JP2019199248A - 多輪式車両 - Google Patents

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貴啓 小野田
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Abstract

【課題】走行安定性及び利便性の少なくとも一方を向上させつつ、操縦性を向上させることができる多輪式車両を提供する。【解決手段】多輪式車両1は、後輪として左右一組となるように設けられた車輪5L、5Rとそれら車輪5L、5Rの間に設けられた車輪5Mとを備えている。これら3つの車輪5L、5M、5Rのうち外側の車輪5L、5Rについては、連動手段6等を介して連結されている。それら車輪5L、5Rの一方の高さ位置が上方へ押し上げられるようにして変化する場合には当該一方の高さ位置の変化に連動させて車輪5L、5Rの他方の高さ位置を上記一方とは反対側に変化させることが可能となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、前輪側又は後輪側を3輪とした多輪式車両に関する。
自転車等の多輪式車両においては、例えば特許文献1に示すように、前輪側又は前輪側の何れかを2輪とした3輪式の車両が提案されている。この種の車両においては、車輪の数が増えることにより、一般的な2輪式の車両と比較して車両のふらつきや傾き等を軽減できる。これにより、走行安定性の向上が期待できる。
また、車輪の数を増やすことは耐荷重を大きくする上でも有利である。車両に搭載可能な荷物の量が増すことにより、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、搭載される荷物の量が多くなれば低速走行時にバランスをとることが難しくなると想定されるが、車輪の数を増やして走行安定性が向上することにより、そのような不都合の発生を好適に抑制できる。
特開2003−081165号公報
ここで、一般的な2輪車においては、車両を旋回方向へ傾けることにより旋回を円滑に行うことができる。これに対して、走行安定性や利便性の向上を図るべく車輪を増やした場合には、このような操作が困難になり、操縦性が低下すると懸念される。つまり、多輪式車両においては走行安定性や利便性を向上させつつ操縦性を向上させる上で未だ改善の余地がある。
本発明は、走行安定性及び利便性の少なくとも一方を向上させつつ、操縦性を向上させることができる多輪式車両を提供することを目的としている。
以下、上記課題を解決するための手段について記載する。
第1の発明は、
前輪側又は後輪側を3輪とした多輪式車両であって、
前記3輪として、左右一組となるように設けられた第1の車輪と、それら第1の車輪の間に設けられた第2の車輪とを有し、
前記第1の車輪の一方が外力を受けて高さ位置が変化する場合に当該一方の高さ位置の変化に連動させて前記第1の車輪の他方の高さ位置を前記一方とは反対側に変化させる可変手段を備えていることを特徴とする。
第2の発明は、
前記可変手段は、
フレームに支持されかつ同一軸芯上をのびる左右両側の支持軸部に一端部が枢支され、かつ他端部側が上下に傾動自在な一方、他方のスイングアームと、
一方、他方の前記スイングアームの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段と
を備え、
前記第1の車輪は、一方、他方の前記スイングアームの前記他端部にそれぞれ装着されており、
前記連動手段は、
前記支持軸部の軸芯である第1の軸芯を円弧中心とした第1の円弧面部を有し、かつ各前記スイングアームに固定されて前記第1の軸芯廻りでスイングアームと一体に傾動しうる傾動部材と、
左右の一方側、他方側に、それぞれ前記第1の軸芯とは直交する向きの第2の軸芯を円弧中心とした一方、他方の第2の円弧面部を有する方向転換部材と、
一方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ一方の紐状部と、他方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ他方の紐状部とを有する紐状体と
を有し、
一方、他方の前記紐状部は、
前記第1、第2の軸芯と直交する向きのZ軸方向にのび、かつ第1の円弧面部と第2の円弧面部とに接する接線に沿ってのびる継ぎ部分と、
当該継ぎ部分に連なり、かつ第1の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分と、
当該継ぎ部分に連なり、かつ第2の円弧面部に沿って巻回する巻回部分と
を含み、
各前記巻回部分は、それぞれ各前記第2の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止されることを特徴とする。
第3の発明は、
前記可変手段は、
フレームに支持されかつ同一軸芯上をのびる左右両側の支持軸部に一端部が枢支され、かつ他端部側が上下に傾動自在な一方、他方のスイングアームと、
一方、他方の前記スイングアームの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段と
を備え、
前記第1の車輪は、一方、他方の前記スイングアームの前記他端部にそれぞれ装着されており、
前記連動手段は、
前記支持軸部の軸芯である第1の軸芯を円弧中心とした第1の円弧面部を有し、かつ各前記スイングアームに固定されて前記第1の軸芯廻りでスイングアームと一体に傾動しうる傾動部材と、
左右の一方側、他方側に、それぞれ前記第1の軸芯とは直交する向きの第2の軸芯を円弧中心とした一方、他方の第2の円弧面部を有する方向転換部材と、
一方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ一方の紐状部と、他方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ他方の紐状部とを有する紐状体と
を有し、
一方、他方の前記紐状部は、
前記第1、第2の軸芯と直交する向きのZ軸方向にのび、かつ第1の円弧面部と第2の円弧面部とに接する接線に沿ってのびる継ぎ部分と、
当該継ぎ部分に連なり、かつ第1の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分と、
当該継ぎ部分に連なり、かつ第2の円弧面部に沿って巻回する巻回部分と
を含み、
一方、他方の巻回部分同士は互いに連結されることを特徴とする。
第4の発明は、
前記方向転換部材は、前記第2の車輪の前側又は後側に配設されていることを特徴とする。
第5の発明は、
前記方向転換部材は、前記第2の車輪に対して、他輪式車両の中央側となる位置に配設されていることを特徴とする。
第6の発明は、
前記第1の車輪は、前記第2の車輪と同軸となるように配設され且つ外形が当該第2の車輪と同一又は略同一となるように構成されていることを特徴とする。
第7の発明は、
車輪を駆動させる駆動力を前記第2の車輪に伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする。
第8の発明は、
車輪を駆動させる駆動力を前記第1の車輪に伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする。
第9の発明は、
前記第2の車輪は、前記可変手段による連動の対象とはなっておらず、前記可変手段によって前記第1の車輪の各位置が連動して変化する場合であっても、当該連動に基づく高さ位置の変化が回避されていることを特徴とする。
本発明によれば、走行安定性及び利便性の少なくとも一方を向上させつつ、操縦性を向上させることができる。
本発明の多輪式車両の一実施の形態を示す斜視図である。 多輪式車両の側面図である。 スイングアームを連動手段とともに拡大して示す斜視図である。 スイングアームを連動手段とともに拡大して示す側面図である。 スイングアームを連動手段とともに拡大して示す背面図である。 連動手段を概念的に示す図面である。 第1、第2の屈曲部間の連結状態を説明する斜視図である。 (A)、(B)は第1、第2の屈曲部と第1、第2の傾動部材との連結状態を説明する正面図である。 位置ズレ防止板を説明する正面図である。 連動手段の作用を概念的に示す図面である。 横傾斜の路面を走行する際の車両の状態を説明する背面図である。 前輪が障害物を乗り上げる際の車両の状態を説明する側面図である。 (A)、(B)は、連動手段の取付位置の他の例を示す図面である。 (A)〜(C)は、滑車状に機能する方向転換部材を概念的に例示する正面図である。 (A)はローラチェーンの一例を示す断面図、(B)は外れ防止板を例示する断面図である。 (A)、(B)は、外れ防止手段の他の例を示す正面図である。 (A)、(B)は、滑車状に機能する方向転換部材の他の例を概念的に示す正面図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態で後輪側を3輪とした後3輪型の多輪式車両として具体化している。
図1に示すように、多輪式車両1は、車両の骨格をなすフレーム2に支持されかつ同一軸芯3i上をのびる左右両側の支持軸部3Aにそれぞれ一端部4aが枢支される一方、他方のスイングアーム4L、4Rと、一方、他方の前記スイングアーム4L、4Rの各他端部4bにそれぞれ装着される車輪5L、5Rと、一方、他方の前記スイングアーム4L、4Rの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段6とを備えている。
図2に示すように、フレーム2は、前後にのびかつ前端にヘッドパイプ7を固定したフレーム本体8と、前記ヘッドパイプ7に回動自在に保持されるステアリング軸9とを備える周知構造をなす。なお、前記ステアリング軸9には、その上端にハンドルバー10が取り付くとともに、下端には、本例では前輪をなす1つの車輪12がフロントフォーク11を介して回転自在に装着される。
フレーム本体8は、前記ヘッドパイプ7から後方に向かって下傾斜でのびる前フレーム部8Aと、この前フレーム部8Aに連なって後方にのびる略水平な後フレーム部8Bとを含む。又前記フレーム本体8には、本例では、前記後フレーム部8Bから立ち上がるサブフレーム13を介して座席部14が設けられるとともに、この座席部14の前方側かつ前記後フレーム部8Bの上面には、ドライバーのフットレスト及び泥除けをなす巾広の床板部35を形成している。なお前記後フレーム部8Bは、本例では、例えば角型パイプからなりかつ左右に並んで前後にのびる2列の枠材15aを含む枠組み体15から形成される。又前記後フレーム部8Bには、支持軸3が支持される。
この支持軸3は、図3に示すように、例えば前記枠組み体15から立ち上がる立片8Baを介して後フレーム部8Bに固定される水平な固定軸であって、その両端には左右に突出する前記支持軸部3A、3Aが設けられている。そしてこの支持軸部3Aには、それぞれスイングアーム4L、4Rの一端部4a(本例では前端部4a)が枢着される。これにより各スイングアーム4L、4Rは、その他端部4b側(本例では後端部4b側)を上下に自在に傾動させることができる。
各スイングアーム4L、4Rは、前記支持軸部3Aに外挿保持される円筒状の枢着部4Aと、この枢着部4Aから後方にのびる例えば2列のアーム部4Bとを備える。なお前記枢着部4A内には、前記傾動を円滑に行うために、ベアリング軸受けなどの軸受け部材が内蔵される。又前記スイングアーム4L、4Rの後端部4bには、それぞれ車輪5L、5R(「第1の車輪」に相当)が装着されている。
枠組体15(後ろフレーム部8B)にて立片8Baの後方となる部分には、上方に立ち上がる立片8Bbが形成されており、この立片8Bbに上記車輪5L、5Rと並列となるようにして車輪5M(「第2の車輪」に相当)が装着されている。
車輪5Mは車輪5L、5Rと同軸となるように配置されており、車輪5Mの外径は車輪5L、5Rの外径と同一となっている。後輪を3輪として過重を各車輪5L、5M、5Rに分散させることにより、多輪式車両1の耐荷重の向上が実現されている。なお、車輪5L、5M、5Rの外径については、それら車輪5L、5M、5Rが水平方向に並んだ状態にて全ての車輪5l、5M、5Rが路面(仮想平面)に接地する構成となっているのであれば足り、完全に一致させることを必須とするものではない。
本実施の形態においては、車輪5L、5M、5Rのうち左右の車輪5L、5Rが、インホイールモーター(図示しない)を内蔵したタイヤホイール16(図5に示す)を備えている。すなわち、本例の多輪式車両1は、前記インホイールモーターによる各車輪5L、5Rの駆動によって走行する電気自動車として形成されている。なお、動力源としてモーターを用いるか否かは任意であり、動力を持たない自転車として構成することもできる。
次に、前記連動手段6は、前記スイングアーム4L、4Rにそれぞれ固定される傾動部材17L、17R、前記フレーム2に支持される天秤状或いは滑車状の方向転換部材19、この方向転換部材19を介して一方、他方の前記傾動部材17L、17R間を連動させる紐状体20を備える。
前記傾動部材17L、17Rは、前記支持軸部3Aの軸芯である第1の軸芯3iを円弧中心とした第1の円弧面部21を有する本例では略扇状体として形成される。そして、各スイングアーム4L、4Rに固定されることにより、前記傾動部材17L、17Rは、それぞれ、前記第1の軸芯3i廻りでスイングアーム4L、4Rと一体に傾動できる。本例では、前記傾動部材17L、17Rは、前記枢着部4Aの内端側に固定される板体からなり、その端面によって前記第1の円弧面部21を形成している。
ここで、図4に示すように、前記傾動部材17L、17Rの、スイングアーム4L、4Rに対する位相角度(第1の軸芯3i廻りの角度θ)は、設計条件に応じて適宜設定される。具体的には、第1の円弧面部21の中心角αの2等分線X1と、スイングアーム4L、4Rの長さ方向線X2とがなす角度θを適宜設定することができる。本例では、前記角度θが約180°、すなわち傾動部材17L、17Rとスイングアーム4L、4Rとが第1の軸芯3iの両側で対置している場合が示される。前記中心角αは、一般走行を想定する場合、例えば20〜60°の範囲が好ましい。なお傾動部材17L、17Rとしては、扇状に規制されることがなく、例えば前記第1の円弧面部21の中心角αを360°とした円盤状、円柱状、円筒状のものも採用しうる。
次に、前記方向転換部材19は、左右の一方側、他方側に、それぞれ前記第1の軸芯3iとは直交する向きの第2の軸芯18iを円弧中心とした一方、他方の第2の円弧面部26L、26Rを有する。前記第2の円弧面部26L、26Rは、その半径が互いに同一である。本例では、前記方向転換部材19が、1つの第2の軸芯18iを有し、かつこの第2の軸芯18iを円弧中心として該円弧中心の左右両側に形成される円弧面部を、前記一方、他方の第2の円弧面部26L、26Rとした単一円弧の方向転換部材19Aである場合が示される。
より具体的には、本例の単一円弧の方向転換部材19Aは、第2の円弧面部26L、26R間を略水平な継ぎ面部27aを介して連結した横長の略長円形状をなし、これにより前記連動手段6を小型化、軽量化している。しかし、単一円弧の方向転換部材19Aとしては、図14(B)、(C)に示すように、第2の円弧面部26L、26R間同士を同一円弧で連続させた全円形状、及びその下半分を除去した半円形状なども採用することができる。
又本例の単一円弧の方向転換部材19Aは、前記第2の軸芯18i廻りで傾動可能に枢支される。具体的には、前記方向転換部材19Aは、前記第2の軸芯18iを有しかつ前記フレーム2にサスペンション36を介して支持される保持軸18に枢着される。このサスペンション36は、本例では図3、5に示すように、前記後フレーム部8Bに立設するとともに前記第1、第2の軸芯3i、18iと直交するZ軸方向にのびるガイド筒22と、このガイド筒22の中心孔内に摺動自在に内挿される摺動軸23と、この摺動軸23の先端(本例では上端)に取り付く保持軸ホルダ24と、この保持軸ホルダ24をZ軸方向かつ前記第1の軸芯3iから離れる向きに付勢するサスペンションばね25とを備える。
なおサスペンションばね25は、本例では、前記摺動軸23に外挿されかつ前記ガイド筒22と保持軸ホルダ24との間に介在するバネ定数が小な内のサスペンションばね25i、及び前記ガイド筒22に外挿されかつ前記後フレーム部8Bと保持軸ホルダ24との間に介在するバネ定数が大な外のサスペンションばね25oから構成されている。又前記保持軸ホルダ24は、取付片24aを向かい合わせたコ字状をなし、その取付片24a間で前記保持軸18を固定している。
本実施の形態では、方向転換部材19Aやそれに係る各種構成を後輪の配置領域に対して前方(多輪式車両1における中央側)となる位置に配置している。詳しくは、車輪5Mの前方に方向転換部材19Aを配置している。これにより、車輪5L、5Rに対して車輪5Mの前後位置を揃えることが可能となっている。これは、車輪5L、5Mの連動機能を発揮させつつ、それに起因して車輪5Mの配置に係る制約が強くなることを抑制する上で好ましい。
なお、既に説明したようにスイングアーム4L、4R及び傾動部材17L、17Rは支持軸3を挟んで配置されており、スイングアーム4L、4Rの上昇/降下と傾動部材17L、17Rの上昇/降下とが逆になるように構成されている。このような動きを実現する上では、車輪5L、5Rの装着位置と傾動部材17L、17Rとが遠ざかることとなり、車輪5L、5Rの周辺にて車輪5Mの配置領域を確保することが容易となる。
次に、前記紐状体20は、一方の前記第1、第2の円弧面部21L、26L間を継ぐ一方の紐状部20Lと、他方の前記第1、第2の円弧面部21R、26R間を継ぐ他方の紐状部20Rとを有する。
このうち、一方の紐状部20Lは、図6に概念的に示すように、前記Z軸方向にのびかつ前記第1の円弧面部21Lと第2の円弧面部26Lとに接する接線Kに沿ってのびる継ぎ部分30と、この継ぎ部分30に連なりかつ第1の円弧面部21Lに巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分31と、前記継ぎ部分30に連なりかつ第2の円弧面部26Lに沿って巻回する巻回部分32とを含む。本例では、前記巻回部分32は、前記第2の円弧面部26Lに巻き戻し自在に巻き付いて係止される第2の巻付き部分32Aとして形成される。
なお他方の紐状部20Rも同様であり、前記Z軸方向にのびかつ前記第1の円弧面部21Rと第2の円弧面部26Rとに接する接線に沿ってのびる継ぎ部分30と、この継ぎ部分30に連なりかつ第1の円弧面部21Rに巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分31と、前記継ぎ部分30に連なりかつ第2の円弧面部26Rに沿って巻回する巻回部分32とを含み、本例では、前記巻回部分32は、前記第2の円弧面部26Rに巻き戻し自在に巻き付いて係止される第2の巻付き部分32Aとして形成される。
ここで、前記紐状体20には耐久性、引張り強度、屈曲性に優れることが重要であり、そのために本例では紐状体20として、ローラチェーン33を採用している。このローラチェーン33は、前記第1の円弧面部21に沿う向きに屈曲可能な第1の屈曲部33Aと、前記第2の円弧面部26に沿う向きに屈曲可能な第2の屈曲部33Bとを備え、かつ前記第1、第2の屈曲部33A、33Bを、継ぎリンク33Cを用いて連結している。
具体的には、図7に示すように、前記第1、第2の屈曲部33A、33Bは、内リンク33aと外リンク33bとを交互に組合せた周知構造をなし、前記内リンク33aは、2枚の内プレート33a1、33a1間を、2個のブッシュ33a2の圧入によって結合している。又外リンク33bは、2枚の外プレート33b1、33b1間を、2本のピン33b2の圧入によって結合しており、前記ピン33b2がブッシュ33a2内を挿通することにより、内リンク33aと外リンク33bとが屈曲自在に順次連結される。なお図7では図示していないが、前記ブッシュ33a2の外側にはローラ33D(図9に示す)が回転自在に外挿されている。
又前記第1、第2の屈曲部33A、33Bでは、互いに向き合う内向き端Eiが、外リンク33bで終端している。又前記継ぎリンク33Cには、その長さ方向両端部に、ピン33b2が通る挿通孔33C1が90°向きを違えて形成される。そして前記第1の屈曲部33Aの内向き端のピン33b2、及び第2の屈曲部33Aの内向き端Eiのピン33b2が、それぞれ前記挿通孔33C1を通ることにより、前記第1、第2の屈曲部33A、33Bが連結される。なお継ぎリンク33Cとして、本例では、矩形ブロック状のものを用いているが、これに限定されることなく、円柱状態、卵型状など種々なものが使用できる。
又前記第1、第2の屈曲部33A、33Bの外向き端Eoも同様に、図8(A)、(B)に示すように、外リンク33bで終端しており、その外向き端の外リンク33bのピン33b2が、それぞれ傾動部材17及び方向転換部材19を厚さ方向に貫通して取り付くことにより、各外向き端Eoが、傾動部材17及び方向転換部材19に係止される。
なおローラチェーン33は、本例では、内リンク33aの内プレート33a1、33a1間で前記傾動部材17及び方向転換部材19を挟むことで、巻き付け/巻き戻し時における円弧面部21、26からの外れが防止される。しかし、この外れ防止を確実化するために、図9に示すように、前記傾動部材17及び方向転換部材19の両側面に、厚さ方向に対するローラチェーン33の位置ズレを抑制する位置ズレ防止板34を設けることも好ましい。
なお前記第1、第2の円弧面部21、26には、ローラチェーン33と噛合するスプロケット状の溝を形成することもできる。このとき、スプロケットのピッチ円が前記第1、第2の円弧面部21、26に相当する。なおローラチェーン33として、周知の種々の構造のものが採用しうる。又前記紐状体20としても、ローラチェーン33以外に、Vベルト、丸ベルト、ワイヤー、ロープなども要求に応じて使用しうる。
然して、図10に概念的に示すように、走行中において後輪側の車輪5Lが路面から力を受けて押し上げられた時、スイングアーム4Lと傾動部材17Lとが、第1の軸芯3i廻りで一体に傾動(矢印j1)し、紐状部20Lは、第1の円弧面部21Lに巻き取られる向きに引っ張られる(矢印j2)。このとき本例の方向転換部材19Aは、天秤状に機能し、その一方の第2の円弧面部26Lが傾動部材17Lに近づく向きに傾動(矢印j3)するとともに、紐状部20Rを第2の円弧面部26Rに巻き取る向きに引っ張り上げる(矢印j4)。その結果、傾動部材17Rおよびスイングアーム4Rの傾動(矢印j5)を介して他方の車輪5Rを路面に向かって押し下げることができる。なお、本実施の形態に示す車輪5Mについては、各車輪5L、5Rと等距離となるように配設されており、連動手段6によって各車輪5L、5Rの位置が変化した場合であっても、それら車輪5L、5M、5Rの最下部が一直線上に並んだ状態に維持される。
このように、連動手段6は、車輪5Lの押し上げに対して車輪5Rを同じ力で押し下げることができる。従って、車体を倒し込んで旋回および方向転換を行う際、及び図11に示すように、横傾斜の路面を走行する際などにおいて、車輪5L、5M、5Rの接地圧の偏りを抑えながら(均等に保ちながら)、後輪を全体として車体と共に傾斜させることができ、キャンバスラストを高め、旋回性能や操縦安定性を向上させることができる。
同様に、走行中において後輪側の車輪5Rが路面から力を受けて押し上げられた時、スイングアーム4Rと傾動部材17Rとが、第1の軸芯3i廻りで一体に傾動し、紐状部20Rは、第1の円弧面部21Rに巻き取られる向きに引っ張られる。このとき本例の方向転換部材19Aは、天秤状に機能し、その一方の第2の円弧面部26Rが傾動部材17Rに近づく向きに傾動するとともに、紐状部20Lを第2の円弧面部26Lに巻き取る向きに引っ張り上げる。その結果、傾動部材17Lおよびスイングアーム4Lの傾動を介して他方の車輪5Lを路面に向かって押し下げることができる。なお、本実施の形態に示す車輪5Mについては、各車輪5L、5Rと等距離となるように配設されており、連動手段6によって各車輪5L、5Rの位置が変化した場合であっても、それら車輪5L、5M、5Rの最下部が一直線上に並んだ状態に維持される。
このように、連動手段6は、車輪5Rの押し上げに対して車輪5Lを同じ力で押し下げることができる。従って、車体を倒し込んで旋回および方向転換を行う際、横傾斜の路面を走行する際などにおいて、車輪5L、5M、5Rの接地圧の偏りを抑えながら(均等に保ちながら)、後輪を全体として車体と共に傾斜させることができ、キャンバスラストを高め、旋回性能や操縦安定性を向上させることができる。
又サスペンション36の観点から考えた場合、走行時、路上の障害物を左右の両車輪5L、5Rが乗り越える場合、各車輪5L、5Rに作用する力F、Fは、サスペンションばね25の反力2Fによって支承され、車体を持ち上げる、或いは衝撃を吸収することとなる。これに対して、例えば一方の車輪5Lのみが障害物を乗り越える場合には、前記連動手段6により他方の車輪5Rが押し下がるため、サスペンションばね25の圧縮長さは、前者の場合の圧縮長さの1/2となる。従って、一方の車輪5Lのみが障害物を乗り越える場合には、Fの反力しか作用しないこととなる。すなわち、本実施形態では、一つのサスペンションであっても、各スイングアームに反力Fのサスペンションをそれぞれ設けた場合と同等の機能を発揮させることができる。
又車体を持ち上げた場合、スイングアーム4L、4Rは、車輪5L、5Rの自重によって後端部4b(他端部4b)側が下がる向きに傾動し、このとき紐状部20L、20Rが弛んで、第1、第2の円弧面部21、26から外れる恐れがある。しかし本例では、サスペンションばね25の伸張により、方向転換部材19を押し上げることができ、紐状部20L、20Rにテンション力を常時負荷させて外れを防止することができる。そのために、圧縮時の強いばね力と伸張時の弱いばね力とが必要であり、本例ではサスペンションばね25を、前述の如くバネ定数が小な内のサスペンションばね25iと、バネ定数が大な外のサスペンションばね25oとの2本によって構成している。なお前記2本のばねに代え、不等ピッチの1本のばねによって構成することもできる。
又前記多輪式車両1では、スイングアーム4L、4R同士は、連動手段6によって互いに連動しているが、スイングアーム4L、4Rは、フレーム2に対して自在に回動しうる。従って、図12に示すように、例えば前輪12が障害物Yを急激に乗り上げる際など、前記サスペンションばね25のバネ定数の大きさにもよるが、フレーム2は支持軸3の軸芯(第1の軸芯3i)を中心として、サスペンションばね25を縮めて傾斜でき、走行を円滑化しうる。又本例では、フレーム本体8が、第1の軸芯3iの下方を通って配される。言い換えると、フレーム本体8は、第1の軸芯3iから釣り下げられて保持され、これによりフレーム2の保持を安定化させることができる。
本実施の形態では、後輪を3輪とすることにより、例えば後輪が1輪又は2輪となっている多輪式車両と比べて走行安定性、特に低速域での走行安定性の向上が期待できる。しかしながら、単に後輪の数を増やした場合には、走行安定が向上する反面、旋回性能が低下し得る。これは、多輪式車両の小回りを困難として、ユーザの利便性を低下させる要因になると懸念される。この点、本実施の形態に示すように、固定タイプの車輪5Mを中央に据え、その両側に可動タイプの車輪5L、5Rを配置することにより、中央の車輪5Mを起点として、右側及び左側の両方に傾けることが可能となっている。この場合であっても、各車輪5L、5M、5Rの接地圧の偏りを抑制することができるため、走行安定性の向上を図りつつ旋回性能の低下を抑制することができる。
また、後輪を3輪とすることにより、車両の耐荷重を向上させることができる。耐荷重の向上を実現したとしても、それに起因した操縦性の低下を抑制できる。荷物の積載量を増やしつつも操縦性の低下が抑制されるため、ユーザの利便性を好適に向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、後輪が3輪となる場合を想定している。そこで、後輪の上方に荷台を設け、当該荷台を後フレーム部8Bによって支える構成とするとよい。これにより、当該荷台に荷物が積載された状態での走行安定性を好適に向上させることができる。
又前記連動手段6では、図13(A)、(B)に概念的に示すように、傾動部材17のスイングアーム4に対する位相角度θ、すなわち連動手段6の取り付け位置を自在に設定でき、多輪式車両1の設計の自由度を高めることができる。
次に、前記連動手段6では、図14(A)〜(C)に示すように、前記方向転換部材19を、天秤状に代えて滑車状に機能させることもできる。
方向転換部材19を滑車状に機能させる場合、少なくとも紐状体20として、一方、他方の巻回部分32、32同士を例えば延長部分40を介して、或いは直接に連結した1本の紐状体を使用する。又前記方向転換部材19が、長円板状(図14(A)に示す)、半円形状(図14(C)に示す)の場合には、該方向転換部材19は、傾動不能に固定される。又前記方向転換部材19が、全円形状(図14(B)に示す)の場合、及び全円形状における下半分のうちの一部を切り欠いた場合などでは、前記方向転換部材19は、傾動不能に固定されても、又第2の軸心18i廻りで傾動可能に枢支されても良い。
そしてこの1本の紐状体20が、方向転換部材19の廻りでU字状に折り返されることにより、一方の紐状部20Lの下方への引っ張り(矢印j2)を、他方の紐状部20Rの上方への引っ張り(矢印j4)に変換でき、一方、他方のスイングアーム4L、4Rの傾動動作を上下互い違いに連動させることが可能となる。
このとき前記方向転換部材19が傾動不能に固定される場合には、前記紐状体20は、固定された第2の円弧面部26上を周方向にスライド移動する。そのため、前記第2の円弧面部26は、周方向には歯溝等の凹凸を有することなく滑らかな面で形成することが必要である。なおローラチェーン33は、図15(A)に示すように、各ブッシュ33a2の外側にローラ33Dが回転自在に配されているため、前記円弧面部26上を滑らかに転動しうる。そのため前記紐状体20として好適に採用することができる。又前記連動手段6では、前記紐状体20が第2の円弧面部26から外れないことも必要であり、そのために、前記位置ズレ防止板34の如き外れ防止板41a(図15(B)に示す)を外れ防止手段41として、方向転換部材19に設けることが好ましい。又紐状体20が、例えば丸ベルト、ワイヤー、ロープ等の断面略円形状の場合には、外れ防止手段41として、例えば図16(A)、(B)に示すように、該紐状体20を挿通して周方向に滑らかに案内するチューブ状のガイド管41bが好適に採用しうる。このガイド管41bは、例えば前記第2の円弧面部26に一体固定される。なおガイド管41bに剛性を持たせて変形しないように形成することにより、このガイド管41b自体を方向転換部材19として構成することもできる。
又全円形状(図14(B)に示す)の方向転換部材19が傾動可能に枢支される場合には、方向転換部材19として、第2の円弧面部26に歯溝を形成したスプロケットや歯付きプーリを採用し、又紐状体20として前記スプロケットやプーリに噛合しうるローラチェーンや歯付きベルトを採用することができる。
次に、前記方向転換部材19が2つの円弧中心を有する方向転換部材19Bである場合の実施例を図17(A)、(B)に示す。
図17(A)では、前記方向転換部材19Bは、左右両側に配される2つの第2の軸芯18i1、18i2を有し、かつ一方の第2の軸芯18i1を円弧中心として該円弧中心の左右の一方側に形成される円弧面部を前記一方の第2の円弧面部26L、他方の第2の軸芯18i2を円弧中心として該円弧中心の左右の他方側に形成される円弧面部を前記他方の第2の円弧面部26Rとした横長の一つの長円状体から形成される。この長円状の方向転換部材19Bは、前記図14(A)、(C)の場合と同様、傾動不能に固定されるとともに、紐状体20として、一方、他方の巻回部分32、32同士を例えば延長部分40を介して互いに連結した1本の紐状体が使用される。
又図17(B)では、前記方向転換部材19Bは、左右両側に配される2つの第2の軸芯18i1、18i2を有し、かつ一方、他方の第2の軸芯18i1、18i2をそれぞれ円弧中心とした一方、他方の2つの円盤状体42、42から形成される。この2つの円盤状体42、42は、それぞれ第2の軸芯18i1、18i2廻りで傾動可能に枢支されても、又傾動不能に固定されても良い。又前記紐状体20として、一方、他方の巻回部分32、32同士を例えば延長部分40を介して互いに連結した1本の紐状体が使用される。なお各円盤状体42が枢支される場合、円盤状体42としてスプロケットや歯付きプーリなどが採用でき、又紐状体20として前記スプロケットやプーリに噛合しうるローラチェーンや歯付きベルトなどが採用できる。
又本例では、前記サスペンション36に代えて、紐状体20の前記巻回部分32、32間に、クッションバネ44を介在させている。これは、2つの円盤状体42を一つのサスペンション36にて支持させる場合、構造が複雑となって、装置の大型化やコストの上昇を招くからであり、このクッションバネ44によって、構成簡易に、前記サスペンション36と同様の機能を持たすことができる。
上記実施の形態では、後輪側を3輪とした後3輪型の多輪式車両について例示したが、これに限定されるものではない。前輪側を3輪とした前3輪型の多輪式車両とすることも可能である。この場合、前輪を構成する3つの車輪のうち右側と左側の車輪を「連動手段」によって連動させるとよい。
上記実施の形態では、後側の車輪5L、5Rを駆動輪としたが、これに加えて車輪5Mを駆動輪とすることも可能である。また、車輪5L、5Rに代えて車輪5Mを駆動輪とすることも可能である。
上記実施の形態では、車輪5L、5Rに対して車輪5Mを同軸となるように配置したがこれに限定されるものではない。例えば車輪5L、5Rに対して車輪5Mを前後にオフセットした位置に配置してもよい。また、車輪5L、5Rの外径と車輪5Mの外径とを同一としたが、車輪の外径をどのように設定するかについては任意である。少なくとも車輪5L、5Rが路面に接地している状態にて車輪5Mについても路面に接地した状態となるように構成されているのであれば足り、車輪5Mの外径を車輪5L、5Rに対して大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
上記実施の形態では、方向転換部材19を車輪5Mの前方(多輪式車両の中央側)に配置したが、方向転換部材19を車輪5Mの後方に配置することも可能である。
上記実施の形態では、連動手段6によって車輪5L、5Rを連動させる構成としたが、車輪5L、5Rの一方の上昇に連動するようにして他方を降下させることができるのであれば、連動に係る具体的構成については任意に変更してもよい。例えば、車輪5L、5Rの高さ位置を検知するセンサと、車輪5L、5Rを昇降させるアクチュエータと、アクチュエータ用の制御部とを設け、センサからの情報に基づいてアクチュエータを駆動させることにより、車輪5L、5Rの動きを連動させる構成とすることも可能である。
1…多輪式車両、2…フレーム、3A…支持軸部、3i…第1の軸芯、4L、4R…スイングアーム、4a…一端部、4b…他端部、5L,5R…第1の車輪として車輪、5M…第2の車輪として車輪、6…連動手段、17…傾動部材、18i…第2の軸芯、19…方向転換部材、20…紐状体、20L,20R…紐状部、21L,21R…第1の円弧面部、26L,26R…第2の円弧面部、30…継ぎ部分、31…第1の巻付き部分、32…巻回部分、33…ローラチェーン、33A…第1の屈曲部、33B…第2の屈曲部、33C…継ぎリンク、36…サスペンション。

Claims (9)

  1. 前輪側又は後輪側を3輪とした多輪式車両であって、
    前記3輪として、左右一組となるように設けられた第1の車輪と、それら第1の車輪の間に設けられた第2の車輪とを有し、
    前記第1の車輪の一方が外力を受けて高さ位置が変化する場合に当該一方の高さ位置の変化に連動させて前記第1の車輪の他方の高さ位置を前記一方とは反対側に変化させる可変手段を備えていることを特徴とする多輪式車両。
  2. 前記可変手段は、
    フレームに支持されかつ同一軸芯上をのびる左右両側の支持軸部に一端部が枢支され、かつ他端部側が上下に傾動自在な一方、他方のスイングアームと、
    一方、他方の前記スイングアームの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段と
    を備え、
    前記第1の車輪は、一方、他方の前記スイングアームの前記他端部にそれぞれ装着されており、
    前記連動手段は、
    前記支持軸部の軸芯である第1の軸芯を円弧中心とした第1の円弧面部を有し、かつ各前記スイングアームに固定されて前記第1の軸芯廻りでスイングアームと一体に傾動しうる傾動部材と、
    左右の一方側、他方側に、それぞれ前記第1の軸芯とは直交する向きの第2の軸芯を円弧中心とした一方、他方の第2の円弧面部を有する方向転換部材と、
    一方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ一方の紐状部と、他方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ他方の紐状部とを有する紐状体と
    を有し、
    一方、他方の前記紐状部は、
    前記第1、第2の軸芯と直交する向きのZ軸方向にのび、かつ第1の円弧面部と第2の円弧面部とに接する接線に沿ってのびる継ぎ部分と、
    当該継ぎ部分に連なり、かつ第1の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分と、
    当該継ぎ部分に連なり、かつ第2の円弧面部に沿って巻回する巻回部分と
    を含み、
    各前記巻回部分は、それぞれ各前記第2の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止されることを特徴とする請求項1に記載の多輪式車両。
  3. 前記可変手段は、
    フレームに支持されかつ同一軸芯上をのびる左右両側の支持軸部に一端部が枢支され、かつ他端部側が上下に傾動自在な一方、他方のスイングアームと、
    一方、他方の前記スイングアームの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段と
    を備え、
    前記第1の車輪は、一方、他方の前記スイングアームの前記他端部にそれぞれ装着されており、
    前記連動手段は、
    前記支持軸部の軸芯である第1の軸芯を円弧中心とした第1の円弧面部を有し、かつ各前記スイングアームに固定されて前記第1の軸芯廻りでスイングアームと一体に傾動しうる傾動部材と、
    左右の一方側、他方側に、それぞれ前記第1の軸芯とは直交する向きの第2の軸芯を円弧中心とした一方、他方の第2の円弧面部を有する方向転換部材と、
    一方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ一方の紐状部と、他方の前記第1、第2の円弧面部間を継ぐ他方の紐状部とを有する紐状体と
    を有し、
    一方、他方の前記紐状部は、
    前記第1、第2の軸芯と直交する向きのZ軸方向にのび、かつ第1の円弧面部と第2の円弧面部とに接する接線に沿ってのびる継ぎ部分と、
    当該継ぎ部分に連なり、かつ第1の円弧面部に巻き戻し自在に巻き付いて係止される巻付き部分と、
    当該継ぎ部分に連なり、かつ第2の円弧面部に沿って巻回する巻回部分と
    を含み、
    一方、他方の巻回部分同士は互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載の多輪式車両。
  4. 前記方向転換部材は、前記第2の車輪の前側又は後側に配設されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の多輪式車両。
  5. 前記方向転換部材は、前記第2の車輪に対して、他輪式車両の中央側となる位置に配設されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の多輪式車両。
  6. 前記第1の車輪は、前記第2の車輪と同軸となるように配設され且つ外形が当該第2の車輪と同一又は略同一となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の多輪式車両。
  7. 車輪を駆動させる駆動力を前記第2の車輪に伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の多輪式車両。
  8. 車輪を駆動させる駆動力を前記第1の車輪に伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の多輪式車両。
  9. 前記第2の車輪は、前記可変手段による連動の対象とはなっておらず、前記可変手段によって前記第1の車輪の各位置が連動して変化する場合であっても、当該連動に基づく高さ位置の変化が回避されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の多輪式車両。
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