JP2019199936A - ヘルール継手用クランプ、ヘルール継手ユニット及びフランジ付き部品の接続方法 - Google Patents

ヘルール継手用クランプ、ヘルール継手ユニット及びフランジ付き部品の接続方法 Download PDF

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小林 正幸
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
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Abstract

【課題】締め付けるフランジの外径が変わっても、別のものに切り替えることなく対応できるヘルール継手用クランプを提供する。【解決手段】ヘルール継手用クランプ10を、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部を締め付けるためのクランプバンド11と、第一フランジ21及び第二フランジ31を嵌合して第一フランジ21と第二フランジ31とを接近する向きに案内するための案内溝12aを有するフランジ案内部12と、クランプバンド11を緩まないように締結するためのクランプバンド締結部13とを備えたものとして、クランプバンド11を、弾性を有する素材で形成するとともに、フランジ案内部12を、クランプバンド11の長手方向における複数個所に分断して設けた。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘルール継手用クランプと、このヘルール継手用クランプを用いたヘルール継手ユニット及びフランジ付き部品の接続方法とに関する。
管状体の接続方法としては、図6に示すように、接続対象の一対の管状体20,30の接続側端部に設けたフランジ21,31を重ね合わせ、フランジ21,31にボルト40を通して締め付ける方法が一般的である。しかし、この方法では、ボルト40を通すためのボルト挿通孔αをフランジ21,31に設けるため、フランジ21,31の突出高さをある程度高く確保する必要があった。加えて、ボルト40の締め付けに耐え得るように、フランジ21,31をある程度厚く形成する必要もあった。このため、フランジ21,31にボルト40を通して締め付ける方法では、フランジ21,31が大型化して管状体20,30が重くなり、管状体20,30の接続作業を行いにくくなるという問題があった。
このような実状に鑑みて、これまでには、「ヘルール継手」と呼ばれる接続構造も提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。ヘルール継手は、図7に示すように、重なり合った状態に配されたフランジ21,31の外周部を環状のクランプ50で締め付け、クランプ50の内周部に設けた案内溝51にフランジ21,31を嵌合させて、案内溝51における傾斜した内壁面によって、フランジ21とフランジ31とを互いに接近する向きに案内することにより、管状体20と管状体30とを接続するものとなっている。「ヘルール継手」は、「フェルール継手」や「サニタリー継手」等の別の名称で称呼されることもある。ヘルール継手による接続方法では、フランジ21,31にボルト等を通す必要がないので、フランジ21,31の突出高さを低くすることができるだけでなく、フランジ21,31を厚く形成する必要もない。このため、フランジ21,31を小型化して管状体20,30を軽量化することができる。
特開2013−072548号公報 特開2016−186315号公報
ところが、従来のヘルール継手で用いられるクランプは、特許文献1の図9におけるクランプバンド30や、特許文献2の図1におけるVバンド10のように、半円状を為す2つの部材(以下、「半円状部材」と呼ぶ。)を、ヒンジ等を介して開閉可能な状態で連結した構造を有していた。また、この半円状部材は、硬く剛性の高いものとなっている。このため、従来のヘルール継手で用いられるクランプは、それにより締め付けることのできるフランジの外径が決まっており、フランジの外径が変わると、それを締め付けるために用いるクランプも変更しなければならなかった。
また、従来のヘルール継手で用いられるクランプでは、その内周部における全周部に亘って案内溝が設けられていた。このため、クランプを製造する際には、長尺な部材の全長に亘って切削加工や絞り加工を施す必要があった。加えて、クランプの全周部を断面溝型に形成する必要があり、クランプが重くなるだけでなく、案内溝やフランジの加工に精度が要求されるという欠点もあった。したがって、従来のヘルール継手で用いられるクランプは、製造コストが高くなりやすいという欠点も有していた。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、ヘルール継手で用いられるクランプ(ヘルール継手用クランプ)において、それが締め付けるフランジの外径が変わっても、別のヘルール継手用クランプに切り替えることなく対応できるようにすることを目的とするものである。また、ヘルール継手用クランプにおいて、軽量化を図り、製造コストを抑えることも本発明の目的である。さらに、このヘルール継手用クランプを用いたヘルール継手ユニット及びフランジ付き部品の接続方法を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
重なり合った状態に配された第一フランジ及び第二フランジの外周部を締め付けて、第一フランジと第二フランジとを接近する向きに案内することにより、第一フランジが設けられた第一フランジ付き部品と第二フランジが設けられた第二フランジ付き部品とを接続するヘルール継手用クランプであって、
第一フランジ及び第二フランジの外周部を締め付けるためのクランプバンドと、
第一フランジ及び第二フランジを嵌合して第一フランジと第二フランジとを接近する向きに案内するための案内溝を有するフランジ案内部と、
クランプバンドを緩まないように締結するためのクランプバンド締結部と
を備え、
クランプバンドが、弾性を有する素材で形成されるとともに、
フランジ案内部が、クランプバンドの長手方向における複数個所に分断して設けられた
ことを特徴とするヘルール継手用クランプ
を提供することによって解決される。
本発明のヘルール継手用クランプにおいては、クランプバンドを、予め環状に曲げられた形態とすることが好ましく、クランプバンドを、金属製の帯状部材によって形成することも好ましい。
また、上記課題は、上述した本発明のヘルール継手用クランプと、第一フランジが形成された第一フランジ付き部品と、第二フランジが形成された第二フランジ付き部品とを備えたヘルール継手ユニットを提供することによっても解決される。さらに、上記課題は、上述した本発明のヘルール継手用クランプを用いて、第一フランジが形成された第一フランジ付き部品と、第二フランジが形成された第二フランジ付き部品とを接続するフランジ付き部品の接続方法を提供することによっても解決される。
本発明のヘルール継手ユニットやフランジ付き部品の接続方法においては、ヘルール継手用クランプにおけるクランプバンドを、予め環状に曲げられた形態とするとともに、クランプバンドの自然状態(クランプバンドに締付力等の外力を加えていない状態。以下同じ。)における内径Dを、第一フランジ及び第二フランジの外径Dよりも小さくすることが好ましい。
以上のように、ヘルール継手用クランプにおけるクランプバンドを、弾性を有するものとすることによって、それが締め付ける第一フランジ及び第二フランジの外径が変わっても、クランプバンドを弾性変形させて第一フランジ及び第二フランジの外周部に沿わせることができ、別のヘルール継手用クランプに切り替えることなく対応することが可能になる。
また、フランジ案内部は、案内溝を有する溝型の部分となるため、クランプバンドにおけるフランジ案内部が設けられた箇所は、剛性が高く、弾性変形しにくい箇所となるところ、このフランジ案内部を局所的に分断して設けることによって、クランプバンド全体としての弾性変形のしやすさを維持すること(フランジ案内部が設けられていない箇所でクランプバンドを弾性変形させること)が可能になる。加えて、ヘルール継手用クランプを軽量化することも可能になる。
さらに、フランジ案内部を局所的に分断して設けることによって、それぞれのフランジ案内部を短尺なものとすることができ、フランジ案内部を円弧状に湾曲させる必要もなくなる。このため、フランジ案内部への案内溝の加工を容易に行うことが可能になる。加えて、このような短尺なフランジ案内部を、弾性変形可能なクランプバンドに局所的に設けると、案内溝や第一フランジ及び第二フランジの加工精度もあまり要求されなくなる。したがって、ヘルール継手用クランプの製造コストを抑えることも可能になる。
さらにまた、ヘルール継手用クランプにおけるクランプバンドを、予め環状に曲げられた形態とするとともに、クランプバンドの自然状態における内径Dを、第一フランジ及び第二フランジの外径Dよりも小さくすることによって、クランプバンドによる第一フランジ及び第二フランジの締付作業を容易に行うことが可能になる。すなわち、クランプバンドを、手等で広げて拡径変形した状態で第一フランジ及び第二フランジの外周部に移動させて手を離すと、クランプバンドが、第一フランジ及び第二フランジの外周部に沿うように自然と縮径変形するようになり、第一フランジ及び第二フランジの外周部に仮留めされたような状態となる。このため、第一フランジ及び第二フランジの外径Dが大きい場合でも、クランプバンドの締付作業を、1人で行うことも可能になる。
本発明のヘルール継手用クランプを示した斜視図である。 本発明のヘルール継手用クランプを第一フランジ付き部品及び第二フランジ付き部品に取り付ける様子を示した斜視図である。 本発明のヘルール継手用クランプを第一フランジ及び第二フランジの外周部に取り付けた後の状態を、第一フランジ及び第二フランジの中心線Lに平行な方向から見た図である。 本発明のヘルール継手用クランプを第一フランジ及び第二フランジに取り付けた後の状態を、第一フランジ及び第二フランジの中心線Lに垂直な方向から見た図である。 フランジ案内部の案内溝に嵌合して互いに接近する向きに案内される第一フランジ及び第二フランジを示した図である。 フランジにボルトを通して締め付ける従来の方法により一対の管状体を接続した状態を、管状体の中心線を含む平面で切断して示した断面図である。 従来のヘルール継手用クランプを用いて一対の管状体を接続した状態を、管状体の中心線を含む平面で切断して示した断面図である。
1.本発明のヘルール継手用クランプの概要
本発明のヘルール継手用クランプの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明のヘルール継手用クランプ10を示した斜視図である。本発明のヘルール継手用クランプ10は、図1に示すように、クランプバンド11と、複数のフランジ案内部12と、クランプバンド締結部13とを備えたものとなっている。
このヘルール継手用クランプ10は、図2に示すように、重なり合った状態に配された第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に巻回して締め付けるものとなっている。図2は、本発明のヘルール継手用クランプ10を、第一フランジ21が設けられた第一フランジ付き部品20と、第二フランジ31が設けられた第二フランジ付き部品30とに取り付ける様子を示した斜視図であり、図2(a)は、第一フランジ付き部品20及び第二フランジ付き部品30を第一フランジ21と第二フランジ31とが向かい合うように配した状態を、図2(b)は、第一フランジ21と第二フランジ31とを重ね合わせて配した状態を、図2(c)は、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部にヘルール継手用クランプ10を巻回した状態を示している。
図3は、本発明のヘルール継手用クランプ10を第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に取り付けた後の状態を、第一フランジ21及び第二フランジ31の中心線Lに平行な方向から見た図である。図4は、本発明のヘルール継手用クランプ10を第一フランジ21及び第二フランジ31に取り付けた後の状態を、第一フランジ21及び第二フランジ31の中心線Lに垂直な方向から見た図である。図4においては、説明の便宜上、クランプバンド11の裏側に隠れているフランジ案内部12を破線で示している。図5は、フランジ案内部12の案内溝12aに嵌合して互いに接近する向きに案内される第一フランジ21及び第二フランジ31を示した図である。図5は、図4におけるA部に相当する部分の拡大断面図(中心線Lを含む平面で切断した拡大断面図)であって、図5(a)は、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部にフランジ案内部12を取り付ける前の状態を、図5(b)は、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部にフランジ案内部12を取り付けた後の状態を示している。
図2(c)、図3及び図4に示すように、本発明のヘルール継手用クランプ10を第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に巻回して締め付けると、図5に示すように、フランジ案内部12に設けられた案内溝12aに第一フランジ21の外周部と第二フランジ31の外周部とが嵌合されて互いに接近する向きに案内されるようになっている。これにより、第一フランジ21と第二フランジ31とが密着して、第一フランジ付き部品20と第二フランジ付き部品30とがガタツキ等のない状態でしっかりと接続されるようになっている。ただし、第一フランジ21と第二フランジ31とは、必ずしも密着させる必要はなく、その間には、ガスケットやパッキン等のシール材を介在させてもよい。
以下、本発明のヘルール継手用クランプ10を構成する各部材について詳しく説明する。
2.クランプバンド
クランプバンド11は、図1に示すように、帯板状の部材(帯状部材)となっており、第一フランジ21(図2)及び第二フランジ31(図2)の外周部を締め付けるためのものとなっている。このクランプバンド11は、弾性を有する素材で形成されている。ここで、「クランプバンド11を、弾性を有する素材で形成する」とは、外力が加えられていない自然状態(初期状態)のクランプバンド11に対し、それを曲げる向き又は伸ばす向きの外力を加えて変形状態とした後、その外力を取り除くと、初期状態に弾性復帰する素材でクランプバンド11を形成することをいう。クランプバンド11を形成し得る「弾性を有する素材」としては、金属や硬質樹脂等が例示される。金属や硬質樹脂等を帯板状に形成すると、上記の弾性が発現する。
このように、クランプバンド11を、弾性を有する素材で形成することによって、それを巻回する第一フランジ21及び第二フランジ31の外径が変わっても、クランプバンド11を弾性変形させて第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に沿わせることができるようになっている。このため、第一フランジ21及び第二フランジ31の外径が変わっても、別のヘルール継手用クランプ10に切り替えることなく対応することができる。
クランプバンド11の横幅W(図1)や厚さT(図1)は、クランプバンド11を形成する素材の種類等によっても異なる。しかし、クランプバンド11の横幅Wや厚さTを小さくしすぎると、クランプバンド11の強度を維持しにくくなる虞がある。このため、クランプバンド11の横幅Wは、通常、10mm以上とされ、好ましくは、20mm以上とされる。また、クランプバンド11の厚さTは、通常、0.5mm以上とされ、好ましくは1mm以上とされる。これに対し、クランプバンド11の横幅Wや厚さTを大きくしすぎると、クランプバンド11に上記の弾性を付与することが難しくなるだけでなく、クランプバンド11が重量化して取り扱いにくいものとなる虞もある。このため、クランプバンド11の横幅Wは、通常、100mm以下とされ、好ましくは、50mm以下とされる。また、クランプバンド11の厚さTは、通常、5mm以下とされる。
クランプバンド11は、直線状に形成されたものであってもよいが、本実施態様のヘルール継手用クランプ10においては、図1に示すように、予め円環状に曲げた形態としている。これにより、クランプバンド11を第一フランジ21(図2)及び第二フランジ31(図2)の外周部に巻回しやすくなる。特にクランプバンド11の自然状態における内径D(図1)を、第一フランジ21及び第二フランジ31の外径D(図2)よりも小さくしておくと、クランプバンド11を、手等で広げて自然状態よりも拡径変形した状態で第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に移動させて手を離すと、クランプバンド11が、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に沿うように自然と縮径変形し、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に仮留めされたような状態となる。このため、第一フランジ21及び第二フランジ31の外径Dが大きい場合でも、クランプバンド11の締付作業を、1人で行うことも可能になる。
この場合、第一フランジ21及び第二フランジ31の外径Dに対する、クランプバンド11の自然状態における内径Dの比D/Dは、1よりも小さければ特に限定されない。しかし、比D/Dを小さくしすぎると、クランプバンド11を第一フランジ21及び第二フランジ31に巻回する際に、クランプバンド11の内径Dを第一フランジ21及び第二フランジ31の外径Dを超えるまで拡径させにくくなる虞がある。このため、比D/Dは、0.7以上とすることが好ましい。比D/Dは、0.8以上であることがより好ましく、0.9以上であることがさらに好ましい。
3.フランジ案内部
フランジ案内部12は、図1に示すように、クランプバンド11の内周側で、クランプバンド11の長手方向における複数個所に分断して設けられている。それぞれのフランジ案内部12は、ブロック状を為しており、その内端面には、案内溝12aが設けられている。この案内溝12aは、図5に示すように、第一フランジ21及び第二フランジ31を嵌合するための部分となっている。案内溝12aにおける一対の内壁面12b,12cは、嵌合方向Bに対して傾斜したカム面となっている。案内溝12aに第一フランジ21及び第二フランジ31が嵌合された状態でクランプバンド11を締め付けると、案内溝12aの内壁面12b,12cに当接した第一フランジ21と第二フランジ31とが互いに接近する向きに案内されるようになっている。
案内溝12aに相当する部分によって、第一フランジ21と第二フランジ31とが互いに接近する向きに案内される点は、従来のヘルール継手用クランプも同様である。ただし、従来のヘルール継手用クランプでは、クランプバンド11に相当する部分の内周部の全長に亘って、フランジ案内部12に相当する部分が設けられていた。このため、ヘルール継手用クランプが重くなるだけでなく、案内溝12aや第一フランジ21及び第二フランジ31の加工に精度が要求されていた。すなわち、案内溝12aに相当する部分や第一フランジ21及び第二フランジ31の寸法精度が低いと、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部を、案内溝12aにおける少なくとも一部の区間で案内溝12aに嵌合できなくなる虞があった。
これに対し、本発明のヘルール継手用クランプ10では、図1に示すように、複数のフランジ案内部12が、クランプバンド11の長手方向において所定間隔を隔てた状態に配されている。加えて、フランジ案内部12が設けられるクランプバンド11は、上記のように弾性を有する部材で形成されている。このため、フランジ案内部12が設けられていない箇所ではクランプバンド11を弾性変形させることができ、クランプバンド11全体としては、弾性変形のしやすさを維持できるだけでなく、ヘルール継手用クランプ10を軽量化することもできる。
また、本発明のヘルール継手用クランプ10では、長い区間に亘って案内溝12aを連続的に加工する必要がないことに加えて、案内溝12aの寸法精度が多少低くても、クランプバンド11を弾性変形させて案内溝12aを適切な位置に移動させることで、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部を、案内溝12aの全区間に亘って案内溝12aに嵌合させることができる。このため、案内溝12aや第一フランジ21及び第二フランジ31の加工精度も特に要求されず、ヘルール継手用クランプ10の製造コストを抑えることも可能となっている。
フランジ案内部12の個数は、複数(2個以上)であれば、特に限定されない。フランジ案内部12の個数は、クランプバンド11の長さや第一フランジ21及び第二フランジ31の外径等に応じて適宜決定される。ただし、ヘルール継手用クランプ10を第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部にバランスよく巻回することや、クランプバンド11に加えた締付力が第一フランジ21や第二フランジ31に伝わりやすくする(第一フランジ21と第二フランジ31とが互いに近づく向きに案内されやすくする)こと等を考慮すると、フランジ案内部12は、3個以上設けることが好ましく、5個以上設けることがより好ましく、7個以上設けることがさらに好ましい。
これに対し、フランジ案内部12の個数を多くしすぎると、クランプバンド11を第一フランジ21及び第二フランジ31に巻回する際、それぞれのフランジ案内部12の案内溝12aに第一フランジ21及び第二フランジ31を嵌合する作業に手間取るようになる虞がある。このため、フランジ案内部12の個数は、30個以下とすることが好ましい。フランジ案内部12の個数は、25個以下であることがより好ましく、20個以下であることがさらに好ましい。これらの複数のフランジ案内部12は、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部をバランスよく案内できるように、第一フランジ21及び第二フランジ31の中心線Lに対して回転対称に配することが好ましい。本実施態様のヘルール継手用クランプ10においては、12個のフランジ案内部12を中心線Lに対して回転対称に配している。
それぞれのフランジ案内部12における、クランプバンド11の長手方向に沿った幅W(図1)は、特に限定されないが、狭くしすぎると、それぞれのフランジ案内部12の強度を維持しにくくなる虞がある。このため、幅Wは、3mm以上とすることが好ましい。幅Wは、5mm以上であることがより好ましく、7mm以上であることがさらに好ましい。一方、幅Wを広くしすぎると、それぞれのフランジ案内部12に案内溝12aを加工する距離が長くなり、案内溝12aの加工が難しくなる虞がある。このため、幅Wは、50mm以下とすることが好ましい。幅Wは、30mm以下とすることがより好ましく、20mm以下とすることがさらに好ましい。この幅Wが20mm以下であれば、案内溝12aをレーザー加工により形成することも可能である。
さらに、クランプバンド11の長手方向に沿った全長(Lとする。)に対する、全てのフランジ案内部12の上記の幅Wの総和(ΣWとする。)の比ΣW/Lは、特に限定されないが、大きくしすぎる(1に近すぎる)と、クランプバンド11の弾性変形がフランジ案内部12で阻害され、クランプバンド11が弾性変形しにくくなるだけでなく、ヘルール継手用クランプ10が重量化する虞もある。このため、比ΣW/Lは、通常、0.5以下とされる。比ΣW/Lは、0.4以下とすることが好ましく、0.3以下とすることがより好ましく、0.2以下とすることがさらに好ましい。比ΣW/Lの下限は、特に限定されないが、小さくしすぎる(0に近すぎる)と、クランプバンド11の締付力が第一フランジ21及び第二フランジ31に伝わりにくくなる虞がある。このため、比ΣW/Lは、通常、0.05以上とされる。
以上で述べたフランジ案内部12は、通常、金属や硬質樹脂等の硬く剛性を有する素材で形成される。フランジ案内部12を金属で形成した場合には、そのフランジ案内部12は、クランプバンド11に対して、溶接やネジ止めや接着等することで固定することができる。また、フランジ案内部12を硬質樹脂で形成した場合には、そのフランジ案内部12は、クランプバンド11に対して、溶着やネジ止めや接着等することで固定することができる。
4.クランプバンド締結部
クランプバンド締結部13は、図1に示すように、クランプバンド11の一端側を他端側に締結することにより、第一フランジ21及び第二フランジ31の外周部に巻回されて締め付けられた状態のクランプバンド11が緩まないようにするためのものとなっている。クランプバンド締結部13は、斯様な機能を発揮できるのであれば、その種類を特に限定されず、バックル等の各種締結具を用いることができる。本実施態様のヘルール継手用クランプ10においては、レバー式バックルをクランプバンド締結部13として用いている。
5.用途
本発明のヘルール継手用クランプ10で接続する対象(第一フランジ付き部品20及び第二フランジ付き部品30)は、その接続端部にフランジ(第一フランジ21及び第二フランジ31)を有する部材であれば特に限定されないが、好ましくは、配管等の管状体(フランジ付き管状体)とされる。特に、接続端部にそれ程高い気密性が要求されないフランジ付き管状体を接続する際に、本発明のヘルール継手用クランプ10を好適に用いることができる。
このようなフランジ付き管状体としては、ペレタイザーや破砕装置等の加工装置における加工部に原料を供給する配管や、当該加工部から加工後の材料を送出する配管等が例示される。また、その加工部を形成するタンクを分割構造とし、その接続部分を接続する際に、本発明のヘルール継手用クランプ10を用いることもできる。ペレタイザーや破砕装置等は、原料の詰まりを取り除くため等に、その配管を取り外したり、タンクを開けたりするメンテナンスが行われるところ、その配管やタンクにおける接続部分を本発明のヘルール継手用クランプ10で接続することにより、そのメンテナンスに要する労力を軽減することができる。
10 ヘルール継手用クランプ
11 クランプバンド
12 フランジ案内部
12a 案内溝
12b 内壁面
12c 内壁面
13 クランプバンド締結部
20 第一フランジ付き部品(管状体)
21 第一フランジ(フランジ)
30 第二フランジ付き部品(管状体)
31 第二フランジ(フランジ)
40 ボルト
50 クランプ
51 案内溝
α ボルト挿通孔

Claims (6)

  1. 重なり合った状態に配された第一フランジ及び第二フランジの外周部を締め付けて、第一フランジと第二フランジとを接近する向きに案内することにより、第一フランジが設けられた第一フランジ付き部品と第二フランジが設けられた第二フランジ付き部品とを接続するヘルール継手用クランプであって、
    第一フランジ及び第二フランジの外周部を締め付けるためのクランプバンドと、
    第一フランジ及び第二フランジを嵌合して第一フランジと第二フランジとを接近する向きに案内するための案内溝を有するフランジ案内部と、
    クランプバンドを緩まないように締結するためのクランプバンド締結部と
    を備え、
    クランプバンドが、弾性を有する素材で形成されるとともに、
    フランジ案内部が、クランプバンドの長手方向における複数個所に分断して設けられた
    ことを特徴とするヘルール継手用クランプ。
  2. クランプバンドが、予め環状に曲げられた形態とされた請求項1記載のヘルール継手用クランプ。
  3. クランプバンドが、金属製の帯状部材によって形成された請求項1又は2記載のヘルール継手用クランプ。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のヘルール継手用クランプと、
    第一フランジが形成された第一フランジ付き部品と、
    第二フランジが形成された第二フランジ付き部品と
    を備えたヘルール継手ユニット。
  5. ヘルール継手用クランプにおけるクランプバンドが、予め環状に曲げられた形態とされるとともに、
    クランプバンドの自然状態における内径Dが、第一フランジ及び第二フランジの外径Dよりも小さくされた
    請求項4記載のヘルール継手ユニット。
  6. 請求項1〜3いずれか記載のヘルール継手用クランプを用いて、第一フランジが形成された第一フランジ付き部品と、第二フランジが形成された第二フランジ付き部品とを接続するフランジ付き部品の接続方法。
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