JP2019202851A - 媒体排出装置、及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排出トレイ上に積重された媒体の浮き上がりを好適に抑制できる媒体排出装置、及びこれを備えた画像読取装置を提供する。【解決手段】媒体排出装置30は、媒体を排出する排出ローラー対32と、排出ローラー対32によって排出される媒体を支持する排出トレイ31と、排出ローラー対32の媒体排出方向の下流側において、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第1押さえ部40aと、前記媒体排出方向と交差する幅方向において第1押さえ部40aと間隔を空けて設けられ、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第2押さえ部40bと、備えて成る押さえ手段40と、排出トレイ31に設けられ、媒体排出方向において押さえ手段40より下流側であって、前記幅方向において第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとの間に位置し、排出トレイ31における媒体支持面38よりも突出する凸部43とを備える。【選択図】図5
Description
本発明は、媒体を排出する媒体排出装置、及び当該媒体排出装置を備えた画像読取装置に関するものである。
画像読取装置の一例であるスキャナーには、原稿としての媒体の自動送り装置(ADF(Auto Document Feeder)とも呼ばれる)が設けられ、複数枚の媒体の自動送りと読み込みとを行えるように構成されるものがある。送られた複数枚の媒体は、自動送り装置の搬送方向下流側に設けられる読取部において読み取られる。
このようなスキャナーでは、読取部の下流側にローラー等の排出手段が設けられ、媒体が装置外部に排出されるとともに、排出トレイ(排紙スタッカーなどとも呼ばれる)に排出順に積重されるように構成された媒体排出装置を備える場合がある。
また、スキャナーにおいては、媒体の両面の画像を読み取るため、片面の読み取り後に、媒体をスイッチバックさせるとともに表裏面を逆転して読取部へ戻すよう構成されるものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1において、片面の読み取り後の媒体のスイッチバックは、排出トレイへの排出部に配置された排出手段(ローラー対)によって行われている。
特許文献1において、片面の読み取り後の媒体のスイッチバックは、排出トレイへの排出部に配置された排出手段(ローラー対)によって行われている。
ここで、排出手段によって媒体をスイッチバックする場合に、既に排出トレイ上に積重された媒体が浮き上り、排出トレイ上の媒体がスイッチバックされる媒体と共に排出手段に巻き込まれる不具合が生じることがあった。
上記不具合を抑制するため、特許文献1のスキャナーにおいては、排出手段(特許文献1における排出ローラー44)のすぐ下流側で排出トレイ上に積重された媒体の後端を押える押さえ手段(特許文献1におけるシート押さえ機構60)が設けられている。
押さえ手段は、媒体の搬送方向と交差する幅方向の一部を押さえるように配置されるが、例えば、幅方向の中央領域を押さえると、媒体の幅方向の両端部が浮き易くなり、媒体の排出手段への巻き込みを抑制することができない。
押さえ手段は、媒体の搬送方向と交差する幅方向の一部を押さえるように配置されるが、例えば、幅方向の中央領域を押さえると、媒体の幅方向の両端部が浮き易くなり、媒体の排出手段への巻き込みを抑制することができない。
媒体の後端に対し、幅方向の全領域を押さえるように押さえ手段を構成すれば、幅方向の両端部が浮き上がらなくなるが、搬送抵抗が増加する。
また、スイッチバック動作を行わない場合でも、排出トレイ上の媒体の後端が浮き上がると、後続の媒体の排出を妨げる場合がある。
また、スイッチバック動作を行わない場合でも、排出トレイ上の媒体の後端が浮き上がると、後続の媒体の排出を妨げる場合がある。
上記問題に鑑み、本発明の目的は、排出トレイ上に積重された媒体の浮き上がりを好適に抑制できる媒体排出装置、及びこれを備えた画像読取装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体排出装置は、媒体を排出する排出手段と、前記排出手段によって排出される前記媒体を支持する媒体支持部と、前記排出手段の媒体排出方向の下流側において、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第1押さえ部と、前記媒体排出方向と交差する幅方向において前記第1押さえ部と間隔を空けて設けられ、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第2押さえ部と、備えて成る押さえ手段と、前記媒体支持部に設けられ、前記媒体排出方向において前記押さえ手段より下流側であって、前記幅方向において前記第1押さえ部と前記第2押さえ部との間に位置し、前記媒体支持部における媒体支持面よりも突出する凸部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体排出装置は前記排出手段の媒体排出方向の下流側において、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第1押さえ部と、前記媒体排出方向と交差する幅方向において前記第1押さえ部と間隔を空けて設けられ、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第2押さえ部と、備えて成る押さえ手段と、前記媒体支持部に設けられ、前記媒体排出方向において前記押さえ手段より下流側であって、前記幅方向において前記第1押さえ部と前記第2押さえ部との間に位置し、前記媒体支持部における媒体支持面よりも突出する凸部と、を備えるので、前記媒体を、前記幅方向の両端部側が下がった山形姿勢にすることができる。
以って、前記媒体の前記幅方向の両端部の浮き上がりを抑制し、より適切な姿勢で前記媒体を前記媒体支持部にスタックすることができる。
以って、前記媒体の前記幅方向の両端部の浮き上がりを抑制し、より適切な姿勢で前記媒体を前記媒体支持部にスタックすることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記排出手段は、二つのローラーで前記媒体をニップして送る排出ローラー対であり、前記凸部は、高さ方向において、前記排出ローラー対のニップ位置、または前記ニップ位置より上方で媒体に接触可能に形成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記排出手段は、二つのローラーで前記媒体をニップして送る排出ローラー対であり、前記凸部は、高さ方向において、前記排出ローラー対のニップ位置、または前記ニップ位置より上方で媒体に接触可能に形成されているので、例えば、前記媒体の剛性が高い場合でも、前記排出ローラー対から前記媒体支持部に排出された前記媒体が確実に前記凸部に接触して支持される構成とすることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記凸部は、高さ方向において、前記ニップ位置より上方に位置する頂部と、前記媒体を前記媒体排出方向の上流側から前記頂部に誘う上り斜面と、を備えて形成される、ことを特徴とする。
本態様によれば、高さ方向において、前記ニップ位置より上方に位置する頂部と、前記媒体を前記媒体排出方向の上流側から前記頂部に誘う上り斜面と、を備えて形成される前記凸部によって、第2の態様を実現できる。
本発明の第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、給送トレイにセットされた媒体を前記排出手段に向けて給送する給送手段を備え、前記給送手段は、前記幅方向の中央領域に設けられ、前記第1押さえ部と前記第2押さえ部とは、前記幅方向において、前記給送手段に対して対称となる位置に設けられている、ことを特徴とする。
前記給送手段が前記幅方向の中央領域に設けられていると、媒体は前記幅方向の中央付近を山または谷にして撓み易くなる。前記幅方向の中央付近が谷になった状態で前記媒体が前記媒体支持部上にスタックされると、前記幅方向の両端部が浮き上がる虞がある。
本態様によれば、前記第1押さえ部と前記第2押さえ部とは、前記幅方向において、前記給送手段に対して対称となる位置に設けられているので、前記媒体の前記幅方向の両端部の浮き上がりを効果的に抑制できる。
本態様によれば、前記第1押さえ部と前記第2押さえ部とは、前記幅方向において、前記給送手段に対して対称となる位置に設けられているので、前記媒体の前記幅方向の両端部の浮き上がりを効果的に抑制できる。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記媒体支持部は、前記凸部が設けられる基部と、前記媒体排出方向において前記基部の上流側であって、前記基部よりも一段下がった位置に設けられる凹部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部が、前記凸部が設けられる基部と、前記媒体排出方向において前記基部の上流側であって、前記基部よりも一段下がった位置に設けられる凹部と、を備えることにより、前記媒体の後端(前記媒体排出方向の上流側)が前記基部より一段下がった前記凹部に納まってスタックされるので、前記媒体の後端の浮き上がりを抑制できる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記第1押さえ部及び前記第2押さえ部による媒体押さえ位置は、前記基部上にある、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部上に媒体をより適切にスタックすることができる。
本態様によれば、前記媒体支持部上に媒体をより適切にスタックすることができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記基部のうち、前記媒体押さえ位置を含む上流側領域は、前記媒体排出方向において前記凹部の一部と重なるとともに、前記幅方向の両側に前記凹部が位置するように形成される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記基部のうち、前記媒体押さえ位置を含む上流側領域は、前記媒体排出方向において前記凹部の一部と重なるとともに、前記幅方向の両側に前記凹部が位置するように形成されるので、前記媒体の後端の浮き上がりを一層効果的に抑制できる。
本発明の第8の態様は、第1の態様から第7の態様のいずれかにおいて、前記排出手段は、駆動ローラーと、前記駆動ローラーとの間で前記媒体をニップする従動ローラーとを備え、前記駆動ローラーの前記幅方向の両側に、前記駆動ローラーの駆動軸に設けられて前記駆動ローラーと一体に回転する拍車ローラーを備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記駆動ローラーの前記幅方向の両側に、前記駆動ローラーの駆動軸に設けられて前記駆動ローラーと一体に回転する拍車ローラーを備えるので、前記媒体を前記媒体支持部に向けて安定して排出させることができる。
本発明の第9の態様は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて、前記媒体支持部は、前記媒体を前記媒体排出方向の下流側に向けて上る方向に傾斜して支持する構成であり、前記排出手段の前記下流側に、前記媒体支持部に支持された前記媒体の前記媒体排出方向の上流側への移動を規制する規制面を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部は、前記媒体を前記媒体排出方向の下流側に向けて上る方向に傾斜して支持する構成であり、前記排出手段の前記下流側に、前記媒体支持部に支持された前記媒体の前記媒体排出方向の上流側への移動を規制する規制面を備えるので、前記媒体支持部にスタックされた媒体の整列性を高めることができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記規制面に、前記幅方向と交差する方向に延設される複数のリブが、前記幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記規制面に、前記幅方向と交差する方向に延設される複数のリブが設けられていることにより、前記媒体支持部にスタックされる媒体の後端の整列性を高めることができる。
また、複数の前記リブが、前記幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されているので、前記排出ローラー対から排出された前記媒体が前記媒体支持部上に落ちてくる際に、前記媒体の幅方向の端部側が前記リブに引っ掛かる虞を低減できる。
また、複数の前記リブが、前記幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されているので、前記排出ローラー対から排出された前記媒体が前記媒体支持部上に落ちてくる際に、前記媒体の幅方向の端部側が前記リブに引っ掛かる虞を低減できる。
本発明の第11の態様は、第9の態様または第10の態様において、前記凸部は、前記規制面から、前記媒体排出装置において排出可能な最大サイズの媒体の長辺の2分の1の長さの距離までの位置で媒体に接触可能に形成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記凸部が、前記規制面から、前記媒体排出装置において排出可能な最大サイズの媒体の長辺の2分の1の長さの距離までの位置で媒体に接触可能に形成されていることにより、前記媒体を、より確実に前記幅方向の両端部の浮き上がりを抑制する山形姿勢にすることができる。
本発明の第12の態様は、第1の態様から第11の態様のいずれかにおいて、前記媒体支持部の少なくとも一部を覆う覆い部と、前記覆い部の前記媒体支持部と対向する面に設けられ、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる上部リブと、を備え、前記凸部は、前記幅方向に間隔を空けて設けられる二つの支持リブを備えて成り、複数の前記上部リブは、前記幅方向において、二つの前記支持リブの外側に配置されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部にスタックされた前記媒体が前記上部リブに接触した場合に、前記媒体の前記山形姿勢を保持し易い構成とすることができる。
本発明の第13の態様は、第1の態様から第12の態様のいずれかにおいて、前記排出手段は、前記媒体排出方向の逆方向に前記媒体を搬送可能に構成されている、ことを特徴とする。
媒体支持部上に先にスタックされる媒体(先行媒体)の後端が浮いていると、前記排出手段が後続の媒体(後続媒体)を前記媒体排出方向の逆方向にスイッチバックする際に、先行媒体を巻き込む虞がある。
本態様によれば、第1の態様から第12の態様のいずれかと同様の作用効果により、先行媒体の浮き上がりを抑制し、前記排出手段が媒体をスイッチバックする際に先行媒体が巻き込まれる虞を低減できる。
本態様によれば、第1の態様から第12の態様のいずれかと同様の作用効果により、先行媒体の浮き上がりを抑制し、前記排出手段が媒体をスイッチバックする際に先行媒体が巻き込まれる虞を低減できる。
本発明の第14の態様に係る画像読取装置は、媒体の画像を読み取る読取部と、前記読取部で読み取られた前記媒体を排出する請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の前記媒体排出装置と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記画像読取装置の前記読取部で読み取られた前記媒体を前記媒体排出装置で排出する際に、第1の態様から第13の態様と同様の作用効果が得られる。
[第1実施形態]
まず、本発明の一実施形態に係る媒体排出装置を備える画像読取装置としてのスキャナー10について、図を参照して説明する。各図において示すX−Y−Z座標系において、Y軸方向は記録装置内の搬送経路における媒体の送り方向であり、X軸方向は媒体の送り方向と交差する幅方向である。Z軸方向は、装置高さ方向を示している。また、媒体が送られていく方向を下流といい、その反対を上流と言う。
まず、本発明の一実施形態に係る媒体排出装置を備える画像読取装置としてのスキャナー10について、図を参照して説明する。各図において示すX−Y−Z座標系において、Y軸方向は記録装置内の搬送経路における媒体の送り方向であり、X軸方向は媒体の送り方向と交差する幅方向である。Z軸方向は、装置高さ方向を示している。また、媒体が送られていく方向を下流といい、その反対を上流と言う。
本実施形態のスキャナー10は、図1に示すように、媒体に記録を行う記録装置であるプリンター2を備える複合機1に設けられている。スキャナー10は、プリンター2の上部に設けられている。
本実施形態のプリンター2は、一例として、搬送される媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンターとして構成されている。尚、プリンター2の詳細な構成については説明を省略する。
尚、プリンター2はインクジェットプリンターに限られず、例えば、レーザープリンターとして構成することも可能である。
本実施形態のプリンター2は、一例として、搬送される媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンターとして構成されている。尚、プリンター2の詳細な構成については説明を省略する。
尚、プリンター2はインクジェットプリンターに限られず、例えば、レーザープリンターとして構成することも可能である。
図1及び図2に示す複合機1の+X方向の側面には、操作部3が設けられている。操作部3は操作ボタン及び表示パネルを備えている。本実施形態において操作部3は、スキャナー10及びプリンター2を操作可能に構成されている。
尚、本発明に係る画像読取装置は、複合機1を構成するスキャナー10に限られず、スキャナー単体としての装置であってもよい。
尚、本発明に係る画像読取装置は、複合機1を構成するスキャナー10に限られず、スキャナー単体としての装置であってもよい。
■■■スキャナーの概要■■■
以下、スキャナー10について説明する。図1〜図3に示すスキャナー10は、原稿台14(図3)に載置された媒体を読み取り可能な読取部16を備えるスキャナー本体11と、給送トレイ20に載置された媒体を自動で読取部16に向けて送るオートドキュメントフィーダー12(以下、ADF12と言う)と、を備えている。ADF12は、スキャナー本体11の原稿台14(図3)に対して閉じた姿勢(図1及び図3)と、原稿台14を開放する姿勢(図示省略)とを切換え可能に構成されている。より具体的には、ADF12は、スキャナー本体11の−X側に設けられたヒンジ部13(図1)を介してスキャナー本体11に対して開閉可能に接続されている。ADF12は、−X側のヒンジ部13に回動軸を有し、+X側の端部を自由端としてスキャナー本体11に対して回動して開閉する。
以下、スキャナー10について説明する。図1〜図3に示すスキャナー10は、原稿台14(図3)に載置された媒体を読み取り可能な読取部16を備えるスキャナー本体11と、給送トレイ20に載置された媒体を自動で読取部16に向けて送るオートドキュメントフィーダー12(以下、ADF12と言う)と、を備えている。ADF12は、スキャナー本体11の原稿台14(図3)に対して閉じた姿勢(図1及び図3)と、原稿台14を開放する姿勢(図示省略)とを切換え可能に構成されている。より具体的には、ADF12は、スキャナー本体11の−X側に設けられたヒンジ部13(図1)を介してスキャナー本体11に対して開閉可能に接続されている。ADF12は、−X側のヒンジ部13に回動軸を有し、+X側の端部を自由端としてスキャナー本体11に対して回動して開閉する。
図3において、スキャナー本体11に設けられる読取部16は、例えばCIS方式やCCD方式等の光学式読取部である。読取部16は原稿台14の下方に設けられ、Y軸方向に移動可能に構成されており、原稿台14に載置された媒体を読み取る。原稿台14は、一例として無色透明のガラスで形成されている。ADF12の下面には、原稿台14に載置された媒体を押さえる押さえ板15が設けられている。
ADF12を開くと原稿台14が露呈する。ADF12を開いて原稿台14に媒体を載置し、ADF12を閉じて押さえ板15によって媒体を押えた状態で、読取部16をY軸方向に移動させて媒体の画像を読み取る。
ADF12を開くと原稿台14が露呈する。ADF12を開いて原稿台14に媒体を載置し、ADF12を閉じて押さえ板15によって媒体を押えた状態で、読取部16をY軸方向に移動させて媒体の画像を読み取る。
また、スキャナー10は、原稿台14に載置された媒体の読み取りだけでなく、ADF12によって搬送される媒体の読み取りが可能である。
図3において、読取部16は、+Y側の端部に位置するホームポジションにある。読取部16は、ホームポジションから少し−Y側に移動した位置Aにおいて、ADF12によって搬送される媒体を読み取る。
図3において、読取部16は、+Y側の端部に位置するホームポジションにある。読取部16は、ホームポジションから少し−Y側に移動した位置Aにおいて、ADF12によって搬送される媒体を読み取る。
ADF12は、図3に示すように、媒体が搬送される搬送経路T1を備えている。給送トレイ20にセットされた媒体は、搬送経路T1の入り口である給送口23から給送ローラー25によって搬送経路T1に送り出され、搬送経路T1においてスキャナー本体11の位置Aにある読取部16と対向する領域Bを通過する際に読取部16によって読み取られる。読み取り後の媒体は、後述する媒体排出装置30の排出ローラー対32(排出手段)によって排出されて、排出トレイ31(媒体支持部)にスタックされる。
本実施形態において、排出トレイ31は、排出ローラー対32によって排出されてきた媒体を傾斜姿勢で受けるように構成されている。
本実施形態において、排出トレイ31は、排出ローラー対32によって排出されてきた媒体を傾斜姿勢で受けるように構成されている。
給送ローラー25(図3)は、給送トレイ20にセットされた媒体を排出ローラー対32に向けて給送する給送手段であり、図7に示すように、幅方向(X軸方向)の中央領域に設けられている。つまり、ADF12において、媒体はセンター給紙で給送される構成である。
また、排出ローラー対32は、不図示の駆動源によって回転駆動される駆動ローラー33と、駆動ローラー33との間で媒体をニップする従動ローラー34とを備えている。すなわち、二つのローラーで媒体をニップして送るように構成されている。
また、排出ローラー対32は、不図示の駆動源によって回転駆動される駆動ローラー33と、駆動ローラー33との間で媒体をニップする従動ローラー34とを備えている。すなわち、二つのローラーで媒体をニップして送るように構成されている。
尚、ADF12は、非使用時には、図1に示すように給送トレイ20が第1カバー体21によって覆われるようになっている。第1カバー体21は回動軸21a(図3)を軸として回動可能に構成されており、図1のように給送トレイ20の上部を覆う第1状態と、図2及び図3のように給送トレイ20を開放する第2状態と、を切換可能になっている。
図2及び図3のように開いた第2状態の第1カバー体21は、給送トレイ20の上流側で媒体を支持するペーパーサポートとして機能する。
図2及び図3のように開いた第2状態の第1カバー体21は、給送トレイ20の上流側で媒体を支持するペーパーサポートとして機能する。
また、図1において第1カバー体21の−Y側には、第2カバー体22が設けられている。第2カバー体22は、回動軸22a(図3)を軸として回動可能に構成されており、図1のように、第1カバー体21と面一になって複合機1(ADF12)の外観を構成する第3状態と、図2及び図3のように、排出トレイ31の一部を構成する第4状態と、を切り換え可能になっている。
第2カバー体22の第3状態と第4状態との切り替えは、第1カバー体21の第1状態と第2状態との切換に連動するように構成されている。
第2カバー体22の第3状態と第4状態との切り替えは、第1カバー体21の第1状態と第2状態との切換に連動するように構成されている。
図3において、符号26〜符号28は、搬送経路T1において媒体を搬送する複数の搬送ローラーである。
尚、本実施形態において、搬送経路T1は媒体を湾曲反転する経路として形成されているが、給送トレイ20から排出トレイ31まで媒体を反転することなく読取部16に向けて送るストレート経路でもよい。
尚、本実施形態において、搬送経路T1は媒体を湾曲反転する経路として形成されているが、給送トレイ20から排出トレイ31まで媒体を反転することなく読取部16に向けて送るストレート経路でもよい。
また、ADF12は、媒体の第1面の画像を読み取り後、媒体をスイッチバックさせて反転し、第2面の画像を読み取る、両面読み取りが可能に構成されている。
排出ローラー対32は、媒体排出方向の逆方向(+Y方向)に媒体を搬送可能に構成されている。第1面の画像読み取り後の媒体は、排出ローラー対32によってスイッチバックされて、排出ローラー対32による排出時の後端側からスイッチバック経路T2(図3)に入る。スイッチバック経路T2は搬送経路T1の湾曲の上流側に合流しており、媒体は反転されて、読取部16に読み取りが行われる領域Bに送られ、媒体の第2面の画像が読み取られる。第2面の読み取り後の媒体は、排出ローラー対32によって排出されて、排出トレイ31にスタックされる。
排出ローラー対32は、媒体排出方向の逆方向(+Y方向)に媒体を搬送可能に構成されている。第1面の画像読み取り後の媒体は、排出ローラー対32によってスイッチバックされて、排出ローラー対32による排出時の後端側からスイッチバック経路T2(図3)に入る。スイッチバック経路T2は搬送経路T1の湾曲の上流側に合流しており、媒体は反転されて、読取部16に読み取りが行われる領域Bに送られ、媒体の第2面の画像が読み取られる。第2面の読み取り後の媒体は、排出ローラー対32によって排出されて、排出トレイ31にスタックされる。
■■■媒体排出装置について■■■
続いて、読取部16で読み取られた媒体を排出する媒体排出装置30について説明する。
図4及び図5に示す媒体排出装置30は、媒体を排出する「排出手段」としての排出ローラー対32と、排出ローラー対32によって排出される媒体を支持する「媒体支持部」としての排出トレイ31と、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる押さえ手段40と、排出トレイ31に設けられる凸部43と、を備えている。
続いて、読取部16で読み取られた媒体を排出する媒体排出装置30について説明する。
図4及び図5に示す媒体排出装置30は、媒体を排出する「排出手段」としての排出ローラー対32と、排出ローラー対32によって排出される媒体を支持する「媒体支持部」としての排出トレイ31と、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる押さえ手段40と、排出トレイ31に設けられる凸部43と、を備えている。
<<<押さえ手段について>>>
押さえ手段40は、図5に示すように、排出ローラー対32の媒体排出方向の下流側(−Y側)において、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第1押さえ部40aと、媒体排出方向と交差する幅方向(X軸方向)において第1押さえ部40aと間隔を空けて設けられ、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第2押さえ部40bと、備えて構成されている。
押さえ手段40は、図5に示すように、排出ローラー対32の媒体排出方向の下流側(−Y側)において、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第1押さえ部40aと、媒体排出方向と交差する幅方向(X軸方向)において第1押さえ部40aと間隔を空けて設けられ、排出トレイ31に向けて媒体を押さえる第2押さえ部40bと、備えて構成されている。
第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bは、図4及び図5に示すように、排出ローラー対32を構成する従動ローラー34の回転軸37に設けられて、排出トレイ31に対して接離するように回動可能に構成されている。
本実施形態においては、第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bは、自重で媒体を排出トレイ31に向けて押さえる。第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bは、例えばバネ等の押圧部材によって、媒体を排出トレイ31側に押さえる構成とすることも可能である。
本実施形態においては、第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bは、自重で媒体を排出トレイ31に向けて押さえる。第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bは、例えばバネ等の押圧部材によって、媒体を排出トレイ31側に押さえる構成とすることも可能である。
また、第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとは、図7に示すように、幅方向(X軸方向)において、給送ローラー25(給送手段)に対して対称となる位置に設けられている。つまり、第1押さえ部40aと第2押さえ部40bは、給送ローラー25を中央に挟んで両側に設けられている。このことによって、媒体Pの幅方向の両側の端部E、E(図6)の浮き上がりを効果的に抑制できる。
尚、本実施形態において、給送ローラー25は、前述したように幅方向の中央領域に設けられている。
尚、本実施形態において、給送ローラー25は、前述したように幅方向の中央領域に設けられている。
<<<凸部について>>>
凸部43は、排出トレイ31に設けられ、媒体排出方向において押さえ手段40より下流側(−Y側)であって、図6に示すように、幅方向において第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとの間に位置し、図4に示すように、排出トレイ31における媒体支持面38よりも突出している。本実施形態において、凸部43は、幅方向に間隔を空けて設けられる二つの支持リブ43a、43bを備えて構成されている。
凸部43は、排出トレイ31に設けられ、媒体排出方向において押さえ手段40より下流側(−Y側)であって、図6に示すように、幅方向において第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとの間に位置し、図4に示すように、排出トレイ31における媒体支持面38よりも突出している。本実施形態において、凸部43は、幅方向に間隔を空けて設けられる二つの支持リブ43a、43bを備えて構成されている。
ここで、排出トレイ31に排出された媒体を、第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとで押さえる場合に、図8のように凸部43(支持リブ43a、43b)に支持されない状態では、媒体(図8において符号Pで示す)の幅方向の両側の端部E、Eが浮き上がる場合がある。特に、本実施形態のように、給送ローラー25が幅方向の中央領域に設けられるセンター給紙の場合であって、更に上側に給送ローラー25が設けられ、下側に給送ローラー25との間で媒体をニップして分離する分離部材(不図示)が設けられる構成では、反転された媒体Pには、幅方向の中央部Fが谷となる癖がついている虞があり、端部E、Eが浮き上がり易くなる。
特に、媒体Pの後端E1、E1が上を向くと、排出ローラー対32(図8においては不図示)で後続の媒体をスイッチバックする場合に、排出トレイ31上の媒体Pがスイッチバックされる後続の媒体と共に排出ローラー対32に巻き込まれる不具合の虞が増す。また、排出ローラー対32がスイッチバック動作を行わない場合でも、排出トレイ31上の媒Pの後端E1、E1が浮き上がると、後続の媒体の排出を妨げてしまう不具合が生じる虞がある。
本実施形態においては、排出ローラー対32の媒体排出方向の下流側(−Y側)であって、幅方向において第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとの間に位置する排出トレイ31に、媒体支持面38よりも突出する凸部43を備えることにより、図9に示すように、媒体Pの後端側を第1押さえ部40aと第2押さえ部40bによって押さえ、幅方向において第1押さえ部40aと第2押さえ部40bとの間に位置する凸部43によって、媒体Pの中央部付近を支持することができる。このことにより、排出トレイ31にスタックされた媒体Pを、幅方向の中央部Fが山となり、幅方向の両側の端部E、Eが下がった山形姿勢にすることができる。
以って、媒体Pの幅方向の端部E、Eの浮き上がりを抑制し、媒体Pが浮き上がることにより生じる上記不具合の発生を抑制または回避することができる。また、媒体Pをより適切な姿勢で排出トレイ31にスタックすることができる。
以って、媒体Pの幅方向の端部E、Eの浮き上がりを抑制し、媒体Pが浮き上がることにより生じる上記不具合の発生を抑制または回避することができる。また、媒体Pをより適切な姿勢で排出トレイ31にスタックすることができる。
また、凸部43は、図4に示すように、高さ方向(Z軸方向)において、排出ローラー対32のニップ位置50、またはニップ位置50より上方で媒体に接触可能に形成されている。図4において、ニップ位置50の高さ方向における位置を、符号Z1で表す一点鎖線で示している。
例えば、剛性の低い媒体は、排出ローラー対32にニップされつつ排出されると、先端が自重で垂れ下がるが、剛性の高い媒体の場合、先端が垂れさがることなくほぼ水平に排出される場合がある。そのため、凸部43が排出ローラー対32のニップ位置50より低い位置にあると、剛性の高い媒体は凸部43に接触せずに凸部43の上方を通過してしまう虞がある。
凸部43が、高さ方向において、排出ローラー対32のニップ位置50、またはニップ位置50より上方で媒体に接触可能な位置に設けられていることにより、媒体の剛性が高い場合でも、排出ローラー対32から排出トレイ31に排出された媒体が、確実に凸部43に接触して支持される構成とすることができる。
例えば、剛性の低い媒体は、排出ローラー対32にニップされつつ排出されると、先端が自重で垂れ下がるが、剛性の高い媒体の場合、先端が垂れさがることなくほぼ水平に排出される場合がある。そのため、凸部43が排出ローラー対32のニップ位置50より低い位置にあると、剛性の高い媒体は凸部43に接触せずに凸部43の上方を通過してしまう虞がある。
凸部43が、高さ方向において、排出ローラー対32のニップ位置50、またはニップ位置50より上方で媒体に接触可能な位置に設けられていることにより、媒体の剛性が高い場合でも、排出ローラー対32から排出トレイ31に排出された媒体が、確実に凸部43に接触して支持される構成とすることができる。
本実施形態において、凸部43としての二つの支持リブ43a、43bは、図4に示すように、高さ方向において、ニップ位置50より上方に位置する頂部44と、媒体を媒体排出方向の上流側(+Y側)から頂部44に誘う上り斜面45と、を備えて形成されている。支持リブ43a、43bは、高さ方向において、ニップ位置50より上方に位置する頂部44を備えるので、排出ローラー対32から排出される媒体は、ニップ位置50より上方で凸部43(支持リブ43a、43b)に接触して支持される。
また、支持リブ43a、43bは、媒体を媒体排出方向の上流側(+Y側)から頂部44に誘う上り斜面45を備えるので、例えば、剛性が低い媒体の先端が凸部43より上流側の媒体支持面38に着地した場合に、排出方向に移動する媒体が凸部43に引っ掛かる虞を低減できる。
また、凸部43は、規制面46から、媒体排出装置30において排出可能な最大サイズの媒体の長辺の2分の1の長さの距離までの位置で媒体に接触可能に形成されている。
より具体的には、例えば、媒体排出装置30において排出可能な最大サイズの媒体がA4サイズである場合には、媒体排出方向において、規制面46から頂部44までの距離L(図4)が、A4の長辺の長さ297mmの2分の1の長さである148.5mmよりも短く設定されている。この構成により、媒体を、より確実に図9に示すような山形姿勢にすることができる。
より具体的には、例えば、媒体排出装置30において排出可能な最大サイズの媒体がA4サイズである場合には、媒体排出方向において、規制面46から頂部44までの距離L(図4)が、A4の長辺の長さ297mmの2分の1の長さである148.5mmよりも短く設定されている。この構成により、媒体を、より確実に図9に示すような山形姿勢にすることができる。
<<<排出トレイについて>>>
排出トレイ31は、図4及び図5に示すように、媒体を媒体排出方向の下流側(−Y側)に向けて上る方向に傾斜して支持する構成であり、排出ローラー対32の下流側に、排出トレイ31に支持された媒体の媒体排出方向の上流側(+Y側)への移動を規制する規制面46を備えている。
言い換えると、排出トレイ31の媒体支持面38は、媒体排出方向の下流側(−Y側)に向けて上る方向に傾斜している。傾斜した媒体支持面38に媒体が支持されると、排出トレイ31にスタックされた媒体は、重力により下方である媒体排出方向の上流側(+Y側)に移動し易い。+Y側に移動した媒体は規制面46に当たり、媒体の後端を揃えることができる。以って、排出トレイ31にスタックされた媒体の整列性を高めることができる。
排出トレイ31は、図4及び図5に示すように、媒体を媒体排出方向の下流側(−Y側)に向けて上る方向に傾斜して支持する構成であり、排出ローラー対32の下流側に、排出トレイ31に支持された媒体の媒体排出方向の上流側(+Y側)への移動を規制する規制面46を備えている。
言い換えると、排出トレイ31の媒体支持面38は、媒体排出方向の下流側(−Y側)に向けて上る方向に傾斜している。傾斜した媒体支持面38に媒体が支持されると、排出トレイ31にスタックされた媒体は、重力により下方である媒体排出方向の上流側(+Y側)に移動し易い。+Y側に移動した媒体は規制面46に当たり、媒体の後端を揃えることができる。以って、排出トレイ31にスタックされた媒体の整列性を高めることができる。
排出トレイ31(図4及び図5)は、凸部43が設けられる基部41と、媒体排出方向において基部41の上流側(+Y側)であって、基部41よりも一段下がった位置に設けられる凹部42と、を備えている。言い換えると、凹部42は、基部41の上面である媒体支持面38よりも凹んでいる。
基部41の上流側(+Y側)に、基部41よりも一段下がった位置に設けられる凹部42があることにより、媒体の後端が凹部42の凹みに納まってスタックされるので、媒体の後端の浮き上がりを一層抑制できる。
本実施形態において、第1押さえ部40a及び第2押さえ部40bによる媒体押さえ位置49は、図4及び図5に示すように、基部41上にある。したがって、排出トレイ31に媒体をより適切にスタックすることができる。
また、基部41のうち、媒体押さえ位置49を含む上流側領域51(図6)は、媒体排出方向(Y軸方向)において凹部42の一部と重なるとともに、幅方向(X軸方向)の両側に凹部42が位置するように形成されている。このことによって、媒体の後端の浮き上がりを一層効果的に抑制できる。
<<<媒体排出装置における他の構成>>>
◆拍車ローラーについて◆
図5に示すように、駆動ローラー33の幅方向の両側には、駆動ローラー33の駆動軸36に設けられて駆動ローラー33と一体に回転する拍車ローラー35が設けられている。
拍車ローラー35は、外周に小さな歯を有し、少ない接触面積で媒体に接触する。本実施形態において、拍車ローラー35は駆動ローラー33よりも大きな径に形成されている。
拍車ローラー35が設けられていることにより、排出ローラー対32による媒体の排出時に、媒体が確実に排出ローラー対32のニップから外れるようにすることができる。以って、媒体を排出トレイ31に向けて安定して排出させることができる。
◆拍車ローラーについて◆
図5に示すように、駆動ローラー33の幅方向の両側には、駆動ローラー33の駆動軸36に設けられて駆動ローラー33と一体に回転する拍車ローラー35が設けられている。
拍車ローラー35は、外周に小さな歯を有し、少ない接触面積で媒体に接触する。本実施形態において、拍車ローラー35は駆動ローラー33よりも大きな径に形成されている。
拍車ローラー35が設けられていることにより、排出ローラー対32による媒体の排出時に、媒体が確実に排出ローラー対32のニップから外れるようにすることができる。以って、媒体を排出トレイ31に向けて安定して排出させることができる。
◆規制面に設けられるリブについて◆
また、図5に示す規制面46には、幅方向(X軸方向)と交差する方向(Z軸方向)に延設される複数のリブ47が、幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されている。言い換えると、拍車ローラー35の下方にはリブ47が設けられていない。
規制面46に複数のリブ47が設けられていることにより、排出トレイ31にスタックされる媒体の後端の整列性を高めることができる。
また、図5に示す規制面46には、幅方向(X軸方向)と交差する方向(Z軸方向)に延設される複数のリブ47が、幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されている。言い換えると、拍車ローラー35の下方にはリブ47が設けられていない。
規制面46に複数のリブ47が設けられていることにより、排出トレイ31にスタックされる媒体の後端の整列性を高めることができる。
ここで、規制面46にリブ47があると、排出ローラー対32のニップから外れて排出された媒体が排出トレイ31に落ちてくる際に、抵抗となって引っ掛かる虞がある。特に、媒体の幅方向の両側の端部E、E(図6)がリブ47に引っ掛かると、媒体Pが浮き上がることにより生じる上記不具合が発生する虞がある。
特に、本実施形態においては、幅方向の端部に、駆動ローラー33よりも大径の拍車ローラー35が設けられているので、媒体の幅方向の端部E、Eが浮いていると、上記不具合の発生の虞が高くなる。
本実施形態においては、リブ47が幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されているので、媒体の幅方向の両側の端部E、Eがリブ47に引っ掛かって浮き上がる虞を低減できる。
特に、本実施形態においては、幅方向の端部に、駆動ローラー33よりも大径の拍車ローラー35が設けられているので、媒体の幅方向の端部E、Eが浮いていると、上記不具合の発生の虞が高くなる。
本実施形態においては、リブ47が幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されているので、媒体の幅方向の両側の端部E、Eがリブ47に引っ掛かって浮き上がる虞を低減できる。
◆凸部の上方に設けられる上部リブについて◆
本実施形態において、排出トレイ31(媒体支持部)のうち、凸部43が設けられる基部41の上方は、図3に示すように、給送トレイ20によって覆われている。給送トレイ20は、排出トレイ31の少なくとも一部である基部41を覆う「覆い部」である。「覆い部」としての給送トレイ20の排出トレイ31と対向する面、すなわち下面には、幅方向(X軸方向)に間隔を空けて複数設けられる上部リブ48(図10及び図11も参照)が設けられている。
本実施形態において、排出トレイ31(媒体支持部)のうち、凸部43が設けられる基部41の上方は、図3に示すように、給送トレイ20によって覆われている。給送トレイ20は、排出トレイ31の少なくとも一部である基部41を覆う「覆い部」である。「覆い部」としての給送トレイ20の排出トレイ31と対向する面、すなわち下面には、幅方向(X軸方向)に間隔を空けて複数設けられる上部リブ48(図10及び図11も参照)が設けられている。
凸部43は、既述の通り、幅方向に間隔を空けて設けられる二つの支持リブ43a、43bを備えて成り、複数の上部リブ48は、図11に示すように、幅方向において、二つの支持リブ43a、43bの外側に配置されている。言い換えると、支持リブ43aと支持リブ43bとの間には、上部リブ48は設けられていない。
排出トレイ31への媒体のスタック枚数が増えると、媒体が排出トレイ31の上方にある給送トレイ20の下面に接触する場合がある。給送トレイ20の下面に上部リブ48が設けられていることにより、媒体が給送トレイ20の下面に接触した場合の搬送抵抗を低減することができる。
また、複数の上部リブ48が、支持リブ43aと支持リブ43bとの間に無く、支持リブ43a及び支持リブ43bの外側に配置されていることにより、媒体が上部リブ48に接触した場合に、押さえ手段40と凸部43によって形成した媒体の山形姿勢(図9)の山が潰される虞を低減することができる。以って、媒体の山形姿勢を保持し易い構成とすることができる。
また、複数の上部リブ48が、支持リブ43aと支持リブ43bとの間に無く、支持リブ43a及び支持リブ43bの外側に配置されていることにより、媒体が上部リブ48に接触した場合に、押さえ手段40と凸部43によって形成した媒体の山形姿勢(図9)の山が潰される虞を低減することができる。以って、媒体の山形姿勢を保持し易い構成とすることができる。
尚、媒体排出装置30は、スキャナー10のADF12の他、例えば、プリンター等の記録装置の媒体排出装置に適用することも可能である。
本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…複合機、2…プリンター、3…操作部、
10…スキャナー(媒体読取装置)、11…スキャナー本体、12…オートドキュメントフィーダー(ADF)、13…ヒンジ部、14…原稿台、15…押さえ板、16…読取部、20…給送トレイ、21…第1カバー体、22…第2カバー体、23…給送口、25…給送ローラー、26…搬送ローラー対、27…搬送ローラー対、28…搬送ローラー対、30…媒体排出装置、31…排出トレイ(媒体支持部)、32…排出ローラー対(排出手段)、33…駆動ローラー、34…従動ローラー、35…拍車ローラー、36…駆動軸、37…回転軸、38…媒体支持面、40…押さえ手段、40a…第1押さえ部、40b…第2押さえ部、41…基部、42…凹部、43…凸部、43a、43b…支持リブ、44…頂部、45…斜面、46…規制面、47…リブ、48…上部リブ、49…媒体押さえ位置、50…ニップ位置、51…上流側領域、52…上部リブ、T1…搬送経路、T2…スイッチバック経路、P…媒体
10…スキャナー(媒体読取装置)、11…スキャナー本体、12…オートドキュメントフィーダー(ADF)、13…ヒンジ部、14…原稿台、15…押さえ板、16…読取部、20…給送トレイ、21…第1カバー体、22…第2カバー体、23…給送口、25…給送ローラー、26…搬送ローラー対、27…搬送ローラー対、28…搬送ローラー対、30…媒体排出装置、31…排出トレイ(媒体支持部)、32…排出ローラー対(排出手段)、33…駆動ローラー、34…従動ローラー、35…拍車ローラー、36…駆動軸、37…回転軸、38…媒体支持面、40…押さえ手段、40a…第1押さえ部、40b…第2押さえ部、41…基部、42…凹部、43…凸部、43a、43b…支持リブ、44…頂部、45…斜面、46…規制面、47…リブ、48…上部リブ、49…媒体押さえ位置、50…ニップ位置、51…上流側領域、52…上部リブ、T1…搬送経路、T2…スイッチバック経路、P…媒体
Claims (14)
- 媒体を排出する排出手段と、
前記排出手段によって排出される前記媒体を支持する媒体支持部と、
前記排出手段の媒体排出方向の下流側において、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第1押さえ部と、前記媒体排出方向と交差する幅方向において前記第1押さえ部と間隔を空けて設けられ、前記媒体支持部に向けて前記媒体を押さえる第2押さえ部と、備えて成る押さえ手段と、
前記媒体支持部に設けられ、前記媒体排出方向において前記押さえ手段より下流側であって、前記幅方向において前記第1押さえ部と前記第2押さえ部との間に位置し、前記媒体支持部における媒体支持面よりも突出する凸部と、を備える
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1に記載の媒体排出装置において、
前記排出手段は、二つのローラーで前記媒体をニップして送る排出ローラー対であり、
前記凸部は、高さ方向において、前記排出ローラー対のニップ位置、または前記ニップ位置より上方で媒体に接触可能に形成されている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項2に記載の媒体排出装置において、
前記凸部は、高さ方向において、前記ニップ位置より上方に位置する頂部と、前記媒体を前記媒体排出方向の上流側から前記頂部に誘う上り斜面と、を備えて形成される、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
給送トレイにセットされた媒体を前記排出手段に向けて給送する給送手段を備え、
前記給送手段は、前記幅方向の中央領域に設けられ、
前記第1押さえ部と前記第2押さえ部とは、前記幅方向において、前記給送手段に対して対称となる位置に設けられている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
前記媒体支持部は、前記凸部が設けられる基部と、前記媒体排出方向において前記基部の上流側であって、前記基部よりも一段下がった位置に設けられる凹部と、を備える
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項5に記載の媒体排出装置において、
前記第1押さえ部及び前記第2押さえ部による媒体押さえ位置は、前記基部上にある、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項6に記載の媒体排出装置において、
前記基部のうち、前記媒体押さえ位置を含む上流側領域は、前記媒体排出方向において前記凹部の一部と重なるとともに、前記幅方向の両側に前記凹部が位置するように形成される、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
前記排出手段は、駆動ローラーと、前記駆動ローラーとの間で前記媒体をニップする従動ローラーとを備え、
前記駆動ローラーの前記幅方向の両側に、前記駆動ローラーの駆動軸に設けられて前記駆動ローラーと一体に回転する拍車ローラーを備える、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
前記媒体支持部は、前記媒体を前記媒体排出方向の下流側に向けて上る方向に傾斜して支持する構成であり、
前記排出手段の前記下流側に、前記媒体支持部に支持された前記媒体の前記媒体排出方向の上流側への移動を規制する規制面を備える、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項9に記載の媒体排出装置において、
前記規制面に、前記幅方向と交差する方向に延設される複数のリブが、前記幅方向の端部寄りの領域を避けて間隔を空けて配設されている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項9または請求項10に記載の媒体排出装置において、
前記凸部は、前記規制面から、前記媒体排出装置において排出可能な最大サイズの媒体の長辺の2分の1の長さの距離までの位置で媒体に接触可能に形成されている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
前記媒体支持部の少なくとも一部を覆う覆い部と、
前記覆い部の前記媒体支持部と対向する面に設けられ、前記幅方向に間隔を空けて複数設けられる上部リブと、を備え、
前記凸部は、前記幅方向に間隔を空けて設けられる二つの支持リブを備えて成り、
複数の前記上部リブは、前記幅方向において、二つの前記支持リブの外側に配置されている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の媒体排出装置において、
前記排出手段は、前記媒体排出方向の逆方向に前記媒体を搬送可能に構成されている、
ことを特徴とする媒体排出装置。 - 媒体の画像を読み取る読取部と、
前記読取部で読み取られた前記媒体を排出する請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の前記媒体排出装置と、を備える
ことを特徴とする画像読取装置。
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---|---|---|---|
JP2018098859A JP2019202851A (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | 媒体排出装置、及び画像読取装置 |
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-
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