JP2019214461A - 用紙スタックの側面を揃える装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン生成用放電針上の炭化を阻止し、放電針の寿命を延し、かつイオン生成ユニットの性能の低下を防ぐ。【解決手段】用紙スタックを起立または傾斜状態に支持する受け部2と、受け部を振動させる振動ユニットと、送風機と、送風機の吐出口及び受け部のエア吹出口5を接続する給気路と、送風機の回転速度を制御してエア吹出口から放出されるエア量を調節するエア量調節部と、エア吹出口から放出されるエアにイオンを供給するイオン生成ユニットを備える。イオン生成ユニットは、エア吹出口または給気路に配置された放電針と、放電針に高電圧を供給する高電圧供給部を有する。エア吹出口から放出されるエア量に基づいてイオン生成ユニットの作動および停止を切り替えるイオン生成動作切替部を備える。エア量が閾値を超えたときにのみ、イオン生成ユニットが作動する。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや丁合機等の用紙処理装置から順次排出された用紙からなる用紙スタックの側面を揃える装置に関するものである。
プリンタや丁合機等の用紙処理装置の排紙口から順次排出された用紙は、用紙処理装置の用紙集積部または用紙処理装置の排紙口に接続された用紙集積装置において積層され、用紙スタックを形成する。
そして、この用紙スタックは、次工程での処理を迅速かつ円滑に行うために、その側面を揃えられた後に次工程に送られる。
しかし、この場合、プリンタや丁合機等の用紙処理装置から排出された用紙は静電気を帯びていて互いに密着しやすく、用紙スタックを形成する用紙を捌くことは容易ではないことから、手作業で用紙スタックの側面を揃えることは非常に面倒である。
そのため、従来技術においては、この用紙スタックの側面を揃える作業を支援する装置が存在する。
従来のこの種の装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載された装置は、台枠と、台枠上に設置された支持フレームと、支持フレームの上部前面に設けられた受枠を備えている。受枠は、用紙束の直交する端面を傾斜状にして支持する2つの斜面部、および用紙束の裏面に対向する背面部を形成する。
また、装置は、受枠を振動させる加振手段と、受枠の斜面部から用紙束の端面に向けてエアを吹き付ける送風手段を有している。
加振手段は振動モータを有し、駆動モータの回転軸は偏心輪を介して受枠の背面部に結合されている。送風手段は、斜面部の裏側に形成された空気室と、空気室にエアを供給するためのブロアモータと、ブロアモータおよび空気室間にのびる送風管を有し、斜面部には、空気室と連通する複数のスリット状噴気口が形成されている。
装置は、さらに、受枠内に配置された用紙束の帯電電荷を除去するための除電手段を備えている。除電手段はイオン発生器からなり、イオン発生器は、受枠に配置されたイオン生成電極と、支持フレームの上部に内蔵された機器本体とから構成されている。
そして、イオン生成電極からの放電によって発生するイオンが、用紙束の端面に吹き付けられるエア中に放出されるようになっている。
また、台枠にはフットスイッチが設けられ、支持フレームには操作盤が設けられている。操作盤には、装置の運転を手動と自動に切り換えるための切換スイッチと、自動運転時の各手段の動作時間を設定するタイマ調整ダイヤルと、風量調整ダイヤルと、除電切換スイッチが設けられている。
そして、装置の手動運転時は、フットスイッチがON状態にある間、加振手段、送風手段および除電手段が全て動作する一方、フットスイッチがOFF状態のときは、加振手段、送風手段および除電手段が全て停止する。
一方、装置の自動運転時は、所定時間だけ加振手段、送風手段および除電手段が全て動作するモード、または、所定時間だけ送風手段のみが動作するモードの2つの設定モードがある。
通常、装置は手動運転され、このとき、まず、用紙束が受枠内に配置され、送風手段のエア量が、用紙束を構成する用紙のサイズ、紙質、枚数および密着度等に応じて調節された後、フットスイッチが作業者の足によって踏まれて装置の運転が開始され、その間に、受枠が振動しつつ、噴気口から用紙束の端面にイオンを含むエアが吹き付けられ、それによって、用紙束は帯電電荷を除去されつつ捌かれ、用紙束の側面が揃えられる。その後、作業者の足がフットスイッチから離されて装置の運転が停止される。
しかし、この場合、装置の運転時のエア量が多いときは、用紙束に含まれる紙粉等の異物がエアによってイオン生成電極の表面から吹き飛ばされつつ放電がなされるが、エア量が少ないときや、エアの吹き出しが停止されるときには、紙粉等の異物がイオン生成電極に付着しやすく、このイオン生成電極に付着した異物に放電による高電圧が印加されてイオン生成電極上で炭化する。その結果、イオンの放出量が減少して、除電手段(イオン発生器)の性能が低下するという問題があった。
そのため、通常、装置の運転前に、イオン生成電極をブラシ等で磨くことによってイオン生成電極上の付着物が除去される。
しかし、イオン生成電極はアクセスしにくい場所にあるので、毎回装置の運転前にこの付着物の除去作業を行うことは面倒であった。加えて、イオン生成電極がブラシ等で磨かれるとイオン生成電極が摩耗し、イオン生成電極の寿命が短くなるという問題があった。
特開2004−1984号公報
したがって、本発明の課題は、イオン生成電極上の炭化を阻止し、イオン生成電極の寿命を延ばすとともに、イオン発生器の性能の低下を防止することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、用紙処理装置から順次排出された用紙からなる用紙スタックの側面を揃える装置であって、前記用紙スタックを1つの隅角部が当該隅角部と隣り合う2つの隅角部よりも下になる配置で傾斜させて支持する受け部を備え、前記受け部は、前記用紙スタックの下面または上面に対向する第1の面と、前記用紙スタックの前記1つの隅角部をなす2つの側面をそれぞれ支持する第2および第3の面とを有し、前記第2および第3の面のうちの少なくとも一方には、前記側面にエアを吹き付けるための1または2以上のエア吹出口が形成されており、さらに、前記受け部を振動させ得る振動ユニットと、送風機と、前記送風機の吐出口および前記受け部の前記エア吹出口の間にのびる給気路と、前記送風機の回転速度を制御して、前記エア吹出口から放出されるエア量を調節するエア量調節部と、前記エア吹出口から放出されるエアにイオンを供給し得るイオン生成ユニットと、を備え、前記イオン生成ユニットは、前記エア吹出口または前記給気路に配置された1または2以上の放電針と、前記放電針に放電用高電圧を供給する高電圧供給部と、を有し、前記放電針からの放電によってイオンが生成されるようになっており、前記受け部が前記用紙スタックを支持した状態で振動しつつ、前記受け部の前記エア吹出口から前記用紙スタックの前記側面にイオンを含んだエアが吹き付けられる装置において、前記エア吹出口から放出されるエア量に基づいて前記イオン生成ユニットの作動および停止を切り替えるイオン生成動作切替部を備え、前記エア量が予め決定された閾値を超えたときにのみ、前記イオン生成ユニットが作動するものであることを特徴とする装置が提供される。
本発明の好ましい実施例によれば、前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、前記イオン生成動作切替部は、前記エア量調節つまみの回転軸に対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられたカムと、前記カムの端縁に対向して配置された押圧スイッチと、を有し、前記カムは、前記エア調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチに圧接して、前記押圧スイッチをON状態にするが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチから離間して、前記押圧スイッチをOFF状態にする形状をなし、前記押圧スイッチがOFF状態のとき、前記イオン生成ユニットが作動する。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、前記イオン生成動作切替部は、前記エア量調節つまみの回転軸に対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられたカムと、前記カムの端縁に対向して配置された押圧スイッチと、を有し、前記カムは、前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチから離間して、前記押圧スイッチをOFF状態にするが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチに圧接して、前記押圧スイッチをON状態にする形状をなし、前記押圧スイッチがON状態のとき、前記イオン生成ユニットが作動する。
本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、前記イオン生成動作切替部は、前記エア量調節つまみに対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられた被検出部材と、前記被検出部材を検出する近接センサと、を有し、前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は前記近接センサの検出エリア外にあるが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材が常時前記近接センサによって検出され、前記被検出部材が前記近接センサによって検出されている間、前記イオン生成ユニットが作動する。
本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、前記イオン生成動作切替部は、前記エア量調節つまみに対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられた被検出部材と、前記被検出部材を検出する近接センサと、を有し、前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は常時前記近接センサによって検出されるが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は前記近接センサの検出エリア外にあり、前記被検出部材が前記近接センサによって検出されていない間、前記イオン生成ユニットが作動する。
本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前記イオン生成動作切替部は、前記閾値が予め記憶されたメモリと、前記給気路を流れるエア量を測定する風量計または風速計と、を有していて、前記イオン生成動作切替部が、前記風量計または前記風速計の測定値を前記閾値と比較し、前記測定値が前記閾値を超えていると判定したとき、前記イオン生成ユニットを作動させる。
本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前記エア量調節部は、前記エア吹出口から放出される前記エア量の設定値の入力を受けるタッチパネル式ディスプレイを有し、前記イオン生成動作切替部は、前記閾値が予め記憶されたメモリを有していて、前記イオン生成動作切替部が、前記タッチパネル式ディスプレイから入力された前記設定値が前記閾値を超えていると判定したとき、前記イオン生成ユニットを作動させる。
本発明によれば、受け部のエア吹出口から放出されるエア量に基づいてイオン生成ユニットの作動と停止を自動的に切り替えるイオン生成動作切替部を設け、エア量が予め決定された閾値を超えたときにのみ、イオン生成ユニットを作動させるようにし、十分なエア量があって、イオン生成ユニットの放電針に紙粉等の異物が付着するおそれがない場合には、放電針から放電を行ってエアにイオンを供給する一方、エア量が少ない場合、またはエアが放出されない場合は、放電針からの放電を停止して、たとえ放電針に異物が付着しても、異物を炭化させないようにした。
こうして、イオン生成ユニットの放電針上における異物の炭化を阻止することができ、それによって、放電針の寿命を延ばすとともに、イオン生成ユニットの性能の低下を防止することができる。
本発明の1実施例による用紙スタックの側面を揃える装置の斜視図である。 図1の装置の正面図である。 図1の装置の受け部の第2の部分の背面側から見た斜視図である。 図1の装置の受け部の第2の部分に対するイオンを含んだエア供給系を示す概略図である。 図1の装置のイオン生成動作切替部の構成を示す図である。 図5のイオン生成動作切替部の動作を説明する斜視図である。 図5のイオン生成動作切替部の動作を説明する、図6に対応する正面図である。 イオン生成動作切替部の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の構成を好ましい実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の1実施例による用紙スタックの側面を揃える装置の斜視図であり、図2は、図1の装置の正面図である。
図1および図2を参照して、本発明による装置は、基台1aと、基台1aに立設された支柱部1bと、支柱部1bの前面上部に取り付けられ、用紙スタック20を1つの隅角部20aが当該隅角部20aに隣り合う2つの隅角部20b、20cよりも下になる配置で傾斜させて支持する受け部2を備えている。
受け部2は、この実施例では、平板状の第1の部分2aと、それぞれ第1の部分2aの一方の面(以後、「第1の面」という。)3aに起立し、互いに直角に配置された第2および第3の部分2b、2cとからなっている。
そして、第2の部分2bおよび第3の部分2cの互いに対向する面(以後、「第2の面」および「第3の面」という。)3b、3cは平坦に形成されている。
受け部2は、第1の部分2aの他方の面が支柱部1bの前面に対向し、かつ第2および第3の部分2b、2cが上向き末広がり状になる配置で、振動ユニット(図示しない)を介して支柱部1bに取り付けられている。
この場合、振動ユニットは公知の適当な構成を有しており、受け部2を振動させる役割を有している。
そして、受け部2の第1の面3aが用紙スタック20の下面(または上面)に対向し、受け部2の第2および第3の面3b、3cは、それぞれ、用紙スタック20の隅角部20aをなす2つの側面20d、20eを支持するようになっている。
さらに、受け部2の第2および第3の部分2b、2cのそれぞれにおける第1の面3aと反対側の側縁に、用紙スタック20の脱落を防止するガイド板4が設けられ、第2および第3の面3b、3cから上向きに突出している。
この実施例では、支柱部1bの上部であって、受け部2および振動ユニットが取り付けられた部分が、受け部2の第1の部分2aに平行にのびる水平軸のまわりに一定の角度範囲内で回動可能にかつ任意の回動位置に固定可能になっている。
それによって、受け部2は、第1の面3aが垂直となる位置と、第1の面3aが垂直方向に対し所定の最大角度まで傾斜した位置との間の任意の位置に固定され得る。
また、受け部2の第2および第3の面3b、3cには、それぞれ、用紙スタック20の側面20d、20eにエアを吹き付けるための1または2以上のエア吹出口5が形成されている。エア吹出口5は、この実施例では、第2および第3の面3b、3cのそれぞれに形成されたジグザグ状のスリットからなっている。
図3は、受け部2の第2の部分2bの背面側から見た斜視図であり、図4は、本発明の装置の受け部2の第2の部分2bに対するエア供給系を示す概略図である。
図3および図4を参照して、本発明による装置は、エア吹出口5に給気するための送風機6を内蔵している。そして、送風機6の吐出口がエア吹出口5と給気路7によって接続されている。
給気路7は、この実施例では、第2の部分2bの内部に設けられて、エア吹出口5に連通する空気室7aと、送風機6の吐出口に結合されたバッファー7bと、空気室7aおよびバッファー7bを接続する給気パイプ7cとから構成されている。
そして、送風機6から供給されるエアが、バッファー7bおよび給気パイプ7cを通って空気室7aに導入され、空気室7aからエア吹出口5を通じて放出され、受け部2に支持された用紙スタック20の側面20d、20eに吹き付けられるようになっている。
また、空気室7aには、エア吹出口5から放出されるエアにイオンを供給し得るイオン生成ユニット8が配置されている。
イオン生成ユニット8は、エア吹出口5から間隔をあけて、かつエア吹出口5に対向して配置された複数の放電針9と、放電針9に放電用高電圧を供給する高電圧供給部(図示しない)を有している。
そして、イオン生成ユニット8が作動して、高電圧供給部から放電針9に対し放電用高電圧が印加されたとき、放電針9から放電が生じ、この放電によって空気の一部が電離し、イオンが生成されるようになっている。
なお、この実施例では、イオン生成ユニット8の放電針9を空気室7a(給気路7)に配置したが、放電針9をエア吹出口5に配置することもできる。
また、この実施例では、受け部2の第3の部分2cは第2の部分2bと同じ構成を有しているが、必要に応じて、第2の部分2bおよび第3の部分2cのうちのいずれか一方にだけエア吹出口5および当該エア吹出口5に対するエア給気系を備えるようにしてもよい。
支柱部1bの側面には、駆動ユニット、送風機6およびイオン生成ユニット8の動作を制御するための制御盤10が備えられている。
そして、制御盤10は、主電源スイッチ18、および、送風機6の回転速度を制御してエア吹出口5から放出されるエア量を調節するエア量調節部(図示しない)等を有し、エア量調節部は、エア量調節つまみ11を有している。
図示はしないが、本発明の装置は、外部電源に接続される電源コードを備えており、電源コードを通じて外部電源から電力供給を受ける。
また、基台1aの前部上面には、フットスイッチ12が備えられている。
そして、主電源スイッチ18がON状態で、かつフットスイッチ12がON状態にされたとき、振動ユニット、送風機6およびイオン生成ユニット8が外部電源に接続され、振動ユニットおよび送風機6は常に作動する。その後、フットスイッチ12がON状態からOFF状態に切り替えられると、送風機6および振動ユニットが同時に停止する(または、送風機6が停止し、振動ユニットは一定時間経過後に停止する)とともに、イオン生成ユニット8は外部電源から切り離される。
本発明による装置は、さらに、エア吹出口5から放出されるエア量に基づいてイオン生成ユニット8の作動および停止を切り替えるイオン生成動作切替部を備えている。
このイオン生成動作切替部の構成を、図5に示した。
図5を参照して、イオン生成動作切替部13は、この実施例では、エア量調節つまみ11の回転軸11aに対し、エア量調節つまみ11と一体に回転可能に取り付けられたカム14と、カム14の端縁に対向して配置された押圧スイッチ15を有している。
図6は、このイオン生成動作切替部の動作を説明する斜視図であり、図6Aにおいて、エア量調節つまみ11はゼロ点の目盛位置にあり、図6Bにおいて、エア量調節つまみ11は予め決定された閾値の目盛位置にあり、図6Cにおいて、エア量調節つまみ11は最大値の目盛位置にある。
また、図7は、イオン生成動作切替部の動作を説明する、図6に対応する正面図であり、図7Aは図6Aに対応し、図7Bは図6Bに対応し、図7Cは図6Cに対応している。
この場合、エア量の閾値は、イオン生成ユニット8の放電針9に紙粉等の異物が付着するおそれがない最小限のエア量として予め決定される(例えば、エア量の最大値の30%等)。
図7から明らかなように、カム14の端縁は、回転軸11aを中心とする大径の第1の円弧状部分14aと、一端が第1の円弧状部分14aの一端に段差をもって接続する、回転軸11aを中心とする小径の第2の円弧状部分と、第1の円弧状部分14aの他端と第2の円弧状部分14bの他端を接続する直線状部分14cとから形成されている。
そして、カム14は、図6および図7に示すように、エア調節つまみ11がゼロ点から閾値までの目盛範囲内で回転するとき、第1の円弧状部分14aにおいて押圧スイッチ15に圧接して、押圧スイッチ15をON状態にする(図6A、Bおよび図7A、B参照)が、エア量調節つまみ11が閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するときは、押圧スイッチ15から離間して、押圧スイッチ15をOFF状態にする(図6Cおよび図7C参照)。
そして、主電源スイッチ18およびフットスイッチ12がON状態で、押圧スイッチ15がON状態のときイオン生成ユニット8は作動しないが、押圧スイッチ15がOFF状態のときイオン生成ユニット8が作動する
次に、本発明による装置の動作方法を説明する。
まず、プリンタや丁合機等の用紙処理装置から順次排出された用紙からなる用紙スタック20が、起立状態で、本発明による装置の受け部2の第2および第3の面3b、3c上に置かれる。
次に、装置の主電源18がON状態にされた後、制御盤10のエア調節つまみ11によって、エア吹出口5から放出されるエア量が、用紙スタック20を構成する用紙のサイズ、紙質、枚数および密着度等に応じて設定される。
その後、フットスイッチ12がON状態にされて装置が動作せしめられる。
そして、エア量がエア調節つまみ11の目盛の閾値から最大値までの範囲内の値に設定された場合には、フットスイッチ12がON状態にされている間、振動ユニット、送風機6およびイオン生成ユニット8が作動し、受け部2が用紙スタック20を振動させつつ、用紙スタック20の側面にエア吹出口5からイオンを含んだエアが吹き付けられる。
それによって、用紙スタック20は、イオンによって除電されながら、振動とエア流によって捌かれ、用紙スタック20の側面が揃えられる。
それに対し、エア量がエア調節つまみ11の目盛のゼロ点から閾値まで範囲内の値に設定された場合には、フットスイッチ12がON状態にされている間、振動ユニットおよび送風機6は動作するが、イオン生成ユニットは作動せず。それによって、用紙スタック20は、受け部2の振動と、エア吹出口5からのエア流によって捌かれ、その側面が揃えられる。
こうして、用紙スタック20の側面が揃えられると、フットスイッチ12がOFF状態にされて装置が停止せしめられる。
なお、カム14の形状は、この実施例に限定されず、例えば、カム14が、エア量調節つまみ11がゼロ点から閾値までの目盛範囲内で回転するとき押圧スイッチ15から離間して、押圧スイッチ15をOFF状態にするが、エア量調節つまみ11が閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき押圧スイッチ15に圧接して、押圧スイッチ15をON状態にする形状であってもよい。この場合には、押圧スイッチ15がON状態のとき、イオン生成ユニット8が作動する。
本発明によれば、受け部2のエア吹出口5から放出されるエア量に基づいてイオン生成ユニットの作動と停止を自動的に切り替えるイオン生成動作切替部が設けられ、エア量が予め決定された閾値を超えたときにのみ、イオン生成ユニットが作動する。
それによって、十分なエア量があって、イオン生成ユニットの放電針に紙粉等の異物が付着するおそれがない場合には、放電針から放電がなされてエアにイオンが供給される一方、エア量が少ない場合、またはエアが放出されない場合は、放電針からの放電が停止されて、たとえ放電針に異物が付着しても、異物が炭化することはない。
こうして、イオン生成ユニットの放電針上における異物の炭化を阻止することができ、それによって、放電針の寿命を延ばすとともに、イオン生成ユニットの性能の低下が防止できる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明の構成は上記実施例に限定されるものではなく、当業者が本願に添付の特許請求の範囲に記載した構成の範囲内で種々の変形例を案出し得ることは言うまでもない。
上記実施例では、イオン生成動作切替部が、エア量調節つまみの回転軸に対し、エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられたカムと、カムの端縁に対向して配置された押圧スイッチを有するが、イオン生成動作切替部の構成は上記実施例に限定されない。
本発明の別の実施例によれば、図8に示すように、イオン生成動作切替部13’は、エア量調節つまみ11に対し、エア量調節つまみ11と一体に回転可能に取り付けられた検知板(被検出部材)16と、検知板16を検出する近接センサ17を有している。
この場合、エア量調節つまみ11がゼロ点から閾値までの目盛範囲内で回転するとき、検知板16は常時近接センサ17によって検出されるが、エア量調節つまみ11が閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、検知板16は近接センサ17の検出エリア外にある。
そして、検知板16が近接センサ17によって検出されていない間、イオン生成ユニット8が作動する。
あるいは、別の実施例によれば、エア量調節つまみがゼロ点から閾値までの目盛範囲内で回転するとき、検知板は近接センサの検出エリア外にあるが、エア量調節つまみが閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、検知板は常時近接センサによって検出される。
そして、検知板が近接センサによって検出されている間、イオン生成ユニットが作動する。
また、例えば、イオン生成動作切替部が、閾値が予め記憶されたメモリと、給気路を流れるエア量を測定する風量計または風速計を有していて、風量計または風速計の測定値を閾値と比較し、測定値が閾値を超えているとき、イオン生成ユニットを動作させる構成としてもよい。
また、例えば、エア量調節部が、エア量調節つまみの代わりに、エア吹出口から放出されるエア量の設定値の入力を受けるタッチパネル式ディスプレイを有し、イオン生成動作切替部が、閾値が予め記憶されたメモリを有していて、タッチパネル式ディスプレイから入力された設定値が閾値を超えているとき、イオン生成動作切替部がイオン生成ユニットを動作させる構成とすることもできる。
また、上記実施例では、本発明による装置を、用紙処理装置の用紙集積部や、用紙処理装置に接続された用紙集積装置とは分離した独立の装置としたが、本発明の装置を用紙処理装置の排紙口に接続して、本発明の装置を用紙集積装置としても使用し、用紙処理装置から順次排出された用紙を、集積しつつ、集積した用紙の側面を揃えることもできる。
1a 基台
1b 支柱部
2 受け部
2a 第1の部分
2b 第2の部分
2c 第3の部分
3a 第1の面
3b 第2の面
3c 第3の面
4 ガイド板
5 エア吹出口
6 送風機
7 給気路
7a 空気室
7b バッファー
7c 給気パイプ
8 イオン生成ユニット
9 放電針
10 制御盤
11 エア量調節つまみ
11a 回転軸
12 フットスイッチ
13、13’ イオン生成動作切替部
14 カム
15 押圧スイッチ
16 検知板(被検出部材)
17 近接スイッチ
18 主電源スイッチ
20 用紙スタック
20a〜20c 隅角部
20d、20e 側面

Claims (7)

  1. 用紙処理装置から順次排出された用紙からなる用紙スタックの側面を揃える装置であって、
    前記用紙スタックを1つの隅角部が当該隅角部と隣り合う2つの隅角部よりも下になる配置で傾斜させて支持する受け部を備え、
    前記受け部は、前記用紙スタックの下面または上面に対向する第1の面と、前記用紙スタックの前記1つの隅角部をなす2つの側面をそれぞれ支持する第2および第3の面とを有し、前記第2および第3の面のうちの少なくとも一方には、前記側面にエアを吹き付けるための1または2以上のエア吹出口が形成されており、さらに、
    前記受け部を振動させ得る振動ユニットと、
    送風機と、
    前記送風機の吐出口および前記受け部の前記エア吹出口の間にのびる給気路と、
    前記送風機の回転速度を制御して、前記エア吹出口から放出されるエア量を調節するエア量調節部と、
    前記エア吹出口から放出されるエアにイオンを供給し得るイオン生成ユニットと、を備え、
    前記イオン生成ユニットは、
    前記エア吹出口または前記給気路に配置された1または2以上の放電針と、
    前記放電針に放電用高電圧を供給する高電圧供給部と、を有し、
    前記放電針からの放電によってイオンが生成されるようになっており、
    前記受け部が前記用紙スタックを支持した状態で振動しつつ、前記受け部の前記エア吹出口から前記用紙スタックの前記側面にイオンを含んだエアが吹き付けられる装置において、
    前記エア吹出口から放出されるエア量に基づいて前記イオン生成ユニットの作動および停止を切り替えるイオン生成動作切替部を備え、
    前記エア量が予め決定された閾値を超えたときにのみ、前記イオン生成ユニットが作動するものであることを特徴とする装置。
  2. 前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、
    前記イオン生成動作切替部は、
    前記エア量調節つまみの回転軸に対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられたカムと、
    前記カムの端縁に対向して配置された押圧スイッチと、を有し、
    前記カムは、前記エア調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチに圧接して、前記押圧スイッチをON状態にするが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチから離間して、前記押圧スイッチをOFF状態にする形状をなし、
    前記押圧スイッチがOFF状態のとき、前記イオン生成ユニットが作動することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、
    前記イオン生成動作切替部は、
    前記エア量調節つまみの回転軸に対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられたカムと、
    前記カムの端縁に対向して配置された押圧スイッチと、を有し、
    前記カムは、前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチから離間して、前記押圧スイッチをOFF状態にするが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき前記押圧スイッチに圧接して、前記押圧スイッチをON状態にする形状をなし、
    前記押圧スイッチがON状態のとき、前記イオン生成ユニットが作動することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、
    前記イオン生成動作切替部は、
    前記エア量調節つまみに対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられた被検出部材と、
    前記被検出部材を検出する近接センサと、を有し、
    前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は前記近接センサの検出エリア外にあるが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材が常時前記近接センサによって検出され、
    前記被検出部材が前記近接センサによって検出されている間、前記イオン生成ユニットが作動することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記エア量調節部がエア量調節つまみを有し、
    前記イオン生成動作切替部は、
    前記エア量調節つまみに対し、前記エア量調節つまみと一体に回転可能に取り付けられた被検出部材と、
    前記被検出部材を検出する近接センサと、を有し、
    前記エア量調節つまみがゼロ点から前記閾値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は常時前記近接センサによって検出されるが、前記エア量調節つまみが前記閾値から最大値までの目盛範囲内で回転するとき、前記被検出部材は前記近接センサの検出エリア外にあり、
    前記被検出部材が前記近接センサによって検出されていない間、前記イオン生成ユニットが作動することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 前記イオン生成動作切替部は、
    前記閾値が予め記憶されたメモリと、
    前記給気路を流れるエア量を測定する風量計または風速計と、を有していて、
    前記イオン生成動作切替部が、前記風量計または前記風速計の測定値を前記閾値と比較し、前記測定値が前記閾値を超えていると判定したとき、前記イオン生成ユニットを作動させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記エア量調節部は、前記エア吹出口から放出される前記エア量の設定値の入力を受けるタッチパネル式ディスプレイを有し、
    前記イオン生成動作切替部は、前記閾値が予め記憶されたメモリを有していて、
    前記イオン生成動作切替部が、前記タッチパネル式ディスプレイから入力された前記設定値が前記閾値を超えていると判定したとき、前記イオン生成ユニットを作動させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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