JP2019201308A - 音響制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Masaharu Takano
雅晴 高野
健明 穴澤
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健明 穴澤
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Abstract

【課題】簡単な操作により、臨場感の高いサラウンド再生を実現できる音響制御装置を実現することにある。【解決手段】本実施形態の音響制御装置は、音源からの音信号を入力する入力部と、複数のスピーカに対する再生音信号を出力する出力部と、無線通信部と、コントローラとを備えた構成である。前記無線通信部は、前記再生音信号を生成するために必要なパラメータ設定用情報を無線通信により受信する。前記コントローラは、前記音信号及び前記パラメータ設定用情報に基づいて前記再生音信号を生成し、前記音信号を直接音信号と間接音信号に分離し、前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、前記直接音信号と間接音信号を指定の比率で混合する機能を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、例えばワイヤレス方式の音響制御装置、方法及びプログラムに関する。
近年、オーディオ技術の分野では、従来のヘッドフォン以外に、ウェアラブル・スピーカ(wearable speaker)と呼ばれる、受聴者の耳を塞がない構造の身体装着型のスピーカが開発されている。一方、臨場感の高い再生音(サラウンドサウンド)を出力し、コンサートホールやライブハウス等に相当する音環境(音響環境)を実現できる音響制御技術が開発されている。
音響制御技術としては、例えばCD(Compact Disc)に録音されたステレオ音源から直接音成分と残響音成分とを分離する残響分離技術や、仮想音源を生成する仮想音源生成技術が含まれる。
特許第4950971号公報 特開2001−292500号公報
前述のような音響制御技術を適用した音響制御装置と、ウェアラブル・スピーカを組み合わせて、サラウンド再生を実現することも可能である。しかし、音響制御装置は、一般のユーザには必ずしも操作が容易ではない。
そこで、目的は、簡単な操作により、臨場感の高いサラウンド再生を実現できる音響制御装置を実現することにある。
本実施形態の音響制御装置は、入力手段と、出力手段と、無線通信手段と、制御手段とを備えた構成である。前記入力手段は音源からの音信号を入力する。前記出力手段は、複数のスピーカに対する再生音信号を出力する。前記無線通信手段は、前記再生音信号を生成するために必要なパラメータ設定用情報を無線通信により受信する。前記制御手段は、前記音信号及び前記パラメータ設定用情報に基づいて前記再生音信号を生成し、前記音信号を直接音信号と間接音信号に分離する手段と、前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、前記直接音信号と間接音信号を指定の比率で混合する手段とを含む。
実施形態に関するシステムの構成を説明するためのブロック図。 実施形態に関する音響制御装置の動作を説明するためのフローチャート。 実施形態に関するスマートフォンによるパラメータ設定処理の一例を説明するためのフローチャート。 実施形態に関する再生モードの一例を説明するための図。 実施形態に関する再生モードの一例を説明するための図。 実施形態に関する再生モードの一例を説明するための図。
以下図面を参照して、実施形態を説明する。
[システムの構成]
図1は、本実施形態のシステムの構成を示すブロックである。図1に示すように、本システム1は、音響制御装置10と、音源機器20と、スピーカ系30と、携帯型端末機器40と、インターネット上のクラウドサーバ50とを有する。
本実施形態の音響制御装置10は、主要部であるコントローラ11及び周辺部から構成される。周辺部は、入力インターフェース(入力I/F)15と、出力インターフェース(出力I/F)16と、第1のワイヤレス(WL)通信部17と、第2のWL通信部18とを含む。
ここで、第1及び第2のWL通信部17,18及び後述するワイヤレス(WL)通信部41はいずれも、例えばBluetooth(登録商標)規格の無線通信部である。
本実施形態では、音響制御装置10は、例えばセット・トップ・ボックス(set top box)のような専用機器である。なお、本実施形態の音響制御装置10は、本体がパーソナルコンピュータ(PC)又はスマートフォン(スマホ)であり、後述するコントローラ11の機能がプロセッサ及びソフトウェアにより実現される構成でも良い。但し、PC又はスマホによる構成では、周辺部15〜18は、例えば当該本体に外付けとなる。
コントローラ11は、コンピュータ(プロセッサ)及びソフトウェアにより構成されて、装置全体の制御処理を実行し、残響分離処理部12、仮想音源生成部13、及びD/R制御部14の各機能を実現する。コントローラ11は、入力I/F15を介して、音源機器20から出力される音信号(音響信号)を入力する。入力I/F15は、有線ケーブルまたはワイヤレスにより、音源機器20と接続する。
コントローラ11は、出力I/F16及び第2のWL通信部18を介して、スピーカ系30に対して再生音信号を出力する。さらに、コントローラ11は、第1のWL通信部17を介して、後述する携帯型端末機器40に内蔵のWL通信部41との無線通信を実行する。
残響分離処理部12は、音源機器20から出力される音信号を、直接音成分の信号(直接音信号)と残響音成分(以下、間接音成分と表記する場合がある)の信号(間接音信号)に分離する。仮想音源生成部13は、ヴァ―チャライザ(Virtualizer)であり、マルチチャネルの音場を再生するための仮想音源を生成する機能を実現する。D/R制御部14は、後述するパラメータに基づいて、残響分離処理部12により分離された直接音信号(D信号:Direct signal)と間接音信号(R信号:Reverb signal)の比率を制御して、D信号とR信号を混合した再生音信号を出力する。
音源機器20は、例えばCD(Compact Disc)プレーヤであり、入力I/F15とは有線ケーブルまたはワイヤレスで接続している。音源機器20は、CDから再生した、例えば楽曲演奏の録音に対応するデジタル信号を出力する。音源機器20は、CDプレーヤ以外にもテレビやゲーム機などや、後述するように、スマホでも良い。入力I/F15は、音源機器20からのデジタル信号を入力する。なお、入力I/F15はA/Dコンバータを含み、音源機器20からアナログ信号をデジタル信号に変換して入力することが可能である。
スピーカ系30は、例えば、フロント・ステレオ用のスピーカ32R,32L、及びウェアラブル・スピーカ(WS)33を含む。スピーカ32R,32Lは、出力I/F16とは有線ケーブル又はワイヤレスで接続しているアンプ(AMP)31から、再生音信号を入力して2チャネルのステレオ再生を行う。出力I/F16は、スピーカ32R,32Lのそれぞれに対応するデジタル又はアナログの各出力ポートを含む。
WS33は、例えばワイヤレス方式でアンプ内蔵のアクティブ型のスピーカであり、本実施形態では2チャネルのリア・ステレオ用のスピーカとして使用可能である。即ち、WS33は、ワイヤレスで第2のWL通信部18と接続して、WL通信部18から送信される再生音信号を入力して2チャネルのステレオ再生を行う。なお、WS33は、ワイヤレス方式ではなく、有線ケーブル方式でも良い。この場合、コントローラ11は、WL通信部18ではなく、有線ケーブル方式の出力I/Fを介して、WS33に対して再生音信号を出力することになる。
携帯型端末機器40は、例えばスマホであり、第1のWL通信部17との間で無線通信が可能なWL通信部41を内蔵している。なお、WL通信部41は、スマホ40に外付けされた構成でも良い。また、携帯型端末機器40はスマホ以外に、WL通信部41を有し、インターネットに接続可能であれば、例えばタブレットコンピュータ等でも良い。
スマホ40は、インターネットを経由してクラウドサーバ(以下、単にクラウド)50と接続し、クラウド50から後述するパラメータ調整用情報を有するパラメータ設定ファイルを取得する。スマホ40は、WL通信部41を介して音響制御装置10の動作を操作するためのアプリケーションを含み、第1のWL通信部17との通信制御、パラメータ設定処理、入力I/F15のデジタル/アナログの入力切り替え処理、又は第2のWL通信部18を介してWS33との接続制御等の操作を実行できる。
[音響制御装置の動作]
図2から図4を参照して、システム1の動作も含めて、本実施形態の音響制御装置10の動作を説明する。
図2のフローチャートに示すように、本実施形態の音響制御装置10は、音源から出力される音信号を入力し(S1)、スピーカ系30から再生音を出力するための一連の処理を実行する。本実施形態では、音源は、CDプレーヤ等の音源機器20である。スマホ40は、前述のアプリケーションを実行することにより、入力I/F15のデジタル/アナログの入力切り替えを実行できる。本実施形態では、入力I/F15は、音源機器20からの録音デジタル信号を入力する。
ここで、音源としては、既存のCDプレーヤ等の音源機器20以外に、例えばインターネット経由で利用可能なサブスクリプション(subscription)方式の楽曲配信サービスでもよい。この場合、音響制御装置10は、例えばスマホ40により楽曲配信サービスにより取得された音源としての音データを、入力I/F15を介してワイヤレスで入力する。
コントローラ11は、残響分離処理部12により、入力された音信号をD信号(直接音信号)とR信号(間接音信号)に分離するD/R分離処理を実行する(S2)。本実施形態では、例えばスマホ40の操作により、音源から入力される音信号に基づいて、スピーカ系30から再生音を出力する場合の再生モードを切り替え可能とする。再生モードとしては、例えば2チャネルのステレオ再生、多チャネル(ここでは4チャネル)音場再生、及び仮想音源生成機能を有効にした仮想音源再生の各モードとする。
コントローラ11は、スマホ40の操作により、2チャネルのステレオ再生モードが選択された場合には(S3のNO、S4)、後述するように、スマホ40により設定されるパラメータに基づいて、D/R制御部14により、分離されたD信号とR信号の比率を制御して、D信号とR信号を混合する(S5)。コントローラ11は、D/R制御部14によりD信号とR信号を混合した再生音信号を出力する(S10)。
ここで、例えばスマホ40の操作により、WL通信部18がオフされている場合、出力I/F16から再生音信号がAMP31を介してフロント・ステレオ用のスピーカ32R,32Lに入力される。これにより、スピーカ32R,32Lから、2チャネルのステレオ再生が行われる。この場合、再生音信号はD信号とR信号を指定の比率で混合されているため、フロント・ステレオ用のスピーカ32R,32Lから、残響音が調整された2チャネルのステレオ再生を実現できる。具体的には、音源が例えばコンサートホールで演奏録音されたものであれば、ステージからの距離に応じた演奏音を再生できる。
一方、例えばスマホ40の操作により、WL通信部18がオンされることで、WS33のみを使用して、残響音が調整された2チャネルのステレオ再生を実現できる。
次に、コントローラ11は、スマホ40の操作により、多チャネル(4チャネル)音場再生モードが選択されて、仮想音源生成機能をオフした場合には(S3のYES、S6のNO)、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に、リア・ステレオ用の2チャネル(WS33)を追加することにより、4チャネル音場再生を実現する(S7)。
コントローラ11は、スマホ40により設定されるパラメータに基づいて、D信号とR信号の比率を制御する(S8)と共に、フロント・ステレオ用及びリア・ステレオ用の各2チャネル間の時間差(遅延時間D)を調整する。また、コントローラ11は、リア・ステレオ用の2チャネル(WS33)に対する再生音信号のR信号の比率を、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に対して相対的に高める調整を実行した再生音信号を出力する(S10)。
さらに、コントローラ11は、スマホ40の操作により、仮想音源生成機能が有効にされた場合には(S6のYES)、仮想音源を任意の位置に生成することにより、仮想的に多チャネル(ここでは4チャネル)の音場を再生する仮想音源再生を実現する(S9)。この場合、コントローラ11は、フロント・ステレオ用の2チャネルのスピーカ32R,32Lを使用して、仮想音源生成部13により、リア・ステレオ用の2チャネルの仮想音源を生成する。仮想音源生成部13は、スマホ40により設定されるパラメータに基づいて、再生音信号のパラメータを調整して出力することで(S10)、受聴者の両耳に対して任意の位置に仮想音源を生成する(図5を参照)。
図3は、スマホ40によるパラメータ設定処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、前述したように、コントローラ11は、スマホ40の操作により、2チャネルのステレオ再生、4チャネル音場再生、及び仮想音源再生のいずれかの再生モードを実行する。この場合、コントローラ11は、スマホ40により設定されるパラメータに基づいて、各再生モードを実現する。
図3に示すように、スマホ40は、インターネットを経由してクラウド50にアクセスし、例えば、音響制御装置10を利用して各再生モードを実現するためのサービスとして、パラメータ設定ファイルを取得する。
パラメータ設定ファイルは、例えば再生モード毎に、コントローラ11に含まれる残響分離処理部12、仮想音源生成部13、及びD/R制御部14の各処理(演算処理)に必要なパラメータのセットを示すファイルである。
パラメータの種類は、例えば、パラメータ(Q)、パラメータ(R)、パラメータ(D)、パラメータ(V)などである。パラメータ(Q)は、音質(Quality)と効果を調整するために、直接音または間接音のいずれかを重視する場合の一種の重み付係数である。パラメータ(R)は、分離されたD信号とR信号を混合(Re-mix)する際の混合比の比率(Ratio)を決定するパラメータである。パラメータ(D)は、スピーカ系30に対する各再生音の出力の時間調整で必要な遅延(Delay)、即ち時間差を決定するパラメータである。パラメータ(V)は、ヴァ―チャライザ(Virtualizer)である、仮想音源生成機能に関する2チャネルステレオのパラメータである。具体例としては、2チャネルの各スピーカ間隔が狭いステレオで音像を広げて再生する場合のパラメータ、通常のスピーカ間隔で再生する場合のパラメータ、又はヘッドフォンでの頭内音像定位を調整して再生する場合のパラメータ等がある。
スマホ40は、クラウド50からサービスを受ける際に、再生モードを設定することで、再生モードに対応するパラメータ設定ファイルを取得する(S11)。即ち、2チャネルのステレオ再生モードであれば(S12のNO)、スマホ40は、例えばパラメータ(Q)、パラメータ(R)を設定したパラメータ設定ファイルを取得する(S13)。スマホ40は、取得したパラメータ設定ファイルを、WL通信部41から第1のWL通信部17に伝送する(S17)。
コントローラ11は、第1のWL通信部17を介して受信したパラメータ設定ファイルを使用して、前述したように、フロント・ステレオ用のスピーカ32R,32Lまたはリア・ステレオ用のWS33から2チャネルのステレオ再生を行う。ここで、D/R制御部14は、パラメータ(R)に基づいて、残響分離処理部12により分離されたD信号とR信号の比率(混合比)を制御して、D信号とR信号を混合した混合信号を出力する。コントローラ11は、D/R制御部14による混合信号に対して、パラメータ(Q)に基づいて、D信号又はR信号のいずれか重視するための重み付け処理した再生音信号を出力する。
また、多チャネル(4チャネル)音場再生モードであれば(S12のYES、S14のNO)、スマホ40は、例えばパラメータ(Q)、パラメータ(R)、パラメータ(D)を設定したパラメータ設定ファイルを取得する(S15)。同様にして、スマホ40は、取得したパラメータ設定ファイルを、WL通信部41から第1のWL通信部17に伝送する(S17)。
コントローラ11は、第1のWL通信部17を介して受信したパラメータ設定ファイルを使用して、前述したように、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に、リア・ステレオ用の2チャネル(WS33)を追加した4チャネル音場再生を行う。
ここで、D/R制御部14は、パラメータ(R)に基づいて、残響分離処理部12により分離されたD信号とR信号の比率(混合比)を制御して、D信号とR信号を混合した混合信号を出力する。D/R制御部14は、リア・ステレオ用の2チャネル(WS33)に対する再生音信号のR信号の比率を、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に対して相対的に高める調整を実行する。
コントローラ11は、D/R制御部14による混合信号に対して、パラメータ(Q)に基づいて、D信号又はR信号のいずれか重視するための重み付け処理した再生音信号を出力する。さらに、コントローラ11は、パラメータ(D)に基づいて、フロント・ステレオ用及びリア・ステレオ用の各2チャネル間の時間差(遅延時間D)を調整する。
次に、仮想音源再生モードであれば(S12のYES、S14のYES)、スマホ40は、例えばパラメータ(Q)、パラメータ(R)、パラメータ(D)、及びパラメータ(V)を設定したパラメータ設定ファイルを取得する(S16)。同様にして、スマホ40は、取得したパラメータ設定ファイルを、WL通信部41から第1のWL通信部17に伝送する(S17)。
コントローラ11は、パラメータ(Q)、パラメータ(R)、パラメータ(D)を使用して、前述したように、フロント・ステレオ用の2チャネルのスピーカ32R,32Lを使用して、仮想音源生成部13により、リア・ステレオ用の2チャネルの仮想音源を任意の位置に生成することにより、4チャネルの音場を再生する。この場合、コントローラ11は、仮想音源生成部13により、パラメータ(V)に基づいて、2チャネルのスピーカ32R,32Lに対する再生音信号のパラメータを調整することで、受聴者の両耳に対して任意の位置に仮想音源を生成する。
以上のようにして、本実施形態によれば、スマホの操作により、2チャネルのステレオ再生、多チャネル(4チャネル)音場再生、及び仮想音源再生を選択的に実現する音響制御装置を提供できる。この場合、前述したように、音響制御装置のコントローラの機能を、PC又はスマホのプロセッサ及びソフトウェアにより実現される構成でも良い。
本実施形態の音響制御装置は、各再生モードを実現するための各種のパラメータを、スマホの操作により取得することができる。具体的には、スマホは、インターネット経由でクラウドに接続し、クラウドのサービスを利用して、再生モード毎のパラメータ設定ファイルを取得することが可能である。
従来では、受聴者であるユーザは、音響制御装置に対して各種のパラメータを入力する必要がある。このパラメータを入力作業は、ユーザには相当な知識が要求される困難な作業である。これに対して、本実施形態の音響制御装置であれば、スマホを使用した相対的に簡単な操作により、再生モードに応じた各種のパラメータの設定が可能となる。
図4から図6はそれぞれ、本実施形態に関する再生モードの一例を説明するための図である。
図4は、仮想音源機能をオフしている場合で、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に、WS33を使用してリア・ステレオ用の2チャネル(33R,332L)を追加することで実現した、4チャネル音場再生の一例を示す図である。
図4に示すように、受聴者であるユーザ100は、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)から、それぞれD信号とR信号の混合比が調整された再生音が出力される。一方、リア・ステレオ用の2チャネル(33R,332L)からは、例えばR信号の比率を、フロント・ステレオ用の2チャネル(32R,32L)に対して相対的に高めるように調整した再生音を出力する。このような再生により、受聴者であるユーザ100は、コンサートホールやライブハウス等のように臨場感の高い再生(サラウンド再生)を受聴できる。
図5は、仮想音源生成機能を有効にして、仮想音源再生の一例を示す図である。即ち、フロント・ステレオ用の2チャネルのスピーカ32R,32Lを使用して、仮想音源生成部13により、リア・ステレオ用の2チャネルの仮想音源(V−R,V−L)を、受聴者100の両耳に対して任意の位置に生成する。これにより、仮想的に4チャネルの音場を再生することにより、受聴者であるユーザ100は、コンサートホールやライブハウス等のように臨場感の高い再生(サラウンド再生)を受聴できることになる。
図6は、WS33を使用した場合の仮想音源再生の一例を示す図である。即ち、仮想音源生成部13により、WS33を使用して、リア・ステレオ用の2チャネルの仮想音源(V−R,V−L)を、受聴者100の両耳に対して任意の位置に生成する。これにより、WS33の2チャネル(33R,332L)及び仮想音源(V−R,V−L)とで、仮想的に4チャネルの音場を再生することにより、受聴者であるユーザ100は、コンサートホールやライブハウス等のように臨場感の高い再生(サラウンド再生)を受聴できることになる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…システム、10…音響制御装置、11…コントローラ、12…残響分離処理部、
13…仮想音源生成部、14…D/R制御部、15…入力インターフェース、
16…出力インターフェース、17…第1のワイヤレス(WL)通信部、
18…第2のWL通信部、20…音源機器、30…スピーカ系、
31…アンプ(AMP)、32R,32L…フロント・ステレオ用のスピーカ、
33…ウェアラブル・スピーカ(WS)、40…携帯型端末機器(スマートフォン)、
41…WL通信部、50…クラウドサーバ。
本実施形態の音響制御装置は、入力手段と、出力手段と、取得手段と、制御手段とを備えた構成である。前記入力手段は音源からの音信号を入力する。前記出力手段は、複数のスピーカに対する再生音信号を出力する。前記取得手段は、前記再生音信号を生成するために必要な複数のパラメータを含むパラメータ設定用情報を、ネットワークを経由してサーバから取得する。前記制御手段は、前記音信号及び前記取得手段により取得された前記パラメータ設定用情報に基づいて前記再生音信号を生成し、前記音信号を直接音信号と間接音信号に分離する手段と、前記パラメータ設定用情報に含まれる第1のパラメータを使用して、前記直接音信号と間接音信号を指定の比率で混合する手段と、前記パラメータ設定用情報に含まれる第2のパラメータを使用して、仮想音源を生成する手段とを含む。

Claims (10)

  1. 音源からの音信号を入力する入力手段と、
    複数のスピーカに対する再生音信号を出力する出力手段と、
    前記再生音信号を生成するために必要なパラメータ設定用情報を無線通信により受信する無線通信手段と、
    前記音信号及び前記パラメータ設定用情報に基づいて前記再生音信号を生成する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、
    前記音信号を直接音信号と間接音信号に分離する手段と、
    前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、前記直接音信号と間接音信号を指定の比率で混合する手段と、
    を含む、音響制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、仮想音源を生成する手段を含む、請求項1に記載の音響制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    無線通信が可能な端末機器から、前記無線通信手段を介して前記複数のスピーカによる各種の音場再生に対応するパラメータを含むパラメータ設定用情報を取得し、
    前記パラメータ設定用情報に基づいて、前記複数のスピーカによる各種の音場再生に対応する前記再生音信号を生成する、請求項1又は2に記載の音響制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータに基づいた比率で前記直接音信号と間接音信号を混合した混合信号を含む再生音信号を生成し、
    生成した再生音信号を、フロント・ステレオ用の複数チャネルのスピーカ及びリア・ステレオ用の複数チャネルのスピーカに対して前記出力手段から出力することで、多チャネル音場再生を実現する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音響制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    ステレオ用の複数チャネルのスピーカを使用して、前記仮想音源を生成することで仮想的に多チャネル音場再生を実現する、請求項2に記載の音響制御装置。
  6. 音源からの音信号を入力し、複数のスピーカに対する再生音信号を出力し、複数のスピーカによる各種の音場再生に対応する再生音信号を生成する音響制御装置に適用する音響制御方法であって、
    前記再生音信号を生成するために必要なパラメータ設定用情報を無線通信により受信する処理と、
    前記音信号を直接音信号と間接音信号に分離する処理と、
    前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、前記直接音信号と間接音信号を指定の比率で混合する処理と、
    を実行する、音響制御方法。
  7. 前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータを使用して、仮想音源を生成する処理を実行する、請求項6に記載の音響制御方法。
  8. 無線通信が可能な端末機器から、無線通信手段を介して前記複数のスピーカによる各種の音場再生に対応するパラメータを含むパラメータ設定用情報を取得する処理と、
    前記パラメータ設定用情報に基づいて、前記複数のスピーカによる各種の音場再生に対応する前記再生音信号を生成する処理と、
    を実行する、請求項6又は7に記載の音響制御方法。
  9. 前記パラメータ設定用情報に含まれるパラメータに基づいた比率で前記直接音信号と間接音信号を混合した混合信号を含む再生音信号を生成する処理と、
    生成した再生音信号を複数チャネルのスピーカに対して出力する処理と、
    を実行して、多チャネル音場再生を実現する、請求項6から8のいずれか1項に記載の音響制御方法。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の音響制御方法による各処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
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第24回セミナー テーマ「最近のオーディオ技術から」(続編)残響分離制御ユニットを使ったデモ,[ONLIN, JPN6019051526, 10 July 2017 (2017-07-10), ISSN: 0004250497 *

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