JP2019195892A - 撓み量推定装置、ロボット制御装置、及び撓み量推定方法 - Google Patents

撓み量推定装置、ロボット制御装置、及び撓み量推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撓み量を迅速に算出することができる撓み量推定装置、ロボット制御装置、及び撓み量推定方法の提供。【解決手段】所定の角度範囲において揺動する4節リンク構造部を含む複数のリンクが関節によって連結されてなるロボットアームの4節リンク構造部の撓み量を推定する撓み量推定装置であって、4節リンク構造部の揺動角を算出する揺動角算出部と、4節リンク構造部が受ける負荷を算出する負荷算出部と、4節リンク構造部が受ける負荷と4節リンク構造部の撓み量とを関係づける剛性行列の各成分の値である剛性値と、4節リンク構造部の揺動角との相関関係を表した剛性値決定関数を用いて、揺動角算出部が検知した4節リンク構造部の揺動角に対応する前記剛性値を決定する剛性行列決定部と、負荷算出部が算出した4節リンク構造部が受ける負荷と、剛性値決定部が決定した剛性値に基づき、4節リンク構造部の撓み量を算出する撓み量算出部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、撓み量推定装置、ロボット制御装置、及び撓み量推定方法に関する。
従来、例えば特許文献1において、剛性が低い要素を含むロボットについて、たわみ等を考慮して正確に位置決め等をする制御に関して提案がなされている。特許文献1は、アームの駆動軸の動力伝達要素の二次側の変位を取得し、取得した変位値に基づきオブザーバにより動力伝達要素の一次側の変位を推定してフィーバック制御するものである。
特開2011−115878号公報
近年、産業用ロボットは、サイクルタイム減少等のための高速化やアームのリンクの軽量化が進められている。しかし、高速化や軽量化により、位置決め動作時にアームのリンクの撓みやこの撓みに起因する振動が発生し、位置決め精度等の低下が生じることになる。このため、リンクの撓みを考慮しつつ振動を防止して正確に位置決め等の制御を実現するため、その撓み量を推定することが望まれている。特に、平行リンク構造等の4節リンク構造を用いたロボットアームは、高負荷条件下における安定動作を実現することができるものであるが、リンク構造が複雑となり、その撓み量の推定には困難が伴う。しかし、特許文献1においては、アームのリンクは剛性が高いものとしており、そのたわみについては考慮されていなかった。このように、従来の技術においては、高速化やアームのリンクの軽量化に対応することが困難であった。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る撓み量推定装置は、所定の角度範囲において揺動する4節リンク構造部を含む複数のリンクが関節によって連結されてなるロボットアームの前記4節リンク構造部の撓み量を推定する撓み量推定装置であって、前記4節リンク構造部の揺動角を算出する揺動角算出部と、前記4節リンク構造部が受ける負荷を算出する負荷算出部と、前記4節リンク構造部が受ける負荷と前記4節リンク構造部の撓み量とを関係づける剛性行列の各成分の値である剛性値と、前記4節リンク構造部の揺動角との相関関係を表した剛性値決定関数を用いて、前記揺動角算出部が検知した前記4節リンク構造部の揺動角に対応する前記剛性値を決定する剛性行列決定部と、前記負荷算出部が算出した前記4節リンク構造部が受ける負荷と、前記剛性行列決定部が決定した前記剛性値成分を有する前記剛性行列に基づき、前記4節リンク構造部の撓み量を算出する撓み量算出部と、を備える。
この構成によれば、揺動角に基づいて決定した剛性値成分を有する剛性行列を用いて、迅速に4節リンク構造の撓み量を推定することができる。したがって、撓み量を算出する過程における計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。
前記4節リンク構造部は、閉じたリンク構造を有していてもよい。
この構成によれば、ロボットアームを適切に構成することができる。
前記4節リンク構造部は、平行リンク構造を有していてもよい。
この構成によれば、ロボットアームを適切に構成することができる。
前記剛性値決定関数は、互いに異なる複数の前記揺動角にそれぞれ対応する前記剛性値を予め解析により取得し、解析により取得した複数の前記揺動角に対応する前記剛性値を線形補間した関数であってもよい。
この構成によれば、撓み量を算出する過程における計算量をより少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係るロボット制御装置は、上記の撓み量推定装置を備える。
この構成によれば、揺動角に基づいて決定した剛性値成分を有する剛性行列を用いて、迅速に4節リンク構造の撓み量を推定することができる。したがって、計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。これによって、ロボット本体の動作速度を向上させることができる。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る撓み量推定方法は、所定の角度範囲において揺動する4節リンク構造部を含む複数のリンクが関節によって連結されてなるロボットアームの前記4節リンク構造部の撓み量を検出する撓み量推定方法であって、前記4節リンク構造部の揺動角を算出する揺動角算出ステップと、前記4節リンク構造部が受ける負荷を算出する負荷算出ステップと、前記4節リンク構造部が受ける負荷と前記4節リンク構造部の撓み量とを関係づける剛性行列の各成分の値である剛性値と、前記4節リンク構造部の揺動角との相関関係を表した剛性値決定関数を用いて、前記揺動角算出ステップにおいて算出した前記4節リンク構造部の揺動角に対応する前記剛性値を決定する剛性行列決定ステップと、前記負荷算出ステップにおいて算出した前記4節リンク構造部が受ける負荷と、前記剛性行列決定ステップにおいて決定した前記剛性値成分を有する前記剛性行列に基づき、前記4節リンク構造部の撓み量を算出する撓み量算出ステップと、を備える。
この構成によれば、揺動角に基づいて決定した剛性値成分を有する剛性行列を用いて、迅速に4節リンク構造の撓み量を推定することができる。したがって、計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。これによって、ロボット本体の動作速度を向上させることができる。
本発明は、撓み量を算出する過程における計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る撓み量推定装置を含むロボットシステムの構成例を概略的に示す図である。 図1のロボットシステムの制御系統の構成例を概略的に表すブロック図である。 図1のロボットシステムの撓み量推定動作に係る動作例を示すフローチャートである。 図1のロボットシステムの撓み量推定動作に用いる剛性値決定関数の一例を示す図である。 図1のロボットシステムの撓み量推定動作に用いる剛性値決定関数の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撓み量推定装置を含むロボットシステム100の構成例を概略的に示す図である。図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット本体1と、ロボットコントローラ2とを備える。
[ロボット本体の構成例]
ロボット本体1は、多関節型の産業用ロボット(多関節ロボット)である。また、ロボット本体1は、後述する上部アーム構造12及びハンド8を支持する下部アーム構造11に平行リンク構造を用いたロボットであり、高い機械剛性を有し、高負荷条件下における安定動作を実現することができるロボットである。
ロボット本体1は、基台6と、ロボットアーム7と、ハンド8とを含む。基台6は、例えば床面に固定されて載置され、ロボットアーム7及びハンド8を支持している。
ロボットアーム7は、複数のリンクが関節によって連結されている構造を有する。ロボットアーム7は、下部アーム構造11と、上部アーム構造12と、関節駆動部13(図2参照)と、下部アーム駆動部14(図2参照)とを含む。下部アーム構造11は、基台6に対して例えば上下方向に延びる旋回軸線周りに回動可能に連結されている。この基台6と下部アーム構造11とを連結している構造が第1関節JT1である。また、上部アーム構造12は、下部アーム構造11に対して旋回軸線と直交する上部アーム回動軸線周りに回動可能に連結されている。この下部アーム構造11と上部アーム構造12とを連結している構造が第3関節JT3である。ロボットアーム7は、後述する下部アーム構造11の動作構造を関節(第2関節JT2)と見做すことができ、これを含めると、ロボットアーム7全体で6つの関節軸を有する。これらの関節軸のうち、下部アーム構造11を除く5つの関節軸は、それぞれの関節に対応して設けられた関節駆動部13によって駆動され、近位端側のリンクに対して遠位端側のリンクを回動軸線周りに回動させる。また、下部アーム構造11は、下部アーム駆動部14(詳細は後述)によって駆動される。上部アーム構造12は、シリアルリンク構造であり、周知の垂直多関節型の6軸ロボットの上部アーム構造と同様に構成されるので、その詳細な説明を省略する。なお、本明細書において、遠位端側という用語は、ロボットアーム7が延びる方向において、ハンド8側を意味し、近位端側という用語は、基台6側を意味する。
下部アーム構造(4節リンク構造部)11は、所定の角度範囲において揺動するアーム構造である。下部アーム構造11は、ベース31と、駆動リンク32と、従動リンク33と、中間リンク34とを含む。ベース31は、基台6に対して旋回軸線周りに回動可能に連結されている。駆動リンク32及び従動リンク33はそれぞれ、近位端部が第1連結軸35及び第2連結軸36を介してベース31に連結され、遠位端部が第3連結軸37及び第4連結軸38を介して中間リンク34に連結されている。各連結軸は、連結する一方のリンク及び他方のリンクを回動軸線周りに回動可能に連結している。また、各連結軸の軸線は、旋回軸線と直交する方向に延び、且つ互いに平行に延びている。そして、第1連結軸35及び第2連結軸36の軸線の間隔と、第3連結軸37及び第4連結軸38の軸線の間隔は同一であり、また、第1連結軸35及び第3連結軸37の間隔と、第2連結軸36及び第4連結軸38の間隔は同一である。すなわち、下部アーム構造11は、平行リンク構造を有し、4つの節を有する環状に閉じた4節リンク構造を有する。そして、駆動リンク32及び従動リンク33は対称性をもって揺動し、また、駆動リンク32の揺動角及び従動リンク33の揺動角は同一となるように構成されている。これによって、第3関節JT3は、第1関節JT1に対する姿勢を維持することができる。
そして、下部アーム駆動部14が下部アーム構造11を駆動し、揺動させる。下部アーム駆動部14は、図示しないベース31に取り付けられたサーボモータと減速機を備え、サーボモータの出力軸は減速機を介して第1連結軸35において、駆動リンク32に固定的に連結されている。したがって、関節駆動部13は、その駆動力によって、駆動リンク32を揺動させる。また、下部アーム駆動部14は、サーボモータの出力軸の角度位置を検出するエンコーダ14aを有する。エンコーダ14aによって検出されたサーボモータの出力軸の角度位置情報は、ロボットコントローラ2の後述する演算部21及びサーボアンプ23に入力される(図2参照)。
[ロボットコントローラの構成例]
図2は、ロボットシステム100の制御系統の構成例を概略的に表すブロック図である。
図1に示すように、ロボットコントローラ(ロボット制御装置)2は、ロボット本体1の周辺に配置され、ロボット本体1の制御対象軸の位置制御、速度制御、又は電流制御を行う。図2に示すように、ロボットコントローラ2は、例えば、CPU等の演算器を有する演算部21と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶部22と、下部アーム駆動部14及び関節駆動部13のそれぞれのサーボモータに対応して設けられた複数のサーボアンプ23とを含む。また、ロボットコントローラ2は、4節リンク構造部の撓み量、すなわち、下部アーム構造11の撓みに起因する第1関節JT1に対する第3関節JT3の位置及び姿勢の変位量を推定する。ロボットコントローラ2は、集中制御する単独のコントローラで構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数のコントローラで構成されてもよい。
演算部21は、揺動角算出部25と、負荷算出部26と、剛性行列決定部27と、撓み量算出部28と、指令生成部29とを含む。揺動角算出部25、負荷算出部26、剛性行列決定部27、及び撓み量算出部28が撓み量推定装置を構成する。これらの機能部25〜29は、記憶部22に格納された所定の制御プログラムを演算部21が実行することにより実現される機能ブロックである(詳細は動作例において述べる)。記憶部22は、所定の制御プログラムが記憶されていて、演算部21がこれらの制御プログラムを読み出して実行することにより、ロボット本体1の動作が制御される。また、記憶部22は、後述する剛性値決定関数が記憶されている。
撓み量推定装置は、ロボットアーム7を動作させた際に、ロボットアーム7の加減速によって生じる動的負荷による下部アーム構造11の動的撓み量を推定する装置であり、下部アーム構造11の近位端(第1関節JT1)に対する遠位端(第3関節JT3)の位置及び姿勢の変位量を推定する装置である。
サーボアンプ23は、対応するサーボモータの制御を行う。すなわち、サーボアンプ23は、例えば、位置制御においては、指令生成部29において生成された位置指令値に基づき決定したサーボモータの出力軸の角度位置に対する現在位置との偏差を0にするようにサーボモータの追従制御を行う。
[動作例]
次に、ロボットシステム100の撓み量推定動作に係る動作例を説明する。
図3は、ロボットシステム100の撓み量推定動作に係る動作例を示すフローチャートである。
まず、揺動角算出部25は、下部アーム駆動部14のエンコーダ14aが検知した駆動リンク32を駆動するサーボモータの出力軸の角度位置情報に基づき、下部アーム構造11の揺動角を算出する(ステップS1)。
次に、負荷算出部26は、下部アーム構造11が受ける負荷を算出する(ステップS3)。本実施の形態において、下部アーム構造11が受ける負荷とは、ロボットアーム7の動作時のリンクの加減速に伴って下部アーム構造11が受ける動的負荷である。負荷算出部26は、負荷量を符号付きで取り扱い、例えば、ロボットアーム7の揺動開始時にリンクを加速することにより+負荷が生じ、揺動終了時にリンクを減速することにより−負荷が生じるものとして取り扱う。
次に、剛性行列決定部27は、揺動角算出部25が検知した下部アーム構造11の揺動角に対応する剛性行列C(rigidity matrix, stiffness matrix)の各成分の値である剛性値を決定する(ステップS5)。剛性行列Cは、下部アーム構造11が受ける負荷(力及びモーメントの6方向の力、レンチ)wと下部アーム構造11の撓み量δとを関係づける6×6の対称行列であり、以下の式(1)に示すc11〜c66の36個の成分を有する。
Figure 2019195892
剛性行列決定部27は、これら36個の成分(対称成分を除くと21個)のぞれぞれについて個別に規定される剛性値決定関数を用いて、剛性値を決定する。
剛性値決定関数は、剛性値と下部アーム構造11の揺動角との相関関係を表した関数であり、有限要素法(FEM)を使用した解析により算出される。すなわち、まず、互いに異なる複数の揺動角にそれぞれ対応する剛性値を予め解析により取得する。具体的には、駆動リンク32が直立状態にある角度を0°とし、前方に傾斜させた状態を正、後方に傾斜させた状態を負とした場合、例えば、駆動リンク32を−60°、−30°、0°、30°、60°に傾斜させた状態のそれぞれについて、剛性値を取得する。そして、解析により取得した複数の揺動角に対応する剛性値を線形補間し、これを剛性値決定関数とする。図4Aにc36成分に係る剛性値決定関数の一例を示す。また、図4Bにc13成分に係る剛性値決定関数の一例を示す。また、有限要素法によって剛性値を取得するサンプリング間隔は、線形補間によって剛性値の変化の傾向が表れるように設定され、図4A及び図4Bに示すように例えば30°間隔で剛性値を取得することによって、剛性値の変化の傾向を取得することができる。
次に、撓み量算出部28は、負荷算出部26が算出した下部アーム構造11が受ける負荷と、剛性行列決定部27が決定した剛性値に基づき決定された剛性行列Cに基づいて、下部アーム構造11の撓み量δを算出する(ステップS7)。すなわち、撓み量算出部28は、以下の式(2)に係る関数を用いて、撓み量δを算出する。
Figure 2019195892
ところで、通常、シリアルリンクにおいては、レンチwと撓み量δとの関係は線形性を持つ。しかし、4節リンク構造においては、図4A及び図4Bに示すように、レンチwと撓み量δとの関係は非線形性を持ち、剛性行列Cは揺動角に応じて互いに異なる変化傾向を示す剛性値成分を有することから、その撓み量δの推定が困難であった。しかし、ロボットシステム100の撓み量推定装置は、揺動角に基づいて決定した剛性値成分c11〜c66を有する剛性行列Cを用いて、迅速に4節リンク構造の撓み量δを推定する。したがって、例えば、各リンクのレンチwと撓み量δとの関係を表した式を連立して解く場合と比較して、計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。これによって、ロボット本体1の動作速度を向上させることができる。なお、式(2)に表すように、動的撓み量の推定において、重力成分の影響は軽微であるので、この影響を無視している。
次に、指令生成部29は、動作プログラムに基づき指令値を生成する(ステップS7)。この際、指令生成部29は、撓み量算出部28が算出した下部アーム構造11の動的撓み量δに応じた補償量を算出する。この補償量は、下部アーム構造11の加速度に比例する量であり、揺動開始時における補償量と動作終了時における補償量とは反対符号となる。これによって、ロボットアーム7の加減速に伴うロボットアーム7の振動を抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の撓み量推定装置は、揺動角に基づいて決定した剛性値成分c11〜c66を有する剛性行列Cを用いて、迅速に4節リンク構造の撓み量δを推定する。したがって、計算量を少なくすることができ、撓み量を迅速に算出することができる。これによって、ロボット本体1の動作速度を向上させることができる。
<変形例>
上記実施の形態においては、撓み量推定装置は、動的撓み量δを推定したがこれに限られるものではない。これに代えて、撓み量推定装置は、負荷算出部26が静的負荷を算出し、撓み量算出部28が静的負荷と静的撓み量との関係に基づいて静的撓み量を推定してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
JT1 第1関節
JT2 第2関節
JT3 第3関節
1 ロボット本体
2 ロボットコントローラ
7 ロボットアーム
11 下部アーム構造
14 下部アーム駆動部
14a エンコーダ
21 演算部
22 記憶部
23 サーボアンプ
25 揺動角算出部
26 負荷算出部
27 剛性行列決定部
28 撓み量算出部
29 指令生成部
100 ロボットシステム

Claims (6)

  1. 所定の角度範囲において揺動する4節リンク構造部を含む複数のリンクが関節によって連結されてなるロボットアームの前記4節リンク構造部の撓み量を推定する撓み量推定装置であって、
    前記4節リンク構造部の揺動角を算出する揺動角算出部と、
    前記4節リンク構造部が受ける負荷を算出する負荷算出部と、
    前記4節リンク構造部が受ける負荷と前記4節リンク構造部の撓み量とを関係づける剛性行列の各成分の値である剛性値と、前記4節リンク構造部の揺動角との相関関係を表した剛性値決定関数を用いて、前記揺動角算出部が検知した前記4節リンク構造部の揺動角に対応する前記剛性値を決定する剛性行列決定部と、
    前記負荷算出部が算出した前記4節リンク構造部が受ける負荷と、前記剛性行列決定部が決定した前記剛性値成分を有する前記剛性行列に基づき、前記4節リンク構造部の撓み量を算出する撓み量算出部と、を備える撓み量推定装置。
  2. 前記4節リンク構造部は、閉じたリンク構造を有する、請求項1に記載の撓み量推定装置。
  3. 前記4節リンク構造部は、平行リンク構造を有する、請求項1に記載の撓み量推定装置。
  4. 前記剛性値決定関数は、互いに異なる複数の前記揺動角にそれぞれ対応する前記剛性値を予め解析により取得し、解析により取得した複数の前記揺動角に対応する前記剛性値を線形補間した関数である、請求項1乃至3の何れか1に記載の撓み量推定装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1に記載の前記撓み量推定装置を備える、ロボット制御装置。
  6. 所定の角度範囲において揺動する4節リンク構造部を含む複数のリンクが関節によって連結されてなるロボットアームの前記4節リンク構造部の撓み量を検出する撓み量推定方法であって、
    前記4節リンク構造部の揺動角を算出する揺動角算出ステップと、
    前記4節リンク構造部が受ける負荷を算出する負荷算出ステップと、
    前記4節リンク構造部が受ける負荷と前記4節リンク構造部の撓み量とを関係づける剛性行列の各成分の値である剛性値と、前記4節リンク構造部の揺動角との相関関係を表した剛性値決定関数を用いて、前記揺動角算出ステップにおいて算出した前記4節リンク構造部の揺動角に対応する前記剛性値を決定する剛性行列決定ステップと、
    前記負荷算出ステップにおいて算出した前記4節リンク構造部が受ける負荷と、前記剛性行列決定ステップにおいて決定した前記剛性値成分を有する前記剛性行列に基づき、前記4節リンク構造部の撓み量を算出する撓み量算出ステップと、を備える撓み量推定方法。
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