JP2019210408A - ゴム組成物及びタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】低発熱性、耐摩耗性及び加工性に優れたゴム組成物を提供する。【解決手段】ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、充填材と、下記式(III)で表される化合物と、それぞれ金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩と、を含むことを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及びタイヤに関する。
昨今、自動車の低燃費化に対する要求が強くなっており、転がり抵抗の小さいタイヤが求められている。そのため、タイヤのトレッド等に使用するゴム組成物として、tanδが低く、低発熱性に優れたゴム組成物が望まれている。
従来の空気入りタイヤにおいては、低発熱性を実現することを目的として、ゴム組成物中のカーボンブラックの粒子径を大きくしたり、カーボンブラックの配合量を減少させる等の対策が考えられるが、同時にトレッドゴムの耐摩耗性の低下や、ゴムの耐カット性や耐チッピング性等の耐破壊性を低下させるという問題があった。
そのため、耐摩耗性等の他の物性を低下させることなく、低発熱性を改善できる技術の開発が望まれていた。
それらの技術の一つとして、例えば特許文献1には、ゴム成分とカーボンブラックとの化学的相互作用を向上させることを目的として、天然ゴムを含むエラストマーに、カーボンブラック及び特定のヒドラジド化合物を配合したゴム組成物が開示されている。
特表2014−501827号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術については、低発熱性の改善効果が十分ではなく、自動車の低燃費化に対する要求に応えるべく、低発熱性のさらなる改善が必要であった。加えて、特許文献1の技術によって、低発熱性の改善を図った場合には、ゴム組成物中にポリマーゲルが生成し、加工性の悪化(粘度の増大)も考えられたことから、加工性についてもさらなる改善が望まれていた。
そのため、本発明の目的は、低発熱性、耐摩耗性及び加工性に優れたゴム組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、低発熱性、耐摩耗性及び生産性に優れたタイヤを提供することにある。
本発明者らは、ゴム成分及び充填材を含むゴム組成物について、上記課題を解決するべく鋭意研究を行った。そして、ゴム組成物中に、特定構造を有するヒドラジド化合物やヒドラゾン化合物を含有させることによって、ゴム成分とカーボンブラックとの相互作用を高めることができる結果、より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現できることに着目した。そして、上述したポリマーゲルの生成に起因した加工性の悪化の問題については、ゴム組成物中に、さらに金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩を含有させることによって、加工性の向上を可能にし、優れた低発熱性及び耐摩耗性と、優れた加工性とを両立できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、充填材と、下記式(III)で表される化合物と、それぞれ金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩と、を含むことを特徴とする。
Figure 2019210408
(式中、Rは、アリール基、置換若しくは無置換のヒダントイン基及び炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基からなる群より選択される少なくとも一種である。)
上記構成を具えることによって、優れた低発熱性、耐摩耗性及び加工性を実現できる。
また、本発明のゴム組成物については、前記式(III)で表される化合物中のRが、フェニル基であることが好ましい。より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現できるためである。
さらに、本発明のゴム組成物については、前記式(III)で表される化合物の融点が、80℃以上、250℃未満であることが好ましい。より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現できるためである。
また、本発明のゴム組成物については、前記式(III)で表される化合物の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0.05〜30質量部であることが好ましい。より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現でき、加工性の悪化も有効に抑制できるためである。
さらに、本発明のゴム組成物については、前記式(III)で表される化合物が、イソフタル酸ジヒドラジドであることが好ましい。より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現できるためである。
さらにまた、本発明のゴム組成物については、前記脂肪酸金属塩の少なくとも1つが、脂肪酸亜鉛であることが好ましく、前記脂肪酸金属塩における前記脂肪酸亜鉛の含有率が、50質量%以上であることがより好ましい。より優れた加工性を実現できるためである。
また、本発明のゴム組成物については前記脂肪酸金属塩の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5質量部であることが好ましい。強度や耐摩耗性の低下を抑制しつつ、より優れた加工性を実現できるためである。
本発明のタイヤは、上述のゴム組成物を用いてなることを特徴とする。
上記構成を具えることによって、優れた低発熱性、耐摩耗性及び生産性を実現できる。
本発明によれば、低発熱性、耐摩耗性及び加工性に優れたゴム組成物を提供することができる。また、本発明によれば、低発熱性、耐摩耗性及び生産性に優れたタイヤを提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を具体的に例示説明する。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物は、ゴム成分と、充填材と、下記式(III)で表される化合物と、脂肪酸金属塩とを含むゴム組成物である。
Figure 2019210408
(式中、Rは、アリール基、置換若しくは無置換のヒダントイン基及び炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基からなる群より選択される少なくとも一種である。)
(ゴム成分)
本発明のゴム組成物に含まれるゴム成分については、ジエン系ゴムを含有する。ジエン系ゴムを含有することで、ゴム組成物の耐摩耗性の向上を図ることができる。
前記ジエン系ゴムについては、例えば、天然ゴムや、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等の合成ジエン系ゴムが挙げられるが、これらの中でも、少なくとも天然ゴムを含むことが好ましい。より優れた低発熱性を実現できるからであり、耐摩耗性についてもより向上が望める。
なお、前記ジエン系ゴムについては、1種単独で含有してもよいし、2種以上のブレンドとして含有してもよい。
また、前記ゴム成分については、上述したジエン系ゴム以外にも、発明の効果を損なわない範囲で、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、ブチルゴム(IIR)等の非ジエン系合成ゴムを含むことも可能である。
なお、前記ゴム成分におけるジエン系ゴムの含有量については、特に限定はされないが、優れた低発熱性及び耐摩耗性を維持するという点からは、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。
(充填材)
本発明のゴム組成物は、上述したゴム成分に加えて、充填材を含む。
充填材を、前記ゴム成分及び後述する式(III)で表される化合物とともに含むことで、充填材の分散性が高まり、強度や耐摩耗性等の性能を高いレベルで維持しつつ、充填材を含む場合であっても優れた低発熱性を実現できる。
ここで、前記充填材の含有量は、特に限定されるものではないが、前記ゴム成分100質量部に対して10〜160質量部であることが好ましく、30〜100質量部であることがより好ましい。充填材の量について適正化を図ることで、より優れた低発熱性及び耐摩耗性を実現できるためであり、含有量が10質量部以上の場合には、十分な耐摩耗性が得られ、含有量が160質量部以下の場合には、低発熱性の悪化を抑えることができる。
また、前記充填材の種類については特に限定はされない。例えば、カーボンブラックや、シリカ、その他の無機充填材を含むことができる。その中でも、前記充填材は、カーボンブラックを含むことが好ましい。より優れた低発熱性を実現できるからであり、耐摩耗性についても向上が望める。
ここで、前記カーボンブラックとしては、GPF、FEF、SRF、HAF、ISAF、IISAF、SAFグレード等のカーボンブラックが挙げられる。
なお、前記カーボンブラックの含有量は、よりすぐれた耐摩耗性を得る観点から、前記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であることが好ましく、30質量部以上であることがより好ましく、50質量部以上であることがさらに好ましい。前記カーボンブラックの含有量を、前記ゴム成分100質量部に対して10質量部以上とすることで、ゴム組成物の耐摩耗性をより向上できるためである。また、前記カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、160質量部以下であることが好ましく、90質量部以下であることがより好ましく、70質量部以下であることがさらに好ましい。前記カーボンブラックの含有量を、前記ゴム成分100質量部に対して160質量部以下とすることで、耐摩耗性を高いレベルで維持しつつ、低発熱性や加工性についてより改善できるためである。
なお、前記充填材としてのシリカについては、特に限定はされず、例えば、湿式シリカ、乾式シリカ及びコロイダルシリカ等を用いることができる。
また、前記その他の無機充填材としては、例えば下記式(A)で表される無機化合物を用いることも可能である。
nM・xSiOY・zH2O ・・・ (A)
(式中、Mは、Al、Mg、Ti、Ca及びZrからなる群から選ばれる金属、これらの金属の酸化物又は水酸化物、及びそれらの水和物、並びに、これらの金属の炭酸塩からなる群より選ばれる少なくとも一種であり;n、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整数である。)
上記式(A)の無機化合物としては、γ-アルミナ、α-アルミナ等のアルミナ(Al23);ベーマイト、ダイアスポア等のアルミナ一水和物(Al23・H2O);ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3];炭酸アルミニウム[Al2(CO33]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]、酸化マグネシウム(MgO)、炭酸マグネシウム(MgCO3)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O)、チタン白(TiO2)、チタン黒(TiO2n-1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al23)、クレー(Al23・2SiO2)、カオリン(Al23・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al23・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al23・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5、Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等)、ケイ酸カルシウム(Ca2SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al23・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、炭酸カルシウム(CaCO3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、水酸化ジルコニウム[ZrO(OH)2・nH2O]、炭酸ジルコニウム[Zr(CO3)2]、各種ゼオライトのような電荷を補正する水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む結晶性アルミノケイ酸塩等を挙げることができる。
(式(III)で表される化合物)
そして、本発明のゴム組成物は、上述したゴム成分及び充填材に加えて、以下に示す式(III)で表される化合物を含む。
Figure 2019210408
(式中、Rは、アリール基、置換若しくは無置換のヒダントイン基及び炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基からなる群より選択される少なくとも一種である。)
これらの化合物を含むことで、ゴム組成物の低発熱性を改善することができる。
前記式(III)で表される化合物については、ゴムの低発熱性化を維持しながら粘度増加を抑制する作用を有するものであり、ゴム成分と高い親和性を有するため、ゴム組成物中に配合されることで、ゴム成分と充填材との化学的相互作用を大きく向上させることができる。それによって、充填材同士の擦れ合いに起因したヒステリシスロスを低減できる結果、極めて優れた低発熱性を得ることができる。加えて、充填材の分散性向上によって、よりすぐれた耐摩耗性についても実現できる。
前記式(III)で表される化合物の、Rとしては、アリール基(オルト、メタ又はパラ位置にて置換されていてもよい)であり 、置換若しくは無置換のヒダントイン基、及び、炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基からなる群より選択される少なくとも一種である。
ここで、前記Rで示されるアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、トリフェニレニル基等の芳香族炭化水素基が挙げられ、それらの中でも、フェニル基を用いることが好ましい。
また、前記炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基としては、エチレン基、テトラメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基等が挙げられる。
前記式(III)で表される具体的な化合物としては、フタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド及びドデカン酸ジヒドラジド等が挙げられる。また、これらの化合物の中でも、合成の容易性や、低発熱性をより改善できる点からは、イソフタル酸ジヒドラジドを用いることが好ましい。
また、前記式(III)で表される化合物の融点については、80℃以上、250℃未満であることが好ましく、80〜200℃であることがより好ましい。前記式(III)で表される化合物の融点を低くすることで、ジエン系ゴムの各分子との親和性が高くなり、より優れた低発熱性を得ることができ、耐摩耗性についても向上が望めるからである。
なお、本発明のゴム組成物では、前記式(III)で表される化合物の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、0.05〜30質量部であることが好ましく、0.05〜10質量部であることがより好ましく、0.05〜5質量部であることが特に好ましい。前記含有量を前記ゴム成分100質量部に対して0.05質量部以上とすることで、より優れた低発熱性及び耐摩耗性が得られ、30質量部以下とすることで、加工性の悪化も防ぐことができるためである。
(脂肪酸金属塩)
本発明のゴム組成物は、上述した、ゴム成分、充填材及び式(III)で表される化合物に加えて、それぞれ金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩をさらに含む。
前記式(III)で表される化合物を含むことによって、ゴム成分と充填材との化学的相互作用を大きく向上させることは可能となったが、それに伴ってポリマーゲルが発生し、加工性が悪化することが考えられた。そのため、本発明では、ゴム組成物中に、加工助剤として脂肪酸金属塩をさらに含むことによって、低発熱性及び耐摩耗性については優れたレベルで維持しつつ、加工性についても向上させることが可能となる。さらに、本発明では、脂肪酸金属塩として、それぞれ金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩を含有しているため、加工性や低発熱性の一方だけが向上し、他方が悪化するのを抑制することができるため、加工性と低発熱性とを高いレベルで両立することができる。
ここで、前記脂肪酸金属塩の種類については、それぞれ金属の種類が異なる限り、特に限定はされず、公知の脂肪酸金属塩を適宜選択して用いることができる。
前記脂肪酸金属塩の脂肪酸については、良好な加工性を得る点からは、炭素数が3〜30、好ましくは6〜20の、飽和又は不飽和の脂肪酸を用いることが好ましい。例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、カルボン酸等が挙げられる。
なお、これらの脂肪酸金属塩については、単独で用いてもよいし、二種以上を併用することもできる。
また、前記脂肪酸金属塩の金属についても、特に限定はされない。前記金属としては、例えば、Na、K、Ca、Mg、Al及びZnからなる群より選択される少なくとも二種を用いることが好ましく、そのうちの少なくとも一種はZnを用いる(脂肪酸亜鉛を用いる)ことがより好ましい。より優れた加工性が得られるためである。
なお、前記脂肪酸金属塩の含有量(合計含有量)については、前記ゴム成分100質量部に対して、0.1〜5質量部であることが好ましく、0.5〜3質量部であることがより好ましい。前記脂肪酸金属塩の含有量を、ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上とすることで、加工性向上効果をより確実に得ることができ、前記脂肪酸金属塩の含有量を、ゴム成分100質量部に対して5質量部以下とすることで、強度や耐摩耗性の低下を抑制できる。
さらに、前記脂肪酸金属塩として、脂肪酸亜鉛を含む場合には、前記脂肪酸金属塩における前記脂肪酸亜鉛の含有率が、30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。加工性向上効果をより確実に得ることができるためである。また、前記脂肪酸金属塩における前記脂肪酸亜鉛の含有率は、低ロス性を悪化させないために、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることがより好ましい。
(その他の成分)
本発明のゴム組成物は、前記ゴム成分、前記充填材、前記式(III)で表される化合物及び前記脂肪酸金属塩の他に、ゴム工業界で通常使用される配合剤、例えば、老化防止剤、軟化剤、シランカップリング剤、亜鉛華、加硫促進剤、加硫剤等を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して含むことができる。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。
なお、本発明のゴム組成物の製造方法は、特に限定はされない。例えば、ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、充填材と、式(III)で表される化合物と、脂肪酸金属塩と、任意に用いられるその他の成分とを、公知の方法で、配合し、混錬することで得ることができる。
<タイヤ>
本発明のタイヤは、上述した本発明のゴム組成物を用いてなることを特徴とする。低発熱性、耐摩耗性及び加工性に優れた本発明のゴム組成物をタイヤ材料として含むことによって、優れた低発熱性、耐摩耗性及び生産性を実現できる。
前記ゴム組成物を適用する部位については、特に限定されないが、タイヤの中でもトレッドに用いることが好ましい。本発明のゴム組成物をトレッドに用いたタイヤは、低発熱性及び耐摩耗性に優れる。
なお、本発明のタイヤは、上述した本発明のゴム組成物をタイヤ部材のいずれかに用いる以外、特に制限は無く、常法に従って製造することができる。なお、該タイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
表1の成分組成に従って、ゴム組成物のサンプル1〜7を調製した。なお、各成分の配合量については、ゴム成分100質量部に対する質量部で示している。
<実施例2>
表2の成分組成に従って、ゴム組成物8〜12のサンプルを調製した。なお、各成分の配合量については、ゴム成分100質量部に対する質量部で示している。
<評価>
得られたゴム組成物のサンプルについて、以下の評価を行った。
(1)低発熱性(tanδ指数)
各サンプルのゴム組成物を、145℃で33分間加硫して加硫ゴムを得た。得られた加硫ゴムに対し、粘弾性測定装置[レオメトリックス社製]を用い、温度50℃、歪み5%、周波数15Hzで損失正接(tanδ)を測定した。
なお、測定したtanδは逆数をとり、表1では、サンプル3のtanδの逆数値を100としたときの指数値、表2では、サンプル10のtanδの逆数値を100としたときの指数値で示した。得られた指数値については、大きい程、低発熱性に優れることを示す。評価結果は表1及び2に示す。
(2)耐摩耗性(摩耗指数)
各サンプルのゴム組成物を、145℃で33分間加硫して加硫ゴムを得た。得られた各加硫ゴムから円板状(直径16.2mm×厚さ6mm)に切り抜いた試験片を用い、JIS−K6264−2:2005に準じて、DIN摩耗試験を行い、室温でDIN摩耗試験を行った際の摩耗量(mm3)を測定した。
なお、各サンプルにおいて測定した摩耗量については、表1では、サンプル3の摩耗量の逆数を100とした場合の、表2では、サンプル10の摩耗量の逆数を100とした場合の、各サンプルの摩耗量の逆数を指数で示した。得られた指数値については、大きい程、摩耗量が少なく、耐摩耗性が良好であることを示す。評価結果は表1及び2に示す。
(3)加工性評価(ムーニー粘度指数)
各サンプルのゴム組成物を、JIS K 6300−1:2001(ムーニー粘度、ムーニースコーチタイム)に準拠して、ムーニー粘度の測定を行った。
なお、測定したムーニー粘度については逆数をとり、表1では、サンプル3のムーニー粘度の逆数値を100としたときの指数値、表2では、サンプル10のムーニー粘度の逆数値を100としたときの指数値で表示した。得られた指数値については、大きい程、未加硫粘度が小さく、作業性が良好であることを示す。評価結果は表1及び2に示す。
(4)評価値の合計
評価(1)〜(3)によって得られた指数値の合計を算出した。算出結果を表1及び2に示す。
Figure 2019210408
Figure 2019210408
*1:RSS#1
*2:旭カーボン(株)製「♯80」
*3: 3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド、東京化成工業(株)製
*4:イソフタル酸ジヒドラジド、東京化成工業(株)製、式(III)で表される化合物に該当
*5:三共油化工業株式会社製「A/O MIX」
*6:2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、大内新興化学工業(株)製「ノクラック224」
*7:N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、三新化学工業(株)製「サンセラーNS」
*8:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、三新化学工業(株)製「サンセラーCM」
*9:脂肪酸金属塩Aは「ステアリン酸ナトリウム」、脂肪酸金属塩Bは「ステアリン酸カリウム」、脂肪酸金属塩Cは「ステアリン酸カルシウム」、脂肪酸金属塩Dは「ステアリン酸マグネシウム」、脂肪酸金属塩Eは「ステアリン酸アルミニウム」、脂肪酸金属塩Fは「ステアリン酸亜鉛」、いずれも東京化成工業(株)製
*10:変性ブタジエンゴムについては、以下の重合方法によって得られたものを用いた。
乾燥し、窒素置換された内容積約900mlの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン283g、1,3−ブタジエンモノマー50g、2,2−ジテトラヒドロフリルプロパン0.0057mmol、およびヘキサメチレンイミン0.513mmolをそれぞれシクロヘキサン溶液として注入し、これに0.57mmolのn−ブチルリチウム(BuLi)を加えた後、攪拌装置を備えた50℃温水浴中で4.5時間重合を行った。重合転化率はほぼ100%であった。この重合系に四塩化錫0.100mmolをシクロヘキサン溶液として加え50℃において30分攪拌した。その後さらに、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール(BHT)のイソプロパノール5%溶液0.5mlを加えて反応停止をおこない、さらに,常法に従い乾燥することにより変性ブタジエンゴムを得た。ブタジエン部のビニル結合量14%、カップリング効率は65%であった。
*11:以下の条件で製造した、3−ヒドロキシ−N’−(4−メチルペンタン−2−イリデン)ナフタレン−2−カルボヒドラジド
ディーンスターク型還流冷却器及び撹拌機を備えた反応器に、メチルイソブチルケトン500ml及び3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド50.5g(0.25モル)を仕込んだ後、加温し、留出する水を除去しながら5時間加熱還流した。反応液を20℃まで冷却した後、析出した結晶を濾別し、減圧乾燥して微黄色結晶の3−ヒドロキシ−N′−(4−メチルペンタン−2−イリデン)ナフタレン−2−カルボヒドラジド(式(II)で表される化合物に該当)を得た(67.6g、収率95%)。
Figure 2019210408
融点:146℃
1H−NMR(DMSO): 0.90(m,6H)、1.93(s,3H)、2.00(m,1H)、2.17(m,2H)、7.38(m,2H)、7.46(m,1H)、7.75(m,1H)、7.95(m,1H)、8.58(m,1H)、11.15(b,1H)、11.65(b,1H)
表1及び2の結果から、各本発明例のサンプルは、各比較例のサンプルに比べて、総合評価が高く、バランス良く各評価項目が優れており、加工性、低発熱性、耐摩耗性を、高いレベルで両立ができていることがわかる。
本発明によれば、低発熱性、耐摩耗性及び加工性に優れたゴム組成物を提供することができる。また、本発明によれば、低発熱性、耐摩耗性及び生産性に優れたタイヤを提供することができる。

Claims (9)

  1. ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、
    充填材と、
    下記式(III)で表される化合物と、
    それぞれ金属の種類が異なる複数の脂肪酸金属塩と、を含むことを特徴とする、ゴム組成物。
    Figure 2019210408
    (式中、Rは、アリール基、置換若しくは無置換のヒダントイン基及び炭素数が1〜20の飽和若しくは不飽和の直鎖状炭化水素基からなる群より選択される少なくとも一種である。)
  2. 前記式(III)で表される化合物中のRが、フェニル基であることを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 前記式(III)で表される化合物の融点が、80℃以上、250℃未満であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
  4. 前記式(III)で表される化合物の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0.05〜30質量部であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  5. 前記式(III)で表される化合物が、イソフタル酸ジヒドラジドであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  6. 前記脂肪酸金属塩の少なくとも1つが、脂肪酸亜鉛であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  7. 前記脂肪酸金属塩における前記脂肪酸亜鉛の含有率が、50質量%以上であることを特徴とする、請求項6に記載のゴム組成物。
  8. 前記脂肪酸金属塩の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5質量部であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いてなることを特徴とする、タイヤ。
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