JP2019200327A - 回転盤、回転盤ユニット、及び、共焦点観察装置 - Google Patents

回転盤、回転盤ユニット、及び、共焦点観察装置 Download PDF

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琢磨 小林
Takuma Kobayashi
琢磨 小林
山形 豊
Yutaka Yamagata
豊 山形
泰仁 小杉
Yasuhito Kosugi
泰仁 小杉
岡本仁
Hitoshi Okamoto
仁 岡本
海老塚 昇
Noboru Ebizuka
昇 海老塚
明彦 中野
Akihiko Nakano
明彦 中野
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Abstract

【課題】 試料内の異なる深さを観察する場合に、試料の深さ方向の位置情報を精度よく取得することが難しい。【解決手段】少なくとも3つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールが形成された板状部材を備える。板状部材における少なくとも3つの第1ピンホールの位置であって、回転盤の回転軸の延伸方向における位置と、板状部材における少なくとも1つの第2ピンホールの位置であって、回転盤の回転軸の延伸方向における位置とが互いに異なる。少なくとも3つの第1ピンホールのうちの3つは、回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配される。【選択図】図1

Description

本発明は、回転盤、回転盤ユニット、及び、共焦点観察装置に関する。
レーザによって試料上の集光点を走査し、試料からの戻り蛍光を結像させて画像を取得する共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。また、特許文献2には、実時間での立体像観察を可能にするべく、複数の微小開口が光軸方向に螺旋状に並んだ回転盤を用いることが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2007−225997号公報
[特許文献2]特開2003−344778号公報
[特許文献3]特開平5−127090号公報
共焦点顕微鏡において、試料内の異なる深さを観察するには、対物レンズを光軸方向に上下動させて、焦点面を移動させることが考えられる。この場合、焦点の調整と、撮像とを繰り返し行う必要があり、撮像時間が長くなる。一方、特許文献2に記載の共焦点顕微鏡によれば、集光点群が試料内で水平面上に並ばず、立体的に並ぶ。そのため、試料中の特定の体積からの蛍光が撮像されることになり、試料の深さ方向の位置(深度と称される場合がある。)が明確でない。そのため、試料内の異なる深さを観察する場合に、試料の深さ方向の位置情報を精度よく取得することが難しい。
本発明の1の態様においては、回転盤が提供される。上記の回転盤は、例えば、共焦点観察装置用の回転盤である。共焦点観察装置は、例えば、複数のピンホールが形成された回転盤を回転させることで観察対象を走査する。上記の回転盤は、例えば、少なくとも3つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールが形成された板状部材を備える。上記の回転盤において、例えば、板状部材における少なくとも3つの第1ピンホールの位置であって、回転盤の回転軸の延伸方向における位置と、板状部材における少なくとも1つの第2ピンホールの位置であって、回転盤の回転軸の延伸方向における位置とが、互いに異なる。上記の回転盤において、例えば、少なくとも3つの第1ピンホールのうちの3つは、回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配される。
上記の回転盤において、少なくとも3つの第1ピンホールのうちの少なくとも1つと、少なくとも1つの第2ピンホールのうちの少なくとも1つとが、回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、回転軸を中心とする仮想的な円の円周上の異なる位置に配されてよい。
上記の回転盤において、回転軸を中心とする仮想的な扇形の第1領域に、複数の第1ピンホールが配され、回転軸を中心とする仮想的な扇形の第2領域に、複数の第2ピンホールが配されてよい。上記の回転盤において、第1領域には、第2ピンホールが配されず、第2領域には、第1ピンホールが配されなくてよい。上記の回転盤において、回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で、第1領域が投影された領域と、第2領域が投影された領域とが重畳していなくてよい。
上記の回転盤において、少なくとも3つの第1ピンホールのうちの少なくとも1つが、回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、回転軸を中心とし、第1長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配されてよい。上記の回転盤において、少なくとも1つの第2ピンホールのうちの少なくとも1つが、回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、回転軸を中心とし、第1長さとは異なる第2長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配されてよい。上記の回転盤において、第1ピンポールが配される仮想的な円の円周上には、第2ピンホールが配されていなくてよい。上記の回転盤において、第2ピンポールが配される仮想的な円の円周上には、第1ピンホールが配されていなくてよい。
本発明の第2の態様においては、回転盤ユニットが提供される。上記の回転盤ユニットは、例えば、上記の第1の態様に係る回転盤を備える。上記の回転盤ユニットは、例えば、上記の回転盤に配された複数のピンホールのそれぞれと対向する位置に配された複数のマイクロレンズを有する第2回転盤を備える。上記の回転盤ユニットにおいて、複数のマイクロレンズのそれぞれは、例えば、当該マイクロレンズを通過した光束を、当該マイクロレンズに対応するピンポールの位置で結像させる。
上記の回転盤ユニットにおいて、第2回転盤は、少なくとも3つの第1ピンホールのそれぞれに対応する、少なくとも3つの第1マイクロレンズを有してよい。上記の回転盤ユニットにおいて、第2回転盤は、少なくとも1つの第2ピンホールのそれぞれに対応する、少なくとも1つの第2マイクロレンズを有してよい。上記の回転盤ユニットにおいて、第2回転盤は、少なくとも2つの第1マイクロレンズ、及び、少なくとも1つの第2マイクロレンズを保持する保持部材を有してよい。上記の回転盤ユニットにおいて、第1マイクロレンズの焦点距離と、第2マイクロレンズの焦点距離とが互いに異なってよい。
本発明の第3の態様においては、共焦点観察装置が提供される。上記の共焦点観察装置は、例えば、上記の第1の態様に係る回転盤を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、回転盤を回転させる回転駆動部を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、光を出射する光源を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、光源が出射した光を回転盤に導く走査光学系を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、回転盤により走査された光を、観察対象に投射する投射光学系を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、観察対象からの光のうち、回転盤を通過した光を分離する分離光学系を備える。上記共焦点観察装置は、例えば、分離光学系において分離された光を結像させる結像光学系を備える。
本発明の第4の態様においては、共焦点観察装置が提供される。上記の共焦点観察装置は、例えば、上記の第2の態様に係る回転盤ユニットを備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、回転盤ユニットを回転させる回転駆動部を備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、光を出射する光源を備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、光源が出射した光を回転盤ユニットの第2回転盤に導く走査光学系を備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、回転盤ユニットにより走査された光を、観察対象に投射する投射光学系を備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、観察対象からの光のうち、回転盤ユニットの回転盤を通過した光を分離する分離光学系を備える。上記の共焦点観察装置は、例えば、分離光学系において分離された光を結像させる結像光学系を備える。
上記の第3の態様及び第4の態様に係る共焦点観察装置において、投射光学系は、観察対象からの光を取得する対物レンズを有してよい。上記の共焦点観察装置において、投射光学系は、対物レンズの焦点位置を調整する調整部を有してよい。上記の共焦点観察装置は、回転盤と反対方向に回転するように構成された反転盤を備えてよい。上記の共焦点観察装置において、光源は、波長分布が異なる2種類の光を出射してよい。上記の共焦点観察装置は、結像光学系の結像面に配される撮像部を備えてよい。
上記の共焦点観察装置は、撮像部からの出力に基づいて、観察対象からの光に関する焦点深さごとの画像を示す画像データを生成する画像データ生成部を備えてよい。上記の共焦点観察装置は、共焦点観察装置の動作を制御して、少なくとも3つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールを介して、観察対象に励起光を照射する工程と、少なくとも3つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールの何れか一方を介して、観察対象に刺激光を照射する工程とを実行する制御部を備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
生体情報収集システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。 撮像装置120の内部構成の一例を概略的に示す。 走査ユニット240の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク320の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク320の一例を概略的に示す。 マイクロレンズディスク340の一例を概略的に示す。 マイクロレンズディスク340の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク320及びマイクロレンズディスク340の位置関係の一例を概略的に示す。 ピンホールアレイ422及び視野402の位置関係の一例を概略的に示す。 撮像装置120における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。 従来技術における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク1220の一例を概略的に示す。 ピンホールアレイ1222の一例を概略的に示す。 マイクロレンズディスク1440の一例を概略的に示す。 マイクロレンズアレイ1442の一例を概略的に示す。 撮像データ1600の一例を概略的に示す。 撮像装置120における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク1820の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク1920の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク320の構造の一例を概略的に示す。 ピンホールディスク2120の構造一例を概略的に示す。 ピンホール部材2122の一例を概略的に示す。 走査ユニット2340の一例を概略的に示す。 画像処理装置140の内部構成の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[生体情報収集システム100の概要]
図1は、生体情報収集システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、生体情報収集システム100は、撮像装置120と、画像処理装置140とを備える。本実施形態において、撮像装置120は、共焦点顕微鏡122と、取付治具124とを有する。
本実施形態においては、撮像装置120を用いて、マウスの脳10を観察する場合を例として、生体情報収集システム100の詳細が説明される。本実施形態において、生体情報収集システム100は、自由行動下におけるマウスの生体内で発生する情報を収集する。そのため、本実施形態において、撮像装置120の大きさ及び質量は、例えば、撮像装置120がマウスの頭部に装着された場合であっても、当該マウスが比較的自由に行動できるように設計される。なお、撮像装置120が、光ファイバケーブル、電源ケーブル、通信ケーブル、などのケーブルを介して、他の機器と接続されている場合であっても、マウスは、比較的自由に行動することができる。
他の機器としては、レーザ発振器、電源、演算装置などが例示される。レーザ発振器は、パルスレーザ光を出力してよい。パルスレーザ光のパルス幅は、フェムト秒であってもよく、ピコ秒であってもよく、サブナノ秒であってもよく、ナノ秒であってもよい。パルスレーザ光は、例えば、観察対象となる生体組織の刺激及び励起の少なくとも一方の用途に用いられる。
なお、本実施形態においては、生体情報収集システム100が、マウスの頭蓋骨20に形成された開口22を通して、マウスの脳10の内部で発生する情報を収集する場合を例として、生体情報収集システム100の詳細が説明される。しかしながら、生体情報収集システム100は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、生体情報収集システム100は、マウスの頭蓋骨20を介して、マウスの生体内で発生する情報を収集してもよい。
生体情報収集システム100は、共焦点観察装置の一例であってよい。共焦点顕微鏡122は、共焦点観察装置の一例であってよい。脳10は、生体組織の一例であってよい。頭蓋骨20は、生物の外表の一例であってよい。マウスは、生物の一例であってよい。上記の生物としては、動物、植物、原生生物、真菌、細菌などが例示される。脳10は、生体情報収集システム100の観察対象の一例であってよい。マウスは、観察対象を有する被験体の一例であってよい。
一実施形態において、生体情報収集システム100は、例えば、マウスの細胞に励起光を照射して、当該細胞から放出された蛍光の強度分布に関する情報を取得する。生体情報収集システム100は、例えば、任意の深さの平面(焦点面と称される場合がある。)における蛍光の強度分布に関する情報を取得する。生体情報収集システム100は、複数の深さの平面における蛍光の強度分布に関する情報を取得してもよい。これにより、生体情報収集システム100は、マウスの細胞の三次元画像を構築することができる。生体情報収集システム100により収集された情報を用いて、例えば、蛍光を発する細胞の移動又は転移に関する過程が、経時的に観察又は監視され得る。
マウスの細胞に励起光を照射すると、当該細胞は、主に内因性のフラビンにより当該細胞の活動の程度に応じた強度の蛍光を発する。そのため、細胞から放出された蛍光の強度分布に関する情報を解析することで、細胞の活動の程度に関する情報が得られる。より高い蛍光変化量を高い時間分解能で計測することを目的として、(i)観察対象となる細胞が予め蛍光指示薬で染色されていてもよく、(ii)蛍光指示タンパク質を発現するよう、観察対象となる細胞に、適切な遺伝子が導入されていてもよい。
生体情報収集システム100は、マウスの細胞を刺激して、当該刺激に対する応答を観察してもよい。マウスの細胞を刺激する方法は特に限定されない。刺激としては、電極を利用した電気刺激、特定の波長の光を利用した光刺激、熱刺激、磁気刺激、化学物質による刺激などが例示される。
生体情報収集システム100は、1光子吸収過程を利用して、対象物質を励起してよい。生体情報収集システム100は、2光子吸収過程又は多光子吸収過程を利用して、対象物質を励起してもよい。例えば、生体情報収集システム100は、マウスの細胞に対して、パルスレーザ光を用いて刺激光及び励起光を照射して、当該細胞からの蛍光の強度分布に関する情報を取得する。これにより、浅部細胞は刺激されず、目的とする深部細胞のみが刺激される。生体情報収集システム100において、多光子励起共焦点顕微鏡が利用された場合、1光子励起共焦点顕微鏡が利用された場合と比較して、生体情報収集システム100は、より深部の細胞の応答をリアルタイムで観察することができる。なお、刺激光の波長分布と、励起光の波長分布とは、互いに相違してよい。
他の実施形態において、生体情報収集システム100は、細胞への刺激光の照射を制御することにより、細胞を活性化させたり、不活性化させたりする。例えば、生体情報収集システム100は、マウスの細胞からの蛍光の強度分布に関する情報を解析して、当該細胞の活動を制御するべく、刺激光の照射条件を決定する。刺激光の照射条件としては、刺激光の波長、強度、照射位置、照射のタイミングなどを例示することができる。生体情報収集システム100は、決定された照射条件に基づいて、上記の細胞に向かって刺激光を出射する。これにより、細胞の活動を制御することができる。
本実施形態においては、観察対象がマウスの脳細胞である場合について説明する。しかしながら、観察対象は、マウスの脳細胞に限定されない。他の実施形態において、観察対象は、ヒト以外の動植物の任意の細胞であってもよく、ヒトを含む動植物の任意の細胞であってもよい。上記の細胞は、生細胞であってもよく、生細胞でなくてもよい。上記の細胞としては、神経細胞、網膜細胞、筋細胞(例えば、心筋細胞である。)、腺細胞などを例示することができる。腺細胞は、外分泌腺の細胞であってよく、甲状腺、松果腺、消化腺、皮脂腺、汗腺などの細胞を例示することができる。上記の細胞は、ホルモン、伝達物質などを放出する組織の細胞であってもよい。
一実施形態において、観察対象たる細胞は、予め遺伝子操作により改変されて、光感受性タンパク質を発現していてもよい。細胞種に特異的なプロモーターを利用して、神経細胞の遺伝子を改変することにより、神経細胞種ごとに異なる種類の遺伝子を発現させてもよい。なお、観察対象たる細胞が、網膜細胞のような、光感受性を有する細胞である場合、細胞の遺伝子改変を行わなくてもよい。また、蛍光計測による観察対象が、内因性の神経活動に依存した血流変化、細胞内のミトコンドリア代謝系のフラビン変化などである場合、細胞の遺伝子改変を行わなくてもよい。
他の実施形態において、観察対象たる細胞の周囲に、光照射により生理活性物質を放出する光感受性ケージド化合物が予め配されていてもよい。光感受性タンパク質又は光感受性ケージド化合物が利用されることにより、光の照射のON/OFFにより、任意の神経細胞の(i)興奮又は(ii)興奮の抑制(興奮の抑制を、単に、抑制と称する場合がある。)が制御され得る。
さらに他の実施形態において、観察対象たる細胞には、染色操作又は遺伝子操作などにより、電位感受性能、イオン指示性能、pH指示性能などが予め付与されていてもよい。染色操作としては、電位感受性色素、イオン指示薬、pH指示薬などによる染色を例示することができる。遺伝子操作としては、電位感受性タンパク質、イオン指示タンパク質、pH指示タンパク質などの遺伝子を一過的に細胞内に導入、あるいは恒常的に発現するようにゲノム改変する事を例示することができる。
電位感受性色素としては、スチリル系色素、サイアニン系色素、オキソノル系色素、ローダミン誘導体などを例示することができる。電位感受性色素を導入された細胞に、励起光が照射されると、当該細胞の膜電位に応じた強度の光が放出される。細胞の膜電位は、細胞の活動状態に応じて変化する。そのため、細胞から放出された光の強度分布を解析することで、細胞の活動状態に関する情報が得られる。
本実施形態においては、観察対象又は操作対象が細胞である場合について説明する。しかしながら、観察対象又は操作対象は細胞に限定されない。他の実施形態において、観察対象又は操作対象が、各種の組織又は生体構成要素であってもよい。上記の組織又は生体構成要素としては、循環器系の血管内の血流、細胞内小器官のミトコンドリア内代謝系などを例示することができる。他の実施形態において、観察対象又は操作対象が、微生物、菌類などであってもよい。
[生体情報収集システム100の各部の概要]
本実施形態において、撮像装置120の共焦点顕微鏡122は、観察対象からの光を検出する。観察対象は、脳10の特定の領域(視野と称される場合がある。)であってよい。本実施形態において、共焦点顕微鏡122は、複数のピンホールが形成された回転盤を回転させることで観察対象を走査する。共焦点顕微鏡122は、例えば、露光時間に関する設定情報に基づいて設定された時間間隔で、視野内の各位置における光の強度を示すデータ(撮像データと称される場合がある。)を出力する。
一実施形態において、単一の撮像データが、複数の焦点面からの光の強度を示す情報を含む。この場合、単一の撮像データにより示される画像に含まれる第1領域と、第2領域とで、焦点面が異なる。また、単一の撮像データにより示される画像に含まれる第1領域と、第3領域とで、焦点面が略同一であってもよい。第1領域、第2領域及び第3領域のそれぞれは、同一の視野を撮像した画像の異なる領域であってよい。
「略同一」とは、(i)同一である場合だけでなく、(ii)目的とする観察条件において目的とする画質が得られる範囲で、僅かに相違する場合をも含む。観察条件としては、倍率、励起光輝度、及び、刺激の付与に付随する活動蛍光強度の少なくとも1つが例示される。画質としては、空間分解能、被写界深度、焦点深度、像の明るさ、歪みの程度、及び、色調の少なくとも1つが例示される。略同一であるか否かの判断において、作動距離、開口数、レンズの表面品質、レンズ物性差による透過波長、光路差、光収差、屈折率、分散能などが考慮されてよい。レンズの表面品質としては、コートの有無、コートの種類などが例示される。
他の実施形態において、共焦点顕微鏡122は、焦点面の異なる複数の撮像データを、順番に出力する。この場合、順番に出力される複数の撮像データのそれぞれは、単一の焦点面からの光の強度分布を示す。一方、共焦点顕微鏡122が観察対象の特定の領域を連続的に観察して得られた複数の撮像データが連続的に再生されると、視野内の特定の位置における焦点面が連続的に又は段階的に変化する。焦点面の深さ方向の位置は、所定のパターンが繰り返されるように、時間的に変化してよい。上記のパターンは、連続的に単調増加する領域、連続的に単調減少する領域、段階的に単調増加する領域、及び、段階的に単調減少する領域の少なくとも1つを含んでよい。上記のパターンは、段階的に単調増加する領域、及び、段階的に単調減少する領域の少なくとも1つを含むことが好ましい。これにより、観察対象の深さ方向の位置が明確になる。
本実施形態において、共焦点顕微鏡122は、例えば、観察対象に光を照射する照明光学系と、観察対象からの光を観察する観察光学系とを備える。例えば、マウスの細胞に励起光を照射すると、当該細胞は、当該細胞の活動の程度に応じた強度の蛍光を発する。共焦点顕微鏡122は、照明光学系を利用して、マウスの細胞を刺激する刺激光を照射してもよい。これにより、細胞を光遺伝学的に活性化させたり、不活性化させたりすることができる。なお、共焦点顕微鏡122は、赤外光照射による発熱により、細胞を活性化させたり、不活性化させたりしてもよい。共焦点顕微鏡122の詳細は、後述される。
本実施形態において、取付治具124は、共焦点顕微鏡122を頭蓋骨20に取り付けるための治具であってよい。取付治具124は、例えば、頭蓋骨20に固定される。取付治具124は、共焦点顕微鏡122を保持する。取付治具124は、共焦点顕微鏡122を着脱可能に保持してもよい。取付治具124の詳細は、後述される。
本実施形態において、画像処理装置140は、撮像装置120が出力した撮像データを処理して、脳10の表面又は内部に設定された任意の焦点面からの光の強度分布を示すデータ(画像データと称される場合がある。)を出力する。上述のとおり、撮像装置120は、所定の時間間隔で、撮像データを出力する。また、上述のとおり、一実施形態によれば、単一の撮像データの中に、複数の焦点面における情報が含まれており、他の実施形態によれば、焦点面の異なる複数の撮像データが順番に出力される。画像処理装置140は、例えば、1又は複数の撮像データから、特定の焦点面に関する情報を抽出して、当該特定の焦点面に関する画像データを出力する。画像処理装置140の詳細は後述される。
本実施形態においては、生体情報収集システム100が単一の撮像装置120を有する場合について説明した。しかしながら、生体情報収集システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、生体情報収集システム100は、複数の撮像装置120を有してもよい。また、本実施形態においては、共焦点顕微鏡122が、マウスの頭部に装着される場合について説明した。しかしながら、共焦点顕微鏡122の装着場所は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、共焦点顕微鏡122は、マウスの胴体に装着されてよい。
[画像処理装置140の具体的な構成]
画像処理装置140の各部は、ハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウエアにより実現されてもよい。画像処理装置140の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。画像処理装置140の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。画像処理装置140の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。画像処理装置140の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
画像処理装置140を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の情報処理装置は、例えば、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備える。
上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、プログラムを格納してよい。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されてよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。
プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、画像処理装置140の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。プログラムが実行されることにより、コンピュータが、画像処理装置140の各部の少なくとも一部として機能してもよい。コンピュータを画像処理装置140の各部の少なくとも一部として機能させるプログラムは、画像処理装置140の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。
これらのプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータを画像処理装置140の各部として機能させたり、コンピュータに画像処理装置140の各部における情報処理方法を実行させたりする。プログラムに記述された情報処理は、当該プログラムがコンピュータに読込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、画像処理装置140の各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じた画像処理装置140が構築される。
図2及び図3を用いて、撮像装置120の詳細が説明される。図2は、撮像装置120の内部構成の一例を概略的に示す。図3は、走査ユニット240の一例を概略的に示す。上述のとおり、本実施形態において、撮像装置120は、共焦点顕微鏡122と、取付治具124とを備える。
図2に示されるとおり、本実施形態において、共焦点顕微鏡122は、筐体210を備える。共焦点顕微鏡122は、発光ユニット222と、レンズユニット224と、シャッタ226と、液晶シャッタ228と、発光ユニット232と、レンズユニット234とを備える。共焦点顕微鏡122は、走査ユニット240と、ロータリエンコーダ242と、ダイクロイックミラー252と、ダイクロイックミラー254と、レンズユニット262と、対物レンズ264と、保持部材266と、アクチュエータ268と、蛍光フィルタ272と、レンズユニット274と、撮像素子276とを備える。本実施形態において、取付治具124は、固定器具280と、観察窓282とを備える。
発光ユニット222は、光源の一例であってよい。発光ユニット232は、光源の一例であってよい。レンズユニット224は、走査光学系の一例であってよい。液晶シャッタ228は、走査光学系の一例であってよい。レンズユニット234は、走査光学系の一例であってよい。走査ユニット240は、回転盤ユニットの一例であってよい。ダイクロイックミラー252は、走査光学系の一例であってよい。ダイクロイックミラー254は、走査光学系及び分離光学系の一例であってよい。レンズユニット262は、投射光学系の一例であってよい。対物レンズ264は、投射光学系の一例であってよい。アクチュエータ268は、投射光学系及び調整部の一例であってよい。レンズユニット274は、結像光学系の一例であってよい。撮像素子276は、撮像部の一例であってよい。
筐体210は、共焦点顕微鏡122の各部を保持する。筐体210は、共焦点顕微鏡122の各部の少なくとも一部を、その内部に収容してよい。筐体210は、遮光部材により構成されることが好ましい。筐体210は、取付治具124に取り付けられる。筐体210は、取付治具124に、着脱可能に取り付けられてもよい。
本実施形態において、発光ユニット222は、刺激光を出射する。発光ユニット222は、1又は複数の光源を有してもよい。発光ユニット222は、互いに波長分布の異なる複数の光源を有してもよい。例えば、複数の光源のそれぞれは、ピーク波長が異なる。複数の光源のそれぞれは、観察対象に含まれる複数の要素のそれぞれに対応した刺激光を出射してもよい。光源としては、レーザダイオード、LED、有機ELなどが例示される。
発光ユニット222は、出射する光の波長又は波長分布、強度、照射位置、及び、照射のタイミングの少なくとも1つを調整するためのコントローラを有してもよい。発光ユニット222は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、出射する光の波長又は波長分布、強度、照射位置、及び、照射のタイミングの少なくとも1つを調整してもよい。
本実施形態において、レンズユニット224は、発光ユニット222が出射した刺激光の光路上に配され、当該刺激光を平行光に変換する。レンズユニット224は、1又は複数の光学部材を含んでよい。レンズユニット224は、コリメータであってよい。
本実施形態において、シャッタ226は、発光ユニット222が出射した刺激光の光路上に配され、当該刺激光の少なくとも一部を遮る。これにより、刺激光の照射範囲が制限又は制御される。シャッタ226は、物理的シャッタであってもよく、電子的シャッタであってもよい。シャッタ226の遮光機構は特に限定されない。
例えば、シャッタ226は、可動式のステージを備える。ステージには、当該ステージを貫通する開口を形成するための機構が設けられる。上記の機構は、ステージに形成される開口の大きさ及び形状の少なくとも一方を調整することができる。シャッタ226は、開口の位置、大きさ及び形状の少なくとも1つを調整することで、刺激光の照射範囲を制御する。シャッタ226は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、刺激光の照射範囲を制御してよい。
本実施形態において、液晶シャッタ228は、発光ユニット222が出射した刺激光の光路上に配され、当該刺激光の少なくとも一部を遮る。これにより、刺激光の照射範囲が制限又は制御される。液晶シャッタ228は、複数の液晶セルを有する。液晶シャッタは、液晶シャッタ228の一の領域における刺激光の透過率が、液晶シャッタ228の他の領域における刺激光の透過率よりも小さくなるように、複数の液晶セルに印加される駆動電圧を制御する。これにより、刺激光の照射範囲が制御される。液晶シャッタ228は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、刺激光の照射範囲を制御してよい。
本実施形態において、発光ユニット232は、励起光を出射する。発光ユニット232は、1又は複数の光源を有してもよい。発光ユニット232は、互いに波長分布の異なる複数の光源を有してもよい。例えば、複数の光源のそれぞれは、ピーク波長が異なる。複数の光源のそれぞれは、観察対象に含まれる複数の要素のそれぞれに対応した励起光を出射してもよい。光源としては、レーザダイオード、LED、有機ELなどが例示される。
発光ユニット232は、出射する光の波長又は波長分布、強度、照射位置、及び、照射のタイミングの少なくとも1つを調整するためのコントローラを有してもよい。発光ユニット232は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、出射する光の波長、強度、照射位置、及び、照射のタイミングの少なくとも1つを調整してもよい。
本実施形態において、レンズユニット234は、発光ユニット232が出射した励起光の光路上に配され、当該励起光を平行光に変換する。レンズユニット234は、1又は複数の光学部材を含んでよい。レンズユニット234は、コリメータであってよい。
本実施形態において、走査ユニット240は、複数のピンホールが形成された回転盤を回転させることで観察対象を走査する。走査ユニット240は、例えば、(i)複数のピンホールが形成された回転盤と、(ii)当該回転盤に配された複数のピンホールのそれぞれと対向する位置に配された複数のマイクロレンズを有する第2回転盤とを備える。複数のピンホールが形成された回転盤は、ニポウディスク、共焦点盤などと称される場合がある。
本実施形態において、回転盤には、例えば数千個のピンホールが形成されており、回転盤が回転することで、数千本の光が観察対象を走査する。具体的には、ダイクロイックミラー252を透過した刺激光、又は、ダイクロイックミラー252により光軸の向きが調整された励起光は、第2回転盤に配された複数のマイクロレンズのそれぞれを通過し、さらにダイクロイックミラー254を通過した後、各マイクロレンズに対応するピンホールに結像する又は集光される。各ピンホールを通過した光は、レンズユニット262及び対物レンズ264を通過して、観察対象上に集光される。これにより、走査ユニット240が回転盤を回転させることで、観察対象上の集光点を走査することができる。
一方、観察対象の各集光点からの光は、刺激光又は励起光と同じ光路を通って、再び、集光時と同じピンホールに結像又は集光された後、ダイクロイックミラー254により光軸の向きが調整される。ダイクロイックミラー254により光軸の向きが調整された光は、レンズユニット274を通過し、撮像素子276の撮像面に結像する。走査ユニット240の詳細は後述される。
本実施形態において、ロータリエンコーダ242は、走査ユニット240の回転盤の回転数又は回転速度を測定する。ロータリエンコーダ242は、測定結果を示すデータを、例えば、画像処理装置140に出力する。
本実施形態において、ダイクロイックミラー252は、発光ユニット222が出射した刺激光を透過させる。一方、ダイクロイックミラー252は、発光ユニット232が出射した励起光を反射する。これにより、励起光の光軸の向きが調整される。これにより、発光ユニット222又は発光ユニット232が出射した光が、走査ユニット240の回転盤に導かれる。
本実施形態において、ダイクロイックミラー254は、発光ユニット222が出射した刺激光を透過させる。また、ダイクロイックミラー254は、発光ユニット232が出射した励起光を透過させる。これにより、発光ユニット222又は発光ユニット232が出射した光が、走査ユニット240の回転盤に導かれる。
一方、ダイクロイックミラー254は、観察対象からの光を反射する。ダイクロイックミラー254は、観察対象からの蛍光を反射してよい。これにより、観察対象からの光の光軸の向きが調整される。例えば、ダイクロイックミラー254は、観察対象からの光の光軸の向きを、レンズユニット274及び撮像素子276の方向に向ける。これにより、観察対象からの光のうち、走査ユニット240の回転盤を通過した光が分離される。
本実施形態において、レンズユニット262は、走査ユニット240の回転盤に形成された複数のピンホールのそれぞれを通過した複数の光束のそれぞれを平行光に変換する。また、レンズユニット262は、観察対象の各集光点からの光を、当該集光点に対応するピンホールに集光させる。レンズユニット262は、1又は複数の光学部材を含んでよい。
本実施形態において、対物レンズ264は、レンズユニット262からの平行光を、観察対象上に集光する。これにより、走査ユニット240の回転盤より走査された光が、観察対象に投射される。また、対物レンズ264は、観察対象からの光を取得する。具体的には、対物レンズ264は、観察対象の各集光点からの光を、レンズユニット262を介して、当該集光点に対応するピンホールに集光させる。
本実施形態において、保持部材266は、対物レンズ264を保持する。本実施形態において、アクチュエータ268は、保持部材266を移動させて、対物レンズ264と、観察対象との距離を調整する。これにより、対物レンズの焦点位置が調整される。アクチュエータ268は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、対物レンズの焦点位置を調整してよい。アクチュエータ268は、例えば、ピンホールディスク320による走査中に、対物レンズを、観察対象の深さ方向に連続的又は段階的に移動させる。これにより、生体情報収集システム100は、観察対象の立体画像を取得することができる。
本実施形態において、蛍光フィルタ272は、波長選択性を有し、観察対象からの光の光路上に配される。蛍光フィルタ272としては、例えば、観察対象からの蛍光の波長の透過率が、励起光又は刺激光の透過率よりも大きなフィルタが選択される。
本実施形態において、レンズユニット274は、観察対象からの光を、撮像素子276の撮像面に結像させる。レンズユニット274は、1又は複数の光学部材を含んでよい。これにより、ダイクロイックミラー254において分離された光が結像する。
本実施形態において、撮像素子276は、観察対象からの光を検出する。撮像素子276の撮像面は、レンズユニット274の結像面に配される。撮像素子276は、視野内の各位置における光の強度を示す撮像データを出力する。例えば、撮像素子276は、撮像データを画像処理装置140に出力する。
本実施形態において、固定器具280は、頭蓋骨20に固定される。固定器具280は、観察窓282が頭蓋骨20の開口22の内部に位置するように、頭蓋骨20に固定されてよい。本実施形態において、観察窓282は、刺激光、励起光、及び、観察対象たる脳10からの光を透過させる。
なお、本実施形態においては、刺激光を出射する発光ユニット222と、励起光を出射する発光ユニット232とが、独立して配される場合を例として、共焦点顕微鏡122の詳細が説明された。しかしながら、共焦点顕微鏡122は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、共焦点顕微鏡122は、刺激光を出射する1又は複数の光源と、励起光を出射する1又は複数の光源とを備えた単一の発光ユニットを備えてもよい。
本実施形態においては、発光ユニット222が刺激光を出射し、発光ユニット232が励起光を出射する場合を例として、共焦点顕微鏡122の詳細が説明された。しかしながら、共焦点顕微鏡122は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、発光ユニット222が励起光を出射し、発光ユニット232が刺激光を出射してもよい。さらに他の実施形態において、発光ユニット222及び発光ユニット232の少なくとも一方が、励起光及び刺激光を出射してもよい。この場合、撮像装置120は、発光ユニット222及び発光ユニット232の何れか一方を備えてよい。
本実施形態においては、発光ユニット222から出射された光の光路上に、シャッタ226及び液晶シャッタ228が配される場合を例として、共焦点顕微鏡122の詳細が説明された。これにより、液晶シャッタ228により十分に光を遮ることが困難な場合であっても、シャッタ226及び液晶シャッタ228が協働して光の照射範囲を調整することで、目的に応じた十分な遮光性能が発揮され得る。
しかしながら、共焦点顕微鏡122は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、発光ユニット222から出射された光の光路上に、シャッタ226及び液晶シャッタ228の何れか一方が配されてもよい。また、他の実施形態において、発光ユニット232から出射された光の光路上に、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方が配されてよい。さらに他の実施形態において、発光ユニット222から出射された光の光路上と、発光ユニット232から出射された光の光路上とに、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方が配されてもよい。
図3は、走査ユニット240の一例を概略的に示す。図3に示されるとおり、本実施形態において、走査ユニット240は、ピンホールディスク320と、マイクロレンズディスク340と、シャフト350と、モータ360とを備える。
ピンホールディスク320は、回転盤の一例であってよい。ピンホールディスク320は、共焦点観察装置用の回転盤の一例であってよい。マイクロレンズディスク340は、第2回転盤及び走査光学系の一例であってよい。モータ360は、回転駆動部の一例であってよい。
本実施形態において、ピンホールディスク320は、複数のピンポールが形成された板状部材を備える。ピンホールディスク320は、ピンホールディスク320の回転軸370と、シャフト350の回転軸とが一致するように、シャフト350に取り付けられる。なお、走査ユニット240は、例えば、シャフト350の回転軸の延伸方向と、ダイクロイックミラー252を透過した刺激光、又は、ダイクロイックミラー252により光軸の向きが調整された励起光の光軸とが略平行になるように、撮像装置120に実装される。
本実施形態において、ピンホールディスク320の板状部材には、複数の種類のピンホールが形成される。例えば、ピンホールディスク320の板状部材には、少なくとも2つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールが形成される。第1ピンホール及び第2ピンホールは、板状部材の厚さ方向の位置により区別される。本実施形態において、(i)板状部材における第1ピンホールの位置であって、回転軸370の延伸方向における位置と、(ii)板状部材における第2ピンホールの位置であって、回転軸370の延伸方向における位置とが、互いに異なる。
これにより、第1ピンホールを通過した光の集光深さと、第2ピンホールを通過した光の集光深さとが異なる。その結果、ピンホールディスク320が回転する間に、撮像装置120は、観察対象の表面からの光、又は、観察対象の内部の複数の深さにおける位置からの光を、観察又は撮像することができる。
なお、板状部材には、3以上の第1ピンホールが形成されていてもよい。3以上の第1ピンホールのうちの3つが、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配されてもよい。一実施形態によれば、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された3以上の第1ピンホールからなる列が、1列以上、配置される。他の実施形態において、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、直線状又は螺旋状に配された複数の第1ピンホールからなる列が、2列以上、配置される。
なお、「略垂直」とは、(i)回転軸370の延伸方向と、3つの第1ピンホールにより特定される平面とのなす角度が90度である場合だけでなく、(ii)目的とする観察条件において目的とする画質が得られる範囲で、回転軸370の延伸方向と、3つの第1ピンホールにより特定される平面とのなす角度が、90度から僅かに相違する場合をも含む。つまり、ピンホールディスク320の製造誤差などにより、3以上のピンホールの厚さ方向の位置が完全に同一でない場合であっても、当該3以上のピンホールのそれぞれの厚さ方向の位置が、第1ピンホールに対応する数値範囲内である場合、当該3以上のピンホールは、第1ピンホールと見做され得る。上記の数値範囲は、目的とする観察条件において目的とする画質が得られるように設定される。
板状部材には、4以上の第1ピンホールが形成されていてもよい。4以上の第1ピンホールのうちの4つが、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上で四角形を形成する位置に配されてもよい。一実施形態によれば、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された4以上の第1ピンホールからなる列が、1列以上、配置される。他の実施形態において、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、直線状又は螺旋状に配された複数の第1ピンホールからなる列が、2列以上、配置される。
なお、(i)特定のピンホールの中心点と、特定の平面との距離が0である場合だけでなく、(i)特定のピンホールの中心点が、目的とする観察条件において目的とする画質が得られる範囲で、特定の平面から僅かに離れている場合であっても、当該特定のピンホールは、当該平面上に位置すると判定されてよい。つまり、ピンホールディスク320の製造誤差などにより、4以上のピンホールの厚さ方向の位置が完全に同一でない場合であっても、当該4以上のピンホールのそれぞれの厚さ方向の位置が、第1ピンホールに対応する数値範囲内である場合、当該4以上のピンホールは、第1ピンホールと見做され得る。上記の数値範囲は、目的とする観察条件において目的とする画質が得られるように設定される。
同様に、板状部材には、2又は3以上の第2ピンホールが形成されていてもよい。第2ピンホールの平面配置は、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上で、第1ピンホールの投影された領域と、第2ピンホールの投影された領域とが重畳しないように設計される。複数の第2ピンホールからなる列の平面配置は、複数の第1ピンホールからなる列の平面配置と略同一であってよい。
一実施形態によれば、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された3以上の第2ピンホールからなる列が、1列以上、配置される。回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された4以上の第2ピンホールからなる列が、1列以上、配置されてもよい。他の実施形態において、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上に、直線状又は螺旋状に配された複数の第2ピンホールからなる列が、2列以上、配置される。
また、板状部材には、3種類以上のピンホールが形成されてもよい。ピンホールの種類は、例えば、ピンホールディスク320を構成する板状部材の厚さ方向の位置(つまり、回転軸370の延伸方向の位置である。)によって区別される。複数のピンホールのそれぞれの平面配置は、例えば、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面上で、各ピンホールの投影された領域と、他のピンホールの投影された領域とが重畳しないように設計される。ピンホールディスク320の詳細は後述される。
本実施形態において、マイクロレンズディスク340は、複数のマイクロレンズが配された板状部材を備える。マイクロレンズディスク340は、マイクロレンズディスク340の回転軸と、シャフト350の回転軸とが一致するように、シャフト350に取り付けられる。
マイクロレンズディスク340の複数のマイクロレンズのそれぞれは、ピンホールディスク320の複数のピンホールのそれぞれに対応する。各マイクロレンズは、対応するピンホールの位置に、刺激光又は励起光を結像させる。ここで、回転軸370の延伸方向における「ピンホールの位置」は、板状部材に形成された貫通孔を、回転軸370の延伸方向に略垂直な平面で切断した場合における断面積が、最小となる位置又は領域であってよい。
マイクロレンズディスク340における複数のマイクロレンズの平面配置は、ピンホールディスク320における複数のピンホールの平面配置と略同一であってよい。マイクロレンズディスク340は、各マイクロレンズが、対応するピンホールと対向する位置に配されるように、シャフト350に取り付けられてよい。
マイクロレンズディスク340は、第1ピンホールに対応する第1マイクロレンズと、第2ピンホールに対応する第2マイクロレンズとを備えてよい。マイクロレンズディスク340は、例えば、少なくとも2つの第1マイクロレンズ、及び、少なくとも1つの第2マイクロレンズを備える。
マイクロレンズディスク340は、3以上の第1マイクロレンズを備えてもよい。3以上の第1マイクロレンズのうちの3つが、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配されてもよい。一実施形態によれば、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された3以上の第1マイクロレンズからなる列が、1列以上、配置される。他の実施形態において、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上に、直線状又は螺旋状に配された複数の第1マイクロレンズからなる列が、2列以上、配置される。
マイクロレンズディスク340は、4以上の第1マイクロレンズを備えてもよい。4以上の第1マイクロレンズのうちの4つが、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で四角形を形成する位置に配されてもよい。一実施形態によれば、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上に、螺旋状に配された4以上の第1マイクロレンズからなる列が、1列以上、配置される。他の実施形態において、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上に、直線状又は螺旋状に配された複数の第1マイクロレンズからなる列が、2列以上、配置される。
同様に、マイクロレンズディスク340は、2又は3以上の第2マイクロレンズを備えてよい。第2マイクロレンズの平面配置は、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で、第1マイクロレンズの投影された領域と、第2マイクロレンズの投影された領域とが重畳しないように設計される。複数の第2マイクロレンズからなる列の平面配置は、複数の第1マイクロレンズからなる列の平面配置と略同一であってよい。
また、マイクロレンズディスク340は、3種類以上のマイクロレンズを備えてもよい。マイクロレンズの種類は、例えば、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に垂直な平面の1つと、各マイクロレンズの焦点との距離によって区別される。上記の平面は、マイクロレンズディスク340の表面又は内部を通過する面であってよい。上記の平面としては、(i)マイクロレンズディスク340の表面であって、ピンホールディスク320に対向する側の面、又は、(ii)マイクロレンズディスク340の表面であって、ピンホールディスク320に対向する側の面の反対側の面が例示される。複数のマイクロレンズのそれぞれの平面配置は、例えば、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で、各マイクロレンズの投影された領域と、他のマイクロレンズの投影された領域とが重畳しないように設計される。マイクロレンズディスク340の詳細は後述される。
本実施形態において、シャフト350には、ピンホールディスク320と、マイクロレンズディスク340とが取り付けられる。本実施形態において、モータ360は、シャフト350を回転させる。これにより、ピンホールディスク320及びマイクロレンズディスク340が回転する。モータ360は、外部の機器(例えば、画像処理装置140である。)からの命令に基づいて、ピンホールディスク320及びマイクロレンズディスク340の回転を制御してもよい。
[走査ユニット240の具体例1]
図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10及び図11を用いて、走査ユニット240の一実施形態の詳細が説明される。本実施形態においては、1回の露光期間により得られる単一の撮像データは、単一の焦点面からの光の強度分布を示す。本実施形態においては、ピンホールディスク320が1回転する間に、焦点面の位置が変動する。そのため、異なる期間に撮像された複数の撮像データが、異なる焦点面からの光の強度分布を示す場合がある。本実施形態において、焦点面の位置は、ピンホールディスク320が1回転する間に、段階的に変動する。
ピンホールディスクが1回転する間に焦点面の位置が変動しない場合において、観察対象の複数の深度における生体情報を取得するとき、観察対象の深さ方向に関する対物レンズの調整と、撮像とが、複数回繰り返される。そのため、生体情報の取得に要する時間が長くなる。また、深度ごとの撮像間隔が長くなり、ほぼリアルタイムで、複数の深度における生体情報を取得することができない。
特開2003−344778号公報に記載されているように、ピンホールディスクが1回転する間に焦点面の位置が連続的に変化する場合、ピンホールディスクが1回転する間に、特定の深度における生体情報が取得される領域の面積が、極めて小さい。そのため、観察対象の比較的広い領域において、特定の深度における生体情報を取得する場合、対物レンズの略水平方向の移動と、撮像とが、多数回繰り返される。そのため、視野内の特定の深度における生体情報を、ほぼリアルタイムで取得することが難しい。
また、特開2003−344778号公報に記載されているように、ピンホールディスクが1回転する間に焦点面の位置が連続的に変化する場合において、当該ピンホールディスクが1回転することでイメージングすることのできる深度以上にわたって生体情報を取得するとき、観察対象の深さ方向に関する対物レンズの調整と、撮像とが、複数回繰り返される。そのため、生体情報の取得に要する時間が長くなる。また、対物レンズを観察対象の深さ方向に移動させてピントを調整するときに、対物レンズの移動する距離が比較的長い。例えば、ピンホールディスクが1回転したときに、観察対象が500μmの深さに渡ってイメージングされる場合において、当該ピンホールディスクを装着された共焦点顕微鏡が、観察対象を1500μmの深さに渡ってイメージングして、当該観察対象の立体画像を取得するとき、対物レンズの移動距離は、往復で2000μmになる。
これに対して、ピンホールディスク320が1回転する間に焦点面の位置が段階的に変化する場合、極めて短期間の間に、複数の焦点面の画像が取得される。そのため、本実施形態によれば、視野内の複数の深度における生体情報が、ほぼリアルタイムで取得され得る。また、ピンホールディスク320による走査中に、対物レンズを観察対象の深さ方向に移動させて立体画像を構築する場合であっても、ピンホールディスクが1回転する間に焦点面の位置が連続的に変化する態様と比較して、対物レンズの移動距離が短縮され得る。例えば、ピンホールディスク320が1回転する間に、焦点面の位置が3段階に変化する場合において、当該ピンホールディスクを装着された共焦点顕微鏡が、観察対象を1500μmの深さに渡ってイメージングして、当該観察対象の立体画像を取得するとき、対物レンズの移動距離は、往復で1000μmになる。
また、ピンホールディスク320が1回転する間に焦点面の位置が段階的に変化する場合、観察対象の第1深度に局在する細胞からの蛍光を観察しながら、第2深度に局在する細胞に刺激光又は励起光を照射することもできる。例えば、ピンホールディスク320が、厚さ方向の位置が異なる3種類のピンホール(第1ピンホール、第2ピンホール及び第3ピンホール)を備える場合を考える。この場合、ピンホールディスク320の板状部材には、複数の第1ピンホールと、複数の第1ピンホールと、複数の第1ピンホールとが形成されており、ピンホールディスク320が1回転する間に、焦点面の位置が3段階に変化する。
例えば、撮像装置120は、1スキャン目において、ピンホールディスク320が1回転するたびに、第1ピンホールを介して大脳皮質の第2層(外顆粒層)及び第3層(外錐体細胞層)を走査し、第2ピンホールを介して大脳皮質の第4層(内顆粒層)を走査し、第3ピンホールを介して大脳皮質の第5層(内錐体細胞層)及び第6層(多形細胞層)を走査する。次に、撮像装置120は、2スキャン目において、ピンホールディスク320が1回転するたびに、撮像装置120は、第1ピンホールを介して大脳皮質の第2層(外顆粒層)及び第3層(外錐体細胞層)を走査し、第2ピンホールを介して大脳皮質の第4層(内顆粒層)に刺激光を照射し、第3ピンホールを介して大脳皮質の第5層(内錐体細胞層)及び第6層(多形細胞層)を走査する。その後、撮像装置120は、3スキャン目において、ピンホールディスク320が1回転するたびに、撮像装置120は、第1ピンホールを介して大脳皮質の第2層(外顆粒層)及び第3層(外錐体細胞層)を走査し、第2ピンホールを介して大脳皮質の第4層(内顆粒層)を走査し、第3ピンホールを介して大脳皮質の第5層(内錐体細胞層)及び第6層(多形細胞層)を走査する。
これにより、例えば、(a)特定の深度に存在する層(特定層と称される場合がある。上記の例の場合、第4層である。)に局在する細胞群にのみ光刺激を与えつつ、(b)(i)当該特定層に存在する細胞群、及び、(ii)当該特定層の近傍に存在する層(近傍層と称される場合がある。上記の例の場合、第2層、第3層、第4層及び第5層である。)に局在する細胞群における当該光刺激の作用効果を、ほぼリアルタイムで検証することが可能になる。例えば、大脳皮質の第4層の細胞に光刺激が与えられた場合における、第4層の細胞における神経活動の変化と、第2層及び第3層並びに第5層及び第6層への活動伝播過程とが、同時に検証され得る。
なお、特開2003−344778号公報に記載されているように、ピンホールディスクが1回転する間に焦点面の位置が連続的に変化する場合、複数のピンホールが螺旋状に配置されているので、各ピンホールに対応する観察対象の深度が全て異なる。そのため、特定の深度層に位置する細胞群への光刺激を与えるために要する時空間制御が困難となる。また、ガルバノスキャナ又はレゾナントスキャナを用いて点スキャンを実施する二光子顕微鏡は比較的タイムラグが大きいので、生体情報収集システム100のように、特定層に存在する細胞群に光刺激を与えつつ、近傍層に存在する細胞群に関する生体情報を取得することができない。
図4及び図5を用いて、ピンホールディスク320の詳細が説明される。図4は、ピンホールディスク320の一例を概略的に示す。図5は、ピンホールディスク320の一例を概略的に示す。図5は、図4におけるA−A'断面を示す断面図であってよい。
図4に示されるとおり、本実施形態において、ピンホールディスク320は、板状のディスク本体410を備える。本実施形態において、ディスク本体410の外縁の一部には、ノッチ412が配される。ロータリエンコーダ242は、例えば、ノッチ412の有無を検出することにより、ピンホールディスク320の回転角又は回転速度を検出する。
本実施形態において、ディスク本体410には、ピンホールアレイ422、ピンホールアレイ424及びピンホールアレイ426が形成される。本実施形態において、ピンホールアレイ422は、複数のピンホール522により構成される。本実施形態において、ピンホールアレイ424は、複数のピンホール524により構成される。本実施形態において、ピンホールアレイ426は、複数のピンホール526により構成される。
各ピンホールアレイにおける複数のピンホールは、ピンホールディスク320が回転した場合に視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。各ピンホールアレイにおける複数のピンホールの平面配置の方式は、特に限定されない。複数のピンホールの平面配置の方式としては、等角螺旋配置、等ピッチ螺旋配置、正方配置などが例示される。例えば、複数のピンホールの平面配置として、特開2007−225997号公報、特開2003−344778号公報、又は、特開平5−127090号公報に開示された平面配置が採用され得る。また、(i)ピンホールの口径、径方向のピッチ、周方向のピッチ、(ii)ピンホールアレイのパターン又は軌跡の位置、形状及び大きさ、並びに、(iii)ピンホールアレイの個数などに関する設計手法は、特に限定されない。各ピンホール及び各ピンホールアレイは、例えば、特開平5−127090号公報に開示された手法を用いて設計され得る。
図5に示されるとおり、本実施形態において、ピンホール522は、ディスク本体410を回転軸370の延伸方向に貫通する貫通孔502の内部に形成される。同様に、ピンホール524は、ディスク本体410を回転軸370の延伸方向に貫通する貫通孔504の内部に形成される。ピンホール526は、ディスク本体410を回転軸370の延伸方向に貫通する貫通孔506の内部に形成される。ピンホール522、ピンホール524及びピンホール526は、回転軸370の延伸方向(軸方向と称する場合がある。)における位置が互いに異なる。各貫通孔には、光学部材が配されていてもよく、光学部材が配されていなくてもよい。各ピンホールには、光学部材が配されていてもよく、光学部材が配されていなくてもよい。
なお、本実施形態においては、ディスク本体410にノッチ412が形成されている場合を例として、ピンホールディスク320の詳細が説明された。しかしながら、ピンホールディスク320は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、ノッチ412の代わりに、又は、ノッチ412とともに、ロータリエンコーダ242がピンホールディスク320の回転角又は回転速度を検出するための部材が配されてよい。上記の部材としては、反射部材、バーコード、磁性材料などが例示される。
図6、図7及び図8を用いて、マイクロレンズディスク340の詳細が説明される。図6は、マイクロレンズディスク340の一例を概略的に示す。図7は、マイクロレンズディスク340の一例を概略的に示す。図7は、図6におけるB−B'断面を示す断面図であってよい。図8は、ピンホールディスク320及びマイクロレンズディスク340の位置関係の一例を概略的に示す。
図6に示されるとおり、本実施形態において、マイクロレンズディスク340は、板状のディスク本体610を備える。なお、ピンホールディスク320と同様に、ディスク本体610の外縁の一部にノッチなどが配されてもよい。
本実施形態において、ディスク本体610には、マイクロレンズアレイ642、マイクロレンズアレイ644及びマイクロレンズアレイ646が形成される。本実施形態において、マイクロレンズアレイ642は、複数のマイクロレンズ742により構成される。本実施形態において、マイクロレンズアレイ644は、複数のマイクロレンズ744により構成される。本実施形態において、マイクロレンズアレイ646は、複数のマイクロレンズ746により構成される。
上述されたように、複数のマイクロレンズ742のそれぞれは、複数のピンホール522の何れか1つと対応する。複数のマイクロレンズ744のそれぞれは、複数のピンホール524の何れか1つと対応する。複数のマイクロレンズ746のそれぞれは、複数のピンホール526の何れか1つと対応する。
図7及び図8に示されるとおり、マイクロレンズ742は、マイクロレンズ742を通過した光束が、対応するピンホール522の位置で結像するように設計される。マイクロレンズ744は、マイクロレンズ744を通過した光束が、対応するピンホール524の位置で結像するように設計される。マイクロレンズ746は、マイクロレンズ746を通過した光束が、対応するピンホール526の位置で結像するように設計される。本実施形態において、マイクロレンズ742の焦点距離と、マイクロレンズ744の焦点距離と、マイクロレンズ746の焦点距離とが、互いに異なる。
本実施形態において、マイクロレンズ742の平面配置は、ピンホール522の平面配置と同一であってよい。マイクロレンズ744の平面配置は、ピンホール524の平面配置と同一であってよい。マイクロレンズ746の平面配置は、ピンホール526の平面配置と同一であってよい。
本実施形態においては、マイクロレンズ742、マイクロレンズ744及びマイクロレンズ746の焦点距離が互いに異なり、その結果、マイクロレンズ742を通過した光束が、対応するピンホール522の位置で結像し、マイクロレンズ744を通過した光束が、対応するピンホール524の位置で結像し、マイクロレンズ746を通過した光束が、対応するピンホール526の位置で結像する場合を例として、マイクロレンズディスク340の詳細が説明された。しかしながら、マイクロレンズディスク340は本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、マイクロレンズ742、マイクロレンズ744及びマイクロレンズ746の焦点距離は、略同一であってもよい。この場合、マイクロレンズ742、マイクロレンズ744及びマイクロレンズ746は、マイクロレンズディスク340の回転軸の延伸方向における位置が互いに異なる。これにより、マイクロレンズ742を通過した光束が、対応するピンホール522の位置で結像し、マイクロレンズ744を通過した光束が、対応するピンホール524の位置で結像し、マイクロレンズ746を通過した光束が、対応するピンホール526の位置で結像する。
図9、図10及び図11を用いて、撮像装置120が撮像する画像の詳細が説明される。図9は、ピンホールアレイ422及び視野402の位置関係の一例を概略的に示す。図10は、撮像装置120における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。図11は、従来技術における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。
図9に示されるとおり、本実施形態において、ピンホールアレイ422を構成する複数のピンホール522は、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。同様に、ピンホールアレイ426を構成する複数のピンホール526は、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。なお、図9には図示されていないが、ピンホールアレイ424を構成する複数のピンホール524も、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。
本実施形態によれば、少なくとも1つのピンホール522と、少なくとも1つの526とが、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とする仮想的な円の円周上の異なる位置に配される。同様に、少なくとも1つのピンホール522と、少なくとも1つの524とが、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とする仮想的な円の円周上の異なる位置に配される。これにより、1回の露光期間により得られる単一の撮像データは、単一の焦点面からの光の強度分布を示す。一方、ピンホールディスク320が1回転する間に、焦点面の位置が変動する。
図10は、ピンホールディスク320が1回転する間における、焦点面の位置の変動を示す。図10に示されるとおり、本実施形態によれば、ピンホールディスク320が1回転する間に焦点面の位置が段階的に変化する。
図10の例によれば、時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ422が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ422を通過した光は、観察対象たる試料の表面からの距離がLの位置に集光される。時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ424が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ424を通過した光は、試料の表面からの距離がLの位置に集光される。また、時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ426が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ426を通過した光は、試料の表面からの距離がLの位置に集光される。
本実施形態において、ピンホールディスク320は、2つのピンホールアレイ422と、2つのピンホールアレイ424と、2つのピンホールアレイ426とを備える。そのため、時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ422が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ422を通過した光は、観察対象たる試料の表面からの距離がLの位置に集光される。時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ424が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ424を通過した光は、試料の表面からの距離がLの位置に集光される。また、時刻tからtの期間にかけて、ピンホールアレイ426が視野402を通過する。この間、ピンホールアレイ426を通過した光は、試料の表面からの距離がLの位置に集光される。
なお、(i)ピンホールの口径、径方向のピッチ、周方向のピッチ、(ii)ピンホールアレイのパターン又は軌跡の位置、形状及び大きさ、並びに、(iii)ピンホールアレイの個数は、撮像装置120の動作に関する特定の条件において、ピンホールディスク320が1回転する間における焦点面の位置変動が、目的とするパターンとなるように、決定されてよい。なお、上撮像装置120の動作に関する特定の条件は、目的とする観察条件において目的とする画質が得られるように設定されてよい。
一方、図11は、特開2003−344778号公報に開示された回転盤が1回転する間における、焦点面の位置の変動を示す。特開2003−344778号公報に開示された回転盤においては、複数の微小開口が光軸方向に螺旋状に並んでいる。そのため、特開2003−344778号公報に開示された回転盤が1回転する間、焦点面の位置が連続的に変化する。この場合、同一の視野の中に焦点面が同一の領域が存在せず、特定の焦点面の画像であって、高解像度の画像を取得することができない。
なお、本実施形態においては、ピンホールアレイ422が、螺旋形状に配された複数のピンホール522により構成され、ピンホールアレイ424が、螺旋形状に配された複数のピンホール524により構成され、ピンホールアレイ426が、螺旋形状に配された複数のピンホール526により構成される場合を例として、ピンホールディスク320の詳細が説明された。しかしながら、ピンホールディスク320は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、回転軸370を中心とする仮想的な扇形の第1領域に、複数のピンホール522が配され、回転軸370を中心とする仮想的な扇形の第2領域に、複数のピンホール524が配され、回転軸370を中心とする仮想的な扇形の3領域に、複数のピンホール526が配される。第1領域において、複数のピンホール522は、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。第2領域において、複数のピンホール524は、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。第3領域において、複数のピンホール526は、ピンホールディスク320が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。
この場合において、第1領域には、ピンホール524及びピンホール526が配されない。第2領域には、ピンホール522及びピンホール526が配されない。第3領域には、ピンホール522及びピンホール524が配されない。また、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で、第1領域が投影された領域と、第2領域が投影された領域と、第3領域が投影された領域とが重畳しない。これにより、図4及び図5に関連して説明されたピンホールディスク320と同様の効果が得られる。
[走査ユニット240の具体例2]
図12、図13、図14、図15、図16及び図17を用いて、走査ユニット240の他の実施形態の詳細が説明される。本実施形態においては、1回の露光期間により得られる単一の撮像データの中に、複数の焦点面からの光の強度を示す情報が含まれる。本実施形態によれば、同一の視野に含まれる一の領域と、他の領域とで、焦点面の位置が異なる場合がある。本実施形態においては、同一の視野の特定の領域における焦点面は、ピンホールディスク320が回転しても変動しないことが好ましい。
図12及び図13を用いて、ピンホールディスク1220の詳細が説明される。図12は、ピンホールディスク1220の一例を概略的に示す。図13は、ピンホールアレイ1222の一例を概略的に示す。
図12に示されるとおり、本実施形態において、ピンホールディスク1220のディスク本体410には、複数のピンホールアレイ1222が形成される。また、図13に示されるとおり、本実施形態において、複数のピンホールアレイ1222のそれぞれは、複数のピンホール522と、複数のピンホール524と、複数のピンホール526とにより構成される。また、各ピンホールアレイにおける複数のピンホールは、ピンホールディスク1220が回転した場合に視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。
図13に示されるとおり、ピンホールディスク1220に形成された複数のピンホール522のうちの3つは、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配される。また、ピンホールディスク1220に形成された複数のピンホール522のうちの4つは、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で四角形を形成する位置に配される。
本実施形態において、少なくとも1つのピンホール522が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第1長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。少なくとも1つのピンホール524が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第2長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。また、少なくとも1つのピンホール526が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第3長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。第1長さと、第2長さと、第3長さとは、互いに異なる値であってよい。
本実施形態において、ピンホール522が配される仮想的な円の円周上には、ピンホール524及びピンホール526が配されていない。同様に、ピンホール524が配される仮想的な円の円周上には、ピンホール522及びピンホール526が配されていない。また、ピンホール526が配される仮想的な円の円周上には、ピンホール522及びピンホール524が配されていない。
図14及び図15を用いて、マイクロレンズディスク1440の詳細が説明される。図14は、マイクロレンズディスク1440の一例を概略的に示す。図15は、マイクロレンズアレイ1442の一例を概略的に示す。マイクロレンズディスク1440は、ピンホールディスク1220とともに用いられるマイクロレンズディスクの一例であってよい。
図14に示されるとおり、本実施形態において、マイクロレンズディスク1440のディスク本体610には、複数のマイクロレンズアレイ1442が形成される。また、図13に示されるとおり、本実施形態において、複数のマイクロレンズアレイ1442のそれぞれは、複数のマイクロレンズ742と、複数のマイクロレンズ744と、複数のマイクロレンズ746とにより構成される。また、マイクロレンズディスク1440の複数のマイクロレンズは、ピンホールディスク1220の複数のピンホールの何れか1つに対応する。
図15に示されるとおり、マイクロレンズディスク1440に形成された複数のマイクロレンズ742のうちの3つは、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配される。また、マイクロレンズディスク1440に形成された複数のマイクロレンズ742のうちの4つは、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で四角形を形成する位置に配される。
本実施形態において、少なくとも1つのマイクロレンズ742が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第1長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。少なくとも1つのマイクロレンズ744が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第2長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。また、少なくとも1つのマイクロレンズ746が、回転軸370の軸方向に略垂直な平面における、回転軸370を中心とし第3長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配される。第1長さと、第2長さと、第3長さとは、互いに異なる値であってよい。
本実施形態において、マイクロレンズ742が配される仮想的な円の円周上には、マイクロレンズ744及びマイクロレンズ746が配されていない。同様に、マイクロレンズ744が配される仮想的な円の円周上には、マイクロレンズ742及びマイクロレンズ746が配されていない。また、マイクロレンズ746が配される仮想的な円の円周上には、マイクロレンズ742及びマイクロレンズ744が配されていない。
図16及び図17を用いて、撮像装置120が撮像する画像の詳細が説明される。図16は、撮像データ1600の一例を概略的に示す。図17は、撮像装置120における焦点面の経時変化の一例を概略的に示す。
図16に示されるとおり、単一の露光期間に得られた撮像データ1600は、ピンホール522を介して検出される光の強度に関する情報1612と、ピンホール524を介して検出される光の強度に関する情報1614と、ピンホール526を介して検出される光の強度に関する情報1616とを含む。例えば、撮像データ1600から、情報1612を抽出することで、画像データ1622が生成される。同様に、撮像データ1600から、情報1614を抽出することで、画像データ1624が生成される。撮像データ1600から、情報1616を抽出することで、画像データ1626が生成される。
図17は、ピンホールディスク1220が1回転する間における、焦点面の位置の変動を示す。図17に示されるとおり、本実施形態によれば、ピンホールディスク1220が1回転する間において、複数の焦点面のそれぞれの位置は変動しない。
[ピンホール及びマイクロレンズの平面配置の他の具体例]
図18は、ピンホールディスク1820の一例を概略的に示す。本実施形態によれば、ピンホールディスク1820のディスク本体410に、回転軸370を中心とする仮想的な扇形の領域1822、領域1824及び領域1826が設定される。また、回転軸370の軸方向に略垂直な平面上で、領域1822が投影された領域と、領域1824が投影された領域と、領域1826が投影された領域とが重畳しない。本実施形態によれば、ピンホールディスク320と同様の効果が得られる。
領域1822には、複数のピンホール522が配される。領域1822において、複数のピンホール522は、ピンホールディスク1820が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。領域1822には、ピンホール524及びピンホール526が配されない。
領域1824には、複数のピンホール524が配される。領域1824において、複数のピンホール524は、ピンホールディスク1820が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。領域1824には、ピンホール522及びピンホール526が配されない。
領域1826には、複数のピンホール526が配される。領域1826において、複数のピンホール526は、ピンホールディスク1820が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部が隙間なく走査されるように配置される。領域1826には、ピンホール522及びピンホール524が配されない。
図19は、ピンホールディスク1920の一例を概略的に示す。本実施形態によれば、ピンホールディスク1920のディスク本体410に、領域1922、領域1924及び領域1926が設定される。領域1922は、回転軸370を中心とし第1範囲の直径を有する仮想的な円の集合により形成される。領域1924は、回転軸370を中心とし第2範囲の直径を有する仮想的な円の集合により形成される。領域1926は、回転軸370を中心とし第3範囲の直径を有する仮想的な円の集合により形成される。第1範囲、第2範囲及び第3範囲は、互いに重畳しない。本実施形態によれば、ピンホールディスク1220と同様の効果が得られる。
領域1922には、複数のピンホール522が配される。領域1922において、複数のピンホール522は、ピンホールディスク1920が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部の領域1922に対応する領域が隙間なく走査されるように配置される。領域1922には、ピンホール524及びピンホール526が配されない。
領域1924には、複数のピンホール524が配される。領域1924において、複数のピンホール524は、ピンホールディスク1920が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部の領域1924に対応する領域が隙間なく走査されるように配置される。領域1924には、ピンホール522及びピンホール526が配されない。
領域1926には、複数のピンホール526が配される。領域1922において、複数のピンホール526は、ピンホールディスク1920が回転軸370を中心に回転した場合に、視野402の内部の領域1926に対応する領域が隙間なく走査されるように配置される。領域1926には、ピンホール522及びピンホール524が配されない。
[ピンホールディスクの構造の具体例1]
図20は、ピンホールディスク320の構造の一例を概略的に示す。本実施形態において、ピンホールディスク320は、板状部材2010と、板状部材2020と、板状部材2030と、板状部材2040と、板状部材2050とを備える。
ピンホールディスク320は、板状部材2010、板状部材2020、板状部材2030、板状部材2040及び板状部材2050が、各部材の回転軸が一致するように結合されることで作製される。板状部材2010、板状部材2020、板状部材2030、板状部材2040及び板状部材2050は、略同一の平面形状を有してよい。
本実施形態において、板状部材2010には、貫通孔502に対応する貫通孔2012と、貫通孔504に対応する貫通孔2014と、貫通孔506に対応する貫通孔2016とが形成されている。本実施形態において、板状部材2020には、ピンホール522に対応する貫通孔2022と、貫通孔504に対応する貫通孔2024と、貫通孔506に対応する貫通孔2026とが形成されている。
本実施形態において、板状部材2030には、貫通孔502に対応する貫通孔2032と、ピンホール524に対応する貫通孔2034と、貫通孔506に対応する貫通孔2036とが形成されている。本実施形態において、板状部材2040には、貫通孔502に対応する貫通孔2042と、貫通孔504に対応する貫通孔2044と、ピンホール526に対応する貫通孔2046とが形成されている。板状部材2050には、貫通孔502に対応する貫通孔2052と、貫通孔504に対応する貫通孔2054と、貫通孔506に対応する貫通孔2056とが形成されている。
[ピンホールディスクの構造の具体例2]
図21は、ピンホールディスク2120の構造の一例を概略的に示す。本実施形態において、ピンホールディスク2120は、シャフト350の軸方向の異なる位置に取り付けられた、複数のピンホール部材2122を備える。複数のピンホール部材2122は、シャフト350の軸方向において互いに重畳しないように取り付けられる。
図22は、ピンホール部材2122の一例を概略的に示す。本実施形態において、ピンホール部材2122は、板状部材2210を備える。板状部材2210には、ピンホールアレイ2220が形成されている。ピンホールアレイ2220は、複数のピンホール2222により構成される。ピンホールアレイ2220を構成する複数のピンホール2222は、板状部材2210の厚さ方向における位置が略同一であってよい。板状部材2210の厚さ方向は、板状部材2210がシャフト350に取り付けられた場合に、シャフト350の軸方向と略平行になる方向であってよい。
[走査ユニット240の他の例]
図23は、走査ユニット2340の一例を概略的に示す。走査ユニット2340は、反転ディスク2380を備える点を除いて、走査ユニット240と同様の構成を有してよい。反転ディスク2380は、ピンホールディスク320と反対方向に回転するように構成される。これにより、ピンホールディスク320及びマイクロレンズディスク340の回転により発生する力が、観察対象又は当該観察対象を有する被験体に与える影響が軽減される。
[画像処理装置140の各部の説明]
図24は、画像処理装置140の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、画像処理装置140は、撮像データ取得部2422と、画像データ生成部2426と、システム制御部2430とを備える。本実施形態において、システム制御部2430は、撮像制御部2442と、走査制御部2444と、光学系制御部2446と、照明制御部2450とを有する。本実施形態において、照明制御部2450は、刺激光制御部2452と、励起光制御部2454とを含む。
本実施形態において、撮像データ取得部2422は、共焦点顕微鏡122の撮像素子276が出力する撮像データを取得する。撮像制御部2442は、取得された撮像データを画像データ生成部2426に出力する。
本実施形態において、画像データ生成部2426は、撮像データに基づいて、観察対象の画像データを生成する。一実施形態において、複数の露光期間に撮像された複数の撮像データを、各撮像データに対応するピンホールの種類に基づいて、複数のグループに分類する。これにより、観察対象からの光に関する焦点深さごとの画像が生成される。他の実施形態において、単一の露光時間に撮像された単一の撮像データを、視野の各位置に対応するピンホールの種類に基づいて、複数のグループに分類する。これにより、焦点深さごとの画像が生成される。生成される画像は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。ピンホールの種類は、例えば、ピンホールディスク320を構成する板状部材の厚さ方向の位置(つまり、回転軸370の延伸方向の位置である。)によって区別される。
本実施形態において、システム制御部2430は、生体情報収集システム100の動作を制御する。例えば、撮像制御部2442は、撮像素子276を制御する。走査制御部2444は、走査ユニット240を制御する。光学系制御部2446は、共焦点顕微鏡122の各種の光学系を制御する。照明制御部2450は、発光ユニット222及び発光ユニット232の少なくとも一方を制御する。具体的には、刺激光制御部2452が発光ユニット222を制御し、励起光制御部2454が発光ユニット232を制御する。
例えば、刺激光制御部2452は、ピンホールディスク320の回転と、刺激光の発光のタイミングとを同期させる。このとき、光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方を制御して、刺激光が照射される範囲を制御してもよい。光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方の動作と、ピンホールディスク320の回転とを同期させてよい。これにより、刺激光制御部2452は、観察対象の特定の領域の、特定の深さに存在する物質のみを刺激することができる。
同様に、励起光制御部2454は、ピンホールディスク320の回転と、2以上の種類の励起光の発光のタイミングとを同期させる。このとき、光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方を制御して、各励起光が照射される範囲を制御してもよい。光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方の動作と、ピンホールディスク320の回転とを同期させてよい。これにより、励起光制御部2454は、多光子吸収過程を利用して、観察対象の特定の領域の、特定の深さに存在する物質のみを励起させることができる。
[生体情報収集システム100の制御の具体例]
一実施形態において、システム制御部2430は、下記の手順により、観察対象の走査を実施する。まず、走査制御部2444が、モータ360を制御して、複数の第1ピンホール及び複数の第2ピンホールが形成された板状部材を含むピンホールディスク320と、複数の第1マイクロレンズ及び複数の第2マイクロレンズが形成された板状部材を含むマイクロレンズディスク340とを回転させる。走査制御部2444は、予め定められた設定情報に基づいて、モータ360の回転速度を決定してよい。
次に、光学系制御部2446が、アクチュエータ268を制御して、対物レンズ264の位置を調整する。また、照明制御部2450の励起光制御部2454が発光ユニット232を点灯させ、励起光がマイクロレンズディスク340に照射される。さらに、撮像制御部2442は、撮像素子276を制御して、予め定められた露光期間ごとに撮像処理を実行し、撮像データを出力する。なお、生体情報収集システム100が立体画像を取得する場合、光学系制御部2446は、例えばアクチュエータ268を制御して、対物レンズ264の焦点位置を連続的に変更してよい。光学系制御部2446は、対物レンズ264の焦点位置の変更速度を、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。
上述のとおり、マイクロレンズディスク340の第1マイクロレンズを通過した励起光は、ピンホールディスク320の第1ピンホールの位置で集光された後、レンズユニット262及び対物レンズ264を介して、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質を励起させる。励起された物質は、蛍光を放出する。励起された物質から放出された蛍光は、対物レンズ264及びレンズユニットレンズユニット262を介して、第1ピンホールの位置で集光された後、ダイクロイックミラー254及びレンズユニット274を介して、撮像素子276の撮像面に結像する。
同様に、マイクロレンズディスク340の第2マイクロレンズを通過した励起光は、ピンホールディスク320の第2ピンホールに集光された後、レンズユニット262及び対物レンズ264を介して、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質を励起させる。励起された物質は、蛍光を放出する。励起された物質から放出された蛍光は、対物レンズ264及びレンズユニットレンズユニット262を介して、第2ピンホールの位置で集光された後、ダイクロイックミラー254及びレンズユニット274を介して、撮像素子276の撮像面に結像する。
なお、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質を励起させるための第1励起光の波長分布と、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質を励起させるための第2励起光の波長分布が異なる場合、励起光制御部2454は、例えば、発光ユニット232を制御して、第1励起光及び第2励起光を同時に出射させる。励起光制御部2454は、発光ユニット232に第1励起光及び第2励起光のそれぞれを出射させるタイミングを、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。例えば、励起光制御部2454は、発光ユニット232を制御して、第1ピンホールが視野を通過するタイミングで第1励起光を出射させ、第2ピンホールが視野を通過するタイミングで第2励起光を出射させる。
また、励起光の光路上にも、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方が配されている場合、光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方を制御して、励起光が照射される範囲を制御してもよい。光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方による遮光のタイミングを、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。上記の同期制御により、光学系制御部2446は、例えば、視野内を主に第1ピンホールが通過する場合の遮光パターンと、視野内を主に第2ピンホールが通過する場合の遮光パターンとを変更する。光学系制御部2446は、視野内における第1ピンホール及び第2ピンホールの少なくとも一方の移動とともに、遮光部分又は透光部分が視野内を移動するように、遮光パターンを制御してもよい。
上記の同期制御は、ノッチ412が検出されるタイミングと、ノッチ412及び第1ピンホールの相対位置とに基づいて実行されてよい。上記の同期制御は、ノッチ412が検出されるタイミングと、ノッチ412及び第1ピンホールの相対位置と、ピンホールディスク320の回転速度とに基づいて実行されてもよい。上記の同期制御は、ノッチ412が検出されるタイミングと、ノッチ412及び第2ピンホールの相対位置とに基づいて実行されてよい。上記の同期制御は、ノッチ412が検出されるタイミングと、ノッチ412及び第2ピンホールの相対位置と、ピンホールディスク320の回転速度とに基づいて実行されてもよい。
[生体情報収集システム100の制御の他の具体例]
他の実施形態において、システム制御部2430は、下記の手順により、観察対象に刺激を与える。まず、走査制御部2444が、モータ360を制御して、複数の第1ピンホール及び複数の第2ピンホールが形成された板状部材を含むピンホールディスク320と、複数の第1マイクロレンズ及び複数の第2マイクロレンズが形成された板状部材を含むマイクロレンズディスク340とを回転させる。走査制御部2444は、予め定められた設定情報に基づいて、モータ360の回転速度を決定してよい。
次に、光学系制御部2446が、アクチュエータ268を制御して、対物レンズ264の位置を調整する。また、照明制御部2450の刺激光制御部2452が発光ユニット222を点灯させ、刺激光がマイクロレンズディスク340に照射される。これにより、第1ピンホールを通過した刺激光は、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激する。また、第2ピンホールを通過した刺激光は、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激する。
このとき、光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方を制御して、刺激光が照射される範囲を制御してもよい。光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方による遮光のタイミングを、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。各種の同期制御の詳細は、上述のとおりであってよい。これにより、視野内の特定の領域の、特定の深さに存在する物質が、選択的に刺激される。
なお、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激するための第1刺激光の波長分布と、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激するための第2刺激光の波長分布が異なる場合、刺激光制御部2452は、例えば、発光ユニット222を制御して、第1刺激光及び第2刺激光を同時に出射させる。刺激光制御部2452は、発光ユニット222に第1刺激光及び第2刺激光のそれぞれを出射させるタイミングを、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。例えば、刺激光制御部2452は、発光ユニット222を制御して、第1ピンホールが視野を通過するタイミングで第1刺激光を出射させ、第2ピンホールが視野を通過するタイミングで第2刺激光を出射させる。
[生体情報収集システム100の制御の他の具体例]
さらに他の実施形態において、システム制御部2430は、下記の手順により、観察対象への刺激の付与と、観察対象の走査とを実施する。まず、走査制御部2444が、モータ360を制御して、複数の第1ピンホール及び複数の第2ピンホールが形成された板状部材を含むピンホールディスク320と、複数の第1マイクロレンズ及び複数の第2マイクロレンズが形成された板状部材を含むマイクロレンズディスク340とを回転させる。走査制御部2444は、予め定められた設定情報に基づいて、モータ360の回転速度を決定してよい。
次に、光学系制御部2446が、アクチュエータ268を制御して、対物レンズ264の位置を調整する。また、照明制御部2450の励起光制御部2454が発光ユニット232を点灯させ、励起光がマイクロレンズディスク340に照射される。さらに、撮像制御部2442は、撮像素子276を制御して、予め定められた露光期間ごとに撮像処理を実行し、撮像データを出力する。これにより、(i)刺激光が照射される前の段階における、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質からの生体情報と、(ii)刺激光が照射される前の段階における、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質からの生体情報とが取得される。
なお、励起光の照射に関する各種制御の詳細は、上述のとおりであってよい。また、生体情報収集システム100が立体画像を取得する場合、光学系制御部2446は、例えばアクチュエータ268を制御して、対物レンズ264の焦点位置を連続的に変更してよい。光学系制御部2446は、対物レンズ264の焦点位置の変更速度を、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。さらに、励起光の光路上にも、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方が配されている場合、光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方を制御して、励起光が照射される範囲を制御してもよい。光学系制御部2446は、シャッタ226及び液晶シャッタ228の少なくとも一方による遮光のタイミングを、ピンホールディスク320の回転に同期させてもよい。各種の同期制御の詳細は、上述のとおりであってよい。
次に、照明制御部2450の刺激光制御部2452が発光ユニット222を点灯させ、刺激光がマイクロレンズディスク340に照射される。これにより、第1ピンホールを通過した刺激光は、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激する。また、第2ピンホールを通過した刺激光は、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質を刺激する。刺激光の照射に関する各種制御の詳細は、上述のとおりであってよい。
次に、撮像制御部2442が、撮像素子276を制御して、予め定められた露光期間ごとに撮像処理を実行し、撮像データを出力する。これにより、(i)刺激光が照射された後の段階における、観察対象の第1ピンホールに対応する深度に存在する物質からの生体情報と、(ii)刺激光が照射された後の段階における、観察対象の第2ピンホールに対応する深度に存在する物質からの生体情報とが取得される。なお、撮像制御部2442は、刺激光がマイクロレンズディスク340に照射されている期間中も撮像処理を続行してもよく、刺激光がマイクロレンズディスク340に照射されている期間中は撮像処理を中断してもよい。
本実施形態においては、システム制御部2430が、画像処理装置140に配される場合を例として、システム制御部2430の詳細が説明された。しかしながら、システム制御部2430は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、システム制御部2430が、撮像装置120に配されてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 脳、20 頭蓋骨、22 開口、100 生体情報収集システム、120 撮像装置、122 共焦点顕微鏡、124 取付治具、140 画像処理装置、210 筐体、222 発光ユニット、224 レンズユニット、226 シャッタ、228 液晶シャッタ、232 発光ユニット、234 レンズユニット、240 走査ユニット、242 ロータリエンコーダ、252 ダイクロイックミラー、254 ダイクロイックミラー、262 レンズユニット、264 対物レンズ、266 保持部材、268 アクチュエータ、272 蛍光フィルタ、274 レンズユニット、276 撮像素子、280 固定器具、282 観察窓、320 ピンホールディスク、340 マイクロレンズディスク、350 シャフト、360 モータ、370 回転軸、402 視野、410 ディスク本体、412 ノッチ、422 ピンホールアレイ、424 ピンホールアレイ、426 ピンホールアレイ、502 貫通孔、504 貫通孔、506 貫通孔、522 ピンホール、524 ピンホール、526 ピンホール、610 ディスク本体、642 マイクロレンズアレイ、644 マイクロレンズアレイ、646 マイクロレンズアレイ、742 マイクロレンズ、744 マイクロレンズ、746 マイクロレンズ、1220 ピンホールディスク、1222 ピンホールアレイ、1440 マイクロレンズディスク、1442 マイクロレンズアレイ、1600 撮像データ、1612 情報、1614 情報、1616 情報、1622 画像データ、1624 画像データ、1626 画像データ、1820 ピンホールディスク、1822 領域、1824 領域、1826 領域、1920 ピンホールディスク、1922 領域、1924 領域、1926 領域、2010 板状部材、2012 貫通孔、2014 貫通孔、2016 貫通孔、2020 板状部材、2022 貫通孔、2024 貫通孔、2026 貫通孔、2030 板状部材、2032 貫通孔、2034 貫通孔、2036 貫通孔、2040 板状部材、2042 貫通孔、2044 貫通孔、2046 貫通孔、2050 板状部材、2052 貫通孔、2054 貫通孔、2056 貫通孔、2120 ピンホールディスク、2122 ピンホール部材、2210 板状部材、2220 ピンホールアレイ、2222 ピンホール、2340 走査ユニット、2380 反転ディスク、2422 撮像データ取得部、2426 画像データ生成部、2430 システム制御部、2442 撮像制御部、2444 走査制御部、2446 光学系制御部、2450 照明制御部、2452 刺激光制御部、2454 励起光制御部

Claims (14)

  1. 複数のピンホールが形成された回転盤を回転させることで観察対象を走査する共焦点観察装置用の回転盤であって、
    前記回転盤は、
    少なくとも3つの第1ピンホール、及び、少なくとも1つの第2ピンホールが形成された板状部材、
    を備え、
    前記板状部材における前記少なくとも3つの第1ピンホールの位置であって、前記回転盤の回転軸の延伸方向における位置と、前記板状部材における前記少なくとも1つの第2ピンホールの位置であって、前記回転盤の回転軸の延伸方向における位置とが互いに異なり、
    前記少なくとも3つの第1ピンホールのうちの3つは、前記回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で三角形を形成する位置に配される、
    回転盤。
  2. 前記少なくとも3つの第1ピンホールのうちの少なくとも1つと、前記少なくとも1つの第2ピンホールのうちの少なくとも1つとが、前記回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、前記回転軸を中心とする仮想的な円の円周上の異なる位置に配される、
    請求項1に記載の回転盤。
  3. 前記回転軸を中心とする仮想的な扇形の第1領域に、複数の前記第1ピンホールが配され、
    前記回転軸を中心とする仮想的な扇形の第2領域に、複数の前記第2ピンホールが配され、
    前記第1領域には、前記第2ピンホールが配されておらず、
    前記第2領域には、前記第1ピンホールが配されておらず、
    前記回転軸の延伸方向に略垂直な平面上で、前記第1領域が投影された領域と、前記第2領域が投影された領域とが重畳しない、
    請求項1に記載の回転盤。
  4. 前記少なくとも3つの第1ピンホールのうちの少なくとも1つが、前記回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、前記回転軸を中心とし、第1長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配され、
    前記少なくとも1つの第2ピンホールのうちの少なくとも1つが、前記回転軸の延伸方向に略垂直な平面における、前記回転軸を中心とし、前記第1長さとは異なる第2長さの直径を有する仮想的な円の円周上に配され、
    前記第1ピンポールが配される前記仮想的な円の円周上には、前記第2ピンホールが配されておらず、
    前記第2ピンポールが配される前記仮想的な円の円周上には、前記第1ピンホールが配されていない、
    請求項1に記載の回転盤。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項の回転盤と、
    前記回転盤に配された前記複数のピンホールのそれぞれと対向する位置に配された複数のマイクロレンズを有する第2回転盤と、
    を備え、
    前記複数のマイクロレンズのそれぞれは、当該マイクロレンズを通過した光束を、当該マイクロレンズに対応するピンポールの位置で結像させる、
    回転盤ユニット。
  6. 前記第2回転盤は、
    前記少なくとも3つの第1ピンホールのそれぞれに対応する、少なくとも3つの第1マイクロレンズと、
    前記少なくとも1つの第2ピンホールのそれぞれに対応する、少なくとも1つの第2マイクロレンズと、
    前記少なくとも3つの第1マイクロレンズ、及び、前記少なくとも1つの第2マイクロレンズを保持する保持部材と、
    を有し、
    前記第1マイクロレンズの焦点距離と、前記第2マイクロレンズの焦点距離とが互いに異なる、
    請求項5に記載の回転盤ユニット。
  7. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の回転盤と、
    前記回転盤を回転させる回転駆動部と、
    光を出射する光源と、
    前記光源が出射した光を前記回転盤に導く走査光学系と、
    前記回転盤により走査された光を、観察対象に投射する投射光学系と、
    前記観察対象からの光のうち、前記回転盤を通過した光を分離する分離光学系と、
    前記分離光学系において分離された光を結像させる結像光学系と、
    を備える、共焦点観察装置。
  8. 請求項5又は請求項6に記載の回転盤ユニットと、
    前記回転盤ユニットを回転させる回転駆動部と、
    光を出射する光源と、
    前記光源が出射した光を前記回転盤ユニットの前記第2回転盤に導く走査光学系と、
    前記回転盤ユニットにより走査された光を、観察対象に投射する投射光学系と、
    前記観察対象からの光のうち、前記回転盤ユニットの前記回転盤を通過した光を分離する分離光学系と、
    前記分離光学系において分離された光を結像させる結像光学系と、
    を備える、共焦点観察装置。
  9. 前記投射光学系は、
    前記観察対象からの光を取得する対物レンズと、
    前記対物レンズの焦点位置を調整する調整部と、
    を有する、
    請求項7又は請求項8に記載の共焦点観察装置。
  10. 前記回転盤と反対方向に回転するように構成された反転盤をさらに備える、
    請求項7から請求項9までの何れか一項に記載の共焦点観察装置。
  11. 前記光源は、波長分布の異なる2種類の光を出射する、
    請求項7から請求項10までの何れか一項に記載の共焦点観察装置。
  12. 前記結像光学系の結像面に配される撮像部をさらに備える、
    請求項7から請求項11までの何れか一項に記載の共焦点観察装置。
  13. 前記撮像部からの出力に基づいて、前記観察対象からの光に関する焦点深さごとの画像を示す画像データを生成する画像データ生成部をさらに備える、
    請求項12に記載の共焦点観察装置。
  14. 前記共焦点観察装置の動作を制御して、前記少なくとも3つの第1ピンホール、及び、前記少なくとも1つの第2ピンホールを介して、前記観察対象に励起光を照射する工程と、
    前記少なくとも3つの第1ピンホール、及び、前記少なくとも1つの第2ピンホールの何れか一方を介して、前記観察対象に刺激光を照射する工程と、
    を実行する制御部をさらに備える、
    請求項7から請求項13までの何れか一項に記載の共焦点観察装置。
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