JP2019201721A - 電場処理フライヤ−ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】旧来のフライヤーに後付で取り付けることができ、旧来のフライヤーを電場処理フライヤーに機能向上させるための電場処理フライヤーユニットを提供する。【解決手段】食用油脂加熱媒体が収容される媒体不透過性の導電性外容器からなるフライヤーに収納可能な大きさを有する電場処理フライヤーユニットであって、導電性外容器に収納される食用油脂加熱媒体透過性の導電性中容器及び導電性中容器に収納可能な大きさを有する食用油脂加熱媒体透過性の導電性内容器からなり、導電性中容器と導電性外容器は電気的に絶縁され、導電性中容器と導電性内容器は電気的に絶縁され、導電性内容器が導電性外容器に電気的に接続され、導電性外容器が接地され、導電性外容器と導電性中容器との間に高電圧電源が接続される。この電場処理フライヤーユニットを旧来のフライヤーに取り付けることにより、旧来のフライヤーを加熱処理温度の低下、処理時間の短縮、食用油の節減、使用食用油の長寿命化という効果が得られる。【選択図】図7
Description
本発明は、食品を加熱された食用油脂中で加熱加工する際に、電場を印加する電場処理フライヤーに関する。
食品を食用油脂により加熱加工する装置に、食用油脂等を加熱して、食品の加熱加工処理を行うフライヤーが広く普及している。
旧来の電場処理を行わないフライヤーを図1に示す。
図1において、(a)はフライヤーの正面断面図、(b)はフライヤーの上面断面図である。
旧来の電場処理を行わないフライヤーを図1に示す。
図1において、(a)はフライヤーの正面断面図、(b)はフライヤーの上面断面図である。
この旧来のフライヤーはステンレスからなる外容器1と外容器1の底部外側に配置されたシーズヒータ2という単純な構成を有している。
旧来のフライヤーの改良型として、食用油脂等である加熱媒体に6000V超の商用交流による電場を印加して、食品の電場加熱加工処理を行う電場処理フライヤーがある。
電場処理フライヤーは、高圧交番電圧の電界により加熱媒体である油脂を改質し、改質された油脂により、被処理食物が電場加熱加工されると考えられている。
先行技術の電場処理フライヤーについて図2により説明する。
図2は、特許5386346号の電場処理フライヤーの構造概念図であり、(a)はこの電場処理フライヤーの正面断面図、(b)はこの電場処理フライヤーの上面断面図、(c)は処理用の電場を印加する電源装置である。
図2は、特許5386346号の電場処理フライヤーの構造概念図であり、(a)はこの電場処理フライヤーの正面断面図、(b)はこの電場処理フライヤーの上面断面図、(c)は処理用の電場を印加する電源装置である。
この電場処理フライヤーはステンレススチール等からなる外容器1と、同じくステンレススチール等からなる内容器3を有し、外容器1と内容器3との間に6kの交流高電圧が高電圧電源装置9から印加される。このとき、導電性外容器1は安全のため接地される。
外容器1はステンレススチール等の金属板で構成された上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が収容される。
内容器3は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器3の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ4が取り付けられ、内容器3の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられている。耐熱絶縁スペーサ4及び5は外容器1に対する内容器2の間隔を規制している。
内容器3は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器3の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ4が取り付けられ、内容器3の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられている。耐熱絶縁スペーサ4及び5は外容器1に対する内容器2の間隔を規制している。
外容器1及び内容器3に各々対応する外蓋6及び内蓋7が設けられ、外蓋6と内蓋7との間にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ8が介挿されている。
外蓋6は、外容器1と同様にステンレススチール等の板で構成され、内蓋7は内容器3と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
電場処理加熱加工中は外蓋6及び内蓋7は閉じられ、そのとき外蓋6は外容器1に、内蓋7は内容器3に電気的に接続される。
外蓋6は、外容器1と同様にステンレススチール等の板で構成され、内蓋7は内容器3と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
電場処理加熱加工中は外蓋6及び内蓋7は閉じられ、そのとき外蓋6は外容器1に、内蓋7は内容器3に電気的に接続される。
外容器1の底部外側に熱源としてシーズヒータ2が配置されている。
シーズヒータ2の配置位置は外容器1の底部外側の他に、外容器1の側部外側、外容器1の底部内側、外容器1の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用できる。
シーズヒータ2の配置位置は外容器1の底部外側の他に、外容器1の側部外側、外容器1の底部内側、外容器1の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用できる。
電源装置9は、単純に変圧器のみで構成されている。
変圧器には1次側巻き線に商用交流AC100Vが供給され、2次側巻き線から商用交流AC6800Vが出力され、出力端子から電場処理フライヤーの外部容器1と内部容器2との間に商用交流AC6800Vが供給される。
変圧器には1次側巻き線に商用交流AC100Vが供給され、2次側巻き線から商用交流AC6800Vが出力され、出力端子から電場処理フライヤーの外部容器1と内部容器2との間に商用交流AC6800Vが供給される。
変圧器の1次側巻線にAC100Vが供給され、2次側巻線からAC6800Vが出力される変圧器の1次側の巻線数と2次側の巻線回数の比は1:68と大きい。したがって、1次側の巻線回数を500回と仮定した場合、2次側の巻線回数は34000回にもなる。
このような大きな2次側の巻き線回数の変圧器は大型にならざるを得ず、巻き線回数の増加による巻き線抵抗の増加及び、インダクタンスの増加による出力電圧降下を考慮すると、巻き線の線径を大きくせざるを得なくなり、変圧器はますます大型にならざるを得ない。
また、6800Vを使用することによる絶縁対策を考慮すると最終的な変圧器の容積は13L、重量は10kg近くになる。
それだけでなく、線径の増大は最大出力の増加をもたらし、漏電、感電事故の被害が大きくなる。
また、6800Vを使用することによる絶縁対策を考慮すると最終的な変圧器の容積は13L、重量は10kg近くになる。
それだけでなく、線径の増大は最大出力の増加をもたらし、漏電、感電事故の被害が大きくなる。
この他に、特許5970297号に示された外容器と内容器との間にどちらの容器とも電気的に接続されないステンレススチール等の金属板で構成された中容器3を有する電場処理フライヤーがあり、図3に示す。
この電場処理フライヤーは、ステンレススチール等からなる外容器1と、同じくステンレススチール等からなる内容器3を有し、外容器1と内容器3との間に6kVの交流高電圧が高電圧電源装置9から印加される。このとき、導電性外容器1は安全のため接地される。
外容器1は、ステンレススチール等の金属板で構成された上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が収容される。
内容器3は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器3の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ4が取り付けられ、内容器3の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ4及び5は外容器1に対する内容器3の間隔を規制している。
内容器3は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器3の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ4が取り付けられ、内容器3の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ4及び5は外容器1に対する内容器3の間隔を規制している。
この電場処理フライヤーはさらに外容器1と内容器との間にステンレススチール等からなる中容器10を有し、外容器1と内容器3との間に6kVの交流高電圧が高電圧電源装置9から印加される。
中容器10の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ11が取り付けられ、中容器10の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ12が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ11及び12は内容器3に対する中容器10の間隔を規制している。
中容器10の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ11が取り付けられ、中容器10の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ12が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ11及び12は内容器3に対する中容器10の間隔を規制している。
中容器10は接地された外容器1及び交流高電圧が印加される内容器3のいずれにも接続されていない。
外容器1は、ステンレススチール等の金属板で構成された上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が収容される。
内容器3及び中容器10は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器3及び中容器10は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
外容器1,中容器10及び内容器3に各々対応する外蓋6,中蓋13及び内蓋7が設けられ、外蓋6と中蓋13との間にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ8が、中蓋13と内蓋7との間にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ14が介挿されている。
外蓋6は、外容器1と同様にステンレススチール等の板で構成され、中蓋13は中容器10と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成され、内蓋7は内容器3と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されいる。
電場処理加熱加工中は外蓋6,中蓋13及び内蓋7は閉じられ、そのとき外蓋6は外容器1に、中蓋13は中容器10に、内蓋7は内容器3に電気的に接続される。
外蓋6は、外容器1と同様にステンレススチール等の板で構成され、中蓋13は中容器10と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成され、内蓋7は内容器3と同様にステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されいる。
電場処理加熱加工中は外蓋6,中蓋13及び内蓋7は閉じられ、そのとき外蓋6は外容器1に、中蓋13は中容器10に、内蓋7は内容器3に電気的に接続される。
外容器1の底部外側に熱源としてシーズヒータ2が配置されている。
シーズヒータ2の配置位置は外容器1の底部外側の他に、外容器1の側部外側、外容器1の底部内側、外容器1の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用できる。
シーズヒータ2の配置位置は外容器1の底部外側の他に、外容器1の側部外側、外容器1の底部内側、外容器1の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用できる。
これらの電場処理フライヤーは加熱処理温度の低下、処理時間の短縮との大きな技術的効果をもたらし、副次的な効果として食用油の節減、使用食用油の長寿命化という経済的効果をもたらす。
旧来の単純な構造のフライヤーは飲食店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等に広く普及しており、その数は日本国内で数万〜数十万台に達すると推定される。
旧来のフライヤーは構造が単純な故に寿命が長く、電場処理フライヤーへの置き換えは進まない。
この出願に係る発明は、旧来のフライヤーに後付で取り付けることができ、旧来のフライヤーを電場処理フライヤーに機能向上させるための電場処理フライヤーユニットを提供することを課題とする。
旧来のフライヤーは構造が単純な故に寿命が長く、電場処理フライヤーへの置き換えは進まない。
この出願に係る発明は、旧来のフライヤーに後付で取り付けることができ、旧来のフライヤーを電場処理フライヤーに機能向上させるための電場処理フライヤーユニットを提供することを課題とする。
課題を解決するために、本出願においては旧来のフライヤーの外容器及び加熱装置に組み込むことができる電場処理フライヤーユニットを提供する。
電場処理フライヤーユニットは、電場処理フライヤーから外容器及び加熱装置を除いた構成を有しており、外容器及び加熱装置のみを有する旧来のフライヤーに電場処理フライヤーユニットを組み合わせる。
本出願で提案する電場処理フライヤーユニットを旧来のフライヤーに取り付けることにより、旧来のフライヤーを加熱処理温度の低下、処理時間の短縮、食用油の節減、使用食用油の長寿命化という効果のある電場処理フライヤーユニットに改造することができる。
以下本発明の実施例を説明するが、初めに実施例で使用する本発明者が先に出願した発明を説明する。
[先行出願1]
特許5386346号公報、特許5970297号公報に示された従来の電場処理フライヤーは電場印加用電源として商用交流変圧器を用いている。通常100Vである商用交流から6800Vの高圧交流を得る変圧器は耐電圧の観点から大きなものとなり、そのため電場処理フライヤーが大型大重量にならざるを得ず、図1に示した旧来のフライヤーを電場処理フライヤーに改造することは事実上不可能であった。
特許5386346号公報、特許5970297号公報に示された従来の電場処理フライヤーは電場印加用電源として商用交流変圧器を用いている。通常100Vである商用交流から6800Vの高圧交流を得る変圧器は耐電圧の観点から大きなものとなり、そのため電場処理フライヤーが大型大重量にならざるを得ず、図1に示した旧来のフライヤーを電場処理フライヤーに改造することは事実上不可能であった。
先に説明したように、従来の電場処理フライヤーは変圧器を採用しているため扱いにくいものであった。
このことを問題視し、使用される高電圧が商用交流のみであることに疑問を抱いた本発明者は、試行した結果、高電圧直流によっても電場処理効果が得られることを見いだして、特願2017−201520で直流で電場処理を行うフライヤーに係る発明を提案した。
図4で、特願2017−201520で提案した先願発明に係る電場処理用電源装置の概要を説明する。
このことを問題視し、使用される高電圧が商用交流のみであることに疑問を抱いた本発明者は、試行した結果、高電圧直流によっても電場処理効果が得られることを見いだして、特願2017−201520で直流で電場処理を行うフライヤーに係る発明を提案した。
図4で、特願2017−201520で提案した先願発明に係る電場処理用電源装置の概要を説明する。
この図において、(a)及び(b)は、高電圧直流電源として著名なコッククロフト・ウォルトン多段倍圧半波整流回路(CCW回路)を利用する直流高電圧電源であり、(a)は概念的構成、(b)は具体的な回路構成である。
CCW回路は、直流入力から高周波電流を得、高周波電流をダイオードとキャパシタによる倍圧整流回路を積み重ねることにより、各倍圧整流回路毎に2倍の直流電圧を得、最終的には数百万Vの直流出力を得ることができる。
CCW回路は、直流入力から高周波電流を得、高周波電流をダイオードとキャパシタによる倍圧整流回路を積み重ねることにより、各倍圧整流回路毎に2倍の直流電圧を得、最終的には数百万Vの直流出力を得ることができる。
(b)は,(a)の半波整流CCW回路を両波整流CCW回路に拡張したものであり、より均一な出力電圧を得ることができる。
(c)及び(d)は、気体燃料や液体燃料の点火装置に用いられている、イグナイターであり、方形波の立ち上がり部分及び鋸波の立ち下がり部分の急峻は電圧変化を微分し、その結果得られた高い電圧からフライバックトランスによって10000Vを越える超高電圧を得る。
[先行出願2]
特許5386346号及び特許5970297号の発明に係る電場処理フライヤーは、いずれも外容器1は安全上接地する必要があるため、外容器1に対向する内容器3に高電圧を供給することになる。内容器3は被加工食材を投入、取り出しする作業者が触れる可能性があり、電場加熱処理中に作業者が内容器3に触れることによる感電事故を防止するために、電場加熱処理中には蓋6を閉じ、電場加熱処理終了後に電場処理用電源を切った後に蓋6を開くという安全対策が必要になる。
特許5386346号及び特許5970297号の発明に係る電場処理フライヤーは、いずれも外容器1は安全上接地する必要があるため、外容器1に対向する内容器3に高電圧を供給することになる。内容器3は被加工食材を投入、取り出しする作業者が触れる可能性があり、電場加熱処理中に作業者が内容器3に触れることによる感電事故を防止するために、電場加熱処理中には蓋6を閉じ、電場加熱処理終了後に電場処理用電源を切った後に蓋6を開くという安全対策が必要になる。
このような安全対策は、誤動作があれば危険であるだけでなく、電場処理加熱中は蓋6を開くことができないため、電場処理加熱状況の監視ができず、被加工食材の追加投入をすることもできない。
このような問題に対処するために、本発明者は中電極を有する特許5970297の改良として、図4に示した、中電極と外電極との間に高電圧を供給し、内電極は接地する電極構成を特願2017−222676号で提案した。
この電極構成を採用することにより、蓋を使用しなくても作業者が感電する可能性はなくなった。
この電極構成を採用することにより、蓋を使用しなくても作業者が感電する可能性はなくなった。
以下、実施例を説明する。
図6に、本発明の基本的な構造を有する実施例1を示す。
図6において、(a)は電場処理フライヤーユニットの正面断面図、(b)は同上面断面図、(c)は電場処理フライヤーユニットが組み付けられる旧来のフライヤーの正面断面図、(d)は同上面断面図、(e)は組み付けられた電場処理フライヤーの正面断面図、(b)は同上面断面図である。
なお、この図において電場処理用の電場を印加する電源装置の記載は省略されている。
図6において、(a)は電場処理フライヤーユニットの正面断面図、(b)は同上面断面図、(c)は電場処理フライヤーユニットが組み付けられる旧来のフライヤーの正面断面図、(d)は同上面断面図、(e)は組み付けられた電場処理フライヤーの正面断面図、(b)は同上面断面図である。
なお、この図において電場処理用の電場を印加する電源装置の記載は省略されている。
(c)及び(d)に示された旧来のフライヤーは、上部が開放された有底直方体形状のステンレススチール等の金属板で構成された容器21からなり、食用油脂等の加熱媒体が収容される。
外容器1の底部外側に、熱源としてシーズヒータ22が配置されている。
シーズヒータ22の配置位置は、容器21の底部外側の他に、容器21の側部外側、容器21の底部内側、容器21の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用される。
なお、以後の実施例の説明において、熱源の説明は省略する。
シーズヒータ22の配置位置は、容器21の底部外側の他に、容器21の側部外側、容器21の底部内側、容器21の側部内側に配置されることもある。
熱源はシーズヒータの他に、高周波誘導加熱(IH)ヒータが使用される。
なお、以後の実施例の説明において、熱源の説明は省略する。
(a)及び(b)に示した電場処理フライヤーユニットは内容器23及び内容器23を収容する中容器30から構成され、内容器23が収容された中容器が旧来のフライヤーの外容器21に収納される。
中容器30は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
中容器30の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ24が取り付けられ、中容器30上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられている。耐熱絶縁スペーサ24及び25は外容器21に対する中容器30の間隔を規制している。フライヤーが変形している場合には耐熱絶縁スペーサ24及び25の厚さ及び取り付け位置を適宜変更することにより調整する。
なお、以後の実施例の説明において、耐熱絶縁スペーサの説明は省略する。
中容器30の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ24が取り付けられ、中容器30上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ5が取り付けられている。耐熱絶縁スペーサ24及び25は外容器21に対する中容器30の間隔を規制している。フライヤーが変形している場合には耐熱絶縁スペーサ24及び25の厚さ及び取り付け位置を適宜変更することにより調整する。
なお、以後の実施例の説明において、耐熱絶縁スペーサの説明は省略する。
内容器23は上部が開放された有底直方体形状であり、食用油脂等の加熱媒体が透過可能なようにステンレススチール金網又はステンレススチールパンチングメタルで構成されている。
内容器23の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ31が取り6られ、内容器23の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ32が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ23及び32は中容器30に対する内容器2の間隔を規制している。
内容器23の底部の4隅にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ31が取り6られ、内容器23の上部の4辺にPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ32が取り付けられ、耐熱絶縁スペーサ23及び32は中容器30に対する内容器2の間隔を規制している。
内容器23の上端には外報に張り出すフランジ33が形成されており、このフランジ33は内容器23が中容器30と組み合わされて旧来のフライヤーの外容器21に収納された時に、旧来のフライヤーの外容器21と電気的に接触する。
このような構成を有する電場処理フライヤーは、図5に先行発明として電場処理フライヤーと同様な電気的接続が行われ、外容器21と中容器30との間に高電圧が印加され、外容器21は接地される。
内容器23は外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器23に接触しても、感電することはない。
内容器23は外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器23に接触しても、感電することはない。
実施例1の電場処理フライヤーの内容器23及び中容器30は外容器21と同様に上部が開放された有底直方体形状である。これに対し、次に説明する実施例2の電場処理フライヤーの内容器34及び中容器36は側壁の1つが開口とされた有底直方体形状である。
外容器21は接地され、中容器30に図4に示された高圧電源の高圧側端子が接続される。
外容器21は接地され、中容器30に図4に示された高圧電源の高圧側端子が接続される。
図7(a)は、内容器34の斜視図であり、側壁の1つが開口35となっている。
図7(b)は、中容器36の斜視図であり、側壁の1つが開口37となっている。
図7(c)は、外容器21の斜視図であり、側壁は開口を有しない。
図7(d)は、内容器34、中容器36、外容器21を組み合わせた電場処理フライヤーの側面断面図である。
中容器36と外容器21との間にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ40,41が、内容器34と中容器36との間にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ42,42が介挿されている。
中容器36の開口部は、外容器21に接触しないように構成されており、この中容器36に高圧電源から直流又は交流高電圧が供給される。
内容器34の開口部は、外容器21に接触するように構成されており、この接触により、内容器34は外容器21を介して接地される。
内容器34は、外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器34に接触しても、感電することはない。
内容器34の開口部は、外容器21に接触するように構成されており、この接触により、内容器34は外容器21を介して接地される。
内容器34は、外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器34に接触しても、感電することはない。
実施例2の電場処理フライヤーの変形例を実施例3として図8に示す。
実施例3の電場処理フライヤーは、内容器38が電場処理フライヤーから取り外せる点で実施例2の電場処理フライヤーと異なる。
実施例3の電場処理フライヤーは、内容器38が電場処理フライヤーから取り外せる点で実施例2の電場処理フライヤーと異なる。
図8(a)に示す内容器23は、外容器36に収容可能な大きさの上部が開放された有底直方体形状を有し、上端には外容器21に電気的接触を行うためのフランジ39が形成され、底部にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ45が、側面にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ47が設けられている。
内容器23に把持部を取り付けることにより、被電場処理食品を一括投入・引き上げを容易に行うことができる。
図8(b)は、中容器36の斜視図であり、側壁の1つが開口37となっている。底部にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ46が、側面にはPTFE樹脂等からなる耐熱絶縁スペーサ46が設けられている。
図8(c)は、外容器21の斜視図であり、側壁は開口を有しない。
図8(d)は、内容器38、中容器36、外容器21を組み合わせた電場処理フライヤーの側面断面図である。
中容器36の開口部は、外容器21に接触しないように構成されており、この中容器36に高圧電源から直流又は交流高電圧が供給される。
内容器38は、外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器34に接触しても、感電することはない。
内容器38は、外容器21を介して接地されているから、作業者が内容器34に接触しても、感電することはない。
実施例2の電場処理フライヤーは内容器34及び中容器36の4つの側壁の1つのみを開口35及び37としてある。開口35及び37が対向する面も開口とし、さらに外容器21も同様に対向する開口を設けることにより、開口から開口へ連続的被処理物を連続的に移動する、連続式電場処理フライヤーを構成することができる。
本件出願発明にかかる電場処理フライヤーユニットは、飲食店等で利用されている旧来のフライヤーに容易に取り付けることにより、旧来のフライヤーを電場処理フライヤーとして活用することができる。
1,21 外容器
10,30,36 中容器
3,12、38 内容器
4,5、8,11,12,24,25,31,32,40,41,42,43,44,45,46,47 耐熱絶縁スペーサ
6 外蓋
7 内蓋
9 高圧電源
2 シーズヒータ
10,30,36 中容器
3,12、38 内容器
4,5、8,11,12,24,25,31,32,40,41,42,43,44,45,46,47 耐熱絶縁スペーサ
6 外蓋
7 内蓋
9 高圧電源
2 シーズヒータ
Claims (1)
- 食用油脂加熱媒体が収容される媒体不透過性の導電性外容器からなるフライヤーに収納可能な大きさを有する電場処理フライヤーユニットであって、
前記導電性外容器に収納される食用油脂加熱媒体透過性の導電性中容器及び前記導電性中容器に収納可能な大きさを有する食用油脂加熱媒体透過性の導電性内容器からなり、
前記導電性中容器は、前記導電性外容器から電気的に絶縁され、
前記導電性中容器は、前記導電性内容器から電気的に絶縁され、
前記導電性内容器は、前記導電性外容器に電気的に接続され、
前記導電性外容器は、接地され、
前記導電性外容器と前記導電性中容器との間に高電圧電源が接続される、ことを特徴とする電場処理フライヤーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018097174A JP2019201721A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電場処理フライヤ−ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018097174A JP2019201721A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電場処理フライヤ−ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019201721A true JP2019201721A (ja) | 2019-11-28 |
Family
ID=68725246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018097174A Pending JP2019201721A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電場処理フライヤ−ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019201721A (ja) |
-
2018
- 2018-05-21 JP JP2018097174A patent/JP2019201721A/ja active Pending
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