JP2021044112A - 発光装置用筐体、発光装置、及び建材パネル - Google Patents

発光装置用筐体、発光装置、及び建材パネル Download PDF

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麻理衣 西川
康弘 大木
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【課題】薄くて軽い発光装置用筐体を提供する。【解決手段】発光装置用筐体(10A〜10E)は、光を反射する光反射層(6a)と、光の一部を反射し、一部を透過する光反射透過層(3)と、前記光反射透過層の光取出し面を覆う光透過性の建装材(2)と、を備え、前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の前記光取出し面と反対側の面とが対向するように配置されている。【選択図】図5

Description

本開示は、発光装置用筐体、発光装置、及び建材パネルに関する。
特許文献1のように、壁面に設置して使用される従来の面発光装置は、導光板を用いてLED(Light Emitting Diode)からの光を導光して発光する構成となっていた。より詳しくは、導光板の縁の一辺に対向するように光源が配置されており、LEDから放たれた光が導光板を通過中に散乱され、発光面を光らせる構成となっていた。導光板は中実の樹脂でできており、ある程度の厚みと重量を有しているので、従来の発光装置は導光板の分だけ重く且つ厚くならざるをえなかった。
そのため、面発光装置に化粧シート又は壁紙のような建装材を貼り合わせて建装材一体型発光装置とし、この建装材一体型発光装置を壁面に設置するような場合、重いので設置作業に負担を掛けているという問題点があった。また、薄い壁には建装材一体型発光装置を設置する空間を確保できないという問題点があった。
また、光空間を設計する空間デザイナーの間には、発光時に空間の美観を高められるような照明装置に対するニーズがある。
特開2019−29213号公報
本開示の実施形態の一側面は、上述の重くて厚いという問題点を解消するためになされたものであり、従来技術に比して軽くかつ薄い発光装置用筐体を提供することを目的とする。
本開示の実施形態の一側面は、上述の重くて厚いという問題点を解消するとともに上述のニーズを満たすためになされたものであり、従来技術に比して軽くかつ薄い発光装置であって、光を発した際に空間の美観を高められるような発光装置を提供することを目的とする。
本開示の実施形態の一側面は、従来に比して、軽くかつ薄い建材パネルを提供することを目的とする。
本開示の実施形態に係る発光装置用筐体の一側面によれば、前記発光装置用筐体は、
光を反射する光反射層と、
光の一部を反射し、一部を透過する光反射透過層と、
前記光反射透過層の光取出し面を覆う光透過性の建装材と、
を備え、
前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の前記光取出し面と反対側の面とが対向するように配置されている。
本開示の実施形態に係る発光装置の一側面によれば、前記発光装置は、
前記発光装置用筐体と、
発光可能な光源と、
を備えた発光装置であって、
前記光源は、前記光源から発せられる光が前記光反射層と前記光反射透過層の間でジグザグ状に多重反射するように、前記光反射層又は前記光反射透過層の法線方向に対して傾斜配置されている。
本開示の実施形態に係る建材パネルの一側面によれば、前記建材パネルは前記発光装置を備える。
本開示の実施形態に係る発光装置用筐体の一側面によれば、従来技術の発光装置が備える導光板を収容するためのスペースを提供する必要がないので、従来技術に比して軽く、かつ薄い発光装置用筐体を提供することができる。
本開示の実施形態に係る発光装置の一側面によれば、従来技術では備えられていた導光板を備えていないので、従来技術に比して軽く、かつ薄い発光装置を提供することができる。また、実施形態に係る発光装置の一側面によれば、発光装置は、光の一部を反射し、一部を透過する光反射透過層を備え、対向配置された光反射層と光反射透過層の間を光源から発せられた光がジグザグ状に多重反射するように構成されているので、多重反射の回数が多くなるにつれて光反射透過層を介して取り出される光が弱くなる。したがって、発光装置から出射される光が全体としてグラデーションを呈する。そのため、光を発した際に空間の美観を高めることができるという効果が奏される。
本開示の実施形態に係る建材パネルの一側面によれば、前記発光装置を備えているので、建材パネルを薄くすることができる。
第1実施形態による発光装置10Aの斜視図である。 第1実施形態による発光装置10Aから建装材2を取り除いた状態の斜視図である。 発光装置用筐体の斜視図である。 第1実施形態による発光装置10Aから建装材2と光反射透過層3を取り除いた状態の斜視図である。 図2のAA断面図である。 第2実施形態による発光装置10Bの断面図である。 第3実施形態による発光装置10Cの断面図である。 発光装置の照度シミュレーション図である。 第4実施形態に係る建材パネル30の概略図である。 第4実施形態に係る建材パネル30の概略縦断面図である。 本開示の発光装置10を壁面に設置した空間の鳥観図である。 変形実施形態による発光装置10Dの断面図である。 変形実施形態による発光装置10Eの断面図である。
以下、本発明をより詳細に説明するため、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本発明を分かりやすく説明するため、図面は一定のスケールに従っているとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1 構成
まず、発光装置10Aの構成について説明する。図1、図2、図4及び図5は、本開示の第1実施形態に係る発光装置10Aに関する図である。図1は発光装置10Aの斜視図である。図2は発光装置10Aから後述の建装材2を取り除いた状態の斜視図であり、図4は発光装置10Aから後述の建装材2と光反射透過層3を取り除いた状態の斜視図である。また、図5は図2のAA断面図である。
また、図3は発光装置10(10A〜10C)に用いられる発光装置用筐体の斜視図であり、発光装置10Aの説明と併せて以下にて簡単に説明する。
図1に示されているように、発光装置10Aは、各種部材を保持するための保持手段としてのハウジング1と、ハウジング1の前部を覆う建装材2を備える。ハウジング1の形状は、たとえば、正面視した場合に全体的に4角形又は略4角形であり、後述するLED等の光学部品を収容するスペースを備えた箱型をしている。一例として、ハウジング1のサイズは、厚み15mm、縦270mm、横900mmとすることができる。導光板を用いる従来構成であると、たとえば、厚み23mm、縦270mm、横900mmのようなサイズとなり、導光板の分だけ厚みが大きくなる。本開示の発光装置10(10A)であれば導光板がないので、従来技術に比して薄くすることができる。ハウジング1のサイズは上述のサイズ以外であってもよい。ハウジング1は、アルミ等の金属製でもプラスチック等の樹脂製でもよい。ハウジング1の形状は箱型以外にも、丸型、三角型、星型など、種々の形状を取ることができる。
建装材2はハウジング1の前面、より詳しくは後述する光反射透過層3の前面に設けられる。建装材2は光を透過する素材でできており、後述する光源が発する光がハウジング1内で多重反射した光を透過させる。
図2は発光装置10Aから建装材2を取り除いた状態の斜視図であり、図示されているように発光装置10Aはハウジング1の前部に光反射透過層3を備える。光反射透過層3は、入射する光の一部を反射し、一部を透過する機能を有する。反射光対透過光の比は任意のものとすることができる。光反射透過層3としては、たとえば、ハーフミラーを用いることができる。
図3及び図4は、発光装置10Aから建装材2と光反射透過層3を取り除いた状態の斜視図である。発光装置10Aは、図3に示されているような光反射層6aを備える発光装置用筐体に、図4に示されているようなLED(Light Emitting Diode)アレイ4を更に備える。LEDアレイ4は後述する複数のLEDが搭載された部材であるが、このようなLEDアレイ4に代えて冷陰極管のような他の光源を用いてもよい。
LEDアレイ4は、図4に示されているように、ハウジング1の一端に、不図示の支持手段により傾斜して設けられている。たとえば、不図示の略V字状の固定金具を介してビス止めや、ハウジング1にLEDアレイの基板の厚さに適合した不図示の嵌合部を設けてLEDアレイの基板部を嵌合部に嵌合するなどして固定することができる。接着剤を用いて固定してもよい。LEDアレイ4は、たとえば、アレイ状に配置された後述する複数のLED5を備えるLEDアレイである。本実施形態では一列アレイの場合について説明するが、複数列のアレイ又は面状アレイであってもよい。LEDから発せられた光はハウジング1の内部底面に設けられた後述する光反射層6aを照射するように設けられているので、図4ではLED5は図示されていない。
光反射層6aは、図3及び図4に示されているように、ハウジング1の内部底面に設けられている。光反射層6aは、平板状の形状をしており、LEDアレイから発せられた光を光反射透過層3へ反射する。光反射層6aでの反射は鏡面反射でも乱反射でもよい。光反射層6aとしては、たとえば反射ミラーや、板状の部材にアルミ蒸着を施した反射シートなどを用いることができる。光源から離れるにしたがって暗くなるようなグラデーション状の発光とする場合は、光反射層6aは、入射光の一部を吸収して反射率を抑えるようにしてもよい。たとえば、吸収率を10%、反射率を90%とすることができる。別の例として、吸収率を5〜30%、反射率を95〜70%の値を取るようにすることができる。また、位置によって異なる反射率(吸収率)を有するようにしてもよい。吸収要素の付加は、黒いドットを印刷することにより行うことができる。このように光反射層6aに吸収効果を持たせて反射率を抑えることにより、後述するグラデーションとして所望のものを得ることができる。
図5は図2のAA断面図であり、LED51、52、・・・、5n、5n+1、・・・を搭載するLEDアレイの配置状態が示されている。LED5として、たとえば型番がNSSM124FTのLEDを用いることができる。図示されているように、LED5nの中心軸は、LEDアレイが設けられた一端と反対側の他端を向くように配置されている。すなわち、LED5nの中心軸は、光反射透過層3又は光反射層6aの法線方向に対して、当該他端側に傾斜した方向を向くように配置されている。ここで言う「他端」とは、発光装置10Aの、図5の下方の端部のことである。発光装置10Aを正面視すると(建装材2が設けられている側が正面である。)、発光装置10Aは箱型であるので4つの辺、縁又は端部を有する。この4つの辺、縁又は端部のうち、LED5nの中心軸は、LEDアレイが設けられた一端でも、これに隣接する2つの端部でもなく、LEDアレイが設けられた一端と反対側の他端を向くように配置されている。なお、図5ではLEDアレイからの光が先ずは光反射層6aに入射するように描かれているが、光反射層6aでなく光反射透過層3に最初に入射するようにLEDアレイを配置してもよい。
LEDアレイの配置について、LED5nの中心軸と光反射層6aの法線との関係で説明すると、LED5nの中心軸が光反射層6aの法線と20°から70°程度の範囲内の角度をなすようにLEDアレイは配置される。
LED5(51、52、・・・、5n、5n+1、・・・)は、不図示の電源と接続されており、電源をONすると可視光領域(380〜780nm)の光を発する。電源はバッテリーでも商用交流電源でもよい。商用交流電源の場合は、整流平滑化回路により直流化して用いることができる。スイッチングレギュレータを用いて電源を安定化してもよい。LED5nから発せられた光は、図5に示されているように、光反射層6aと光反射透過層3の間でジグザグ状に多重反射しながら他端に向かって進行する。
1.2 動作
次に、発光装置10Aの動作について説明する。電源をONするとLED5が発光する。LED5から発せられた光は光反射層6aに入射し、反射する。光反射層6aが光の吸収効果を有する場合には、入射光の一部が吸収され、一部が反射する。光反射層6aからの反射光は光反射透過層3に入射し、一部が反射し、他の一部が透過する。光反射透過層3からの反射光は光反射層6aに向かい、光反射層6aで反射し、再び光反射透過層3に向かう。このように、LED5から発せられた光は光反射層6aと光反射透過層3の間で反射を繰り返し、LEDアレイが設けられた一端からLEDアレイが設けられた一端と反対側の他端に向かってジグザグ状に進行しながら多重反射をする。
光反射透過層3からは光反射層6aからの光の一部が透過するので、透過光の分だけ光反射透過層3からの反射光は弱くなる。したがって、LED5からの光は、光反射透過層3で徐々に弱まりながら、光反射層6aと光反射透過層3の間で反射を繰り返す。なお、光反射層6aが光吸収効果を有する場合には、光反射層6aでの反射の際にも光が弱まる。したがって、光反射透過層3を透過する光も徐々に弱まる。図5では、この光反射透過層3で光が弱まる様子が破線間の間隔の広さで表されている。すなわち、破線間の間隔が広いほど、光の強さは弱い。図5の発光装置10Aの内部ではLED5から発せられた光を直線状の一本の軌跡で表しているが、LED光源は一般に±30°〜60°程度の一定の広がりを有する光を発するので、光反射透過層3を透過する光は、LEDアレイを設けた側で明るく、LEDアレイが設けられた一端と反対側の他端側で暗くなるような連続的なグラデーションを呈する。
2. 第2実施形態
以下、第2実施形態による発光装置10Bについて、図6を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態の発光装置10Aが有する部材に相当する部材については同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
発光装置10Bは、発光装置10Aと同様に、ハウジング1、光反射透過層3、LEDアレイ、及びLED5を備える。また、図6では図示されていないが、発光装置10Bは、発光装置10Aと同様に、光反射透過層3の前面に建装材2を備える。
発光装置10Bは、発光装置10Aと異なり、光反射層6の形状が異なる。発光装置10Aの光反射層6aは平板状であるが、発光装置10Bが備える光反射層6bは図6に図示されているように、断面がくさび形の形状をしている。すなわち、光反射層6bは、LEDアレイが設けられた一端付近では薄く、LEDアレイが設けられた一端と反対側の他端では厚くなるようなくさび形をしている。換言すると、光反射層6bは、LEDアレイのLED5から発せられる光の光路長(輝度が最も大きい光線の光路長)が長くなるにつれて厚みが増加するようなくさび形をしている。
発光装置10Bが備える光反射層6bは、このようにくさび形をしているので、LED5から発せられる光は、光反射層6bで反射する度に入射角が小さくなる。これに応じて、光反射透過層3を透過する光は図6に図示されているように向きを変えながら透過する。すなわち、光反射透過層3を透過する光は、光源であるLED5からの光路長が長くなるにつれて、光反射層6bの法線に近づくような角度で透過する。これにより、実施形態1の場合よりも多重反射の回数が大きい光を取り出すことができる。したがって、実施形態1の場合よりも、明るい光から暗い光への変化の程度が大きい、すなわち明るい光の強さと暗い光の強さの比が大きいグラデーションの光を取り出すことができる。
3. 第3実施形態
以下、第3実施形態による発光装置10Cについて、図7を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態の発光装置10Aが有する部材に相当する部材については同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
発光装置10Cは、発光装置10Aと同様に、ハウジング1、光反射透過層3、LEDアレイ、及びLED5を備える。また、図7では図示されていないが、発光装置10Cは、発光装置10Aと同様に、光反射透過層3の前面に建装材2を備える。
また、発光装置10Cは、発光装置10Aと同様に、平板状の光反射層6cを備えるが、発光装置10Aと異なり、ハウジング1の底面に対して一定の角度を有するように傾斜配置されている。光反射層6cの傾斜配置は、たとえば、不図示の接着剤を用いて実現可能である。あるいは、空洞7の部分に、プラスチック板のような軽量の支持部材を配置してもよい。
このように、発光装置10Cが備える光反射層6cは傾斜するように配置されているので、LED5から発せられた光は第2実施形態の場合と同様に多重反射をし、実施形態1の場合よりも、明るい光から暗い光への変化の程度が大きい、すなわち明るい光の強さと暗い光の強さの比が大きいグラデーションの光を取り出すことができる。
4. 実施例
第1実施形態に係る発光装置10Aと同様の構成の発光装置について、装置の厚みが15mm、高さYが270mm、幅Xが600mmの場合において、光反射層の反射率を90%、吸収率を10%とし、光反射透過層の反射率を75%、透過率を25%として照度のシミュレーションを行った。図8は、このシミュレーションの結果を示す図である。波長は任意である。
図8に示されているように、光源が設けられている側(Y=270mm)では明るく、光源が設けられている側と反対側(Y=0mm)では暗くなるようなグラデーションが形成された。したがって、光源から可視光が発せられると、発光装置からはグラデーションを帯びた可視光が取り出されることとなる。
5. 第4実施形態
以下、本開示の第4実施形態による建材パネルについて、図9及び図10を参照しつつ説明する。図9は本開示の建材パネル30の概略図であり、図10は図9に示された建材パネル30の概略縦断面図である。なお、図10の概略縦断面図では、発光装置10の内部部材については図示を省略している。
図9に示されているように、建材パネル30は、発光装置10(10A〜10C)とボード20を備える。図10に示されているように、発光装置10は建装材2を備え、ボード20は建装材22を備える。建装材22は、建装材2と同一の素材でも、異なる素材でもよい。また、建装材22は建装材2と別部材として描かれているが、建装材22と建装材2は一体的に形成されていてもよい。発光装置10は、ボード20の凹部に設けられ、不図示の留具や接着剤などの固定手段によりボード20に対して固定される。
建材パネル30は、建物の壁として用いられることが想定されているので、ボード20の材料としては、壁の材料として用いられている種々の材料が用いられる。たとえば、木材からなる単板、合板、集成材、パーティクル板、ファイバーボードや、コンクリート、モルタル等のセメント系材料、あるいは石膏ボード、珪酸カルシウム等からなる無機非金属板、さらには鉄、アルミニウム等からなる金属板などが用途に応じて用いられる。
従来技術よりも薄い発光装置10を備える構成であるので、建材パネル30も薄くすることができる。したがって、建材パネル30を室内に設置した場合、従来の建材パネルを設置した場合よりも、広い室内空間を提供することができる。換言すれば、従来は設置が躊躇われたような狭い空間であっても、建材パネル30であれば薄いので設置が可能となる。
図11は、発光装置10又は建材パネル30を室内の壁面Wに設置した際の鳥観図である。図11では、発光装置10の電源がONされている状態を示しており、発光装置10の白い部分が発光装置10の光源からの光が多く取り出され、黒い部分が発光装置10の光源からの光が殆ど取り出されていないことを示している。図示されているように、取り出される光は連続的なグラデーションを呈する。なお、図11は、発光装置10の白い部分と壁面Wの白い部分とが同じ明るさであるということを示す図でない点に留意されたい。
6. 変形実施形態
以上、種々の実施形態について説明したが、それらを適宜変形して実施してもよい。たとえば、発光装置(発光装置用筐体)を図12又は図13のように変形してもよい。図12の発光装置10D(発光装置用筐体)は、図5の発光装置10Aのハウジング1に代え、断面視がコの字状の第1のコの字状部材8a及び第2のコの字状部材9aを用いて、光反射透過層3と光反射層6aを保持するように構成されている。第1のコの字状部材8a及び第2のコの字状部材9aは、たとえば、アルミニウム等の金属やプラスチック等の樹脂からなるC型チャンネルである。光反射透過層3と光反射層6aは、たとえば第1のコの字状部材8a及び第2のコの字状部材9aのそれぞれの両翼の外側に、接着剤等の固定手段を用いて固定される。光反射透過層3及び光反射層6aの両方又は一方を、第1のコの字状部材8a及び第2のコの字状部材9aのそれぞれの両翼の内側に配置してもよい。第1のコの字状部材8aと第2のコの字状部材9aは、同一のサイズでも、異なるサイズでもよい。発光装置用筐体の第1のコの字状部材8aの内側にLEDアレイ4が設けられることにより発光装置10Dが構成される。なお、図12の例では2つのコの字状部材を用いているが、1つの又は3つ以上のコの字状部材で保持してもよく、あるいは全周に亘る一続きの断面がコの字状の部材を用いてもよい。
図13の発光装置10E(発光装置用筐体)は、図7の発光装置10Cのハウジング1に代え、断面視がコの字状の第1のコの字状部材8b及び第2のコの字状部材9bを用いて、光反射透過層3と光反射層6cを保持するように構成されている。第1のコの字状部材8b及び第2のコの字状部材9bは、たとえば、アルミニウム等の金属やプラスチック等の樹脂からなるC型チャンネルである。光反射透過層3と光反射層6bは、たとえば第1のコの字状部材8b及び第2のコの字状部材9bのそれぞれの両翼の外側に、接着剤等の固定手段を用いて固定される。光反射透過層3及び光反射層6cの両方又は一方を、第1のコの字状部材8b及び第2のコの字状部材9bのそれぞれの両翼の内側に配置してもよい。光反射透過層3と光反射層6cは相対的に傾斜するように(非平行に)配置されているので、第1のコの字状部材8bの両翼が形成する開口部は先細りの形状であるのに対し、第2のコの字状部材9bの両翼が形成する開口部は先広がりの形状である。発光装置用筐体の第1のコの字状部材8bの内側にLEDアレイ4が設けられることにより発光装置10Eが構成される。なお、図12の例では2つのコの字状部材を用いているが、1つの又は3つ以上のコの字状部材で保持してもよく、あるいは全周に亘る一続きの断面がコの字状の部材を用いてもよい。
以上のように変形された発光装置10D、発光装置10Eを建材パネルに用いてもよい。
7. 付記
以下、本明細書が開示する種々の実施形態のうち、その一部について整理する。
<付記1>
付記1による発光装置用筐体は、光を反射する光反射層(6)と、光の一部を反射し、一部を透過する光反射透過層(3)と、前記光反射透過層の光取出し面を覆う光透過性の建装材(2)と、を備え、前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の前記光取出し面と反対側の面とが対向するように配置された発光装置用筐体である。
<付記2>
付記2による発光装置は、付記1に記載の発光装置用筐体と、発光可能な光源(51、52、・・・、5n、5n+1、・・・)と、を備えた発光装置であって、前記光源は、前記光源から発せられる光が前記光反射層と前記光反射透過層の間でジグザグ状に多重反射するように、前記光反射層又は前記光反射透過層の法線方向に対して傾斜配置された発光装置(10A〜10E)である。
<付記3>
付記3による発光装置は、付記2に記載の発光装置であって、前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の間の離間距離が、前記光源から発せられる光の光路長が長くなるにつれて徐々に短くなるように配置された発光装置(10B、10C、10E)である。
<付記4>
付記4による発光装置は、付記2又は3に記載の発光装置であって、前記光反射層は平板状であり、前記光反射透過層に対して傾斜するように配置された発光装置である(10C、10E)。
<付記5>
付記5による発光装置は、付記2又は3に記載の発光装置であって、前記光反射層は、前記光反射層の厚みが前記光源から発せられる光の光路長が長くなるにつれて増加するようなくさび形をした発光装置である(10B)。
<付記6>
付記6による発光装置は、付記2から5のいずれか1つに記載の発光装置であって、前記光反射層が鏡面反射をするミラーである発光装置(10A〜10E)である。
<付記7>
付記7による発光装置は、付記2から6のいずれか1つに記載の発光装置であって、前記光反射層が光の一部を吸収可能である発光装置(10A〜10E)である。
<付記8>
付記8による発光装置は、付記2から7のいずれか1つに記載の発光装置であって、前記光反射層及び前記光反射透過層を保持する保持手段(1、8、9)を更に備えた発光装置(10A〜10E)である。
<付記9>
付記9による発光装置は、付記8に記載の発光装置であって、前記保持手段がコの字状部材である発光装置(10D、10E)である。
<付記10>
付記10による発光装置は、付記9に記載の発光装置であって、前記光反射層又は前記光反射透過層の少なくとも一方が前記コの字状部材の両翼の外側にて保持された発光装置(10D、10E)である。
<付記11>
付記11による発光装置は、付記9又は10に記載の発光装置であって、前記光源が前記コの字状部材の内側に設けられた発光装置(10D、10E)である。
<付記12>
付記12による発光装置は、付記8に記載の発光装置であって、前記保持手段が、前記光源、前記光反射層、及び前記光反射透過層を収容するハウジング(1)である発光装置(10A〜10C)である。
<付記13>
付記13による建材パネルは、付記2から12のいずれか1つに記載の発光装置を備えた建材パネル(20)である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、開示された実施形態の構成要素を組み合わせ、変形し、又は省略して実施することが可能である。
本開示の実施形態に係る発光装置10は、従来品に比して軽量で薄く、グラデーションを有する光を取り出すことができるので、建物の壁面、特に室内の壁面に用いることができる。
1:ハウジング(保持手段)
2:建装材
3:光反射透過層
4:LEDアレイ
5(51、52、・・・、5n、5n+1、・・・):LED(光源)
6(6a、6b、6c):光反射層
7:空洞
8(8a、8b):第1のコの字状部材(保持手段)
9(9a、9b):第2のコの字状部材(保持手段)
10(10A〜10E):発光装置(発光装置用筐体)
20:ボード
22:建装材
30:建材パネル

Claims (9)

  1. 光を反射する光反射層と、
    光の一部を反射し、一部を透過する光反射透過層と、
    前記光反射透過層の光取出し面を覆う光透過性の建装材と、
    を備え、
    前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の前記光取出し面と反対側の面とが対向するように配置された発光装置用筐体。
  2. 請求項1に記載の発光装置用筐体と、
    発光可能な光源と、
    を備えた発光装置であって、
    前記光源は、前記光源から発せられる光が前記光反射層と前記光反射透過層の間でジグザグ状に多重反射するように、前記光反射層又は前記光反射透過層の法線方向に対して傾斜配置された発光装置。
  3. 前記光反射層と前記光反射透過層は、前記光反射層と前記光反射透過層の間の離間距離が、前記光源から発せられる光の光路長が長くなるにつれて徐々に短くなるように配置された請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記光反射層は平板状であり、前記光反射透過層に対して傾斜するように配置された請求項2又は3に記載の発光装置。
  5. 前記光反射層は、前記光反射層の厚みが前記光源から発せられる光の光路長が長くなるにつれて増加するようなくさび形である請求項2又は3に記載の発光装置。
  6. 前記光反射層は鏡面反射をするミラーである請求項2から5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記光反射層は光の一部を吸収可能である請求項2から6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記光反射層及び前記光反射透過層を保持する保持手段を更に備えた請求項2から7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 請求項2から8のいずれか1項に記載の発光装置を備えた建材パネル。
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