JP2019203706A - 錆評価撮影装置、錆評価システム、及び錆評価方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)例えば、耐候性鋼橋の主桁表面に開口部を当接するだけで暗室状態となることから、自然光に影響を受けることなく鮮明な対象物画像を取得することができる。
(2)制御手段の制御によって、特段の手間を要することなく、異なる方向から照明された複数の対象物画像を取得することができる。
(3)対象物が鋼製の部材であれば、開口部周辺に磁石を設けることで、手を添えることなく(フリーハンドで)対象物画像を取得することができる。
(1)点検者の主観によることなく客観的な錆の評価を実施することができ、その結果、安定した点検結果を得ることができる。
(2)評価の再現性(トレーサビリティ)が確保され、他者に対する説明の信頼性が向上する。
(3)標本(サンプル)や標本画像を現地に携行する必要がなく、点検作業にかかる負担を軽減することができる。
はじめに本願発明の錆評価撮影装置について説明する。図1は本願発明の錆評価撮影装置100を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は後述する開口部側から見た正面図である。この図に示すように錆評価撮影装置100は、函体110と、画像取得手段120、照明手段130、制御手段140を含んで構成される。以下、錆評価撮影装置100を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。
図2は、函体110を側方から見た側面図である。この図に示すように函体110は、壁体111と、この壁体111に囲まれた内部空間112、そして開口部113を有している。図1と図2に示す函体110は、5つの壁体111によって形成され、具体的には右側面の壁体111aと、左側面の壁体111b、上面の壁体111c、下面の壁体111d、背面の壁体111eによって箱状に形成され、これら5つの壁体111によって内部空間112が設けられるとともに前面側(図2)に開口部が設けられる。なお、図1と図2に示す函体110の外形は概ね直方体の箱状とされているが、これに限らず任意形状の箱状とすることもできるし、そのほか筒状や袋状とすることもできる。また、壁体111(この図では、右側面の壁体111aと左側面の壁体111b)に、手持ち用の取手114を設けることもできる。
画像取得手段120は、反射光を電気的に読み取るCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)といった撮像素子を備えたものであり、従来用いられているカメラ等を利用することができる。この画像取得手段120は、函体110の開口部113を通じてその前方を撮影することができる姿勢で、函体110の内部空間112内に設置される。例えば図1では、画像取得手段120のレンズが開口部113の方向に向く姿勢とされたうえで、背面の壁体111eに固定されている。
照明手段130は、画像取得手段120が撮影する際に照明を与える光源であり、従来用いられているLED(Light Emitting Diode)照明器具等を利用することができる。函体110の内部空間112内には2以上(図では4つ)の照明手段130が設置され、しかもそれぞれ照明方向が異なる(平行にならない)姿勢で配置される。例えば図1では、右側面の壁体111aに固定された右照明手段130aと、左側面の壁体111bに固定された左照明手段130b、上面の壁体111cに固定された上照明手段130c、下面の壁体111dに固定された下照明手段130dの4つの照明手段130が配置され、それぞれの照明方法は函体110の開口部113中央付近に向かっている。
制御手段140は、画像取得手段120による撮影と照明手段130の点灯を制御するものであり、専用のものとして製造することもできるし、汎用的なコンピュータ装置を利用することもできる。このコンピュータ装置は、パーソナルコンピュータ(PC)や、iPad(登録商標)といったタブレット型PC、スマートフォンを含む携帯端末、あるいはPDA(Personal Data Assistance)などによって構成することができる。コンピュータ装置は、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリを具備しており、さらにマウスやキーボード等の入力手段やディスプレイ(表示手段)を含むものもある。なお、一般的なPCであればマウスやキーボード等のデバイスから入力するが、タブレット型端末やスマートフォンではタッチパネルを用いた操作(タップ、ピンチイン/アウト、スライド等)で入力することが多い。
点検対象である耐候性鋼橋(対象物)の錆の程度を評価するために主桁表面の画像を取得する例で、錆評価撮影装置100の使用について説明する。なお、既述したとおり耐候性鋼橋の点検は、5段階の外観評点(1〜5)と照合しながら点検対象の錆の評価を行うこととされていることから、ここでは錆評価撮影装置100で取得した画像をもって5段階評価を行う例で説明する。この5段階評価は、それぞれの段階の代表的な画像が提供されているとともに、その特徴が次のように提示されている。
外観評価点5・・・さびの量は少なく、比較的明るい色調を呈する。
外観評価点4・・・さびの大きさは1mm程度以下で細かく均一である。
外観評価点3・・・さびの大きさは1〜5mm程度で粗い。
外観評価点2・・・さびの大きさは5〜25mm程度のうろこ状である。
外観評価点1・・・さびは層状の剥離がある。
そして外観評価点5〜3と評価されると今後の処置は不要と判断され、外観評価点2と評価されると経過観察が必要、外観評価点1と評価されると早期対策が必要と判断される。
次に本願発明の錆評価システムについて説明する。なお、本願発明の錆評価システムは、ここまで説明した錆評価撮影装置100を使用することもでき、したがって錆評価撮影装置100で説明した内容と重複する説明は避け、錆評価システムに特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「1.錆評価撮影装置」で説明したものと同様である。
図4は、第1の形態における錆評価システム200の主な構成を示すブロック図である。この図に示すように本形態の錆評価システム200は、錆指標値算出手段204と錆階級評価手段206を含んで構成され、そのほか本願発明の錆評価撮影装置100や、対象物画像記憶手段201、RGB取得手段202、HSV変換手段203、基準錆指標値記憶手段205、標本画像記憶手段207(図5)を含んで構成することもできる。
図6は、第2の形態における錆評価システム200の主な構成を示すブロック図である。この図に示すように本形態の錆評価システム200は、錆指標値算出手段204と錆階級評価手段206を含んで構成され、そのほか本願発明の錆評価撮影装置100や、対象物画像記憶手段201、輝度画像作成手段208、輝度画像合成手段209、基準錆指標値記憶手段205、標本画像記憶手段207(図5)を含んで構成することもできる。
第3の形態における錆評価システム200は、「画像の色相」及び「画像の輝度」に基づいて計測錆指標値を求め、「画像の色相」及び「画像の輝度」に基づいて基準錆指標値を求める形態である。より詳しくは、この形態における計測錆指標値は、第1の形態で説明した「画像の色相」に基づいて求められる計測錆指標値(以下、「色相指標値」という、)と、第2の形態で説明した「画像の輝度」に基づいて求められる計測錆指標値(以下、「影部指標値」という、)で構成され、この形態における基準錆指標値は、第1の形態で説明した「画像の色相」に基づいて求められる基準錆指標値(以下、「色相基準指標値」という、)と、第2の形態で説明した「画像の輝度」に基づいて求められる基準錆指標値(以下、「影部基準指標値」という、)で構成される。したがって第1の形態や第2の形態で説明した内容と重複する説明は避け、第3の形態に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「錆評価システムの第1の形態」と「錆評価システムの第1の形態」で説明したものと同様である。
続いて、本願発明の錆評価方法について、図11及び図12を参照しながら説明する。なお、本願発明の錆評価方法は、ここまで説明した錆評価撮影装置100や錆評価システム200を使用することもでき、したがって錆評価撮影装置100と錆評価システム200で説明した内容と重複する説明は避け、本願発明の錆評価方法に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「1.錆評価撮影装置」や「2.錆評価システム」で説明したものと同様である。
図11は、第1の形態における本願発明の錆評価方法の主な工程の流れを示すフロー図である。以下、この図に沿って第1の形態における本願発明の錆評価方法について説明する。まず、例えば本願発明の錆評価撮影装置100を用いて対象物画像を取得する(Step11)。このとき、対象物の同一の範囲に対して1の対象物画像を取得することもできるし、対象物の同一の範囲に対して複数の対象物画像を取得することもできる。
図12は、第2の形態における本願発明の錆評価方法の主な工程の流れを示すフロー図である。以下、この図に沿って第2の形態における本願発明の錆評価方法について説明する。まず、例えば本願発明の錆評価撮影装置100を用いて対象物画像を取得する(Step21)。このとき、対象物の同一の範囲に対して1の対象物画像を取得することもできるし、対象物の同一の範囲に対して複数の対象物画像を取得することもできる。また、輝度画像(例えばモノクロ画像やグレースケール画像)として対象物画像を取得することもできるし、通常のカラー画像として対象物画像を取得することもできる。ここでは便宜上、対象物の同一の範囲に対して複数のカラー画像(対象物画像)を取得したケースで説明する。
第3の形態における錆評価方法は、「画像の色相」及び「画像の輝度」に基づいて計測錆指標値を求め、「画像の色相」及び「画像の輝度」に基づいて基準錆指標値を求める形態である。より詳しくは、この形態における計測錆指標値は、第1の形態で説明した「色相指標値」と第2の形態で説明した「影部指標値」で構成され、この形態における基準錆指標値は、第1の形態で説明した「色相基準指標値」と第2の形態で説明した「影部基準指標値」で構成される。したがって第1の形態や第2の形態で説明した内容と重複する説明は避け、第3の形態に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「錆評価方法の第1の形態」と「錆評価方法の第1の形態」で説明したものと同様である。
110 (錆評価撮影装置の)函体
111 (函体の)壁体
111a (壁体のうちの)右側面の壁体
111b (壁体のうちの)左側面の壁体
111c (壁体のうちの)上面の壁体
111d (壁体のうちの)下面の壁体
111e (壁体のうちの)背面の壁体
112 (函体の)内部空間
113 (函体の)開口部
114 (函体の)取手
120 (錆評価撮影装置の)画像取得手段
130 (錆評価撮影装置の)照明手段
130a (照明手段のうちの)右照明手段
130b (照明手段のうちの)左照明手段
130c (照明手段のうちの)上照明手段
130d (照明手段のうちの)下照明手段
140 (錆評価撮影装置の)制御手段
200 錆評価システム
201 (錆評価システムの)対象物画像記憶手段
202 (錆評価システムの)RGB取得手段
203 (錆評価システムの)HSV変換手段
204 (錆評価システムの)錆指標値算出手段
205 (錆評価システムの)基準錆指標値記憶手段
206 (錆評価システムの)錆階級評価手段
207 (錆評価システムの)標本画像記憶手段
208 (錆評価システムの)輝度画像作成手段
209 (錆評価システムの)輝度画像合成手段
Ke 凸部
Sh 影
Claims (11)
- 対象物の錆の程度を評価するための画像を取得する錆評価撮影装置であって、
本体壁と、該本体壁内に形成される内部空間と、開口部と、を具備する函体と、
前記内部空間に設置され、前記開口部を通じて前記対象物を撮影し得る画像取得手段と、
前記内部空間に設置された照明方向が異なる2以上の照明手段と、
2以上の前記照明手段が順に照明するように制御するとともに、それぞれの該照明手段が照明するたびに前記画像取得手段が画像を取得するように制御する制御手段と、を備え、
前記対象物によって前記開口部を塞ぐと、前記内部空間が暗室状態になる、
ことを特徴とする撮影装置。 - 前記開口部周辺に1又は2以上の磁石が設置された、
ことを特徴とする錆評価撮影装置。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価するシステムであって、
前記対象物を撮影した対象物画像に基づいて、該対象物の計測錆指標値を求める錆指標値計測手段と、
前記錆指標値計測手段によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価手段と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像の色相の統計値に基づいて求められ、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像の色相の統計値に基づいて求められる、
ことを特徴とする錆評価システム。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価するシステムであって、
前記対象物を撮影した対象物画像に基づいて、該対象物の計測錆指標値を求める錆指標値計測手段と、
前記錆指標値計測手段によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価手段と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像における影部割合に基づいて求められ、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像における前記影部割合に基づいて求められ、
前記影部割合は、輝度によって表された輝度画像のうち、あらかじめ定めた輝度閾値を下回る輝度値を示す割合に基づいて求められる、
ことを特徴とする錆評価システム。 - 前記計測錆指標値は、照明方向を変えて前記対象物を撮影して得られた2以上の前記輝度画像を合成した合成輝度画像における前記影部割合に基づいて求められ、
前記基準錆指標値は、照明方向を変えて前記標本を撮影して得られた2以上の前記輝度画像を合成した合成輝度画像における前記影部割合に基づいて求められ、
ことを特徴とする請求項4記載の錆評価システム。 - 本体壁と該本体壁内に形成される内部空間と開口部とを具備する函体、該内部空間に設置され該開口部を通じて前記対象物を撮影し得る画像取得手段、該内部空間に設置された照明方向が異なる2以上の照明手段、及び2以上の該照明手段が順に照明するように制御するとともにそれぞれの該照明手段が照明するたびに前記画像取得手段が画像を取得するように制御する制御手段を、有する錆評価撮影装置を、さらに備え、
前記対象物を撮影して得られた2以上の前記輝度画像は、前記対象物によって前記開口部を塞ぐことによって前記内部空間を暗室状態としたうえで、それぞれの前記照明手段の照明に応じて前記画像取得手段が取得した前記対象物画像によるものである、
ことを特徴とする請求項5記載の錆評価システム。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価するシステムであって、
前記対象物を撮影した対象物画像に基づいて、該対象物の計測錆指標値を求める錆指標値計測手段と、
前記錆指標値計測手段によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価手段と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像の色相の統計値に基づいて求められる色相指標値と、該対象物画像における影部割合に基づいて求められる影部指標値と、で構成され、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像の色相の統計値に基づいて求められる色相基準指標値と、該標本画像における前記影部割合に基づいて求められる影部基準指標値と、で構成され、
前記影部割合は、輝度によって表された輝度画像のうち、あらかじめ定めた輝度閾値を下回る輝度値を示す割合に基づいて求められ、
前記錆階級評価手段前は、前記色相指標値と前記錆階級ごとにあらかじめ設定された色相基準指標値を照らし合わせるとともに、前記影部指標値と前記錆階級ごとにあらかじめ設定された影部基準指標値を照らし合わせることで、該対象物の前記錆階級を決定する、
ことを特徴とする錆評価システム。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価する方法であって、
前記対象物を撮影して対象物画像を取得する対象物画像取得工程と、
前記対象物画像取得工程で取得された前記対象物画像に基づいて、計測錆指標値を求める錆指標値計測工程と、
前記錆指標値計測工程によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価工程と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像の色相の統計値に基づいて求められ、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像の色相の統計値に基づいて求められる、
ことを特徴とする錆評価方法。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価する方法であって、
前記対象物を撮影して対象物画像を取得する対象物画像取得工程と、
前記対象物画像取得工程で取得された前記対象物画像に基づいて、計測錆指標値を求める錆指標値計測工程と、
前記錆指標値計測工程によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価工程と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像における影部割合に基づいて求められ、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像における前記影部割合に基づいて求められ、
前記影部割合は、輝度によって表された輝度画像のうち、あらかじめ定めた輝度閾値を下回る輝度値を示す割合に基づいて求められる、
ことを特徴とする錆評価方法。 - 前記対象物画像取得工程では、錆評価撮影装置で前記対象物を撮影し、
前記錆評価撮影装置は、本体壁と該本体壁内に形成される内部空間と開口部とを具備する函体、該内部空間に設置され該開口部を通じて前記対象物を撮影し得る画像取得手段、該内部空間に設置された照明方向が異なる2以上の照明手段、及び2以上の該照明手段が順に照明するように制御するとともにそれぞれの該照明手段が照明するたびに前記画像取得手段が画像を取得するように制御する制御手段を有し、
さらに前記対象物画像取得工程では、前記対象物によって前記開口部を塞ぐことによって前記内部空間を暗室状態としたうえで、それぞれの前記照明手段の照明に応じて2以上の前記対象物画像を取得し、
前記錆指標値計測工程では、前記対象物画像取得工程で取得した2以上の前記対象物画像の前記輝度画像を合成した合成輝度画像における前記影部割合に基づいて、前記計測錆指標値を求める、
ことを特徴とする請求項8記載の錆評価方法。 - あらかじめ錆の程度に応じて段階的に設定された2以上の錆階級に基づいて、対象物の錆の程度を評価する方法であって、
前記対象物を撮影して対象物画像を取得する対象物画像取得工程と、
前記対象物画像取得工程で取得された前記対象物画像に基づいて、計測錆指標値を求める錆指標値計測工程と、
前記錆指標値計測工程によって求められた前記対象物の前記計測錆指標値と、前記錆階級ごとにあらかじめ設定された基準錆指標値と、を照らし合わせることで該対象物の前記錆階級を決定する錆階級評価工程と、を備え、
前記計測錆指標値は、前記対象物画像の色相の統計値に基づいて求められる色相指標値と、該対象物画像における影部割合に基づいて求められる影部指標値と、で構成され、
前記基準錆指標値は、前記錆階級を示す標本を撮影した標本画像の色相の統計値に基づいて求められる色相基準指標値と、該標本画像における前記影部割合に基づいて求められる影部基準指標値と、で構成され、
前記影部割合は、輝度によって表された輝度画像のうち、あらかじめ定めた輝度閾値を下回る輝度値を示す割合に基づいて求められ、
前記錆階級評価工程では、前記色相指標値と前記錆階級ごとにあらかじめ設定された色相基準指標値を照らし合わせるとともに、前記影部指標値と前記錆階級ごとにあらかじめ設定された影部基準指標値を照らし合わせることで、該対象物の前記錆階級を決定する、
ことを特徴とする錆評価方法。
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