JP2019213078A - Hapsのフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用及びhapsのセル最適化 - Google Patents

Hapsのフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用及びhapsのセル最適化 Download PDF

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Abstract

【課題】飛行体に中継通信局が搭載された上空の通信中継装置と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクにおける通信トラヒックを低減してフィーダリンクに用いる電波資源を有効活用する。【解決手段】通信中継装置10,20は、飛行体に搭載され、端末装置と通信網との間の通信を中継する中継通信局110,210と、前記中継通信局が前記端末装置から受信したデータ及び前記端末装置に送信するデータの少なくとも一方のデータを用いる情報処理を行う情報処理部116とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、飛行体に中継通信局を搭載したHAPS等の通信中継装置と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用及びそのHAPS等の通信中継装置におけるセル最適化に関するものである。
従来、移動通信システムの通信規格である3GPPのLTE(Long Term Evolution)−Advanced(非特許文献1参照)を発展させたLTE−AdvancedProと呼ばれる通信規格が知られている(非特許文献2参照)。このLTE−AdvancedProでは、近年のIoT(Internet of Things)向けデバイスへの通信を提供するための仕様が策定された。ここで、「IoT」はさまざまなモノがインターネットやクラウドに接続され、制御・情報通信される形態の総称である。
3GPP TS 36.300 V10.12.0(2014−12). 3GPP TS 36.300 V13.5.0(2016−09).
本出願人は、IoT向けデバイスを含む端末装置との間の無線通信にて3次元化したネットワークを実現可能な通信システムとして、飛行体に中継通信局を搭載したHAPS等の通信中継装置を自律制御又は外部から制御することによって所定高度の空域に位置させ、通信中継装置によって構築される3次元セルにおける地上あるいは上空の端末装置の通信を中継するシステムを開発している。このシステムでは、上空に位置するHAPS等の通信中継装置と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクが無線通信になるため、フィーダリンクにおける通信トラヒックを低減してフィーダリンクに用いる電波資源を有効活用したいという課題がある。
本発明の一態様に係る通信中継装置は、飛行体に搭載され、端末装置と通信網との間の通信を中継する中継通信局と、前記中継通信局が前記端末装置から受信したデータ及び前記端末装置に送信するデータの少なくとも一方のデータを用いる情報処理を行う情報処理部と、を有する。
前記通信中継装置において、前記中継通信局は、移動通信の基地局又はレピータであってもよく、前記情報処理装置は、移動通信のコアネットワーク装置であってもよい。
また、前記通信中継装置において、前記情報処理は、前記中継通信局によって形成されるセルにおいて前記端末装置との間で送受信されるデータに基づいて前記セルのトラヒックを分析し、前記セルを最適化するセル最適化処理を含んでもよい。
また、前記通信中継装置において、前記セル最適化処理は、前記中継通信局を制御して前記セルの位置及びサイズの少なくとも一方を調節するセル調節処理を含んでもよい。
また、前記通信中継装置において、前記セル調節処理は、当該通信中継装置の前記中継通信局によって形成される複数のセル間、又は、当該通信中継装置の前記中継通信局によって形成されるセルと他の飛行体に搭載される別の中継通信局によって形成されるセルとの間で、各セルに接続される端末装置の数の差が少なくなるように、前記セルの位置及びサイズの少なくとも一方を変更してもよい。
また、前記通信中継装置において、前記情報処理は、前記中継通信局が無線通信を行う複数の端末装置間で送受信されるデータを前記通信網へ送信することなく該複数の端末装置間で送受信するための処理を含んでもよい。
また、前記通信中継装置において、前記情報処理は、前記中継通信局が前記端末装置から受信して前記通信網側に送信するデータのデータ量を削減するデータ量削減処理を含んでもよい。
また、前記通信中継装置において、前記データ量削減処理は、前記中継通信局が前記端末装置からIoT(Internet of Things)用通信によって受信したIoTデータのデータ量を削減してもよい。
また、前記通信中継装置において、前記情報処理は、前記端末装置を搭載した他の飛行体を制御するための処理を含んでもよい。
また、前記通信中継装置において、他の飛行体に搭載される別の通信中継装置から無線通信によりデータを受信する受信部を有し、前記情報処理部は、前記受信部が受信したデータも用いて前記情報処理を行ってもよい。
また、前記通信中継装置において、前記情報処理部の処理結果を前記別の通信中継装置へ送信する送信部を有してもよい。
本発明によれば、飛行体に中継通信局が搭載された上空の通信中継装置と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクにおける通信トラヒックを低減してフィーダリンクに用いる電波資源を有効活用することができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 他の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 実施形態の通信システムに用いられるHAPSの一例を示す斜視図。 実施形態の通信システムに用いられるHAPSの他の例を示す側面図。 実施形態におけるHAPSの一構成例を示すブロック図。 実施形態におけるHAPSの他の構成例を示すブロック図。 情報処理例1に係るトラヒック低減処理の一例を示すシーケンス図。 情報処理例1における3Dセル形成アンテナ部で形成される3次元セルの位置及びサイズを変更するためのビームの制御の流れを示すフローチャート。 情報処理例1において、複数のHAPSで複数の3次元セルを形成する場合におけるセル最適化処理の一例を示すシーケンス図である。 情報処理例2における端末装置の通信情報の制御の流れを示すフローチャート。 情報処理例3におけるIoT情報の制御の流れを示すシーケンス図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に係る通信システムは、多数の端末装置への同時接続や低遅延化などに対応する第5世代又は第5世代以降の次々世代等の将来の移動通信の3次元化ネットワークの実現に適する。
図1に示すように、本通信システムは、複数の飛行型(空中浮揚型)の通信中継装置として、高高度プラットフォーム局(HAPS)(「高高度疑似衛星」ともいう。)10,20を備えている。HAPS10,20は、当該通信中継装置を搭載した飛行体で構成され、所定高度の空域に位置して、所定高度のセル形成目標空域40に図中ハッチング領域で示すような3次元セル(3次元エリア)41,42を形成する。本実施形態のHAPS10,20は、自律制御又は外部から制御により地面又は海面から100[km]以下の高高度の浮揚空域50に浮遊(飛行)して位置するように制御される飛行体(ソーラープレーン、飛行船など)に、中継通信局が搭載されたものである。
HAPS10,20の位置する空域50は、例えば、高度が11[km]以上及び50[km]以下の成層圏の空域である。この空域50は、気象条件が比較的安定している高度15[km]以上25[km]以下の空域であってもよく、特に高度がほぼ20[km]の空域であってもよい。図中のHrsl及びHrsuはそれぞれ、地面(GL)を基準にしたHAPS10,20の位置する空域50の下端及び上端の相対的な高度を示している。
セル形成目標空域40は、本実施形態の通信システムにおける1又は2以上のHAPSで3次元セルを形成する目標の空域である。セル形成目標空域40は、HAPS10,20が位置する空域50と従来のマクロセル基地局等の基地局90がカバーする地面近傍のセル形成領域との間に位置する、所定高度範囲(例えば、50[m]以上1000[m]以下の高度範囲)の空域である。図中のHcl及びHcuはそれぞれ、地面(GL)を基準にしたセル形成目標空域40の下端及び上端の相対的な高度を示している。
なお、本実施形態の3次元セルが形成されるセル形成目標空域40は、海、川又は湖の上空であってもよい。
HAPS10,20の中継通信局はそれぞれ、移動局である端末装置と無線通信するためのビーム100,200を地面に向けて形成する。端末装置は、遠隔操縦可能な小型のヘリコプター等の航空機であるドローン60に組み込まれた通信端末モジュールでもよいし、飛行機65の中でユーザが使用するユーザ装置であってもよい。セル形成目標空域40においてビーム100,200が通過する領域が3次元セル41,42である。セル形成目標空域40において互いに隣り合う複数のビーム100,200は部分的に重なってもよい。
HAPS10,20の中継通信局はそれぞれ、地上又は海上に設置された中継局であるフィーダ局(ゲートウェイ)70を介して、移動通信網80のコアネットワークに接続されている。HAPS10,20とフィーダ局70との間の通信は、マイクロ波などの電波による無線通信で行ってもよいし、レーザ光などを用いた光通信で行ってもよい。
HAPS10,20はそれぞれ、内部に組み込まれたコンピュータ等で構成された制御部が制御プログラムを実行することにより、自身の飛行移動や中継通信局での処理を自律制御してもよい。例えば、HAPS10,20はそれぞれ、自身の現在位置情報(例えばGPS(グローバル・ポジショニング・システム)位置情報)、予め記憶した位置制御情報(例えば、飛行スケジュール情報)、周辺に位置する他のHAPSの位置情報などを取得し、それらの情報に基づいて飛行移動や中継通信局での処理を自律制御してもよい。
また、HAPS10,20それぞれの飛行移動や中継通信局での処理は、移動通信網80の通信センター等に設けられた管理装置としての遠隔制御装置85によって制御できるようにしてもよい。HAPS10,20と遠隔制御装置85との間の通信は、地上又は海上の施設であるHAPS制御用通信局75によって行う。HAPS制御用通信局75は、複数のHAPS10,20に対応できるように無指向性アンテナを用いたものが好ましいが、指向性アンテナを用いてもよい。このようなHAPS制御用通信局75としては、GCS(Ground Control System)(地上制御局)を利用することができる。
HAPS10,20とHAPS制御用通信局75との間の無線通信は、HAPS10,20の飛行移動やセル最適化などを制御するための通信を含むため、高い信頼性と低遅延性が求められる。したがって、HAPS10,20とHAPS制御用通信局75との間の無線通信には、HAPS10,20とフィーダ局70との間で行われる無線通信で用いる周波数帯域よりも低い周波数帯域を用いるのが好ましい。例えば、HAPS10,20とフィーダ局70との間で行われる無線通信にギガヘルツ帯(GHz)の周波数帯域を用いる場合、HAPS10,20とHAPS制御用通信局75との間の無線通信にはメガヘルツ帯(MHz)の周波数帯域を用いる。
また、遠隔制御装置85によって制御する場合、HAPS10,20は、遠隔制御装置85からの制御情報を受信できるように制御用通信端末装置(例えば、移動通信モジュール)が組み込まれ、遠隔制御装置85から識別できるように端末識別情報(例えば、IPアドレス、電話番号など)が割り当てられるようにしてもよい。制御用通信端末装置の識別には通信インターフェースのMACアドレスを用いてもよい。また、HAPS10,20はそれぞれ、自身又は周辺のHAPSの飛行移動や中継通信局での処理に関する情報や各種センサなどで取得した観測データなどの情報を、遠隔制御装置85等の所定の送信先に送信するようにしてもよい。HAPS10,20と遠隔制御装置85との間の無線通信は、フィーダ局70を介して通信を行うためのフィード用アンテナ部113及び送受信部114と同じ通信手段としてもよい。
セル形成目標空域40では、HAPS10,20のビーム100,200が通過していない領域(3次元セル41,42が形成されない領域)が発生するおそれがある。この領域を補完するため、図1の構成例のように、地上側又は海上側から上方に向かって放射状のビーム300を形成して3次元セル43を形成してATG(Air To Ground)接続を行う基地局(以下「ATG局」という。)30を備えてもよい。
また、ATG局30を用いずに、HAPS10,20の位置やビーム100,200の発散角(ビーム幅)等を調整することにより、HAPS10,20の中継通信局が、セル形成目標空域40に3次元セルがくまなく形成されるように、セル形成目標空域40の上端面の全体をカバーするビーム100,200を形成してもよい。
なお、前記HAPS10,20で形成する3次元セルは、地上又は海上に位置する端末装置との間でも通信できるよう地面又は海面に達するように形成してもよい。
図2は、他の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図2において、前述の図1と共通する部分については同じ符号を付し、その説明は省略する。
図2の実施形態では、HAPS10と移動通信網80のコアネットワークとの間の通信を、フィーダ局70及び低軌道の人工衛星72を介して行っている。この場合、人工衛星72とフィーダ局70との間の通信は、マイクロ波などの電波による無線通信で行ってもよいし、レーザ光などを用いた光通信で行ってもよい。また、HAPS10と人工衛星72との間の通信については、マイクロ波などの電波による無線通信で行っているが、レーザ光などを用いた光通信で行ってもよい。
図3は、実施形態の通信システムに用いられるHAPSの一例を示す斜視図である。
図3のHAPS10は、ソーラープレーンタイプのHAPSであり、主翼部101と、主翼部101の短手方向の一端縁部にバス動力系の推進装置としての複数のモータ駆動のプロペラ103とを備える。主翼部101の上面には、太陽光発電機能を有する発電装置としての太陽光発電パネル(以下「ソーラーパネル」という。)102が設けられている。また、主翼部101の下面の長手方向の2箇所には、板状の連結部104を介して、ミッション機器が収容される複数の機器収容部としてのポッド105が連結されている。このミッション機器は、主翼部101の下部へ内蔵したり、主翼部101の下部にポッド105を直接取り付けてその内部に格納されたりしてもよい。各ポッド105の内部には、ミッション機器としての中継通信局110と、蓄電装置としてのバッテリー106とが収容されている。バッテリー106は、主翼部101に内蔵してもよい。また、各ポッド105の下面側には離発着時に使用される車輪107が設けられている。ソーラーパネル102で発電された電力はバッテリー106に蓄電され、バッテリー106から供給される電力により、プロペラ103のモータが回転駆動され、中継通信局110による無線中継処理が実行される。
ソーラープレーンタイプのHAPS10は、例えば旋回飛行を行ったり8の字飛行を行ったりすることにより揚力で浮揚し、所定の高度で水平方向の所定の範囲に滞在するように飛行することができる。なお、ソーラープレーンタイプのHAPS10は、プロペラ103が回転駆動されていないときは、グライダーのように飛ぶこともできる。例えば、昼間などのソーラーパネル102の発電によってバッテリー106の電力が余っているときに高い位置に上昇し、夜間などのソーラーパネル102で発電できないときにバッテリー106からモータへの給電を停止してグライダーのように飛ぶことができる。
HAPS10は、無線送電装置としてのマイクロ波送電装置から送出される高出力の給電用マイクロ波ビームなどのエネルギービームを受けて電力を生じさせる無線受電装置を備えていてもよい。
また、HAPS10は、例えば図3に示すように、他のHAPSや人工衛星との間でマイクロ波などの電波による無線通信に用いられる通信部としての無線通信アンテナ装置140を備えてもよい。他のHAPSや人工衛星との無線通信に用いられる通信部は、マイクロ波などの電波による無線通信を行うものに限らず、光通信などの他の方式のものでもよい。
図4は、実施形態の通信システムに用いられるHAPSの他の例を示す斜視図である。
図4のHAPS20は、無人飛行船タイプのHAPSであり、ペイロードが大きいため大容量のバッテリーを搭載することができる。HAPS20は、浮力で浮揚するためのヘリウムガス等の気体が充填された飛行船本体201と、バス動力系の推進装置としてのモータ駆動のプロペラ202と、ミッション機器が収容される機器収容部203とを備える。機器収容部203の内部には、中継通信局210とバッテリー204とが収容されている。バッテリー204から供給される電力により、プロペラ202のモータが回転駆動され、中継通信局210による無線中継処理が実行される。
無人飛行船タイプのHAPS20にも、マイクロ波送電装置から送出される高出力の給電用マイクロ波ビームなどのエネルギービームを受けて電力を生じさせる無線受電装置が備わっていてもよい。
なお、飛行船本体201の上面に、太陽光発電機能を有するソーラーパネルを設け、ソーラーパネルで発電された電力をバッテリー204に蓄電するようにしてもよい。
また、無人飛行船タイプのHAPS20は、例えば図4に示すように、他のHAPSや人工衛星との間のマイクロ波などの電波による無線通信に用いられる通信部としての3次元対応指向性の無線通信アンテナ装置140を備えてもよい。他のHAPSや人工衛星と無線通信に用いられる通信部は、マイクロ波などの電波による無線通信を行うものに限らず、光通信などの他の方式のものであってもよい。
図5は、本実施形態のHAPS10,20の一構成例を示すブロック図である。なお、図5では、本実施形態の中継通信局110,210が基地局タイプの中継通信局の例を示しているが、中継通信局110,210はレピータタイプの中継通信局であってもよい。
図5において、HAPS10,20はそれぞれ、3Dセル形成アンテナ部111と、送受信部112と、フィード用アンテナ部113と、送受信部114と、EPC(Evolved Packet Core)装置115と、監視制御部116と、電源部117と、モデム部118と、基地局処理部119とを備える。更に、HAPS10,20はそれぞれ、HAPS間通信などに用いる外部通信部125と、ビーム制御部126とを備える。
3Dセル形成アンテナ部111は、セル形成目標空域40に向けて放射状のビーム100,200を形成するアンテナを有し、端末装置と通信可能な3次元セル41,42を形成する。送受信部112は、3Dセル形成アンテナ部111とともに無線通信部を構成し、送受共用器(DUP:DUPlexer)や増幅器などを有し、3Dセル形成アンテナ部111を介して、3次元セル41,42に在圏する端末装置に無線信号を送信したり端末装置から無線信号を受信したりする。
フィード用アンテナ部113は、地上又は海上のフィーダ局70と無線通信するための指向性アンテナを有する。送受信部114は、フィード用アンテナ部113とともに他の無線通信部を構成し、送受共用器(DUP:DUPlexer)や増幅器などを有し、フィード用アンテナ部113を介して、フィーダ局70に無線信号を送信したりフィーダ局70から無線信号を受信したりするフィーダリンクを構築する。
EPC装置115は、移動通信のコアネットワーク装置として機能するものであり、例えば、端末装置の接続や切断、端末装置の基地局間の移動制御、端末装置の位置管理と呼出しを行うMME(Mobile Management Entity)機能、加入者認証やセキュリティの管理を行うHSS(Home Subscriber Server)機能、IPアドレス管理と伝送品質制御を行うP−GW(Packet Data Network Gateway)機能、IPパケット転送を行うS−GW(Serving Gateway)機能などを提供する。EPC装置115は、3GPPで規定されるLTEコアネットワークに必要な機能を単一のハードウェアプラットフォーム上で実行できる。
本実施形態のEPC装置115は、送受信部112が3Dセル形成アンテナ部111を介して端末装置から受信したデータ及び端末装置へ送信するデータの少なくとも一方のデータを用いる情報処理を行う情報処理部(例えば、モバイルエッジコンピューティング(MEC)部)として機能する。ここで行う情報処理は、送受信部112が端末装置から受信したデータや端末装置へ送信するデータを用いるものであればよい。
前記情報処理としては、例えば、送受信部112が端末装置から受信したデータに基づいて、3次元セル41,42内に在圏する端末装置との間の通信トラヒックを特定し、通信トラヒックを低減させるトラヒック低減処理であってもよい。このような処理を、HAPS10,20に搭載されている監視制御部116によって実現することで、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへの通信を行うことなく、当該HAPS10,20によって形成される3次元セル41,42内の端末装置との通信トラヒックを低減することができる。したがって、3次元セル41,42内の端末装置との通信トラヒックを低減するにあたり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済む。
また、前記情報処理としては、例えば、3次元セル41,42内に在圏する複数の端末装置間で通信されるデータを、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ送信することなく、当該複数の端末装置間のデータ通信を実現するための通信処理であってもよい。このような処理により、3次元セル41,42内に在圏する複数の端末装置間のデータ通信を実現するにあたり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済む。
また、前記情報処理としては、例えば、送受信部112が端末装置から受信したデータ(例えば、IoT(Internet of Things)用通信によって受信したIoTデータ)のデータ量を削減するデータ量削減処理であってもよい。このような処理を、HAPS10,20に搭載されている監視制御部116によって実現することで、端末装置から受信したデータを、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ送信するにあたり、送信するデータ量を少なくすることができる。よって、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を軽減することができる。
また、前記情報処理としては、例えば、3次元セル41,42内に在圏する端末装置を搭載したドローン60等、他のHAPSなどの他の飛行体における搭載機器を制御するための処理であってもよい。この処理は、例えば、他の飛行体の飛行移動を制御する制御機器や、他の飛行体に搭載されるカメラ等の撮像機器、他の飛行体に搭載される通信機器などを制御するための処理が挙げられる。
また、前記情報処理としては、上述した例示に限定されるものではなく、例えば、HAPS10,20での給電制御系(エネルギー・マネージメント・システム)に関する制御のための情報処理であってもよい。この制御は、例えば、バッテリー106,204に蓄電された電力を、監視制御部116からの指示により、バス動力系へ供給する電力とミッション系へ供給する電力のバランスを状況に応じて調整変更するものである。このような給電制御系に関する制御のための情報処理としては、例えば、送受信部112が端末装置から受信したデータに基づいて、3次元セル41,42内に在圏する端末装置の数(アクティブユーザ数)を特定し、その数が少ない場合には、ミッション系からバス動力系へ給電量を融通し、HAPS10,20の高度を上げて位置エネルギーとして蓄えるように制御するための情報処理が挙げられる。アクティブユーザ数が多い場合には、ミッション系が電力を必要とするので、バス動力系への供給量を減らし、HAPS10,20の飛行モードを、位置エネルギーを利用したグライダーモードに移行するように制御することになる。
監視制御部116は、例えばCPU及びメモリ等で構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、HAPS10,20内の主に飛行体部分の動作処理状況を監視したり制御したりする。例えば、監視制御部116は、制御プログラムを実行することにより、プロペラ103,202を駆動するモータ駆動部141を制御して、HAPS10,20を目標位置へ移動させ、また、目標位置近辺に留まるように制御する。
電源部117は、バッテリー106,204から出力された電力をHAPS10,20内の各部に供給する。電源部117は、無線受電装置で受けた給電用マイクロ波ビーム等のエネルギービームを変換した電力を、バッテリー106,204に蓄電させる機能を有していてもよい。また、電源部117は、太陽光発電パネル等で発電した電力や、外部から有線等で給電される電力をバッテリー106,204に蓄電させる機能を有してもよい。
モデム部118は、例えば、フィーダ局70からフィード用アンテナ部113及び送受信部114を介して受信した受信信号に対して復調処理及び復号処理を実行し、基地局処理部119側に出力するデータ信号を生成する。また、モデム部118は、基地局処理部119側から受けたデータ信号に対して符号化処理及び変調処理を実行し、フィード用アンテナ部113及び送受信部114を介してフィーダ局70に送信する送信信号を生成する。
基地局処理部119は、例えば、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠した方式に基づいてベースバンド処理を行う機能を有する。基地局処理部119は、第5世代又は第5世代以降の次々世代等の将来の移動通信の標準規格に準拠する方式で処理するものであってもよい。
基地局処理部119は、例えば、3次元セル41,42に在圏する端末装置から3Dセル形成アンテナ部111及び送受信部112を介して受信した受信信号に対して復調処理及び復号処理を実行し、モデム部118側に出力するデータ信号を生成する。また、基地局処理部119は、モデム部118側から受けたデータ信号に対して符号化処理及び変調処理を実行し、3Dセル形成アンテナ部111及び送受信部112を介して3次元セル41,42の端末装置に送信する送信信号を生成する。
中継通信局110、210を介した端末装置との無線通信の上りリンク及び下りリンクの複信方式は、特定の方式に限定されず、例えば、時分割複信(Time Division Duplex:TDD)方式でもよいし、周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)方式でもよい。また、中継通信局110、210を介した端末装置との無線通信のアクセス方式は、特定の方式に限定されず、例えば、FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式、TDMA(Time Division Multiple Access)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、又は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)であってもよい。また、前記無線通信には、ダイバーシティ・コーディング、送信ビームフォーミング、空間分割多重化(SDM:Spatial Division Multiplexing)等の機能を有し、送受信両方で複数のアンテナを同時に利用することにより、単位周波数当たりの伝送容量を増やすことができるMIMO(多入力多出力:Multi−Input and Multi−Output)技術を用いてもよい。また、前記MIMO技術は、1つの基地局が1つの端末装置と同一時刻・同一周波数で複数の信号を送信するSU−MIMO(Single−User MIMO)技術でもよいし、1つの基地局が複数の異なる通信端末装置に同一時刻・同一周波数で信号を送信又は複数の異なる基地局が1つの端末装置に同一時刻・同一周波数で信号を送信するMU−MIMO(Multi−User MIMO)技術であってもよい。
外部通信部125は、マイクロ波等の電波により周辺の他のHAPS10,20や人工衛星72と通信する。この通信により、ドローン60等の端末装置と移動通信網80との間の無線通信を動的に中継するダイナミックルーティングが可能になるとともに、いずれかのHAPSが故障したときに他のHAPSがバックアップして無線中継することにより移動通信システムのロバスト性を高めることができる。
ビーム制御部126は、HAPS間通信や人工衛星との通信に用いる電波のビーム方向や強度を制御したり、周辺の他のHAPS(中継通信局)との間の相対的な位置の変化に応じて無線通信を行う他のHAPS(中継通信局)を切り替えるように制御したりする。この制御は、例えば、HAPS自身の位置及び姿勢、周辺のHAPSの位置などに基づいて行ってもよい。HAPS自身の位置及び姿勢の情報は、そのHAPSに組み込んだGPS受信装置、ジャイロセンサ、加速度センサなどの出力に基づいて取得し、周辺のHAPSの位置の情報は、移動通信網80に設けた遠隔制御装置85又は他のHAPS管理サーバから取得してもよい。
本実施形態のHAPS10,20は、マイクロ波受電部等の無線受電装置で受電した電力をバッテリー106,204で一時蓄電する構成を採用した場合、バッテリー106,204は必ずしも必要であるわけではない。例えば、給電用マイクロ波ビームをレクテナ部で常時受けることができるシステムであれば、無線受電装置で受電した電力をバス動力系やミッション系の電力消費機器へ直接的に供給する構成としてもよい。また、給電用マイクロ波ビームをレクテナ部で常時受けるシステムでなくとも、ソーラーパネル102等の発電装置との併用により、発電装置が発電しない期間の電力をマイクロ波受電部等の無線受電装置で受電した電力で賄うようにすれば、バッテリー106,204は必ずしも必要であるわけではない。なお、HAPS10のように揚力で浮揚するタイプの飛行体において、バス動力系へ一時的に電力を供給できない状況になっても、その間は位置エネルギーを利用したグライダーモードに移行するなどして、飛行を維持することができる。
図6は、実施形態のHAPS10,20の他の構成例を示すブロック図である。
図6のHAPS10,20は、HAPS10,20と移動通信網80の通信センター等に設けられた遠隔制御装置85との間の無線通信を、フィーダ局70を介して通信を行うフィード用アンテナ部113及び送受信部114とは別の通信手段によって実現するものである。具体的には、図6のHAPS10,20においては、制御用アンテナ部120と送受信部121が更に備わっている。なお、図6において、図5と同様な構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
制御用アンテナ部120は、移動通信網80の通信センター等に設けられた遠隔制御装置85と通信するために、地上又は海上の施設であるHAPS制御用通信局75との間で無線通信を行うための無指向性アンテナ又は指向性アンテナを有する。HAPS制御用通信局75との間の無線通信は、上述したとおり、HAPS10,20の飛行移動を制御するための通信を含むため、高い信頼性と低遅延性が求められる。したがって、制御用アンテナ部120は、端末装置のデータ通信をフィーダ局70との間で行うフィード用アンテナ部113が用いる周波数帯域よりも低い周波数帯域を用いて無線通信を行うものが好ましい。例えば、フィード用アンテナ部113がギガヘルツ(GHz)帯の周波数帯域を用いる場合、制御用アンテナ部120はメガヘルツ(MHz)帯の周波数帯域を用いる。
送受信部121は、制御用アンテナ部120とともに更に他の無線通信部を構成し、送受共用器(DUP:DUPlexer)や増幅器などを有し、制御用アンテナ部120を介して、HAPS制御用通信局75に無線信号を送信したりHAPS制御用通信局75から無線信号を受信したりする。遠隔制御装置85からHAPS制御用通信局75により制御用アンテナ部120及び送受信部121を介して受信した受信信号に係るデータは、監視制御部116やEPC装置115へ送られる。また、監視制御部116やEPC装置115から制御用アンテナ部120及び送受信部121を介して送信される送信信号に係るデータは、HAPS制御用通信局75に受信されて遠隔制御装置85へ送られる。
〔情報処理例1〕
次に、本実施形態における監視制御部116で行う情報処理の一例(以下、本例を「情報処理例1」という。)について説明する。
本情報処理例1は、中継通信局110,210によって形成される3次元セル41,42において端末装置との間で送受信されるデータに基づいて、当該3次元セル41,42のトラヒックを分析し、当該3次元セル41,42を最適化するセル最適化処理である。このセル最適化処理により、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに、例えば、当該HAPS10,20によって形成される3次元セル41,42内の端末装置の通信品質を改善することができる。
本情報処理例1に係るセル最適化処理の具体例としては、当該HAPS10,20によって形成される3次元セル41,42内の端末装置の通信品質が改善されるように、3Dセル形成アンテナ部111を制御して、3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を調節するセル調節処理が挙げられる。なお、セル最適化処理は、送受信部112が端末装置から受信したデータや送受信部112が端末装置へ送信したデータに基づいて、3次元セル41,42内に在圏する端末装置との間のトラヒックを特定し、端末装置の通信品質を改善できる処理であれば、前記セル調整処理に限られない。
図7は、本情報処理例1に係るセル最適化処理の一例を示すシーケンス図である。
ドローン60に組み込まれた通信端末モジュールや、飛行機65の中でユーザが使用するユーザ装置あるいは地上でユーザが使用するユーザ装置などの端末装置は、図7に示すように、基地局型のHAPS10,20を経由し、フィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークに接続され、通信情報をやりとりすることができる。
HAPS10,20に搭載されているEPC装置115は、所定のトラヒック分析開始条件が満たされると、トラヒック分析処理を開始する(S1)。トラヒック分析開始条件は、例えば、あらかじめ設定された日時や所定の時間間隔等により分析開始タイミングが到来したという条件、HAPS10,20を通じて端末装置がやりとりするデータ量が規定量を超えたという条件、移動通信網80のコアネットワーク側に設置された遠隔制御装置85等の外部装置から分析開始指示を受けたという条件など、任意に設定することができる。
トラヒック分析処理を開始すると(S1)、HAPS10,20のEPC装置115は、3次元セル41,42に在圏している端末装置に対し、3Dセル形成アンテナ部111からトラヒック分析用の情報取得要求を送信する。この情報取得要求を受信した各端末装置は、情報取得要求に係る所定のフィードバック情報を送信し、これを3Dセル形成アンテナ部111で受信する。3Dセル形成アンテナ部111で受信された各端末装置のフィードバック情報は、送受信部112及び基地局処理部119を介してEPC装置115に取得される(S3)。
各端末装置のフィードバック情報を取得したEPC装置115は、3次元セル41,42に在圏している端末装置との間で行われる無線通信のトラヒックを分析するトラヒック分析処理を行う(S4)。トラヒック分析処理は、例えば、フィードバック情報として、各端末装置の位置情報及び使用帯域情報を取得し、3次元セル41,42内のどの位置で、どの使用帯域が、どのくらいの数の端末装置によって使用されているかを分析する。
トラヒック分析処理を終えたEPC装置115は、次に、所定のセル最適化実行条件を満たす場合には、セル最適化処理を実行して(S5)、3次元セル41,42内に在圏する端末装置の通信品質を改善させる。セル最適化実行条件は、トラヒック分析処理の結果に基づき、端末装置の通信品質を改善させる必要があるか否かを判断するための条件であり、任意に設定することができる。セル最適化実行条件としては、例えば、3次元セル41,42内における一部の限られた範囲内において所定周波数帯域で通信を行う端末装置の数が規定数を超えているという条件が挙げられる。このようなセル最適化実行条件を満たす場合、セル最適化処理を実行する。
セル最適化処理は、3次元セル41,42内に在圏する端末装置の通信品質が改善されるように、3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を変化させるべく、各種の通信パラメータを変更する(S6)。
3次元セル41,42の位置を変化させることで、当該3次元セル41,42内に在圏していた端末装置の一部が圏外となったり、また当該3次元セル41,42の圏外にある端末装置の一部が圏内となったりする。圏外となる端末装置の数が圏内となる端末装置の数よりも多くなるように、3次元セル41,42の位置を変化させることで、当該3次元セル41,42内に在圏する端末装置の数を減らすことができ、端末装置の通信品質を改善することができる。
また、3次元セル41,42のサイズを変化させる場合も、当該3次元セル41,42内に在圏していた端末装置の一部が圏外となったり、また当該3次元セル41,42の圏外にある端末装置の一部が圏内となったりする。したがって、圏外となる端末装置の数が圏内となる端末装置の数よりも多くなるように、3次元セル41,42のサイズを変化させることで、当該3次元セル41,42内に在圏する端末装置の数を減らすことができ、端末装置の通信品質を改善することができる。更に、3次元セル41,42のサイズを小さくする場合には、3次元セル41,42を形成する3Dセル形成アンテナ部111の電波強度が高まり、端末装置の通信品質が改善する。
以下、3次元セル41,42内において所定周波数帯域で通信を行う端末装置の数が規定数を超えている一部の領域(以下「ターゲット領域」という。)に絞り込むように、3次元セル41,42の位置及びサイズを変更する例について説明する。
本実施形態における3Dセル形成アンテナ部111には、指向性を有するビームを形成可能なアンテナが用いられている。例えば、複数の無指向性アンテナ(オムニアンテナ)からなるアンテナエレメントを配列したアレイアンテナを用い、各アンテナエレメントの信号位相を制御して指向性をもつビームを形成するようなものであってもよい。また、例えば、ホーンアンテナのような単体のアンテナで指向性をもつビームが形成される指向性アンテナであってもよい。また、例えば、複数の指向性アンテナからなるアンテナエレメントを配列したアレイアンテナを用い、各アンテナエレメントの信号位相を制御して指向性をもつビームを形成するようなものであってもよい。ここでは、3Dセル形成アンテナ部111として、複数の無指向性アンテナからなるアンテナエレメントが配列されたアレイアンテナを用いる例で説明する。
本情報処理例1のEPC装置115は、3Dセル形成アンテナ部111で形成されるビームを制御することにより、3次元セル41,42の位置及びサイズを変化させる。具体例としては、基地局処理部119は、EPC装置115の制御の下、3Dセル形成アンテナ部111を用いて予め定めた方向にビームを向けて送信及び受信を行うビームフォーミング機能を備えている。このビームフォーミング機能は、基地局処理部119ではなく、別途のビーム制御部を設けてもよい。ビームフォーミング機能で用いることができる複数種類のプリコーディングの候補データは、HAPS10,20の記憶部に記憶されている。
ここで、プリコーディングによるビームフォーミング機能とは、特定の方向へ送信されるビーム又は特定の方向からのビームを受信するように、3Dセル形成アンテナ部111(アレイアンテナ)の各アンテナエレメントの信号位相の組(プリコーディング)を複数種類(N個)用意しておき、その中から一つを選択してプリコーディング制御を行い、ビームを制御する機能である。本情報処理例1では、EPC装置115が、上述したトラヒック分析処理の結果に基づき、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対位置(3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対方向や相対距離など)を特定し、ビームフォーミング機能を有する基地局処理部119がそのターゲット領域の相対位置に対して最適となるプリコーディングを選択して、そのターゲット領域にビームが向くようにビームを制御する。
図8は、本情報処理例1における3Dセル形成アンテナ部111で形成される3次元セル41,42の位置及びサイズを変更するためのビームの制御の流れを示すフローチャートである。
本情報処理例1における3Dセル形成アンテナ部111のビーム制御では、まず、EPC装置115は、自己のHAPS10,20の現在位置情報を取得し、これにより自己のHAPS10,20の現在位置を特定する(S11)。また、EPC装置115は、自己のHAPS10,20の移動方向(姿勢)の情報を取得し、これにより自己のHAPS10,20の移動方向を特定する(S12)。HAPS自身の位置及び姿勢の情報は、そのHAPSに組み込んだGPS受信装置、ジャイロセンサ、加速度センサなどの出力に基づいて取得される。
続いて、EPC装置115は、上述したトラヒック分析処理の結果に基づき、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対位置(3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対方向や相対距離など)を特定する(S13)。3Dセル形成アンテナ部111とターゲット領域との距離については、HAPS10,20の現在位置と、ターゲット領域の相対位置とから算出することができる。また、3Dセル形成アンテナ部111から見たターゲット領域の方向については、HAPS10,20の移動方向から3Dセル形成アンテナ部111が向いている方向(方角)を特定したうえで、HAPS10,20の現在位置とターゲット領域の相対位置とから算出することができる。
このようにしてHAPS10,20から見たターゲット領域の方向と距離を特定したら、3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対位置が特定されるので、EPC装置115は、基地局処理部119を介して、記憶部に記憶されている複数種類のプリコーディング候補の中から、3Dセル形成アンテナ部111とターゲット領域との間の電波のやりとりに最適なプリコーディング候補を選択する(S14)。具体的には、3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対位置に基づき、3Dセル形成アンテナ部111のビームをターゲット領域に向かせるプリコーディング候補を選択する。
本情報処理例1におけるプリコーディング候補には、方向と幅が異なるビームを形成するもので構成されている。そのため、HAPS10,20から見たターゲット領域の方向に応じてビーム方向を特定し、ターゲット領域の距離に応じてビーム幅を特定し、特定したビーム方向及びビーム幅に適合するプリコーディング候補を選択する。なお、ターゲット領域の距離が長いほど広いビーム幅を選択するようにしてもよい。ターゲット領域の距離が長いほど、HAPS10,20の移動方向の僅かな変化(3Dセル形成アンテナ部111の向きの僅かな変化)で、ターゲット領域がビーム範囲から外れやすいので、ターゲット領域の距離が長いほど広いビーム幅を選択することで、より安定した無線通信を実現しやすい。逆に、ターゲット領域の距離が長いほど狭いビーム幅を選択するようにしてもよい。ビーム幅を狭くすることで、より遠いターゲット領域との間の無線通信が可能となる。
EPC装置115によりプリコーディング候補が選択されたら、そのプリコーディング候補データは基地局処理部119へ送られる。基地局処理部119は、そのプリコーディング候補データに従って3Dセル形成アンテナ部111を制御し、3Dセル形成アンテナ部111は、そのプリコーディング候補データに応じて3Dセル形成アンテナ部111を構成するアレイアンテナの各アンテナエレメントの信号位相を制御するプリコーディング制御を実施する(S15)。これにより、3Dセル形成アンテナ部111のビームはターゲット領域に向けられ、3Dセル形成アンテナ部111とターゲット領域とを介して高利得で安定した無線通信が実現され、その結果、通信トラヒックの減少を実現できる。
その後、EPC装置115、及び、基地局処理部119は、処理が終了するまで(S21のYes)、ターゲット領域の方向及び距離の変化に応じて、3Dセル形成アンテナ部111のビームをターゲット領域に向かせるプリコーディング制御を実行する(S16〜S20)。
具体的には、所定のタイミングで、まず、前記ステップS11と同様、自己のHAPS10,20の現在位置情報を取得し、これによりHAPS10,20の現在位置を特定する(S16)。また、EPC装置115は、前記ステップS12と同様、HAPS10,20の移動方向の情報を取得し、これによりHAPS10,20の移動方向を特定する(S17)。その後、EPC装置115は、前記ステップS13と同様、現在のHAPS10,20の位置及び移動方向において、HAPS10,20から見たターゲット領域の方向と距離を特定する処理を行う(S18)。そして、EPC装置115は、これにより特定される3Dセル形成アンテナ部111に対するターゲット領域の相対位置に応じて、プリコーディング候補を選択し(S19)、そのプリコーディング候補データを基地局処理部119へ送る。基地局処理部119は、そのプリコーディング候補データに従ってプリコーディング制御を実施する(S20)。
これにより、HAPS10,20の移動に伴ってターゲット領域の相対位置(方向と距離)が変化しても、これに追従して3Dセル形成アンテナ部111のビームをターゲット領域に向かせるようにすることができる。この制御を行うタイミングは、任意に設定することができるが、ターゲット領域の相対位置の変化に応じて3Dセル形成アンテナ部111のビームを精度良く追従させるには、より高い頻度に設定するのが好ましい。
本情報処理例1において、3Dセル形成アンテナ部111のビームの方向の変化は、例えば、3Dセル形成アンテナ部111を支持する支持台を駆動させ、3Dセル形成アンテナ部111が向く方向を変化させることにより、実現してもよい。
また、本情報処理例1では、次のトラヒック分析開始条件が満たされるまでの間は、ターゲット領域の絶対位置が固定され、HAPS10,20の移動に伴ってHAPS10,20に対するターゲット領域の相対位置(方向と距離)が変化するが、ターゲット領域の相対位置の変化に応じてビームが追従するように制御される。この制御は、例えば、端末装置が特定の地域に一時的に集中するような場合に有効である。
一方で、3Dセル形成アンテナ部111のビームを追従させず、HAPS10,20の移動に伴って3次元セル41,42の領域が刻々と移動するようにしてもよい。この場合、HAPS10,20の移動に伴って3次元セル41,42に在圏する端末装置が刻々と入れ替わることになるので、3次元セル41,42のトラヒックが刻々と変化する。よって、トラヒック分析開始条件を満たす時間間隔を短くし、トラヒック分析処理及びセル最適化処理を短い時間間隔で繰り返し実施することが望まれる。
仮に、トラヒック分析処理やセル最適化処理を、地上又は海上に設置されている遠隔制御装置85によって実行する構成であると、HAPS10,20と遠隔制御装置85との間の通信処理に時間を要する結果、トラヒック分析処理及びセル最適化処理を短い時間間隔で繰り返し実施することが難しい。これに対し、本実施形態のように、トラヒック分析処理やセル最適化処理を実行するEPC載置115がHAPS10,20に搭載されている構成であれば、通信処理に時間を要することがなく、トラヒック分析処理及びセル最適化処理を短い時間間隔で繰り返し実施することが可能となる。
また、本情報処理例1では、3Dセル形成アンテナ部111で単一のビームを形成する例であるが、3Dセル形成アンテナ部111で複数のビームを形成し、複数の3次元セル41,42を形成することも可能である。この場合には、複数の3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を変更することにより、複数の3次元セル41,42の全体的な端末装置の通信品質を改善するようにしてもよい。例えば、3Dセル形成アンテナ部111の複数ビームによって形成される複数の3次元セル41,42間で、接続される端末装置の数の差が少なくなるように、3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を変更する。
具体的には、上述したトラヒック分析処理において、3Dセル形成アンテナ部111によって形成される複数の3次元セル41,42の全体において、どの位置で、どの使用帯域が、どのくらいの数の端末装置によって使用されているかを分析する。そして、EPC装置115は、このトラヒック分析処理の結果に基づき、各3次元セル41,42の端末装置の接続数が均一化するように、各3次元セル41,42を形成する領域(ターゲット領域)を特定する。すなわち、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111に対する各ターゲット領域の相対位置を特定する。このようにして各ターゲット領域の相対位置を特定したら、各ターゲット領域の相対位置に対して最適となるプリコーディングを選択して、これらのターゲット領域にビームが向くようにビームを制御する。
なお、ここでは、一のHAPS10,20に搭載されている3Dセル形成アンテナ部111によって複数の3次元セル41,42を形成する例について説明したが、他のHAPS10,20と連携して、複数のHAPS10,20で複数の3次元セル41,42を形成する例でも同様である。すなわち、複数のHAPS10,20に搭載されている3Dセル形成アンテナ部111によって形成される複数の3次元セル41,42間で、接続される端末装置の数の差が少なくなるように、3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を変更してもよい。このとき、複数のHAPS10,20による連携制御は、例えば、いずれか一方のHAPS10,20に搭載されたEPC装置115が、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークを通じ、他のHAPS10,20に搭載されたEPC装置115へ制御情報を送ることにより実現することができる。なお、この連携制御は、移動通信網80のコアネットワークを経由せずに、例えば、外部通信部125を用いて複数のHAPS10,20間で直接通信するHAPS間通信や、その他の通信経路を用いて実現してもよい。
図9は、本情報処理例1において、複数のHAPS10,20で複数の3次元セル41,42を形成する場合におけるセル最適化処理の一例を示すシーケンス図である。
一のHAPS10,20に搭載されているEPC装置115が、所定のトラヒック分析開始条件が満たされてトラヒック分析処理を開始すると(S1)、自己のHAPS10,20の3次元セル41,42に在圏している端末装置からトラヒック分析用のフィードバック情報を取得する(S2,S3)。
また、一のHAPS10,20に搭載されているEPC装置115は、外部通信部125を用いたHAPS間通信により、他のHAPS10,20に搭載されているEPC装置115に対し、情報取得要求を送信する。この情報取得要求を受信した他のHAPS10,20では、当該他のHAPS10,20の3次元セル41,42に在圏している各端末装置に対して情報取得要求を送信し、各端末装置からフィードバック情報を取得する(S3’)。そして、当該他のHAPS10,20のEPC装置115は、取得した各端末装置のフィードバック情報を、外部通信部125を用いたHAPS間通信により、当該一のHAPS10,20へ送信する。
このようにして、一のHAPS10,20のEPC装置115は、自己及び他のHAPS10,20によって形成される複数の3次元セル41,42の全体にわたる各端末装置のフィードバック情報を取得する。その後、当該一のHAPS10,20のEPC装置115は、これらの3次元セル41,42のトラヒックを分析するトラヒック分析処理を行う(S4)。
トラヒック分析処理を終えたEPC装置115は、次に、所定のセル最適化実行条件を満たす場合には、セル最適化処理を実行して(S5,S5’)、複数の3次元セル41,42内に在圏する端末装置の通信品質を改善させる。セル最適化処理は、3次元セル41,42内に在圏する端末装置の通信品質が改善されるように、各3次元セル41,42の位置及びサイズの少なくとも一方を変化させるべく、各種の通信パラメータを変更する(S6,S6’)。
具体的には、当該一のHAPS10,20のEPC装置115は、トラヒック分析処理の結果に基づき、各3次元セル41,42の端末装置の接続数が均一化するように、各3次元セル41,42を形成する領域(ターゲット領域)を特定する。すなわち、それぞれのHAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111に対する各ターゲット領域の相対位置を特定する。このようにして各ターゲット領域の相対位置を特定したら、当該一のHAPS10,20のEPC装置115は、自己のHAPS10,20については、対応するターゲット領域の相対位置に対して最適となるプリコーディングを選択して、このターゲット領域にビームが向くようにビームを制御するセル最適化処理及び通信パラメータの変更を行う(S5,S6)。
一方、当該一のHAPS10,20のEPC装置115は、他のHAPS10,20に対応するターゲット領域の相対位置を含むセル最適化情報を、外部通信部125を用いたHAPS間通信により、他のHAPS10,20に搭載されているEPC装置115に対して送信する。このセル最適化情報を受信した当該他のHAPS10,20のEPC装置115は、そのセル最適化情報に含まれるターゲット領域の相対位置に対して最適となるプリコーディングを選択して、このターゲット領域にビームが向くようにビームを制御するセル最適化処理及び通信パラメータの変更を行う(S5’,S6’)。
〔情報処理例2〕
次に、本実施形態におけるEPC装置115で行う情報処理の他の例(以下、本例を「情報処理例2」という。)について説明する。
本情報処理例2は、3次元セル41,42内に在圏する複数の端末装置間で通信されるデータを、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ送信することなく、当該複数の端末装置間のデータ通信を実現するための通信処理である。このような処理により、3次元セル41,42内に在圏する複数の端末装置間のデータ通信を実現するにあたり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済み、HAPS10,20と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用を可能にする。
図10は、本情報処理例2における端末装置の通信情報の制御の流れを示すフローチャートである。
HAPS10,20は、3Dセル形成アンテナ部111により、3次元セル41,42に在圏する端末装置から無線信号による通信情報を受信すると(S31)、当該HAPS10,20のEPC装置115は、その通信情報の送信先端末装置が同じ3次元セル41,42内(自セル内)に在圏する端末装置であるか否かを判断する(S32)。EPC装置115は、送信先端末装置が自セル内の端末装置ではないと判断されたら(S32のNo)、基地局処理部119を制御して、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワーク(地上の通信網)へ通信情報を送信する(S33)。
一方、EPC装置115は、送信先端末装置が自セル内の端末装置であると判断した場合(S32のYes)、基地局処理部119を制御して、3Dセル形成アンテナ部111により当該3次元セル41,42内に在圏する送信先端末装置との通信を確立する。そして、3Dセル形成アンテナ部111から送信先端末装置へ通信情報を送信する(S34)。
本情報処理例2によれば、同じ3次元セル41,42内に在圏する複数の端末装置間のデータ通信を実現するにあたり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済み、HAPS10,20と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用が可能になる。
なお、EPC装置115は、送信先端末装置が自セル内ではないが、HAPS間通信等によって通信可能な他のHAPS10,20の3次元セル41,42内に在圏する場合には、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ通信情報を送信せずに、外部通信部125等からHAPS間通信等によって他のHAPS10,20へ通信情報を送信するように制御してもよい。この場合も、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済む。
〔情報処理例3〕
次に、本実施形態におけるEPC装置115で行う情報処理の更に他の例(以下、本例を「情報処理例3」という。)について説明する。
3次元セル41,42内に在圏する端末装置からは、IoT用通信によってIoT情報が送信され、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111によって受信される。HAPS10,20で受信された端末装置からのIoT情報は、通常は、そのまま、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへと送信され、IoT情報を処理する装置に受信される。しかしながら、近年、端末装置から送信されるIoT情報が増大し、また、IoT情報を送信する端末装置の数も増大しており、移動通信網80のコアネットワークを流れるIoT情報のデータ量が増大して、コアネットワークの通信負荷を増大させている。
本情報処理例3は、端末装置から受信したIoT情報のデータ量を削減するデータ量削減処理である。このような処理を、HAPS10,20に搭載されているEPC装置115によって実現することで、端末装置から受信したIoT情報を、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ送信するにあたり、送信するデータ量を少なくすることができる。よって、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を軽減することができる。
図11は、本情報処理例3におけるIoT情報の制御の流れを示すシーケンス図である。
本情報処理例3において、3次元セル41,42内に在圏する各端末装置から送信されたIoT情報は、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111によって受信され、HAPS10,20のEPC装置115の制御の下、HAPS10,20の記憶部に一時的に記憶される(S41)。その後、所定のIoT情報送信条件が満たされると、EPC装置115は、まず、記憶部に蓄積されたIoT情報についてのデータ量削減処理を実行する(S42)。IoT情報送信条件は、例えば、あらかじめ設定された日時や所定の時間間隔等により分析開始タイミングが到来したという条件、記憶部に蓄積されたIoT情報のデータ量が規定量を超えたという条件、移動通信網80のコアネットワーク側に設置された遠隔制御装置85等の外部装置から分析開始指示を受けたという条件など、任意に設定することができる。
IoT情報のデータ量削減処理は、例えば、所定の判断プログラムに従い、記憶部に記憶されたIoT情報に対し、不必要なIoT情報を抽出して削除したり、複数のIoT情報を集約したりする処理である。このようなデータ量削減処理を終えた後、EPC装置115は、処理後のIoT情報を、フィード用アンテナ部113からフィーダ局70を介して移動通信網80のコアネットワークへ送信させる。
〔情報処理例4〕
次に、本実施形態におけるEPC装置115で行う情報処理の更に他の例(以下、本例を「情報処理例4」という。)について説明する。
本情報処理例4は、3次元セル41,42内に在圏する端末装置を搭載したドローン60等、他のHAPSなどの他の飛行体における搭載機器を制御するための処理である。この処理は、例えば、他の飛行体の飛行移動を制御する制御機器や、他の飛行体に搭載されるカメラ等の撮像機器、他の飛行体に搭載される通信機器などを制御するための処理が挙げられる。
例えば、3次元セル41,42内に在圏する端末装置を搭載した1又は2以上のドローン60の飛行移動を制御する場合、ドローン60に搭載された端末装置から、当該ドローン60に搭載されているGPS位置情報等の現在位置情報を、HAPS10,20の3Dセル形成アンテナ部111により受信する。HAPS10,20のEPC装置115は、受信したドローン60の現在位置情報と、HAPS10,20の記憶部に予め記憶されている位置制御情報(例えば、飛行スケジュール情報)とから、当該ドローン60に対する飛行移動の制御情報を作成する。そして、作成した制御情報は、EPC装置115の制御の下、3Dセル形成アンテナ部111から当該ドローン60の端末装置へ送信される。これにより、ドローン60は、受信した制御情報に基づいて飛行移動が制御され、飛行スケジュール情報等に従った飛行移動を行うことができる。
通常、ドローン60の飛行移動をドローン60の外部装置によって制御する場合、移動通信網80のコアネットワーク側に設置されたグランドコントロールシステムによって制御される。そのため、ドローン60上の端末装置とグランドコントロールシステムとの間の通信(ドローン60の現在位置情報、ドローン60の飛行移動を制御するための制御情報などの通信)に、移動通信網80のコアネットワークが使用される。本情報処理例4によれば、いわゆるグランドコントロールシステムの機能がHAPS10,20のEPC装置115に備わっているため、ドローン60の飛行移動の制御にあたり、移動通信網80のコアネットワークへの通信が不要となり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済み、HAPS10,20と地上側又は海上側の通信網との間のフィーダリンクに用いる電波資源の有効活用が可能になる。
また、例えば、3次元セル41,42内に在圏する端末装置を搭載した1又は2以上のドローン60に搭載されているカメラ等の撮像機器を制御する場合も、同様である。すなわち、本情報処理例4によれば、ドローン60に搭載されているカメラ等の撮像機器を制御する機能がHAPS10,20のEPC装置115に備わっているため、ドローン60上の撮像機器の制御にあたり、移動通信網80のコアネットワークへの通信が不要となり、移動通信網80のコアネットワークの通信負荷を高めずに済む。
なお、本明細書で説明された処理工程、並びに、HAPS10,20等の飛行体に搭載される各種機器等、フィーダ局、遠隔制御装置、端末装置(ユーザ装置、移動局、通信端末)、基地局装置などの構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、中継通信局、フィーダ局、基地局装置、中継通信局装置、端末装置(ユーザ装置、移動局、通信端末)、遠隔制御装置、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において前記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、前記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された前記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 HAPS(ソーラープレーンタイプ)
20 HAPS(飛行船タイプ)
70 フィーダ局
72 人工衛星
75 HAPS制御用通信局
80 移動通信網
85 遠隔制御装置
110,210 中継通信局
111 3次元(3D)セル形成アンテナ部
112 送受信部
113 フィード用アンテナ部
114 送受信部
115 EPC装置
116 監視制御部
117 電源部
118 モデム部
119 基地局処理部
120 制御用アンテナ部
121 送受信部

Claims (11)

  1. 通信中継装置であって、
    飛行体に搭載され、端末装置と通信網との間の通信を中継する中継通信局と、
    前記中継通信局が前記端末装置から受信したデータ及び前記端末装置に送信するデータの少なくとも一方のデータを用いる情報処理を行う情報処理部と、を有することを特徴とする通信中継装置。
  2. 請求項1に記載の通信中継装置において、
    前記中継通信局は、移動通信の基地局又はレピータであり、
    前記情報処理装置は、移動通信のコアネットワーク装置であることを特徴とする通信中継装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通信中継装置において、
    前記情報処理は、前記中継通信局によって形成されるセルにおいて前記端末装置との間で送受信されるデータに基づいて前記セルのトラヒックを分析し、前記セルを最適化するセル最適化処理を含むことを特徴とする通信中継装置。
  4. 請求項3に記載の通信中継装置において、
    前記セル最適化処理は、前記中継通信局を制御して前記セルの位置及びサイズの少なくとも一方を調節するセル調節処理を含むことを特徴とする通信中継装置。
  5. 請求項4に記載の通信中継装置において、
    前記セル調節処理は、当該通信中継装置の前記中継通信局によって形成される複数のセル間、又は、当該通信中継装置の前記中継通信局によって形成されるセルと他の飛行体に搭載される別の中継通信局によって形成されるセルとの間で、各セルに接続される端末装置の数の差が少なくなるように、前記セルの位置及びサイズの少なくとも一方を変更することを特徴とする通信中継装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信中継装置において、
    前記情報処理は、前記中継通信局が無線通信を行う複数の端末装置間で送受信されるデータを前記通信網へ送信することなく該複数の端末装置間で送受信するための処理を含むことを特徴とする通信中継装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信中継装置において、
    前記情報処理は、前記中継通信局が前記端末装置から受信して前記通信網側に送信するデータのデータ量を削減するデータ量削減処理を含むことを特徴とする通信中継装置。
  8. 請求項7に記載の通信中継装置において、
    前記データ量削減処理は、前記中継通信局が前記端末装置からIoT(Internet of Things)用通信によって受信したIoTデータのデータ量を削減することを特徴とする通信中継装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信中継装置において、
    前記情報処理は、前記端末装置を搭載した他の飛行体を制御するための処理を含むことを特徴とする通信中継装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の通信中継装置において、
    他の飛行体に搭載される別の通信中継装置から無線通信によりデータを受信する受信部を有し、
    前記情報処理部は、前記受信部が受信したデータも用いて前記情報処理を行うことを特徴とする通信中継装置。
  11. 請求項10に記載の通信中継装置において、
    前記情報処理部の処理結果を前記別の通信中継装置へ送信する送信部を有することを特徴とする通信中継装置。
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