JP2019209973A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転塗布体を備える塗布容器であって、姿勢によらず内容物を塗布しやすい塗布容器を提供する。【解決手段】本発明の塗布容器(10)の一つの態様は、内容物が収容される内容器(22)、および内容器が内装される外容器(21)を備える容器本体(20)と、容器本体の口部に装着された中栓(40)と、を備え、中栓は、内容器の内部に連通する連通口(46a)を有する保持筒部(46)と、保持筒部の内部に回転可能に保持されると共に、一部が保持筒部の外部に突出し中栓の外部に露出する回転塗布体(42)と、を備え、内容器は、内容物の減少に伴い減容変形し、外容器は、スクイズ変形可能とされ、外容器には、容器本体の外部と外容器の内部とを連通させ、外容器と内容器との間に空気を吸入する吸気孔(21b)が形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
例えば特許文献1に示されるような回転塗布体を備える塗布容器が知られている。このような塗布容器において回転塗布体は、容器本体の内部に連通する連通口を備える保持筒部の内部に回転可能に保持されている。使用者は、回転塗布体を被塗布部に押し当てて回転させることで、保持筒部の内部において回転塗布体に付着した内容物を被塗布部に塗布することができる。
特開2012−232776号公報
しかし、上記のような塗布容器においては、塗布容器の姿勢によって内容物が容器本体から保持筒部の内部に流入しにくい場合があった。そのため、塗布容器の姿勢によっては、保持筒部の内部において回転塗布体に内容物が付着せず、回転塗布体を被塗布部に押し当てて回転させても、被塗布部に内容物を塗布しにくい場合があった。
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、回転塗布体を備える塗布容器であって、姿勢によらず内容物を塗布しやすい塗布容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の塗布容器の一つの態様は、内容物が収容される内容器、および前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着された中栓と、を備え、前記中栓は、前記内容器の内部に連通する連通口を有する保持筒部と、前記保持筒部の内部に回転可能に保持されると共に、一部が前記保持筒部の外部に突出し前記中栓の外部に露出する回転塗布体と、を備え、前記内容器は、前記内容物の減少に伴い減容変形し、前記外容器は、スクイズ変形可能とされ、前記外容器には、前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを連通させ、前記外容器と前記内容器との間に空気を吸入する吸気孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の塗布容器の一つの態様によれば、内容器が内容物の減少に伴い減容変形する。そのため、内容物が減少しても、内容器内に空気が流入することが抑制され、内容器内が減少した容積に応じて内容物で満たされた状態を維持できる。これにより、内容物の減少度合いによらず、外容器のスクイズ変形によって内容器を僅かにでも変形させれば、内圧の上昇によって容易に内容物を内容器から吐出させることができる。したがって、使用者は、内容器内の内容物を、連通口を介して容易に保持筒部の内部に送ることができる。その結果、使用者は、例えば塗布容器を倒立姿勢としなくても、内容物の塗布を容易に行うことができる。これにより、本発明の塗布容器の一つの態様によれば、姿勢によらず内容物を塗布しやすい塗布容器が得られる。本発明の塗布容器の一つの態様は、例えば、正立姿勢、倒立姿勢、および横向きの姿勢等において、内容物を塗布できる。
また、内容器内に空気が流入することを抑制できるため、空気による内容物の劣化を抑制することができる。
前記連通口を介した前記内容器の内部と前記保持筒部の内部との連通およびその遮断を切り替える第1弁体を備え、前記第1弁体は、前記内容器の内部から前記保持筒部の内部への前記内容物の移動を許容し、前記保持筒部の内部から前記内容器の内部への前記内容物の移動を阻止する逆止弁である構成としてもよい。
この構成によれば、外容器をスクイズ変形させたときには、内容器の内部から内容物を吐出させることができる一方で、外容器が復元変形するときには、第1弁体によって内容器の内部に空気が流入することをより抑制することができる。これにより、内容器の内部に内容物が満たされた状態をより好適に維持することができ、内容物をより塗布しやすくできる。また、内容物が劣化することをより抑制できる。
また、第1弁体によって、内容器内から一度吐出された内容物が再び内容器内に戻ることを阻止できる。そのため、内容器内の内容物が劣化することをより抑制できる。
前記吸気孔を介した前記容器本体の外部と前記外容器の内部との連通およびその遮断を切り替える第2弁体を備え、前記第2弁体は、前記外容器がスクイズ変形するときに前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを遮断し、スクイズ変形した前記外容器が復元変形するときに前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを連通させる構成としてもよい。
この構成によれば、外容器をスクイズ変形させるときには、外容器と内容器との間の空気が吸気孔を介して容器本体の外部に流出することを阻止できる。これにより、外容器をスクイズ変形させるときに、外容器と内容器との間の空気の圧力を保持することができる。したがって、内容器が減容変形して外容器の内面から大きく離れた場合であっても、外容器を大きく変形させることなく、空気を介して内容器を容易に変形させることができる。一方、外容器が復元変形するときには、容器本体の外部の空気を外容器と内容器との間に流入させることができるため、内容器が減容変形した状態を好適に維持することができる。
前記容器本体の口部に装着された内キャップを備え、前記中栓は、前記内キャップを介して前記容器本体の口部に装着され、前記吸気孔は、前記外容器の口部に形成され、前記内キャップには、前記内キャップの外部と前記吸気孔とを連通させる第1外気導入孔が形成され、前記中栓には、前記中栓の外部と前記第1外気導入孔とを連通させる第2外気導入孔が形成され、前記第2弁体は、前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔との連通およびその遮断を切り替える構成としてもよい。
この構成によれば、使用者が塗布容器を使用する際に、例えば使用者の手等によって第2外気導入孔が塞がれることを抑制できる。そのため、外容器と内容器との間に好適に空気を流入させやすく、内容器を減容変形したままの状態に好適に維持しやすい。
前記外容器の底部を覆って前記容器本体に装着された底キャップを備え、前記吸気孔は、前記外容器の底部に形成され、前記底キャップには、前記底キャップの外部と前記吸気孔とを連通させる第3外気導入孔が形成され、前記第2弁体は、前記底キャップに装着され、前記吸気孔と前記第3外気導入孔との連通およびその遮断を切り替える構成としてもよい。
この構成によれば、中栓に外気導入孔を形成することなく、かつ、第2弁体を中栓に設けることなく、外容器と内容器との間に空気を流入させることができる。これにより、中栓の形状を、簡単化しやすい。したがって、中栓を径方向に小型化しやすく、塗布容器全体の外径を小さくすることができる。なお、内キャップが設けられる場合には、内キャップも径方向に小型化しやすい。
前記容器本体の口部に装着された連結筒を備え、前記連結筒は、容器軸方向に対して傾いた方向に延びる傾斜部を備え、前記中栓は、前記傾斜部の先端部に取り付けられ、前記連結筒を介して前記容器本体の口部に装着されている構成としてもよい。
この構成によれば、中栓を容器軸に対して傾けて配置することができる。これにより、塗布容器を傾けることなく、回転塗布体の一部を被塗布部に押し当てやすくできる。したがって、内容物をより塗布しやすくできる。
前記容器本体の口部に着脱自在に装着され、前記中栓を覆う外キャップを備え、前記回転塗布体は、前記外キャップにより容器軸方向に沿った前記容器本体の内部側に押圧されて前記保持筒部の内面に対して押し付けられ、前記連通口を閉塞する構成としてもよい。
この構成によれば、外キャップを装着することにより、連通口から保持筒部の内部に内容物が漏れることを抑制できる。また、内容物が塗布容器の外部に漏れることを抑制できる。
本発明の一つの態様によれば、回転塗布体を備える塗布容器であって、姿勢によらず内容物を塗布しやすい塗布容器が提供される。
図1は、第1実施形態の塗布容器の一部を示す断面図である。 図2は、第2実施形態の塗布容器の一部を示す断面図である。 図3は、第3実施形態の塗布容器の一部を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る塗布容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態の塗布容器10は、内容物が収容される有底筒状の容器本体20と、容器本体20の口部20aに装着された内キャップ30と、内キャップ30を介して容器本体20の口部20aに装着された中栓40と、内キャップ30に着脱自在に装着され、中栓40を覆う有頂筒状の外キャップ50と、を備えている。なお、内容物は、特に限定されないが、例えば液体状の内容物である。
以下の説明においては、容器本体20の中心軸を容器軸Oと呼び、容器軸Oに沿った容器本体20の口部20a側を上側と呼び、容器軸Oに沿った容器本体20の図示しない底部側を下側と呼ぶ。また、容器軸Oに直交する方向を径方向と呼び、容器軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
容器本体20は、内容物が収容される内容器22と、内容器22が内装される外容器21と、を備えている。容器本体20は、例えばブロー成形等により形成され、外容器21の内面に内容器22の外面が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをブロー成形することで容器本体20を形成してもよい(押出ブロー成形)。また、射出成形等によって外容器用のプリフォーム、および内容器用のプリフォームを各別に形成しておき、これらを二重(内外)に組み合わせて一体に二軸延伸ブロー成形することで容器本体20を形成してもよい。
なお、外容器21用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器21を形成した後、内容器用のプリフォームを外容器21の内部に配置し、その後、内容器用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体20を形成してもよい。
なお、内容器22および外容器21は合成樹脂製とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でもよいし異材質でもよい。合成樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの合成樹脂材料の中から、外容器21と内容器22とは剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体20は、口部20a、肩部20b、胴部20c、および不図示の底部が上側から下側に向けてこの順に連設された有底筒状に形成されている。肩部20bは、上側から下側に向かうに従い漸次、拡径している。胴部20cは、例えば横断面視円形状に形成されている。
なお、容器本体20を構成する外容器21はスクイズ変形可能とされ、この外容器21のスクイズ変形に伴って内容器22は減容変形する。よって、外容器21のうち少なくとも胴部20cに位置する部分は、径方向内側(容器内側)に向けて弾性変形可能とされている。
容器本体20の口部20aは、肩部20bの上端開口部から上方に向けて延びている。容器本体20の口部20aは、内容器22の口部22aと外容器21の口部21aとが積層された構成とされている。
内容器22の口部22aの上端部には、径方向外側に突出する環状の折り返し部が形成され、この折り返し部が外容器21の口部21aの上端開口縁に配置されている。そのため、外容器21の口部21aは、内容器22によって閉塞されている。
外容器21の口部21aには、容器本体20の外部と外容器21の内部とを連通させる吸気孔21bが形成されている。吸気孔21bは、口部21aのうち内キャップ30が螺着される雄ねじ部よりも下側の部分に形成されている。本実施形態において吸気孔21bは、例えば、周方向に沿って複数形成されている。吸気孔21bは、後述する第1外気導入孔32aおよび第2外気導入孔45aを経由して、外容器21と内容器22との間に空気を吸入するための孔である。
内キャップ30は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。内キャップ30は、容器本体20の口部20aに螺着されている。内キャップ30は、外側周壁部31と、内側周壁部32と、第1円環状部33と、外側連結筒部34と、第2円環状部35と、第1嵌合筒部36と、内側連結筒部37と、支持凸部38と、を備えている。
外側周壁部31は、下側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。外側周壁部31は、容器本体20における口部20aの径方向外側から容器本体20における胴部20cの上部の径方向外側まで容器軸O方向に延びている。外側周壁部31の下側部分は、外側周壁部31の上側部分よりも内径および外径が大きい。外側周壁部31の下端部は、容器本体20における胴部20cに外嵌されている。
内側周壁部32は、下側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。内側周壁部32は、外側周壁部31の径方向内側に位置する。内側周壁部32は、容器本体20の口部20aに螺着されている。内側周壁部32の下端部は、肩部20bの上側に隙間を空けて対向して配置されている。内側周壁部32の上端部は、外側周壁部31の上端部よりも上側に位置する。内側周壁部32の上端部には、内側周壁部32の内部と内側周壁部32の外部とを繋ぐ第1外気導入孔32aが形成されている。本実施形態において第1外気導入孔32aは、例えば、周方向に沿って複数形成されている。第1外気導入孔32aは、内側周壁部32の内部を介して吸気孔21bと連通している。すなわち、内キャップ30には、内キャップ30の外部と吸気孔21bとを連通させる第1外気導入孔32aが形成されている。
第1円環状部33は、外側周壁部31の上端部から径方向内側に延びて内側周壁部32の外周面と繋がっている。第1円環状部33は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。
外側連結筒部34は、第1円環状部33から上側に突出している。外側連結筒部34は、上側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。外側連結筒部34は、外側周壁部31よりも径方向内側で、内側周壁部32よりも径方向外側に位置する。外側連結筒部34の上端部は、内側周壁部32の上端部よりも上側に位置する。
第2円環状部35は、内側周壁部32の上端部から径方向内側に延びている。第2円環状部35は、中央に内容物導入孔35aを有し、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。
第1嵌合筒部36は、第2円環状部35から下側に突出している。第1嵌合筒部36は、下側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。第1嵌合筒部36は、内側周壁部32の径方向内側に位置する。第1嵌合筒部36は、容器本体20の口部20aに内嵌されている。より詳細には、第1嵌合筒部36は、内容器22の口部22aに内嵌されている。第1嵌合筒部36の外周面と口部22aの内周面との間は、封止されている。
内側連結筒部37は、第2円環状部35から上側に突出している。内側連結筒部37は、上側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。内側連結筒部37は、内側周壁部32よりも径方向内側で、第1嵌合筒部36よりも径方向外側に位置する。内側連結筒部37は、外側連結筒部34よりも径方向内側に位置する。内側連結筒部37の上端部は、外側連結筒部34の上端部よりも上側に位置する。
支持凸部38は、内側連結筒部37の外周面のうち下側の部分から径方向外側に突出している。本実施形態において支持凸部38は、例えば、周方向に沿って複数設けられている。なお、支持凸部38は、周方向に沿った円環状であってもよい。
中栓40は、内キャップ30を介して容器本体20の口部20aに装着された中栓本体41と、中栓本体41に回転可能に保持された回転塗布体42と、を備えている。
中栓本体41は、内キャップ30の上側に位置する。本実施形態において中栓本体41は、アンダーカット嵌合により内キャップ30に装着されている。中栓本体41は、天壁部45と、装着筒部44と、第2嵌合筒部43と、保持筒部46と、を備えている。
天壁部45は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。天壁部45は、内キャップ30の上側を覆っている。天壁部45の径方向内縁部は、内側連結筒部37の上側に位置する。天壁部45の径方向外縁部は、外側周壁部31の上側に位置する。天壁部45には、天壁部45を容器軸O方向に貫通する第2外気導入孔45aが形成されている。本実施形態において第2外気導入孔45aは、例えば、周方向に沿って複数形成されている。
装着筒部44は、天壁部45の径方向外縁部から下側に延びている。装着筒部44は、下側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。装着筒部44は、外側連結筒部34に外嵌され、アンダーカット嵌合により外側連結筒部34に装着されている。外側連結筒部34は、外側周壁部31の上側に位置する。
第2嵌合筒部43は、天壁部45の径方向内縁部から下側に突出している。第2嵌合筒部43は、下側に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。第2嵌合筒部43の下端部は、装着筒部44の下端部よりも上側に位置する。第2嵌合筒部43は、内側連結筒部37に内嵌されている。第2嵌合筒部43の外周面と内側連結筒部37の内周面との間は、封止されている。
保持筒部46は、天壁部45の径方向内縁部から上側に延びている。保持筒部46は、底部を有し、上側に開口する筒状である。保持筒部46は、容器軸Oと同軸に配置されている。保持筒部46の内面は、下側に窪む略半球面状である。保持筒部46の内部には、回転塗布体42が回転可能に保持されている。保持筒部46の内径は、回転塗布体42の中心よりも下側の部分においては上側に向かうに従って漸次拡径し、回転塗布体42の中心よりも上側の部分においては上側に向かうに従って漸次縮径している。
保持筒部46は、内容器22の内部に連通する連通口46aを有する。本実施形態において連通口46aは、保持筒部46の底部の中央に設けられ、保持筒部46の底部を容器軸O方向に貫通している。
保持筒部46の内面のうち連通口46aの周縁部には、第1シール部46bが形成されている。第1シール部46bは、回転塗布体42を下側から支持する受けリブであり、例えば周方向の全周に亘って環状に形成されている。本実施形態において第1シール部46bは、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。
保持筒部46の内面のうち上側の端部は、第2シール部46cである。第2シール部46cは、回転塗布体42の中心よりも上側に位置する。第2シール部46cは、回転塗布体42の外面のうち回転塗布体42の中心よりも上側の部分に接触している。これにより、第2シール部46cによって、回転塗布体42を上側から押さえることができ、回転塗布体42が保持筒部46から上側に離脱することを阻止できる。
回転塗布体42は、外面が滑らかな球体である。回転塗布体42は、保持筒部46の内部に回転可能に保持されると共に、一部が保持筒部46の外部に突出し中栓40の外部に露出している。本実施形態において回転塗布体42は、上端部が保持筒部46から上側に突出している。
なお、本明細書において「回転塗布体の一部が中栓の外部に露出する」とは、容器本体に装着された状態の中栓を外部から視認した際に、回転塗布体の一部が視認可能であることを含む。本実施形態においては、外キャップ50を外した状態において、回転塗布体42の一部が塗布容器10の外部に露出し、視認可能であればよい。
外キャップ50は、下側に開口する有蓋の筒状である。本実施形態において外キャップ50は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。外キャップ50は、容器本体20の口部20aに内キャップ30を介して着脱自在に装着されている。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、外キャップ50が容器本体20に装着されている状態について、各部の説明等を行う。
外キャップ50は、中栓40を覆っている。外キャップ50は、中栓40の上側を覆う蓋部51と、蓋部51の径方向外周縁部から下側に延びる筒部52と、蓋部51の下面から下側に突出する突起部53と、を備えている。
筒部52は、外側周壁部31の上側部分の径方向外側に位置し、外側周壁部31の上側部分に螺着されている。筒部52は、中栓40の径方向外側、および外側周壁部31の上側部分の径方向外側を覆っている。筒部52の下端部は、外側周壁部31の下側部分の上側に隙間を介して対向して配置されている。
突起部53は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。突起部53は、回転塗布体42の上端部に接触している。突起部53は、回転塗布体42を下側に押圧し、第1シール部46bに押し付けている。これにより、回転塗布体42は、外キャップ50により容器軸O方向に沿った容器本体20の内部側に押圧されて保持筒部46の内面に対して押し付けられ、連通口46aを閉塞する。
塗布容器10は、内キャップ30に装着された第1弁体60および第2弁体70をさらに備えている。
第1弁体60は、第2円環状部35の上面に設けられている。第1弁体60は、内容器22の内部から保持筒部46の内部への内容物の移動を許容し、保持筒部46の内部から内容器22の内部への内容物の移動を阻止する逆止弁である。第1弁体60は、第1弁本体61と、第1固定部62と、弾性アーム63と、を備えている。第1弁本体61は、第2円環状部35の上面に離反可能に載置されている。第1弁本体61は、例えば容器軸Oと同軸に配置された円板状である。第1弁本体61は、第2円環状部35に形成された内容物導入孔35aを開放自在に閉塞している。
第1固定部62は、第1弁本体61の径方向外側に位置する。第1固定部62は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。内側連結筒部37に内嵌され、第2円環状部35の上面に固定されている。
弾性アーム63は、第1弁本体61と第1固定部62とを連結している。弾性アーム63は、周方向に沿って複数(例えば、3つ)設けられている。弾性アーム63は、例えば周方向に延びるように形成されることで適度なばね性が確保されていると共に、径方向の内端部が第1弁本体61の径方向外周縁部に接続され、かつ径方向の外端部が第1固定部62の径方向内周縁部に接続されている。弾性アーム63は、内容器22内の内容物が内容物導入孔35aを通過する際に、第1弁本体61を上方に移動させるように弾性変形して、第1弁本体61を第2円環状部35の上面から離反させる。これにより、内容物導入孔35aが開放される。
なお、弾性アーム63の数は3つに限定されない。また、第1弁体60としては、内容器22の内部から保持筒部46の内部への内容物の移動を許容し、保持筒部46の内部から内容器22の内部への内容物の移動を阻止する逆止弁であればよく、上記構成以外の弁構造としてもよい。
第1弁体60が内容物導入孔35aを開放した状態において、内容物導入孔35aと連通口46aとは、連通する。これにより、連通口46aは、第2嵌合筒部43の内部、内側連結筒部37の内部、および内容物導入孔35aを介して、内容器22の内部に連通する。一方、第1弁体60が内容物導入孔35aを閉塞した状態において、内容物導入孔35aと連通口46aとは、遮断される。すなわち、第1弁体60は、連通口46aを介した内容器22の内部と保持筒部46の内部との連通およびその遮断を切り替える。
第2弁体70は、内側連結筒部37の外周面に設けられている。第2弁体70は、第2弁本体71と、第2固定部72と、を備えている。
第2固定部72は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。第2固定部72は、内側連結筒部37に外嵌されて固定されている。第2固定部72の下端部は、支持凸部38によって下側から支持されている。第2固定部72は、第2外気導入孔45aよりも径方向内側に位置する。
第2弁本体71は、第2固定部72の外周面から径方向外側に延びている。第2弁本体71は、径方向外端部が自由端とされた弾性変形可能な環状に形成されている。第2弁本体71は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。第2弁本体71の径方向外端部は、全周に亘って、天壁部45の下面のうち第2外気導入孔45aよりも径方向外側の部分に下方から離反可能に接触している。これにより、第2弁本体71は、中栓本体41の内側から第2外気導入孔45aを開放自在に閉塞している。
第2弁体70が第2外気導入孔45aを開放した状態において、第1外気導入孔32aと第2外気導入孔45aとは、中栓本体41の内部を介して連通する。これにより、第2外気導入孔45aは、中栓40の外部と第1外気導入孔32aとを連通させる。中栓40の外部と第1外気導入孔32aとが連通することで、吸気孔21b、第1外気導入孔32aおよび第2外気導入孔45aを介して、容器本体20の外部と外容器21の内部とが連通する。
一方、第2弁体70が第2外気導入孔45aを閉塞した状態において、第1外気導入孔32aと第2外気導入孔45aとは、遮断される。すなわち、第2弁体70は、第1外気導入孔32aと第2外気導入孔45aとの連通およびその遮断を切り替える。これにより、第2弁体70は、吸気孔21bを介した容器本体20の外部と外容器21の内部との連通およびその遮断を切り替える。
第2弁体70は、第2外気導入孔45aを通じた外部から中栓本体41内への空気の流入を許容し、かつ第2外気導入孔45aを通じた中栓本体41内から外部への空気の流出を規制する逆止弁として機能する。第2外気導入孔45aを通じて外部から中栓本体41内に流入した空気は、内キャップ30に形成された第1外気導入孔32aおよび外容器21に形成された吸気孔21bを通じて外容器21と内容器22との間に流入する。
次に、塗布容器10の使用方法について説明する。まず、塗布容器10の使用者は、外キャップ50を外す。これにより、回転塗布体42の外キャップ50による押圧が解除され、連通口46aから保持筒部46の内部への内容物の流入が可能となる。その後、使用者は、外容器21を径方向内側にスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器22が外容器21と共に径方向内側に変形して減容するので、内容器22の内圧が上昇する。すると、第1弁本体61が第2円環状部35の上面から上方に向けて離反するので、内容物導入孔35aが開放されて連通口46aと内容器22の内部とが、内容物導入孔35a、内側連結筒部37の内部、および第2嵌合筒部43の内部を通じて連通する。これにより、連通口46aを通じて、内容器22の内部に収容された内容物が保持筒部46の内部に流入される。したがって、内容物が回転塗布体42の下端部の外面に付着する。この状態で、保持筒部46から突出する回転塗布体42の一部を図示しない被塗布部に押し当てながら、該被塗布部に沿って移動させ、回転塗布体42を回転させる。これにより、内容物を回転塗布体42の突出した部分における外面に行き渡らすことができ、回転塗布体42の外面を介して被塗布部に内容物を塗布することができる。
外容器21のスクイズ変形を停止または解除することで、内容器22の内圧の上昇が停止または内容器22の内圧が低下すると、第1弁本体61が弾性アーム63の復元変形によって元の状態に戻り、第2円環状部35の上面に着座する。これにより、内容物導入孔35aが再び閉塞され、連通口46aと内容器22の内部との連通が遮断される。そのため、内容器22の内部から保持筒部46の内部への内容物の流入が停止される。
また、外容器21のスクイズ変形を解除することで、外容器21が復元変形し始めるので、外容器21と内容器22との間に負圧が生じる。すると、この負圧が吸気孔21bおよび第1外気導入孔32aを通じて第2弁体70に作用し、第2弁本体71の径方向外端部が天壁部45の下面から下方に離間する。これにより、第2外気導入孔45aが開放されて第2外気導入孔45aを通じて外部から中栓本体41の内部に空気が流入し、この空気が第1外気導入孔32a、内キャップ30の内部、および吸気孔21bを通じて、外容器21と内容器22との間に流入する。その結果、外容器21が復元変形したとしても、内容器22の外面を外容器21の内面から離間させ、内容器22が減容変形したままの状態に保つことができる。これにより、内容器22は、内容物の減少に伴い減容変形する。
なお、使用者は、外容器21がスクイズ変形した状態において回転塗布体42を介した内容物の塗布を行ってもよいし、外容器21をスクイズ変形させた後、外容器21が復元変形した後に回転塗布体42を介した内容物の塗布を行ってもよい。
以上に説明したように、本実施形態によれば、内容器22が内容物の減少に伴い減容変形する。そのため、内容物が減少しても、内容器22内に空気が流入することが抑制され、内容器22内が減少した容積に応じて内容物で満たされた状態を維持できる。これにより、内容物の減少度合いによらず、外容器21のスクイズ変形によって内容器22を僅かにでも変形させれば、内圧の上昇によって容易に内容物を内容器22から吐出させることができる。したがって、使用者は、内容器22内の内容物を、連通口46aを介して容易に保持筒部46の内部に送ることができる。その結果、使用者は、例えば塗布容器10を倒立姿勢としなくても、内容物の塗布を容易に行うことができる。これにより、本実施形態によれば、姿勢によらず内容物を塗布しやすい塗布容器10が得られる。本実施形態の塗布容器10は、例えば、正立姿勢、倒立姿勢、および横向きの姿勢等において、内容物を塗布できる。
また、内容器22内に空気が流入することを抑制できるため、空気による内容物の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、連通口46aを介した内容器22の内部と保持筒部46の内部との連通およびその遮断を切り替える第1弁体60が設けられている。そして、第1弁体60は、内容器22の内部から保持筒部46の内部への内容物の移動を許容し、保持筒部46の内部から内容器22の内部への内容物の移動を阻止する逆止弁である。そのため、外容器21をスクイズ変形させたときには、内容器22の内部から内容物を吐出させることができる一方で、外容器21が復元変形するときには、第1弁体60によって内容器22の内部に空気が流入することをより抑制することができる。これにより、内容器22の内部に内容物が満たされた状態をより好適に維持することができ、内容物をより塗布しやすくできる。また、内容物が劣化することをより抑制できる。
また、第1弁体60によって、内容器22内から一度吐出された内容物が再び内容器22内に戻ることを阻止できる。そのため、内容器22内の内容物が劣化することをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、吸気孔21bを介した容器本体20の外部と外容器21の内部との連通およびその遮断を切り替える第2弁体70が設けられている。そして、第2弁体70は、外容器21がスクイズ変形するときに容器本体20の外部と外容器21の内部とを遮断し、スクイズ変形した外容器21が復元変形するときに容器本体20の外部と外容器21の内部とを連通させる。そのため、外容器21をスクイズ変形させるときには、外容器21と内容器22との間の空気が吸気孔21bを介して容器本体20の外部に流出することを阻止できる。これにより、外容器21をスクイズ変形させるときに、外容器21と内容器22との間の空気の圧力を保持することができる。したがって、内容器22が減容変形して外容器21の内面から大きく離れた場合であっても、外容器21を大きく変形させることなく、空気を介して内容器22を容易に変形させることができる。一方、外容器21が復元変形するときには、容器本体20の外部の空気を外容器21と内容器22との間に流入させることができるため、内容器22が減容変形した状態を好適に維持することができる。
また、本実施形態によれば、吸気孔21bは、外容器21の口部21aに形成され、内キャップ30に形成された第1外気導入孔32aと中栓40に形成された第2外気導入孔45aとを介して、中栓40の外部と連通させる。これにより、中栓40に形成された第2外気導入孔45aから空気を外容器21と内容器22との間に流入させることができる。したがって、使用者が塗布容器10を使用する際に、例えば使用者の手等によって第2外気導入孔45aが塞がれることを抑制できる。そのため、外容器21と内容器22との間に好適に空気を流入させやすく、内容器22を減容変形したままの状態に好適に維持しやすい。
また、本実施形態によれば、回転塗布体42は、外キャップ50により容器軸O方向に沿った容器本体20の内部側に押圧されて保持筒部46の内面に対して押し付けられ、連通口46aを閉塞する。そのため、外キャップ50を装着することにより、連通口46aから保持筒部46の内部に内容物が漏れることを抑制できる。また、内容物が塗布容器10の外部に漏れることを抑制できる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、吸気孔の位置が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図2に示すように、本実施形態の塗布容器110は、容器本体120と、内キャップ130と、中栓140と、外キャップ50と、底キャップ180と、第1弁体160と、第2弁体170と、を備えている。
本実施形態の容器本体120において、胴部120cの下部は、外径が小さくなっている。容器本体120は、外容器121と、内容器22と、を備えている。
本実施形態において外容器121の底部121dには、陥没凹部121eと、一対の保持リブ121gと、吸気孔121fと、が形成されている。
陥没凹部121eは、上側に窪んでいる。図示は省略するが、陥没凹部121eの外形は、下側から視て容器軸Oと同軸に配置された円形状である。
一対の保持リブ121gは、内容器22の底部を挟み込んで一体的に保持している。保持リブ121gは、陥没凹部121eに位置する。保持リブ121gは、陥没凹部121eの底面から下方に突出している。保持リブ121gのリブ高さは、陥没凹部121e内に収まる程度とされている。保持リブ121gは、陥没凹部121eの側面から径方向に沿って延びている。
保持リブ121gは、例えば、ブロー成形により外容器121と内容器22とを積層剥離可能状態で成形した後、外容器121の底部の一部が内容器22の底部の一部を径方向に挟み込んだ状態において、外容器121の底部の一部同士を金型のピンチオフ部で挟み込んで接着することで形成される。この場合、保持リブ121gは、金型のパーティングライン上に形成される。
吸気孔121fは、陥没凹部121eに位置する。吸気孔121fは、外容器121の底部121dを容器軸O方向に貫通している。吸気孔121fは、保持リブ121gの延長線上に沿って形成されたスリットである。吸気孔121fは、外容器121の外部と内部とを連通させている。
内キャップ130は、外側周壁部31および内側周壁部32の代わりに、容器軸Oと同軸に配置された円筒状の周壁部132を備えている。周壁部132は、アンダーカット嵌合により容器本体120の口部に装着されている。周壁部132の容器軸O方向の中央部からは、第2円環状部35が径方向内側に延びている。周壁部132の上側の端部は、内側連結筒部37よりも上側に位置する。周壁部132の外周面には、外キャップ50が着脱自在に螺着されている。本実施形態において外キャップ50の下端部は、容器本体120の肩部120bの上側に隙間を空けて対向して配置されている。
内キャップ130は、第1実施形態と異なり、第1円環状部33、外側連結筒部34、および支持凸部38を備えていない。内キャップ130には、第1実施形態と異なり、第1外気導入孔32aが形成されていない。
中栓140における中栓本体141は、天壁部45の代わりに、接触部145を備えている。接触部145は、保持筒部46から径方向外側に突出している。接触部145は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。接触部145は、周壁部132の上端部に接触している。
中栓本体141における第2嵌合筒部143は、内側連結筒部37と周壁部132との径方向の間に嵌合されている。中栓本体141は、第1実施形態と異なり、装着筒部44を備えていない。中栓本体141には、第1実施形態と異なり、第2外気導入孔45aが形成されていない。
底キャップ180は、上側に開口する有底の円筒状である。底キャップ180は、外容器121の底部121dを覆って容器本体120に装着されている。本実施形態において底キャップ180は、胴部120cの下部に螺着されている。底キャップ180は、底板部181と、外筒部182と、内筒部183と、を備えている。
底板部181は、外容器121の底部121dの下側に位置する。底板部181は、容器軸Oと同軸に配置された円板状である。底板部181には、底板部181の下面から上側に窪む凹部181aと、凹部181aの底面に形成された第3外気導入孔181bと、が形成されている。第3外気導入孔181bは、下側から視て、容器軸Oと同軸に配置された円形状である。第3外気導入孔181bは、底板部181を容器軸O方向に貫通している。
外筒部182は、底板部181の径方向外周縁部から上側に延びている。外筒部182は、胴部120cの下部に螺着されている。外筒部182の内周面と胴部120cの下部の外周面との間は、封止されている。
内筒部183は、底板部181の上面から上側に延びている。内筒部183は、外筒部182の径方向内側に位置する。内筒部183の上端部は、外筒部182の上端部よりも下側に位置する。内筒部183の上端部は、外容器121の底部121dの下側に隙間を空けて対向して配置されている。
第1弁体160は、第1固定部162が容器軸O方向に延びた円筒状である点を除いて、第1実施形態の第1弁体60と同様である。
本実施形態において第2弁体170は、底キャップ180に装着されている。第2弁体170は、吸気孔121fと第3外気導入孔181bとの連通およびその遮断を切り替える。第2弁体170の形状は、第1実施形態の第1弁体60の形状と同様である。第2弁体170の第2弁本体171は、底板部181の上面に離反可能に載置されている。第2弁本体171は、第3外気導入孔181bを開放自在に閉塞している。
第2弁体170は、外容器121がスクイズ変形するときに容器本体120の外部と外容器121の内部とを遮断し、スクイズ変形した外容器121が復元変形するときに容器本体120の外部と外容器121の内部とを、第3外気導入孔181bおよび吸気孔121fを介して連通させる。
より詳細には、外容器121をスクイズ変形させる際には、第2弁本体171は、第3外気導入孔181bを閉塞している。そのため、第1実施形態において述べたのと同様に、外容器121をスクイズ変形させるときに、外容器121と内容器22との間の空気の圧力を保持することができる。したがって、空気を介して内容器22を容易に変形させることができる。
一方、外容器121が復元変形する際には、外容器121が復元変形することで外容器121と内容器22との間に生じる負圧によって、第2弁本体171が底板部181から上方に離間し、第3外気導入孔181bが開放される。これにより、第3外気導入孔181bと吸気孔121fとが連通され、底キャップ180の外部の空気(塗布容器110の外部の空気)が、第3外気導入孔181bおよび吸気孔121fを通じて、外容器121と内容器22との間に流入する。したがって、内容器22が減容変形した状態を好適に維持することができる。
なお、塗布容器110のその他の構成は、第1実施形態の塗布容器10の構成と同様である。
本実施形態によれば、吸気孔121fが外容器121の底部121dに形成されており、底部121dを覆う底キャップ180に、底キャップ180の外部と吸気孔121fとを連通する第3外気導入孔181bが形成されている。そのため、内キャップ130および中栓140に外気導入孔を形成することなく、かつ、第2弁体170を内キャップ130または中栓140に設けることなく、外容器121と内容器22との間に空気を流入させることができる。これにより、内キャップ130の形状および中栓140の形状を、例えば第1実施形態のような場合に比べて、簡単化しやすい。したがって、内キャップ130および中栓140を径方向に小型化しやすく、塗布容器110全体の外径を小さくすることができる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第2実施形態に対して、連結筒290が設けられている点が異なる。なお、上述した実施形態と同様の形態については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図3に示すように、本実施形態の塗布容器210は、容器本体120と、内キャップ130と、中栓240と、外キャップ250と、第1弁体160と、連結筒290と、を備えている。また、図3において図示は省略するが、塗布容器210は、第2実施形態の塗布容器110と同様に、底キャップ180と、第2弁体170と、を備えている。
連結筒290は、内キャップ130を介して容器本体120の口部に装着されている。連結筒290は、両端が開口する筒状である。連結筒290は、固定部291と、傾斜部292と、を備えている。
固定部291は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。固定部291は、内側連結筒部37と周壁部132との径方向の間に嵌合されている。
傾斜部292は、固定部291の上端部から、斜め上方に延びる円筒状である。すなわち、傾斜部292は、容器軸O方向に対して傾いた方向に延びている。本実施形態において傾斜部292の傾きは、例えば、容器軸Oに対して45°程度である。以下の説明においては、傾斜部292の中心軸を傾斜軸O2と呼ぶ。
本実施形態において中栓240は、傾斜部292の先端部(上端部)に取り付けられている。すなわち、中栓240は、連結筒290および内キャップ130を介して、容器本体120の口部に装着されている。これにより、中栓240は、容器軸Oに対して傾いて配置されており、傾斜軸O2と同軸に配置されている。中栓本体241の第2嵌合筒部243は、傾斜部292の上端部に内嵌されている。中栓本体241の接触部245は、連結筒290の上端部に接触している。
本実施形態において外キャップ250は、連結筒290に着脱自在に螺着されている。すなわち、外キャップ250は、連結筒290および内キャップ130を介して、容器本体120の口部に着脱自在に装着されている。これにより、外キャップ250は、容器軸Oに対して傾いて配置されており、傾斜軸O2と同軸に配置されている。
なお、塗布容器210のその他の構成は、第2実施形態の塗布容器110の構成と同様である。
本実施形態によれば、傾斜部292を備える連結筒290が設けられ、傾斜部292の先端部に中栓240が取り付けられている。そのため、中栓240を容器軸Oに対して傾けて配置することができる。これにより、塗布容器210を傾けることなく、回転塗布体42の一部を図示しない被塗布部に押し当てやすくできる。したがって、内容物をより塗布しやすくできる。
なお、上述した各実施形態の塗布容器においては、下記の構成を採用することもできる。吸気孔は、外容器に形成されるならば、いずれの位置に形成されてもよい。吸気孔は、例えば、外容器の胴部に形成されてもよい。内容器は、内容物の減少に伴い減容変形可能であれば、外容器から剥離可能な構造としなくてもよい。第1実施形態においては、第1弁体60と第2弁体70とが一体成形されてもよい。
第1弁体は、設けられなくてもよい。この場合、塗布容器の部品点数を低減することができる。また、この場合、例えば、内キャップが設けられなくてもよい。これにより、さらに塗布容器の部品点数を低減できる。
第2弁体は、設けられなくてもよい。この場合、塗布容器の部品点数を低減することができる。また、第1実施形態において第2弁体70を設けない場合には、第2外気導入孔45aから吸気孔21bまでの間の流路の少なくとも一部を絞る構成としてもよい。このような構成とすることで、外容器21をスクイズ変形させた際に、外容器21と内容器22との間の空気が外部に抜けにくく、外容器21と内容器22との間の空気の圧力を保持することができる。したがって、第2弁体70を設けずとも内容物の塗布を容易にすることができる。
また、第2弁体を設けない場合、上述した第2実施形態および第3実施形態においては、底キャップ180が設けられなくてもよい。これにより、さらに塗布容器の部品点数を低減できる。また、第2実施形態および第3実施形態において第2弁体170を設けない場合には、吸気孔121fの開口面積を十分に小さくすることで、外容器121をスクイズ変形させた際に、外容器121と内容器22との間の空気が外部に抜けにくく、外容器21と内容器22との間の空気の圧力を保持できる。これにより、第2弁体170を設けずとも内容物の塗布を容易にすることができる。
第3実施形態において傾斜部292は、容器軸O方向に対して傾いた方向に延びるならば、特に限定されない。傾斜部292の容器軸Oに対する角度は、例えば、90°であってもよい。傾斜部292は、固定部291から斜め下方に延びてもよい。
また、各実施形態においてアンダーカット嵌合によって連結された部分同士は、互いに螺着されてもよい。各実施形態において螺着された部分同士は、アンダーカット嵌合によって連結されてもよい。
なお、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,110,210…塗布容器、20,120…容器本体、20a…口部、21,121…外容器、21b,121f…吸気孔、22…内容器、30,130…内キャップ、32a…第1外気導入孔、40,140,240…中栓、42…回転塗布体、45a…第2外気導入孔、46…保持筒部、46a…連通口、50,250…外キャップ、60,160…第1弁体、70,170…第2弁体、121d…底部、180…底キャップ、181b…第3外気導入孔、290…連結筒、292…傾斜部、O…容器軸

Claims (7)

  1. 内容物が収容される内容器、および前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された中栓と、
    を備え、
    前記中栓は、
    前記内容器の内部に連通する連通口を有する保持筒部と、
    前記保持筒部の内部に回転可能に保持されると共に、一部が前記保持筒部の外部に突出し前記中栓の外部に露出する回転塗布体と、
    を備え、
    前記内容器は、前記内容物の減少に伴い減容変形し、
    前記外容器は、スクイズ変形可能とされ、
    前記外容器には、前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを連通させ、前記外容器と前記内容器との間に空気を吸入する吸気孔が形成されていることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記連通口を介した前記内容器の内部と前記保持筒部の内部との連通およびその遮断を切り替える第1弁体を備え、
    前記第1弁体は、前記内容器の内部から前記保持筒部の内部への前記内容物の移動を許容し、前記保持筒部の内部から前記内容器の内部への前記内容物の移動を阻止する逆止弁であることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
  3. 前記吸気孔を介した前記容器本体の外部と前記外容器の内部との連通およびその遮断を切り替える第2弁体を備え、
    前記第2弁体は、前記外容器がスクイズ変形するときに前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを遮断し、スクイズ変形した前記外容器が復元変形するときに前記容器本体の外部と前記外容器の内部とを連通させることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布容器。
  4. 前記容器本体の口部に装着された内キャップを備え、
    前記中栓は、前記内キャップを介して前記容器本体の口部に装着され、
    前記吸気孔は、前記外容器の口部に形成され、
    前記内キャップには、前記内キャップの外部と前記吸気孔とを連通させる第1外気導入孔が形成され、
    前記中栓には、前記中栓の外部と前記第1外気導入孔とを連通させる第2外気導入孔が形成され、
    前記第2弁体は、前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔との連通およびその遮断を切り替えることを特徴とする請求項3に記載の塗布容器。
  5. 前記外容器の底部を覆って前記容器本体に装着された底キャップを備え、
    前記吸気孔は、前記外容器の底部に形成され、
    前記底キャップには、前記底キャップの外部と前記吸気孔とを連通させる第3外気導入孔が形成され、
    前記第2弁体は、前記底キャップに装着され、前記吸気孔と前記第3外気導入孔との連通およびその遮断を切り替えることを特徴とする請求項3に記載の塗布容器。
  6. 前記容器本体の口部に装着された連結筒を備え、
    前記連結筒は、容器軸方向に対して傾いた方向に延びる傾斜部を備え、
    前記中栓は、前記傾斜部の先端部に取り付けられ、前記連結筒を介して前記容器本体の口部に装着されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の塗布容器。
  7. 前記容器本体の口部に着脱自在に装着され、前記中栓を覆う外キャップを備え、
    前記回転塗布体は、前記外キャップにより容器軸方向に沿った前記容器本体の内部側に押圧されて前記保持筒部の内面に対して押し付けられ、前記連通口を閉塞することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の塗布容器。
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