JP6295939B2 - エネルギー吸収部材 - Google Patents
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Description
また、エネルギー吸収部材について、前記繊維層において、前記一般部を構成する部位での前記クリンプ角度を、前記荷重が加わる方向に沿って異ならせてもよい。
これによれば、一般部でのクリンプ角度を異ならせる構造であっても、ブレーディング装置によって簡単に製造することができる。なお、ブレーディング装置で製造された繊維層は、芯糸に相当する荷重方向糸と、この荷重方向糸に交差する斜行糸とを有しており、本発明では、ブレーディング装置によって製造され、荷重方向糸と斜行糸を交錯させて形成された繊維層も織物に含まれる。
これによれば、繊維構造体において、トリガ部と一般部とを一繋ぎとすることができ、トリガ部から一般部へ荷重を好適に伝え、破壊の進行を好適に抑制することができる。
図1に示すように、エネルギー吸収部材10は繊維強化複合材料であり、筒状の繊維構造体11にマトリックス樹脂としての熱硬化性樹脂(図示せず)を含浸させて構成されたものである。エネルギー吸収部材10は、筒体の軸方向に沿って過大な衝撃荷重を受けた場合に、破壊することによりエネルギーを吸収する。以下、エネルギー吸収部材10に対し荷重が加わる方向(筒体の軸方向)を荷重方向Zとする。なお、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂が使用される。
トリガ部23、及び一般部24を有する繊維構造体11を強化繊維としたエネルギー吸収部材10においては、荷重方向Zに沿って第1端面11aに過大な衝撃荷重を受けた場合、トリガ部23に局部破壊を生じさせて衝撃エネルギーを吸収する。その後、一般部24で破壊の進行を抑制する。
(1)繊維構造体11において、各繊維層13にクリンプ角度増大部13aをクリンプ角度減少部13bに連続して設け、これらクリンプ角度増大部13aとクリンプ角度減少部13bにより、経糸14のクリンプ角度を、一般部24よりトリガ部23の方を大きくした。経糸14のクリンプ角度が大きいほど、荷重方向Zへの経糸14の突っ張り強度が低下する。よって、経糸14のクリンプ角度を調整するだけで、すなわち、繊維構造を変更するたけで、繊維構造体11にトリガ部23と一般部24を形成することができ、トリガ部23の形成を簡単に行うことができる。
(4)繊維構造体11では、一般部24において、荷重方向Zに沿ってトリガ部23から離れて基端(根本)に近付いても、クリンプ角度の大きさは同じである。このため、荷重方向Zに沿った一般部24の全体で同じ強度とすることができる。
次に、エネルギー吸収部材を具体化した第2の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
(4)第2の実施形態のエネルギー吸収部材30は、繊維構造体31をブレーディング装置を使用して製造でき、筒状のエネルギー吸収部材30を容易に製造することができる。
次に、エネルギー吸収部材を具体化した第3の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。なお、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
(5)第3の実施形態のエネルギー吸収部材40は、荷重方向Zに沿って繊維構造体41の基端(根本)に向かうに従い、クリンプ角度が徐々に小さくなっている。すなわち、一般部44における強度は、一般部44の根本に向かう程、徐々に上がっている。このため、一般部44によって衝撃荷重を好適に吸収することができる。
○ 第3の実施形態において、同じ長さを有する直線部の数は、適宜変更してもよい。
○ 第2の実施形態において、クリンプ角度減少部32b(一般部34)にて荷重方向糸37が折り返す間隔を適宜変更してもよい。
○ 各実施形態において、クリンプ角度増大部13a,32a,42aのクリンプ角度がクリンプ角度減少部13b,32b,42bのクリンプ角度より大きれば、繊維層13,32,42は、別体で形成したクリンプ角度増大部13a,32a,42aと、クリンプ角度減少部13b,32b,42bとを繋ぎ合わせて一体化したものでもよい。
○ 各実施形態において、積層する繊維層13,32,42の数は任意に変更してもよい。
Claims (4)
- 繊維構造体に樹脂を含浸させて構成され、衝撃荷重を受けた際の衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材であって、
前記繊維構造体は、荷重が加わる方向に延びる荷重方向糸と、該荷重方向糸に交差する方向に延びる交差糸とを交錯させて形成された織物製の繊維層を複数有するとともに、複数の繊維層は前記荷重が加わる方向に平行となるように積層されており、
前記繊維構造体は、前記荷重が加わる方向の一端側に位置し、衝撃荷重を受けた際に破壊の起点となるトリガ部と、
荷重が加わる方向において、前記トリガ部よりも他端側に連続し、かつ前記トリガ部よりも荷重方向への強度が高く破壊の進行を抑制する一般部と、を有し、
前記繊維層において、前記荷重が加わる方向に対する前記荷重方向糸の角度をクリンプ角度とすると、
複数の繊維層のうちの少なくとも一つは、前記一般部よりも前記トリガ部側となる位置に前記クリンプ角度を前記一般部より大きくしたクリンプ角度増大部を備えることを特徴とするエネルギー吸収部材。 - 前記繊維層において、前記一般部を構成する部位での前記クリンプ角度を、前記荷重が加わる方向に沿って異ならせた請求項1に記載のエネルギー吸収部材。
- 前記一般部をブレーディングで製造した請求項2に記載のエネルギー吸収部材。
- 前記繊維層において、前記トリガ部を構成する部位と前記一般部を構成する部位とに亘って前記荷重方向糸が連続している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のエネルギー吸収部材。
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