JP2019216075A - 照明システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は照明システムに関し、照明器具の周囲の温度を検出できる照明システムを得ることを目的とする。【解決手段】本発明に係る照明システムは、光源と、該光源を点灯させる点灯装置と、該光源と該点灯装置を収納する筐体と、該筐体の外側に設けられた温度センサを有し、該温度センサの検出温度に応じて該点灯装置または外部機器を制御する温度検知ユニットと、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、照明システムに関する。
特許文献1には、光源と、光源に電力を供給する点灯回路と、点灯回路を制御する制御回路と、熱センサとを備える点灯装置が開示されている。光源と熱センサとは実装基板に実装される。熱センサは光源の温度を検出する。制御回路は光源が温度異常状態であると判断すると、点灯回路の動作を停止する。これにより、制御回路は光源の破損を防止する。
従来から、LED素子からなる光源に電力を供給して点灯させる照明器具がある。このような照明器具の構成は、例えば光源と光源を点灯制御する点灯装置である。一般に、点灯装置は周囲の温度または光源などの温度に関わらず一定の電力を光源に供給する。このため、なんらかの外的要因によって照明器具の温度が上昇した場合、点灯装置が一定の電力を光源に供給し続けると、LED素子または点灯装置の温度がさらに上昇する可能性がある。この結果、照明器具の効率低下または短寿命化に繋がる恐れがある。また、照明器具が故障に至る可能性がある。
特許文献1では、熱センサは、光源の近傍に配置される。このため、熱センサが検出できる温度はLED素子の温度である。特許文献1の構成は、LED素子自体の故障および異常発熱を検出して保護する手段としては有効である。しかし、点灯回路の温度が上昇した場合に点灯回路の保護ができないという課題がある。特に、特許文献1では、点灯回路と熱センサとは別の筐体に収納されている。このため、熱センサが点灯回路の温度を検出することは難しい。
また、特許文献1の構成では、照明器具の周囲の温度の変化を検出して、光源を保護することができない。また、照明器具の周囲の温度の変化を検出して、外部機構を制御することができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、照明器具の周囲の温度を検出できる照明システムを得ることを目的とする。
本発明に係る照明システムは、光源と、該光源を点灯させる点灯装置と、該光源と該点灯装置を収納する筐体と、該筐体の外側に設けられた温度センサを有し、該温度センサの検出温度に応じて該点灯装置または外部機器を制御する温度検知ユニットと、を備える。
本発明に係る照明システムでは、光源と点灯装置を収納する筐体の外側に温度センサが設けられる。このため、照明器具の周囲の温度を検出できる。
本発明の実施の形態に係る照明システムについて図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明システム100の正面図である。照明システム100は、照明器具11と温度検知ユニット16を備える。照明器具11は、光源10と、光源10を点灯させる点灯装置8と、光源10を放熱する放熱フィン21から構成される。光源10、点灯装置8および放熱フィン21は筐体30に収納される。光源10と点灯装置8は配線またはコネクタ等で接続される。
図1は、実施の形態1に係る照明システム100の正面図である。照明システム100は、照明器具11と温度検知ユニット16を備える。照明器具11は、光源10と、光源10を点灯させる点灯装置8と、光源10を放熱する放熱フィン21から構成される。光源10、点灯装置8および放熱フィン21は筐体30に収納される。光源10と点灯装置8は配線またはコネクタ等で接続される。
温度検知ユニット16は、温度センサ12の検出温度に応じて点灯装置8または外部機器を制御する。温度検知ユニット16は、筐体30の外壁に取り付けられる。温度検知ユニット16は接続線22によって点灯装置8と接続される。温度検知ユニット16と点灯装置8は、制御信号の送受信を行う。また、温度検知ユニット16は、点灯装置8から給電され動作する。
温度検知ユニット16は後述する温度検知回路等が収納されたケース16aを備える。温度検知ユニット16は、温度センサ12と設定装置15を備える。温度センサ12と設定装置15はケース16aから露出する。温度センサ12と設定装置15はケース16aの下面に設けられる。
温度センサ12は、筐体30の外側に設けられる。温度センサ12は、熱雑音を抑制するため、発熱体である光源10、点灯装置8および放熱フィン21から50mm以上離れている。また、光源10、点灯装置8および放熱フィン21のような発熱体の直上または直下には設けられない。このような配置により、温度センサ12が受ける光源10、放熱フィン21及び点灯装置8のような個々の発熱体の温度の影響を抑制できる。つまり、温度センサ12は、照明器具11の周囲温度を検出できる。
光源10、点灯装置8および放熱フィン21の何れかの温度が上昇すると、照明器具11の周囲温度は上昇する。このため、照明器具11の周囲温度を検出することで、光源10、点灯装置8および放熱フィン21の温度の変化を検出できる。また、温度センサ12は、筐体30の温度を検出しても良い。光源10、点灯装置8および放熱フィン21の何れかの温度が上昇すると、筐体30の温度が上昇する。このため、筐体30の温度を検出することで、光源10、点灯装置8および放熱フィン21の温度の変化を検出できる。
設定装置15は受光素子またはスイッチを有する。外部からの手動操作またはリモコン操作によって、設定装置15から温度検知ユニット16の制御方法を設定できる。
図2は、実施の形態1に係る照明システム100の回路ブロック図である。光源10は、直列に接続された複数のLED素子9を備える。これに限らず、光源10は1つ以上の発光素子を備えれば良い。
点灯装置8は、例えばLED素子9に供給される電流を予め定めた一定の電流に保つ等、所定の電力が得られるように電源1の電圧を直流電流に変換し、光源10に供給する。点灯装置8は、例えば、ダイオード、トランジスタなどの半導体素子と、インダクタ、コイル、抵抗などの受動部品とをプリント基板上に実装したものである。点灯装置8は、ノイズフィルタ回路2、整流回路3、PFC(Power Factor Correction)回路4、電源生成回路5、負荷回路6、制御回路7を備える。
ノイズフィルタ回路2は、電源1の電圧のノイズ除去を行う。電源1は例えば商用の交流電源である。整流回路3は、電源1の電圧を整流する。PFC回路4は、電源1の電圧波形に沿ってスイッチングを行う。これによりPFC回路4は、電源1の電圧を予め定められた直流電圧に昇圧する。またPFC回路4は、電源1の電圧を整流して力率を改善し、高調波を抑制する。負荷回路6はPFC回路4で昇圧された直流電圧を、適正な電力で制御して光源10に電流を供給する。
電源生成回路5は、照明器具11の外部機器および制御回路7に対して、直流電圧を供給する。外部機器は温度検知ユニット16等である。制御回路7は、照明器具11の外部機器からの指令または予め制御回路7の内部に設定された指令に従い、PFC回路4および負荷回路6などを制御する。制御回路7は、例えば光源10に供給される電流が目標値と一致するように、PFC回路4および負荷回路6が備えるスイッチング素子のオンオフを制御する。
温度検知ユニット16は、照明器具11の周囲温度を検出して、外部に検出した照明器具11の周囲温度に対応した信号を送信する。温度検知ユニット16は、温度センサ12、検知素子13、温度検知回路14および設定装置15を備える。温度検知ユニット16は、電源生成回路5から直流電圧を給電され動作する。
温度センサ12の一端は、電源生成回路5の出力に接続される。温度センサ12の他端は、検知素子13の一端に接続される。検知素子13の他端は、接地用端子に接続される。温度検知ユニット16の接地用端子は、点灯装置8の基準電位に接続される。温度センサ12と検知素子13の接続点は、温度検知回路14に接続される。温度検知回路14は、設定装置15および制御回路7と接続されている。
温度センサ12は温度を検出することが可能な素子である。温度センサ12として、例えば温度によって抵抗値が変化するサーミスタを用いる。検知素子13は、温度センサ12の状態を電圧に変換して検出できる抵抗である。温度センサ12に負特性のサーミスタを用いた場合、周囲温度が高くなると抵抗値が下降し、周囲温度が低くなると抵抗値が上昇する。温度センサ12と検知素子13から構成される直列回路の両端には、定電圧である電源生成回路5の出力電圧が印加される。従って、周囲温度が高くなると検知素子13の電圧が上昇し、周囲温度が低くなると検知素子13の電圧が下降する。
温度検知回路14は、検知素子13の電圧の変化を検出する。これにより、温度検知回路14は、照明器具11の周囲温度を検出できる。温度検知回路14は、例えばマイコン等の制御装置から構成されても良い。温度検知回路14は、不揮発性メモリ等の記憶部を有する。温度検知回路14は記憶部に閾値を記憶している。また、温度検知回路14は検知素子13の電圧と閾値とを比較する比較部を有する。温度検知回路14は、検出温度に対応する検知素子13の電圧と閾値とを比較する。これにより、温度検知回路14は、検知素子13の電圧が設定された閾値に対して高いか低いかを常に監視している。
温度検知回路14は、検出温度と閾値との比較結果に応じて点灯装置8または外部機器を制御する。本実施の形態では、温度検知回路14は比較結果に応じて点灯装置8を制御して、光源10の調光率を制御する。つまり、温度検知回路14は閾値に対する検知素子13の電圧変化に応じて制御回路7へ信号を送信し、光源10の点灯状態を制御する。設定装置15には、外部から閾値が入力される。閾値の数および閾値の電圧レベルは、設定装置15を介して温度検知回路14に自由に設定できる。
図3は、実施の形態1の温度検知回路14の設定テーブルである。温度検知回路14は、検出温度と点灯装置8または外部機器の設定値との対応関係を示すテーブルを記憶部に記憶する。本実施の形態において点灯装置8の設定値は、光源10の調光率である。設定テーブルは、周囲温度と調光率データを紐付けている。温度検知回路14は、周囲温度に対して紐付けられた調光率の信号を、点灯装置8に送信する。温度検知回路14は調光率を、点灯装置8を制御可能な信号に変換して点灯装置8に送信する。これにより、光源10を周囲温度に応じた調光率で点灯させることができる。
温度検知回路14は、周囲温度が40℃未満の場合、光源10を全光状態にする。また、温度検知回路14は、周囲温度が高いほど光源10の調光率を低下させる。さらに温度検知回路14は、周囲温度が異常温度であると判別すると、光源10を消灯させる。本実施の形態では、周囲温度が70℃以上の場合に、温度検知回路14は光源10を消灯させる。これにより、異常な高温状態から照明器具11を保護できる。
設定テーブルは図3に示される周囲温度範囲に限らず、例えばマイナス温度などが設定されても良い。また、周囲温度の判別後の動作については、調光率の制御以外に、点滅動作または保護動作が設定されても良い。例えば、周囲温度が異常温度である場合に、温度検知回路14は光源10を点滅させても良い。設定テーブルは、設定装置15を介して外部から自由に設定できる。従って使用者は、温度検知回路14が周囲温度を判別した後の動作を自由に設定できる。
図4は、実施の形態1の温度検知ユニット16のフローチャートである。温度検知回路14は、図3に示される設定テーブルを用いて、図4に示されるフローチャートに示されるように動作する。温度検知ユニット16は、点灯装置8から電圧が給電されると、周囲温度の取得を開始する。温度検知回路14は、周囲温度を予め定められたサンプリング時間で取得する。
温度検知回路14は、検出された周囲温度に応じた調光率を判別する。また、温度検知回路14はタイマーを備える。温度検知回路14は、点灯開始直後の短時間の温度のゆらぎによって調光率が変化しないように、予め定められた設定時間が経過してから調光率の判別を行う。つまり、温度検知回路14は、設定時間の間、検出温度と閾値との比較結果が維持された場合に、調光率の判別を行う。
温度検知回路14は、判別された調光率を制御回路7に送信する。これにより、周囲温度に応じた調光率で光源10が点灯する。温度検知回路14は調光率の判別後、一定時間この調光率を保持する。一定時間の経過後、温度検知回路14は、現在の周囲温度に応じて再度調光率の判別を行う。温度検知回路14は予め定められた周期毎に調光率の判別を行う。なお、図4では、図3に示される周囲温度が70℃以上の場合の動作が省略されている。
また、温度検知回路14はタイマーを使用することにより、時間帯または季節に応じて、点灯装置8または外部機器を制御しても良い。例えば温度検知回路14は、予め設定された時間になると調光率を指定値に設定しても良い。図4に示される例では、周囲温度が40℃未満の場合、温度検知回路14は調光率を100%に設定するが、12時になると調光率を25%に低下させる。また、例えば気温が高い季節では、気温が低い季節よりも調光率を低く設定しても良い。
図4に示される温度検知回路14の動作および各パラメータは一例である。温度検知回路14の制御動作は、設定装置15を介して外部から自由に設定できる。
上記の動作により、照明器具11の周囲温度が何らかの要因で高くなった場合、点灯装置8および光源10などの発熱体を安全に保護できる。つまり、本実施の形態では、光源10だけではなく点灯装置8も高温から保護できる。これにより、照明器具11全体の効率低下および短寿命化を抑制できる。
また、本実施の形態では温度検知ユニット16を接続線22によって点灯装置8と接続することで、照明器具11に周囲温度の検出機能を追加できる。従って、容易に照明器具11の周囲の温度を検出できる。また、温度検知ユニット16を備えない照明システムと、照明システム100との間で、照明器具11を共通化できる。
また、温度検知ユニット16は、筐体30の外壁に限らず、照明器具11の周囲温度を検出できる位置に配置されれば良い。例えば、温度検知ユニット16は、筐体30から離れていても良い。また、少なくとも温度センサ12が照明器具11の周囲温度を検出できる位置に配置されれば良い。例えば、温度センサ12は筐体30の外側に設けられ、温度検知回路14は筐体30の内部に設けられても良い。
これらの変形は以下の実施の形態に係る照明システムについて適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る照明システムについては実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る照明システム200の正面図である。照明システム200は、送風機217を備える点が実施の形態1と異なる。送風機217は、送風により光源10、放熱フィン21および点灯装置8を放熱させる。送風機217は、接続線22で温度検知ユニット16と接続される。他の構成は、実施の形態1と同様である。温度検知ユニット16と送風機217は、接続線22を介して制御信号の送受信を行う。
図5は、実施の形態2に係る照明システム200の正面図である。照明システム200は、送風機217を備える点が実施の形態1と異なる。送風機217は、送風により光源10、放熱フィン21および点灯装置8を放熱させる。送風機217は、接続線22で温度検知ユニット16と接続される。他の構成は、実施の形態1と同様である。温度検知ユニット16と送風機217は、接続線22を介して制御信号の送受信を行う。
送風機217は、光源10、放熱フィン21及び点灯装置8のような発熱体の付近に設けられる。例えば送風機217は、点灯装置8と放熱フィン21との間に設けられる。送風機217は、点灯装置8と接触して設けられても良い。
図6は、実施の形態2に係る照明システム200の回路ブロック図である。温度検知回路14は、検出温度に応じて送風機217の回転速度を制御する。温度検知回路14は、照明器具11の周囲温度が高いほど送風機217の回転速度を早くする。また、照明システム200が複数の送風機217を備える場合、温度検知回路14は検出温度に応じて複数の送風機217の稼働数を制御しても良い。温度検知回路14は、周囲温度が高いほど複数の送風機217の稼働数を増加させる。
図7は、実施の形態2の温度検知回路14の設定テーブルである。温度検知回路14は、周囲温度と送風機217の回転数および稼働数との対応関係を示すテーブルを、記憶部に記憶する。温度検知回路14は、周囲温度に対して紐付けられた回転数および稼働数の信号を、点灯装置8に送信する。温度検知回路14は回転数および稼働数を、送風機217を制御可能な信号に変換して送風機217に送信する。これにより、送風機217を周囲温度に応じた回転数および稼働数で動作させることができる。
以下では、照明システム200が複数の送風機217を備える場合について説明する。温度検知回路14は、周囲温度が40℃未満の場合、複数の送風機217を動作させない。また、周囲温度が40℃〜70℃の範囲において、温度検知回路14は複数の送風機217のうち一台を稼働させ、周囲温度が高いほど送風機217の回転数を大きくする。さらに温度検知回路14は、周囲温度が70℃以上の場合に、稼働数を二台にする。これにより、点灯装置8および光源10などの発熱体を周囲温度に応じて冷却できる。
周囲温度の判別後の動作については、送風機217の稼働数または回転数の制御に加えて、他の制御を行っても良い。例えば、温度検知回路14は実施の形態1の制御と組み合わせて、点灯装置8に消灯信号等を送信しても良い。
図8は、実施の形態2の温度検知ユニット16のフローチャートである。温度検知回路14が周囲温度を取得するまでの動作は、実施の形態1と同様である。温度検知回路14は、設定テーブルを用いて周囲温度に応じた送風機217の回転数および稼働数を判別する。温度検知回路14は、短時間の温度のゆらぎによって送風機217の動作が変化しないように、予め定められた設定時間が経過してから回転数および稼働数の判別を行う。
温度検知回路14は、判別された回転数および稼働数を送風機217に送信する。これにより、周囲温度に応じた回転数および稼働数で送風機217が動作する。なお、図8では、図7に示される周囲温度が70℃以上の場合の動作が省略されている。上記の動作により、周囲温度が何らかの要因で高くなった場合に、点灯装置8および光源10などの発熱体を冷却し、安全動作させることができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る照明システム300の正面図である。照明システム300は、センサユニット320を備える点が実施の形態1と異なる。センサユニット320は、接続線22で温度検知ユニット16および点灯装置8と接続される。他の構成は、実施の形態1と同様である。センサユニット320は、温度検知ユニット16および点灯装置8と、接続線22を介して制御信号の送受信を行う。
図9は、実施の形態3に係る照明システム300の正面図である。照明システム300は、センサユニット320を備える点が実施の形態1と異なる。センサユニット320は、接続線22で温度検知ユニット16および点灯装置8と接続される。他の構成は、実施の形態1と同様である。センサユニット320は、温度検知ユニット16および点灯装置8と、接続線22を介して制御信号の送受信を行う。
センサユニット320は、焦電センサ319を有する。焦電センサ319は、人の在、不在を検出する。焦電センサ319は人感センサとも呼ばれる。焦電センサ319は、赤外線を検出して検出信号を発する。センサユニット320は、人の在、不在を示す焦電センサ319の検出信号に応じて、外部に信号を送ることで外部機器を制御する。本実施の形態では、センサユニット320は、焦電センサ319の検出信号に応じて点灯装置8を制御する。センサユニット320は、複数の焦電センサ319を有しても良い。
焦電センサ319は、人の在、不在を十分に判定できるよう、遮蔽物のない箇所に配置されることが好ましい。本実施の形態では、センサユニット320は筐体30の外壁に取り付けられる。焦電センサ319は、センサユニット320のケース320aの下面に、検出エリアが下方を向くように設けられる。また、センサユニット320は、温度検知ユニット16の直下に設けられる。
焦電センサ319は人の在、不在による変化を検出すると電圧を出力し、人の在または不在の継続を検出すると電圧の出力を停止する。焦電センサ319が出力する電圧のレベルは、焦電センサ319の種類または周囲温度など様々な要因により変化する。
図10は、実施の形態3に係る照明システム300の回路ブロック図である。センサユニット320は、焦電センサ319と、センサ制御回路318とを備える。センサ制御回路318は、焦電センサ319の出力電圧の変化を検出し、人の在、不在を判別する。
センサ制御回路318は例えばマイコン等の制御装置から構成されても良い。センサ制御回路318は、不揮発性メモリ等の記憶部を有する。センサ制御回路318は、検出閾値を記憶している。また、センサ制御回路318は焦電センサ319の出力電圧と検出閾値を比較する比較部を有する。センサ制御回路318は、焦電センサ319の出力電圧が検出閾値に対して高いか低いかを常に監視している。
センサ制御回路318は、焦電センサ319の出力電圧と検出閾値との比較結果に応じて、制御回路7へ信号を送る。これにより、センサ制御回路318は、光源10の点灯状態を制御する。例えば、センサ制御回路318は、焦電センサ319の出力電圧が検出閾値を超えたとき、人がいる状態と判断する。このとき、センサ制御回路318は、光源10を点灯制御するように制御回路7に信号を送る。また、センサ制御回路318は、焦電センサ319の出力電圧が検出閾値を下回ったとき、人がいない状態と判断する。このとき、センサ制御回路318は、光源10を消灯制御するように制御回路7に信号を送る。なお、センサ制御回路318の検出閾値の数および電圧レベルは、外部から自由に設定できる。
温度検知回路14は、検出温度に応じてセンサ制御回路318へ信号を送る。これにより、温度検知回路14は、センサ制御回路318の人の在、不在の判別基準となる検出閾値を設定する。焦電センサ319の感度は、センサ制御回路318の検出閾値が大きいと低くなり、検出閾値が小さいと高くなる。つまり、温度検知ユニット16は、検出温度に応じて焦電センサ319の感度を変更する。温度検知ユニット16は、検出温度が人の体温に近いほど、焦電センサ319の感度を高くしても良い。
図11は、実施の形態3の温度検知回路14の設定テーブルである。温度検知回路14は、周囲温度と焦電センサ319の感度との対応関係を示すテーブルを記憶部に記憶する。温度検知回路14は、周囲温度に対して紐付けられた焦電センサ319の感度の信号を、センサ制御回路318に送信する。温度検知回路14は焦電センサ319の感度を、センサ制御回路318を制御可能な信号に変換して送信する。センサ制御回路318は、温度検知回路14から送信された信号に応じて、検出閾値を変更して焦電センサ319の感度を変更する。これにより、焦電センサ319を周囲温度に応じた感度に設定できる。
温度検知回路14は、周囲温度が40℃未満の場合、焦電センサ319の感度を中レベルに設定する。また、温度検知回路14は、周囲温度が40℃〜50℃の場合、焦電センサ319の感度を高レベルに設定する。また、温度検知回路14は、周囲温度が50℃〜70℃の場合、焦電センサ319の感度を中レベルに設定する。さらに、温度検知回路14は、周囲温度が70℃以上の場合、焦電センサ319の感度を低レベルに設定する。これにより、例えば、人の体温と周囲温度が近い温度領域では、焦電センサ319の感度を高めることで、人の在、不在を正確に検出できる。
周囲温度の判別後の動作については、焦電センサ319の感度の制御に加えて、他の制御を行っても良い。例えば、温度検知回路14は実施の形態1の制御と組み合わせて、点灯装置8に光源10の調光率データを送信しても良い。
図12は、実施の形態3の温度検知ユニット16のフローチャートである。ここでは、温度検知回路14は、周囲温度が15℃、25℃、40℃、50℃、60℃の場合に対応する閾値を記憶しているものとする。温度検知回路14が周囲温度を取得するまでの動作は、実施の形態1と同様である。温度検知回路14は、周囲温度が15℃未満の場合、検出閾値を大きく、つまり、感度を低く設定する。温度検知回路14は、周囲温度が15℃〜25℃の場合、検出閾値を中レベルに設定する。温度検知回路14は、周囲温度が25℃以上の場合、検出閾値を小さく、つまり、感度を高く設定する。
次に、センサユニット320が人の在、不在の変化を検出したとする。これに応じて、センサユニット320は、光源10を点灯させるように、点灯装置8に信号を送信する。センサユニット320が人を検出した状態において、温度検知ユニット16は、実施の形態1と同様に周囲温度に応じて光源10の調光率を制御する。また、温度検知ユニット16は調光率の制御とともに、焦電センサ319の感度を制御しても良い。なお、温度検知回路14は、短時間の温度のゆらぎによってセンサ制御回路318の検出閾値が変化しないように、予め定められた設定時間が経過してから検出閾値の判別を行う。
本実施の形態では、照明器具11の周囲温度が上昇した場合でも、焦電センサ319の検知精度を維持できる。また、温度センサ12と焦電センサ319を近接させることで、温度センサ12により焦電センサ319の周囲の温度を正確に検出できる。これにより、温度検知ユニット16は、焦電センサ319の感度を周囲温度に応じて適切に制御できる。
センサユニット320は、筐体30の外壁に限らず、人の在、不在を検出できる位置に配置されれば良い。なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
1 電源、2 ノイズフィルタ回路、3 整流回路、4 PFC回路、5 電源生成回路、6 負荷回路、7 制御回路、8 点灯装置、9 LED素子、10 光源、11 照明器具、12 温度センサ、13 検知素子、14 温度検知回路、15 設定装置、16 温度検知ユニット、217 送風機、318 センサ制御回路、319 焦電センサ、320 センサユニット、21 放熱フィン、22 接続線、30 筐体、100、200、300 照明システム
Claims (13)
- 光源と、
前記光源を点灯させる点灯装置と、
前記光源と前記点灯装置を収納する筐体と、
前記筐体の外側に設けられた温度センサを有し、前記温度センサの検出温度に応じて前記点灯装置または外部機器を制御する温度検知ユニットと、
を備えることを特徴とする照明システム。 - 温度検知ユニットは、前記点灯装置から給電され動作することを特徴とする請求項1に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、前記筐体の外壁に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、前記検出温度に応じて前記光源の調光率を制御することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の照明システム。
- 前記光源を放熱させる送風機を備え、
前記温度検知ユニットは、前記検出温度に応じて前記送風機の回転速度を制御することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の照明システム。 - 前記光源を放熱させる複数の送風機を備え、
前記温度検知ユニットは、前記検出温度に応じて前記複数の送風機の稼働数を制御することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の照明システム。 - 焦電センサを有し、前記焦電センサの検出信号に応じて前記点灯装置を制御するセンサユニットを備え、
前記温度検知ユニットは、前記検出温度に応じて前記焦電センサの感度を変更することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の照明システム。 - 前記温度検知ユニットは、前記検出温度が人の体温に近いほど、前記焦電センサの感度を高くすることを特徴とする請求項7に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、前記検出温度と閾値を比較し、比較結果に応じて前記点灯装置または前記外部機器を制御することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、外部から前記閾値が入力される設定装置を有することを特徴とする請求項9に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、前記検出温度と、前記点灯装置または前記外部機器の設定値との対応関係を示すテーブルを記憶することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、前記設定値が入力される設定装置を有することを特徴とする請求項11に記載の照明システム。
- 前記温度検知ユニットは、時間帯または季節に応じて前記点灯装置または前記外部機器を制御することを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載の照明システム。
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