JP2019208697A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、大当り図柄を特定するデータが所定数記憶された大当り図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記大当り図柄決定テーブルとして、前記特定大当り図柄を特定するデータと前記非特定大当り図柄を特定するデータとのうちの少なくとも前記特定大当り図柄を特定するデータが記憶された第1大当り図柄決定テーブルと、前記非特定大当り図柄を特定するデータのみが記憶された第2大当り図柄決定テーブルと、を備えると共に、
前記大当り図柄決定手段は、
前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第1大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定することを特徴とする。
また、特定遊技状態に制御された制限期間に設定を予想できた遊技者は、リミッタ手段の作動に伴い特定遊技状態が終了して(非特定大当り図柄が確定表示されて)落胆するが、設定を推測できることで、次のような利益を得ることができる。例えば、現状の設定が有利な設定であると推測できた遊技者にとっては遊技続行に関するモチベーションを高めることができると共に、当該遊技機の稼働率を向上させることができる。また、現状の設定が不利な設定であると推測できた遊技者に対しては、当該遊技機での遊技続行を断念させ、所謂「遊技のめり込み」を防止することができるため、遊技の健全性を保つことができる。
始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、大当り図柄を特定するデータが所定数記憶された大当り図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記大当り図柄決定テーブルとして、前記特定大当り図柄を特定するデータと前記非特定大当り図柄を特定するデータとのうちの少なくとも前記特定大当り図柄を特定するデータが記憶された第1大当り図柄決定テーブルと、前記非特定大当り図柄を特定するデータのみが記憶された第2大当り図柄決定テーブルと、を備えると共に、
前記大当り図柄決定手段は、
前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第2大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定することを特徴とする。
また、各請求項の発明において、「特定大当り図柄」と、「非特定大当り図柄」の組み合わせとして、例えば、「特定大当り図柄」を大当り遊技の実行後に確変機能を作動させる「確変図柄」とし、「非特定大当り図柄」を大当り遊技の実行後に確変機能を作動させない「非確変図柄」とする組み合わせ、を例示できるが、その他の組会わせを例示することもできる(後述する)。
更に、請求項2の発明において、その時点の設定に応じて設けられた専用の第2大当り図柄決定テーブルを参照して、確定表示される大当り図柄を決定するが、この専用の第2大当り図柄決定テーブルとしても、記憶するデータの点で相違する第2大当り図柄決定テーブルを例示できる。より具体的には、個々の第2大当り図柄決定テーブルを参照すると、他の第2大当り図柄決定テーブルを参照する場合に比べ、確定表示される大当り図柄として異なる大当り図柄が決定される可能性を生じたり、確定表示される個々の大当り図柄の決定率が異なったりする場合等を例示できる。
また、各請求項に示す発明において、第1大当り図柄決定テーブルは、特定大当り図柄を特定するデータのみが記憶された大当り図柄決定テーブルであってもよいし、特定大当り図柄を特定するデータと非特定大当り図柄を特定するデータが記憶された大当り図柄決定テーブルであってもよい。
第1の関連発明の遊技機は、
請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記結果図柄には、前記当否判定の判定結果が、はずれであることを示すはずれ図柄が含まれ、
前記当否判定の結果が、はずれである場合に、はずれ図柄を特定するデータが所定数記憶されたはずれ図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示するはずれ図柄を決定するはずれ図柄決定手段を具備し、
前記はずれ図柄決定手段は、前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第1はずれ図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示するはずれ図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2はずれ図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示するはずれ図柄を決定することを特徴とする。
つまり、リミッタ手段の未作動時において高頻度に確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、その時点の設定に応じた「第1はずれ図柄決定テーブル」が参照される。よって、当該設定に特有な「はずれ図柄」が高頻度に確定表示される可能性を生ずるため、遊技者は、リミッタ手段が作動するまで、高頻度に特有な「はずれ図柄」が確定表示される可能性があり、その時点の設定をより高精度に予測することができる。
請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記結果図柄には、前記当否判定の判定結果が、はずれであることを示すはずれ図柄が含まれ、
前記当否判定の結果がはずれである場合に、はずれ図柄を特定するデータが所定数記憶されたはずれ図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示するはずれ図柄を決定するはずれ図柄決定手段を具備し、
前記はずれ図柄決定手段は、前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1はずれ図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示するはずれ図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第2はずれ図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示するはずれ図柄を決定することを特徴とする。
つまり、リミッタ手段の作動時においても高頻度に確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、その時点の設定に応じた「第2はずれ図柄決定テーブル」が参照されるため、当該設定に特有な「はずれ図柄」が確定表示される可能性を生ずる。従って、遊技者は、リミッタ手段の作動時に高頻度に特有な「はずれ図柄」が確定表示される可能性があり、その時点の設定をより高精度に予測することが一層容易となる。
(1)第1の関連発明が請求項1の発明に従属する場合には、例えば、リミッタ手段の未作動時において、確定表示される大当り図柄及び「はずれ図柄」によって設定を高頻度に推測できる。また、(2)第1の関連発明1が請求項2の発明に従属する場合には、例えば、リミッタ手段の未作動時において、高頻度に確定表示される「はずれ図柄」によって設定を推測可能とし、リミッタ手段の作動時においては、確定表示される大当り図柄によってリミッタ手段の未作動時の推測を補強することができる。
(3)第2の関連発明が請求項1の発明に従属する場合には、例えば、リミッタ手段の未作動時において、確定表示される大当り図柄によって設定を推測でき、リミッタ手段の作動時においては、確定表示される「はずれ図柄」によってリミッタ手段の未作動時の推測を補強することができる。また、(4)第2の関連発明が請求項2の発明に従属する場合には、例えば、リミッタ手段の作動時においては、高頻度に確定表示される大当り図柄及び「はずれ図柄」によって設定を予測することができる。
なお、第1の関連発明1及び第2の関連発明において、「はずれ図柄決定テーブル」が「はずれ図柄」を特定するデータを単数記憶してもよいし、複数記憶してもよい。そして、各請求項の発明の遊技機が、当否判定等を行う主制御手段と、主制御手段の制御の下、所定の演出手段を用いて遊技演出を実行する演出制御と、を備える場合において、「はずれ図柄決定テーブル」が「はずれ図柄」を特定するデータを複数記憶し、「はずれ図柄決定手段」が決定する「はずれ図柄」の態様が複数であると、決定される「はずれ図柄」の態様に応じて、遊技演出の態様を特定してもよい。この点に関しては後述する。
始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて、前記結果図柄を特定するデータが所定数記憶された図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する結果図柄を決定する結果図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記図柄決定テーブルとして、前記当否判定の結果に対応して参照される図柄決定テーブルを別個に備えると共に、
前記結果図柄決定手段は、
前記当否判定の結果が、前記大当りである場合と、はずれである場合とのうちの少なくとも一方の場合において、
前記リミッタ手段の未作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率に応じて設けられた専用の第1図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定し、
前記リミッタ手段の作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定することを特徴とする。
ここで、請求項3の発明において、(a)「当否判定の結果が大当りである場合」、(b)「当否判定の結果がはずれである場合」、若しくは、(c)「当否判定の結果が大当りである場合と、はずれである場合」において、
第1図柄決定テーブル若しくは第2図柄決定テーブルを参照して、図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定する。以下、(b)及び(c)について更に説明する。
「前記結果図柄決定手段は、前記当否判定の結果が、はずれである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第1図柄決定テーブル(第1はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2図柄決定テーブル(第2はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定する」ことを特徴とする。
また、(c)の場合には、
「前記結果図柄決定手段は、前記当否判定の結果が、大当りである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(大当り)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第1図柄決定テーブル(第1大当り図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(大当り図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(大当り)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2図柄決定テーブル(第2大当り図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(大当り図柄)を決定し、
更に、前記当否判定の結果が、はずれである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第1図柄決定テーブル(第1はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2図柄決定テーブル(第2はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定する」ことを特徴とする。
始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて、前記結果図柄を特定するデータが所定数記憶された図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する結果図柄を決定する結果図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記図柄決定テーブルとして、前記当否判定の結果に対応して参照される図柄決定テーブルを別個に備えると共に、
前記結果図柄決定手段は、
前記当否判定の結果が、前記大当りである場合と、はずれである場合とのうちの少なくとも一方の場合において、
前記リミッタ手段の未作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定し、
前記リミッタ手段の作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率に応じて設けられた専用の第2図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定することを特徴とする。
ここで、請求項4の発明において、(A)「当否判定の結果が大当りである場合」、(B)「当否判定の結果がはずれである場合」、若しくは、(C)「当否判定の結果が大当りである場合と、はずれである場合」において、
第1図柄決定テーブル若しくは第2図柄決定テーブルを参照して、図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定する。以下、(B)及び(C)について更に説明する。
「前記結果図柄決定手段は、前記当否判定の結果が、はずれである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1図柄決定テーブル(第1はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第2図柄決定テーブル(第2はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定する」ことを特徴とする。
また、(C)の場合には、
「前記結果図柄決定手段は、前記当否判定の結果が、大当りである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(大当り)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1図柄決定テーブル(第1大当り図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(大当り図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(大当り)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第2図柄決定テーブル(第2大当り図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(大当り図柄)を決定し、
更に、前記当否判定の結果が、はずれである場合に、前記リミッタ手段の未作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1図柄決定テーブル(第1はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、当該当否判定の結果(はずれ)に応じて設けられると共に前記設定確率に応じて設けられた専用の第2図柄決定テーブル(第2はずれ図柄決定テーブル)を参照して前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄(はずれ図柄)を決定する」ことを特徴とする。
まず、本発明を適用した第1実施形態(実施例1)のパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機である。パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠(遊技枠ともいう)が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接して設けられている。パチンコ機1には、上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が配置されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。更にその直下位置には、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。第2特図始動口24は、チューリップ式の開放部材により開放可能に構成されている。第2特図始動口24は、前記普図の抽選で当りとなり、普通電動役物が作動することで、開放部材が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放部材の開放時にのみ入球(入賞)可能である。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置27A、第2特図表示装置27B、第1特図保留数表示装置271、第2特図保留数表示装置272、普図表示装置28及び普図保留数表示装置281が配置されている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
なお、本実施例のRAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。RAMクリアスイッチ46の機能については、後で詳述する。
一方、発射制御装置44はCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
パチンコ機1の電源について説明する。パチンコ機1は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板45により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機1は、電源基板45に設けられた電源スイッチ86が操作されることでパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。パチンコ機1は、コンデンサ等から構成されたバックアップ電源生成回路(バックアップ用電源回路とも呼称する)によりバックアップ電源(バックアップ用電源とも呼称する)を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置40等(例えば、主制御装置40のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機1への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置40のRAMの内容(例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機1の遊技状態)を保持する構成である。
一方、本実施例の電源基板45が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置42へ供給されない。このため、パチンコ機1への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置42のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
バックアップ電源を含む電源基板45に関しては、後で図7を参照して詳述する。
尚、主制御装置40のRAMに記憶されるデータのうち、以下にあげる所定のデータは、RAMクリアSW46を押した状態で電源を投入しても、クリアされることはない主制御装置40のRAMの記憶領域に記憶することが望ましい。例えば、後述する遊技性能を算出する所定の演算の実行条件が成立したか否かを判断するために必要なデータはクリアしない。即ち、後述の「総発射球数」や、後述の「ノーマル遊技発射球数」や、後述の「総払出球数」や、後述の「アウト球数」などのデータはクリアしない。また後述する遊技性能を算出する所定の性能評価期間における遊技性能を算出するためのデータはクリアしない。即ち、後述の「ノーマル遊技発射球数」や、後述の普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった「払出球数A」や、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった「払出球数B」などのデータはクリアしない。更に、所定の演算の実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の遊技性能を算出したデータはクリアしない。
つまり、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して、ガラス枠開放SW501、内枠開放SW502、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払出させる。
払出制御装置41は、満杯SW523により下皿13が満タンであることを示す信号が入力された場合、及び球切れSW520により球タンクに遊技球が少ない或いは無いことを示す信号が入力されると払出モータ521を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。尚、球切れSW520、満杯SW523は、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置41は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ521の駆動を再開させる。
一方、精算表示装置173を介して精算SW172による精算要求の操作信号がCRユニット60に入力されると、精算要求に応じてCRユニット60が精算を行い、精算表示装置173においてプリペイドカードの残高表示が行われる。プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御される。
尚、パチンコ機1は遊技球を払出す構成である。近年では、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機又は管理遊技機などと呼ばれる)が存在し、パチンコ機1は封入式遊技機の構成であってもよい。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ(枠側装飾ランプ113)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
この実施例においては、後述する各処理を実行するために、内蔵ROM301に、第1特別図柄用変動パターン301a,第1特別図柄用図柄データ301b,第1特別図柄用判定テーブル301c,第2特別図柄用変動パターン301d,第2特別図柄用図柄データ301e,第2特別図柄用判定テーブル301fがそれぞれ書き込まれている。
より詳述すると、第1特図始動口23への入賞に起因して、後述する特図始動入賞確認処理(図16参照)の、第1特図抽出乱数保留記憶処理(S252)にて、抽出したハードウェア乱数を第1特別図柄用保留記憶領域302aに記憶し、第2特図始動口24への入賞に起因して、同じく特図始動入賞確認処理(図16参照)の、第2特図抽出乱数保留記憶処理(S256)にて、抽出したハードウェア乱数を第2特別図柄用保留記憶領域302bに記憶するように、構成されている。
本実施例の電源基板45は、電源回路95、停電検出回路96、バックアップ用電源回路97、受電回路98、および電源スイッチ86を備える。
パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置28で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普通電動役物が作動する。普通電動役物が作動することにより普電役物ソレノイド509を駆動させ、開放部材を開放して第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、第2特図始動口24の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)で、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長)では2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普通電動役物が作動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
ここで、本実施例のパチンコ機1は、大当り確率の異なる3種類の段階設定値(所謂設定)として、最も大当り確率の低い「設定1」から、最も大当り確率の高い「設定3」を備えている。そして、適式な変更操作を行い、段階設定値(設定値)を変更する操作を行うことによって、大当り確率(低確率及び高確率)として設定された確率(設定確率)を変更することが可能とされている。
つまり、通常確率遊技状態であるとき、確変大当りを生ずると、当該確変大当りに基づく大当り遊技を終了した後、リミットカウンタが作動を開始し、リミットカウンタのカウント値が制限値(本実施例では「5」)になると確変リミッタが作動し、次回の大当りを一律に通常大当りとする。但し、リミットカウンタのカウント値が制限値になる前に通常大当りを生ずると、リミットカウンタはリセットされる。ここで、リミットカウンタは「計数手段」の一具体例を構成する。
第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は40%である。
もう一つは8Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に8R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は40%である。
また、もう一つは4Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に4R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は20%である。
もう一つは8Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に8R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は40%である。
また、もう一つは4Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に4R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は20%である。
第1特図表示装置27Aは8個のLED(a1〜a8)を備え、第2特図表示装置27Bも8個のLED(b1〜b8)を備えている。また、第1特図表示装置27Aは8個のLED(a1〜a8)を順次、点滅することを通じて「第1特別図柄」の変動表示を実現し、第2特図表示装置27Bも8個のLED(b1〜b8)を順次、点滅することを通じて「第2特別図柄」の変動表示を実現する。具体的に説明すると、第1特図表示装置27Aでは、図9(b)に示すように、LED(a1)、LED(a2)、LED(a3)…LED(a8)の順に点滅し、更に、LED(a1)、LED(a2)…LED(a8)の順に点滅することを変動時間(後述する変動パターンで特定する変動時間)が経過するまで繰り返すことで、「第1特別図柄」の変動表示を実現する。また、第2特図表示装置27Aでは、図9(b)に示すように、LED(b1)、LED(b2)、LED(b3)…LED(b8)の順に点滅し、更に、LED(b1)、LED(b2)…LED(b8)の順に点滅することを変動時間(後述する変動パターンで特定する変動時間)が経過するまで繰り返すことで、「第2特別図柄」の変動表示を実現する。
そして、何れの特図始動口23、24への入球に基づく当否判定が実行されても、その結果が大当りであると結果図柄として大当り図柄が確定表示され、その結果が「はずれ」であると結果図柄として「はずれ図柄」が確定表示される。
ここで、図10において、点灯状態のLEDを「白丸」で示し、消灯状態のLEDを「黒丸」で示している。
そして、特1図始動口23に基づく当否判定(以下、第1当否判定ということがある。)の結果が「はずれ」である場合には「特図1_はずれ図柄1」が第1特図表示装置27Aで一個のLEDを点灯して表示される。また、特図2始動口24に基づく当否判定(以下、第2当否判定ということがある。)の結果が「はずれ」である場合には「特図2_はずれ図柄1」が第2特図表示装置27Bで一個のLEDを点灯して表示される。
具体的には、図10に示すように、特図1の大当り図柄として、8個のLEDを点灯して表示される「特図1_10R確変図柄1」と、7個のLEDを点灯して表示される「特図1_10R確変図柄2」と、6個のLEDを点灯して表示される「特図1_10R通常図柄1」と、5個のLEDを点灯して表示される「特図1_8R確変図柄1」と、4個のLEDを点灯して表示される「特図1_8R通常図柄1」と、3個のLEDを点灯して表示される「特図1_4R通常図柄1」の何れかが表示される可能性がある。
また、第2特図の大当り図柄として、8個のLEDを点灯して表示される「特図2_10R確変図柄1」と、6個のLEDを点灯して表示される「特図1_10R通常図柄1」と、5個のLEDを点灯して表示される「特図1_8R確変図柄1」と、4個のLEDを点灯して表示される「特図1_8R通常図柄1」と、3個のLEDを点灯して表示される「特図1_4R通常図柄1」と、2個のLEDを点灯して表示される「特図1_4R通常図柄2」の何れかが表示される可能性がある。
本実施例では、当否判定の結果が大当りとなり、確定表示される大当り図柄を決定する際に、リミッタの未作動時において、リミットカウンタの作動の有無を問わず、図11の第1大当り図柄決定テーブルを参照する。
また、当否判定の結果が大当りとなり、確定表示される大当り図柄を決定する際に、リミッタの作動時には、図12(a)の第2大当り図柄決定テーブルを参照する。
更に、第1大当り図柄決定テーブル及び第2大当り図柄決定テーブルは、第1当否判定を行った場合に参照する大当り図柄決定テーブル(以下、特図1用の大当り図柄決定テーブル)と、第2当否判定を行った場合に参照する大当り図柄決定テーブル(以下、特図2用の大当り図柄決定テーブル)とが区別して設けられている。
以下の説明において、特図1用の第1大当り図柄決定テーブルを「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」、特図1用の第2大当り図柄決定テーブルを「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」、特図2用の第1大当り図柄決定テーブルを「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」、特図2用の第2大当り図柄決定テーブルを「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」と称する。
特に、当該パチンコ機1における遊技の継続時間が長くなり、度々、確変状態に移行しても(リミットカウンタが度々作動しても)、特図2_4R通常図柄2が確定表示される頻度が高い場合は、段階設定値が設定1である可能性が高いと推定でき、当該パチンコ機1で遊技を停止しようと判断することになる。この場合、所謂「遊技のめり込み」を防止でき、遊技の健全性を高めることができる。
同様に、「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する場合においても、設定の如何によって確定表示される通常図柄を備えてもよい。そして、所定の通常図柄(特図1_4R通常図柄2)の出現の有無や出現頻度によって、その時点の設定を推定することができる。
この第2大当り図柄決定テーブルは、その時点の設定に係わらず、共通して参照される大当り図柄決定テーブルである。
そして、現状の段階設定値が何れであっても、第1当否判定の結果が大当りの場合に参照される第2大当り図柄決定テーブルとして、「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」を備え、第2当否判定の結果が大当りの場合に参照される第2大当り図柄決定テーブルとして、「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」を備えている。
また、「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」には、特図2に関する大当り図柄を特定するデータとして、「特図2_10R通常図柄1」、「特図2_8R通常図柄1」、「特図2_4R通常図柄1」の3種類の大当り図柄をそれぞれ特定するデータが記憶されている。そして、第2始動入賞に基づいて所得した図柄決定用乱数を用いて、特図2の大当り図柄が、「特図2_10R通常図柄1」、「特図2_8R通常図柄1」、「特図2_4R通常図柄1」がそれぞれ60%、20%、20%の割合で決定される。
また、現状の段階設定値が何れにセットされているかを確認可能な構成も備えている。
また、段階設定値の上記変更や確認に際し、現状の段階設定値を視認可能に表示する段階設定値の表示手段を備えている。
また、段階設定値の表示手段として、本実施例では、上述した、遊技性能を表示する性能表示装置48によって兼用することで実現している。なお、段階設定値の表示手段として、段階設定値専用の表示装置を備えるようにしても良い。
さらに、段階設定値を任意の値に変更する際に、操作の都度、段階設定値を変更する操作手段として、RAMクリアSW46によって兼用することで実現している。なお、段階設定値を変更する操作手段として、専用の操作手段を備えるようにしても良い。
このように本実施例では、複数種類の段階設定値を備えて、該複数種類の段階設定値の内の何れか任意の段階設定値に変更すること、また現状の段階設定値を確認すること、そして現状の段階設定値を視覚的に確認すること等、が可能な構成となっている。
すなわち、本処理の判定値として、段階設定値が1すなわち設定1に対して0、設定2に対して1、設定3に対して2、が設定される。さらに、「段階設定値最大値」として、3が設定されている。これにより、本来予定されている設定1〜3までの何れかの設定に対応した判定値(0〜2)がセットされていれば、「段階設定値最大値」である3未満であると判定される。一方、3以上の何らかの判定値がセットされている場合には、何らかの不正行為によって、予定されていない段階設定値が設定されている危険性や、或いは何らかの原因によってデータが破壊している危険性が有るとして、「RWM異常」と判定する根拠となる。本実施例では、このような構成により、適正な段階設定値が設定されているかを監視する。なお、後述するが、段階設定値に対応した上記判定値は、「段階設定値記憶領域」に保存(設定)される。「段階設定値記憶領域」は、RWMクリア処理によっても消去されることのない記憶領域である。
設定状態フラグは、パチンコ機1が遷移する状態を示すフラグであって、遷移する各状態に応じ、設定状態フラグにセットされるフラグ値は異なる値がセットされる。すなわち、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態では0、「設定確認」状態では1、「設定変更」状態では2、そして、「遊技停止」状態では3、がセットされる。なお、設定状態フラグが0である場合とは、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態の何れか、すなわち、通常遊技が可能な状態である。
先ずは、パチンコ機1の通常遊技(通常遊技実行可能状態)に係る基本的な制御処理および性能表示機能等について、図13〜図29を参照して以下、説明する。
本実施例のパチンコ機1に電源投入されると、主制御装置40は本処理を開始すると、主制御装置40は先ず、S0において、スタックポインタをスタックアドレスに設定して、S5に処理を移行する。
主制御装置40は、S5において、割込みベクタテーブルの割込みベクタアドレスを、対応するレジスタに設定して、S10に処理を移行する。割込みベクタアドレスは、アドレス空間(メモリ空間)の中で、後述する割込(INT)処理のプログラムに係る開始番地を指定するためのものである。
主制御装置40は、S10において、内蔵レジスタを設定して、S15に処理を移行する。
主制御装置40が実行するS0からS10は、パチンコ機1に電源投入されると、主制御装置40が以降の処理の準備として最初に実行する、CPU初期設定処理である。
主制御装置40は、S20において、先に読み込んだ入力ポートレジスタの値に基づき、停電検出信号111がOFF(出力停止した)か否かを判定し、肯定判定であれば(S20:yes)、S25に処理を移行し、否定判定であれば(S20:no)、S15に処理を移行する。
本ステップで肯定判定となるまで、S15の入力ポートレジスタのリード処理を繰り返し実行する。停電検出信号111は、電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下するとONと見做され、所定電圧以上に上昇するとOFFと見做されることとなる、停電検出回路96(図7参照)が生成した信号である。つまり、S20において、停電検出信号111がOFFである、ということは、電圧が電源投入後に立ち上がって安定した状態となったことを意味する。
主制御装置40は、S20にて肯定判定となると、S25において、RWM(RAMとも呼称する)への書き込みを許可し、S30に処理を移行する。
主制御装置40は、S35において、S30で取得したチェックサムが異常か否かを判定し、肯定判定であれば(S35:yes)、S55に処理を移行し、否定判定であれば(S35:no)、S40に処理を移行する。
本ステップでは、設定されている段階設定値が異常な値となっていないか、つまり例えば、不当な利得を得ようとする不正行為者によって、正規ではない段階設定値が仕込まれていないか、を判定する。
本ステップでは、先の電断時において、パチンコ機1の状態に係るデータのバックアップが完了したことを示すバックアップフラグが設定されているか否か、つまり電断時の情報のバックアップが問題無く行われたか否か、を判定する。
なお後に、割込(INT)処理(図14)の停電検出信号監視処理(S105)にて詳述するが、設定状態フラグが3すなわち、「遊技停止」状態にあるときに電断となった場合に限っては、バックアップフラグが設定されず、チェックサムの算出および保存も行われないよう構成されている。したがって、電断前の状態が「遊技停止」状態であったときは、本ステップS45又は上記S35の何れかで否定判定(RWM異常と判定)されてS55に移行することとなる。
本実施例では、S35、S40、S45で「RWM異常」であると判定されなかったときに、設定状態フラグに係るデータを保存処理する。例えば、電断前の状態が、「設定変更」状態であった場合には、これを示す設定状態フラグに係る情報を汎用レジスタにセットしておくことで、後述するRWMクリア処理(S60)の影響を受けることなく、後に実行する初期設定処理(S65)にて電断前が設定変更状態であったことの判別が可能となっている。つまり、設定変更状態にて電断となって、再度電源投入する際にRWMクリアSW46がONされていたとしても、「設定変更」状態を示す設定状態フラグに係る情報が維持されているので、確実に「設定変更」状態への復帰が可能なように構成されている。
本実施例では、チェックサムが異常な場合、設定されている段階設定値が「段階設定値最大値」未満ではない場合、およびバックアップフラグが設定されていない場合、の何れかであると判定されたときに、「RWM異常」であるとして処理される。
本ステップは、上述したS35、S40、およびS45の何れの判定処理においても、RWM異常ではないと判定された場合に移行する処理である。よって、たとえ前記3種類の判定ステップにて異常ではないと判定されたとしても、RWMクリアSW46がON状態であれば、次のS60にてRWMクリア処理を行ってからS65に移行するように、また、RWMクリアSW46がOFF状態であれば、RWMクリア処理を行うことなくS65に移行するように構成されている。
本実施例では、該RWMクリア処理にて、上述したように、段階設定値に関する領域を除くRWM領域をクリアする。これにより、後述する設定状態確認処理(図32)の設定変更処理(S610)にて新しい値に設定変更された段階設定値は、RWMクリア処理が実行されたとしても消去されることなく、設定変更された段階設定値が維持される。しかし、少なくとも、後述する初期設定処理(図30および図31)や設定状態確認処理(図32)にて、電断前にセットされた設定状態フラグは消去される。
但し、RWMクリア処理(S60)の前に、上記S47において汎用レジスタに設定状態フラグの値をセットした場合は、後で参照可能に保持される。上記S47において設定状態フラグの値をセットするための汎用レジスタは、当該RWMクリア処理(S60)が実行されても、セットした結果が消去されずに、後で確認可能なレジスタである。後述する初期設定処理(図30)のS515は、汎用レジスタへS47にてセットされた結果を参照することで判定を行う。
また、上記S55において「RWM異常」であることを示す結果をセットするための汎用レジスタも、当該RWMクリア処理(S60)が実行されても、セットした結果が消去されずに、後で確認可能なレジスタである。後述する初期設定処理(図30)のS500は、汎用レジスタへS55にてセットされた結果を参照することで判定を行う。
このように、本実施例では、RWMクリア処理(S60)が実行されても、段階設定値に関する領域、設定状態フラグの値がセットされた汎用レジスタ、および「RWM異常」の結果がセットされた汎用レジスタは、消去されることなく状態が維持される。
したがって、後述する初期設定処理(図31)にてS575またはS580の何れかで否定判定となれば設定状態フラグに3が設定されることになる。該設定状態フラグに3が設定された状態で電断となると、上述したようにバックアップフラグが設定されない。これにより、次に電源投入された際に再度、起動処理を開始すると、たとえS35およびS40で「RWM異常」ではないと判定されても、S45では必ず「RWM異常」と判定されるよう構成されている。つまり、一旦「RWM異常」と判定された場合に、本実施例では、後述する遷移条件(4)(図34参照)を満たした状態で電源投入しない限り、「遊技停止」状態(設定状態フラグに3が設定された状態)から抜け出すことが不能な特徴を備えている。
さらに本実施例では、S47で、設定状態フラグの値を汎用レジスタにセットするので、RWMクリア処理(S60)が実行されたか否かに拘らず、該汎用レジスタにセットされた値を参照すれば、電断前に設定されていた設定状態フラグの値を確認することが可能となっている。
初期設定処理は、電断前の状態(特に電断時の「遊技停止」状態)、電源投入時の入力値(設定キーSW47とRWMクリアSW46の状態)から、何れの状態に遷移(移行)するかを設定する処理である。本実施例では、電源投入時に遷移することが出来る状態として、「設定変更」状態、「設定確認」状態、「遊技停止」状態、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態、の何れかの状態(後述する図34参照)となっている。なお、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態は、何れも通常遊技が可能な「通常遊技実行可能状態」である。初期設定処理については、後で図30〜図31を参照して詳述する。
本ステップでは、以降の割込(INT)処理の実行に備えて、対応するタイマ割込みレジスタを設定する。
よって、設定状態フラグが0でない場合、すなわち「設定確認」状態、「設定変更」状態、そして、「遊技停止」状態では、続くS85〜S95の処理は行わない。すなわち、S90の性能表示用集計除算処理は、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態といった通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)においてのみ実行され、「設定確認」状態、「設定変更」状態、および「遊技停止」状態では実行されない処理である。
性能表示用集計除算処理は、後述するパチンコ機1の性能を、性能表示装置48にて表示するために、データを集計して結果を算出する処理である。
以上が本実施例の起動処理である。
割込(INT)処理は、上述したように、起動処理(図13)のS97でタイマ割込みを許可し、S75でタイマ割込みを禁止するまでの間に、実行される処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S100において、各種タイマやウォッチドッグタイマ(WDT)の設定を行い、S105に処理を移行する。
本ステップでは、各種タイマの設定や、ウォッチドッグタイマのクリアおよびリスタートを実行する。
本ステップでは、停電検出回路96(図7参照)が電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下したことを条件に停電検出信号111がON(出力)したか否かを監視することで、停電の発生を監視する。なお、該ステップにて、停電の発生を検知した場合には、図示しない電断時の処理を実行する。
すなわち、「遊技停止」状態(設定状態フラグが3)中であれば、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。また、「遊技停止」状態中でなければ、バックアップフラグを設定し、チェックサムを算出および保存して、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。
つまり、上述したように、電断時には、設定状態フラグが3でないか否か、すなわち「遊技停止」状態でないか否かを確認する。設定状態フラグが3でない場合には、バックアップフラグを設定する。しかし、設定状態フラグが3の場合には、バックアップフラグを設定せず、さらにチェックサムの算出および保存も実行しない。
また、「設定変更」状態(設定状態フラグが2)中であれば、上述したように、「遊技停止」状態中ではないため、バックアップフラグを設定し、チェックサムを算出および保存して、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。この際に、設定状態フラグのフラグ値である2も保存維持され、再度電源投入された際には、起動処理(図13)のS47にて該フラグ値を参照して汎用レジスタにセットすることが可能となっている。
本ステップでは、上述した起動処理(図13)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが0か否か、すなわち「RWMクリア」状態または「バックアップ復帰」状態の内の何れかの状態であるか否か、を判定する。
本ステップでは、各種タイマの更新を実行する。
本ステップでは、入力データを入力ポートより入力し、始動口スイッチやカウントスイッチの監視処理、および異常入賞の監視処理を実行する。
すなわち、第1特図始動口23の入球(入賞)確認、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、大入賞口25の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口26の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
また、後述する不正監視処理(図15)は、該入力判定処理の1モジュールである。不正監視処理(図15)は、一般入賞口26に対する不正が行われていないか監視する処理である。本処理は、所定時間(例えば、60秒)内における一般入賞口26に入球した遊技球の数が予め決定された規定数(例えば、10個)よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。該不正監視処理については、後で図15を参照して詳述する。
本ステップでは、特別図柄及び特別電動役物の状態を更新する。特図と特電の制御を行うため、第1特図始動口SW503と第2特図始動口SW504への入球検出処理を行い、特別図柄の表示制御処理や、大当り遊技に係る特別電動役物の制御処理等を実行する。
なお、後述する特図始動入賞確認処理(図16)、特図当否判定処理(図17〜図21)、特別遊技処理(図22〜図26)は、特図特電処理のモジュールである。
後述する特図始動入賞確認処理(図16)では、遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると、「大当り判定用乱数」、「特図決定用乱数1」、「特図決定用乱数2」、「特図変動パターン決定用乱数1」および「特図変動パターン決定用乱数2」、など複数の乱数が取得される。しかし、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は、最大数がそれぞれ4個までとされており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても、賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
本ステップでは、普通図柄及び普通電動役物の状態を更新する。普図と普電の制御を行うため、普図作動SW505への入球検出処理を行い、普通図柄の表示制御処理や、当り遊技に係る普通電動役物の制御処理等を実行する。
普図作動ゲート22に入賞すると、「当り判定用乱数」、「普図決定用乱数」、および「普図変動パターン決定用乱数」、など複数の乱数が取得される。
本ステップでは、遊技の状態を更新する。普電作動中状態や、特電作動中状態等のクリア処理を実行することで遊技状態の更新を行う。
本ステップでは、各種入賞口への入球に基づき発生した賞球について、払出制御装置41に賞球コマンドを送信する。
本ステップでは、電波エラーや、振動エラー等の各エラーの監視を行う。
本ステップでは、各種情報の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、外部端子板への出力を行う。
本ステップでは、ソレノイドデータ等の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、ソレノイドへの出力を行う。遊技の進行に応じて主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509等に対して各々出力処理を実行する。
また、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく、外部接続端子板38からセキュリティ信号を出力する処理を、本実施例ではS155にて、併せて実行する。
S165のステップでは、性能表示装置48の制御処理や試射試験データの出力処理等として、領域外処理を行う。すなわち、起動処理(図13)の性能表示用集計除算処理(S90)にて算出した結果に基づき、性能表示装置48を用いた表示制御のためのデータや試射試験データを、RWMの領域外にて作成する処理を行う。
本ステップでは、LEDデータ設定テーブルを取得して、LEDのコモン(LEDセグメントに係る8bit単位の表示領域)毎の発光制御を行うためのセグメントデータの作成処理を行う。すなわち、上記領域外処理(S165)で、RWMの領域外にて作成したデータを、RWMの領域内に移動して、後述するLED出力処理(S180)にて出力するためのセグメントデータを設定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図13)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが3か否かを判定する。設定状態フラグが3の場合は、S195を実行せず即時、S180に移行し、設定状態フラグが3ではない場合すなわち、1又は2の場合は、S195を介してS180に移行する。
本ステップは、設定確認および設定変更を行うための処理である。すなわち、設定変更時或いは設定確認時において、入力値(設定キーSW47や、RWMクリアSW46に係る検出信号)に基づいて、段階設定値の変更や、「設定変更」状態および「設定確認」状態の終了に係る処理を行う。
設定状態確認処理については、後で図32を参照して詳述する。
本ステップでは、性能表示装置48や、各種LED等に係る、発光制御のための情報を出力する。
すなわち、性能表示装置48を用いた性能表示または段階設定値に関する発光制御のための情報や、遊技盤2の表面側右下(図2参照)に集約して設けられた、第1特図表示装置27A、第1特図保留数表示装置271、第2特図表示装置27B、第2特図保留数表示装置272、普図表示装置28、および普図保留数表示装置281等のLEDの発光制御のための情報の、出力を行う。
以上が本実施例の割込(INT)処理である。
前記S200の処理で不正が行われていないと判定された場合には(S200:no)、不正監視処理を終了してリターンする。
また、前記不正報知コマンド送信処理(S202)において、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に不正報知コマンドを送信する。不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄表示装置21の画面に、所定期間(例えば、60秒)内に一般入賞口SW506により検出された遊技球数が規定数(例えば、10個)を超えて、入賞頻度の異常な不正が行われた旨の警告表示を表示するとともに、前枠11の枠側装飾ランプ113によるエラー報知が行われる。
なお、不正監視処理を本実施例の構成に限定することは無い。すなわち、一般入賞口への入賞異常を監視するものではなく、普通電動役物や特別電動役物の入賞有効期間外における入賞が所定個数を超えるか否かによって、不正発生か否かを判定して監視するような構成であっても良い。
図16に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否判定に用いる乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
その後、第1特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S253)。
図略ではあるが、記憶された第1特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
その後、第2特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S257)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り判定用乱数を対比して判定を行う(S312)。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の特図決定用乱数1、特図決定用乱数2に基づいて大当り図柄を決定する。
この特図大当り図柄決定処理では、先ず、リミット到達フラグがセットされているか否かを判定する(S314a)。ここで、リミット到達フラグは、リミットカウンタ(計数手段)が計数する連続回数(確変状態で発生する大当りの連続回数)がリッミト回数(制限回数の5回)に到達したことを示すフラグである(後述する)。そして、リミット回数(制限回数)に到達すると、リミット到達フラグがセット(値が「1」)とされ、特図大当り図柄決定処理において参照されると解除(値が「0」)とされる。
具体的に説明すると、特図1に関する大当り図柄を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。また、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。更に、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。
また、特図2に関する大当り図柄を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。また、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。更に、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」を参照する。
ここで、314bの参照する第2大当り図柄決定テーブルについて説明する。 現状の段階設定値が何れであっても、特図1に関する大当り図柄を決定する場合には、共通の「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」を参照する。また、現状の段階設定値が何れであっても、特図2に関する大当り図柄を決定する場合には、共通の「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」を参照する。
続くS321の処理において第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
S353の処理では、時短フラグの値が「1」であるか否かを判定し、「1」であれば(S353:yes)、S354の処理に移行し、時短回数が0か否かを判定する(S354)。そして、時短回数が「0」であれば(S354:yes)、S355の処理に移行し、時短フラグの値を「0」にしてS356の処理に移行する。また、S353若しくはS354の処理で否定判定される場合には、そのままS356の処理に移行する。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
但し、S252の処理において、特図1用の図柄決定用乱数を記憶し、特図1・第1大当り図柄決定テーブル及び特図1・第2大当り図柄決定テーブルに、大当り図柄を特定するデータを「特図1用の大当り図柄決定用乱数」に対応づけて記憶する。そして、第1始動入賞に基づき記憶した「特図1用の大当り図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図1に関する大当り図柄を決定してもよい。同様に、S256の処理において、「特図2用の大当り図柄決定用乱数」を記憶し、特図2・第1大当り図柄決定テーブル及び特図2・第2大当り図柄決定テーブルに、大当り図柄を特定するデータを「特図2用の大当り図柄決定用乱数」に対応づけて記憶する。そして、第2始動入賞に基づき記憶した「特図2用の図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図2に関する大当り図柄を決定してもよい。
但し、S252の処理において、「特図1用のはずれ図柄決定用乱数」を記憶し、特図1・第1はずれ図柄決定テーブル及び特図1・第2はずれ図柄決定テーブルに、「はずれ図柄を特定するデータ」を、「特図1用のはずれ図柄決定用乱数」に対応づけて記憶する。そして、第1始動入賞に基づき記憶した「特図1用のはずれ図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図1に関する「はずれ図柄」を決定してもよい。同様に、S256の処理において、「特図2用のはずれ図柄決定用乱数」を記憶し、特図2・第1はずれ図柄決定テーブル及び特図2・第2はずれ図柄決定テーブルに、はずれ図柄を特定するデータを「特図2用のはずれ図柄決定用乱数」に対応づけて記憶する。そして、第2始動入賞に基づき記憶した「特図2用のはずれ図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図2に関する「はずれ図柄」を決定してもよい。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを判定する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを判定する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図25に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S430)。大当り終了演出時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
つまり、実行された大当り遊技の起因となった大当りを生じさせた当否判定(特別図柄の当否判定)の大当り設定処理(図18のS316の処理を参照)の設定内容に基づき、大当り遊技を実行した後、確変機能を作動させるか否かを判定する。より具体的に説明すると、例えば、大当り設定処理後にその設定内容が記憶されたモードバッファの内容(図示を省略)に基づいて、実行された大当り遊技が「確変大当り図柄」が確定表示されたことに基づくものであるか、「通常大当り図柄」が確定表示されたことに基づくものであるかを判定する。そして、「確変大当り図柄」が確定表示されたことに基づき実行された大当り遊技であった場合には、S433において肯定判定され、「通常大当り図柄」が確定表示されたことに基づき実行された大当り遊技であった場合には、S433において否定判定される。
続くS436の処理では、確率状態とともに付与される時短状態の繰り返し回数(10000回)を設定する処理(S436)と、時短フラグに「1」をセットする処理(S437)を実行し、S438の処理に移行する。このS436及びS437の処理を実行することにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。
このリミットカウントフラグは、リミットカウンタの計数値が制限値(本実施例では「5」を例示)になるか、通常大当りを発生すると解除される。
そして、S440の処理に続いて移行するS441の処理では、S440の処理を実行した後、リミットカウンタのカウント値がリミット回数(制限回数)に到達したか否かを判定する。具体的には、リミットカウンタのカウント値がリミット回数(制限回数)の「5」に到達したか否か、つまり、確変大当りの連チャン回数がリミット回数(制限回数)の「5」に到達したか否かを判定する。
このように、リミット到達フラグがセットされると、次回の大当りを発生したときに実行される特図大当り決定処理(図18、図19(a)を参照)において、第2大当り図柄決定テーブルを参照して、確定表示する大当り図柄を決定した後、当該リミット到達フラグが解除される。これに対して、リミット到達フラグが解除されている場合には、特図大当り決定処理において設定に応じた第1大当り図柄決定テーブルを参照して、確定表示する大当り図柄を決定する。
S451の処理では時短状態の繰り返し回数(100回)を設定する(S451)。続いて、移行するS452の処理では時短フラグに「1」をセットする(S452)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。
ここで、本実施例では、通常大当りを発生すると、大当り遊技を実行した後の遊技状態が一律に時短状態に制御されるため、S433の処理において前記大当り図柄等に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定がないと判定すると、一律に時短フラグを設定する(値を「1」にする)こととしている。但し、時短状態に移行させない「通常大当り」を備えるパチンコ機1では、S451の処理を実行する前に、「前記大当り図柄等に応じて時短とする設定があるか否かを判定する処理」を行う。そして、当該処理で肯定判定すると、S451及びS452の処理を実行した後、S453の処理に移行し、当該処理で否定判定すると、S451及びS452の処理をスキップしてS453の処理に移行する。
図27(a)に示すように、第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に第1特図又は第2特図に対応する3桁の数値からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また演出図柄表示装置21の表示画面の左下部には、第1特図の保留記憶を示す第1特図保留表示701が表示され、表示画面の右下部には第2特図の保留記憶を示す第2特図保留表示702が表示される。
警告表示は、演出図柄表示装置21の表示画面の中央位置に、「所定期間内に、異常な入賞数を検出しました。」と表示される。尚、警告表示中、疑似演出図柄700は演出図柄表示装置21の表示画面の右下方位置にて小さく変動表示される。
更に入賞頻度異常時には、主制御装置40は、払出制御装置41に向けて入賞頻度が異常であることを示す不正コマンドを送信する。不正コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた異常表示装置49(図4参照)のLEDを点灯させる。
主制御装置40は、遊技性能として、「ノーマル遊技状態」の「ベース」の演算を行う。ここで、「ノーマル遊技状態」とは、パチンコ機1の遊技状態が、何れの有利状態にもない状態(製造メーカ出荷時のノーマルな遊技状態)であり、本パチンコ機1では「非確変かつ非時短の遊技状態」である。
主制御装置40は、遊技領域20へ向けて発射された遊技球の「総発射球数」が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでのノーマル遊技状態(非確変、非時短状態)で発射された遊技球の「ノーマル遊技発射球数」に対して、ノーマル遊技状態で払出されることとなった賞球の「ノーマル払出球数」の比率(ノーマル遊技払出球数/ノーマル遊技発射球数×100)を演算する。
例えば、アウト口203へ取り込まれた遊技球を検出するアウト口センサを設ける。アウト口センサの検出信号に基づくアウト球数と、第1特図始動口23への入球数と、第2特図始動口24への入球数と、大入賞口25への入球数、及び一般入賞口26への入球を合算することで全ての発射球数を累積する。
総発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの総発射球数の累積が再開される。
更に例えば、遊技盤2にはその外レール201と内レール202との間に設けられた遊技球発射口などに遊技球の通過を検出する発射センサを設ける。そして発射センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更にまた例えば、遊技盤2には、センターケース200の左側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の左流下センサを設ける。更に遊技盤2には、センターケース200の右側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の右流下センサを設ける。そして、左流下センサ及び右流下センサの検出信号に基づいて、遊技盤2に発射された遊技球の全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
ノーマル遊技払出球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。ノーマル遊技払出球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からのノーマル遊技払出球数の累積が再開される。
その後も、主制御装置40は、総発射球数が60000個に達する毎に、ノーマル遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出されたノーマル遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能がノーマル遊技状態の「ベース」であることを示す「AA.」を表示する(図28(c)参照)。この場合、上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降のノーマル遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達してノーマル遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、主制御装置40により表示が制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
また、性能表示装置48は、演算結果を数値で表示した上で、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いときには演算結果の数値を点灯表示し、演算結果が所定の性能値よりも低いときには演算結果の数値を点滅表示するようにしてもよい。
またノーマル遊技状態の「ベース」の演算は、総発射球数をアウト口203に取り込まれた「総アウト球数」に置換し、且つノーマル遊技発射球数をノーマル遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「ノーマル遊技アウト球数」に置換してもよい。即ち、総アウト球数が所定の球数に達した時点において、総アウト球数が所定の球数に達するまでのノーマル遊技アウト球数に対して、ノーマル遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれた遊技球数を検出するアウト口センサを設ける。
また、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能で、演算の実行条件を他の条件に変更してもよい。例えば、変更する演算の実行条件として、ノーマル遊技状態におけるノーマル遊技発射球数が所定の球数に達した時点において、ノーマル遊技発射球数に対する、ノーマル遊技払出球数の比率を演算するようにしてもよい。これにより、複数種類の所定の演算実行条件に応じた遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの演算実行条件に応じた遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
また、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能とし、且つ、期間の異なる複数種類の性能評価期間から何れか一つの性能評価期間を設定可能として、設定された演算の実行条件と、設定された性能評価期間との組み合わせに応じて複数種類の前記遊技性能を演算させるようにしてもよい。これにより、複数種類の遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
パチンコ機は、遊技性能として「短時間出球率」、即ち、直近1時間の総発射球数に対する、直近1時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「中時間出球率」、即ち、直近10時間の総発射球数に対する、直近10時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース」、即ち、有利状態(高確率且つ時短状態)の総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「入賞口毎の入賞数」、即ち、総発射球数に対する、入賞数の比率(入賞口毎)を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「払出球数(ベース算出用)」、即ち、一定時間の払出球数のでもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「ベース近似値」、即ち、所定の係数1を乗じた総発射球数に対する、ノーマル遊技状態の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース近似値」、即ち、所定の係数2を乗じた総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
尚、パチンコ機は、これら複数種類の遊技性能を演算可能とすることが望ましい。そして、パチンコ機には、主制御装置に切替スイッチ等を設けて、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を選択するようにしてもよい。選択する遊技性能は複数種類でもよい。また、複数種類の遊技性能の演算をそれぞれ実行するようにし(同時進行)、性能表示装置に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて必要な遊技性能の演算結果の表示を行うようにしてもよい。また、図29において、「通常時の払出球数」は「ノーマル払出球数」を示し、「通常時の総発射球数」は「ノーマル総発射球数」を示している。
次いで、本実施例のパチンコ機1が備える他の機能として、所謂設定に係る、変更、確認、表示等の機能、「設定確認」状態や「設定変更」状態等への遷移機能といった各種機能について、図30〜図34を参照して説明する。
初期設定処理は、上述した起動処理(図13参照)のS65で実行される1モジュールであって、上述したように、電断前の状態(特に電断時が、「遊技停止」状態や、「設定変更」状態であった場合)、電源投入時の入力値(設定キーSW47とRWMクリアSW46の状態)から、何れの状態に遷移(移行)するかを設定するための処理である。
本ステップでは、上述した起動処理(図13参照)のS55にて「RWM異常」であると判定された場合に、その結果をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。すなわち、電源投入時に、S35、S40、またはS45の何れかのステップで「RWM異常」と判定されたか否かを判定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図13参照)のS47にて設定状態フラグの値をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。該汎用レジスタに格納されたデータは、起動処理におけるS60のRWMクリア処理にて、RWMが初期化されても、消去されることなく保存維持されているため、該汎用レジスタに格納されたデータを判定することで、電断前の設定状態フラグの値が2か否かの判定が可能となっている。肯定判定であれば、既に設定状態フラグに2が設定されているので、S530を介さず、直接S535に移行する。
本ステップでは、後述する遷移条件(5)を満たしているか、を判定する(図34参照)ものである。
このように構成されることで、「設定変更」状態中に電断が発生した場合、つまり設定キーSW47をOFFすることで「設定変更」状態を終了する前に電断が発生した場合、電源が投入されると必ず再度、「設定変更」状態に遷移する。これにより、電源投入時のRWMクリアSW46の状態(ON/OFF)に関係無く、強制的に「設定変更」状態に遷移させることで、「RWMクリア」状態や「バックアップ復帰」状態といった「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」への遷移を防止する。
本ステップでは、後述する遷移条件(2)または(4)の何れを満たしているか、を判定する(図34参照)。
設定変更報知処理は、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図13)のRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、後述する遷移条件(1)または(3)の何れを満たしているか、を判定する(図34参照)。
設定確認報知処理は、「設定確認」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、またバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
この場合、当該処理で否定判定されると、そのままS520の処理に移行し、当該処理で肯定判定されると、既に設定状態フラグに1が設定されているので、S545を介さず、直接S550に移行することとする。但し、電源投入時のRWMクリアSW46の状態がONで、当該処理で肯定判定される場合(電断前の状態が「設定確認」状態であると判定される場合)には、S545設定状態フラグに1を設定する処理を経てS550に移行してもよい。
本ステップでは、後述する遷移条件(4)を満たす可能性が有るか否か、を判定する(図34参照)。
なお、本ステップは、今回の電源投入で初めてRWM異常と判定された場合だけではなく、電断前にRWM異常で「遊技停止」状態となり、電断時にバックアップフラグが設定されなかったことに因り、今回の電源投入時にも連続してRWM異常と判定された場合にも、移行される処理である(起動処理(図13)のS45、および割込(INT)処理(図14)の停電検出信号監視処理(S105)を参照)。
本ステップでは、後述する遷移条件(4)を満たすか否か、を判定する(図34参照)。S575およびS580の両ステップで、共に肯定判定となった場合は、遷移条件(4)を満たすこととなる。
設定変更報知処理は、S535と同じく、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、既に設定状態フラグに3が設定されている場合には、本ステップを行わないよう構成される。但し、これに限らず、再設定するようにしても良い。
遊技停止促進処理は、RWM異常である旨の報知および、遊技者に遊技の即時停止を促し、且つ、ホール従業員に適切な対処を促す報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
このように、電源投入時に遷移条件(4)を満たしていない限り、「遊技停止」状態(設定状態フラグ=3の状態)から脱却することは不能に構成されている。つまり、遷移条件(7)、(8)、および(9)のループから抜けることが出来ないようになっている。
なお、一旦上記ループに入ってしまうと、電源投入時に遷移条件(1)、(2)、または(3)を満たしていても、該ループからは抜けることが出来ない。つまり、遷移条件(1)および(3)は、何れもRWMクリアSW46がOFFであるので、S575で否定判定となってS505に移行し、遷移条件(2)は、設定キーSW47がOFFであるので、S580で否定判定となってS505に移行する。よって、該ループから抜けるためには、電源投入時に遷移条件(4)(RWMクリアSW46と設定キーSW47が共にON)を満たす必要があるように構成されている。
以上が本実施例の初期設定処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S600において、設定状態フラグが2か否かを判定し、肯定判定であれば(S600:yes)、S605に処理を移行し、否定判定であれば(S600:no)、S645に処理を移行する。
本処理には、上述した割込(INT)処理のS110およびS190によって、設定状態フラグが1または2の場合にしか移行しない。したがって、本ステップでは、設定状態フラグが2(「設定変更」状態)であるか、或いは1(「設定確認」状態)であるかを判定する。
なお、図示しないが、否定判定で(S600:no)、S645に処理を移行するまでの間に、主制御装置40は、性能表示装置48にて現在の段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の設定処理を行う。
本ステップでは、設定SWと兼用して設けられたRWMクリアSW46に係る検出信号が発生したか否かを判定する。
先ず、本実施例のパチンコ機1において、上述したように、現状の段階設定値に係る情報は、起動処理(図13)のRWMクリア処理(S60)が実行されても消去されることのないRWM領域内の段階設定値に固有の領域(段階設定値記憶領域)に記憶保存されている。
本ステップでは、設定状態フラグが2の状態において、設定SW(RWMクリアSW46にて兼用)に係る検出信号が発生すると、上記した段階設定値記憶領域にストアされている現在の段階設定値を、新しい段階設定値に書き換える処理を行う。
また、段階設定値を、例えば、6段階に設定可能な態様では、現状が設定1から設定5までの何れかである場合は、大当り抽選確率が1段階だけ高い段階設定値を新しい段階設定値として書き換え、現状が設定6の場合には、最も大当り抽選確率の低い設定1を新しい段階設定値として書き換える処理が行われる。よって、本実施例では、RWMクリアSW46を押下する毎に、設定6までは1段階ずつレベルアップし、設定6にて押下すると設定1にレベルダウンするループとなっている。これに限定せず、逆に、設定1までは1段階ずつレベルダウンし、設定1にて押下すると設定6にレベルアップするループとしても良い。
なお、本ステップによって、主制御装置40は、RWMクリアSW46が押下される毎に、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、上述した起動処理(図13)のS40と同様の処理を行う。つまり、適正な段階設定値が設定されているか否かを監視する。
本ステップでは、段階設定値記憶領域の段階設定値を書き換えた結果、予定されていない不適正な段階設定値が設定されているとS615にて判定された場合に、最も大当り確率の低い設定1に対応した段階設定値である0に書き換える処理を行う。これにより、例えば不正行為者が不当に利得を得ようとして、何らかの予定されていない段階設定値を設定したとしても、本ステップにて最も利得が少ない設定に書き換えられるので、不正行為を未然に防止できる。また、不正行為を未然に防止しつつ、予定された正規の段階設定値に書き換えるので、当該パチンコ機1を遊技可能な状態とすることができる。つまり、当該パチンコ機1に対して、仮に不正な設定値の書き換えが行われる害を被ったとしても、稼働率を低下させることなく、不正行為を未然に防止できる。
なお、本ステップにても、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、S610またはS620で、段階設定値を新たに書き換えて更新した内容を示す段階設定値更新コマンドを、サブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
なお、該コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、更新された段階設定値を示すデータを所定の段階設定値バッファに格納し、該格納したデータを参照することで、所謂「設定報知(示唆)演出」等を行う際に、段階設定値に応じて、バリエーション豊富な演出を実行可能となっている。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定変更を終了したか、否かを判定する。
なお、本実施例において、新たな段階設定値への確定は、上述したS610およびS620にて既に完了している。本ステップでは、設定キーSW47がOFFされたか否かに基づいて、単に設定変更の状態を終了するか否かを判定するための処理である。また、このような本実施例の構成に限定せず、例えば、S610およびS620にて変更することとなった新たな段階設定値を、上記段階設定値記憶領域とは別個設けられた所定の段階設定値用バッファに記憶して未確定の状態で維持しておき、本ステップにて設定キーSW47がOFFされたことに基づいて、「設定変更」状態を終了させる処理と併せて、段階設定値用バッファに記憶している新たな段階設定値を参照して該段階設定値にて、段階設定値記憶領域の段階設定値を確定する処理を実行する構成としても良い。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図30)のS555およびS560と同様の処理を行う。RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図13)におけるRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定確認を終了したか、否かを判定する。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図30)のS565およびS570と同様の処理を行う。バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、また起動処理(図13)におけるバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
ここで、性能表示装置48を用いた段階設定値の表示態様例について、上述した図28(c)を参照して説明する。性能表示装置48は、其々の桁が7セグメント表示装置でなる、4桁の表示器として構成されている。本来の性能表示機能としては、識別表示部(上位の2桁)で性能の種類を示し、性能表示部(下位の2桁)で演算の結果(性能)を示す。該性能表示装置48にて段階設定値を表示する場合、上位の2桁は、段階設定値の種別に関係無く、常時「−−」が表示される。また、下位の2桁は、段階設定値が例えば「設定6」の場合、「−6」と表示される。同様に、他の段階設定値である「設定5」〜「設定1」の場合も、「−5」〜「−1」と表示される。
なお、「設定確認」状態または「設定変更」状態によって、同じ段階設定値を表示するとしても、異なる表示態様とすることで、現状がどちらの状態であるかを認識可能としている。つまり、「設定確認」状態においては、例えば「−−−6」を点灯状態(例えば、赤色の点灯状態)とし、「設定変更」状態においては、「−−−6」を点滅状態(例えば、赤色の点滅状態)とする。これにより、両状態を点灯状態か点滅状態かで識別が容易となる。また、「設定確認」状態で、点灯状態とすることで、設定を確認し易くしている。
以上が本実施例の設定状態確認処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S700において、設定状態フラグが1または2か否かを判定し、肯定判定であれば(S700:yes)、S705に処理を移行し、否定判定であれば(S700:no)、S710の処理を移行する。
S700の処理では、現在の状態が、「設定変更」状態または「設定確認」状態の何れかであるか否かを判定する。
なお、「設定確認」状態である場合と、「設定変更」状態である場合と、「表示維持期間」中である場合とで、設定値の表示態様が全て異なるようにし、何れの場合であるかを一見して把握容易とすることが更に望ましい。例えば、「設定確認」状態において設定値を赤色で点灯表示し、「設定変更」状態において設定値を赤色で点滅表示する場合には、「表示維持期間」中において設定値を青色で点灯表示若しくは青色で点滅表示すると、何れの場合であるかを一見して把握容易となる。この場合、パチンコホールの従業員が、多数のパチンコ機50を管理(メンテナンス等)する上で有用である。
S720の処理に続いてS725の処理に移行し、変更表示維持カウンタのカウント値が「0」になったか否か、つまり、「表示維持期間」が終了したか否かを判定し、肯定判定される場合には(S725:yes)、変更表示維持カウンタをリセットする処理(S735)と、変更表示維持フラグの値を「0」にする処理(S740)を行った後、S745の処理に移行する。
これに対して、S730の処理で肯定判定される場合(S730:yes)には、S735の処理、S740の処理を経てS745の処理に移行し、更にS750の処理に移行する。
以上が本実施例のLED出力処理である。
先ず本実施例のパチンコ機1は、これまで説明してきたように、大当りに抽選確率の異なる複数種類の、具体的には設定1〜設定6までの6種類の段階設定値(所謂設定)を備える共に、段階設定値を変更可能な「設定変更」状態、確認可能な「設定確認」状態を備えている。
さらにパチンコ機1は、図34(a)に示すように、上記「設定変更」状態および「設定確認」状態、の他に、少なくとも、「遊技停止」状態、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態、に遷移可能に構成される。
「設定変更」状態は、段階設定値に関して、例えばホール従業員が、現状の段階設定値を他の段階設定値に変更可能な状態である。
「設定確認」状態は、同じく段階設定値に関して、例えばホール従業員が、現状の段階設定値が何れの段階設定値に設定されているのかを視覚的に確認可能な状態である。
「遊技停止」状態は、電源投入時にRWMが異常であると判定された際に、遊技者に遊技停止を促すと共に、例えばホール従業員による適切な対処を促す報知を行うことが可能な状態である。
「RWMクリア」状態は、電源投入時にRWMに記憶された情報を消去するRWMクリア処理を行ったことを報知し、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」である。
「バックアップ復帰」状態は、電源投入時に電断前のバックアップしておいた遊技機の状態に復帰させる処理を行ったことを報知し、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」である。
なお、「RWMクリア」状態と「バックアップ復帰」状態は、従前の遊技機が備えていたものと同様の状態であって、「通常遊技が可能な状態」を構成するものである。
当該遷移は、起動処理(図13)のS50で肯定判定となり、S60の処理後、初期設定処理(図30)のS530を実行すること、又は、同じく初期設定処理(図31)のS585を実行すること、によって実現可能となっている。
S530は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46と設定キーSW47が共にONの場合、つまり特に異常が無い状態での「設定変更」状態への移行処理である。
S585は、今回の電源投入時にRWM異常であった場合(具体的には、電断前に「遊技停止」状態であったことからバックアップフラグおよびチェックサムの計算値が設定されず、これにより今回の電源投入時にRWM異常となった場合)であって、且つRWMクリアスイッチ46と設定キーSW47が共にONの場合に、「設定変更」状態に遷移する処理であって、後述する遷移条件(7)、(8)および(9)のループを抜け出す唯一の処理である。
当該遷移は、設定状態確認処理(図32)の実行中において、S625を処理後且つS630で肯定判定となる前に、すなわち設定キーSW47がONからOFFに切り替えられる前に、電断が発生し、電源投入されて起動処理(図13)のS35、S40、およびS45でRWM異常ではないと判定され、次いでS47にて設定状態フラグの値(この場合は2)を汎用レジスタにセットし、S50にて肯定判定であればS60を介して、また、否定判定であれば直接、S65の初期設定処理に移行する。初期設定処理において、S500にて判定の際に参照する値は、起動処理(図13)のS55にてセットされる汎用レジスタの値であり、また、S515にて判定の際に参照する値は、起動処理(図13)のS47にてセットされる汎用レジスタの値であり、何れもRWMクリア処理が実行されても消去されることのないレジスタ内に維持されている値である。これらの値を参照することで、S500が否定判定、S515が肯定判定となって、既に設定状態フラグに2が設定されているためS530を介さず、S535の設定変更報知処理を実行することで実現可能となっている。なお、S515で参照する値を、RWMクリア処理に影響を受けない汎用レジスタにセットすることで、電源投入時にRWMクリアスイッチ46をONのままで電源スイッチ86をONして、S50にて肯定判定となることでS60のRWMクリア処理が実行されたとしても、設定状態フラグの値(この場合は2)は、初期設定処理のS515で参照されるまで維持される。これにより、「設定変更」状態にて電断が発生し、再度電源投入されたとき、RWMに異常が無ければ、必ず再度、「設定変更」状態に遷移するよう構成されている。このため、「設定変更」状態にて設定を未完了のままでは、再度電源投入しても、そのまま「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」、すなわち、「RWMクリア」状態や「バックアップ復帰」状態には遷移不能とする処理である。つまり、「設定変更」状態を終了していない状態では、「通常遊技」を実行不能とする制御処理である。
当該遷移は、起動処理(図13)のS50で否定判定となり、初期設定処理(図30)のS545を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、起動処理(図13)のS35、S40、またはS45の何れかのステップでRWM異常と判定され、S55およびS60の処理を行い、初期設定処理(図30)のS505を実行すること、によって実現可能となっている。或いは、前記S505の実行後に電断(「遊技停止」状態であるためバックアップフラグおよびチェックサムの計算値が設定されず)し、次いで上記遷移条件(4)を満たすことなく電源投入が為された場合、起動処理(図13)のS45で否定判定となり、初期設定処理(図31)のS575またはS580にて否定判定となって再度、S505を実行すること、によって実現可能となっている。
すなわち、遷移条件(2)の、「RWMクリアスイッチ46がONで、且つ設定キーSW47がOFFである状態」で、電源投入が為された場合、「RWMクリア」状態に遷移する。
当該遷移は、起動処理(図13)のS50で肯定判定となり、S60の処理後、初期設定処理(図30)のS555を実行すること、によって実現可能となっている。S555は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46がONで、設定キーSW47がOFFの場合、つまり特に異常が無い場合の「RWMクリア」状態への移行処理である。
当該遷移は、起動処理(図13)のS50で否定判定となり、初期設定処理(図30)のS565を実行すること、によって実現可能となっている。S565は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46がOFFで、設定キーSW47がOFFの場合、つまり特に異常が無い場合の「バックアップ復帰」状態への移行処理である。
すなわち、「設定変更」状態中において、遷移条件(6)の、「設定キーSW47がONからOFFの状態に変化したとき」に、「RWMクリア」状態に遷移する。つまり、設定キーSW47をOFFにすることで「設定変更」状態を終了した場合に、「RWMクリア」状態に遷移する。
当該遷移は、割込(INT)処理(図14)のS110およびS190が共に否定判定となり、設定状態確認処理(図32)のS635を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、割込(INT)処理(図14)のS110およびS190が共に否定判定となり、設定状態確認処理(図32)のS650を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、初期設定処理(図30)のS520で肯定判定の場合、S555を実行することで直接的に「RWMクリア」状態に遷移するか、或いは、同じく初期設定処理(図30)のS520で肯定判定の場合、S530を実行することで一旦「設定変更」状態を介して、その後に、設定状態確認処理(図32)のS635を実行することで、間接的に「RWMクリア」状態に遷移するか、の何れかによって実現可能となっている。
当該遷移は、初期設定処理(図30)のS520で否定判定の場合、S565を実行することで直接的に「バックアップ復帰」状態に遷移するか、或いは、同じく初期設定処理(図30)のS520で否定判定の場合、S545を実行することで一旦「設定確認」状態を介して、その後に、設定状態確認処理(図32)のS650を実行することで、間接的に「バックアップ復帰」状態に遷移するか、の何れかによって実現可能となっている。
すなわち、「遊技停止」状態中において、遊技者により遊技が停止されてホール従業員等によって遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化した」ときに、電源断状態に遷移する。
また、「RWMクリア」状態中および「バックアップ復帰」状態中においても、同じく遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化した」ときには、電源断状態に遷移する。何れの状態においても、電源スイッチ86が切られると、割込(INT)処理(図14)のS105の停電検出信号監視処理にて、停電検出信号の検出に基づき上述した電断時の処理を実行する。
また、「設定変更」状態中および「設定確認」状態中においても、同じく遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化したとき」には、電源断状態に遷移する。「設定変更」状態中に設定キーSW47をOFF(設定変更状態を終了)する前の状態、また、「設定確認」状態中に設定キーSW47をOFF(設定確認状態を終了)する前の状態、の何れの状態においても、電源スイッチ86が切られると、割込(INT)処理(図14)のS105の停電検出信号監視処理にて、停電検出信号の検出に基づき上述した電断時の処理を実行する。
そして、電源断状態中に、遷移条件(9)の、「電源スイッチ86がOFFからONの状態に変化した」ときに、電源投入状態に遷移する。
当該ループとなる遷移は、上述したように、起動処理(図13)のS35、S40、またはS45の何れかのステップでRWM異常と判定され、S55およびS60の処理を行い、初期設定処理(図30)のS505を実行すること、によって設定状態フラグに3がセットされた後、電断および再度、電源投入が行われると、起動処理(図13)のS45で否定判定となり、遷移条件(4)を満たしていなければ、初期設定処理(図31)でS575またはS580が否定判定となることで、再度S505が実行され、上記ループが実現される。
一方、電断から再度電源投入される際に、遷移条件(4)を満たしている場合には、起動処理(図13)のS45で否定判定となって、S55、およびS60を実行後に、初期設定処理に移行する。そして、初期設定処理(図31)でS575およびS580が肯定判定となって、S585が実行されることで、上記ループから抜けることができる。
以上が、本実施例のパチンコ機1の状態遷移や遷移条件に係る構成である。
なお、図34(a)においては、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」を「通常遊技状態」と記載している。
また、本実施例のパチンコ機1では、設定値の表示を行うための装置として、性能表示装置48を兼用し、固有の装置を設けないため、製造コストを抑えることができる。特に、遊技性能も設定値と同様に、遊技者に対して秘匿することが好ましい情報であるため、これらの情報をパチンコ機1の裏側に配置される性能表示装置48で表示することが好適である。
しかも、パチンコホールの店員が、パチンコ機1の裏側に配置されたRWMクリアスイッチ(遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段)をONすると、たとえ、所定期間中(表示維持期間)であっても、所定期間の経過を待たずに設定値の表示を終了する。例えば、設定値の変更後の確認が済んだのであれば、必要以上に設定値を表示し続けるのではなく、ホール従業員が任意に表示を終了させ、設定値の情報が洩れてしまう危険を回避できる。
図35(a)は、通常遊技時(リミットカウンタ及びリミッタの未作動時)において実行される演出例を示している。ここで、演出図柄表示装置21の画面には、演出図柄21aとキャラクタ21bが表示される。また、演出図柄21aは3桁から成り、特図1若しくは特図2の変動表示と連動して変動表示し、特図1若しくは特図2が確定表示すると、演出図柄21aも確定表示する。なお、図35(a)は、演出図柄21aが変動中であることを示している。
また、演出図柄表示装置21の画面には、所定のキャラクタ21bが表示され、表示演出が盛り上げられる。具体的に説明すると、キャラクタ21bとして熊の達吉が表示される。
この場合、キャラクタ(熊の達吉)21bが「微笑む様子のキャラクタ」として表示される。なお、確変情報21cの一部を構成するカウント表示「2/5回」は、確変モードが2回連続して続いているとともに、最大5回までしか確変モードが連続しないことを示している。つまり、リミットカウンタは作動を開始し、制限回数が「5回」であるが、現在、カウント値が2であることを示している。
この状態では、確変情報21cによって、リミッタが作動したことと、通常大当りしか発生しないことが報知される。また、この場合、キャラクタ(熊の達吉)21bが「残念がるキャラクタ」として表示される。
つまり、確変状態で大当りを発生する度に現状の設定(設定値)を予測する機会に遭遇する可能性を生ずるため、確変状態を堪能しつつも減り張りの利いた遊技が実行可能となり、遊技興趣を高めることができる。
また、確変状態に制御された制限期間(リミットカウンタの値が5になるまでの期間)に設定を予想できた遊技者は、リミッタの作動に伴い確変状態が終了して落胆するが、設定を推測できることで、次のような利益を得ることができる。例えば、現状の設定が有利な設定であると推測できた遊技者にとっては遊技続行に関するモチベーションを高めることができると共に、当該パチンコ機1の稼働率を向上させることができる。また、現状の設定が不利な設定であると推測できた遊技者に対しては、当該パチンコ機1での遊技続行を断念させ、所謂「遊技のめり込み」を防止することができるため、遊技の健全性を保つことができる。
また、リミッタの作動時は、大当り図柄を決定する際に、設定(設定値)と無関係に設けられた共通の(同一の)第2大当り図柄決定テーブルを参照すれば足りる構成であるため、当該遊技機の制御プロクラムの簡略化を図ることもできる。
実施例1では、設定に応じて確定表示される特有の大当り図柄が、確定表示されるか否かによって性能に影響を与えない(遊技結果に影響を与えない)大当り図柄であった。但し、図36に示す変形例1のように、設定に応じて確定表示される大当り図柄の割合等を変更し、この変更に基づいて、パチンコ機1の性能に影響を与え(遊技結果に影響を与え)、設定を予測可能としてもよい。なお、変形例1は、図11の代わりに図36を用いることを除いて実施例1と同様である。
変形例1においては、何れの設定に対応する第1大当り図柄決定テーブルにも、特図1に関する大当り図柄を特定するデータとして、「特図1_10R確変図柄1」、「特図1_8R確変図柄1」、「特図1_4R通常図柄1」の3種類の大当り図柄をそれぞれ特定するデータが記憶されている。そして、第1始動入賞に基づいて取得した図柄決定用乱数を用いて特図1に関する大当り図柄が、「特図1_10R確変図柄1」、「特図1_8R確変図柄1」若しくは「特図1_4R通常図柄1」に決定される。
従って、変形例1によると、賞球量の変動を通じて、現状の設定を予測することができる。
変形例2は、確定表示される「大当り図柄」と、「はずれ図柄」によって設定を予測可能とするものである。なお、変形例2においては、図37、図38(a)、図39、図12(b)が付加されている点を除いて実施例1と同様である。
変形例2では、特図1の「はずれ図柄」として、「特図1_はずれ図柄1A」と、「特図1_はずれ図柄1B」と、「特図1_はずれ図柄2」と、「特図1_はずれ図柄3」の4種類の「はずれ図柄」を備える。そして、何れの特図1の「はずれ図柄」も、第1特図表示装置27Aにおいて1個のLEDを点灯して表示されるが、「はずれ図柄」の種類によって、第1特図表示装置27Aにおいて点灯させるLEDが異なっているため、「はずれ図柄(はずれ)」の種類を識別可能となっている。
つまり、変形例2において、図18のS317の「はずれ図柄決定」をする処理(はずれ図柄決定処理)を図38(a)に基づいて実行する。
この「はずれ図柄決定処理」では、先ず、リミット到達フラグがセットされているか否かを判定する(S317a)。そして、リミット到達フラグが解除されている場合(S317a:no)には、その時点の設定(設定1〜3)に対応する「第1はずれ図柄決定テーブル」を参照し、「はずれ図柄」を決定し(S317d)、「はずれ図柄決定処理」を終了する。
更に、特図2に関する「はずれ図柄」を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図2・第1はずれ図柄決定テーブル」を参照し、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図2・はずれ図柄決定テーブル」を参照する。また、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図2・第1はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
ここで、317bの参照する「第2はずれ図柄決定テーブル」について説明する。現状の段階設定値が何れであっても、特図1に関する「はずれ図柄」を決定する場合には、共通の「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。また、現状の段階設定値が何れであっても、特図2に関する「はずれ図柄」を決定する場合には、共通の「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
変形例2では、当否判定の結果が「はずれ」となり、確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、リミッタの未作動時においてリミットカウンタの作動の有無を問わず、図39の「第1はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
また、当否判定の結果が「はずれ」となり、確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、リミッタの作動時には、図12(b)の「第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
更に、「第1はずれ図柄決定テーブル」及び「第2はずれ図柄決定テーブル」は、第1当否判定を行った場合に参照する「はずれ図柄決定テーブル(以下、特図1用のはずれ図柄決定テーブル)」と、第2当否判定を行った場合に参照する「はずれ図柄決定テーブル(以下、特図2用のはずれ図柄決定テーブル)」とが区別して設けられている。
以下の説明において、特図1用の「第1はずれ図柄決定テーブル」を「特図1・第1はずれ図柄決定テーブル」、特図1用の「第2はずれ図柄決定テーブル」を「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」、特図2用の「第1はずれ図柄決定テーブル」を「特図2・第1はずれ図柄決定テーブル」、特図2用の「第2はずれ図柄決定テーブル」を「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」と称する。
しかも、当否判定の結果が「はずれ」となる確率は、「大当り」となる確率よりも遙かに高く、「はずれ図柄」が確定表示される頻度は「大当り図柄」が確定表示される頻度よりも遙かに高い。よって、高頻度に確定表示される「はずれ図柄」によって、現状の設定をより高精度に推定することができる。
特に、「はずれ図柄」は「大当り図柄」よりも遙かに高頻度に確定表示されるため、特図2の「はずれ図柄」によってその時点の設定を高精度に推定することができる。
この第2はずれ図柄決定テーブルは、その時点の設定に係わらず、共通して参照される「はずれ図柄決定テーブル」である。
そして、第1当否判定の結果が「はずれ」の場合に参照される「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」と、第2当否判定の結果が「はずれ」の場合に参照される「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」とを備えている。
但し、変形例2や、後述する変形例3、変形例5、変形例6では、S252の処理において、第1始動入賞に基づき記憶した特図1用の「はずれ図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図1に関する「はずれ図柄」を決定してもよい。同様に、変形例2や後述する変形例5では、S256の処理において、第2始動入賞に基づき記憶した特図2用の「はずれ図柄決定用乱数」を用いた乱数抽選によって、確定表示する特図2に関する「はずれ図柄」を決定してもよい。
例えば、「はずれ図柄1」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄1A、特図_はずれ図柄1B、特図2_はずれ図柄1)」が確定表示される場合には、演出図柄表示装置21で実行される演出図柄の変動態様として、リーチ演出を伴わない変動態様(完全ノーマルはずれ変動といい、図39及び図12(b)で「バツ印」で示す)を行う。
また、「はずれ図柄2」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄2、特図2_はずれ図柄2)」が確定表示される場合には、演出図柄表示装置21で実行される演出図柄の変動態様として、演出時間が短か目(例えば、15秒未満)のリーチ演出を伴う変動態様(ノーマルリーチはずれ変動といい、図39及び図12(b)で「三角印」で示す)を行う。
更に、「はずれ図柄3」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄3、特図2_はずれ図柄3A、特図2_はずれ図柄3B)」が確定表示される場合には、演出図柄表示装置21で実行される演出図柄の変動態様として、演出時間が長目(例えば、15秒以上)のリーチ演出を伴う変動態様(スーパーリーチはずれ変動といい、図39及び図12(b)で「丸印」で示す)を行う。
このように、「はずれ図柄」を複数備え、決定される「はずれ図柄」の態様によって、演出手段で行う演出の態様を特定すると以下のような効果を得ることができる。
但し、「特図1・第1・はずれ図柄決定テーブル」及び「特図2・第1・はずれ図柄決定テーブル」の何れにおいても、その時点の設定に応じて、個々の「はずれ図柄」の決定確率が異なっている。
つまり、「はずれ図柄」を指定することを通じて所定演出の実行の可否や態様が決定し、その時点の設定により所定演出の決定率が異なることとすると、その時点の設定に応じて、特別絵図柄と演出図柄の変動時間の決定率を変更できるため、遊技の進行速度に変化を生じさせ、パチンコ機1の性能に影響を与えることができる。
このようにすることで、当否判定の結果が大当りである場合には大当り図柄で、「はずれ」である場合には「はずれ図柄」で設定を推測できる。しかも、「はずれ図柄」は高頻度に確定表示されるため、設定の精度が高くなる。但し、変形例2及び変形例3と異なり、変形例2及び変形例3のパチンコ機1が、実施例1若しくは変形例1に示す大当り図柄決定テーブルを備えていなくてもよい。
次に実施例2のパチンコ機1について説明する。
先ず、図41(a)を用いて、実施例2の第1大当り図柄決定テーブルについて説明し、図42を用いて、実施例2の第2大当り図柄決定テーブルについて説明する。なお、実施例2では、図11の代わりに図41(a)を用い、図12(a)の代わりに図42を用い、図19(a)の代わり図19(b)を用いる点が、実施例1と異なるが、その他の点は実施例1と同様である。
実施例2では、当否判定の結果が大当りとなり、確定表示される大当り図柄を決定する際に、リミッタの未作動時においてリミットカウンタの作動の有無を問わず、図41(a)の第1大当り図柄決定テーブルを参照する。
また、当否判定の結果が大当りとなり、確定表示される大当り図柄を決定する際に、リミッタの作動時には、図42の第2大当り図柄決定テーブルを参照する。
この第1大当り図柄決定テーブルは、その時点の設定に係わらず、共通して参照される大当り図柄決定テーブルである。
そして、現状の段階設定値が何れであっても、第1当否判定の結果が大当りの場合に参照される第1大当り図柄決定テーブルとして、「特図1・第1大当り図柄決定テーブル」を備え、第2当否判定の結果が大当りの場合に参照される第1大当り図柄決定テーブルとして、「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」を備えている。
また、「特図2・第1大当り図柄決定テーブル」には、特図2に関する大当り図柄を特定するデータとして、「特図2_10R確変図柄1」、「特図2_8R確変図柄1」、「特図2_4R通常図柄1」の3種類の大当り図柄をそれぞれ特定するデータが記憶されている。そして、第2始動入賞に基づいて所得した図柄決定用乱数(特図決定用乱数1、特図決定用乱数2)を用いて、特図2の大当り図柄が、「特図2_10R確変図柄1」、「特図2_8R確変図柄1」、「特図2_4R通常図柄1」にそれぞれ60%、20%、20%の割合で決定される。
そして、「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」として、設定3に対応する「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」と、設定2に対応する「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」と、設定1に対応する「特図1・第2大当り図柄決定テーブル)と、を備えている。また、「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」として、設定3に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」と、設定2に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」と、設定1に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル)と、を備えている。
特に、当該パチンコ機1における遊技の継続時間が長くなり、度々、リミッタが作動しても、特図1_10R通常図柄2が全く確定表示されない場合には、段階設定値が設定3であると確信することができる。
特に、当該パチンコ機1における遊技の継続時間が長くなり、リミッタが度々作動しても、特図2_4R通常図柄2が確定表示される頻度が高い場合は、段階設定値が設定1であると推定でき、当該パチンコ機1で遊技を停止しようと判断することになる。この場合、所謂「遊技のめり込み」を防止でき、遊技の健全性を高めることができる。
同様に、「特図1・第2大当り図柄決定テーブル」を参照する場合においても、設定の如何によって確定表示される通常図柄を備えてもよい。そして、所定の通常図柄(特図1_4R通常図柄2)の出現の有無や出現頻度によって、その時点の設定を推定することができる。
実施例2の特図大当り図柄決定処理においても、先ず、リミット到達フラグがセットされているか否かを判定する(S314a)。そして、リミット到達フラグが解除されている場合(S314a:no)には、その時点の設定に係わらず、共通の第1大当り図柄決定テーブルを参照し、大当り図柄を決定し(S314g)、特図大当り図柄決定処理を終了する。
一方、リミット到達フラグがセットされている場合(S314a:yes)には、設定(設定1〜3)に対応する第2大当り図柄決定テーブルを参照し、大当り図柄を決定し(S314e)、リミット到達フラグを解除した後(S314f)、特図大当り図柄決定処理を終了する。
更に、特図2に関する大当り図柄を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」を参照し、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」を参照する。また、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図2・第2大当り図柄決定テーブル」を参照する。
また、リミッタの未作動時は、大当り図柄を決定する際に、その時点の設定にかかわらず、同一の第1大当り図柄決定テーブルを参照すれば足りる構成であるため、当該パチンコ機1の制御プロクラムの簡略化を図ることもできる。
実施例2では、設定値に応じて確定表示される特有の大当り図柄が、確定表示されるか否かによって性能に影響を与えない(遊技結果に影響を与えない)大当り図柄であった。
但し、図43に示す実施例2の第1の変形例(以下、変形例4という)に示すように、設定に応じて確定表示される大当り図柄の決定率を変更することで、パチンコ機1の性能に影響を与え、設定を予測可能としてもよい。なお、変形例4は、図42の代わりに図43を用いることを除いて実施例2と同様である。
変形例4においては、何れの設定に対応する第2大当り図柄決定テーブルにも、特図1に関する大当り図柄を特定するデータとして、「特図1_10R通常図柄1」、「特図1_8R通常図柄1」、「特図1_4R通常図柄1」の3種類の大当り図柄をそれぞれ特定するデータが記憶されている。そして、第1始動入賞に基づいて取得した図柄決定用乱数を用いて特図1に関する大当り図柄が、「特図1_10R通常図柄1」、「特図1_8R通常図柄1」若しくは「特図1_4R通常図柄1」に決定される。
従って、変形例4によると、賞球量の変動を通じて、現状の設定を予測することができる。
変形例5も前述の変形例2と同様に、確定表示される「大当り図柄」と「はずれ図柄」によって設定を予測可能とするものである。
なお、変形例5においては、図44、図38(b)、図41(b)が付加されている点を除いて実施例2と同様である。
また、変形例5では、確定表示され得る「特図2のはずれ図柄」として、「特図2_はずれ図柄1」と、「特図2_はずれ図柄2」と、「特図2_はずれ図柄3A」、「特図2_はずれ図柄3B」の4種類のはずれ図柄を備える。そして、何れの特図2の「はずれ図柄」も、1個のLEDを点灯して表示されるが、はずれ図柄の種類によって、第2特図表示装置27Bにおいて点灯させるLEDが異なっている。
つまり、変形例5において、図18のS317のはずれ図柄決定を決定する処理を図38(b)に基づいて実行する。
このはずれ図柄決定処理では、先ず、リミット到達フラグがセットされているか否かを判定する(S317a)。そして、リミット到達フラグがセットされていない場合(S317a:no)には、その時点の設定(設定1〜3)と無関係な共通の「第1はずれ図柄決定テーブル」を参照し、「はずれ図柄」を決定し(S317g)、はずれ図柄決定処理を終了する。
ここで、S317gの処理では、特図1に関する「はずれ図柄」を決定する場合において、「特図1・第1はずれ図柄決定テーブル」を参照し、特図2に関する「はずれ図柄」を決定する場合において、「特図2・第1はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
ここで、S317eの処理では、特図1に関する「はずれ図柄」を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照し、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。また、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図1・はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
また、特図2に関する「はずれ図柄」を決定する場合において、段階設定値が「設定3」である場合には、当該「設定3」に対応する「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照し、「設定2」である場合には、当該「設定2」に対応する「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。更に、「設定1」である場合には、当該「設定1」に対応する「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
変形例5では、当否判定の結果が「はずれ」となり、確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、リミッタの未作動時においてリミットカウンタの作動の有無を問わず、図41(b)の「第1はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
また、当否判定の結果が「はずれ」となり、確定表示される「はずれ図柄」を決定する際に、リミッタの作動時には、図44の「第2はずれ図柄決定テーブル」を参照する。
更に、第1はずれ図柄決定テーブル及び第2はずれ図柄決定テーブルは、第1当否判定を行った場合に参照する「はずれ図柄決定テーブル(以下、特図1用のはずれ図柄決定テーブル)と、第2当否判定を行った場合に参照するはずれ図柄決定テーブル(以下、特図2用のはずれ図柄決定テーブル)とが区別して設けられている。
しかも、当否判定の結果が「はずれ」となる確率は、「大当り」となる確率よりも遙かに高く、「はずれ図柄」が確定表示される頻度は「大当り図柄」が確定表示される頻度よりも遙かに高い。よって、高頻度に確定表示される「はずれ図柄」によって、現状の設定をより高精度に推定することができる。
特に、「はずれ図柄」は「大当り図柄」よりも遙かに高頻度に確定表示されるため、特図2の「はずれ図柄」によってその時点の設定を高精度に推定することができる。
但し、「特図1・第2はずれ図柄決定テーブル」及び「特図2・第2はずれ図柄決定テーブル」の何れにおいても、その時点の設定に応じて、個々の「はずれ図柄」の決定確率が異なっている。具体的には、特図1及び特図2とも、設定3〜設定1の順に「はずれ図柄1」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄1A特図2_はずれ図柄1)」の選択率が高くなっている。このため、大当り確率が高く設定されるほど、「完全ノーマルはずれ変動」の出現率を高め、遊技の進行速度が速くなる傾向にある。
一方、「はずれ図柄2」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄2、特図2_はずれ図柄2)」や、「はずれ図柄3」系統の「はずれ図柄(特図1_はずれ図柄3、特図2_はずれ図柄3A、特図2_はずれ図柄3B)の出現率が、設定1〜設定3の順に高くなっている。つまり、大当り確率が高く設定されるほど、ノーマルリーチ変動やスーパーリーチ変更の出現率を高め、遊技の進行速度が遅くなる傾向にある。
つまり、「はずれ図柄」を指定することを通じて所定演出の実行の可否や態様が決定し、その時点の設定により所定演出の決定率が異なり、特別図柄や演出図柄の変動時間を変更できるため、遊技の進行速度に変化を生じさせ、パチンコ機1の性能に影響を与えることができる。例えば、ノーマルリーチ変動やスーパーリーチ変動の出現率が高く、遊技の進行速度が遅い場合には設定1若しくは設定2である可能性があると、推測できる。そして、ノーマルリーチ変動やスーパーリーチ変動の出現率が特に高い場合には、段階設定値は設定1であると推測できる。
このようにすることで、当否判定の結果が大当りである場合には大当り図柄で設定を推測でき、「はずれ」である場合には「はずれ図柄」で設定を推測できるため、設定をより精度に推測できる。但し、変形例5及び変形例6と異なり、変形例5及び変形例6のパチンコ機1が、実施例2若しくは変形例4に示す大当り図柄決定テーブルを備えていなくてもよい。
なお、変形例6の第2はずれ図柄決定テーブルを、前述の変形例3の第1はずれ図柄決定テーブルとして用いてもよい。つまり、リミッタの未作動時に図45に示す内容の「はずれ図柄決定テーブル」を参照し、はずれ図柄を決定してもよい。
同様に、変形例3の第2はずれ図柄決定テーブルを、変形例6の第2はずれ図柄決定テーブルとして用いてもよい。つまり、リミッタの作動時に図40に示す内容の「はずれ図柄決定テーブル」を参照し、はずれ図柄を決定してもよい。
つまり、サブ統合制御装置42は変動開始コマンド(図18のS320の処理を参照)を受信すると、変動開始コマンドによって特定される当否判定の結果に基づき、大当り演出用の演出パターン、若しくは、はずれ演出用の演出パターンを決定し、この決定された演出パターンに基づいて遊技演出を開始する。そして、サブ統合制御装置42は主制御装置40から図柄確定コマンド(図20のS331を参照)を受信すると、図柄変動に伴う遊技演出を終了する。
なお、サブ統合制御装置42は、変動開始コマンドによって当否判定の結果が「大当り」であるか、「はずれ」であるかを判定することができる。
また、はずれ演出用の演出パターンは、はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、サブ統合制御装置42が変動開始コマンドを受信したときに発生・取得する演出決定用乱数を用いた乱数抽選によって決定される。そして、はずれ演出パターン決定テーブルには、はずれ演出用の演出パターンを特定するデータが所定数記憶されているものとする。
同様に、はずれ演出パターン決定テーブルとして、第1はずれ演出パターン決定テーブルと、第2はずれ演出パターン決定テーブルとを備え、はずれ演出パターンを決定する際に、リミットカウンタがカウントを開始した後であってリミッタの未作動時において、設定確率に応じて設けられた専用の第1はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出用の演出パターンを決定する。また、リミッタの作動時において、設定確率と無関係に設けられた共通の第2はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出用の演出パターンを決定してもよい。ここで、以下に示す具体例では、リミッタの未作動時であってリミットカウンタがカウントを開始する前において、第2はずれ演出パターン決定テーブルと異なる第3はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ用の演出パターンを決定し、リミットカウンタがカウントを開始後に第2はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出用の演出パターンを決定する態様を例示するが、リミッタの未作動時にはリミットカウンタの作動の有無を問わず、第2はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出用の演出パターンを決定してもよい。
なお、リミットカウンタのカウント開始に関する情報は、図25のS439の処理が行われると、S461の処理によって主制御装置40からサブ統合制御装置42に送信され、リミッタの作動は図25のS444の処理が行われると、S461の処理によって主制御装置40からサブ統合制御装置42に送信される。
また、カウンタが作動し、リミッタが未作動の場合(確変状態)には、第1大当り演出パターン決定テーブルを参照して、大当り演出用の演出パターンを決定する。そして、第1大当り演出パターン決定テーブルとしては、設定に応じて専用の第1大当り演出パターン決定テーブルを備えるものとする。
更に、リミッタの作動時には、第2大当り演出パターン決定テーブルを参照して、大当り演出用の演出パターンが決定される。この第2大当り演出パターン決定テーブルとしては、設定に係わらず、共通の第2大当り演出パターン決定テーブルとする。
また、図46(b)に示すように、第1大当り演出パターン決定テーブルを参照して、大当り演出パターンを決定すると、設定に応じた大当り演出パターンが決定される可能性がある。
第1大当り演出パターン決定テーブルを参照すると、一律にスピーカ112で発生する効果音は演歌、枠側装飾ランプ113の発光色は赤色となるが、演出図柄は設定に応じて異なる場合を生ずるものとする。つまり、設定が「2」の場合、算用数字で構成される演出図柄が85%、アルファベットで構成される演出図柄が15%の割合で表示される。また、設定が「3」の場合、算用数字で構成される演出図柄が70%、アルファベットで構成される演出図柄が30%の割合で表示される。また、設定が「1」の場合、算用数字で構成される演出図柄が95%の割合で表示され、アルファベットで構成される演出図柄が5%の割合で表示されるものとする。
なお、第1大当り演出パターンが選択されると、設定に応じて演歌を歌唱する歌手を変更してもよい。例えば、歌手A及び歌手Bが存在する場合、それぞれの歌手の登場率が設定に応じて異なってもよい。より具体的に説明すると、設定1〜設定3の順に歌手Aの出現率が高くなり、設定3〜設定1の順に歌手Bの出現率が高くなるものとする。また、設定2では、歌手A及び歌手Bが略均等(半々の割合)で出現するものとする。この場合、遊技者は、聴取する音声の差異、個々の音声の発声頻度によって設定値を推定することができる。また、発光手段(枠側装飾ランプ113)等の発光色を設定に応じて変化させてもよい。
このように、アルファベットで構成される演出図柄が表示される率(当該演出図柄の選択率)が異なる構成を採用することで、遊技者を楽しませ、遊技興趣を向上することができる。
なお、変形例7によって請求項1の発明の具体例を構成してもよいが、請求項2の発明の具体例を構成してもよい。
つまり、大当り演出パターン決定テーブルとして、第1大当り演出パターン決定テーブルと、第2大当り演出パターン決定テーブルとを備え、大当り演出パターンを決定する際に、リミットカウンタがカウントを開始した後であってリミッタの未作動時において、設定確率と無関係に設けられた共通の第1大当り演出パターン決定テーブルを参照して、大当り演出用の演出パターンを決定する。また、リミッタの作動時において、設定確率に応じて設けられた専用の第2大当り演出パターン決定テーブルを参照しして、大当り演出用の演出パターンを決定することとしてもよい。
そして、第3はずれ演出パターン決定テーブル若しくは第1はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出パターンを決定すると、図47(a)に示すように、100%の割合で、演出図柄表示装置21に表示される演出図柄は算用数字、スピーカ112で発生する効果音はポップス、枠側装飾ランプ113の発光色は白色となる。
一方、図47(b)に示すように、第2・はずれ演出パターン決定テーブルを参照して、はずれ演出パターンを決定すると、設定に応じたはずれ演出パターンが決定される可能性がある。
第2・はずれ演出パターン決定テーブルを参照すると、一律にスピーカ112で発生する効果音は演歌、枠側装飾ランプ113の発光色は赤色となるが、演出図柄は設定に応じて異なる場合を生ずる。つまり、設定が「2」の場合、算用数字で構成される演出図柄が85%、アルファベットで構成される演出図柄が15%の割合で表示される。また、設定が「3」の場合、算用数字で構成される演出図柄が70%、アルファベットで構成される演出図柄が30%の割合で表示される。また、設定が「1」の場合、算用数字で構成される演出図柄が95%、アルファベットで構成される演出図柄が5%の割合で表示される。
また、大当りや、はずれの発生を示す演出図柄においても、現状の設定に応じて、演出図柄の配置態様(例えば、3桁の数字図柄である場合、縦並びの3桁か、縦並びの3桁か等の配置態様)が変化したり、その変化確率が変動したりしても、現状の設定を予測可能である。
また、第1特別図柄と第2特別図柄を用いる場合に、第1特別図柄または第2特別図柄のいずれかのみを設定確率に応じて専用の変動テーブル(変動パターンテーブル)、図柄決定テーブル(大当り、はずれ)、演出パターン決定テーブルを備える構成も考えられる。
例えば、通常遊技状態(非特典遊技状態、或いは、非特定遊技状態ともいい、例えば、通常確率遊技状態、非時短状態など)では、第1特別図柄での抽選がメインとなり、特典遊技状態(特定遊技状態、例えば、確変遊技状態、時短状態など)では第2特別図柄での抽選がメインとなる遊技構成ならば、第1特別図柄のみ設定確率に応じて専用の変動テーブル、図柄決定テーブル、演出パターン決定テーブルを備えれば、通常遊技状態時、大当りを目指しながらも設定確率の示唆が行われることを期待しながら遊技をすることができるようになるし、第2特別図柄のみを備えれば、特典遊技状態にて有利な遊技状態を享受しながら設定確率の示唆も期待できるという有利度が更に向上する状態とすることができるようになる。
また、小当りを備える遊技構成ならば、小当り用の変動テーブル(変動パターンテーブル)、図柄決定テーブル、演出パターン決定テーブルを備える構成も考えられる。
大当りと比べて獲得出玉は少ないが、獲得出玉とともに設定確率の示唆も期待できるようになり、価値を向上させることができる。
この場合、第1大当り図柄決定テーブルを参照し、大当り図柄を決定する場合(確変突入率;80%)と、第3大当り図柄決定テーブルを参照し、大当り図柄を決定する場合(確変突入率;60%)に確変突入率が異なってもよい。
但し、「第1の確変図柄」が確定表示されると、確変機能及び時短機能を作動させ、「第2の確変図柄」が確定表示されると、確変機能のみ作動させる。また、「第1の非確変図柄」が確定表示されると、時短機能を作動させ、「第2の非確変図柄」が確定表示されると、時短機能を作動させないこととしてもよい。つまり、「特定大当り図柄」と「非特定大当り図柄」を複数設け、大当り図柄によって大当り遊技後の遊技状態に差異を設けてもよい。
更に、「特定大当り図柄」を複数備えてもよく、その場合、「特定大当り図柄」の態様によって、リミットカウンタの制限回数が異なってもよい。例えば、「第1特定大当り図柄」が確定表示されると、制限回数が「10」となり、「第2特定大当り図柄」が確定表示されると、制限回数が「5」となってもよい。
更に、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
次に、上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「第1特図始動口23」及び「第2特図始動口24」が、「始動口」の一例に相当する。
特図当否判定処理(図17〜図21)が、「当否判定実行処理」の一例に相当する。
特別遊技処理(図22〜図26)が、「大当り遊技実行手段処理」の一例に相当する。
図18のS314の処理が、大当り図柄決定手段として処理の一例に相当する。
図25においてS433の肯定判定を経てS434〜S437に至る処理と、S433の否定判定を経てS451、S452に至る処理が、遊技状態制御処理の一例に相当する。
図26のS440の処理が、計数手段としての一例に相当する。
図26のS441の肯定判定を経て、S443に至る処理が、リミッタ手段の一例に相当する。
図18のS317の処理が、はずれ図柄決定手段として処理の一例に相当する。
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
40 主制御装置
48 性能表示装置
203 アウト口
Claims (4)
- 始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、大当り図柄を特定するデータが所定数記憶された大当り図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記大当り図柄決定テーブルとして、前記特定大当り図柄を特定するデータと前記非特定大当り図柄を特定するデータとのうちの少なくとも前記特定大当り図柄を特定するデータが記憶された第1大当り図柄決定テーブルと、前記非特定大当り図柄を特定するデータのみが記憶された第2大当り図柄決定テーブルと、を備えると共に、
前記大当り図柄決定手段は、
前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第1大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定することを特徴とする遊技機。 - 始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、大当り図柄を特定するデータが所定数記憶された大当り図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記大当り図柄決定テーブルとして、前記特定大当り図柄を特定するデータと前記非特定大当り図柄を特定するデータとのうちの少なくとも前記特定大当り図柄を特定するデータが記憶された第1大当り図柄決定テーブルと、前記非特定大当り図柄を特定するデータのみが記憶された第2大当り図柄決定テーブルと、を備えると共に、
前記大当り図柄決定手段は、
前記リミッタ手段の未作動時において、前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定し、前記リミッタ手段の作動時において、前記設定確率に応じて設けられた専用の第2大当り図柄決定テーブルを参照して前記図柄表示手段で確定表示する大当り図柄を決定することを特徴とする遊技機。 - 始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて、前記結果図柄を特定するデータが所定数記憶された図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する結果図柄を決定する結果図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記図柄決定テーブルとして、前記当否判定の結果に対応して参照される図柄決定テーブルを別個に備えると共に、
前記結果図柄決定手段は、
前記当否判定の結果が、前記大当りである場合と、はずれである場合とのうちの少なくとも一方の場合において、
前記リミッタ手段の未作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率に応じて設けられた専用の第1図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定し、
前記リミッタ手段の作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率と無関係に設けられた共通の第2図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定することを特徴とする遊技機。 - 始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果を示す結果図柄を、図柄変動を経て確定表示する図柄表示手段と、
前記結果図柄として、前記当否判定の結果が大当りであることを示す大当り図柄が前記図柄表示手段に確定表示されることに基づき、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて、前記結果図柄を特定するデータが所定数記憶された図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段に確定表示する結果図柄を決定する結果図柄決定手段と、を具備し、
前記当否判定の結果が前記大当りとなる確率として設定されている設定確率を、所定の変更操作に基づいて変更可能な遊技機であって、
前記図柄表示手段に前記大当り図柄の一態様を示す非特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を非特定遊技状態に制御し、前記図柄表示手段に前記大当り図柄の他態様を示す特定大当り図柄が確定表示されることに基づき、前記大当り遊技を実行した後の遊技状態を前記非特定遊技状態よりも有利な特定遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記遊技状態が前記非特定遊技状態であるときに前記図柄表示手段に特定大当り図柄が確定表示されることに基づいて計数を開始し、前記遊技状態が前記特定遊技状態に制御されつつ実行される当否判定の結果が大当りとなる連続回数を計数する計数手段と、
前記連続回数が所定の制限回数に達したことに基づいて作動し、前記大当り遊技実行後の遊技状態を前記非特定遊技状態に制御するリミッタ手段と、
を具備し、
前記図柄決定テーブルとして、前記当否判定の結果に対応して参照される図柄決定テーブルを別個に備えると共に、
前記結果図柄決定手段は、
前記当否判定の結果が、前記大当りである場合と、はずれである場合とのうちの少なくとも一方の場合において、
前記リミッタ手段の未作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率と無関係に設けられた共通の第1図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定し、
前記リミッタ手段の作動時に、前記当否判定の結果に対応しつつ前記設定確率に応じて設けられた専用の第2図柄決定テーブルを参照して、前記図柄表示手段で確定表示する結果図柄を決定することを特徴とする遊技機。
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