<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の斜視図、図2はパチンコ機10の主要な構成を分解して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PA内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技ホールの島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
遊技機本体12は、図2に示すように、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域PAが樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
遊技盤24の構成を図3に基づいて説明する。図3は遊技盤24の正面図である。
遊技盤24には、遊技領域PAの外縁の一部を区画するようにして内レール部25と外レール部26とが取り付けられており、これら内レール部25と外レール部26とにより誘導手段としての誘導レールが構成されている。樹脂ベース21において窓孔23の下方に取り付けられた遊技球発射機構27(図2参照)から発射された遊技球は誘導レールにより遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。
ちなみに、遊技球発射機構27は、誘導レールに向けて延びる発射レール27aと、後述する上皿55aに貯留されている遊技球を発射レール27a上に供給する球送り装置27bと、発射レール27a上に供給された遊技球を誘導レールに向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド27cとを備えている。前扉枠14に設けられた発射操作装置(又は操作ハンドル)28が回動操作されることによりソレノイド27cが駆動制御され、遊技球が発射される。
遊技盤24には、前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞部31、特電入賞装置32、第1作動装置33、第2作動装置34、スルーゲート35、可変表示ユニット36、特図ユニット37、普図ユニット38及びラウンド表示部39等がそれぞれ設けられている。
スルーゲート35への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞部31、特電入賞装置32、第1作動装置33及び第2作動装置34については、入球が発生すると所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、第1作動装置33への入球が発生した場合には、3個の賞球の払い出しが実行され、第2作動装置34への入球が発生した場合には、1個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞部31への入球が発生した場合には、10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置32への入球が発生した場合には、15個の賞球の払い出しが実行される。
なお、上記賞球個数は任意であり、例えば、第2作動装置34の方が第1作動装置33よりも賞球個数が少ないものの具体的な賞球個数が上記のものとは異なる構成としてもよく、第1作動装置33と第2作動装置34とで賞球個数を同一としてもよく、第2作動装置34の方が第1作動装置33よりも賞球個数が多い構成としてもよい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口24aが設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口24aを通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘24bが植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。
ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出される態様だけではなく、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出されることなく遊技領域PAの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口24aへの遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞部31、特電入賞装置32、第1作動装置33、第2作動装置34及びスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
遊技領域PAの中央部を含むようにして可変表示ユニット36が設けられている。当該可変表示ユニット36の周縁部が遊技盤24の表面よりもパチンコ機10前方に突出していることに起因して、遊技領域PAに発射された遊技球が流下可能な領域が区画されている。具体的には、遊技領域PAにおいて可変表示ユニット36の所定の高さ位置よりも上方の領域である上側領域PA1と、当該上側領域PA1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット36よりも左方の領域である左側領域PA2と、上側領域PA1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット36よりも右方の領域である右側領域PA3と、左側領域PA2及び右側領域PA3のそれぞれに対してその下方にて連続し可変表示ユニット36よりも下方の領域である下側領域PA4とに区画されている。
遊技者が第1発射操作として基準回動量未満である第1範囲の回動量で発射操作装置28の操作を行うことで、上側領域PA1において横方向の中央位置よりも左方にて遊技球が流下し出す。この場合、上側領域PA1→左側領域PA2→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。その一方、遊技者が第2発射操作として基準回動量以上である第2範囲の回動量で発射操作装置28の操作を行うことで、上側領域PA1において横方向の中央位置よりも右方にて遊技球が流下し出す。この場合、上側領域PA1→右側領域PA3→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。つまり、遊技者は発射操作装置28の回動操作量を調整することで、左側領域PA2及び右側領域PA3のうち左側領域PA2を遊技球が流下するように遊技を行うことができるとともに、右側領域PA3を遊技球が流下するように遊技を行うことができる。ちなみに、最大回動量で発射操作装置28の操作が行われた場合、上側領域PA1→右側領域PA3→下側領域PA4の順で遊技球が流下することとなる。
第1作動装置33は、下側領域PA4に設置されている。第1作動装置33は上向きに開放されており、第1作動装置33への遊技球の入球を阻止するための開閉部材といった部材は設けられていない。そして、同一の態様で遊技球が発射されている状況では遊技状態に依存することなく第1作動装置33への入賞確率は一定となっている。換言すれば、第1作動装置33は、遊技領域PAを当該第1作動装置33に向けて流下する遊技球が常時入球可能となっている。
第1作動装置33には、当該第1作動装置33に入賞した遊技球を検知することが可能な第1特図用検知センサ33aと、当該第1作動装置33に入賞した遊技球を検知することが可能な第2特図用検知センサ33bと、第1作動装置33に入賞した遊技球を第1特図用検知センサ33aの検知範囲へと続く通路領域及び第2特図用検知センサ33bの検知範囲へと続く通路領域のいずれかに振り分ける球振分機構33cとを備えている。球振分機構33cは、第1作動装置33に入賞した遊技球の流下経路において第1特図用検知センサ33aの検知範囲及び第2特図用検知センサ33bの検知範囲よりも上流側に設けられている。
球振分機構33cは電気駆動ではなく、第1作動装置33に入賞した遊技球が当接することにより受ける外力による機械的駆動により、第1特図用検知センサ33aの検知範囲に向けて遊技球を導出する状態と第2特図用検知センサ33bの検知範囲に向けて遊技球を導出する状態とのいずれかに切り換わる。具体的には、球振分機構33cは、第1振分状態となっている場合には第1作動装置33に入賞した遊技球を第1特図用検知センサ33aの検知範囲へと続く通路領域へと導出し、第2振分状態となっている場合には第1作動装置33に入賞した遊技球を第2特図用検知センサ33bの検知範囲へと続く通路領域へと導出する。球振分機構33cは第1振分状態となっている状況において第1作動装置33に入賞した遊技球が当接することで当該遊技球を第1特図用検知センサ33aの検知範囲へと続く通路領域に導出するとともに、当該遊技球の力を受けることで第1振分状態から第2振分状態に切り換えられる。また、球振分機構33cは第2振分状態となっている状況において第1作動装置33に入賞した遊技球が当接することで当該遊技球を第2特図用検知センサ33bの検知範囲へと続く通路領域に導出するとともに、当該遊技球の力を受けることで第2振分状態から第1振分状態に切り換えられる。したがって、第1作動装置33に入賞した遊技球は第1特図用検知センサ33a及び第2特図用検知センサ33bのいずれか一方に検知されるとともに、第1特図用検知センサ33aに検知される状況と第2特図用検知センサ33bに検知される状況とが基本的に交互に繰り返されることとなる。
但し、球振分機構33cの状態によっては第1特図用検知センサ33aの検知範囲及び第2特図用検知センサ33bの検知範囲のうち一方に複数の遊技球を連続して導出することが起こり得る。また、球振分機構33cの動作状態の切り換えが遊技球の力によって発生する構成に限定されることはなく、第1特図用検知センサ33aにて遊技球を検知した場合に球振分機構33cが第2振分状態に切り換わるとともに第2特図用検知センサ33bにて遊技球を検知した場合に球振分機構33cが第1振分状態に切り換わるように当該球振分機構33cが電気駆動される構成としてもよい。
第1特図用検知センサ33a及び第2特図用検知センサ33bは後述する主制御装置60と電気的に接続されている。主制御装置60は第1特図用検知センサ33a又は第2特図用検知センサ33bから受信する信号に基づき第1作動装置33への遊技球の入賞の有無を把握する。第1作動装置33に入賞した遊技球は第1特図用検知センサ33a及び第2特図用検知センサ33bのいずれかにて検知された後に遊技盤24の背面側に排出される。
第1作動装置33は可変表示ユニット36に形成されたステージ36aの真下に配置されている。また、可変表示ユニット36の左側部には導入口36bが設けられているとともに、可変表示ユニット36には当該導入口36bに入球した遊技球をステージ36a上に誘導する図示しない誘導通路が形成されている。当該誘導通路を介してステージ36a上に流入した遊技球であってステージ36aの横方向の中央部36cから可変表示ユニット36外に排出される遊技球は、第1作動装置33に入賞し易くなっている。
下側領域PA4において第1作動装置33が設けられている位置は、左側領域PA2を流下した遊技球が入球可能である位置であって、右側領域PA3を流下する遊技球が入球可能である位置となっている。これにより、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合、及び右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合のいずれであっても、第1作動装置33への入賞が可能となる。但し、ステージ36aへの遊技球の流入を可能とする導入口36bは可変表示ユニット36の左側部にのみ設けられているため、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合の方が右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合よりも第1作動装置33への入賞が発生し易くなっている。なお、これに限定されることはなく、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合及び右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合のいずれであっても、第1作動装置33への入賞が発生する確率が同一又は略同一である構成としてもよく、左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には第1作動装置33への入賞が発生し得る一方、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には第1作動装置33への入賞が発生しない構成としてもよい。
第2作動装置34は、右側領域PA3に配置されている。つまり、第2作動装置34は左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が不可であり、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が可能である。第2作動装置34には左右一対の可動片よりなるガイド片としての普電役物34aが設けられている。普電役物34aの閉鎖状態では遊技球が第2作動装置34に入賞できず、普電役物34aが開放状態となることで第2作動装置34への入賞が可能となる。普電役物34aを開閉させるための普電駆動部34b及び第2作動装置34に入賞した遊技球を検知する第2作動検知センサ34cはいずれも後述する主制御装置60と電気的に接続されている。主制御装置60から普電駆動部34bに駆動信号が送信されることで普電役物34aが開放状態となり、当該駆動信号の送信が停止されることで普電役物34aが閉鎖状態に復帰する。また、主制御装置60は第2作動検知センサ34cの検知結果に基づき第2作動装置34への入賞の有無を把握する。
右側領域PA3において第2作動装置34よりも遊技球の流下方向の上流側に、スルーゲート35が設けられている。つまり、スルーゲート35は左側領域PA2を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が不可であり、右側領域PA3を遊技球が流下するように発射操作装置28が操作されている場合には入賞が可能である。スルーゲート35は縦方向に貫通した貫通孔を有しており、この貫通孔を遊技球が通過することによりスルーゲート35への入賞が発生することとなる。したがって、スルーゲート35に入賞した遊技球は遊技領域PAの流下を継続することとなる。スルーゲート35にはスルー検知センサ35aが設けられており、スルー検知センサ35aによりスルーゲート35に入賞した遊技球が検知される。スルー検知センサ35aは後述する主制御装置60と電気的に接続されており、主制御装置60はスルー検知センサ35aから受信する信号に基づきスルーゲート35への入賞の有無を把握する。
スルーゲート35への入賞に基づき第2作動装置34の普電役物34aが閉鎖状態から開放状態に切り換えられる。具体的には、スルーゲート35への入賞をトリガとして内部抽選が行われるとともに、遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である左下の隅部に設けられた普図ユニット38の普図表示部38aにて表示態様の切換表示が行われる。そして、内部抽選の結果が電役開放当選であり当該結果に対応した停止結果が表示されて普図表示部38aの変動表示が終了された場合に普電開放状態へ移行する。普電開放状態では、普電役物34aが所定の態様で開放状態となる。
なお、普図表示部38aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部38aにて切換表示される対象としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
普図ユニット38において、普図表示部38aに隣接した位置には、普図保留表示部38bが設けられている。遊技球がスルーゲート35に入賞した個数は最大4個まで保留され、普図保留表示部38bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞をトリガとして当たり抽選が行われる。そして、当該抽選結果は特図ユニット37及び可変表示ユニット36の図柄表示装置41における表示演出を通じて明示される。
特図ユニット37について詳細には、特図ユニット37は遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられている。特図ユニット37には、第1特図表示部37aと、第2特図表示部37bとが設けられている。第1特図表示部37aの表示領域は図柄表示装置41の表示面よりも狭く、同様に、第2特図表示部37bの表示領域は図柄表示装置41の表示面よりも狭い。さらに、第1特図表示部37aと第2特図表示部37bとを合わせた表示領域の面積も図柄表示装置41の表示面よりも狭い。
第1特図表示部37aでは、第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて遊技球が検知されたことをトリガとして当たり抽選が行われることで表示態様の切換表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。また、第2特図表示部37bでは、第1作動装置33の第2特図用検知センサ33bにて遊技球が検知されたこと又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて遊技球が検知されたことをトリガとして当たり抽選が行われることで表示態様の切換表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。
なお、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bにて切換表示される対象としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。
特図ユニット37において、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bに隣接した位置には、第1特図保留表示部37c及び第2特図保留表示部37dが設けられている。第1特図表示部37aにおける表示態様の切換表示を新たに開始させることができない状況において第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて検知された遊技球の個数は第1特図側保留情報として最大4個まで保留され、第1特図保留表示部37cの点灯によって第1特図側保留情報の保留個数が表示されるようになっている。また、第2特図表示部37bにおける表示態様の切換表示を新たに開始させることができない状況において第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて検知された遊技球の個数は第2特図側保留情報として最大4個まで保留され、第2特図保留表示部37dの点灯によって第2特図側保留情報の保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置41について詳細には、図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置41では、第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて遊技球が検知されたことに基づき第1特図表示部37aにて表示態様の切換表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われるとともに、第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて遊技球が検知されたことに基づき第2特図表示部37bにて表示態様の切換表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われる。なお、図柄表示装置41では、第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞をトリガとした表示演出だけでなく、当たり当選となった後に移行する開閉実行モード中の表示演出などが行われる。
図柄表示装置41にて図柄の変動表示が行われる場合の表示内容について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。図4は図柄表示装置41にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図5は図柄表示装置41の表示面を示す図である。
図4(a)〜図4(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図5(a)に示すように、図柄表示装置41の表示面には、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対して、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、図柄表示装置41の表示面では、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。
図5(b)に示すように、図柄表示装置41の表示面は、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、図柄表示装置41の表示面には、図5(a)に示すように、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。
第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞に基づいて図柄表示装置41の表示面において図柄の変動表示が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように移動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に移動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で終了される。この場合、待機表示とは図柄が図柄列Z1〜Z3のスクロール方向の所定位置に留まっているように表示されるものの当該スクロール方向とは異なる方向に往復動又はサイズの拡大・縮小を行っているように表示されることである。また、静止表示とは図柄が図柄列Z1〜Z3のスクロール方向の所定位置にて表示態様を変化させることなく表示されることである。また、図柄が静止表示される場合、内部抽選の結果が後述する大当たり結果である場合にはいずれかの有効ラインに同一の図柄の組合せが形成される。
なお、いずれかの作動装置33,34への入賞に基づいて、いずれかの特図表示部37a,37b及び図柄表示装置41にて変動表示が開始され、所定の結果を表示して変動表示が終了されるまでが遊技回の1回に相当する。また、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置41にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
図柄表示装置41の表示面の下部には、図5(a)及び図5(b)に示すように、第1特図表示部37aについての第1特図側保留情報の保留個数及び第2特図表示部37bについての第2特図側保留情報の保留個数の合計個数を遊技者に認識可能とさせるための表示が行われる保留表示領域41aが設定されている。保留表示領域41aには特図側保留情報(第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報)の合計個数の数に対応する個数の保留単位画像GRが表示される。当該保留単位画像GRは、第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のいずれに対応しているのかを区別することなく表示される。つまり、保留表示領域41aにおいては第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報を区別することなく、第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報の合計個数の数に対応する個数の保留単位画像GRが表示される。なお、これに限定されることはなく第1特図側保留情報に対応する保留単位画像GRと第2特図側保留情報に対応する保留単位画像GRとで表示態様(色、形状及びサイズの少なくとも一つ)が異なる構成としてもよい。
第1特図表示部37aについての保留個数の上限個数は4個であるとともに第2特図表示部37bについての保留個数の上限個数は4個であるため、上記合計個数の上限個数は8個となる。したがって、上記合計個数が8個である場合には図5(a)及び図5(b)に示すように保留単位画像GRが横並びで8個表示されることとなる。そして、上記合計個数が1個減少する度に右側の保留単位画像GRから順次表示されなくなり、例えば上記合計個数が4個である場合には左側から4個の保留単位画像GRが表示され、上記合計個数が1個である場合には左端の1個の保留単位画像GRのみが表示される。
第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり結果が選択された場合には、特電入賞装置32への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。特電入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、図3に示すように当該大入賞口を開閉する開閉扉32aを備えている。開閉扉32aは、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉32aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、大当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。
開閉実行モードにおいて発生するラウンド遊技の回数を表示するための表示部として特図ユニット37にはラウンド表示部39が設けられている。ラウンド表示部39には、開閉実行モードにおいて発生するラウンド遊技の回数が表示される。開閉実行モードは、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行される。ラウンド遊技とは、予め定められた開放継続期間が経過するまで特電入賞装置32が開放されること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置32に入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。具体的には、各ラウンド遊技では特電入賞装置32が1回開放されるとともに、その1回開放される場合における開放継続期間は29秒に設定されている。また、1回のラウンド遊技の上限個数は10個に設定されている。本パチンコ機10では、発射操作装置28が遊技者により操作されている状況では0.6secに1個の遊技球が遊技領域PAに向けて発射されるように遊技球発射機構27が駆動制御される。そうすると、各ラウンド遊技においては、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続期間が設定されていることとなる。後述する第1大当たり結果又は後述する第2大当たり結果となった場合にはラウンド遊技が8回行われる開閉実行モードに移行し、後述する第3大当たり結果となった場合にはラウンド遊技が16回行われる開閉実行モードに移行する。ラウンド表示部39では、そのラウンド遊技の回数の表示又はそれに対応した表示がなされる。また、このラウンド表示部39における表示は、開閉実行モードが開始される場合に開始され、開閉実行モードが終了されて新たな遊技回が開始される場合に終了される。
図2に示すように、上記構成の遊技盤24が樹脂ベース21に取り付けられてなる内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域PAのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部51が形成されている。窓部51は、略楕円形状をなし、窓パネル52が嵌め込まれている。窓パネル52は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネル52を通じて遊技領域PAを視認可能であれば有色透明に形成されていてもよい。
窓部51の上方には表示発光部53が設けられている。また、遊技状態に応じた効果音などが出力される左右一対のスピーカ部54が設けられている。また、窓部51の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部55と下側膨出部56とが上下に並設されている。上側膨出部55内側には上方に開口した上皿55aが設けられており、下側膨出部56内側には同じく上方に開口した下皿56aが設けられている。上皿55aは、後述する払出装置76より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構27側へ導くための機能を有する。また、下皿56aは、上皿55a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図2に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、遊技の主たる制御を司る主制御装置60が搭載されている。主制御装置60は主制御基板が基板ボックスに収容されてなる。なお、基板ボックスに、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御装置60を含めて内枠13の背面側を覆うようにして裏パックユニット15が設置されている。裏パックユニット15は、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック72を備えており、当該裏パック72に対して、払出機構部73及び制御装置集合ユニット74が取り付けられている。
払出機構部73は、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク75と、当該タンク75に貯留された遊技球を払い出すための払出装置76とを備えている。払出装置76より払い出された遊技球は、当該払出装置76の下流側に設けられた払出通路を通じて、上皿55a又は下皿56aに排出される。なお、払出機構部73には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチを有する裏パック基板が搭載されている。
制御装置集合ユニット74は、払出装置76を制御する機能を有する払出制御装置77と、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力されるとともに遊技者による発射操作装置28の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる電源・発射制御装置78とを備えている。これら払出制御装置77と電源・発射制御装置78とは、払出制御装置77がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
<パチンコ機10の電気的構成>
図6は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65とを具備している。主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65が接続されているとともに、払出制御装置77が接続されている。停電監視基板65には、動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置78が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
MPU62の入力ポートには、各種入賞検知センサ33a,33b,34c,35a(以下、各種入賞検知センサ33a〜35a)といった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ33a〜35aには、第1作動装置33の第1特図用検知センサ33a及び第2特図用検知センサ33b、第2作動装置34の第2作動検知センサ34c、並びにスルーゲート35のスルー検知センサ35aが含まれている。なお、MPU62の入力ポートには上記以外にも一般入賞部31に入賞した遊技球を検知するセンサ及び特電入賞装置32に入賞した遊技球を検知するセンサが含まれる。また、MPU62の入力ポートには払出制御装置77が接続されている。払出制御装置77からは遊技球の払い出しに関する各種コマンド及び信号を受信する。
MPU62の出力ポートには、停電監視基板65、払出制御装置77及び音声発光制御装置80が接続されている。払出制御装置77には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。払出制御装置77は賞球コマンドを受信した場合、その賞球コマンドに対応する個数の遊技球が払い出されるように払出装置76を駆動制御する。音声発光制御装置80には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。なお、音声発光制御装置80は図柄表示装置41の背面側に設けられている。
MPU62の出力ポートには、特電入賞装置32の開閉扉32aを開閉動作させる特電駆動部32b、第2作動装置34の普電役物34aを開閉動作させる普電駆動部34b、特図ユニット37及び普図ユニット38が接続されている。ちなみに、特図ユニット37には、第1特図表示部37a、第2特図表示部37b、第1特図保留表示部37c、第2特図保留表示部37d及びラウンド表示部39が設けられているが、これらの全てがMPU62の出力ポートに接続されている。同様に、普図ユニット38には、普図表示部38a及び普図保留表示部38bが設けられているが、これらの全てがMPU62の出力ポートに接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部及び各種表示部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては特電入賞装置32が開閉されるように、MPU62において特電駆動部32bの駆動制御が実行される。また、普電役物34aの開放状態当選となった場合には、普電役物34aが開閉されるように、MPU62において普電駆動部34bの駆動制御が実行される。また、遊技回及び開閉実行モードに際しては、MPU62において特図ユニット37の表示制御が実行される。また、普電役物34aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において普図ユニット38の表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源・発射制御装置78とを中継し、また電源・発射制御装置78から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置77は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置76により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置78は、例えば、遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置77等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源・発射制御装置78にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源・発射制御装置78は遊技球発射機構27の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構27は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置80は、MPU82が搭載された音声発光制御基板81を備えている。MPU82には、当該MPU82により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM83と、そのROM83内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM84と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
MPU82では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、遊技回や開閉実行モードなどにおいて実行する演出の内容を決定する。そして、その決定した内容に対応した動作が行われるように、前扉枠14に設けられた表示発光部53の発光制御を行うとともに、前扉枠14に設けられたスピーカ部54の音出力制御を行う。
MPU82は、表示制御装置90と電気的に接続されている。MPU82は、主制御装置60から受信したコマンドに基づき決定した演出の内容を含むコマンド、及び主制御装置60から受信したコマンドに対応した報知の内容を含むコマンドを表示制御装置90に送信する。なお、表示制御装置90は、音声発光制御装置80を介することなく主制御装置60からコマンド受信を行う構成とはなっておらず、主制御装置60との関係では音声発光制御装置80よりも通信方向の下流側に存在していると言える。また、表示制御装置90は音声発光制御装置80とともに図柄表示装置41の背面側に設けられている。
表示制御装置90は、プログラムROM93及びワークRAM94が複合的にチップ化された素子であるMPU92と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)95と、キャラクタROM96と、ビデオRAM97とがそれぞれ搭載された表示制御基板91を備えている。MPU92は、音声発光制御装置80から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP95の制御(具体的にはVDP95に対する内部コマンドの生成)を実施する。プログラムROM93は、MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM94は、MPU92による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
VDP95は、図柄表示装置41に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP95はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP95は、MPU92、ビデオRAM97等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM97に記憶させる画像データを、キャラクタROM96から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置41に表示させる。キャラクタROM96は、図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM96には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。ビデオRAM97は、図柄表示装置41に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM97の内容を書き替えることに基づき図柄表示装置41の表示内容が変更される。
なお、以下の説明では説明の便宜上、主制御装置60のMPU62、ROM63及びRAM64をそれぞれ主側MPU62、主側ROM63及び主側RAM64といい、音声発光制御装置80のMPU82、ROM83及びRAM84をそれぞれ音光側MPU82、音光側ROM83及び音光側RAM84といい、表示制御装置90のMPU92、プログラムROM93及びワークRAM94をそれぞれ表示側MPU92、表示側ROM93及び表示側RAM94という。
<主側MPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主側MPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図7を用いて説明する。
主側MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、当たり発生抽選、第1特図表示部37aの表示の設定、第2特図表示部37bの表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、普図表示部38aの表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、大当たり結果の発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、各特図表示部37a,37b及び図柄表示装置41における遊技回の表示継続期間を決定する際に使用する変動種別カウンタCSと、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIとを用いることとしている。さらに、第2作動装置34の普電役物34aを普電開放状態とするか否かの抽選に使用する普電乱数カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CS,CINI,C4は、主側RAM64の抽選用カウンタエリア101に設けられている。
各カウンタC1〜C3,CS,CINI,C4は、その更新の都度前回値に「1」が加算され、最大値に達した後「0」に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各数値情報は、第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞が発生した場合に、特図保留エリア102に格納される。特図保留エリア102は、保留用エリア103と、特図用の実行エリア119とを備えている。
保留用エリア103は、第1エリア111、第2エリア112、第3エリア113、第4エリア114、第5エリア115、第6エリア116、第7エリア117及び第8エリア118を備えている。第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各数値情報が特図側保留情報(第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報)として、いずれかのエリア111〜118に格納される。この場合、第1エリア111〜第8エリア118には、遊技回を新たに開始させることができない状況において第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞が発生した場合に、第1エリア111→第2エリア112→第3エリア113→第4エリア114→第5エリア115→第6エリア116→第7エリア117→第8エリア118の順に特図側保留情報が時系列で格納されていく。このように8個のエリア111〜118が設けられていることにより、第1作動装置33又は第2作動装置34への遊技球の入賞履歴が最大8個まで保留記憶されるようになっている。
第1〜第8エリア111〜118のそれぞれには識別用エリア111a〜118aが設けられている。各識別用エリア111a〜118aには第1〜第8エリア111〜118のうち対応するエリアに第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のいずれが格納されているのかを示す識別情報が格納される。第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて遊技球が検知されたことに基づいて特図側保留情報が取得される場合、その特図側保留情報は第1特図側保留情報となる。したがって、第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて遊技球が検知されたことに基づき特図側保留情報が取得される場合には、第1〜第8エリア111〜118のうち当該特図側保留情報が記憶される識別用エリア111a〜118aには第1特図側保留情報であることを示す情報が記憶される。また、第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて遊技球が検知されたことに基づき特図側保留情報が取得される場合には、第1〜第8エリア111〜118のうち当該特図側保留情報が記憶される識別用エリア111a〜118aには第2特図側保留情報であることを示す情報が記憶される。
上記のとおり保留用エリア103には第1〜第8エリア111〜118が設けられていることにより、第1作動装置33又は第2作動装置34への遊技球の入賞履歴が最大8個まで保留記憶されるが、第1特図側保留情報が保留記憶される上限個数は4個に設定されているとともに第2特図側保留情報が保留記憶される上限個数も4個に設定されている。したがって、既に第1特図側保留情報が4個保留記憶されている状況において第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて遊技球が検知された場合には、保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の合計個数が8個未満であったとしても第1特図側保留情報の新たな保留記憶は行われない。同様に、既に第2特図側保留情報が4個保留記憶されている状況において第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて遊技球が検知された場合には、保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の合計個数が8個未満であったとしても第2特図側保留情報の新たな保留記憶は行われない。
なお、保留用エリアにおいて保留記憶可能な数は、8個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は9個以上といったように他の複数であってもよい。また、保留記憶可能な第1特図側保留情報の数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく単数であってもよい。また、保留記憶可能な第2特図側保留情報の数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく単数であってもよい。また、第1特図側保留情報と第2特図側保留情報とで保留記憶可能な上限個数が同一である構成に限定されることはなく、これら上限個数が異なる構成であってもよい。
特図用の実行エリア119は、いずれかの特図表示部37a,37bにて変動表示を開始する際に、特図用の当否判定や種別判定などを行う対象の特図側保留情報が格納されるエリアである。具体的には、いずれかの特図表示部37a,37bにて変動表示を開始する場合には、保留用エリア103における第1エリア111に格納された特図側保留情報が特図用の実行エリア119に移動される。この場合に、特図用の実行エリア119への特図側保留情報の移動対象となる第1エリア111の識別用エリア111aに第1特図側保留情報であることを示す情報が設定されている場合には、第1特図表示部37aが変動表示の開始対象となる。一方、特図用の実行エリア119への特図側保留情報の移動対象となる第1エリア111の識別用エリア111aに第2特図側保留情報であることを示す情報が設定されている場合には、第2特図表示部37bが変動表示の開始対象となる。
普電乱数カウンタC4に対応した情報は、スルーゲート35への入賞が発生した場合に、普図保留エリア121に格納される。普図保留エリア121は、第1エリア122a、第2エリア122b、第3エリア122c及び第4エリア122dを備えており、スルーゲート35への入賞履歴に合わせて、普電乱数カウンタC4の数値情報が普図側保留情報として、いずれかのエリア122a〜122dに格納される。この場合、第1エリア122a〜第4エリア122dには、普図表示部38aにおける変動表示を新たに開始させることができない状況においてスルーゲート35への入賞が発生した場合に、第1エリア122a→第2エリア122b→第3エリア122c→第4エリア122dの順に数値情報が時系列で格納されていく。このように4つのエリア122a〜122dが設けられていることにより、スルーゲート35への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、普図保留エリア121において保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
普図保留エリア121には、普図用の実行エリア123が設けられている。普図用の実行エリア123は、普図表示部38aにて変動表示を開始する際に、サポート用の当否判定を行う対象の普図側保留情報が格納されるエリアである。具体的には、普図表示部38aの変動表示を開始する際には、普図保留エリア121の第1エリア122aに格納された普図側保留情報が普図用の実行エリア123に移動される。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
まず、普電乱数カウンタC4について説明する。普電乱数カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。普電乱数カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングで主側RAM64の普図保留エリア121に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された普電乱数カウンタC4の値によって普電役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
本パチンコ機10では、普電役物34aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域PAに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、第2作動装置34の普電役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとが設定されている。
高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとでは、普電乱数カウンタC4を用いた普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、普電開放状態当選となった際に普電役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放期間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて普電開放状態当選となり普電役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖期間は、1回の開放期間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で最低限確保される確保期間(すなわち、普図表示部38aにおける1回の表示継続期間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも第2作動装置34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、第2作動装置34よりも第1作動装置33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、第1作動装置33よりも第2作動装置34への入賞が発生する確率が高くなる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに普電開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保期間(例えば、スルーゲート35への入賞に基づき普図表示部38aにて実行される変動表示の期間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保期間が選択され易い又は平均の確保期間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放期間を長くする、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保期間を短くする、係る確保期間の平均期間を短くする及び当選確率を高くすることのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
普電乱数カウンタC4を用いた普電開放抽選において普電開放状態当選となった場合、普電開放状態となる。当該普電開放状態は、予め定められた回数の普電役物34aの開閉が行われた場合又は予め定められた上限個数の遊技球が第2作動装置34に入賞にした場合に終了する。これらの内容について具体的には、低頻度サポートモード及び高頻度サポートモードのいずれであっても上記上限個数は10個で共通している。一方、普電役物34aの開閉回数は低頻度サポートモードであれば1回であるのに対して、高頻度サポートモードであれば当該低頻度サポートモードの場合よりも多い複数回であり具体的には3回となっている。また、普電役物34aの1回の開放期間は低頻度サポートモードであれば1secであるのに対して高頻度サポートモードであれば2secとなっている。
次に、当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて検知されたタイミングで第1特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納され、遊技球が第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて検知されたタイミングで第2特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納される。そして、この格納された当たり乱数カウンタC1の値を利用して当否判定が行われる。
当否判定に際して当選となる乱数の値は、主側ROM63に当否テーブルとして記憶されている。当否テーブルには、当否結果として、大当たり結果と、外れ結果とが設定されている。大当たり結果は、特電入賞装置32が開閉制御される開閉実行モードへの移行契機となるとともに、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方の移行契機となり得る当否結果である。外れ結果は、開閉実行モードへの移行契機とならずに、さらに当否抽選モード及びサポートモードについても移行契機とならない当否結果である。
当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブルと高確率モード用の当否テーブルとが存在している。つまり、本パチンコ機10は、第1特図側保留情報と第2特図側保留情報とで、同一の当否テーブルが参照されるとともに、いずれの場合であっても、当否抽選における当否抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが存在している。
各当否テーブルについて具体的に説明すると、低確率モード用の当否テーブルは、大当たり結果となる乱数の値は7個である。そして、それ以外が、外れ結果となる乱数の値である。高確率モード用の当否テーブルは、大当たり結果となる乱数の値の数は低確率モード用の当否テーブルの場合よりも多く設定されており、具体的には60個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
なお、低確率モードよりも高確率モードの方が大当たり結果となる確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり結果となる当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜99の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて検知されたタイミングで第1特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納され、遊技球が第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて検知されたタイミングで第2特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納される。そして、この格納された大当たり種別カウンタC2の値を利用して大当たり結果の種別判定が行われる。
大当たり種別カウンタC2に対する大当たり結果の種類の振分先は、主側ROM63に種別テーブルとして記憶されている。種別テーブルの内容について図8(a)及び図8(b)を用いて説明する。図8(a)及び図8(b)に示すように、種別テーブルには、大当たり結果の種類として、第1大当たり結果と、第2大当たり結果と、第3大当たり結果とが設定されている。
第1大当たり結果では、ラウンド遊技が8回発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても高確率モードとなる。この高確率モードは開閉実行モードの終了後において8回の遊技回が消化されるまで継続し、8回の遊技回が消化された場合には当否抽選モードが低確率モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる。この高頻度サポートモードは開閉実行モードの終了後において25回の遊技回が消化されるまで継続し、25回の遊技回が消化された場合にはサポートモードが低頻度サポートモードとなる。つまり、開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となり、8回の遊技回が消化された後であって25回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となる。
なお、開閉実行モードの実行後に8回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまで継続する高確率モードとなる。また、開閉実行モードの実行後に25回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には当該新たに発生した大当たり結果に対応する回数の遊技回が消化されるまで継続する高頻度サポートモードとなる。
第2大当たり結果では、ラウンド遊技が8回発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても高確率モードとなる。この高確率モードは開閉実行モードの終了後において8回の遊技回が消化されるまで継続し、8回の遊技回が消化された場合には当否抽選モードが低確率モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる。この高頻度サポートモードは開閉実行モードの終了後において50回の遊技回が消化されるまで継続し、50回の遊技回が消化された場合にはサポートモードが低頻度サポートモードとなる。つまり、開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となり、8回の遊技回が消化された後であって50回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となる。
なお、開閉実行モードの実行後に8回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまで継続する高確率モードとなる。また、開閉実行モードの実行後に50回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には当該新たに発生した大当たり結果に対応する回数の遊技回が消化されるまで継続する高頻度サポートモードとなる。
第3大当たり結果では、ラウンド遊技が16回発生する開閉実行モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前の当否抽選モードがいずれであっても高確率モードとなる。この高確率モードは開閉実行モードの終了後において8回の遊技回が消化されるまで継続し、8回の遊技回が消化された場合には当否抽選モードが低確率モードとなる。また、開閉実行モードの終了後には、開閉実行モード移行前のサポートモードがいずれであっても高頻度サポートモードとなる。この高頻度サポートモードは開閉実行モードの終了後において50回の遊技回が消化されるまで継続し、50回の遊技回が消化された場合にはサポートモードが低頻度サポートモードとなる。つまり、開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが高確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となり、8回の遊技回が消化された後であって50回の遊技回が消化されるまでは当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態となる。
なお、開閉実行モードの実行後に8回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には8回の遊技回が消化されるまで継続する高確率モードとなる。また、開閉実行モードの実行後に50回の遊技回が消化される前にいずれかの大当たり結果となった場合、この新たに発生した大当たり結果を契機とした開閉実行モードの終了後には当該新たに発生した大当たり結果に対応する回数の遊技回が消化されるまで継続する高頻度サポートモードとなる。
上記のとおり第1大当たり結果、第2大当たり結果及び第3大当たり結果のいずれであっても開閉実行モードの終了後には高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態となる。高確率モードは大当たり結果の種類に関係なく開閉実行モードが終了した後に8回の遊技回が消化された場合に終了される。この場合に、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶可能な特図側保留情報の個数は8個となっている。つまり、開閉実行モードが終了した後に高確率モードが維持される遊技回の回数は保留記憶可能な特図側保留情報の個数以上となっている。したがって、開閉実行モードが終了した時点において保留記憶されている特図側保留情報は全て高確率モードである状況において消化されることとなる。
第1大当たり結果、第2大当たり結果及び第3大当たり結果のうち、第1大当たり結果及び第2大当たり結果は開閉実行モードにおけるラウンド遊技の回数が8回であるのに対して第3大当たり結果は開閉実行モードにおけるラウンド遊技の回数が16回である。また、開閉実行モードの終了後において高頻度サポートモードが維持される遊技回の回数は、第1大当たり結果は25回であるのに対して、第2大当たり結果及び第3大当たり結果は50回である。したがって、第3大当たり結果が最も有利であり、その次に第2大当たり結果が有利であり、第1大当たり結果の有利度が最も低い。
種別テーブルとしては、図8(a)及び図8(b)に示すように、第1特図側保留情報の種別判定に際して使用される第1特図用の種別テーブルと、第2特図側保留情報の種別判定に際して使用される第2特図用の種別テーブルとが設定されている。第1特図用の種別テーブル及び第2特図用の種別テーブルのいずれであっても振分対象となる大当たり結果の種類は第1大当たり結果、第2大当たり結果及び第3大当たり結果のいずれかとなっている。この場合に、第1特図用の種別テーブルでは、「0〜99」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜39」が第1大当たり結果に対応しており、「40〜79」が第2大当たり結果に対応しており、「80〜99」が第3大当たり結果に対応している。一方、第2特図用の種別テーブルでは、「0〜99」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜29」が第1大当たり結果に対応しており、「30〜79」が第2大当たり結果に対応しており、「80〜99」が第3大当たり結果に対応している。第1特図用の種別テーブルと第2特図用の種別テーブルとで第3大当たり結果が選択される確率は同一であるものの、第2特図用の種別テーブルの場合、第1特図用の種別テーブルよりも第1大当たり結果が選択される確率が低く第2大当たり結果が選択される確率が高く設定されている。したがって、大当たり結果の発生当選となった場合に選択され得る大当たり結果の種類としては、第1特図側保留情報を契機とする場合よりも、第2特図側保留情報を契機とする場合の方が遊技者にとって有利である。但し、有利度が第1特図側保留情報と第2特図側保留情報とで同一又は略同一である構成としてもよく、第1特図側保留情報の方が第2特図側保留情報よりも有利度が高い構成としてもよい。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて検知されたタイミングで第1特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納され、遊技球が第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて検知されたタイミングで第2特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納される。
ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置41における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には、図柄表示装置41に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、図柄表示装置41の表示面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
予告表示には、図柄表示装置41において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示はリーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示が行われる場合の方がリーチ表示が行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組合せが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、外れ結果に対応した遊技回では、当該遊技回の開始契機となった特図側保留情報におけるリーチ乱数カウンタC3の値が主側ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに記憶されているリーチ対応の値に対応している場合に実行される。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主側MPU62において行うのではなく、音光側MPU82において行われる。この場合、音光側MPU82では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置41にて遊技回用演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは定期的に更新され、遊技球が第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aにて検知されたタイミングで第1特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納され、遊技球が第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cにて検知されたタイミングで第2特図側保留情報の一部の情報として保留用エリア103に格納される。変動種別カウンタCSは、第1特図表示部37a、第2特図表示部37b及び図柄表示装置41における遊技回の表示継続期間を主側MPU62において決定する上で用いられる。
<主側MPU62における前提となる処理構成について>
次に、主側MPU62にて遊技を進行させるために実行される各処理を説明する。かかる主側MPU62の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。
<メイン処理>
まず、図9のフローチャートを参照しながらメイン処理を説明する。
まず電源投入ウェイト処理を実行する(ステップS101)。当該電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてから1secが経過するまで次の処理に進行することなく待機する。その後、主側RAM64のアクセスを許可するとともに(ステップS102)、主側MPU62の内部機能レジスタの設定を行う(ステップS103)。
その後、電源・発射制御装置78に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し(ステップS104)、主側RAM64の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS105)。また、チェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し(ステップS106)、そのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する(ステップS107)。
本パチンコ機10では、例えば遊技ホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、主側RAM64の初期化として当該主側RAM64をクリアする。その後、ステップS109に進む。
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といった主側RAM64の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置80に送信する。
その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、主側MPU62はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが、1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余期間が生じることとなる。この残余期間は各タイマ割込み処理の処理完了タイミングに応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。
残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、主側RAM64の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値を超えた際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。
<タイマ割込み処理>
次に、図10のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。タイマ割込み処理は4ミリ秒周期で繰り返し起動される。
まず停電情報記憶処理を実行する(ステップS201)。停電情報記憶処理では、停電監視基板65から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。
その後、抽選用乱数更新処理を実行する(ステップS202)。抽選用乱数更新処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電乱数カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値を超えた際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。
その後、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する(ステップS205)。当該不正検知処理では、複数種類の事象の発生を監視し、所定の事象が発生していることを確認することで、主側RAM64に設けられた遊技停止用フラグに「1」をセットする。
その後、上記遊技停止用フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定する(ステップS206)。ステップS206にて否定判定をした場合に、ステップS207以降の処理を実行する。
ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部32b,34bに行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置32を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電駆動部32bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第2作動装置34の普電役物34aを開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には普電駆動部34bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。
続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。
続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサ33a〜35aを含めた各種検知センサから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞部31、特電入賞装置32、第1作動装置33、第2作動装置34及びスルーゲート35への入球の有無を特定する処理を実行する。
続くステップS210では、主側RAM64に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。
続くステップS211では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置28に対して発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。
続くステップS212では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサ33a〜35aの断線確認や、遊技機本体12及び前扉枠14の開放確認を行う。
続くステップS213では、遊技回の実行制御、及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理の処理内容については後に詳細に説明する。
続くステップS214では、普図普電制御処理を実行する。普図普電制御処理では、スルーゲート35への入賞が発生している場合に普電乱数カウンタC4の数値情報を取得するための処理を実行するとともに、当該数値情報が記憶されている場合にその数値情報について普電開放抽選を行い、さらにその普電開放抽選を契機として普図表示部38aにて普図用の演出を行うための処理を実行する。また、普電開放抽選の結果に基づいて、第2作動装置34の普電役物34aを開閉させる処理を実行する。普図普電制御処理では、サポートモードが低頻度サポートモードであれば低頻度サポートモードに対応する制御を行い、サポートモードが高頻度サポートモードであれば高頻度サポートモードに対応する制御を行う。但し、開閉実行モードにおいては当該開閉実行モード移行前のサポートモードに関係なく低頻度サポートモードに対応する制御を行う。
続くステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、第1特図表示部37aに係る第1特図側保留情報の増減個数を第1特図保留表示部37cに反映させるための出力情報の設定、第2特図表示部37bに係る第2特図側保留情報の増減個数を第2特図保留表示部37dに反映させるための出力情報の設定、及び普図表示部38aに係る普図側保留情報の増減個数を普図保留表示部38bに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部38aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS215では、直前のステップS213の処理結果に基づいて、ラウンド表示部39の表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。
続くステップS216では、払出制御装置77から受信したコマンド及び信号の内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS217では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。続くステップS218では、今回のタイマ割込み処理にて実行された各種処理の処理結果に応じた外部信号の出力の開始及び終了を制御するための外部情報設定処理を実行する。
ステップS206にて肯定判定をした場合、又はステップS207〜ステップS218の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<特図特電制御処理>
次に、主側MPU62のタイマ割込み処理(図10)におけるステップS213にて実行される特図特電制御処理について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
特図特電制御処理では、第1作動装置33又は第2作動装置34への入賞が発生している場合に特図側保留情報を取得するための処理を実行するとともに、特図側保留情報が記憶されている場合にその特図側保留情報について当否判定を行い、さらにその当否判定を契機として遊技回用演出を行うための処理を実行する。また、当否判定の結果に基づいて、遊技回用演出の実行後に開閉実行モードに移行させる処理を実行するとともに、開閉実行モード中及び開閉実行モード終了時の処理を実行する。
具体的には、まず保留情報の取得処理を実行する(ステップS301)。図12は保留情報の取得処理を示すフローチャートである。第1作動装置33の第1特図用検知センサ33aがONとなっている場合(ステップS401:YES)、保留用エリア103に保留記憶されている第1特図側保留情報の数が上限個数に達しているか否かを判定する(ステップS402)。具体的には、保留用エリア103における第1〜第8エリア111〜118の各識別用エリア111a〜118aのうち第1特図側保留情報に対応する情報が記憶されているエリアが4個存在しているか否かを判定する。
ステップS402にて否定判定をした場合、第1特図側保留情報の取得処理を実行する(ステップS403)。当該取得処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、保留用エリア103における第1〜第8エリア111〜118のうちいずれの特図側保留情報も記憶されていない最上位側のエリアに記憶する。また、当該取得処理では、記憶対象となったエリア111〜118に対応する識別用エリア111a〜118aに第1特図側保留情報に対応する情報を記憶させる。
その後、先特定処理を実行する(ステップS404)。この先特定処理では、今回取得した第1特図側保留情報が低確率モードにおいて大当たり結果となる情報、高確率モードにおいて大当たり結果となる情報、所定リーチの発生に対応する情報、及び所定リーチとは異なるリーチ発生に対応する情報のいずれかに該当しているか否かを特定する。つまり、これら各種情報の特定は第1特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合に実行されることとなるが、それに先立ち第1特図側保留情報が取得された段階でこれら各種情報の特定が先特定処理にて行われる。なお、先特定処理が実行されたとしても遊技回の開始対象となった場合には、先特定処理にて特定済みの情報がそのまま流用されるのではなく、上記各種情報の特定は再度行われる。但し、このように上記各種情報の特定が遊技回の開始に際して再度行われるとしても、当該遊技回の開始に際して参照される第1特図側保留情報と同一の情報が先特定処理にて参照されるため、遊技回の開始に際して特定される情報は先特定処理にて特定された情報と対応している。
図13は先特定処理を示すフローチャートである。先特定処理ではまず主側ROM63から低確率モード用の当否テーブルを読み出す(ステップS501)。そして、その読み出した低確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定処理を実行する(ステップS502)。当該当否判定処理では、今回取得した特図側保留情報における当たり乱数カウンタC1の数値情報が低確率モード用の当否テーブルにおける大当たり結果となる乱数の値に対応しているか否かを判定する。ここで、既に説明したとおり低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。したがって、ステップS502の当否判定処理にて大当たり結果に対応していると判定した場合(ステップS503:YES)、主側RAM64に低確率時の大当たり情報及び高確率時の大当たり情報の両方を設定する(ステップS504)。低確率時の大当り情報は今回取得した特図側保留情報が低確率モードにおいて大当たり結果となることを示す情報であり、高確率時の大当たり情報は今回取得した特図側保留情報が高確率モードにおいて大当たり結果となることを示す情報である。
ステップS503にて否定判定をした場合、主側ROM63から高確率モード用の当否テーブルを読み出す(ステップS505)。そして、その読み出した高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定処理を実行する(ステップS506)。当該当否判定処理では、今回取得した特図側保留情報における当たり乱数カウンタC1の数値情報が高確率モード用の当否テーブルにおける大当たり結果となる乱数の値に対応しているか否かを判定する。ステップS506の当否判定処理にて大当たり結果に対応していると判定した場合(ステップS507:YES)、主側RAM64に高確率時の大当たり情報を設定する(ステップS508)。
ステップS507にて否定判定をした場合、リーチ判定処理を実行する(ステップS509)。リーチ判定処理では、主側ROM63からリーチ用テーブルを読み出すとともに、今回取得した特図側保留情報におけるリーチ乱数カウンタC3の数値情報がリーチ用テーブルに記憶されているリーチ対応の値に対応しているか否かを判定する。当該リーチ判定処理にてリーチの発生に対応していると判定した場合(ステップS510:YES)、表示継続期間の特定処理を実行する(ステップS511)。表示継続期間の特定処理では、主側ROM63からリーチ発生時における表示継続期間テーブルを読み出すとともに、今回取得した特図側保留情報における変動種別カウンタCSの数値情報がリーチ発生時における表示継続期間テーブルにおいて所定リーチの発生の表示継続期間として定められている値に対応しているか否かを判定する。所定リーチとは特定リーチの場合よりも大当たり結果の発生の期待度が高いリーチとして設定されており、所定リーチとして例えば所定キャラクタによるリーチ演出が実行されることとなる。
ステップS512では表示継続期間の特定処理の結果が所定リーチの発生に対応しているか否かを判定する。ステップS512にて肯定判定をした場合には、主側RAM64に所定リーチ情報を設定する(ステップS513)。所定リーチ情報は今回取得した特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合に所定リーチが発生することを示す情報である。ステップS512にて否定判定をした場合には、主側RAM64に非所定リーチ情報を設定する(ステップS514)。非所定リーチ情報は今回取得した特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合に所定リーチ以外のリーチが発生することを示す情報である。
なお、ステップS511及びステップS512にて所定リーチが発生するか否かを特定する構成とするのではなく、所定の大当たり期待度以上のリーチ表示が発生するか否かを特定する構成としてもよい。この場合、ステップS513では所定の大当たり期待度以上のリーチ表示が発生することを示す情報が主側RAM64に設定され、ステップS514では所定の大当たり期待度未満のリーチ表示が発生することを示す情報が主側RAM64に設定されることとなる。また、ステップS511及びステップS512にて所定期間以上の表示継続期間となるか否かを判定する構成としてもよい。この場合、ステップS513では所定期間以上の表示継続期間となることを示す情報が主側RAM64に設定され、ステップS514では所定期間未満の表示継続期間となることを示す情報が主側RAM64に設定されることとなる。
保留情報の取得処理(図12)の説明に戻り、ステップS404にて先特定処理を実行した後は、当該先特定処理の結果に対応する第1保留コマンドの送信処理を実行する(ステップS405)。第1保留コマンドの送信処理では、ステップS404の先特定処理にて特定した内容に対応する情報と、第1特図側保留情報に対応していることを示す情報と、今回取得した第1特図側保留情報が保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118のいずれに格納されたのかを示す情報とを含む第1保留コマンドを主側ROM63から読み出して音光側MPU82に送信する。
先特定処理にて特定した内容に対応する情報として、例えばステップS404の先特定処理にてステップS504の処理を実行した場合には当該第1保留コマンドには低確率時の大当たり情報及び高確率時の大当たり情報が含まれる。また、ステップS404の先特定処理にてステップS508の処理を実行した場合には当該第1保留コマンドには高確率時の大当たり情報が含まれる。また、ステップS404の先特定処理にてステップS513の処理を実行した場合には当該第1保留コマンドには所定リーチ情報が含まれる。また、ステップS404の先特定処理にてステップS514の処理を実行した場合には当該第1保留コマンドには非所定リーチ情報が含まれる。なお、ステップS404の先特定処理にてステップS504、ステップS508、ステップS513及びステップS514のいずれの処理も実行しなかった場合には当該第1保留コマンドには先特定処理の処理結果に対応する情報は設定されない。
ステップS401にて否定判定をした場合、ステップS402にて肯定判定をした場合、又はステップS405の処理を実行した場合、第1作動装置33の第2特図用検知センサ33b又は第2作動装置34の第2作動検知センサ34cがONとなっているか否かを判定する(ステップS406)。ステップS406にて肯定判定をした場合、保留用エリア103に保留記憶されている第2特図側保留情報の数が上限個数に達しているか否かを判定する(ステップS407)。具体的には、保留用エリア103における第1〜第8エリア111〜118の各識別用エリア111a〜118aのうち第2特図側保留情報に対応する情報が記憶されているエリアが4個存在しているか否かを判定する。
ステップS407にて否定判定をした場合、第2特図側保留情報の取得処理を実行する(ステップS408)。当該取得処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、保留用エリア103における第1〜第8エリア111〜118のうちいずれの特図側保留情報も記憶されていない最上位側のエリアに記憶する。また、当該取得処理では、記憶対象となったエリア111〜118に対応する識別用エリア111a〜118aに第2特図側保留情報に対応する情報を記憶させる。
その後、先特定処理を実行する(ステップS409)。先特定処理の内容はステップS404の先特定処理の内容と同様である。つまり、ステップS404では新たに取得した第1特図側保留情報に対してステップS501〜ステップS514の処理を実行することで、当該第1特図側保留情報について低確率時の大当たり情報、高確率時の大当たり情報、所定リーチ情報及び非所定リーチ情報のいずれかを設定したが、ステップS409では新たに取得した第2特図側保留情報に対してステップS501〜ステップS514の処理を実行することで、当該第2特図側保留情報について低確率時の大当たり情報、高確率時の大当たり情報、所定リーチ情報及び非所定リーチ情報のいずれかを設定する。
その後、第2保留コマンドの送信処理を実行する(ステップS410)。第2保留コマンドの送信処理では、ステップS409の先特定処理にて特定した内容に対応する情報と、第2特図側保留情報に対応していることを示す情報と、今回取得した第2特図側保留情報が保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118のいずれに格納されたのかを示す情報とを含む第2保留コマンドを主側ROM63から読み出して音光側MPU82に送信する。
先特定処理にて特定した内容に対応する情報として、例えばステップS409の先特定処理にてステップS504の処理を実行した場合には当該第2保留コマンドには低確率時の大当たり情報及び高確率時の大当たり情報が含まれる。また、ステップS409の先特定処理にてステップS508の処理を実行した場合には当該第2保留コマンドには高確率時の大当たり情報が含まれる。また、ステップS409の先特定処理にてステップS513の処理を実行した場合には当該第2保留コマンドには所定リーチ情報が含まれる。また、ステップS409の先特定処理にてステップS514の処理を実行した場合には当該第2保留コマンドには非所定リーチ情報が含まれる。なお、ステップS409の先特定処理にてステップS504、ステップS508、ステップS513及びステップS514のいずれの処理も実行しなかった場合には当該第2保留コマンドには先特定処理の処理結果に対応する情報は設定されない。
ここで、第1保留コマンド及び第2保留コマンドを受信した場合における音光側MPU82の処理内容について説明する。まず音光側RAM84に設けられた演出側保留用エリア125について図14の説明図を参照しながら説明する。
図14に示すように演出側保留用エリア125には第1単位エリア125aと、第2単位エリア125bと、第3単位エリア125cと、第4単位エリア125dと、第5単位エリア125eと、第6単位エリア125fと、第7単位エリア125gと、第8単位エリア125hとが設定されている。これら第1〜第8単位エリア125a〜125hは、主側RAM64に設けられた保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118と1対1で対応している。つまり第n単位エリア125a〜125hと第nエリア111〜118とが対応しており、第n単位エリア125a〜125hには、第nエリア111〜118に記憶されている特図側保留情報についての先特定処理の処理結果の情報が記憶されるとともに、当該特図側保留情報が第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のうちいずれに対応しているのかを示す情報が記憶される。
第1〜第8単位エリア125a〜125hのそれぞれには高確率時の当否エリアと、低確率時の当否エリアと、所定リーチの有無エリアと、非所定リーチの有無エリアと、保留表示エリアとが設定されている。高確率時の当否エリアには主側MPU62における先特定処理(図13)にて高確率時の大当たり情報が設定された特図側保留情報であるか否かを示す情報が記憶される。低確率時の当否エリアには主側MPU62における先特定処理(図13)にて低確率時の大当たり情報が設定された特図側保留情報であるか否かを示す情報が記憶される。所定リーチの有無エリアには主側MPU62における先特定処理(図13)にて所定リーチ情報が設定された特図側保留情報であるか否かを示す情報が記憶される。非所定リーチの有無エリアには主側MPU62における先特定処理(図13)にて非所定リーチ情報が設定された特図側保留情報であるか否かを示す情報が記憶される。保留表示エリアには対応する特図側保留情報が第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のいずれであるかを示す情報が記憶されるとともに図柄表示装置41の保留表示領域41aに表示させる保留単位画像GRの表示態様(具体的には表示色)の情報が記憶される。
図15は音光側MPU82にて実行される保留コマンドの受信処理を示すフローチャートである。なお、保留コマンドの受信処理は第1保留コマンド又は第2保留コマンドを受信した場合に起動される。
まず書き込み対象エリアの把握処理を実行する(ステップS601)。既に説明したとおり第1保留コマンド及び第2保留コマンドにはその送信の契機となった特図側保留情報が保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118のいずれに格納されたのかを示す格納先の情報が設定されている。書き込み対象エリアの把握処理では、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに設定されている格納先の情報に対応するエリアを把握する。格納先の情報が保留用エリア103の第nエリア111〜118に対応している場合、書き込み対象エリアの把握処理では第n単位エリア125a〜125hを把握する。このように保留コマンド自体に当該保留コマンドの送信の契機となった特図側保留情報が保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118のいずれに格納されたのかを示す格納先の情報が設定されていることにより、主側RAM64の保留用エリア103と音光側RAM84の演出側保留用エリア125との対応関係の精度を高めることが可能となる。
今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに高確率時の大当たり情報が設定されている場合(ステップS602:YES)、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの高確率時の当否エリアに高確率時の大当たり情報を設定する(ステップS603)。なお、ステップS602にて否定判定をした場合、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの高確率時の当否エリアを「0」クリアする。
今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに低確率時の大当たり情報が設定されている場合(ステップS604:YES)、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの低確率時の当否エリアに低確率時の大当たり情報を設定する(ステップS605)。なお、ステップS604にて否定判定をした場合、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの低確率時の当否エリアを「0」クリアする。
今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに所定リーチ情報が設定されている場合(ステップS606:YES)、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの所定リーチの有無エリアに所定リーチ情報を設定する(ステップS607)。なお、ステップS606にて否定判定をした場合、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの所定リーチの有無エリアを「0」クリアする。
今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに非所定リーチ情報が設定されている場合(ステップS608:YES)、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの非所定リーチの有無エリアに非所定リーチ情報を設定する(ステップS609)。なお、ステップS608にて否定判定をした場合、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの非所定リーチの有無エリアを「0」クリアする。
ステップS601〜ステップS609の処理を実行した後、保留表示エリアへの設定処理を実行する(ステップS610)。当該設定処理では、今回受信した保留コマンドが第1保留コマンドであれば、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの保留表示エリアに第1特図側保留情報であることを示す情報を設定し、今回受信した保留コマンドが第2保留コマンドであれば、ステップS601にて把握した第1〜第8単位エリア125a〜125hの保留表示エリアに第2特図側保留情報であることを示す情報を設定する。
その後、保留演出の設定処理を実行する(ステップS611)。保留演出の設定処理では特図側保留情報が新たに取得されたことに対応させて保留演出を開始するための処理を実行する。当該処理については後に詳細に説明する。
特図特電制御処理(図11)の説明に戻り、ステップS301にて保留情報の取得処理を実行した後は、主側RAM64に設けられた特図特電カウンタの情報を読み出し(ステップS302)、主側ROM63に記憶されている特図特電アドレステーブルを読み出す(ステップS303)。そして、特図特電アドレステーブルから特図特電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する(ステップS304)。
特図特電制御処理には、遊技回用演出を制御するための処理と、開閉実行モードを制御するための処理とが含まれている。この場合に、遊技回用演出を制御するための処理として、遊技回用演出を開始させるための処理である特図変動開始処理(ステップS306)と、遊技回用演出を進行させるための処理である特図変動中処理(ステップS307)と、遊技回用演出を終了させるための処理である特図確定中処理(ステップS308)とが設定されている。また、開閉実行モードを制御するための処理として、開閉実行モードのオープニングを制御するための処理である特電開始処理(ステップS309)と、特電入賞装置32の開放中の状態を制御するための処理である特電開放中処理(ステップS310)と、特電入賞装置32の閉鎖中の状態を制御するための処理である特電閉鎖中処理(ステップS311)と、開閉実行モードのエンディング及び開閉実行モード終了時の遊技状態の移行を制御するための処理である特電終了処理(ステップS312)とが設定されている。このような処理構成において、特図特電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかを主側MPU62にて把握するためのカウンタであり、特図特電アドレステーブルには、特図特電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。
ステップS304の処理を実行した後は、ステップS305にて、ステップS304にて取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、特図特電カウンタの値が「0」である場合にはSA0の開始アドレスを取得してステップS306の特図変動開始処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「1」である場合にはSA1の開始アドレスを取得してステップS307の特図変動中処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「2」である場合にはSA2の開始アドレスを取得してステップS308の特図確定中処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「3」である場合にはSA3の開始アドレスを取得してステップS309の特電開始処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「4」である場合にはSA4の開始アドレスを取得してステップS310の特電開放中処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「5」である場合にはSA5の開始アドレスを取得してステップS311の特電閉鎖中処理にジャンプし、特図特電カウンタの値が「6」でる場合にはSA6の開始アドレスを取得してステップS312の特電終了処理にジャンプする。ステップS306〜ステップS312のいずれかの処理を実行した場合には、本特図特電制御処理を終了する。以下、ステップS306〜ステップS312の処理について個別に説明する。
<特図変動開始処理>
まずステップS306の特図変動開始処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
保留用エリア103に第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のいずれかが格納されている場合(ステップS701:YES)、データ設定処理を実行する(ステップS702)。データ設定処理では、保留用エリア103の第1エリア111に格納されている第1特図側保留情報又は第2特図側保留情報を特図用の実行エリア119に移動させる。この場合、第1エリア111に格納されている当たり乱数カウンタC1の数値情報、大当たり種別カウンタC2の数値情報、リーチ乱数カウンタC3の数値情報及び変動種別カウンタCSの数値情報だけではなく識別用エリア111aに格納された情報も特図用の実行エリア119に移動させる。また、特図用の実行エリア119に移動させた特図側保留情報が第1特図側保留情報であれば第1特図保留表示部37cの表示内容が1個の保留個数の減少に対応した表示内容に変更されるようにするためのデータ設定を行い、特図用の実行エリア119に移動させた特図側保留情報が第2特図側保留情報であれば第2特図保留表示部37dの表示内容が1個の保留個数の減少に対応した表示内容に変更されるようにするためのデータ設定を行う。
データ設定処理では、その後、保留用エリア103の第1〜第8エリア111〜118に格納されたデータを上位側にシフトする処理を実行する。具体的には、第2エリア112→第1エリア111、第3エリア113→第2エリア112、第4エリア114→第3エリア113、第5エリア115→第4エリア114、第6エリア116→第5エリア115、第7エリア117→第6エリア116、第8エリア118→第7エリア117といった具合に各エリア内のデータをシフトした後に、第8エリア118を「0」クリアする。なお、このシフトに際しては識別用エリア111a〜118aに格納されたデータのシフトも行われる。
データ設定処理の実行後は、当否判定処理を実行する(ステップS703)。当否判定処理では、まず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には主側ROM63に設けられた高確率モード用の当否テーブルを参照して、特図用の実行エリア119に格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には主側ROM63に設けられた低確率モード用の当否テーブルを参照して、特図用の実行エリア119に格納されている当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
当否判定処理の結果が大当たり当選結果である場合(ステップS704:YES)、種別判定処理を実行する(ステップS705)。種別判定処理では、特図用の実行エリア119に格納されている保留情報が第1特図側保留情報であれば主側ROM63から第1特図用の種別テーブルを読み出し、第2特図側保留情報であれば主側ROM63から第2特図用の種別テーブルを読み出す。そして、その読み出した種別テーブルに対して、特図用の実行エリア119に格納されている大当たり種別カウンタC2から取得した数値情報を照合することで、大当たり結果の種類を把握する。
その後、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する(ステップS706)。具体的には、今回の遊技回において第1特図表示部37a又は第2特図表示部37bに最終的に停止表示させる表示態様の情報を、主側ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、第1特図表示部37a又は第2特図表示部37bに停止表示される表示態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS706では、ステップS705にて特定した大当たり結果の種類に応じた表示態様の情報を主側RAM64に記憶する。なお、停止表示される表示態様の情報は、大当たり種別カウンタC2の値に応じて定められる。この場合、各大当たり結果に1対1で対応させて表示態様が設定されていてもよく、各大当たり結果に対して複数種類の表示態様が設定されていてもよい。
その後、種別判定処理の結果に対応したフラグセット処理を実行する(ステップS707)。具体的には、主側RAM64には各大当たり結果の種類に対応したフラグが設けられており、それら各大当たり結果の種類に対応したフラグのうち、ステップS705の種別判定処理の結果に対応したフラグに「1」をセットする。
一方、当否判定処理において大当たり当選ではないと判定した場合(ステップS704:NO)、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する(ステップS708)。具体的には、今回の遊技回において第1特図表示部37a又は第2特図表示部37bに最終的に停止表示させる表示態様の情報を、主側ROM63に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM64に記憶する。この場合に選択される表示態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される表示態様の情報とは異なっている。
ステップS707又はステップS708の処理を実行した後は、表示継続期間の特定処理を実行する(ステップS709)。図17は表示継続期間の特定処理を示すフローチャートである。今回の遊技回の当否判定処理において大当たり結果であることが特定されている場合(ステップS801:YES)、主側ROM63から大当たり発生時における表示継続期間テーブルを読み出す(ステップS802)。当該大当たり発生時における表示継続期間テーブルには、変動種別カウンタCSの複数種類の数値範囲に対応させて表示継続期間の情報が設定されている。また、大当たり結果となる遊技回ではリーチ表示が発生するため、大当たり発生時における表示継続期間テーブルにはリーチ表示の発生に対応する表示継続期間のみが設定されている。また、当該リーチ表示の発生に対応する表示継続期間として、所定リーチの発生に対応する表示継続期間が含まれている。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応していない場合(ステップS801:NO)、主側ROM63からリーチ用テーブルを読み出すとともに、特図用の実行エリア119に格納されているリーチ乱数カウンタC3から取得した数値情報をそのリーチ用テーブルに照合することで今回の遊技回がリーチ表示の発生に対応しているか否かを判定する(ステップS803)。ステップS803にて肯定判定をした場合には主側ROM63からリーチ発生時における表示継続期間テーブルを読み出す(ステップS804)。リーチ発生時における表示継続期間テーブルには、変動種別カウンタCSの複数種類の数値範囲に対応させて表示継続期間の情報が設定されている。この設定されている表示継続期間の情報はいずれもリーチ表示の発生に対応する表示継続期間に対応している。また、当該リーチ表示の対応する表示継続期間として、所定リーチの発生に対応する表示継続期間が含まれている。
ステップS803にて否定判定をした場合には、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の個数が短変動の基準個数以上であるか否かを判定する(ステップS805)。具体的には、保留記憶されている特図側保留情報の個数が7個以上であるか否かを判定する。ステップS805にて否定判定をした場合には主側ROM63から外れ時における表示継続期間テーブルを読み出す(ステップS806)。外れ時における表示継続期間テーブルには、保留記憶されている特図側保留情報の個数が0個の場合に参照されるテーブル情報と、保留記憶されている特図側保留情報の個数が1〜3個の場合に参照されるテーブル情報と、保留記憶されている特図側保留情報の個数が4〜6個の場合に参照されるテーブル情報とが含まれている。これら各テーブル情報のそれぞれには、変動種別カウンタCSの複数種類の数値範囲に対応させて表示継続期間の情報が設定されている。この場合、選択される表示継続期間の平均期間は、4〜6個のテーブル情報→1〜3個のテーブル情報→0個のテーブル情報の順序で長い期間となっている。
ステップS802、ステップS804及びステップS806のいずれかの処理を実行した場合、特図用の実行エリア119に格納されている変動種別カウンタCSから取得した数値情報を読み出す(ステップS807)。そして、その変動種別カウンタCSから取得した数値情報を、ステップS802、ステップS804及びステップS806のいずれかで読み出した表示継続期間テーブルに対して照合することで今回の遊技回における表示継続期間の情報を読み出す(ステップS808)。
一方、ステップS805にて肯定判定をした場合、今回の遊技回における表示継続期間の情報として短期間の情報を読み出す(ステップS809)。短期間は、大当たり発生時における表示継続期間テーブルを参照した場合に選択され得る最短の表示継続期間、リーチ発生時における表示継続期間テーブルを参照した場合に選択され得る最短の表示継続期間、及び外れ時における表示継続期間テーブルを参照した場合に選択され得る最短の表示継続期間のいずれよりも短い期間に対応している。具体的には、1.5秒に設定されている。このように特図側保留情報が7個保留記憶されている状況においてリーチ表示の発生しない外れ結果に対応する遊技回が開始される場合には最短の表示継続期間が選択されるようにすることで、特図側保留情報の消化効率を高めることが可能となり、最大個数の特図側保留情報が保留記憶されている状況が継続されづらくさせることが可能となる。なお、短変動の基準個数は7個に限定されることはなく6個であってもよく5個であってもよく4個であってもよい。
特図変動開始処理(図16)の説明に戻り、ステップS709にて表示継続期間の特定処理を実行した後は、当該特定処理にて読み出した表示継続期間の情報を主側RAM64に設けられたタイマカウンタにセットする(ステップS710)。当該タイマカウンタにセットされた数値情報の更新は、タイマ割込み処理(図10)のステップS210におけるタイマ更新処理にて実行される。ちなみに、遊技回用演出として第1特図表示部37a又は第2特図表示部37bにおける表示態様の切換表示と図柄表示装置41における図柄の変動表示とが行われるが、これらの各変動表示が終了される場合にはその遊技回の停止結果が表示された状態(図柄表示装置41では有効ライン上に所定の図柄の組合せが待機された状態)で最終停止期間(0.5秒)に亘って最終停止表示される。この場合に、ステップS709にて取得される表示継続期間は1遊技回分のトータル期間となっており、ステップS710では、ステップS709にて取得された表示継続期間から最終停止期間分を差し引いた期間の情報をタイマカウンタにセットする。
その後、変動用コマンド及び種別コマンドを音光側MPU82に送信する(ステップS711)。変動用コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、今回の遊技回の契機が第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のうちいずれであるのかを示すデータと、種別判定処理の結果に対応したデータと、表示継続期間に対応したデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が変動用コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び種別判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、次の1ビットのデータにより、第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のうちいずれを契機としているのかを示す契機用データが設定されており、残りの7ビットのデータにより、表示継続期間に対応した期間用データが設定されている。したがって、音光側MPU82では、変動用コマンドを受信した場合、上記識別用データから変動用コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び種別判定処理の結果を認識し、上記契機用データから今回の遊技回の実行契機となった特図側保留情報の種類を認識し、上記期間用データから今回の遊技回の表示継続期間を認識する。ここで、主側MPU62では、リーチ表示が発生するか否かによって異なる表示継続期間を選択するため、変動用コマンドにリーチ表示の発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、音光側MPU82では表示継続期間の情報からリーチ表示の発生の有無を特定することは可能である。この点、変動用コマンドには、リーチ表示の発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動用コマンドにリーチ表示の発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
種別コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、種別判定処理の結果に対応したデータと、高確率モードであるか否かのデータと、高頻度サポートモードであるか否かのデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が種別コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び種別判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、高確率モードであるか否か及び高頻度サポートモードであるか否かの状態認識用データが設定されている。したがって、音光側MPU82では、種別コマンドを受信した場合、上記識別用データから種別コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び種別判定処理の結果を認識し、上記状態認識用データから高確率モードであるか否か及び高頻度サポートモードであるか否かを認識する。
ここで、変動用コマンド及び種別コマンドの両方に、当否判定処理の結果及び種別判定処理の結果に対応したデータが含まれている。したがって、音光側MPU82では、変動用コマンドに含まれる上記抽選結果用データと、種別コマンドに含まれる上記抽選結果用データとを照合することにより、変動用コマンド及び種別コマンドの受信に関してノイズなどの通信異常が発生していないか否かを特定することが可能となる。そして、両方の抽選結果用データが一致している場合には、それら変動用コマンド及び種別コマンドの内容に対応した演出用の制御を実行し、両方の抽選結果用データが一致していない場合には、それを報知することが可能となる。ちなみに、後者の場合、音光側MPU82では、当該遊技回において通信異常に対応した遊技回用演出が実行されるようにしてもよく、例えば当該遊技回用演出では、当否判定処理及び種別判定処理の結果に関係なく、図柄表示装置41において確実に完全外れに対応した図柄の組合せが停止表示されるようにしてもよい。この場合、当該遊技回用演出を、変動用コマンドに含まれる期間用データに対応した表示継続期間に亘って行う構成としてもよく、次回の変動用コマンド及び種別コマンドを受信するまで継続させる構成としてもよい。なお、変動用コマンドに、当否判定処理の結果及び種別判定処理の結果のうち一方のデータが含まれていない構成としてもよく、両方のデータが含まれていない構成としてもよい。
変動用コマンド及び種別コマンドを受信した場合、音光側MPU82は遊技回用演出を開始させるための処理を実行する。遊技回用演出が開始される場合、図柄表示装置41では全図柄列Z1〜Z3において図柄の移動表示が開始される。そして、遊技回用演出が終了する場合には全図柄列Z1〜Z3における図柄の移動表示が停止されて待機表示が行われ最終的に静止表示が行われる。この場合、当否判定処理及び種別判定処理の結果に対応する図柄の組合せが静止表示される。
ステップS711の処理を実行した後は、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bのうち今回の遊技回の実行対象側の表示部において、表示態様の切換表示を開始させる(ステップS712)。その後、特図特電カウンタを1加算する(ステップS713)。特図変動開始処理が実行される場合における特図特電カウンタの数値情報は「0」であるため、ステップS713の処理が実行された場合には特図特電カウンタの数値情報は「1」となる。
<特図変動中処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS307の特図変動中処理について説明する。
特図変動中処理では、遊技回の表示継続期間中であって、最終停止表示前のタイミングであるか否かを判定し、最終停止表示前であれば第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bのうち今回の遊技回の実行対象側における表示態様を規則的に変化させるための処理を実行する。この規則的な変化は、最終停止表示を開始させるタイミングとなるまで継続される。また、この規則的な変化は、当たり結果となるか否か及びリーチ表示が発生するか否かに関係なく、一定の態様で行われる。
最終停止表示させるタイミングとなった場合には、図柄表示装置41にて今回の遊技回の停止結果を最終停止表示させるために、最終停止コマンドを音光側MPU82に送信するとともに、第1特図表示部37a及び第2特図表示部37bのうち今回の遊技回の実行対象側における表示態様を今回の遊技回の抽選結果に対応した表示態様とする。また、遊技回の最終停止期間(0.5秒)の情報を主側ROM63から読み出し、タイマカウンタにセットする。そして、特図特電カウンタの値を1加算することで、当該カウンタの値を特図変動中処理に対応したものから特図確定中処理に対応したものに更新する。
<特図確定中処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS308の特図確定中処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
今回の遊技回の最終停止期間が経過している場合(ステップS901:YES)、今回の遊技回が大当たり結果に対応していることを条件として(ステップS902:YES)、開閉実行モードを開始させるための処理を実行する。具体的には、まず主側ROM63からオープニング期間(10秒)の情報を読み出し(ステップS903)、その読み出したオープニング期間の情報を主側RAM64のタイマカウンタにセットする(ステップS904)。その後、オープニングコマンドを音光側MPU82に送信する(ステップS905)。オープニングコマンドは、音光側MPU82に対して開閉実行モード用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。その後、特図特電カウンタを1加算することで、当該カウンタの値を特図確定中処理に対応したものから特電開始処理に対応したものに更新する(ステップS906)。
一方、今回の遊技回が大当たり結果に対応していない場合(ステップS902:NO)、主側RAM64に設けられた高確率フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS907)。高確率フラグは、当否抽選モードが高確率モードであることを主側MPU62にて特定するためのフラグであり、主側MPU62は遊技回を開始させる場合における当否判定処理において高確率フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、当否テーブルとして高確率モード用の当否テーブル及び低確率モード用の当否テーブルのうちいずれを参照すべきかを特定する。また、高確率フラグには実行契機となった大当たり結果の種類に関係なく開閉実行モードが終了する場合に「1」がセットされる。
高確率フラグに「1」がセットされている場合(ステップS907:YES)、主側RAM64に設けられた高確率継続カウンタの値を1減算する(ステップS908)。高確率継続カウンタは開閉実行モードが終了した後における遊技回の消化回数が高確率モードを終了させる契機となる回数となったか否かを主側MPU62にて特定するためのカウンタである。1減算後における高確率継続カウンタの値が「0」である場合(ステップS909:YES)、高確率フラグを「0」クリアする(ステップS910)。
ステップS907にて否定判定をした場合、ステップS909にて否定判定をした場合、又はステップS910の処理を実行した場合、主側RAM64に設けられた高頻度フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS911)。高頻度フラグは、サポートモードが高頻度サポートモードであることを主側MPU62にて特定するためのフラグであり、主側MPU62はタイマ割込み処理(図10)における普図普電制御処理(ステップS214)において高頻度フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、普図表示部38aの表示制御の実行態様及び第2作動装置34の動作制御の実行態様を高頻度サポートモード及び低頻度サポートモードのうちいずれのモードに対応させるべきであるのかを特定する。また、高頻度フラグには実行契機となった大当たり結果の種類に関係なく開閉実行モードが終了する場合に「1」がセットされる。
高頻度フラグに「1」がセットされている場合(ステップS911:YES)、主側RAM64に設けられた高頻度継続カウンタの値を1減算する(ステップS912)。高頻度継続カウンタは開閉実行モードが終了した後における遊技回の消化回数が高頻度サポートモードを終了させる契機となる回数となったか否かを主側MPU62にて特定するためのカウンタである。1減算後における高頻度継続カウンタの値が「0」である場合(ステップS913:YES)、高頻度フラグを「0」クリアする(ステップS914)。
ステップS911にて否定判定をした場合、ステップS913にて否定判定をした場合、又はステップS914の処理を実行した場合、特図特電カウンタを「0」クリアする(ステップS915)。これにより、特図特電カウンタの値が特図確定中処理に対応したものから特図変動開始処理に対応したものなる。
<特電開始処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS309の特電開始処理について説明する。
オープニング期間が経過している場合、主側RAM64に設けられたラウンドカウンタに、今回の大当たり結果に対応したラウンド遊技の回数の値をセットする。具体的には、第1大当たり結果又は第2大当たり結果を契機とした開閉実行モードであればラウンドカウンタに「8」をセットし、第3大当たり結果を契機とした開閉実行モードであればラウンドカウンタに「16」をセットする。ラウンドカウンタは、開閉実行モードにおいて残りのラウンド遊技の回数を主側MPU62にて特定するためのカウンタである。また、主側RAM64に設けられた入賞カウンタに「10」をセットする。入賞カウンタは、1回のラウンド遊技において上限個数の遊技球の入賞が発生したか否かを主側MPU62にて特定するためのカウンタである。また、主側RAM64のタイマカウンタに1回のラウンド遊技の開放継続期間(29秒)に対応する情報をセットする。そして、特電駆動部32bへの駆動信号の出力を開始することで特電入賞装置32を開放状態とする。その後、特図特電カウンタを1加算することで、当該カウンタの値を特電開始処理に対応したものから特電開放中処理に対応したものに更新する。
<特電開放中処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS310の特電開放中処理について説明する。
特電開放中処理では、ラウンド遊技の終了条件が成立している場合、特電駆動部32bへの駆動信号の出力を停止することで特電入賞装置32を閉鎖状態とするとともに、ラウンドカウンタを1減算する。そして、タイマカウンタに閉鎖期間(2秒)をセットする。その後、特図特電カウンタを1加算することで、当該カウンタの値を特電開放中処理に対応したものから特電閉鎖中処理に対応したものに更新する。
<特電閉鎖中処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS311の特電閉鎖中処理について説明する。
特電閉鎖中処理では、ラウンドカウンタの値が「0」ではない場合、閉鎖期間が経過したか否かを判定する。閉鎖期間が経過している場合には、主側RAM64の入賞カウンタに「10」をセットするとともに主側RAM64のタイマカウンタに1回のラウンド遊技の開放継続期間(29秒)に対応する情報をセットする。そして、特電駆動部32bへの駆動信号の出力を開始することで特電入賞装置32を開放状態とする。その後、特図特電カウンタを1減算することで、当該カウンタの値を特電閉鎖中処理に対応したものから特電開放中処理に対応したものに更新する。
一方、ラウンドカウンタの値が「0」である場合、エンディングコマンドを音光側MPU82に送信する。エンディングコマンドは、音光側MPU82にエンディング用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。また、主側ROM63に予め記憶されているエンディング期間(10秒)の情報を読み出し、そのエンディング期間の情報を主側RAM64のタイマカウンタにセットする。その後、特図特電カウンタを1加算することで、当該カウンタの値を特電閉鎖中処理に対応したものから特電終了処理に対応したものに更新する。
<特電終了処理>
次に、特図特電制御処理(図11)におけるステップS312の特電終了処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
エンディング期間が経過している場合(ステップS1001:YES)、主側RAM64の高確率フラグに「1」をセットするとともに(ステップS1002)、主側RAM64の高確率継続カウンタに「8」をセットする(ステップS1003)。これにより、開閉実行モード後の当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、当該高確率モードは遊技回が8回消化されるまで継続されることとなる。
その後、主側RAM64の高頻度フラグに「1」をセットする(ステップS1004)。そして、今回の開閉実行モードが第1大当たり結果を契機としている場合には(ステップS1005:YES)、主側RAM64の高頻度継続カウンタに「25」をセットし(ステップS1006)、今回の開閉実行モードが第2大当たり結果又は第3大当たり結果を契機としている場合には(ステップS1005:NO)、主側RAM64の高頻度継続カウンタに「50」をセットする(ステップS1007)。これにより、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなるとともに、当該高頻度サポートモードは、第1大当たり結果を契機とした開閉実行モードの後であれば遊技回が25回消化されるまで継続し、第2大当たり結果又は第3大当たり結果を契機とした開閉実行モードの後であれば遊技回が50回消化されるまで継続する。
その後、特図特電カウンタを「0」クリアする(ステップS1008)。これにより、特図特電カウンタの値が特電終了処理に対応したものから特図変動開始処理に対応したものとなる。
<音光側MPU82における演出の実行制御を行うための処理構成>
次に、音光側MPU82において演出の実行制御を行うために実行される処理構成について説明する。図20は音光側MPU82にて実行される遊技回用の演出制御処理を示すフローチャートである。なお、当該遊技回用の演出制御処理は音光側MPU82にて比較的短い周期(例えば2ミリ秒)で繰り返し起動される。
遊技回用演出(すなわち遊技回において実行される演出)の実行中ではない場合(ステップS1101:NO)、主側MPU62から変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する(ステップS1102)。ステップS1102にて肯定判定をした場合、遊技結果の記憶処理を実行する(ステップS1103)。具体的には、変動用コマンド及び種別コマンドに含まれている情報から、今回の遊技回の開始に際して主側MPU62にて実行された当否判定処理の結果及び種別判定処理の結果を特定し、その特定した情報を音光側RAM84に書き込む。なお、当該記憶処理に際して、変動用コマンドに含まれている抽選結果用データと、種別コマンドに含まれている抽選結果用データとを照合し、これら変動用コマンド及び種別コマンドの通信が正常に行われているか否かを判定し、通信が異常である場合にはそれに対応した報知処理とデータの記憶処理とを行うようにしてもよい。
その後、表示継続期間の記憶処理を実行する(ステップS1104)。具体的には、変動用コマンドに含まれている情報から、今回の遊技回における表示継続期間の情報を特定し、その特定した情報を音光側RAM84に設けられたタイマカウンタにセットする。当該タイマカウンタにセットされた値は遊技回用の演出制御処理が起動される度に1減算される。
その後、演出側データシフト処理を実行する(ステップS1105)。演出側データシフト処理では、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hに格納されたデータを上位側にシフトする処理を実行する。具体的には、第2単位エリア125b→第1単位エリア125a、第3単位エリア125c→第2単位エリア125b、第4単位エリア125d→第3単位エリア125c、第5単位エリア125e→第4単位エリア125d、第6単位エリア125f→第5単位エリア125e、第7単位エリア125g→第6単位エリア125f、第8単位エリア125h→第7単位エリア125gといった具合に各単位エリア125a〜125h内のデータをシフトした後に、第8単位エリア125hを「0」クリアする。
その後、今回の遊技回用演出の内容を決定するための演出決定処理を実行した後に(ステップS1106)、当該演出決定処理の結果に対応する演出用コマンドを表示側MPU92に送信する(ステップS1107)。表示側MPU92はその演出用コマンドの内容に従って図柄表示装置41における今回の遊技回用演出を開始させる。
図21はステップS1106の演出決定処理を示すフローチャートである。演出決定処理ではまず音光側RAM84に設けられた表示変更演出フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS1201)。表示変更演出フラグは表示変更演出が実行される状態であるか否かを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。既に説明したとおり図柄表示装置41の保留表示領域41aには保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の合計個数に対応する個数の保留単位画像GRが表示されることとなるが、表示変更演出は遊技回用演出が実行されている状況において1個又は複数の保留単位画像GRの表示態様を変更する演出である。表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1201:YES)、表示変更演出の開始処理を実行する(ステップS1202)。表示変更演出の開始処理については後に詳細に説明する。
表示変更演出フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS1201:NO)、今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応していることを条件として(ステップS1203:YES)、確定演出の設定処理を実行する(ステップS1204)。確定演出は、遊技回用演出において図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了して停止結果が表示される前に、今回の遊技回において大当たり結果が発生することを示唆する演出である。確定演出の設定処理については後に詳細に説明する。
ステップS1202の処理を実行した場合、ステップS1203にて否定判定をした場合、又はステップS1204の処理を実行した場合、その他の演出決定処理を実行する(ステップS1205)。その他の演出決定処理では、表示変更演出及び確定演出以外の演出の内容を決定する。この場合に、所定リーチに対応する表示継続期間であればリーチ表示として所定リーチを実行することを決定してそれに対応する情報を音光側RAM84に記憶する。また、所定リーチ以外のリーチ表示に対応する表示継続期間であればリーチ表示として所定リーチ以外の演出を実行することを決定してそれに対応する情報を音光側RAM84に記憶する。また、予告表示を実行するか否かを抽選により決定し、予告表示の実行当選となった場合には当該抽選にて選択された種類の予告表示に対応する情報を音光側RAM84に記憶する。
その後、停止図柄決定処理を実行する(ステップS1206)。停止図柄決定処理では、今回の遊技回用演出において図柄表示装置41に停止表示させる図柄の組合せを決定する。停止図柄決定処理については後に詳細に説明する。
その後、ステップS1201〜ステップS1206の処理結果に対応する演出の実行を可能とする演出実行テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1207)。演出実行テーブルには今回の遊技回用演出の全体に亘って表示発光部53における発光演出及びスピーカ部54における音出力演出の実行を制御するための情報が設定されている。具体的には、多数のポインタ情報が連番となるようにして設定されているとともに各ポインタ情報に対応させて表示発光部53に発光演出を行わせるための発光データ及びスピーカ部54に音出力演出を行わせるための音出力データの組合せが設定されている。そして、更新タイミングとなった場合にポインタ情報が更新され、その更新されたポインタ情報に対応させて設定されているデータを利用して表示発光部53の発光制御及びスピーカ部54の音出力制御を行う。
音光側MPU82は演出実行テーブルに従って演出の実行制御を行うことにより、表示発光部53にて今回の遊技回用演出に対応する発光演出を行わせるとともに、スピーカ部54にて今回の遊技回用演出に対応する音出力演出を行わせる。この場合、今回の遊技回用演出にて表示変更演出が実行される場合には、表示変更演出の実行タイミングにおいて当該表示変更演出に対応する発光演出が表示発光部53にて行われるとともに、表示変更演出の実行タイミングにおいて当該表示変更演出に対応する音出力演出がスピーカ部54にて行われる。また、今回の遊技回用演出にて確定演出(通常確定演出又は連荘確定演出)が実行される場合には、確定演出の実行タイミングにおいて当該確定演出に対応する発光演出が表示発光部53にて行われるとともに、確定演出の実行タイミングにおいて当該確定演出に対応する音出力演出がスピーカ部54にて行われる。また、今回の遊技回用演出にて所定リーチが実行される場合には、所定リーチの実行タイミングにおいて当該所定リーチに対応する発光演出が表示発光部53にて行われるとともに、所定リーチの実行タイミングにおいて当該所定リーチに対応する音出力演出がスピーカ部54にて行われる。
なお、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107では、ステップS1207にて読み出した演出実行テーブルに対応する演出用コマンドを表示側MPU92に送信する。表示側MPU92は演出用コマンドに対応する表示側演出実行テーブルを表示側ROM93から表示側RAM94に読み出す。表示側演出実行テーブルには今回の遊技回用演出の全体に亘って図柄表示装置41における表示演出の実行を制御するための情報が設定されている。具体的には、多数のポインタ情報が連番となるようにして設定されているとともに各ポインタ情報に対応させて図柄表示装置41に表示演出を行わせるための描画リストが設定されている。そして、更新タイミングとなった場合にポインタ情報が更新され、その更新されたポインタ情報に対応させて設定されている描画リストを利用してVDP95に描画指示を行うことで図柄表示装置41の表示制御を行う。
表示側MPU92は表示側演出実行テーブルに従って表示演出の実行制御を行うことにより、図柄表示装置41にて今回の遊技回用演出に対応する表示演出を行わせる。この場合、今回の遊技回用演出にて表示変更演出が実行される場合には、表示変更演出の実行タイミングにおいて当該表示変更演出が図柄表示装置41にて行われる。また、今回の遊技回用演出にて確定演出(通常確定演出又は連荘確定演出)が実行される場合には、確定演出の実行タイミングにおいて当該確定演出に対応する表示演出が図柄表示装置41にて行われる。また、今回の遊技回用演出にて所定リーチが実行される場合には、所定リーチの実行タイミングにおいて当該所定リーチに対応する表示演出が図柄表示装置41にて行われる。
遊技回用の演出制御処理(図20)の説明に戻り、遊技回用演出の実行中である場合(ステップS1101:YES)、音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされていることを条件として(ステップS1108:YES)、表示変更演出用処理を実行する(ステップS1109)。表示変更演出用処理については後に詳細に説明する。また、更新用処理を実行する(ステップS1110)。更新用処理では、今回の遊技回用演出を開始する場合に演出決定処理(図21)のステップS1207にて音光側RAM84に読み出された演出実行テーブルに従って演出を進行させるための処理を実行する。また、ステップS1109にて演出実行テーブルが変更されている場合にはその変更後の演出実行テーブルに従って演出を進行させるための処理を実行する。その後、ステップS1111〜ステップS1115では表示変更演出の終了用処理を実行する。当該表示変更演出の終了用処理については後に詳細に説明する。
<表示変更演出>
次に、表示変更演出について説明する。
表示変更演出は保留演出の1種として実行される。保留演出とは、遊技回を新たに開始することができない状況(遊技回が実行されている状況又は開閉実行モードが実行されている状況)において、保留用エリア103に保留記憶されている所定の特図側保留情報が当否判定の対象となった場合における判定結果に対応する報知が実行される演出のことである。本パチンコ機10では、保留演出の実行対象となっている特図側保留情報を明示する態様で当該保留演出が実行される。具体的には、図柄表示装置41の表示面の下部に設定された保留表示領域41aにて表示される保留単位画像GRを利用して保留演出が実行される。
図22(a)は図柄表示装置41の保留表示領域41aにて実行されている保留演出の内容を説明するための説明図であり、図22(b)は保留演出における保留単位画像GRの表示態様を説明するための説明図である。
図22(a)に示すように図柄表示装置41の表示面の下部に設定された保留表示領域41aには保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の数と同数の保留単位画像GRが横並びで表示される。図22(a)の場合においては保留用エリア103に8個の特図側保留情報が保留記憶されているため、保留表示領域41aには8個の保留単位画像GRが表示されている。保留表示領域41aに表示されている複数の保留単位画像GRのうち最も左側に表示されている保留単位画像GRが最も消化順序が早い特図側保留情報に対応しているとともに、右側に向けた保留単位画像GRの表示順序と特図側保留情報の消化順序とが対応している。
保留演出においては保留単位画像GRの表示態様により当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が大当たり結果に対応していることの期待度を報知する。保留演出における保留単位画像GRの表示態様は複数種類設定されている。これら保留単位画像GRの表示態様は、当該保留単位画像GRの表示色を異ならせることにより相違させている。具体的には、図22(b)に示すように、保留単位画像GRの表示態様として、保留単位画像GRが「白色」で表示される表示態様と、保留単位画像GRが「青色」で表示される表示態様と、保留単位画像GRが「黄色」で表示される表示態様と、保留単位画像GRが「緑色」で表示される表示態様と、保留単位画像GRが「赤色」で表示される表示態様と、保留単位画像GRが「虹色」で表示される表示態様とが存在している。
保留単位画像GRの表示態様が「白色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が5%となり、保留単位画像GRの表示態様が「青色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が10%となり、保留単位画像GRの表示態様が「黄色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が15%となり、保留単位画像GRの表示態様が「緑色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が20%となり、保留単位画像GRの表示態様が「赤色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が50%となり、保留単位画像GRの表示態様が「虹色」である特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果の発生の期待度が100%となる。したがって、遊技者は保留単位画像GRがより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様となることを期待しながら遊技を行うこととなる。
保留単位画像GRが「黄色」以上の表示態様となっている特図側保留情報は遊技回の開始対象となった場合に遊技回用演出においてリーチ表示が確実に発生する。したがって、遊技者は「黄色」以上の表示態様となっている保留単位画像GRが存在していることを確認した場合、その保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合にはリーチ表示が発生することを確信することとなり期待感を高めることとなる。なお、上記各表示態様のうち「白色」の表示態様は保留演出が実行されていない状況における表示態様に該当し、それ以外の表示態様は保留演出が実行されている状況における表示態様に該当する。
図22(a)の場合では遊技回の消化順序が1番目、2番目、4番目、6番目及び8番目の保留単位画像GRは表示態様が「白色」となっており、3番目の保留単位画像GRは表示態様が「青色」となっており、5番目の保留単位画像GRは表示態様が「黄色」となっており、7番目の保留単位画像GRは表示態様が「赤色」となっている。このように既に保留演出の実行対象となっている保留単位画像GRが存在している状況であっても新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが保留演出の実行対象となり得る。これにより、複数の保留単位画像GRが同時に保留演出の実行対象となり得ることとなり、保留単位画像GRに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
なお、既に保留演出の実行対象となっている保留単位画像GRが存在している場合には新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRは保留演出の実行対象とならない構成としてもよい。また、保留演出の表示態様の種類が表示色により区別される構成に限定されることはなく、保留単位画像GRの形状により表示態様の種類が区別される構成としてもよく、保留単位画像GRの表示色及び形状の組合せにより表示態様の種類が区別される構成としてもよい。また、保留演出の表示態様の種類数は6種類よりも少なくてもよく多くてもよい。また、保留演出の表示態様と大当たり結果の発生の期待度との関係は上記のものに限定されない。
表示変更演出は、上記のような保留単位画像GRの表示態様を当該保留単位画像GRが図柄表示装置41に表示されてから表示されなくなるまでの間に変更させる演出のことである。この場合、保留単位画像GRの表示態様の変更は、大当たり結果の発生の期待度が現状よりも高い期待度である表示態様となるように行われ、大当たり結果の発生の期待度が現状よりも低い期待度である表示態様とならないように行われる。また、保留単位画像GRの表示態様の変更は1回の遊技回において1個の保留単位画像GRに対してのみ行われる場合もあれば、複数個の保留単位画像GRに対して行われる場合もある。
図23(a)〜図23(h)及び図24(a)〜図24(h)は表示変更演出が実行される様子を説明するための説明図である。まず表示変更演出が実行されている途中で特図側保留情報が新たに取得されない場合について説明する。
図23(a)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103には5個の特図側保留情報が保留記憶されているため、図柄表示装置41の保留表示領域41aには5個の保留単位画像GRが表示されている。これら5個の保留単位画像GRの表示態様はいずれも大当たり結果の発生の期待度が最も低い「白色」となっている。
5個の特図側保留情報が保留記憶されている状況で遊技回が開始される場合には当該遊技回の表示継続期間として短期間(具体的には1.5秒)は選択されない。表示変更演出が実行される状態であっても表示継続期間として短期間が選択された遊技回においては当該表示変更演出は実行されない。今回の場合は上記のとおり遊技回の表示継続期間として短期間が選択されていないため、遊技回用演出が開始された場合に表示変更演出が開始される。つまり、図23(a)に示すように全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始された場合に、表示変更示唆画像CH1の表示が開始される。表示変更示唆画像CH1は図柄表示装置41の下部において保留表示領域41aに対して上方の位置に表示される。そして、遊技回の消化順序が早い特図側保留情報に対応する保留単位画像GR側から遊技回の消化順序が遅い特図側保留情報に対応する保留単位画像GR側に向けて移動表示される。詳細には、表示変更示唆画像CH1の表示が開始されたタイミングにおいては遊技回の消化順序が最も早い特図側保留情報に対応している左端の保留単位画像GRの上方の位置に表示変更示唆画像CH1が表示される。そして、時間の経過に伴って当該表示変更示唆画像CH1が保留単位画像GRの並設方向に沿って右方に向けて移動するように表示される。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図23(b)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が3番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR1の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様である「変」という表示態様から変更可能性表示態様である「変?」という表示態様に変更される。但し、当該3番目の保留単位画像GR1の表示態様は「白色」から変更されない。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況で初期表示態様から変更可能性表示態様に変更され、当該変更可能性表示態様を1秒保持した後に、再度、初期表示態様に復帰した後に右方への移動を再開する。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図23(c)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR2の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。そして、この表示変更示唆画像CH1の表示態様の変更に合わせて、当該5番目の保留単位画像GR1の表示態様が「白色」から当該「白色」よりも1段階上の大当たり結果の期待度である「青色」に変更される。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況において変更可能性表示態様を1秒保持した後に、図柄表示装置41に表示されなくなる。
その後、図23(d)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図23(e)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は4個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が3番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR1は消化順序が2番目の特図側保留情報に対応するものとなっており、前回の遊技回において遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR2は消化順序が4番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この4番目の保留単位画像GR2の表示態様は、前回の遊技回における5番目の保留単位画像GR1の表示態様と同一の「青色」となっており、それ以外の保留単位画像GRの表示態様は「白色」となっている。
4個の特図側保留情報が保留記憶されている状況で遊技回が開始される場合には当該遊技回の表示継続期間として短期間(具体的には1.5秒)は選択されない。したがって、遊技回用演出が開始された場合に表示変更演出が開始される。つまり、図23(e)に示すように全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始された場合に、表示変更示唆画像CH1の表示が開始される。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図23(f)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が2番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR1の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。但し、当該2番目の保留単位画像GR1の表示態様は前回の遊技回用演出と同様に「白色」から変更されない。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況で初期表示態様から変更可能性表示態様に変更され、当該変更可能性表示態様を1秒保持した後に、再度、初期表示態様に復帰した後に右方への移動を再開する。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図23(g)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が4番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR2の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。但し、当該4番目の保留単位画像GR2の表示態様は前回の遊技回用演出とは異なり「青色」から変更されない。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況において変更可能性表示態様を1秒保持した後に、図柄表示装置41に表示されなくなる。
その後、図23(h)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
上記のとおり表示変更演出が行われる場合、横方向に並べて表示された保留単位画像GRに沿って移動するように表示変更示唆画像CH1が表示される。そして、所定の保留単位画像GRの上方に停止表示された状況で表示変更示唆画像CH1が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されることで当該所定の保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更される可能性があることが示唆される。この示唆に対して、その示唆対象となった保留単位画像GRの表示態様が変更されることもあれば変更されないこともある。これにより、遊技者はまず表示変更示唆画像CH1が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されることを期待するとともに、その表示態様の変更に伴って示唆対象となった保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更されることを期待することとなる。
1回の遊技回用演出において上記のような示唆が複数の保留単位画像GRに対して行われることがある。この場合、上記のような示唆は複数の保留単位画像GRに対して同時に行われるのではなく、実行タイミングが相違するように順次行われる。これにより、保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更されることに対する遊技者の期待感を長く維持させることが可能となる。
表示変更演出は連続する複数回の遊技回用演出において連続して実行される。これにより、表示変更演出に対する遊技者の期待感を複数回の遊技回に跨って維持させることが可能となる。
表示変更演出が連続する複数回の遊技回用演出において連続して実行される場合、同一の保留単位画像GRが表示態様の変更の示唆対象となる。これにより、表示変更演出が実行されている状況において注目すべき対象が遊技者にとって分かり易いものとなる。また、1回の遊技回用演出において遊技回の開始対象となる順序が後側となる保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更された場合には、その保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となるまでに更なる表示態様の変更を期待させることが可能となる。
次に、表示変更演出が実行されている途中で特図側保留情報が新たに取得される場合について説明する。
図24(a)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、保留用エリア103には5個の特図側保留情報が保留記憶されているため、図柄表示装置41の保留表示領域41aには5個の保留単位画像GRが表示されている。これら5個の保留単位画像GRのうち、消化順序が1番目〜4番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR(すなわち左から4個目までの保留単位画像GR)はその表示態様が大当たり結果の発生の期待度が最も低い「白色」となっているのに対して、消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR3(すなわち右端の保留単位画像GR3)はその表示態様が大当たり結果の発生の期待度が2番目に低い「青色」となっている。
5個の特図側保留情報が保留記憶されている状況で遊技回が開始される場合には当該遊技回の表示継続期間として短期間(具体的には1.5秒)は選択されない。したがって、遊技回用演出が開始された場合に表示変更演出が開始される。つまり、図24(a)に示すように全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始された場合に、表示変更示唆画像CH1の表示が開始される。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図24(b)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR3の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。そして、この表示変更示唆画像CH1の表示態様の変更に合わせて、当該5番目の保留単位画像GR3の表示態様が「青色」から当該「青色」よりも1段階上の大当たり結果の発生の期待度である「黄色」に変更される。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況において変更可能性表示態様を1秒保持した後に、図柄表示装置41に表示されなくなる。
その後、図24(c)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図24(d)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は4個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR3は消化順序が4番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この4番目の保留単位画像GR3の表示態様は、前回の遊技回における5番目の保留単位画像GR3の表示態様と同一の「黄色」となっており、それ以外の保留単位画像GRの表示態様は「白色」となっている。
4個の特図側保留情報が保留記憶されている状況で遊技回が開始される場合には当該遊技回の表示継続期間として短期間(具体的には1.5秒)は選択されない。したがって、遊技回用演出が開始された場合に表示変更演出が開始される。つまり、図24(d)に示すように全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始された場合に、表示変更示唆画像CH1の表示が開始される。
その後、図24(e)に示すように、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況であって表示変更示唆画像CH1が4番目の保留単位画像GR3の上方の位置に到達するタイミングよりも前のタイミングにおいて特図側保留情報が新たに取得される。したがって、保留表示領域41aには4番目の保留単位画像GR3の右隣りに5番目の保留単位画像GR4が表示される。当該5番目の保留単位画像GR4の表示態様は大当たり結果の発生の期待度が最も低い「白色」となっている。
ここで、表示変更演出が実行されている途中で特図側保留情報が新たに取得された場合、その新たに取得された特図側保留情報が大当たり結果又は所定リーチの発生に対応しているのであれば、その新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GR4が表示変更演出における表示態様の変更可能性の示唆対象となり得る。そして、その新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GR4が表示変更演出における表示態様の変更可能性の示唆対象となった場合には、それまで表示態様の変更可能性の示唆対象となっていた1個の保留単位画像GR3はダミー対象となる。ダミー対象となった保留単位画像GR3は示唆対象として継続されるものの実際に表示態様が変更されることはなく、新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GR4のみ表示態様が変更され得ることとなる。
なお、既に複数個の保留単位画像GRが表示態様の変更可能性の示唆対象となっている状況において新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが表示態様の変更可能性の示唆対象となった場合には、それまで表示態様の変更可能性の示唆対象となっていた複数個の保留単位画像GRのうち遊技回の開始対象としての消化順序が最も遅い1個の保留単位画像GRはダミー対象なる一方、それ以外の保留単位画像GRは変更可能性の示唆対象及びダミー対象の両方から除外される。
また、表示変更演出が実行されている状況において新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象とならない場合もある。この場合には、変更可能性の示唆対象が変更されることなく表示変更演出が継続されることとなる。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図24(f)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が4番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR3の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。但し、当該4番目の保留単位画像GR1の表示態様は「黄色」から変更されない。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況で初期表示態様から変更可能性表示態様に変更され、当該変更可能性表示態様を1秒保持した後に、再度、初期表示態様に復帰した後に右方への移動を再開する。
その後、全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が継続されている状況において図24(g)に示すように表示変更示唆画像CH1が遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報、すなわち新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GR4の上方位置にて停止表示されるとともに、表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される。そして、この表示変更示唆画像CH1の表示態様の変更に合わせて、当該5番目の保留単位画像GR4の表示態様が「白色」から当該「白色」よりも2段階上の大当たり結果の発生の期待度である「黄色」に変更される。表示変更示唆画像CH1は停止表示された状況において変更可能性表示態様を1秒保持した後に、図柄表示装置41に表示されなくなる。
その後、図24(h)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
上記のとおり表示変更演出が実行されている状況において特図側保留情報が新たに取得された場合にはその新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象となり得る。これにより、表示変更演出の実行態様を多様化させることが可能となる。また、それまでの表示変更演出の実行内容が遊技者にとって好ましいものではなかったとしても、その後に取得された特図側保留情報の内容によっては表示変更演出の実行内容が遊技者にとって好ましいものとなり得ることとなる。これにより、表示変更演出に対する遊技者の注目度を好適に持続させることが可能となる。また、1回の遊技回用演出において複数個の保留単位画像GRが表示変更演出の実行の対象として扱われる機会を多くすることが可能となる。
表示変更演出が実行されている状況において新たに取得された特図側保留情報が大当たり結果又は所定リーチの発生に対応していることを条件として当該特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象として設定され得る。したがって、遊技者は表示変更演出が実行されている状況において特図側保留情報が新たに取得された場合には、その新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象として設定されることを期待することとなる。
表示変更演出が実行されている状況において新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象として設定された場合であって、それまで変更可能性の示唆対象として設定されていた保留単位画像GRの表示態様が「青色」以上となっている場合、新たに変更可能性の示唆対象に設定された保留単位画像GRに対して表示態様の変更可能性の示唆が最初に行われる場合にその表示態様に変更される。この場合、それまで変更可能性の示唆対象として設定されていた保留単位画像GRの表示態様が「黄色」以上であったとしても、新たに変更可能性の示唆対象に設定された保留単位画像GRに対して表示態様の変更可能性の示唆が最初に行われる場合にその表示態様に変更される。これにより、新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象として設定された場合に、それまでの表示変更演出に対して遊技者が抱いていた期待感を持続させることが可能となる。
以下、表示変更演出を実行するための具体的な処理構成について説明する。図25は保留コマンドの受信処理(図15)におけるステップS611にて実行される保留演出の設定処理を示すフローチャートである。なお、保留コマンドの受信処理は既に説明したとおり主側MPU62から第1保留コマンド又は第2保留コマンドを受信した場合に起動されるため、保留演出の設定処理も主側MPU62から第1保留コマンド又は第2保留コマンドを受信した場合に起動される。
まず音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、表示変更演出が実行される状態であるか否かを判定する(ステップS1301)。ステップS1301にて否定判定をした場合、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報が高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報であるか否かを判定する(ステップS1302)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hの高確率時の当否エリアに高確率時の大当たり情報が設定されているか否かを判定する。
ステップS1301にて肯定判定をした場合、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する(ステップS1303)。本パチンコ機10では既に説明したとおり開閉実行モードが発生した場合には当該開閉実行モードの終了後には常に高確率モードとなるとともに、当該高確率モードは開閉実行モードが終了した後において8回の遊技回が消化されるまで継続して8回目の遊技回が終了した場合に低確率モードとなる。音光側MPU82は既に取得されている特図側保留情報であって今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となる特図側保留情報が大当たり結果に対応しているか否かを演出側保留用エリア125を参照することで特定可能であるとともに、開閉実行モードが終了した後に消化された遊技回の回数を計測可能となっている。したがって、音光側MPU82は今回の特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定することが可能である。
詳細には、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となる特図側保留情報が大当たり結果となるのであれば、特図側保留情報が保留記憶される上限個数が8個である構成において上記のとおり開閉実行モードが終了した後に8回の遊技回が消化されるまで高確率モードが継続するため、今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードは高確率モードとなる。また、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となる特図側保留情報が大当たり結果とならない場合、現状の当否抽選モードが低確率モードである場合には今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードは低確率モードとなる。また、現状の当否抽選モードが高確率モードである場合には当該高確率モードが終了するまでの残りの遊技回の回数の範囲内で今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始対象となる場合に今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードは高確率モードとなる一方、当該高確率モードが終了するまでの残りの遊技回の回数の範囲内で今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始対象とならない場合に今回取得された特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合における当否抽選モードは低確率モードとなる。
ステップS1302にて否定判定をした場合、又はステップS1303にて否定判定をした場合、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報が低確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報であるか否かを判定する(ステップS1304)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける低確率時の当否エリアに低確率時の大当たり情報が設定されているか否かを判定する。
ステップS1303にて肯定判定をした場合、又はステップS1304にて肯定判定をした場合、大当たり時の抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1305)。図26(a)は保留演出に関する各種抽選テーブルを説明するための説明図である。図26(a)に示すように大当たり時の抽選テーブルには選択対象の表示態様として「白色」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」の全てが設定されている。このうち「白色」、「青色」、「黄色」及び「緑色」の選択確率はそれぞれ20%に設定されており、「赤色」の選択確率は15%に設定されており、「虹色」の選択確率は5%に設定されている。
ステップS1304にて否定判定をした場合、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報が所定リーチの発生に対応する特図側保留情報であるか否かを判定する(ステップS1306)。所定リーチとは既に説明したとおり、特定リーチの場合よりも大当たり結果の発生の期待度が高いリーチとして設定されており、所定リーチとして例えば所定キャラクタによるリーチ演出が実行されることとなる。ステップS1306では具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける所定リーチの有無エリアに所定リーチ情報が設定されているか否かを判定する。
ステップS1306にて肯定判定をした場合、所定リーチ時の抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1307)。図26(a)に示すように所定リーチ時の抽選テーブルには選択対象の表示態様として「白色」、「青色」、「黄色」、「緑色」及び「赤色」が設定されている。このうち「白色」、「青色」及び「緑色」の選択確率はそれぞれ20%に設定されており、「黄色」の選択確率は30%に設定されており、「赤色」の選択確率は10%に設定されている。
ステップS1306にて否定判定をした場合、今回受信した第1保留コマンド又は第2保留コマンドに対応する特図側保留情報が非所定リーチの発生に対応する特図側保留情報であるか否かを判定する(ステップS1308)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける非所定リーチの有無エリアに非所定リーチ情報が設定されているか否かを判定する。
ステップS1308にて肯定判定をした場合、非所定リーチ時の抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1309)。図26(a)に示すように非所定リーチ時の抽選テーブルには選択対象の表示態様として「白色」、「青色」及び「黄色」が設定されている。このうち「白色」の選択確率は80%に設定されており、「青色」の選択確率は10%に設定されており、「黄色」の選択確率は10%に設定されている。
ステップS1308にて否定判定をした場合、リーチ非発生時の抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1310)。図26(a)に示すようにリーチ非発生時の抽選テーブルには選択対象の表示態様として「白色」及び「青色」が設定されている。このうち「白色」の選択確率は90%に設定されており、「青色」の選択確率は10%に設定されている。
ステップS1305、ステップS1307、ステップS1309及びステップS1310のいずれかにて抽選テーブルを読み出した後、保留演出の実行抽選処理を実行する(ステップS1311)。保留演出の実行抽選処理では、音光側RAM84において定期的に更新される保留演出用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報をステップS1305、ステップS1307、ステップS1309及びステップS1310のいずれかにて音光側RAM84に読み出した抽選テーブルに対して照合することで実行対象とする保留単位画像GRの表示態様を選択する。
保留演出の実行抽選処理にて「白色」以外の表示態様を選択した場合(ステップS1312:YES)、保留演出の実行当選として、その選択した表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1313)。一方、保留演出の実行抽選処理にて「白色」の表示態様を選択した場合(ステップS1312:NO)、保留演出の実行外れとして、「白色」の表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1314)。
また、音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされておりステップS1301にて肯定判定をした場合にも、「白色」の表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1314)。これにより、既に表示変更演出を実行すべき状態となっている状況において特図側保留情報が新たに取得された場合には、当該特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示開始時における表示態様は最も大当たり結果の期待度が低い「白色」となる。
ステップS1313又はステップS1314の処理を実行した場合、保留表示の設定処理を実行する(ステップS1315)。保留表示の設定処理では、演出側保留用エリア125における第1〜第8単位エリア125a〜125hの保留表示エリアに設定された表示態様の情報に対応するコマンドを表示制御装置90に送信する。これにより、演出側保留用エリア125における第1〜第8単位エリア125a〜125hの保留表示エリアに設定された表示態様の情報に対応する保留単位画像GRが図柄表示装置41の保留表示領域41aに表示される。この場合、保留演出の設定処理にて「白色」以外の表示態様が選択された特図側保留情報はその特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示が開始されるタイミングでその選択された表示態様による表示が開始され、「白色」の表示態様が選択された特図側保留情報はその特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示が開始されるタイミングで「白色」の表示態様による表示が開始される。その後、表示変更演出の設定処理を実行する(ステップS1316)。
図27は表示変更演出の設定処理を示すフローチャートである。
表示変更演出の設定処理では音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS1401:NO)、表示変更演出が実行される状態に設定するための処理を実行する。表示変更演出が実行される状態に設定するための処理として具体的には、まず演出側保留用エリア125を参照することで特図保留エリア102の保留用エリア103に3個以上の特図側保留情報が保留記憶されているか否かを判定する(ステップS1402)。3個以上の特図側保留情報が保留記憶されていない場合にはステップS1402にて否定判定をすることで、表示変更演出が実行される状態に設定しない。特図側保留情報が所定の複数個以上保留記憶されていることを条件として表示変更演出が実行される状態に設定されることで、表示変更演出が実行される状態に設定された場合には複数回の遊技回に亘って表示変更演出が実行されるようにすることが可能となる。
3個以上の特図側保留情報が保留記憶されている場合(ステップS1402:YES)、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かを判定する(ステップS1403)。所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かの判定に際しては、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応するエリアにおける所定リーチの有無エリアが参照される。また、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かの判定に際しては遊技回の開始対象として消化される順序が早い側の特図側保留情報から順に、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける高確率時の当否エリア又は低確率時の当否エリアを参照する。この参照に際しては、現状の当否抽選モードが低確率モードであれば低確率時の当否エリアを参照する。また、現状の当否抽選モードが高確率モードであればその参照対象となる特図側保留情報が遊技回の開始対象となる場合における当否抽選モードを特定し、高確率モードであれば高確率時の当否エリアを参照し低確率モードであれば低確率時の当否エリアを参照する。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在している場合にはステップS1403にて肯定判定をすることで、表示変更演出が実行される状態に設定しない。これにより、表示変更演出が実行される状態に設定されている状況において、表示変更演出による変更可能性の示唆対象となる特図側保留情報とは異なる特図側保留情報が開始対象となった遊技回にて所定リーチ及び大当たり結果が発生しないようにすることが可能となる。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在していない場合(ステップS1403:NO)、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに大当たり結果の発生の期待度が「青色」以上であるものが存在しているか否かを判定する(ステップS1404)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応するエリアにおける保留表示エリアに「白色」以外の表示態様に対応する情報が記憶されているか否かを判定する。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに大当たり結果の発生の期待度が「青色」以上であるものが存在している場合にはステップS1404にて肯定判定をすることで、表示変更演出が実行される状態に設定しない。これにより、既に「青色」以上である表示態様の保留単位画像GRが存在している状況においてそれとは別の保留単位画像GRを変更可能性の示唆対象として表示変更演出が開始されてしまわないようにすることが可能となる。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに大当たり結果の発生の期待度が「青色」以上であるものが存在していない場合(ステップS1404:NO)、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応するエリアにおける保留表示エリアに「白色」又は「青色」の表示態様に対応する情報が記憶されているか否かを判定することで、今回取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様が「白色」又は「青色」であるか否かを判定する(ステップS1405)。ステップS1405にて否定判定をした場合、表示変更演出が実行される状態に設定しない。これにより、大当たり結果の発生の期待度が「黄色」以上となる表示態様により保留単位画像GRの表示が開始された特図側保留情報を変更可能性の示唆対象とする表示変更演出が実行されてしまわないようにすることが可能となる。
今回取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様が「白色」又は「青色」である場合(ステップS1405:YES)、表示変更演出の実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1406)。その後、表示変更演出の実行抽選処理を実行する(ステップS1407)。表示変更演出の実行抽選処理では、音光側RAM84において定期的に更新される表示変更演出用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報をステップS1406にて音光側RAM84に読み出した表示変更演出の実行抽選テーブルに対して照合する。
図26(b)は表示変更演出の実行抽選テーブルの内容を説明するための説明図である。図26(b)に示すように、今回取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応している場合には表示変更演出の実行当選となる確率が50%であり、今回取得された特図側保留情報が非所定リーチの発生に対応している場合には表示変更演出の実行当選となる確率が25%であり、今回取得された特図側保留情報がリーチ表示の非発生に対応している場合には表示変更演出の実行当選となる確率は10%である。このように大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応している特図側保留情報が取得された場合における表示変更演出の実行当選となる確率が他の特図側保留情報が取得された場合よりも高く設定されていることにより、表示変更演出が実行された場合に大当たり結果の発生又は所定リーチの発生を遊技者に期待させることが可能となる。また、いずれかのリーチ表示の発生に対応している特図側保留情報が取得された場合における表示変更演出の実行当選となる確率がリーチ表示の非発生に対応している特図側保留情報が取得された場合よりも高く設定されていることにより、表示変更演出が実行された場合にリーチ表示の発生を遊技者に期待させることが可能となる。なお、大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報と所定リーチの発生に対応している特図側保留情報とで表示変更演出の実行当選となる確率が同一である構成に限定されることはなく、両者の確率が相違している構成としてもよく、この場合には前者の確率が後者の確率よりも高く設定されている構成としてもよい。
表示変更演出の実行当選である場合(ステップS1408:YES)、音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」をセットする(ステップS1409)。その後、演出側保留用エリア125を参照することで特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の個数を特定し、その特定した特図側保留情報の個数の情報を、音光側RAM84に設けられた表示変更演出カウンタにセットする(ステップS1410)。表示変更演出カウンタは、表示変更演出が実行される状態に設定されている場合に当該状態の終了契機を音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。表示変更演出カウンタの値は音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている状況において1回の遊技回が終了する度に1減算される。
その後、シナリオ抽選テーブルの読み出し処理を実行する(ステップS1411)。表示変更演出は複数回の遊技回に亘って実行され得るとともに変更可能性の示唆対象となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに対して表示変更演出が繰り返し実行される。そして、変更可能性の示唆対象となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様が所定の表示態様に変更され得る。この表示変更演出の実行内容の大まかな内容は音光側ROM83に予め記憶されたシナリオデータによって定められている。シナリオデータは音光側ROM83に複数種類記憶されており、表示変更演出が実行される状態に設定される場合には参照対象とするシナリオデータが抽選により決定される。これにより、表示変更演出の実行内容を多様化させることが可能となる。
シナリオデータの内容についてより詳細に説明する。図28は音光側ROM83に予め記憶されたシナリオデータ群131を説明するための説明図である。
表示変更演出が実行される状態は既に説明したとおり特図側保留情報が3個以上保留記憶されている状況において設定される。したがって、シナリオデータ群131には3個以上の特図側保留情報のそれぞれの個数に対応させて個数対応のシナリオデータ群132〜137が用意されている。具体的には、特図側保留情報が3個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて3個用のシナリオデータ群132が音光側ROM83に記憶されている。また、特図側保留情報が4個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて4個用のシナリオデータ群133が音光側ROM83に記憶されている。また、特図側保留情報が5個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて5個用のシナリオデータ群134が音光側ROM83に記憶されている。また、特図側保留情報が6個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて6個用のシナリオデータ群135が音光側ROM83に記憶されている。また、特図側保留情報が7個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて7個用のシナリオデータ群136が音光側ROM83に記憶されている。また、特図側保留情報が8個保留記憶されている状況で表示変更演出が実行される状態に設定されることに対応させて8個用のシナリオデータ群137が音光側ROM83に記憶されている。
それぞれの個数対応のシナリオデータ群132〜137には複数のシナリオデータが含まれている。含まれているシナリオデータの個数は個数対応のシナリオデータ群132〜137の種類に応じて相違しており、対応する特図側保留情報の個数が相対的に多いシナリオデータ群132〜137の方が相対的に少ないシナリオデータ群132〜137に比べて、含まれているシナリオデータの個数が多い。特図側保留情報の個数が多い方がシナリオデータの個数が多いことにより、表示変更演出が実行される状態が維持される遊技回の回数が多いほど表示変更演出の実行内容を多様化させることが可能となる。
表示変更演出が実行される状態においては、当該表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象となる。また、それ以外にも当該特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象として表示変更演出による演出の実行対象となり得る。この場合に、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様、ダミー対象の有無、ダミー対象が存在する場合には当該ダミー対象となる保留単位画像GRの種類、及びダミー対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様がシナリオデータにて指定される。そして、特図側保留情報の個数が多い方がシナリオデータの個数が多いことにより、特図側保留情報の個数が多いほどダミー対象となる保留単位画像GRの種類を多く設定することが可能となる。
5個用のシナリオデータ群134を例に挙げてシナリオデータについて説明する。図29は5個用のシナリオデータ群134に含まれるシナリオデータを説明するための説明図である。
5個用のシナリオデータ群134には5個用の第1シナリオデータ〜5個用の第26シナリオデータが含まれている。各シナリオデータには、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様の情報と、ダミー対象に関する情報との組合せが設定されている。変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRは既に説明したとおり表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRである。当該保留単位画像GRが最終的に到達し得る表示態様の情報としては、「変化無し」、「白色→青色」、「白色→黄色」、「白色→緑色」、「白色→赤色」、「白色→虹色」、「青色→黄色」、「青色→緑色」、「青色→赤色」及び「青色→虹色」が存在している。
「変化無し」は表示変更演出が実行される状態に設定されたとしても変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更する演出が発生しないことに対応している。つまり、表示変更示唆画像CH1(図23及び図24参照)を利用した表示変更演出は実行されるものの、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様は、表示変更演出が実行される状態が開始されてから終了されるまでの間、変更されないことになる。この「変化無し」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が保留表示の開始タイミングにおいて「白色」及び「青色」のいずれであっても選択され得る。
「白色→青色」、「白色→黄色」、「白色→緑色」、「白色→赤色」及び「白色→虹色」は、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が保留表示の開始タイミングにおいて「白色」である場合に選択され得る。そして、「白色→青色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」であることに対応しており、「白色→黄色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「黄色」であることに対応しており、「白色→緑色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「緑色」であることに対応しており、「白色→赤色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「赤色」であることに対応しており、「白色→虹色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「虹色」であることに対応している。
「青色→黄色」、「青色→緑色」、「青色→赤色」及び「青色→虹色」は、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が保留表示の開始タイミングにおいて「青色」である場合に選択され得る。そして、「青色→黄色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「黄色」であることに対応しており、「青色→緑色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「緑色」であることに対応しており、「青色→赤色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「赤色」であることに対応しており、「青色→虹色」は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「虹色」であることに対応している。
既に説明したとおり保留表示の開始タイミングにおいて大当たり結果の発生の期待度が「黄色」以上の表示態様である保留単位画像GRは表示変更演出が実行される状態の設定の契機とならない。したがって、当該保留単位画像GRが最終的に到達し得る表示態様の情報として、開始時の表示態様が「黄色」、「緑色」、「赤色」及び「虹色」であるパターンは設定されていない。これにより、シナリオデータの種類が過剰に多くなってしまわないようにすることが可能となる。
ダミー対象に関する情報としては、「対象無し」、「2個前の保留表示が青色に変化」、「1個前の保留表示が青色に変化」及び「1〜3個前の保留表示が青色に変化」が存在している。「対象無し」はダミー対象となる保留単位画像GRが存在していないことに対応している。但し、詳細は後述するようにダミー対象が存在していないことに対応しているシナリオデータが選択された場合であってもダミー対象の抽選処理(ステップS1610)にてダミー当選となることで変更可能性の示唆対象となっている特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象として設定される。この場合に設定されたダミー対象となる保留単位画像GRは表示変更示唆画像CH1による演出の実行対象となったとしても表示態様が変更されない。
「2個前の保留表示が青色に変化」は、変更可能性の示唆対象となる特図側保留情報よりも遊技回の開始対象となる順序が2個前の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象となることに対応しているとともに、このダミー対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」であることに対応している。また、「1個前の保留表示が青色に変化」は、変更可能性の示唆対象となる特図側保留情報よりも遊技回の開始対象となる順序が1個前の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象となることに対応しているとともに、このダミー対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」であることに対応している。
「1〜3個前の保留表示が青色に変化」は、変更可能性の示唆対象となる特図側保留情報よりも遊技回の開始対象となる順序が1〜3個前の合計3個の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象となることに対応しているとともに、これらダミー対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」であることに対応している。この「1〜3個前の保留表示が青色に変化」は、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが最終的に到達し得る表示態様の情報のうち最終的に到達し得る表示態様が「虹色」である情報と対応付けて設定されており、それ以外の情報には対応付けられていない。したがって、表示変更演出が実行される状態において、当該表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる3個の特図側保留情報のそれぞれに対応する保留単位画像GRの表示態様が「白色」から「青色」に変化する演出が発生した場合には、上記設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様が「虹色」に変化することが確定することとなる。そして、表示態様が「虹色」となった保留単位画像GRの特図側保留情報は大当たり結果となることが確定する。これにより、遊技者は表示変更演出が実行される状態となった場合には、当該表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる3個の特図側保留情報のそれぞれに対応する保留単位画像GRの表示態様が「白色」から「青色」に変化することを期待することとなる。よって、表示変更演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
なお、ダミー対象に関する情報として「1〜3個前の保留表示が青色に変化」が設定されているのは5個用のシナリオデータ、6個用のシナリオデータ、7個用のシナリオデータ及び8個用のシナリオデータであり、3個用のシナリオデータ及び4個用のシナリオデータには設定されていない。
図30は表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1411にて実行されるシナリオ抽選テーブルの読み出し処理を示すフローチャートである。
まず今回取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定する(ステップS1501)。具体的には、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応していることを特定した場合には、今回取得された特図側保留情報が高確率モードにおいて遊技回の開始対象となると特定する。また、現状の当否抽選モードが高確率モードであり当該高確率モードが継続される残りの遊技回数の範囲内で、今回取得された特図側保留情報を契機とした遊技回が実行されることを特定した場合にも、今回取得された特図側保留情報が高確率モードにおいて遊技回の開始対象となると特定する。一方、これら状況のいずれにも該当しない場合には、今回取得された特図側保留情報が低確率モードにおいて遊技回の開始対象となると特定する。今回取得された特図側保留情報が高確率モードにおいて遊技回の開始対象となると特定した場合には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応するエリアにおける高確率時の当否エリアを参照することで、今回取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定する。また、今回取得された特図側保留情報が低確率モードにおいて遊技回の開始対象となると特定した場合には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応するエリアにおける低確率時の当否エリアを参照することで、今回取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定する。
今回取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応していると特定した場合(ステップS1501:YES)、特図側保留情報の現状の保留個数に対応するシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブル群のうち、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「緑色」、「赤色」及び「虹色」のいずれかとなるシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1502)。
ステップS1501にて否定判定をした場合、今回取得された特図側保留情報が所定リーチの発生に対応しているか否かを判定する(ステップS1503)。この判定に際しては演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応するエリアにおける所定リーチの有無エリアを参照する。今回取得された特図側保留情報が所定リーチの発生に対応していると特定した場合(ステップS1503:YES)、特図側保留情報の現状の保留個数に対応するシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブル群のうち、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「緑色」及び「赤色」のいずれかとなるシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1504)。
ステップS1503にて否定判定をした場合、今回取得された特図側保留情報が非所定リーチの発生に対応しているか否かを判定する(ステップS1505)。この判定に際しては演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応するエリアにおける非所定リーチの有無エリアを参照する。今回取得された特図側保留情報が非所定リーチの発生に対応していると特定した場合(ステップS1505:YES)、特図側保留情報の現状の保留個数に対応するシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブル群のうち、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに関する情報が「変化無し」となるシナリオデータ並びに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」、「黄色」及び「緑色」のいずれかとなるシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1506)。
ステップS1505にて否定判定をした場合、特図側保留情報の現状の保留個数に対応するシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブル群のうち、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに関する情報が「変化無し」となるシナリオデータ及び変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が「青色」となるシナリオデータが選択対象として設定されたシナリオ抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1507)。
表示変更演出の設定処理(図27)の説明に戻り、ステップS1411にてシナリオ抽選テーブルの読み出し処理を実行した後は、シナリオ抽選処理を実行する(ステップS1412)。シナリオ抽選処理では、音光側RAM84において定期的に更新されるシナリオ抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報をステップS1411にて音光側RAM84に読み出したシナリオ抽選テーブルに対して照合することで、当該シナリオ抽選テーブルから参照対象とするシナリオデータを取得する。その後、シナリオデータの記憶処理を実行する(ステップS1413)。
図31は、ステップS1413におけるシナリオデータの記憶処理を示すフローチャートである。
まず今回取得したシナリオデータにおける変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに関する情報が当該保留単位画像GRの表示態様の変更に対応する情報であるか否かを判定する(ステップS1601)。シナリオデータにおける変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに関する情報が「変化無し」の情報以外の情報である場合にはステップS1601にて肯定判定をする。
ステップS1601にて肯定判定をした場合、昇格の段階数を把握する(ステップS1602)。具体的には、今回取得したシナリオデータにおける変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が当該保留単位画像GRの現状の表示態様に対して大当たり結果の期待度において何段階上の表示態様であるのかを把握する。例えば、シナリオデータにおける最終的に到達し得る表示態様が「赤色」であり現状の表示態様が「白色」である場合には4段階であると特定する。また、シナリオデータにおける最終的に到達し得る表示態様が「緑色」であり現状の表示態様が「青色」である場合には2段階であると特定する。そして、その特定した段階数に対応する数値情報を音光側RAM84に設けられた昇格対象カウンタにセットする(ステップS1603)。つまり、上記例示のように4段階であると特定した場合には昇格対象カウンタに「4」をセットし、上記例示のように2段階であると特定した場合には昇格対象カウンタに「2」をセットする。
その後、今回取得したシナリオデータにおけるダミー対象に関する情報として「対象無し」の情報以外の情報が設定されているか否かを判定することで、今回取得したシナリオデータにダミー対象が設定されているか否かを判定する(ステップS1604)。ダミー対象が設定されている場合(ステップS1604:YES)、今回取得したシナリオデータにおけるダミー対象に関する情報として複数の保留単位画像GRを「青色」に変化させる情報が設定されているか否かを判定する(ステップS1605)。特図側保留情報の保留個数が5個である場合に選択される5個用のシナリオデータを例に挙げると、ダミー対象に関する情報として「1〜3個前の保留表示が青色に変化」という情報が設定されているか否かを判定する。ステップS1605にて肯定判定をした場合、音光側RAM84に設けられた複数変更フラグに「1」をセットする(ステップS1606)。複数変更フラグは、複数のダミー対象に対応する保留単位画像GRの表示態様を「青色」に変更すべき状況であることを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。
ステップS1605にて否定判定をした場合、今回取得したシナリオデータにおいてダミー対象として設定されている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象として消化される順序を把握する(ステップS1607)。特図側保留情報の保留個数が5個である場合に選択される5個用のシナリオデータを例に挙げると、ダミー対象に関する情報として「2個前の保留表示が青色に変化」の情報が設定されている場合には消化順序として「3」を特定し、ダミー対象に関する情報として「1個前の保留表示が青色に変化」の情報が設定されている場合には消化順序として「4」を特定する。そして、その特定した消化順序の情報を音光側RAM84に設けられたダミー対象カウンタにセットする(ステップS1608)。ダミー対象カウンタはダミー対象となる保留単位画像GRを音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。ダミー対象カウンタの値は音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている状況において1回の遊技回が終了する度に1減算される。その後、音光側RAM84に設けられたダミー対象フラグに「1」をセットする(ステップS1609)。ダミー対象フラグはダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更する必要があるか否かを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。
今回取得したシナリオデータにおけるダミー対象に関する情報として「対象無し」の情報が設定されている場合、ダミー対象が存在していないとして(ステップS1604:NO)、ステップS1610に進む。ステップS1610ではダミー対象の抽選処理を実行する。ダミー対象の抽選処理では、ダミー対象抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新されるダミー抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出したダミー対象抽選テーブルに対して照合する。ダミー対象の抽選処理にてダミー当選となる確率は20%で一定となっているが、これに限定されることはなく、今回取得された特図側保留情報の内容に応じてダミー当選となる確率が相違している構成としてもよい。
ダミー対象の抽選処理にてダミー当選となった場合(ステップS1611:YES)、音光側RAM84のダミー対象カウンタに、現状の特図側保留情報の保留個数から1減算した値をセットする(ステップS1612)。つまり、ダミー対象の抽選処理にてダミー当選となった場合には今回取得された特図側保留情報に対して遊技回の開始対象となる順序が1個前の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRがダミー対象となる。但し、これに限定されることはなく、ダミー当選となった場合にはダミー対象となる保留単位画像GRが、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの中から抽選により選択される構成としてもよい。
次に、図32のフローチャートを参照しながら表示変更演出の開始処理について説明する。なお、表示変更演出の開始処理は遊技回用の演出が開始される場合に実行される演出決定処理(図21)において音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合にステップS1202にて実行される。つまり、表示変更演出が実行される状態において新たな遊技回用演出が開始される場合に表示変更演出の開始処理が実行される。
まず今回開始される遊技回の表示継続期間が表示変更演出を実行可能な表示継続期間であるか否かを判定する(ステップS1701)。既に説明したとおり特図側保留情報が最大保留個数である8個保留記憶されている状況において遊技回の新たな開始契機が発生した場合、新たな開始契機による遊技回は特図側保留情報が7個保留記憶されている状況において開始される。この新たな開始契機による遊技回において大当たり結果及びリーチ表示の両方が発生しない場合には、当該遊技回の表示継続期間は短期間である1.5秒となる。一方、当該状況以外においては最短の遊技回の表示継続期間は10秒となる。遊技回用の演出として表示変更演出が実行される場合、既に説明したとおり全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が行われている状況において保留表示領域41aに沿って表示変更示唆画像CH1の移動表示が行われる。表示変更示唆画像CH1は移動表示の途中において所定の保留単位画像GRの上方にて一旦停止した状態でその表示態様を初期表示態様から変更可能性表示態様に変更する。かかる表示態様の変更は最大で4回行われることとなり、4回行われる場合において表示変更示唆画像CH1の移動表示が完了するまでに要する時間が4秒となっている。そして、上記短期間ではない状況における最短の遊技回の表示継続期間である10秒が遊技回の表示継続期間として選択された場合には全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が完了するまでに要する期間が5秒であり、遊技回の表示継続期間が10秒よりも長い場合には全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が完了するまでに要する期間は5秒以上となる。したがって、遊技回の表示継続期間が短期間である1.5秒以外の表示継続期間であれば表示変更演出を実行可能な表示継続期間となる。
遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)である場合(ステップS1701:NO)、ステップS1702以降の処理を終了する。つまり、表示変更演出が実行される状態に設定されている状況であっても遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)である場合には当該遊技回の遊技回用演出において表示変更演出は実行されない。かかる構成においては表示変更演出が実行される状態が設定されたとしてもその後に遊技回の開始契機が発生する度に特図側保留情報が最大保留個数である8個保留記憶されている場合であって大当たり結果及びリーチ表示の両方が発生しない場合には、遊技回用演出として表示変更演出が実行されることはない。また、表示変更演出が実行される状態に設定された後において当該状態の設定の契機となった特図側保留情報が遊技回の開始対象となるまでに、特図側保留情報が最大保留個数である8個保留記憶されている状況で開始契機が発生することによる遊技回であって大当たり結果及びリーチ表示の両方が発生しない遊技回と、当該遊技回以外の遊技回との両方が発生する場合には、前者の遊技回では遊技回用演出において表示変更演出が発生しない一方、後者の遊技回では遊技回用演出において表示変更演出が発生し得ることとなる。かかる構成とすることにより、遊技回の表示継続期間との関係で表示変更演出が発生すると違和感が生じてしまう状況においては表示変更演出が発生しないようにすることが可能となる。また、表示変更演出が実行される状況を全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が行われている状況に制限することが可能となり、表示変更演出が実行されるか否かに関して遊技者が注目すべき対象を明確なものとすることが可能となる。
遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)ではない場合(ステップS1701:YES)、音光側RAM84に設けられたシナリオ変更フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS1702)。シナリオ変更フラグは、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得された場合に当該特図側保留情報を変更可能性の示唆対象に新たに設定したか否かを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。当該シナリオ変更の内容については後に詳細に説明する。
ステップS1702にて否定判定をした場合、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(ステップS1706)。昇格対象カウンタは既に説明したとおり、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が当該保留単位画像GRの現状の表示態様に対して大当たり結果の発生の期待度において何段階上の表示態様であるのかを音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。昇格対象カウンタの値が「0」である場合というのは、今回の表示変更演出が実行される状態において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様の変更が発生しない状況、又は今回の表示変更演出が実行される状態において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様の変更が既に完了していることで当該保留単位画像GRの表示態様が今回の表示変更演出が実行される状態において最終的に到達し得る表示態様となっている状況であることを意味する。昇格対象カウンタの値が「0」である場合(ステップS1706:YES)、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更する必要がないため、ステップS1707〜ステップS1714の処理を実行することなくステップS1715に進む。
なお、この場合には演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。但し、これに限定されることはなく、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の発生の期待度において所定の期待度以上である場合には当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが表示変更演出の実行の対象とならずに、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の発生の期待度において所定の期待度未満である場合に表示態様は変更されないものの当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが表示変更演出の実行の対象となる構成としてもよい。所定の期待度は「赤色」としてもよく「虹色」としてもよい。
昇格対象カウンタの値が1以上である場合(ステップS1706:NO)、音光側RAM84の昇格対象カウンタにセットされている値が音光側RAM84の表示変更演出カウンタにセットされている値よりも大きい値であるか否かを判定する(ステップS1707)。昇格対象カウンタは既に説明したとおり、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が当該保留単位画像GRの現状の表示態様に対して大当たり結果の発生の期待度において何段階上の表示態様であるのかを音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。また、表示変更演出カウンタは既に説明したとおり、表示変更演出が実行される状態に設定されている場合に当該状態の終了契機を音光側MPU82にて特定するためのカウンタであり、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となるまでに実行される遊技回の回数が当該表示変更演出カウンタにセットされていることとなる。つまり、ステップS1707では今回の表示変更演出が実行される状態において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が昇格し得る段階数の値が、今回の表示変更演出が実行される状態の残りの遊技回の回数の値よりも大きいか否かを判定している。
ステップS1707にて否定判定をした場合、昇格実行の抽選処理を実行する(ステップS1708)。昇格実行の抽選処理では、昇格実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される昇格実行抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した昇格実行抽選テーブルに対して照合する。昇格実行の抽選処理にて昇格実行当選となる確率は60%で一定となっているが、これに限定されることはなく、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報の内容に応じて昇格実行当選となる確率が相違している構成としてもよい。
昇格実行の抽選処理にて昇格実行当選とならなかった場合(ステップS1709:NO)、ステップS1710〜ステップS1714の処理を実行することなくステップS1715に進む。この場合には演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
昇格実行の抽選処理にて昇格実行当選となった場合(ステップS1709:YES)、音光側RAM84に1段階昇格情報を記憶する(ステップS1710)。1段階昇格情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の発生の期待度において1段階上の表示態様に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。1段階昇格情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の発生の期待度が1段階上の表示態様に変更される表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。その後、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値を1減算する(ステップS1711)。
ステップS1707にて肯定判定をした場合、段階数の算出処理を実行する(ステップS1712)。具体的には、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値から音光側RAM84の表示変更演出カウンタの値を減算する。そして、その算出した段階数に対応する昇格情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS1713)。段階数に対応する昇格情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の発生の期待度においてステップS1712にて算出した段階数分だけ上の表示態様に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。段階数に対応する昇格情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の発生の期待度がステップS1712にて算出した段階数分だけ上の表示態様に変更される表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。その後、ステップS1712にて算出した段階数に対応する値を、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値から減算する(ステップS1714)。
上記のように昇格対象カウンタの値が表示変更演出カウンタの値よりも大きい場合には、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様がその差分の段階数分だけ上の表示態様に変更される。これにより、1回の遊技回用演出における表示変更演出において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が一度に変更される段階数を多様化させることが可能となる。また、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を、今回の表示変更演出が実行される状態の開始時に決定された最終的に到達し得る表示態様となり易くすることが可能となる。
ステップS1706にて肯定判定をした場合、ステップS1709にて否定判定をした場合、ステップS1711の処理を実行した場合、又はステップS1714の処理を実行した場合、音光側RAM84の複数変更フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS1715)。複数変更フラグは既に説明したとおり、複数のダミー対象に対応する保留単位画像GRの表示態様を「青色」に変更すべき状況であることを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。複数変更フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1715:YES)、複数変更情報を音光側RAM84に記憶した後に(ステップS1716)、複数変更フラグを「0」クリアする(ステップS1717)。
複数変更情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報に対して遊技回の開始対象となる順序において3個前から1個前までの3個の特図側保留情報のそれぞれに対応するダミー対象の保留単位画像GRの表示態様を「白色」から「青色」に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。この場合、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報が3個以下である場合にはその特図側保留情報のそれぞれに対応するダミー対象の保留単位画像GRの全てが表示態様の変更の対象となる。また、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報が4個以上である場合には、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報に対して3個前から1個前までの3個の特図側保留情報に対応するダミー対象の保留単位画像GRが表示態様の変更の対象となる。
複数変更情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、上記のように特定されたダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が「白色」から「青色」に変更される表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。この場合、ダミー対象となる保留単位画像GRが上記のように複数特定されている場合には、1回の遊技回用演出においてそれぞれのダミー対象となる保留単位画像GRに対して表示変更示唆画像CH1による上記のような表示演出が実行される演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。なお、複数変更情報が音光側RAM84に記憶されている場合において表示態様が変更される対象に含まれるダミー対象の保留単位画像GRに既に表示態様が「青色」となっている保留単位画像GRが含まれている場合には当該保留単位画像GRは表示態様を「白色」から「青色」に変更する対象にならない。
複数変更フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS1715:NO)、音光側RAM84のダミー対象フラグに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップS1718)。ダミー対象フラグは既に説明したとおり、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更する必要があるか否かを音光側MPU82にて特定するためのフラグであり、ダミー対象フラグに「1」がセットされている状況においては今回の表示変更演出が実行される状態においてダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が未だ変更されていないことを意味する。
ダミー対象フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1718:YES)、ダミー変更実行の抽選処理を実行する(ステップS1719)。ダミー変更実行の抽選処理では、ダミー変更実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新されるダミー変更実行抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出したダミー変更実行抽選テーブルに対して照合する。ダミー変更実行の抽選処理にてダミー変更実行当選となる確率は60%で一定となっているが、これに限定されることはなく、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報の内容に応じてダミー変更実行当選となる確率が相違している構成としてもよく、ダミー対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報の内容に応じてダミー変更実行当選となる確率が相違している構成としてもよい。
ダミー変更実行の抽選処理にてダミー変更実行当選となった場合(ステップS1720:YES)、音光側RAM84にダミー変更実行情報を記憶する(ステップS1721)。ダミー変更実行情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて音光側RAM84のダミー対象カウンタの値に対応するダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様を「白色」から「青色」に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。ダミー変更実行情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、音光側RAM84のダミー対象カウンタの値に対応するダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が「白色」から「青色」に変更される表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。その後、音光側RAM84のダミー対象フラグを「0」クリアする(ステップS1722)。
上記のようにダミー対象フラグに「1」がセットされている状況であってもダミー変更実行の抽選処理にてダミー変更実行当選とならない限り、音光側RAM84のダミー対象カウンタに対応するダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない構成であることにより、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されるタイミングを不規則なものとすることが可能となる。
表示変更演出が実行される状態において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される遊技回が、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される遊技回よりも先に実行されることがある。また、表示変更演出が実行される状態において、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される遊技回が、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される遊技回よりも先に実行されることがある。また、表示変更演出が実行される状態における同一の遊技回において、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される一方、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方にて表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されないことがある。また、表示変更演出が実行される状態における同一の遊技回において、ダミー対象となる保留単位画像GRの上方にて表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない一方、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更されることがある。また、表示変更演出が実行される状態における同一の遊技回において、ダミー対象となる保留単位画像GRの上方にて表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されず、さらに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方にて表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されないことがある。また、表示変更演出が実行される状態における同一の遊技回において、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更されるとともに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更されることがある。
遊技回用の演出として表示変更演出が実行される場合、既に説明したとおり表示変更示唆画像CH1が、遊技回の消化順序が早い特図側保留情報に対応する保留単位画像GR側から遊技回の消化順序が遅い特図側保留情報に対応する保留単位画像GR側に向けて移動表示される。したがって、同一の遊技回において、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更されるとともに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が表示変更演出により変更される場合には、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更された後に、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更される。これにより、ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更された場合であっても当該遊技回において更に変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されることを遊技者に期待させることが可能となる。
ダミー対象フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS1718:NO)、又はダミー変更実行の抽選処理にてダミー変更実行当選とならなかった場合(ステップS1720:NO)、音光側RAM84のダミー対象カウンタの値が1以上であるか否かを判定する(ステップS1723)。ダミー対象カウンタは既に説明したとおりダミー対象となる保留単位画像GRを音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。ダミー対象カウンタの値が1以上である場合(ステップS1723:YES)、音光側RAM84に煽り演出情報を記憶する(ステップS1724)。煽り演出情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、ダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
次に、表示変更演出を終了させるための処理構成について説明する。
表示変更演出を終了させるための処理は遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1111〜ステップS1115にて実行される。具体的には、遊技回用演出の終了タイミングである場合(ステップS1111:YES)、音光側RAM84の表示変更演出カウンタの値を1減算するとともに(ステップS1112)、音光側RAM84のダミー対象カウンタの値を1減算する(ステップS1113)。これにより、遊技回の終了に伴って特図側保留情報が新たに消化されることで保留記憶されている特図側保留情報が特図保留エリア102の保留用エリア103においてシフトされる場合には、表示変更演出カウンタの値を変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示順序に対応する値とすることが可能となるとともに、ダミー対象カウンタの値をダミー対象となる保留単位画像GRの表示順序に対応する値とすることが可能となる。
その後、1減算後における表示変更演出カウンタの値が「0」となっていることを条件として(ステップS1114:YES)、音光側RAM84の表示変更演出フラグを「0」クリアする(ステップS1115)。これにより、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となる場合には、表示変更演出が実行される状態が終了されることとなる。
次に、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得された場合に表示変更演出の実行内容を変更するための処理構成について説明する。
特図側保留情報が新たに取得されることで主側MPU62から第1保留コマンド又は第2保留コマンドが送信された場合には既に説明したとおり、音光側MPU82にて保留コマンドの受信処理(図15)が実行される。そして、保留コマンドの受信処理(図15)のステップS611にて実行される保留演出の設定処理(図25)におけるステップS1316にて表示変更演出の設定処理(図27)を実行する。
表示変更演出の設定処理(図27)では音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1401:YES)、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得した特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定する(ステップS1414)。所定リーチの発生に対応しているか否かの判定に際してはシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)におけるステップS1503と同一の処理を実行し、大当たり結果の発生に対応しているか否かの判定に際してはシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)におけるステップS1501と同一の処理を実行する。
今回取得された特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応していない場合(ステップS1414:NO)、ステップS1415以降の処理を実行することなく本表示変更演出の設定処理を終了する。つまり、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたとしても当該特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応していない場合には表示変更演出の実行内容は変更されない。これにより、新たに取得された特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応していることを条件として表示変更演出の実行内容が変更されることとなるため、表示変更演出の実行内容が変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
今回取得された特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している場合(ステップS1414:YES)、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かを判定する(ステップS1415)。当該判定に際しては表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1403と同一の処理を実行する。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在している場合(ステップS1415:YES)、ステップS1416以降の処理を実行することなく本表示変更演出の設定処理を終了する。つまり、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたとしてもそれまでに保留記憶されている特図側保留情報の中に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が存在している場合には表示変更演出の演出内容は変更されない。これにより、表示変更演出が実行されている途中で所定リーチ又は大当たり結果に対応する遊技回が発生してしまわないようにすることが可能となる。また、既に設定されている変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応しているにも関わらず、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが変更されてしまわないようにすることが可能となる。
今回取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在していない場合(ステップS1415:NO)、シナリオ変更抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す(ステップS1416)。その後、シナリオ変更抽選処理を実行する(ステップS1417)。シナリオ変更抽選処理では、音光側RAM84において定期的に更新されるシナリオ変更用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報をステップS1416にて音光側RAM84に読み出したシナリオ変更抽選テーブルに対して照合する。今回取得した特図側保留情報が所定リーチの発生に対応している場合にはシナリオ変更当選となる確率は50%であり、今回取得した特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応している場合にはシナリオ変更当選となる確率は75%である。但し、これに限定されることはなく前者の確率の方が後者の確率よりも高い構成としてもよく、前者の確率と後者の確率とが同一又は略同一である構成としてもよい。
シナリオ変更当選である場合(ステップS1418:YES)、シナリオ変更用処理を実行する(ステップS1419)。図33はシナリオ変更用処理を示すフローチャートである。
まず音光側RAM84の表示変更演出カウンタの値を音光側RAM84のダミー対象カウンタにセットする(ステップS1801)。これにより、それまでのダミー対象となる保留単位画像GRがダミー対象から解除され、それまでの変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRがダミー対象となる。また、音光側RAM84のダミー対象フラグを「0」クリアする(ステップS1802)。これにより、それまでの表示変更演出が実行される状態においてダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更すべき条件が成立していたものの当該表示態様の変更が行われていなかったとしても、実行内容が変更された後の表示変更演出においてはダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様は変更されない。
その後、演出側保留用エリア125を参照することで特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の個数を特定し、その特定した特図側保留情報の個数の情報を、音光側RAM84の表示変更演出カウンタにセットする(ステップS1803)。表示変更演出カウンタは既に説明したとおり、表示変更演出が実行される状態に設定されている場合に当該状態の終了契機を音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。表示変更演出カウンタの値は音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている状況において1回の遊技回が終了する度に1減算される。ステップS1803の処理が実行されることにより、今回取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象として新たに設定される。
その後、シナリオ抽選テーブルの読み出し処理を実行し(ステップS1804)、シナリオ抽選処理を実行する(ステップS1805)。これらステップS1804及びステップS1805の処理内容は表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1411及びステップS1412と同様である。これにより、現状の特図側保留情報の保留個数に対応するシナリオデータであって今回取得された特図側保留情報の内容に対応する態様による抽選処理にて選択されたシナリオデータが取得される。但し、表示変更演出の実行内容が変更される契機となる特図側保留情報は所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応しているため、ステップS1804のシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)においてはステップS1502又はステップS1504にてシナリオ抽選テーブルが読み出される。
その後、昇格の段階数を把握する(ステップS1806)。具体的には、今回取得したシナリオデータにおける変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様が当該保留単位画像GRの現状の表示態様に対して大当たり結果の発生の期待度において何段階上の表示態様であるのかを把握する。
ここで、保留演出の設定処理(図25)では音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1301:YES)、「白色」の表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1314)。つまり、今回取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様は表示開始時において「白色」となっている。また、シナリオ変更用処理におけるシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)では既に説明したとおりステップS1502又はステップS1504にてシナリオ抽選テーブルが読み出されるため、最終的に到達し得る表示態様は「緑色」、「赤色」及び「虹色」のいずれかとなる。したがって、例えば、シナリオデータにおける最終的に到達し得る表示態様が「赤色」である場合には4段階であると特定する。また、シナリオデータにおける最終的に到達し得る表示態様が「緑色」である場合には3段階であると特定する。そして、その特定した段階数に対応する数値情報を音光側RAM84の昇格対象カウンタにセットする(ステップS1807)。つまり、上記例示のように4段階であると特定した場合には昇格対象カウンタに「4」をセットし、上記例示のように3段階であると特定した場合には昇格対象カウンタに「3」をセットする。
その後、音光側RAM84に設けられたシナリオ変更フラグに「1」をセットする(ステップS1808)。シナリオ変更フラグは、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として当該表示変更演出の実行内容が変更されたことを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。
次に、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として当該表示変更演出の実行内容が変更された場合において、その後の表示変更演出の実行制御を行うための処理構成について説明する。
まず遊技回の途中で新たに取得された特図側保留情報を契機として表示変更演出の実行内容が変更された場合であって、当該遊技回においてその変更後の実行内容に従った表示変更演出の実行が可能である場合について説明する。図34は遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1109にて実行される表示変更演出用処理を示すフローチャートである。
音光側RAM84のシナリオ変更フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1901:YES)、現状のタイミングが今回の遊技回における表示変更演出の実行内容を変更することが可能なタイミングであるか否かを判定する(ステップS1902)。この場合、今回の遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)である場合にはそもそも今回の遊技回において表示変更演出が実行されないため、現状のタイミングが今回の遊技回における表示変更演出の実行内容を変更することができないタイミングであると判定する。また、今回の遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)以外の表示継続期間であり当該遊技回用演出において表示変更演出が実行されることが決定されていた場合には、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方の位置に表示変更示唆画像CH1が停止表示されるタイミングよりも前のタイミングである場合には今回の遊技回における表示変更演出の実行内容を変更することが可能なタイミングであると判定し、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方の位置に表示変更示唆画像CH1が停止表示されたタイミング以降のタイミングである場合には今回の遊技回における表示変更演出の実行内容を変更することができないタイミングであると判定する。なお、表示変更演出が実行されることとなる遊技回用演出の演出実行テーブルには変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方の位置に表示変更示唆画像CH1が停止表示されるタイミングの情報が設定されており、当該情報に従って上記判定が行われる。
ステップS1902にて否定判定をした場合には、ステップS1903以降の処理を実行することなく本表示変更演出用処理を終了する。これにより、表示変更演出が実行される状態である所定の遊技回において特図側保留情報が新たに取得されたことで当該表示変更演出の実行内容が変更されたとしても、当該所定の遊技回においてはその変更された後の実行内容による表示変更演出は実行されない。この場合、当該所定の遊技回の表示継続期間が表示変更演出を実行することが可能な表示継続期間であった場合には、当該所定の遊技回の開始時に決定された内容に従って表示変更演出が実行される。そして、当該所定の遊技回に対して次の遊技回から、変更された後の実行内容に従って表示変更演出が実行される。
ステップS1902にて肯定判定をした場合、音光側RAM84のシナリオ変更フラグを「0」クリアする(ステップS1903)。その後、演出側保留用エリア125を参照することで、音光側RAM84のダミー対象カウンタの値に対応する保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の期待度において「青色」以上であるか否かを判定する(ステップS1904)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに「白色」以外の表示態様に対応する情報が記憶されているか否かを判定する。
ステップS1904にて肯定判定をした場合、段階数の特定処理を実行する(ステップS1905)。既に説明したとおり保留演出の設定処理(図25)では音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1301:YES)、「白色」の表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1314)。つまり、今回取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様は表示開始時において「白色」となっている。したがって、ステップS1905では、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに記憶されている情報に対応する段階数を特定する。つまり、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「青色」であれば段階数として「1」を特定し、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「黄色」であれば段階数として「2」を特定し、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「緑色」であれば段階数として「3」を特定する。
なお、所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が既に保留記憶されている状況においては新たに特図側保留情報が取得されたとしても表示変更演出の実行内容が変更されることはなく、さらに「赤色」の表示態様は所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報ではない限り選択されないとともに「虹色」の表示態様は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報ではない限り選択されない。したがって、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに記憶されている情報が「赤色」又は「虹色」に対応していることはない。その一方、シナリオ変更用処理(図33)におけるステップS1804のシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)では既に説明したとおりステップS1502又はステップS1504にてシナリオ抽選テーブルが読み出されるため、最終的に到達し得る表示態様は「緑色」、「赤色」及び「虹色」のいずれかとなる。つまり、ステップS1905にて特定されるダミー対象の保留単位画像GRの表示態様において大当たり結果の発生の期待度が最高となる表示態様は「緑色」であるのに対して、シナリオ変更後における変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様において大当たり結果の発生の期待度が最低となる表示態様も「緑色」となっている。したがって、ステップS1905にて特定した段階数の表示態様に変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更したとしても、当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対して決定されている到達し得る表示態様を超えてしまうことはない。
その後、ステップS1905にて特定した段階数に対応する昇格情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS1906)。段階数に対応する昇格情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の発生の期待度においてステップS1905にて特定した段階数分だけ上の表示態様に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。その後、ステップS1905にて特定した段階数に対応する値を、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値から減算する(ステップS1907)。
一方、ステップS1904にて肯定判定をした場合、音光側RAM84に1段階昇格情報を記憶する(ステップS1908)。1段階昇格情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の発生の期待度において1段階上の表示態様に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。その後、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値を1減算する(ステップS1909)。
ステップS1907又はステップS1909の処理を実行した場合、遊技回の演出実行テーブルの変更処理を実行する(ステップS1910)。当該変更処理では、段階数に対応する昇格情報が音光側RAM84に記憶されているのであれば、既に実行された表示変更演出からの一連の流れとして、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない表示演出と、新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の期待度がステップS1905にて特定した段階数分だけ上となる表示態様に変更される表示演出とが発生することとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に新たに読み出される。
また、上記変更処理では、1段階昇格情報が音光側RAM84に記憶されているのであれば、既に実行された表示変更演出からの一連の流れとして、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるものの当該ダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されない表示演出と、新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の期待度が1段階上となる表示態様に変更される表示演出とが発生することとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に新たに読み出される。
その後、ステップS1910にて音光側RAM84に新たに読み出した演出実行テーブルに対応する演出変更コマンドを表示側MPU92に送信する(ステップS1911)。これにより、図柄表示装置41における表示演出の内容が音光側RAM84に新たに読み出された演出実行テーブルに対応する内容に変更される。
なお、音光側RAM84に新たに読み出された演出実行テーブルは、表示変更演出の内容以外の演出内容についてはそれまで音光側RAM84に読み出されていた演出実行テーブルに設定されている演出内容と同一となっている。したがって、遊技回の途中で当該遊技回用演出において実行される表示変更演出の内容が変更されたとしてもそれ以外の演出の内容は変更されない。これは表示発光部53における発光演出、スピーカ部54における音出力演出及び図柄表示装置41における表示演出のいずれにおいても同様である。
次に、遊技回の途中で新たに取得された特図側保留情報を契機として表示変更演出の実行内容が変更された場合であって、当該遊技回においてその変更後の実行内容に従った表示変更演出の実行が不可であることで、当該遊技回の次の遊技回からその変更後における実行内容に従って表示変更演出が実行される場合について説明する。
遊技回用演出が開始される場合に実行される表示変更演出の開始処理(図32)では、今回の遊技回の表示継続期間が表示変更演出を実行可能な表示継続期間である場合(ステップS1701:YES)、ステップS1702にて音光側RAM84のシナリオ変更フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。シナリオ変更フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1702:YES)、シナリオ変更フラグを「0」クリアした後に(ステップS1703)、演出側保留用エリア125を参照することで、音光側RAM84のダミー対象カウンタの値に対応する保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の期待度において「青色」以上であるか否かを判定する(ステップS1704)。具体的には、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに「白色」以外の表示態様に対応する情報が記憶されているか否かを判定する。
ステップS1704にて否定判定をした場合、ステップS1706以降の処理を実行する。ステップS1706以降の処理の処理内容は既に説明したとおりである。これにより、表示変更演出の実行内容が変更される前に変更可能性の示唆対象であった保留単位画像GRがダミー対象となり、さらに表示変更演出の実行内容の変更契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象となった状態で表示変更演出が実行される。この場合、新たにダミー対象となった保留単位画像GRは表示態様が変更されない。
ステップS1704にて肯定判定をした場合、段階数の特定処理を実行する(ステップS1705)。既に説明したとおり保留演出の設定処理(図25)では音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS1301:YES)、「白色」の表示態様に対応する情報を、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得された特図側保留情報に対応する単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアに設定する(ステップS1314)。つまり、表示変更演出の実行内容を変更する契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様は表示開始時において「白色」となっている。したがって、ステップS1705では、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに記憶されている情報に対応する段階数を特定する。つまり、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「青色」であれば段階数として「1」を特定し、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「黄色」であれば段階数として「2」を特定し、当該保留表示エリアに記憶されている情報が「緑色」であれば段階数として「3」を特定する。
なお、所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が既に保留記憶されている状況においては新たに特図側保留情報が取得されたとしても表示変更演出の実行内容が変更されることはなく、さらに「赤色」の表示態様は所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報ではない限り選択されないとともに「虹色」の表示態様は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報ではない限り選択されない。したがって、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうちダミー対象カウンタの値に対応するエリアにおける保留表示エリアに記憶されている情報が「赤色」又は「虹色」に対応していることはない。その一方、シナリオ変更用処理(図33)におけるステップS1804のシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)では既に説明したとおりステップS1502又はステップS1504にてシナリオ抽選テーブルが読み出されるため、最終的に到達し得る表示態様は「緑色」、「赤色」及び「虹色」のいずれかとなる。つまり、ステップS1705にて特定されるダミー対象の保留単位画像GRの表示態様において大当たり結果の発生の期待度が最高となる表示態様は「緑色」であるのに対して、シナリオ変更後における変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの最終的に到達し得る表示態様において大当たり結果の発生の期待度が最低となる表示態様も「緑色」となっている。したがって、ステップS1705にて特定した段階数の表示態様に変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を変更したとしても、当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対して決定されている到達し得る表示態様を超えてしまうことはない。
その後、ステップS1705にて特定した段階数に対応する昇格情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS1713)。段階数に対応する昇格情報は、今回の遊技回用演出における表示変更演出にて変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の期待度においてステップS1705にて特定した段階数分だけ上の表示態様に変更する表示演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。段階数に対応する昇格情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止した状態でその表示態様が初期表示態様から変更可能性表示態様に変更されるとともに当該変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が大当たり結果の期待度がステップS1705にて特定した段階数分だけ上となる表示態様に変更される表示演出に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。その後、ステップS1705にて特定した段階数に対応する値を、音光側RAM84の昇格対象カウンタの値から減算する(ステップS1714)。
次に、表示変更演出が実行される様子について図35のタイムチャートを参照しながら説明する。図35(a)は遊技回の実行期間を示し、図35(b)は表示変更演出が実行される状態に設定されている期間を示し、図35(c)はダミー対象である保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるダミー演出が実行されている期間を示し、図35(d)は表示変更演出の実行内容が途中で変更されない又は変更される前において変更可能性の示唆対象である保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止される変更対象演出が実行されている期間を示し、図35(e)は特図側保留情報が新たに取得されたタイミングを示し、図35(f)は表示変更演出の実行内容が途中で変更されたことで新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるシナリオ変更後演出が実行されている期間を示す。
まず表示変更演出が実行される状態に設定されている状況において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として表示変更演出の実行内容が変更された場合に、その変更の契機となった特図側保留情報が取得された遊技回の遊技回用演出において表示変更演出の内容が変更される場合について説明する。
表示変更演出が実行される状態に設定されている状況において、t1のタイミングで図35(a)に示すように遊技回が新たに開始される。当該遊技回の表示継続期間は短期間(1.5秒)以外の表示継続期間となっているため、当該t1のタイミングで図35(b)に示すように表示変更演出が開始される。当該表示変更演出では、図35(c)に示すようにt2のタイミング〜t3のタイミングに亘ってダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるダミー演出が実行され、図35(d)に示すようにt4のタイミング〜t5のタイミングに亘って変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止される変更対象演出が実行される。この場合、ダミー演出においてダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されることがあるとともに変更されないことがある。また、変更対象演出において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されることがあるとともに変更されないことがある。t5のタイミングで図35(d)に示すように変更対象演出が終了されることで図35(b)に示すように今回の遊技回用演出における表示変更演出が終了される。
その後、t6のタイミングで図35(e)に示すように特図側保留情報が取得され、t7のタイミングで図35(a)に示すように今回の遊技回が終了し、新たな遊技回が開始されるタイミングよりも前のタイミングであるt8のタイミングで図35(e)に示すように特図側保留情報が取得される。このt8のタイミングで特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の個数が最大保留個数である8個となる。
その後、表示変更演出が実行される状態が継続されている状況であるt9のタイミングで図35(a)に示すように新たな遊技回が開始される。当該遊技回の開始契機は特図側保留情報が最大保留個数である状況で発生しているため、当該遊技回は特図側保留情報の保留個数が7個である状況で開始されることとなる。また、当該遊技回においては大当たり結果が発生することはなくリーチ表示も発生しない。したがって、当該遊技回の表示継続期間は短期間(1.5秒)となる。遊技回の表示継続期間が短期間(1.5秒)である場合、表示変更演出が実行される状態であっても当該遊技回用演出において表示変更演出は実行されない。よって、図35(a)に示すようにt9のタイミング〜t10のタイミングに亘って遊技回が実行される場合において図35(b)に示すように表示変更演出は実行されない。
その後、表示変更演出が実行される状態が継続されている状況であるt11のタイミングで図35(a)に示すように新たな遊技回が開始される。当該遊技回の表示継続期間は短期間(1.5秒)以外の表示継続期間となっているため、当該t11のタイミングで図35(b)に示すように表示変更演出が開始される。当該表示変更演出では、図35(c)に示すようにt11のタイミング〜t12のタイミングに亘ってダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるダミー演出が実行される。ダミー演出においてダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されることがあるとともに変更されないことがある。
その後、当該遊技回用演出における表示変更演出が実行されている状況であるt13のタイミングで図35(e)に示すように特図側保留情報が取得される。この場合、当該t13のタイミングは今回の遊技回用演出における表示変更演出において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRに対して変更対象演出が開始されるタイミングよりも前のタイミングとなっている。また、今回新たに取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が存在しておらず、さらに今回新たに取得された特図側保留情報は所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している。そして、表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1417のシナリオ変更抽選処理にてシナリオ変更当選となっている。したがって、ダミー対象となる保留単位画像GRはそれまで変更可能性の示唆対象となっていた保留単位画像GRに変更されるとともに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRは今回新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに変更される。
その後、図35(c)に示すようにt14のタイミング〜t15のタイミングに亘って新たにダミー対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるダミー演出が実行される。このダミー演出においてはダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様は確実に変更されない。
その後、図35(f)に示すようにt16のタイミング〜t17のタイミングに亘って新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるシナリオ変更後演出が実行される。このシナリオ変更後演出においては変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が確実に変更される。具体的には、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様が青色以上であれば、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が当該ダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様と同一の表示態様に変更される。一方、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様が「白色」であれば、更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様は「白色」から「青色」に変更される。t17のタイミングで図35(f)に示すようにシナリオ変更後演出が終了されることで図35(b)に示すように今回の遊技回用演出における表示変更演出が終了される。そして、t18のタイミングで図35(a)に示すように今回の遊技回が終了する。
次に、表示変更演出が実行される状態に設定されている状況において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として表示変更演出の実行内容が変更された場合に、その変更の契機となった特図側保留情報が取得された遊技回の遊技回用演出において表示変更演出の内容が変更されない場合について説明する。
表示変更演出が実行される状態に設定されている状況において、t19のタイミングで図35(a)に示すように遊技回が新たに開始される。当該遊技回の表示継続期間は短期間(1.5秒)以外の表示継続期間となっているため、当該t19のタイミングで図35(b)に示すように表示変更演出が開始される。当該表示変更演出ではダミー対象となる保留単位画像GRが存在していないため、図35(c)に示すようにダミー演出は実行されない。また、当該表示変更演出では図35(d)に示すようにt20のタイミング〜t22のタイミングに亘って変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止される変更対象演出が実行される。この場合、変更対象演出において変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が変更されることがあるとともに変更されないことがある。t22のタイミングで図35(d)に示すように変更対象演出が終了されることで図35(b)に示すように今回の遊技回用演出における表示変更演出が終了される。
ここで、変更対象演出が実行されている状況であるt21のタイミングで図35(e)に示すように特図側保留情報が取得される。今回新たに取得された特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が存在しておらず、さらに今回新たに取得された特図側保留情報は所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応している。そして、表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1417のシナリオ変更抽選処理にてシナリオ変更当選となっている。したがって、ダミー対象となる保留単位画像GRはそれまで変更可能性の示唆対象となっていた保留単位画像GRに変更されるとともに変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRは今回新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに変更される。但し、今回新たに特図側保留情報が取得されたt21のタイミングは今回の遊技回用演出における表示変更演出において変更可能性の示唆対象に当初設定されていた保留単位画像GRに対して変更対象演出が開始されたt20のタイミング以降のタイミングとなっている。したがって、今回の遊技回用演出における表示変更演出ではシナリオ変更後演出は実行されない。
その後、表示変更演出が実行される状態が継続されている状況であるt24のタイミングで図35(a)に示すように新たな遊技回が開始される。当該遊技回の表示継続期間は短期間(1.5秒)以外の表示継続期間となっているため、当該t24のタイミングで図35(b)に示すように表示変更演出が開始される。当該表示変更演出では、図35(c)に示すようにt25のタイミング〜t26のタイミングに亘ってダミー対象となる保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるダミー演出が実行される。このダミー演出においてはダミー対象となる保留単位画像GRの表示態様は変更されない。
その後、図35(f)に示すようにt27のタイミング〜t28のタイミングに亘って新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの上方に表示変更示唆画像CH1が一旦停止されるシナリオ変更後演出が実行される。このシナリオ変更後演出においては変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が確実に変更される。具体的には、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様が青色以上であれば、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様が当該ダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様と同一の表示態様に変更される。一方、新たにダミー対象となった保留単位画像GRの表示態様が「白色」であれば、更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの表示態様は「白色」から「青色」に変更される。t28のタイミングで図35(f)に示すようにシナリオ変更後演出が終了されることで図35(b)に示すように今回の遊技回用演出における表示変更演出が終了される。そして、t29のタイミングで図35(a)に示すように今回の遊技回が終了する。
<連荘確定演出>
次に、連荘確定演出について説明する。
連荘確定演出は確定演出の1種として実行される。確定演出とは、大当たり結果が発生することを示す演出内容が当該大当たり結果に対応する遊技回における図柄列Z1〜Z3の図柄の変動表示後の停止結果が表示される前に発生する演出のことである。本パチンコ機10では、連荘確定演出として通常確定演出と連荘確定演出とが存在している。
通常確定演出は、大当たり結果となる特図側保留情報が特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されているか否かに関係なく第2大当たり結果又は第3大当たり結果となる遊技回において実行され得る確定演出である。通常確定演出においては、第2大当たり結果又は第3大当たり結果となる遊技回において図柄列Z1〜Z3の図柄の変動表示後における同一図柄の組合せが停止表示されるよりも前の段階、より詳細にはリーチ表示が行われている状況において、通常確定示唆画像が表示される。また、通常確定演出は、大当たり結果となる遊技回において同一図柄の組合せとして同一の奇数図柄の組合せが停止表示される場合に発生する。同一の奇数図柄の組合せは開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回である場合、すなわち第2大当たり結果又は第3大当たり結果に対応する遊技回において発生する。したがって、遊技回用演出として図柄表示装置41に通常確定示唆画像が表示されたことを確認した遊技者は当該遊技回において大当たり結果となることだけではなく、開閉実行モード後の高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い回数である50回となることを確信することとなる。よって、遊技者は通常確定示唆画像が表示されることを期待することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
連荘確定演出は、大当たり結果となる特図側保留情報が特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている状況において当該特図側保留情報よりも消化順序が先である大当たり結果となる特図側保留情報を開始契機とした遊技回において実行される確定演出である。連荘確定演出においては、大当たり結果となる遊技回において図柄列Z1〜Z3の図柄の変動表示後における同一図柄の組合せが停止表示されるよりも前の段階、より詳細にはリーチ表示が行われている状況において、連荘確定示唆画像が表示される。連荘確定演出が発生する遊技回においては、当該遊技回の開始契機となった特図側保留情報が第1〜第3大当たり結果のいずれに対応しているのか否かに関係なく、同一図柄の組合せとして同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。同一の偶数図柄の組合せは連荘確定演出が実行される遊技回以外においては第1大当たり結果となる遊技回にて選択される。しかしながら、連荘確定演出が実行された場合にはその時点において特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報の中に大当たり結果に対応する特図側保留情報が含まれていることとなる。したがって、遊技回用演出として図柄表示装置41に連荘確定示唆画像が表示されたことを確認した遊技者は当該遊技回において大当たり結果となることだけではなく、その時点で保留記憶されている所定の特図側保留情報に対応する遊技回においても大当たり結果が発生することを確信することとなる。よって、連荘確定演出が発生する遊技回において最終的に同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるとしても、遊技者は連荘確定示唆画像が表示されたことに対して大きな満足感を得ることとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
連荘確定演出においては連荘確定示唆画像が表示された後に、図柄表示装置41の保留表示領域41aに表示されている保留単位画像GRのうち、大当たり結果に対応する特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様を大当たり結果の発生に対応する表示態様(具体的には「虹色」)に変更する確定保留変更演出が実行される。これにより、遊技者は今回の遊技回を契機とした開閉実行モードの終了後の何回目の遊技回において大当たり結果が発生するのかを把握することが可能となる。また、確定保留変更演出により大当たり結果の発生に対応する表示態様に変更された保留単位画像GRは、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が開始契機となる遊技回が開始されるまで、すなわち当該保留単位画像GRの表示が継続されている間は、その大当たり結果の発生に対応する表示態様に維持される。これにより、いずれの順番の遊技回において大当たり結果が発生するのかを遊技者が明確に認識することが可能となる。
ここで、通常確定演出及び連荘確定演出の具体的な実行内容の説明に先立ち、開閉実行モードにおいて全てのラウンド遊技が終了した後に発生するエンディング期間にて図柄表示装置41に表示されるエンディング画像の内容について説明する。図36(a)〜図36(c)はエンディング画像の内容を説明するための説明図である。
図36(a)は連荘確定演出が実行されていない状況において第1大当たり結果となり、その後の開閉実行モードのエンディング期間において表示される第1エンディング画像G1の内容を示している。この場合、エンディング期間であることを示すエンディング表示画像CH11(「END」という文字画像)と、開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に少ない25回であることを示す少回数画像CH12(「チャンス25回」という文字画像)とが表示される。なお、開閉実行モードが実行されている状況においても図柄表示装置41の保留表示領域41aには保留記憶されている特図側保留情報の保留個数に対応する数の保留単位画像GRが表示されている。
図36(b)は連荘確定演出が実行されていない状況において第2大当たり結果又は第3大当たり結果となり、その後の開閉実行モードのエンディング期間において表示される第2エンディング画像G2の内容を示している。この場合、エンディング期間であることを示すエンディング表示画像CH11(「END」という文字画像)と、開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い50回であることを示す多回数画像CH13(「チャンス50回」という文字画像)とが表示される。なお、開閉実行モードが実行されている状況においても図柄表示装置41の保留表示領域41aには保留記憶されている特図側保留情報の保留個数に対応する数の保留単位画像GRが表示されている。
図36(c)は連荘確定演出が実行されて確定保留変更演出により大当たり結果の発生に対応する表示態様(具体的には「虹色」)に変更された保留単位画像GR11が表示されている状況において第1〜第3大当たり結果のいずれかとなり、その後の開閉実行モードのエンディング期間において表示される第3エンディング画像G3の内容を示している。この場合、エンディング期間であることを示すエンディング表示画像CH11(「END」という文字画像)と、保留記憶されている特図側保留情報の範囲内で大当たり結果が再度発生することを示す次回確定画像CH14(「次回確定」という文字画像)とが表示される。なお、開閉実行モードが実行されている状況においても図柄表示装置41の保留表示領域41aには、大当たり結果の発生に対応する表示態様である保留単位画像GR11を含めて、保留記憶されている特図側保留情報の保留個数に対応する数の保留単位画像GRが表示されている。
図37(a)〜図37(h)及び図38(a)〜図38(g)は連荘確定演出が実行される様子を説明するための説明図である。
図37(a)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103には6個の特図側保留情報が保留記憶されているため、図柄表示装置41の保留表示領域41aには6個の保留単位画像GRが表示されている。これら6個の保留単位画像GRの表示態様はいずれも大当たり結果の期待度が最も低い「白色」となっている。
その後、上図柄列Z1及び下図柄列Z3における図柄の変動表示が停止された段階で中ラインL2上にそれぞれ「6」図柄が停止表示されておりその状況で中図柄列Z2における図柄の変動表示が行われることでリーチ表示が発生している。そして、図37(b)に示すようにリーチ表示が行われている状況において連荘確定示唆画像CH21が表示されている。つまり、当該遊技回において連荘確定演出が発生している。遊技者は連荘確定示唆画像CH21が表示されていることを確認することで今回の遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
その後、図37(c)に示すように「6」図柄によるリーチラインが形成されている中ラインL2上に「6」図柄が停止表示されるようにして中図柄列Z2における図柄の変動表示が停止される。つまり、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。そして、中ラインL2上に同一の偶数図柄が停止表示されている状況において確定保留変更画像CH22の移動表示が行われ、当該確定保留変更画像CH22が左から5番目の保留単位画像GR11に到達したタイミングで当該保留単位画像GR11の表示態様が「白色」から大当たり結果の発生に対応する「虹色」に変更される確定保留変更演出が行われる。遊技者は確定保留変更演出を確認することで左から5番目の保留単位画像GR11に対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には当該遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図37(d)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示される。また、保留表示領域41aには大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となった保留単位画像GRを含めて複数の保留単位画像GRが表示されている。
ここで、今回の開閉実行モードの発生契機となった大当たり結果は第2大当たり結果であるため、実際には開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数は50回である。この場合に、遊技回用演出において図柄の変動表示が停止された場合に同一の奇数図柄の組合せを停止表示するとともにエンディング期間においてエンディング表示画像CH11及び多回数画像CH13を含む第2エンディング画像G2を表示する構成も考えられる。しかしながら、同一の奇数図柄の組合せを停止表示するとともに第2エンディング画像G2を表示した後において、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報による遊技回にて第1大当たり結果となった場合、開閉実行モードは発生したものの、せっかく高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い50回に設定されていたにも関わらず高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に少ない25回になってしまったと遊技者が残念に思ってしまうことが懸念される。
これに対して、上記のとおり大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において遊技回用演出では同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるとともにその後に発生した開閉実行モードのエンディング期間では高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3が表示される。これにより、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
また、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにするためには第2大当たり結果又は第3大当たり結果を契機とした開閉実行モードのエンディング期間であってもエンディング表示画像CH11及び少回数画像CH12を含む第1エンディング画像G1を表示する構成も考えられる。しかしながら、この場合、実際には高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であるにも関わらず、高頻度サポートモードの継続遊技回数が25回であることを報知することとなってしまう。これに対して、高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3が表示されることにより、実際とは異なる継続遊技回数の報知を行うことなく、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図37(e)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は5個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR11は消化順序が4番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この4番目の保留単位画像GR2の表示態様は、前回の遊技回における5番目の保留単位画像GR1の表示態様と同一の「虹色」となっている。
その後、図37(f)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図37(g)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は4個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が4番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR11は消化順序が3番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この3番目の保留単位画像GR2の表示態様は、前回の遊技回における4番目の保留単位画像GR1の表示態様と同一の「虹色」となっている。
その後、図37(h)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、リーチ表示を経由して、中ラインL2上に「4」図柄の組合せが停止表示される。つまり、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。このように連荘確定演出による確定保留変更演出により大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)に変更された保留単位画像GRが表示されている状況であっても、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報を契機として大当たり結果が発生することがある。これにより、遊技者に意外性を付与することが可能となる。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図38(a)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示される。また、保留表示領域41aには大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となった保留単位画像GRを含めて複数の保留単位画像GRが表示されている。この場合、今回の開閉実行モードの発生契機となった大当たり結果は第2大当たり結果であるが、開閉実行モードのエンディング期間では第2エンディング画像G2ではなく、高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3が表示される。
その後、遊技回が2回行われる。これら2回の遊技回のうち後側の遊技回においては、図38(b)に示すように全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始された後に、図38(c)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。また、当該遊技回が開始されたタイミングにおいて大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GR11が最も左側に表示されている。
その後、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が開始契機となった遊技回が開始される。この場合、図38(d)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。
その後、上図柄列Z1及び下図柄列Z3における図柄の変動表示が停止された段階で中ラインL2上にそれぞれ「7」図柄が停止表示されておりその状況で中図柄列Z2における図柄の変動表示が行われることでリーチ表示が発生している。そして、図38(e)に示すようにリーチ表示が行われている状況において通常確定示唆画像CH23が表示されている。つまり、当該遊技回において通常確定演出が発生している。遊技者は通常確定示唆画像CH23が表示されていることを確認することで今回の遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
その後、図38(f)に示すように「7」図柄によるリーチラインが形成されている中ラインL2上に「7」図柄が停止表示されるようにして中図柄列Z2における図柄の変動表示が停止される。つまり、今回の遊技回の開始契機となった特図側保留情報は第3大当たり結果に対応しており、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の「7」図柄の組合せが停止表示される。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図38(g)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び多回数画像CH13を含む第2エンディング画像G2が表示される。
なお、確定保留変更演出が実行されることで大当たり結果の発生に対応する表示態様となった保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合に当該遊技回において第3大当たり結果が発生することは必須ではなく、第2大当たり結果が発生することもあれば第1大当たり結果が発生することもある。第2大当たり結果が発生するのであれば遊技回用演出において「7」図柄以外の同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるとともに開閉実行モードのエンディング期間において第2エンディング画像G2が表示される。また、第1大当たり結果が発生するのであれば遊技回用演出において同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるとともに開閉実行モードのエンディング期間において第1エンディング画像G1が表示される。
以下、連荘確定演出を実行するための具体的な処理構成について説明する。図39は遊技回用演出の開始時に実行される演出決定処理(図21)のステップS1204にて実行される確定演出の設定処理を示すフローチャートである。当該確定演出の設定処理は既に説明したとおり今回の遊技回の開始対象となった特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応している場合に実行される。
まず演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで、図柄表示装置41の保留表示領域41aに現状表示されている保留単位画像GRの中に大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2001)。ステップS2001にて肯定判定をした場合、ステップS2002〜ステップS2008における連荘確定演出を実行させるための処理を実行しない。これにより、確定保留変更演出が実行されたか否かに関係なく大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されている状況において、連荘確定演出による確定保留変更演出が実行されて別の保留単位画像GRが更に大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となる事象が発生してしまわないようにすることが可能となる。また、ステップS2001にて肯定判定をした場合、ステップS2009〜ステップS2012における通常確定演出を実行させるための処理を実行しない。これにより、確定保留変更演出が実行されたか否かに関係なく大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されている状況において、第2大当たり結果又は第3大当たり結果の発生、すなわち開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であることを示唆することとなる通常確定演出が実行されてしまわないようにすることが可能となる。
ステップS2001にて否定判定をした場合、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける高確率時の当否エリアを参照することで、保留記憶されている特図側保留情報の中に高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が存在しているか否かを判定する(ステップS2002)。保留記憶されている特図側保留情報の中に高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が存在している場合(ステップS2002:YES)、今回の遊技回の開始対象となった特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応しているとともに、今回の遊技回の開始時に保留記憶されている特図側保留情報の中に高確率モードにて大当たり結果となる特図側保留情報が存在していることを意味する。
ステップS2002にて肯定判定をした場合、連荘確定演出の実行抽選処理を実行する(ステップS2003)。連荘確定演出の実行抽選処理では、連荘確定演出の実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される連荘確定演出の実行抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した連荘確定演出の実行抽選テーブルに対して照合する。
連荘確定演出の実行抽選処理にて連荘確定演出の実行当選となる確率は40%で一定となっているが、これに限定されることはなく、今回の遊技回にて発生する大当たり結果の種類に応じて連荘確定演出の実行当選となる確率が相違している構成としてもよい。例えば、今回の遊技回にて最も有利な第3大当たり結果が発生する場合に連荘確定演出の実行当選となる確率の方が、今回の遊技回にて第2大当たり結果が発生する場合に連荘確定演出の実行当選となる確率よりも高い構成としてもよく、今回の遊技回にて第2大当たり結果が発生する場合に連荘確定演出の実行当選となる確率の方が、今回の遊技回にて第1大当たり結果が発生する場合に連荘確定演出の実行当選となる確率よりも高い構成としてもよい。また、例えば、第3大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合に連荘確定演出の実行当選となる確率の方が、第2大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合に連荘確定演出の実行当選となる確率よりも高い構成としてもよく、第2大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合に連荘確定演出の実行当選となる確率の方が、第1大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合に連荘確定演出の実行当選となる確率よりも高い構成としてもよい。
連荘確定演出の実行抽選処理にて実行当選となった場合(ステップS2004:YES)、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける高確率時の当否エリアを参照することで、高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が複数保留記憶されているか否かを判定する(ステップS2005)。高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が1個のみ保留記憶されている場合(ステップS2005:NO)、当該高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が遊技回の開始対象となる順番の値を、音光側RAM84に設けられた連荘確定示唆カウンタにセットする(ステップS2006)。一方、高確率モードにおいて大当たり結果となる特図側保留情報が複数保留記憶されている場合(ステップS2005:YES)、それら複数の特図側保留情報のうち遊技回の開始対象となる順番が最も遅い特図側保留情報が遊技回の開始対象となる順番の値を、音光側RAM84の連荘確定示唆カウンタにセットする(ステップS2007)。連荘確定示唆カウンタは、今回の連荘確定演出における確定保留変更演出にて大当たり結果の発生に対応する表示態様とする保留単位画像GRを音光側MPU82にて特定するためのカウンタである。
ステップS2006又はステップS2007の処理を実行した場合、音光側RAM84に連荘確定演出情報を記憶する(ステップS2008)。連荘確定演出情報は、今回の遊技回用演出にて連荘確定演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。連荘確定情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、連荘確定示唆画像CH21が表示される表示演出及び音光側RAM84の連荘確定示唆カウンタの値に対応する保留単位画像GRに対して確定保留変更画像CH22が作用することで当該保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様に変更される確定保留変更演出の実行に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
ステップS2002にて否定判定をした場合、又はステップS2004にて否定判定をした場合、今回の遊技回が第1大当たり結果に対応しているか否かを判定する(ステップS2009)。今回の遊技回が第1大当たり結果に対応している場合には(ステップS2009:YES)、ステップS2010〜ステップS2012における通常確定演出を実行しないのに対して、今回の遊技回が第2大当たり結果又は第3大当たり結果に対応している場合には(ステップS2009:NO)、ステップS2010〜ステップS2012における通常確定演出を発生させるための処理を実行する。これにより、遊技回用演出にて通常確定演出が実行されたことを確認した遊技者は当該遊技回にて第2大当たり結果又は第3大当たり結果が発生することを確信するとともに、開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回となることを確信する。
ステップS2010では通常確定演出の実行抽選処理を実行する。通常確定演出の実行抽選処理では、通常確定演出の実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される通常確定演出の実行抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した通常確定演出の実行抽選テーブルに対して照合する。
通常確定演出の実行抽選処理にて通常確定演出の実行当選となる確率は40%で一定となっているが、これに限定されることはなく、今回の遊技回にて発生する大当たり結果の種類に応じて連荘確定演出の実行当選となる確率が相違している構成としてもよい。例えば、今回の遊技回にて最も有利な第3大当たり結果が発生する場合に通常確定演出の実行当選となる確率の方が、今回の遊技回にて第2大当たり結果が発生する場合に通常確定演出の実行当選となる確率よりも高い構成としてもよい。
通常確定演出の実行抽選処理にて実行当選となった場合(ステップS2011:YES)、音光側RAM84に通常確定演出情報を記憶する(ステップS2012)。通常確定演出情報は、今回の遊技回用演出にて通常確定演出を実行すべきことを音光側MPU82にて特定するための情報である。通常確定情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、通常確定示唆画像CH23が表示される表示演出の実行に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
次に、図40のフローチャートを参照しながら停止図柄決定処理について説明する。なお、停止図柄決定処理は遊技回用演出の開始時に実行される演出決定処理(図21)のステップS1206にて実行される。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応していない場合(ステップS2101:NO)、その他の処理を実行する(ステップS2102)。その他の処理では、今回の遊技回が外れリーチ表示の発生に対応しているのであれば外れリーチ図柄の組合せを抽選により決定するとともに、その外れリーチ図柄の組合せが停止されるラインL1〜L5を抽選により決定し、その決定した外れリーチ図柄情報を音光側RAM84に記憶する。外れリーチ図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている外れリーチ図柄情報に対応する図柄の組合せが停止表示されることとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
その他の処理では、今回の遊技回がリーチ表示も発生しない完全外れに対応しているのであれば同一図柄の組合せ及び外れリーチ図柄の組合せが全ラインL1〜L5において停止表示されない完全外れの組合せを抽選により決定し、その決定した完全外れ図柄情報を音光側RAM84に記憶する。完全外れ図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている完全外れ図柄情報に対応する図柄の組合せが停止表示されることとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応している場合(ステップS2101:YES)、今回の遊技回用演出において連荘確定演出が実行されるか否か、又は演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2103)。ステップS2103にて肯定判定をした場合、偶数図柄の抽選処理を実行する(ステップS2104)。偶数図柄の抽選処理では、偶数図柄抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される図柄抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した偶数図柄抽選テーブルに対して照合する。これにより、今回の遊技回に同一の偶数図柄の組合せを停止表示させる場合におけるその偶数図柄の種類が抽選により決定されるとともに、その同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5が抽選により決定される。
その後、偶数図柄の抽選処理により決定された同一の偶数図柄の組合せの種類及び当該同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5の種類に対応する偶数図柄情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS2105)。偶数図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている偶数図柄情報に対応する図柄の組合せが停止表示されることとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
上記のように遊技回用演出において連荘確定演出が実行される場合、又は図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されている状況において当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも消化順序が先である特図側保留情報を開始契機とした遊技回にて大当たり結果が発生する場合には、当該大当たり結果の種類が第2大当たり結果及び第3大当たり結果であったとしても、当該大当たり結果となる遊技回用演出においては同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。
開閉実行モードの発生契機となった大当たり結果が第2大当たり結果又は第3大当たり結果である場合、開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数は50回である。この場合に、遊技回用演出において図柄の変動表示が停止された場合に同一の奇数図柄の組合せを停止表示する構成も考えられる。しかしながら、同一の奇数図柄の組合せを停止表示させて開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であると遊技者に認識させた後において、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報による遊技回にて第1大当たり結果となった場合、開閉実行モードは発生したものの、せっかく高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い50回に設定されていたにも関わらず高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に少ない25回になってしまったと遊技者が残念に思ってしまうことが懸念される。これに対して、上記のとおり連荘確定演出が実行される遊技回用演出、又は大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在している状況における遊技回用演出では、同一の偶数図柄の組合せを停止表示させることにより、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
ステップS2103にて否定判定をした場合、今回の遊技回が第3大当たり結果の発生に対応していることを条件として(ステップS2106:YES)、「7」図柄情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS2107)。「7」図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、「7」図柄の組合せを中ラインL2に停止表示させることに対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
つまり、図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されていない状況であって連荘確定演出が実行されない状況において第3大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出が実行される場合、「7」図柄の組合せが中ラインL2に停止表示されることとなる。第3大当たり結果は既に説明したとおり遊技者にとって最も有利な大当たり結果である。したがって、遊技者は「7」図柄の組合せが停止表示されることを期待することとなる。特に、「7」図柄の組合せが停止表示される中ラインL2に限定されている。そうすると、遊技回用演出において上図柄列Z1及び下図柄列Z3における図柄の変動表示が停止された段階で「7」図柄によるリーチラインが中ラインL2に形成された場合、遊技者は第3大当たり結果の発生を期待することとなる。
ステップS2106にて否定判定をした場合、今回の遊技回が第2大当たり結果の発生に対応していることを条件として(ステップS2108:YES)、奇数図柄の抽選処理を実行する(ステップS2109)。奇数図柄の抽選処理では、奇数図柄抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される図柄抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した奇数図柄抽選テーブルに対して照合する。これにより、今回の遊技回に同一の奇数図柄の組合せを停止表示させる場合におけるその奇数図柄の種類が抽選により決定されるとともに、その同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5が抽選により決定される。但し、当該抽選にて選択される奇数図柄には「7」図柄は含まれていない。
その後、奇数図柄の抽選処理により決定された同一の奇数図柄の組合せの種類及び当該同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5の種類に対応する奇数図柄情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS2110)。奇数図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている奇数図柄情報に対応する図柄の組合せが停止表示されることとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
つまり、図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されていない状況であって連荘確定演出が実行されない状況において第2大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出が実行される場合、同一の奇数図柄(「7」図柄を除く)の組合せがいずれかのラインL1〜L5に停止表示されることとなる。第2大当たり結果は既に説明したとおり開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い回数である50回となる。したがって、遊技者は同一の奇数図柄の組合せが停止表示されることを期待することとなる。
ステップS2108にて否定判定をした場合、今回の遊技回が第1大当たり結果の発生に対応していることを意味する。この場合、偶数図柄の抽選処理を実行する(ステップS2111)。偶数図柄の抽選処理では、偶数図柄抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される図柄抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した偶数図柄抽選テーブルに対して照合する。これにより、今回の遊技回に同一の偶数図柄の組合せを停止表示させる場合におけるその偶数図柄の種類が抽選により決定されるとともに、その同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5が抽選により決定される。
その後、偶数図柄の抽選処理により決定された同一の偶数図柄の組合せの種類及び当該同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5の種類に対応する偶数図柄情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS2112)。偶数図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている偶数図柄情報に対応する図柄の組合せが停止表示されることとなる演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
つまり、図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されているか否か、及び連荘確定演出が実行されるか否かに関係なく、第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出が実行される場合、同一の偶数図柄の組合せがいずれかのラインL1〜L5に停止表示されることとなる。
次に、図41のフローチャートを参照しながらエンディング演出の設定処理について説明する。なお、エンディング演出の設定処理は音光側MPU82にて比較的短い周期(例えば2ミリ秒)で繰り返し起動される。
まず主側MPU62からエンディングコマンドを受信しているか否かを判定する(ステップS2201)。エンディングコマンドは開閉実行モードにおいて最後のラウンド遊技が終了した場合に主側MPU62から音光側MPU82に送信される。エンディングコマンドを受信している場合(ステップS2201:YES)、ステップS2202以降におけるエンディング画像G1〜G3を表示するための処理を実行する。
ステップS2202では、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで、図柄表示装置41の保留表示領域41aに現状表示されている保留単位画像GRの中に大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2202)。ステップS2202にて肯定判定をした場合、次回確定演出の設定処理を実行する(ステップS2203)。次回確定演出の設定処理では、図柄表示装置41にエンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3(図36(c))を表示させるための演出用コマンドを表示側MPU92に表示する。これにより、エンディング期間に亘って図柄表示装置41にて第3エンディング画像G3が表示されることとなる。また、エンディング期間に亘って第3エンディング画像G3を表示させることに対応した発光演出及び音出力演出が実行されるようにするための演出実行テーブルを音光側RAM84に読み出す。
上記のように図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されており、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が契機となった遊技回が開始されることで大当たり結果が発生することが遊技者に認識されている場合には、開閉実行モードの実行の契機となった大当たり結果の種類に関係なくエンディング期間において高頻度サポートモードの継続遊技回数が明示されない第3エンディング画像G3が表示される。
開閉実行モードの発生契機となった大当たり結果が第2大当たり結果又は第3大当たり結果である場合、開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数は50回である。この場合に、エンディング期間において高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であることを明示する構成も考えられる。しかしながら、開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であると遊技者に認識させた後において、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報による遊技回にて第1大当たり結果となった場合、開閉実行モードは発生したものの、せっかく高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い50回に設定されていたにも関わらず高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に少ない25回になってしまったと遊技者が残念に思ってしまうことが懸念される。これに対して、上記のとおり大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在している状況においては第3エンディング画像G3を表示させることにより、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
また、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにするためには第2大当たり結果又は第3大当たり結果を契機とした開閉実行モードのエンディング期間であってもエンディング表示画像CH11及び少回数画像CH12を含む第1エンディング画像G1を表示する構成も考えられる。しかしながら、この場合、実際には高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であるにも関わらず、高頻度サポートモードの継続遊技回数が25回であることを報知することとなってしまう。これに対して、高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3を表示することにより、実際とは異なる継続遊技回数の報知を行うことなく、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
ステップS2202にて否定判定をした場合、今回の開閉実行モードの実行契機となった大当たり結果が第1大当たり結果であれば(ステップS2204:YES)、少回数演出の設定処理を実行する(ステップS2205)。一方、今回の開閉実行モードの実行契機となった大当たり結果が第2大当たり結果又は第3大当たり結果であれば(ステップS2204:NO)、多回数演出の設定処理を実行する(ステップS2206)。
少回数演出の設定処理では、図柄表示装置41にエンディング表示画像CH11及び少回数画像CH12を含む第1エンディング画像G1(図36(a))を表示させるための演出用コマンドを表示側MPU92に表示する。これにより、エンディング期間に亘って図柄表示装置41にて第1エンディング画像G1が表示されることとなる。また、エンディング期間に亘って第1エンディング画像G1を表示させることに対応した発光演出及び音出力演出が実行されるようにするための演出実行テーブルを音光側RAM84に読み出す。
多回数演出の設定処理では、図柄表示装置41にエンディング表示画像CH11及び多回数画像CH13を含む第2エンディング画像G2(図36(b))を表示させるための演出用コマンドを表示側MPU92に表示する。これにより、エンディング期間に亘って図柄表示装置41にて第2エンディング画像G2が表示されることとなる。また、エンディング期間に亘って第2エンディング画像G2を表示させることに対応した発光演出及び音出力演出が実行されるようにするための演出実行テーブルを音光側RAM84に読み出す。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
保留記憶されている特図側保留情報の個数に対応する保留単位画像GRが表示される構成であることにより、保留記憶されている特図側保留情報の個数を遊技者が認識し易くなる。また、保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応していることの期待度に対応させて保留単位画像GRの表示態様が複数種類設定されていることにより、大当たり結果の発生の期待度と関連させながら保留単位画像GRの表示態様を多様化させることが可能となり、保留単位画像GRへの遊技者の注目度を高めることが可能となる。この場合に、遊技回が実行されている状況において所定の保留単位画像GRが対象となっていることを示唆した状態で当該所定の保留単位画像GRの表示態様が異なる期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする表示変更演出が実行されることがある。そして、当該表示変更演出においてその示唆された所定の保留単位画像GRの表示態様が、大当たり結果となる期待度がより高い表示態様に変更されることがある。これにより、遊技者は保留単位画像GRの表示態様が、より期待度が高い表示態様となることを期待しながら遊技を行うこととなる。さらにまた、1回の遊技回において複数の保留単位画像GRに対して上記表示変更演出が実行されることがある。これにより、1回の遊技回において1個の保留単位画像GRに対して表示変更演出が実行されたとしてもさらに別の保留単位画像GRに対して表示変更演出が実行されることを遊技者は期待することとなる。よって、表示変更演出に対する遊技者の期待感を持続させることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
1回の遊技回において表示変更演出が所定の保留単位画像GRに対して実行されたとしても当該所定の保留単位画像GRの表示態様が、大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更される場合もあれば変更されない場合もある。これにより、1回の遊技回において表示変更演出が実行された場合にはその実行の対象となっている保留単位画像GRの表示態様が、より大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更されることを遊技者は期待することとなり、表示変更演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
1回の遊技回にて複数の保留単位画像GRのそれぞれが個別に対象となった状況で表示変更演出が実行される場合において、それら複数の保留単位画像GRのうち所定の保留単位画像GRは大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更される一方、他の保留単位画像GRは表示態様が変更されないことがある。これにより、表示変更演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
1回の遊技回にて複数の保留単位画像GRのそれぞれが個別に対象となった状況で表示変更演出が実行される場合において、複数の保留単位画像GRのそれぞれが大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更されることがある。これにより、遊技者は1回の遊技回にて複数の保留単位画像GRがより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更されることを期待することとなり、表示変更演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされて表示変更演出が実行される状態に設定された場合には、当該状態の設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが最終的に到達し得る表示態様が決定される。これにより、表示変更演出が実行される状態に設定された場合に当該状態において実行される表示変更演出の内容をある程度決定することが可能となる。
1回の遊技回にて、表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRだけではなく、当該特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する保留単位画像GRも表示変更演出の実行の対象となり得る。これにより、表示変更演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
1回の遊技回にて、表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する複数の保留単位画像GRのそれぞれにおいて大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更された場合には、上記設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様に到達し得ることが決定されていることを意味する。これにより、遊技者は1回の遊技回にて複数の保留単位画像GRのそれぞれにおいて大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様への変更が発生することを期待することとなり、表示変更演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
上記のように1回の遊技回にて、表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に対応する複数の保留単位画像GRのそれぞれにおいて大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更される場合、それら表示態様は同一の表示態様となる。これにより、上記設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様に到達し得ることが決定されていることを遊技者が認識し易くなる。
表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象となる構成おいて、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRに対して複数の遊技回のそれぞれにおいて表示変更演出が実行される。これにより、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRについての現状の表示態様と最終的に到達し得る表示態様との間の大当たり結果の発生の期待度に関する段階数の差分が算出され、その算出された段階数の差分の方が、当該変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となるまでに実行される遊技回の回数よりも多い場合には、当該変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が、最終的に到達し得る表示態様となるように又は最終的に到達し得る表示態様に近付く表示態様となるように変更される。これにより、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が最終的に到達し得る表示態様になり易くなる。
表示変更演出が実行される状態においては昇格実行の抽選処理(ステップS1708)にて昇格実行当選となることで、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRが大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更される。これにより、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が最終的に到達し得る表示態様に向けて変更されるパターンを多様化させることが可能となる。
遊技回の表示継続期間として短期間が選択されている場合には表示変更演出が実行される状態であっても表示変更演出が実行されない。これにより、遊技回の表示継続期間に影響を与えないようにしながら表示変更演出を実行することが可能となる。また、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRが最終的に到達し得る表示態様となっていない状況において当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となり得る。これにより、最終的に到達し得る表示態様が事前に決定される構成であったとしても、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRに対する表示変更演出の実行の自由度を高めることが可能となる。
音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされて表示変更演出が実行される状態に設定された場合に表示変更演出の実行の対象となる保留単位画像GRが選択される。これにより、表示変更演出が実行される状態に設定された場合に当該状態において実行される表示変更演出の内容をある程度決定することが可能となる。
表示変更演出が実行される状態の途中で、表示変更演出の実行の対象となる保留単位画像GRが変更されることがある。これにより、表示変更演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
表示変更演出が実行される状態の途中であっても特図側保留情報が新たに取得された場合に、それを契機として表示変更演出の実行対象となる保留単位画像GRが変更又は追加される。これにより、表示変更演出が実行される状態に既に設定されている状況であっても保留単位画像GRが増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として、表示変更演出の実行対象となる保留単位画像GRが変更又は追加される場合、その新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが新たに変更可能性の示唆対象となる。これにより、表示変更演出が実行される状態に既に設定されている状況であっても保留単位画像GRが増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
1回の遊技回にて既に表示変更演出が開始された後であっても当該遊技回における表示変更演出が終了していない状況であれば、新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRに対して表示変更演出が実行されることがある。これにより、1回の遊技回にて表示変更演出が開始された後であってもその後の保留単位画像GRの増加に対して表示変更演出が実行されることを遊技者に期待させることが可能となる。
表示変更演出が実行される状態において大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が新たに取得された場合に、当該新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象となり得る。これにより、表示変更演出が実行される状態において変更可能性の示唆対象が変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
既に大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が記憶されている場合には新たに特図側保留情報が取得されたとしても変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが変更されない。これにより、大当たり結果の発生の期待度が高い態様による表示変更演出が実行されているにも関わらずその実行内容が変更されてしまわないようにすることが可能となる。
変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが変更された場合には、その新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの表示態様が1回の遊技回における表示変更演出においてそれまでの表示態様よりも大当たり結果の発生の期待度が複数段階上となる表示態様に変更され得る。これにより、変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが変更された場合には、その新たに変更可能性の示唆対象となった保留単位画像GRの表示態様が1回の遊技回における表示変更演出において、大当たり結果の発生の期待度が最も高い表示態様となっている他の保留単位画像GRの表示態様と同一の表示態様に変更される。これにより、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRが変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報を契機とした遊技回において図柄表示装置41に表示される停止図柄の組合せの決定態様が、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されているか否かに応じて異なるものとなる。これにより、今回の遊技回を契機として開閉実行モードが発生した後における遊技状況との関係で好ましい態様の停止図柄の組合せが停止表示されるようにすることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが、大当たり結果の発生に対応する表示態様となることがある。これにより、遊技者はその後に大当たり結果が発生することを確信しながら遊技を行うことが可能となる。この場合に、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されていることの報知が実行されている場合における大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報を契機とした遊技回の停止図柄の組合せの決定態様が、当該報知が実行されていない場合における大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報を契機とした遊技回の停止図柄の組合せの決定態様と異なるものとなる。これにより、上記報知が実行されている場合にはそれに対して好ましい態様の停止図柄の組合せが図柄表示装置41にて表示されるようにすることが可能となる。
同一の奇数図柄の組合せが停止表示される遊技回が実行されたことを契機として開閉実行モードが発生しその開閉実行モードの終了後に継続遊技回数が50回である高頻度サポートモードとなった後に、当該開閉実行モードの実行の契機となった遊技回が実行されている状況において保留記憶されていた特図側保留情報を契機とした遊技回が実行されて第1大当たり結果が発生すると、遊技者は継続遊技回数が50回である高頻度サポートモードの利益を十分に得ることができなかったと考えてしまうおそれがある。これに対して、大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が保留記憶されていることの報知が実行されている状況において少なくとも第2大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報を契機とした遊技回が実行される場合、当該遊技回にて図柄表示装置41には同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。これにより、前側の遊技回が実行されて実際には第2大当たり結果が発生している状況であっても停止表示される図柄の組合せの内容により第1大当たり結果が発生したと遊技者に認識させることが可能となり、後側の遊技回が実行されて第1大当たり結果が発生したとしても、第2大当たり結果の利益を十分に得ることができなかったと遊技者が感じてしまわないようにすることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が保留記憶されていることが報知されている状況において第2大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報を契機とした遊技回が実行される場合、当該遊技回において同一の偶数図柄の組合せが停止表示されるだけではなく、開閉実行モードのエンディング期間におけるエンディング画像として、開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が報知されない第3エンディング画像G3が表示される。これにより、前側の遊技回が実行されて実際には第2大当たり結果が発生している状況であっても第1大当たり結果が発生したと遊技者に認識させることが可能となるとともに、エンディング画像において実際には高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であるにも関わらず25回であるという偽報知を実行しなくても既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが表示されている状況において、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となった特図側保留情報を開始契機とした遊技回にて大当たり結果が発生し得る。これにより、大当たり結果が発生すると遊技者に認識されていた遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が発生する事象を生じさせることが可能となり、遊技者に意外性を与えることが可能となる。また、大当たり結果が今後発生すると遊技者に認識させている状況においてその大当たり結果の発生に対応する遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が追加で発生することとなり、遊技者に大きな満足感を与えることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が複数保留記憶されている状況において保留単位画像GRを大当たり結果の発生に対応する表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特図側保留情報のうち遊技回の開始契機となる順序が後側の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様となる一方、遊技回の開始契機となる順序が前側の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRは大当たり結果の発生に対応する表示態様とならない。これにより、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となった特図側保留情報を開始契機とした遊技回の結果として大当たり結果が発生する機会を多く発生させることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が複数保留記憶されている状況において保留単位画像GRを大当たり結果の発生に対応する表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特図側保留情報のうち1個の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様となる。これにより、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となった特図側保留情報を開始契機とした遊技回の結果として大当たり結果が発生する機会を多く発生させることが可能となる。また、保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様となる頻度を抑えることが可能となり、保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様となることを貴重なことであると遊技者に認識させることが可能となる。
大当たり結果の発生に対応している特図側保留情報が複数保留記憶されている状況において保留単位画像GRを大当たり結果の発生に対応する表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特図側保留情報のうち遊技回の開始契機となる順序が最も遅い順序の特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが大当たり結果の発生に対応する表示態様となる。これにより、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となった特図側保留情報を開始契機とした遊技回の結果として大当たり結果が発生する機会を多く発生させることが可能となる。また、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において、その保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始契機となった特図側保留情報を開始契機とした遊技回の結果として大当たり結果が発生する事象が繰り返し発生する状況を生じさせることが可能となる。
<第2の実施形態>
本実施形態では音光側MPU82にて実行される表示変更演出の設定処理の処理構成が上記第1の実施形態と相違している。以下、上記第1の実施形態と相違している構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図42は音光側MPU82にて実行される本実施形態における表示変更演出の設定処理を示すフローチャートである。
音光側RAM84の表示変更演出フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS2301:NO)、その他の処理を実行する(ステップS2302)。その他の処理では、上記第1の実施形態における表示変更演出の設定処理(図27)のステップS1402〜ステップS1413と同一の処理を実行する。
表示変更演出フラグに「1」がセットされている場合(ステップS2301:YES)、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのうち今回取得した特図側保留情報に対応するエリアにおける所定リーチの有無エリアを参照することで、今回取得した特図側保留情報が所定リーチの発生に対応しているか否かを判定する(ステップS2303)。ステップS2303にて肯定判定をした場合、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得した特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かを判定する(ステップS2304)。当該判定に際しては上記第1の実施形態の表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1403と同一の処理を実行する。
ステップS2303にて否定判定をした場合、今回取得した特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定する(ステップS2305)。当該判定に際しては上記第1の実施形態のシナリオ抽選テーブルの読み出し処理(図30)におけるステップS1501と同一の処理を実行する。ステップS2305にて肯定判定をした場合、演出側保留用エリア125を参照することで、今回取得した特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報に大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かを判定する(ステップS2306)。当該判定に際しては上記第1の実施形態の表示変更演出の設定処理(図27)におけるステップS1403の大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が存在しているか否かを判定するための処理と同一の処理を実行する。
ステップS2303にて肯定判定をするとともにステップS2304にて否定判定をした場合、又はステップS2305にて肯定判定をするとともにステップS2306にて否定判定をした場合、ステップS2307〜ステップS2310に示すシナリオ変更を発生させるための処理を実行する。これらステップS2307〜ステップS2310の処理内容は上記第1の実施形態における表示変更演出の設定処理(図27)のステップS1416〜ステップS1419の処理内容と同一である。
つまり、本実施形態においては表示変更演出が実行される状態において所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が取得された場合には、特図保留エリア102の保留用エリア103に所定リーチの発生又は大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されていないことを条件として、表示変更演出が実行される状態のシナリオが変更され得る。また、表示変更演出が実行される状態において大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が取得された場合には、特図保留エリア102の保留用エリア103に大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されていないことを条件として、表示変更演出が実行される状態のシナリオが変更され得る。これにより、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されることで当該表示変更演出が実行される状態のシナリオが変更されるためには、表示変更演出が実行される状態の設定の契機となった特図側保留情報よりも有利又は期待度の高い演出が実行される特図側保留情報が取得される必要がある。よって、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されることで当該表示変更演出が実行される状態のシナリオが変更された場合における遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。
<第3の実施形態>
本実施形態では連荘確定演出の実行内容が上記第1の実施形態と相違している。以下、上記第1の実施形態と相違している構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図43(a)〜図43(h)及び図44(a)〜図44(g)は連荘確定演出が実行される様子を説明するための説明図である。
図44(a)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103には6個の特図側保留情報が保留記憶されているため、図柄表示装置41の保留表示領域41aには6個の保留単位画像GRが表示されている。これら6個の保留単位画像GRの表示態様はいずれも大当たり結果の発生の期待度が最も低い「白色」となっている。
その後、上図柄列Z1及び下図柄列Z3における図柄の変動表示が停止された段階で中ラインL2上にそれぞれ「3」図柄が停止表示されておりその状況で中図柄列Z2における図柄の変動表示が行われることでリーチ表示が発生している。そして、図43(b)に示すようにリーチ表示が行われている状況において連荘確定示唆画像CH21が表示されている。つまり、当該遊技回において連荘確定演出が発生している。遊技者は連荘確定示唆画像CH21が表示されていることを確認することで今回の遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
その後、図43(c)に示すように「3」図柄によるリーチラインが形成されている中ラインL2上に「3」図柄が停止表示されるようにして中図柄列Z2における図柄の変動表示が停止される。つまり、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。そして、中ラインL2上に同一の奇数図柄が停止表示されている状況において確定保留変更画像CH22の移動表示が行われ、当該確定保留変更画像CH22が左から5番目の保留単位画像GR11に到達したタイミングで当該保留単位画像GR11の表示態様が「白色」から大当たり結果の発生に対応する「虹色」に変更される確定保留変更演出が行われる。遊技者は確定保留変更演出を確認することで左から5番目の保留単位画像GR11に対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には当該遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図43(d)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示される。また、保留表示領域41aには大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となった保留単位画像GRを含めて複数の保留単位画像GRが表示されている。
ここで、今回の開閉実行モードの発生契機となった大当たり結果は第2大当たり結果であるため、実際には開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数は50回である。この場合に、エンディング期間においてエンディング表示画像CH11及び多回数画像CH13を含む第2エンディング画像G2を表示する構成も考えられる。しかしながら、第2エンディング画像G2を表示した後において、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報による遊技回にて第1大当たり結果となった場合、開閉実行モードは発生したものの、せっかく高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に多い50回に設定されていたにも関わらず高頻度サポートモードの継続遊技回数が相対的に少ない25回になってしまったと遊技者が残念に思ってしまうことが懸念される。
これに対して、上記のとおり大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況である場合、開閉実行モードのエンディング期間において高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3を表示することにより、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。また、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにするためには第2大当たり結果又は第3大当たり結果を契機とした開閉実行モードのエンディング期間であってもエンディング表示画像CH11及び少回数画像CH12を含む第1エンディング画像G1を表示する構成も考えられる。しかしながら、この場合、実際には高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回であるにも関わらず、高頻度サポートモードの継続遊技回数が25回であることを報知することとなってしまう。これに対して、高頻度サポートモードの継続遊技回数を明示しない第3エンディング画像G3を表示することにより、実際とは異なる継続遊技回数の報知を行うことなく、上記のように遊技者が残念に思ってしまう状況を生じさせないようにすることが可能となる。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図43(e)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は5個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が5番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR11は消化順序が4番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この4番目の保留単位画像GR2の表示態様は、前回の遊技回における5番目の保留単位画像GR1の表示態様と同一の「虹色」となっている。
その後、図43(f)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。
その後、新たな遊技回の開始に伴って、図43(g)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。この場合、特図保留エリア102の保留用エリア103に保留記憶されている特図側保留情報のうち最初の消化順序の特図側保留情報が今回の遊技回の開始対象として消化されているため、保留記憶されている特図側保留情報の個数は4個となっている。また、特図側保留情報の1個の消化に伴って、前回の遊技回の終了時から保留単位画像GRの表示態様が左方向に1個分シフトした状態となっている。したがって、前回の遊技回において遊技回の消化順序が4番目の特図側保留情報に対応する保留単位画像GR11は消化順序が3番目の特図側保留情報に対応するものとなっている。そして、この3番目の保留単位画像GR2の表示態様は、前回の遊技回における4番目の保留単位画像GR1の表示態様と同一の「虹色」となっている。
その後、上図柄列Z1及び下図柄列Z3における図柄の変動表示が停止された段階で中ラインL2上にそれぞれ「1」図柄が停止表示されておりその状況で中図柄列Z2における図柄の変動表示が行われることでリーチ表示が発生している。そして、図43(h)に示すようにリーチ表示が行われている状況において通常確定示唆画像CH23が表示されている。つまり、当該遊技回において通常確定演出が発生している。遊技者は通常確定示唆画像CH23が表示されていることを確認することで今回の遊技回において大当たり結果が発生することを確信する。
ここで、今回の遊技回は第1大当たり結果の発生に対応している。第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出では基本的には同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。これに対して、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが表示されている状況においては第1大当たり結果の発生に対応している場合であっても遊技回用演出において同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。そして、同一の奇数図柄の組合せが停止表示されることに伴って、同一の奇数図柄の組合せが停止表示される遊技回用演出においてのみ発生する通常確定演出が実行され得る。かかる構成であることにより、通常確定演出が実行される頻度を高めることが可能となる。
また、このように第1大当たり結果の発生する対応する遊技回用演出において同一の奇数図柄の組合せが停止表示される場合であっても、今回の遊技回を契機として実行される開閉実行モードのエンディング期間においては後述するようにエンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示されるとともに、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果が発生する。これにより、第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出において同一の奇数図柄の組合せが停止表示されたとしても、その後の開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が実際には25回であることを遊技者は認識しづらいため、同一の奇数図柄の組合せが停止表示された場合には開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回となると認識している遊技者を混乱させてしまわないようにすることが可能となる。
その後、図44(a)に示すように「1」図柄によるリーチラインが形成されている中ラインL2上に「1」図柄が停止表示されるようにして中図柄列Z2における図柄の変動表示が停止される。つまり、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。このように連荘確定演出による確定保留変更演出により大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)に変更された保留単位画像GRが表示されている状況であっても、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも先に遊技回の開始対象となる特図側保留情報を契機として大当たり結果が発生することがある。これにより、遊技者に意外性を与えることが可能となるとともに遊技者に大きな満足感を与えることが可能となる。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図44(b)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示される。また、保留表示領域41aには大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となった保留単位画像GRを含めて複数の保留単位画像GRが表示されている。
その後、遊技回が2回行われる。これら2回の遊技回のうち後側の遊技回においては、図44(c)に示すように全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始された後に、図44(d)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、当該遊技回用演出ではリーチ表示は実行されず、さらに大当たり結果も発生しないため、完全外れに対応する図柄の組合せが中ラインL2に停止表示される。また、当該遊技回が開始されたタイミングにおいて大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GR11が最も左側に表示されている。
その後、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が開始契機となった遊技回が開始される。この場合、図44(e)に示すように遊技回用演出の開始として、図柄表示装置41における全図柄列Z1〜Z3にて図柄の変動表示が開始される。
その後、図44(f)に示すように各図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が終了される。この場合、今回の遊技回は第1大当たり結果の発生に対応しているため、リーチ表示を経由して、中ラインL2上に「6」図柄の組合せが停止表示される。つまり、今回の遊技回用演出の停止結果として同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。
その後、今回の遊技回において大当たり結果となったことを契機として開閉実行モードが発生し、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技が全て終了することでエンディング期間となる。今回のエンディング期間においては図44(g)に示すように図柄表示装置41にて、エンディング表示画像CH11及び少回数画像CH12を含む第1エンディング画像G1が表示される。
なお、確定保留変更演出が実行されることで大当たり結果の発生に対応する表示態様となった保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合に当該遊技回において第1大当たり結果が発生することは必須ではなく、第2大当たり結果が発生することもあれば第3大当たり結果が発生することもある。第2大当たり結果が発生するのであれば遊技回用演出において「7」図柄以外の同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるとともに開閉実行モードのエンディング期間において第2エンディング画像G2が表示される。また、第3大当たり結果が発生するのであれば遊技回用演出において「7」図柄の組合せが停止表示されるとともに開閉実行モードのエンディング期間において第2エンディング画像G2が表示される。
以下、本実施形態における連荘確定演出を実行するための具体的な処理構成について説明する。図45は音光側MPU82にて実行される本実施形態における確定演出の設定処理を示すフローチャートである。当該確定演出の設定処理は今回の遊技回の開始対象となった特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応している場合に実行される。
まず演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで、図柄表示装置41の保留表示領域41aに現状表示されている保留単位画像GRの中に大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2401)。ステップS2401にて否定判定をした場合、ステップS2402〜ステップS2412の処理を実行する。これらステップS2402〜ステップS2412の処理内容は上記第1の実施形態における確定演出の設定処理(図39)のステップS2002〜ステップS2012の処理内容と同一である。この場合、ステップS2409〜ステップS2412では通常確定演出の実行設定に関する処理を実行する。具体的には、ステップS2409では今回の遊技回が第1大当たり結果の発生に対応しているか否かを判定し、第1大当たり結果の発生に対応している場合にはそのまま本確定演出の設定処理を終了し、第2大当たり結果又は第3大当たり結果の発生に対応している場合にはステップS2410〜ステップS2412における通常確定演出を発生させるための処理を実行する。
一方、ステップS2401にて肯定判定をした場合、ステップS2409の処理を実行することなく、ステップS2410〜ステップS2412における通常確定演出を発生させるための処理を実行する。つまり、ステップS2410では通常確定演出の実行抽選処理を実行する。通常確定演出の実行抽選処理では、通常確定演出の実行抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される通常確定演出の実行抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した通常確定演出の実行抽選テーブルに対して照合する。通常確定演出の実行抽選処理にて通常確定演出の実行当選となる確率は40%で一定となっているが、これに限定されることはなく、今回の遊技回にて発生する大当たり結果の種類に応じて連荘確定演出の実行当選となる確率が相違している構成としてもよい。
通常確定演出の実行抽選処理にて実行当選となった場合(ステップS2411:YES)、音光側RAM84に通常確定演出情報を記憶する(ステップS2412)。通常確定情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、通常確定示唆画像CH23が表示される表示演出の実行に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
上記のように処理が実行されることにより、第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出においては基本的に通常確定演出が実行されないが、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されている状況においては、大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出においてその大当たり結果の種類に関係なく通常確定演出が実行され得る。これにより、通常確定演出が実行される頻度を高めることが可能となる。また、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されている状況においては、大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出においてその大当たり結果の種類が第1大当たり結果であったとしても同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。したがって、第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出において通常確定演出が発生したとしても当該遊技回用演出においては同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるため、通常確定演出が発生した場合には同一の奇数図柄の組合せが停止表示されると認識している遊技者を混乱させてしまわないようにすることが可能となる。
図46は音光側MPU82にて実行される本実施形態における停止図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、停止図柄決定処理は遊技回用演出の開始時に実行される演出決定処理(図21)のステップS1206にて実行される。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応していない場合(ステップS2501:NO)、その他の処理を実行する(ステップS2502)。その他の処理の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2102と同一である。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応している場合(ステップS2501:YES)、今回の遊技回用演出において連荘確定演出が実行されるか否か、又は演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2503)。ステップS2503にて否定判定をした場合、ステップS2506〜ステップS2512の処理を実行する。ステップS2506〜ステップS2512の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2106〜ステップS2112の処理内容と同一である。
ステップS2503にて肯定判定をした場合、奇数図柄の抽選処理を実行する(ステップS2504)。奇数図柄の抽選処理では、奇数図柄抽選テーブルを音光側ROM83から音光側RAM84に読み出す。そして、音光側RAM84において定期的に更新される図柄抽選用の乱数カウンタから数値情報を取得するとともに、その取得した数値情報を音光側RAM84に読み出した奇数図柄抽選テーブルに対して照合する。これにより、今回の遊技回に同一の奇数図柄の組合せを停止表示させる場合におけるその奇数図柄の種類が抽選により決定されるとともに、その同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5が抽選により決定される。但し、当該抽選にて選択される奇数図柄には「7」図柄は含まれていない。
その後、奇数図柄の抽選処理により決定された同一の奇数図柄の組合せの種類及び当該同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるラインL1〜L5の種類に対応する奇数図柄情報を音光側RAM84に記憶する(ステップS2505)。奇数図柄情報が音光側RAM84に記憶されている場合、演出決定処理(図21)のステップS1207における演出実行テーブルの読み出し処理において、記憶されている奇数図柄情報に対応する演出実行テーブルが音光側RAM84に読み出される。また、当該演出実行テーブルに対応する演出用コマンドが、遊技回用の演出制御処理(図20)におけるステップS1107にて表示側MPU92に送信される。
上記のように図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが表示されており当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が契機となった遊技回が開始されることで大当たり結果が発生することが遊技者に認識されている場合、又は連荘確定演出が実行された場合には、大当たり結果の種類が第1大当たり結果であったとしても、遊技回用演出においては同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。そして、既に説明したとおり同一の奇数図柄の組合せが停止表示される遊技回用演出においては通常確定演出が実行され得る。これにより、通常確定演出が実行される頻度を高めることが可能となる。
また、このように第1大当たり結果の発生する対応する遊技回用演出において同一の奇数図柄の組合せが停止表示される場合であっても、今回の遊技回を契機として実行される開閉実行モードのエンディング期間においてはエンディング表示画像CH11及び次回確定画像CH14を含む第3エンディング画像G3が表示されるとともに、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始対象となった場合には大当たり結果が発生する。これにより、第1大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出において同一の奇数図柄の組合せが停止表示されたとしても、その後の開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が実際には25回であることを遊技者は認識しづらいため、同一の奇数図柄の組合せが停止表示された場合には開閉実行モードの終了後における高頻度サポートモードの継続遊技回数が50回となると認識している遊技者を混乱させてしまわないようにすることが可能となる。
<第4の実施形態>
本実施形態では音光側MPU82にて実行される停止図柄決定処理の処理構成が上記第1の実施形態と相違している。以下、上記第1の実施形態と相違している構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図47は音光側MPU82にて実行される本実施形態における停止図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、停止図柄決定処理は遊技回用演出の開始時に実行される演出決定処理(図21)のステップS1206にて実行される。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応していない場合(ステップS2601:NO)、その他の処理を実行する(ステップS2602)。その他の処理の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2102と同一である。
今回の遊技回が大当たり結果の発生に対応している場合(ステップS2601:YES)、今回の遊技回用演出において連荘確定演出が実行されるか否か、又は演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hにおける保留表示エリアを参照することで図柄表示装置41の保留表示領域41aに大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在しているか否かを判定する(ステップS2603)。ステップS2603にて否定判定をした場合、ステップS2609〜ステップS2615の処理を実行する。ステップS2609〜ステップS2615の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2106〜ステップS2112の処理内容と同一である。
ステップS2603にて肯定判定をした場合、今回の遊技回用演出において連荘確定演出が実行される場合であれば当該連荘確定演出における確定保留変更演出にて大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)に変更される保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第1大当たり結果に対応しているか否かを判定する(ステップS2604)。また、既に大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となっている保留単位画像GRが存在している場合には、その保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第1大当たり結果に対応しているか否かを判定する(ステップS2604)。
なお、本実施形態では主側MPU62における先特定処理(図13)にて、新たに取得された特図側保留情報が大当たり結果の発生に対応していると特定された場合にはその大当たり結果の種類も特定され、その特定された大当たり結果の種類の情報を含めて第1保留コマンド及び第2保留コマンドが送信される。また、演出側保留用エリア125の第1〜第8単位エリア125a〜125hのそれぞれには大当たり結果の種類エリアが設定されている。第1保留コマンド又は第2保留コマンドに大当たり結果の種類の情報が含まれている場合には、その大当たり結果の種類の情報が、今回受信した保留コマンドに対応する単位エリア125a〜125hにおける大当たり結果の種類エリアに設定される。
ステップS2604にて否定判定をした場合、すなわち大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となる保留単位画像GR又は大当たり結果の発生に対応する表示態様である保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第2大当たり結果又は第3大当たり結果の発生に対応している場合、ステップS2605にて奇数図柄の抽選処理を実行し、ステップS2606にて当該奇数図柄の抽選処理の結果に対応する奇数図柄情報を音光側RAM84に記憶する。これらステップS2605及びステップS2606の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2109及びステップS2110の処理内容と同一である。これにより、今回の遊技回用演出では「7」図柄以外の同一の奇数図柄の組合せが停止表示される。
ステップS2604にて肯定判定をした場合、すなわち大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となる保留単位画像GR又は大当たり結果の発生に対応する表示態様である保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第1大当たり結果の発生に対応している場合、ステップS2607にて偶数図柄の抽選処理を実行し、ステップS2608にて当該偶数図柄の抽選処理の結果に対応する偶数図柄情報を音光側RAM84に記憶する。これらステップS2607及びステップS2608の処理内容は上記第1の実施形態における停止図柄決定処理(図40)のステップS2111及びステップS2112の処理内容と同一である。これにより、今回の遊技回用演出では同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。
上記構成によれば、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となる保留単位画像GR又は大当たり結果の発生に対応する表示態様である保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第2大当たり結果又は第3大当たり結果の発生に対応している場合、当該特図側保留情報よりも先に開始される大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出ではその大当たり結果の種類に関係なく「7」図柄以外の同一の奇数図柄の組合せが停止表示され、大当たり結果の発生に対応する表示態様(「虹色」)となる保留単位画像GR又は大当たり結果の発生に対応する表示態様である保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が第1大当たり結果の発生に対応している場合、当該特図側保留情報よりも先に開始される大当たり結果の発生に対応する遊技回用演出ではその大当たり結果の種類に関係なく同一の偶数図柄の組合せが停止表示される。これにより、同一の奇数図柄の組合せが停止表示される機会が多くなるようにしながら、同一の奇数図柄の組合せが停止表示されて大当たり結果が発生したにも関わらず、その時点で保留記憶されている特図側保留情報に対応する遊技回にて第1大当たり結果が発生してしまうという事象を発生しづらくさせることが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。
(1)遊技回において表示変更演出が実行された場合にはその表示変更演出の実行の対象となった保留単位画像GRの表示態様が確実に変更される構成としてもよい。つまり、表示変更示唆画像CH1が所定の保留単位画像GRに対して上方の位置に停止して、当該表示変更示唆画像CH1の表示態様が初期表示態様である「変」という表示態様から変更可能性表示態様である「変?」という表示態様に変更された場合には、その所定の保留単位画像GRは確実に大当たり結果の発生の期待度がより高い表示態様に変更される構成としてもよい。これにより、各遊技回において表示変更演出が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることが可能となる。
(2)遊技回において表示変更示唆画像CH1が表示されたとしても、当該表示変更示唆画像CH1が移動表示されるだけで、所定の保留単位画像GRに対して上方の位置に停止して当該表示変更示唆画像CH1の表示態様が変更される事象が発生しないこともある構成としてもよい。この場合、表示変更示唆画像CH1が表示された場合にはまずは当該表示変更示唆画像CH1がいずれかの保留単位画像GRの上方の位置に停止して当該表示変更示唆画像CH1の表示態様が変更されることを遊技者は期待することとなり、さらにその結果として表示変更演出の実行の対象となっている保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更されることを遊技者は期待することとなる。
(3)表示変更演出が実行される保留単位画像GRの表示態様が変更される場合にはより大当たり結果の発生の期待度が高くなる表示態様に変更される構成に限定されることはなく、保留単位画像GRの表示態様が変更される場合に大当たり結果の発生の期待度が低くなる表示態様に変更され得る構成としてもよい。
(4)保留単位画像GRの表示態様によって大当たり結果の発生の期待度が報知される構成に加えて、より有利度の高い大当たり結果の発生の期待度も報知される構成としてもよい。例えば、保留単位画像GRの表示態様として、大当たり結果の発生に対応する表示態様が複数種類存在しており、第1の表示態様である場合には第1大当たり結果、第2大当たり結果及び第3大当たり結果のいずれかが発生することが報知され、第2の表示態様である場合には第2大当たり結果及び第3大当たり結果のいずれかが発生することが報知され、第3の表示態様である場合には第3大当たり結果が発生することが報知される構成としてもよい。
(5)特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として表示変更演出が実行される状態に設定される構成に限定されることはなく、新たに遊技回が開始されることを契機として表示変更演出が実行される状態に設定される構成としてもよい。この場合、新たに遊技回が開始される場合においてその時点で保留記憶されている特図側保留情報に対応する保留単位画像GRのうち変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRが抽選により決定される構成としてもよく、遊技回の開始契機となる順番が最も遅い特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが変更可能性の示唆対象に設定される構成としてもよい。
(6)表示変更演出が実行される状態においては表示変更演出の実行の対象となる保留単位画像GRが各遊技回において抽選により決定される構成としてもよい。この場合、表示変更演出の実行の対象として選択された保留単位画像GRに対応する特図側保留情報の内容に応じて、当該表示変更演出にて表示態様を変更させるか否か、及び表示態様を変更させる場合には大当たり結果の発生の期待度に関して何段階上の表示態様に変更させるか否かが決定される構成としてもよい。これにより、表示変更演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
(7)変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が、表示変更演出が実行される状態の開始時に決定された最終的に到達し得る表示態様となっていない状況において、当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報よりも1回前の消化順序である特図側保留情報を開始契機とする遊技回が開始された場合には、その保留単位画像GRの表示態様が最終的に到達し得る表示態様に確実に変更される構成としてもよい。
(8)特図側保留情報が遊技回の開始契機となる場合には当該特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示が終了される構成としたが、これに代えて、当該特図側保留情報に対応する保留単位画像GRも表示が継続される構成としてもよい。また、当該構成において遊技回の開始契機となっている特図側保留情報に対応する保留単位画像GRの表示態様が当該遊技回の途中でより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更され得る構成としてもよい。この場合、保留単位画像GRの表示態様がより大当たり結果の発生の期待度が高い表示態様に変更される機会を多くすることが可能となる。
当該構成において、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が、表示変更演出が実行される状態の開始時に決定された最終的に到達し得る表示態様となっていない状況において当該保留単位画像GRに対応する特図側保留情報が遊技回の開始契機となった場合には、その遊技回の途中で当該保留単位画像GRの表示態様が上記最終的に到達し得る表示態様に変更される構成としてもよい。これにより、変更可能性の示唆対象となっている保留単位画像GRの表示態様が最終的に到達し得る表示態様となるようにすることが可能となる。
(9)表示変更演出が実行される状態においては遊技回の表示継続期間に関係なく各遊技回において表示変更演出が実行される構成としてもよい。これにより、表示変更演出が実行される機会を多くすることが可能となる。また、当該構成においては表示変更演出の実行内容に変動を与える要素が少なくなるため、表示変更演出が実行される状態を設定する場合に当該状態における表示変更演出の実行内容が全て事前に決定される構成としてもよい。
(10)表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として表示変更演出の実行内容(すなわちシナリオ)が変更される場合には、表示変更演出の実行の対象となる保留単位画像GRが全て変更される構成としてもよい。また、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたことを契機として表示変更演出の実行内容(すなわちシナリオ)が変更される場合には、それまで表示変更演出の実行の対象となっていた保留単位画像GRはそのまま表示変更演出の実行の対象として維持しながら、新たに取得された特図側保留情報に対応する保留単位画像GRが表示変更演出の実行の対象として追加される構成としてもよい。
(11)表示変更演出が実行される状態において表示変更演出の実行内容(すなわちシナリオ)が変更される契機は、特図側保留情報が新たに取得されたことに限定されることはなく、例えば所定の表示継続期間となる遊技回が実行されたことを契機として表示変更演出の実行内容が変更される構成としてもよく、遊技回において所定のリーチ表示が実行されたことを契機として表示変更演出の実行内容が変更される構成としてもよい。
(12)大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合には、表示変更演出が実行される状態において特図側保留情報が新たに取得されたとしても表示変更演出の実行内容(すなわちシナリオ)が変更されない構成としたが、これに限定されることはなく変更され得る構成としてもよい。この場合、大当たり結果の発生又は所定リーチの発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている場合にはこれら特図側保留情報が保留記憶されていない場合よりも表示変更演出の実行内容が変更される確率が低くなる構成としてもよい。
(13)表示変更演出では表示変更示唆画像CH1が保留表示領域41aに沿って横方向に移動表示されるとともにダミー対象又は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRの上方の位置にて表示変更示唆画像CH1が一旦停止表示されて初期表示態様から変更可能性表示態様に変更される構成としたが、これに限定されることはなく、ダミー対象となる保留単位画像GR又は変更可能性の示唆対象となる保留単位画像GRがいずれであるのかを遊技者が認識可能であれば具体的な演出内容は任意である。例えば表示変更演出がルーレット式の演出により行われる構成としてもよく、カードゲーム式の演出により行われる構成としてもよい。また、遊技回の消化順序が早い特図側保留情報に対応する保留単位画像GRほど右側に表示される構成においては、表示変更示唆画像CH1が右端の保留単位画像GRの上方位置から左方に向けて移動表示される構成としてもよい。
(14)保留単位画像GRの表示開始時における表示態様が「白色」又は「青色」であることを条件として当該保留単位画像GRが表示変更演出における変更可能性の示唆対象として設定され得る構成としたが、これに限定されることはなく、大当たり結果の発生の期待度において「黄色」以上の表示態様である保留単位画像GRであっても表示変更演出における変更可能性の示唆対象として設定され得る構成としてもよい。
(15)保留記憶されている特図側保留情報の個数が3個以上であることを条件として表示変更演出が実行される状態に設定される構成としたが、これに限定されることはなく、保留記憶されている特図側保留情報の個数が2個であっても表示変更演出が実行される状態に設定される構成としてもよく、保留記憶されている特図側保留情報の個数が4個以上である所定個数であることを条件として表示変更演出が実行される状態に設定される構成としてもよい。
(16)連荘確定演出が実行されるか否か及び大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在しているか否かに関係なく、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている状況において当該特図側保留情報を開始契機とする遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が発生する場合には、当該先に実行される遊技回における図柄表示装置41の停止図柄として、上記第1の実施形態であれば同一の偶数図柄の組合せが停止表示され、上記第3の実施形態であれば同一の奇数図柄の組合せが停止表示される構成としてもよい。また、当該構成において、連荘確定演出が実行されるか否か及び大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在しているか否かに関係なく、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている状況において当該特図側保留情報を開始契機とする遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が発生する場合には、当該大当たり結果を契機とした開閉実行モードのエンディング期間においてその後の高頻度サポートモードの継続遊技回数が明示されない第3エンディング画像G3が表示される構成としてもよい。
(17)連荘確定演出が実行されるか否か及び大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在しているか否かに関係なく、大当たり結果の発生に対応する特図側保留情報が保留記憶されている状況において当該特図側保留情報を開始契機とする遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が発生する場合には、当該大当たり結果を契機とした開閉実行モードのエンディング期間においてその後の高頻度サポートモードの継続遊技回数が明示されない第3エンディング画像G3が表示される構成としてもよい。
(18)連荘確定演出が実行される遊技回である場合又は大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況であっても、第3大当たり結果が発生する場合には「7」図柄の組合せが停止表示される構成としてもよい。この場合、その後の開閉実行モードにおけるエンディング期間においては第3エンディング画像G3が表示される構成としてもよく、第2エンディング画像G2が表示される構成としてもよい。
(19)連荘確定演出が実行される遊技回である場合、又は大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において当該特図側保留情報を開始契機とする遊技回よりも先に実行された遊技回にて大当たり結果が発生する場合には、図柄表示装置41の停止図柄として、同一の偶数図柄の組合せ及び同一の奇数図柄の組合せのいずれにも該当しない専用の図柄の組合せが停止表示される構成としてもよい。当該専用の図柄の組合せは任意であるが、大当たり結果とならない遊技回において停止表示されない図柄の組合せとすることが好ましい。
(20)開閉実行モードにおいても保留単位画像GRの表示が継続される構成に限定されることはなく、開閉実行モードが開始される場合には保留単位画像GRの表示が一旦中断される構成としてもよい。この場合、開閉実行モードが終了した後に保留単位画像GRの表示が再開されることとなる。この再開に際しては、開閉実行モードが開始される前における保留単位画像GRの表示態様が引き継がれる構成としてもよく、引き継がれない構成としてもよい。引き継がれる構成であれば、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況において開閉実行モードが発生した場合には、当該開閉実行モードの終了後には大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが存在している状況で保留単位画像GRの表示が再開されることとなる。
(21)連荘確定演出が実行されない遊技回であって大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが表示されていない状況においては、第2大当たり結果が発生する遊技回にて同一の奇数図柄の組合せが確実に停止表示される構成に限定されることはなく、第2大当たり結果が発生する遊技回において同一の奇数図柄の組合せ及び同一の偶数図柄の組合せのいずれかが停止表示される構成としてもよい。第1大当たり結果が発生した遊技回においては同一の偶数図柄の組合せが停止表示され同一の奇数図柄の組合せは停止表示されないため、同一の偶数図柄の組合せが停止表示された場合には遊技者は第2大当たり結果であることを期待することとなる。また、当該構成においては第2大当たり結果の発生に対応する遊技回にて同一の偶数図柄の組合せが停止表示された場合には、その後の開閉実行モードにて第2大当たり結果の発生に対応していることが報知される構成としてもよい。
上記構成においては第2大当たり結果の発生に対応する遊技回であっても同一の偶数図柄の組合せが停止表示されない場合には通常確定演出が実行されない構成としてもよい。この場合、同一の奇数図柄の組合せが停止表示される遊技回においてのみ通常確定演出が実行されることとなる。また、当該構成を上記第3の実施形態に適用する場合には、大当たり結果の発生に対応する表示態様となっている保留単位画像GRが表示されている状況において第1大当たり結果の発生に対応する遊技回が実行されることで当該遊技回にて同一の奇数図柄の組合せが停止表示される場合には当該遊技回にて通常確定演出が実行され得る構成としてもよい。これにより、通常確定演出が実行された場合には同一の奇数図柄の組合せが停止表示されるという法則を維持させながら、通常確定演出が実行される頻度を高めることが可能となる。
(22)開閉実行モード後における高頻度サポートモードの継続遊技回数の相違によって図柄表示装置41における遊技回用演出にて停止表示される図柄の組合せの種類を変更する構成としたが、これに限定されることはなく、開閉実行モード後における高確率モードの継続遊技回数が大当たり結果の種類によって相違するのであれば、当該高確率モードの継続遊技回数の相違によって図柄表示装置41における遊技回用演出にて停止表示される図柄の組合せの種類を変更する構成としてもよく、開閉実行モードにおけるラウンド遊技の回数が大当たり結果の種類によって相違するのであれば、当該ラウンド遊技の回数の相違によって図柄表示装置41における遊技回用演出にて停止表示される図柄の組合せの種類を変更する構成としてもよい。
(23)特図側保留情報は取得された順序に従って消化される構成としたが、これに限定されることはなく、第1特図側保留情報及び第2特図側保留情報のうち一方は他方に対して取得順序に関係なく優先して消化される構成としてもよい。例えば第2特図側保留情報が保留記憶されている場合には当該第2特図側保留情報よりも先に取得された第1特図側保留情報が保留記憶されていたとしても第2特図側保留情報が優先して消化される構成としてもよい。また、例えば第1特図側保留情報が保留記憶されている場合には当該第1特図側保留情報よりも先に取得された第2特図側保留情報が保留記憶されていたとしても第1特図側保留情報が優先して消化される構成としてもよい。
(24)主制御装置60から送信されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置80により表示制御装置90が制御される構成に代えて、主制御装置60から送信されるコマンドに基づいて、表示制御装置90が音声発光制御装置80を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置80と表示制御装置90とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声発光制御装置80に送信されるコマンドの構成や、音声発光制御装置80から表示制御装置90に送信されるコマンドの構成も任意である。
(25)遊技回用演出が実行される装置は、図柄表示装置41に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組合せによって遊技回用演出が実行される構成としてもよい。
(26)上記各実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組合せが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
遊技回用動作が開始され、前記付与判定の判定結果に対応する状態として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回において前記遊技回用動作が行われるようにする遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に対応する個数の特別単位表示(保留単位画像GR)が行われるようにする特別単位表示制御手段(音光側MPU82における保留演出の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別単位表示の表示態様は、当該特別単位表示に対応する前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて複数種類設定されており、
本遊技機は、
前記遊技回用動作が実行されている状況において所定の前記特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる前記期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出(表示変更演出)が実行されるようにする演出実行手段(音光側MPU82における表示変更演出の開始処理を実行する機能及び表示変更演出用処理を実行する機能)と、
前記変更可能性演出として、当該変更可能性演出の実行の対象となっている前記所定の特別単位表示の表示態様を前記期待度が異なる表示態様となるようにする態様変更手段(音光側MPU82におけるステップS1710、ステップS1713、ステップS1716及びステップS1721の処理を実行する機能)と、
を備え、
1回の前記遊技回において複数の前記特別単位表示に対して前記変更可能性演出が実行され得ることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数に対応する個数の特別単位表示が行われる構成であることにより、保留記憶されている特別情報の数を遊技者が認識し易くなる。また、特別単位表示に対応する特別情報が付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて特別単位表示の表示態様が複数種類設定されていることにより、特典が付与されることの期待度と関連させながら特別単位表示の表示態様を多様化させることが可能となり、特別単位表示への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
この場合に、遊技回が実行されている状況において所定の特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出が実行されることがある。そして、当該変更可能性演出においてその示唆された所定の特別単位表示の表示態様が、期待度が異なる表示態様に実際に変更されることがある。これにより、遊技者は、特別単位表示の表示態様が、より期待度が高い表示態様となることを期待しながら遊技を行うこととなる。
さらにまた、1回の遊技回において複数の特別単位表示に対して上記変更可能性演出が実行されることがある。これにより、1回の遊技回において1個の特別単位表示に対して変更可能性演出が実行されたとしてもさらに別の特別単位表示に対して変更可能性演出が実行されることを遊技者は期待することとなる。よって、変更可能性演出に対する遊技者の期待感を持続させることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A2.前記変更可能性演出として、当該変更可能性演出の実行の対象となっている前記所定の特別単位表示の表示態様を前記期待度が異なる表示態様とならないようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1709にて否定判定をする機能及びステップS1724の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、変更可能性演出が所定の特別単位表示に対して実行されたとしても当該所定の特別単位表示の表示態様が、期待度が異なる表示態様に変更される場合もあれば変更されない場合もある。これにより、変更可能性演出が実行された場合にはその実行の対象となっている特別単位表示の表示態様が、より期待度が高い表示態様に変更されることを遊技者は期待することとなり、変更可能性演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A3.1回の前記遊技回にて複数の前記特別単位表示に対して変更可能性演出が実行される場合において、それら複数の前記特別単位表示のうち所定の特別単位表示については前記期待度が異なる表示態様に変更される一方、別の特別単位表示については前記期待度が異なる表示態様に変更されない状況が発生し得ることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、1回の遊技回における変更可能性演出において所定の特別単位表示は期待度が異なる表示態様に変更される一方、他の特別単位表示は期待度が異なる表示態様に変更されないことがある。これにより、変更可能性演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
特徴A4.1回の前記遊技回にて複数の前記特別単位表示に対して変更可能性演出が実行される場合において、それら複数の前記特別単位表示のそれぞれにおいて前記期待度が異なる表示態様に変更される状況が発生し得ることを特徴とする特徴A2又はA3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、1回の遊技回における変更可能性演出において複数の特別単位表示のそれぞれが異なる表示態様に変更されることがある。これにより、遊技者は1回の遊技回にて複数の特別単位表示がより期待度の高い表示態様に変更されることを期待することとなり、変更可能性演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A5.前記情報取得手段により前記特別情報が取得されたことに基づいて、前記変更可能性演出が実行され得る実行可能状態に設定する状態設定手段(音光側MPU82における表示変更演出の設定処理を実行する機能)と、
前記実行可能状態の設定の契機となった前記特別情報に対応する契機対応の前記特別単位表示が最終的に到達し得る表示態様である到達可能態様を決定する態様決定手段(音光側MPU82におけるステップS1411〜ステップS1413の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A5によれば、実行可能状態に設定された場合にはその設定の契機となった特別情報に対応する契機対応の特別単位表示が最終的に到達し得る到達可能態様が決定される。これにより、実行可能状態に設定された場合に当該実行可能状態において実行される変更可能性演出の内容をある程度決定することが可能となる。
特徴A6.1回の前記遊技回にて前記契機対応の特別単位表示に対応する前記特別情報よりも前記遊技回の開始対象となる順序が早い前記特別情報に対応する前側対応の前記特別単位表示も前記変更可能性演出の実行の対象となり得ることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、1回の遊技回にて契機対応の特別単位表示だけではなくそれよりも先に遊技回の開始対象となる特別情報に対応する前側対応の特別単位表示も変更可能性演出の実行の対象となり得るため、変更可能性演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
特徴A7.前記態様変更手段は、前記到達可能態様として前記期待度が所定期待度以上である表示態様が決定されていることに基づいて、1回の前記遊技回にて、複数の前記前側対応の特別単位表示のそれぞれにおいてそれまでの表示態様とは前記期待度が異なる表示態様に変更されるようにする複数変更手段(音光側MPU82におけるステップS1716の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、1回の遊技回にて複数の前側対応の特別単位表示のそれぞれにおいてそれまでの表示態様とは期待度が異なる表示態様に変更された場合には、契機対応の特別単位表示は到達可能態様として期待度が所定期待度以上である表示態様が決定されていることを意味することとなる。これにより、遊技者は1回の遊技回にて複数の前側対応の特別単位表示のそれぞれにおいてそれまでの表示態様とは期待度が異なる表示態様に変更されることを期待することとなり、変更可能性演出に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A8.前記複数変更手段は、1回の前記遊技回にて、複数の前記前側対応の特別単位表示のそれぞれにおいて前記期待度が異なる表示態様に変更されるようにする場合、それら前側対応の特別単位表示の表示態様が全て同一の表示態様に変更されるようにすることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、契機対応の特別単位表示の到達可能態様として所定期待度以上である表示態様が決定されている場合には、1回の遊技回にて複数の前側対応の特別単位表示の全てが同一の表示態様に変更される。これにより、契機対応の特別単位表示の到達可能態様として所定期待度以上である表示態様が決定されていることを遊技者が認識し易くなる。
特徴A9.前記演出実行手段は、複数の前記遊技回のそれぞれにおいて同一の前記特別単位表示に対して前記変更可能性演出が実行され得るようにすることを特徴とする特徴A1乃至A8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A9によれば、複数の遊技回のそれぞれにおいて同一の特別単位表示に対して変更可能性演出が実行され得るため、当該特別単位表示に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A10.前記同一の特別単位表示が最終的に到達し得る前記期待度に対応する表示態様である到達可能態様を決定する態様決定手段(音光側MPU82におけるステップS1411〜ステップS1413の処理を実行する機能)を備え、
前記態様変更手段は、
前記同一の特別単位表示についての現状の表示態様と前記到達可能態様との間の前記期待度に関する段階数の差分を特定する差分特定手段(音光側MPU82におけるステップS1707の処理を実行する機能)と、
当該差分特定手段により特定された前記差分の方が、前記同一の特別単位表示に対応する前記特別情報が前記遊技回の開始対象となるまでに実行される前記遊技回の回数よりも多い場合、前記同一の特別単位表示の表示態様を前記到達可能態様とする又は前記期待度に関する段階数が前記到達可能態様に近付く表示態様とする手段(音光側MPU82におけるステップS1713の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A9に記載の遊技機。
特徴A10によれば、同一の特別単位表示についての現状の表示態様と到達可能態様との間の期待度に関する段階数の差分の方が、同一の特別単位表示に対応する特別情報が遊技回の開始対象となるまでに実行される遊技回の回数よりも多い場合には、当該同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様となるように又は期待度に関する段階数が到達可能態様に近付く表示態様となるように変更される。これにより、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様になり易くなる。
特徴A11.前記態様変更手段は、
前記同一の特別単位表示の表示態様が前記到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示の表示態様を変更するか否かを抽選により決定する態様変更抽選手段(音光側MPU82におけるステップS1708の処理を実行する機能)と、
当該態様変更抽選手段により前記同一の特別単位表示の表示態様を変更することが決定された場合に当該同一の特別単位表示の表示態様を変更する手段(音光側MPU82におけるステップS1710の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
特徴A11によれば、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様に向けて変更されるパターンを多様化させることが可能となる。
特徴A12.前記変更可能性演出が実行され得る実行可能状態であっても前記遊技回の実行期間が演出不可期間に該当している場合には前記変更可能性演出が実行されないようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1701にて否定判定をする機能)を備え、
前記同一の特別単位表示の表示態様が前記到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示に対応する前記特別情報が前記遊技回の開始対象となり得ることを特徴とする特徴A10又はA11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、遊技回の実行期間が実行不可期間である場合には実行可能状態であっても変更可能性演出が実行されない。これにより、遊技回の実行期間に影響を与えないようにしながら変更可能性演出を実行することが可能となる。また、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示に対応する特別情報が遊技回の開始対象となり得る。これにより、到達可能態様が事前に決定される構成であったとしても同一の特別単位表示に対する変更可能性演出の実行の自由度を高めることが可能となる。
特徴A13.前記変更可能性演出が実行され得る実行可能状態であっても前記遊技回の実行期間が演出不可期間に該当している場合には前記変更可能性演出が実行されないようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1701にて否定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A12のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A13によれば、遊技回の実行期間が実行不可期間である場合には実行可能状態であっても変更可能性演出が実行されない。これにより、遊技回の実行期間に影響を与えないようにしながら変更可能性演出を実行することが可能となる。
特徴A14.実行条件が成立したことに基づいて前記変更可能性演出が実行され得る実行可能状態に設定する状態設定手段(音光側MPU82における表示変更演出の設定処理を実行する機能)と、
当該状態設定手段により前記実行可能状態に設定される場合に前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示を選択する対象選択手段(音光側MPU82におけるステップS1410、ステップS1608及びステップS1612の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A14によれば、実行可能状態に設定された場合に変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が選択されるため、実行可能状態に設定された場合に当該実行可能状態において実行される変更可能性演出の内容をある程度決定することが可能となる。
特徴A15.変更条件が成立したことに基づいて前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示を追加又は変更する対象変更手段(音光側MPU82におけるシナリオ変更用処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15によれば、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が変更されることがある。これにより、変更可能性演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
特徴A16.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴A15に記載の遊技機。
特徴A16によれば、実行可能状態において特別単位表示の表示数が増加することに伴って変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が変更されることがある。これにより、実行可能状態に既に設定されている状況であっても特別単位表示が増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
特徴A17.前記対象変更手段は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されることで前記変更条件が成立した場合、当該新たに取得された特別情報に対応する前記特別単位表示が前記変更可能性演出の実行の対象となるようにすることを特徴とする特徴A16に記載の遊技機。
特徴A17によれば、実行可能状態において特別単位表示の表示数が増加することに伴ってその増加した特別単位表示が変更可能性演出の実行の対象となることがある。これにより、実行可能状態に既に設定されている状況であっても特別単位表示が増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
特徴A18.前記演出実行手段は、1回の前記遊技回にて前記変更可能性演出が開始された後であって当該遊技回における前記変更可能性演出が終了していない状況において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されることで前記変更条件が成立した場合、当該新たに取得された特別情報に対応する前記特別単位表示に対する前記変更可能性演出が当該遊技回にて実行され得るようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1906及びステップS1908の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A17に記載の遊技機。
特徴A18によれば、1回の遊技回にて既に変更可能性演出が開始された後であっても当該遊技回における変更可能性演出が終了していない状況であれば、新たに取得された特別情報に対応する特別単位表示に対して変更可能性演出が実行されることがある。これにより、1回の遊技回にて変更可能性演出が開始された後であってもその後の特別単位表示の増加に対して変更可能性演出が実行されることを遊技者に期待させることが可能となる。
特徴A19.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記付与対応情報に対応する前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴A16乃至A18のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A19によれば、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合、新たに取得された特別情報が特典の付与に対応している可能性がある。これにより、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A20.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記遊技回用動作にて所定のリーチ表示が実行されることとなる前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴A16乃至A19のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A20によれば、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合、新たに取得された特別情報が遊技回の開始対象となった場合には所定のリーチ表示が発生する可能性がある。これにより、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A21.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応する前記特別情報が記憶されている場合、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたとしても前記変更条件を成立させないようにさせる手段(音光側MPU82におけるステップS1415の処理にて肯定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴A16乃至A20のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A21によれば、既に付与対応情報に対応する特別情報が記憶されている場合には新たに特別情報が取得されたとしても変更可能性演出の実行の対象の追加及び変更が行われない。これにより、期待度の高い態様による変更可能性演出が実行されているにも関わらずその実行内容が変更されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴A22.前記取得情報記憶手段に前記遊技回用動作にて所定のリーチ表示が実行されることとなる前記特別情報が記憶されている場合、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたとしても前記変更条件を成立させないようにさせる手段(音光側MPU82におけるステップS1415の処理にて肯定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴A16乃至A21のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A22によれば、既に所定のリーチ表示に対応する特別情報が記憶されている場合には新たに特別情報が取得されたとしても変更可能性演出の実行の対象の追加及び変更が行われない。これにより、期待度の高い態様による変更可能性演出が実行されているにも関わらずその実行内容が変更されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴A23.前記態様変更手段は、前記対象選択手段により選択された前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示が前記対象変更手段により追加又は変更された場合、新たに前記変更可能性演出の実行の対象となった前記特別単位表示の表示態様が1回の前記変更可能性演出においてそれまでの表示態様よりも前記期待度が複数段階上となる表示態様に変更されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1713及びステップS1906の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A16乃至A22のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A23によれば、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合には、その新たに変更可能性演出の実行の対象となった特別単位表示の表示態様が1回の変更可能性演出においてそれまでの表示態様よりも期待度が複数段階上となる表示態様に変更され得る。これにより、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A24.前記態様変更手段は、前記対象選択手段により選択された前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示が前記対象変更手段により追加又は変更された場合、新たに前記変更可能性演出の実行の対象となった前記特別単位表示の表示態様が1回の前記変更可能性演出において、前記期待度が最も高い表示態様となっている他の前記特別単位表示の当該表示態様と同一の表示態様に変更されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1713及びステップS1906の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A16乃至A23のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A24によれば、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合には、その新たに変更可能性演出の実行の対象となった特別単位表示の表示態様が1回の変更可能性演出において、期待度が最も高い表示態様となっている他の特別単位表示の表示態様と同一の表示態様に変更される。これにより、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A25.複数の前記特別単位表示が表示されている場合、それら複数の特別単位表示は所定方向に並べて表示される構成であり、
前記演出実行手段は、前記変更可能性演出が実行される状態における前記遊技回において、前記複数の特別単位表示が並べて表示されている方向であって前記遊技回の開始対象となる順番が早い前記特別情報に対応する前記特別単位表示側から前記遊技回の開始対象となる順番が遅い前記特別情報に対応する前記特別単位表示側に向けて変更示唆画像(表示変更示唆画像CH1)を移動表示させる構成であることを特徴とする特徴A1乃至A24のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A25によれば、複数の特別単位表示が表示されている場合にいずれの特別単位表示が変更可能性演出の実行の対象となるのかを遊技者に注目させることが可能となる。
なお、特徴A1〜A25の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に対応する個数の特別単位表示(保留単位画像GR)が行われるようにする特別単位表示制御手段(音光側MPU82における保留演出の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別単位表示の表示態様は、当該特別単位表示に対応する前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて複数種類設定されており、
本遊技機は、
実行条件が成立したことに基づいて変更可能性演出が実行され得る実行可能状態に設定する状態設定手段(音光側MPU82における表示変更演出の設定処理を実行する機能)と、
当該状態設定手段により前記実行可能状態に設定される場合に前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示を選択する対象選択手段(音光側MPU82におけるステップS1410、ステップS1608及びステップS1612の処理を実行する機能)と、
前記実行可能状態である状況において前記変更可能性演出の実行の対象として選択されている所定の前記特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる前記期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出(表示変更演出)が実行されるようにする演出実行手段(音光側MPU82における表示変更演出の開始処理を実行する機能及び表示変更演出用処理を実行する機能)と、
前記変更可能性演出として、当該変更可能性演出の実行の対象となっている前記所定の特別単位表示の表示態様を前記期待度が異なる表示態様となるようにする態様変更手段(音光側MPU82におけるステップS1710、ステップS1713、ステップS1716及びステップS1721の処理を実行する機能)と、
変更条件が成立したことに基づいて前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示を追加又は変更する対象変更手段(音光側MPU82におけるシナリオ変更用処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数に対応する個数の特別単位表示が行われる構成であることにより、保留記憶されている特別情報の数を遊技者が認識し易くなる。また、特別単位表示の表示態様として、当該特別単位表示に対応する特別情報が付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて複数種類設定されていることにより、特典が付与されることの期待度と関連させながら特別単位表示の表示態様を多様化させることが可能となり、特別単位表示への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
この場合に、遊技回が実行されている状況において所定の特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出が実行されることがある。そして、当該変更可能性演出においてその示唆された所定の特別単位表示の表示態様が、期待度が異なる表示態様に実際に変更されることがある。これにより、遊技者は、特別単位表示の表示態様が、より期待度が高い表示態様となることを期待しながら遊技を行うこととなる。
また、実行可能状態に設定された場合に変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が選択されるため、実行可能状態に設定された場合に当該実行可能状態において実行される変更可能性演出の内容をある程度決定することが可能となる。また、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることがある。これにより、変更可能性演出の実行態様を多様化させることが可能となる。
特徴B2.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、実行可能状態において特別単位表示の表示数が増加することに伴って変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が変更されることがある。これにより、実行可能状態に既に設定されている状況であっても特別単位表示が増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
特徴B3.前記対象変更手段は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されることで前記変更条件が成立した場合、当該新たに取得された特別情報に対応する前記特別単位表示が前記変更可能性演出の実行の対象となるようにすることを特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、実行可能状態において特別単位表示の表示数が増加することに伴ってその増加した特別単位表示が変更可能性演出の実行の対象となることがある。これにより、実行可能状態に既に設定されている状況であっても特別単位表示が増加することに対して遊技者を注目させることが可能となる。
特徴B4.遊技回用動作が開始され、前記付与判定の判定結果に対応する状態として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回において前記遊技回用動作が行われるようにする遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)を備え、
前記演出実行手段は、1回の前記遊技回にて前記変更可能性演出が開始された後であって当該遊技回における前記変更可能性演出が終了していない状況において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されることで前記変更条件が成立した場合、当該新たに取得された特別情報に対応する前記特別単位表示に対する前記変更可能性演出が当該遊技回にて実行され得るようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1906及びステップS1908の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴B4によれば、1回の遊技回にて既に変更可能性演出が開始された後であっても当該遊技回における変更可能性演出が終了していない状況であれば、新たに取得された特別情報に対応する特別単位表示に対して変更可能性演出が実行されることがある。これにより、1回の遊技回にて変更可能性演出が開始された後であってもその後の特別単位表示の増加に対して変更可能性演出が実行されることを遊技者に期待させることが可能となる。
特徴B5.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記付与対応情報に対応する前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴B2乃至B4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B5によれば、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合、新たに取得された特別情報が特典の付与に対応している可能性がある。これにより、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B6.前記変更条件は、前記実行可能状態において前記情報取得手段により遊技回用動作にて所定のリーチ表示が実行されることとなる前記特別情報が新たに取得されたことに基づいて成立することを特徴とする特徴B2乃至B5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B6によれば、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合、新たに取得された特別情報が遊技回の開始対象となった場合には所定のリーチ表示が発生する可能性がある。これにより、実行可能状態において変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B7.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応する前記特別情報が記憶されている場合、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたとしても前記変更条件を成立させないようにさせる手段(音光側MPU82におけるステップS1415の処理にて肯定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B7によれば、既に付与対応情報に対応する特別情報が記憶されている場合には新たに特別情報が取得されたとしても変更可能性演出の実行の対象の追加及び変更が行われない。これにより、期待度の高い態様による変更可能性演出が実行されているにも関わらずその実行内容が変更されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴B8.前記取得情報記憶手段に遊技回用動作にて所定のリーチ表示が実行されることとなる前記特別情報が記憶されている場合、前記実行可能状態において前記情報取得手段により前記特別情報が新たに取得されたとしても前記変更条件を成立させないようにさせる手段(音光側MPU82におけるステップS1415の処理にて肯定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B8によれば、既に所定のリーチ表示に対応する特別情報が記憶されている場合には新たに特別情報が取得されたとしても変更可能性演出の実行の対象の追加及び変更が行われない。これにより、期待度の高い態様による変更可能性演出が実行されているにも関わらずその実行内容が変更されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴B9.前記態様変更手段は、前記対象選択手段により選択された前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示が前記対象変更手段により追加又は変更された場合、新たに前記変更可能性演出の実行の対象となった前記特別単位表示の表示態様が1回の前記変更可能性演出においてそれまでの表示態様よりも前記期待度が複数段階上となる表示態様に変更されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1713及びステップS1906の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合には、その新たに変更可能性演出の実行の対象となった特別単位表示の表示態様が1回の変更可能性演出においてそれまでの表示態様よりも期待度が複数段階上となる表示態様に変更され得る。これにより、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B10.前記態様変更手段は、前記対象選択手段により選択された前記変更可能性演出の実行の対象となる前記特別単位表示が前記対象変更手段により追加又は変更された場合、新たに前記変更可能性演出の実行の対象となった前記特別単位表示の表示態様が1回の前記変更可能性演出において、前記期待度が最も高い表示態様となっている他の前記特別単位表示の当該表示態様と同一の表示態様に変更されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1713及びステップS1906の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B10によれば、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更された場合には、その新たに変更可能性演出の実行の対象となった特別単位表示の表示態様が1回の変更可能性演出において、期待度が最も高い表示態様となっている他の特別単位表示の表示態様と同一の表示態様に変更される。これにより、変更可能性演出の実行の対象となる特別単位表示が追加又は変更されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B11.遊技回用動作が開始され、前記付与判定の判定結果に対応する状態として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回において前記遊技回用動作が行われるようにする遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)を備え、
複数の前記特別単位表示が表示されている場合、それら複数の特別単位表示は所定方向に並べて表示される構成であり、
前記演出実行手段は、前記変更可能性演出が実行される状態における前記遊技回において、前記複数の特別単位表示が並べて表示されている方向であって前記遊技回の開始対象となる順番が早い前記特別情報に対応する前記特別単位表示側から前記遊技回の開始対象となる順番が遅い前記特別情報に対応する前記特別単位表示側に向けて変更示唆画像(表示変更示唆画像CH1)を移動表示させる構成であることを特徴とする特徴A1乃至A24のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B11によれば、複数の特別単位表示が表示されている場合にいずれの特別単位表示が変更可能性演出の実行の対象となるのかを遊技者に注目させることが可能となる。
なお、特徴B1〜B11の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
遊技回用動作が開始され、前記付与判定の判定結果に対応する状態として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回において前記遊技回用動作が行われるようにする遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に対応する個数の特別単位表示(保留単位画像GR)が行われるようにする特別単位表示制御手段(音光側MPU82における保留演出の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特別単位表示の表示態様は、当該特別単位表示に対応する前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて複数種類設定されており、
本遊技機は、
前記遊技回が実行されている状況において所定の前記特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる前記期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出(表示変更演出)が実行されるようにする演出実行手段(音光側MPU82における表示変更演出の開始処理を実行する機能及び表示変更演出用処理を実行する機能)と、
前記変更可能性演出として、当該変更可能性演出の実行の対象となっている前記所定の特別単位表示の表示態様を前記期待度が異なる表示態様となるようにする態様変更手段(音光側MPU82におけるステップS1710、ステップS1713、ステップS1716及びステップS1721の処理を実行する機能)と、
前記変更可能性演出が実行され得る実行可能状態であっても前記遊技回の実行期間が演出不可期間に該当している場合には前記変更可能性演出が実行されないようにする手段(音光側MPU82におけるステップS1701にて否定判定をする機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数に対応する個数の特別単位表示が行われる構成であることにより、保留記憶されている特別情報の数を遊技者が認識し易くなる。また、特別単位表示の表示態様として、当該特別単位表示に対応する特別情報が付与対応情報に対応していることの期待度に対応させて複数種類設定されていることにより、特典が付与されることの期待度と関連させながら特別単位表示の表示態様を多様化させることが可能となり、特別単位表示への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
この場合に、遊技回が実行されている状況において所定の特別単位表示が対象となっていることを示唆した状態で当該所定の特別単位表示の表示態様が異なる期待度となる表示態様に変更される可能性があると遊技者に認識させることを可能とする変更可能性演出が実行されることがある。そして、当該変更可能性演出においてその示唆された所定の特別単位表示の表示態様が、期待度が異なる表示態様に実際に変更されることがある。これにより、遊技者は、特別単位表示の表示態様が、より期待度が高い表示態様となることを期待しながら遊技を行うこととなる。
さらにまた、遊技回の実行期間が実行不可期間である場合には実行可能状態であっても変更可能性演出が実行されない。これにより、遊技回の実行期間に影響を与えないようにしながら変更可能性演出を実行することが可能となる。
特徴C2.前記演出実行手段は、複数の前記遊技回のそれぞれにおいて同一の前記特別単位表示に対して前記変更可能性演出が実行され得るようにすることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、複数の遊技回のそれぞれにおいて同一の特別単位表示に対して変更可能性演出が実行され得るため、当該特別単位表示に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴C3.前記同一の特別単位表示が最終的に到達し得る前記期待度に対応する表示態様である到達可能態様を決定する態様決定手段(音光側MPU82におけるステップS1411〜ステップS1413の処理を実行する機能)を備え、
前記態様変更手段は、
前記同一の特別単位表示についての現状の表示態様と前記到達可能態様との間の前記期待度に関する段階数の差分を特定する差分特定手段(音光側MPU82におけるステップS1707の処理を実行する機能)と、
当該差分特定手段により特定された前記差分の方が、前記同一の特別単位表示に対応する前記特別情報が前記遊技回の開始対象となるまでに実行される前記遊技回の回数よりも多い場合、前記同一の特別単位表示の表示態様を前記到達可能態様とする又は前記期待度に関する段階数が前記到達可能態様に近付く表示態様とする手段(音光側MPU82におけるステップS1713の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、同一の特別単位表示についての現状の表示態様と到達可能態様との間の期待度に関する段階数の差分の方が、同一の特別単位表示に対応する特別情報が遊技回の開始対象となるまでに実行される遊技回の回数よりも多い場合には、当該同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様となるように又は期待度に関する段階数が到達可能態様に近付く表示態様となるように変更される。これにより、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様になり易くなる。
特徴C4.前記態様変更手段は、
前記同一の特別単位表示の表示態様が前記到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示の表示態様を変更するか否かを抽選により決定する態様変更抽選手段(音光側MPU82におけるステップS1708の処理を実行する機能)と、
当該態様変更抽選手段により前記同一の特別単位表示の表示態様を変更することが決定された場合に当該同一の特別単位表示の表示態様を変更する手段(音光側MPU82におけるステップS1710の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
特徴C4によれば、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様に向けて変更されるパターンを多様化させることが可能となる。
特徴C5.前記同一の特別単位表示の表示態様が前記到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示に対応する前記特別情報が前記遊技回の開始対象となり得ることを特徴とする特徴C3又はC4に記載の遊技機。
特徴C5によれば、遊技回の実行期間が実行不可期間である場合には実行可能状態であっても変更可能性演出が実行されない。これにより、遊技回の実行期間に影響を与えないようにしながら変更可能性演出を実行することが可能となる。また、同一の特別単位表示の表示態様が到達可能態様となっていない状況において当該同一の特別単位表示に対応する特別情報が遊技回の開始対象となり得る。これにより、到達可能態様が事前に決定される構成であったとしても同一の特別単位表示に対する変更可能性演出の実行の自由度を高めることが可能となる。
なお、特徴C1〜C5の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴D群>
特徴D1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置41)と、
予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード及び高頻度サポートモード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示が開始された後に前記付与判定の結果に対応した態様による停止絵柄が表示される遊技回用演出が行われるように前記絵柄表示手段を表示制御する遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技回制御手段は、前記付与対応情報に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出における前記停止絵柄の決定態様を、前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されている場合と前記付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていない場合とで異ならせることが可能である停止決定手段(音光側MPU82における停止図柄決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、付与対応情報に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出における停止絵柄の決定態様が、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されているか否かに応じて異なるものとなる。これにより、今回の遊技回用演出を契機として特典が付与された後における遊技状況との関係で好ましい態様の停止絵柄が遊技回用演出において表示されるようにすることが可能となる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴D2.前記停止決定手段は、前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることの報知(「虹色」の保留単位画像GRの表示)が実行されている場合における前記付与対応情報に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄の決定態様を、当該報知が実行されていない場合における前記付与対応情報に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄の決定態様と相違させることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D2によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されることにより、遊技者はその後に特典が付与されることを確信しながら遊技を行うことが可能となる。この場合に、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されている場合における付与対応情報に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出の停止絵柄の決定態様が、当該報知が実行されていない場合における付与対応情報に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出の停止絵柄の決定態様と異なるものとなる。これにより、上記報知が実行されている場合にはそれに対して好ましい態様の停止絵柄が遊技回用演出において表示されるようにすることが可能となる。
特徴D3.前記特典として、第1特典(第1大当たり結果)と、当該第1特典よりも遊技者の利益度が高い第2特典(第2大当たり結果)と、が少なくとも存在しており、
前記停止決定手段は、
前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第1種類の停止絵柄(同一の偶数図柄の組合せ)を決定する第1決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2111及びステップS2112の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2511及びステップS2512の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2614及びステップS2615の処理を実行する機能)と、
前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第2種類の停止絵柄(同一の奇数図柄の組合せ)を決定する第2決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2109及びステップS2110の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2509及びステップS2510の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2612及びステップS2613の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合に、当該遊技回用演出の前記停止絵柄として、前記第1種類の停止絵柄を決定する別決定手段(音光側MPU82におけるステップS2104及びステップS2105の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
第2種類の停止絵柄が表示される遊技回用演出が実行されて第2特典が付与された後に、当該遊技回用演出が実行されている状況において取得情報記憶手段に記憶されている特別情報を契機とした遊技回用演出が実行されて第1特典が付与されると、遊技者は第2特典の利益を十分に得ることができなかったと考えてしまうおそれがある。これに対して、特徴D3によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも第2特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第1種類の停止絵柄が表示される。これにより、前側の遊技回用演出が実行されて実際には第2特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第1特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となり、後側の遊技回用演出が実行されて第1特典が付与されたとしても、第2特典の利益を十分に得ることができなかったと遊技者が感じてしまわないようにすることが可能となる。
特徴D4.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることの報知(「虹色」の保留単位画像GRの表示)が実行されている場合に前記所定条件が成立することを特徴とする特徴D3に記載の遊技機。
特徴D4によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されることにより、遊技者はその後に特典が付与されることを確信しながら遊技を行うことが可能となる。この場合に、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されている状況において少なくとも第2特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第1種類の停止絵柄が表示される。これにより、前側の遊技回用演出が実行されて実際には第2特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第1特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となり、後側の遊技回用演出が実行されて第1特典が付与されたとしても、第2特典の利益を十分に得ることができなかったと遊技者が感じてしまわないようにすることが可能となる。
特徴D5.遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(第1作動装置33)及び第2始動入球部(第2作動装置34)と、
前記第2始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、それよりも遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主側MPU62におけるステップS214の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該受入制御手段は、前記第2始動入球部の制御モード(サポートモード)として、第1モード(低頻度サポートモード)と、当該第1モードよりも前記受入状態になり易い第2モード(高頻度サポートモード)とを有しており、
前記第2特典は、前記制御モードに関して前記第1特典が付与される場合よりも有利となることを特徴とする特徴D3又はD4に記載の遊技機。
特徴D5によれば、前側の遊技回用演出が実行されて実際には制御モードに関して第1特典が付与される場合よりも有利となる第2特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第1特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となり、後側の遊技回用演出が実行されて第1特典が付与されたとしても、第2特典の利益を十分に得ることができなかったと遊技者が感じてしまわないようにすることが可能となる。
特徴D6.前記第2モードが維持される前記遊技回用演出の実行回数が、前記第2特典の方が前記第1特典よりも多いことを特徴とする特徴D5に記載の遊技機。
特徴D6によれば、前側の遊技回用演出が実行されて実際には第2モードが維持される遊技回用演出の実行回数として相対的に多い回数が設定されている状況であっても停止絵柄の内容により相対的に少ない回数が設定されていると遊技者に認識させることが可能となり、後側の遊技回用演出が実行されて第2モードが維持される遊技回用演出の実行回数として相対的に少ない回数が設定されたとしても、相対的に多い回数が設定されたことによる利益を十分に得ることができなかったと遊技者が感じてしまわないようにすることが可能となる。
特徴D7.開放状態と閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開放状態とした後に前記閉鎖状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典が付与される場合、前記可変入球制御が実行される有利状態(開閉実行モード)への遊技状態の移行が発生する構成であり、
本遊技機は、前記有利状態が終了する場合にエンディング演出が実行されるようにするエンディング制御手段(音光側MPU82におけるエンディング演出の設定処理を実行する機能)を備え、
前記第1特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が第1遊技状況(継続遊技回数が25回である高頻度サポートモード)となり、
前記第2特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が前記第1遊技状況よりも有利である第2遊技状況(継続遊技回数が50回である高頻度サポートモード)となり、
前記エンディング制御手段は、
前記第1特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況となることが報知される第1エンディング演出(第1エンディング画像G1)が実行されるようにする第1エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2205の処理を実行する機能)と、
前記第2特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第2遊技状況となることが報知される第2エンディング演出(第2エンディング画像G2)が実行されるようにする第2エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において前記特典が付与された場合、前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況及び前記第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出(第3エンディング画像G3)が実行されるようにする第3エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2203の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D3乃至D6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D7によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも第2特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第1種類の停止絵柄が表示されるだけではなく、有利状態のエンディング演出として、有利状態の終了後に第1遊技状況及び第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出が実行される。これにより、遊技回用演出が実行されて実際には第2特典が付与されている状況であっても第1特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となる。また、エンディング演出において実際には第2遊技状況となるにも関わらず第1遊技状況となるという偽報知を実行しなくても既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴D8.前記停止決定手段は、前記付与対応情報に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合における当該遊技回用演出の前記停止絵柄の決定態様を、前記取得情報記憶手段に記憶されている前記付与対応情報に対応している前記特別情報の内容に応じて異ならせることを特徴とする特徴D1乃至D7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D8によれば、付与対応情報に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出の停止絵柄の態様を、取得情報記憶手段に記憶されている付与対応情報に対応している特別情報の内容にとって好ましい態様とすることが可能となる。
特徴D9.前記特典として、第1特典(第1大当たり結果)と、当該第1特典よりも遊技者の利益度が高い第2特典(第2大当たり結果)と、が少なくとも存在しており、
前記停止決定手段は、
前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第1種類の停止絵柄(同一の偶数図柄の組合せ)を決定する第1決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2111及びステップS2112の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2511及びステップS2512の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2614及びステップS2615の処理を実行する機能)と、
前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第2種類の停止絵柄(同一の奇数図柄の組合せ)を決定する第2決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2109及びステップS2110の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2509及びステップS2510の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2612及びステップS2613の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記第1特典の付与に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合に、当該遊技回用演出の前記停止絵柄として、前記第1種類の停止絵柄を決定する手段(音光側MPU82におけるステップS2607及びステップS2608の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記第2特典の付与に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合に、当該遊技回用演出の前記停止絵柄として、前記第2種類の停止絵柄を決定する手段(音光側MPU82におけるステップS2605及びステップS2606の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D9によれば、取得情報記憶手段に第1特典の付与に対応している特別情報が記憶されている状況において特典の付与に対応する遊技回用演出が実行される場合には第1種類の停止絵柄が当該遊技回用演出において表示される。これにより、第2種類の停止絵柄が表示されて第2特典の付与を遊技者に認識させた直後に、第1特典の付与に対応する第1種類の停止絵柄が表示されてしまうという事象が発生する機会を少なくすることが可能となる。
また、取得情報記憶手段に第2特典の付与に対応している特別情報が記憶されている状況において特典の付与に対応する遊技回用演出が実行される場合には第2種類の停止絵柄が当該遊技回用演出において表示される。これにより、第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示される機会を多くすることが可能となる。
特徴D10.前記特典として、第1特典(第1大当たり結果)と、当該第1特典よりも遊技者の利益度が高い第2特典(第2大当たり結果)と、が少なくとも存在しており、
前記停止決定手段は、
前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第1種類の停止絵柄(同一の偶数図柄の組合せ)を決定する第1決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2111及びステップS2112の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2511及びステップS2512の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2614及びステップS2615の処理を実行する機能)と、
前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第2種類の停止絵柄(同一の奇数図柄の組合せ)を決定する第2決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2109及びステップS2110の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2509及びステップS2510の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2612及びステップS2613の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合に、当該遊技回用演出の前記停止絵柄として、前記第2種類の停止絵柄を決定する別決定手段(音光側MPU82におけるステップS2504及びステップS2505の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D10によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている状況において第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示される。これにより、第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示される機会を多くすることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴D11.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることの報知(「虹色」の保留単位画像GRの表示)が実行されている場合に前記所定条件が成立することを特徴とする特徴D10に記載の遊技機。
特徴D11によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されることにより、遊技者はその後に特典が付与されることを確信しながら遊技を行うことが可能となる。この場合に、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されている状況において少なくとも第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示される。これにより、第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示される機会を多くすることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴D12.遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(第1作動装置33)及び第2始動入球部(第2作動装置34)と、
前記第2始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、それよりも遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主側MPU62におけるステップS214の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該受入制御手段は、前記第2始動入球部の制御モード(サポートモード)として、第1モード(低頻度サポートモード)と、当該第1モードよりも前記受入状態になり易い第2モード(高頻度サポートモード)とを有しており、
前記第2特典は、前記制御モードに関して前記第1特典が付与される場合よりも有利となることを特徴とする特徴D10又はD11に記載の遊技機。
特徴D12によれば、遊技回用演出が実行されて実際には制御モードに関して第1特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第2特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴D13.前記第2モードが維持される前記遊技回用演出の実行回数が、前記第2特典の方が前記第1特典よりも多いことを特徴とする特徴D12に記載の遊技機。
特徴D13によれば、遊技回用演出が実行されて実際には第2モードが維持される遊技回用演出の実行回数として相対的に少ない回数が設定されている状況であっても停止絵柄の内容により相対的に多い回数が設定されていると遊技者に認識させることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴D14.前記第2種類の停止絵柄が停止表示されることとなる前記遊技回用演出において当該第2種類の停止絵柄が停止表示される前に当該遊技回用演出が前記特典の付与に対応していることを遊技者に認識可能とさせる付与確定演出(通常確定演出)が実行されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS2410〜ステップS2412の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D10乃至D13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D14によれば、上記特徴D10の構成を備え、遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が停止表示される機会が多くなることにより、結果的に付与確定演出が実行される機会を多くすることが可能となる。
特徴D15.開放状態と閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開放状態とした後に前記閉鎖状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典が付与される場合、前記可変入球制御が実行される有利状態(開閉実行モード)への遊技状態の移行が発生する構成であり、
本遊技機は、前記有利状態が終了する場合にエンディング演出が実行されるようにするエンディング制御手段(音光側MPU82におけるエンディング演出の設定処理を実行する機能)を備え、
前記第1特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が第1遊技状況(継続遊技回数が25回である高頻度サポートモード)となり、
前記第2特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が前記第1遊技状況よりも有利である第2遊技状況(継続遊技回数が50回である高頻度サポートモード)となり、
前記エンディング制御手段は、
前記第1特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況となることが報知される第1エンディング演出(第1エンディング画像G1)が実行されるようにする第1エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2205の処理を実行する機能)と、
前記第2特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第2遊技状況となることが報知される第2エンディング演出(第2エンディング画像G2)が実行されるようにする第2エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において前記特典が付与された場合、前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況及び前記第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出(第3エンディング画像G3)が実行されるようにする第3エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2203の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D10乃至D14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D15によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている状況において第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示されるだけではなく、有利状態のエンディング演出として、有利状態の終了後に第1遊技状況及び第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出が実行される。これにより、遊技回用演出が実行されて実際には第1特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第2特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となる。また、エンディング演出において実際には第1遊技状況となるにも関わらず第2遊技状況となるという偽報知を実行しなくても既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴D16.開放状態と閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開放状態とした後に前記閉鎖状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典が付与される場合、前記可変入球制御が実行される有利状態(開閉実行モード)への遊技状態の移行が発生する構成であり、
本遊技機は、前記有利状態が終了する場合にエンディング演出が実行されるようにするエンディング制御手段(音光側MPU82におけるエンディング演出の設定処理を実行する機能)を備え、
前記特典として、前記有利状態の終了後における遊技状況が第1遊技状況(継続遊技回数が25回である高頻度サポートモード)となる第1特典(第1大当たり結果)と、前記有利状態の終了後における遊技状況が前記第1遊技状況よりも有利である第2遊技状況(継続遊技回数が50回である高頻度サポートモード)となる第2特典(第2大当たり結果)と、が少なくとも存在しており、
前記エンディング制御手段は、
前記第1特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況となることが報知される第1エンディング演出(第1エンディング画像G1)が実行されるようにする第1エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2205の処理を実行する機能)と、
前記第2特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第2遊技状況となることが報知される第2エンディング演出(第2エンディング画像G2)が実行されるようにする第2エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において前記特典が付与された場合、前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況及び前記第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出(第3エンディング画像G3)が実行されるようにする第3エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2203の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D15のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D16によれば、付与対応情報に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出における停止絵柄の決定態様が、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されているか否かに応じて異なるものとなる構成において、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている状況において特典が付与された場合には有利状態のエンディング演出として、第1遊技状況及び第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出が実行される。これにより、遊技回用演出の停止絵柄の内容だけではなくエンディング演出の内容も好ましいものとすることが可能となる。
なお、特徴D1〜D16の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴E群>
特徴E1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置41)と、
予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード及び高頻度サポートモード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示が開始された後に前記付与判定の結果に対応した態様による停止絵柄が表示される遊技回用演出が行われるように前記絵柄表示手段を表示制御する遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典として、第1特典(第1大当たり結果)と、当該第1特典よりも遊技者の利益度が高い第2特典(第2大当たり結果)と、が少なくとも存在しており、
前記遊技回制御手段は、
前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第1種類の停止絵柄(同一の偶数図柄の組合せ)を決定する第1決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2111及びステップS2112の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2511及びステップS2512の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2614及びステップS2615の処理を実行する機能)と、
前記第2特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出の前記停止絵柄として、第2種類の停止絵柄(同一の奇数図柄の組合せ)を決定する第2決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2109及びステップS2110の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2509及びステップS2510の処理を実行する機能、第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2612及びステップS2613の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において少なくとも前記第1特典の付与に対応する前記特別情報を契機とした前記遊技回用演出を実行する場合に、当該遊技回用演出の前記停止絵柄として、前記第2種類の停止絵柄を決定する別決定手段(音光側MPU82におけるステップS2504及びステップS2505の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴E1によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている状況において第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示される。これにより、第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示される機会を多くすることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴E2.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることの報知(「虹色」の保留単位画像GRの表示)が実行されている場合に前記所定条件が成立することを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されることにより、遊技者はその後に特典が付与されることを確信しながら遊技を行うことが可能となる。この場合に、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されていることの報知が実行されている状況において少なくとも第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示される。これにより、第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示される機会を多くすることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴E3.遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(第1作動装置33)及び第2始動入球部(第2作動装置34)と、
前記第2始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、それよりも遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主側MPU62におけるステップS214の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該受入制御手段は、前記第2始動入球部の制御モード(サポートモード)として、第1モード(低頻度サポートモード)と、当該第1モードよりも前記受入状態になり易い第2モード(高頻度サポートモード)とを有しており、
前記第2特典は、前記制御モードに関して前記第1特典が付与される場合よりも有利となることを特徴とする特徴E1又はE2に記載の遊技機。
特徴E3によれば、遊技回用演出が実行されて実際には制御モードに関して第1特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第2特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴E4.前記第2モードが維持される前記遊技回用演出の実行回数が、前記第2特典の方が前記第1特典よりも多いことを特徴とする特徴E3に記載の遊技機。
特徴E4によれば、遊技回用演出が実行されて実際には第2モードが維持される遊技回用演出の実行回数として相対的に少ない回数が設定されている状況であっても停止絵柄の内容により相対的に多い回数が設定されていると遊技者に認識させることが可能となる。また、実際には第1特典が付与されるにも関わらず第2特典が付与されると遊技者に認識させることを可能とする第2種類の停止絵柄が表示されたとしても、直後に特典の付与に対応する遊技回用演出が実行されるため遊技者に違和感を与えづらい。
特徴E5.前記第2種類の停止絵柄が停止表示されることとなる前記遊技回用演出において当該第2種類の停止絵柄が停止表示される前に当該遊技回用演出が前記特典の付与に対応していることを遊技者に認識可能とさせる付与確定演出(通常確定演出)が実行されるようにする手段(音光側MPU82におけるステップS2410〜ステップS2412の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E5によれば、上記特徴E1の構成を備え、遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が停止表示される機会が多くなることにより、結果的に付与確定演出が実行される機会を多くすることが可能となる。
特徴E6.開放状態と閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を前記開放状態とした後に前記閉鎖状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典が付与される場合、前記可変入球制御が実行される有利状態(開閉実行モード)への遊技状態の移行が発生する構成であり、
本遊技機は、前記有利状態が終了する場合にエンディング演出が実行されるようにするエンディング制御手段(音光側MPU82におけるエンディング演出の設定処理を実行する機能)を備え、
前記第1特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が第1遊技状況(継続遊技回数が25回である高頻度サポートモード)となり、
前記第2特典が付与された場合、前記有利状態の終了後における遊技状況が前記第1遊技状況よりも有利である第2遊技状況(継続遊技回数が50回である高頻度サポートモード)となり、
前記エンディング制御手段は、
前記第1特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況となることが報知される第1エンディング演出(第1エンディング画像G1)が実行されるようにする第1エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2205の処理を実行する機能)と、
前記第2特典が付与されたことによる前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第2遊技状況となることが報知される第2エンディング演出(第2エンディング画像G2)が実行されるようにする第2エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況において前記特典が付与された場合、前記有利状態の前記エンディング演出として、前記第1遊技状況及び前記第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出(第3エンディング画像G3)が実行されるようにする第3エンディング制御手段(音光側MPU82におけるステップS2203の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E6によれば、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている状況において第1特典の付与に対応する特別情報を契機とした遊技回用演出が実行される場合、当該遊技回用演出において第2種類の停止絵柄が表示されるだけではなく、有利状態のエンディング演出として、有利状態の終了後に第1遊技状況及び第2遊技状況のいずれであるのかが報知されない第3エンディング演出が実行される。これにより、遊技回用演出が実行されて実際には第1特典が付与されている状況であっても停止絵柄の内容により第2特典が付与されたと遊技者に認識させることが可能となる。また、エンディング演出において実際には第1遊技状況となるにも関わらず第2遊技状況となるという偽報知を実行しなくても既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
なお、特徴E1〜E6の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴F群>
特徴F1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62における保留情報の取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留用エリア103)と、
前記特別情報が付与対応情報に対応しているか否かを判定するための付与判定を行い、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が複数記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記付与判定を順次行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS703の処理を実行する機能)と、
前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることが前記付与判定において特定されたことに基づいて遊技者に特典(開閉実行モード)を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
遊技回用動作が開始され、前記付与判定の判定結果に対応する動作結果を報知した状態で当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回において前記遊技回用動作が行われるようにする遊技回制御手段(音光側MPU82における遊技回用の演出制御処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に対応する個数の特別単位表示(保留単位画像GR)が行われるようにする特別単位表示制御手段(音光側MPU82における保留演出の設定処理を実行する機能)と、
前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されている状況において、当該特別情報が開始契機となる前記遊技回が開始される前に当該特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を、当該特別単位表示に対応する前記特別情報が前記付与対応情報に対応していることを遊技者が認識可能となるように特定表示態様とする特定表示制御手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2006及びステップS2007の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2406及びステップS2407の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定表示態様となっている前記特別単位表示が存在している状況において、当該特別単位表示に対応する前記特別情報よりも先に前記遊技回の開始契機となった前記特別情報を開始契機とした前記遊技回の結果として前記特典が付与され得ることを特徴とする遊技機。
特徴F1によれば、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数に対応する個数の特別単位表示が行われることにより、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報の数を遊技者が認識し易くなる。また、取得情報記憶手段に付与対応情報に対応している特別情報が記憶されている場合、当該特別情報に対応する特別単位表示の表示態様が特定表示態様となり得る。これにより、付与対応情報に対応している特別情報が存在していることを遊技者に事前に認識させることが可能となり、遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。また、特別単位表示を利用してこのような事前の報知が行われることにより、どのタイミングの遊技回で特典が付与されるのかを遊技者に認識させることが可能となる。
この場合に、特定表示態様となっている特別単位表示が存在している状況において、当該特別単位表示に対応する特別情報よりも先に遊技回の開始契機となった特別情報を開始契機とした遊技回の結果として特典が付与され得る。これにより、特典が付与されると遊技者に認識されていた遊技回よりも先に実行された遊技回にて特典が付与される事象を生じさせることが可能となり、遊技者に意外性を与えることが可能となる。また、特典が今後付与されると遊技者に認識させている状況においてその特典の付与よりも先に追加で特典が付与されることとなり、遊技者に大きな満足感を与えることが可能となる。
特徴F2.前記特定表示制御手段は、前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が複数記憶されている状況においては、それら前記付与対応情報に対応している複数の前記特別情報のうち前記遊技回の開始契機となる順序が後側の前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様とし、前記遊技回の開始契機となる順序が前側の前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様としないことを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
特徴F2によれば、付与対応情報に対応している特別情報が複数記憶されている状況において特別単位表示の表示態様を特定表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特別情報のうち遊技回の開始契機となる順序が後側の特別情報に対応する特別単位表示の表示態様が特定表示態様となる一方、遊技回の開始契機となる順序が前側の特別情報に対応する特別単位表示の表示態様は特定表示態様とならない。これにより、特定表示態様となっている特別単位表示が存在している状況において、当該特別単位表示に対応する特別情報よりも先に遊技回の開始契機となった特別情報を開始契機とした遊技回の結果として特典が付与される機会を多く発生させることが可能となる。
特徴F3.前記特定表示制御手段は、前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が複数記憶されている状況においては、それら前記付与対応情報に対応している複数の前記特別情報のうち1個の前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様とすることを特徴とする特徴F1又はF2に記載の遊技機。
特徴F3によれば、付与対応情報に対応している特別情報が複数記憶されている状況において特別単位表示の表示態様を特定表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特別情報のうち1個の特別情報に対応する特別単位表示の表示態様が特定表示態様となる。これにより、特定表示態様となっている特別単位表示が存在している状況において、当該特別単位表示に対応する特別情報よりも先に遊技回の開始契機となった特別情報を開始契機とした遊技回の結果として特典が付与される機会を多く発生させることが可能となる。また、特別単位表示の表示態様が特定表示態様となる頻度を抑えることが可能となり、特別単位表示の表示態様が特定表示態様となることを貴重なことであると遊技者に認識させることが可能となる。
特徴F4.前記特定表示制御手段は、前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が複数記憶されている状況においては、それら前記付与対応情報に対応している複数の前記特別情報のうち前記遊技回の開始契機となる順序が最も遅い順序の前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様とし、当該特別情報以外の前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様としないことを特徴とする特徴F1乃至F3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F4によれば、付与対応情報に対応している特別情報が複数記憶されている状況において特別単位表示の表示態様を特定表示態様とする演出が実行される場合、それら複数の特別情報のうち遊技回の開始契機となる順序が最も遅い順序の特別情報に対応する特別単位表示の表示態様が特定表示態様となる。これにより、特定表示態様となっている特別単位表示が存在している状況において、当該特別単位表示に対応する特別情報よりも先に遊技回の開始契機となった特別情報を開始契機とした遊技回の結果として特典が付与される機会を多く発生させることが可能となる。また、特定表示態様となっている特別単位表示が存在している状況において、その特別単位表示に対応する特別情報よりも先に遊技回の開始契機となった特別情報を開始契機とした遊技回の結果として特典が付与される事象が繰り返し発生する状況を生じさせることが可能となる。
特徴F5.前記取得情報記憶手段に前記付与対応情報に対応している前記特別情報が記憶されていることで所定条件が成立している状況にて前記付与対応情報に対応する前記特別情報を契機として実行された前記遊技回用動作において、前記付与判定の判定結果に対応する動作結果が報知される前に、当該遊技回用動作が前記特典の付与に対応していることを遊技者に認識可能とさせる所定確定演出(連荘確定演出)が行われるようにする手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2008の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2408の処理を実行する機能)を備え、
前記特定表示制御手段は、前記所定確定演出が行われる場合に前記特別情報に対応する前記特別単位表示の表示態様を前記特定表示態様とすることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F5によれば、遊技回用動作にて所定確定演出が実行されることにより当該遊技回用動作の動作結果が報知される前に当該遊技回用動作が特典の付与に対応していることを遊技者に認識させることが可能となる。そして、所定確定演出が実行される場合には、その時点で取得情報記憶手段に記憶されている特別情報であって付与対応情報に対応する特別情報に対応する特別単位表示の表示態様が特定表示態様となる。これにより、所定確定演出が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることが可能となる。
特徴F6.前記付与判定手段は、前記情報取得手段により取得された順序に従って、複数の前記特別情報に対して前記付与判定を順次行うことを特徴とする特徴F1乃至F5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F6によれば、取得された順序に従って特別情報が遊技回の開始契機となる構成において既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
なお、特徴F1〜F6の構成に対して、特徴A1〜A25、特徴B1〜B11、特徴C1〜C5、特徴D1〜D16、特徴E1〜E6、特徴F1〜F6のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴A群、上記特徴B群、上記特徴C群、上記特徴D群、上記特徴E群及び上記特徴F群の各発明によれば以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
以下に、以上の各特徴を適用し得る又は各特徴に適用される遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。