JP2019195893A - インパクト回転工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のハンマを有するインパクト回転工具において、アンビルから被締付部材までの間の周方向のクリアランスを低減する技術を提供する。【解決手段】インパクト回転工具1は、駆動部10と、スピンドル11と、スピンドル11の回転軸線方向の前方に配置されたアンビル22と、アンビル22に回転力を付与する主ハンマ20と、アンビル22に回転力を付与した主ハンマ20に、同一方向の回転力を付与する副ハンマ21とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インパクト回転工具に関する。
特許文献1は、駆動部によって回転されるスピンドルと、スピンドルの回転軸線方向の前方に配置されたアンビルと、スピンドルの回転を回転打撃に変換してアンビルに伝達する回転打撃機構とを備えたインパクトレンチを開示する。回転打撃機構は、スピンドルの回転軸線を中心に回転可能かつ軸線方向に移動可能な主ハンマと、主ハンマが収容されるとともにスピンドルが挿通されて主ハンマと一体となって回転する副ハンマとを有する。このインパクトレンチでは、スピンドル側の案内溝と主ハンマ側の係合溝との間に鋼球を配置したカム構造が設けられ、主ハンマがカム構造により後退と前進を高速で繰り返すことでアンビルに回転力を付与する。
特許文献1に開示されるインパクトレンチにおいて、主ハンマおよび副ハンマは、それぞれ回転軸線に平行な4本の溝を備え、副ハンマの溝に嵌め込んだ針状コロに主ハンマの溝が係合される。この針状コロにより、主ハンマと副ハンマとが一体回転可能となり、また主ハンマが針状コロに沿って軸線方向に移動可能となる。
特許文献2は、インパクト機構によって軸回りの回転打撃が加えられる出力軸を備えたインパクト工具であって、回転方向インパクトの非発生時にも出力軸をその回転方向に付勢する付勢手段を備えたインパクト工具を開示する。
特開2014−240108号公報 特開2016−175144号公報
電動工具のトルク管理の目的で、様々な手法のモータ制御が実用化されている。インパクト回転工具では、推定した締付トルクが、設定された目標トルクに達した時点でモータ回転を自動停止するシャットオフ制御が実施されている。締付トルクの推定にアンビルのねじり歪みを検出するトルクセンサを使用する場合、トルク管理精度を高めるためには、トルクセンサが、実際の締付トルクに応じた歪み量を検出する必要がある。
しかしながら、アンビルと先端工具の間、先端工具と被締付部材の間には、周方向のクリアランス(遊び)が存在する。そのためハンマがアンビルを打撃して、トルクセンサが歪み量を検出したときには、先端工具は、まだ被締付部材に締付トルクを付与していない。ハンマによる打撃後、アンビルが先端工具を回転して周方向のクリアランスを詰めた後に、被締付部材に締付トルクが付与される。この間に、ハンマがアンビルとの接触状態を維持できず、アンビルから離れてしまうと、トルクセンサが、実際の締付トルクに応じたアンビルの歪み量を正確に検出できなくなる。また先端工具による締付前に、ハンマがアンビルから離れると、アンビルによるトルク伝達効率が下がることで、インパクト回転工具の動力効率が落ちる。そのため先端工具が被締付部材に締付トルクを付与する前に、先端工具と被締付部材の間に存在するクリアランスを低減しておくことが好ましい。
本発明の目的は、複数のハンマを有するインパクト回転工具において、アンビル(出力軸)から被締付部材までの間の周方向のクリアランスを低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のインパクト回転工具は、駆動部と、駆動部により回転されるスピンドルと、スピンドルの回転軸線方向の前方に配置されたアンビルと、アンビルに、回転力を付与する第1ハンマと、アンビルに回転力を付与した第1ハンマに、同一方向の回転力を付与する第2ハンマと、を備える。
本発明によれば、複数のハンマを有するインパクト回転工具において、アンビル(出力軸)から被締付部材までの間の回転方向のクリアランスを低減する技術を提供できる。
実施形態に係るインパクト回転工具の主要部の断面概略図である。 (a)は主ハンマの前面側斜視図であり、(b)はスピンドルおよびキャリアの斜視図であり、(c)は副ハンマの後面側斜視図である。 副ハンマに主ハンマを組み付けた状態を示す図である。 副ハンマと主ハンマの連結構造の拡大図である。 センサ検出値より推定されたトルクと、実際に付加された締付トルクの挙動の分析結果を示す図である。
実施形態のインパクト回転工具は、駆動部と、駆動部により回転されるスピンドルと、スピンドルの回転軸線方向の前方に配置されたアンビルと、スピンドルの回転を回転打撃に変換してアンビルに伝達する回転打撃機構とを備える。回転打撃機構はダブルハンマ構成を採用し、アンビルに回転力を付与する主ハンマ(第1ハンマ)と、アンビルに回転力を付与した第1ハンマに、同一方向の回転力を付与する副ハンマ(第2ハンマ)とを備える。実施形態のダブルハンマ構成は、主ハンマと副ハンマとが連結構造により周方向に連結され、主ハンマが回転すると、副ハンマが追従回転する機構をもつが、主ハンマと副ハンマとが独立して回転する機構を採用してもよい。
図1は、実施形態に係るインパクト回転工具の主要部の断面概略図を示す。図1において一点鎖線は、インパクト回転工具1における回転軸線を示している。図2(a)は主ハンマの前面側斜視図を示し、図2(b)はスピンドルおよびキャリアの斜視図を示し、図2(c)は副ハンマの後面側斜視図を示す。図3は、副ハンマに主ハンマを組み付けた状態を示す。図4は、副ハンマと主ハンマの連結構造の拡大図を示す。以下、図1〜図4を用いて、インパクト回転工具1の構造について説明する。
インパクト回転工具1は、工具本体を構成するハウジング2を備える。ハウジング2の上部は、各種構成部品を収容するための収容空間を形成し、ハウジング2の下部は、ユーザにより把持される把持部3を構成する。把持部3の前側には、ユーザの手指により操作される操作スイッチ4が設けられ、把持部3の下端部には、駆動部10に電力を供給するバッテリ(図示せず)が設けられる。
駆動部10は電動モータであって、駆動部10の駆動軸10aは、動力伝達機構12を介してキャリア16およびスピンドル11に連結される。キャリア16はスピンドル11の後端側に位置して、動力伝達用の歯車を収容する。図2(b)を参照してキャリア16は、スピンドル11より大きい外径を有する大径部として構成される。キャリア16は、スピンドル11より大径の前側部材16bと、前側部材16bよりも後方に位置する後側部材16cとを有し、前側部材16bと後側部材16cとの間に歯車を収容するための空間16dを形成する。
動力伝達機構12は、駆動軸10aの先端に圧入固定される太陽歯車13と、太陽歯車13に噛合する2個の遊星歯車14と、遊星歯車14に噛合する内歯車15とを有する。遊星歯車14はキャリア16の空間16dにおいて、前側部材16bおよび後側部材16cに固定される支軸14aにより回転可能に支持される。内歯車15は、ハウジング2の内周面に固定されている。
以上のように構成した動力伝達機構12により、駆動軸10aの回転が、太陽歯車13の歯数と内歯車15の歯数との比に基づいて減速されるとともに、その回転トルクが増大される。これによりキャリア16およびスピンドル11を低速高トルクで駆動できるようになる。
インパクト回転工具1の回転打撃機構は、スピンドル11、キャリア16、主ハンマ20、副ハンマ21およびばね部材23によって構成される。スピンドル11は円柱状に形成され、その先端には、小径の突起部11aがスピンドル11の軸線と同軸に形成される。突起部11aは、アンビル22の後部に形成した円柱状の内部空間を有する孔に回転可能な状態で挿入される。
スピンドル11の外周には、略円盤状であって中心部に貫通孔を形成した鋼製の主ハンマ20が装着される。主ハンマ20の前面には、アンビル22に向けて突出する一対のハンマ爪20aが形成される。主ハンマ20は、スピンドル11の回転軸線を中心に回転可能であり、且つスピンドル11の回転軸線方向すなわち前後方向に移動可能となるように、スピンドル11に取り付けられる。これにより主ハンマ20は、アンビル22に対して回転力を加えられるようになる。副ハンマ21は鋼製の円筒部材として形成され、環状仕切部21eにより前部21aと後部21bに仕切られる。副ハンマ21は、前部21aの内部空間に主ハンマ20を収容する。
図3および図4を参照して、副ハンマ21と主ハンマ20は、連結構造24により周方向に連結される。実施形態で連結構造24は、主ハンマ20の外周面に凸設された円弧状の凸部20cと、副ハンマ21の内周面に凹設された円弧状の凹部21cとが遊嵌する構造である。この構造により、主ハンマ20が回転すると、凸部20cにおける回転方向側の端部が凹部21cにおける回転方向側の端部に回転力を付与して、副ハンマ21が、スピンドル11の回転軸線を中心として主ハンマ20に追従回転する。
主ハンマ20は連結構造24をガイドとして、副ハンマ21に対して前後方向に移動できる。図3に示す例では、主ハンマ20の外周面に2つの凸部20cが形成され、副ハンマ21の内周面に2つの凹部21cが形成されているが、3つ以上の凸部20cおよび凹部21cが遊嵌可能な配置で形成されてよい。
円弧状の凹部21cの中心角βは、円弧状の凸部20cの中心角αよりも大きく形成される。中心角β>中心角α、となるように凹部21cおよび凸部20cが設計されることで、主ハンマ20は副ハンマ21に、周方向の隙間(クリアランス)21dを有して連結される。図4に示すように、連結構造24における周方向角度のクリアランスは、γ(=β−α)であり、複数の連結構造24において、クリアランスは等しく設計される。
主ハンマ20が副ハンマ21に、周方向の隙間21d(角度γ)を有する連結構造により連結されることで、副ハンマ21が回転打撃力を発生させるタイミングを、主ハンマ20が回転打撃力を発生させるタイミングよりも、角度γ分だけ遅らせることができる。この作用については、後述する。
なお図3および図4に示す例では、連結構造24が、主ハンマ20の円弧状の凸部20cと、副ハンマ21の円弧状の凹部21cを有して形成されている。別の例では、連結構造24が、主ハンマ20の外周面に凹設された円弧状の凹部と、副ハンマ21の内周面に凸設された円弧状の凸部とが遊嵌する構造であってもよい。
ばね部材23は、主ハンマ20の後部と、副ハンマ21の環状仕切部21eとの間に介装される。主ハンマ20は連結構造24をガイドとして前後方向に移動可能であり、ばね部材23の付勢力によりアンビル22に回転打撃力を加えることができる。
スピンドル11は、その外周面に2つの案内溝11bを備え、主ハンマ20は、貫通孔の内周面に2つの係合溝20bを備える。2つの案内溝11bは同一形状を有して周方向に並べて設けられ、また2つの係合溝20bは同一形状を有して周方向に並べて設けられる。スピンドル11の外周に主ハンマ20を装着した状態で、案内溝11bおよび係合溝20bの間には鋼球19が配置される。スピンドル11側の案内溝11bと、主ハンマ20側の係合溝20bと、両者の間に配置された鋼球19は「カム構造」を構成する。2つの鋼球19は、主ハンマ20がスピンドル11の回転軸線を中心に回転可能且つ回転軸線方向に移動可能となるように主ハンマ20を径方向に支持する。
カム構造において、案内溝11bは、工具先端側からみてV字ないしはU字形状に形成されている。つまり案内溝11bは、最前部から対称に後斜め方向に傾斜する2つの傾斜溝をもつ。係合溝20bは、工具先端側からみて逆向きのV字ないしはU字形状に形成されている。鋼球19が案内溝11bの最前部から傾斜溝に沿って移動すると、主ハンマ20はスピンドル11に対して相対的に後退することになる。
副ハンマ21は、環状仕切部21eの後面に環状の第1保持溝21gを備え、キャリア16は、前側部材16bの前面外周に環状の第2保持溝16aを備える。第1保持溝21gと第2保持溝16aの間には、複数の鋼球17が周方向に隙間無く配置される。鋼球17は、鋼球19よりも小さく形成されてよい。副ハンマ21側の第1保持溝21gと、キャリア16側の第2保持溝16aと、両者の間に隙間無く配置された鋼球17は「副ハンマ支持構造」を構成する。副ハンマ支持構造において、鋼球17は、スピンドル11の回転軸線方向および回転軸線方向に直交する径方向とは異なる方向の荷重を受けるように、副ハンマ21とキャリア16の間に配置される。
ストッパ部材30は主ハンマ20とキャリア16の間に設けられて、カム構造における鋼球19が傾斜溝の端部に衝突しないように、主ハンマ20の回転軸線方向の移動範囲を規制する。ストッパ部材30は、たとえば樹脂材料で形成されてよい。
主ハンマ20に係合するアンビル22は鋼製であり、鋼製もしくは黄銅製の滑り軸受を介してハウジング2に回転自在に支持されている。アンビル22の先端には、6角ボルトの頭部や6角ナットに装着する先端工具を取り付けるための、断面が四角形状の工具装着部22aが設けられる。
アンビル22の後部には、主ハンマ20の一対のハンマ爪20aに係合する一対のアンビル爪が設けられる。一対のアンビル爪は、それぞれ断面扇形の柱状部材として形成される。なおアンビル22のアンビル爪および主ハンマ20のハンマ爪20aは、必ずしも2個である必要はなく、それぞれの爪の数が等しければ、アンビル22および主ハンマ20の周方向に等間隔に3個以上設けてもよい。
インパクト回転工具1は、アンビル22のトルクを検出するトルクセンサ25を備える。トルクセンサ25は、たとえば、出力軸であるアンビル22のねじり歪みを検出する磁歪式歪センサであってよい。磁歪式歪センサは、アンビル22にトルクが加わることにより生じる軸の歪みに応じた透磁率の変化を非回転部分に設置したコイルで検出し、歪みに応じた電圧信号を出力する。
制御部5は、工具全体の動作を制御する。制御部5は、トルクセンサ25およびアンビル22の回転角センサ(図示せず)などの検出値を用いて締付トルクを推定し、推定した締付トルクが、設定された目標トルクに達した時点で駆動部10の回転を自動停止するシャットオフ制御を実施する。締付トルクを高精度に管理するためには、トルクセンサ25が、実際の締付トルクに応じた歪み量を検出する必要がある。
図5は、従来のインパクト回転工具において、センサ検出値より推定されたトルクと、被締付部材であるボルトに実際に付加された締付トルクの挙動を分析した結果を示す。ラインL1は、トルクセンサの検出値をもとに推定される締付トルクの挙動を示し、ラインL2は、先端工具により実際にボルトに付与された締付トルクの挙動を示す。
この分析結果では、ラインL1において、時間t1で、ハンマがアンビルを打撃し、トルクセンサ25がアンビルのねじり歪みを検出している。アンビルは、時間t1からt2までの間、ボルトとの間に存在する周方向のクリアランスを詰める。これによりラインL2において、時間t2で、実際の締付トルクがボルトに付与されている。
時間t1からt2までの間、ハンマがアンビルとの接触状態を維持していれば、時間t2で締付トルクがボルトに付与されたとき、トルクセンサ25は、ボルトに付与された締付トルクに応じた歪み量を検出し、制御部は、トルク管理を高精度に実現するシャットオフ制御を実施できる。しかしながら時間t1からt2までの間に、ハンマがアンビルから反発力を受けて離れてしまうと、トルクセンサ25は、実際の締付トルクに対して小さい歪み量を検出し、トルクの管理精度を悪くする要因となる。
そこで実施形態のインパクト回転工具1では、主ハンマ20と副ハンマ21のダブルハンマ構成において、主ハンマ20と副ハンマ21とを、周方向の隙間21dを有する連結構造24により連結している。これによりインパクト回転工具1では、主ハンマ20がアンビル22を打撃して、アンビル22とボルトとの間の周方向のクリアランスを低減(理想的には解消)した後に、副ハンマ21が主ハンマ20を打撃する構成を実現する。この構成によると、インパクト回転工具1の動力効率が向上され、またトルクセンサ25が、締付トルクに応じたアンビル22の歪み量を正確に検出できる。
連結構造24の隙間21dは、副ハンマ21を主ハンマ20よりも僅かに遅らせて追従回転させるために設けられる。図3および図4を参照して、主ハンマ20が回転すると、凸部20cにおける回転方向側の端部が、副ハンマ21の凹部21cにおける回転方向側の端部に接触して回転力を付与し、副ハンマ21が主ハンマ20とともに回転する。この状態で、主ハンマ20のハンマ爪20aがアンビル22のアンビル爪を打撃(以下、「第1打撃」と呼ぶ)して、アンビル22に回転力を付与する。このとき副ハンマ21は主ハンマ20に遊嵌されているため、回転力を付与しない。第1打撃後、副ハンマ21が、慣性によって連結構造24の隙間21dである角度γ分だけ回転したときに、凹部21cにおける回転方向とは逆側の端部が、主ハンマ20の凸部20cにおける回転方向と逆側の端部を打撃(以下、「第2打撃」と呼ぶ)して、主ハンマ20に回転力を付与する。
ボルトの締付作業において、作業者は、可動範囲の最大量まで操作スイッチ4を引き操作する。制御部5は、操作スイッチ4が引き操作されると、所定の回転速度でモータである駆動部10を回転させる。実施形態で、連結構造24における隙間21dは、締付作業中のモータ回転速度に応じて定められ、第1打撃から所定時間後に、第2打撃が発生するように、隙間21dの大きさ(角度γ)が設定される。
この第1打撃からの所定時間は、第1打撃により、アンビル22とボルトとの間の周方向のクリアランスが十分低減できる時間として定義される。たとえば所定時間は、周方向のクリアランスを半分以下まで低減できる時間として定義されてよい。また所定時間は、周方向のクリアランスを1/4以下まで低減できる時間として定義されてよい。第1打撃により周方向クリアランスを十分に低減した後、第2打撃により副ハンマ21の回転力が主ハンマ20を介してアンビル22に伝達されることで、高精度なトルク管理を実現できるようになる。
なお隙間21dは、副ハンマ21が、アンビル22に接触した状態にある主ハンマ20を打撃するように設定されることが好ましい。つまり主ハンマ20がアンビル22から離れる前に、副ハンマ21が主ハンマ20に回転力を付与できるように、隙間21dが設計される。これによりインパクト回転工具1の動力効率を向上し、また高精度なトルク管理を実現できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施形態でトルクセンサ25は、アンビル22のトルクを検出したが、主ハンマ20のトルクを検出してもよい。また実施形態で回転打撃機構はダブルハンマ構成であったが、3個以上のハンマによる構成であってもよい。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。
本発明のある態様のインパクト回転工具(1)は、駆動部(10)と、駆動部(10)により回転されるスピンドル(11)と、スピンドル(11)の回転軸線方向の前方に配置されたアンビル(22)と、アンビル(22)に回転力を付与する第1ハンマ(20)と、アンビル(22)に回転力を付与した第1ハンマ(20)に同一方向の回転力を付与する第2ハンマ(21)と、を備える。
インパクト回転工具(1)において、第1ハンマ(20)がアンビル(22)を打撃して、アンビル(22)と被締付部材との間の周方向のクリアランスを低減した後に、第2ハンマ(21)が第1ハンマ(20)を打撃するように構成されてよい。第2ハンマ(21)が、アンビル(22)に接触した状態にある第1ハンマ(20)を打撃することが好ましい。
第1ハンマ(20)は、スピンドル(11)の回転軸線を中心に回転可能且つ回転軸線方向に移動可能であってよい。第1ハンマ(20)は、第2ハンマ(21)に、周方向の隙間(21d)を有する連結構造(24)により連結されてよい。第2ハンマ(21)は、第1ハンマ(20)を収容する内部空間を有し、連結構造(24)は、第1ハンマの外周面に設けられた凸部(20c)または凹部と、第2ハンマの内周面に設けられた凹部(21c)または凸部とが遊嵌する構造であってよい。
第1ハンマ(20)がアンビル(22)を打撃してから所定時間後に、第2ハンマ(21)が第1ハンマを打撃するように、隙間(21d)が設定されることが好ましい。インパクト回転工具(1)は、アンビル(22)または第1ハンマ(20)のトルクを検出するトルクセンサ(25)を備えてよい。
1・・・インパクト回転工具、10・・・駆動部、11・・・スピンドル、20・・・主ハンマ、20c・・・凸部、21・・・副ハンマ、21c・・・凹部、21d・・・隙間、22・・・アンビル、24・・・連結構造、25・・・トルクセンサ。

Claims (7)

  1. 駆動部と、
    前記駆動部により回転されるスピンドルと、
    前記スピンドルの回転軸線方向の前方に配置されたアンビルと、
    前記アンビルに、回転力を付与する第1ハンマと、
    前記アンビルに回転力を付与した第1ハンマに、同一方向の回転力を付与する第2ハンマと、
    を備えることを特徴とするインパクト回転工具。
  2. 前記第1ハンマが前記アンビルを打撃して、前記アンビルと被締付部材との間の周方向のクリアランスを低減した後に、前記第2ハンマが前記第1ハンマを打撃する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインパクト回転工具。
  3. 前記第2ハンマが、前記アンビルに接触した状態にある前記第1ハンマを打撃する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のインパクト回転工具。
  4. 前記第1ハンマは、前記スピンドルの回転軸線を中心に回転可能且つ回転軸線方向に移動可能であり、
    前記第1ハンマは、前記第2ハンマに、周方向の隙間を有する連結構造により連結される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインパクト回転工具。
  5. 前記第2ハンマは、前記第1ハンマを収容する内部空間を有し、
    前記連結構造は、前記第1ハンマの外周面に設けられた凸部または凹部と、前記第2ハンマの内周面に設けられた凹部または凸部とが遊嵌する構造である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のインパクト回転工具。
  6. 前記第1ハンマが前記アンビルを打撃してから所定時間後に、前記第2ハンマが前記第1ハンマを打撃するように、前記隙間が設定される、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のインパクト回転工具。
  7. 前記アンビルまたは前記第1ハンマのトルクを検出するトルクセンサを備える、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインパクト回転工具。
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