JP2019195247A - アクチュエータ装置 - Google Patents

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Takuma Yamauchi
拓磨 山内
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Eitaro Tanaka
田中  栄太郎
晴彦 渡邊
Haruhiko Watanabe
晴彦 渡邊
健二 田原
Kenji Tawara
健二 田原
賢 舛屋
Ken Masuya
賢 舛屋
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Akira Hayashi
亮 林
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賢太郎 ▲高▼木
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寿平 入澤
Toshihira IRISAWA
寿平 入澤
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【課題】被駆動体の位置を検出するためのセンサを別途設けることなく、精度の高い動作を行うことのできるアクチュエータ装置を提供する。【解決手段】アクチュエータ装置10は、その温度に応じて変形することにより、IRセンサ220(被駆動体)の位置を変化させるアクチュエータ部材230と、アクチュエータ部材230の温度調整を行う電熱線231(温度調整部材)と、アクチュエータ部材230の温度を取得する温度取得部110と、電熱線231による温度調整を制御する制御部120と、を備える。制御部120は、温度取得部110によって取得されたアクチュエータ部材230の温度に基づいて、電熱線231による温度調整を制御する。【選択図】図1

Description

本開示はアクチュエータ装置に関する。
被駆動体の位置を変化させるためのアクチュエータとしては、例えば電磁力を用いた回転電機等、種々の方式のものが知られている。下記特許文献1には、その温度に応じて変形するポリマーファイバーを用いたアクチュエータについての記載がある。当該アクチュエータは、例えば人工筋肉等の用途に用いられるものであって、被駆動体を直線に沿って移動させたり、特定の軸の周りに回転させたりすることが可能となっている。
本発明者らは、上記のような温度に応じて変形するアクチュエータを、例えばセンサの向きを変化させるためのアクチュエータとして用いることについて検討を進めている。温度に応じて変形するアクチュエータは、電磁モータのような従来のアクチュエータに比べると、その体格を小さく抑えることができる等の多くの利点を有している。
特開2016−42783号公報
温度に応じて変形するアクチュエータは、その動作が周囲の環境温度等によって影響を受けてしまうため、被駆動体の位置決めを精度よく行うことが難しいという問題を有している。精度よく位置決めを行うためには、例えば被駆動体の位置を検出するためのセンサを別途設け、検出された位置をフィードバックしながら制御を行うことが考えられる。しかしながら、そのような構成においてはアクチュエータの全体の体格が大きくなってしまい、温度に応じて変形するアクチュエータの利点が損なわれることとなるので好ましくない。また、位置検出用のセンサの構成によっては、当該センサによる動作抵抗が、アクチュエータの動作に影響を及ぼしてしまう可能性もある。
本開示は、被駆動体の位置を検出するためのセンサを別途設けることなく、精度の高い動作を行うことのできるアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
本開示に係るアクチュエータ装置(10)は、その温度に応じて変形することにより、被駆動体(220)の位置を変化させるアクチュエータ部材(230)と、アクチュエータ部材の温度調整を行う温度調整部材(231)と、アクチュエータ部材の温度を取得する温度取得部(110)と、温度調整部材による温度調整を制御する制御部(120)と、を備える。制御部は、温度取得部によって取得されたアクチュエータ部材の温度に基づいて、温度調整部材による温度調整を制御する。
このようなアクチュエータ装置では、アクチュエータ部材の温度に基づいて温度調整部材による温度調整が制御され、その結果としてアクチュエータ部材の動作が制御される。
アクチュエータ部材の温度と、アクチュエータ部材の形状(被駆動体の位置といってもよい)との関係には相関が有る。このため、上記構成のアクチュエータ装置によれば、被駆動体の位置を検出するためのセンサを用いることなく、被駆動体を精度よく動作させることが可能となる。
尚、上記における「被駆動体の位置」とは、被駆動体を並進運動させる場合における被駆動体の位置(例えば特定位置からの移動距離)だけでなく、被駆動体を回転運動させる場合における被駆動体の位置(例えば特定位置からの回転角度)をも含むものである。
本開示によれば、被駆動体の位置を検出するためのセンサを別途設けることなく、精度の高い動作を行うことのできるアクチュエータ装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係るアクチュエータ装置の全体構成を模式的に示す図である。 図2は、アクチュエータ部材の一部を拡大して示した図である。 図3は、アクチュエータ部材の温度と、被駆動体の位置と、の対応関係の例を示す図である。 図4は、アクチュエータ部材の温度と、電熱線の抵抗値と、の対応関係の例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る制御方法について説明するためのブロック線図である。 図6は、第1実施形態に係るアクチュエータ装置の、制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、第1実施形態に係るアクチュエータ装置の、制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係る制御方法について説明するためのブロック線図である。 図9は、アクチュエータ部材の温度と、被駆動体の位置と、の対応関係の例を示す図である。 図10は、第2実施形態に係るアクチュエータ装置の、制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、発熱体の温度の時間変化の例を示す図である。 図12は、第3実施形態に係るアクチュエータ装置の、制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、第4実施形態に係るアクチュエータ装置の構成を説明するための図である。 図14は、第4実施形態に係る制御方法について説明するための図である。 図15は、第4実施形態に係るアクチュエータ装置の、制御装置によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、第5実施形態に係るアクチュエータ装置の全体構成を模式的に示す図である。 図17は、第5実施形態に係る制御方法について説明するためのブロック線図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
第1実施形態について説明する。本実施形態に係るアクチュエータ装置10は、不図示の車両に搭載される装置であって、センサユニット200を動作させるための装置として構成されている。図1及び図2を参照しながら、センサユニット200の構成について先ず説明する。
センサユニット200は、車両の車室内に設置され、車室内の各部における表面温度(例えば乗員の体温)を検知するためのものである。図1に示されるように、センサユニット200は、筐体210と、IRセンサ220と、アクチュエータ部材230と、弾性体240と、を備えている。
筐体210は、全体が概ね矩形の箱状の部材である。後述のIRセンサ220やアクチュエータ部材230等は、筐体210の内側に収容されている。筐体210は、車室内のうち運転席よりも前方側部分(例えば車両のインストルメントパネル上)に固定される。筐体210のうち後方側の側面には開口OPが形成されている。次に説明するIRセンサ220は、開口OPから筐体210の内側に入射する輻射(赤外線)に基づいて、車室内の各部における表面温度を検知する。
IRセンサ220は、車室RM内にある物体から発せられる輻射を受光し、当該輻射の強度に基づいて物体の表面温度を検知するセンサである。本実施形態におけるIRセンサ220は、車室内に存在する乗員の表面温度を検知し、当該表面温度に基づいて空調を適切に行うための温度センサとして設けられている。
IRセンサ220の側面には、輻射を受光するための部分である受光部221が設けられている。後述のアクチュエータ部材230によってIRセンサ220が回転すると、受光部221の向きが左右方向に変化し、IRセンサ220が表面温度を検知し得る範囲が変化する。センサユニット200は、受光部221の向きを上記のように変化させることで、車室内の表面温度を広範囲に亘って検知することができる。
アクチュエータ部材230は、アクチュエータ装置10の一部を成すものであって、IRセンサ220を上記のように回転させるためのアクチュエータである。IRセンサ220の位置(具体的には、特定の向き基準とした回転角度)は、アクチュエータ部材230の動作によって変化する。IRセンサ220は、本実施形態における「被駆動体」に該当する。
アクチュエータ部材230は、例えばポリアミドのような高分子材料からなる繊維であって、当該繊維を螺旋状に捩じることによって全体を概ね棒状としたものである。棒状となったアクチュエータ部材230の中心軸は、概ね鉛直方向に沿っている。アクチュエータ部材230の下端は筐体210の底面に接続されており、アクチュエータ部材230の上端はIRセンサ220の下端に接続されている。アクチュエータ部材230は、温度に応じてその長さを変化させるような高分子材料によって形成されている。具体的には、アクチュエータ部材230は高温になるほど収縮して短くなる。
図2には、上記のように螺旋状に捩じられたアクチュエータ部材230の一部を、直線状に伸ばした状態が示されている。同図に示されるように、アクチュエータ部材230の外周面には、アクチュエータ部材230よりも細い電熱線231が螺旋状に巻き付けられている。電熱線231は、電力の供給を受けてジュール熱により発熱する発熱体であって、アクチュエータ部材230と共にアクチュエータ装置10の一部を成すものである。
電圧が印加されることによって電熱線231が発熱すると、これに当接しているアクチュエータ部材230は加熱され、その温度を上昇させる。これに伴い、螺旋状に捩じられたアクチュエータ部材230は収縮するので、その先端部分が捩じれ方向に回転する。その結果、IRセンサ220はアクチュエータ部材230から受ける力によって回転し、その向きを変化させる。電熱線231に対する電圧の印加が停止されると、アクチュエータ部材230の温度は低下し、IRセンサ220の向きは元に戻ることとなる。このように、アクチュエータ部材230は、電熱線231に対して印加される電圧に応じて、IRセンサ220の位置を図1の矢印で示される方向に変化させることができる。電熱線231に対して印加される電圧の大きさは、後述の制御装置100によって制御される。
以上のように、アクチュエータ部材230は、その温度に応じて変形することにより、被駆動体であるIRセンサ220の位置を変化させるものである。また、電熱線231は、アクチュエータ部材230に当接した状態で自らの温度を変化させることにより、アクチュエータ部材230の温度調整を行うためのものである。このような電熱線231は、本実施形態における「温度調整部材」に該当する。
尚、アクチュエータ部材230が螺旋状に捩じられていない場合には、アクチュエータ部材230の温度が変化すると、IRセンサ220は鉛直方向に沿って並進運動することとなる。アクチュエータ部材230は、本実施形態のように被駆動体を回転運動させるものであってもよいが、上記のように被駆動体を並進運動させるものであってもよい。
弾性体240は、樹脂によって形成された棒状の部材である。弾性体240の上端は筐体210の天面に接続されており、弾性体240の下端はIRセンサ220の上端に接続されている。弾性体240の中心軸は、棒状となったアクチュエータ部材230の中心軸と一致している。
アクチュエータ部材230によってIRセンサ220の向きが変化すると、弾性体240は捩じれて変形する。その結果、アクチュエータ部材230によって加えられる力とは反対方向の力が、弾性体240によってIRセンサ220へと加えられる。このため、電熱線231に対する電圧の印加が停止され、アクチュエータ部材230からIRセンサ220に加えられる力が0になると、IRセンサ220は弾性体240によって元の位置(回転角度)へと戻されることとなる。
このような態様に替えて、アクチュエータ部材230とは反対の方向に捩じられた別のアクチュエータ部材が、弾性体240に換えて設けられているような態様としてもよい。このような構成とすれば、一対のアクチュエータ部材のそれぞれによって、IRセンサ220の位置を双方向に変化させることができる。
引き続き図1を参照しながら、アクチュエータ装置10の構成について説明する。アクチュエータ装置10は、先に説明したアクチュエータ部材230や電熱線231に加えて、制御装置100と、気温センサ150と、湿度センサ160と、を備えている。
制御装置100は、アクチュエータ装置10の全体の動作を統括し制御するための装置である。制御装置100は、CPU、ROM、RAM等(いずれも不図示)を有するコンピュータシステムとして構成されている。制御装置100は、機能的な制御ブロックとして、温度取得部110と、制御部120と、位置温度記憶部130と、抵抗温度記憶部140と、を備えている。
温度取得部110は、アクチュエータ部材230の温度を取得する部分である。後に説明するように、本実施形態における温度取得部110は、アクチュエータ部材230の温度を、電熱線231の抵抗値に基づいて推定し取得する。このような態様に替えて、温度取得部110が、アクチュエータ部材230の温度を温度センサによって直接測定して取得することとしてもよい。
制御部120は、電熱線231に印加される電圧を調整し、これによりアクチュエータ部材230の温度を制御する部分である。図1では、電熱線231の両端に電圧を印加するための一対の導線が、点線DLで示されている。
制御部120は、温度取得部110によって取得されるアクチュエータ部材230の温度が目標温度となるように、電熱線231に印加される電圧を調整する。これにより、アクチュエータ部材230の位置が所定の目標位置となるように制御されることとなる。このような制御部120は、温度調整部材(電熱線231)によるアクチュエータ部材230の温度調整を制御する部分、ということができる。制御部120によって行われる当該制御の具体的な内容については後に説明する。
位置温度記憶部130は、アクチュエータ部材230の温度と、被駆動体であるIRセンサ220の位置(アクチュエータ部材230の形状ともいえる)との対応関係を記憶する部分である。先に述べたように、アクチュエータ部材230はその温度に応じて変形するので、当該温度とIRセンサ220の位置との対応関係が定まることとなる。図3の線L1には、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係の一例が示されている。
図3のグラフの横軸はアクチュエータ部材230の温度であり、縦軸はIRセンサ220の位置である。同図に示される「T0」は周囲の環境温度である。図3では、アクチュエータ部材230の温度がT0となっているときにおけるIRセンサ220の位置(回転角度)が0とされている。
アクチュエータ部材230の温度がT10よりも低いときには、線L1は右肩上がりの直線状となっている。アクチュエータ部材230の温度がT10を超えると、線L1は右肩上がりの曲線状となっている。アクチュエータ部材230の温度が更に高くなると、線L1は再び右肩上がりの直線状となっている。高温時における線L1の傾きは、低温時における線L1の傾きよりも大きい。T10で示される温度は所謂「ガラス転移点」と称される温度であって、温度に基づくアクチュエータ部材230の変形の仕方が上記のように変わる温度となっている。線L1で示される対応関係は、予め実験等によって求められ、位置温度記憶部130に記憶されている。図3に示される線L2及び線L3については後に説明する。
抵抗温度記憶部140は、発熱体である電熱線231の抵抗値と、アクチュエータ部材230の温度との対応関係を記憶する部分である。図4には、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係の一例が示されている。
図4のグラフの横軸はアクチュエータ部材230の温度であり、縦軸は電熱線231の抵抗値である。
図2に示されるように、電熱線231はその全体がアクチュエータ部材230に当接しているので、電熱線231の温度はアクチュエータ部材230の温度に概ね等しい。このため、アクチュエータ部材230の温度が高いときには、電熱線231の温度も高くなっている。電熱線231の温度が高いときには、よく知られているように電熱線231の電気抵抗も高くなる。以上のようであるから、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係は、図4に示されるような右肩上がりのグラフとなっている。図4に示される対応関係は、予め実験等によって求められ、抵抗温度記憶部140に記憶されている。
図1に戻って説明を続ける。気温センサ150は、アクチュエータ部材230の周囲の気温を取得するためのセンサである。気温センサ150は、本実施形態における「気温取得部」に該当する。気温センサ150によって測定された気温は制御装置100に入力される。
湿度センサ160は、アクチュエータ部材230の周囲の湿度を取得するためのセンサである。湿度センサ160は、本実施形態における「湿度取得部」に該当する。湿度センサ160によって測定された湿度は制御装置100に入力される。
図5のブロック線図を参照しながら、制御部120によって実行される制御の内容について説明する。図5に示されるブロックB01等は、制御部120によって実現される機能をブロックとして模式的に表現したものとなっている。
ブロックB01は、入力される目標位置を目標温度に変換するものである。ここでいう「目標位置」とは、IRセンサ220の位置(回転角度)についての目標値として、制御装置100が行う演算によって予め算出され設定されるものである。ブロックB01では、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係に基づいて、目標位置に対応するアクチュエータ部材230の温度が目標温度として算出される。「目標温度」は、アクチュエータ部材230の温度についての目標値である。既に述べたように、制御部120は、温度取得部110によって取得されるアクチュエータ部材230の温度が目標温度となるように、電熱線231に印加される電圧を調整する。これにより、アクチュエータ部材230の位置は目標位置に近づけられることとなる。
ブロックB01で算出された目標温度は、ブロックB02に入力される。ブロックB02は所謂減算器である。ブロックB02には、後述のブロックB05から、アクチュエータ部材230の温度も入力される。ブロックB02では、目標温度からアクチュエータ部材230の温度を差し引くことにより、温度偏差が算出される。算出された温度偏差はブロックB03に入力される。
ブロックB03は、上記の温度偏差が0に近づくよう、電熱線231への印加電圧をPID制御によって調整し、これによりアクチュエータ部材230の位置を変化させるものである。このようなブロックB03は、フィードバック制御を行うための制御器に該当する。
ブロックB04は、電圧が印加されて発熱する電熱線231、及び電熱線231によって加熱され動作するアクチュエータ部材230を、単一のブロックとして表現したものである。ブロックB04に入力される印加電圧が変化すると、ブロックB04から出力されるアクチュエータ部材230の位置が変化する。
図5において、ブロックB04からブロックB05へと伸びるように描かれているのは、電熱線231の抵抗値である。当該抵抗値は、電熱線231に印加される電圧の値と、電熱線231に流れる電流の値とに基づいて、制御装置100によって都度算出されるものである。算出された抵抗値はブロックB04からブロックB05へと入力される。
尚、上記のように電熱線231の抵抗値を算出するにあたっては、例えばホイーストンブリッジ等によって、電熱線231における電圧降下を増幅して検出することとしてもよい。
ブロックB05は、入力される抵抗値をアクチュエータ部材230の温度に変換するものである。ブロックB05では、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係に基づいて、抵抗値に対応するアクチュエータ部材230の温度が推定値として算出される。アクチュエータ部材230の温度をこのように算出する処理は、既に述べたように温度取得部110によって行われる。
このように、本実施形態に係る温度取得部110は、電熱線231(発熱体)の抵抗値に基づいてアクチュエータ部材230の温度を推定し取得する。具体的には、電熱線231(発熱体)の抵抗値と、抵抗温度記憶部140に記憶された対応関係とに基づいて、アクチュエータ部材230の温度を推定し取得する。取得されたアクチュエータ部材230の温度は、ブロックB05からブロックB02に入力され、既に述べたように温度偏差の算出に供される。
本実施形態に係る制御部120は、IRセンサ220(被駆動体)の目標位置と、位置温度記憶部130に記憶された対応関係とに基づいて、アクチュエータ部材230の目標温度を設定する(ブロックB01)。制御部120は更に、温度取得部110によって取得されたアクチュエータ部材230の温度と、目標温度との偏差(ブロックB02で算出される温度偏差)に基づいて、電熱線231(温度調整部材)による温度調整を制御する(ブロックB03)。
以上のように構成された制御部120は、温度取得部110によって取得されたアクチュエータ部材230の温度に基づいて、電熱線231(温度調整部材)によるアクチュエータ部材230の温度調整を制御する。アクチュエータ部材230の温度をフィードバックして目標温度に一致させる制御を制御部120が行うことで、IRセンサ220の位置を検出するためのセンサを備えていないにも拘らず、IRセンサ220を精度よく動作させることが可能となっている。
制御装置100によって行われるその他の処理について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6及び図7に示されるそれぞれの処理は、所定の制御周期が経過する毎に、制御装置100によって繰り返し実行される処理となっている。
図6に示される処理の最初のステップS01では、湿度センサ160によって測定される湿度が取得される。ステップS01に続くステップS02では、位置温度記憶部130に記憶された対応関係を、湿度に基づいて更新する処理が行われる。
アクチュエータ部材230の温度と、IRセンサ220の位置との対応関係は、常に同じなのではなく、アクチュエータ部材230の周囲の湿度に応じて異なるものとなる。図3の線L2に示される対応関係は、線L1の場合よりも湿度が高い場合における対応関係である。また、同図の線L3に示される対応関係は、線L1の場合よりも湿度が低い場合における対応関係である。制御装置100には、アクチュエータ部材230の周囲の湿度に応じた複数の対応関係が、制御に用いられる対応関係の候補として予め記憶されている。
図6のステップS02では、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係(つまり制御に用いられる対応関係)が、ステップS01で取得された湿度に対応した対応関係となるように、複数の候補の中から選択され更新される。このような更新処理は制御部120によって行われる。
以上のように、制御部120は、湿度センサ160(湿度取得部)によって取得された湿度に基づいて、位置温度記憶部130に記憶された対応関係を変化させる。具体的には、取得された湿度が高くなる程、図3に示されるグラフの傾きが大きくなるように、位置温度記憶部130に記憶された対応関係を更新する。これにより、図5のブロックB01で行われる変換の処理を、状況に応じて常に適切に行うことが可能となる。
図7に示される処理の最初のステップS11では、気温センサ150によって測定される気温が取得される。ステップS11に続くステップS12では、図5のブロックB03で行われるPID制御のゲイン、すなわちフィードバックゲインを調整する処理が行われる。当該処理は制御部120によって行われる。
具体的には、外気温が高くなるほど、Pゲイン、Iゲイン、及びDゲインのうちの一部又は全部の値が小さくされる。外気温が高いときには、電熱線231からの入熱が同じであっても、アクチュエータ部材230の温度が上昇しやすくなる。このため、上記のようにフィードバックゲインを小さくすることで、アクチュエータ部材230の動作の応答性を概ね一定に維持することができる。
以上のように、制御部120は、気温センサ150(気温取得部)によって取得された気温に基づいて、電熱線231(温度調整部材)による温度調整のフィードバックゲインを変化させる。これにより、図5のブロックB03で行われるPID制御を、状況に応じて常に適切に行うことが可能となる。
第2実施形態について説明する。本実施形態では、制御部120によって実行される処理の内容において第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なっている点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図8のブロック線図を参照しながら、本実施形態に係る制御部120によって実行される制御の内容について説明する。当該ブロック線図は、図5に示される第1実施形態のブロック線図に替わるものである。
ブロックB11は所謂減算器である。ブロックB11には目標位置が入力される。この目標位置は、図5のブロックB01に入力されるものと同じである。ブロックB11には更に、後述のブロックB13からIRセンサ220の位置も入力される。ブロックB11では、目標位置からIRセンサ220の位置を差し引くことにより、位置偏差が算出される。算出された位置偏差はブロックB12に入力される。
ブロックB12は、上記の位置偏差が0に近づくよう、電熱線231への印加電圧をPID制御によって調整し、これによりアクチュエータ部材230の位置を変化させるものである。このようなブロックB12は、図5のブロックB03と同様に、フィードバック制御を行うための制御器に該当する。
ブロックB04は、図5のブロックB04と同じものである。ブロックB04に入力される印加電圧が変化すると、ブロックB04から出力されるアクチュエータ部材230の位置が変化する。
図8において、ブロックB04からブロックB05へと伸びるように描かれているのは、電熱線231の抵抗値である。当該抵抗値は、電熱線231に印加される電圧の値と、電熱線231に流れる電流の値とに基づいて、制御装置100によって都度算出されるものである。算出された抵抗値はブロックB04からブロックB05へと入力される。
ブロックB05は、図5のブロックB05と同じものである。ブロックB05では、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係に基づいて、抵抗値に対応するアクチュエータ部材230の温度が推定値として算出される。当該処理は温度取得部110によって行われる。算出されたアクチュエータ部材230の温度はブロックB13に入力される。
ブロックB13は、ブロックB05から入力されるアクチュエータ部材230の温度を、IRセンサ220の位置に変換するものである。ブロックB13では、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係に基づいて上記の変換が行われ、IRセンサ220の位置が算出される。このように、本実施形態に係る制御部120は、温度取得部110によって取得されたアクチュエータ部材230の温度と、位置温度記憶部130に記憶された対応関係とに基づいて、IRセンサ220(被駆動体)の位置を推定し取得する。
ブロックB13で取得されたIRセンサ220の位置は、ブロックB13からブロックB11に入力され、既に述べたように位置偏差の算出に供される。このように、本実施形態に係る制御部120は、IRセンサ220の位置と、IRセンサ220の目標位置との偏差(ブロックB11で算出される位置偏差)に基づいて、電熱線231(温度調整部材)による温度調整を制御する(ブロックB12)。
ブロックB13で行われる処理について更に説明する。図9には、アクチュエータ部材230の温度と、IRセンサ220の位置との対応関係の例が示されている。
図9では、アクチュエータ部材230の温度について4つの温度域(TR1等)が示されている。温度域TR1は、アクチュエータ部材230の温度がT0よりも低い範囲を示す温度域である。温度域TR2は、アクチュエータ部材230の温度がT0以上T11未満である範囲を示す温度域である。温度域TR3は、アクチュエータ部材230の温度がT11以上T12未満である範囲を示す温度域である。温度域TR4は、アクチュエータ部材230の温度がT12以上である範囲を示す温度域である。
図9に示される線L11、L12、L13、L14は、位置温度記憶部130に記憶される対応関係の候補を示す線となっている。これら候補は、制御に用いられる対応関係の候補として、制御装置100に予め記憶されている。位置温度記憶部130には、これら4つの線で示される対応関係のうちの一つだけが記憶されることとなる。
線L11は、アクチュエータ部材230の温度が温度域TR1である場合に用いられる対応関係を示す線である。線L11は右肩上がりの直線であって、当該直線を示す数式として制御装置100に記憶されている。
線L12は、アクチュエータ部材230の温度が温度域TR2である場合に用いられる対応関係を示す線である。線L12は右肩上がりの直線であって、当該直線を示す数式として制御装置100に記憶されている。
線L13は、アクチュエータ部材230の温度が温度域TR3である場合に用いられる対応関係を示す線である。線L13は右肩上がりの二次曲線であって、当該二次曲線を示す数式として制御装置100に記憶されている。
線L14は、アクチュエータ部材230の温度が温度域TR4である場合に用いられる対応関係を示す線である。線L14は右肩上がりの直線であって、当該直線を示す数式として制御装置100に記憶されている。
図10に示される処理は、所定の制御周期が経過する毎に、制御装置100によって繰り返し実行される処理となっている。当該処理の最初のステップS21では、温度取得部110によって、アクチュエータ部材230の温度を取得する処理が行われる。ステップS21に続くステップS22では、ステップS21で取得された温度に対応する対応関係を、図9に示される4つの候補(線L11、L12、L13、L14)の中から一つ選択し、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係を当該候補に置き換えて更新する処理が行われる。当該処理は制御部120によって行われる。以降は、当該候補を用いて、図8のブロックB13における変換処理が行われることとなる。
以上に説明したように、本実施形態において位置温度記憶部130に記憶されている対応関係は、アクチュエータ部材230の温度域に応じて複数の候補の中から選択されたものとなっている。それぞれの候補は、上記のように比較的単純な数式として記憶されている。このため、例えば図3の線L1で示される対応関係の全体が位置温度記憶部130に記憶される場合に比べると、位置温度記憶部130に必要な容量を低減することができる。
第3実施形態について説明する。本実施形態では、制御部120によって実行される処理の内容において第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なっている点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図11に示される線L21、L22は、電熱線231に電圧が印加され始めた以降における、電熱線231の温度の時間変化を示すグラフである。線L21に示されるのは、正常時における電熱線231の温度の時間変化である。一方、線L22に示されるのは、電熱線231とアクチュエータ部材230との間の密着性が低下した場合における、電熱線231の温度の時間変化である。このような密着性の低下は、例えば、繰り返し動作することに伴うアクチュエータ部材230や電熱線231の変形により生じることがある。
線L22に示されるように、電熱線231とアクチュエータ部材230との間の密着性が低下すると、電熱線231の温度は正常時(線L21)に比べて高くなる。これは、電熱線231の熱がアクチュエータ部材230に奪われにくくなるためである。このような状態になると、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係、すなわち、電熱線231の抵抗値とアクチュエータ部材230の温度との対応関係が変化してしまうこととなる。
そこで、本実施形態に係る制御部120は、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係を必要に応じて更新することとしている。このために行われる処理について、図12を参照しながら説明する。図12に示される処理は、電熱線231への電圧印加が行われる際に、制御装置100によって実行される処理となっている。
当該処理の最初のステップS31では、電熱線231に電圧が印加される。これにより、電熱線231によるアクチュエータ部材230の加熱が開始される。
ステップS31に続くステップS32では、ステップS31の処理が実行されてから所定期間が経過したか否かが判定される。所定期間が未だ経過していなければ、ステップS32の処理が繰り返し実行される。所定期間が経過していればステップS33に移行する。
ステップS33では、発熱体である電熱線231の抵抗値に基づいて、電熱線231の温度を算出し取得する処理が行われる。本実施形態では、電熱線231の電圧及び電流から算出される抵抗値と、電熱線231の温度との対応関係が、予めマップとして制御装置100に記憶されている。ステップS33では、当該マップを参照することによって電熱線231の温度が取得される。
ステップS33に続くステップS34では、ステップS33で取得された温度に基づいて、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係を更新する処理が行われる。例えば、ステップS33で取得された温度が所定の閾値を越えている場合には、図4に示される対応関係を示すグラフを例えば下方側にシフトさせたり、グラフの傾きを小さくしたりする処理が行われる。これにより、電熱線231とアクチュエータ部材230との間の密着性が低下した場合であっても、図5や図8のブロックB05の処理を適切に行うことが可能となる。
このように、本実施形態に係る制御部120は、電熱線231(発熱体)の抵抗値に基づいて電熱線231の温度を推定し、当該温度の時間変化に基づいて、抵抗温度記憶部140に記憶された対応関係を調整するように構成されている。上記の「時間変化」とは、本実施形態では、所定期間が経過した時点における電熱線231の温度のことである。
ステップS34では、上記とは別の態様で対応関係が更新されることとしてもよい。例えば、所定期間経過後における電熱線231の温度ではなく、当該温度の上昇量が閾値を越えている場合に、図4に示される対応関係を示すグラフを下方側にシフトさせたりする等の処理が行われることとしてもよい。
第4実施形態について説明する。本実施形態では、センサユニット200の構成、及び、制御部120によって実行される処理の内容において第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なっている点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るセンサユニット200を上面視で描いたものである。同図においては、筐体210及び弾性体240の図示が省略されている。同図に示されるように、本実施形態に係るセンサユニット200は、一対のタッチセンサ251、252を備えている。これらはいずれも、筐体210の内面に固定されている。
タッチセンサ251は、IRセンサ220が図13の矢印の方向に回転する際における、可動範囲の限界を規定するような位置に設けられている。また、タッチセンサ252は、IRセンサ220が図13の矢印とは反対の方向に回転する際における、可動範囲の限界を規定するような位置に設けられている。
タッチセンサ251、252はいずれも、IRセンサ220が当接したらその旨を検知し、検知結果を示す出力信号を制御装置100に入力するものである。このため、IRセンサ220が回転して可動範囲の限界まで来ると、制御装置100はその旨及びそのタイミングを把握することができる。タッチセンサ251、252は、IRセンサ220(被駆動体)の位置が特定位置(この例では可動範囲の限界位置)となったことを検知するためのセンサであって、本実施形態における「位置検知部」に該当する。
図14(A)に示されるのは、電熱線231に電圧が印加され始めた以降における、電熱線231の温度の時間変化を示すグラフである。時刻t20において電熱線231への電圧印加が開始されると、以降においては電熱線231の温度が次第に上昇して行く。それに伴い、アクチュエータ部材230は変形し、IRセンサ220の位置は次第に変化していく。この例では、図13の矢印で示される方向にIRセンサ220の位置が変化して行く。
図14(B)に示されるのは、タッチセンサ251からの出力信号の時間変化を示すグラフである。同図では、タッチセンサ251にIRセンサ220が当接していないときの出力信号が「OFF」と示されており、タッチセンサ251にIRセンサ220が当接しているときの出力信号が「ON」と示されている。図14(B)の例では、時刻t20よから時間TM11が経過した時刻t21において、タッチセンサ251の出力信号がONとなっている。
尚、電熱線231への電圧印加が開始される時刻t20よりも前においては、IRセンサ220の位置は、例えば反対側のタッチセンサ252に当接するような初期位置となっている。このため、図14(B)に示される時間TM11は、IRセンサ220の位置が初期位置から限界位置となるまでに要した時間、ということができる。
このような時間TM11は、アクチュエータ部材230の温度変化が仮に一定であれば、常に同じとなるように思われる。しかしながら、実際にはアクチュエータ部材230の劣化等に起因して、正常時よりも長くなったり短くなったりすることがある。この場合、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係が、正常時から変化しているということになる。
そこで、本実施形態に係る制御部120は、タッチセンサ251、252の出力信号がONとなるまでに要する時間(上記の時間TM11)に基づいて、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係を適宜調整することとしている。このために行われる処理について、図15を参照しながら説明する。図15に示される処理は、電熱線231への電圧印加が行われる際に、制御装置100によって実行される処理となっている。
当該処理の最初のステップS41では、電熱線231に電圧が印加される。これにより、電熱線231によるアクチュエータ部材230の加熱が開始され、アクチュエータ部材230によるIRセンサ220の駆動が開始される。
ステップS42では、IRセンサ220の位置が特定位置となったか否か、具体的には、タッチセンサ251に当接する限界位置となったか否かが判定される。当該判定は、タッチセンサ251からの出力信号に基づいて行われる。
IRセンサ220の位置が未だ限界位置に到達していなければ、ステップS42の処理が繰り返し実行される。IRセンサ220の位置が限界位置に到達していれば、ステップS43に移行する。ステップS43では、IRセンサ220の移動に要した時間(以下では「移動時間」とも称する)が算出される。当該移動時間は、ステップS41の実行時点から、ステップS43に移行した時点までの経過時間であって、図14(B)における時間TM11に該当するものである。
ステップS44では、温度取得部110によってアクチュエータ部材230の温度が取得される。
ステップS44に続くステップS45では、ステップS43で取得された時間と、ステップS44で取得された温度とに基づいて、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係を更新する処理が行われる。
本実施形態に係る制御装置100には、正常時においてIRセンサ220の移動に要する時間、である基準時間が、アクチュエータ部材230の温度域ごとに予め複数記憶されている。ステップS45では、ステップS44で取得された温度に対応する上記基準時間と、ステップS43で算出された移動時間とが比較される。
尚、ステップS44における温度の取得は、ステップS43の後の後のタイミングで行われてもよいのであるが、ステップS41が行われてから一定の期間が経過したタイミングで行われることとしてもよい。
移動時間が基準時間よりも長かった場合には、ステップS45では、図3の線L1に示される対応関係の傾きが小さくなるように、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係が更新される。逆に、移動時間が基準時間よりも短かった場合には、ステップS45では、図3の線L1に示される対応関係の傾きが大きくなるように、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係が更新される。
このように、本実施形態に係る制御部120は、アクチュエータ部材230の温度と、IRセンサ220(被駆動体)の位置が特定位置となるまでに要した時間(上記の経過時間)と、に基づいて、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係を調整するように構成されている。これにより、アクチュエータ部材230の動作特性が劣化等によって変化した場合であっても、図5におけるブロックB01等の処理を適切に行うことが可能となる。
第5実施形態について説明する。本実施形態では、センサユニット200の構成、及び、制御装置100の各部によって実行される処理の内容において第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なっている点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態に係るセンサユニット200の構成について、図16を参照しながら説明する。センサユニット200が備えるアクチュエータ部材230は、第1アクチュエータ部材230Aと、第2アクチュエータ部材230Bと、を有している。これらはいずれも、IRセンサ220を回転させるためのアクチュエータであって、第1実施形態におけるアクチュエータ部材230と同様の部材が用いられている。
第1アクチュエータ部材230A、及び第2アクチュエータ部材230Bのそれぞれには、図2を参照しながら説明した第1実施形態と同様に、不図示の電熱線231が螺旋状に巻き付けられている。制御装置100の制御部120は、第1アクチュエータ部材230Aに巻き付けられた電熱線231に印加される電圧と、第2アクチュエータ部材230Bに巻き付けられた電熱線231に印加される電圧と、を個別に調整することができる。
第1アクチュエータ部材230Aの下端は筐体210の底面に接続されており、第1アクチュエータ部材230Aの上端はIRセンサ220の下端に接続されている。また、第2アクチュエータ部材230Bの下端はIRセンサ220の上端に接続されており、第2アクチュエータ部材230Bの上端は筐体210の天面に接続されている。棒状となった第1アクチュエータ部材230A、及び、第2アクチュエータ部材230Bのそれぞれの中心軸は互いに一致しており、概ね鉛直方向に沿っている。第1アクチュエータ部材230Aの長さと、第2アクチュエータ部材230Bの長さとは互いに同じである。
IRセンサ220から見た場合において、第1アクチュエータ部材230Aが螺旋状に捩じられている方向と、第2アクチュエータ部材230Bが螺旋状に捩じられている方向とは、互いに反対の方向となっている。第1アクチュエータ部材230Aが加熱されると、第1アクチュエータ部材230Aが収縮することに伴って、IRセンサ220は第1アクチュエータ部材230Aから矢印AR1の方向に回転するような力を受ける。一方、第2アクチュエータ部材230Bが加熱されると、第2アクチュエータ部材230Bが収縮することに伴って、IRセンサ220は第2アクチュエータ部材230Bから矢印AR2の方向(つまり矢印AR1とは反対の方向)に回転するような力を受ける。
図16において矢印AR1で示される方向は、本実施形態における「第1方向」に該当する。図16において矢印AR2で示される方向は、本実施形態における「第2方向」に該当する。以上のように、本実施形態に係るアクチュエータ部材230は、被駆動体であるIRセンサ220の位置を第1方向に変化させる第1アクチュエータ部材230Aと、IRセンサ220の位置を第1方向とは反対の第2方向に変化させる第2アクチュエータ部材230Bと、を有している。
引き続き図16を参照しながら、本実施形態に係る制御装置100の構成について説明する。制御装置100は、第1実施形態と同様に、温度取得部110と、制御部120と、位置温度記憶部130と、抵抗温度記憶部140と、を備えている。
本実施形態における温度取得部110は、第1アクチュエータ部材230Aの温度と、第2アクチュエータ部材230Bの温度と、をそれぞれ個別に取得できるように構成されている。第1アクチュエータ部材230Aの温度のことを、以下では「第1温度」とも称する。また、第2アクチュエータ部材230Bの温度のことを、以下では「第2温度」とも称する。
温度取得部110は、第1アクチュエータ部材230Aの温度である第1温度を、第1アクチュエータ部材230Aに巻き付けられている電熱線231の抵抗値に基づいて推定し取得する。同様に、温度取得部110は、第2アクチュエータ部材230Bの温度である第2温度を、第2アクチュエータ部材230Bに巻き付けられている電熱線231の抵抗値に基づいて推定し取得する。
本実施形態における制御部120は、上記それぞれの電熱線231に印加される電圧を個別に調整し、第1温度及び第2温度を制御するように構成されている。図16では、第1アクチュエータ部材230Aに巻き付けられた電熱線231の両端に電圧を印加するための一対の導線が、点線DL1で示されている。また、第2アクチュエータ部材230Bに巻き付けられた電熱線231の両端に電圧を印加するための一対の導線が、点線DL2で示されている。
制御部120は、第2温度と第1温度との差に基づいて、それぞれの電熱線231よる温度調整を制御する。そのための具体的な処理の内容については後述する。第2温度から第1温度を差し引いて得られる温度差のことを、以下では単に「温度差」とも表記する。
本実施形態における位置温度記憶部130は、上記の温度差と、被駆動体であるIRセンサ220の位置(具体的には回転角度)との対応関係を記憶する部分として構成されている。温度差と、IRセンサ220の位置とが対応する理由については後述する。
本実施形態における抵抗温度記憶部140は、第1アクチュエータ部材230Aに巻き付けられている電熱線231の抵抗値と、第1アクチュエータ部材230Aの温度との対応関係を記憶する部分として構成されている。また、抵抗温度記憶部140は、第2アクチュエータ部材230Bに巻き付けられている電熱線231の抵抗値と、第2アクチュエータ部材230Bの温度との対応関係を記憶する部分としても構成されている。抵抗温度記憶部140に記憶されている上記それぞれの対応関係は、図4を参照しながら説明したものと同様である。
制御部120によって実行される制御の概要について説明する。第1アクチュエータ部材230AからIRセンサ220に対して図16の矢印AR1の方向に加えられるトルクの大きさを、以下では「M1」と表記する。M1は以下の式(1)によって表すことができる。
1=Aθ+B(T1−TA)・・・・・(1)
式(1)におけるθは、IRセンサ220の位置(回転角度)を、矢印AR2の方向を正として表すパラメータである。T1は第1アクチュエータ部材230Aの温度、すなわち第1温度である。TAは、センサユニット200の周囲の気温、すなわち環境温度である。式(1)におけるA及びBは、第1アクチュエータ部材230Aの材料物性や寸法等によって定まる定数である。
式(1)は、第1温度であるT1が高くなるほど、M1が大きくなることを示している。また、IRセンサ220が矢印AR2の方に回転し、θが大きくなるほど、その反力としてM1が大きくなることを示している。
第2アクチュエータ部材230BからIRセンサ220に対して図16の矢印AR2の方向に加えられるトルクの大きさを、以下では「M2」と表記する。M2は以下の式(2)によって表すことができる。
2=−Aθ+B(T2−TA)・・・・・(2)
式(2)におけるθ及びTAは、それぞれ式(1)に示されるものと同じである。T2は第2アクチュエータ部材230Bの温度、すなわち第2温度である。式(2)におけるA及びBは、第1アクチュエータ部材230Aの材料物性や寸法等によって定まる乗数である。本実施形態では、第1アクチュエータ部材230Aと第2アクチュエータ部材230Bとが、螺旋状に捩じられている方向を除いては全て同一となっている。このため、式(1)に示される定数A、Bと、式(2)に示される定数A、Bと、がそれぞれ互いに同一となっている。
式(2)は、第2温度であるT2が高くなるほど、M2が大きくなることを示している。また、IRセンサ220が矢印AR2の方に回転し、θが大きくなるほど、M2が小さくなることを示している。
IRセンサ220の位置(回転角度)が定まっているときには、M1とM2とが互いに等しくなる。この条件の下で、式(1)及び式(2)をθについて解くと、以下の式(3)を得ることができる。
θ=(B/2A)×(T2−T1)・・・・・(3)
式(3)は、IRセンサ220の位置を示すθが、そのときの「温度差」であるT2−T1に対応して定まることを示している。また、温度差とθとの対応関係が、環境温度であるTAの影響を受けないことを示している。上記の対応関係は、先に述べた位置温度記憶部130に記憶されているものである。
制御部120は、温度差(T2−T1)が、IRセンサ220の目標位置に対応して設定される目標温度差に一致するように、第1温度及び第2温度を個別に調整する処理を行う。このような処理により、IRセンサ220の位置を目標位置に一致させることができる。
図17のブロック線図を参照しながら、制御部120によって実行される制御の具体的な内容について説明する。図17に示されるブロックB21等は、制御部120によって実現される機能をブロックとして模式的に表現したものとなっている。
ブロックB21は、入力される目標位置を目標温度差に変換するものである。ブロックB21に入力される目標位置は、図5のブロックB01に入力されるものと同じである。ブロックB21で算出される目標温度差は、上記の温度差について設定される目標値であって、入力される目標位置に対応して設定されるものである。
ブロックB21では、位置温度記憶部130に記憶されている対応関係に基づいて、目標位置に対応する目標温度差が算出される。既に述べたように、制御部120は、温度取得部110によって取得される実際の温度差(T2−T1)が目標温度差となるように、それぞれの電熱線231に印加される電圧を調整する。これにより、第1アクチュエータ部材230A等の位置は目標位置に近づけられることとなる。
ブロックB21で算出された目標温度差は、ブロックB22に入力される。ブロックB22は所謂減算器である。ブロックB22には、後述のブロックB26から、実際に測定された温度差も入力される。ブロックB22では、目標温度差から実際の温度差を差し引くことにより、温度差偏差が算出される。算出された温度差偏差はブロックB23に入力される。
ブロックB23は、上記の温度差偏差が0に近づくよう、第1アクチュエータ部材230A、及び第2アクチュエータ部材230Bのそれぞれに巻き付けられた電熱線231への印加電圧をPID制御によって個別に調整し、第1アクチュエータ部材230A及び第2アクチュエータ部材230Bの位置を変化させるものである。このようなブロックB23は、フィードバック制御を行うための制御器に該当する。
ブロックB241は、電圧が印加されて発熱する電熱線231、及び電熱線231によって加熱され動作する第1アクチュエータ部材230Aを、単一のブロックとして表現したものである。ブロックB23からブロックB241に入力される印加電圧が変化すると、ブロックB241から出力される第1アクチュエータ部材230Aの位置が変化する。
ブロックB242は、電圧が印加されて発熱する電熱線231、及び電熱線231によって加熱され動作する第2アクチュエータ部材230Bを、単一のブロックとして表現したものである。ブロックB23からブロックB242に入力される印加電圧が変化すると、ブロックB242から出力される第2アクチュエータ部材230Bの位置が変化する。
ブロックB23から、ブロックB241及びブロックB242のそれぞれに入力される印加電圧は、既に述べたように個別に調整される。これにより、ブロックB23に入力される温度差偏差が0に近づけられる。
尚、ブロックB241から出力される第1アクチュエータ部材230Aの位置、及び、ブロックB242から出力される第2アクチュエータ部材230Bの位置は、本実施形態の構成においては互いに同一の位置となる。当該位置は、IRセンサ220の位置である上記のθに等しい。
図17において、ブロックB241からブロックB251へと伸びるように描かれているのは、第1アクチュエータ部材230Aに巻き付けられている電熱線231の抵抗値である。当該抵抗値のことを、以下では「第1抵抗値」とも称する。第1抵抗値は、電熱線231に印加される電圧の値と、電熱線231に流れる電流の値とに基づいて、制御装置100によって都度算出されるものである。算出された第1抵抗値はブロックB241からブロックB251へと入力される。
同様に、ブロックB242からブロックB252へと伸びるように描かれているのは、第2アクチュエータ部材230Bに巻き付けられている電熱線231の抵抗値である。当該抵抗値のことを、以下では「第2抵抗値」とも称する。第2抵抗値は、電熱線231に印加される電圧の値と、電熱線231に流れる電流の値とに基づいて、制御装置100によって都度算出されるものである。算出された第2抵抗値はブロックB242からブロックB252へと入力される。
ブロックB251は、上記のように入力される第1抵抗値を第1アクチュエータ部材230Aの温度に変換するものである。ブロックB251では、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係に基づいて、第1抵抗値に対応する第1アクチュエータ部材230Aの温度が推定値として算出される。第1アクチュエータ部材230Aの温度をこのように算出する処理は、既に述べたように温度取得部110によって行われる。
ブロックB252は、上記のように入力される第2抵抗値を第2アクチュエータ部材230Bの温度に変換するものである。ブロックB252では、抵抗温度記憶部140に記憶されている対応関係に基づいて、第2抵抗値に対応する第2アクチュエータ部材230Bの温度が推定値として算出される。第2アクチュエータ部材230Bの温度をこのように算出する処理は、既に述べたように温度取得部110によって行われる。
ブロックB26は所謂減算器である。ブロックB26には、ブロックB251から出力される第1アクチュエータ部材230Aの温度(つまり第1温度)と、ブロックB252から出力される第2アクチュエータ部材230Bの温度(つまり第2温度)と、が入力される。ブロックB26では、第2温度から第1温度を差し引くことによって温度差が算出される。算出された温度差は、ブロックB26からブロックB22へと入力され、既に述べたように温度差偏差の算出に供される。
以上のように、本実施形態に係るアクチュエータ装置10では、制御装置100が、第2温度から第1温度を差し引いて得られる温度差に基づいて、温度調整部材(それぞれの電熱線231)による温度調整を制御するように構成されている。これにより、環境温度(TA)の影響を受けることなく、被駆動体であるIRセンサ220の位置を精度よく制御することができる。
以上においては、温度差として、第2温度から第1温度を差し引いて得られる値が用いられる例について説明した。これとは逆に、第1温度から第2温度を差し引いて得られる値が、温度差として用いられることとしてもよい。例えば、式(1)や式(2)に示されるθの増加する方向が、逆方向となるようにθを定義した場合には、第1温度から第2温度を差し引いて得られる差が「温度差」として用いられることとなる。
以上においては、第1アクチュエータ部材230A及び第2アクチュエータ部材230Bのそれぞれが、被駆動体を回転運動させるものである場合の例についてせつめいした。このような態様に替えて、第1アクチュエータ部材230A及び第2アクチュエータ部材230Bのそれぞれが、被駆動体を並進運動させるものとして構成されていてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:アクチュエータ装置
110:温度取得部
120:制御部
220:IRセンサ
230:アクチュエータ部材
231:電熱線

Claims (12)

  1. アクチュエータ装置(10)であって、
    その温度に応じて変形することにより、被駆動体(220)の位置を変化させるアクチュエータ部材(230)と、
    前記アクチュエータ部材の温度調整を行う温度調整部材(231)と、
    前記アクチュエータ部材の温度を取得する温度取得部(110)と、
    前記温度調整部材による温度調整を制御する制御部(120)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記温度取得部によって取得された前記アクチュエータ部材の温度に基づいて、前記温度調整部材による温度調整を制御するアクチュエータ装置。
  2. 前記アクチュエータ部材の温度と前記被駆動体の位置との対応関係を記憶する位置温度記憶部(130)を更に備える、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 前記アクチュエータ部材の周囲の湿度を取得する湿度取得部(160)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記湿度取得部によって取得された湿度に基づいて、前記位置温度記憶部に記憶された対応関係を変化させる、請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  4. 前記被駆動体の位置が特定位置となったことを検知する位置検知部(251,252)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記アクチュエータ部材の温度と、前記被駆動体の位置が特定位置となるまでに要した時間と、に基づいて、前記位置温度記憶部に記憶されている対応関係を調整する、請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  5. 前記制御部は、
    前記被駆動体の目標位置と、前記位置温度記憶部に記憶された対応関係とに基づいて、前記アクチュエータ部材の目標温度を設定し、
    前記温度取得部によって取得された前記アクチュエータ部材の温度と、前記目標温度との偏差に基づいて、前記温度調整部材による温度調整を制御する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  6. 前記制御部は、
    前記温度取得部によって取得された前記アクチュエータ部材の温度と、前記位置温度記憶部に記憶された対応関係とに基づいて、前記被駆動体の位置を推定し、
    当該位置と、前記被駆動体の目標位置との偏差に基づいて、前記温度調整部材による温度調整を制御する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  7. 前記位置温度記憶部に記憶された対応関係は、前記アクチュエータ部材の温度域に応じて複数の候補の中から選択されたものである、請求項2乃至6のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  8. 前記温度調整部材は電力の供給を受けて発熱する発熱体(231)であって、
    前記温度取得部は、前記発熱体の抵抗値に基づいて前記アクチュエータ部材の温度を推定し取得する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  9. 前記発熱体の抵抗値と前記アクチュエータ部材の温度との対応関係を記憶する抵抗温度記憶部(140)を更に備え、
    前記温度取得部は、
    前記発熱体の抵抗値と、前記抵抗温度記憶部に記憶された対応関係とに基づいて、前記アクチュエータ部材の温度を推定し取得する、請求項8に記載のアクチュエータ装置。
  10. 前記制御部は、
    前記発熱体の抵抗値に基づいて前記発熱体の温度を推定し、当該温度の時間変化に基づいて、前記抵抗温度記憶部に記憶された対応関係を調整する、請求項9に記載のアクチュエータ装置。
  11. 前記アクチュエータ部材の周囲の気温を取得する気温取得部(150)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記気温取得部によって取得された気温に基づいて、前記温度調整部材による温度調整のフィードバックゲインを変化させる、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  12. 前記アクチュエータ部材は、
    前記被駆動体の位置を第1方向に変化させる第1アクチュエータ部材と、前記被駆動体の位置を前記第1方向とは反対の第2方向に変化させる第2アクチュエータ部材と、を有し、
    前記温度取得部は、
    前記第1アクチュエータ部材の温度である第1温度と、前記第2アクチュエータ部材の温度である第2温度と、をそれぞれ取得するように構成されており、
    前記制御部は、
    前記第1温度及び前記第2温度のうち、一方から他方を差し引いて得られる温度差に基づいて、前記温度調整部材による温度調整を制御する、請求項1に記載のアクチュエータ装置。
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