JP2019200542A - 運転支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバ特性の精度を向上しつつ、運転支援を行う。【解決手段】運転支援システム(100)は、車両(10)の運転を支援する運転支援動作を行う運転支援システムである。当該運転支援システムは、車両のドライバが所持する携帯端末(20)と、車両に搭載された車載器(11)と、を備える。携帯端末は、ドライバの車両の運転時以外の行動に係る情報を含む行動情報を収集する。車載器は、収集された行動情報に基づくドライバの特性を考慮して運転支援動作に係る設定値を変更する。【選択図】図1
Description
本発明は、運転支援システムの技術分野に関する。
この種のシステムで用いられる技術として、例えば自車両のドライバの操作特性と、周辺車両のドライバの操作特性及び/又は歩行者の行動特性とに基づいて、運転支援を作動するための作動条件を決定する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、運転者の身体機能の変化を推定して、推定された身体機能の変化に応じて運転モードにおける運転支援の内容を修正する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献1及び2に記載の技術では、ドライバの特性は、該ドライバによる車両の運転操作から求められる。言い換えれば、特許文献1及び2に記載の技術では、ドライバ特性を求めるための情報が限定されている。このため、求められたドライバ特性の精度が十分ではない可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ドライバ特性の精度を向上しつつ、運転支援を行うことができる運転支援システムを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る運転支援システムは、車両の運転を支援する運転支援動作を行う運転支援システムであって、前記車両のドライバが所持する携帯端末と、前記車両に搭載された車載器と、を備え、前記携帯端末は、前記ドライバの前記車両の運転時以外の行動に係る情報を含む行動情報を収集し、前記車載器は、前記収集された行動情報に基づく前記ドライバの特性を考慮して前記運転支援動作に係る設定値を変更するというものである。
運転支援システムに係る実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。
(構成)
実施形態に係る運転支援システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。
実施形態に係る運転支援システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る運転支援システムの構成を示すブロック図である。
図1において、運転支援システム100は、車両10、携帯端末20及びセンタ30を備えて構成されている。車両10、携帯端末20及びセンタ30は、相互に通信可能に構成されている。ここで、携帯端末20のユーザは、車両10のドライバであるものとする。当該運転支援システム100は、携帯端末20のユーザが車両10を運転するときに、該ユーザによる運転を支援する運転支援動作を実施可能に構成されている。尚、運転支援動作には、既存の各種態様を適用可能である(言い換えれば、本実施形態に係る運転支援動作は、特定の運転支援動作に限定されるものではない)。
車両10は、運転支援装置11、通信機12、車間センサ13、カメラ14、警告装置15、アクセル16及びブレーキ17を備えて構成されている。カメラ14は、車両10の周辺を撮像するためのカメラである。通信機12、車間センサ13、警告装置15、アクセル16及びブレーキ17には、既存技術を適用可能であるので、その詳細な説明は省略する。
運転支援装置11は、その内部に論理的に実現される処理ブロックとして又は物理的に実現される処理回路として、車両情報検出部111、警告通知制御部112及び車両制御部113を備える。車両情報検出部11は、例えば車間センサ13の出力、カメラ14により撮像された画像等から、車両10の周辺に係る情報を検出する。車両情報検出部11は、更に、例えば車速センサ(図示せず)等の出力から、車両10の走行状態に係る情報を検出してもよい。警告通知制御部12は、警告装置15を介して、車両10のドライバ(即ち、携帯端末20のユーザ)に警告を行う。車両制御部113は、アクセル16に関連する装置(例えばアクセルECU(Electric Control Unit)等)及びブレーキ17に関連する装置(例えばブレーキECU等)を制御する。
携帯端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等により実現される。携帯端末20は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能(即ち、自己位置計測機能)、通信機能、加速度センサ、方位センサ、カメラ、マイク、スピーカ、生体センサ等を備えている。携帯端末20は更に、例えば加速度センサ等の出力に基づく歩行計測機能や、例えば通信機能、マイク及びスピーカ等により実現される通話機能も備えている。尚、上記GPS機能、通信機能、歩行計測機能、通話機能には、既存技術を適用可能であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では特に、携帯端末20は、歩行計測機能による計測結果や、通話機能使用時におけるユーザの音声対話反応時間や発話速度、生体センサにより計測されたユーザの脈拍や体温、等からユーザの行動を示す計測データを取得する。計測データは、ユーザが車両10を運転しているときに限らず、ユーザが携帯端末20を所持しているときに取得される。つまり、計測データは、ユーザの車両10の運転時以外の行動に係る情報を含むデータである。取得された計測データは、携帯端末20からセンタ30に自動的に送信される。
センタ30は、サーバ31及び通信局32を備えて構成されている。サーバ31は、その内部に論理的に実現される処理ブロックとして又は物理的に実現される処理回路として、行動履歴保存部311、行動履歴解析部312、ドライバ診断部313及び運転支援調整部314を備えて構成されている。
行動履歴保存部311は、携帯端末20から送信された計測データをユーザ毎に保存・更新する。行動履歴解析部312は、行動履歴保存部311に保存された計測データをユーザ毎に解析する。ドライバ診断部313は、行動履歴解析部312による一のユーザの解析結果と他のユーザの解析結果とを比較することによって、一のユーザのドライバ特性を診断する。運転支援調整部314は、ドライバ診断部313により診断された、車両10のユーザのドライバ特性を示す特性値を車両10に送信する。尚、行動履歴解析部312による計測データの解析、及びドライバ診断部313によるドライバ特性の診断には、既存技術を適用可能であるので、その詳細な説明は省略する。
(運転支援動作)
次に、上述の如く構成された運転支援システム100の動作について図2のタイミングチャートを参照して説明を加える。
次に、上述の如く構成された運転支援システム100の動作について図2のタイミングチャートを参照して説明を加える。
携帯端末20は、ユーザの行動を示す計測データを取得する。その後、携帯端末20は、計測データをセンタ30のサーバ31に送信する。
計測データを受信したサーバ31では、携帯端末20のユーザのドライバ特性が診断される。具体的には、上述したように、先ず行動履歴解析部312により計測データが解析され、次にドライバ診断部313により、携帯端末20のユーザに係る計測データの解析結果と他のユーザに係る計測データの解析結果とが比較されることによって、携帯端末20のユーザのドライバ特性が診断される。
ここで、ドライバ特性について図3を参照して説明を加える。一例として、歩行者用信号機の灯色が「赤」から「青」に変わった後、横断歩道を渡り終わるまでの行動を示す計測データから得られるドライバ特性を挙げる。尚、携帯端末20は、例えば歩行者用信号機との通信等の何らかの手段により、歩行者用信号機の灯色が「赤」から「青」に変わった時刻情報を取得するものとする。
図3の「一般利用者」は、サーバ31の行動履歴保存部311に保存された複数のユーザに夫々対応する複数の計測データの解析結果の分布から求められた、平均的なユーザ像(ドライバ像)を示している。他方、「遅れあり利用者」は、携帯端末20のユーザであるとする。
時刻t0に、歩行者用信号機の灯色が「赤」から「青」に変わったとする。携帯端末20のユーザは、灯色が「青」であることを認知した後、灯色が「青」であるから横断歩道を渡ろうと判断し、実際に横断歩道を渡ったとする。携帯端末20は、歩行者用信号機の灯色が「赤」から「青」に変わった後、ユーザが横断歩道を渡り終わるまでの一連の行動を示す計測データを取得してサーバ31に送信する。行動履歴解析部312は、該送信された計測データを解析して、認知時間、判断時間及び行動時間を推定する。
ドライバ診断部313は、行動履歴解析部312により推定された認知時間、判断時間及び行動時間を、一般利用者に係る認知時間、判断時間及び行動時間と比較する。この結果、携帯端末20のユーザは、一般利用者に比べて、認知時間がa秒長く(図3の“認知遅れ”に相当)、判断時間がb秒長く(図3の“判断遅れ”に相当)、行動時間がc秒長い(図3の“操作遅れ”に相当)と診断されたものとする。サーバ31は、a、b及びcを、携帯端末20のユーザのドライバ特性を構成する特性値として保存する。尚、ドライバ特性は、認知、判断、行動(又は操作)に係る特性値に限らず、他の指標に係る特性値を含んでよい。
再び図2に戻り、携帯端末20のユーザが車両10に乗車した場合、携帯端末20は、ユーザを示すドライバID(即ち、ドライバ識別情報)を、車両10の運転支援装置11に送信する。ドライバIDを受信した運転支援装置11は、該ドライバIDをサーバ31に送信する。このとき、運転支援装置11は、車両10を示す識別情報もサーバ31に送信する。サーバ31は、ドライバID及び車両10を示す識別情報に基づいて、携帯端末20のユーザ(即ち、車両10のドライバ)と車両10とを紐付ける。
運転支援装置11は、車両10において実現可能な運転支援に用いられる車載装備から、運転支援に必要なユーザの特性をリストアップする。その後、運転支援装置11は、リストアップされた特性に相当する情報(即ち、特性値)をサーバ31に要求する。サーバ31は、運転支援装置11からの要求に応じて、車両10に紐付けられたユーザのドライバ特性を構成する特性値のうち要求された特性値を運転支援装置11に送信する。
運転支援装置11は、ユーザに係る特性値の妥当性を検証した後、車載装備に予め設定されている適合定数をユーザに適した数値に変更する。
ここで、適合定数の変更について図4を参照して説明を加える。一例として、車両10の進行方向前方の信号機の灯色が「赤」になった場合に、ユーザに車両10の減速を促す減速支援を行う車載装備(具体的には、警告通知制御部112)の適合定数の変更を挙げる。尚、図4の「通常時」は、適合定数が初期値である場合を示している。図4の「ガイド前出し時」は、携帯端末20のユーザに係る特性値に基づいて、適合定数が変更された場合を示している。
時刻t1に車両10の進行方向前方の信号機の灯色が「赤」になり、時刻t2に車両10が停止されるものとする。また、ユーザに係る特性値として、上記a、b及びcが用いられるものとする。
運転支援装置11は、特性値“a”(即ち、認知遅れを示す特性値)、“b”(即ち、判断遅れを示す特性値)及び“c”(即ち、操作遅れを示す特性値)と、認知に係る適合係数“k”、判断に係る適合係数“l”及び操作に係る適合係数“m”とから、ユーザの反応時間を算出する。ここでは、“反応時間=a×k+b×l+c×m”とする。運転支援装置11は、更に、ユーザに係る特性値に応じた余裕時間を算出する。尚、余裕時間は、反応時間と同じであってよい。
運転支援装置11は、車両10の停止予定時刻である時刻t2と、車両10の予測車速に応じた減速時間と、余裕時間と、反応時間とを考慮して、時刻t22に、ユーザにブレーキ操作に係る案内が行われるように、減速支援に係る一の適合定数を変更する。運転支援装置11は更に、時刻t22までに、ユーザがブレーキペダルを操作可能なように、例えば車両10の現在位置と車両10の目標停止位置との間の距離、車両10の車速等に応じた惰走時間と、反応時間とを考慮して、時刻t21に、ユーザにアクセル操作に係る案内が行われるように、減速支援に係る他の適合定数を変更する。この結果、運転支援装置11の警告通知制御部112は、警告装置15を介して、時刻t21にアクセル操作に係る案内を行い、時刻t22にブレーキ操作に係る案内を行う。
(技術的効果)
当該運転支援システム100では、車両10の運転時以外のユーザの行動を示す計測データが携帯端末20により収集され、該計測データがサーバ31により解析される。このため、当該運転支援システム100によれば、車両10の運転時のユーザの行動だけからユーザの特性が求められる比較例に係るシステムに比べて、ユーザ(即ち、車両10のドライバ)の特性の推定精度を向上することができる。この結果、当該運転支援システム100によれば、ユーザに好適な運転支援を行うことができる。
当該運転支援システム100では、車両10の運転時以外のユーザの行動を示す計測データが携帯端末20により収集され、該計測データがサーバ31により解析される。このため、当該運転支援システム100によれば、車両10の運転時のユーザの行動だけからユーザの特性が求められる比較例に係るシステムに比べて、ユーザ(即ち、車両10のドライバ)の特性の推定精度を向上することができる。この結果、当該運転支援システム100によれば、ユーザに好適な運転支援を行うことができる。
<変形例>
(1)上述した実施形態では、サーバ31において、ユーザの特性が求められたが、携帯端末20において、ユーザの特性が求められてよい。
(1)上述した実施形態では、サーバ31において、ユーザの特性が求められたが、携帯端末20において、ユーザの特性が求められてよい。
(2)運転支援装置11は、車両10の運転時のユーザ(即ち、携帯端末20の所持者であり、車両10のドライバ)の行動を示す計測データを取得し、サーバ31に送信してもよい。そして、サーバ31は、携帯端末20から送信された計測データ及び運転支援装置11から送信された計測データに基づいて、ユーザの特性を求めてもよい。
以上に説明した実施形態及び変形例から導き出される発明の各種態様を以下に説明する。
発明の一態様に係る運転支援システムは、車両の運転を支援する運転支援動作を行う運転支援システムであって、前記車両のドライバが所持する携帯端末と、前記車両に搭載された車載器と、を備え、前記携帯端末は、前記ドライバの前記車両の運転時以外の行動に係る情報を含む行動情報を収集し、前記車載器は、前記収集された行動情報に基づく前記ドライバの特性を考慮して前記運転支援動作に係る設定値を変更するというものである。上述の実施形態においては、運転支援装置11が車載器の一例に相当し、計測データが行動情報の一例に相当する。
当該運転支援システムによれば、行動情報が、ドライバの車両の運転時以外の行動に係る情報も含んでいるため、ドライバの車両の運転時の行動に係る情報だけからドライバ特性が求められる場合に比べて、ドライバ特性の精度を向上させることができる。この結果、当該運転支援システムによれば、ドライバに好適な運転支援を行うことができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う運転支援システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…車両、11…運転支援装置、20…携帯端末、30…センタ、31…サーバ、100…運転支援システム、111…車両情報検出部、112…警告通知制御部、113…車両制御部、311…行動履歴保存部、312…行動履歴解析部、313…ドライバ診断部、314…運転支援調整部
Claims (1)
- 車両の運転を支援する運転支援動作を行う運転支援システムであって、
前記車両のドライバが所持する携帯端末と、
前記車両に搭載された車載器と、
を備え、
前記携帯端末は、前記ドライバの前記車両の運転時以外の行動に係る情報を含む行動情報を収集し、
前記車載器は、前記収集された行動情報に基づく前記ドライバの特性を考慮して前記運転支援動作に係る設定値を変更する
ことを特徴とする運転支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018094011A JP2019200542A (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 運転支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018094011A JP2019200542A (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 運転支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019200542A true JP2019200542A (ja) | 2019-11-21 |
Family
ID=68612140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018094011A Pending JP2019200542A (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 運転支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019200542A (ja) |
-
2018
- 2018-05-15 JP JP2018094011A patent/JP2019200542A/ja active Pending
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