JP2019203880A - 携帯型測定器 - Google Patents

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哲也 中村
宮澤 好幸
Yoshiyuki Miyazawa
好幸 宮澤
大輔 池田
Daisuke Ikeda
大輔 池田
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Abstract

【課題】保管性や携行性が良好で、かつ測定用リードを容易に交換可能な携帯型測定器を提供する。【解決手段】正面側の一面F2aに表示部13が配設されたケーシング11を有する測定器本体2を備えると共に、ケーシング11に対する着脱が可能なコネクタ部22が配設された測定用リード3を一対備え、ケーシング11は、コネクタ部22を嵌入可能なコネクタ嵌入部15が正面視における周縁部に設けられ、コネクタ嵌入部15は、嵌入された状態のコネクタ部22における正面側の一面F3aおよび背面側の一面を挟持してコネクタ部22を側方に引き抜き可能に正面視におけるケーシング11の周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状に形成され、測定用リード3,3は、コネクタ嵌入部15に嵌入された状態のコネクタ部22における側面側の一面F3cから側方に向かって信号線23,23が引き出された状態となるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、測定器本体のケーシングに対して脱着可能に構成された一対の測定用リードを有する携帯型測定器に関するものである。
電圧値、電流値および抵抗値などの電気的パラメータを測定可能に構成された携帯型の測定器には、例えば、下記の特許文献に従来の技術として開示されているディジタルマルチメータ(携帯型測定器:以下、「DMM」ともいう)のうちの図3に示されているDMMのように、DMM本体(測定器本体)と測定用プローブ(測定用リード)とが別体に形成されて測定作業に際してDMM本体に測定用プローブを装着するタイプの製品(以下、「別体型DMM」ともいう)と、同文献の図4に示されているDMMのように、DMM本体と測定用プローブとが一体に形成されている(測定用プローブがDMM本体内の電気回路(測定回路)に対して固定的に接続されている)タイプの製品(以下、「一体型DMM」ともいう)とが存在する。
この場合、別体型DMMでは、測定用プローブの基端部を挿入可能な挿入孔がDMM本体における正面側の一面(表示部や操作部が配設されている面)に設けられており、この挿入孔に測定用プローブの基端部を挿入することでDMM本体内の電気回路に測定用プローブが接続される。また、一体型DMMでは、電気回路に対して固定的に接続された測定用プローブがDMM本体の側面側の一面(同文献の例では、右側面下方寄り)から引き出されている。なお、同文献に開示の発明に係るDMM(同文献における図1,2に示されているDMM)では、非使用時に測定用プローブを巻回しておく巻取部がDMM本体の側方に配設されている点を除き、上記の別体型DMMおよび一体型DMMと同様に構成されている。
特開平3−018762号公報(第1−3頁、第1−4図)
ところが、上記特許文献に開示されている測定器には、以下のような問題点が存在する。
具体的には、上記特許文献に開示されている別体型DMMでは、DMM本体における正面側の一面に設けられた挿入孔に測定用プローブを挿入する構成のため、挿入孔に挿入した測定用プローブ(コネクタ部や信号線)がDMM本体の正面側に向かって突出した状態となる。この場合、別体型DMMでは、測定用プローブをDMM本体に装着したまま保管したり携行したりすることが広く行われている。しかしながら、DMM本体から正面側に向かって測定用プローブ(コネクタ部や信号線)が突出した状態では、保管性や携行性が低下している。また、測定用プローブをDMM本体に装着した状態では、保管時や携行時に測定用プローブにおけるコネクタ部や信号線(コネクタ部の近傍)に外力が加わり、コネクタ部の破損や信号線の断線が生じ易くなっている。
一方、上記特許文献に開示されている一体型DMMでは、測定用プローブの信号線がDMM本体の側方に向かって引き出されているため、上記の別体型DMMと比較して、保管性や携行性が向上している。この場合、一体型DMMにおいても、測定用プローブの信号線におけるDMM本体からの引出し部の近傍に外力が加わって信号線の断線が生じ易くなっている。しかしながら、一体型DMMでは、測定用プローブ(信号線)がDMM本体内の電気回路に固定的に接続されているため、信号線が断線した測定用プローブを新しい測定用プローブに交換するには、DMM本体を分解して信号線を接続し直す必要がある。このため、実質的には、そのような修理が困難なことから、信号線の断線の発生が製品の耐用寿命となっている現状がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、保管性や携行性が良好で、かつ測定用リードを容易に交換可能な携帯型測定器を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の携帯型測定器は、測定回路が収容され、かつ正面側の一面に表示部が配設されたケーシングを有する測定器本体を備えると共に、測定対象に接触可能な接触子が信号線の一端部に配設され、かつ前記ケーシングに対する着脱が可能なコネクタ部が当該信号線の他端部に配設された測定用リードを一対備え、前記ケーシングは、前記正面側の一面と背面側の一面との間の第1の長さが、正面視における最小幅部の第2の長さよりも短くなるように形成されると共に、前記コネクタ部を嵌入可能なコネクタ嵌入部が正面視における周縁部に設けられ、前記コネクタ嵌入部は、嵌入された状態の前記コネクタ部における正面側の一面および背面側の一面を挟持して当該コネクタ部を側方に引き抜き可能に正面視における前記ケーシングの前記周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状に形成され、一対の前記測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に嵌入された状態の前記コネクタ部における側面側の一面から側方に向かって前記信号線が引き出された状態となるように構成されている。
また、請求項2記載の携帯型測定器は、請求項1記載の携帯型測定器において、一方の前記測定用リードにおける前記コネクタ部と他方の前記測定用リードにおける前記コネクタ部とが一体形成されている。
さらに、請求項3記載の携帯型測定器は、請求項1または2記載の携帯型測定器において、前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける前記正面側の一面と当該コネクタ部における前記正面側の一面とが面一となるように形成されている。
さらに、請求項4記載の携帯型測定器は、請求項1から3のいずれかに記載の携帯型測定器において、前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける前記背面側の一面と当該コネクタ部における前記背面側の一面とが面一となるように形成されている。
さらに、請求項5記載の携帯型測定器は、請求項1から4のいずれかに記載の携帯型測定器において、前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける当該コネクタ嵌入部が形成された側面側の一面と前記コネクタ部における前記側面側の一面とが面一となるように形成されている。
また、請求項6記載の携帯型測定器は、請求項1から5のいずれかに記載の携帯型測定器において、前記コネクタ部は、前記コネクタ嵌入部に嵌入されたときに前記ケーシングに接触するケーシング接触部が弾性樹脂材料で形成されている。
さらに、請求項7記載の携帯型測定器は、請求項6記載の携帯型測定器において、前記ケーシングは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部が嵌入されたときに前記ケーシング接触部が接触するコネクタ接触部が、当該ケーシング接触部よりも高硬度の材料で形成されている。
また、請求項8記載の携帯型測定器は、請求項6または7記載の携帯型測定器において、前記測定器本体は、前記測定回路に接続されると共に前記測定用リードの前記信号線を接続可能に前記ケーシング内に配設されたピン状の本体側接続用金具を備え、前記コネクタ部は、前記本体側接続用金具を圧入可能な筒状に形成されて前記信号線の前記他端部に接続されたリード側接続用金具を備え、かつ当該本体側接続用金具の圧入によって拡径させられた当該リード側接続用金具の縮径方向への復元力によって当該リード側接続用金具の内周面が当該本体側接続用金具の外周面に付勢された状態となるように構成されると共に、当該リード側接続用金具の外周面に接する部位が前記弾性樹脂材料で形成されている。
請求項1記載の携帯型測定器では、ケーシングにおける正面側の一面と背面側の一面との間の第1の長さが、正面視におけるケーシングの最小幅部の第2の長さよりも短くなるようにケーシングが形成されると共に、コネクタ部を嵌入可能なコネクタ嵌入部が正面視におけるケーシングの周縁部に設けられて測定器本体が構成され、嵌入された状態のコネクタ部における正面側の一面および背面側の一面を挟持してコネクタ部を側方に引抜き可能に正面視におけるケーシングの周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状にコネクタ嵌入部が形成されると共に、コネクタ嵌入部に嵌入された状態のコネクタ部から側方に向かって信号線が引き出された状態となるように測定用リードが構成されている。
したがって、請求項1記載の携帯型測定器によれば、コネクタ嵌入部にコネクタ部を嵌入して測定器本体(ケーシング)に両測定用リードを装着した状態において両測定用リードが測定器本体の正面側に向かって突出した状態とはならないため、測定器本体に測定用リードを装着した状態における保管性や携行性を十分に向上させることができると共に、測定器本体の正面側に向かって測定用リードが突出した状態と比較して測定用リード(コネクタ部や信号線)に意図しない外力が加わり難くなっているため、コネクタ部の破損や信号線の断線を好適に回避することができる。また、劣化した測定用リードを交換するときや、接触子の種類等が異なる他の測定用リードを使用するときに、コネクタ嵌入部からのコネクタ部の引き抜きやコネクタ嵌入部へのコネクタ部の嵌入を容易に行うことができるため、携帯型測定器を長期に亘って好適な状態で使用することができ、また、測定対象に対して好適に接触させ得る任意の接触子を有する測定用リードを使用して好適に測定作業を実施することができる。
また、請求項2記載の携帯型測定器によれば、一方の測定用リードにおけるコネクタ部と他方の測定用リードにおけるコネクタ部とを一体形成したことにより、測定用リード毎に独立したコネクタ部を備えた構成とは異なり、1回の引抜き操作によって両測定用リードを測定器本体から取り外すことができ、1回の嵌入操作によって両測定用リードを測定器本体に対して装着することができるため、測定器本体(ケーシング)に対する測定用リードの脱着を一層容易とすることができる。
さらに、請求項3記載の携帯型測定器では、コネクタ嵌入部にコネクタ部を嵌入した状態においてケーシングにおける正面側の一面とコネクタ部における正面側の一面とが面一となるようにケーシングおよび一対の測定用リードが形成されている。また、請求項4記載の携帯型測定器では、コネクタ嵌入部にコネクタ部を嵌入した状態においてケーシングにおける背面側の一面とコネクタ部における背面側の一面とが面一となるようにケーシングおよび一対の測定用リードが形成されている。
したがって、請求項3,4記載の携帯型測定器によれば、コネクタ嵌入部に嵌入した状態におけるコネクタ部の正面側の一面や背面側の一面がケーシングにおける正面側の一面や背面側の一面よりも測定器本体の厚み方向内側に位置した状態となる構成とは異なり、測定器本体(ケーシング)に対する測定用リードの脱着に際してコネクタ部の正面側の一面および背面側の一面を確実かつ容易に挟持することができ、コネクタ嵌入部に嵌入した状態におけるコネクタ部の正面側の一面や背面側の一面がケーシングにおける正面側の一面や背面側の一面よりも測定器本体の厚み方向外側に位置した状態となる構成とは異なり、ケーシングの両一面からコネクタ部が突出しないため、装着されている測定用リードが引っ掛かって測定器本体(ケーシング)から外れる事態を好適に回避することができる。
また、請求項5記載の携帯型測定器によれば、コネクタ嵌入部にコネクタ部を嵌入した状態においてケーシングにおけるコネクタ嵌入部が形成された側面側の一面とコネクタ部における側面側の一面とが面一となるようにケーシングおよび一対の測定用リードを形成したことにより、コネクタ嵌入部に嵌入した状態におけるコネクタ部の側面側の一面が測定器本体の側面側の一面よりも外側に位置した状態となる構成とは異なり、測定器本体の側面側の一面からコネクタ部が突出しないため、装着されている測定用リードが引っ掛かって測定器本体から外れる事態を好適に回避することができ、コネクタ嵌入部に嵌入した状態におけるコネクタ部の側面側の一面が測定器本体の側面側の一面よりも外側に位置した状態および内側に位置した状態のいずれの状態と比較しても、正面視における測定器本体(ケーシング)と測定用リード(コネクタ部)との一体感を向上させて携帯型測定器の製品価値を十分に向上させることができる。
また、請求項6記載の携帯型測定器では、コネクタ部においてコネクタ嵌入部に嵌入されたときにケーシングに接触するケーシング接触部を弾性樹脂材料で形成したことにより、コネクタ嵌入部からコネクタ部を離脱させようとする外力が加わったときにコネクタ部が弾性変形する。これにより、この携帯型測定器によれば、信号線のコネクタ部内とコネクタ部外との境界部位に外力が集中する事態が回避される結果、信号線の断線を好適に回避することができると共に、コネクタ部(ケーシング接触部)の弾性変形によってケーシング(コネクタ接触部)に対するコネクタ部の実接触面積が増加し、ケーシングに対するコネクタ部の摩擦力が増加するため、コネクタ嵌入部からコネクタ部を離脱させるのに要する力が増加する結果、コネクタ嵌入部からのコネクタ部の意図しない離脱を好適に回避することができる。
さらに、請求項7記載の携帯型測定器によれば、ケーシングにおいてコネクタ嵌入部にコネクタ部が嵌入されたときにケーシング接触部が接触するコネクタ接触部を、ケーシング接触部よりも高硬度の材料で形成したことにより、コネクタ嵌入部からコネクタ部を離脱させようとする外力が加わったときにケーシング(コネクタ接触部)が大きく変形することがないため、コネクタ部(ケーシング接触部)が十分に弾性変形する結果、ケーシングに対するコネクタ部の摩擦力を十分に増加させることができるため、コネクタ嵌入部からのコネクタ部の意図しない離脱を一層好適に回避することができる。
また、請求項8記載の携帯型測定器では、コネクタ部が、測定器本体に配設されたピン状の本体側接続用金具を圧入可能な筒状に形成されたリード側接続用金具を備え、かつ本体側接続用金具の圧入によって拡径させられたリード側接続用金具の縮径方向への復元力によってリード側接続用金具の内周面が本体側接続用金具の外周面に付勢された状態となるように構成されると共に、リード側接続用金具の外周面に接する部位が弾性樹脂材料で形成されている。したがって、請求項8記載の携帯型測定器によれば、本体側接続用金具の圧入によってリード側接続用金具が拡径させられたときに、リード側接続用金具に接している弾性樹脂材料が圧縮変形させられるため、弾性樹脂材料の復元力がリード側接続用金具自身の縮径方向への復元力と相俟って働いて本体側接続用金具の外周面に対してリード側接続用金具の内周面を十分な力で押し付けられた状態とすることができる結果、本体側接続用金具からのリード側接続用金具の離脱、すなわち、コネクタ嵌入部からのコネクタ部の意図しない離脱(測定器本体からの測定用リードの抜け)を一層好適に回避することができる。
測定器本体2に測定用リード3を装着した状態における測定器1の正面側の外観斜視図である。 測定器本体2に測定用リード3を装着した状態における測定器1の背面側の外観斜視図である。 測定器本体2から測定用リード3を取り外した状態における測定器1の正面側の外観斜視図である。 測定器本体2から測定用リード3を取り外した状態における測定器1の背面側の外観斜視図である。 測定器本体2に測定用リード3を装着した状態の測定器1の正面図である。 測定器本体2に測定用リード3を装着した状態の測定器1の側面図である。 測定器本体2から測定用リード3を取り外した状態の測定器1の正面図である。 測定器本体2から測定用リード3を取り外した状態の測定器1の側面図である。 測定器本体2およびコネクタ部22の内部構造について説明するための一部透過斜視図である。 測定器本体2およびコネクタ部22の内部構造について説明するための断面図である。
以下、携帯型測定器の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜8に示す測定器1は、「携帯型測定器」の一例であるカード型デジタルマルチメータであって、測定器本体2、および一対の測定用リード3,3を備え、電圧値、電流値および抵抗値などの各種電気的パラメータを測定可能に構成されている。
測定器本体2は、「測定器本体」の一例であって、図示しない測定回路を収容するケーシング11を備えている。この場合、図1,3,5,7に示すように、ケーシング11における正面側の一面F2aには、操作部12および表示部13が配設されている。また、図9,10に示すように、測定器本体2は、測定回路(図示せず)に接続されると共に測定用リード3,3の後述する信号線23,23を接続可能にケーシング11内に配設されたピン状の接続用金具11a,11a(「本体側接続用金具」の一例)を備えている。なお、両図では、電圧検出部11、および測定用リード3,3の後述するコネクタ部22の内部構造についての理解を容易とするために、ケーシング11およびコネクタ部22の一部を透過させて破線で図示している。
一方、測定用リード3は、「測定用リード」の一例であって、図1〜4に示すように、測定対象に接触可能なピン状の(プローブ状の)接触子21が信号線23の一端部に配設され、かつケーシング11に対する着脱が可能なコネクタ部22が信号線23の他端部に配設されている。また、図9,10に示すように、コネクタ部22は、上記の接続用金具11a,11aを圧入可能な筒状に形成されて信号線23,23の他端部にそれぞれ接続された接続用金具22a,22a(「リード側接続用金具」の一例)を備えると共に、接続用金具11aの圧入によって拡径させられた接続用金具22aの縮径方向への復元力によって接続用金具22aの内周面が接続用金具11aの外周面に付勢された状態となるように構成されている。
この場合、本例の測定器1では、一方の測定用リード3における「コネクタ部」と他方の測定用リード3における「コネクタ部」とが一体形成されたコネクタ部22を備えている。つまり、本例の測定器1では、1つのコネクタ部22から2本の信号線23,23が引き出されており、両測定用リード3,3の他端部が1つのコネクタ部22によって一体化された状態となっている。
また、本例の測定器本体2では、ケーシング11が薄厚箱状に形成されている。これにより、本例の測定器本体2では、ケーシング11における一面F2aと背面側の一面F2bとの間の長さL1(「第1の長さ」の一例:図6,8参照)が、正面視におけるケーシング11の最小幅部の長さL2(「第2の長さ」の一例:本例では、左右方向の幅に対応する長さ:図5,7参照)よりも短くなっている。また、本例の測定器本体2では、両測定用リード3,3のコネクタ部22を嵌入可能なコネクタ嵌入部15(図3,4,7,8参照)が正面視におけるケーシング11の周縁部(本例では、正面視における右端部の下方寄り)に設けられている。
このコネクタ嵌入部15は、正面視におけるケーシング11の周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状に形成されている。また、コネクタ嵌入部15は、その上下方向の幅および左右方向の幅の双方が、コネクタ嵌入部15に嵌入された状態のコネクタ部22における正面側の一面F3aおよび背面側の一面F3bを挟持する(指で摘む)ことが可能な幅に形成されている。これにより、本例の測定器本体2(ケーシング11)では、コネクタ部22の一面F3a,F3bを挟持してケーシング11から側方にコネクタ部22を引き抜くことが可能となっている。
この場合、本例の測定器1では、図1,6に示すように、ケーシング11のコネクタ嵌入部15に測定用リード3,3のコネクタ部22を嵌入したとき(測定器本体2に測定用リード3,3を装着したとき)に、ケーシング11における一面F2aとコネクタ部22における正面側の一面F3aとが面一となるように測定器本体2および測定用リード3,3が形成されている。また、本例の測定器1では、図2,6に示すように、ケーシング11のコネクタ嵌入部15に測定用リード3,3のコネクタ部22を嵌入したときに、ケーシング11における一面F2bとコネクタ部22における背面側の一面F3bとが面一となるように測定器本体2および測定用リード3,3が形成されている。
さらに、本例の測定器1では、図1,2,5に示すように、ケーシング11のコネクタ嵌入部15に測定用リード3,3のコネクタ部22を嵌入したときに、ケーシング11におけるコネクタ嵌入部15が形成された側面側の一面F2c(本例では、右側面)とコネクタ部22における側面側(信号線23,23が引き出されている側)の一面F3cとが面一となるように形成されている。これにより、本例の測定器1では、測定器本体2のケーシング11におけるコネクタ嵌入部15に測定用リード3,3のコネクタ部22を嵌入した状態(測定器本体2に測定用リード3,3を装着した状態)において、恰もケーシング11から側方に向かって信号線23,23が直接引き出されているかのように、コネクタ部22がケーシング11と一体化した状態となる。
また、本例の測定器1では、図1,2,6に示すように、コネクタ部22がコネクタ嵌入部15に嵌入された状態において、コネクタ部22からケーシング11の側方(本例では、正面視における右方)に向かって信号線23,23がそれぞれ引き出された状態となるように、測定用リード3,3が形成されている。
この場合、本例の測定器1では、一例として、上記のケーシング11の全体がABS樹脂やポリカーボネートなどの樹脂材料(弾性変形し難い樹脂材料)で形成されると共に、上記コネクタ部22における接続用金具22aを除く部位の全体が、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどのエラストマー(弾性変形し易い樹脂材料:「弾性樹脂材料」の一例)で形成されている(「コネクタ嵌入部に嵌入されたときにケーシングに接触するケーシング接触部」および「リード側接続用金具の外周面に接する部位」を含む「コネクタ部」の全体が「弾性樹脂材料」で形成されると共に、「コネクタ嵌入部」に「コネクタ部」が嵌入されたときに「ケーシング接触部」が接触する「コネクタ接触部」を含む「ケーシング」の全体が「ケーシング接触部よりも高硬度の材料」で形成された構成の一例)。
次に、測定器1の使用方法について、添付図面を参照して説明する。
この測定器1の使用に際しては、図1,2,5,6,10に示すように、ケーシング11のコネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入することで測定用リード3,3を測定器本体2に装着する。この際には、両測定用リード3,3の接触子21,21が、信号線23,23、およびコネクタ部22内の接続用金具22a,22aを介して測定器本体2内の接続用金具11a,11aに対してそれぞれ電気的に接続され、これにより、測定用リード3,3の接触子21,21が、測定器本体2の測定回路に対して電気的に接続された状態となる。
また、前述したように、ケーシング11の一面F2aとコネクタ部22の一面F3aとが面一となり、ケーシング11の一面F2bとコネクタ部22の一面F3bとが面一となり、かつケーシング11の一面F2cとコネクタ部22の一面F3cとが面一となる。これにより、ケーシング11およびコネクタ部22が一体化した状態となり、恰もケーシング11の一面F2aから側方に向かって信号線23,23が直接引き出されているかのような状態となる。
したがって、本例の測定器1では、従来の別体型DMMとは異なり、測定器本体2に測定用リード3,3を装着した状態において測定用リード3,3が測定器本体2の正面側に向かって突出した状態とはならないため、その保管性や携行性が従来の別体型DMMよりも向上している。また、測定器本体2に装着した測定用リード3,3の信号線23,23は、測定器本体2の側方に向かって引き出されたかのような状態となっているため、従来の別体型DMMと比較して、信号線23における測定器本体2への装着部の近傍に意図しない外力が加わり難くなっている。
さらに、前述のように、測定用リード3,3のコネクタ部22における接続用金具22a,22aを除く部位が弾性樹脂材料で形成されているため、信号線23,23における測定器本体2への装着部の近傍(すなわち、コネクタ部22の近傍)に意図しない外力が加わったとしても、この弾性樹脂材料で形成する部位が信号線23,23と共に変形させられるため、信号線23,23におけるコネクタ部22内と、信号線23,23におけるコネクタ部22外との境界部位に外力が集中する事態が回避される。これにより、測定器本体2に測定用リード3,3を装着した状態での保管時や携行時に信号線23,23に断線が生じ難くなっている。
一方、測定器1による測定作業時には、測定器本体2に測定用リード3,3を装着した状態のまま、測定器本体2の操作部12を操作して電源を投入し、任意の測定モード(電圧値測定モード、電流値測定モードおよび抵抗値測定モード等)に切り替える。次いで、両測定用リード3,3の接触子21,21を測定対象に接触させる。この際には、信号線23,23を介して接触子21,21に接続されている測定回路による測定処理が実行され、その測定結果が表示部13に表示される。また、測定作業の完了時には、操作部12を操作して電源を遮断する。
この場合、測定器1を長期に亘って使用したときには、接触子21の先端部に傷付きや摩耗が生じたり信号線23に断線が生じたりすることがある。このような場合には、劣化した測定用リード3,3を測定器本体2から取り外して新しい測定用リード3,3を測定器本体2に装着する。
具体的には、まず、測定器本体2を一方の手で持ち、測定器本体2に装着されている測定用リード3,3のコネクタ部22における一面F3a,F3bを他方の手で挟持する(コネクタ部22を指で摘まむ)。次いで、図3,4,7に示すように、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を側方に引き抜く。これにより、劣化した測定用リード3,3の測定器本体2からの取り外しが完了する。続いて、測定器本体2を一方の手で持ち、新しい測定用リード3,3のコネクタ部22における一面F3a,F3bを他方の手で挟持する(コネクタ部22を指で摘まむ)。次いで、図1,2,5,6に示すように、コネクタ嵌入部15に対してコネクタ部22を側方から嵌入する。これにより、新しい測定用リード3,3の測定器本体2に対する装着が完了して、測定用リード3,3の交換作業が完了する。
また、本例の測定器1では、測定用リード3,3を両手で持った状態で測定作業を行うのが困難なときに、ピン状の(プローブ状の)接触子21を有する上記の測定用リード3に代えて、信号線23の一端部に鰐口クリップ(「接触子」の他の一例)が配設された「測定用リード」(図示せず)を測定器本体2に装着して使用することが可能に構成されている。この場合、鰐口クリップを備えた「測定用リード」は、「接触子」の形状が異なるだけで上記の測定用リード3と同様に構成されているため、コネクタ部22や信号線23についての詳細な説明を省略する。
このような「測定用リード」を使用する際には、劣化した測定用リード3,3の交換作業時と同様にして、測定器本体2に装着されている測定用リード3,3のコネクタ部22における一面F3a,F3bを他方の手で挟持してコネクタ嵌入部15から側方に引き抜く。次いで、鰐口クリップを備えた「測定用リード」のコネクタ部22における一面F3a,F3bを他方の手で挟持してコネクタ嵌入部15に対して側方から嵌入する。これにより、測定用リード3,3から鰐口クリップを備えた「測定用リード」への交換作業が完了する。
この場合、本例の測定器1では、測定器本体2に対して測定用リード3,3を装着する(コネクタ嵌入部15に対してコネクタ部22を嵌入する)ことで、コネクタ部22の接続用金具22a,22a内に測定器本体2の接続用金具11a,11aが圧入したときに、接続用金具22a,22aが拡径させられる。この際には、接続用金具22a,22aの縮径方向への復元力によって接続用金具22a,22aの内周面が接続用金具11a,11aの外周面に付勢された状態となる。
これにより、本例の測定器1では、接続用金具11a,22a間の接触抵抗が十分に小さくなり、測定器本体2内の測定回路に測定用リード3,3の接触子21,21が確実に接続される。また、測定用リード3,3が引っ張られるなどしてコネクタ嵌入部15からのコネクタ部22を引き抜こうとする外力が加わったときにも、接続用金具22a,22aの内周面が接続用金具11a,11aの外周面に付勢された状態となっていることでコネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の離脱が規制されるため、測定器本体2からの測定用リード3,3の意図しない抜けが回避される。
また、前述したように、本例の測定器1では、コネクタ部22がエラストマーなどの弾性樹脂材料で形成され、ケーシング11がABS樹脂やポリカーボネートなどの弾性変形し難い樹脂材料で形成されている。したがって、ケーシング11のコネクタ嵌入部15にコネクタ部22が嵌入されている状態で測定用リード3,3が引っ張られるなどして、ケーシング11に対してコネクタ部22を真横以外の向き(正規な手順でコネクタ嵌入部15からコネクタ部22を離脱させる際の移動方向以外の向き)に移動させようとする力が加わったときには、コネクタ部22における「ケーシング接触部」をケーシング11における「コネクタ接触部」に押し付ける向きの力によって、コネクタ嵌入部15が殆ど変形せずに、コネクタ部22がコネクタ嵌入部15内で弾性変形させられる。
この結果、ケーシング11(コネクタ接触部)に対するコネクタ部22(ケーシング接触部)の実接触面積が増加してケーシング11に対するコネクタ部22の摩擦力が増加するため、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を離脱させるのに要する力が増加する。これにより、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)が一層好適に回避される。
この場合、コネクタ部22の幅(図7に示す長さL3)を、コネクタ嵌入部15の幅(図7に示す長さL4)よりも僅かに広くする(僅かに長くする)ことで、上記のように測定用リード3,3が引っ張られたときだけでなく、コネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入した時点でコネクタ部22における「ケーシング接触部」が圧縮変形させられ、これにより、「ケーシング接触部」をケーシング11における「コネクタ接触部」に十分な力で押し付けた状態とすることが可能となる。したがって、コネクタ部22の幅をコネクタ嵌入部15の幅よりも僅かに広くすることで、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)が一層好適に回避される。
また、コネクタ部22における接続用金具22a,22aの外周面に接する部位が弾性樹脂材料で形成されている本例の測定器1(測定用リード3,3)では、前述のようにコネクタ嵌入部15に対するコネクタ部22の嵌入時に接続用金具11a,11aの圧入によって接続用金具22a,22aが拡径させられたときに、接続用金具22a,22aに接している部位の弾性樹脂材料が圧縮変形させられる。この際には、接続用金具22a,22aを縮径させる向きで弾性樹脂材料の復元力が生じるため、接続用金具22a,22a自身の復元力と相俟って、接続用金具22a,22aの内周面が接続用金具11a,11aの外周面に十分な力で押し付けられた状態となる。これにより、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)が一層好適に回避される。
一方、利用者が意図して測定器本体2から測定用リード3,3を取り外すときには、ケーシング11に対してコネクタ部22を真横向きに正しく移動させることにより、コネクタ部22における「ケーシング接触部」がケーシング11における「コネクタ接触部」に押し付けられる力が働かないため、コネクタ嵌入部15およびコネクタ部22の双方が殆ど変形しない。この結果、ケーシング11(コネクタ接触部)に対するコネクタ部22(ケーシング接触部)の実接触面積が大きく変化せずに、ケーシング11に対するコネクタ部22の摩擦力が増加しないため、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を容易に離脱させることができる。
このように、この測定器1では、ケーシング11における正面側の一面F2aと背面側の一面F2bとの間の長さL1が、正面視におけるケーシング11の最小幅部の長さL2よりも短くなるようにケーシング11が形成されると共に、コネクタ部22を嵌入可能なコネクタ嵌入部15が正面視におけるケーシング11の周縁部に設けられて測定器本体2が構成され、嵌入された状態のコネクタ部22における正面側の一面F3aおよび背面側の一面F3bを挟持してコネクタ部22を側方に引抜き可能に正面視におけるケーシング11の周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状にコネクタ嵌入部15が形成されると共に、コネクタ嵌入部15に嵌入された状態のコネクタ部22から側方に向かって信号線23が引き出された状態となるように測定用リード3が構成されている。
したがって、この測定器1によれば、コネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入して測定器本体2(ケーシング11)に両測定用リード3,3を装着した状態において両測定用リード3,3が測定器本体2の正面側に向かって突出した状態とはならないため、測定器本体2に測定用リード3,3を装着した状態における保管性や携行性を十分に向上させることができると共に、測定器本体2の正面側に向かって測定用リード3,3が突出した状態と比較して測定用リード3(コネクタ部22や信号線23,23)に意図しない外力が加わり難くなっているため、コネクタ部22の破損や信号線23の断線を好適に回避することができる。また、劣化した測定用リード3,3を交換するときや、「接触子」の種類等が異なる他の「測定用リード」を使用するときに、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の引き抜きやコネクタ嵌入部15へのコネクタ部22の嵌入を容易に行うことができるため、測定器1を長期に亘って好適な状態で使用することができ、また、測定対象に対して好適に接触させ得る任意の「接触子」を有する「測定用リード」を使用して好適に測定作業を実施することができる。
また、この測定器1によれば、一方の測定用リード3における「コネクタ部」と他方の測定用リード3における「コネクタ部」とを一体形成したコネクタ部22を備えたことにより、「測定用リード」毎に独立した「コネクタ部」を備えた構成とは異なり、1回の引抜き操作によって両測定用リード3,3を測定器本体2から取り外すことができ、1回の嵌入操作によって両測定用リード3,3を測定器本体2に対して装着することができるため、測定器本体2(ケーシング11)に対する測定用リード3,3の脱着を一層容易とすることができる。
さらに、この測定器1では、コネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入した状態においてケーシング11における正面側の一面F2aとコネクタ部22における正面側の一面F3aとが面一となるようにケーシング11および一対の測定用リード3,3が形成されている。また、この測定器1では、コネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入した状態においてケーシング11における背面側の一面F2bとコネクタ部22における背面側の一面F3bとが面一となるようにケーシング11および一対の測定用リード3,3が形成されている。
したがって、この測定器1によれば、コネクタ嵌入部15に嵌入した状態におけるコネクタ部22の一面F3a,F3bがケーシング11の一面F2a,F2bよりも測定器本体2の厚み方向内側に位置した状態となる構成とは異なり、測定器本体2(ケーシング11)に対する測定用リード3,3の脱着に際してコネクタ部22の一面F3a,F3bを確実かつ容易に挟持することができ、コネクタ嵌入部15に嵌入した状態におけるコネクタ部22の一面F3a,F3bがケーシング11の一面F2a,F2bよりも測定器本体2の厚み方向外側に位置した状態となる構成とは異なり、ケーシング11の一面F2a,F2bからコネクタ部22が突出しないため、装着されている測定用リード3,3が引っ掛かって測定器本体2(ケーシング11)から外れる事態を好適に回避することができる。
また、この測定器1によれば、コネクタ嵌入部15にコネクタ部22を嵌入した状態においてケーシング11におけるコネクタ嵌入部15が形成された側面側の一面F2cとコネクタ部22における側面側の一面F3cとが面一となるようにケーシング11および一対の測定用リード3,3を形成したことにより、コネクタ嵌入部15に嵌入した状態におけるコネクタ部22の一面F3cが測定器本体2の一面F2cよりも外側に位置した状態となる構成とは異なり、測定器本体2の一面F2cからコネクタ部22が突出しないため、装着されている測定用リード3,3が引っ掛かって測定器本体2から外れる事態を好適に回避することができ、コネクタ嵌入部15に嵌入した状態におけるコネクタ部22の一面F3cが測定器本体2の一面F2cよりも外側に位置した状態および内側に位置した状態のいずれの状態と比較しても、正面視における測定器本体2(ケーシング11)と測定用リード3,3(コネクタ部22)との一体感を向上させて測定器1の製品価値を十分に向上させることができる。
また、この測定器1では、コネクタ部22においてコネクタ嵌入部15に嵌入されたときにケーシング11に接触する「ケーシング接触部」(本例では、コネクタ部22の全体)を弾性樹脂材料(本例では、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどのエラストマー)で形成したことにより、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を離脱させようとする外力が加わったときにコネクタ部22が弾性変形する。これにより、この測定器1によれば、信号線23,23のコネクタ部22内とコネクタ部22外との境界部位に外力が集中する事態が回避される結果、信号線23,23の断線を好適に回避することができると共に、コネクタ部22(ケーシング接触部)の弾性変形によってケーシング11(コネクタ接触部)に対するコネクタ部22の実接触面積が増加し、ケーシング11に対するコネクタ部22の摩擦力が増加するため、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を離脱させるのに要する力が増加する結果、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)を好適に回避することができる。
さらに、この測定器1によれば、ケーシング11においてコネクタ嵌入部15にコネクタ部22が嵌入されたときに「ケーシング接触部」が接触する「コネクタ接触部」(本例では、ケーシング11の全体)を、「ケーシング接触部」よりも高硬度の材料(本例では、ABS樹脂やポリカーボネート)で形成したことにより、コネクタ嵌入部15からコネクタ部22を離脱させようとする外力が加わったときにケーシング11(コネクタ接触部)が大きく変形することがないため、コネクタ部22(ケーシング接触部)が十分に弾性変形する結果、ケーシング11に対するコネクタ部22の摩擦力を十分に増加させることができるため、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)を一層好適に回避することができる。
また、この測定器1では、コネクタ部22が、測定器本体2に配設されたピン状の接続用金具11aを圧入可能な筒状に形成された接続用金具22aを備え、かつ接続用金具11aの圧入によって拡径させられた接続用金具22aの縮径方向への復元力によって接続用金具22aの内周面が接続用金具11aの外周面に付勢された状態となるように構成されると共に、接続用金具22aの外周面に接する部位が弾性樹脂材料で形成されている。したがって、この測定器1によれば、接続用金具11a,11aの圧入によって接続用金具22a,22aが拡径させられたときに、接続用金具22a,22aに接している弾性樹脂材料が圧縮変形させられるため、弾性樹脂材料の復元力が接続用金具22a,22a自身の縮径方向への復元力と相俟って働いて接続用金具11a,11aの外周面に対して接続用金具22a,22aの内周面を十分な力で押し付けられた状態とすることができる結果、接続用金具11a,11aからの接続用金具22a,22aの離脱、すなわち、コネクタ嵌入部15からのコネクタ部22の意図しない離脱(測定器本体2からの測定用リード3,3の抜け)を一層好適に回避することができる。
なお、「携帯型測定器」の構成は、上記の測定器1の構成の例に限定されない。例えば、測定器本体2の正面視における右端部にコネクタ嵌入部15を設け、このコネクタ嵌入部15に装着した測定用リード3,3の信号線23が測定器本体2の正面視における右方に向かって引き出された状態となる構成の測定器1を例に挙げて説明したが、「正面視におけるケーシングの周縁部」は「右端部」に限定されず、「測定器本体」の正面視における「左端部」、「上端部」および「下端部」のいずれかの端部に「コネクタ嵌入部」を設け、この「コネクタ嵌入部」に装着した「測定用リード」の「信号線」が「測定器本体」正面視における「左方」、「上方」および「下方」のいずれかの向きに向かって引き出された状態となる構成を採用することもできる(図示せず)。
また、一方の測定用リード3における「コネクタ部」と他方の測定用リード3における「コネクタ部」とを一体形成したコネクタ部22を備えた構成を例に挙げて説明したが、「測定用リード」毎に別個独立した「コネクタ部」を設けることもできる。このような構成の「測定用リード」を採用する場合、各「測定用リード」の「コネクタ嵌入部」を別個独立して嵌入可能な2つの「コネクタ嵌入部」を「ケーシング」に設ける構成や、両「測定用リード」の「コネクタ部」を一緒に嵌入可能な1つの「コネクタ嵌入部」を「ケーシング」に設ける構成を採用することができる(図示せず)。
さらに、コネクタ部22における接続用金具22a,22aを除く部位の全体を同じ材料(本例では、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどのエラストマー)で形成した構成を例に挙げて説明したが、「コネクタ部」におけるコネクタ嵌入部15に接触する部位である「ケーシング接触部」と「ケーシング接触部および接続用金具を除く部位」とを異なる材料で形成したり、「リード側接続用金具に接する部位」と「リード側接続用金具に接する部位を除く部位」とを異なる材料で形成したりすることもできる。
この場合、「コネクタ部」における「ケーシング接触部および接続用金具を除く部位」を「ケーシング接触部」とは異なる材料で形成したとしても、「ケーシング接触部」を「弾性樹脂材料」で形成することにより、前述の測定器1と同様にして、「コネクタ嵌入部」からの「コネクタ部」の意図しない離脱を好適に回避することができる。また、「コネクタ部」における「リード側接続用金具に接する部位を除く部位」を「リード側接続用金具に接する部位」とは異なる材料で形成したとしても、「リード側接続用金具に接する部位」を「弾性樹脂材料」で形成することにより、前述の測定器1と同様にして、「リード側接続用金具」の拡径時に弾性樹脂材料の部位が圧縮変形し、その復元力が「リード側接続用金具」を縮径させる向きに働くため、「本体側接続用金具」の外周面に対して「リード側接続用金具」の内周面を十分な力で押し付けた状態とすることができる。
さらに、ケーシング11の全体を同じ材料(本例では、ABS樹脂やポリカーボネートなど)で形成した構成を例に挙げて説明したが、「ケーシング」におけるコネクタ部22(ケーシング接触部)が接触する部位である「コネクタ接触部」と「コネクタ接触部以外の部位」とを異なる材料で形成することもできる。この場合、「ケーシング」における「コネクタ接触部以外の部位」を、「ケーシング接触部」と同じ硬度の材料、または「ケーシング接触部」よりも低硬度の材料で形成したとしても、「コネクタ接触部がケーシング接触部よりも高硬度の材料で形成されている」との条件を満たすように「コネクタ接触部」を形成することにより、前述した測定器1と同様にして、「コネクタ嵌入部」からの「コネクタ部」の意図しない離脱を一層好適に回避することができる。
また、測定器本体2におけるケーシング11のコネクタ嵌入部15に測定用リード3のコネクタ部22を嵌入した状態において、ケーシング11の一面F2aとコネクタ部22の一面F3aとが面一となり、ケーシング11の一面F2bとコネクタ部22の一面F3bとが面一となり、かつケーシング11の一面F2cとコネクタ部22の一面F3cとが面一となる構成の測定器1を例に挙げて説明したが、「コネクタ嵌入部」「コネクタ部」を嵌入した状態において、「ケーシング」における正面側の一面と「コネクタ部」における正面側の一面とが面一とはならない構成、「ケーシング」における背面側の一面と「コネクタ部」における背面側の一面とが面一とはならない構成、および「ケーシング」における側面側の一面と「コネクタ部」における側面側の一面とが面一とはならない構成を採用することもできる(図示せず)。
さらに、接続用金具11a,11aの圧入によって拡径させられる接続用金具22a,22aをコネクタ部22に配設した構成を例に挙げて説明したが、ピン状の「本体側接続用金具」の圧入時に筒状の「リード側接続用金具」を拡径させることなく「本体側接続用金具」を縮径させることで、「本体側接続用金具」の復元力によって「リード側接続用金具」の内周面に「本体側接続用金具」の外周面を押し付けた状態とする構成(「本体側接続用金具」としてバナナプラグ等を採用する構成)を採用することもできる。また、「本体側接続用金具」を筒状に形成し、「リード側接続用金具」をピン状に形成することもできる。
1 測定器
2 測定器本体
3 測定用リード
11 ケーシング
11a,22a 接続用金具
12 操作部
13 表示部
15 コネクタ嵌入部
21 接触子
22 コネクタ部
23 信号線
F2a〜F2c,F3a〜F3c 一面
L1〜L4 長さ

Claims (8)

  1. 測定回路が収容され、かつ正面側の一面に表示部が配設されたケーシングを有する測定器本体を備えると共に、測定対象に接触可能な接触子が信号線の一端部に配設され、かつ前記ケーシングに対する着脱が可能なコネクタ部が当該信号線の他端部に配設された測定用リードを一対備え、
    前記ケーシングは、前記正面側の一面と背面側の一面との間の第1の長さが、正面視における最小幅部の第2の長さよりも短くなるように形成されると共に、前記コネクタ部を嵌入可能なコネクタ嵌入部が正面視における周縁部に設けられ、
    前記コネクタ嵌入部は、嵌入された状態の前記コネクタ部における正面側の一面および背面側の一面を挟持して当該コネクタ部を側方に引き抜き可能に正面視における前記ケーシングの前記周縁部が内側に向かって凹んだ切欠き形状に形成され、
    一対の前記測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に嵌入された状態の前記コネクタ部における側面側の一面から側方に向かって前記信号線が引き出された状態となるように構成されている携帯型測定器。
  2. 一方の前記測定用リードにおける前記コネクタ部と他方の前記測定用リードにおける前記コネクタ部とが一体形成されている請求項1記載の携帯型測定器。
  3. 前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける前記正面側の一面と当該コネクタ部における前記正面側の一面とが面一となるように形成されている請求項1または2記載の携帯型測定器。
  4. 前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける前記背面側の一面と当該コネクタ部における前記背面側の一面とが面一となるように形成されている請求項1から3のいずれかに記載の携帯型測定器。
  5. 前記ケーシングおよび前記一対の測定用リードは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部を嵌入した状態において当該ケーシングにおける当該コネクタ嵌入部が形成された側面側の一面と前記コネクタ部における前記側面側の一面とが面一となるように形成されている請求項1から4のいずれかに記載の携帯型測定器。
  6. 前記コネクタ部は、前記コネクタ嵌入部に嵌入されたときに前記ケーシングに接触するケーシング接触部が弾性樹脂材料で形成されている請求項1から5のいずれかに記載の携帯型測定器。
  7. 前記ケーシングは、前記コネクタ嵌入部に前記コネクタ部が嵌入されたときに前記ケーシング接触部が接触するコネクタ接触部が、当該ケーシング接触部よりも高硬度の材料で形成されている請求項6記載の携帯型測定器。
  8. 前記測定器本体は、前記測定回路に接続されると共に前記測定用リードの前記信号線を接続可能に前記ケーシング内に配設されたピン状の本体側接続用金具を備え、
    前記コネクタ部は、前記本体側接続用金具を圧入可能な筒状に形成されて前記信号線の前記他端部に接続されたリード側接続用金具を備え、かつ当該本体側接続用金具の圧入によって拡径させられた当該リード側接続用金具の縮径方向への復元力によって当該リード側接続用金具の内周面が当該本体側接続用金具の外周面に付勢された状態となるように構成されると共に、当該リード側接続用金具の外周面に接する部位が前記弾性樹脂材料で形成されている請求項6または7記載の携帯型測定器。
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