JP2019207986A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting

Abstract

【課題】SPMのヒュームを含む雰囲気の周囲への拡散を抑制できる基板処理方法および基板処理装置を提供する。リンス液の供給に伴うヒートショックの発生を抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与を抑制または防止できる、基板処理方法および基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置は、SPM工程(S3)と、SPM工程(S3)の終了に引き続いて、基板の表面にSPMを供給することなく基板を回転させることにより基板の表面に存在するSPMの量を低減させるSPM低減工程(S4)と、SPM低減工程(S4)の後、基板の表面にリンス液を供給する第1のリンス工程(S5)とを実行する。SPM低減工程(S4)に並行して、基板の裏面に冷却液が供給される。【選択図】図5

Description

この発明は、基板処理方法および基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
従来から、基板の表面に、高温のSPM(HSO(硫酸)およびH(過酸化水素水)を含む硫酸過酸化水素水混合液(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture)を供給することにより、基板の表面からレジストを除去する手法が提案されている(たとえば下記の特許文献1参照)。このような、SPMを用いた処理を行う枚葉式の基板処理装置は基板をほぼ水平に保持して回転させるスピンチャックと、このスピンチャックによって回転される基板に処理液を供給するためのノズルとを含む。基板処理装置では、スピンチャックに保持された基板に対して高温のSPMが供給されるSPM工程が実行される。その後、リンス液が基板に供給されるリンス工程が実行される。
特開2010−10422号公報
特許文献1のSPM工程後には、基板の表面にSPMが存在している。SPM工程に次いで実行されるリンス工程において基板の表面にリンス液が供給されると、基板の表面に存在しているSPMとリンス液とが反応し、SPMのヒュームが大量に発生するおそれがある。SPMのヒュームを含む雰囲気が、処理カップの上部開口を通って処理カップ外に流出しチャンバの内部に拡散すると、SPMのヒュームを含む雰囲気がパーティクルとなって基板に付着して当該基板を汚染したり、チャンバの内壁を汚染したりする原因になる。したがって、SPMのヒュームを含む雰囲気が周囲に拡散することを抑制または防止することが望ましい。
また、SPMは、硫酸と過酸化水素水との反応に伴う大きな反応熱により、硫酸の液温よりも高温まで温度上昇している。そのため、基板の表面に対するSPMの供給終了後、SPMの供給により高温になっている基板の表面に低温のリンス液が供給されると、基板の表面温度が急激に低下し、基板の表面に形成されているパターンなどにヒートショックを与えることがあった。このヒートショックは、パターン倒壊の原因の1つであると考えられる。
この発明の目的の一つは、SPMのヒュームを含む雰囲気の周囲への拡散を抑制できる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、リンス液の供給に伴うヒートショックの発生を抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与を抑制または防止できる、基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、基板の表面を上方に向けた状態で基板保持ユニットによって水平姿勢に保持されている前記基板の表面にSPMを供給するSPM工程と、前記SPM工程の終了に引き続いて、前記基板の表面にSPMを供給することなく、前記基板の中央部を通る回転軸線回りに前記基板を回転させることにより前記基板の表面からSPMを排出させ、前記基板の表面を乾燥させない程度に前記基板の表面に存在するSPMの量を低減させるSPM低減工程と、前記SPM低減工程の後、前記基板の表面に、水を含むリンス液を供給するリンス工程とを含む、基板処理方法を提供する。
高温のSPMにリンス液が供給されることにより、基板の表面の周囲に多量のヒュームが発生するおそれがある。
この方法によれば、SPM工程の終了に引き続きリンス工程の開始に先立って、基板の表面にSPMを供給せずに基板を回転させ、基板の表面からSPMを排出させる。これにより、リンス工程の開始に先立って、基板の表面を乾燥させない程度に、基板の表面に存在する高温のSPMの量を低減できる。基板の表面に存在する高温のSPMの量を低減した後にリンス工程を開始するので、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量を抑制できる。これにより、SPMのヒュームを含む雰囲気の周囲への拡散を抑制できる。
また、基板の表面に存在する高温のSPMの量が低減することにより、基板が温度低下する。加えて、基板の回転(空転)により、基板と周囲雰囲気との、単位時間当たりの接触面積が増大する。これらにより、基板が冷却される。そのため、SPM工程の終了時よりも温度低下した状態で、リンス工程を開始できる。よってリンス液の供給に伴うヒートショックの発生を抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与を抑制または防止できる。
請求項2に記載の発明は、前記基板処理方法が、前記SPM低減工程に並行して、前記基板における表面とは反対側の裏面に、前記基板の表面に供給されるSPMよりも低い液温を有する冷却液を供給する裏面冷却液供給工程をさらに含む、請求項1に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、SPM低減工程に並行して、基板の裏面に冷却液が供給される(裏面冷却液供給工程)。そのため、SPM低減工程において、基板の表面に存在するSPMを冷却できる。そのため、リンス工程の開始時における、基板の表面に存在するSPMの温度を低くできる。SPMが高温になるのに従って、SPMのヒュームの発生量が増大する。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
また、基板の裏面に冷却液が供給されるので、リンス工程の開始に先立って基板を温度低下できる。そのため、基板の温度が十分に低下した後にリンス工程を開始できる。これにより、リンス液の供給に伴うヒートショックの発生をより一層抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与をより効果的に抑制または防止できる。
請求項3に記載の発明は、前記基板処理方法が、前記裏面冷却液供給工程が、前記基板の裏面の中央部に向けて前記冷却液を吐出する中央部吐出工程と、前記中央部吐出工程に並行して、前記基板の裏面の周縁部に向けて前記冷却液を吐出する周縁部吐出工程とを含む、請求項2に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、SPM低減工程に並行して、基板の裏面の中央部と基板の裏面の周縁部とに、冷却液が供給される。これにより、基板を均一に冷却できる。
請求項4に記載のように、前記冷却液が、前記リンス液よりも高い液温を有していてもよい。
この方法によれば、基板にリンス液が供給される前に、当該リンス液よりも高い液温を有する冷却液が基板に供給される。そのため、冷却液による冷却とリンス液による冷却とを順に行うことにより、基板を段階的に温度低下できる。これにより、ヒートショックの発生をより一層抑制できる。
請求項5に記載のように、前記冷却液が、前記リンス液と同じ液温を有していてもよい。
この方法によれば、基板の裏面に供給される冷却液がリンス液と同じ温度であるので、基板の表面に存在するSPMの液温をより一層低下できる。基板の表面に存在するSPMの液温が十分に低下した後にリンス工程を開始するので、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
請求項6に記載の発明は、前記リンス工程が、前記基板の表面の温度がSPM低減工程によって所定の低温まで降下させられた後に開始する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、所定の低温まで降下させられた後にリンス工程が開始される。そのため、SPM低減工程において、基板の表面に存在するSPMを冷却できる。そのため、リンス工程の開始時における、基板の表面に存在するSPMの温度を低くできる。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
請求項7に記載の発明は、前記基板処理方法が、前記SPM低減工程に並行して前記基板の温度を温度センサによって検出する温度検出工程をさらに含み、検出された温度が前記所定の低温に達した場合に、前記SPM低減工程が終了しかつ前記リンス工程が開始する、請求項6に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、温度センサによって検出された温度が前記所定の低温に達した場合に、リンス工程が開始する。これにより、基板の表面に存在するSPMの温度が所定の低温まで確実に降下した後に、リンス工程を開始できる。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
請求項8に記載の発明は、前記基板処理方法が、前記SPM工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第1の基板回転工程をさらに含み、前記SPM低減工程が、前記第1の基板回転工程と同じか、または前記第1の基板回転工程よりも速い回転速度で前記基板を回転させる工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、SPM低減工程において、第1の基板回転工程と同じかまたは第1の基板回転工程よりも速い回転速度で基板が回転される。そのため、基板の表面に存在するSPMに作用する遠心力が増大する。これにより、基板の表面らのSPMの排出を促すことができる。
請求項9に記載の発明は、前記リンス工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第2の基板回転工程と、前記SPM低減工程および前記リンス工程に並行して、前記基板保持ユニットの周囲を取り囲む筒状のガードを有し、当該基板保持ユニットを収容する処理カップの内部を排気するガード内排気工程と、前記リンス工程に並行して、前記ガードを、第1の高さ位置に維持する第1の高さ維持工程と、前記SPM低減工程に並行して、前記ガードを、前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に維持する第2の高さ維持工程とを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、SPM低減工程およびリンス工程に並行して、処理カップの内部が排気される。また、SPM低減工程に並行して、第2の高さ位置にガードが維持される。さらに、SPM低減工程の後のリンス工程に並行して、第1の高さ位置に維持される。
基板の表面へのSPMの供給の際に、基板の表面の周囲に大量のSPMのヒュームが発生する。また、リンス工程においても、基板の表面に存在するSPMとリンス液との反応により、基板の表面の周囲にSPMのヒュームが発生する。SPM低減工程において、第2の高さ位置にガードを配置しかつ処理カップの内部を排気している。SPM低減工程において、SPMの供給の停止を維持することにより、基板の周囲に存在するSPMのヒュームの量が減少する。すなわち、基板の表面の周囲に存在するSPMのヒュームの量が低減した状態で、基板の表面へのリンス液の供給を開始できる。したがって、基板の表面へのリンス液の供給に伴ってSPMのヒュームが発生したとしても、SPMのヒュームを含む雰囲気が処理カップ外に流出するようなことはない。これにより、SPMのヒュームを含む雰囲気の、周囲への拡散を抑制できる。
請求項10に記載の発明は、前記基板処理方法が、前記リンス工程の後、前記基板の表面にSC1を供給する工程をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、基板の表面に付着しているレジスト残渣を良好に取り除くことができる。また、基板の表面に残留している硫黄成分を良好に取り除くこともできる。
前記の目的を達成するための請求項11に記載の発明は、基板の表面を上方に向けた状態で、当該基板を水平姿勢に保持する基板保持ユニットと、前記基板保持ユニットに保持されている基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに回転させるための回転ユニットと、前記基板保持ユニットに保持されている基板の表面にSPMを供給するためのSPM供給ユニットと、前記基板保持ユニットに保持されている基板の表面に、水を含むリンス液を供給するためのリンス液供給ユニットと、前記回転ユニット、前記SPM供給ユニットおよび前記リンス液供給ユニットを制御する制御装置とを含み、前記制御装置が、前記SPM供給ユニットによって前記基板の表面にSPMを供給するSPM工程と、前記SPM工程の終了に引き続いて、前記基板の表面にSPMを供給することなく、前記基板の中央部を通る回転軸線回りに前記回転ユニットによって前記基板を回転させることにより前記基板の表面からSPMを排出させ、前記基板の表面を乾燥させない程度に前記基板の表面に存在するSPMの量を低減させるSPM低減工程と、前記SPM低減工程の後、前記リンス液供給ユニットによって前記基板の表面にリンス液を供給するリンス工程とを実行する、基板処理装置を提供する。
高温のSPMにリンス液が供給されることにより、基板の表面の周囲に多量のヒュームが発生するおそれがある。
この構成によれば、SPM工程の終了に引き続きリンス工程の開始に先立って、基板の表面にSPMを供給せずに基板を回転させ、基板の表面からSPMを排出させる。これにより、リンス工程の開始に先立って、基板の表面を乾燥させない程度に、基板の表面に存在する高温のSPMの量を低減できる。基板の表面に存在する高温のSPMの量を低減した後にリンス工程を開始するので、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量を抑制できる。これにより、SPMのヒュームを含む雰囲気の周囲への拡散を抑制できる。
また、基板の表面に存在する高温のSPMの量が低減することにより、基板が温度低下する。加えて、基板の回転(空転)により、基板と周囲雰囲気との、単位時間当たりの接触面積が増大する。これらにより、基板が冷却される。そのため、SPM工程の終了時よりも温度低下した状態で、リンス工程を開始できる。よってリンス液の供給に伴うヒートショックの発生を抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与を抑制または防止できる。
請求項12に記載の発明は、前記基板処理装置が、前記基板における表面とは反対側の裏面に、前記基板の表面に供給されるSPMよりも低い液温を有する冷却液を供給する冷却液供給ユニットをさらに含み、前記制御装置が、前記SPM低減工程に並行して、前記冷却液供給ユニットによって前記冷却液を供給する裏面冷却液供給工程をさらに実行する、請求項11に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、SPM低減工程に並行して、基板の裏面に冷却液が供給される(裏面冷却液供給工程)。そのため、SPM低減工程において、基板の表面に存在するSPMを冷却できる。そのため、リンス工程の開始時における、基板の表面に存在するSPMの温度を低くできる。SPMが高温になるのに従って、SPMのヒュームの発生量が増大する。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
また、基板の裏面に冷却液が供給されるので、リンス工程の開始に先立って基板を温度低下できる。そのため、基板の温度が十分に低下した後にリンス工程を開始できる。これにより、リンス液の供給に伴うヒートショックの発生をより一層抑制でき、これにより、基板の表面へのダメージの付与をより効果的に抑制または防止できる。
請求項13に記載の発明は、前記冷却液供給ユニットが、前記基板保持ユニットに保持されている基板の裏面の中央部に対向する中央部吐出口と、前記基板保持ユニットに保持されている基板の裏面の周縁部に対向する周縁部吐出口とを有し、前記制御装置が、前記裏面冷却液供給工程において、前記基板の裏面の中央部に向けて前記中央部吐出口から前記冷却液を吐出する中央部吐出工程と、前記中央部吐出工程に並行して、前記周縁部吐出口から前記基板の裏面の周縁部に向けて前記冷却液を吐出する周縁部吐出工程とを実行する、請求項12に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、PM低減工程に並行して、基板の裏面の中央部と基板の裏面の周縁部とに、冷却液が供給される。これにより、基板を均一に冷却できる。
請求項14に記載のように、前記冷却液が、常温よりも高い液温を有していてもよい。
この構成によれば、基板にリンス液が供給される前に、当該リンス液よりも高い液温を有する冷却液が基板に供給される。そのため、冷却液による冷却とリンス液による冷却とを順に行うことにより、基板を段階的に温度低下できる。これにより、ヒートショックの発生をより一層抑制できる。
請求項15に記載のように、前記冷却液が、前記リンス液と同じ液温を有していてもよい。
この構成によれば、基板の裏面に供給される冷却液がリンス液と同じ温度であるので、基板の表面に存在するSPMの液温をより一層低下できる。基板の表面に存在するSPMの液温が十分に低下した後にリンス工程を開始するので、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。

請求項16に記載の発明は、前記制御装置が、前記基板の温度がSPM低減工程によって所定の低温まで降下させられた後に、前記リンス工程を開始する、請求項11〜15のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、所定の低温まで降下させられた後にリンス工程が開始される。そのため、SPM低減工程において、基板の表面に存在するSPMを冷却できる。そのため、リンス工程の開始時における、基板の表面に存在するSPMの温度を低くできる。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
請求項17に記載の発明は、前記基板処理装置が、前記基板の温度を検出するための温度センサをさらに含み、前記制御装置が、前記SPM低減工程に並行して前記基板の温度を前記温度センサによって検出する温度検出工程をさらに実行し、前記制御装置が、検出され温度が前記所定の低温に達した場合に、前記SPM低減工程を終了し、前記SPM低減工程を開始する、請求項16に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、温度センサによって検出された温度が前記所定の低温に達した場合に、リンス工程が開始する。これにより、基板の表面に存在するSPMの温度が所定の低温まで確実に降下した後に、リンス工程を開始できる。これにより、リンス工程において基板の表面の周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
請求項18に記載の発明は、前記制御装置が、前記SPM工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第1の基板回転工程をさらに実行し、前記制御装置が、前記SPM低減工程において、前記第1の基板回転工程と同じか、または前記第1の基板回転工程よりも速い回転速度で前記基板を回転させる工程を実行する、請求項11〜17のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、SPM低減工程において、第1の基板回転工程と同じかまたは第1の基板回転工程よりも速い回転速度で基板が回転される。そのため、基板の表面に存在するSPMに作用する遠心力が増大する。これにより、基板の表面らのSPMの排出を促すことができる。
請求項19に記載の発明は、前記基板保持ユニットの周囲を取り囲み、前記基板保持ユニットに保持されている基板から排出される処理液を捕獲するガードを有する処理カップと、前記処理カップの内部を排気する排気ユニットと、前記ガードを昇降させるガード昇降ユニットとをさらに含み、前記制御装置が、前記排気ユニットおよび前記ガード昇降ユニットをさらに制御し、前記制御装置が、前記リンス工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第2の基板回転工程と、前記SPM低減工程および前記リンス工程に並行して前記ガードの内部を排気するガード内排気工程と、前記リンス工程に並行して、前記ガードを、第1の高さ位置に維持する第1の高さ維持工程と、前記SPM低減工程に並行して、前記ガードを、前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に維持する第2の高さ維持工程とを実行する、請求項11〜18のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、SPM低減工程およびリンス工程に並行して、処理カップの内部が排気される。また、SPM低減工程に並行して、第2の高さ位置にガードが維持される。さらに、SPM低減工程の後のリンス工程に並行して、第1の高さ位置に維持される。
基板の表面へのSPMの供給の際に、基板の表面の周囲に大量のSPMのヒュームが発生する。また、リンス工程においても、基板の表面に存在するSPMとリンス液との反応により、基板の表面の周囲にSPMのヒュームが発生する。SPM低減工程において、第2の高さ位置にガードを配置しかつ処理カップの内部を排気している。SPM低減工程において、SPMの供給の停止を維持することにより、基板の周囲に存在するSPMのヒュームの量が減少する。すなわち、基板の表面の周囲に存在するSPMのヒュームの量が低減した状態で、基板の表面へのリンス液の供給を開始できる。したがって、基板の表面へのリンス液の供給に伴ってSPMのヒュームが発生したとしても、SPMのヒュームを含む雰囲気が処理カップ外に流出するようなことはない。これにより、SPMのヒュームを含む雰囲気の、周囲への拡散を抑制できる。
請求項20に記載の発明は、前記基板処理装置が前記基板保持ユニットに保持されている基板にSC1を供給するためのSC1供給ユニットをさらに含み、前記制御装置が、前記リンス工程の後、前記基板の表面にSC1を供給する工程をさらに実行する、請求項11〜19のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の表面に付着しているレジスト残渣を良好に取り除くことができる。また、基板の表面に残留している硫黄成分を良好に取り除くこともできる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。 図2は、前記基板処理装置に備えられた処理ユニットの構成例を説明するための図解的な断面図である。 図3は、前記基板処理装置の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図4は、前記基板処理装置による処理対象の基板Wの表面を拡大して示す断面図である。 図5は、前記処理ユニットによる第1の基板処理例を説明するための流れ図である。 図6A,6Bは、SPM工程およびSPM低減工程を説明するための図解的な図である。 図6C,6Dは、SPM低減工程および第1のリンス工程を説明するための図解的な図である。 図6E,6Fは、SC1工程および乾燥工程を説明するための図解的な図である。 図7は、前記処理ユニットによる第2の基板処理例に係るSPM低減工程を説明するための模式的な図である。 図8は、前記処理ユニットによる第3の基板処理例に係るSPM低減工程を説明するための模式的な図である。 図9は、前記第3の基板処理例に係る、SPM低減工程から第1のリンス工程への移行時のフローチャートである。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る処理ユニットの下面ノズルの構成例を説明するための図解的な断面図である。 図11は、前記下面ノズルの構成例を説明するための模式的な平面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置1の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。基板処理装置1は、シリコンウエハなどの基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。この実施形態では、基板Wは、円板状の基板である。
基板処理装置1は、処理液およびリンス液で基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、処理ユニット2で処理される複数枚の基板Wを収容する基板収容器Cが載置されるロードポートLPと、ロードポートLPと処理ユニット2との間で基板Wを搬送するインデクサロボットIRおよび基板搬送ロボットCRと、基板処理装置1を制御する制御装置3とを含む。インデクサロボットIRは、基板収容器Cと基板搬送ロボットCRとの間で基板Wを搬送する。基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する。複数の処理ユニット2は、たとえば、同様の構成を有している。
図2は、処理ユニット2の構成例を説明するための図解的な断面図である。
処理ユニット2は、内部空間を有する箱形のチャンバ4と、チャンバ4内で一枚の基板Wを水平な姿勢で保持して、基板Wの中心を通る鉛直な回転軸線A1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック(基板保持ユニット)5と、スピンチャック5に保持されている基板Wの表面Waに、SPM(HSO(硫酸)およびH(過酸化水素水)を含む硫酸過酸化水素水混合液(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture)を供給するためのSPM供給ユニット6と、スピンチャック5に保持されている基板Wの表面Waに、SC1(NHOHとHとを含む混合液)を供給するためのSC1供給ユニット7と、スピンチャック5に保持されている基板Wの表面Wa(上面)に対向する遮断部材8と、遮断部材8の内部を上下に挿通し、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面の中央部に向けて、リンス液を含む処理流体を吐出するための中心軸ノズル9と、中心軸ノズル9にリンス液を供給するためのリンス液供給ユニット10と、スピンチャック5に保持されている基板Wの下面(基板Wの裏面Wb)の中央部に向けて処理液を吐出する下面ノズル11と、スピンチャック5を取り囲む筒状の処理カップ12とを含む。
チャンバ4は、箱状の隔壁14と、隔壁14の上部から隔壁14内(チャンバ4内に相当)に清浄空気を送る送風ユニットとしてのFFU(ファン・フィルタ・ユニット)15と、隔壁14の下部からチャンバ4内の気体を排出する排気ユニット13とを含む。
FFU15は隔壁14の上方に配置されており、隔壁14の天井に取り付けられている。FFU15は、隔壁14の天井からチャンバ4内に清浄空気を送る。排気ユニット13は、処理カップ12内に接続された排気ダクト16を介して処理カップ12の底部に接続されており、処理カップ12の底部から処理カップ12の内部を吸引する。FFU15および排気ユニット13により、チャンバ4内にダウンフロー(下降流)が形成される。
スピンチャック5として、基板Wを水平方向に挟んで基板Wを水平に保持する挟持式のチャックが採用されている。具体的には、スピンチャック5は、スピンモータ(回転ユニット)17と、このスピンモータ17の駆動軸と一体化された回転軸18と、回転軸18の上端に略水平に取り付けられた円板状のスピンベース19とを含む。
スピンベース19は、基板Wの外径よりも大きな外径を有する水平な円形の上面19aを含む。上面19aには、その周縁部に複数個(3個以上。たとえば6個)の挟持部材20が配置されている。複数個の挟持部材20は、スピンベース19の上面周縁部において、基板Wの外周形状に対応する円周上で適当な間隔を空けてたとえば等間隔に配置されている。
SPM供給ユニット6は、SPMノズル21と、SPMノズル21が先端部に取り付けられたノズルアーム22と、ノズルアーム22を移動させることにより、SPMノズル21を移動させるノズル移動ユニット23(図3参照)とを含む。
SPMノズル21は、たとえば、連続流の状態で、SPMの一例としてのSPMを吐出するストレートノズルである。SPMノズル21は、たとえば、基板Wの上面に向けて、垂直方向、傾斜方向または水平な方向に、SPMを吐出する垂直姿勢でノズルアーム22に取り付けられている。ノズルアーム22は水平方向に延びている。
ノズル移動ユニット23は、揺動軸線まわりにノズルアーム22を水平移動させることにより、SPMノズル21を水平に移動させる。ノズル移動ユニット23は、モータ等を含む構成である。ノズル移動ユニット23は、SPMノズル21から吐出されたSPMが基板Wの上面に着液する処理位置と、SPMノズル21が平面視でスピンチャック5の周囲に設定された退避位置との間で、SPMノズル21を水平に移動させる。この実施形態では、処理位置は、たとえば、SPMノズル21から吐出されたSPMが基板Wの上面中央部に着液する中央位置である。
SPM供給ユニット6は、SPMノズル21にHSOを供給する硫酸供給ユニット24と、SPMノズル21にHを供給する過酸化水素水供給ユニット25とをさらに含む。
硫酸供給ユニット24は、SPMノズル21に一端が接続された硫酸配管26と、硫酸配管26を開閉するための硫酸バルブ27とを含む。硫酸配管26には、硫酸供給源から所定の高温に保たれたHSOが供給される。硫酸供給ユニット24は、硫酸配管26の開度を調整して、硫酸配管26を流通するHSOの流量を調整する硫酸流量調整バルブをさらに備えていてもよい。この硫酸流量調整バルブは、弁座が内部に設けられたバルブボディと、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータとを含む。他の流量調整バルブについても同様である。
過酸化水素水供給ユニット25は、SPMノズル21に一端が接続された過酸化水素水配管28と、過酸化水素水配管28を開閉するための過酸化水素水バルブ29とを含む。過酸化水素水配管28には、過酸化水素水供給源から温度調整されていない常温(RT。約23℃)程度のHが供給される。過酸化水素水供給ユニット25は、過酸化水素水配管28の開度を調整して、過酸化水素水配管28を流通するHの流量を調整する過酸化水素水量調整バルブをさらに備えていてもよい。
硫酸バルブ27および過酸化水素水バルブ29が開かれると、硫酸配管26からのHSOおよび過酸化水素水配管28からのHが、SPMノズル21のケーシング内へと供給され、ケーシング内において十分に混合(攪拌)される。この混合によって、HSOとHとが均一に混ざり合い、HSOとHとの反応によってHSOおよびHの混合液(SPM)が生成される。SPMは、酸化力が強いペルオキソ一硫酸(Peroxymonosulfuric acid;HSO)を含み、混合前のHSOの温度よりも高い温度(100℃以上。たとえば160〜220℃)まで昇温させられる。生成された高温のSPMは、SPMノズル21のケーシングの先端部(たとえば下端部)に開口した吐出口から吐出される。
SC1供給ユニット7は、SC1ノズル30と、SC1ノズル30が先端部に取り付けられたノズルアーム31と、ノズルアーム31を移動させることにより、SC1ノズル30を移動させるノズル移動ユニット32(図3参照)とを含む。ノズル移動ユニット32は、揺動軸線まわりにノズルアーム31を水平移動させることにより、SC1ノズル30を水平に移動させる。ノズル移動ユニット32は、モータ等を含む構成である。ノズル移動ユニット32は、SC1ノズル30から吐出されたSC1が基板Wの表面Waに着液する処理位置と、平面視でスピンチャック5の周囲に設定された退避位置との間で、SC1ノズル30を水平に移動させる。換言すると、処理位置は、SC1ノズル30から吐出されたSC1の液滴の噴流が基板Wの表面Waに吹き付けられる位置である。また、ノズル移動ユニット32は、SC1ノズル30から吐出されたSC1の着液位置が基板Wの表面Waの中央部と基板Wの表面Waの周縁部との間で移動するように、SC1ノズル30を水平に移動させる。
SC1ノズル30は、スピンチャック5に保持されている基板Wの表面Waに、SC1の液滴の噴流を吐出する(SC1を噴霧状に吐出する)。SC1ノズル30は、SC1の微小の液滴を噴出する、公知の二流体ノズル(たとえば特開2017−005230号公報等参照)の形態を有している。
SC1供給ユニット7は、SC1供給源からの常温の液体のSC1をSC1ノズル30に供給するSC1配管34と、SC1配管34を開閉するSC1バルブ35と、気体供給源からの気体をSC1ノズル30に供給する気体配管36と、気体配管36を開閉する気体バルブ37とをさらに含む。SC1ノズル30に供給される気体としては、一例として窒素ガス(N)等の不活性ガスを例示できるが、それ以外に、たとえば乾燥空気や清浄空気などを採用できる。
気体バルブ37を開いてSC1ノズル30の気体吐出口から気体を吐出させながら、SC1バルブ35を開いて液体吐出口からSC1を吐出させる。これにより、SC1ノズル30の下方近傍でSC1に気体が衝突(混合)する。これにより、SC1の微小の液滴を生成することができ、SC1を噴霧状に吐出できる。SC1ノズル30は、二流体ノズルの形態ではなく、SC1を連続流の態様で吐出するストレートノズルの形態を有していてもよい。
遮断部材8は、遮断板41と、遮断板41に一体回転可能に設けられた回転軸42とを含む。遮断板41は、基板Wとほぼ同じ径またはそれ以上の径を有する円板状である。遮断板41は、その下面に基板Wの表面Waの全域に対向する円形の水平平坦面からなる基板対向面41aを有している。
回転軸42は、遮断板41の中心を通り鉛直に延びる回転軸線A2(基板Wの回転軸線A1と一致する軸線)まわりに回転可能に設けられている。回転軸42は、円筒状である。回転軸42は、遮断板41の上方で水平に延びる支持アーム43に相対回転可能に支持されている。
遮断板41の中央部には、遮断板41および回転軸42を上下に貫通する円筒状の貫通穴40が形成されている。貫通穴40には、中心軸ノズル9が上下に挿通している。すなわち、中心軸ノズル9は、遮断板41および回転軸42を上下に貫通している。
中心軸ノズル9は、貫通穴40の内部を上下に延びる円柱状のケーシングを備えている。中心軸ノズル9の下端は、基板対向面41aに開口して、吐出口9aを形成している。
中心軸ノズル9は、支持アーム43によって、当該支持アーム43に対し回転不能に支持されている。中心軸ノズル9は、遮断板41、回転軸42および支持アーム43と共に昇降する。中心軸ノズル9の上流端には、リンス液供給ユニット10が接続されている。
リンス液供給ユニット10は、中心軸ノズル9にリンス液を案内するリンス液配管44と、リンス液配管44を開閉するリンス液バルブ45とを含む。リンス液は、たとえば水である。この実施形態において、水は、純水(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)のアンモニア水のいずれかである。リンス液バルブ45が開かれると、リンス液供給源からのリンス液が、リンス液配管44から中心軸ノズル9に供給される。これにより、中心軸ノズル9の吐出口9aから下方に向けてリンス液が吐出される。
中心軸ノズル9には、不活性ガス供給ユニット46が接続されている。不活性ガス供給ユニット46は、中心軸ノズル9の上流端に接続された不活性ガス配管47と、不活性ガス配管47の途中部に介装された不活性ガスバルブ48とを含む。不活性ガスは、たとえば窒素ガス(N)である。不活性ガスバルブ48が開かれると、中心軸ノズル9の吐出口9aから下方に向けて不活性ガスが吐出される。不活性ガスバルブ48が閉じられると、吐出口9aからの不活性ガスの吐出が停止される。
遮断板41には、電動モータ等を含む構成の遮断板回転ユニット49が結合されている。遮断板回転ユニット49は、遮断板41および回転軸42を、支持アーム43に対して回転軸線A2まわりに回転させる。
支持アーム43には、電動モータ、ボールねじ等を含む構成の遮断部材昇降ユニット50が結合されている。遮断部材昇降ユニット50は、遮断部材8(遮断板41および回転軸42)ならびに中心軸ノズル9を、支持アーム43と共に鉛直方向に昇降する。
遮断部材昇降ユニット50は、遮断板41を、基板対向面41aがスピンチャック5に保持されている基板Wの上面に近接する遮断位置(図6Fに示す位置)と、遮断位置よりも大きく上方に退避した退避位置(図2に実線で図示)の間で昇降させる。遮断部材昇降ユニット50は、遮断位置、中間位置(図6Cおよび図6Dに示す位置)および退避位置で遮断板41を保持可能である。遮断板41が遮断位置にある状態の、基板対向面41aが基板Wの上面との間の空間は、その周囲の空間から完全に隔離されているわけではないが、当該空間に対する、周囲の空間からの気体の流入はない。すなわち、当該空間は、実質的にその周囲の空間と遮断されている。
下面ノズル11は、スピンチャック5に保持された基板Wの下面(裏面Wb)の中央部に対向する単一の吐出口11aを有している。吐出口11aは、鉛直上方に向けて液を吐出する。吐出された液は、スピンチャック5に保持されている基板Wの下面の中央部に対してほぼ垂直に入射する。下面ノズル11には、下面供給配管51が接続されている。下面供給配管51は、鉛直に配置された中空軸からなる回転軸18の内部に挿通されている。
下面供給配管51には、リンス液配管52と、冷却液配管53と、SC1配管54とが、それぞれ接続されている。
リンス液配管52には、リンス液配管52を開閉するためのリンス液バルブ55が介装されている。リンス液配管52に供給されるリンス液は、たとえば常温(RT。約23℃)の水である。この実施形態において、水は、純水(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)のアンモニア水のいずれかである。リンス液配管52およびリンス液バルブ55によって、下リンス液供給ユニット71が構成されている。
冷却液配管53には、冷却液配管53を開閉するための冷却液バルブ56が介装されている。冷却液は、たとえば常温(RT。約23℃)の水である。この実施形態において、水は、純水(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)のアンモニア水のいずれかである。この実施形態では、冷却液配管53および冷却液バルブ56によって、冷却液供給ユニット72が構成されている。
SC1配管54には、SC1配管54を開閉するためのSC1バルブ57が介装されている。
冷却液バルブ56およびSC1バルブ57が閉じられている状態でリンス液バルブ55が開かれると、リンス液供給源からのリンス液が、リンス液配管52および下面供給配管51を介して下面ノズル11に供給される。下面ノズル11に供給されたリンス液は、吐出口11aからほぼ鉛直上向きに吐出される。下面ノズル11から吐出されたリンス液は、スピンチャック5に保持された基板Wの下面中央部に対してほぼ垂直に入射する。
リンス液バルブ55およびSC1バルブ57が閉じられている状態で冷却液バルブ56が開かれると、冷却液供給源からの冷却液が、冷却液配管53および下面供給配管51を介して下面ノズル11に供給される。下面ノズル11に供給された冷却液は、吐出口11aからほぼ鉛直上向きに吐出される。下面ノズル11から吐出された冷却液は、スピンチャック5に保持された基板Wの下面中央部に対してほぼ垂直に入射する。
リンス液バルブ55および冷却液バルブ56が閉じられている状態でSC1バルブ57が開かれると、SC1供給源からのSC1が、SC1配管54および下面供給配管51を介して下面ノズル11に供給される。下面ノズル11に供給されたSC1は、吐出口11aからほぼ鉛直上向きに吐出される。下面ノズル11から吐出されたSC1は、スピンチャック5に保持された基板Wの下面中央部に対してほぼ垂直に入射する。
処理カップ12は折り畳み可能であり、ガード昇降ユニット66(図3参照)が3つのガード63〜65のうちの少なくとも一つを昇降させることにより、処理カップ12の展開および折り畳みが行われる。
処理カップ12は、スピンベース19の周囲を取り囲む複数のカップ61,62と、基板Wの周囲に飛散した処理液を受け止める複数のガード63〜65と、複数のガード63〜65を個別に昇降させるガード昇降ユニット66(図3参照)とを含む。処理カップ12は、スピンチャック5に保持されている基板Wの外周よりも外側に配置されている。
各カップ61,62は、円筒状であり、スピンチャック5の周囲を取り囲んでいる。内側から2番目の第2のカップ62は、第1のカップ61よりも外側に配置されている。各カップ61,62は、上向きに開いた環状の溝を形成している。第1のカップ61の溝には、回収/排液配管67が接続されている。第1のカップ61の溝に導かれた処理液は、回収/排液配管67を通して回収設備または廃液設備に選択的に送られ、当該設備で処理される。第2のカップ62の溝には、回収/排液配管68が接続されている。第2のカップ62の溝に導かれた処理液は、回収/排液配管68を通して回収設備または廃液設備に選択的に送られ、当該設備で処理される。
各ガード63〜65は、円筒状であり、スピンチャック5の周囲を取り囲んでいる。各ガード63〜65は、スピンチャック5の周囲を取り囲む円筒状の案内部69と、案内部69の上端から中心側(基板Wの回転軸線A1に近づく方向)に斜め上方に延びる円筒状の傾斜部70とを含む。各傾斜部70の上端部は、ガード63〜65の内周部を構成しており、基板Wおよびスピンベース19よりも大きな直径を有している。3つの傾斜部70は、上下に重ねられており、3つの案内部69は、同軸的に配置されている。案内部69(ガード63,ガード64の案内部69)は、それぞれ、対応するカップ61,62内に出入り可能である。すなわち、処理カップ12は、折り畳み可能であり、ガード昇降ユニット66が3つのガード63〜65の少なくとも一つを昇降させることにより、処理カップ12の展開および折り畳みが行われる。なお、傾斜部70は、その断面形状が図2に示すように直線状であってもよいし、また、たとえば滑らかな上に凸の円弧を描きつつ延びていてもよい。
ガード昇降ユニット66(図3参照)は、ガードの上端部が基板Wより上方に位置する上位置(第2の高さ位置)UPと、ガードの上端部が基板Wより下方に位置する退避位置RPとの間で、各ガード63〜65を昇降させる。ガード昇降ユニット66は、上位置UPと退避位置RPとの間の任意の位置で各ガード63〜65を保持可能である。基板Wへの処理液の供給や基板Wの乾燥は、いずれかのガード63〜65が基板Wの周端面に対向している状態で行われる。
最も内側の第1のガード63を基板Wの周端面に対向させる、処理カップ12の第1のガード対向状態(図6C〜6E参照)では、第1〜第3のガード63〜65の全てが、ガードの上端部が基板Wより上方に位置する液捕獲位置(第1の高さ位置)CPに配置される。内側から2番目の第2のガード64を基板Wの周端面に対向させる、処理カップ12の第2のガード対向状態(図示しない)では、第2および第3のガード64,65が液捕獲位置CPに配置され、かつ第1のガード63が退避位置RPに配置される。最も外側の第3のガード65を基板Wの周端面に対向させる、処理カップ12の第3のガード対向状態(図6F参照)では、第3のガード65が液捕獲位置CPに配置され、かつ第1および第2のガード63,64が退避位置RPに配置される。全てのガードを、基板Wの周端面から退避させる退避状態(図2参照)では、第1〜第3のガード63〜65の全てが退避位置に配置される。
また、処理カップ12には、第1のガード63が基板Wの周端面に対向する状態として、第1のガード対向状態の他に、第1のガード捕獲状態(図6A,6B参照)がさらに用意されている。処理カップ12の第1のガード捕獲状態では、第1、第2および第3のガード63,64,65のいずれもが、液捕獲位置CPよりも上方に設定された上位置UPに配置される。第1のガード63が上位置UPに位置する状態(すなわち、処理カップ12の第1のガード捕獲状態)で、第1のガード63の内周端(上端)とスピンチャック5に保持されている基板Wとの間の距離が大きく確保される。
図3は、基板処理装置1の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。
制御装置3は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御装置3はCPU等の演算ユニット、固定メモリデバイス、ハードディスクドライブ等の記憶ユニット、および入出力ユニットを有している。記憶ユニットは、演算ユニットが実行するコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。記録媒体には、制御装置3に後述する第1の基板処理例または第2の基板処理例を実行させるようにステップ群が組み込まれている。
制御装置3は、予め定められたプログラムに従って、排気ユニット13、スピンモータ17、第1のノズル移動ユニット23、第2のノズル移動ユニット32、遮断板回転ユニット49および遮断部材昇降ユニット50、ガード昇降ユニット66等の動作を制御する。また、制御装置3は、予め定められたプログラムに従って、硫酸バルブ27、過酸化水素水バルブ29、SC1バルブ35、気体バルブ37、リンス液バルブ45、不活性ガスバルブ48、リンス液バルブ55、冷却液バルブ56、SC1バルブ57等の開閉動作を制御する。
図4は、基板処理装置1による処理対象の基板Wの表面Waを拡大して示す断面図である。処理対象の基板Wは、たとえばシリコンウエハであり、そのパターン形成面である表面Waにパターン100が形成されている。パターン100は、たとえば微細パターンである。パターン100は、図4に示すように、凸形状(柱状)を有する構造体101が行列状に配置されたものであってもよい。この場合、構造体101の線幅W1はたとえば10nm〜45nm程度に、パターン100の隙間W2はたとえば10nm〜数μm程度に、それぞれ設けられている。パターン100の膜厚Tは、たとえば、1μm程度である。また、パターン100は、たとえば、アスペクト比(線幅W1に対する膜厚Tの比)が、たとえば、5〜500程度であってもよい(典型的には、5〜50程度である)。
また、パターン100は、微細なトレンチにより形成されたライン状のパターンが、繰り返し並ぶものであってもよい。また、パターン100は、薄膜に、複数の微細穴(ボイド(void)またはポア(pore))を設けることにより形成されていてもよい。
パターン100は、たとえば絶縁膜を含む。また、パターン100は、導体膜を含んでいてもよい。より具体的には、パターン100は、複数の膜を積層した積層膜により形成されており、さらには、絶縁膜と導体膜とを含んでいてもよい。パターン100は、単層膜で構成されるパターンであってもよい。絶縁膜は、シリコン酸化膜(SiO膜)やシリコン窒化膜(SiN膜)であってもよい。また、導体膜は、低抵抗化のための不純物を導入したアモルファスシリコン膜であってもよいし、金属膜(たとえば金属配線膜)であってもよい。
また、パターン100は、親水性膜であってもよい。親水性膜として、TEOS膜(シリコン酸化膜の一種)を例示できる。
図5は、処理ユニット2による第1の基板処理例を説明するための流れ図である。図1〜図5を参照しながら第1の基板処理例について説明する。この第1の基板処理例は、基板Wの上面(主面)からレジストを除去するレジスト除去処理である。基板Wの表面Wa(図4参照)には、その表面Waの全域を覆うようにレジストが堆積されている。基板Wは、レジストをアッシングするための処理を受けていないものとする。
処理ユニット2によって基板Wに第1の基板処理例が施されるときには、チャンバ4の内部に、高ドーズでのイオン注入処理後の基板Wが搬入される(図5のステップS1)。
制御装置3は、ノズル等が全てスピンチャック5の上方から退避しており、かつ全てのガード63〜65が退避位置RPに配置されている状態で、基板Wを保持している基板搬送ロボットCR(図1参照)のハンドHをチャンバ4の内部に進入させる。これにより、基板Wがその表面Wa(デバイス形成面)を上方に向けた状態でスピンチャック5に受け渡され、スピンチャック5に保持される。
また、この第1の基板処理例は、排気ユニット13によって処理カップ12の内部が吸引されている状態で実行される(ガード内排気工程)。排気ユニット13の排気により、チャンバ4の内部空間に、下方に向かう気流が形成される。
スピンチャック5に基板Wが保持された後、制御装置3は、スピンモータ17を制御して基板Wの回転を開始させる(図5のステップS2)。基板Wは予め定める液処理速度(100〜500rpmの範囲内で、たとえば300rpm)まで上昇させられ、その液処理速度に維持される。また、制御装置3は、ガード昇降ユニット66を制御して、第1〜第3のガード63〜65の各々を、退避位置RPから上位置UPまで上昇させる。これにより、図6Aに示すように、処理カップ12が第1のガード捕獲状態になる(第2の高さ維持工程)。
基板Wの回転速度が液処理速度に達すると、制御装置3は、図6Aに示すように、SPM工程(図5のステップS3)を実行開始する(第1の基板回転工程)。
具体的には、制御装置3は、ノズル移動ユニット23を制御して、SPMノズル21を、退避位置から処理位置に移動させる。また、制御装置3は、硫酸バルブ27および過酸化水素水バルブ29を同時に開く。これにより、硫酸配管26を通ってHSOがSPMノズル21に供給されると共に、過酸化水素水配管28を通ってHがSPMノズル21に供給される。SPMノズル21の内部においてHSOとHとが混合され、高温(たとえば、160〜220℃)のSPMが生成される。そのSPMが、SPMノズル21の吐出口から吐出され、基板Wの表面Waの中央部に着液する。
SPMノズル21から吐出されたSPMは、基板Wの表面Waに着液した後、遠心力によって基板Wの表面Waに沿って外方に流れる。そのため、SPMが基板Wの表面Waの全域に供給され、基板Wの表面Waの全域を覆うSPMの液膜LFが基板W上に形成される。これにより、レジストとSPMとが化学反応し、基板W上のレジストがSPMによって基板Wから除去される。基板Wの周縁部に移動したSPMは、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード63の内壁に捕獲される。捕獲されたSPMは、第1のガード63の内壁を伝って流下し、第1のカップ61に集められた後、回収/排液配管67を介して、回収設備または廃液設備に選択的に送られる。
また、SPM工程(S3)では、使用されるSPMが極めて高温(たとえば、160〜220℃)であるため、基板WへのSPMの供給により、大量のSPMのヒュームFが基板Wの表面Waの周囲に発生し、基板Wの表面Waの周囲に浮遊する。
SPM工程(S3)において、処理カップ12が第1のガード対向状態である場合(処理カップ12が図6Cに示す状態である場合)、第1〜第3のガード63〜65の高さ位置が、基板Wから飛散するSPMを受け止めるという目的を達成するためには十分である。しかしながら、基板Wの表面Waの周囲に存在するSPMのヒュームFを含む雰囲気が、処理カップ12の上部開口12a(第3のガード65の上端によって区画される)を通って処理カップ12外に流出して、チャンバ4の内部に拡散するおそれがある。SPMのヒュームFを含む雰囲気は、パーティクルとなって基板Wに付着して当該基板Wを汚染したり、チャンバ4の隔壁14の内壁を汚染したりする原因となるので、このような雰囲気が周囲に拡散することは望ましくない。そのため、SPM工程(S3)に並行して、処理カップ12が第1のガード捕獲状態に維持されている。
また、SPM工程(S3)において、制御装置3が、ノズル移動ユニット23を制御して、SPMノズル21を、基板Wの表面Waの周縁部に対向する周縁位置と、基板Wの上面の中央部に対向する中央位置との間で移動するようにしてもよい。この場合、基板Wの上面におけるSPMの着液位置が、基板Wの上面の全域を走査させられる。これにより、基板Wの上面全域を均一に処理できる。
SPMの吐出開始から予め定める期間(たとえば、約30秒間)が経過すると、SPM工程(S3)が終了し、SPM工程(S3)の終了に引き続いてSPM低減工程(図5のステップS4)が開始される。このSPM低減工程(S4)においても、処理カップ12が第1のガード捕獲状態のまま維持される(第2の高さ維持工程)。
具体的には、制御装置3は、硫酸バルブ27および過酸化水素水バルブ29を閉じる。これにより、図6Bに示すように、SPMノズル21からのSPMの吐出が停止する。その後、制御装置3は、基板Wの回転速度を、液処理速度のまま維持し続ける。基板Wの表面WaへのSPMの供給を停止した状態で、液処理速度のまま回転し続けるので、基板のWの回転による遠心力を受けて、基板Wの表面Waに形成されているSPMの液膜LFに含まれるSPMが、基板W外に排出される。これにより、図6Bに示すように、基板Wの表面Waに形成されているSPMの液膜LFの厚みが薄くなり、やがて、基板Wの表面Waに存在するSPMが液膜状をなさないようになる。
また、SPM低減工程(S4)において、制御装置3は、ノズル移動ユニット23を制御して、SPMノズル21を退避位置に戻させる。また、制御装置3は遮断部材昇降ユニット50を制御して、退避位置に配置されている遮断部材8を、退避位置と遮断位置との間に設定されたリンス処理位置(図6Bに示す位置)まで降下させ、そのリンス処理位置に保持させる。
また、SPM低減工程(S4)に並行して、制御装置3は、図6Bに示すように、基板Wの裏面Wbの中央部に冷却液を供給する。具体的には、制御装置3は、SPMノズル21からのSPMの吐出と同期して冷却液バルブ56を開く。これにより、下面ノズル11の吐出口11aから冷却液が上向きに吐出され、基板Wの裏面Wbの中央部に供給される。下面ノズル11から吐出される冷却液は、常温(RT)の水である。
基板Wの裏面Wbの中央部に供給された冷却液は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの裏面Wbの全域に広がる。これにより、基板Wの裏面Wbの全域に冷却液が供給される。基板Wの裏面Wbを移動する冷却液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード63の内壁に捕獲される。捕獲された冷却液は、第1のガード63の内壁を伝って流下し、第1のカップ61に集められた後、回収/排液配管67を介して廃液設備に送られる。
SPM低減工程(S4)の回転速度および/またはSPM低減工程(S4)の期間が、基板Wの表面Waに存在するSPMを排出させるものの、基板Wの表面Waが乾燥することのないような回転速度および/または期間に設定されている。なぜなら、SPM低減工程(S4)において、基板Wの表面Waが乾燥してしまうとパーティクルが発生するからである。
また、SPM低減工程(S4)において、第1のガード63を上位置UPに維持し(処理カップ12が第1のガード捕獲状態に維持され)かつ処理カップ12の内部を排気している。SPM低減工程(S4)において、SPMの供給を停止し続けることにより、基板Wの表面Waの周囲に存在するSPMのヒュームFの量が、SPM工程(S4)に比べて減少する。
次いで、図6C,6Dに示すように、基板Wの表面Waに付着しているSPMを、リンス液を用いて洗い流す第1のリンス工程(図5のステップS5)が行われる。図6Cは、第1のリンス工程(S5)の初期段階を示し、図6Dは、第1のリンス工程(S5)の初期段階よりも後の段階を示している。第1のリンス工程(S5)において、基板Wの回転速度は、液処理速度に維持されている(第2の基板回転工程)。
具体的には、SPMの吐出停止から予め定める期間(たとえば、約3.5秒間)が経過すると、制御装置3は、ガード昇降ユニット66を制御して、第1〜第3のガード63〜65を、それぞれ上位置UPから液捕獲位置CPまで下降させる。これにより、図6Cに示すように、処理カップ12が第1のガード対向状態になる(第2の高さ維持工程)。また、制御装置3は、冷却液バルブ56を閉じると共に、リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55を開く。
リンス液バルブ45の開成により、液処理速度で回転している基板Wの表面Waの中央部に向けて、中心軸ノズル9の吐出口9aからリンス液が吐出される。中心軸ノズル9から吐出されたリンス液は、SPMが付着している基板Wの表面Waの中央部に着液する。基板Wの表面Waの中央部に着液したリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの表面Waを基板Wの周縁部に向けて流れる。これにより、図6Cに示すように、基板Wの表面Waの全域においてSPMおよびレジスト(およびレジスト残渣)が洗い流される。基板Wの周縁部に移動したリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード63の内壁に捕獲される。
また、第1のリンス工程(S5)において、図6Dに示すように、基板Wの表面Waへのリンス液の供給に伴ってSPMのヒュームFが発生する場合がある。しかしながら、前述のように、SPM低減工程(S4)の終了時には、基板の表面Waの周囲に存在するSPMのヒュームFの量が低減している。この状態で、基板Wの表面Waへのリンス液の供給を開始するので、第1のリンス工程(S5)において、SPMのヒュームFを含む雰囲気が、処理カップ12の上部開口12aを通って処理カップ12外に流出するようなことはない。これにより、SPMのヒュームFを含む雰囲気の、周囲への拡散を抑制できる。
また、冷却液バルブ56の閉成およびリンス液バルブ55の開成により、下面ノズル11の吐出口11aからリンス液が上向きに吐出され、基板Wの裏面Wbの中央部に供給される。下面ノズル11から吐出されるリンス液は、常温の水である。すなわち、この基板処理例では、下面ノズル11から吐出される冷却液が、下面ノズル11から吐出されるリンス液と同じ液温を有している。
基板Wの裏面Wbの中央部に供給されたリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの裏面Wbの全域に広がる。これにより、図6Dに示すように、基板Wの裏面Wbの全域にリンス液が供給される。基板Wの裏面Wbを移動するリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散する。基板Wの周縁部から飛散するリンス液は、第1のガード63の内壁に捕獲される。
第1のガード63の内壁に捕獲されたリンス液は、第1のガード63の内壁を伝って流下し、第1のカップ61に集められた後、回収/排液配管67を介して廃液設備に送られる。
リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55の開成から予め定める期間(たとえば約23秒間)が経過すると、制御装置3は、リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55を閉じる。これにより、中心軸ノズル9の吐出口9aからのリンス液の吐出が停止され、かつ下面ノズル11の吐出口11aからのリンス液の吐出が停止される。また、制御装置3は遮断部材昇降ユニット50を制御して、リンス処理位置に配置されている遮断部材8を、退避位置まで上昇させ、その退避位置に保持させる。
次いで、図6Eに示すように、SC1を用いて基板Wの表面Waを洗浄するSC1工程(図5のステップS6)が行われる。具体的には、SC1工程(S6)において、制御装置3は、ノズル移動ユニット32を制御することにより、SC1ノズル30を退避位置から処理位置に移動させる。その後、制御装置3は、SC1バルブ35および気体バルブ37を開く。これにより、図6Eに示すように、SC1ノズル30から、SC1の液滴の噴流が吐出される。また、制御装置3は、SC1ノズル30からのSC1の液滴の噴流の吐出に並行して、ノズル移動ユニット32を制御して、SC1ノズル30を中央位置と周縁位置との間で往復移動させる(ハーフスキャン)。これにより、SC1ノズル30からのSC1の着液位置を、基板Wの表面Waの中央部と基板Wの表面Waの周縁部との間で往復移動できる。これにより、SC1の着液位置を、基板Wの表面Waの全域を走査できる。基板Wの表面WaへのSC1の供給により、レジスト残渣を、基板Wの表面Waから除去できる。また、基板Wの表面WaへのSC1の供給により、基板Wの表面Waから硫黄成分を除去できる。基板Wの表面Waに供給されたSC1は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード63の内壁に捕獲される。
また、SC1工程(S6)において、基板Wの表面WaへのSC1の供給に並行して、図6Dに示すように、基板Wの裏面WbにSC1を供給する。具体的には、制御装置3が、SC1バルブ57を開く。これにより、下面ノズル11の吐出口11aからSC1が上向きに吐出され、基板Wの裏面Wbの中央部に供給される。基板Wの裏面Wbの中央部に供給されたSC1は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの裏面Wbの全域に広がる。これにより、基板Wの裏面Wbの全域にSC1が供給される。基板Wの裏面Wbを移動するSC1は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散する。基板Wの周縁部から飛散するSC1は、第1のガード63の内壁に捕獲される。
第1のガード63の内壁に捕獲されたSC1は、第1のガード63の内壁を伝って流下し、第1のカップ61に集められた後、回収/排液配管67を介して廃液設備に送られる。
そして、SC1バルブ35およびSC1バルブ57の開成から予め定める期間が経過すると、制御装置3は、SC1バルブ35および気体バルブ37を閉じると共に、SC1バルブ57を閉じる。これにより、SC1ノズル30からのSC1の液滴の噴流の吐出が停止され、かつ下面ノズル11の吐出口11aからのSC1の吐出が停止される。これにより、SC1工程(S6)が終了する。その後、制御装置3がノズル移動ユニット32を制御して、SC1ノズル30を退避位置に戻させる。
次いで、基板Wの表面Waに付着しているSC1を、リンス液を用いて洗い流す第2のリンス工程(図5のステップS7)が行われる。
具体的には、制御装置3は遮断部材昇降ユニット50を制御して、退避位置に配置されている遮断部材8を、リンス処理位置まで降下させ、そのリンス処理位置に保持させる。
また、制御装置3は、リンス液バルブ45を開く。これにより、処理速度で回転している基板Wの表面Waの中央部に向けて、中心軸ノズル9の吐出口9aからリンス液が吐出される。中心軸ノズル9から吐出されたリンス液は、SPMによって覆われている基板Wの表面Waの中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの表面Waを基板Wの周縁部に向けて流れる。これにより、基板Wの表面Waの全域においてSC1(およびレジスト残渣)が洗い流される。基板Wの周縁部に移動したリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散し、第1のガード63の内壁に捕獲される。
また、リンス液バルブ55の開成により、下面ノズル11の吐出口11aからリンス液が上向きに吐出され、基板Wの裏面Wbの中央部に供給される。基板Wの裏面Wbの中央部に供給されたリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて基板Wの裏面Wbの全域に広がる。これにより、基板Wの裏面Wbの全域にリンス液が供給される。基板Wの裏面Wbを移動するリンス液は、基板Wの周縁部から基板Wの側方に向けて飛散する。基板Wの周縁部から飛散するリンス液は、第1のガード63の内壁に捕獲される。
第1のガード63の内壁に捕獲されたリンス液は、第1のガード63の内壁を伝って流下し、第1のカップ61に集められた後、回収/排液配管67を介して廃液設備に送られる。
リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55の開成から予め定める期間(たとえば約23秒間)が経過すると、制御装置3は、リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55を閉じる。これにより、中心軸ノズル9の吐出口9aからのリンス液の吐出が停止され、かつ下面ノズル11の吐出口11aからのリンス液の吐出が停止される。
また、制御装置3は、ガード昇降ユニット66を制御して、第1および第2のガード63,64を、液捕獲位置CPから退避位置まで下降させる。これにより、処理カップ12が第3のガード対向状態になる。
また、制御装置3は、遮断部材昇降ユニット50を制御して、遮断部材8を遮断位置に向けて下降させ、遮断位置に保持する。
次いで、図6Fに示すように、基板Wを乾燥させる乾燥工程(図5のステップS8)が行われる。具体的には、この状態で、制御装置3はスピンモータ17を制御することにより、基板Wの回転を、SPM工程(S3)から第2のリンス工程(S7)までの回転速度よりも大きい乾燥速度(たとえば数千rpm)まで加速させ、乾燥速度に維持する。これにより、大きな遠心力が基板W上の液体に加わり、基板Wに付着している液体が基板Wの周囲に振り切られる。
また、制御装置3は遮断板回転ユニット49を制御することにより、遮断板41を回転軸線A2回りに回転させる。これにより、遮断板41の回転に同期して基板Wが回転する。また、制御装置3は、不活性ガスバルブ48を開いて、吐出口9aから不活性ガスを吐出する。
基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、制御装置3は、スピンモータ17を制御することにより、スピンチャック5による基板Wの回転を停止させる(図5のステップS9)。制御装置3は、遮断部材昇降ユニット50を制御して、遮断部材8を上昇させ、退避位置まで退避させる。
次いで、チャンバ4内から基板Wが搬出される(図5のステップS10)。具体的には、制御装置3は、基板搬送ロボットCRのハンドをチャンバ4の内部に進入させる。そして、制御装置3は、基板搬送ロボットCRのハンドにスピンチャック5上の基板Wを保持させる。その後、制御装置3は、基板搬送ロボットCRのハンドをチャンバ4内から退避させる。これにより、表面Waからレジストが除去された基板Wがチャンバ4から搬出される。
以上により、この実施形態によれば、SPM工程(S3)の終了に引き続き第1のリンス工程(S5)の開始に先立って、基板Wの表面WaにSPMを供給せずに基板Wを回転させ、基板Wの表面WaからSPMを排出させる(SPM低減工程(S4))。これにより、第1のリンス工程(S5)の開始に先立って、基板Wの表面Waを乾燥させない程度に、基板Wの表面Waに存在する高温のSPMの量を低減できる。基板Wの表面Waに存在する高温のSPMの量を低減した後に第1のリンス工程(S5)を開始するので、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームFの量を抑制できる。これにより、SPMのヒュームFを含む雰囲気の周囲への拡散を抑制できる。ゆえに、SPMのヒュームFを含む雰囲気がパーティクルとなって基板Wに付着して当該基板Wを汚染したり、チャンバ4の隔壁14の内面(内壁)を汚染したりすることを抑制できる。
また、SPM低減工程(S4)では、基板Wの表面Waに存在する高温のSPMの量が低減することにより、基板Wが温度低下する。加えて、基板Wの回転(空転)により、基板Wと周囲雰囲気との、単位時間当たりの接触面積が増大する。これらにより、基板Wが冷却される。そのため、SPM工程(S3)の終了時よりも温度低下した状態で、第1のリンス工程(S5)を開始できる。よって、リンス液の供給に伴うヒートショックの発生を抑制でき、これにより、基板Wの表面Waに形成されるパターン100へのダメージの付与を抑制または防止できる。
また、SPM低減工程(S4)に並行して、基板Wの裏面Wbに冷却液が供給される(裏面冷却液供給工程)。そのため、SPM低減工程(S4)において、基板Wの表面Waに存在するSPMを冷却できる。そのため、第1のリンス工程(S5)の開始時における、基板Wの表面Waに存在するSPMの温度を低くできる。SPMが高温になるのに従ってSPMのヒュームFの発生量が増大する。これにより、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームFの量をより一層抑制できる。
とくに、この実施形態では、基板Wの裏面Wbに供給される冷却液がリンス液と同じ温度であるので、基板Wの表面Waに存在するSPMの液温をより一層低下できる。基板Wの表面Waに存在するSPMの液温が十分に低下した後に第1のリンス工程(S5)を開始するので、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームFの量をより一層抑制できる。
また、裏面冷却液供給工程において、基板Wの裏面Wbに冷却液が供給されるので、第1のリンス工程(S5)の開始に先立って基板Wを温度低下できる。そのため、基板Wの温度が十分に低下した後に第1のリンス工程(S5)を開始できる。これにより、リンス液の供給に伴うヒートショックの発生をより一層抑制でき、これにより、基板Wの表面Waへのダメージの付与をより効果的に抑制または防止できる。
また、SPM低減工程(S4)に並行して、第1のガード63が上位置UPに維持される(処理カップ12が第1のガード捕獲状態に維持される)。また、SPM低減工程(S4)および第1のリンス工程(S5)に並行して、第1のガード63の内部が排気される。
SPM低減工程(S4)において、第1のガード63を上位置UPに維持し(処理カップ12が第1のガード捕獲状態に維持され)かつ処理カップ12の内部を排気する。SPM低減工程(S4)において、SPMの供給を停止し続けることにより、基板Wの表面Waの周囲に存在するSPMのヒュームFの量が減少する。すなわち、基板の表面Waの周囲に存在するSPMのヒュームFの量が低減した状態で、基板Wの表面Waへのリンス液の供給を開始できる。したがって、第1のリンス工程(S5)において、基板Wの表面Waへのリンス液の供給に伴ってSPMのヒュームFが発生したとしても、SPMのヒュームFを含む雰囲気が上部開口12aを通って処理カップ12外に流出するようなことはない。これにより、SPMのヒュームFを含む雰囲気の、周囲への拡散を抑制できる。
図7は、第2の基板処理例に係るSPM低減工程(S4)を説明するための模式的な図である。
第2の基板処理例が第1の基板処理例と相違する点は、SPM低減工程(S4)に並行して実行される裏面冷却液供給工程において、常温の水でなく、常温よりも高い液温(約40℃〜約60℃)を有する温水(HOT DIW)を冷却液として、基板Wの裏面Wbに供給するようにした点である。
この場合、SPM低減工程(S4)に次いで実行される第1のリンス工程(S5)において、基板Wの裏面Wbに供給されるリンス液は、たとえば常温である。すなわち、この基板処理例では、下面ノズル11から吐出される冷却液が、下面ノズル11から吐出されるリンス液よりも高い液温を有している。
その他の点において、第2の基板処理例は、第1の基板処理例と共通している。
第2の基板処理例によれば、基板Wにリンス液が供給される前に、当該リンス液よりも高い液温を有する冷却液が基板Wに供給される。そのため、冷却液による冷却とリンス液による冷却とを順に行うことにより、基板Wを段階的に温度低下できる。これにより、ヒートショックをより一層抑制できる。
図8は、第3の基板処理例に係るSPM低減工程(S4)を説明するための模式的な図である。図9は、SPM低減工程(S4)から第1のリンス工程(S5)への移行時のフローチャートである。
図8に示すように、処理ユニット2が、基板Wの表面Waの温度を検出する温度センサ102をさらに備えていてもよい。温度センサ102は、たとえば放射温度計である。温度センサ102による検出出力が制御装置3(図3等参照)に入力されるようになっている。
SPM低減工程(S4)中は、制御装置3は、温度センサ102の検出出力を常時監視している(温度検出工程。図9のステップT1)。
そして、検出温度が、閾値(所定の低温)にまで下がった場合(図9のステップT2でYES)には、制御装置3は、リンス液バルブ45およびリンス液バルブ55を閉じて、中心軸ノズル9および下面ノズル11からのリンス液の吐出を開始する(図9のステップT3)。これにより、SPM低減工程(S4)が終了して、第1のリンス工程(S5)に移行する(図9のステップT4)。一方、検出温度が閾値に達した場合(図9のステップT2でNO)には、図9の処理がリターンされ、この処理が繰り返し実行(ループ)される。
すなわち、検出温度が閾値に下がるまで第1のリンス工程(S5)には移行せず、SPM低減工程(S4)が継続される。そして、検出温度が閾値に達した場合に、SPM低減工程(S4)が終了しかつ第1のリンス工程(S5)が開始する。
この基板処理例によれば、温度センサ102による検出温度が閾値に達した場合に、第1のリンス工程(S5)が開始する。これにより、基板Wの表面Waに存在するSPMの温度が低温まで確実に降下した後に、第1のリンス工程(S5)を開始できる。これにより、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームFの量をより一層抑制できる。これにより、SPMのヒュームFに起因する基板Wのパーティクル汚染を抑制または防止できる。
<第2の実施形態>
図10は、本発明の第2の実施形態に係る処理ユニット202の下面ノズル211の構成例を説明するための図解的な断面図である。図11は、下面ノズル211の構成例を説明するための模式的な平面図である。
処理ユニット202は、単一の吐出口11aを有する下面ノズル11に代えて、バーノズルの形態を有する下面ノズル211を備えている。下面ノズル211は、図10および図11に示すように、基板Wの中央部から基板Wの周縁部まで、基板Wの回転半径方向DLに沿って水平に延びるバー状(棒状)のノズル部204を含む。ノズル部204の上面には、冷却液を吐出する複数の吐出口205が開口している。複数の吐出口205は、基板Wの回転半径方向DLに沿って配列されている。複数の吐出口205は、基板Wの裏面Wbの中央部に対向する中央部吐出口205aと、基板Wの裏面Wbの周縁部に対向する周縁部吐出口205bとを含む。
ノズル部204の内部には、複数の吐出口205に供給される冷却液を案内する内部流路206が形成されている。複数の吐出口205は、内部流路206に連通している。ノズル部204には、冷却液配管53に連通している。内部流路206は、下面供給配管51の下流端(上端)に接続されている。これにより、基板Wを回転半径方向DLに均一に冷却できる。図10および図11の例では、各吐出口205の開口面積は互いに等しい。しかしながら、吐出口205の開口面積を互いに異ならせてもよい。
吐出口205は、基板Wの裏面Wbに向けて吐出方向に冷却液を吐出する。この吐出方向は、鉛直上方であってもよいし、鉛直上方に対し、基板Wの回転方向Drの上流側または下流側に傾いていてもよい。
この場合、制御装置3が、SPM低減工程(S4)に並行して実行される裏面冷却液供給工程において、基板Wの裏面Wbの中央部に向けて中央部吐出口205aから冷却液を吐出する中央部吐出工程と、基板Wの裏面Wbの周縁部に向けて周縁部吐出口205bから冷却液を吐出する周縁部吐出工程とを実行する。
第2の実施形態に係る処理ユニット202においては、第1の基板処理例だけでなく、第2の基板処理例や第3の基板処理例を実行可能である。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、第1〜第3の基板処理例において、SPM低減工程(S4)における基板Wの回転速度が、SPM工程(S3)における基板Wの回転速度と同等である。しかしながら、SPM低減工程(S4)における基板Wの回転速度が、SPM工程(S3)における基板Wの回転速度(たとえば約300rpm)よりも速くてもよい(たとえば500rpm)。
この場合、SPM低減工程(S4)において基板Wの表面Waに作用する遠心力が増大するので、基板Wの表面WaからのSPMの排出を促すことができる。これにより、第1のリンス工程(S5)の開始時における、基板Wの表面Waに存在する高温のSPMの量をより一層低減できる。そのため、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームFの量をより一層抑制できる。
また、第1および第2の基板処理例において、SPM低減工程(S4)の回転速度および/またはSPM低減工程(S4)の期間が、SPM低減工程(S4)の終了時に、基板Wの表面Waの温度が閾値(所定の低温)まで下がるような速度および/または期間に設定されていてもよい。この場合、基板Wの表面Waの温度が閾値(所定の低温)まで下がった後に、第1のリンス工程(S5)が開始される。この場合、基板Wの表面Waに存在するSPMの液温が十分に低下した後に第1のリンス工程(S5)を開始するので、第1のリンス工程(S5)において基板Wの表面Waの周囲に発生するSPMのヒュームの量をより一層抑制できる。
また、第1の基板処理例および第3の基板処理例のように、同じ液種で同じ温度の液体を、リンス液および冷却液として用いる場合には、下リンス液供給ユニット71を、冷却液供給ユニットとして使用することもできる。この場合、SPM低減工程(S4)の開始時に、リンス液バルブ55を開き、下面ノズル11から吐出されるリンス液を冷却液と使用する。そして、SPM低減工程(S4)の終了時も、リンス液バルブ55を閉じることなく、下面ノズル11からのリンス液の吐出を継続したまま、第1のリンス工程(S5)に移行する。この場合、冷却液供給ユニット72を廃止してもよい。
また、第1〜第3の基板処理例において、リンス液が常温であるとして説明したが、リンス液として、常温の水でなく、常温よりも高い液温(約40℃〜約60℃)を有する温水(HOT DIW)を使用してもよい。
第1〜第3の基板処理例を互いに組み合わせてもよい。
また、第1〜第3の基板処理例において、SPM低減工程(S4)に並行して、裏面冷却液供給工程を実行しなくてもよい。
また、前述の第1〜第3の基板処理例において、SPM工程(S3)に先立って、基板Wの表面Waに除電液を供給する第1の除電液供給工程が実行されてもよい。除電液は、たとえば炭酸水である。この場合、基板Wの持ち込み帯電に起因する静電気放電の発生を効果的に抑制できる。
また、第1〜第3の基板処理例において、SPM工程(S3)に先立って、基板Wの表面Waを、第1の洗浄薬液を用いて洗浄する第1の洗浄工程が実行されてもよい。このような第1の洗浄薬液として、たとえばフッ酸(HF)を例示できる。
また、第1〜第3の基板処理例において、乾燥工程(S8)に先立って、低表面張力を有する有機溶剤(乾燥液)を供給して基板Wの表面Waに存在するリンス液を有機溶剤によって置換する有機溶剤置換工程が実行されてもよい。この有機溶剤置換工程は、処理カップ12が第3のガード対向状態にある状態で実行される。
また、第1〜第3の基板処理例において、遮断部材8に一体化された中心軸ノズル9からリンス液を吐出するものを例に挙げて説明したが、遮断部材8とは別に設けられたリンス液ノズルから、基板Wの表面Waの中央部に向けてリンス液を吐出するようにしてもよい。
また、第1〜第3の基板処理例としてレジスト除去処理を例に挙げたが、レジストに限られず、SPMを用いて、他の有機物の除去をする処理であってもよい。
また、第1および第2実施形態において、SPM供給ユニット6として、HSOおよびHの混合をSPMノズル21の内部で行うノズル混合タイプのものを例に挙げて説明したが、SPMノズル21の上流側に配管を介して接続された混合部を設け、この混合部において、HSOとHとの混合が行われる配管混合タイプのものを採用することもできる。
また、前述の各実施形態において、基板処理装置1が半導体ウエハからなる基板Wの表面Waを処理する装置である場合について説明したが、基板処理装置が、液晶表示装置用基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのFPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板を処理する装置であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :基板処理装置
2 :処理ユニット
3 :制御装置
4 :チャンバ
5 :スピンチャック(基板保持ユニット)
6 :SPM供給ユニット
10 :リンス液供給ユニット
12 :処理カップ
13 :排気ユニット
17 :スピンモータ(回転)
63 :第1のガード(ガード)
66 :ガード昇降ユニット
71 :下リンス液供給ユニット
72 :冷却液供給ユニット
CP :液捕獲位置(第1の高さ位置)
A1 :回転軸線
F :ヒューム
LF :液膜
UP :上位置(第2の高さ位置)
W :基板
Wa :表面
Wb :裏面

Claims (20)

  1. 基板の表面を上方に向けた状態で基板保持ユニットによって水平姿勢に保持されている前記基板の表面にSPMを供給するSPM工程と、
    前記SPM工程の終了に引き続いて、前記基板の表面にSPMを供給することなく、前記基板の中央部を通る回転軸線回りに前記基板を回転させることにより前記基板の表面からSPMを排出させ、前記基板の表面を乾燥させない程度に前記基板の表面に存在するSPMの量を低減させるSPM低減工程と、
    前記SPM低減工程の後、前記基板の表面に、水を含むリンス液を供給するリンス工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記SPM低減工程に並行して、前記基板における表面とは反対側の裏面に、前記基板の表面に供給されるSPMよりも低い液温を有する冷却液を供給する裏面冷却液供給工程をさらに含む、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記裏面冷却液供給工程が、前記基板の裏面の中央部に向けて前記冷却液を吐出する中央部吐出工程と、前記中央部吐出工程に並行して、前記基板の裏面の周縁部に向けて前記冷却液を吐出する周縁部吐出工程とを含む、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記冷却液が、前記リンス液よりも高い液温を有している、請求項2または3に記載の基板処理方法。
  5. 前記冷却液が、前記リンス液と同じ液温を有している、請求項2または3に記載の基板処理方法。
  6. 前記リンス工程が、前記SPM低減工程によって前記基板の表面の温度が所定の低温まで降下させられた後に開始する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  7. 前記SPM低減工程に並行して前記基板の温度を温度センサによって検出する温度検出工程をさらに含み、
    検出された温度が前記所定の低温に達した場合に、前記SPM低減工程が終了しかつ前記リンス工程が開始する、請求項6に記載の基板処理方法。
  8. 前記SPM工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第1の基板回転工程をさらに含み、
    前記SPM低減工程が、前記第1の基板回転工程と同じか、または前記第1の基板回転工程よりも速い回転速度で前記基板を回転させる工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  9. 前記リンス工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第2の基板回転工程と、
    前記SPM低減工程および前記リンス工程に並行して、前記基板保持ユニットの周囲を取り囲む筒状のガードを有し、当該基板保持ユニットを収容する処理カップの内部を排気するガード内排気工程と、
    前記リンス工程に並行して、前記ガードを、第1の高さ位置に維持する第1の高さ維持工程と、
    前記SPM低減工程に並行して、前記ガードを、前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に維持する第2の高さ維持工程とを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  10. 前記リンス工程の後、前記基板の表面にSC1を供給する工程をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  11. 基板の表面を上方に向けた状態で、当該基板を水平姿勢に保持する基板保持ユニットと、
    前記基板保持ユニットに保持されている基板を、当該基板の中央部を通る回転軸線まわりに回転させるための回転ユニットと、
    前記基板保持ユニットに保持されている基板の表面にSPMを供給するためのSPM供給ユニットと、
    前記基板保持ユニットに保持されている基板の表面に、水を含むリンス液を供給するためのリンス液供給ユニットと、
    前記回転ユニット、前記SPM供給ユニットおよび前記リンス液供給ユニットを制御する制御装置とを含み、
    前記制御装置が、前記SPM供給ユニットによって前記基板の表面にSPMを供給するSPM工程と、前記SPM工程の終了に引き続いて、前記基板の表面にSPMを供給することなく、前記基板の中央部を通る回転軸線回りに前記回転ユニットによって前記基板を回転させることにより前記基板の表面からSPMを排出させ、前記基板の表面を乾燥させない程度に前記基板の表面に存在するSPMの量を低減させるSPM低減工程と、前記SPM低減工程の後、前記リンス液供給ユニットによって前記基板の表面にリンス液を供給するリンス工程とを実行する、基板処理装置。
  12. 前記基板における表面とは反対側の裏面に、前記基板の表面に供給されるSPMよりも低い液温を有する冷却液を供給する冷却液供給ユニットをさらに含み、
    前記制御装置が、前記SPM低減工程に並行して、前記冷却液供給ユニットによって前記冷却液を供給する裏面冷却液供給工程をさらに実行する、請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記冷却液供給ユニットが、前記基板保持ユニットに保持されている基板の裏面の中央部に対向する中央部吐出口と、前記基板保持ユニットに保持されている基板の裏面の周縁部に対向する周縁部吐出口とを有し、
    前記制御装置が、前記裏面冷却液供給工程において、前記基板の裏面の中央部に向けて前記中央部吐出口から前記冷却液を吐出する中央部吐出工程と、前記中央部吐出工程に並行して、前記周縁部吐出口から前記基板の裏面の周縁部に向けて前記冷却液を吐出する周縁部吐出工程とを実行する、請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記冷却液が、前記リンス液よりも高い液温を有している、請求項12または13に記載の基板処理装置。
  15. 前記冷却液が、前記リンス液と同じ液温を有している、請求項12または13に記載の基板処理装置。
  16. 前記制御装置が、前記SPM低減工程によって前記基板の表面の温度が所定の低温まで降下させられた後に、前記リンス工程を開始する、請求項11〜15のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  17. 前記基板の温度を検出するための温度センサをさらに含み、
    前記制御装置が、前記SPM低減工程に並行して前記基板の温度を前記温度センサによって検出する温度検出工程をさらに実行し、
    前記制御装置が、検出された温度が前記所定の低温に達した場合に、前記SPM低減工程を終了し、前記SPM低減工程を開始する、請求項16に記載の基板処理装置。
  18. 前記制御装置が、前記SPM工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第1の基板回転工程をさらに実行し、
    前記制御装置が、前記SPM低減工程において、前記第1の基板回転工程と同じか、または前記第1の基板回転工程よりも速い回転速度で前記基板を回転させる工程を実行する、請求項11〜17のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  19. 前記基板保持ユニットの周囲を取り囲み、前記基板保持ユニットに保持されている基板から排出される処理液を捕獲するガードを有する処理カップと、
    前記処理カップの内部を排気する排気ユニットと、
    前記ガードを昇降させるガード昇降ユニットとをさらに含み、
    前記制御装置が、前記排気ユニットおよび前記ガード昇降ユニットをさらに制御し、
    前記制御装置が、前記リンス工程に並行して、前記基板を前記回転軸線回りに回転させる第2の基板回転工程と、前記SPM低減工程および前記リンス工程に並行して前記ガードの内部を排気するガード内排気工程と、前記リンス工程に並行して、前記ガードを、第1の高さ位置に維持する第1の高さ維持工程と、前記SPM低減工程に並行して、前記ガードを、前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に維持する第2の高さ維持工程とを実行する、請求項11〜18のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  20. 前記基板保持ユニットに保持されている基板にSC1を供給するためのSC1供給ユニットをさらに含み、
    前記制御装置が、前記リンス工程の後、前記基板の表面にSC1を供給する工程をさらに実行する、請求項11〜19のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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