JP2019200015A - 熱音響装置 - Google Patents

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孝一 柳澤
Koichi Yanagisawa
孝一 柳澤
雄一 大野
Yuichi Ono
雄一 大野
卓哉 布施
Takuya Fuse
卓哉 布施
萩原 康正
Yasumasa Hagiwara
康正 萩原
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Abstract

【課題】凝縮性流体を用いる熱音響装置において、エネルギ変換部で必要とされる入熱量を低減する。【解決手段】作動流体が封入され、作動流体として用いられる凝縮性流体が外部から供給される供給口204を有する音響伝達管101、301、400と、音響伝達管内に設けられ、一方の端部と他方の端部との間に所定の温度条件を形成することで作動流体を加圧及び減圧させて熱エネルギを音響エネルギに変換するエネルギ変換部102aと、音響伝達管内に設けられ、音響エネルギを異なる種類のエネルギに変換するエネルギ消費部302aと、音響伝達管外に設けられ、作動流体として用いられる凝縮性流体を気化させ、気相の凝縮性流体を供給口204からエネルギ変換部102aに供給する蒸気供給部とを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギと音響エネルギとの間でエネルギ変換を行う熱音響装置に関する。
従来より、熱音響現象を利用して熱エネルギと音響エネルギの間でエネルギ変換を行う熱音響装置が知られている。熱音響装置は、作動流体が充填された配管の内部に熱エネルギと音響エネルギに変換するエネルギ変換部が設けられており、エネルギ変換部の両端に温度勾配を形成することで、熱音響自励振動である音波が発生する。
このような熱音響装置において、特許文献1では、エネルギ変換効率を向上させるために、作動流体として非凝縮性流体と凝縮性流体の混合物を用いることが提案されている。
特開2009−74722号公報
しかしながら、熱音響装置に予め液相の凝縮性流体を封入しておき、熱交換器等の入熱装置からの入熱で凝縮性流体を気化させる構成では、凝縮性流体の蒸発潜熱分の入熱量が必要となり、入熱装置の大型化を招く。
本発明は上記点に鑑み、凝縮性流体を用いる熱音響装置において、エネルギ変換部で必要とされる入熱量を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、作動流体が封入され、作動流体として用いられる凝縮性流体が外部から供給される供給口(204)を有する音響伝達管(101、301、400)と、音響伝達管内に設けられ、一方の端部と他方の端部との間に所定の温度条件を形成することで作動流体を加圧及び減圧させて熱エネルギを音響エネルギに変換するエネルギ変換部(102a)と、音響伝達管内に設けられ、音響エネルギを異なる種類のエネルギに変換するエネルギ消費部(302a)と、音響伝達管外に設けられ、作動流体として用いられる凝縮性流体を気化させ、気相の凝縮性流体を供給口からエネルギ変換部に供給する蒸気供給部(200)とを備えることを特徴とする。
このように、気供給部からエネルギ変換部に気相の蒸凝縮性流体を供給することで、熱音響装置を作動させることができる。これによれば、エネルギ変換部の高温側端部で凝縮性流体を気化させる必要がなく、凝縮性流体の蒸発潜熱に相当する入熱量を低減できる。このため、エネルギ変換部に熱を供給する入熱装置を省略若しくは小型化することができる。
なお、上記各構成要素の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の熱音響装置を示す概念図である。 第1実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第2実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第3実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第3実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第4実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第4実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第4実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第5実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第5実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第5実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第6実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第7実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第8実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第9実施形態の入力ループ配管と気体供給通路の接続部の断面図である。 第10実施形態の熱音響装置を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。図1に示すように、本第1実施形態の熱音響装置1は、熱エネルギを音響エネルギに変換する熱音響エンジン部100と、凝縮性流体の蒸気を供給する蒸気供給部200と、音響エネルギを消費する熱音響消費部300を備えている。なお、蒸気供給部200については後述する。
熱音響エンジン部100は、入力ループ配管101および入力部102を備えている。熱音響消費部300は、出力ループ配管301および出力部302を備えている。
ループ配管101、301は、連結配管400によって接続されている。これらの配管101、301、400は、中空状の筒状部材であり、密閉空間を構成している。配管101、301、400としては、例えば円筒形状のステンレス製配管を用いることができる。本実施形態の熱音響装置1は、2つのループ配管101、301を連結配管400で接続するダブルループ型となっている。
配管101、301、400は、内部空間に作動流体2が封入されている。配管101、301、400は、作動流体2を介して音響エネルギを伝達可能な音響伝達管である。作動流体2は、非凝縮性流体と凝縮性流体の混合物である。非凝縮性媒体は、熱音響装置1の作動温度範囲で気液相変化しない流体である。凝縮性媒体は、熱音響装置1の作動温度範囲で気液相変化する流体である。凝縮性流体は、主に液体の状態で入力部102に保持されている。
非凝縮性流体としては、例えばヘリウム、窒素、アルゴン等の低分子量の不活性ガス、空気、水素あるいはこれらの混合物を好適に用いることができるが、異なる種類の非凝縮性流体を用いてもよい。凝縮性流体としては、例えば水、炭酸、フロンを好適に用いることができるが、異なる種類の凝縮性流体を用いてもよい。本実施形態では、非凝縮性流体として空気を用い、凝縮性流体として水を用いている。
入力ループ配管101は、熱音響原動機用のループ配管である。出力ループ配管301は、熱音響受動機用のループ配管である。
入力ループ配管101には、外部から熱エネルギの入力が行われる入力部102が設けられている。入力部102は原動機であり、外部から入力された熱エネルギを音響エネルギに変換可能となっている。つまり、入力部102では、熱流から仕事流への変換が行われる。
入力部102は、蓄熱部102a、低温熱交換部102bを備えている。これらは、入力ループ配管101の長手方向に沿って配置されている。蓄熱部102a、低温熱交換部102bは上下方向に並んで配置されており、上方から、蓄熱部102a、低温熱交換部102bの順に配置されている。
蓄熱部102aは、熱エネルギを音響エネルギに変換するエネルギ変換部であり、多数の細孔が形成されたスタックとして構成されている。蓄熱部102aとしては、例えばセラミックスハニカムのような細かい流路が設けられた構造体、あるいはステンレス等の金属メッシュのような目の細かい金網が積層された構造体等を用いることができる。
蓄熱部102aの一端側には、蒸気供給部200から気相の凝縮性流体が供給される。蓄熱部102aの他端側には低温熱交換部102bが配置されており、低温熱交換部102bは蓄熱部102aと熱的に接触している。本実施形態では、蓄熱部102aの一端側は上端側であり、蓄熱部102aの他端側は下端側である。
蒸気供給部200は、音響伝達管101、301、400の外部に設けられている。蒸気供給部200は、内部に液相の凝縮性流体201が収容されている。本実施形態では、凝縮性流体として水を用いており、気相の凝縮性流体は水蒸気である。
蒸気供給部200は、凝縮性流体を加熱して気化させるための熱源部202を備えている。熱源部202としては、例えば電気ヒータを用いることができる。
蒸気供給部200と入力ループ配管101は、気体供給通路203によって接続されている。図2に示すように、気体供給通路203は、入力ループ配管101における蓄熱部102aの一端側に対応する部位に接続されている。
気体供給通路203における入力ループ配管101との接続部は、気相の凝縮性流体を蓄熱部102aに供給するための供給口204となっている。供給口204は、蓄熱部102aの上方に位置している。蒸気供給部200で気化した凝縮性流体は、気体供給通路203を移動し、供給口204から蓄熱部102aの一端側に供給される。これにより、蓄熱部102aの一端側は、蒸気供給部200から供給される気相の凝縮性流体によって加熱される。
本実施形態では、気体供給通路203は、入力ループ配管101の壁面に略直交して接続されている。このため、凝縮性流体は供給口204から蓄熱部201aの端面に沿って噴射される。
図1に戻り、蒸気供給部200と、入力ループ配管101における入力部102よりも下方の部位は、液体回収通路205によって接続されている。入力部102で凝縮した液相の凝縮性流体は、入力ループ配管101の内部を下方に移動し、液体回収通路205を介して蒸気供給部200に回収される。
低温熱交換部102bは、例えば冷却水あるいは外気と熱交換することで、蓄熱部102aの他端側を冷却する。なお、熱音響装置1の稼働が短時間であれば、冷却用熱交換部102bを省略することも可能であるが、熱音響装置1の稼働が長時間となる場合には、蓄熱部102aの高温側端部から低温側端部に次第に熱が輸送されるため、冷却用熱交換部102bを設けることが望ましい。
蓄熱部102aは、蒸気供給部200から気相の凝縮性流体が供給される一端側が、低温熱交換部102bで冷却される他端側よりも高温となる。このため、蓄熱部102aの一端側が高温側端部となり、蓄熱部102aの他端側が低温側端部となり、蓄熱部102aの両端に温度差を生成することができる。
出力ループ配管301には、外部にエネルギを出力する出力部302が設けられている。出力部302は受動機であり、音響エネルギから熱エネルギへの変換が行われる。つまり、出力部302では、仕事流から熱流への変換が行われる。出力部302は、音響エネルギを消費する音響エネルギ消費部である。
出力部302は、蓄熱部302a、低温熱交換部302b、高温熱交換部302cを備えている。蓄熱部302aは、入力部102の蓄熱部102aと同じく、例えばセラミックスハニカムのような細かい流路が設けられた構造体、あるいはステンレス等の金属メッシュのような目の細かい金網が積層された構造体等を用いることができる。出力部302の蓄熱部302aは、音響エネルギを異なる種類のエネルギに変換するエネルギ消費部である。本実施形態では、蓄熱部302aに音響エネルギが伝達されることで、蓄熱部302aの両端に温度勾配が生じる。
低温熱交換部302bまたは高温熱交換部302cの一方の熱交換部を常温の冷却水と熱交換することで、他方の熱交換部で冷熱または温熱を生成することができる。例えば、高温熱交換部302cで常温の冷却水と熱交換することで、低温熱交換部302bで冷熱を生成することができる。また、低温熱交換部302bで常温の冷却水と熱交換することで、高温熱交換部302cで温熱を生成することができる。
次に、熱音響装置1の作動について説明する。入力ループ配管101の入力部102では、蒸気供給部200から気相の凝縮性流体が供給されることで、蓄熱部102aに温度勾配が形成される。
蓄熱部102aでは、作動流体の流通方向に温度勾配が形成されることで、内部に存在する作動流体の加圧、加熱、減圧、冷却が行われ、熱音響自励振動である音波が発生する。つまり、入力部102の蓄熱部102aでは、蓄熱部102aの両端に所定の温度条件が形成されることで、熱エネルギから音響エネルギへの変換が行われる。
出力部102で生成した音響エネルギの一部は入力ループ配管101を巡回して入力部102に再入力し、残りは連結配管400を通過して出力ループ配管301を巡回する。出力部302の蓄熱部302aでは、音響エネルギが伝達されることで、高温熱交換部302cが設けられた一端側が高温となり、低温熱交換部302bが設けられた他端側が低温になる。つまり、出力部302の蓄熱部302aでは、音響エネルギから熱エネルギの変換が行われ、蓄熱部302aの両端に温度差が生じる。この結果、出力部302では、高温熱交換部302cで温熱が生成し、低温熱交換部302bで冷熱が生成する。
出力部302では、高温熱交換部302cで生成した温熱、または低温熱交換部302bで生成した冷熱を利用することができる。例えば、高温熱交換部302cで常温の冷却水と熱交換することで、低温熱交換部302bの冷熱生成能力を向上させ、熱音響装置1を冷凍機として用いることができる。あるいは、低温冷熱熱交換部302cに常温の冷却水と熱交換することで、高温熱交換部302cの温熱生成能力を向上させ、熱音響装置1を暖房機として用いることができる。
以上説明した本実施形態では、入力部102に蒸気供給部200から気相の凝縮性流体を供給することで、熱音響装置1を作動させることができる。本実施形態によれば、蓄熱部102aの高温側端部で凝縮性流体を気化させる必要がなく、凝縮性流体の蒸発潜熱に相当する入熱量を低減できる。このため、蓄熱部102aの高温側端部に凝縮性流体を気化させるための熱を供給する入熱装置を省略若しくは小型化することができる。本実施形態では、蓄熱部102aの高温側端部に熱を供給する入熱装置を省略している。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、本第2実施形態では、気体供給通路203および供給口204が複数設けられている。蒸気供給部200で生成した気相の凝縮性流体は、複数の供給口204から蓄熱部102aに供給される。このため、本第2実施形態では、蓄熱部102aの高温側端部に気相の凝縮性流体を均等に供給することができる。
蓄熱部102aは細管の束である。このため、蓄熱部102aの断面に凝縮性流体を均一に分布させることで、蓄熱部102aにおける熱音響効果を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4、図5に示すように、本第3実施形態では、気体供給通路203は、入力ループ配管101の壁面に傾斜して接続されている。このため、供給口204から供給される凝縮性流体の噴射角度が入力ループ配管101の壁面に対して傾斜している。
図4に示す例では、供給口204から凝縮性流体が蓄熱部102aに近づく方向に噴射される。図5に示す例では、供給口204から凝縮性流体が蓄熱部102aから遠ざかる方向に噴射される。供給口204から供給される凝縮性流体の噴射角度は、蓄熱部102aにできるだけ均等に凝縮性流体を供給できる角度に調整すればよい。
本第3実施形態によれば、凝縮性流体の噴射角度を適切に調整することで、蓄熱部102aの高温側端部に気相の凝縮性流体を均等に供給することができる。これにより、蓄熱部102aにおける熱音響効果を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6、図7、図8に示すように、本第4実施形態では、上記各実施形態と比較して、蓄熱部102aと供給口204の距離が異なっている。図6に示す例では、上記各実施形態よりも、供給口204と蓄熱部102aとの距離を大きくしている。図7、図8に示す例では、蓄熱部102aからの距離が異なる複数の供給口204を設けている。図7に示す例の方が、図8に示す例よりも、供給口204同士が離れて配置されている。
本第4実施形態によれば、蓄熱部102aと供給口204の距離を適切に設定することで、蓄熱部102aの高温側端部に気相の凝縮性流体を均等に供給することができる。これにより、蓄熱部102aにおける熱音響効果を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9、図10、図11に示すように、本第5実施形態では、蓄熱部102aの端部に高温熱交換部102cが設けられている。高温熱交換部102cは、蓄熱部102aにおける低温熱交換部102bが設けられた低温側端部の反対側の高温側端部に設けられている。
高温熱交換部102cは入熱装置であり、熱源から熱エネルギが入力されることによって蓄熱部102aの高温側端部を加熱する。高温熱交換部102cの熱源として、例えば電気ヒータを用いることができる。あるいは、高温熱交換部102cの熱源として、内燃機関や二次電池の排熱を用いることもできる。
図9に示す例では、入力ループ配管101における高温熱交換部102cに隣接する位置に供給口204が配置されている。このため、供給口204から供給される気相の凝縮性流体は、高温熱交換部102cを介して蓄熱部102aに供給される。
図10に示す例では、入力ループ配管101における高温熱交換部102cと蓄熱部102aとの間に供給口204が配置されている。このため、供給口204から供給される気相の凝縮性流体は、蓄熱部102aに直接供給される。
図11に示す例では、入力ループ配管101における高温熱交換部102cに対応する部位に供給口204が配置されている。このため、供給口204から供給される気相の凝縮性流体は、高温熱交換部102cの側面に接触し、高温熱交換部102cを加熱する。供給口204から供給された凝縮性流体は、高温熱交換部102cを介して蓄熱部102aに供給されるようにしてもよく、入力ループ配管101の内部に流入することなく、凝縮後に気体供給通路203に戻るようにしてもよい。
本第5実施形態によれば、蒸気供給部200から供給される気相の凝縮性流体に加え、高温熱交換部102cからの入熱を補助的に用いて蓄熱部102aの高温側端部を加熱することができる。これにより、蒸気供給部200から気相の凝縮性流体を定常的に供給できない場合であっても、高温熱交換部102cからの入熱によって蓄熱部102aに温度勾配を形成し、熱音響自励振動を発生させることができる。また、熱音響装置1に大きな出力が要求される場合においては、蒸気供給部200から供給される気相の凝縮性流体と、高温熱交換部102cを併用することで、蓄熱部102aにおける熱音響効果を向上させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、図2に示したように、蓄熱部102aの上方に供給口204が設けられており、蓄熱部102aの下方に低温熱交換部102bが設けられている。これに対し、図12に示すように、本第6実施形態では、蓄熱部102aの上方に低温熱交換部102bが設けられており、蓄熱部102aの下方に供給口204が設けられている。
作動流体を構成する非凝縮性流体および凝縮性流体の種類によって、上記第1実施形態あるいは本第6実施形態の構成を採用することが望ましい。具体的には、気相の凝縮性流体が非凝縮性流体より重い場合には、供給口204から入力ループ配管101の内部に流入した凝縮性流体は下方に移動する。この場合には、図2に示した上記第1実施形態の構成を採用することで、凝縮性流体を蓄熱部102aに効果的に供給できる。一方、気相の凝縮性流体が非凝縮性流体より軽い場合には、供給口204から入力ループ配管101の内部に流入した凝縮性流体は上方に移動する。図12に示す本第6実施形態の構成を採用することで、凝縮性流体を蓄熱部102aに効果的に供給できる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13に示すように、本第7実施形態では、供給口204を開閉する開閉部206が設けられている。開閉部206は、例えば回転軸を中心に回動する板状部材とすることができる。開閉部206は、蒸気供給部200から凝縮性流体が供給されている場合に供給口204を開放し、蒸気供給部200から凝縮性流体が供給されていない場合に供給口204を閉鎖する。
供給口204が開放していると、蓄熱部102aで音響エネルギが生成した場合に、音響エネルギの一部が供給口204から気体供給通路203に伝達され、熱音響自励振動の発振性の低下や効率が低下するおそれがある。これに対し、本第7実施形態によれば、供給口204に開閉部206を設けることで、供給口204から凝縮性流体を供給しないときには音響伝達経路を確保することができる。この結果、熱音響自励振動の発振性低下や効率低下を抑制できる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14に示すように、本第8実施形態では、気体供給通路203に逃がし弁207が設けられている。逃がし弁207は、蒸気供給部200内における気相の凝縮性流体の圧力に基づいて気体供給通路203を開閉する。
気体供給通路203には、逃がし弁207に弾性力を作用させる弾性部材208が設けられている。弾性部材208は、例えば圧縮バネを用いることができる。弾性部材208は、逃がし弁207が気体供給通路203を閉鎖する方向に弾性力を作用させている。図14に示す例では、弾性部材208は、逃がし弁207を押し下げる方向に弾性力を作用させている。
蒸気供給部200内の圧力が弾性部材208の弾性力を下回っている場合は、逃がし弁207によって気体供給通路203が閉鎖されている。蒸気供給部200内の圧力が弾性部材208の弾性力を上回ると、気体供給通路203が開放される。つまり、逃がし弁207は、蒸気供給部200内の圧力が所定圧力を下回っている場合には、気体供給通路203を閉鎖し、蒸気供給部200内の圧力が所定圧力を上回っている場合には、気体供給通路203を開放する。本第8実施形態では、逃がし弁207が開放する所定圧力を入力ループ配管101内の圧力以上に設定している。
蓄熱部102aでは、熱エネルギが音響エネルギに変換される際に、熱が奪われるために温度が低下し、熱エネルギを音エネルギに変換する能力が低下する。このため、蓄熱部102aにより多くの熱を入力するために、蒸気供給部200から供給される凝縮性流体の温度を高めることが求められる。具体的には、蒸気供給部200から供給される凝縮性流体の温度を入力ループ配管101内における凝縮性流体の沸点以上の温度とすることが望ましい。
本第8実施形態によれば、蒸気供給部200内の圧力が入力ループ配管101内の圧力を上回った場合に、蒸気供給部200から蓄熱部102aに気相の凝縮性流体が供給される。これにより、蒸気供給部200から供給される凝縮性流体の温度は、入力ループ配管101内における凝縮性流体の沸点以上の温度となる。この結果、蒸気供給部200から供給される凝縮性流体の温度を充分に高めることができ、蓄熱部102aで熱音響自励振動が発生した際の温度低下を抑制でき、熱エネルギを音エネルギに変換する能力の低下を抑制できる。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図15に示すように、本第9実施形態では、蒸気供給部200が入力ループ配管101に隣接して配置されている。蒸気供給部200は、入力ループ配管101と直接接続されている。このため、本第9実施形態の熱音響装置1には、気体供給通路203が設けられていない。
蒸気供給部200と入力ループ配管101との接続部には、供給口204が設けられている。供給口204は、蓄熱部102aの下方に設けられている。液体回収通路205は、蓄熱部102aの低温側端部と蒸気供給部200とを接続している。
本第9実施形態によれば、気体供給通路203を省略することで、蒸気供給部200で気化した凝縮性流体を蓄熱部102aに直接供給できる。このため、気体供給通路203が設けられている場合に比べて、熱損失や蒸気流れに対する粘性損失を低減することができる。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図16に示すように、本第10実施形態では、蒸気供給部200が内燃機関500に隣接して配置されている。蒸気供給部200は、内燃機関500の熱を利用して凝縮性流体を気化させる。
蒸気供給部200は、内燃機関500のケースから直接熱を受け取るようにしてもよく、内燃機関500の冷却水を介して熱を受け取るようにしてもよく、内燃機関500の排気ガスから熱を受け取るようにしてもよい。
本第10実施形態によれば、内燃機関500の排熱を有効利用して蒸気供給部200で凝縮性流体を気化させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記各実施形態では、音響伝達管101、301、400に封入された作動流体に非凝縮性流体と凝縮性流体が予め含まれているようにしたが、これに限らず、作動流体に非凝縮性流体のみが予め含まれているようにしてもよい。この場合、蒸気供給部200から供給される凝縮性流体を作動流体として用いることができる。
(2)上記各実施形態等では、エネルギ消費部としての蓄熱部302aで音響エネルギを熱エネルギに変換するように構成したが、これに限らず、エネルギ変換部は音響エネルギを異なる種類のエネルギに変換できればよい。例えば、エネルギ消費部は、音響エネルギを電気エネルギあるいは運動エネルギに変換してもよい。
(3)上記各実施形態等では、熱音響装置1をダブルループ型としたが、これに限らず、熱音響装置1を1つのループ配管に入力部102および出力部302が設けられたシングルループ型としてもよく、あるいは熱音響装置1を直線型としてもよい。
101 入力ループ配管(音響伝達管)
102 入力部
102a 蓄熱部(エネルギ変換部)
102b 低温熱交換部
200 蒸気供給部
203 気体供給通路
204 供給口
206 開閉部
301 出力ループ配管(音響伝達管)
302 出力部
302a 蓄熱部(エネルギ消費部)
302b 低温熱交換部
302c 高温熱交換部
400 連結配管(音響伝達管)

Claims (5)

  1. 作動流体が封入され、前記作動流体として用いられる凝縮性流体が外部から供給される供給口(204)を有する音響伝達管(101、301、400)と、
    前記音響伝達管内に設けられ、一方の端部と他方の端部との間に所定の温度条件を形成することで前記作動流体を加圧及び減圧させて熱エネルギを音響エネルギに変換するエネルギ変換部(102a)と、
    前記音響伝達管内に設けられ、前記音響エネルギを異なる種類のエネルギに変換するエネルギ消費部(302a)と、
    前記音響伝達管外に設けられ、前記作動流体として用いられる凝縮性流体を気化させ、気相の前記凝縮性流体を前記供給口から前記エネルギ変換部に供給する蒸気供給部(200)とを備える熱音響装置。
  2. 前記エネルギ変換部は、前記蒸気供給部から供給される気相の前記凝縮性流体によって加熱されることで、前記所定の温度条件が形成される請求項1に記載の熱音響装置。
  3. 前記供給口(204)が複数設けられている請求項1または2に記載の熱音響装置。
  4. 前記供給口を開閉する開閉部(206)を備え、
    前記開閉部は、前記蒸気供給部から前記音響伝達管内に気相の前記凝縮性流体が供給される場合に前記供給口を開放し、前記蒸気供給部から前記音響伝達管内に気相の前記凝縮性流体が供給されない場合に前記供給口を閉鎖する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱音響装置。
  5. 前記蒸気供給部における気相の前記凝縮性流体の圧力が前記音響伝達管内の圧力以上の所定圧力を上回った場合に、前記蒸気供給部は気相の前記凝縮性流体を前記エネルギ変換部に供給する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱音響装置。
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