JP2019197428A - 障害物検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離の死角を無くし、移動装置の近距離の範囲内であっても障害物を検知可能とする障害物検知システムを提供する。【解決手段】近距離検知部と遠距離検知部とは、互いに反対側を向くように水平方向に面して配設され回転しながら、近距離検知部にて光源部からラインレーザー光を照射し撮像部で画像を撮像して近距離をスキャンし、また、遠距離検知部にて発光部からレーザー光を照射し受光部で反射光を受光して遠距離をスキャンする構成とする。処理部は、近距離検知部での画像データに基づいてラインレーザー光の光切断線に対して三角法の原理を用いて近距離の範囲の移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める第1処理部と、遠距離検知部でのレーザー光の発光から反射光の受光までの時間データからTOF法を用いて遠距離の範囲の移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める第2処理部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動装置の前進方向の障害物検知や障害物回避に利用される障害物検知システムに関する。
移動装置として、前方方向に移動が出来るロボットや自動的に移動できる装置が知られている。例えば、自走式移動装置として既存のロボット掃除機を例に説明すると、既存のロボット掃除機は、前方に障害物があるまで前進し、障害物を検知したある時点で方向転換を行うものである。障害物検知には、主に超音波センサーが使用されている。超音波センサーは、超音波を発生する発信部と、発信部から発せられて前方の壁に反射して戻ってくる超音波を受信する受信部とを備え、発信部から発せられた超音波が受信部により受信されるまでの時間から壁までの距離を算出することができるようになっている。
特開2006−268498号公報
前記超音波センサーによる障害物検知は、移動装置の近距離の範囲(概ね移動装置から半径20cm以内)では、超音波を受信する時間が非常に短くなるため、壁の位置と区別して障害物を検知できないことがあった。つまり、近距離の範囲では死角が発生してしまう。そのため、遠距離の範囲で検知していた障害物に移動装置が接近したときに障害物を見失うおそれがあった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、近距離の死角を無くし、移動装置の近距離の範囲内であっても障害物を検知可能とする障害物検知システムを提供することを目的とする。また、本発明は、近距離の死角を無くし、遠距離と近距離とに存在する障害物を同時に検知可能とする障害物検知システムを提供することを目的とする。
本発明に係る障害物検知システムは、
移動装置に設置されて移動装置の移動経路中にある障害物を検知する障害物検知システムであって、
移動装置の移動経路中に縦長に延びるラインレーザー光を照射する光源部と、
照射されたラインレーザー光の反射光を含む画像を撮像して画像データを取得する撮像部と、
障害物の位置及び距離を求める処理部とを有し、
光源部と撮像部とは、水平方向に面した同一面に離間して配設され、移動装置の周囲を見渡すように回転しながら光源部からラインレーザー光を照射するとともに撮像部で画像を撮像して移動装置前方の近距離の所定範囲をスキャンする構成とされ、
処理部は、前記スキャンにより取得した画像データに基づいてラインレーザー光が障害物に照射されて形成される光切断線に対して三角法の原理を用いて近距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成とされているものである。
また、本発明に係る障害物検知システムは、
移動装置に設置されて移動装置の移動経路中にある障害物を検知する障害物検知システムであって、
近距離検知部と、遠距離検知部と、障害物の位置及び距離を求める処理部とを備え、
近距離検知部は、移動装置の近距離の範囲に存在する障害物を検知するものであり、移動装置の移動経路中に縦長に延びるラインレーザー光を照射する光源部と、照射されたラインレーザー光の反射光を含む画像を撮像して画像データを取得する撮像部とを有し、
遠距離検知部は、移動装置の遠距離の範囲に存在する障害物を検知するものであり、パルス状に発光する単点のレーザー光を照射する発光部と、照射されたレーザー光の反射光を受光する受光部とを有し、
近距離検知部と遠距離検知部とは、互いに反対側を向くように水平方向に面して配設され、移動装置の周囲を見渡すように回転しながら、近距離検知部において光源部からラインレーザー光を照射するとともに撮像部で画像を撮像して移動装置前方の近距離の所定範囲をスキャンし、また、遠距離検知部において発光部からレーザー光を照射するとともに受光部で反射光を受光して移動装置前方の遠距離の所定範囲をスキャンする構成とされ、
処理部は、前記スキャンにより近距離検知部で取得した画像データに基づいてラインレーザー光が障害物に照射されて形成される光切断線に対して三角法の原理を用いて近距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成の第1処理部と、前記スキャンにより遠距離検知部で取得したレーザー光の発光から反射光の受光までの時間データからTOF(TIME OF FLIGHT)法を用いて遠距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成の第2処理部とを有するものである。
本発明によれば、縦長のラインレーザー光を照射して三角法の原理を用いて障害物を検知するようにし、これを移動装置の周囲に回転させてスキャンすることにより、移動装置の近距離の範囲内に存在する障害物を確実に検知することができる。
また、前記近距離の検知に加えて、パルス状に発光するレーザー光の発光から受光までの時間からTOFを用いて障害物を検知するようにし、これを移動装置の周囲に回転させてスキャンすることにより、移動装置の遠距離の範囲内に存在する障害物を検知する。
従って、近距離の死角を無くし、遠距離と近距離とに存在する障害物を同時に検知することができる。よって、移動装置は、遠距離の範囲で検知した障害物に接近したときでも障害物を確実に回避して移動することができる。
実施形態において、移動装置に設置した障害物検知システムを示す側面図であり、同図(a)は近距離検知部が移動装置の前進方向を向いた状態の図であり、同図(b)は遠距離検知部が移動装置の前進方向を向いた状態の図である。 障害物検知システムの外観を示す斜視図であり、同図(a)は近距離検知部を臨む側から見た図であり、同図(b)は遠距離検知部を臨む側から見た図である。 障害物検知システムを示す図であり、同図(a)は上面図であり、同図(b)は近距離検知部側の側面図であり、同図(c)は遠距離検知部側の側面図である。 移動装置の周囲における近距離の範囲と遠距離の範囲とを示す上面図である。 近距離検知部において三角法の原理を用いた近距離の障害物の検知方法を説明するための模式図である。 遠距離検知部においてTOFを用いた遠距離の障害物の検知方法を説明するための模式図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)(b)に示すように、実施形態の障害物検知システム1は、移動装置2の前部の天面に設置され、移動装置2の移動経路中に存在する障害物3を検知するものである。なお、障害物検知システム1の設置場所は、移動装置2前部の天面に限らず、移動装置2の周囲360度範囲を見渡せる位置であればよい。移動装置2は、例えば、自走式ロボット掃除機が挙げられるが、これに限らず、自律移動可能なロボット、車椅子、AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)、自動車など各種の移動装置2であってもよい。
障害物検知システム1は、近距離検知部4と、遠距離検知部5と、処理部6とを備えている。図2、図3に示すように、近距離検知部4と遠距離検知部5とは、回転台7に設置されて回転検知ユニット8として構成されている。回転台7は、水平方向に面して互いに反対側を向く2つの面としてA面71とB面72とを有する。A面71とB面72とは、180度の位置に互いに平行となるように設けられている。この回転台7の一方の面のA面71に近距離検知部4が設けられ、他方の面のB面72に遠距離検知部5が設けられている。従って、近距離検知部4と遠距離検知部5とは、回転台7にて視野方向を180度異にして設置され、回転台7の回転により同時に回転され、少なくとも移動装置2前方の所定角度範囲を交互にスキャンすることができる。
近距離検知部4は、移動装置2の近距離の範囲N(図4参照)に存在する障害物3を検知するものである。近距離検知部4は、移動装置2の移動経路中に縦長(鉛直方向)に延びるラインレーザー光43を照射する光源部41と、照射されたラインレーザー光43の反射光44を含む画像を撮像して画像データを取得する撮像部42とを有する。
光源部41は、レーザー素子とDOE(Diffractive Optical Element:回折光学素子)とを有する。DOEは、レーザー素子から発光される単点のレーザー光を経由させることで縦方向に延びる線状のラインレーザー光43を形成する。DOEは、一つのレーザー光を複数のレーザー光に分けることや、レーザー光の形状も自由に設計することができる。光源部41は、1本のラインレーザー光43を発射するものであるが、DOEにより複数本のラインレーザー光43を発射させるようにしてもよい。なお、レーザー素子は、不可視光の赤外線レーザー光(IR laser light)を発生させるものが好ましいが、これに限らず、可視光レーザーや赤外線以外の不可視光レーザーを発生させるものであってもよい。また、ラインレーザー光43の形成は、DOEに限らず、ラインレンズ等を用いて単点のレーザー光からラインレーザー光43を形成するようにしてもよい。
撮像部42は、光源部41からのラインレーザー光43の反射光44を写し取ることができるものであり、少なくとも一つのカメラモジュールから構成される。カメラモジュールとして、例えば、CCD、CMOS等の撮像素子とレンズとで構成することができる。光源部41と撮像部42とは、回転台7のA面71にて間隔L1をあけて水平方向に横並びに配設されている。従って、光源部41と撮像部42との間隔L1の長さにより、光源部41でのラインレーザー光43の照射方向と、撮像部42でのラインレーザー光43の反射光44の撮像中心方向との間に、所定の反射角度を生じさせている。
そして、撮像部42で取得した画像データを基にして三角法の原理を用いて移動装置2の近距離の範囲Nにおける障害物3の位置及び距離が求められる。この障害物3の位置及び距離を求める処理は、処理部6の第1処理部61により行われる。第1処理部61の構成は後述する。ここで近距離の範囲Nは、ラインレーザー光43の反射光44を捉えて三角法の原理で障害物3を認識できる範囲内から移動装置2の性質によって設定する範囲とする。三角法では、遠くなると2次元、3次元の空間でラインレーザー光43の反射角度が小さくなり遠くの障害物3を正確に測距できなくなるおそれがあるため、近距離の範囲Nとしては、例えば、移動装置2の周囲の半径5cm〜400cmの範囲とすることができ、移動装置2が自走式ロボット掃除機の場合では、例えば、5cm〜30cmの範囲に設定することができる。
遠距離検知部5は、移動装置2の遠距離の範囲F(図4参照)に存在する障害物3を検知するものである。この遠距離検知部5は、パルス状に発光する単点のレーザー光53を照射する発光部51と、照射されたレーザー光53の反射光54(後方散乱光)を受光する受光部52とを有し、ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)を構成するものである。発光部51は、レーザー素子により構成され、不可視光の赤外線レーザー光53(IR laser light)を発生させるものであるが、これに限らず、可視光レーザーや赤外線以外の不可視光レーザーを発生させるものであってもよい。受光部52は、受光素子により構成され、前記レーザー光53の反射光54を受光するものである。発光部51と受光部52とは、回転台7のB面72にて間隔L2をあけて水平方向に横並びに配設されている。発光部51は、レーザー光53の照射方向を水平方向とし、受光部52は、レーザー光53の反射光54を受光する受光方向を水平方向に設置されているが、発光部51の照射方向及び受光部52の受光方向を斜め下方向又は斜め上方向を向くように設置してもよい。
そして、発光部51でのレーザー光53の発光から受光部52での反射光54の受光までの時間データを基にしてTOF(TIME OF FLIGHT)の方法を用いて移動装置2の遠距離の範囲Fにおける障害物3の位置及び距離が求められる。TOFによる障害物3の位置及び距離を求める処理は、処理部6の第2処理部62により行われる。第2処理部62の構成は後述する。ここで遠距離の範囲Fは、レーザー光53の発光から受光までの時間を捉えてTOFで障害物3を認識できる範囲内から移動装置2の性質によって設定する範囲とする。このTOFでは、近くの範囲ではレーザー光53の発光から受光までの時間が短くなり近くの障害物3の測距が困難となるおそれがあるため、遠距離の範囲Fは、例えば、移動装置2の周囲の半径20cm〜10000cm(100m)の範囲とすることができ、移動装置2が自走式ロボット掃除機の場合では、例えば、20cm〜1000cm(10m)の範囲に設定することができる。
回転検知ユニット8は、図2、図3、図4に示すように、移動装置2の鉛直線を回転軸線Rとして回転台7を360度回転させて近距離検知部4と遠距離検知部5とを水平方向に同時に回転させ、移動装置2前方の所定角度範囲(例えば、移動装置2の前進方向に対して左右90度の180度範囲)を近距離検知部4と遠距離検知部5とが交互にスキャンする構成とされている。すなわち、近距離検知部4では、移動装置2の周囲を見渡すように回転しながら、光源部41からラインレーザー光43を照射するとともに撮像部42でラインレーザー光43の反射光44を含む画像を撮像することにより、移動装置2前方の近距離範囲Nについて所定角度範囲をスキャンする。遠距離検知部5では、移動装置2の周囲を見渡すように回転しながら、発光部51からパルス状に発光するレーザー光53を照射するとともに受光部52でその反射光54を受光することにより、移動装置2前方の遠距離範囲Fについて所定角度範囲をスキャンする。
処理部6は、近距離検知部4で取得した画像データの処理を行う第1処理部61と、遠距離検知部5で取得した時間データの処理を行う第2処理部62とを有している。
第1処理部61では、三角法の原理を用いて近距離検知部4にてラインレーザー光43が投影された画像データから障害物3の測距を行い、近距離の障害物3と移動装置2との間の相対的な位置及び距離を求める。第1処理部61は、画像処理装置(IPU:Image Processing Unit)から構成されるが、これに限らず、CPU(Central Processing Unit)やMCU(Micro Controller Unit)等により構成することができる。第1処理部61は、図5に示すように、近距離検知部4の撮像部42から見た画像上において、三角法の原理により障害物3と移動装置2との位置関係を示す位置座標テーブルTを有し、この位置座標テーブルTから移動装置2と障害物3との間の相対的な位置及び距離が求められる。この位置座標テーブルTは、例えば、移動装置2が走行する走行面上、移動装置2の前進方向に対する直交方向(左右方向)をX軸とし、移動装置2の前進方向をY軸としてXY方向の位置座標を示し、また、走行面の鉛直方向をX軸及びY軸と直交するZ軸として高さを示すものである。位置座標テーブルT上に示す障害物3の位置及び距離は、光源部41と撮像部42との間の横方向の離間距離、光源部41と撮像部42の走行面からの高さ、ラインレーザー光43における測定ポイントAnを指向する光源部41からの角度、撮像部42の撮像角度などを考慮して三角法に基づいて示される。
縦長に延びるラインレーザー光43は、縦方向に所定の照射角度α(例えば、110度)でもって扇状に広がるように照射される(図1(a)参照)。光源部41は、ラインレーザー光43の扇状の中心線が光軸43aとなり、実施形態では、光軸43aが水平方向を向くように照射されているが、これに限らず、光軸43aが水平方向より斜め下方向(例えば、水平方向から30度斜め下方向)を向くように照射されてもよい。ラインレーザー光43の照射角度中の所定角度毎(例えば、2度毎)に、位置の測定ポイント(A0,A1,A2,A3,・・・An−1,An)が設定されている(図2(a)参照)。
近距離検知部4からの縦長のラインレーザー光43が障害物3に照射されると、図5に示すように、移動装置2が走行する走行面上にまっすぐ延びるラインレーザー光43の光線(反射光44)が障害物3に当たって折れ曲がり、障害物3上に光切断線45が形成される。光切断線45は、ラインレーザー光43が障害物3に投射されて障害物3の外形形状に沿って形成される明線である。第1処理部61は、この光切断線45を三角法の原理に基づいて作製された位置座標テーブルTと照合することにより、この障害物3の位置及び距離を求める。
前記スキャンにより取得した近距離検知部4における撮像部42の画像データに基づいてラインレーザー光43が障害物3に照射されて形成される光切断線45に対して三角法の原理により近距離の範囲Nにおける障害物3と移動装置2との間の相対的な位置及び距離を求める。この場合、近距離検知部4は、回転検知ユニット8として組み込まれ、縦長のラインレーザー光43を360度回転スキャンして、360度の所定の回転角度θ毎に障害物3の検知が行われる。例えば、図5に示す画像データ上では、回転角度θ1〜θ5のうち、θ2、θ3、θ4でラインレーザー光43の光切断線45が検知され、障害物3が発見されている。位置座標テーブルTより、θ2、θ3、θ4における位置座標(X,Y)は、それぞれθ2(−10,8)、θ3(−8,8)、θ4(−6,8)である。すなわち、この障害物3は、移動装置2(原点位置)から前進方向(+Y方向)へ8cmの位置で、そこから左方向(−X方向)へ6cm〜10cmにわたり(つまり4cm幅)存在することを示している。また、この障害物3は、光切断線45に沿ったZ軸の目盛(0,3,5,8,10)より高さが10cmであることを示している。
第2処理部62では、TOF(TIME OF FLIGHT)の方法を用いて遠距離検知部5にて発光部51からレーザー光53を発光した後に受光部52が反射光54を受光するまでの時間データ(レーザー光53の飛行時間)から障害物3の測距を行い、遠距離の障害物3と移動装置2との間の相対的な位置及び距離を求める。第2処理部62は、CPU(Central Processing Unit)やMCU(Micro Controller Unit)等により構成することができる。発光部51及び受光部52は、水平方向にレーザー光53を発光し、水平方向の反射光54を受光するように設置されている。従って、第2処理部62は、発光部51及び受光部52の設置高さの位置に存在する障害物3の位置及び距離を求める。
また、発光部51と受光部52とは、回転台7のB面72に水平方向に横並びに配設されているので、受光部52では、発光部51から水平方向にまっすぐ照射されたレーザー光53が障害物3に当たって斜め水平方向に反射された反射光54を受光する。すなわち、図6に示すように、発光部51と受光部52との間隔L2の長さを対辺aとする直角三角形において、発光部51から発光したレーザー光53は、直角三角形の隣辺bに沿った光路を進み、受光部52で受光する反射光54は、直角三角形の斜辺cに沿った光路を進む。障害物3までの距離は、発光部51から発光したレーザー光53の光路の長さ、すなわち、隣辺bの長さに相当する。従って、第2処理部62では、遠距離検知部5で取得した時間データからTOFにて計測した距離(隣辺bの長さ+斜辺cの長さ)、間隔L2(対辺aの長さ)等から前記直角三角形の隣辺bの長さを求めることにより、障害物3までの距離が求められ、この距離から障害物3の位置も求められる。なお、ここでは遠距離にある障害物3を検知するものであるから、厳密な距離を求めるのではなく、遠距離検知部5で取得した時間データにレーザー光53の速度を掛け算して算出された距離の2分の1を障害物3までの距離とみなすようにしてもよい。
そして、遠距離検知部5も近距離検知部4と同様に回転検知ユニット8として組み込まれ、断続的に発光させるレーザー光53を360度回転スキャンして、360度の所定の回転角度θ毎に障害物3の位置及び距離の情報が集積される。これにより、遠距離の障害物3について移動装置2の前進方向に対する左右方向の広がりも求められる。
以上の障害物検知システム1は、移動装置2の移動中又は検知時には移動装置2を停止した状態で、回転検知ユニット8を回転させて360度回転スキャンを行い、移動装置2の遠距離及び近距離に存在する障害物3の検知を実行する。この場合、回転検知ユニット8における回転台7の回転速度が遅いと障害物3の検知、処理に時間がかかるおそれがあり、また、回転台7の回転速度が速いと近距離検知部4での撮像による障害物3検知が適切に行なえないおそれがある。従って、回転台7の回転数として、障害物3検知を遠近とも適切に確実に行うことを可能とするには、例えば、2Hz〜10Hz(2回転毎秒〜10回転毎秒)の範囲に設定されるのが好ましい。
以上のように、実施形態の障害物検知システム1は、三角法とTOF(TIME OF FLIGHT)を用いた遠近の物体測距に、更に回転を加えるモジュールを組み合せることにより、移動装置2の360度範囲にわたり、近距離での死角を無くし、移動装置2の近距離と遠距離とに存在する障害物3を同時に検知することが可能となるシステムである。
すなわち、この障害物検知システム1によれば、遠距離検知部5におけるパルス状に発光するレーザー光53の発光から反射光54の受光までの時間から障害物3を検知するようにし、これを移動装置2の周囲に回転させてスキャンすることにより、移動装置2の遠距離の範囲F内に存在する障害物3を検知するとともに、近距離検知部4における縦長のラインレーザー光43を照射して光切断線45より三角法の原理から障害物3を検知するようにし、これを移動装置2の周囲に回転させてスキャンすることにより、移動装置2の近距離の範囲N内に存在する障害物3を確実に検知することができる。従って、近距離の死角を無くし、遠距離Fと近距離Nとに存在する障害物3を同時に検知することができる。よって、移動装置2は、遠距離の範囲Fで検知した障害物3に接近したときでも障害物3を見失うことなく確実に検知してこれを回避して移動することができる。また、処理部6は、遠距離検知部5がスキャンした時間データに基づいて移動装置2が移動する室内の壁及び障害物の位置を検知して移動装置2の移動経路を示すマッピングを行う構成としてもよい。この場合、移動装置2の走行効率を向上することができる。
なお、以上の実施形態は、本発明の一例であり、本発明の範囲を限定するものではなく、特許請求の範囲内で必要に応じて変更することが可能である。例えば、近距離検知部4と遠距離検知部5とは、回転台7に設けることなく、移動装置2の側面等に設けて移動装置2自体が360度回転することにより移動装置2の周囲を回転スキャンする構成としてもよい。
1 障害物検知システム
2 移動装置
3 障害物
4 近距離検知部
5 遠距離検知部
6 処理部
7 回転台
8 回転検知ユニット
41 光源部
42 撮像部
43 ラインレーザー光
44 ラインレーザー光の反射光
45 光切断線
51 発光部
52 受光部
53 レーザー光
54 レーザー光の反射光
61 第1処理部
62 第2処理部
71 A面
72 B面
An 測定ポイント
F 遠距離の範囲
L1 光源部と撮像部間の間隔
L2 発光部と受光部間の間隔
N 近距離の範囲
T 位置座標テーブル
a 対辺
b 隣辺
c 斜辺
α 照射角度
θ 回転角度

Claims (5)

  1. 移動装置に設置されて移動装置の移動経路中にある障害物を検知する障害物検知システムであって、
    移動装置の移動経路中に縦長に延びるラインレーザー光を照射する光源部と、
    照射されたラインレーザー光の反射光を含む画像を撮像して画像データを取得する撮像部と、
    障害物の位置及び距離を求める処理部とを有し、
    光源部と撮像部とは、水平方向に面した同一面に離間して配設され、移動装置の周囲を見渡すように回転しながら光源部からラインレーザー光を照射するとともに撮像部で画像を撮像して移動装置前方の近距離の所定範囲をスキャンする構成とされ、
    処理部は、前記スキャンにより取得した画像データに基づいてラインレーザー光が障害物に照射されて形成される光切断線に対して三角法の原理を用いて近距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成とされている障害物検知システム。
  2. 移動装置に設置されて移動装置の移動経路中にある障害物を検知する障害物検知システムであって、
    近距離検知部と、遠距離検知部と、障害物の位置及び距離を求める処理部とを備え、
    近距離検知部は、移動装置の近距離の範囲に存在する障害物を検知するものであり、移動装置の移動経路中に縦長に延びるラインレーザー光を照射する光源部と、照射されたラインレーザー光の反射光を含む画像を撮像して画像データを取得する撮像部とを有し、
    遠距離検知部は、移動装置の遠距離の範囲に存在する障害物を検知するものであり、パルス状に発光する単点のレーザー光を照射する発光部と、照射されたレーザー光の反射光を受光する受光部とを有し、
    近距離検知部と遠距離検知部とは、互いに反対側を向くように水平方向に面して配設され、移動装置の周囲を見渡すように回転しながら、近距離検知部において光源部からラインレーザー光を照射するとともに撮像部で画像を撮像して移動装置前方の近距離の所定範囲をスキャンし、また、遠距離検知部において発光部からレーザー光を照射するとともに受光部で反射光を受光して移動装置前方の遠距離の所定範囲をスキャンする構成とされ、
    処理部は、前記スキャンにより近距離検知部で取得した画像データに基づいてラインレーザー光が障害物に照射されて形成される光切断線に対して三角法の原理を用いて近距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成の第1処理部と、前記スキャンにより遠距離検知部で取得したレーザー光の発光から反射光の受光までの時間データからTOF(TIME OF FLIGHT)法を用いて遠距離の範囲における移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成の第2処理部とを有する障害物検知システム。
  3. 請求項2に記載の障害物検知システムにおいて、
    近距離検知部と遠距離検知部とは、水平方向に面して互いに反対側を向く2つの面を有する回転台において、一方の面に近距離検知部を設け、他方の面に遠距離検知部を設けた回転検知ユニットとして構成され、
    回転検知ユニットは、移動装置の鉛直線を回転軸線として回転台を回転させて近距離検知部と遠距離検知部とを水平方向に同時に回転させる構成とされている障害物検知システム。
  4. 請求項2又は3に記載の障害物検知システムにおいて、
    処理部は、さらに、遠距離検知部がスキャンした時間データに基づいて移動装置が移動する室内の壁及び障害物の位置を検知して移動装置の移動経路を示すマッピングを行う構成を有している障害物検知システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の障害物検知システムにおいて、
    処理部は、
    撮像部から見た画像に対して三角法の原理に基づいて、移動装置の前進方向に対する直交方向をX軸とし、移動装置の前進方向をY軸として位置を示す位置座標テーブルを有し、
    撮像部が捉えた画像データ内におけるラインレーザー光の光線が障害物に投影されて障害物の外形形状に基づいて変化して光切断線が形成されている場合、この光切断線を捉えた画像データを前記位置座標テーブルと比較し、この位置座標テーブル上における光切断線のX軸方向及びY軸方向の位置及び距離に基づいて移動装置と障害物との間の相対的な位置及び距離を求める構成とされている障害物検知システム。
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