JP2019192604A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの左右の側壁の強度が低い場合でも、コネクタの挿入口に挿入された相手コネクタに左方向または右方向に加わった荷重によってシェルが破損することを防止する。【解決手段】コネクタ1のハウジング15には、下壁部17、左壁部18、右壁部19および上壁部20を有する筒状に形成されたコネクタ接続部16が設けられ、コネクタ接続部16には、下壁板32、左壁板33、右壁板34および上壁板35を有する筒状の前側シェル31が取り付けられ、前側シェル31の下壁板32はコネクタ接続部16の切込部23内に入ることにより下壁部17の内面上方に配置されている。また、下壁板32の前端部には下壁部17の外面側へ延びた延出部38が形成され、下壁部17の前端部には延出部38の左右方向の移動を規制する移動規制凹部25が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、端子をシールドするシェルを備えたコネクタに関する。
高周波信号の伝送に用いられるコネクタには、コネクタの端子の外周側を、導電性を有する部材によって空間または絶縁体を介して包囲することにより、シールドが形成される。シールドを形成することにより、端子内を流れる高周波信号の外部への漏洩、または外来ノイズの上記高周波信号への混入を抑制することができる。例えば、シールドは、端子を収容する樹脂製のコネクタハウジングに金属製のシェルを取り付けることにより形成される(下記の特許文献1を参照)。
特開2012−69354号公報
高周波信号の伝送に用いられる多くのコネクタは、樹脂等の絶縁材料により筒状に形成され、前側に相手コネクタが挿入される挿入口が形成され、内部に端子を収容したハウジングと、金属等の導電材料により筒状に形成され、ハウジングの周壁の外面または内面を包囲するように、ハウジングに取り付けられたシェルとを備えている。そして、シェルは、一枚の金属板を折り曲げ、当該金属板の一方の縁部と他方の縁部とを互いに連結させることにより筒状に形成されている。当該金属板の一方の縁部と他方の縁部とは、例えば、一方の縁部に形成された凹部と、他方の縁部に形成された凸部とを互いに係合させることにより連結されている。また、シェルにおいて、当該シェルを形成する金属板の一方の縁部と他方の縁部とが連結した部分は、シェルの下部に配置されることが多い。
このような構造を有するコネクタにおいては次のような問題がある。すなわち、コネクタが基板に固定され、コネクタの挿入口に相手コネクタが挿入された状態で、相手コネクタに左方向または右方向に10Kg程度の荷重が加わったとき(相手コネクタにこのような荷重が加わりコネクタが左右にこじられたとき)、シェルが破損してしまうおそれがある。具体的には、シェルを形成する金属板の一方の縁部と他方の縁部とが分離してしまうことがある。この現象は、ハウジングの左右の側壁における挿入口付近の部分の強度が低い場合に生じ易くなる。
すなわち、コネクタの挿入口に挿入された相手コネクタに左方向または右方向に荷重が加わったとき、ハウジングの左側または右側の側壁の前部(挿入口付近の部分)を左または右に拡げようとする力がコネクタに加わる。ハウジングの左右の側壁の強度が高く、この力をハウジングの左右の側壁で十分に受けることができる場合には、この力によりハウジングの左右の側壁はいずれも拡がらない。それゆえ、ハウジングに取り付けられたシェルの左右の側壁も拡がらず、シェルを形成する金属板の一方の縁部と他方の縁部とが分離することはない。一方、ハウジングの左右の側壁の強度が低く、上記力をハウジングの左右の側壁で十分に受けることができない場合には、その力によりハウジングの左側または右側の側壁の前部が左または右に拡がる。これに伴い、シェルの左側または右側の側壁の前部も左または右に拡がり、その結果、シェルを形成する金属板の一方の縁部と他方の縁部とが引き離されてしまうおそれがある。
例えば、コネクタの設計上の要求により、ハウジングの左右の側壁の前部に切込を形成した場合、ハウジングの左右の側壁の強度が低下する。この場合には、コネクタの挿入口に挿入された相手コネクタに左方向または右方向に加わった荷重により、シェルを形成する金属板の一方の縁部と他方の縁部とが分離する現象が生じ易くなる。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、ハウジングの左右の側壁の強度が低い場合でも、コネクタの挿入口に挿入された相手コネクタに左方向または右方向に加わった荷重によってシェルが破損することを防止することができるコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のコネクタは、相手コネクタが接続されるコネクタ接続部を有するハウジングと、コネクタ接続部に取り付けられたシェルとを備え、コネクタ接続部は、軸線が前後方向に延び、第1の壁部、第1の壁部の左側に位置する第2の壁部、第1の壁部の右側に位置する第3の壁部、および第1の壁部に対向する第4の壁部を有する筒状に形成され、コネクタ接続部の前側には相手コネクタが挿入される挿入口が設けられ、第2の壁部および第3の壁部のそれぞれにはその前端から後方へ切れ込む切込部が形成され、シェルは、軸線が前後方向に延び、第1の壁板、第1の壁板の左側に位置する第2の壁板、第1の壁板の右側に位置する第3の壁板、および第1の壁板に対向する第4の壁板を有する筒状に形成され、第1の壁板は各切込部内に入ることにより第1の壁部の内面上方に配置され、第2ないし第4の壁板は第2ないし第4の壁部の外面をそれぞれ覆い、第1の壁板の前端部には第1の壁部の外面側へ延びた延出部が形成されていることを特徴とする。
また、上記本発明のコネクタにおいて、第1の壁部の前端部には延出部の左右方向の移動を規制する規制部が設けられていることが好ましい。また、上記本発明のコネクタにおいて、規制部が、第1の壁部の前端面に形成された凹部であり、当該凹部内に延出部が入っている構成としてもよい。また、上記本発明のコネクタにおいて、延出部が第1の壁部の外面側に向かって円弧状に湾曲しつつ延びている構成としてもよい。
本発明によれば、ハウジングの左右の側壁の強度が低い場合でも、コネクタの挿入口に挿入された相手コネクタに左方向または右方向に加わった荷重によってシェルが破損することを防止することができる。
本発明の実施形態のコネクタ、コネクタが取り付けられた基板、相手コネクタ、および相手コネクタに取り付けられたケーブルを示す説明図である。 本発明の実施形態のコネクタを右上前方から見た外観図である。 図2中のコネクタを前方から見た外観図である。 図2中のコネクタを右下前方から見た外観図である。 図2中のコネクタの分解図である。 図2中のコネクタにおいてハウジングから前側シェルを分離させた状態を示す説明図である。 図4中のコネクタにおいてハウジングから前側シェルを分離させた状態を示す説明図である。 本発明の実施形態のコネクタにおいて前側シェルの延出部のいくつかの変形例を示す説明図である。
本発明のコネクタの実施形態について説明する。なお、実施形態の説明において、説明の便宜上、コネクタの形状、配置または動作等に関し、前(F)、後(B)、左(L)、右(R)、上(U)、下(D)の方向を述べる際には、図中の右下に描いた矢印に従う。
図1に示すように、本発明の実施形態のコネクタ1はレセプタクルであり、基板56に取り付けられ、また、相手コネクタ57と接続される。なお、相手コネクタ57にはケーブル59が取り付けられている。コネクタ1は、図5に示すように、複数の端子3、ハウジング15、前側シェル31および後側シェル51を備えている。
各端子3は、例えば銅合金等の導電材料により、略クランク状に屈曲した細長い板状に形成されている。
ハウジング15は、図6に示すように、例えば樹脂等の絶縁材料により略箱状に形成されている。また、ハウジング15の前部には、相手コネクタ57が接続されるコネクタ接続部16が設けられている。コネクタ接続部16は、軸線が前後方向に延びる角筒状に形成され、第1の壁部としての下壁部17、下壁部17の左側に位置する第2の壁部としての左壁部18、下壁部17の右側に位置する第3の壁部として右壁部19、および下壁部17に対向する第4の壁部としての上壁部20を有している。また、コネクタ接続部16の前側には相手コネクタ57が挿入される挿入口21が設けられている。相手コネクタ57は挿入口21からコネクタ接続部16の内部に入ることによりコネクタ1と接続される。
また、コネクタ接続部16の左壁部18および右壁部19のそれぞれにおいて下壁部17に近い端側部分、すなわち、左壁部18および右壁部19のそれぞれの下端部には、前側シェル31の下壁板32をコネクタ接続部16内に入れるための切込部23が形成されている。左側の切込部23は左壁部18の下端部の前端から後方へ切れ込んでおり、右側の切込部23は右壁部19の下端部の前端から後方へ切れ込んでいる。左側の切込部23が形成されていることにより、下壁部17の上面の左前部が左壁部18の左面(外面)に対応する位置まで左方に拡がっている。同様に、右側の切込部23が形成されていることにより、下壁部17の上面の右前部が右壁部19の右面(外面)に対応する位置まで右方に拡がっている。また、下壁部17の上面の後部には段部24が形成されており、下壁部17の上面において段部24を超えた後側の領域が、その前側の領域よりも高くなっている。
また、コネクタ接続部16の下壁部17の前端部には、前側シェル31の延出部38の左右方向の移動を規制する規制部としての移動規制凹部25が設けられている。移動規制凹部25は下壁部17の前端面に形成された凹部である。移動規制凹部25は、下壁部17の前端面の左右方向中央を中心として左右方向に広い範囲に形成されている。また、移動規制凹部25は、図7に示すように、下壁部17の前端面から下壁部17の下面の前端部に亘って形成されている。
また、図6に示すように、コネクタ接続部16の左壁部18の左面上部および右壁部19の右面上部には、前側シェル31を係止するための係止凹部26がそれぞれ形成されている。また、図3に示すように、コネクタ接続部16内には、コネクタ接続部16の奥側に位置するハウジング15の内面から前方へ突出した嵌合部27が設けられ、嵌合部27には、各端子3の前端部が配置されている。
前側シェル31は、図6に示すように、導電材料、例えばステンレス鋼等の金属材料により、軸線が前後方向に延びる角筒状に形成され、第1の壁板としての下壁板32、下壁板32の左側に位置する第2の壁板としての左壁板33、下壁板32の右側に位置する第3の壁板としての右壁板34、および下壁板32に対向する第4の壁板としての上壁板35を有している。
前側シェル31は、図2に示すように、ハウジング15のコネクタ接続部16に取り付けられる。具体的には、下壁板32は、コネクタ接続部16に形成された各切込部23内に入ることによりコネクタ接続部16の下壁部17の上面(内面)の上方に配置される。すなわち、図7に示すように、左壁板33の下縁側から下壁板32の左縁側にかけての部分の前部、および右壁板34の下縁側から下壁板32の右縁側にかけての部分の前部には、切込部23内に入る挿通部41がそれぞれ形成されている。各挿通部41は左壁板33および右壁板34のそれぞれの下部の前側部分から下方へ僅かに延びた後、内側に折れ曲がり、その後、内側へ延びて下壁板32の左部および右部の前側部分に達している。また、各挿通部41の前後方向の長さは、下壁板32の中央部の前後方向の長さよりも短く、例えば下壁板32の中央部の前後方向の長さのおよそ半分以下である。また、各挿通部41の前縁41Aは、左壁板33および右壁板34の前縁33A、34Aよりも後退している。各挿通部41は切込部23内に前方から入り、図4に示すように、前側シェル31がコネクタ接続部16に取り付けられた状態では、各挿通部41が切込部23の奥まで入り、各挿通部41の前縁41Aがハウジング15の下壁部17、左壁部18、右壁部19のそれぞれの前縁よりも後方に位置する。
また、下壁板32の後側の端面は、下壁部17の上面の後部に形成された段部24に接近または接触している。すなわち、段部24は、図6に示すように、下壁部17の上面の外側領域の前部において、切込部23の奥の後面と連続して内側へ延びる部分24Aと、下壁部17の上面の中央側領域を後方へ延びる部分24Bと、下壁部17の上面の中央側領域の後部を左右方向に延びる部分24Cとを有している。前側シェル31がコネクタ接続部16に取り付けられた状態では、図2に示すように、下壁板32の後側の左端面および右端面が段部24の部分24Bに接近または接触しており、下壁板32の後端面が段部24の部分24Cに接近または接触している。また、各挿通部41の後端面が段部24の部分24Aに接近または接触している。なお、図2および図6において、段部24のうちハウジング15の右側の壁部等に隠れている部分を破線で示している。また、前側シェル31がコネクタ接続部16に取り付けられた状態において、前側シェル31の下壁板32の上面と、ハウジング15の下壁部17において段部24よりも後側部分(部分24Aよりも後側でかつ部分24Bよりも外側の部分、および部分24Cよりも後側の部分)の上面との上下方向の位置が一致し、これらの面が同一平面内に配置される。
また、前側シェル31の左壁板33はコネクタ接続部16の左壁部18の左面(外面)を覆い、右壁板34はコネクタ接続部16の右壁部19の右面(外面)を覆い、上壁板35はコネクタ接続部16の上壁部20の上面(外面)を覆う。また、前側シェル31は、図7に示すように、左壁板33の上部および右壁板34の上部にそれぞれ形成された係止片36と、コネクタ接続部16の左壁部18および右壁部19にそれぞれ形成された係止凹部26との係止により、コネクタ接続部16に固定される。
また、左壁板33の下部および右壁板34のそれぞれの下部には接続片37が形成されている。各接続片37は、左壁板33および右壁板34のそれぞれの下部において、挿通部41が接続された部分の後方の部分から下方へ延びている。図1に示すように、各接続片37は基板56に固定され、基板56のグランド回路に接続される。
また、図2に示すように、前側シェル31の下壁板32の前端部には、コネクタ接続部16の下壁部17の外面側に向かって下方へ延びた延出部38が形成されている。延出部38は移動規制凹部25内に入り、移動規制凹部25内において下方へ延在している。また、図6に示すように、延出部38は下壁部17の外面側に向かって円弧状に湾曲しつつ延びている。延出部38の下端は、図4に示すように、移動規制凹部25内において下壁部17の下面の前端部に位置する部分に達している。また、延出部38は、移動規制凹部25の左端から右端に亘って拡がっており、延出部38の左端面は移動規制凹部25内の左面に接近または接触し、延出部38の右端面は移動規制凹部25内の右面に接近または接触している。このように延出部38が移動規制凹部25内に入り込んでいることにより、延出部38の左右方向の移動が移動規制凹部25により規制されている。
また、延出部38が移動規制凹部25内に入った状態で、延出部38において最も前方に張り出した部分の前面は、下壁部17の前端面と前後方向において揃っているか、下壁部17の前端面よりも後方に位置している。このように、延出部38が下壁部17の前端面よりも前方に突出していないので、工具等が延出部38の左端面または右端面に接触することがない。これにより、工具等との接触により延出部38が変形してしまうことを防止することができる。また、延出部38において最も下方に位置する部分の前面は、下壁部17の下面と上下方向において揃っているか、下壁部17の下面よりも上方に位置している。このように、延出部38が下壁部17の下面よりも下方に突出していないので、延出部38が基板56と接触することがない。これにより、延出部38が基板56の上面に当たってコネクタ1が基板56の上面に対して前後に傾いてしまうことを防止することができる。
また、前側シェル31は、一枚の金属板を折り曲げ、当該金属板の一方の縁部と他方の縁部とを互いに連結させることにより筒状に形成されている。当該金属板の一方の縁部と他方の縁部とは、一方の縁部に形成された凹部と、他方の縁部に形成された凸部とを互いに係合させることにより連結されている。図2に示すように、前側シェル31には、当該前側シェル31を形成している金属板の一方の縁部と他方の縁部とが互いに連結された連結部39が形成され、連結部39は下壁板32に配置されている。
後側シェル51は、導電材料により形成され、図4および図5に示すように、ハウジング15の後部に取り付けられる。後側シェル51は、ハウジング15の後方から外部に出ている各端子3の後方であって各端子3から若干離れた位置に配置され、各端子3を覆っている。また、後側シェル51には、左右の壁部から前方に突出する側板部52が設けられ、各側板部52には複数の接触片53が設けられている。これら側板部52および接触片53は、ハウジング15に形成された、図示しない連通穴を通って、ハウジング15の後方からコネクタ接続部16内に入り、図2および図3に示すように、コネクタ接続部16内における左右の端側にそれぞれ配置される。また、図4に示すように、後側シェル51には、それぞれ下方へ延びた一対の接続片54が形成されている。図1に示すように、各接続片54は基板56のグランド回路に接続される。
挿入口21からコネクタ接続部16内に相手コネクタ57が挿入されたときには、コネクタ1の嵌合部27が相手コネクタ57の先端面に形成された嵌合穴内に嵌合し、コネクタ1の各端子3が相手コネクタ57の嵌合穴内に配置された各端子と接触する。また、コネクタ接続部16内に相手コネクタ57が挿入されたときには、コネクタ接続部16の下壁部17の内面上方に配置された前側シェル31の下壁板32の上面、およびコネクタ接続部16内の左右の端側に配置された後側シェル51の各接触片53が、相手コネクタ57に設けられた相手シェル58(図1参照)に接触する。コネクタ1の前側シェル31および後側シェル51、並びに相手コネクタ57の相手シェル58により、コネクタ1の各端子3および相手コネクタ57の各端子がシールドされる。
以上、説明した通り、本発明の実施形態のコネクタ1において、前側シェル31の下壁板32の前端部にはコネクタ接続部16の下壁部17の外面側へ延びた延出部38が形成され、下壁部17の前端部には延出部38の左右方向の移動を規制する移動規制凹部25が設けられている。これにより、コネクタ1が基板56に固定され、コネクタ接続部16内に相手コネクタ57が挿入された状態で、相手コネクタ57に左方向または右方向に10Kg程度の荷重が加わったときに、前側シェル31が破損することを防止することができる。具体的には、前側シェル31の下壁板32には、前側シェル31を形成している金属板の一方の縁部と他方の縁部とが連結した連結部39が配置されているが、この連結部39において連結している金属板の一方の縁部と他方の縁部とが、コネクタ接続部16内に挿入された相手コネクタ57に左方向または右方向に加わった荷重によって分離することを防止することができる。
すなわち、コネクタ接続部16内に挿入された相手コネクタ57に上記荷重が加わったとき、コネクタ接続部16の左壁部18または右壁部19の前部(挿入口21付近の部分)、および前側シェル31の左壁板33または右壁板34の前部を左または右に拡げようとする力がコネクタ1に加わる。前側シェル31の左壁板33の前部を左に拡げようとする力が加わったときには、前側シェル31の下壁板32を左に移動させようとする力が下壁板32に加わる。また、前側シェル31の右壁板34の前部を右に拡げようとする力が加わったときには、前側シェル31の下壁板32を右に移動させようとする力が下壁板32に加わる。しかしながら、前側シェル31の下壁板32には延出部38が設けられ、この延出部38が移動規制凹部25内に入っており、延出部38の左右方向の移動が移動規制凹部25により規制されているので、下壁板32を左または右に移動させようとする力が加わっても、下壁板32の左方向または右方向の移動は延出部38および移動規制凹部25によって抑えられる。これにより、前側シェル31を形成している金属板の一方の縁部と他方の縁部との分離を防止することができる。本実施形態のコネクタ1においては、コネクタ接続部16の左壁部18および右壁部19に切込部23がそれぞれ形成されているので、切込部23が形成されていない場合と比較して、左壁部18および右壁部19の強度が低い。しかしながら、コネクタ1には延出部38および移動規制凹部25が設けられているので、コネクタ接続部16内に挿入された相手コネクタ57に加わった上記荷重により、前側シェル31を形成している金属板の一方の縁部と他方の縁部との分離を防止することができる。
また、延出部38および移動規制凹部25によって前側シェル31の下壁板32の左右方向の移動を規制することができるので、前側シェル31の強度、および前側シェル31が取り付けられているコネクタ接続部16の強度をそれぞれ高めることができ、これにより、コネクタ1全体の強度を高めることができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ1においては、前側シェル31の延出部38の左右方向の移動を規制する手段(規制部)を、コネクタ接続部16の下壁部17の前端面に形成された移動規制凹部25により構成したから、延出部38の左右方向の移動を規制する手段を容易に形成することができる。また、前側シェル31をコネクタ接続部16にその前方から取り付けることにより、延出部38を移動規制凹部25に入れることができる。したがって、延出部38の左右方向の移動を規制する手段をコネクタ1に設けることによってコネクタ1の組立作業が複雑化することを防止することができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ1において、延出部38は下壁部17の外面側に向かって円弧状に湾曲しつつ延びている。これにより、延出部38の強度を高めることができ、コネクタ接続部16内に挿入された相手コネクタ57に加わった上記荷重により延出部38が変形することを防止することができる。また、延出部38を介して前側シェル31の下壁板32とコネクタ接続部16の下壁部17との結合を強めることができ、コネクタ1の強度を高めることができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ1においては、前側シェル31の下壁板32の後側の端面が、下壁部17の上面に形成された段部24(特に部分24B)に接近または接触している。この構成によっても、前側シェル31において連結部39によって連結している金属板の一方の縁部と他方の縁部とが、コネクタ接続部16内に挿入された相手コネクタ57に左方向または右方向に加わった荷重によって分離することを防止することができる。また、前側シェル31の各接続片37が基板56に固定されている構成によっても、前側シェル31において連結部39により連結している金属板の縁部が上記荷重によって分離することを防止することができる。
なお、上記実施形態のコネクタ1では、図8(1)に示すように、前側シェル31の延出部38の形状を円弧状に湾曲した形状とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、図8(2)に示す前側シェル63のように、延出部64の形状を、下壁部17の外面側に向かって直線状に延びた形状としてもよい。また、図8(3)に示す前側シェル65のように、延出部66の形状をコ字状としてもよいし、図8(4)に示す前側シェル67のように、延出部68の形状をく字状としてもよい。
また、上記実施形態のコネクタ1では、延出部38の左右方向の移動を規制するために、下壁部17の前端面に移動規制凹部25を形成し、移動規制凹部25内に延出部38を入れる構成としたが、これに代え、下壁部17の前端面に左右一対の凸部を形成し、これらの凸部で延出部38を挟む構成としてもよい。
また、上記実施形態のコネクタ1では、延出部38を移動規制凹部25内に入れることによって延出部38の左右方向の移動を規制する構成としたが、これに加え、またはこれに代え、延出部38の延出端側をはんだ付けまたは係止等の方法により基板56に固定することによって延出部38の左右方向の移動を規制してもよい。
また、上記実施形態のコネクタ1では、コネクタ接続部16の下壁部17に移動規制凹部25を形成し、前側シェル31の下壁板32に延出部38を形成したが、連結部39がコネクタ接続部16の上壁部20に配置されている場合には、移動規制凹部25を上壁部20に形成し、延出部38を前側シェル31の上壁板35に形成してもよい。
また、本発明のコネクタにおいて、前側シェルの延出部が円弧状に湾曲している構成、または延出部の延出端側が基板に固定された構成等により、前側シェルの強度を十分に高めることができる場合には、移動規制凹部(規制部)を形成しなくてもよい。また、本発明のコネクタにおいて、端子の本数や形状は限定されない。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコネクタもまた本発明の技術思想に含まれる。
1 コネクタ
15 ハウジング
16 コネクタ接続部
17 下壁部(第1の壁部)
18 左壁部(第2の壁部)
19 右壁部(第3の壁部)
20 上壁部(第4の壁部)
21 挿入口
23 切込部
25 移動規制凹部(規制部)
31、63、65、67 前側シェル(シェル)
32 下壁板(第1の壁板)
33 左壁板(第2の壁板)
34 右壁板(第3の壁板)
35 上壁板(第4の壁板)
38、64、66、68 延出部
57 相手コネクタ

Claims (4)

  1. 相手コネクタが接続されるコネクタ接続部を有するハウジングと、
    前記コネクタ接続部に取り付けられたシェルとを備え、
    前記コネクタ接続部は、軸線が前後方向に延び、第1の壁部、前記第1の壁部の左側に位置する第2の壁部、前記第1の壁部の右側に位置する第3の壁部、および前記第1の壁部に対向する第4の壁部を有する筒状に形成され、
    前記コネクタ接続部の前側には前記相手コネクタが挿入される挿入口が設けられ、
    前記第2の壁部および前記第3の壁部のそれぞれにはその前端から後方へ切れ込む切込部が形成され、
    前記シェルは、軸線が前後方向に延び、第1の壁板、前記第1の壁板の左側に位置する第2の壁板、前記第1の壁板の右側に位置する第3の壁板、および前記第1の壁板に対向する第4の壁板を有する筒状に形成され、
    前記第1の壁板は前記各切込部内に入ることにより前記第1の壁部の内面上方に配置され、
    前記第2ないし第4の壁板は前記第2ないし第4の壁部の外面をそれぞれ覆い、
    前記第1の壁板の前端部には前記第1の壁部の外面側へ延びた延出部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1の壁部の前端部には前記延出部の左右方向の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記規制部は、前記第1の壁部の前端面に形成された凹部であり、当該凹部内には前記延出部が入っていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記延出部は前記第1の壁部の外面側に向かって円弧状に湾曲しつつ延びていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
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