JP2019217680A - 印刷物 - Google Patents
印刷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019217680A JP2019217680A JP2018116088A JP2018116088A JP2019217680A JP 2019217680 A JP2019217680 A JP 2019217680A JP 2018116088 A JP2018116088 A JP 2018116088A JP 2018116088 A JP2018116088 A JP 2018116088A JP 2019217680 A JP2019217680 A JP 2019217680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- monomer
- layer
- acrylate
- printed matter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
Description
(2) 前記インク層は、溶解度パラメータ(以下SP値ともいう)が9.50〜13.0であるエチレン性不飽和モノマー由来の少なくとも1種の構造単位を25〜85質量%含有する重合体を含むインク受理層上に設けられる前記1記載の印刷物。
(3) 前記重合性化合物に含まれる単官能モノマーの割合が50質量%以上である前記1または2に記載の印刷物。
(4) 前記インク層を形成するエチレン性不飽和モノマーのSP値の質量平均値と、前期表面保護層を形成する表面保護層形成組成物中に含まれる有機溶剤成分のSP値の差の絶対値が0.70以下である印刷物。
<印刷物>
本発明の印刷物は、基材上に、重合性化合物を含む活性エネルギー線硬化性インクによるインク層を有し、該インク層の上に表面保護層を積層してなる印刷物であって、該インク層のモノマー放散速度が10.0μg/m2・h以下であり、該表面保護層積層後のモノマー放散速度が1.0μg/m2・h以下であることを特徴とする。
本発明では、インク層のモノマー放散速度が10.0μg/m2・h以下であり、表面保護層を設けた後のモノマー放散速度が1.0μg/m2・h以下である。本発明のインク層のモノマー拡散速度が10.0μg/m2・hであっても、表面保護層を設け、インク層に含まれるモノマーのSP値の質量平均値と、表面保護層形成組成物中に含まれる有機溶剤成分のSP値との差の絶対値を0.70以下とすることにより、モノマー放散速度が1.0μg/m2・h以下を達成することができる。特にさらにインク受理層を使用した場合、効果が顕著である。
本発明のインク層は、活性エネルギー線硬化性インクを、例えば、インクジェットプリンターによる印刷(即ち、インクジェット方式)等の印刷手段によって、後述するインク受理層上に印刷した後、硬化させることで形成することができる。インク層の厚みは、特に制限されず、例えば5〜50μmである。
本発明においては、基材上に、重合性化合物を含む活性エネルギー線硬化性インクによるインク層を直接形成してもよいが、基材とインク層の付着性やインク層の発色性の観点から、インク受理層を設けることが好ましい。
なお、本明細書において、エチレン性不飽和モノマーとは、分子中に二重結合を有し、かつ、この二重結合への付加を通じて重合反応を起こすモノマーをいう。エチレン性不飽和モノマーとしては、特に限定されず、例えば、環状構造を有しないモノマー及び環状構造を有するモノマーとして上記で例示したもののうち、上記二重結合を有するものが挙げられる。
上記計算ガラス転移温度が85℃以下であると、乾燥が遅くなりにくい。本明細書において、計算ガラス転移温度とは、Foxの式により計算されたガラス転移温度をいう。
本発明の活性エネルギー線硬化性インクは、着色顔料を含む。着色顔料としては、公知の材料が使用でき、例えば、カーボンブラック、黄色酸化鉄、弁柄、複合酸化物(ニッケル・チタン系、クロム・チタン系、ビスマス・バナジウム系、コバルト・アルミニウム系、コバルト・アルミニウム・クロム系、ウルトラマリンブルー)、酸化チタン等の無機顔料や、キナクリドン系、ジケトピロロピロール系、ベンズイミダゾロン系、イソインドリノン系、アンスラピリミジン系、フタロシアニン系、スレン系、ジオキサジン系、アゾ系等の有機顔料が挙げられる。なお、耐候性の観点から、無機顔料を用いることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性インクは、活性エネルギー線重合性モノマー等の重合性化合物を含む。活性エネルギー線重合性モノマーとは、紫外線等の活性エネルギー線の照射により重合反応を起こすモノマーであり、例えば、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基として、アクリロイルオキシ基や、メタクリロイルオキシ基やビニル基を有するものが好適である。
活性エネルギー線重合性モノマー等の重合性化合物の重合後に得られる硬化物は、バインダーとして機能する。
活性エネルギー線重合性モノマーは、官能基数が1である単官能モノマー、官能基数が2である2官能モノマー及び官能基数が3以上の多官能モノマーを使用することができる。
本発明の表面保護層は、例えば、表面保護層用のクリアー塗料組成物をインク層と、場合により露出した基材又はインク受理層の表面に塗布し、その後、乾燥等により成膜させることによって形成できる。本発明の表面保護層形成に使用される塗料組成物としては、溶剤系塗料、水系塗料各種クリアー塗料を使用することができる。
質量平均値=SP1×W1/ρ1+SP2×W2/ρ2+・・・+SPn×Wn/ρ
式中、SP1、SP2、・・・、SPnは、各モノマーのSP値であり、W1、W2、・・・、Wnは、重合性化合物における各モノマーの質量分率であり、ρ1、ρ2、・・・、ρnは、各モノマーの密度である。
耐候性向上を目的として、クリアー塗料組成物へ、紫外線吸収剤等の光安定剤を使用することができ、それら光安定剤の内2種以上を組み合わせて使用することもできる。
下層のインク層及び/またはインク受理層及び/または基材との付着性を向上させるために、シランカップリング剤等を添加してもよい。
その他にも、塗料分野で一般的に使用される増粘剤、分散剤、消泡剤、沈降防止剤、防カビ剤又は防腐剤等を適宜添加することができる。
基材としては、特に限定されず、例えば、単板、合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材を原料とする木質建材板;窯業系サイディングボード、フレキシブルボードや、珪酸カルシウム板、石膏スラグバーライト板、木片セメント板、石綿セメント板、パルプセメント板、プレキャストコンクリート板、軽量気泡コンクリート(ALC)板、石膏ボード等の窯業建材板;及びアルミニウム、鉄、ステンレス等の金属建材板等が挙げられる。基材の表面性状は、特に制限はなく、表面が平滑なものであっても、凹凸形状を有するものであってもよい。また、基材は、シーラーやプライマー等によって下地処理が施されていてもよい。基材の厚みは、特に制限されず、例えば3〜30mmである。
本発明のインク受理層は、本発明に係るインク受理層用塗料を上記基材上に塗布し、乾燥、硬化させることで形成することができる。塗布の方法としては、特に限定されず、例えば、エアスプレー塗装、エアレススプレー塗装、静電塗装、ロールコーター塗装、フローコーター塗装等が挙げられる。インク受理層の厚みは、特に制限されず、例えば10〜50μmである。
攪拌機、還流冷却管、温度計、滴下装置、窒素導入管を備えた5つ口フラスコに、イオン交換水386部及びポリオキシエチレン−1−(アリルオキシメチル)アルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(第一工業製薬(株)製;アクアロンKH10)10部を仕込み、反応器内を窒素で置換しながら、80℃まで昇温した。その後、反応器に、過硫酸アンモニウムを4部加え、次いで予め別容器にて撹拌混合しておいた、スチレン97部、KBM403を29部、LA82を10部、メチルメタクリレート473部、ブチルアクリレート280部、メタクリル酸39部、ダイアセトンアクリルアミド49部、イオン交換水579部を3.5時間かけて連続滴下した。その後、撹拌を続けながら80℃で5時間熟成した後、室温まで冷却した。その後、28質量%アンモニア水溶液を用いてpH9まで中和し、樹脂粒子水分散体1(表1に記載)を得た。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・+Wn/Tgn
式中、Tgは、計算Tg(°K)であり、W1、W2、・・・、Wnは、各モノマーの質量分率であり、Tg1、Tg2、・・・、Tgnは、各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度(°K)である。
・KBM403;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製)
・LA82;1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタアクリレート(ADEKA社製)
・MMA;メチルメタクリレート
・BA;ブチルアクリレート
・MAA;メタクリル酸
・DAAM;ダイアセトンアクリルアミド
<インク受理層用塗料1の調製>
表2に示す配合に従い、原料とチタニアビーズとを混合した後、ビーズミルで分散した。分散後、チタニアビーズを取り除き、インク受理層用塗料1を調製した。
2)重質炭酸カルシウム、密度2.7g/cm3、平均粒子径 2μm(丸尾カルシウム製)
3)SNデフォーマー1316(サンノプコ社製)
4)ASE−60(ロームアンドハース社製)
5)Proxel AM(アーチケミカルズ社製)
6)TINUVIN 1130(BASF社製)
7)サノール LS−292(三共化成社製)
表3に示す配合処方に従い、原料とジルコニアビーズ(φ0.5mm)とを混合した後、ビーズミルで分散した。分散後、ジルコニアビーズを取り除き、黒色のUVインク(以下、UVインクともいう。)を調製した。
9)ライトアクリレートPO−A(フェノキシエチルアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−22℃、SP値:10.4
10)ライトアクリレートP2H−A(フェノキシジエチレングリコールアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−35℃、SP値:10.2
11)ライトアクリレートIB−XA(イソボルニルアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:94℃、SP値:8.87
12)ライトアクリレートEC−A(エトキシ-ジエチレングリコールアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−70℃、SP値:9.96
13)ライトアクリレートDPM−A(メトキシジプロピレングルコールアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−30℃、SP値:9.69
14)CTFA(環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート、大阪有機化学工業(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:27℃、SP値:9.95
15)4−HBA(4-ヒドロキシブチルアクリレート、大阪有機化学工業(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−32℃、SP値:10.8
16)ライトアクリレートTHF−A(テトラヒドロフルフリルアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−12℃、SP値:10.1
17)プラクセルFA−2D(ラクトン変性アクリレート、(株)ダイセル製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−40℃、SP値:10.5
18)DAAM(ダイアセトンアクリルアミド、日本化成(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:77℃、SP値:11.5
19)HEA(2-ヒドロキシエチルアクリレート、大阪有機化学工業(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−15℃、SP値:11.4
20)IDAA(イソデシルアクリレート、大阪有機化学工業(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:1、Tg:−62℃、SP値:8.98
21)ライトアクリレート1,6HX−A(1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:2、Tg:63℃、SP値:9.82
22)ライトアクリレート1,9ND−A(1,9−ノナンジオールジアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:2、Tg:68℃、SP値:9.63
23)ライトアクリレートDCP−A(ジメチロール-トリシクロデカンジアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:2、Tg:187℃、SP値:9.72
24)ライトアクリレートTMP−A(トリメチロールプロパントリアクリレート、共栄社化学(株)製商品名)比重:1.2,官能基数:3、Tg:62℃、SP値:9.90
25)IRGACURE TPO(アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤、BASF製商品名)
26)IRGACURE 184(アルキルフェノン系光重合開始剤、BASF製商品名)
27)KAYACURE DETX−S(2,4−ジエチルチオキサントン、日本化薬(株)製商品名)
28)DISPERBYK−2155(BYK社製商品名)
29)BYK−UV3500(BYK社製商品名)
表4、5に示す配合処方に従い、原料を混合して、クリアー塗料を調製した。
31)ルミフロン FE−4400(フッ素樹脂エマルション、旭硝子(株)製商品名)
32)アクリセット EX−41(アクリル樹脂エマルション、(株)日本触媒製商品名)
33)ユーダブル E−670(HALS含有アクリル樹脂エマルション、(株)日本触媒製商品名)
34)JONCRYL 538(アクリル樹脂エマルション、BASF製商品名)
1.基材
スレート板(150mm×70mm×5mm、TP技研社製)の表面に水系シーラー(大日本塗料製、製品名:水性マイティーシーラーマルチ)を塗布量100g/m2となるようにエアスプレーで塗装し、室温で2時間乾燥することにより、基材を作製した。
2.インク受理層
シーラー塗装済みの基材を60℃に加温した状態で、基材のシーラー塗装面に、上述のインク受理層用塗料を塗布量120g/m2(乾燥膜厚30μm相当)となるようにエアレススプレーで塗装した。その後、100℃で3分間乾燥させて、インク受理層を形成させた。なお、基材温度の測定は、赤外線放射型非接触温度計(ISK−8700II、アズワン(株)社製)を用いて行った。
3.インク層
インク受理層を作製した後、基材温度を50〜60℃に調整した状態で、インクジェットプリンターを用いて、上記で調製したUVインク(黒色)の階調パターン(記録濃度を10%から100%まで20%刻みで段階的に記録したベタ画像)を形成させた。この際、インク吐出時のインクの温度は45℃であった。パターン形成後、メタルハライドランプにより、ピーク照度800mW/cm2で積算光量300mJ/cm2の紫外線を照射して、インクを硬化させた。なお、基材温度の測定は、赤外線放射型非接触温度計(ISK−8700II、アズワン(株)社製)を用いて行った。
4.表面保護層
インクを硬化させた後、硬化塗膜の表面温度が50℃になるよう調整した状態で、上述のクリアー塗料を塗布量が80g/m2(乾燥膜厚25μm相当)になるよう塗装した。塗装後、80℃で20分乾燥させ、表面保護層を形成させた。なお、表面温度の測定は、赤外線放射型非接触温度計(ISK−8700II、アズワン(株)社製)を用いて行った。
以下の方法で、表面保護層積層後の印刷物の発色性、付着性、耐水性、耐候性、インク層積層後の印刷物のモノマー放散速度、表面保護層積層後の印刷物のモノマー放散速度を評価した。測定結果を表11〜13に示す。なお、特に指定の無い場合は、23℃50%RHの雰囲気下で評価を行った。
(1)発色性
加飾試験板作製1日後の階調パターンについて、肉眼及びマイクロスコープで観察することによって、発色性を評価した。評価基準は以下の通りである。
〇:インク本来の色が、ムラなく均一に印刷されており滲みもない。
×:階調パターンにムラ、擦れ、及び/又は滲みがある。
作製した印刷物にカッターナイフを用いて縦横2mm間隔で切れ目を入れ、100マス目を作製して、セロテープ(登録商標)剥離試験を行った。なお、評価基準は以下の通りである。
○:分類0〜1
△:分類2
×:分類3〜5
なお、JIS K 5600−5−6:1999の8.3に記載される分類0〜5は以下の通りである。
・分類0:カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にもはがれがない。
・分類1:積層塗膜の残存率が95〜99%。
・分類2:積層塗膜の残存率が85%以上95%未満。
・分類3:積層塗膜の残存率が65%以上85%未満。
・分類4:積層塗膜の残存率が0%%以上65%未満。
・分類5:分類4でも分類できないはがれ程度のいずれか。
作製した印刷物を、40℃に保った恒温水槽中に浸漬し、240時間後に取り出して乾燥させた。その後、発生した膨れ、白化等の外観の観察をし、また、付着性を上記(2)の方法と同様の方法で評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
◎:膨れ、白化等の外観異常が無く、付着性が分類0である。
○:膨れ、白化等の外観異常が無く、付着性が分類1である
△:膨れ、白化等の外観異常が無く、付着性が分類2〜3である。
×:膨れ、白化等の外観異常が見られる。付着性が分類4〜5である。
作製した印刷物を、JIS K 5600−7−7に記載のキセノンランプ法に従い、ウェザオメーターCi4000(アトラス社製)により促進耐侯性試験を実施した。試験時間1000時間まで実施し、塗膜外観を目視で評価し、付着性を上記(2)の方法と同様の方法で評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
〇:膨れ、白亜化、クラック等の外観異常が無く、付着性が分類0〜1である。
△:膨れ、白亜化、クラック等の外観異常が無く、付着性が分類2〜3である。
×:膨れ、白亜化、クラック等の外観異常が見られる。付着性が分類4〜5である。
JIS A 1901:2015に準じ、小型チャンバーを用いたガスクロマトグラフィー測定によりインク層積層後の印刷物、及び表面保護層積層後の印刷物のモノマー放散速度を算出した。モノマー放散速度が1.0μg/m2・h以下であれば、モノマー放散量が少ないといえる。
1.20Lチャンバー内を温度28℃、湿度50%RH、換気回数0.5回/hに設定し、1時間安定化させた。
2. チャンバー内の空気を採取し、試験体をセットする前のモノマー検出量(バックグラウンド)を測定した。
3.試験体をチャンバー内にセットし、モノマーを2時間放散させた。測定は、試験体作製から1時間後に、試験体温度が28℃まで低下した時点で行った。
4.チャンバー内の空気を採取し、試験体を入れた後のモノマー検出量を測定した。
5.標準試薬から作成した検量線を用いてモノマー濃度を算出し、下式より各モノマーの放散速度を算出した。
(式)
EFa=Ct×n/L
EFa:単位面積当たりのモノマー放散速度(μg/m2・h)
n:換気回数(回/h)
Ct:経過時間tにおけるチャンバー内のモノマーの濃度
L: 試料負荷率(m2/m3)(試験片の表面積に対する小型チャンバー容積の比率)
Claims (4)
- 基材上に、重合性化合物を含む活性エネルギー線硬化性インクによるインク層を有し、該インク層の上に表面保護層を積層してなる印刷物であって、該インク層のモノマー放散速度が10.0μg/m2・h以下であり、該表面保護層形成後のモノマー放散速度が1.0μg/m2・h以下である印刷物。
- 前記インク層は、溶解度パラメータが9.50〜13.0であるエチレン性不飽和モノマー由来の少なくとも1種の構造単位を25〜85質量%含有する重合体を含むインク受理層上に設けられる請求項1記載の印刷物。
- 前記重合性化合物に含まれる単官能モノマーの割合が50質量%以上である請求項1または2に記載の印刷物。
- 前記活性エネルギー線硬化性インクに含まれる重合性モノマーの溶解度パラメータの質量平均値と、前記表面保護層を形成する組成物に含まれる有機溶剤成分の溶解度パラメータの差の絶対値が0.70以下である請求項1に記載の印刷物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018116088A JP7025288B2 (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 印刷物 |
PCT/JP2019/013322 WO2019189443A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-03-27 | 印刷物 |
CN201980020677.2A CN111902295B (zh) | 2018-03-30 | 2019-03-27 | 印刷物 |
US17/040,366 US11820165B2 (en) | 2018-03-30 | 2019-03-27 | Printed object |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018116088A JP7025288B2 (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 印刷物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019217680A true JP2019217680A (ja) | 2019-12-26 |
JP7025288B2 JP7025288B2 (ja) | 2022-02-24 |
Family
ID=69095133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018116088A Active JP7025288B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-06-19 | 印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7025288B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008087244A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | エンボス加工された印刷物の製造方法、及び、エンボス加工された印刷物 |
JP2010167334A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiren Co Ltd | 建築板の製造方法 |
WO2012133667A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 大日本塗料株式会社 | 複層塗膜及び該複層塗膜の製造方法 |
JP2013063570A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Seiren Co Ltd | 着色板の製造方法 |
JP2014172271A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Fujifilm Corp | 多層構成物、及び、多層構成物の製造方法 |
WO2014203853A1 (ja) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | 株式会社Dnpファインケミカル | 表面保護層組成物及びそれを用いた加飾体 |
WO2016104423A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 株式会社Dnpファインケミカル | 積層体、着色層付積層体、積層体の製造方法、着色層付積層体の製造方法、及びインク記録方法 |
WO2017119265A1 (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 |
-
2018
- 2018-06-19 JP JP2018116088A patent/JP7025288B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008087244A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | エンボス加工された印刷物の製造方法、及び、エンボス加工された印刷物 |
JP2010167334A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiren Co Ltd | 建築板の製造方法 |
WO2012133667A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 大日本塗料株式会社 | 複層塗膜及び該複層塗膜の製造方法 |
JP2013063570A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-11 | Seiren Co Ltd | 着色板の製造方法 |
JP2014172271A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Fujifilm Corp | 多層構成物、及び、多層構成物の製造方法 |
WO2014203853A1 (ja) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | 株式会社Dnpファインケミカル | 表面保護層組成物及びそれを用いた加飾体 |
WO2016104423A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 株式会社Dnpファインケミカル | 積層体、着色層付積層体、積層体の製造方法、着色層付積層体の製造方法、及びインク記録方法 |
WO2017119265A1 (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7025288B2 (ja) | 2022-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5885254B2 (ja) | 複層塗膜及び該複層塗膜の製造方法 | |
TW201231570A (en) | Colored aqueous UV curable coating composition | |
JP5797314B1 (ja) | 建築板の製造方法 | |
TW201832943A (zh) | 裝飾材及其製造方法 | |
JPWO2015119096A1 (ja) | 床材用活性エネルギー線硬化性組成物の硬化方法、及びその硬化方法を用いた硬化装置 | |
US11820165B2 (en) | Printed object | |
JP2023016900A (ja) | t-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレートを含有するコーティング組成物 | |
JP2017105877A (ja) | 床材用活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP2008081594A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用インク | |
JP7433888B2 (ja) | 電子線硬化型組成物を使用する塗装材料の製造方法 | |
JP6909753B2 (ja) | 印刷物 | |
JP2011256378A (ja) | プレコートメタル用活性エネルギー線硬化型塗料組成物、及びこれを用いたプレコートメタルの製造方法 | |
JP7068818B2 (ja) | インク受理層用塗料、塗膜、積層体、活性エネルギー線硬化性インク、及び塗料・インクセット | |
JP7002253B2 (ja) | 多孔質基材用光硬化性シーラー組成物、硬化被膜付き多孔質基材、該基材の製造方法、多孔質基材の目止め方法および着色多孔質基材の製造方法 | |
JP7025288B2 (ja) | 印刷物 | |
JP6353888B2 (ja) | 印刷層付き基材の製造方法 | |
JP2008222816A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、活性エネルギー線硬化型塗料および保護層の形成方法 | |
JP6864420B2 (ja) | 建築板及び塗料組成物 | |
JP7215125B2 (ja) | 積層体 | |
JP6657973B2 (ja) | 建材用インクジェットインク白色受理層用活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP2018172638A (ja) | 硬化性組成物及びこれを用いたフィルム、およびフィルムを用いた成形品 | |
JP2018003329A (ja) | 建築板及び塗料組成物 | |
JP2008222772A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、活性エネルギー線硬化型塗料および保護層の形成方法 | |
JP2022097872A (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2020016145A (ja) | 建築板及び塗料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210426 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210426 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20210428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210615 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210805 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211012 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211208 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20211208 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20211217 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20211221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7025288 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |