JP2019197678A - 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法 - Google Patents

発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019197678A
JP2019197678A JP2018091577A JP2018091577A JP2019197678A JP 2019197678 A JP2019197678 A JP 2019197678A JP 2018091577 A JP2018091577 A JP 2018091577A JP 2018091577 A JP2018091577 A JP 2018091577A JP 2019197678 A JP2019197678 A JP 2019197678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
emitting device
end side
decorative sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018091577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7075620B2 (ja
Inventor
戸 雅 幸 関
Masayuki Sekido
戸 雅 幸 関
口 幸 夫 谷
Yukio Taniguchi
口 幸 夫 谷
木 康 弘 大
Yasuhiro Oki
木 康 弘 大
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2018091577A priority Critical patent/JP7075620B2/ja
Publication of JP2019197678A publication Critical patent/JP2019197678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7075620B2 publication Critical patent/JP7075620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

【課題】光の継ぎ目を目立たなくすることで空間の雰囲気を効果的に演出できる照明を提供する。【解決手段】空間Sに光を射出する発光面50aに対向する背面板57と、発光面50aと背面板57との間において発光面50aおよび背面板57の一端側s1に位置し、一端側s1から発光面50aおよび背面板57の他端側s2に向けて光を射出する光源51と、光源51よりも背面板57側に位置し、光源51から射出された光に基づいて、発光面50aの第1位置の輝度を、第1位置よりも一端側s1の発光面50aの第2位置の輝度よりも低く調整する輝度調整部58と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、光を発光する発光装置、この発光装置用の組立キット、発光装置または組立キットを含む建材パネル又は構造体、並びに、構造体の製造方法に関する。
光を発光する発光装置が種々の分野で広く利用されている。例えば特許文献1では、発光装置を照明装置として用いた例が開示されている。特許文献1の発光装置は、構造体である天井や壁の化粧面等に向けて光を照射する間接照明装置として、用いられている。このような間接照明装置によれば、隠蔽されて直接的に視認され得ない光源からの光が、空間ではなく、空間を区画する構造体に向けて照射されることで、空間の広がりを強調することができる。
特開2011−210594号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発光装置では、光源を収容する筐体の前面カバーを摺動させることで、筐体から外部に出射される光の光量を調整している。したがって、出射光量が調整されているものの、光の継ぎ目の存在が容易に把握される。このため、従来の発光装置は、光の継ぎ目を目立たなくすることができず、空間の雰囲気を十分に演出して高めることができなかった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、光の継ぎ目を目立たなくすることで空間の雰囲気を効果的に演出することができる照明の実現を目的とする。
本開示による発光装置は、
空間に光を射出する発光面に対向する背面板と、
前記発光面と前記背面板との間において前記発光面および前記背面板の一端側に位置し、前記一端側から前記発光面および前記背面板の他端側に向けて光を射出する光源と、
前記光源よりも前記背面板側に位置し、前記光源から射出された光に基づいて、前記発光面の第1位置の輝度を、前記第1位置よりも前記一端側の前記発光面の第2位置の輝度よりも低く調整する輝度調整部と、を備える。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記発光面の輝度を前記一端側から前記他端側に向かって連続的に減少するように調整してもよい。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記一端側から前記他端側に向かって光反射率が連続的に減少してもよい。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記発光面に沿って位置し、前記光源から射出された光を吸収する光吸収層を有し、
前記光吸収層は、前記一端側から前記他端側に向かって面積率が増加してもよい。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記発光面に沿って位置し、前記光源から射出された光を反射する光反射層を有し、
前記光反射層は、前記一端側から前記他端側に向かって面積率が減少してもよい。
本開示による発光装置において、
前記光源に対面するように前記発光面と前記輝度調整部との間に位置する導光板を更に備えてもよい。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記背面板の前面に位置してもよい。
本開示による発光装置において、
前記背面板の前面は、反射面であってもよい。
本開示による発光装置において、
前記輝度調整部は、前記導光板の背面に位置してもよい。
本開示による発光装置において、
前記発光面に対面する化粧シートを更に備えてもよい。
本開示による発光装置において、
前記化粧シートは、前記発光面に対面する発光領域と、前記発光領域に隣接する非発光領域と、を有し、
前記非発光領域は、前記他端側において前記発光領域に隣接してもよい。
本開示による発光装置において、
前記化粧シートは、前記発光面に対面する発光領域を有する第1化粧シートと、前記発光領域から離間して位置する非発光領域を有する第2化粧シートと、を有し、
前記第2化粧シートは、前記他端側において前記第1化粧シートから離間して位置してもよい。
本開示による発光装置において、
少なくとも前記非発光領域に対面して配置されたボードを更に備えてもよい。
本開示による発光装置において、
前記発光面を有する化粧シートを更に備えてもよい。
本開示による発光装置において、
前記化粧シートは、
前記一端側から前記他端側に向かう方向に交差する方向の前記発光装置の端部において前記発光面と前記背面板との間を覆う第3化粧シートを有してもよい。
本開示による発光装置において、
前記発光面および前記背面板の少なくとも一方が湾曲していてもよい。
本開示による発光装置において、
前記発光面および前記背面板の少なくとも一方が平坦であってもよい。
本開示による組立キットは、
上述した本開示によるいずれかの発光装置に用いられる組立キットであって、
前記発光面を有する拡散板または化粧シートと、
前記射出部と、
前記背面板と、
前記光源と、
前記輝度調整部と、を備える。
本開示による建材パネルは、
上述した本開示によるいずれかの発光装置または上述した本開示によるいずれかの組立キットを備える。
本開示による構造体は、
上述した本開示によるいずれかの建材パネルを備える。
本開示による構造体の製造方法は、上述した本開示によるいずれかの組立キットを設置する工程を備える。
本発明によれば、光の継ぎ目を目立たなくすることで空間の雰囲気を効果的に演出することができる。
図1は、一実施の形態を説明するための図であって、照明システムを示す斜視図である。 図2は、図1の縦断面図である。 図3は、図1の照明システムに含まれる発光装置を示す縦断面図である。 図4は、図1の照明システムに含まれる発光装置を示す平面図である。 図5は、図1の照明システムに含まれる発光装置を示す拡大断面図である。 図6は、図1の照明システムに含まれる発光装置を示す分解斜視図である。 図7は、図3に対応する図であって、発光装置の他の具体例を示す縦断面図である。 図8は、図3に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す縦断面図である。 図9は、図8に示される発光装置の分解斜視図である。 図10は、図3に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す縦断面図である。 図11は、図6に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図12は、図2に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を縦断面図である。 図13は、図3に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図14は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図15は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図16は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図17は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図18は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図19は、図5に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を示す拡大断面図である。 図20は、図2に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を縦断面図である。 図21は、図2に対応する図であって、発光装置の更に他の具体例を縦断面図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
さらに、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。したがって、「導光板」とは、「導光シート」や「導光フィルム」と呼称の相違のみにおいて区別されない。
さらに、「シート面(フィルム面、板面)」とは、対象となるシート状(フィルム状、板状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状(フィルム状、板状)の部材の平面と一致する面のことを指す。また、シート状(フィルム状、板状)の部材に対する法線方向とは、当該シート状(フィルム状、板状)の部材のシート面(フィルム面、板面)への法線方向のことを指す。
図1〜図21は、一実施の形態の複数の具体例を説明するための図である。このうち図1及び図2は、それぞれ、照明システム10の一例を示す斜視図または縦断面図である。本実施の形態における照明システム10は、少なくとも部分的に構造体2によって区画された空間Sの照明および演出に用いられる装置である。照明システム10は、空間に照明光を照射する照明器具15と、構造体2に組み込まれた発光装置20と、を有している。
図示された例において、構造体2は、建物1の構成要素として、天井c、壁w及び床fを含んでいる。照明器具15は、天井cに取り付けられている。発光装置20は、全体として板状に形成され、建材パネルを構成している。図2に示すように、発光装置20は、壁本体waに重ねられ、壁本体waとともに、建物1の壁wをなすようにしてもよい。このような例において、発光装置20の構成要素が、建材パネル20や構造体2を作製するための組立キット4として取り扱われ、流通や販売されるようにしてもよい。或いは、建材パネル20が、壁本体waをともなわずに単独で、建物1の壁wをなすようにしてもよい。
図1及び図2に示すように、照明器具15は、天井cに取り付けられ、照明光Lxを空間Sに上方から放出する。照明器具15は、天井cに固定されていてもよいし、天井cから吊り下げられていてもよい。照明器具15は、人の視覚を通した空間S内の把握を補助するものである。したがって、照明器具15として、一般的な、室内照明用の器具を用いることができる。照明器具15から射出する照明光Lxは、特に限定されないが、白色系とすることで自然な照明を可能とすることができる。
図2に示すように、発光装置20は、空間Sに光を射出する発光面50aを有し、光源51から射出した光を面状光に変換して発光面50aから空間Sに射出する装置である。図2に示す例において、発光装置20は、エッジライト型の面光源装置として構成されている。発光面50aの或る位置すなわち第1位置における輝度は、当該位置よりも発光面50aの一端側s1の位置すなわち第2位置における輝度よりも低い。
発光面50aは、第1方向d1に沿って位置する。図2の例において、第1方向d1は、鉛直方向である。また、発光面50aの一端側s1は、発光面50aの上端側であり、発光面50aの他端側s2は、発光面50aの下端側である。以下、一端側s1のことを、上端側または上側と呼び、また、他端側s2のことを、下端側または下側と呼ぶこともある。また、第1方向d1のことを、鉛直方向と呼ぶこともある。なお、図1では、発光面50aの輝度を反映した発光装置20からの出射光量を濃淡により示しており、出射光量が多くなる領域を濃く示している。
このように、発光面50aの第1位置における輝度を第2位置における輝度よりも低くすることで、空間Sの雰囲気を効果的に高めることが可能となる。とりわけ、発光面50aの下端側s2の縁部での輝度を低減することで、光の継ぎ目を目立たなくすることができる。これにより、空間Sの雰囲気をより効果的に高めることが可能となる。
発光装置20の更に具体的な構成について説明すると、発光装置20は、拡散板の一例である光拡散板56と、背面板の一例である反射板57と、光源51とを備える。反射板57には、輝度調整部の一例である輝度調整層58が設けられている。また、発光装置20は、導光板60と、化粧シート40と、上部フレーム21Aと、下部フレーム21Bと、上部スペーサ23Aと、下部スペーサ23Bと、接着材24とを備える。
なお、上部フレーム21Aおよび下部フレーム21Bは、例えば、アルミニウム等の金属で構成されていてもよい。上部スペーサ23Aおよび下部スペーサ23Bは、例えば、アクリル等の樹脂で構成されていてもよい。
図示されている例において、発光面50aは、光拡散板56の外側表面すなわち射出側の表面である。
光拡散板56は、光拡散機能を有する。具体的には、光拡散板56は、光源51から射出されて導光板60を経由した光Lを拡散させて発光面50aから射出する。これにより、透過光に起因した輝度角度分布を整えることができる。光拡散板56で拡散された光は、発光面50aから射出した後に化粧シート40に入射する。光拡散板56には、光拡散機能を発揮し得る種々の構成を採用することができる。光拡散板56が有する拡散特性は、等方性であってもよいし、異方性であってもよい。
反射板57は、発光面50aに対向し、光源51から射出された光を発光面50a側に反射する部材である。
より具体的には、反射板57は、導光板60の裏面60bに対面して配置されている。反射板57は、裏面60bから出射する光を反射して、導光板60及び光拡散板56へ向けることができる。反射板57を設けることで、発光面50aの輝度を増大させることができる。これにより、光源51から射出した光の利用効率を向上させることができる。反射板57には、光反射機能を発揮し得る種々の構成を採用することができる。反射板57の反射特性は、正反射であってもよいし、拡散反射であってもよい。反射板57が有する拡散反射特性は、等方性であってもよいし、異方性であってもよい。
放熱性を高めるため、反射板57は、例えば、アルミニウムで構成されていてもよい。軽量化およびコスト削減の観点から、反射板57は、アルミ複合板であることが好ましい。
また、後述する輝度調整層58とともに発光面50aの輝度を調整するため、反射板57には、反射板57に入射した光の反射率を調整するための複数の開孔が設けられていてもよい。
光源51は、発光面50aと反射板57との間において発光面50aおよび反射板57の上端側s1に位置し、発光面50aおよび反射板57の上端側s1から発光面50aおよび反射板57の下端側s2に向けて光を射出する。
より具体的には、光源51は、光を発光する発光体52を有している。発光体52は、特に限定されることなく、光を発光する種々の部材を広く用いることができる。具体的には、例えば、冷陰極管、点状の発光ダイオード(LED)、白熱電球、レーザー発振装置等を、光源51の発光体52として、用いることができる。図示された例において、光源51は、複数の点状の発光体52を有している。この発光体52は、例えば発光ダイオードによって構成される。図2〜図4示された例において、複数の発光体52は、上部フレーム21Aによって保持されている。図4に示すように、複数の発光体52は、上部フレーム21Aの長手方向である第2方向d2に沿って、間隔をあけて配列されている。図示されている例において、第2方向d2は、水平方向である。以下、第2方向d2のことを、水平方向d2と呼ぶこともある。なお、図4に示された例では、二つの発光装置20が、水平方向d2に配列されている。
輝度調整層58は、光源51よりも反射板57側に位置し、発光面50aの輝度を調整する層である。
輝度調整層58は、光源51から射出された光に基づいて、発光面50aの第1位置の輝度を、第1位置よりも一端側s1の発光面50aの第2位置の輝度よりも低く調整する。
このように、光源51よりも反射板57側に位置する輝度調整層58によって発光面50aの第1位置の輝度を発光面50aの第2位置の輝度よりも低く調整することで、輝度調整層58による意匠性の低下を抑制しつつ、発光面50aの他端側s2の縁部での輝度を低減することができる。これにより、空間Sの雰囲気を更に効果的に高めることが可能となる。
また、輝度調整層58は、一端側s1から他端側s2に向かって光反射率が連続的に減少する。これにより、光の継ぎ目を更に効果的に目立ち難くすることができるので、空間Sの雰囲気を更に効果的に高めることが可能となる。
また、図6に示される例において、輝度調整層58は、発光面50aに沿って位置し、光源51から射出された光を吸収する光吸収層581を有する。光吸収層581は、一端側s1から他端側s2に向かって反射板57に対する面積率が増加する。これにより、一端側s1から他端側s2に向かって光吸収率を連続的に増加させることで、一端側s1から他端側s2に向かって光反射率を連続的に減少させることができる。
また、光吸収層581は、反射板57の前面57aである反射面に位置する。これにより、一端側s1から他端側s2に向かって反射板57による光反射率を連続的に減少させることができる。
図6の例において、光吸収層581は、樹脂フィルムなどの透明基材580上に印刷や塗布によって形成された黒インキ層で構成されている。より詳しくは、光吸収層581は、一端側s1から他端側s2に向かって直径が大きくなる複数の円形ドット状の黒色インキ層で構成されている。黒色インキ層のパターンは、図6のように円形に限定されるものではなく、矩形等の種々の形状を採用することができる。
透明基材580は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどで構成されていてもよい。黒インキ層は、例えば、カーボンブラックや、その他の黒色顔料で構成されていてもよい。透明基材580上への印刷や塗布によって光吸収層581を構成することで、光吸収層581の面積率を簡便に調整することができる。
また、光吸収層581は、透明基材580を介することなく、反射板57の反射面57a上に直接形成されていてもよい。
導光板60は、光源51に対面するように発光面50aと輝度調整層58との間に位置し、光源51から射出された光を発光面50a側に導光する部材である。
より具体的には、導光板60は、一対の主面60a,60bと、一対の主面60a,60b間に位置する側面と、を有した板状の部材である。一方の主面が出光面60aをなし、他方の主面が裏面60bをなしている。主面60a,60bは、典型的には、平面視矩形形状となる。主面60a,60bは、鉛直方向d1に沿って延びる一対の側縁と、鉛直方向d1に直交する水平方向d2に沿って延びる一対の側縁と、を有している。側面は、鉛直方向d1において互いに対向する入光面60cと反対面60dとを含んでいる。
図2及び図3に示すように、入光面60cは、鉛直方向d1における上側s1に位置している。入光面60cは、上部フレーム21Aに沿うようにして水平方向d2に延びている。そして、入光面60cは、上部フレーム21Aに保持された複数の発光体52に対面している。複数の発光体52は、入光面60cの長手方向である第2方向d2に沿って、間隔をあけて配列されている。
図5に示すように、光源51から射出した光は、導光板60に入射して導光板60内を進む。導光板60は、取出要素61を含んでいる。取出要素61は、導光板60内を進む光L1,L2の進行方向を変化させる。より詳しくは、光源51から射出した光は、導光板60に入光面60cから入射し、反射とりわけ全反射することで当該導光板60内を進む。導光板60内を進む光L1,L2は、取出要素61によって進行方向を変化させること、とりわけ散乱することで、導光板60の一対の主面60a,60bに全反射臨界角度未満の入射角度で入射して導光板60から出射することが可能となる。
取出要素61で進行方向を変えられた光は、一対の主面60a,60bのいずれかを介して、導光板60から出射する。導光板60の出光面60aに対面して、既述した光拡散板56が設けられている。導光板60の出光面60aから出射した光L1,L2は、光拡散板56に入射し、光拡散板56の発光面50aから射出される。また、導光板60の裏面60bに対面して、既述した反射板57が設けられている。反射板57は、裏面60bから出射する光を反射して、導光板60及び光拡散板56へ向けることができる。
取出要素61として、導光板60内を進む光の進行方向を変更し得る種々の要素を用いることができる。図5に示された例において、導光板60は、板状の導光板本体65を有している。導光板本体65は、導光板60の一方の主面を形成するようになる面として、凹凸面65aを有している。図示された例において、導光板60の裏面60bが、この凹凸面65aによって形成されている。凹凸面65aは、導光板本体65に凹部65bを設けることで形成されている。この例において、導光板本体65は、可視光透過性を有した樹脂から形成され得る。
図2および図3に示される例において、導光板60の主面60a、60bの上端部には、接着材24を介して上部スペーサ23Aが接着されている。上部スペーサ23Aは、導光板60の主面60a、60bと上部フレーム21Aの内表面211Aとの間隙を埋める部材である。上部スペーサ23Aを介して、導光板60の上端部を上部フレーム21Aに保持することができる。なお、図3の例において、上部フレーム21Aは、水平方向d2に沿って配置され、光源51を保持する上壁部21aと、発光面50a側の上壁部21aの一端から下方s2に延在する前壁部21bと、反射板57側の上壁部21の他端から下方s2に延在する後壁部21cとを有する。上部フレーム21Aの内表面211Aは、前壁部21bおよび後壁部21cの内表面である。
また、図2および図3に示される例において、導光板60の主面60a、60bの下端部には、接着材24を介して下部スペーサ23Bが接着されている。下部スペーサ23Bは、導光板60の主面60a、60bと下部フレーム21Bの内表面211Bとの間隙を埋める部材である。下部スペーサ23Bを介して、導光板60の下端部を下部フレーム21Bに保持することができる。なお、図3の例において、下部フレーム21Bは、水平方向d2に沿って配置された下壁部21dと、発光面50a側の下壁部21dの一端から上方s1に延在する前壁部21eと、反射板57側の下壁部21dの他端から上方s1に延在する後壁部21fとを有する。下部フレーム21Bの内表面211Bは、前壁部21eおよび後壁部21fの内表面である。
発光面50a側の上部フレーム21Aの外表面212Aには、接着材24を介して光拡散板56の上端側の所定範囲の部分が接着されている。反射板57側の上部フレーム21Aの外表面213Aには、接着材24を介して輝度調整層58の上端側の所定範囲の部分が接着されている。
発光面50a側の下部フレーム21Bの外表面212Bには、接着材24を介して光拡散板56の下端側の所定範囲の部分が接着されている。反射板57側の下部フレーム21Bの外表面213Bには、接着材24を介して輝度調整層58の下端側の所定範囲の部分が接着されている。
このように、図3の例による発光装置20によれば、スペーサ23A、23Bおよび接着剤24を用いて発光装置20の各構成部すなわち組立キットを簡便に連結することができる。すなわち、発光装置20を容易に組み立てることができる。
化粧シート40は、発光面50aに対面する。化粧シート40は、空間Sに露出している。すなわち、化粧シート40は、構造体2の化粧面2aを形成する。そして、化粧シート40は、発光装置20の最出光側の面を形成する。化粧シート40として、建築物の壁紙、床及び天井等の内装材、車両等の移動体の内装材、家具や電気機器等の最表面を形成する部材等を用いることができる。
化粧シート40によれば、発光面50aを隠蔽することで、発光面50aが剥き出しの場合と比較して、光の継ぎ目を更に目立たなくすることができる。これにより、空間Sの雰囲気を更に効果的に高めることができる。
図6に示すように、化粧シート40は、発光面50aに対面する発光面化粧シート部40aと、発光装置20の上側s1の端部において発光面50aと反射板57との間を覆う上端化粧シート部40bと、発光装置20の下側s2の端部において発光面50aと反射板57との間を覆う下端化粧シート部40cと、発光装置20の左側s3の端部において発光面50aと反射板57との間を覆う左端化粧シート部40dと、発光装置20の右側s4の端部において発光面50aと反射板57との間を覆う右端化粧シート部40eとを有する。左端化粧シート部40dおよび右端化粧シート部40eは、一端側s1から他端側s2に向かう方向d1に交差する方向d2の発光装置20の端部において発光面50aと前記背面板との間を覆う第3化粧シートの一例である。左端化粧シート部40dおよび右端化粧シート部40eを有することで、発光装置20の側面からの光漏れを抑制することができる。これにより、空間Sの雰囲気を更に効果的に高めることができる。なお、上端化粧シート部40b、下端化粧シート部40c、左端化粧シート部40dおよび右端化粧シート部40eは、更に、反射板57の背面を覆っていてもよい。また、図6の例において、左端化粧シート部40dと導光板60の左側面との間、および右端化粧シート部40eと導光板60の右側面との間には、それぞれ遮光層が設けられていてもよい。
上述したように、本実施形態の発光装置20は、光源51よりも反射板57側に輝度調整層58を備える。
ここで、もし、輝度調整層58が光源51よりも発光面50a側に位置する場合、化粧シート40および光拡散板56越しに輝度調整層58の存在が空間Sの利用者によって認識され得るおそれがある。すなわち、光の継ぎ目を目立たなくするための輝度調整層58が却って面状光の意匠性を低下させるおそれがある。
これに対して、本実施形態の発光装置20では、光源3よりも反射板57側に輝度調整層58が位置することで、輝度調整層58の存在を認識させることなく、発光面50aの第1位置の輝度を、第1位置よりも一端側s1の発光面50aの第2位置の輝度よりも低く調整することができる。
これにより、輝度調整層58による意匠性の低下を抑制しつつ、発光面50aの他端側s2の縁部での輝度を低減することができる。したがって、空間Sの雰囲気を効果的に高めることが可能となる。
以下、発光装置20の他の例について説明する。図7の例に示される発光装置20は、図3の発光装置20に対して導光板60および光拡散板56を保持するためのスペーサ23A、23Bなどが省略されている点が異なる。
また、図7の例において、下部フレーム21Bは、黒色樹脂などの遮光性を有する材料で構成されている。これにより、導光板60を有しないために下方s2に進行する光の光量が多くなったとしても、下部フレーム21Bで光を吸収することで、発光面50aの下端部からの光漏れを抑制することができる。
図7の発光装置20において、光源51から射出された光の一部は、空気層を介して反射板57に入射し、反射板57から発光面50a側に反射される。このとき、輝度調整層58は、図3の輝度調整層58と同様に、発光面50aの第1位置の輝度を、第1位置よりも一端側s1の発光面50aの第2位置の輝度よりも低く調整することができる。
したがって、図7の発光装置20によれば、図3の発光装置20と同様に、輝度調整層58による意匠性の低下を抑制しつつ、発光面50aの他端側s2の縁部での輝度を低減することができる。これにより、空間Sの雰囲気を効果的に高めることが可能となる。また、図7の発光装置20によれば、光拡散板56を省略することで、軽量化およびコスト削減が可能となる。
なお、他の例として、図8および図9に示すように、図7の構成に加えて、更に、上部フレーム21Aおよび下部フレーム21Bの両端部において上部フレーム21Aと下部フレーム21Bとの間隔を保持する端部スペーサ26を配置してもよい。
更に、他の例として、図10に示される発光装置20は、図3の発光装置20に対して、輝度調整層58が導光板60の背面に位置する点が異なる。なお、図10の例においても、輝度調整層58は、光源51よりも反射板57側に位置している。図10の例においても、輝度調整層58による意匠性の低下を抑制しつつ、発光面50aの他端側s2の縁部での輝度を低減することができる。
更に、他の例として、図11に示される発光装置20は、輝度調整層58が光源51から射出された光を反射する光反射層591を有する点で、図6の構成と異なる。光反射層591は、光反射層591は、一端側s1から他端側s2に向かって面積率が減少している。
光反射層591は、透明基材580の表面に印刷や塗布によって形成された白インキ層や、透明基材580の表面に蒸着によって形成された酸化アルミニウム等のミラー層であってもよい。この場合、光反射層591の面積率を簡便に調整することができる。また、光反射層591は、透明基材580を介さずに反射板57の反射面57aに直接形成されていてもよい。
更に、他の例として、図12に示される発光装置20は、化粧シート40が、発光面50aに対面する発光領域Z1と、発光領域Z1に隣接する非発光領域Z2と、を有する。非発光領域Z2は、下端側s2において発光領域Z1に隣接する。また、図12の発光装置20は、非発光領域Z2に対面して配置されたボード30を更に備える。
化粧シート40は、発光領域Z1において、発光面50aにより背面側から光Lを照射される。化粧シート40は、少なくとも発光領域Z1において、可視光透過性を有している。このため、発光面50aから射出した光の少なくとも一部が、化粧シート40の発光領域Z1を透過することができる。このように化粧シート40は透過照明されることから、透過率の比較的高い白色系の壁紙が化粧シート40として好適に用いられる。ただし、透過率の比較的低い壁紙、例えば木目調の壁紙でも十分有効に透過照明されるため、化粧シート40の柄等は特に限定されるものではない。化粧シート40の発光領域Z1における可視光線透過率は、1.0%以上であることが好ましく、5%以上であることがより好ましく、8%以上であることがさらに好ましい。また、透過率が高すぎると化粧シート40としての意匠性が低下するため、化粧シート40の発光領域Z1における可視光線透過率は、50%以下であることが好ましく、40%以下であることがより好ましく、30%以下であることがさらに好ましい。可視光線透過率は、赤外可視紫外分光光度計((株)島津製作所社製 UV3100PC)を使用し、JIS A5759−2008に従い380nm以上780nm以下の波長域における分光透過率測定し、同規格に規定される算出式により算出したものである。
図12に示すように、発光領域Z1及び非発光領域Z2は、鉛直方向d1に配列されている。発光領域Z1は、鉛直方向d1における上側s1に位置し、非発光領域Z2は、鉛直方向d1における下側s2に位置している。
なお、発光装置20による空間の雰囲気を高める効果を期待する観点から、化粧シート40の発光領域Z1及び非発光領域Z2の境界を目立たなくさせることが好ましい。この点から、化粧シート40は、発光領域Z1及び非発光領域Z2において、同一の構成を有していることが好ましい。
図12に示すように、ボード30は、板状の部材である。ボード30は、少なくとも化粧シート40の非発光領域Z2に対面して配置される。化粧シート40は、ボード30に貼合されていてもよい。この場合、ボード30によって、化粧シート40を安定して支持することができる。
図12に示された例において、ボード30は、非発光領域Z2及び発光領域Z1の両方に対面して配置されている。このボード30は、発光領域Z1に対面する位置に凹部31を設けられている。ボード30の凹部31内に、発光装置20の面状光の発光に関与する部分50a、51、56、57、58が収容されている。以下、これらの発光に関与する部分のことを発光装置20の面光源部50とも呼ぶ。
図12の例によれば、ボード30によって、面光源部50を安定して支持することができる。また、図示されている例において、ボード30には、留具22が設けられており、この留具22は、ボード30上に面光源部50を固定する。また、留具22に加えて又は留具22に代えて、接着剤や粘着剤などを含む接合層によって、ボード30上に面光源部50を固定するようにしてもよい。
面光源部50の発光面50aは、化粧シート40の非発光領域Z2に対面するボード30の表面30aと、同一面上に位置していることが好ましい。このように位置決めされたボード30及び面光源部50上に、化粧シート40が積層される。この場合、ボード30の表面30aと面光源部50の発光面50aとの間に段差が形成されにくくなり、化粧シート40越しにこの段差が視認されることに起因した化粧シート40の意匠性低下を効果的に抑制することができる。さらには、発光装置20の発光時に面光源部50の存在を効果的に目立たなくさせることができ、後述する発光装置20による空間Sの雰囲気を高める効果がより顕著に奏されるようになる。
ボード30は、化粧シート40の用途に応じて決定される。化粧シート40が、壁、床、天井等の表面を加飾する部材をなす場合、一例として、ボード30は、種樹木の木材からなる単板、合板、集成材、パーチクル板、纖維板等の木製板材、コンクリート、モルタル等のセメント系材料、石膏ボード、珪酸カルシウム等からなる無機非金屬板、或いは鉄、アルミニウム等からなる金屬板となる。化粧シート40が、車両等の移動体の内装材をなす場合、ボード30は、例えば樹脂製板材、或いは金屬板となる。化粧シート40が、家具や電気製品をなす場合、ボード30は、例えば木製板材や樹脂製板材となる。なお、発光装置20の建材パネルへの適用において、ボード30は、耐燃性や耐火性を有していることが好ましい。
なお、図12では、留具22の図示にともなって、化粧シート40が、ボード30及び面光源部50との間に隙間を空けて図示されている。しかしながら、隙間をあけることなくボード30及び面光源部50に貼合されるようにしてもよい。
更に、他の例として、図13に示すように、光拡散板56を省略してもよい。図13の例において、発光面50aは、化粧シート40の外表面となる。図示されている例において、導光板60から射出された光は、化粧シート40に入射し、化粧シート40の発光面50aから空間Sに射出される。図13の例によれば、光拡散板56を省略することで、部品点数を削減することができる。
更に、他の例として、取出要素61は、図14に示すように、導光板本体65に積層された光散乱層66とすることができる。図14に示された例において、導光板60は、導光板本体65および光散乱層66を有している。光散乱層66は、バインダーとして機能する支持層66aと、支持層66a内に分散した光散乱要素66bと、を有している。支持層66aは、可視光透過性を有した樹脂から形成され得る。光散乱要素66bは、反射、屈折、回折等によって、光散乱層66内を進行する光の進行方向を変化させる機能を有している。光散乱要素66bは、支持層66aと異なる屈折率を有していてもよいし、金属等の光反射性を有した材料によって形成されていてもよい。光散乱要素66bの具体例として、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、金属化合物を周囲に保持した樹脂ビーズ、白色微粒子、気泡、周囲と屈折率が異なる粒子が、例示され得る。図14に示された例において、出光面60a及び裏面60bでの反射により導光板60内を進む光L1,L2は、光散乱層66内で光散乱要素66bと衝突することで進行方向を変化させ、その後、導光板60から出射することが可能となる。
なお、図14の例において、光散乱層66の支持層66aの屈折率は、導光板本体65の屈折率以上となっていることが好ましい。光散乱層66の支持層66aの屈折率が導光板本体65の屈折率よりも低いと、導光板本体65内を進む光L4が、導光板本体65と光散乱層66との界面で全反射して、光散乱層66に入射できない可能性がある。このような光L4は、入光面60cから導光板60に入射した後、導光板本体65内を反対面60dまで進むことになる。このような光の存在は、光源51のエネルギー効率が低下させてしまうことになる。支持層66aの屈折率を導光板本体65の屈折率以上とすることで、導光板本体65と光散乱層66との界面での全反射を効果的に防止して、光散乱層66が取出要素61としてより効果的に機能し得る。
更に、他の例として、図15に示すように、取出要素61として機能する光散乱要素67が、導光板本体65内に分散していてもよい。図15に示された導光板60では、導光板本体65内を進む光L5が、光散乱要素67に衝突することで散乱し、導光板60から出射することができる。光散乱要素67としては、上述した光散乱要素66bと同様に構成され得る。
また、導光板60は、複数種類の取出要素61を含むようにしてもよい。図15に示された例において、導光板60の導光板本体65は、光散乱要素67を含有し、さらに導光板60の裏面60bを構成する凹凸面65aを有している。
さらに、導光板60の各領域での取出要素61に起因した光散乱能は、一定ではなく、異なっていてもよい。すなわち、導光板60の光散乱能が、板面に沿った各領域で変化するようにしてもよい。さらに言い換えると、導光板60の或る領域での光散乱能は、当該領域から板面に沿ってずれた他の領域での光散乱能と異なっていてもよい。導光板60のパネル面に沿った各領域での光散乱能を変化させることにより、各領域からの出射光量を調節することが可能となる。光散乱能は、導光板60がその内部を通過する光を散乱させる性能の強さのことである。光散乱能の程度は、一例として、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘイズ値[%]を用いて評価することができ、ヘイズ値[%]が高いと、光散乱能が高いということになる。したがって、図示された例では、導光板60の板面への法線方向に透過する透過ヘイズ値が、導光板60の各領域で一定ではなく、異なる値を持つようになる。ヘイズ値[%]は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K7136に準拠した方法により測定することができる。
更に、他の例として、図16および図17に示すように、導光板60は、鉛直方向d1における下側s2となる端部領域に、可視光吸収性を有した吸収部68を含んでいてもよい。吸収部68は、例えば可視光吸収性を有した顔料、例えばカーボンブラックやチタンブラックを含む層とすることができる。図16の例において、吸収部68は、導光板本体65の下側s2の端面を覆っている。図17の例においては、導光板本体65の一対の主面が、下側s2の端部領域において、互いに接近するように導光板本体65の板面に対して傾斜しており、この傾斜面上に吸収部68が設けられている。図16および図17の例によれば、吸収部68が、導光板本体65内を下側s2の端部領域まで進んだ光L6,L7を吸収することで、反対面60dからの漏れ光の発生を防止することができる。
更に、他の例として、図18に示すように、導光板60は、鉛直方向d1における下側s2となる端部領域に、可視光反射性を有した反射部69を含んでいてもよい。反射部69は、銀やアルミニウム等の反射率の高い材料を用いて形成され得る。図18の例において、反射部69は、導光板本体65の下側s2の端面を覆っている。反射部69は、導光板本体65内を下側s2の端部領域まで進んだ光L8を反射することで、当該光L8の鉛直方向d1に沿った進行方向を折り返させる。この光L8は、その後に、取出要素61に衝突することで有効に利用され得る光となる。すなわち、反射部69を設けることで、反対面60dからの光の漏れ出しを効果的に防止することができるとともに、光源51から射出した光の利用効率を効果的に改善することができる。
さらに、図19に示された例によっても、反対面60dからの光の漏れ出しを効果的に防止することができる。図19の例において、導光板60の一対の主面60a,60bは、導光方向である鉛直方向d1に対して傾斜している。一対の主面60a,60bは、鉛直方向d1に上側s1から下側s2に向けて次第に接近していく。そして、この導光板60では、実質的に鉛直方向d1に沿って入光面60cに対向する反対面60dが存在しない。図19に示された導光板60内を上側s1から下側s2へ進む光L9は、導光板60の厚さが下側s2に向けて薄くなっていくことから、主面60a,60bに入射しやすくなる。すなわち、鉛直方向d1における上側s1から下側s2へ進む光が、鉛直方向d1に沿った一定距離の間に、主面60a,60bに入射する頻度は、下側s2において高くなる。そして、図19に示された導光板60において、導光板60内を進む光の主面60a,60bへの入射角度は、主面60a,60bで反射する度に、小さくなっていく。つまり、図19に示された例において、鉛直方向d1に対して傾斜した主面60a,60bが取出要素61として機能し、この主面60a,60bに対して下側s2において光が入射しやすくなる。加えて、この導光板60では、実質的に鉛直方向d1に沿って入光面60cに対向する反対面60dが存在しない。以上のことから、図19に示された導光板60によっても、入光面60cとは反対側となる下側s2の端部領域からの光の漏れ出しを効果的に防止することができるとともに、光源51から射出した光の利用効率を効果的に改善することができる。
さらに、他の変形例として、上述してきた発光装置20は、照明器具15と組み合わせることなく単独で用いることもできる。この例においても、発光装置20は、空間Sの雰囲気を演出することができ、さらに、空間Sを照明する機能を付与されてもよい。
さらに、他の変形例として、図20に示すように、化粧シート40は、発光面50aに対面する発光領域Z1を有する第1化粧シート401と、発光領域Z1から離間して位置する非発光領域Z2を有する第2化粧シート402と、を有し、第2化粧シート402は、下側s2において第1化粧シート401から離間して位置していてもよい。図20の例によれば、第1化粧シート401と第2化粧シート402との間に横目地jを設けることで、立体感を演出することができる。
これまでは、発光面50aおよび反射板57が平坦である発光装置20の例について説明した。これに対して、図21に示すように、発光面50aおよび反射板57は、上側s1から下側s2に向かう方向d1に対して湾曲していてもよい。発光面50aおよび反射板57を湾曲させることで、発光装置20から射出される光の方向の自由度を広げることができるので、空間の雰囲気を更に効果的に演出することができる。
なお、以上において一実施の形態に対する具体例および変形例を説明してきたが、当然に、複数の例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
20 発光装置
50a 発光面
51 光源
57 反射板
58 輝度調整層

Claims (21)

  1. 空間に光を射出する発光面に対向する背面板と、
    前記発光面と前記背面板との間において前記発光面および前記背面板の一端側に位置し、前記一端側から前記発光面および前記背面板の他端側に向けて光を射出する光源と、
    前記光源よりも前記背面板側に位置し、前記光源から射出された光に基づいて、前記発光面の第1位置の輝度を、前記第1位置よりも前記一端側の前記発光面の第2位置の輝度よりも低く調整する輝度調整部と、を備える発光装置。
  2. 前記輝度調整部は、前記発光面の輝度を前記一端側から前記他端側に向かって連続的に減少するように調整する、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記輝度調整部は、前記一端側から前記他端側に向かって光反射率が連続的に減少する、請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記輝度調整部は、前記発光面に沿って位置し、前記光源から射出された光を吸収する光吸収層を有し、
    前記光吸収層は、前記一端側から前記他端側に向かって面積率が増加する、請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記輝度調整部は、前記発光面に沿って位置し、前記光源から射出された光を反射する光反射層を有し、
    前記光反射層は、前記一端側から前記他端側に向かって面積率が減少する、請求項3に記載の発光装置。
  6. 前記光源に対面するように前記発光面と前記輝度調整部との間に位置する導光板を更に備える、請求項4または5に記載の発光装置。
  7. 前記輝度調整部は、前記背面板の前面に位置する、請求項4又は5に記載の発光装置。
  8. 前記背面板の前面は、反射面である、請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記輝度調整部は、前記導光板の背面に位置する、請求項6に記載の発光装置。
  10. 前記発光面に対面する化粧シートを更に備える、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 前記化粧シートは、前記発光面に対面する発光領域と、前記発光領域に隣接する非発光領域と、を有し、
    前記非発光領域は、前記他端側において前記発光領域に隣接する、請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記化粧シートは、前記発光面に対面する発光領域を有する第1化粧シートと、前記発光領域から離間して位置する非発光領域を有する第2化粧シートと、を有し、
    前記第2化粧シートは、前記他端側において前記第1化粧シートから離間して位置する、請求項10に記載の発光装置。
  13. 少なくとも前記非発光領域に対面して配置されたボードを更に備える、請求項11または12に記載の発光装置。
  14. 前記発光面を有する化粧シートを更に備える、請求項1乃至9に記載の発光装置。
  15. 前記化粧シートは、
    前記一端側から前記他端側に向かう方向に交差する方向の前記発光装置の端部において前記発光面と前記背面板との間を覆う第3化粧シートを有する請求項1乃至14のいずれか一項に記載の発光装置。
  16. 前記発光面および前記背面板の少なくとも一方が湾曲している、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の発光装置。
  17. 前記発光面および前記背面板の少なくとも一方が平坦である、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の発光装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の発光装置用の組立キットであって、
    前記発光面を有する拡散板または化粧シートと、
    前記背面板と、
    前記光源と、
    前記輝度調整部と、を備える組立キット。
  19. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の発光装置または請求項18に記載の組立キットを備える建材パネル。
  20. 請求項19に記載の建材パネルを備える構造体。
  21. 請求項18に記載の組立キットを設置する工程を備える、構造体の製造方法。
JP2018091577A 2018-05-10 2018-05-10 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法 Active JP7075620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018091577A JP7075620B2 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018091577A JP7075620B2 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019197678A true JP2019197678A (ja) 2019-11-14
JP7075620B2 JP7075620B2 (ja) 2022-05-26

Family

ID=68537631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018091577A Active JP7075620B2 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7075620B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084822A (ja) * 1999-09-09 2001-03-30 Enplas Corp 面光源装置及び該面光源装置を備えた画像表示装置
JP2011065781A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Panasonic Electric Works Co Ltd 面状発光装置
JP2014146551A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Sharp Corp 照明モジュール
JP2014163158A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Mirai Kikaku:Kk 窓構造体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084822A (ja) * 1999-09-09 2001-03-30 Enplas Corp 面光源装置及び該面光源装置を備えた画像表示装置
JP2011065781A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Panasonic Electric Works Co Ltd 面状発光装置
JP2014146551A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Sharp Corp 照明モジュール
JP2014163158A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Mirai Kikaku:Kk 窓構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP7075620B2 (ja) 2022-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6173326B2 (ja) 光音響パネル
JP5952895B2 (ja) 昼光外観を得るための光学素子、照明システム、及び照明器具
JP6290919B2 (ja) 吸音照明パネル及びモジュール式表面システム
JP6157456B2 (ja) 照明器具
EP3004731B1 (en) An optical element for obtaining a skylight appearance and a luminaire
RU2016148683A (ru) Хроматическое зеркало, хроматическая панель и их применение
JP7223350B2 (ja) 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法
JP4525360B2 (ja) 照明装置
JP7185850B2 (ja) 空間演出システムおよび空間演出方法
JP7024369B2 (ja) 照明装置および照明システム
JP7253155B2 (ja) 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法
JP7121931B2 (ja) 建材パネル、構造体、及び建材パネルの取付方法
JP2019197678A (ja) 発光装置、組立キット、建材パネル、構造体、及び、構造体の製造方法
JP7324432B2 (ja) 照明装置および照明システム
JP4040364B2 (ja) 面発光装置
US20060087849A1 (en) Lighting device
JP2019029201A (ja) 導光板及び面光源装置
JP7382000B2 (ja) 壁用室内照明パネル、壁用室内照明パネルを使用した壁および室
JP7316536B2 (ja) 照明システム
JP2021044112A (ja) 発光装置用筐体、発光装置、及び建材パネル
JP2017183117A (ja) 導光板および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7075620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150