JP2019205231A - 電源供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御装置に設けられた半導体集積回路に接続されるコンデンサの短絡故障への対策を行う。【解決手段】電源供給装置1は、バッテリ2から半導体集積回路3の端子P1へと至る電源供給経路を開閉する開閉部15と、端子P1とグランドとの間に接続されたコンデンサC1と、車両のイグニッションスイッチのオンオフを判定する判定部16と、半導体集積回路3の内部に設けられ開閉部15の動作を制御する動作制御部17と、を備える。動作制御部17は、スタンバイ電源6から電源供給を受けて動作し、判定部16による判定結果に応じて電源供給経路が開閉するように開閉部15の動作を制御する。開閉部15は、電源供給経路に直列に介在するスイッチング素子18と、スイッチング素子18に流れる電流が所定の過電流制限値以下となるように制限する過電流制限部19と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された直流電源から電子制御装置に設けられた半導体集積回路に対して電源を供給する電源供給装置に関する。
車両に搭載される電子制御装置には、同じく車両に搭載されたバッテリなどの直流電源から電源供給を受ける半導体集積回路が設けられている。なお、以下では、電子制御装置のことをECUとも呼ぶ。このような半導体集積回路では、バッテリの電圧変動などのノイズを吸収するため、その電源端子とグランドの間に接続された平滑用のコンデンサが設けられることが一般的である。
このような構成において、平滑用のコンデンサがショート、つまり短絡故障した場合、過大な短絡電流が流れるおそれがある。従来、上記コンデンサのように電源とグランドの間に設けられる部品の短絡故障への対策が種々考えられている。例えば特許文献1には、車載のバッテリに接続された負荷がショートしたことを検出すると、その負荷を切り離して電流経路を遮断する技術が開示されている。
特開2005−307851号公報
上記した従来技術では、半導体集積回路が設けられるECUの外部に設けられた負荷の短絡故障を検出し、負荷に対して直列に接続されたリレーの接点を開放することにより電流経路を遮断するようになっている。したがって、上記した従来技術では、ECUの外部に設けられた負荷の短絡故障への対策を行うことはできるものの、ECUの内部に設けられた半導体集積回路に接続される部品、つまり上述した平滑用のコンデンサの短絡故障への対策を行うことはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子制御装置に設けられた半導体集積回路に接続されるコンデンサの短絡故障への対策を行うことができる電源供給装置を提供することにある。
請求項1に記載の電源供給装置は、車両に搭載された直流電源(2)から車両に搭載された電子制御装置に設けられた半導体集積回路(3、32、43)に対して電源を供給する。ここで、半導体集積回路は、直流電源に接続される第1電源端子(P1)と、直流電源に接続される第2電源端子(P2)と、第1電源端子を介して与えられる電源の供給を受けて動作する第1電源部(4)と、第2電源端子を介して与えられる電源の供給を受けて動作する第2電源部(6)と、を備える。また、半導体集積回路は、車両のイグニッションスイッチがオンされると第1電源部および第2電源部の双方が動作する通常の動作状態である第1動作状態に切り替えられるとともに、イグニッションスイッチがオフされると第2電源部だけが動作する第1動作状態よりも消費電流が低減された動作状態である第2動作状態に切り替えられる構成である。
一方、電源供給装置は、直流電源から第1電源端子へと至る電源供給経路を開閉する開閉部(15)と、第1電源端子とグランドとの間に接続されたコンデンサ(C1)と、イグニッションスイッチのオンオフを判定する判定部(16)と、半導体集積回路の内部に設けられ開閉部の動作を制御する動作制御部(17)と、を備える。上記構成において、動作制御部は、第2電源部から電源供給を受けて動作するようになっており、判定部によりイグニッションスイッチがオンであると判定されるときに電源供給経路が閉じるとともに判定部によりイグニッションスイッチがオフであると判定されるときに電源供給経路が開くように開閉部の動作を制御する。
上記構成において、車両のイグニッションスイッチがオンされると第1動作状態となるが、このときにコンデンサが短絡故障していると、直流電源から閉じられた状態の開閉部および短絡状態のコンデンサを介して過大な短絡電流が流れてしまう。この場合、動作制御部によって電源供給経路が閉じるように開閉部の動作が制御されているため、上述した過大な短絡電流、つまり過電流が流れ続けることになる。
このような過電流への対策として、例えば、第2電源端子の電圧を検出し、その検出された電圧がグランド電位に近い電圧値であるときに、動作制御部により電源供給経路が開くように開閉部の動作を制御することで、上記過電流が流れる電流経路を遮断することが考えられる。しかし、このような対策では、上記電流経路が遮断される前に流れた過電流により電子制御装置または半導体集積回路が故障してしまう可能性がある。
そこで、上記構成の開閉部は、電源供給経路に直列に介在するスイッチング素子(18)と、そのスイッチング素子に流れる電流が所定の過電流制限値以下となるように制限する過電流制限部(19)と、を備えている。このような構成によれば、第1動作状態のときにコンデンサが短絡故障していたとしても、上記した電流経路に流れる電流が過電流制限値以下となるように制限される、つまり過電流が流れる電流経路が瞬時に遮断されることになる。そのため、上記構成によれば、過電流によって電子制御装置または半導体集積回路が故障することを防止できる。したがって、上記構成によれば、電子制御装置に設けられた半導体集積回路に接続されるコンデンサの短絡故障への対策を行うことができるという優れた効果が得られる。
請求項2に記載の電源供給装置が備える判定部は、イグニッションスイッチのオンオフに応じてレベルが変化する第1判定信号を出力する第1判定部(20)と、イグニッションスイッチのオンオフに応じてレベルが変化する第2判定信号を出力する第2判定部(21)と、を備える。第1判定部は、イグニッションスイッチに連動してオンオフされる第1スイッチを有し、第1スイッチがオンされると第1判定信号のレベルを直流電源の電圧レベルに対応した第1レベルにするとともに、第1スイッチがオフされると第1判定信号のレベルを第1レベルより低い第2レベルにする。第2判定部は、イグニッションスイッチに連動してオンオフされる第2スイッチを有し、第2スイッチがオンされると第2判定信号のレベルを第1レベルにするとともに、第2スイッチがオフされると第2判定信号のレベルを第1レベルより低い第2レベルにする。
この場合、電源供給装置は、さらに、第1判定部の出力ノードと第1電源端子との間に、出力ノード側をアノードとして接続された逆接防止用のダイオード(D2)を備える。また、この場合、動作制御部は、第1判定部から出力される第1判定信号のレベルに基づいてイグニッションスイッチのオンオフを判断し、その判断結果に応じて前記開閉部の動作を制御するようになっている。
上記構成において、逆接防止用のダイオードが短絡故障した場合、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、車両のイグニッションスイッチがオンされて第1動作状態に移行すると、閉じられた開閉部および短絡故障している逆接用のダイオードを介して直流電源から第1判定部の出力ノードへと至る給電経路が形成される。そうすると、第1判定部から出力される第1判定信号のレベルは、イグニッションスイッチのオンオフにかかわらず、直流電源の電圧レベルに対応したレベルとなる。
このため、イグニッションスイッチがオフされたとしても、動作制御部は、判定部によりイグニッションスイッチがオンであると判定されていると判断し、電源供給経路を閉じるように開閉部の動作を制御してしまう。つまり、この場合、イグニッションスイッチがオフされても、第2動作状態に移行することができず、イグニッションスイッチがオフのときに消費電流を低減することができなくなってしまう。
そこで、この場合、判定部を、前述した通り、同様の判定を行う第1判定部および第2判定部を備えた2重系の構成とし、電源供給装置は、さらに、第1判定信号および第2判定信号を比較し、それらのレベルが一致しないと判断すると、動作制御部に対して強制オフ信号を出力する強制オフ制御部(13、37、42)を備えている。そして、動作制御部は、強制オフ信号が与えられると、第1判定信号のレベルに基づく判断の結果にかかわらず、電源供給経路が開くように開閉部の動作を強制的に制御する。
上記構成によれば、逆接防止用のダイオードが短絡故障した場合、第1動作状態であるときに、イグニッションスイッチがオフされると、第1判定信号および第2判定信号のレベルが不一致となって強制オフ信号が出力され、動作制御部により電源供給経路が開くように開閉部の動作が強制的に制御される。このように、上記構成によれば、逆接防止用のダイオードが短絡故障している場合でも、第1動作状態であるときにイグニッションスイッチがオフされると、第2動作状態へと移行することができ、イグニッションオフ時における消費電流の低減を図ることができる。
第1実施形態に係る電源供給装置およびその周辺の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係る正常時における各部の動作状態および各信号を模式的に示す図 第1実施形態に係る逆接防止用のダイオードの短絡故障時における各部の動作状態および各信号を模式的に示す図 比較例に係る電源供給装置およびその周辺の構成を模式的に示す図 第2実施形態に係る電源供給装置およびその周辺の構成を模式的に示す図 第3実施形態に係る電源供給装置およびその周辺の構成を模式的に示す図
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
図1に示す電源供給装置1は、車両に搭載された直流電源であるバッテリ2から半導体集積回路3に対して電源を供給する。この場合、半導体集積回路3は、バッテリ2と同様に車両に搭載された電子制御装置であるECUに設けられたASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。半導体集積回路3は、端子P1〜P6、電源回路4、制御回路5、スタンバイ電源6、起動回路7、駆動回路8、通信部9などを備えている。
半導体集積回路3は、スリープ機能を有しており、車両のイグニッションスイッチがオンされるとウェイクアップ状態に切り替えられるとともに、イグニッションスイッチがオフされるとスリープ状態に切り替えられる構成となっている。この場合、ウェイクアップ状態が通常の動作状態である第1動作状態に相当するとともに、スリープ状態が第1動作状態よりも消費電流が低減された動作状態である第2動作状態に相当する。なお、以下では、イグニッションスイッチのことをIGSWとも呼ぶこととする。
電源回路4は、端子P1を介して与えられる電源の供給を受けて動作するもので、第1電源部に相当する。電源回路4により生成される電源は、各種の制御を実行する制御回路5に供給される。スタンバイ電源6は、端子P2を介して与えられる電源の供給を受けて動作するもので、第2電源部に相当する。スタンバイ電源6により生成される電源は、起動回路7および駆動回路8などに供給される。つまり、起動回路7および駆動回路8は、スタンバイ電源6から電源供給を受けて動作するようになっている。
上記構成において、電源回路4は、ウェイクアップ状態のときにだけ動作し、スタンバイ電源6は、常時動作する。つまり、半導体集積回路3では、ウェイクアップ状態のときには電源回路4およびスタンバイ電源6の双方が動作するとともに、スリープ状態のときにはスタンバイ電源6だけが動作する。これにより、スリープ状態のときの消費電流が低減される。
起動回路7は、電源回路4および駆動回路8に対し、それらを起動させるための起動信号Saを出力する。電源回路4および駆動回路8は、起動信号Saがハイレベル(例えば5V)のときには動作を停止し、起動信号Saがロウレベル(例えば0V)になると起動する。
起動回路7は、端子P3に与えられる信号のレベルに基づいてIGSWのオンオフを判断し、その判断の結果に基づいて電源回路4および駆動回路8を起動させる。具体的には、起動回路7は、端子P3にロウレベルの信号が与えられるとIGSWがオフであると判断し、起動信号Saをハイレベルにして電源回路4および駆動回路8の動作を停止させる。また、起動回路7は、端子P3にハイレベルの信号が与えられるとIGSWがオンであると判断し、起動信号Saをロウレベルに変化させて電源回路4および駆動回路8を起動させる。
駆動回路8は、電源供給装置1が備える開閉部15を駆動するための駆動信号を出力する。駆動回路8は、OR回路10、電流源11、トランジスタQ1、Q2を備えている。OR回路10には、起動信号Saおよび端子P4を介して与えられる信号が入力されている。トランジスタQ1は、Nチャネル型のMOSFETであり、そのゲートには、OR回路10の出力信号が与えられている。
トランジスタQ1のソースは回路の基準電位(0V)が与えられるグランドに接続され、そのドレインは電流源11を介して電源電圧(例えば5V)が供給される電源線12に接続されている。トランジスタQ2は、NPN形のバイポーラトランジスタであり、そのベースはトランジスタQ1のドレインに接続されている。トランジスタQ2のエミッタはグランドに接続されている。トランジスタQ2のコレクタは、駆動信号の出力ノードに相当するもので、端子P5に接続されている。
通信部9は、端子P6を介してECUに設けられたマイクロコンピュータ13が備える通信部14との間でシリアル通信を行う。なお、以下では、マイクロコンピュータのことをマイコンと省略する。マイコン13は、半導体集積回路3の外部に設けられた制御装置に相当する。本実施形態では、半導体集積回路3およびマイコン13は、シリアル通信を行い、そのシリアル通信を介して種々のデータのやり取りを行うようになっている。
電源供給装置1は、開閉部15、抵抗R1、ダイオードD1〜D4、判定部16、コンデンサC1、動作制御部17などを備えている。開閉部15は、バッテリ2から端子P1へと至る電源供給経路を開閉する。この場合、開閉部15は、過電流制限機能を有するインテリジェントパワーデバイス、つまりIPDとして構成されており、上記電源供給経路に直列に介在するスイッチング素子18および過電流制限部19を備えている。
スイッチング素子18は、例えばPチャネル型のパワーMOSFETであり、そのソースはダイオードD1のカソードに接続され、そのドレインは半導体集積回路3の端子P1に接続されている。過電流制限部19は、スイッチング素子18に流れる電流が所定の過電流制限値以下となるように制限する。過電流制限部19は、例えばスイッチング素子18のソース・ドレイン間電圧に基づいてスイッチング素子18に流れる電流を検出し、その検出結果に基づいて上記電流の制限を行うようになっている。
スイッチング素子18のゲートには、半導体集積回路3の端子P5から出力される駆動信号が与えられている。スイッチング素子18のソースとゲートの間、つまり端子P2および端子P5の間には、抵抗R1が接続されている。抵抗R1は、スイッチング素子18がオフされる期間に、そのゲート・ソース間電圧をしきい値電圧未満のオフレベルに維持するために設けられている。
ダイオードD1は、逆接防止用であり、そのカソードは半導体集積回路3の端子P2に接続され、そのアノードはバッテリ2の高電位側端子に接続されている。この場合、半導体集積回路3の端子P1は、開閉部15およびダイオードD1を逆方向に介してバッテリ2に接続されるものであり、第1電源端子に相当する。また、半導体集積回路3の端子P2は、ダイオードD1を逆方向に介してバッテリ2に接続されるものであり、第2電源端子に相当する。
判定部16は、IGSWのオンオフを判定するもので、第1判定部20および第2判定部21を備えている。第1判定部20は、IGSWのオンオフに応じてレベルが変化する第1判定信号Sbを出力するもので、抵抗R2、R3およびスイッチS1を備えている。抵抗R2の一方の端子はバッテリ2の高電位側端子に接続され、その他方の端子はスイッチS1を介してノードN1に接続されている。抵抗R3の一方の端子はノードN1に接続され、その他方の端子はグランドに接続されている。スイッチS1は、IGSWに連動してオンオフされるもので、第1スイッチに相当する。また、ノードN1は、第1判定信号Sbを出力する出力ノードに相当する。
上記構成により、第1判定部20は、スイッチS1がオンされると、第1判定信号Sbのレベルを、バッテリ2の電圧レベルを抵抗R2、R3により分圧した電圧レベル、つまりバッテリ2の電圧レベルに対応した電圧レベルである第1レベルにする。また、第1判定部20は、スイッチS1がオフされると、第1判定信号Sbのレベルを第1レベルより低いグランドの電圧レベル(0V)である第2レベルにする。この場合、第1レベルは、起動回路7がハイレベルと判断するレベルに相当し、第2レベルは、起動回路7がロウレベルと判断するレベルに相当する。
第2判定部21は、IGSWのオンオフに応じてレベルが変化する第2判定信号Scを出力するもので、抵抗R4、R5およびスイッチS2を備えている。抵抗R4の一方の端子はバッテリ2の高電位側端子に接続され、その他方の端子はスイッチS2を介してノードN2に接続されている。抵抗R5の一方の端子はノードN2に接続され、その他方の端子はグランドに接続されている。スイッチS2は、IGSWに連動してオンオフされるもので、第2スイッチに相当する。また、ノードN2は、第2判定信号Scを出力する出力ノードに相当する。
上記構成により、第2判定部21は、スイッチS2がオンされると、第2判定信号Scのレベルを、抵抗R4、R5により分圧した電圧レベル、つまりバッテリ2の電圧レベルに対応した電圧レベルである第1レベルにする。また、第2判定部21は、スイッチS2がオフされると、第2判定信号Scのレベルを第1レベルより低いグランドの電圧レベルである第2レベルにする。
コンデンサC1は、平滑用であり、半導体集積回路3の端子P1とグランドの間に接続されている。ダイオードD2は、そのアノードがノードN1に接続され、そのカソードが端子P1に接続されている。つまり、ダイオードD2は、第1判定部20の出力ノードであるノードN1と半導体集積回路3の端子P1との間に、ノードN1側をアノードとして接続されたものであり、逆接防止用のダイオードに相当する。
ダイオードD3は、ノードN1と半導体集積回路3の端子P3との間に、ノードN1側をアノードとして接続されている。また、ダイオードD4は、マイコン13の端子P7と半導体集積回路3の端子P3との間に、端子P7側をアノードとして接続されている。この場合、ダイオードD3、D4によりOR回路が構成されている。
マイコン13は、前述した通信部14に加え、比較器22を備えている。通信部14は、端子P8を介して半導体集積回路3が備える通信部9との間でシリアル通信を行う。比較器22は、コンパレータなどを備えた構成であり、端子P9を介して入力される第1判定信号Sbと端子P10を介して入力される第2判定信号Scとを比較する。
比較器22は、上記比較の結果、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scのレベルが一致したときにはロウレベルの信号を出力し、それらのレベルが一致しないときにはハイレベルの信号を出力する。比較器22から出力される信号Sdは、マイコン13の端子P11および半導体集積回路3の端子P4を介して電源回路4および駆動回路8に与えられる。
このように、マイコン13は、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scを比較し、それらのレベルが一致しないと判断すると、駆動回路8に対して強制オフ信号を出力する強制オフ制御部に相当する。なお、この場合、ハイレベルの信号Sdが、強制オフ信号に相当する。また、マイコン13は、第2判定信号Scに基づいて、IGSWがオンされたと判断すると端子P7からハイレベルの信号Seを出力し、IGSWがオフされたと判断すると端子P7からロウレベルの信号Seを出力する。
本実施形態では、動作制御部17は、半導体集積回路3の内部に設けられた起動回路7および駆動回路8により構成されている。動作制御部17は、判定部16によりIGSWがオンであると判定されるときに電源供給経路が閉じるとともに、判定部16によりIGSWがオフであると判定されるときに電源供給経路が開くように開閉部15の動作を制御する。
この場合、動作制御部17は、第1判定部20から出力される第1判定信号Sbのレベルおよびマイコン13の端子P7から出力される信号に基づいてIGSWのオンオフを判断し、その判断結果に応じて開閉部15の動作を制御するようになっている。すなわち、第1判定信号Sbおよび信号Seがロウレベルであるとき、起動回路7は、IGSWがオフであると判断して起動信号Saをハイレベルにする。これにより、駆動回路8から出力される駆動信号がハイレベルとなり、開閉部15のスイッチング素子18がオフされ、電源供給経路が開かれる、つまりバッテリ2から端子P1への電源供給が断たれる。
一方、第1判定信号Sbまたは信号Seがハイレベルであるとき、起動回路7は、IGSWがオンであると判断して起動信号Saをロウレベルにする。これにより、駆動回路8から出力される駆動信号がロウレベルとなり、開閉部15のスイッチング素子18がオンされ、電源供給経路が閉じられる、つまりバッテリ2から端子P1へと電源が供給される。
ただし、動作制御部17は、マイコン13から強制オフ信号が与えられると、第1判定信号Sbおよび信号Seのレベルに基づく判断の結果にかかわらず、電源供給経路が開くように開閉部15の動作を強制的に制御する。すなわち、マイコン13から強制オフ信号であるハイレベルの信号Sdが与えられると、駆動回路8から出力される駆動信号は、起動信号Saのレベルに関係なく、ハイレベルとなる。これにより、開閉部15のスイッチング素子18がオフされ、電源供給経路が開かれる、つまりバッテリ2から端子P1への電源供給が断たれる。
次に、上記構成の作用について、図2および図3も参照して説明する。なお、図2および図3に示すタイミングチャートでは、各信号についてのハイレベルを「H」として表し、各信号についてのロウレベルを「L」として表している。
[1]起動時の動作
上記構成における起動時の動作について、図2を参照して説明する。時刻t1において、バッテリ2の電圧が立ち上がると、スタンバイ電源6に対する電源供給が開始され、これを受けてスタンバイ電源6が起動する。これにより、スタンバイ電源6から駆動回路8への電源供給が開始され、これを受けて駆動回路8からハイレベルの駆動信号が出力される。このような一連の動作により、起動時、スイッチング素子18は、オフ状態(OFF)に維持される。
[2]正常時にIGSWがオンされたときの動作
上記構成において、コンデンサC1およびダイオードD2のいずれにも故障が生じていない正常時にIGSWがオンされたときの動作について、図2を参照して説明する。時刻t2において、IGSWがオンされると、スイッチS1、S2がオンされて第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scがハイレベルに転じる。第1判定信号Sbがハイレベルになることにより、起動回路7から出力される起動信号Saがロウレベルに転じ、電源回路4が起動する。
また、このとき、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scのレベルが一致しているため、マイコン13の比較器22から出力される信号Sdはロウレベルとなっている。このように、起動信号Saおよび信号Sdの双方がロウレベルになることから、駆動回路8からロウレベルの駆動信号が出力されてスイッチング素子18がオン状態(ON)に転じ、バッテリ2から半導体集積回路3の端子P1へと電源供給が行われる。IGSWがオンされた際、このような一連の動作が行われることにより、半導体集積回路3は、電源回路4およびスタンバイ電源6の双方が動作するウェイクアップ状態へと移行する。
[3]正常時にIGSWがオフされたときの動作
上記構成において、正常時にIGSWがオフされたときの動作について、図2を参照して説明する。時刻t3において、IGSWがオフされると、スイッチS1、S2がオフされて第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scがロウレベルに転じる。第1判定信号Sbがロウレベルになることにより、起動回路7から出力される起動信号Saがハイレベルに転じ、電源回路4が動作を停止する。
また、このとき、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scのレベルが一致するため、マイコン13の比較器22から出力される信号Sdはロウレベルとなっている。しかし、起動信号Saがハイレベルであることから、駆動回路8からハイレベルの駆動信号が出力されてスイッチング素子18がオフ状態に転じ、バッテリ2から半導体集積回路3の端子P1への電源供給は断たれる。IGSWがオフされた際、このような一連の動作が行われることにより、半導体集積回路3は、スタンバイ電源6だけが動作するスリープ状態へと移行する。
[4]コンデンサC1の短絡故障発生時にIGSWがオンされたときの動作
上記構成において、コンデンサC1に短絡故障が生じている状態でIGSWがオンされたときの動作は、次のようなものとなる。なお、この場合、IGSWがオンされてから、スイッチング素子18がオンされるまでの動作は、正常時における動作と同様である。
ただし、この場合、スイッチング素子18がオンされると、「バッテリ2→ダイオードD1→オン状態のスイッチング素子18→短絡故障しているコンデンサC1→グランド」という通電経路が形成される。この通電経路は、電源とグランドを短絡する経路であり、過大な短絡電流が流れるおそれがある。しかし、上記構成では、開閉部15の過電流制限部19の機能により、スイッチング素子18に流れる電流が過電流制限値以下となるように制限されるため、上記過大な短絡電流が流れ続けることが阻止される。
[5]ダイオードD2の短絡故障発生時にIGSWがオフされたときの動作
上記構成において、ダイオードD2に短絡故障が生じている状態でIGSWがオフされたときの動作について、図3を参照して説明する。なお、この場合、起動時およびIGSWがオンされたときの動作は、正常時における動作と同様である。
ただし、この場合、時刻t3において、IGSWがオフされてスイッチS1、S2がオフとなった際、第2判定信号Scはロウレベルに転じるが、第1判定信号Sbはハイレベルのままとなる。なぜなら、この場合、ノードN1には、短絡故障したダイオードD2およびオン状態のスイッチング素子18を介してダイオードD1のカソードの電圧、つまりバッテリ2の電圧に相当する電圧が印加されている。
そのため、たとえスイッチS1がオンされたとしても、ノードN1の電圧、つまり第1判定信号Sbのレベルは、ロウレベルとはならず、ハイレベルのまま維持されることになる。このように、第1判定信号Sbがハイレベルに維持されているため、起動回路7から出力される起動信号Saは、ロウレベルのままとなる。
しかし、このとき、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scのレベルが不一致となるため、マイコン13の比較器22から出力される信号Sdがハイレベルに転じる。これにより、電源回路4の動作が停止されるとともに、駆動回路8からハイレベルの駆動信号が出力されてスイッチング素子18がオフ状態に転じ、バッテリ2から半導体集積回路3の端子P1への電源供給は断たれる。このような一連の動作により、半導体集積回路3は、ダイオードD2に短絡故障が生じている状態でも、IGSWがオフされることで、スタンバイ電源6だけが動作するスリープ状態へと移行する。
以上説明した本実施形態の構成では、ECUに設けられた半導体集積回路3に接続されるコンデンサC1およびダイオードD2の短絡故障への対策が施されている。以下、このような対策が施された本実施形態により得られる効果について、同対策が施されていない構成(以下、比較例と呼ぶ)と対比して説明する。
図4に示すように、比較例の電源供給装置101は、電源供給装置1に対し、開閉部15、抵抗R1および動作制御部17が削除されている点、判定部16に代えて判定部102を備えている点などが異なる。この場合、ダイオードD1のおよびダイオードD2の各カソードが直接接続されている。
判定部102は、判定部16に対し、第2判定部21が削除されている点などが異なる。比較例の半導体集積回路103は、半導体集積回路3に対し、駆動回路8が削除されている点などが異なる。また、比較例のマイコン105は、マイコン13に対し、比較器22が削除されている点などが異なる。
比較例の構成において、半導体集積回路103は、IGSWがオンされるとウェイクアップ状態となるが、このときにコンデンサC1が短絡故障していると、バッテリ2からダイオードD1および短絡状態のコンデンサC1を介して過大な短絡電流が流れてしまう。この場合、上記短絡電流が流れる通電経路を遮断することができないため、上述した過大な短絡電流、つまり過電流が流れ続けることになる。
このような過電流への対策として、本実施形態の構成において、例えば、端子P2の電圧を検出し、その検出された電圧がグランドの電位(0V)に近い電圧値であるときに、動作制御部17により電源供給経路が開くようにスイッチング素子18の動作を制御することで、上記過電流が流れる電流経路を遮断することが考えられる。しかし、このような対策では、上記電流経路が遮断される前に流れた過電流によりECUまたは半導体集積回路3が故障してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の電源供給装置1が備える開閉部15は、過電流制限機能を有するIPDとして構成されており、スイッチング素子18に流れる電流を過電流制限値以下となるように制限する過電流制限部19を備えている。このような構成によれば、コンデンサC1が短絡故障している状態でウェイクアップ状態に移行した場合またはウェイクアップ状態のときにコンデンサC1が短絡故障した場合でも、上記した電流経路に流れる電流が過電流制限値以下となるように制限される、つまり過電流が流れる電流経路が瞬時に遮断されることになる。
このように、本実施形態の構成によれば、過電流によってECUまたは半導体集積回路3が故障することを防止できる。したがって、本実施形態によれば、ECUに設けられた半導体集積回路3に接続されるコンデンサC1の短絡故障への対策を行うことができるという優れた効果が得られる。
また、比較例の構成では、逆接防止用のダイオードD2が短絡故障した場合、ウェイクアップ状態からスリープ状態への移行ができなくなる問題が生じるおそれがある。つまり、比較例の構成では、ダイオードD2が短絡故障すると、バッテリ2からダイオードD1および短絡故障したダイオードD2を介してノードN1へと至る給電経路が形成される。そうすると、第1判定部20から出力される第1判定信号Sbのレベルは、IGSWのオンオフにかかわらず、バッテリ2の電圧レベルに対応した第1レベルとなる。
このため、IGSWがオフされたとしても、半導体集積回路103は、第1判定信号Sbのレベルが第2レベルに変化しないことから、スリープ状態に移行することができず、IGSWがオフのときに消費電流を低減することができなくなってしまう。なお、このような問題は、比較例の構成に対し、本実施形態と同様の開閉部15および動作制御部17を追加した構成でも同様に発生する。
すなわち、上記構成では、IGSWがオンされてウェイクアップ状態に移行すると、ダイオードD1、オンされたスイッチング素子18および短絡故障しているダイオードD2を介してバッテリ2からノードN1へと至る給電経路が形成される。そのため、上記構成では、比較例と同様、第1判定部20から出力される第1判定信号Sbのレベルは、IGSWのオンオフにかかわらず、第1レベルとなる。
このため、上記構成では、IGSWがオフされたとしても、動作制御部17は、判定部16によりIGSWがオンであると判定されていると判断し、電源供給経路を閉じるように開閉部15の動作を制御してしまう。つまり、この場合も、IGSWがオフされても、スリープ状態に移行することができず、IGSWがオフのときに消費電流を低減することができなくなる。
そこで、本実施形態の構成では、判定部16を同様の判定を行う第1判定部20および第2判定部21を備えた構成、つまり2重系の構成とし、さらに、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scを比較し、それらのレベルが一致しないと判断すると、動作制御部17に対して強制オフ信号であるハイレベルの信号Sdを出力するマイコン13が設けられている。そして、動作制御部17は、ハイレベルの信号Sdが与えられると、第1判定信号Sbのレベルに基づく判断の結果にかかわらず、電源供給経路が開くように開閉部15の動作を強制的に制御する。
上記構成によれば、逆接防止用のダイオードD2が短絡故障している場合、ウェイクアップ状態であるときにIGSWがオフされると、第1判定信号Sbおよび第2判定信号Scのレベルが不一致となってハイレベルの信号Sdが出力され、動作制御部17により電源供給経路が開くように開閉部15の動作が強制的に制御される。このように、上記構成によれば、逆接防止用のダイオードD2が短絡故障している場合でも、ウェイクアップ状態であるときにIGSWがオフされると、スリープ状態へと移行することができ、IGSWのオフ時における消費電流の低減を図ることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態の電源供給装置31は、第1実施形態の電源供給装置1に対し、強制オフ制御部の構成が異なる。すなわち、本実施形態の半導体集積回路32は、第1実施形態の半導体集積回路3に対し、コンパレータ33、電圧源34および端子P31、P32が追加されている点などが異なる。また、本実施形態のマイコン35は、第1実施形態のマイコン13に対し、比較器22に代えて比較器36を備えている点などが異なる。
コンパレータ33の非反転入力端子には、端子P31を介して入力される第1判定信号Sbが与えられる。また、コンパレータ33の反転入力端子には、電圧源34により生成される基準電圧信号が与えられる。このような構成によれば、コンパレータ33の出力信号は、第1判定信号Sbと同様に変化する2値の信号となる。なお、以下では、コンパレータ33の出力信号のことを、第1判定信号Sb’と称することとする。
第1判定信号Sb’は、半導体集積回路32の端子P32およびマイコン35の端子P10を介して比較器36に与えられる。比較器36は、第1判定信号Sb’および第2判定信号Scを比較する。なお、この場合、正常時にIGSWがオンされた際の第1判定信号Sb’および第2判定信号Scの各信号レベルが同程度になるように、抵抗R2〜R5の各抵抗値、コンパレータ33の電源電圧、基準電圧信号の電圧値などが設定されている。
比較器36は、第1実施形態の比較器22と同様の信号Sdを出力する。すなわち、比較器36は、第1判定信号Sb’および第2判定信号Scのレベルが一致したときにはロウレベルの信号Sdを出力し、それらのレベルが一致しないときにはハイレベルの信号Sdを出力する。このように、本実施形態では、マイコン35と、半導体集積回路32の内部に設けられたコンパレータ33および電圧源34とにより、駆動回路8に対して強制オフ信号を出力する強制オフ制御部37が構成されている。
以上説明した本実施形態の構成によっても、逆接防止用のダイオードD2が短絡故障すると、第1判定信号Sb’および第2判定信号Scのレベルが不一致となり、強制オフ制御部37から強制オフ信号に相当するハイレベルの信号Sdが出力される。したがって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様、ダイオードD2が短絡故障している場合であっても、IGSWがオフされることでスリープ状態へと移行することができ、IGSWのオフ時における消費電流の低減を図ることができる。このように、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の電源供給装置41は、第1実施形態の電源供給装置1に対し、強制オフ制御部の構成が異なる。すなわち、本実施形態の強制オフ制御部に相当するマイコン42は、半導体集積回路43との間で行うシリアル通信を用いて、強制オフ信号を動作制御部17に対して出力するようになっている。
具体的には、マイコン42の比較器22から出力される信号Sdは、通信部14に与えられる。通信部14は、信号Sdが示す内容(信号レベルの変化)を、シリアル通信を介して送信するデータの一部として半導体集積回路43の通信部9へと送信する。半導体集積回路43の通信部9は、マイコン42からシリアル通信を介して送信されたデータに基づいて、信号Sdが示す内容を取得し、信号Sdと同様に変化する信号Sd’を電源回路4および駆動回路8へと出力する。
以上説明した本実施形態の構成によっても、逆接防止用のダイオードD2が短絡故障すると、強制オフ信号に相当するハイレベルの信号Sdが、マイコン42から半導体集積回路43へと出力され、その信号Sdと同様に変化する信号Sd’が動作制御部17に与えられる。したがって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様、ダイオードD2が短絡故障している場合であっても、IGSWがオフされることでスリープ状態へと移行することができ、IGSWのオフ時における消費電流の低減を図ることができる。このように、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、この場合、強制オフ信号は、シリアル通信を介してマイコン42から半導体集積回路43へと伝達されるようになっている。そのため、マイコン42および半導体集積回路43には、第1実施形態の構成における端子P4、P11に相当する強制オフ信号を送受信するための専用の端子を設ける必要がない。したがって、本実施形態によれば、このような専用の端子が省かれる分だけ、マイコン42および半導体集積回路43の回路規模を小さくすることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
上記各実施形態では、強制オフ制御部には、マイコン13、35、42に設けられた構成(比較器22、36など)が含まれるようになっていたが、それらの構成と同様の機能を有する構成を半導体集積回路に設けるようにしてもよい。つまり、強制オフ制御部は、半導体集積回路に設けられた構成だけで構成してもよい。
上記各実施形態では、コンデンサC1の短絡故障への対策と、ダイオードD2の短絡故障への対策との双方が実施された構成となっていたが、これらの対策のうち少なくとも一方だけが実施された構成であってもよい。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
2…バッテリ、3、32、43…半導体集積回路、4…電源回路、6…スタンバイ電源、13、42…マイコン、15…開閉部、16…判定部、17…動作制御部、18…スイッチング素子、19…過電流制限部、20…第1判定部、21…第2判定部、37…強制オフ制御部、C1…コンデンサ、D2…ダイオード。

Claims (3)

  1. 車両に搭載された直流電源(2)から前記車両に搭載された電子制御装置に設けられた半導体集積回路(3、32、43)に対して電源を供給する電源供給装置であって、
    前記半導体集積回路は、前記直流電源に接続される第1電源端子(P1)と、前記直流電源に接続される第2電源端子(P2)と、前記第1電源端子を介して与えられる電源の供給を受けて動作する第1電源部(4)と、前記第2電源端子を介して与えられる電源の供給を受けて動作する第2電源部(6)と、を備え、前記車両のイグニッションスイッチがオンされると前記第1電源部および前記第2電源部の双方が動作する通常の動作状態である第1動作状態に切り替えられるとともに、前記イグニッションスイッチがオフされると前記第2電源部だけが動作する前記第1動作状態よりも消費電流が低減された動作状態である第2動作状態に切り替えられる構成であり、
    前記電源供給装置は、
    前記直流電源から前記第1電源端子へと至る電源供給経路を開閉する開閉部(15)と、
    前記第1電源端子とグランドとの間に接続されたコンデンサ(C1)と、
    前記イグニッションスイッチのオンオフを判定する判定部(16)と、
    前記半導体集積回路の内部に設けられ、前記開閉部の動作を制御する動作制御部(17)と、
    を備え、
    前記動作制御部は、前記第2電源部から電源供給を受けて動作するようになっており、前記判定部により前記イグニッションスイッチがオンであると判定されるときに前記電源供給経路が閉じるとともに前記判定部により前記イグニッションスイッチがオフであると判定されるときに前記電源供給経路が開くように前記開閉部の動作を制御し、
    前記開閉部は、前記電源供給経路に直列に介在するスイッチング素子(18)と、そのスイッチング素子に流れる電流が所定の過電流制限値以下となるように制限する過電流制限部(19)と、を備える電源供給装置。
  2. 前記判定部は、
    前記イグニッションスイッチのオンオフに応じてレベルが変化する第1判定信号を出力する第1判定部(20)と、
    前記イグニッションスイッチのオンオフに応じてレベルが変化する第2判定信号を出力する第2判定部(21)と、
    を備え、
    前記第1判定部は、前記イグニッションスイッチに連動してオンオフされる第1スイッチを有し、前記第1スイッチがオンされると前記第1判定信号のレベルを前記直流電源の電圧レベルに対応した第1レベルにするとともに、前記第1スイッチがオフされると前記第1判定信号のレベルを前記第1レベルより低い第2レベルにし、
    前記第2判定部は、前記イグニッションスイッチに連動してオンオフされる第2スイッチを有し、前記第2スイッチがオンされると前記第2判定信号のレベルを第1レベルにするとともに、前記第2スイッチがオフされると前記第2判定信号のレベルを前記第1レベルより低い第2レベルにし、
    前記電源供給装置は、さらに、
    前記第1判定部の出力ノードと前記第1電源端子との間に、前記出力ノード側をアノードとして接続された逆接防止用のダイオード(D2)と、
    前記第1判定信号および前記第2判定信号を比較し、それらのレベルが一致しないと判断すると、前記動作制御部に対して強制オフ信号を出力する強制オフ制御部(13、37、42)と、
    を備え、
    前記動作制御部は、
    前記第1判定部から出力される前記第1判定信号のレベルに基づいて前記イグニッションスイッチのオンオフを判断し、その判断結果に応じて前記開閉部の動作を制御するようになっており、
    前記強制オフ信号が与えられると、前記第1判定信号のレベルに基づく判断の結果にかかわらず、前記電源供給経路が開くように前記開閉部の動作を強制的に制御する請求項1に記載の電源供給装置。
  3. 前記強制オフ制御部(42)は、前記半導体集積回路の外部に設けられた制御装置に設けられ、
    前記制御装置および前記半導体集積回路は、シリアル通信を行うようになっており、
    前記強制オフ制御部は、前記シリアル通信を用いて前記強制オフ信号を前記動作制御部に対して出力する請求項2に記載の電源供給装置。
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