JP2019193206A - 携帯型複合機 - Google Patents

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【課題】小型化することができる携帯型複合機を提供する。【解決手段】モバイルMFP100は、プリンタユニット203が配置されるプリンタ搬送経路111と、スキャナユニット201が配置されるスキャナ搬送経路と、プラテンローラ300とを備える。プリンタ搬送経路111の一部と、スキャナ搬送経路の一部は、プラテンローラ300の外周に接し、プリンタ搬送経路111とスキャナ搬送経路はプラテンローラ300を挟んで対向するように配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、媒体に複数種の処理を施す携帯型複合機に関する。
従来からプラテンローラによって搬送される感熱紙にサーマルヘッドを圧接させることによって印字を行う感熱型プリンタが知られている。このような感熱型プリンタはインクタンクやトナーカートリッジを備える必要が無いため、小型化が可能であり、携帯型プリンタとして実用に供されている(例えば、特許文献1参照。)。また、1枚ずつユーザによって差し込まれた用紙をプラテンローラによって搬送しながら当該用紙から画像を読取り、読み取った画像をイメージデータとして外部機器へ送信し、若しくはメモリに格納するスキャナも知られている。このようなスキャナは、複数の用紙を順に搬送させる紙送り装置や原稿台を備える必要が無いため、やはり、小型化が可能であり、携帯型スキャナとして実用に供されている。
ところで、近年のモバイル機器の発達により、オフィスの外でもモバイル機器を使用した作業を行う機会が増えている。それに伴い、モバイル機器と携帯型プリンタや携帯型スキャナを連動させる機会も増加している。一方、携帯型プリンタや携帯型スキャナは小型化されていても、ユーザが同時に携帯型プリンタと携帯型スキャナを持ち運ぶのは不便であり、プリンタ機能とスキャナ機能を備える携帯型複合機の実現が強く求められている。
特開2003−160238号公報
しかしながら、通常、プリンタ機能とスキャナ機能を備える複合機は、プリンタ機能を実現するプリンタヘッドと、スキャナ機能を実現するイメージセンサユニットとを備え、プリンタヘッドへの用紙の搬送経路と、イメージセンサユニットへの用紙の搬送経路は互いに独立して設けられる。これに対応して、複合機では、プリンタヘッドへの用紙の搬送経路用のプラテンローラと、イメージセンサユニットへの用紙の搬送経路用のプラテンローラとが必要であり、これらのプラテンローラの配置を考慮した場合、複合機の小型化は困難である。
本発明の目的は、小型化することができる携帯型複合機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の携帯型複合機は、用紙に複数の処理を施す携帯型複合機であって、1つの搬送用ローラと、前記搬送用ローラの外周へ一部が接するように配置される複数の搬送経路と、前記用紙に処理を施す複数の処理ユニットと、を備え、前記複数の搬送経路のそれぞれに対応して前記複数の処理ユニットが1つずつ配置されることを特徴とする。
本発明によれば、携帯型複合機を小型化することができる。
本発明の実施の形態に係る携帯型複合機としてのモバイルMFPの構成を概略的に示す斜視図である。 図1のモバイルMFPの内部構成を概略的に示すブロック図である。 プリンタモードにおけるモバイルMFPの内部構成を概略的に示す断面図である。 スキャナモードにおけるモバイルMFPの内部構成を概略的に示す断面図である。 プリンタモードにおけるモバイルMFPの内部構成を概略的に示す右側面図である。 スキャナモードにおけるモバイルMFPの内部構成を概略的に示す右側面図である。 プリンタモードにおけるカム部材近傍の内部構成を示す拡大斜視図である。 スキャナモードにおけるカム部材近傍の内部構成を示す拡大斜視図である。 スキャナユニットの電源コネクタとバッテリーの位置関係を説明するための図である。 FFCの配線形態を説明するための図である。 3つの搬送経路とプラテンローラの位置関係を説明するための図である。 プラテンローラ、カム部材、スキャナユニット及びプリンタユニットの位置関係を説明するための図である。 用紙流入防止機構の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施の形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施の形態に記載されている構成によって限定されることはない。
図1は、本実施の形態に係る携帯型複合機としてのモバイルMFP(Multifunction Peripheral)の構成を概略的に示す斜視図である。本実施の形態に係るモバイルMFPは、以下に詳述するように、スキャンとプリントに代表される複数の処理を用紙に対して施すことが可能である。図1において、モバイルMFP100は、略直方体の筐体からなる本体101を備え、本体101は金属、例えば、アルミニウムや合成樹脂によって形成される。本体101には、図中矢印から眺めたときの正面において、読取原稿の挿入口(以下、「スキャナ入口」という。)102と、印刷用紙の排出口(以下、「プリンタ出口」という。)103とが設けられる。また、本体101には、図中矢印から眺めたときの上面において、窪み部104が形成される。窪み部104には、読取原稿の排出口(以下、「スキャナ出口」という。)105と、印刷用紙の挿入口(以下、「プリンタ入口」という。)106とが設けられる。スキャナ入口102、プリンタ出口103、スキャナ出口105及びプリンタ入口106は、いずれも本体101の長手方向(以下、単に「長手方向」という。)に沿って開口する。なお、プリンタ出口103、スキャナ出口105及びプリンタ入口106の開口位置は、後述の図3、4において詳細に示されるが、プリンタ出口103は、本体101の正面において、スキャナ入口102の下方に配置される。
また、窪み部104には、長手方向に沿う回転軸(以下、単に「回転軸」という。)周りに回動してスキャナ出口105を開閉するスキャナ出口蓋107(蓋部材)が配置される。本体101には、図中矢印から眺めたときの右側面において、接続端子108,109が設けられる。接続端子108は外部機器とUSBケーブルを介して接続される際に用いられるUSB端子である。接続端子109は、後述するスキャナユニット201、プリンタユニット203やバッテリー210へAC電源から電力を供給するための電源線が接続される端子である。
図2は、図1のモバイルMFPの内部構成を概略的に示すブロック図である。図2において、モバイルMFP100は、制御部200、スキャナユニット201(処理ユニット)、検知センサ202、プリンタユニット203(処理ユニット)、検知センサ204、ステップモータ205、Wi−Fi通信部206及びBT(Bluetooth(登録商標))通信部207を備える。また、モバイルMFP100は、SDカード208、USBメモリ209、バッテリー210、AC電源接続部211及びディスプレイ212を備える。制御部200は、SOC(System on Chip)213、I/F214、メモリ215、CPU216及び充電コントローラ217を有する。スキャナユニット201は読取原稿から画像を読み取って画像データを作成する。検知センサ202はスキャナユニット201へ向けて読取原稿が搬送される搬送経路(以下、「スキャナ搬送経路112」という。)に読取原稿が存在しているか否かを検知する。プリンタユニット203は感熱紙からなる印刷用紙へ画像を印刷する。検知センサ204はプリンタユニット203へ向けて印刷用紙が搬送される搬送経路(以下、「プリンタ搬送経路111」という。)に印刷用紙が存在しているか否かを検知する。ステップモータ205は後述するプラテンローラ300を回転駆動する。SOC213やCPU216は、例えば、メモリ215に格納されたプログラムに従ってモバイルMFP100の各構成要素の動作を制御する。
図3及び図4は、図1のモバイルMFPの内部構成を概略的に示す断面図である。図3及び図4のいずれも、モバイルMFP100を長手方向に沿って眺めたときの断面を示す。また、図3は、モバイルMFP100が印刷用紙へ画像を印刷するモードであるプリンタモードの状態にある場合を示し、図4は、モバイルMFP100が読取原稿から画像を読み取るスキャナモードの状態にある場合を示す。
図3及び図4において、モバイルMFP100は、バッテリー210及びメインPCB(printed circuit board)301を有する。バッテリー210は本体101から取り外し可能に構成され、本体101へ取り付けられる際にはメインPCB301に接続されてモバイルMFP100の各構成要素へ電力を供給する。また、バッテリー210は、接続端子109を介して供給される電力によってメインPCB301により、充電される。
また、モバイルMFP100は、さらに、スキャナユニット201、プリンタユニット203、プラテンローラ300(搬送用ローラ)及びスキャナ出口蓋107を有する。プラテンローラ300は、スキャナユニット201及びプリンタユニット203の間に挟まれるように配置される。スキャナユニット201はプラテンローラ300の上方に配置され、プリンタユニット203はプラテンローラ300の下方に配置される。
スキャナユニット201は、一般的な光源、ロッドレンズアレイ及び受光素子からなる一般的なコンタクトイメージセンサー(CIS)を内蔵する(いずれも不図示)。スキャナユニット201のCIS等は、図3及び図4において、本体101の左上部に配置され、スキャナユニット201は本体101の左上部から本体101の中央部(以下、「本体中央部」という。)へ向けて延伸するアーム部201aを有する(図5、図6)。アーム部201aの本体中央部近傍の端部には、回転軸周りに回動するヒンジ302が接続される。これにより、スキャナユニット201はヒンジ302を中心として回転軸周りに揺動する。また、スキャナユニット201の上方には弾性部材、例えば、板バネ303が配置され、板バネ303はスキャナユニット201をプラテンローラ300へ向けて付勢する。
プリンタユニット203はサーマルプリントヘッドを有する(不図示)。プリンタユニット203は長手方向に沿うように配置された平板状を呈し、プリンタユニット203の本体中央部近傍の端部には、長手方向に沿うように配置された丸棒状の支持部304が係合する。これにより、プリンタユニット203は支持部304を中心として回転軸周りに回動する。また、プリンタユニット203の下方には弾性部材、例えば、コイルスプリング305が配置され、コイルスプリング305はプリンタユニット203をプラテンローラ300へ向けて付勢する。なお、コイルスプリング305の付勢力は板バネ303の付勢力よりも大きい。
プラテンローラ300は長手方向に沿うように配置され、ギア列によってステップモータ205から伝達された駆動力により、回転軸周りに回転する。窪み部104は、図3や図4の断面において、プラテンローラ300やプリンタユニット203へ向けて傾斜する斜面104aを有する。また、窪み部104において、スキャナ出口蓋107は、スキャナ出口105を塞ぐ位置(以下、「閉位置」)と、スキャナ出口105を開放し、且つ斜面104aと当接する位置(以下、「開位置」)との間を移動する。
図3に示すように、スキャナ出口蓋107が閉位置に位置する場合、斜面104aと、プリンタユニット203及びプラテンローラ300の間とはプリンタ搬送経路111(図中破線矢印参照)を構成する。また、図4に示すように、スキャナ出口蓋107が開位置に位置する場合、斜面104aに当接するスキャナ出口蓋107の表面(上面)と、スキャナユニット201及びプラテンローラ300の間とはスキャナ搬送経路112(図中破線矢印参照)を構成する。
モバイルMFP100では、プリンタモードにおいて、印刷用紙がプリンタ搬送経路111において搬送される。具体的に、印刷用紙は、窪み部104の斜面104aへ向けて投入され、プリンタ入口106を経てプリンタユニット203及びプラテンローラ300の間を通過し、プリンタ出口103から排出される。また、スキャナモードにおいて、読取原稿は、スキャナ搬送経路112において搬送される。具体的に、読取原稿は、スキャナ入口102から挿入され、スキャナユニット201及びプラテンローラ300の間を通過し、スキャナ出口105からスキャナ出口蓋107の表面を経由して窪み部104へ排出される。
本実施の形態に係るモバイルMFP100によれば、図3及び図4に示すように、プリンタ搬送経路111の一部と、スキャナ搬送経路112の一部とはいずれもプラテンローラ300の外周と接する。すなわち、プリンタ搬送経路111とスキャナ搬送経路112は、それぞれの一部がプラテンローラ300の外周に沿って順に接するように配置される。特に、プリンタ搬送経路111とスキャナ搬送経路112がプラテンローラ300を挟んで対向するように配置される。これにより、1つのプラテンローラ300によってプリンタ搬送経路111の印刷用紙だけでなく、スキャナ搬送経路112の読取原稿を搬送することができる。その結果、モバイルMFP100において、プラテンローラの数を削減することができ、もって、モバイルMFP100を小型化することができる。
また、モバイルMFP100では、プラテンローラ300を挟んで対向するプリンタ搬送経路111とスキャナ搬送経路112において、印刷用紙と読取原稿が互いに略反対方向へ搬送される。すなわち、プラテンローラ300を一方向に回転させるだけで、プリンタ搬送経路111における印刷用紙の搬送と、スキャナ搬送経路112における読取原稿の搬送とを実現することができる。これにより、プラテンローラ300の逆回転機構を設ける必要を無くすことができ、モバイルMFP100の構成を簡素化し、モバイルMFP100をさらに小型化することができる。なお、プラテンローラ300は逆回転可能に構成されていてもよい。
ところで、モバイルMFP100では、板バネ303がスキャナユニット201をプラテンローラ300へ向けて付勢し、コイルスプリング305がプリンタユニット203をプラテンローラ300へ向けて付勢する。これにより、プリンタ搬送経路111の印刷用紙をコイルスプリング305の付勢力に起因するプラテンローラ300からの反作用力によってプリンタユニット203へ確実に押し当てることができ、印刷用紙へ安定して印刷処理を施すことができる。また、スキャナ搬送経路112の読取原稿を板バネ303の付勢力に起因するプラテンローラ300からの反作用力によってスキャナユニット201へ確実に押し当てることができ、読取原稿からの画像読取を安定して実行することができる。
しかしながら、プリンタ搬送経路111において印刷用紙が搬送されない場合やスキャナ搬送経路112において読取原稿が搬送されない場合、プラテンローラ300にはスキャナユニット201やプリンタユニット203が直接圧接されるため、回転摩擦力が大きくなり、プラテンローラ300の回転に必要なトルクが大きくなる。その結果、ステップモータ205の電力消費が大きくなり、さらには、ギア列に過大な負荷が掛かり、異常摩耗が発生することがある。これに対応して、本実施の形態では、プラテンローラ300へスキャナユニット201とプリンタユニット203が同時に圧接されるのを防止する。
図5及び図6は、図1のモバイルMFPの内部構成を概略的に示す右側面図である。図5及び図6のいずれも、本体101のカバーが除去されて内部構成が暴露された状態を示し、内部の構造の理解を容易にするために、内部構成の一部が切欠されて示される(図5のA部、図6のB部)。また、図5は、モバイルMFP100がプリンタモードの状態にある場合を示し、図6は、モバイルMFP100がスキャナモードの状態にある場合を示す。
図5及び図6において、モバイルMFP100は、スキャナユニット201及びプリンタユニット203の間に配置されるカム部材500(カム機構)を有する。カム部材500は回転軸周りに回転し、2つのカム山500a,500bを有する。スキャナユニット201は、スキャナユニット201のアーム部201aと一体的に形成されてカム部材500の上方においてカム部材500と対向するカムフォロア201bを有する。プリンタユニット203は、プリンタユニット203と一体的に形成されて図5におけるカム部材500の左下方においてカム部材500と対向するカムフォロア203aを有する。
図7及び図8は、カム部材500近傍の内部構成を示す拡大斜視図であり、図7は、モバイルMFP100がプリンタモードの状態にある場合を示し、図8は、モバイルMFP100がスキャナモードの状態にある場合を示す。
図7に示すように、カム部材500が回転してカム山500aが上方を指向する場合、カム山500aは、スキャナユニット201のカムフォロア201bと当接してアーム部201aを押し上げる。これにより、アーム部201aが回転軸周りに回転してスキャナユニット201がプラテンローラ300から離間する。また、図8に示すように、カム部材500が回転してカム山500aが上方以外、例えば、右方や左方を指向する場合、カム山500aはカムフォロア201bと当接せず、アーム部201aを押し上げない。この場合、板バネ303の付勢力によってスキャナユニット201がプラテンローラ300に圧接される。
図8に示すように、カム部材500が回転してカム山500bが左下方を指向する場合、カム山500bは、プリンタユニット203のカムフォロア203aと当接してプリンタユニット203を押し下げる。これにより、プリンタユニット203が回転軸周りに回転してプリンタユニット203がプラテンローラ300から離間する。また、図7に示すように、カム部材500が回転してカム山500bが左下方以外、例えば、左方や下方を指向する場合、カム山500bはカムフォロア203aと当接せず、プリンタユニット203を押し下げない。この場合、コイルスプリング305の付勢力によってプリンタユニット203がプラテンローラ300に圧接される。なお、スキャナユニット201やプリンタユニット203のプラテンローラ300からの離間量は、例えば、0.2mm〜0.3mmもあればよい。
また、カム部材500において、カム山500a,500bは、一方が対応するカムフォロアと当接しない場合、他方が対応するカムフォロアと当接するように配置される。例えば、カム山500bがカムフォロア203aと当接しない場合、カム山500aはカムフォロア201bと当接し(図7)、カム山500aがカムフォロア201bと当接しない場合、カム山500aはカムフォロア201bと当接する(図8)。これにより、プリンタユニット203がプラテンローラ300へ圧接される場合、スキャナユニット201をプラテンローラ300へ圧接させず、スキャナユニット201がプラテンローラ300へ圧接される場合、プリンタユニット203をプラテンローラ300へ圧接させない。その結果、プラテンローラ300へ作用する回転摩擦力が大きくなるのを抑制し、プラテンローラ300の回転に必要なトルクを小さくすることができる。また、このように、複数の処理ユニットであるスキャナユニット201とプリンタユニット203が同時にプラテンローラ300へ圧接されないように構成された場合、スキャナユニット201とプリンタユニット203が同時に機能することを防止することもできる。
モバイルMFP100では、スキャナ出口蓋107とカム部材500が一体的に構成され、スキャナ出口蓋107の回転軸とカム部材500の回転軸とが一致する。すなわち、スキャナ出口蓋107とカム部材500は連動して回転するが、スキャナ出口蓋107が閉位置に位置する場合、カム山500aがカムフォロア201bと当接してスキャナユニット201をプラテンローラ300から離間させる。これにより、スキャナ出口蓋107によってスキャナ出口105が塞がれてスキャナ搬送経路112が閉塞される場合、例え、スキャナ入口102から誤って読取原稿が投入されても、読取原稿からの画像読取が実行されることがない。なお、必ずしもスキャナ出口蓋107の回転軸とカム部材500の回転軸が一致するように構成される必要はなく、スキャナ出口蓋107の回転軸に設けられた中間部材としてのカム部材やギアがスキャナ出口蓋107の開閉に伴って回動し、当該中間部材を介してカム部材500が回転するように構成されていてもよい。
また、スキャナ出口蓋107が開位置に位置する場合、カム山500bがカムフォロア203aと当接してプリンタユニット203をプラテンローラ300から離間させる。これにより、スキャナ出口蓋107がスキャナ出口105を開放してスキャナ搬送経路112が開通する場合に、誤って印刷用紙がプリンタ搬送経路111に投入されても、当該印刷用紙へ印刷処理が施されることがない。
なお、後述するように、本実施の形態においてはそもそも、突起107aをスキャナ出口蓋107に設けることにより、スキャナ出口蓋107が開状態にあるときに、スキャナ出口蓋107と斜面104aの間への印刷用紙の誤流入を防止している。
また、モバイルMFP100では、プリンタ搬送経路111やスキャナ搬送経路112において印刷用紙や読取原稿が搬送されているか否かを判定する検知センサ202,204が配置される。検知センサ202は、スキャナ搬送経路112においてスキャナユニット201よりも上流側に配置される。例えば、検知センサ202はスキャナ入口102の近傍に配置される。検知センサ204は、プリンタ搬送経路111においてプリンタユニット203よりも上流側に配置される。例えば、検知センサ204はプリンタ入口106の近傍や窪み部104に配置される。検知センサ202がスキャナ搬送経路112において読取原稿を検知した場合、スキャナユニット201が起動され、モバイルMFP100はスキャナモードに移行する。また、検知センサ204がプリンタ搬送経路111において印刷用紙を検知した場合、プリンタユニット203が起動され、モバイルMFP100はプリンタモードに移行する。
さらに、モバイルMFP100では、スキャナ出口蓋107が開位置に位置するか、閉位置に位置するかを検知する蓋位置検知センサ(図示しない)が配置される。蓋位置検知センサは、検知センサ202や検知センサ204と連動する。例えば、検知センサ202がスキャナ搬送経路112において読取原稿を検知しても、蓋位置検知センサがスキャナ出口蓋107が閉位置に位置してスキャナ搬送経路112が閉塞されていることを検知した場合、制御部200は、スキャナユニット201の動作を停止し、ディスプレイ212に原稿読取の実行が不可能である旨のエラーメッセージを表示する。また、検知センサ204がプリンタ搬送経路111において印刷用紙を検知しても、蓋位置検知センサがスキャナ出口蓋107が開位置に位置してスキャナ搬送経路112が開通していることを検知した場合、制御部200は、プリンタユニット203の動作を停止し、ディスプレイ212に印刷処理の実行が不可能である旨のエラーメッセージを表示する。なお、スキャナユニット201やプリンタユニット203の動作を停止する代わりに、プラテンローラ300の回転を停止してもよい。
なお、検知センサ202や検知センサ204が配置される位置は、スキャナ搬送経路112やプリンタ搬送経路111の上流側に限られない。例えば、検知センサ202は、スキャナ搬送経路112においてスキャナユニット201よりも下流側に配置されてもよく、例えば、スキャナ出口105の近傍に配置されてもよい。
また、検知センサ204は、プリンタ搬送経路111においてプリンタユニット203よりも下流側に配置されてもよく、例えば、プリンタ出口103の近傍に配置されてもよい。さらに、スキャナ搬送経路112においてスキャナユニット201の上流側及び下流側のそれぞれに検知センサ202が配置されてもよく、プリンタ搬送経路111においてプリンタユニット203の上流側及び下流側のそれぞれに検知センサ204が配置されてもよい。また、検知センサを投光部と受光部によって構成し、投光部と受光部の間にスキャナ搬送経路112だけでなくプリンタ搬送経路111を介在させることにより、1つの検知センサによってプリンタ搬送経路111やスキャナ搬送経路112において印刷用紙や読取原稿が搬送されているか否かを判定してもよい。
モバイルMFP100は、スキャナ出口蓋107を開位置へ移動させてスキャナ搬送経路112を開通させた場合、印刷用紙がプリンタ搬送経路111へ流入しないように用紙流入防止機構を備える。具体的には、プリンタ搬送経路111を構成する斜面104aにおいて印刷用紙の搬送を防止する用紙流入防止機構を備える。図3及び図4に示すように、この用紙流入防止機構は、スキャナ出口蓋107の斜面104aに対向する面に設けられた突起107aと、斜面104aに設けられた凹部104bとからなる。スキャナ出口蓋107が開位置に位置して用紙がスキャナ搬送経路112に流入可能となった場合、スキャナ出口蓋107の突起107aが斜面104aの凹部104b(他部材)へ遊合することにより、スキャナ出口蓋107と斜面104aの間への印刷用紙の誤流入を防止する。
モバイルMFP100では、図5及び図6に示すように、スキャナユニット201の回動中心であるヒンジ302、プリンタユニット203の回動中心である支持部304、及びカム部材500がプラテンローラ300に関して同じ側に位置するため、スキャナユニット201、プリンタユニット203及びカム部材500を空間的に効率良く配置することができ、モバイルMFP100をより小型化することができる。特に、ヒンジ302及び支持部304がカム部材500に関して同じ側に位置するため、カム部材500をスキャナユニット201とプリンタユニット203によって挟み込むことができ、カム部材500におけるスキャナユニット201やプリンタユニット203との当接を実現するための構造を簡素化することができる。これによっても、モバイルMFP100をより小型化することができる。
次に、モバイルMFP100のスキャナモードにおける動作について説明する。スキャナモードでは、まず、スキャナ出口蓋107を開位置へ移動させてスキャナ搬送経路112を開通させる。このとき、スキャナ出口蓋107の突起107aは斜面104aの凹部104bへ遊合し、プリンタ搬送経路111への印刷用紙の誤流入を防止する。また、スキャナ出口蓋107の開位置への移動に伴い、カム部材500が回転してカム山500aがカムフォロア201bと当接しなくなり、板バネ303の付勢力によってスキャナユニット201がプラテンローラ300に圧接される圧接状態となる。なお、このとき、カム部材500が回転してカム山500bがカムフォロア203aと当接し、プリンタユニット203はプラテンローラ300から離間する非圧接状態となる。これにより、誤ってプリンタ搬送経路111へ印刷用紙を挿入しても、印刷用紙へプラテンローラ300が押し付けられないため、印刷用紙がプリンタ搬送経路111において搬送されることはない。
次いで、スキャナ入口102へ読取原稿を挿入すると、検知センサ202による読取原稿の先端の検知に伴ってプラテンローラ300が回転を開始し、読取原稿のスキャナ搬送経路112における搬送が開始され、スキャナユニット201が読取原稿からの画像読取を開始する。検知センサ202が読取原稿の後端を検知するまでスキャナユニット201は読取原稿からの画像読取を継続し、その後、検知センサ202による読取原稿の後端の検知に伴い、所定時間経過後にスキャナユニット201による画像読取とプラテンローラ300の回転が停止される。このとき、読取原稿の後端がプラテンローラ300とスキャナユニット201に挟まれたままになる位置で読取原稿を停止させれば、モバイルMFP100を傾けても読取原稿がモバイルMFP100から離脱することがなく、これにより、読取原稿を床に落として汚すのを防止することができる。
なお、スキャナ搬送経路112において、検知センサ202とは他にスキャナユニット201の下流に下流側検知センサを設け、下流側検知センサによる読取原稿の後端の検知に伴ってプラテンローラ300の回転を停止させてもよい。この場合、読取原稿の後端がプラテンローラ300とスキャナユニット201の間を通過した後に、当該読取原稿の搬送を停止するため、読取原稿の画像を漏れなく読み取ることができる。また、下流側検知センサが設けられる場合、プラテンローラ300の回転を停止させる契機を、検知センサ202による後端の検知と、下流側検知センサによる後端の検知とのいずれかに切り替えられるように構成してもよい。
また、スキャナユニット201によって読み取った画像は、そのまま外部機器へ送信してもよく、一旦、制御部200において外部機器で取扱可能な形式の画像データへ変換した後に外部機器へ送信してもよく、若しくは、SDカード208やUSBメモリ209へ格納してもよい。
次に、モバイルMFP100のプリンタモードにおける動作について説明する。プリンタモードでは、まず、スキャナ出口蓋107を閉位置へ移動させてプリンタ搬送経路111を開通させる。このとき、スキャナ出口蓋107の閉位置への移動に伴い、カム部材500が回転してカム山500bがカムフォロア203aと当接しなくなり、コイルスプリング305の付勢力によってプリンタユニット203がプラテンローラ300に圧接される圧接状態となる。なお、このとき、カム部材500が回転してカム山500aがカムフォロア201bと当接し、スキャナユニット201はプラテンローラ300から離間する非圧接状態となる。これにより、誤ってスキャナ搬送経路112へ読取原稿を挿入しても、読取原稿へプラテンローラ300が押し付けられないため、読取原稿がスキャナ搬送経路112において搬送されることはない。
次いで、プリンタ入口106へ印刷用紙を挿入すると、検知センサ204による印刷用紙の先端の検知に伴ってプラテンローラ300が回転を開始し、印刷用紙のプリンタ搬送経路111における搬送が開始され、プリンタユニット203が印刷用紙に対する印刷処理を開始する。検知センサ204が印刷用紙の後端を検知するまでプリンタユニット203は印刷用紙への印刷処理の実行を継続し、その後、検知センサ204による印刷用紙の後端の検知に伴い、所定時間経過後にプラテンローラ300が回転を停止する。このとき、印刷用紙の後端がプラテンローラ300とプリンタユニット203に挟まれた位置でプラテンローラ300を停止させれば、モバイルMFP100を傾けても印刷用紙がモバイルMFP100から離脱することがなく、これにより、印刷用紙を床に落として汚すのを防止することができる。
なお、プリンタ搬送経路111において、検知センサ204とは別にプリンタユニット203の下流に下流側検知センサを設け、下流側検知センサによる印刷用紙の後端の検知に伴ってプラテンローラ300の回転を停止させてもよい。この場合、印刷用紙の後端がプラテンローラ300とプリンタユニット203の間を通過した後に、当該印刷用紙の搬送を停止するため、印刷用紙の全面へ確実に印刷処理を施すことができる。また、下流側検知センサが設けられる場合、プラテンローラ300の回転を停止させる契機を、検知センサ204による後端の検知と、下流側検知センサによる後端の検知とのいずれかに切り替えられるように構成してもよい。
モバイルMFP100では、プリンタモード及びスキャナモードの切替に応じて、スキャナユニット201とプリンタユニット203のいずれか一方のみがプラテンローラ300へ圧接されて、用紙に対して施される処理の種類が変更されるが、例えば、ステップモータ205の発生回転トルクが十分に大きい場合は、プリンタモードやスキャナモードのいずれにおいても、スキャナユニット201とプリンタユニット203が同時にプラテンローラ300へ圧接されるようにモバイルMFP100が構成されてもよい。この場合、例えば、スキャナ搬送経路112において読取原稿を搬送しながらプリンタ搬送経路111において印刷用紙に対する印刷処理を実行することにより、実質的なコピー処理を実行することができる。
ところで、プラテンローラ300では回転開始時に最も大きな回転トルクを必要とすることから、プラテンローラ300の回転開始時には、スキャナユニット201とプリンタユニット203のいずれか一方のみをプラテンローラ300へ圧接させ、その後、他方もプラテンローラ300へ圧接させるようにしてもよい。これにより、プラテンローラ300の回転開始トルクを低減することができ、ステップモータ205が発生すべき回転トルクを小さくすることができる。
また、モバイルMFP100では、図9に示すように、バッテリー210とスキャナユニット201の電源コネクタ900が離れているため、スキャナユニット201へバッテリー210から電力を供給するために配線が設けられる。配線部材としては平板状のFFC(Flexible Flat Cable)901(平板状配線)が用いられる。FFC901はスキャナユニット201の上方において長手方向に沿うように配置されるが、このとき、図10に示すように、FFC901の平面がモバイルMFP100の上下方向(厚み方向)と垂直をなす。これにより、FFC901がモバイルMFP100の厚みを増すのを抑制することができ、もって、モバイルMFP100の小型化に寄与する。
また、バッテリー210の出力端子(不図示)はバッテリー210の長手方向に関する端部(図中手前の端部)に設けられるが、FFC901は、スキャナユニット201の上方からバッテリー210の出力端子にかけて、その平面が長手方向と直交し、長手方向に関してスキャナユニット201よりも図中手前側(外側)においてスキャナユニット201のアーム部201aを覆うように配置される。これにより、FFC901がモバイルMFP100の長手方向の長さを増すのを抑制することができる。また、FFC901をスキャナユニット201の外側においてアーム部201aを覆うように配置するため、FFC901がプリンタユニット203から遠ざかるとともに、アーム部201aがヒートシールドとして機能するため、プリンタユニット203のサーマルプリントヘッドの発熱によってFFC901が劣化するのを防止することができる。
さらに、スキャナユニット201の上方からバッテリー210の出力端子までFFC901を届かせるために、FFC901を何回か折りたたんでFFC901の延伸方向を変更する必要があるが、FFC901が折りたたまれる箇所をスキャナユニット201の回動中心(図中一点鎖線参照)と一致(スキャナユニット201の回動中心と重なる位置)させるのが好ましい。これにより、スキャナユニット201が回動したときのFFC901の捻りの発生を最小限に抑えることができ、もって、FFC901の耐久性を向上することができる。また、スキャナユニット201が回動する際、FFC901が折りたたまれて捻りが生じている箇所に回動に起因する捻りが発生するため、捻りの発生に伴う抵抗力の発生を抑制することができ、もって、スキャナユニット201の円滑な回動を実現することができる。なお、図10では、スキャナユニット201の回動中心とFFC901が折りたたまれる箇所の位置関係の理解を容易にするために、FFC901の一部(破線で示した箇所)を透過状態で描画する。
FFC901は接地しているのが好ましく、これにより、スキャナユニット201へ電力を供給する際にFFC901において、CISへ悪影響を及ぼすノイズが発生するのを抑制することができ、もって、スキャナユニット201による読取画像の品質を向上することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、2つの搬送経路(プリンタ搬送経路111、スキャナ搬送経路112)の一部がプラテンローラ300へ接するように配置されたが、モバイルMFP100において設けられる搬送経路の数は2つに限られず、複数の処理ユニットに対応して複数の搬送経路を設けても良い。例えば、図11に示すように、3つの搬送経路1100,1101,1102と、各搬送経路1100,1101,1102に対応する3つの処理ユニット1103,1104,1105とを設け、3つの搬送経路1100,1101,1102の各々が、対応する各処理ユニット1103,1104,1105と対向する箇所においてプラテンローラ300へ接するように配置されてもよい。
また、本実施の形態では、図12(A)に示すように、カム部材500がスキャナユニット201の回動中心であるヒンジ302やプリンタユニット203の回動中心である支持部304よりもプラテンローラ300の近くに位置するように配置されるが、図12(B)に示すように、カム部材500がヒンジ302や支持部304よりもプラテンローラ300の遠くに位置するように配置されてもよい。この場合、スキャナユニット201やプリンタユニット203の一部を延伸させてカム部材500と当接させる必要があるが、カム部材500の配置の自由度が増すため、モバイルMFP100の設計や組立が容易になる。
さらに、本実施の形態では、2つの処理ユニット(スキャナユニット201、プリンタユニット203)が有する機能は印刷機能と読取機能であるが、各処理ユニットが有する機能はこれらに限られず、例えば、2つの処理ユニットが両方とも印刷機能を有してもよい。この場合、同時に2枚の印刷済み書類を得ることができる。
また、本実施の形態では、用紙流入防止機構として、スキャナ出口蓋107の突起107aと、斜面104aの凹部104bとを設けるが、突起107aや凹部104bの数は1つに限られない。
図13は用紙流入防止機構の変形例を示す平面図であり、図13(A)は突起107aや凹部104bの数が1つの場合であり、図13(B)は突起107aや凹部104bの数が3つの場合であり、図13(C)は突起107aや凹部104bの数が5つの場合である。なお、各図においてスキャナ出口蓋107が省略されているため、凹部104bのみが示される。突起107aや凹部104bの数が1つの場合、例えば、はがきサイズやA6サイズ等の比較的小さなサイズの印刷用紙のプリンタ搬送経路111への流入を阻止できないことがあるが、突起107aや凹部104bの数を増やしてこれらを略均等間隔で長手方向に沿って配置することにより、比較的小さなサイズの印刷用紙のプリンタ搬送経路111への流入も確実に阻止することができる。なお、凹部104bの数が多いと、斜面104aにおいて印刷用紙が凹部104bに引っかかり、プリンタ搬送経路111へ円滑に流入しないおそれがあるため、凹部104bの数には上限があり、例えば、5つである。
本実施の形態では、スキャナユニット201がCISを内蔵したが、スキャナユニット201はCISの代わりにCCDを内蔵してもよい。但し、CISの方が読取原稿に近接して配置されるため、小型化を目的とする本発明においては、CCDよりもCISの方が好適である。また、本実施の形態では、カム部材500はスキャナ出口蓋107と一体化されるが、カム部材500とスキャナ出口蓋107は別個に設けられてもよい。この場合、スキャナ入口102を開閉自在なスキャナ入口蓋を設け、当該スキャナ入口蓋とカム部材500を連動させてもよい。なお、プリンタモードにおいてスキャナ入口蓋がスキャナ入口102を塞ぐことにより、スキャナ搬送経路112へ外部から塵芥が進入するのを防止することができる。また、スキャナ入口蓋とカム部材500を連動させる代わりに、レバー部材を設け、当該レバー部材とカム部材500を連動させてもよい。
さらに、本実施の形態では、スキャナ出口蓋107の開閉という物理的操作によってスキャナモードとプリンタモードを切り替えるが、スキャナモードとプリンタモードの切り替えを物理的操作ではなく、電気的制御に基づいて行ってもよい。例えば、検知センサ202と検知センサ204のどちらが先に用紙を検知したかに基づき、先に用紙を検知した検知センサが配置される搬送経路に対応する処理を優先的に実行してもよい。
また、モバイルMFP100へスキャナ入口102や窪み部104へ向けて用紙を導入する取り外し可能なガイドを設けてもよい。これにより、比較的大きなサイズの用紙をモバイルMFP100において処理することができ、もって、ユーザの利便性を向上することができる。
100 モバイルMFP
101 本体
102 スキャナ入口
103 プリンタ出口
104 窪み部
104a 斜面
104b 凹部
105 スキャナ出口
106 プリンタ入口
107 スキャナ出口蓋
107a 突起
111 プリンタ搬送経路
112 スキャナ搬送経路
201 スキャナユニット
202,204 検知センサ
203 プリンタユニット
300 プラテンローラ
302 ヒンジ
304 支持部
500 カム部材
901 FFC

Claims (15)

  1. 用紙に複数の処理を施す携帯型複合機であって、
    1つの搬送用ローラと、
    前記搬送用ローラの外周へ一部が接するように配置される複数の搬送経路と、
    前記用紙に処理を施す複数の処理ユニットと、を備え、
    前記複数の搬送経路のそれぞれに対応して前記複数の処理ユニットが1つずつ配置されることを特徴とする携帯型複合機。
  2. 前記複数の搬送経路は、前記搬送用ローラの外周に沿って順に接するように配置されることを特徴とする請求項1記載の携帯型複合機。
  3. 少なくとも2つの前記搬送経路が、前記搬送用ローラを挟んで対向するように配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯型複合機。
  4. 前記搬送用ローラを挟んで対向するように配置される2つの前記搬送経路では、前記用紙が互いに反対方向へ搬送されることを特徴とする請求項3記載の携帯型複合機。
  5. 前記複数の処理ユニットは、同時に前記搬送用ローラへ圧接されないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯型複合機。
  6. 各前記処理ユニットの前記搬送用ローラへの圧接状態及び非圧接状態はカム機構によって切り替えられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型複合機。
  7. 各前記処理ユニットは回転軸を有し、当該回転軸の周りに回動して前記搬送用ローラへの圧接状態及び非圧接状態を切り替え、
    少なくとも2つの前記処理ユニットの間に前記カム機構が配置されることを特徴とする請求項6記載の携帯型複合機。
  8. 少なくとも2つの前記処理ユニットの回転軸及び前記カム機構の回動中心は、前記搬送用ローラに関して同じ側に位置することを特徴とする請求項7記載の携帯型複合機。
  9. 少なくとも2つの前記処理ユニットの回転軸は、前記カム機構に関して同じ側に位置することを特徴とする請求項8記載の携帯型複合機。
  10. 少なくとも1つの前記搬送経路への前記用紙の誤流入を防止する開閉自在な蓋部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の携帯型複合機。
  11. 前記蓋部材の開閉に応じて前記搬送用ローラへ圧接される前記処理ユニットが変更されて前記用紙へ施される処理の種類が変更されることを特徴とする請求項10記載の携帯型複合機。
  12. 各前記処理ユニットの前記搬送用ローラへの圧接状態及び非圧接状態はカム機構によって切り替えられ、
    前記蓋部材の回転軸と前記カム機構の回転軸とが一致することを特徴とする請求項11記載の携帯型複合機。
  13. 前記カム機構は、前記蓋部材と一体に構成されることを特徴とする請求項12記載の携帯型複合機。
  14. 前記蓋部材は少なくとも1つの突起を有し、前記蓋部材が開いて前記搬送経路へ前記用紙が流入可能となった場合、前記突起は他部材と当接して前記用紙が前記搬送経路とは別の経路へ流入するのを防止することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の携帯型複合機。
  15. 少なくとも1つの前記処理ユニットへ電力を供給する平板状配線をさらに備え、前記平板状配線が折りたたまれる箇所を前記処理ユニットの回転軸と一致させることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の携帯型複合機。
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