JP2019201800A - 木製車椅子 - Google Patents

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【課題】 車椅子使用者が乗ったままで、背当て部を後方に倒すことにより、そのままX線写真撮影等の処置を受けることができるようにした、非金属製車椅子を提供する。【解決手段】 一対の側面フレーム11,12と、両側面フレームの後方下部に横方向の車軸を介して取り付けられた一対の車輪11a,12aと、両側面フレームを連結するように取り付けられた着座部13と、着座部の後方上側に配置された背当て部14と、車輪を制動する制動手段30とを有し、背当て部は、両側面フレームの上縁後端部に対して、横方向に延びる回転軸14cの周りに、着座部から上方に延びる起立位置から後方に向かってほぼ水平な後倒位置まで揺動可能に取り付けられるように、非金属製車椅子10を構成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、非金属製車椅子に関するものである。
従来、高齢者または身体障害者等の行動を支援するために、車椅子が多く使用されている。このような車椅子においては、使用者が車椅子のシートに着座した状態で、使用者自身あるいは介助者により、車椅子を所望の方向に移動させることができる。
ところで、車椅子使用者が医療現場等において、例えばX線写真撮影等の処置を実施するために、検査台等の上に移動しなければならないことがある。このような場合には、従来は、車椅子使用者は、一旦車椅子から降りてから、検査台等の上に移動するようにしている。
しかしながら、一旦車椅子から降りて検査台等の上に移動して、X線写真撮影等の処置を受けた後、ふたたび検査台等から降りて、車椅子に乗ることは、車椅子使用者にとっては体力的にも精神的にもかなり負担となってしまう。
このため、車椅子自体を改造して、車椅子に乗ったままで、X線写真撮影等の処置を行なうことができるようにしたとしても、一般的には、車椅子自体は、金属製のフレーム及び多数の金属部品から構成されていることから、X線写真撮影等の処置の実施を妨げることになってしまう。
これに対して、外側に木製部品を使用した車椅子が既に市販されている。
しかしながら、木製部品を使用した車椅子においても、基本的な構造を成すフレーム部分については、金属製のフレーム部品が使用されており、同様にX線写真撮影等の処置の実施に対して邪魔になってしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、車椅子使用者が乗ったままで、背当て部を後方に倒すことにより、そのままX線写真撮影等の処置を受けることができるようにした、非金属製車椅子を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、一対の側面フレームと、両側面フレームの後方下部に横方向の車軸を介して取り付けられた一対の車輪と、両側面フレームを連結するように取り付けられた着座部と、着座部の後方上側に配置された背当て部と、車輪を制動する制動手段とを有し、背当て部は、両側面フレームの上縁後端部に対して、横方向に延びる回転軸の周りに、着座部から上方に延びる起立位置から後方に向かってほぼ水平な後倒位置まで揺動可能に取り付けられている、非金属製車椅子により、達成される。
本発明による木製車椅子は、好ましくは、背当て部は、固定部材により起立位置で固定保持される。
本発明による木製車椅子は、好ましくは、背当て部が後倒位置への揺動に伴って、制動手段が作動し、車輪を制動する。
本発明による木製車椅子は、好ましくは、背当て部が後倒位置に接近するとき、背当て部の一部が制動手段を押動することにより、制動手段が車輪に圧接され、車輪が制動される。
上記構成によれば、一対の側面フレームが着座部により連結されると共に、両側面フレームにそれぞれ車輪が取り付けられることにより、基本的なフレーム構造が構成されている。そして、着座部の後方上側に配置された背当て部が、両側面フレームの上縁後端部に対して、起立位置から後倒位置まで揺動可能に取り付けられている。
従って、使用者が車椅子の着座部に着座したままの状態で、背当て部を後倒位置まで揺動させることにより、使用者は、車椅子の着座部及び背当て部の上で、膝から上の部分が仰向けの状態になる。この状態から、例えばX線写真撮影等の処置の際には、検査台等を退避させて、車椅子を検査台等があった場所に移動することにより、使用者は、車椅子に乗ったままの状態で、検査台等の位置に移動して、X線写真撮影等の処置を受けることができる。
これにより、車椅子使用者がX線写真撮影等の処置を受ける場合に、一旦車椅子から降りて検査台等の上に移動することなく、車椅子に乗ったままの状態で、X線写真撮影等の処置を受けることができるので、使用者の体力的及び精神的な負担が著しく軽減され得ることになる。
この場合、車椅子全体が非金属製であることから、X線写真撮影等の妨げになるようなことはない。
背当て部が固定部材により起立位置で固定保持される場合には、背当て部が起立位置に位置するとき、背当て部が固定部材により起立位置に固定保持されることによって、通常の車椅子と同様に、使用者は、着座部に着座し、且つ背当て部に凭れることにより、車椅子に安定して乗ることができる。
背当て部が後倒位置への揺動に伴って、制動手段が作動し、車輪を制動する場合、または背当て部が後倒位置に接近するとき、背当て部の一部が制動手段を押動することにより、制動手段が車輪に圧接され、車輪が制動される場合には、背当て部が後倒位置に位置している状態では、制動手段が、例えば車輪に圧接して、車輪を制動することにより、使用者が車椅子の着座部及び背当て部の上で仰向け状態にあるときに、車輪が制動されるので、車椅子の車輪が回転して不用意に車椅子が移動するようなことがない。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、車椅子使用者が乗ったままで、背当て部を後方に倒すことにより、そのままX線写真撮影等の処置を受けることができるようにした、非金属製車椅子を提供することができる。
本発明による非金属製車椅子の一実施形態の構成を示す側面図である。 図1の非金属製車椅子の背面図である。 図1の非金属製車椅子の斜視図である。 図1の非金属製車椅子における背当て部の下端部を示す部分拡大側面図である。 図4の背当て部のA−A線に沿う部分拡大断面図である。 図5の背当て部の起立位置における固定状態を示す部分拡大断面図である。 図1の非金属製車椅子における制動装置の構成を示す部分拡大側面図である。 図7の制動装置の後倒位置における部分拡大側面図である。 図1の非金属製車椅子の背当て部を後倒位置に揺動させた状態を示す側面図である。 図1の非金属製車椅子の背当て部を後倒位置に揺動させた状態を示す斜視図である。
図1〜図3は、本発明による非金属製車椅子の一実施形態の構成を示している。
図1〜図3において、非金属製車椅子10は、一対の側面フレーム11,12と、両側面フレーム11,12の各上端を互いに連結するように取り付けられた着座部13と、両側面フレーム11,12の各上端後部からそれぞれ上方に延びる一対の支持部材14a,14bに取り付けられた背当て部14と、各支持部材14a,14bの外側から前方に延びる一対の肘掛け部15,16と、を備えている。
各側面フレーム11,12は、それぞれ垂直な平板状の木製板から構成されており、その前端下部及び後端で木製の連結部材17,18により互いに所定間隔に固定保持されている。
また、各側面フレーム11,12は、それぞれ後端下部の外側に大径の木製の車輪(後輪)11a,12aを、そして前端下側に小径の木製のキャスター11b,12bを備えている。
車輪11a,12aは、それぞれ両側面フレーム11,12を貫通して横方向に延びる車軸10a,10bに取り付けられている。これらの車軸10a,10bは、木製で、両側面フレーム11,12に対して樹脂製の軸受(図示せず)を介して回転可能に取り付けられている。
さらに、各側面フレーム11,12は、それぞれその前部下端に木製のフットレスト19を備えている。
着座部13は、図示の場合、上側に非金属材料から成るクッション13aを備えた木製の板材から構成されており、両側面フレーム11,12の上端に載置され、適宜の手段により固定されている。
これにより、着座部13に使用者が着座した場合に、その重量が、側面フレーム11,12の上端から下方に向かって加えられることにより、着座部13が確実に支持されるようになっている。
支持部材14a及び14bは、木製の板材から構成されており、図1に示すように、それぞれ横方向に延びる木製の回転軸14cに取り付けられ、この回転軸14cが両側面フレーム11,12の各上縁後端部に対して、図示しない樹脂製の軸受を介して揺動可能に支持されている。
そして、支持部材14a及び14bの間には、これら支持部材14a,14bを前側で連結するように背当て部14が取り付けられている。
ここで、背当て部14は、着座部13と同様に非金属材料から成るクッション14aを備えた木製の板材から構成されていると共に、支持部材14a,14bの幅より広く形成されており、支持部材14a,14bの前側端面にそれぞれ適宜の手段により取り付けられている。
これにより、背当て部14の前側面には、支持部材14a及び14bが露出しないように構成されており、背当て部14の前側面が全面に亘って背当ての機能を備えることになる。
さらに、支持部材14a,14bの上端には、ハンドル14dが備えられている。
ハンドル14dは、一本の棒状の木製材料から構成されており、横方向に延びると共に、その両端が前方に折曲され、それぞれ先端が支持部材14a,14bの上端に取り付けられている。
ここで、支持部材14a,14bにおいて、その中間領域に、図1に示すように、木製の肘掛け部15,16の後端部を保持するための係合切欠部14e,14fが設けられている。
これらの係合切欠部14e,14fは、後方上向きに向かって斜めに開放しており、図示の場合、一定の幅を有するほぼ方形の形状を有している。
これに対して、肘掛け部15,16は、図1に示すように、後端で木製の連結部材15aにより互いに所定間隔で連結されている。
連結部材15aは、長方形の断面を有しており、各支持部材14a,14bの係合切欠部14e,14fに嵌合することにより、支持部材14a,14bに対して保持される。
ここで、連結部材15aの断面形状に対応して、係合切欠部14e,14fが形成されている。
また、肘掛け部15,16は、それぞれその前端付近から前方に向かって斜め下方に延びる脚部15c,16cが一体に形成されており、これらの脚部15c,16cの下端が、それぞれ両側面フレーム11,12の上方の外側面に対して着脱可能に取り付けられている。
これにより、肘掛け部15,16は、必要に応じて、それぞれ両側面フレーム11,12及び支持部材14a,14bから取り外され得るようになっている。
さらに、支持部材14a,14bには、固定機構20及び制動機構30が設けられている。
ここで、固定機構20及び制動機構30は、支持部材14a,14b側に左右対称に表れるので、以下支持部材14a側について説明する。
固定機構20は、支持部材14aの図1に示す起立位置から図9に示す後倒位置までの揺動運動に関して、起立位置において、各支持部材14a,14bを両側面フレーム11,12に対して固定保持するものである。
固定機構20は、図4に示すように、支持部材14aにおいて回転軸14cより幅方向及び長さ方向中央寄りに位置する貫通孔21と、この貫通孔21から回転軸14cを中心とする円弧方向に延びて支持部材14aの一側に開放する湾曲スリット22と、貫通孔21の幅方向外側に向かって漏斗状に拡大するように形成された係合部23と、貫通孔21及び湾曲スリット22内に挿通されて横方向に延びる固定軸24(図6参照)と、固定軸24に螺合された固定部材25(図6参照)と、から構成されている。
貫通孔21は、支持部材14aが回転軸14cの周りに起立位置まで揺動するとき、固定軸24が湾曲スリット22内を図4にて矢印B方向に摺動し、固定軸24が湾曲スリット22の閉鎖端(貫通孔21)に当接することにより、支持部材14aが起立位置に規制される。
固定軸24は、断面円形の棒状の非金属材料から構成されており、その横方向外側端部の領域に、雄ねじ部24aを備えている。
固定部材25は、非金属材料から構成されており、図6に示すように、横方向に延びる大径の円筒状本体部25aと、本体部25aの横方向内端から先細に延びる、係合部23に対応した円錐台状の係合部25bと、中心に形成された雌ねじ部25cと、から構成されている。
固定部材25の雌ねじ部25cが固定軸24の雄ねじ部24aと螺合すると共に、本体部25aが一方向に回転されることによって、固定部材25の係合部25bが支持部材14aの係合部23に当接しながら、締め込まれることにより、支持部材14aが起立位置に固定保持され得る。
これに対して、固定部材25の本体部25aが逆方向に回転されることにより、固定部材25が固定軸24に対して横方向外側に移動し、その係合部25bが支持部材14aの係合部23から外れて、支持部材14aは、起立位置から矢印Bと逆方向に揺動し得る。これにより、支持部材14aは、起立位置から後倒位置まで、あるいは後倒位置から起立位置まで揺動可能となっている。
制動機構30は、車輪12aに隣接して設けられている。
制動機構30は、図7に示すように、側面フレーム12の外側面に取り付けられた非金属製の制動部材31及び非金属製の操作レバー32から構成されている。
制動部材31は、車輪12aの直上に配置されており、一端が側面フレーム12に対して横方向に延びる支持軸31aの周りに揺動可能に支持されていると共に、他端が後方に向かって延びており、その後端の下縁が下方に突出して制動面31bとして形成されている。
ここで、制動部材31は、図示しない非金属製の弾性部材により、図7にて左旋性を付与されている。
この制動面31bは、好ましくは、制動効果を高めるために、凹凸形状を備えていてもよい。
操作レバー32は、制動部材31の支持軸31aより後方上側に配置された支持軸32aの周りに揺動可能に支持されていると共に、一端が大きく上方に向かって延びて操作部32bを形成している。
操作レバー32の他端は、下方に向かって延びており、その下端に設けられた横方向の係止ピン32cを備えており、この係止ピン32cが、制動部材31に設けられた長手方向に延びる係合溝31cに係合している。
ここで、制動部材31の支持軸31a及び係合溝31c,操作レバー32の支持軸32a及び係止ピン32cの配置及び形状は、操作レバー32が図7にて矢印Cで示すように下側に操作されたとき、制動部材31の制動面31bが下方に移動して、車輪12aの上端付近の外周表面に当接するように、構成されている。
さらに、操作レバー32は、支持部材14aが起立位置から後倒位置まで揺動するときに、その揺動動作の途中から、支持部材14aの下縁により操作部32bが下方に押動され得るように、配置されている。
これにより、操作レバー32が図7にて矢印C方向に右旋されると、操作レバー32の係止ピン32cが矢印D方向に揺動することにより、制動部材31の係合溝31c内を摺動しながら、制動部材31を矢印E方向に右旋させる。
従って、制動部材31の制動面31bが下方に移動して、車輪12aの上端付近の外周表面に当接し、当該車輪12aを制動し、その回転を阻止するようになっている。
さらに、背当て部14が起立位置から後倒位置まで揺動する際には、その支持部材14aが14cの周りに揺動して右旋し、これにより、操作レバー32の操作部32bが矢印Cで示すように右旋し、同様にして、制動部材31が矢印E方向に右旋せしめられて、図8に示すように、制動部材31の制動面31bが車輪12aの外周表面に当接することにより、車輪12aが制動される。
以上、左側の側面フレーム12,車輪12a、支持部材14aに関して、固定機構20及び制動機構30について説明したが、右側の側面フレーム11,車輪11a及び支持部材14bについても、同様の左右対称の構成の固定機構20及び制動機構30が設けられている。
なお、場合によっては、一側の固定機構20及び制動機構30は、それぞれ省略されてもよい。
フットレスト21は、平板状の木製板から構成されており、図1及び図3に示すように、その後端が、側面フレーム11,12前端下部に対して折り畳み可能に取り付けられている。
本発明による非金属製車椅子は、以上のように構成されており、以下のように使用される。
まず、通常の使用時には、図1から図3に示すように、非金属製車椅子10は、肘掛け部15,16が背当て部14に隣接して取り付けられていると共に、固定手段20は、その固定部材25が締め込まれた状態で、支持部材14aを起立位置に固定保持しており、また制動手段30は、操作レバー32が矢印C方向に揺動されることにより、制動部材31の制動面31bが車輪11a,12aの上部の外周表面に当接して、制動状態に在る。
この場合、使用者は、着座部13に腰を下ろし、背当て部14に背中を当てた状態で着座すると共に、フットレスト19上に足を載せることにより、非金属製車椅子10に安定した状態で乗ることができる。
この着座状態から、介護者等は、制動手段30の操作レバー32を操作して、制動部材31の制動面31bを車輪11a,12aの外周表面から離反させて、車輪11a,12aをロック解除する。これにより、車輪11a,12aは自由に回転し得るようになり、介護者等がハンドル14dを持って、非金属製車椅子10を自由に移動させることができる。
そして、目的とする場所まで非金属製車椅子10を移動させた後は、介護者等は、再び制動手段30の操作レバー32を操作して、制動部材31の制動面31bを車輪11a,12aの外周表面に当接させて、車輪11a,12aをロックする。このとき、操作レバー26を下方に向かって押動することにより、制動部材31が車輪11a及び12aの外周表面を下方に押動する制動位置に移動されるので、操作性が良好で、楽に操作することができる。
この状態から、使用者は、足をフットレスト19から下ろして、立ち上がる。これにより、非金属車椅子10の通常の使用が終了する。
ここで、使用者が、非金属製車椅子10に乗ったまま、例えばX線写真撮影等の処置を受ける場合、以下のように非金属製車椅子10が操作される。
即ち、使用者が乗った状態において、まず操作者は、肘掛け部15,16を支持部材14a,14b及び側面フレーム11,12から取り外す。その後、操作者は、固定機構20の固定部材25の本体部25aを回動させて、本体部25aを固定軸24に沿って横方向外側に移動させて、その係合部25bを支持部材14a,14bの係合部23から離反させ、さらに係合部23の領域から外れるようにする。
これにより、支持部材14a,14bを含む背当て部14全体が、回転軸14cの周りに揺動可能となり、操作者は、使用者の体重を支えながら、背当て部14全体を図1及び図3に示す起立位置から図9及び図10に示す後倒位置までゆっくりと揺動させる。
背当て部14が後倒位置まで揺動する途中で、支持部材14a及び14bの端縁が、制動機構30の操作レバー32に当接して、操作レバー32を図7にて矢印C方向に揺動させる。
これにより、操作レバー32の係止ピン32cが図7にて矢印D方向に揺動することにより、制動部材31の係合溝31c内を摺動しながら、制動部材31を矢印E方向に右旋させる。
従って、制動部材31の制動面31bが下方に移動して、車輪11a,12aの上端付近の外周表面に当接し、当該車輪11a,12aを制動し、その回転を阻止する。
ここで、使用者は、着座部13に腰を下ろし、且つ後倒位置にある背当て部14に背中を当接させた状態で、即ち肩から膝までの部分がほぼ水平に非金属製車椅子10に乗っている。従って、この状態において、使用者は、非金属製車椅子10から一旦降りて例えばX線写真撮影等のための検査台等に乗る必要なく、非金属製車椅子10に乗ったままの状態で、例えばX線写真撮影等の処置を受けることができる。
これにより、非金属製車椅子10の使用者が例えばX線写真撮影等の処置を受ける場合の体力的及び精神的負担が大幅に軽減され得ることになる。
このとき、非金属製車椅子10は、すべての構成部品が非金属製であることから、例えばX線写真撮影等の処置に対して影響を与えるようなことはない。
このようにして、本発明実施形態による非金属製車椅子10を使用することにより、車椅子使用者は、通常は従来一般的な車椅子と同様に非金属製車椅子10を使用することができると共に、例えばX線写真撮影等の処置を受ける場合に、車椅子から一旦降りて、検査台等に載る必要がなく、非金属製車椅子10に乗ったままの状態で、例えばX線写真撮影等の処置を受けることが可能である。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、着脱可能な肘掛け部15及び16を備えているが、これに限らず、肘掛け部15,16は省略されてもよい。
また、上述した実施形態においては、側面フレーム11,12や支持部材14a,14b等の構成部材が木材により構成されているが、これに限らず他の非金属製材料から構成されていてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、車椅子使用者が乗ったままで、背当て部を後方に倒すことにより、そのままX線写真撮影等の処置を受けることができるようにした、極めて優れた非金属製車椅子が提供される。
10 非金属製車椅子
11,12 側面フレーム
13 着座部
14 背当て部
14a,14b 支持部材
15,16 肘掛け部
17,18 連結部材
19 フットレスト
20 固定機構
21 貫通孔
22 湾曲スリット
23 係合部
24 固定軸
24a 雄ねじ部
25 固定部材
25a 本体部
25b 係合部
25c 雌ねじ部
30 制動機構
31 制動部材
31a 支持軸
31b 制動面
31c 係合溝
32 操作レバー
32a 支持軸
32b 操作部
32c 係止ピン

Claims (4)

  1. 一対の側面フレームと、前記両側面フレームの後方下部に横方向の車軸を介して取り付けられた一対の車輪と、前記両側面フレームを連結するように取り付けられた着座部と、前記着座部の後方上側に配置された背当て部と、前記車輪を制動する制動手段とを有し、
    前記背当て部は、前記両側面フレームの上縁後端部に対して、横方向に延びる回転軸の周りに、前記着座部から上方に延びる起立位置から後方に向かってほぼ水平な後倒位置まで揺動可能に取り付けられている、非金属製車椅子。
  2. 前記背当て部は、固定部材により前記起立位置で固定保持される、請求項1に記載の非金属製車椅子。
  3. 前記背当て部が前記後倒位置への揺動に伴って、前記制動手段が作動し、前記車輪を制動する、請求項1または2に記載の非金属製車椅子。
  4. 前記背当て部が前記後倒位置に接近するとき、前記背当て部の一部が前記制動手段を押動することにより、前記制動手段が前記車輪に圧接され、前記車輪が制動される、請求項3に記載の非金属製車椅子。
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