JP2019204012A - 習熟度判定システム及び習熟度判定プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
以下に本発明を実施するための第1の実施の形態を、図面を用いて説明する。第1の実施の形態では、評価用時間帯及び要素判定領域を設定した評価用動画を学習者に視聴させ、再生画面中の学習者の視点位置や、操作入力手段からの学習者の入力等に応じて、評価用動画を変更するとともに学習者の習熟度を判定する。
図1に示すように、第1の実施の形態における習熟度判定システム1は、ヘッドマウントディスプレイ10(以下、HMD10と記載する)、操作入力手段20R、20L、コンピュータ30等にて構成されている。
次に図3を用いて、第1の実施の形態にて利用する評価用動画の構成の例について説明する。なお、評価用動画の再生画面等の例については後述する。本実施の形態では、料理(目玉焼きの作成)の評価用動画を例として説明する。図3の例に示す評価用動画には、開始時動画A00、非視認時分岐動画B11、視認時分岐動画A11、A12、非視認時分岐動画B21、視認時分岐動画A21、A22が含まれている。なお、図3において再生時間として記載されている(02:00)等は、ひとつの例であり、この再生時間に限定されるものではない。
図4は、習熟度判定プログラムの動作を説明する状態遷移図であり、図5〜図16は、評価用動画の再生画面等の例を示している。以下、図4に示す状態遷移図を用いて習熟度判定プログラムの動作について説明する。また本実施の形態の説明では、料理(目玉焼きの作成)の評価用動画を例として説明する。図4に示す状態遷移図には、準備状態S0、通常再生状態S1、第1判定時間帯・視認無し状態S2、第1判定時間帯・視認有り状態S3、第2判定時間帯・視認無し状態S4、第2判定時間帯・視認有り状態S5、再生終了・評価表示状態S6、の各動作状態がある。以下、各動作状態での動作、及び遷移条件等について説明する。
制御手段31は、イベントev00が検出されると、準備状態S0に動作状態を遷移させる。例えばイベントev00の例は、以下に記載したとおりである。
・[イベントev00]:学習者による習熟度判定システム1の起動
・[イベントev01]:学習者からの評価用動画の再生の開始指示
・[処理p01]:制御手段31による開始時動画A00(図3参照)の選定
通常再生状態S1では、制御手段31は、選定している動画を再生し、再生の際、再生している動画中に評価時間帯があるか否かを判定しながら動画を再生する。例えば準備状態S0から遷移してきた場合、制御手段31は、処理p01で選定した開始時動画A00を再生して再生画面をHMD10のディスプレイ12に表示させる。また制御手段31は、後述するように、再生画面中に学習者の視点位置、視点軌跡等を表示する。
・[イベントev12]:開始時動画A00を再生している際、開始時動画A00に設定されている第1評価時間帯に達した場合
第1判定時間帯・視認無し状態S2では、制御手段31は、選定されている開始時動画A00における第1判定時間帯T1の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、視線方向検出手段13からの視線情報に基づいて学習者の視線方向を求め、再生画面中における学習者の視点位置を判定する。なお、第1判定時間帯T1の再生画面には、学習者が視認するべき要素が表示され、当該要素を含む要素判定領域が設定されている。制御手段31は、学習者の視点位置が、要素判定領域内にあるか否かを判定することで、学習者が、視認するべき要素を視認したか否かを判定する。また制御手段31は、学習者の視点位置が要素判定領域内にある場合の再生時間を記憶する(習熟度の判定で使用する)。
・[イベントev23]:第1判定時間帯T1内において、学習者の視点位置K1が、第1要素判定領域Gy1内に存在した時間が視認判定時間以上(例えば1[sec]以上)である場合(学習者がレジ袋Y05(第1要素)を視認した場合)
・[イベントev21]:「第1判定時間帯T1が終了」、かつ、「第1判定時間帯T1内において、学習者の視点位置K1が、第1要素判定領域Gy1内に存在しなかった、あるいは存在した時間が視認判定時間未満である場合(学習者がレジ袋Y05(第1要素)を視認しなかった場合)」
・[処理p21]:制御手段31による非視認時分岐動画B11(図3参照)の選定
制御手段31は、イベントev21にて第1判定時間帯・視認無し状態S2から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p21にて選定した非視認時分岐動画B11を再生した再生画面をディスプレイ12に表示する。
・[イベントev16]:再生している動画が終了した場合
・[処理p16]:習熟度の評価結果を算出
再生終了・評価表示状態S6では、制御手段31は、評価結果を表示する。図8の表示画面GB11は、非視認時分岐動画B11の再生が終了した後に表示された習熟度の評価結果の例を示している。図8に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「視認なし」であり、視認の累積時間が「0[sec]:良くない」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「未到達、評価不能」(非視認時分岐動画B11では、第2判定時間帯T2に達することなく動画が終了)であり、(ガスコンロの)火を止めるまでの時間が「未到達、評価不能」であることが表示されている。
制御手段31は、イベントev23にて第1判定時間帯・視認無し状態S2から第1判定時間帯・視認有り状態S3へ動作状態を遷移させた場合、選定されている開始時動画A00における第1判定時間帯T1の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、再生画面中における学習者の視点位置を判定し、操作入力手段20R、20Lからの学習者の入力を判定する。また制御手段31は、学習者の視点位置が要素判定領域内にある場合の再生時間を記憶し、操作入力手段20R、20Lから入力があった場合の再生時間を記憶する(習熟度の判定で使用する)。
・[イベントev31A]:「第1判定時間帯T1が終了」、かつ、「第1判定時間帯T1内に操作入力手段20R、20Lからの入力がない場合、あるいは、操作入力手段20R、20Lから(1)が選択された場合、あるいは、操作入力手段20R、20Lにて再生画面中のガスコンロの火力をさらに弱くする行動が検出された場合」
・[処理p31A]:制御手段31による視認時分岐動画A11(図3参照)の選定
・[イベントev31B]:「第1判定時間帯T1が終了」、かつ、「操作入力手段20R、20Lから(2)が選択された場合、あるいは、操作入力手段20R、20Lにて再生画面中のレジ袋Y05を取り除く行動が検出された場合」
・[処理p31B]:制御手段31による視認時分岐動画A12(図3参照)の選定
制御手段31は、イベントev31Aにて第1判定時間帯・視認有り状態S3から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p31Aにて選定した視認時分岐動画A11を再生した再生画面をディスプレイ12に表示する。
再生終了・評価表示状態S6では、制御手段31は、評価結果を表示する。図10の表示画面GA11は、視認時分岐動画A11の再生が終了した後に表示された習熟度の評価結果の例を示している。図10に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「0.8[sec]:良い」であり、視認の累積時間が「3.2[sec]:良い」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「未到達、評価不能」(視認時分岐動画A11では、第2判定時間帯T2に達することなく動画が終了)であり、(ガスコンロの)火を止めるまでの時間が「未到達、評価不能」であることが表示されている。
制御手段31は、イベントev31Bにて第1判定時間帯・視認有り状態S3から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p31Bにて選定した視認時分岐動画A12を再生した再生画面をディスプレイ12に表示し、再生画面中に学習者の視点位置及び移動軌跡を表示する。なお、視認時分岐動画A12には、第2判定時間帯T2が設定されている(図3参照)。そして制御手段31は、イベントev14が検出されると、通常再生状態S1から第2評価時間帯・視認無し状態S4へと動作状態を遷移させる。例えばイベントev14の例は、以下に記載したとおりである。
・[イベントev14]:視認時分岐動画A12を再生している際、視認時分岐動画A12に設定されている第2評価時間帯に達した場合
第2判定時間帯・視認無し状態S4では、制御手段31は、選定されている視認時分岐動画A12における第2判定時間帯T2の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、視線方向検出手段13からの視線情報に基づいて学習者の視線方向を求め、再生画面中における学習者の視点位置を判定する。なお、第2判定時間帯T2の再生画面には、学習者が視認するべき要素が表示され、当該要素を含む要素判定領域が設定されている。制御手段31は、学習者の視点位置が、要素判定領域内にあるか否かを判定することで、学習者が、視認するべき要素を視認したか否かを判定する。また制御手段31は、学習者の視点位置が要素判定領域内にある場合の再生時間を記憶する(習熟度の判定で使用する)。
・[イベントev45]:第2判定時間帯T2内において、学習者の視点位置K1が、第2要素判定領域Gy2内に存在した時間が視認判定時間以上(例えば1[sec]以上)である場合(学習者が玉子Y02の白身(第2要素)を視認した場合)
・[イベントev41]:「第2判定時間帯T2が終了」、かつ、「第2判定時間帯T2内において、学習者の視点位置K1が、第2要素判定領域Gy2内に存在しなかった、あるいは存在した時間が視認判定時間未満である場合(学習者が玉子Y02の白身(第2要素)を視認しなかった場合)」
・[処理p41]:制御手段31による非視認時分岐動画B21(図3参照)の選定
制御手段31は、イベントev41にて第2判定時間帯・視認無し状態S4から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p41にて選定した非視認時分岐動画B21を再生した再生画面をディスプレイ12に表示する。
再生終了・評価表示状態S6では、制御手段31は、評価結果を表示する。図13の表示画面GB21は、非視認時分岐動画B21の再生が終了した後に表示された習熟度の評価結果の例を示している。図13に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「0.3[sec]:非常に良い」であり、視認の累積時間が「3.0[sec]:良い」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「(視認なし)」であり、(ガスコンロの)火を止めるまでの時間が「止めなかった:遅い」であることが表示されている。
制御手段31は、イベントev45にて第2判定時間帯・視認無し状態S4から第2判定時間帯・視認有り状態S5へ動作状態を遷移させた場合、選定されている視認時分岐動画A12における第2判定時間帯T2の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、再生画面中における学習者の視点位置を判定し、操作入力手段20R、20Lからの学習者の入力を判定する。
・[イベントev51A]:「第2判定時間帯T2が終了」、かつ、「第2判定時間帯T2内に操作入力手段20R、20Lからの入力がない場合、あるいは、操作入力手段20R、20Lから(1)が選択された場合」
・[処理p51A]:制御手段31による視認時分岐動画A21(図3参照)の選定
・[イベントev51B]:「第2判定時間帯T2が終了」、かつ、「操作入力手段20R、20Lから(2)が選択された場合、あるいは、操作入力手段20R、20Lにてガスコンロの火を止める行動が検出された場合」
・[処理p51B]:制御手段31による視認時分岐動画A22(図3参照)の選定
制御手段31は、イベントev51Aにて第2判定時間帯・視認有り状態S5から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p51Aにて選定した視認時分岐動画A21を再生した再生画面をディスプレイ12に表示する。
再生終了・評価表示状態S6では、制御手段31は、評価結果を表示する。図14の表示画面GA21は、視認時分岐動画A21の再生が終了した後に表示された習熟度の評価結果の例を示している。図14に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「0.3[sec]:非常に良い」であり、視認の累積時間が「3.0[sec]:良い」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「15[sec]:良い」であり、(ガスコンロの)火を止めるまでの時間が「止めなかった:遅い」であることが表示されている。
●[通常再生状態S1]
制御手段31は、イベントev51Bにて第2判定時間帯・視認有り状態S5から通常再生状態S1に動作状態を遷移させた場合、処理p51Bにて選定した視認時分岐動画A22を再生した再生画面をディスプレイ12に表示する。
再生終了・評価表示状態S6では、制御手段31は、評価結果を表示する。図16の表示画面GA22は、視認時分岐動画A22の再生が終了した後に表示された習熟度の評価結果の例を示している。図16に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「0.3[sec]:非常に良い」であり、視認の累積時間が「3.0[sec]:良い」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「15[sec]:良い」であり、(ガスコンロの)火を止めるまでの時間が「10[sec]:良い」であることが表示されている。
以上に説明した第1の実施の形態では、仮想現実の技術を用いて、再生画面中の学習者の視点位置や、操作入力手段からの学習者の入力等に応じて、評価用動画を変更するので、学習者の習熟度に応じた仮想現実を体験させることができる。また、再生画面中の学習者の視点位置や、操作入力手段からの学習者の入力等に応じて、学習者の習熟度を適切に評価することができる。
以下に本発明を実施するための第2の実施の形態を、図面を用いて説明する。上述した第1の実施の形態では、学習者の視認状態や学習者からの入力状態(すなわち、学習者の習熟度)に応じて評価用動画を切り替えたが、第2の実施の形態では、評価用動画の切り替えを行わない。つまり、学習者の習熟度にかかわらず、同じ動画を視聴させる。ただし、第2の実施の形態も、評価用動画内に評価時間帯及び要素判定領域を設定してあり、当該要素判定領域と学習者の視点位置に基づいて、学習者の習熟度の判定を行う。
図17に示すように、第2の実施の形態における習熟度判定システム2は、ヘッドマウントディスプレイ10(以下、HMD10と記載する)、コンピュータ30等にて構成され、図1に示す第1の実施の形態から、操作入力手段20R、20Lが省略されている。なお、HMD10、コンピュータ30は、第1の実施の形態と同様のものであるので、詳細な説明は省略する。なお、図18において再生時間として記載されている(02:00)等は、ひとつの例であり、この再生時間に限定されるものではない。
次に図18を用いて、第2の実施の形態にて利用する評価用動画の構成の例について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、料理(目玉焼きの作成)の評価用動画を例として説明する。図3に示すように、第2の実施の形態では、1本の評価用動画C00のみで評価用動画が構成されている。
図19は、習熟度判定プログラムの動作を説明する状態遷移図であり、図20は、学習者の習熟度を評価した評価結果の例を示している。以下、図19に示す状態遷移図を用いて習熟度判定プログラムの動作について説明する。また本実施の形態の説明では、料理(目玉焼きの作成)の評価用動画を例として説明する。図19に示す状態遷移図には、準備状態S0a、通常再生状態S1a、第1判定時間帯・評価状態S2a、第2判定時間帯・評価状態S4a、再生終了・評価表示状態S6a、の各動作がある。
制御手段31は、イベントev00aが検出されると、準備状態S0aに動作状態を遷移させる。例えばイベントev00aの例は、以下に記載したとおりである。
・[イベントev00a]:学習者による習熟度判定システム2の起動
・[イベントev01a]:学習者からの評価用動画の再生の開始指示
・[処理p01a]:制御手段31による評価用動画C00(図18参照)の選定
通常再生状態S1aでは、制御手段31は、評価用動画C00を再生する。例えば準備状態S0aから遷移してきた場合、制御手段31は、評価用動画C00の再生を開始して再生画面をHMD10のディスプレイ12に表示させる。また制御手段31は、再生画面中に学習者の視点位置、視点軌跡等を表示する。また、再生時間00:00の再生画面の例は、図5と同様である。
・[イベントev12a]:評価用動画C00を再生している際、評価用動画C00に設定されている第1評価時間帯に達した場合
第1判定時間帯・評価状態S2aでは、制御手段31は、評価用動画C00における第1判定時間帯T1の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、視線方向検出手段13からの視線情報に基づいて学習者の視線方向を求め、再生画面中における学習者の視点位置を判定する。なお、第1判定時間帯T1の再生画面には、学習者が視認するべき要素が表示され、当該要素を含む要素判定領域が設定されている。制御手段31は、学習者の視点位置が、要素判定領域内にあるか否かを判定し、学習者の視点位置が要素判定領域内にある場合の再生時間を記憶する(習熟度の判定で使用する)。
・[イベントev22a]:第1判定時間帯T1内において、学習者の視点位置K1が、第1要素判定領域Gy1内に存在した場合
・[処理p22a]:再生時間を記憶(評価結果に使用する)
・[イベントev21a]:第1判定時間帯T1が終了
制御手段31は、イベントev21aにて第1判定時間帯・評価状態S2aから通常再生状態S1aに動作状態を遷移させた場合、第1判定時間帯T1に続く第1アドバイス時間帯T1aの再生画面を、ディスプレイ12に表示する。当該再生画面の例は、図5の再生画面と同様であり、再生時間表示領域Gaの再生時間が変更され、選択肢表示領域Gsに、「アドバイス(危険予知)。ガスコンロの近くにレジ袋等の可燃物があると火が燃え移る可能性があるので危険です。ガスコンロに可燃物を近づけない(近くに可燃物を置かない)ようにしましょう。」等のメッセージが表示される。
・[イベントev14a]:評価用動画C00を再生している際、評価用動画C00に設定されている第2評価時間帯に達した場合
第2判定時間帯・評価状態S4aでは、制御手段31は、評価用動画C00における第2判定時間帯T2の再生画面をディスプレイ12に表示させながら、視線方向検出手段13からの視線情報に基づいて学習者の視線方向を求め、再生画面中における学習者の視点位置を判定する。なお、第2判定時間帯T2の再生画面には、学習者が視認するべき要素が表示され、当該要素を含む要素判定領域が設定されている。制御手段31は、学習者の視点位置が、要素判定領域内にあるか否かを判定し、学習者の視点位置が要素判定領域内にある場合の再生時間を記憶する(習熟度の判定で使用する)。
・[イベントev44a]:第2判定時間帯T2内において、学習者の視点位置K1が、第2要素判定領域Gy2内に存在した場合
・[処理p44a]:再生時間を記憶(評価結果に使用する)
・[イベントev41a]:第2判定時間帯T2が終了
制御手段31は、イベントev41aにて第2判定時間帯・評価状態S4aから通常再生状態S1aに動作状態を遷移させた場合、第2判定時間帯T2に続く第2アドバイス時間帯T2aの再生画面を、ディスプレイ12に表示する。当該再生画面の例は、図11の再生画面と同様であり、再生時間表示領域Gaの再生時間が変更され、選択肢表示領域Gsに、「アドバイス(料理のコツ)。弱火で5分ほど蒸し焼きにすると白身が固まり始めるので、この時点でガスコンロの火を止めて、あとは余熱で調整しましょう。」等のメッセージが表示される。
・[イベントev16a]:再生している動画が終了した場合
・[処理p16a]:習熟度の評価結果を算出
再生終了・評価表示状態S6aでは、制御手段31は、評価結果を表示する。図20の表示画面GC00は、習熟度の評価結果の例を示している。図20に示す例では、[危険予知]である第1判定時間帯T1におけるレジ袋の浮遊に対する評価結果は、レジ袋が出現した第1判定時間帯T1のスタート時から視認するまでの時間が「0.3[sec]:非常に良い」であり、視認の累積時間が「3.0[sec]:良い」であったことが表示されている。また、[料理のコツ]である第2判定時間帯T2(05:00〜05:30)におけるガスコンロの火を止めるタイミングに対する評価結果は、目玉焼きの白身が適度に固まりはじめてから視認するまでの時間が「15[sec]:良い」であり、視認の累積時間が「20[sec]:良い」であることが表示されている。
以上に説明した第2の実施の形態では、評価用動画を切り替えることなく1本の評価用動画にて、再生画面中の学習者の視点位置に応じて、学習者の習熟度を判定することができる。また、第1の実施の形態と比較して、操作入力手段20R、20Lが省略されているので、習熟度判定システムを簡素化することができる。
以下に本発明を実施するための第3の実施の形態を、図面を用いて説明する。図21に示す第3の実施の形態の習熟度判定システムは、第1の実施の形態の習熟度判定システム1(図1参照)または第2の実施の形態の習熟度判定システム2(図17参照)を単数または複数有し、さらに、別体の表示装置41を有している。また図21の例では、録画再生装置42を有しているが、録画再生装置42は省略されていてもよい。録画再生装置42を有している場合、表示装置41に表示された表示画面を録画し、後で録画情報を再生して表示装置41に再生画面を表示することで、習熟度を向上させるための復習や反省等を行うことができるので便利である。
以上に説明した第3の実施の形態では、例えば、複数の視聴者を収容した教室内に大型の表示装置41を配置し、2人分の習熟度判定システム2を用意し、視聴者の中から2人を学習者として選定し、当該2人にHMD10を装着させ、習熟度判定システム2を作動させる。当該学習者のHMD10のディスプレイ12に表示されている表示画面は、表示装置41に表示されるので、HMD10を装着していない教室内の視聴者であっても、表示装置41に表示された表示画面を見て、追体験することができる(学習できる)。なお、用意する習熟度判定システム2は、2台に限定されるのもではなく、単数でもよいし、2台以上の複数であってもよい。
(1)判定時間帯に達してから学習者が(視認するべき)要素を視認するまでに要した時間。
(2)判定時間帯において、学習者が(視認するべき)要素を視認している累積時間。
(3)判定時間帯における操作入力手段からの入力情報。
(4)判定時間帯に達してから操作入力手段から所定の入力情報が入力されるまでに要した時間。
10、10A ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
11 本体部
12 ディスプレイ
13 視線方向検出手段
16 ヘッドフォン
20R、20L 操作入力手段
30 コンピュータ
31 制御手段
31A 動画再生手段
31B 要素視認判定手段
31C 評価手段
31D 外部出力手段
32 記憶手段
33 通信手段
41 表示装置
42 録画再生装置
A00 開始時動画(評価用動画)
A11、A12、A21、A22 視認時分岐動画(評価用動画)
B11、B21 非視認時分岐動画(評価用動画)
C00 評価用動画
Ga 再生時間表示領域
Gs 選択肢表示領域
Gy1 第1要素判定領域
Gy2 第2要素判定領域
K1 視点位置
K2 移動軌跡
T1 第1判定時間帯
T1a 第1アドバイス時間帯
T2 第2判定時間帯
T2a 第2アドバイス時間帯
Claims (13)
- 学習者の眼前に配置されるディスプレイと、
学習者の視線方向に応じた視線情報を出力する視線方向検出手段と、
再生を開始してからの所定時間帯である判定時間帯の再生画面中において学習者が視認するべき要素を含む要素判定領域が予め設定されている評価用動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示する動画再生手段と、
前記評価用動画が記憶されている記憶手段と、
前記判定時間帯の前記再生画面中における前記要素判定領域と、前記視線情報と、に基づいて学習者が前記要素を視認したか否かを判定する要素視認判定手段と、
前記要素視認判定手段の判定結果に基づいて学習者の習熟度を判定する評価手段と、
を有する、
習熟度判定システム。 - 請求項1に記載の習熟度判定システムであって、
前記評価用動画には、
前記判定時間帯が、単数または複数設定されており、
それぞれの前記判定時間帯において、それぞれの前記要素判定領域が設定されており、
それぞれの前記判定時間帯以降に対して、複数の分岐動画が含まれており、
複数の前記分岐動画には、
学習者が前記判定時間帯に前記要素判定領域を視認した場合に再生するべき視認時分岐動画と、
学習者が前記判定時間帯に前記要素判定領域を視認しなかった場合に再生するべき非視認時分岐動画と、
が含まれており、
前記動画再生手段は、
前記要素視認判定手段の判定結果に基づいて、前記分岐動画の中から前記視認時分岐動画または前記非視認時分岐動画を選定し、前記判定時間帯以降に、選定した前記視認時分岐動画または前記非視認時分岐動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示する、
習熟度判定システム。 - 請求項2に記載の習熟度判定システムであって、
学習者からの入力に応じた入力情報を出力する操作入力手段を有し、
前記視認時分岐動画は、前記入力情報に対応させて複数が用意されており、
前記動画再生手段は、
前記視認時分岐動画を選定する際、前記操作入力手段からの前記入力情報に対応する前記視認時分岐動画を選定し、選定した前記視認時分岐動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示する、
習熟度判定システム。 - 請求項2に記載の習熟度判定システムであって、
前記評価手段は、
前記判定時間帯に達してから学習者が前記要素を視認するまでに要した時間、
あるいは、前記判定時間帯において、学習者が前記要素を視認している累積時間、
の少なくとも1つに基づいて、学習者の習熟度を判定する、
習熟度判定システム。 - 請求項3に記載の習熟度判定システムであって、
前記評価手段は、
前記判定時間帯に達してから学習者が前記要素を視認するまでに要した時間、
あるいは、前記判定時間帯において、学習者が前記要素を視認している累積時間、
あるいは、前記判定時間帯における前記操作入力手段からの前記入力情報、
あるいは、前記判定時間帯に達してから前記操作入力手段から所定の入力情報が入力されるまでに要した時間、
の少なくとも1つに基づいて、学習者の習熟度を判定する、
習熟度判定システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の習熟度判定システムであって、
前記ディスプレイと、前記視線方向検出手段と、を有するヘッドマウントディスプレイと、
前記動画再生手段と、前記要素視認判定手段と、前記評価手段と、を有するコンピュータと、
を有する、
習熟度判定システム。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の習熟度判定システムであって、
さらに、前記ディスプレイとは別体とされた表示装置と、
前記ディスプレイに表示されている表示画面を前記表示装置に表示させる外部出力手段と、
を有している、
習熟度判定システム。 - 学習者の眼前に配置されるディスプレイと学習者の視線方向に応じた視線情報を出力する視線方向検出手段とを有するヘッドマウントディスプレイと、評価用動画が記憶されている記憶手段と、に接続されたコンピュータを動作させる習熟度判定プログラムであって、
前記評価用動画には、再生を開始してからの所定時間帯である判定時間帯の再生画面中において学習者が視認するべき要素を含む要素判定領域が予め設定されており、
前記コンピュータを、
前記評価用動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示する動画再生手段、
前記判定時間帯の前記再生画面中における前記要素判定領域と、前記視線情報と、に基づいて学習者が前記要素を視認したか否かを判定する要素視認判定手段、
前記要素視認判定手段の判定結果に基づいて学習者の習熟度を判定する評価手段、
として機能させる、
習熟度判定プログラム。 - 請求項8に記載の習熟度判定プログラムであって、
前記評価用動画には、
前記判定時間帯が、単数または複数設定されており、
それぞれの前記判定時間帯において、それぞれの前記要素判定領域が設定されており、
それぞれの前記判定時間帯以降に対して、複数の分岐動画が含まれており、
複数の前記分岐動画には、
学習者が前記判定時間帯に前記要素判定領域を視認した場合に再生するべき視認時分岐動画と、
学習者が前記判定時間帯に前記要素判定領域を視認しなかった場合に再生するべき非視認時分岐動画と、
が含まれており、
前記コンピュータを、前記動画再生手段として機能させる際、
前記要素視認判定手段の判定結果に基づいて、前記分岐動画の中から前記視認時分岐動画または前記非視認時分岐動画を選定し、前記判定時間帯以降に、選定した前記視認時分岐動画または前記非視認時分岐動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示させる、
習熟度判定プログラム。 - 請求項9に記載の習熟度判定プログラムであって、
学習者からの入力に応じた入力情報を出力する操作入力手段を有し、
前記視認時分岐動画は、前記入力情報に対応させて複数が用意されており、
前記コンピュータを、前記動画再生手段として機能させる際、
前記視認時分岐動画を選定する際、前記操作入力手段からの前記入力情報に対応する前記視認時分岐動画を選定させ、選定させた前記視認時分岐動画を再生した再生画面を前記ディスプレイに表示させる、
習熟度判定プログラム。 - 請求項9に記載の習熟度判定プログラムであって、
前記コンピュータを、前記評価手段として機能させる際、
前記判定時間帯に達してから学習者が前記要素を視認するまでに要した時間、
あるいは、前記判定時間帯において、学習者が前記要素を視認している累積時間、
の少なくとも1つに基づいて、学習者の習熟度を判定させる、
習熟度判定プログラム。 - 請求項10に記載の習熟度判定プログラムであって、
前記コンピュータを、前記評価手段として機能させる際、
前記判定時間帯に達してから学習者が前記要素を視認するまでに要した時間、
あるいは、前記判定時間帯において、学習者が前記要素を視認している累積時間、
あるいは、前記判定時間帯における前記操作入力手段からの前記入力情報、
あるいは、前記判定時間帯に達してから前記操作入力手段から所定の入力情報が入力されるまでに要した時間、
の少なくとも1つに基づいて、学習者の習熟度を判定させる、
習熟度判定プログラム。 - 請求項8〜12のいずれか一項に記載の習熟度判定プログラムであって、
前記コンピュータを、
さらに、前記ディスプレイに表示している表示画面を、前記ディスプレイとは別体とされた表示装置に表示させる外部出力手段、
として機能させる、
習熟度判定プログラム。
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