効化手段により前記第1の電子キーに対する前記識別情報に基づく解錠の無効化が実行されている状況において、
    前記通信エリア内では、前記通信装置と前記電子キーとは相互に無線信号の授受を行う、請求項1に記載の建物の施解錠システム。
  3. 前記出入口付近の屋外側には複数の操作を識別可能な操作手段が備えられており、
    前記制御手段は、前記施錠装置を施錠状態とされる際に前記操作手段において所定の回避操作が行われた場合、前記無効化手段による前記無効化を実行させない、請求項1又は2に記載の建物の施解錠システム。
  4. 前記出入口付近の屋外側には複数の操作を識別可能な操作手段が備えられており、
    前記無効期間が複数設定され、前記無効期間のそれぞれに対応させて所定の期間選択操作が登録されており、
    前記無効期間は、前記施錠装置を施錠状態とされる際の前記操作手段による前記期間選択操作に基づいて都度決定される、請求項1又は2に記載の建物の施解錠システム。
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