JP2019212732A - 送風機速度制御用抵抗器 - Google Patents

送風機速度制御用抵抗器 Download PDF

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洋子 川嶋
斉藤 孝
Takashi Saito
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Abstract

【課題】主に、放熱板の製造を容易化すると共に、端子部間の短絡を有効に防止し得るようにする。【解決手段】平面抵抗体12の両面を、一対の絶縁板13A,13Bを介して、一対の放熱板14A,14Bで挟着することにより積層体15が構成され、積層体15が一辺部16aにて取付部材17の取付面17aに立設状態で取付けられると共に、平面抵抗体12の一辺部16aには、平面抵抗体12から取付部材17へ向けて延びる端子部21〜24が設けられている送風機速度制御用抵抗器11に関する。放熱板14A,14Bの一辺部16aに、取付部材17の取付面17aに沿って直線状に延びる切欠部31が設けられる。切欠部31の内側に、端子部21〜24が間隔L1〜L3を有して複数設置される。【選択図】図5

Description

この発明は、送風機速度制御用抵抗器に関するものである。
自動車などの車両には、空調装置が設けられており、空調装置には空調用空気を送給するための送風機が備えられている。送風機は、ブロワファンとブロワモータとを有している。そして、ブロワモータには、ブロワモータの回転速度を調節したり変更したりするための速度調節器として、抵抗器(送風機速度制御用抵抗器)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の送風機速度制御用抵抗器は、平面抵抗体の両面を、一対の絶縁板を介して、一対の放熱板で挟着して成る積層体を有している。そして、積層体は、その一辺部が、取付部材の取付面に対して立設状態で取付けられている。平面抵抗体の一辺部には、平面抵抗体から取付部材へ向けて延びる端子部が取付けられている。
特開2009−218471号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された送風機速度制御用抵抗器には、以下のような問題があった。
即ち、放熱板の一辺部における、端子部を取付ける部分が複雑な形状になっていたため、放熱板の製造が難しかった。また、異常発熱時に回路を遮断するための温度ヒューズが備えられるが、温度ヒューズが溶断した時に、溶けたハンダの塊が端子部の間へ入り込むと、端子部間に短絡が起こるという問題があった。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
平面抵抗体の両面を、一対の絶縁板を介して、一対の放熱板で挟着することにより積層体が構成され、該積層体が一辺部にて取付部材の取付面に立設状態で取付けられると共に、前記平面抵抗体の前記一辺部には、前記平面抵抗体から前記取付部材へ向けて延びる端子部が設けられている送風機速度制御用抵抗器において、
前記放熱板の前記一辺部に、前記取付部材の前記取付面に沿って直線状に延びる切欠部が設けられ、
該切欠部の内側に、前記端子部が間隔を有して複数設置されたことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、放熱板の製造を容易化すると共に、端子部間の短絡を有効に防止することができる。
本実施の形態にかかる送風機速度制御用抵抗器が設けられる送風機の斜視図である。 図1の送風機の縦断面図である。 図1の送風機速度制御用抵抗器の全体斜視図である。 図3を反対側から見た送風機速度制御用抵抗器の全体斜視図である。 送風機速度制御用抵抗器の分解斜視図である。 送風機速度制御用抵抗器に設けられる平面抵抗体の抵抗部の構成図である。 延長部を有する絶縁板を示す送風機速度制御用抵抗器の正面図である。 送風機速度制御用抵抗器の側面図である。 温度ヒューズおよびバネ板を示す図3の部分拡大斜視図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1、図2に示すように、自動車などの車両には、空調装置1が設けられている。空調装置1には空調用空気2を送給するための送風機3が備えられている。送風機3は、ブロワファン4とブロワモータ5とを有している。ブロワファン4はハウジング6内に収容されている。
ここで、ブロワファン4は、ブロワモータ5の出力軸に取付けられる。ブロワファン4はほぼ円筒状に構成される。ハウジング6のブロワファン4を収容する部分は、ブロワファン4よりも一回り程度大きな円筒状とされている。
ハウジング6はブロワモータ5と反対側の部分に、空調用空気2の吸入部7を有している。吸入部7は、外気取入口7aと内気循環口7bとを有しており、外気取入口7aと内気循環口7bとはモード切替ドア8によって切替えられるようになっている。また、ハウジング6は外周位置に空調用空気2の吐出口9を有している。吐出口9は、円筒状のハウジング6からほぼ接線方向へ延びるものとされる。但し、送風機3の構造は、上記に限るものではない。
そして、ブロワモータ5には、ブロワモータ5の回転速度を調節したり変更したりするための速度調節器として、抵抗器(送風機速度制御用抵抗器11)が用いられている。送風機速度制御用抵抗器11は、吐出口9に設けた穴部9aに取付けられる。
図3〜図5(主に、図5の分解斜視図を参照)に示すように、送風機速度制御用抵抗器11は、平面抵抗体12の両面を、一対の絶縁板13A,13Bを介して、一対の放熱板14A,14Bで挟着して成る積層体15を有している。積層体15は、一辺部16a(図中下辺部)にて取付部材17の取付面17aに立設状態で取付けられている。平面抵抗体12の一辺部16aには、平面抵抗体12から取付部材17へ向けて延びる端子部21〜24が設けられている。
ここで、送風機速度制御用抵抗器11は、送風機3のブロワモータ5やブロワファン4の回転速度を制御するための回路部品のことであり、例えば、マニュアルエアコンなどに用いられる。送風機速度制御用抵抗器11を用いることによって、例えば、空調装置1の風量を大・中・小の3段階に切り替えることができる。
平面抵抗体12は、平面状に形成された抵抗体のことであり、導電性材料で構成されている。平面抵抗体12は、ブロワモータ5に印加される電圧を適正に下げるための抵抗として使用される。図6に示すように、平面抵抗体12は、互いに抵抗値が同じまたは異なる複数の抵抗部12A〜12Cを有している。抵抗部12A〜12Cは、ジグザグ形状や渦巻形状などをした抵抗線または抵抗箔などで形成される。
この実施例では、平面抵抗体12に、太さや長さの異なる3つの抵抗部12A〜12Cが設けられている。3つの抵抗部12A〜12Cは、一端側に互いに独立された3つの独立接点部12a〜12cを有し、他端側に互いに接続された1つの共通接点部12dを有している。3つの抵抗部12A〜12Cは、平面抵抗体12の各部の温度が均等化されるように、最も発熱量の高い抵抗部12Bを平面抵抗体12のほぼ中央の位置(図中上下方向及び左右方向の中央部)に配置している。
より具体的には、平面抵抗体12は、ブロワモータ5と電源とを結ぶ回路の途中に接続され、風量切替手段によって電流を流す抵抗部12A〜12Cを切替えることで、ブロワモータ5の回転速度を変更して風量を調整するようにしている。例えば、風量切替手段は、独立接点部12bと共通接点部12dとの間(の抵抗部12B)に電流を流す第一の経路と、独立接点部12bと共通接点部12dと独立接点部12aとの間(の抵抗部12Bおよび抵抗部12A)に電流を流す第二の経路と、独立接点部12bと共通接点部12dと独立接点部12cとの間(の抵抗部12Bおよび抵抗部12C)に電流を流す第三の経路とを切替え得るようになっている。この場合、第一の経路が(抵抗値:小により)風量=大、第二の経路が(合計の抵抗値:中により)風量=中、第三の経路が(合計の抵抗値:大により)風量=小などとなる。但し、抵抗部12A〜12Cの構成や、抵抗部12A〜12Cに対する電流の経路については、上記に限るものではない。
図5に戻って、平面抵抗体12、絶縁板13A,13B、放熱板14A,14B、積層体15の面は、それぞれ互いにほぼ直交する4つの辺部16a〜16dを有するほぼ矩形状をしている。平面抵抗体12の片面には、絶縁板13A、放熱板14Aが順に当接配置され、平面抵抗体12の他面には、絶縁板13B、放熱板14Bが順に当接配置されて、積層体15を構成している。
絶縁板13A,13Bは、平面抵抗体12と放熱板14A,14Bとを絶縁するためのものであり、絶縁材で構成されている。絶縁板13A,13Bは、平面抵抗体12とほぼ同じかそれよりも若干大きい形状とされる。
放熱板14A,14Bは、平面抵抗体12の発熱を逃がす(放熱する)ためのものであり、熱伝導率の高い材料で構成されている。放熱板14A,14Bは、絶縁板13A,13Bおよび平面抵抗体12とほぼ同じかそれよりも若干大きい形状とされる。
また、放熱板14A,14Bは、平面抵抗体12や絶縁板13A,13Bを挟着した状態で積層体15を一体化する機能を有している。そのために、一対の放熱板14A,14Bには、互いに固定可能な固定部18(図3)が設けられている。固定部18は、一方の放熱板14Aに設けた孔部18aと、他方の放熱板14Bに設けた爪部18bとで構成されたカシメ部などとすることができる。孔部18aへ爪部18bを通して爪部18bを曲げる(カシメる)ことによって、平面抵抗体12や絶縁板13A,13Bや放熱板14A,14Bは、一体化されて積層体15となる。この際、積層体15を構成する他の部材、即ち、平面抵抗体12や絶縁板13A,13Bにも、必要に応じて、爪部18bを通すための孔部や切欠部などを設けるようにする。
固定部18は、積層体15の一辺部16a以外の三辺部16b〜16dに対してそれぞれ二箇所ずつ設けられている。各辺部16a〜16dの二箇所のカシメ部は、積層体15に無用の隙間が生じないようにほぼ等しい間隔を有して設置するのが好ましい。なお、固定部18は、一対の放熱板14A,14B間に互いに連通する孔部18a,18aを設けて、孔部18a,18a間にリベットなどの別のカシメ部材を取付けるようにしても良い。
更に、放熱板14A,14Bは、積層体15を取付部材17に取付ける機能を有している。そのために、放熱板14A,14Bの一辺部16aには、取付部材17へ挿入固定可能な一対の挿入脚部19が設けられている。挿入脚部19は、放熱板14A,14Bから取付部材17へ向けて一体に延ばされる。挿入脚部19の先端部には、面方向の外方へ延びる支持部19aが設けられている。支持部19aの先端部には、取付部材17へ挿入した状態で面外方向へ折曲げることで取付部材17に係止・固定可能な固定用爪部19bが設けられている。固定用爪部19bは、互いに異なる方向へ曲げられるように二股状などに形成されている。更に、支持部19aの内側部分には、積層体15の面外方向への倒れを防止するための面外曲部19c(または、倒れ防止用リブ)が挿入脚部19と面直に設けられている。面外曲部19cは、放熱板14Aと放熱板14Bとで互いに反対向き(積層体15の厚み方向の外方)に曲げられている。
積層体15は、平面抵抗体12と一対の絶縁板13A,13Bと一対の放熱板14A,14Bとを積層して一体化したものであり、送風機3のハウジング6における吐出口9に設けた穴部9aを通して吐出口9の外側から吐出口9の内側へ挿入配置することで、吐出口9を流れる空調用空気2によって冷却される(図2)。積層体15は、吐出口9を流れる空調用空気2の流動方向に沿って延びるような向きに配設される。
一辺部16aは、積層体15およびその構成部品の辺部16a〜16dのうち、取付部材17の取付面17aに最も近い辺である。一辺部16aは、取付部材17の取付面17aとほぼ平行に形成される。一辺部16aは、図では下辺部となっている。
取付部材17は、積層体15を保持する部材であり、積層体15を吐出口9の内部へ挿入配置した状態で、吐出口9の穴部9aに外側から取付けられる部材である。
取付部材17の取付面17aは、吐出口9の穴部9aを塞いで穴部9aからの空気漏れを防止するための面とされており、穴部9aとほぼ同じ形状(例えば、平面視ほぼ矩形状)とされている。
取付面17aの周囲には、吐出口9の外面に当接可能なフランジ部17bを介して雄コネクタ部17cが設けられている。雄コネクタ部17cは、回路に設けられた雌コネクタを結合できるようにするために、筒枠状とされている。フランジ部17bや雄コネクタ部17cには、吐出口9にネジ固定するためのネジ孔17dを有する取付片17eが突設されている。フランジ部17bと雄コネクタ部17cとの間には、適宜、補強リブなどを設けることができる。
そして、取付部材17の取付面17aには、挿入脚部19の先端部に設けられた支持部19aや固定用爪部19bや面外曲部19cを挿入固定するための複数の第一の取付孔17fと、端子部21〜24をそれぞれ貫通配置するための複数の第二の取付孔17gとが設けられている。取付面17aに対し、挿入脚部19は、ほぼ面直な状態で第一の取付孔17fへ挿入される。また、取付面17aに対し、端子部21〜24は、ほぼ面直な状態での第二の取付孔17gへ挿入される。
端子部21〜24は、平面抵抗体12から取付部材17の雄コネクタ部17cへ向けて延びる短冊状をした導電性材料である。端子部21〜24は、平面抵抗体12と平行な面を有し、一端部が平面抵抗体12の独立接点部12a〜12cや共通接点部12dに接続され、他端部が第二の取付孔17gを通して雄コネクタ部17cの内部へ突出されて、雌コネクタに対する接点となる。端子部21〜24の中間部には、取付部材17に折曲固定するための爪部25が適宜設けられている。
以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
(1)図7(図8)に示すように、放熱板14A,14Bの一辺部16aに、取付部材17の取付面17aに沿って直線状に延びる切欠部31が設けられる。
そして、切欠部31の内側に、端子部21〜24が間隔L1〜L3を有して複数設置される。
ここで、切欠部31は、放熱板14A,14Bの一辺部16aの中央部分に、一辺部16aのほぼ全域に亘る大きさで一箇所設けられている。切欠部31は、取付面17aと平行に設けられる。放熱板14A,14Bの切欠部31を設けた残りの部分(一辺部16aの両端部)には、上記した挿入脚部19が設けられる。
切欠部31は、端子部21〜24の一端側(例えば、図中上端側)を平面抵抗体12(の独立接点部12a〜12cや共通接点部12dなど、図6参照)に溶接するための溶接装置の溶接治具を挿入可能なスペースを確保可能な大きさとなるように、取付面17aからほぼ10mm程度の切欠量Dで切欠かれる。
端子部21〜24は、抵抗部12A〜12Cの数に応じて複数設けられる。複数の端子部21〜24は、(一箇所のみ形成された)切欠部31の内側に並んだ状態で設置される。この実施例の場合、端子部21〜24は4本設けられている。4本の端子部21〜24は、一端側を3つの独立接点部12a〜12cと1つの共通接点部12dとに対してそれぞれ取付けられる。3つの独立接点部12a〜12cおよび1つの共通接点部12dは、切欠部31内の位置で端子部21〜24と溶接できるように、切欠部31の内側にほぼ均等に並べて設置するのが好ましい。但し、詳しくは後述するが、1つの独立接点部12bについては、切欠部31の外側(図中上側)に設けられているため、端子部22は切欠部31の位置にて間接的に溶接されることになる。
端子部21〜24の間隔L1〜L3は、隣接する端子部21〜24間の、一辺部16aに沿った方向のスペースのことである。切欠部31の両側に位置する端子部21,24は、挿入脚部19に対して所要の間隔を有して設けられる。端子部21〜24間の間隔L1〜L3や端子部21,24と挿入脚部19との間の間隔は、少なくとも、溶接治具による溶接作業に必要な大きさとされる。これらの間隔L1〜L3などは、互いに均等にしても良いし、不均等にしても良い。
なお、端子部21〜24の少なくとも1つは、平面抵抗体12の独立接点部12a〜12cや共通接点部12dに対し、図9に示すように、温度ヒューズ34およびバネ板35を介して(間接的に)取付けられても良い。
温度ヒューズ34とバネ板35は、例えば、3つの独立接点部12a〜12cのうちの1つ(例えば、真ん中の独立接点部12b)に対して取付けられる。
温度ヒューズ34は、異常発熱時に回路を遮断するためのものである。温度ヒューズ34は、所要の温度で溶融されるハンダによって構成されている。
バネ板35は、温度ヒューズ34の溶けたハンダの塊が端子部21〜24の間(特に、端子部21と端子部22との間や、端子部22と端子部23との間)へ入り込まないように、ハンダの塊を遠くへ弾き飛ばすためのもの(導電性を有する板バネ)である。ハンダの塊は、概ね直径2mm〜3mm程度の大きさになる。
バネ板35は、独立接点部12bと端子部22との間を結ぶように(図中上下方向に)延びる短冊状とされる。バネ板35は、弾性力を蓄積可能なバネ部35aと、バネ部35aに蓄積した弾性力によってハンダの塊を弾き飛ばすアーム部35bとを有している。バネ部35aは側面視ほぼ半円弧状をして端子部21〜24の側に位置され、アーム部35bは独立接点部12a〜12cの側に位置される。
そして、独立接点部12bに温度ヒューズ34を介してアーム部35bの先端が取付けられた状態で積層体15を形成し、積層体15を取付部材17に取付けた後で、バネ板35のバネ部35a側の端部を、切欠部31内の位置で、他の独立接点部12a,12cや共通接点部12dと共に、端子部21〜24に溶接する。この際、バネ板35に弾性力が蓄積されるように、バネ板35は撓められた状態で溶接固定される。
この際、ハンダの塊をより遠くへ弾き飛ばすためには、バネ板35のアーム部35bを長くし、また、バネ部35aに多くの弾性力を蓄積できるようにすることが有利である。そこで、最も発熱量の高い中央の抵抗部12Bの独立接点部12bを平面抵抗体12の(図中上下方向および左右方向の)ほぼ中心に配置することで、バネ板35のアーム部35bを十分に長くできるようにしている。
また、アーム部35bを長くすることで、バネ部35aやアーム部35bを使って多くの弾性力を蓄積できるようにしている。平面抵抗体12のほぼ中心となる独立接点部12bの位置には、絶縁板13Aや放熱板14Aに、温度ヒューズ34およびアーム部35bの先端を通すための開口部36を設けるようにする。
(2)図7に示すように、絶縁板13A,13Bの一辺部16aは、放熱板14A,14Bの一辺部16aに設けた切欠部31よりも取付部材17の取付面17a側へ延びる延長部41を有しても良い。
ここで、絶縁板13A,13Bの一辺部16aは、絶縁板13A,13Bの切欠部31側の部分のことである。
延長部41は、切欠部31の位置から取付面17aへ向かって切欠部31の切欠量Dのほぼ半分程度の長さ(1/2D)まで延ばされる。延長部41は、切欠部31の内側の全域に亘ってほぼ均一な長さで延びるようにするのが好ましい。
絶縁板13A,13Bの一辺部16aに延長部41を設けた場合、平面抵抗体12の一辺部16aにも、絶縁板13A,13Bの延長部41の先端位置まで延びる部分を設けるようにする。平面抵抗体12の延長部41の先端位置まで延びる部分は、延長部41と同様の延長部としても良いし、または、独立接点部12a〜12cや共通接点部12dのみを部分的に延ばすようにしても良い。
(3)絶縁板13A,13Bの延長部41は、端子部21〜24の取付位置に、端子部21〜24との干渉を防止可能な切込部51を有しても良い。
ここで、切込部51は、端子部21〜24の一端側と干渉する部分に設けられる。切込部51は、端子部21〜24の一端側に掛からない最小限の大きさとするために、端子部21〜24の一端側の部分の輪郭に沿って、端子部21〜24の一端側とほぼ同じ形状で、同じ大きさかそれよりも若干大きくなるように形成するのが好ましい。
なお、取付面17aには端子部21〜24の間(特に、端子部21と端子部22との間、端子部22と端子部23との間)を仕切る仕切部61が適宜設けられる。
また、取付面17aには、第一の取付孔17fおよび第二の取付孔17gをシールするシール材71が設けられる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
自動車などの車両に設けられた空調装置1では、送風機3は、ブロワモータ5を駆動してブロワファン4を回転することによって、吸入部7から空調用空気2を吸入して吐出口9へ吐出させるようになっている。
この際、吸入部7に設けられたモード切替ドア8によって、外気取入口7aと内気循環口7bとを切替えることで、外気取入モードと内気循環モードとが切り替えられる。
ブロワモータ5及びブロワファン4の回転速度は、送風機速度制御用抵抗器11によって切替えられるようになっている。送風機速度制御用抵抗器11は、平面抵抗体12、絶縁板13A,13B、放熱板14A,14Bから成る積層体15が吐出口9の内部に配設されて、吐出口9から吐出される空調用空気2によって放熱・冷却されるようになっている。
送風機速度制御用抵抗器11は、一体化された積層体15(の挿入脚部19)を、端子部21〜24が取付けられた取付部材17(の第一の取付孔17f)へ挿入して、平面抵抗体12の独立接点部12a〜12cや共通接点部12dに、端子部21〜24の一端部を、切欠部31の内側にて、直接または温度ヒューズ34及びバネ板35などを介して間接的に溶接することによって製造される。
そして、送風機速度制御用抵抗器11や、ブロワモータ5に電力を供給する回路の途中に温度ヒューズ34を設けることにより、異常発熱時に回路を遮断することができ、異常発熱の熱で周辺部品が損傷するのを防止できる。異常発熱は、例えば、ブロワモータ5がモータロックを起こした時(例えば、回転軸が固着して回転できなくなった時)などに生じ得る。異常発熱によって溶けた温度ヒューズ34のハンダの塊は、バネ板35のアーム部35bによって遠くへ弾き飛ばされるようになっている。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)放熱板14A,14Bの一辺部16aに取付部材17の取付面17aに沿って直線状に延びる切欠部31を設けた。これにより、放熱板14A,14Bの一辺部16aが細かい凹凸部などのない単純な形状になるので、放熱板14A,14Bを製造し易くすることができる。そして、直線状に延びる切欠部31は、その内側に平面抵抗体12から取付部材17へ向けて延びる端子部21〜24を整然と並んだ状態で複数設置できる。
また、上記により、異常発熱時に回路を遮断(してブロワモータ5を駆動停止)するための温度ヒューズ34が、送風機速度制御用抵抗器11またはその周辺部分(に位置する回路の途中)に設けられている場合に、温度ヒューズ34が溶断して、溶けたハンダの塊が(アーム部35bによってうまく弾き飛ばされずに)隣接する端子部21〜24の間へ飛び込む(入り込む)ようなことが起こったとしても、切欠部31は取付部材17の取付面17aに沿った単純な形状となっているため、切欠部31には溶けたハンダの塊が挟まって留まり易いような細かい凹凸部分が存在していないことから、端子部21〜24間の短絡を起こり難くできる。これらにより、放熱板14A,14Bの形状の最適化を図ることができる。
(効果2)絶縁板13A,13Bの一辺部16aに、放熱板14A,14Bの切欠部31よりも長く延びる延長部41を設けても良い。これにより、上記したように、端子部21〜24に設けた温度ヒューズ34が溶断して、溶けたハンダの塊が切欠部31の内側へ向かって隣接する端子部21〜24や端子部21〜24などの間へ入り込もうとした場合でも、絶縁板13A,13Bに設けた延長部41が、ガードとなって溶けたハンダの塊の(端子部21〜24の間への)侵入を防ぐことで、端子部21〜24間の短絡を起こり難くできる。これにより、絶縁板13A,13Bの形状の最適化を図ることができる。
(効果3)絶縁板13A,13Bの延長部41の端子部21〜24の取付位置に端子部21〜24との干渉を防止可能な大きさの切込部51を設けても良い・これにより、絶縁板13A,13Bの延長部41から端子部21〜24の平面抵抗体12への取付けの邪魔になる部分がなくなるので、平面抵抗体12に対して端子部21〜24を支障なく溶接固定することができる。この際、切込部51を端子部21〜24の溶接に必要な(最小限の)大きさを有する局所的なものとすることにより、延長部41は切込部51があっても溶けたハンダの塊の侵入を防止するガード機能を維持できるので、端子部21〜24間の短絡を起こり難くできる。これにより、絶縁板13A,13Bの形状の更なる最適化を図ることができる。
11 送風機速度制御用抵抗器
12 平面抵抗体
13A 絶縁板
13B 絶縁板
14A 放熱板
14B 放熱板
15 積層体
16a 一辺部
17 取付部材
17a 取付面
21 端子部
22 端子部
23 端子部
24 端子部
31 切欠部
41 延長部
51 切込部
L1〜L3 間隔

Claims (3)

  1. 平面抵抗体の両面を、一対の絶縁板を介して、一対の放熱板で挟着することにより積層体が構成され、該積層体が一辺部にて取付部材の取付面に立設状態で取付けられると共に、前記平面抵抗体の前記一辺部には、前記平面抵抗体から前記取付部材へ向けて延びる端子部が設けられている送風機速度制御用抵抗器において、
    前記放熱板の前記一辺部に、前記取付部材の前記取付面に沿って直線状に延びる切欠部が設けられ、
    該切欠部の内側に、前記端子部が間隔を有して複数設置されたことを特徴とする送風機速度制御用抵抗器。
  2. 請求項1に記載の送風機速度制御用抵抗器であって、
    前記絶縁板の前記一辺部は、前記放熱板の前記一辺部に設けた前記切欠部よりも前記取付部材の前記取付面側へ延びる延長部を有することを特徴とする送風機速度制御用抵抗器。
  3. 請求項2に記載の送風機速度制御用抵抗器であって、
    前記絶縁板の延長部は、前記端子部の取付位置に、端子部との干渉を防止可能な切込部を有することを特徴とする送風機速度制御用抵抗器。
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