JP2019200688A - 生体認証システム、生体認証方法、及び、生体認証プログラム - Google Patents

生体認証システム、生体認証方法、及び、生体認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者のデータと照合用データとを効率的に照合することができる生体認証システムを提供する。【解決手段】利用者の手の画像を撮像する撮像部、前記撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報とに基づいて認証処理を行う情報処理部、複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部、及び、前記照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部、を備えており、前記情報処理部は、前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択し、選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、生体認証システム、生体認証方法、及び、生体認証プログラムに関する。
近年、セキュリティ保護の観点から、生体の静脈パターンを用いた生体認証技術が注目されている。生体認証では、例えば、照合用データを事前にデータベースに登録しておき、認証時に利用者(被検者)のデータを取得して、データベースに登録された照合用データと一致するか否かを比較することで、利用者の認証を行う。
静脈パターンを用いた認証技術は、偽造などによる成り済ましが困難であり、また、利用者の心理的抵抗感も少ないといった利点を備えている(非特許文献1参照)。現金自動預け払い機(ATM)、入退室管理装置、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末および携帯電話などといった種々の機器に、静脈パターンを用いた認証技術が導入されている。
社団法人日本自動認識システム協会著、「よくわかるバイオメトリクスの基礎」、第1版、株式会社オーム社、平成17年9月5日、p.47−55
不特定多数の中から特定の個人を認識する1対Nの認証の場合、基本的には、利用者のデータと、データベースに登録されている多数の照合用データとを順次比較して一意に特定するといった処理を行う。データベースに登録されている照合用データが多くなればなるほど、上述した処理の負荷は増し、実使用上問題がない程度の時間で精度よく認証処理を行うのに必要な回路などのコストが増加するなどといった課題が生ずる。
従って、本発明の目的は、利用者のデータと照合用データとを効率的に照合することができる生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の生体認証システムは、
利用者の手の画像を撮像する撮像部、
前記撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報とに基づいて認証処理を行う情報処理部、
複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部、及び、
前記照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部、
を備えており、
前記情報処理部は、
前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択し、
選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う、
生体認証システムである。
上記の目的を達成するための本発明の生体認証方法は、
利用者の手の画像を取得するステップ、
取得した画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出するステップ、
複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部を用いて、前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択するステップ、及び、
選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行うステップ、
を含む生体認証方法である。
上記の目的を達成するための本発明の生体認証プログラムは、
コンピュータに、
利用者の手の画像を取得するステップ、
取得した画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出するステップ、
複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部を用いて、前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択するステップ、及び、
選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行うステップ、
を実行させるための生体認証プログラムである。
本発明の生体認証システムにおいて、
前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
また、本発明の生体認証方法あるいは生体認証プログラムにおいて、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、といった構成とすることができる。
この場合において、前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの差分の値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
この場合において、前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた第三指と第二指との長さの差分の値および第三指と第四指との長さの差分の値とに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
あるいは又、上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにおいて、
前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の太さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
あるいは又、上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにおいて、
前記情報処理部は、前記体表情報に基づいて求めた複数の指の指紋形状のパターンに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
この場合において、前記指紋形状のパターンは、指紋形状を2種類以上に分類された基準形状に従って分類したパターンである構成とすることができる。
あるいは又、上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにおいて、
生体認証システムは、更に、光源部を備えており、
前記撮像部は、前記光源部から利用者の手に光が照射されている状態で利用者の手の画像を撮像する構成とすることができる。
あるいは又、上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにあっては、
前記撮像部は、利用者の手の反射光に基づいた体表情報を含む画像と、利用者の手を透過し散乱する光(透過散乱光)に基づいた静脈情報を含む画像とを取得する構成とすることができる。
あるいは又、上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにあっては、
生体認証システムは、更に、利用者の手の平面形状に応じた遮光マスクを形成するマスクパターン形成部を備えており、
前記マスクパターン形成部によって利用者の手の外側を通る光を遮光した状態で、利用者の手を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像を撮像する構成とすることができる。
この場合において、前記撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の手の輪郭形状に基づいて、遮光マスクを形成する構成とすることができる。
また、本発明の生体認証方法あるいは生体認証プログラムにおいて、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、といった構成とすることができる。
この場合において、複数の指の体表情報から求めた第三指と第二指との長さの差分の値および第三指と第四指との長さの差分の値とに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。
あるいは又、複数の指の体表情報から求めた複数の指の太さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることができる。更には、前記体表情報に基づいて求めた複数の指の指紋形状のパターンに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する構成とすることもできる。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明の生体認証システムにおいて、情報処理部は、未登録の利用者を新たな登録者として登録するために、撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報に基づいて照合用データベース部と検索用データベース部との更新を行うデータベース更新処理部を更に備えている構成とすることができる。情報処理部は、演算処理装置や記憶装置および入出力装置といった周知の装置を用いて構成することができる。これらは、周知の回路素子などを用いて構成することができる。
照合用データベース部や検索用データベース部は、例えば、書き換え可能な二次記憶装置などを用いて構成することができる。照合用データベース部に格納される照合用データの構成や、照合用データベース部を参照して行う認証処理の構成は、特に限定するものではない。例えば、照合用データは、静脈パターンの画像データそのものを登録するといった構成であってもよいし、静脈の分岐点の位置や方向などの特徴をパラメータ化しこれを登録するといった構成であってもよい。認証処理は、例えば、周知のパターンマッチングのアルゴリズムから適宜好適なものを選択して行えばよい。
上述した各種の好ましい構成を含む本発明において、画像の取得方法は、生体認証システム等としての動作に支障がない限り、特に限定するものではない。例えば、撮像部は、手の表面で反射する可視光を撮像して体表情報を含む画像を取得する第1撮像部と、手を透過し散乱する近赤外光を撮像して静脈情報を含む画像を取得する第2撮像部とを含む構成とすることができる。あるいは又、例えば、近赤外光を手に対して斜めに照射して反射光を撮像して体表情報を含む画像を取得し、その後、手を透過し散乱する近赤外光を撮像して静脈情報を含む画像を取得するといった構成とすることもできる。近赤外光は、生体組織に対する透過性が高い。一方、特定の波長(800ナノメートル前後)の近赤外光は静脈の血液中の還元ヘモグロビンに吸収されるといった特性を示す。従って、生体からの近赤外光を撮像した画像において、静脈パターンは影となって表れる。尚、撮像部として、例えば、エリアセンサやラインセンサといった、周知の画像センサを用いることができる。
照明部の構成は、生体認証システム等としての動作に支障がない限り、特に限定するものではない。照明部の光源として、例えば、発光ダイオード(LED)やエレクトロルミネッセンス(EL)装置を挙げることができる。光源の小型化といった観点からは、中でも、光源として発光ダイオードを用いることが好ましい。
マスクパターン形成部は、例えば、モノクロ表示の透過型液晶表示パネルと偏光フィルムを組み合わせて構成することができる。液晶表示パネルの動作モードは特に限定するものではない。所謂TNモードで駆動される構成であってもよいし、VAモードあるいはIPSモードで駆動される構成であってもよい。
以上記したように、本発明の生体認証システムは、例えばコンピュータと周知の回路素子や入出力装置とを組み合わせて構成することができる。
本発明によれば、利用者の体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部から該当する区分を選択し、選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う。これによって、認証処理を高速におこなうことができる。
また、静脈情報に加えて体表情報も認証処理において反映されているので、静脈情報は類似するが体表情報が異なるといった照合用データを、照合の対象から排除することができる。従って、本発明は、認証の精度が更に向上するといった利点も備えている。
図1は、第1の実施形態に係る生体認証システムの模式的なブロック図である。 図2は、生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。 図3は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図4は、撮像部によって撮像される利用者の手の甲の画像を説明するための模式的な平面図である。 図5は、撮像部によって撮像される利用者の手の透過散乱光の画像を説明するための模式的な平面図である。 図6は、利用者の指の長さの情報を説明するための模式的な平面図である。 図7は、利用者の静脈パターン情報を説明するための模式図である。 図8A、図8B、図8C、図8Dは、静脈パターン情報の作成処理の動作を説明するための平面図である。 図9は、検索用データベース部におけるデータ構造を模式的に示した図である。 図10は、利用者の指と指の間が空いた状態で撮像をしたときの画像を説明するための模式的な平面図である。 図11は、指と指の間が空いた画像を修正する動作を説明するための模式的な平面図である。 図12は、利用者の指の幅の情報を説明するための模式的な平面図である。 図13は、第2の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。 図14は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図15は、マスクパターン形成部に表示される遮光マスクを説明するための模式的な平面図である。 図16は、第3の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。 図17は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図18は、撮像部によって撮像される利用者の掌の画像を説明するための模式的な平面図である。 図19A、図19B、図19C、図19Dは、指紋パターンの分類を説明するための模式的な平面図である。 図20は、利用者の指紋パターンの分類を説明するための模式的な平面図である。 図21は、図1に示す検索用データベース部のうち、第二指、第三指、第四指の指紋パターンがそれぞれ、タイプ:1、タイプ:2、タイプ:3である区分におけるデータ構造を示した図である。 図22は、第4の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。 図23は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図24は、変形例の生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。
以下、図面を参照して、実施形態に基づき本発明の生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムについて説明する。本発明は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や構成材料は例示である。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、本発明の生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムに関する。
図1は、第1の実施形態に係る生体認証システムの模式的なブロック図である。
図1に示すように、生体認証システム100Aは、
利用者の手200の画像を撮像する撮像部110、
撮像部110が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報とに基づいて認証処理を行う情報処理部120、
複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部131、及び、
照合用データベース部131から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部132、
を備えている。尚、照合用データベース部131と検索用データベース部132とを纏めてデータベース部130と表した。
第1の実施形態に係る生体認証システム100Aは、更に、撮像の際に光を照射する光源部140を備えている。後述する図3のステップS101において詳しく説明するが、撮像部110は、光源部140から利用者の手200に光が照射されている状態で利用者の手200の画像を撮像する。生体認証システム100A全体の動作は、制御部150によって制御される。撮像部110はエリアセンサから構成されており、また、光源部140はLEDから構成されている。
第1の実施形態において、撮像部110は、第1撮像部111および第2撮像部112から構成されており、光源部140は、第1光源部141および第2光源部142から構成されている。情報処理部120は、利用者の認証処理を行う認証処理部121に加えて、未登録の利用者を新たな登録者として登録するために、撮像部110が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報に基づいて照合用データベース部131と検索用データベース部132との更新を行うデータベース更新処理部122を更に備えている。
情報処理部120を構成する認証処理部121は、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択し、選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部131から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う。
第1の実施形態にあっては、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択する。より具体的には、情報処理部120を構成する認証処理部121は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの差分の値に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択する。
照合用データベース部131には、既登録の照合用データが収められている。照合用データは、利用者のデータとの照合に用いられるデータであって、例えば静脈パターンの画像データや、静脈パターンの端点や分岐点の位置などの特徴をパラメータ化したデータから成る。各照合用データには、例えば4ケタの数値から成る登録番号が一意に付与されている。また、検索用データベース部132には、複数の指の長さの値に基づいた区分に属する照合用データの登録番号が格納されている。
生体認証システム100Aは、
利用者の手200の画像を取得するステップ、
取得した画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出するステップ、
複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部131から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部132を用いて、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択するステップ、及び、
選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部131から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行うステップ、
を含む生体認証方法を行うことによって、利用者の認証処理を行う。生体認証システム100Aには、上述したステップを実行させるための生体認証プログラムが、例えば、制御部150に備えられた記憶手段に格納されている。
具体的な認証処理については、後述する図3ないし図12を参照して、後で詳しく説明する。
撮像部110はCCDやCMOSセンサなどといった周知の撮像素子を用いて構成することができ、情報処理部120や制御部150は、演算処理装置や記憶装置などといった周知の装置を用いて構成することができる。照合用データベース部131や検索用データベース部132は、例えば書き換え可能な二次記憶装置などを用いて構成することができる。光源部140は、発光ダイオード(LED)などを用いて構成することができる。従って、本発明の生体認証システム100Aは、コンピュータと周知の回路素子などを組み合わせて構成することができる。
図2は、生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。
図2において、符号160は、認証処理などの際に利用者が手を載置する載置板である。載置板160は、例えば、ガラスやプラスチックなどの透明な材料から構成されている。符号161は、透明な窓部を示す。
撮像部110を構成する第1撮像部111、並びに、光源部140を構成する第1光源部141および第2光源部142は、利用者の手200の甲側に配置されている。図に示す例では、載置板160の一端に取り付けられた支持柱170によって所定の位置に配置されている。ここでは、第1光源部141は可視光を含む光を照射するLED、第2光源部142は近赤外光を含む光を照射するLEDから構成されているとする。また、撮像部110を構成する第2撮像部112は、載置板160を介して、利用者の手200の掌側に配置されている。第2撮像部112は、例えば図示せぬ筐体の所定の位置に固定されている。
以下、第1の実施形態における認証処理について詳しく説明する。
図3は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。
生体認証システム100Aは、例えば図示せぬ表示部に「載置板に手を載置して下さい」といった表示を行い、利用者に動作を促す。
そして、生体認証システム100Aは、撮像部110を動作させて、利用者の手200の画像を取得する(ステップS101)
撮像部110は、利用者の手200の反射光に基づいた体表情報を含む画像と、利用者の手200を透過し散乱する光(透過散乱光)に基づいた静脈情報を含む画像とを取得する。以下、ステップS101の具体的な動作について、詳しく説明する。
図2に示す第1光源部141を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第1撮像部111により手200の甲の画像を撮像する。図4は、撮像部によって撮像される利用者の手200の甲の画像を説明するための模式的な平面図である。符号201ないし符号205は、それぞれ、第一指ないし第五指を示す。この画像は、手の体表情報を含む画像である。
また、図2に示す第2光源部142を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第2撮像部112により、手200を透過し散乱する近赤外光に基づく画像を撮像する。
図5は、撮像部によって撮像される利用者の手200を透過し散乱する近赤外光の画像を説明するための模式的な平面図である。取得した画像には、静脈パターンVBの他に、ノイズとなる情報が含まれている。尚、ノイズとなる情報をハッチングで模式的に示した。
次いで、生体認証システム100Aは、画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出する(図3に示すステップS102)。
ステップS102の具体的な動作について、詳しく説明する。生体認証システム100Aは、手の甲の画像から、体表情報として、第二指202ないし第四指204の長さを求める。図6は、利用者の指の長さの情報を説明するための模式的な平面図である。尚、図5と対比する都合上、図4の画像に対してX方向を反転した状態で示した。
例えば、取得した手の甲の画像について輪郭を取得する画像処理を行い、第二指202の先端の点PT2、第三指203の先端の点PT3、及び、第四指204の先端の点PT4、並びに、第二指202と第三指203の付根の点PB23、及び、第三指203と第四指204の付根の点PB34を取得する。そして、点PT2のY座標の値から、点PB23と点PB34におけるY座標の平均値を減じて、第二指202の長さLF2を求める。また、点PT3のY座標の値から、点PB23と点PB34におけるY座標の平均値を減じて、第三指203の長さLF3を求める。同様にして、点PT4のY座標の値から、点PB23と点PB34におけるY座標の平均値を減じて、第四指204の長さLF4を求める。
また、生体認証システム100Aは、利用者の手200を透過し散乱する近赤外光の画像から、静脈情報として、静脈パターンの特徴点を取得する。具体的には、第二指202ないし第四指204に含まれる静脈パターンの特徴点を抽出し、その座標値を求める。図7は、利用者の静脈パターン情報を説明するための模式図である。
図7に示すように、第二指202ないし第四指204における静脈パターンの端点EP、分岐点JPによって、利用者の静脈データが形成される。
端点EPや分岐点JPの抽出方法について、図8を参照して説明する。尚、図示の都合上、第三指203を例として説明する。
図8A、図8B、図8C、図8Dは、静脈パターン情報の作成処理の動作を説明するための平面図である。
図8Aは、第三指203の静脈パターンを含む画像を模式的に示す。取得した画像には、静脈パターンVBの他に、ノイズとなる情報が含まれている。図では、ノイズとなる情報をハッチングで模式的に示した。
次いで、画像にフィルタ処理を施し、ノイズとなる情報の除去を行う。このフィルタ処理は、周知の画像処理技術によって行うことができる。基本的に静脈パターンVBは指に沿って延びるので、例えば、図においてX方向に延びる皺などのノイズを除去するといったフィルタ処理を行うことが好ましい。
その後、エッジ抽出処理を行う。エッジ抽出処理は、例えば2階微分処理を施すことによって行うことができる。図8Bは、処理後の画像を模式的に示す。
次いで、画像の2値化処理を行い、その後、細線化を行う。2値化処理や細線化は、周知の画像処理技術によって行うことができる。図8Cは、細線化後における静脈パターンVBを含む画像を模式的に示す。
その後、細線化後における静脈パターンVBを含む画像において、静脈パターンVBの特徴点を抽出する。特徴点の抽出は、周知の画像処理技術によって行うことができる。図8Dは、抽出した端点と分岐点を模式的に示す。
次いで、複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部131から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部132を用いて、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択するステップを行う。
上述したように、図2に示す情報処理部120を構成する認証処理部121は、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択し、選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部131から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う。
より具体的には、情報処理部120を構成する認証処理部121は、複数の指の体表情報から求めた第三指203と第二指202との長さの差分の値および第三指203と第四指204との長さの差分の値とに基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択する。
上述したステップの内容を詳しく説明する。先ず、ステップS102によって抽出した利用者の静脈情報と体表情報とに基づいて、利用者データを作成する(図3に示すステップS103)。
先ず、図6を参照して説明した第二指202の長さLF2、第三指203の長さLF3、第四指204の長さLF4に基づいて、第三指203と第二指202の長さの差DL23(=LF3−LF2)と、第三指203と第四指204の長さの差DL34(=LF3−LF4)とを求める。尚、図6に長さの差DL23、DL34を示した。
上述したDL23とDL34の値と、図7に示す特徴点EP,JPの座標値との組によって、利用者データが生成される。
次いで、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択する(図3に示すステップS104)。
理解を助けるため、先ず、図1に示す検索用データベース部132のデータ構造について説明する。
図9は、検索用データベース部におけるデータ構造を模式的に示した図である。尚、図示の都合上、記載を簡略化して示した。
図1に示す検索用データベース部132は、照合用データベース部131から照合対象となるデータの候補を検索するために用いられる。検索用データベース部132は、登録者の第三指と第二指の長さの差、及び、第三指と第四指の長さの差に基づいて区分がされている。説明の都合上、登録者の第三指と第二指の長さの差、及び、第三指と第四指の長さの差についても、符号DL23、及び、符号DL34を用いるものとする。
図9に示す例では、DL23の値が、[0mm未満],[0mm以上4mm未満],[4mm以上8mm未満],[8mm以上12mm未満],[12mm以上16mm未満],[16mm以上20mm未満],[20mm以上]といった、7種類の区分がされている。DL34の値についても同様に、7種類の区分がされている。結果として、図1に示す検索用データベース部132は、7×7=49個の区分を備えている。
そして、登録者のDL23の値とDL34の値とで定まる区分に、登録者の静脈情報から成る照合用データの登録番号が登録されている。尚、登録者の静脈情報から成る照合用データも、図7を参照して説明した特徴点JP,EPの座標値から構成されている。
以上、検索用データベース部132のデータ構造について説明した。次いで、区分の選択について説明する。
例えば、利用者データにおけるDL23の値が14[mm]、DL34の値が6[mm]であるとすれば、検索用データベース部132において、DL23が[12mm以上16mm未満]、且つ、DL34が[4mm以上8mm未満]の区分が選択される。
選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部131から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う(図3に示すステップS105)。
検索用データベース部132において、DL23が[12mm以上16mm未満]、且つ、DL34が[4mm以上8mm未満]の区分には、上述した条件を満たす照合用データに付された登録番号が格納されている。図11では、例として[0045,0240,0350,0453,…]といった登録番号を模式的に示した。
そして、生体認証システム100Aは、照合用データベース部131から、選択した区分に含まれる登録番号全てに対応するデータを参照して、利用者データとの間に1対Nの照合処理を行う。照合処理は、例えば、周知のパターンマッチングのアルゴリズムから適宜好適なものを選択して行えばよい。そして、照合結果の「一致」または「不一致」に応じて、所定の動作を行うようにすればよい。
以上、第1の実施形態における認証処理について詳しく説明した。尚、上述したステップの順序や内容は例示であり、生体認証システムの動作に支障がない限り、適宜変更して行うことができる。
図1に示す照合用データベース部131の内容および検索用データベース部132の内容は、例えば新たな登録を行う際に順次更新される。図1に示すデータベース更新処理部122は、例えば、登録対象となる利用者の利用者データに基づいて、照合用データベース部131と検索用データベース部132との更新処理を行う。
更新処理は、基本的には、新たな照合用データの作成および登録番号の付与、照合用データベース部131への新たな照合用データの登録、並びに、検索用データベース部132の更新といった処理により行われる。
上述した例では、利用者の第二指202ないし第四指204が概ねY軸に沿って延びる状態で撮像がされているとして説明した。実際には、図10に示すように、利用者の指と指の間が空いた状態で撮像がされるといったことも考えられる。
このような場合には、図11に示すように、第三指203がY軸に沿い、且つ、第二指202ないし第四指204が概ね揃うように、利用者の手200の甲の画像に画像処理を施した後、指の長さなどの抽出を行えばよい。静脈情報を含む画像においても、同様な画像処理を施した後、静脈パターンの特徴点の抽出を行えばよい。
また、上述した例では、指の長さの値に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択するとしたが、他の要素を用いる構成とすることもできる。例えば、情報処理部120を構成する認証処理部121は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の太さの値に基づいて前記検索用データベース部132から該当する区分を選択するといった構成とすることができる。
例えば、図12に示すように、第二指202の付け根の幅WF2、第三指203の付け根の幅WF3、第四指204の付け根の幅WF4を測定し、この値に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択するといった構成とすることもできる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態も、本発明の生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムに関する。
図13は、第2の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。
生体認証システムが設置される環境にもよるが、利用者の手200を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像の取得の際に、外光が入射することにより影響を受けるといったことも考えられる。
第2の実施形態に係る生体認証システム100Bは、第1の実施形態に係る生体認証システム100Aに対して、更に、利用者の手200の平面形状に応じた遮光マスクを形成するマスクパターン形成部180を備えている。そして、マスクパターン形成部180によって利用者の手200の外側を通る光を遮光した状態で、利用者の手200を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像を撮像する。以上の点が、第1の実施形態に係る生体認証システム100Aに対して、主に相違する。
マスクパターン形成部180は、モノクロ表示の透過型液晶表示パネルと偏光フィルムを組み合わせて構成されている。マスクパターン形成部180は、例えば、載置板160の前面に取り付けられている。符号181は、マスクパターンの表示部であって、透明な窓部161と略同様の形状である。尚、図示の都合上、図13にあっては、載置板160と分離した状態を模式的に示した。
第2の実施形態に係る生体認証システム100Bの模式的なブロック図は、図1において、マスクパターン形成部180を追加するとともに、符号100Aを符号100Bと読み替えればよい。従って、図面は省略する。
以下、第2の実施形態における認証処理について詳しく説明する。
図14は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、生体認証システム100Bは、例えば図示せぬ表示部に「載置板に手を載置して下さい」といった表示を行い、利用者に動作を促す。
そして、生体認証システム100Bは、撮像部110を動作させて、利用者の手200の甲の画像を取得する(ステップS201)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、第1光源部141を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第1撮像部111により手200の甲の画像を撮像する。これによって、図4と同様の画像が取得される。
次いで、生体認証システム100Bは、撮像された画像に基づいて、利用者の手200の外形の形状を抽出する(ステップS202)。
例えば、撮像した画像に対して周知のエッジ抽出フィルタ処理を行うことで利用者の手200の外形の形状を抽出することができる。
その後、マスクパターン形成部180に、遮光マスクを表示する(ステップS203)。
具体的には、利用者の手200の輪郭の内側が透過状態となり、その外部が遮光状態となるようなパターンを生成し、そのパターンを遮光マスクとしてマスクパターン形成部180に形成(表示)する。図15に、マスクパターン形成部180に形成される遮光マスクの模式的な平面図を示す。符号182は遮光状態の領域を示し、符号183は透過状態の領域を示す。
次いで、生体認証システム100Bは、手を透過し散乱する近赤外光の画像を取得する(ステップS204)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、第2光源部142を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第2撮像部112により、手200を透過し散乱する近赤外光に基づく画像を撮像する。
その後、図4に示すステップS205ないしステップS208といった動作を行う。これらは、第1の実施形態において図3を参照して説明したステップS103ないしステップS105と、基本的には同様である。
尚、上述したステップの順序や内容は例示であり、生体認証システムの動作に支障がない限り、適宜変更して行うことができる。例えば、尚、図14のステップS202において手200の甲の画像処理をする際に、併せて、指の長さを取得するといった構成としてもよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態も、本発明の生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムに関する。
第1の実施形態では、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて検索用データベース部から該当する区分を選択した。これに対し、第3実施形態では、体表情報に基づいて求めた複数の指の指紋形状のパターンに基づいて検索用データベース部から該当する区分を選択する。
図16は、第3の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。
図16に示す第3の実施形態の生体認証システム100Cは、図2に示す第1の実施形態の生体認証システム100Aから撮像部110を構成する第1撮像部111を削除すると共に、光源部140を構成する第1光源部141を、撮像部110を構成する第2撮像部112側に移したといった構成である。
第3の実施形態に係る生体認証システム100Cの模式的なブロック図は、図1において、第1撮像部111を削除すると共に、符号100Aを符号100Cと読み替えればよい。従って、図面は省略する。
以下、第3の実施形態における認証処理について詳しく説明する。
図17は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、生体認証システム100Cは、例えば図示せぬ表示部に「載置板に手を載置して下さい」といった表示を行い、利用者に動作を促す。
そして、生体認証システム100Cは、撮像部110を動作させて、利用者の手200の掌の画像を取得する(ステップS301)。
具体的には、第1光源部141を動作させて、載置板160を介して手の甲に光を照射した状態で、第2撮像部112により手200の掌の画像を撮像する。尚、第2撮像部112にIRフィルタ等が設けられている場合には、第1光源部141は近赤外光を含む光を照射するように構成しておけばよい。図18に、撮像部110によって撮像される利用者の掌の画像の模式的な平面図を示す。尚、ノイズとなる情報をハッチングで模式的に示した。
次いで、生体認証システム100Cは、撮像された画像に基づいて、利用者の体表情報を抽出し、指紋パターンを求める(ステップS302)。
ステップS302の具体的な動作について、詳しく説明する。生体認証システム100Cは、手のひら(掌)の画像から、体表情報として、第二指202ないし第四指204の指紋のパターンを求める。
指紋のパターンは、その形状に基づいて、いくつかの基準形状に分類することができる。一般には、図19Aないし図19Cに示すように、渦状紋、蹄状紋、及び、弓状紋に分類することができ、更に、上記に属さないものを「その他」とする4分類とすることができる。以下、渦状紋を(タイプ:1)、蹄状紋を(タイプ:2)、弓状紋を(タイプ:3)、その他を(タイプ:4)とする。
例えば、取得した手のひら(掌)の画像についてノイズを除去し、指先の指紋パターンを先鋭化するといった画像処理を行う。そして、第二指202の先端、第三指203の先端、及び、第四指204の先端について、指紋パターンがどの分類に属するかといった判定を行う。
図20は、利用者の指紋パターンの分類を説明するための模式的な平面図である。この例では、第二指202の指紋パターンFP2は渦状紋(タイプ:1)、第三指203の指紋パターンFP3は蹄状紋(タイプ:2)、第四指204の指紋パターンFP3は弓状紋を(タイプ:3)である。
その後、生体認証システム100Cは、手を透過し散乱する近赤外光の画像を取得する(ステップS303)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、第2光源部142を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第2撮像部112により、手200を透過し散乱する近赤外光に基づく画像を撮像する。
次いで、生体認証システム100Cは、画像から利用者の静脈情報を抽出する(ステップS304)。具体的には、第1の実施形態において図7および図8を参照して説明したと同様の処理を行う。
その後、利用者の静脈情報と体表情報とに基づいて、利用者データを作成する(ステップS305)。
具体的には、上述した指紋パターンFP2、第三指203の指紋パターンFP3、第四指204の指紋パターンFP4のタイプと、図7に示す特徴点EP,JPの座標値との組によって、利用者データが生成される。
次いで、体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部132から該当する区分を選択する(ステップS306)。
理解を助けるため、先ず、第3の実施形態における検索用データベース部132のデータ構造について説明する。
図21は、検索用データベース部におけるデータ構造を模式的に示した図である。尚、図示の都合上、記載を簡略化して示した。
検索用データベース部132は、登録者の第二指ないし第四指の指紋のパターンの組み合わせに基づいて区分が成されている。結果として、図21に示す検索用データベース部132は、4×4×4=64個の区分を備えている。説明の都合上、登録者の第二指ないし第四指の指紋パターンについても、符号FP2ないしFP4を用いるものとする。
そして、登録者のFP2ないしFP4の組み合わせで定まる区分に、登録者の静脈情報から成る照合用データの登録番号が登録されている登録者の静脈情報から成る照合用データは、第1の実施形態において説明したと同様であるので、説明を省略する。
以上、検索用データベース部132のデータ構造について説明した。次いで、区分の選択について説明する。
例えば、利用者データにおけるFP2が(タイプ:1)、FP3が(タイプ:2)、FP4が(タイプ:3)であるとすれば、検索用データベース部132において、(FP2,FP3,FP4)が(1,2,3)であるといった組み合わせの区分が選択される。
そして、選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部131から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う(ステップS307)。
検索用データベース部132において、(FP2,FP3,FP4)が(1,2,3)といった区分には、上述した条件を満たす照合用データに付された登録番号が格納されている。図21では、例として[0045,0240,0350,0453,…]といった登録番号を模式的に示した。
生体認証システム100Cは、照合用データベース部131から、選択した区分に含まれる登録番号全てに対応するデータを参照して、利用者データとの間に1対Nの照合処理を行う。照合処理は、例えば、周知のパターンマッチングのアルゴリズムから適宜好適なものを選択して行えばよい。そして、照合結果の「一致」または「不一致」に応じて、所定の動作を行うようにすればよい。
以上、第3の実施形態における認証処理について詳しく説明した。尚、上述したステップの順序や内容は例示であり、生体認証システムの動作に支障がない限り、適宜変更して行うことができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態も、本発明の生体認証システム、生体認証方法および生体認証プログラムに関する。
図22は、第4の実施形態に係る生体認証システムを構成する構成要素の基本的な配置を示した模式的な斜視図である。
第3の実施形態においても、利用者の手200を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像の取得の際に、外光が入射することにより影響を受けるといったことも考えられる。
第4の実施形態に係る生体認証システム100Dは、基本的に、第3の実施形態に係る生体認証システム100Cに対して、第2の実施形態において説明したマスクパターン形成部180を加えたといった構成である。
第4の実施形態に係る生体認証システム100Dの模式的なブロック図は、図1において、第1撮像部111を削除すると共に、マスクパターン形成部180を追加し、符号100Aを符号100Dと読み替えればよい。従って、図面は省略する。
図23は、認証処理の動作を説明するための模式的なフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、生体認証システム100Dは、例えば図示せぬ表示部に「載置板に手を載置して下さい」といった表示を行い、利用者に動作を促す。
そして、生体認証システム100Dは、撮像部110を動作させて、利用者の手200の掌の画像を取得する(ステップS401)。次いで、生体認証システム100Dは、撮像された画像に基づいて、利用者の体表情報を抽出し、指紋パターンを求める(ステップS402)。これらは、第3の実施形態におけるステップS301、ステップS302と同様であるので説明を省略する。
その後、生体認証システム100Dは、撮像された画像に基づいて、利用者の手200の外形の形状を抽出する(ステップS403)。
例えば、撮像した画像に対して周知のエッジ抽出フィルタ処理を行うことで利用者の手200の外形の形状を抽出することができる。
その後、マスクパターン形成部180に遮光マスクを形成し(ステップS404)、次いで、手を透過し散乱する近赤外光の画像を取得する(ステップS405)。これらは、第2の実施形態におけるステップS203、ステップS204と同様であるので説明を省略する。
その後、生体認証システム100Dは、手を透過し散乱する近赤外光の画像を取得する(ステップS204)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、第2光源部142を動作させて手の甲に光を照射した状態で、第2撮像部112により、手200を透過し散乱する近赤外光に基づく画像を撮像する。
次いで、生体認証システム100Dは、画像から利用者の静脈情報を抽出する(ステップS406)。具体的には、第1の実施形態において図7および図8を参照して説明したと同様の処理を行う。
その後、図23に示すステップS407ないしステップS409といった動作を行う。これらは、第3の実施形態において図17を参照して説明したステップS305ないしステップS307と、基本的には同様である。
尚、上述したステップの順序や内容は例示であり、生体認証システムの動作に支障がない限り、適宜変更して行うことができる。
以上、認証処理の動作について説明した。
上述した各種の実施形態によれば、利用者の体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて検索用データベース部から該当する区分を選択し、選択した区分に対応する照合用データを照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う。これによって、認証処理を高速におこなうことができる。
また、静脈情報に加えて体表情報も認証処理において反映されているので、静脈情報は類似するが体表情報が異なるといった照合用データを、照合の対象から排除することができる。従って、認証の精度が更に向上するといった利点も備えている。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。実施形態における生体認証システムの構成要素の具体的な構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。
例えば、指の長さ、及び、指紋のパターンの双方を用いて検索用データベース部から該当する区分を選択するといった構成とすることもできるし、あるいは又、指の長さ、指の幅、及び、指紋のパターンを適宜組み合わせて検索用データベース部から該当する区分を選択するといった構成とすることもできる。
また、撮像システムの薄型化を図るといった場合には、載置板の裏面に配置される撮第2撮像部をラインセンサを用いた構成とすることもできる。図24に、図1の変形例である生体認証システム100Eを構成する構成要素の基本的な配置を示す。図24に示す構成の場合には、第1撮像部111で撮像した画像から手の外形形状を検出し、その形状内に対応する領域の情報のみをラインセンサで撮像するといった構成とすることもできる。
100A,100B,100C,100D,100E・・・生体認証システム
110・・・撮像部
111・・・第1撮像部
112・・・第2撮像部
120・・・情報処理部
121・・・情報処理部
122・・・データベース更新処理部
130・・・データベース部
131・・・照合用データベース部
132・・・検索用データベース部
140・・・光源部
141・・・第1光源部
142・・・第2光源部
150・・・制御部
160・・・手の載置板
161・・・透明な窓部
170・・・支持柱
180・・・マスクパターン形成部
181・・・マスク表示領域
182・・・遮光領域
183・・・透過領域
200・・・生体(手)
201・・・第一指(母指)
202・・・第二指(人差し指)
203・・・第三指(中指)
204・・・第四指(薬指)
205・・・第五指(小指)
PT2・・・第二指の先端の点
PT3・・・第三指の先端の点
PT4・・・第四指の先端の点
PB23・・・第二指と第三指の付根の点
PB34・・・第三指と第四指の付根の点
LF2・・・第二指の長さ
LF3・・・第三指の長さ
LF4・・・第四指の長さ
DL23・・・第三指と第二指との長さの差
DL34・・・第三指と第四指との長さの差
VB・・・静脈画像
EP・・・特徴点(端点)
JP・・・特徴点(分岐点)
WF2・・・第二指の幅(太さ)
WF3・・・第三指の幅(太さ)
WF4・・・第四指の幅(太さ)
FP2・・・第二指の指紋
FP3・・・第三指の指紋
FP4・・・第四指の指紋

Claims (13)

  1. 利用者の手の画像を撮像する撮像部、
    前記撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の体表情報と静脈情報とに基づいて認証処理を行う情報処理部、
    複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部、及び、
    前記照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部、
    を備えており、
    前記情報処理部は、
    前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択し、
    選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行う、
    生体認証システム。
  2. 前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、
    請求項1に記載の生体認証システム。
  3. 前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の長さの差分の値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、
    請求項2に記載の生体認証システム。
  4. 前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた第三指と第二指との長さの差分の値および第三指と第四指との長さの差分の値とに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、
    請求項3に記載の生体認証システム。
  5. 前記情報処理部は、複数の指の体表情報から求めた複数の指の太さの値に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の生体認証システム。
  6. 前記情報処理部は、前記体表情報に基づいて求めた複数の指の指紋形状のパターンに基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択する、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の生体認証システム。
  7. 前記指紋形状のパターンは、指紋形状を2種類以上に分類された基準形状に従って分類したパターンである、
    請求項6に記載の生体認証システム。
  8. 生体認証システムは、更に、光源部を備えており、
    前記撮像部は、前記光源部から利用者の手に光が照射されている状態で利用者の手の画像を撮像する、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の生体認証システム。
  9. 前記撮像部は、利用者の手の反射光に基づいた体表情報を含む画像と、利用者の手を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像とを取得する、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の生体認証システム。
  10. 生体認証システムは、更に、利用者の手の平面形状に応じた遮光マスクを形成するマスクパターン形成部を備えており、
    前記マスクパターン形成部によって利用者の手の外側を通る光を遮光した状態で、利用者の手を透過し散乱する光に基づいた静脈情報を含む画像を撮像する、
    請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の生体認証システム。
  11. 前記撮像部が撮像した画像から抽出した利用者の手の輪郭形状に基づいて、遮光マスクを形成する、
    請求項8に記載の生体認証システム。
  12. 利用者の手の画像を取得するステップ、
    取得した画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出するステップ、
    複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部を用いて、前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択するステップ、及び、
    選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行うステップ、
    を含む生体認証方法。
  13. コンピュータに、
    利用者の手の画像を取得するステップ、
    取得した画像から利用者の体表情報と静脈情報を抽出するステップ、
    複数の指の静脈情報に基づく登録された照合用データを備えた照合用データベース部から照合対象となるデータの候補を検索するための検索用データベース部を用いて、前記体表情報に含まれる複数の指の体表情報に基づいて前記検索用データベース部から該当する区分を選択するステップ、及び、
    選択した前記区分に対応する照合用データを前記照合用データベース部から参照して利用者の静脈情報と照合することで認証処理を行うステップ、
    を実行させるための生体認証プログラム。
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