JP2019214690A - 繊維強化複合材及び織物基材 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般部と曲げ部との強度差を小さくできる繊維強化複合材及び織物基材を提供すること。【解決手段】織物基材11は、平板状の第1の一般部16及び第2の一般部17と、各一般部16,17に対し屈曲し、各一般部16,17の表面に対し交差した表面を有する曲げ部18と、を有する。また、第1の糸21及び第2の糸22は、強化繊維製の芯糸31と、芯糸31に対し螺旋状に巻き付けられるカバーリング糸32と、を備える。各一般部16,17を構成する部分での糸主軸に対するカバーリング糸32の傾きの大きさを傾斜角度θAとし、曲げ部18を構成する部分での糸主軸に対するカバーリング糸32の傾きの大きさを傾斜角度θBとすると、繊維強化複合材10において、傾斜角度θB≧傾斜角度θAが成立している。【選択図】図4

Description

本発明は、繊維強化複合材及び織物基材に関する。
軽量、高強度の材料として繊維強化複合材が使用されている。繊維強化複合材は、強化繊維製の織物基材が樹脂に複合化されることにより、樹脂自体に比べて力学的特性(機械的特性)が向上するため、構造部品として好ましい。
このような繊維強化複合材の織物基材は、第1の糸である経糸と、第2の糸である緯糸を織ってなり、繊維強化複合材用の成形型に沿わせて賦形して製造される。しかし、織物基材の製造の際、織物基材を賦形させたとき、織物基材において、成形型の屈曲部や湾曲部に配置された部位では、経糸及び緯糸が曲げに伴う内外の経路差の違いを原因として蛇行してしまう。経糸及び緯糸が蛇行したまま織物基材に樹脂を含浸させると、得られた繊維強化複合材において、蛇行の生じた部位の強度が低下してしまう。
そこで、織物基材における糸の蛇行を無くして、織物基材を成形するようにした技術として、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1に開示の織物基材において、湾曲部である第1部位の織組織を朱子織りで形成するとともに、湾曲していない一般部である第2部位の織組織を平織りで形成している。そして、第1部位を、第2部位に比べて、経糸と緯糸の交錯部間のピッチの広い織組織で形成している。よって、経糸と緯糸が交錯することによる両糸の拘束点が第1部位の方が少なくなり、第1部位を第2部位に比べて賦形しやすくしている。このため、第1部位を賦形したとき、第1部位に糸の蛇行が発生しても、第1部位の経糸及び緯糸を容易にずらし、織物基材に発生した蛇行を無くしている。
特開2013−245417号公報
特許文献1の織物基材及び繊維強化複合材においては、第1部位を朱子織りとし、第2部位を平織りとして、第1部位と第2部位とで織構成を異ならせている。このため、第1部位と第2部位とで緯糸及び経糸の糸主軸の延び方が異なり、繊維強化複合材及び織物基材においては、第1部位と第2部位とで強度差が大きくなっている。
本発明の目的は、一般部と曲げ部との強度差を小さくできる繊維強化複合材及び織物基材を提供することにある。
上記問題点を解決するための繊維強化複合材は、互いに平行に配列される複数の第1の糸と、互いに平行にかつ前記第1の糸と交差する方向に配列される複数の第2の糸とを備える織物基材にマトリックス樹脂が複合化された繊維強化複合材であって、前記織物基材は、平板状の一般部と、前記一般部に対し屈曲又は湾曲し、前記一般部の表面に対し交差した表面を有する曲げ部と、を有し、前記第1の糸及び前記第2の糸は、強化繊維製の芯糸と、前記芯糸に対し螺旋状に巻き付けられるカバーリング糸と、を備え、前記第1の糸及び前記第2の糸において、前記一般部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θAとし、前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θBとすると、傾斜角度θB≧傾斜角度θAが成立していることを要旨とする。
芯糸に対するカバーリング糸の傾斜角度について、傾斜角度θB≧傾斜角度θAが成立しているということは、織物基材を賦形する前であっても、曲げ部となる部分でのカバーリング糸の傾斜角度は一般部となる部分でのカバーリング糸の傾斜角度より大きくなっている。芯糸に対するカバーリング糸の傾斜角度が大きいほど、第1の糸及び第2の糸が引っ張られたときの各糸の伸び量が大きくなる。よって、織物基材が賦形され、曲げ部が形成されるのに伴って第1の糸及び第2の糸が引っ張られたときの第1の糸及び第2の糸の伸びが許容される。このため、第1の糸及び第2の糸において、伸びが許容されない場合と異なり、曲げの内側と外側との経路差の違いを原因とした蛇行が発生することを抑制できる。その結果、一般部と曲げ部とで織構成を異ならせなくても第1の糸及び第2の糸の蛇行を抑制でき、繊維強化複合材において、一般部と曲げ部の強度差を小さくできる。
また、繊維強化複合材について、前記カバーリング糸の1ピッチの長さを一辺とし、1ピッチ分の前記カバーリング糸を展開した直線を斜辺とする三角形において前記傾斜角度は前記一辺と前記斜辺とで挟まれる角の大きさであり、前記傾斜角度を有する三角形のもう一つの辺は、前記一辺と前記斜辺とを繋ぐ他辺であり、前記織物基材の賦形に伴うカバーリング糸の伸び量をδとし、前記織物基材において、賦形される前に前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θCとすると前記傾斜角度θCは、以下の(1)式によって算出されてもよい。
これによれば、織物基材が賦形されたときの第1の糸及び第2の糸の伸び量は、カバーリング糸の傾斜角度によって決定される。カバーリング糸の傾斜角度が大きければ、伸び量も多くなる。そして、織物基材が賦形されたとき、糸が突っ張らずに、賦形を許容させるには、賦形に応じた第1の糸及び第2の糸の伸び量を確保する必要がある。第1の糸及び第2の糸の伸び量は、予め把握できる。そして、伸び量から傾斜角度θCを算出するための(1)式を設定し、(1)式から算出された傾斜角度θCでカバーリング糸を芯糸に巻き付けることにより、第1の糸及び第2の糸を所望する伸び量で伸ばすことができる。
上記問題点を解決するための織物基材は、互いに平行に配列される複数の第1の糸と、互いに平行にかつ前記第1の糸と交差する方向に配列される複数の第2の糸とを備える平板状であり、賦形されることによって、平板状の一般部と、前記一般部に対し屈曲又は湾曲し、前記一般部の表面に対し交差した表面を有する曲げ部と、を有する形状となる織物基材であって、前記第1の糸及び前記第2の糸は、強化繊維製の芯糸と、前記芯糸に対し螺旋状に巻き付けられるカバーリング糸と、を備え、賦形前の前記第1の糸及び前記第2の糸において、前記一般部となる部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θAとし、前記曲げ部となる部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θBとすると、傾斜角度θB>傾斜角度θAが成立していることを要旨とする。
芯糸に対するカバーリング糸の傾斜角度が大きいほど、第1の糸及び第2の糸を引っ張ったときの伸び量が大きくなる。平板状の織物基材を賦形し、曲げ部を形成したとき、第1の糸及び第2の糸が引っ張られても第1の糸及び第2の糸が伸びる。このため、第1の糸及び第2の糸において、曲げによる経路差の違いを原因とした蛇行が曲げ部に発生することを抑制できる。その結果、カバーリング糸の傾斜角度を異ならせるだけで、織物基材において、一般部と曲げ部の強度差を小さくできる。
また、織物基材について、前記カバーリング糸の1ピッチの長さを一辺とし、1ピッチ分の前記カバーリング糸を展開した直線を斜辺とする三角形において前記傾斜角度は前記一辺と前記斜辺とで挟まれる角の大きさであり、前記傾斜角度を有する三角形のもう一つの辺は、前記一辺と前記斜辺とを繋ぐ他辺であり、前記織物基材の賦形に伴うカバーリング糸の伸び量をδとし、前記織物基材において、賦形される前に前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θCとすると前記傾斜角度θCは、以下の(2)式によって算出されてもよい。
これによれば、織物基材が賦形されたときの第1の糸及び第2の糸の伸び量は、カバーリング糸の傾斜角度によって決定される。カバーリング糸の傾斜角度が大きければ、伸び量も多くなる。そして、織物基材が賦形されたとき、糸が突っ張らずに、賦形を許容させるには、賦形に応じた第1の糸及び第2の糸の伸び量を確保する必要がある。第1の糸及び第2の糸の伸び量は、予め把握できる。そして、伸び量から傾斜角度θCを算出するための(2)式を設定し、(2)式から算出された傾斜角度θCでカバーリング糸を芯糸に巻き付けることにより、第1の糸及び第2の糸を所望する伸び量で伸ばすことができる。
本発明によれば、一般部と曲げ部との強度差を小さくできる。
繊維強化複合材を模式的に示す図。 第1の糸及び第2の糸を模式的に示す斜視図。 (a)は芯糸の糸径とカバーリング糸の傾斜角度との関係を示す図、(b)は芯糸の糸径とカバーリング糸のピッチとを示す模式図。 繊維強化複合材の一部を模式的に示す図1のA−A線断面図。 繊維強化複合材の一部を模式的に示す図1のB−B線断面図。 賦形前の織物基材を模式的に示す図。 織物基材の一部を模式的に示す図6のC−C線断面図。 織物基材の一部を模式的に示す図6のD−D線断面図。 織物基材の一部を模式的に示す図6のE−E線断面図。 傾斜角度と伸び量との関係を示すグラフ。
以下、繊維強化複合材及び織物基材を具体化した一実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。
図1に示すように、繊維強化複合材10は、強化基材となる織物基材11にマトリックス樹脂12を複合化させて構成されている。マトリックス樹脂12としては、例えば、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂が使用される。織物基材11は、平板状の織物基材11が賦形されて形成されている。織物基材11は、その外周側に位置した平面視四角環状の第1の一般部16と、織物基材11の中央部に位置し、かつ第1の一般部16よりも低い位置にある平面視四角形状の第2の一般部17と、第1の一般部16の内周縁と第2の一般部17の外周縁とを繋ぐ曲げ部18とが連続する立体的な板状である。曲げ部18にはドットハッチングを付してある。
織物基材11において、曲げ部18は、第1の一般部16及び第2の一般部17に対して屈曲又は湾曲している。曲げ部18の内側面18aは、第1の一般部16の表面16a及び第2の一般部17の表面17aに対し交差し、図示しないが、曲げ部18の外側面は、第1の一般部16の裏面及び第2の一般部17の裏面に対し交差している。
織物基材11は、互いに平行に配列される複数の第1の糸21と、互いに平行にかつ第1の糸21と交差する方向に配列される複数の第2の糸22とを備える。なお、図1及び図6では、第1の糸21と第2の糸22との位置関係を分かり易くするため、隣り合う第1の糸21同士や第2の糸22同士が離れた状態に図示しているが、実際は隣り合う第1の糸21同士や第2の糸22同士が近接した状態に配列されている。また、本実施形態では、第1の糸21は経糸であり、第2の糸22は緯糸である。そして、織物基材11は、第1の糸21と第2の糸22を平織りして形成された単層織物である。
図2に示すように、第1の糸21及び第2の糸22は、それぞれ強化繊維製の芯糸31と、芯糸31に対し螺旋状に巻き付けられる複数本のカバーリング糸32と、を備える。芯糸31は、複数本の非連続繊維を撚って形成された撚糸である。非連続繊維としては、有機繊維又は無機繊維を使用してもよいし、異なる種類の有機繊維、異なる種類の無機繊維、又は有機繊維と無機繊維を混繊した混繊繊維を使用してもよい。有機繊維としては、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等が挙げられ、無機繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等が挙げられる。本実施形態では、芯糸31は炭素繊維を撚って形成されている。
カバーリング糸32は、有機繊維又は無機繊維を使用してもよく、有機繊維としては、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等が挙げられ、無機繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等が挙げられる。本実施形態では、カバーリング糸32は炭素繊維によって形成されている。
第1の糸21及び第2の糸22の糸主軸L1は、芯糸31の糸主軸である。第1の糸21及び第2の糸22において、糸主軸L1に対するカバーリング糸32の糸主軸L2(例えば、図4参照)の傾きの大きさを傾斜角度θと示す。なお、傾斜角度θは、芯糸31の糸主軸L1とカバーリング糸32の糸主軸L2の間に形成される角のうち鋭角の角度である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1の糸21及び第2の糸22に対して引っ張りが作用せず、伸びの生じていない状態での糸径をd0とすると、伸びの生じていない状態での第1の糸21及び第2の糸22の周長はπd0で表される。
また、カバーリング糸32において、芯糸31の円周上の特定の点から、螺旋状に延びるカバーリング糸32が芯糸31を一周したときの円周上の特定の点までの糸主軸方向に沿った距離をピッチとする。カバーリング糸32においては、傾斜角度θが大きくなるほど、カバーリング糸32のピッチが小さくなる。一方、傾斜角度θが小さくなるほど、カバーリング糸32のピッチが大きくなる。
そして、第1の糸21及び第2の糸22に伸びの生じていない状態でのカバーリング糸32のピッチをP0と表し、傾斜角度をθ0と表す。そして、第1の糸21及び第2の糸22に伸びの生じていない状態での、カバーリング糸32の1ピッチP0での長さは、以下の式Aで表される。
(πd0)+P0…式A
一方、第1の糸21及び第2の糸22に伸びが生じた状態でのカバーリング糸32のピッチをP1と表し、傾斜角度をθ1と表す。そして、第1の糸21及び第2の糸22に伸びが生じた状態での、カバーリング糸32の1ピッチP1での長さは、以下の式Bで表される。
(πd1)+P1…式B
第1の糸21及び第2の糸22が引っ張られて伸びが生じたとき、カバーリング糸32が伸び切って突っ張り、芯糸31にカバーリング糸32が強く巻き付いた状態では、第1の糸21及び第2の糸22のそれ以上の伸びが規制される。第1の糸21及び第2の糸22の伸びが規制されるときは、各糸21,22に伸びが生じていないときの1ピッチP0でのカバーリング糸32の長さが、各糸21,22が伸び切ったときの1ピッチP1でのカバーリング糸32の長さと等しくなるときである。よって、以下の式Cが成立する。
(πd1)+P1=(πd0)+P0…式C
次に、賦形された織物基材11における第1の糸21及び第2の糸22について説明する。
図4及び図5に示すように、織物基材11において、第1の一般部16及び第2の一般部17では、第1の糸21及び第2の糸22は賦形されず、直進しており、引っ張られていない。このため、第1の一般部16及び第2の一般部17では、式Aが成立していると言える。一方、図4のドットハッチングに示すように、曲げ部18では、織物基材11が賦形されるのに伴い第1の糸21及び第2の糸22が引っ張られ、伸びが生じている。このため、曲げ部18では、式Bが成立していると言える。
図4に示すように、第1の糸21及び第2の糸22において、第1の一般部16及び第2の一般部17を構成する部位と、曲げ部18を構成する部位とでカバーリング糸32の傾斜角度θが異なっている。
第1の糸21及び第2の糸22においては、カバーリング糸32の傾斜角度θが大きくなるほど、図3(b)の実線に示すように、カバーリング糸32は、芯糸31の糸主軸L1に対し垂直に近付くこととなり、カバーリング糸32の1ピッチでの長さが短くなる。そして、カバーリング糸32の1ピッチでの長さが短くなるほど、芯糸31に対するカバーリング糸32の締め付け力が小さくなっている。
一方、図3(b)の2点鎖線に示すように、第1の糸21及び第2の糸22が引っ張られたとき、カバーリング糸32はピッチを長くするように変形する。このため、第1の糸21及び第2の糸22は、カバーリング糸32によって伸びが妨げられず、ある程度伸びることができる。ただし、上記したように、カバーリング糸32に突っ張りが生じ、式Cが成立したとき、第1の糸21及び第2の糸22が伸び切った状態となり、伸びが許容されない状態となる。
図4に示すように、賦形後の織物基材11において、第1の一般部16及び第2の一般部17でのカバーリング糸32の傾斜角度θAを、曲げ部18でのカバーリング糸32の傾斜角度θBより小さくしている。つまり、傾斜角度θB>傾斜角度θAが成立している。
具体的には、第1の糸21の糸主軸方向に沿った断面において、糸主軸方向の一端側に位置する第1の一般部16では、第1の糸21のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付き、糸主軸方向の一端側に位置する曲げ部18では、第1の糸21のカバーリング糸32は傾斜角度θBで芯糸31に巻き付いている。さらに、第2の一般部17では、第1の糸21のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付き、糸主軸方向の他端側に位置する曲げ部18では、カバーリング糸32は傾斜角度θBで芯糸31に巻き付いている。そして、糸主軸方向の他端側に位置する第1の一般部16では、第1の糸21のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付いている。
なお、図示しないが、織物基材11を第2の糸22の糸主軸に沿った断面で見た場合であっても、糸主軸方向の一端側に位置する第1の一般部16では、第2の糸22のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付き、糸主軸方向の一端側に位置する曲げ部18では、カバーリング糸32は傾斜角度θBで芯糸31に巻き付いている。さらに、第2の一般部17では、第2の糸22のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付き、糸主軸方向の他端側に位置する曲げ部18では、第2の糸22のカバーリング糸32は傾斜角度θBで芯糸31に巻き付いている。そして、糸主軸方向の他端側に位置する第1の一般部16では、カバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付いている。
図示しないが、曲げ部18の存在しない第1の一般部16だけの部分では、第1の糸21及び第2の糸22の芯糸31に対し、カバーリング糸32は、傾斜角度θAで巻き付いている。
次に、賦形される前の織物基材11について説明する。
図6に示すように、織物基材11は平板状である。織物基材11は、外周部に、第1の一般部16を形成する部分を四角環状に備え、その第1の一般部16を形成する部分の内側に、曲げ部18を形成する部分を四角環状に備える。さらに、織物基材11は、曲げ部18を形成する部分の内側に、第2の一般部17を形成する部分を四角形状に備える。
賦形される前の織物基材11において、織物基材11を第1の糸21の糸主軸L1に沿った断面で見た場合、図7及び図8に示すように、糸主軸方向の一端側及び他端側に位置する第1の一般部16となる部分では、第1の糸21のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付いている。
糸主軸方向の一端側及び他端側に位置する曲げ部18となる部分では、第1の糸21のカバーリング糸32は傾斜角度θCで芯糸31に巻き付いている。この傾斜角度θCは、賦形後の曲げ部18におけるカバーリング糸32の傾斜角度θBより大きい。すなわち、曲げ部18のカバーリング糸32は、賦形に伴い、賦形前より傾斜角度θが小さくなっている。
なお、図示しないが、織物基材11を第2の糸22の糸主軸に沿った断面で見た場合であっても、糸主軸方向の一端側及び他端側に位置する第1の一般部16となる部分では、第2の糸22のカバーリング糸32は、傾斜角度θAで芯糸31に巻き付いている。
糸主軸方向の一端側及び他端側に位置する曲げ部18となる部分では、第2の糸22のカバーリング糸32は傾斜角度θCで芯糸31に巻き付いている。この傾斜角度θCは、賦形後の曲げ部18におけるカバーリング糸32の傾斜角度θBより大きい。
図9に示すように、曲げ部18となる部分が存在せず、第1の一般部16となる部分では、第1の糸21及び第2の糸22の芯糸31に対し、カバーリング糸32は、傾斜角度θAで巻き付いている。
したがって、織物基材11が賦形されるのに伴い、曲げ部18におけるカバーリング糸32の傾斜角度θBが、賦形前の傾斜角度θCよりも小さくなっている。これは、織物基材11が賦形されるのに伴って第1の糸21及び第2の糸22が引っ張られることにより、カバーリング糸32も引っ張られたためである。曲げ部18となる部分でのカバーリング糸32の傾斜角度θCは、第1の一般部16及び第2の一般部17となる部分でのカバーリング糸32の傾斜角度θAよりも大きくなっている。これは、織物基材11が賦形される前のカバーリング糸32の傾斜角度θCが、賦形後の曲げ部18でのカバーリング糸32の傾斜角度θBよりも大きいことを示している。
そして、カバーリング糸32の傾斜角度θCを大きくしておくことで、織物基材11が賦形されるのに伴い、第1の糸21及び第2の糸22が引っ張られても、カバーリング糸32によって第1の糸21及び第2の糸22の伸びが規制されることを抑制し、第1の糸21及び第2の糸22に伸びを許容している。
上記構成の織物基材11が賦形され、第1の一般部16、第2の一般部17及び曲げ部18が形成された状態において、曲げ部18の各糸21,22は、カバーリング糸32を備える構成でありながら、各一般部16,17の各糸21,22よりも伸びている。その結果、曲げ部18を構成する各糸21,22においては、カバーリング糸32による伸びが妨げられず、賦形に伴う蛇行が抑制されている。
次に、第1の糸21及び第2の糸22に対し、所望する伸びを発現させるために設定される傾斜角度θCの求め方について説明する。
カバーリング糸32の伸びは、織物基材11の曲げ部18の形状、曲げ方、大きさ等によって異なる。よって、織物基材11においては、曲げ部18の形状、曲げ方、大きさ等に応じて、第1及び第2の糸21,22に求める伸び量が予め設定される。そして、所望する伸び量が得られるように、カバーリング糸32の傾斜角度θCを算出する。傾斜角度θCは、以下の(1)式によって算出される。
なお、各糸21,22が伸びる前のカバーリング糸32のピッチをP0とし、各糸21,22が伸びた後のカバーリング糸32のピッチをP1とした場合、カバーリング糸32の伸び量δは以下の式で表される。
δ=P0/P1…式
また、図3(a)に示すように、傾斜角度θは、カバーリング糸32のピッチの長さを一辺H1とし、1ピッチ分のカバーリング糸32を展開した直線を斜辺H2とする直角三角形において一辺H1と斜辺H2とで挟まれる角の大きさである。傾斜角度θを有する直角三角形のもう一つの辺は、一辺H1と斜辺H2とを繋ぐ他辺H3である。
例えば、曲げ部18において、第1の糸21及び第2の糸22の糸径が1mmの場合、伸び量を1.2mmで設定するには各糸21,22が伸びる前の状態でのカバーリング糸32の傾斜角度θCは、76.2度に設定される。なお、糸径が2mmや3mmの場合であっても、傾斜角度θCは(1)式から算出される。
伸び量と傾斜角度θCとの関係を図10のグラフに示す。図10のグラフでは、横軸に伸び量を示し、縦軸に傾斜角度θCを示している。図10のグラフに示すように、伸び量を大きく設定するほど、傾斜角度θCも大きくなる。よって、カバーリング糸32の傾斜角度θCを大きくするほど、各糸21,22の伸び量も大きくできることが示されている。
次に、繊維強化複合材10の製造方法を本実施形態の作用とともに説明する。
まず、平板状の織物基材11を賦形し、第1の一般部16、第2の一般部17及び曲げ部18となる部分を形成する。曲げ部18を形成する際、曲げ部18を構成する第1の糸21及び第2の糸22は、賦形に伴い引っ張られる。このとき、引っ張りに伴う第1の糸21及び第2の糸22の伸びを許容するように、カバーリング糸32の傾斜角度θCが予め設定されている。よって、第1の糸21及び第2の糸22の伸びが許容される。なお、第1の一般部16及び第2の一般部17を構成する第1の糸21及び第2の糸22は、ほとんど伸びない。
そして、賦形された織物基材11は、マトリックス樹脂12を含浸硬化させて、繊維強化複合材10となる。マトリックス樹脂12の含浸硬化は、RTM(レジン・トランスファー・モールディング)法で行なわれる。織物基材11にマトリックス樹脂12が含浸硬化されることにより、織物基材11の第1の糸21及び第2の糸22は、マトリックス樹脂12と複合化して繊維強化複合材10となる。そして、繊維強化複合材10は、例えば、航空機や乗用車等の移動体の外板として使用される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)繊維強化複合材10を構成する織物基材11において、曲げ部18を構成する各糸21,22におけるカバーリング糸32の傾斜角度θBを、各一般部16,17を構成する各糸21,22におけるカバーリング糸32の傾斜角度θAより大きくした。このため、第1の糸21及び第2の糸22が、芯糸31にカバーリング糸32が巻き付けられた構成であっても、織物基材11の賦形のために引っ張られたときの伸びが許容される。その結果、各糸21,22において、伸びが許容されない場合と異なり、曲げの内側と外側との経路差の違いを原因とした蛇行が発生することを抑制でき、各一般部16,17と曲げ部18とで織構成を異ならせなくても各糸21,22の蛇行を抑制でき、繊維強化複合材10において、各一般部16,17と曲げ部18の強度差を小さくできる。
(2)各糸21,22の伸び量は、賦形される前のカバーリング糸32の傾斜角度θCによって決定され、傾斜角度θCが大きければ、伸び量も多くなる。そして、織物基材11の賦形を許容するためには、賦形に応じた各糸21,22の伸び量を確保する必要がある。各糸21,22の伸び量は、予め把握できる。そして、(1)式により、伸び量を許容するための傾斜角度θCを算出するようにした。したがって、(1)式を用いて算出した傾斜角度θCでカバーリング糸32を芯糸31に巻き付けた糸21,22を用いることで、織物基材11の曲げ部18を構成する各糸21,22に蛇行が生じることを抑制できる。
(3)賦形前の織物基材11において、曲げ部18を構成する部分でのカバーリング糸32の傾斜角度θCを、各一般部16,17を構成する部分でのカバーリング糸32の傾斜角度θAより大きくした。このため、織物基材11を賦形して曲げ部18を形成したとき、カバーリング糸32の変位により、各糸21,22の伸びを許容させ、各糸21,22の蛇行を抑制した曲げ部18を形成できる。
(4)芯糸31に対するカバーリング糸32の傾斜角度θを調整するだけの簡単な構成で、織物基材11を賦形した際に、曲げ部18を構成する各糸21,22に蛇行が生じることを抑制できる。
(5)カバーリング糸32において、曲げ部18となる部分だけ局所的に傾斜角度θを調節するだけで、織物基材11の曲げ部18に各糸21,22の蛇行が生じることを抑制できる。よって、織物基材11の曲げ部18毎に織構成を変えたりする場合と比べると、カバーリング糸32の傾斜角度θの調節といった簡単な構造により、各糸21,22の蛇行の発生を抑制できる。
なお、本実施形態は以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 賦形後の織物基材11において、第1の一般部16及び第2の一般部17におけるカバーリング糸32の傾斜角度θAと、曲げ部18におけるカバーリング糸32の傾斜角度θBが等しくなっていてもよい。
○ 織物基材11において、曲げ部18の形状や大きさは適宜変更してもよい。
○ 織物基材11において、第1の一般部16は無くてもよい。
○ 傾斜角度θCの算出式は、(1)式に係数を乗じた近似式であってもよい。
○ 織物基材11の織構成は、平織り以外の朱子織りや綾織りであってもよい。
○ 織物基材11は、第1の糸21で形成された繊維層と、第2の糸22で形成された繊維層を積層するとともに、複数の繊維層を拘束糸で積層方向に拘束した多層織物製であってもよい。
○ カバーリング糸32は、強化繊維以外の繊維で作られた糸であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記第1の糸及び第2の糸が伸びる前の前記カバーリング糸のピッチをP0とし、前記第1の糸及び前記第2の糸が伸びた後の前記カバーリング糸のピッチをP1とした場合、前記カバーリング糸の伸び量δは以下の式で表される織物基材。
δ=P0/P1…式
10…繊維強化複合材、11…織物基材、12…マトリックス樹脂、16…第1の一般部、17…第2の一般部、18…曲げ部、21…第1の糸、22…第2の糸、31…芯糸、32…カバーリング糸

Claims (4)

  1. 互いに平行に配列される複数の第1の糸と、互いに平行にかつ前記第1の糸と交差する方向に配列される複数の第2の糸とを備える織物基材にマトリックス樹脂が複合化された繊維強化複合材であって、
    前記織物基材は、平板状の一般部と、
    前記一般部に対し屈曲又は湾曲し、前記一般部の表面に対し交差した表面を有する曲げ部と、を有し、
    前記第1の糸及び前記第2の糸は、強化繊維製の芯糸と、前記芯糸に対し螺旋状に巻き付けられるカバーリング糸と、を備え、
    前記第1の糸及び前記第2の糸において、前記一般部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θAとし、前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θBとすると、傾斜角度θB≧傾斜角度θAが成立していることを特徴とする繊維強化複合材。
  2. 前記カバーリング糸の1ピッチの長さを一辺とし、1ピッチ分の前記カバーリング糸を展開した直線を斜辺とする三角形において前記傾斜角度は前記一辺と前記斜辺とで挟まれる角の大きさであり、前記傾斜角度を有する三角形のもう一つの辺は、前記一辺と前記斜辺とを繋ぐ他辺であり、前記織物基材の賦形に伴うカバーリング糸の伸び量をδとし、前記織物基材において、賦形される前に前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θCとすると前記傾斜角度θCは、以下の(1)式によって算出される請求項1に記載の繊維強化複合材。
  3. 互いに平行に配列される複数の第1の糸と、互いに平行にかつ前記第1の糸と交差する方向に配列される複数の第2の糸とを備える平板状であり、賦形されることによって、平板状の一般部と、前記一般部に対し屈曲又は湾曲し、前記一般部の表面に対し交差した表面を有する曲げ部と、を有する形状となる織物基材であって、
    前記第1の糸及び前記第2の糸は、強化繊維製の芯糸と、前記芯糸に対し螺旋状に巻き付けられるカバーリング糸と、を備え、
    賦形前の前記第1の糸及び前記第2の糸において、前記一般部となる部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θAとし、前記曲げ部となる部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θBとすると、傾斜角度θB>傾斜角度θAが成立していることを特徴とする織物基材。
  4. 前記カバーリング糸の1ピッチの長さを一辺とし、1ピッチ分の前記カバーリング糸を展開した直線を斜辺とする三角形において前記傾斜角度は前記一辺と前記斜辺とで挟まれる角の大きさであり、前記傾斜角度を有する三角形のもう一つの辺は、前記一辺と前記斜辺とを繋ぐ他辺であり、前記織物基材の賦形に伴うカバーリング糸の伸び量をδとし、前記織物基材において、賦形される前に前記曲げ部を構成する部分での糸主軸に対する前記カバーリング糸の傾きの大きさを傾斜角度θCとすると前記傾斜角度θCは、以下の(2)式によって算出される請求項3に記載の織物基材。
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