JP2019192600A - 除電装置および除電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電対象物の裏面側を含む全体に対し、発生した静電気を除電することにより、再帯電を防止できる除電装置および除電方法を提供する。【解決手段】除電装置100は、第1のステージ10と、第2のステージ20と、除電器30とを備えている。第1のステージ10は除電可能であり導電性である。第2のステージ20は除電対象物を吸着可能である。除電器30は第1のステージ10の除電対象物90が設置される側から、除電対象物90を除電可能である。第1のステージ10は、導電性のステージ本体部11と、ステージ本体部11の除電対象物90と対向する表面から除電対象物90が設置される側に突出可能な、導電性の複数の突起部12とを含む。複数の突起部12は、第2のステージ20に対して表面に交差する方向に駆動可能である。【選択図】図2

Description

本発明は除電装置および除電方法に関し、特に、絶縁性のシートの除電装置および除電方法に関するものである。
たとえば特開2008−83418号公報(特許文献1)に示す除電装置においては、除電対象物である保護シートを除電するノズルが、設置された保護シートの上に配置される。当該除電装置は、保護シートを液晶パネルから剥がす際に発生する静電気を低減するために、ノズルからミストを保護シート上に放出させる。これにより当該除電装置は、保護シートの周辺の温度および湿度を管理する。当該除電装置は、保護シートの剥離時に温度および湿度が制御された風を保護シートの表面に当てることで、保護シートの表面に帯電した静電気を除電する。
特開2008−83418号公報
しかしながら特開2008−83418号公報に開示の除電装置は、保護シートの表面側のみに対し除電効果を有し、裏面側に帯電する静電気を除電する効果がない。このため保護シートの剥離後に再度保護シートの全体が帯電する問題が生じ得る。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものである。その目的は、除電対象物の裏面側を含む全体に対し、発生した静電気を除電することにより、再帯電を防止できる除電装置および除電方法を提供することである。
本発明の除電装置は、第1のステージと、第2のステージと、除電器とを備えている。第1のステージは除電可能であり導電性である。第2のステージは除電対象物を吸着可能である。除電器は第1のステージの除電対象物が設置される側から、除電対象物を除電可能である。第1のステージは、導電性のステージ本体部と、ステージ本体部の除電対象物と対向する表面から除電対象物が設置される側に突出可能な、導電性の複数の突起部とを含む。複数の突起部は、第2のステージに対して表面に交差する方向に駆動可能である。
本発明の除電方法は、以下の工程を備えている。除電対象物を設置可能な第1のステージに含まれるステージ本体部の表面上に、除電対象物が搭載される。第2のステージに除電対象物が吸着される。第1のステージに含まれる複数の導電性の突起部が、第2のステージに対してステージ本体部の表面に交差する方向に駆動される。第1のステージの除電対象物が搭載される側から除電器により除電対象物が除電される。
本発明によれば、複数の導電性の突起部が除電対象物に接触することにより、除電対象物の裏面側からの除電が可能となる。また除電器により除電対象物の表面側からの除電が可能となる。これらにより、除電対象物の裏面側を含む全体を除電することができ、保護シートの剥離後の再帯電を防止することができる。
実施の形態1の除電装置の構成を示す概略平面図である。 実施の形態1の除電装置の、図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1の除電装置の第1変形例の構成を示す概略平面図である。 実施の形態1の除電装置の第2変形例の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1の除電装置の第3変形例の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1の除電装置の第4変形例の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1の除電方法、およびそれを用いた保護シートの剥離方法を示すフローチャートである。 図7中の工程(S20)〜工程(S30)を示す概略断面図である。 図7中の工程(S40)〜工程(S50)を示す概略断面図である。 図7中の工程(S60)を示す概略断面図である。 比較例におけるステージ本体部とその上の被除電シートとの間の静電気の発生および除電の態様を示す概略拡大図である。 実施の形態1におけるステージ本体部とその上の被除電シートとの間の静電気の発生および除電の態様を示す概略拡大図である。 比較例の除電装置を用いた場合と、本実施の形態の除電装置を用いた場合とのバックライト組立工程における歩留りを示すグラフである。 実施の形態2の除電装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態3の除電装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態4の除電装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態5の除電装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態6の除電装置の構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず本実施の形態の除電装置の構成について図1〜図6を用いて説明する。なお、説明の便宜のため、X方向、Y方向、Z方向が導入されている。X方向はたとえば図1中の左右方向に延びる除電装置の長手方向である。Y方向はたとえば図1中の上下方向に延びる除電装置の奥行き方向である。Z方向はたとえば図1中の紙面に垂直な除電装置の高さ方向である。
図1は実施の形態1の除電装置の、特に除電対象物が設置されるステージの部分の構成を示す概略平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。なお説明の便宜上、図2にのみ被除電シートが図示されている。図1および図2を参照して、本実施の形態の除電装置100は、第1のステージ10と、第2のステージ20と、除電器としてのイオナイザ30とを主に有している。第1のステージ10は、除電対象物としての後述する被除電シートを設置可能な部材である。第2のステージ20は、被除電シートを下方から吸着可能な部材である。イオナイザ30は、第1のステージ10の被除電シートが設置される側、すなわちZ方向の上側から、被除電シートを除電可能な部材である。以下、これらについて詳細に説明する。
第1のステージ10は、ステージ本体部11と、複数の突起部12とを主に有している。ステージ本体部11は、第1のステージ10全体の土台をなす部材である。ステージ本体部11は、たとえば平面視における縁部がX方向およびY方向に沿って延びる矩形状を有している。ステージ本体部11はZ方向に関して、互いに対向する表面11Aおよび表面11Bを有している。表面11Aはステージ本体部11の最上面であり、被除電シートと対向する表面である。一方、表面11Bはステージ本体部11の最下面である。
複数の突起部12のそれぞれは、ステージ本体部11の被除電シートと対向する表面11Aから、除電対象物が設置される側、すなわちZ方向の上側に突出可能な部材である。なお本実施の形態においては、突起部12の最上面12Aは、表面11Aに対して常時上側に突出した状態となっている。複数の突起部12の最上面12Aは、いずれも表面11Aに対して1mm程度、上方に配置されることが好ましい。なお本実施の形態においては、各突起部12の最上面12Aの表面11Aに対する高さはほぼ一様であり、それらの差は無視できるほどに小さいものとする。
具体的には、ステージ本体部11には、表面11Aから下方に延びるように凹んだ空間部分としての突起部収納部13を有している。すなわち突起部収納部13は、突起部12を挿入するためにステージ本体部11を構成する材料がくり抜かれ除去された領域である。突起部収納部13は、X方向およびY方向に関して間隔をあけて複数形成されている。複数の突起部収納部13のそれぞれの内部に1つずつ、突起部12が設置されている。表面11Aからの突起部収納部13のZ方向の深さは突起部12のZ方向の寸法よりも浅い。このため突起部収納部13内に設置された突起部12は部分的に表面11Aよりも上方に突起する。このようにして複数の突起部12は、ステージ本体部11の表面11Aから突出するようにステージ本体部11に固定されている。よって本実施の形態においては、第1のステージ10は、ステージ本体部11と複数の突起部12とが一体となっている。
第2のステージ20は、平面視において第1のステージ10のステージ本体部11の外側の周囲を囲むような枠状に配置されている。第2のステージ20は、枠状本体部21に、複数の吸着穴22が形成された構成を有している。枠状本体部21は、第2のステージ20全体の土台をなす部材である。枠状本体部21は、Z方向に関する最上面としての表面21Aと、Z方向に関する最下面としての表面21Bとを有している。吸着穴22は表面21Aから表面21Bまで枠状本体部21を貫通するように複数、互いに間隔をあけて形成されている。ただし吸着穴22はこのように枠状本体部21を貫通する態様に限られない。
除電対象物としての被除電シート90は、たとえば矩形の主表面を有する絶縁シート91と、その一方および他方の主表面上に形成された1対の保護シート92A,92Bとを有している。絶縁シート91は、たとえばテレビの液晶画面、または自動車のカーナビゲーションシステムのタッチパネルとして用いられる部材である。被除電シート90は、その主表面が第2のステージ20の吸着穴22を覆うように、かつ第1のステージ10の真上に重なるように、配置される。これにより被除電シート90はその真下の吸着穴22により、表面21Aに密着するように、下方に吸着される。また保護シート92A,92Bは、薄いビニール製のシートなどである。
本実施の形態の除電装置100は、複数の突起部12が、第2のステージ20に対して表面11Aに交差する方向、すなわちZ方向に沿うように駆動可能である。具体的には本実施の形態においては、除電装置100は、第1の駆動機構としての上下機構14をさらに有している。上下機構14は、第1のステージ10の表面11Bに接続されている。上下機構14は、モータにより、第1のステージ10の全体を、Z方向に沿うように駆動可能である。このため上下機構14により、ステージ本体部11、およびこれに固定された複数の突起部12が、Z方向に駆動可能である。言い換えれば、複数の突起部12は、上下機構14により、突起部12が固定されるステージ本体部11とともに、Z方向に駆動すなわち移動可能である。
以上のように本実施の形態においては複数の突起部12はステージ本体部11の突起部収納部13の内部に挿入されており、突起部12はステージ本体部11に対して固定されている。すなわち突起部12はステージ本体部11に対して相対的には動かない。このため上下機構14によりステージ本体部11および突起部12の双方を含む第1のステージ10の全体がZ方向に動く。一方、第2のステージ20はZ方向に動かない。このためZ方向に動かない第2のステージ20に対して相対的に、複数の突起部12がZ方向に駆動すなわち移動可能となっている。
イオナイザ30は、図2においては第1のステージ10および第2のステージ20と間隔をあけて、それらの上側に1台のみ示されている。しかしイオナイザ30は、被除電シート90の平面サイズに応じて複数台配置されてもよい。イオナイザ30が放出する風が被除電シート90の上面上に供給される。これにより被除電シート90が除電可能となっている。
次に以上の構成を有する除電装置100の各部材の好ましい材質、形状、およびその他の態様について説明する。
ステージ本体部11および枠状本体部21は、表面11Aおよびその外枠の表面21Aに形成された吸着穴22に重なるように被除電シート90を設置可能な平面形状およびサイズであることが好ましい。たとえば本実施の形態の除電装置100は、概ね対角線の寸法が20インチ以下の矩形状である絶縁シート91を有する被除電シート90に対して適用可能である。このため上記のカーナビゲーションシステムのタッチパネル、および後述するバックライトの光学シートなどがその適用対象となる。また表面11Aおよび表面21Aの形状は被除電シート90の形状に応じて定まる。このため表面11Aおよび表面21Aは図1に示す矩形状に限らず、たとえば円形、三角形状、またはそれら以外の異形であってもよい。
第1のステージ10のステージ本体部11は、モータによる上下機構14が接続される。このため上下機構14の駆動による耐摩擦性、耐衝撃性および帯電性を兼ね備えた材質であることが好ましい。したがってステージ本体部11は、鉄、ステンレス、銅などの導電性の金属材料により形成されることが好ましい。あるいはステージ本体部11を構成する銅材は、ニッケルめっきまたはクロムめっきなどの被膜が施されていてもよい。またステージ本体部11は、強度が十分確保できるのであれば、カーボン等を含んだ導電性樹脂材料により形成されてもよい。
またステージ本体部11は、プリント基板等の導電性でない樹脂成形物の表面にニッケルめっきまたはクロムめっきなどの導電化処理がなされたものであってもよい。この場合、樹脂成形物の導電化処理はステージ本体部11の表面の全体に施されてもよいが、表面の一部のみに施されてもよい。少なくとも突起部12を介して除電できる構造である限り、樹脂成形物に導電化処理を行なう領域は不問である。なお導電化処理による被膜の厚みは、突起部12がステージ本体部11の突起部収納部13に挿入された状態において突起部12とステージ本体部11とが互いに導通可能となる厚みであることが好ましい。
いずれにせよ、ステージ本体部11は、これ自身または突起部12が被除電シート90から除いた電荷を排出するために、接地されていることが必要となる。
ステージ本体部11に形成される複数の突起部収納部13は、図1に示すようにX方向およびY方向のそれぞれに関して全体においてほぼ同じ間隔を有するように整列された行列状に形成されてもよい。しかし図3のように、突起部収納部13は、平面視における中央部においてその外側よりも密度が高くなるように形成されていてもよい。図3は実施の形態1の除電装置の第1変形例の構成を示す概略平面図である。図3を参照して、除電装置101は大筋では図1の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置101においては上記のように、突起部収納部13の配置態様において図1の除電装置100と異なっている。その結果、除電装置101においてはステージ本体部11の表面11Aの中央部において、その外側よりも突起部12が高い密度で配置されている。
このように、ステージ本体部11における突起部収納部13の数および分布などの配置態様は任意であり、発生する静電気の分布に応じて図3のように一部の領域に偏在してもよい。いずれにせよ、突起部12はステージ本体部11と電気的に接続されているか、あるいは突起部12が設置されているかのいずれかとなっていることが必要となる。
次に突起部12は、たとえば図1に示すように、平面視においてたとえば円形を有している。図1および図2の除電装置100においては突起部12はZ方向に沿って延びる円柱形状となっている。したがって除電装置100の突起部12は、Z方向に関する最上面12Aと、それに対向する最下面12Bとを有している。突起部収納部13もこのような円柱形状の突起部12が収納可能な形状を有している。
しかし突起部12は円柱形状に限らず、たとえばZ方向上方が尖った円錐形状を有していてもよい。あるいは突起部12は平面形状が円形である場合に限らず、たとえば矩形の平面形状を有する角柱状であってもよい。またそもそも、突起部12全体の形状およびサイズは被除電シート90の形状およびサイズに応じて定まる。また被除電シート90の裏面側の保護シート92Bの除電能力に応じて突起部12の形状およびサイズが定められてもよい。たとえば被除電シート90の保護シート92Bと接触する突起部12の先端(図2の最上面12A)の形状は、保護シート92Bの形状に合わせた形状とすることが好ましい。
具体的には、たとえば図2のように平坦な最上面12Aを有する突起部12は、保護シート92Bとの接触面積を大きくすることによりその接触部分の除電効率を高めたい場合に有効である。しかしたとえば保護シート92Bに凹部が形成されている場合には、その凹部を除電するためには、突起部12の先端は針のように細い形状を有することが好ましい。またたとえば凹部が球状の場合には突起部12の先端は球面状を有することが好ましい。凹部が球状の場合に針のような細い突起部12を用いれば、突起部12の細い先端の保護シート92Bとの接触状態にばらつきが生じ除電効率が低下するためである。
その他、形状またはサイズの異なる複数の突起部12は以下のように分布されてもよい。図4は実施の形態1の除電装置の第2変形例の構成を示す概略断面図である。なお図4は図2と同一領域における断面図である。図4を参照して、除電装置102は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置102の突起部12は、吸着穴22に近い領域、すなわち図の左右方向それぞれの端部において被除電シート90との接着面積が大きい最上面12Aを有し、吸着穴22から離れた図の中央部において被除電シート90との接着面積が小さい最上面12Aを有している。この点において除電装置102は、全体の突起部12の先端形状が同一である(同様に平坦な最上面12Aを有する)除電装置100と構成上異なっている。
特に絶縁シート91がガラスのような脆性材料の場合には、吸着穴22に近い領域は突起部12の保護シート92Bと接触する最上面12Aの面積を大きくすることが望まれる。後述する突起部12の上方への突き上げ工程の際の絶縁シート91の外周部における応力集中、およびそれに伴う割れを和らげるためである。概ね吸着穴22から5mm以上離れた領域においては上記のような割れの発生するリスクが低下する。このため吸着穴22から離れた中央部においては突起部12の最上面12Aは尖っていてもよい。
図5は実施の形態1の除電装置の第3変形例の構成を示す概略断面図である。なお図5は図2と同一領域における断面図である。図5を参照して、除電装置103は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置103の突起部12は、平面視における外周部から中央部に向けて、すなわち図5の左右方向における外側から中央側に向けて、細くなっている。なお除電装置103においてはいずれの突起部12も同じ円柱形状であるが、たとえば外側は円柱形状であり、中央側に向かうにつれ円錐形状に近い尖った形状となってもよい。
被除電シート90をステージ本体部11上に、その張力が大きくなるように搭載した場合、その平面視での中央部と外周部とを突起部12で突き上げた場合を考える。この場合、被除電シート90は外周部の方が中央部よりも先に破れる。このことから第2のステージ20に近い外周部は応力緩和させる目的で比較的径が大きく十分に幅の広い突起部12が用いられることが好ましい。
以上のように、保護シート92Bとのコンタクト性を考慮して、突起部12の最上面12Aを領域間で面積の異なる平面形状にするなど、任意に設計することができる。
突起部12の材質は、繰り返し強度に強く、繰り返し接触による接触抵抗が低下しにくい材料であることが好ましい。突起部12は保護シート92Bとの接触が繰り返されるためである。具体的には、金属材料を用いる場合には、突起部12は鉄、ステンレス、銅などの導電性の金属材料により形成されることが好ましい。なお突起部12の表面全体に、ニッケルめっきまたはクロムめっきなどの被膜が施されていてもよい。また突起部12は、繰り返し強度が十分確保できるのであれば、カーボン等を含んだ導電性樹脂材料により形成されてもよい。
また突起部12は、樹脂成形物の表面にニッケルめっきまたはクロムめっきなどの導電化処理がなされたものであってもよい。この場合、樹脂成形物の導電化処理は突起部12の表面の全体に施されてもよいが、表面の一部のみに施されてもよい。少なくとも突起部12を介して除電できる構造である限り、樹脂成形物に導電化処理を行なう領域は不問である。なお導電化処理による被膜の厚みは、突起部12がステージ本体部11の突起部収納部13に挿入された状態において突起部12とステージ本体部11とが互いに導通可能となる厚みであることが好ましい。
第2のステージ20の枠状本体部21は、図1などに示すようにたとえばステージ本体部11の外側を囲むなど、ステージ本体部11の形状に合わせた形状であることが好ましい。ただしこれに限らず、枠状本体部21はステージ本体部11とは無関係な形状を有していてもよい。いずれにせよ枠状本体部21は、被除電シート90の除電を著しく阻害しない形状であればよい。たとえば枠状本体部21は、保護シート92Aの剥離時に帯電することがない形状であればよい。
枠状本体部21は、基本的にステージ本体部11と同一の材質で形成されていればよい。ただし枠状本体部21はステージ本体部11がZ方向に関して移動しても動かず、ステージ本体部11の移動に伴う振動の発生を抑えることが求められる。このため枠状本体部21は除電能力を有するほか、上記振動の発生を抑えるに足る機械的強度を有することが重要である。
枠状本体部21に設けられる吸着穴22は、図1においては円形の平面形状を有している。すなわち吸着穴22は、全体が円柱形状を有している。ただし吸着穴22は、被除電シート90の吸着により絶縁シート91の端面に発生したクラックが進展しない任意の形状または数とすることができる。たとえば吸着穴22は、円柱形状に限らず、たとえば図1のX方向またはY方向に沿って延びる溝形状であってもよい。
図6は実施の形態1の除電装置の第4変形例の構成を示す概略断面図である。なお図6は図2と同一領域における断面図である。図6を参照して、除電装置104は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置104においては、枠状本体部21のみならずステージ本体部11にも吸着穴15が形成されている。この点において除電装置104は除電装置100と構成上異なっている。
除電装置104の吸着穴15は表面11Aから表面11Bまでステージ本体部11を貫通するように複数、互いに間隔をあけて形成されている。ただし吸着穴15はこのようにステージ本体部11を貫通する態様に限られない。吸着穴15は吸着穴22と同一形状、同一サイズ、同一密度でステージ本体部11に形成されてもよい。しかし吸着穴15は吸着穴22と異なる形状、異なるサイズ、異なる密度でステージ本体部11に形成されてもよい。一例として図6においては、XY平面に関して互いに隣り合う1対の突起部12(突起部収納部13)の間に挟まれた領域のすべてに吸着穴15が形成されている。ただしこれに限らず、たとえば1対の突起部12の間に挟まれた領域の一部のみに吸着穴15が配置されてもよい。たとえば当該領域に関して1つ置きに、もしくは千鳥状に吸着穴15が配置されてもよい。
次に図7のフローチャート、および図8〜図10を用いて、本実施の形態の除電装置(たとえば除電装置100)を用いた除電方法について説明する。
図7は実施の形態1の除電方法、およびそれを用いた保護シートの剥離方法を示すフローチャートである。図7を参照して、まず被除電シート90上の埃が取り除かれる(S10)。具体的には、被除電シート90の保護シート92Aおよび保護シート92B上に付着した埃が完全に除去される。この工程は、除電装置100〜104の近くで行なわないことが重要である。すなわちこの工程は、除電装置100〜104から離れた場所、または除電装置100〜104が設置される部屋とは異なる室内にて行なうことが好ましい。埃を取り除く際には、たとえばイオンガンの照射がなされることが好ましい。
次に、埃が除去された被除電シート90が第1のステージ10および第2のステージ20上に配置される(S20)。ここで図8は図7中の工程(S20)〜工程(S30)を示す概略断面図である。具体的には図8を参照して、たとえば除電装置100の第1のステージ10に含まれるステージ本体部11の表面11A上に、除電対象物としての被除電シート90が搭載される。このとき、除電装置100の第2のステージ20の枠状本体部21の表面21A上の特に吸着穴22を覆い塞ぐように、かつステージ本体部11の表面11Aに対向するように、被除電シート90が配置される。
仮に枠状本体部21の複数の吸着穴22からずれるように被除電シート90が配置されれば、吸着穴22により被除電シート90が十分に吸着されない。この状態で後述する第1のステージ10の突き上げを行なえば、被除電シート90を破損させてしまう恐れがある。このため被除電シート90は表面21Aに接触するようにこれを覆い、かつ吸着穴22を覆うように配置されていることを確認することが好ましい。
再度図7を参照して、次にこの状態で、第2のステージ20の真空吸着が開始される(S30)。すなわち吸着穴22内が大気圧よりも低い圧力に減圧されることにより、これを覆う被除電シート90が吸着穴22に吸引される。このようにして第2のステージに被除電シート90が吸着される。このときの吸着圧力は、後述する第1のステージ10の突き上げの際に被除電シート90が突起部12から浮き上がらない程度であることが好ましい。具体的には当該吸着圧力は、大気圧よりわずかに減圧された圧力であればよい。
被除電シート90の保護シート92Bが吸着穴22により十分に吸着されているか否か、および望まれる位置に対する被除電シート90の位置ずれがどの程度であるかが、図示されない治工具により確認される。治工具は、導電性材料であるたとえば金属製であるか、あるいは導電化処理がなされた樹脂製であることが好ましい。なお上記のような導電性の治工具を使用できない場合は手作業にて位置ずれ確認をする必要がある。その場合には、手作業による被除電シート90への接触により被除電シート90が帯電し、その表面上に埃が再付着する懸念がある。このため手作業を行なう場合には、導電処理が施された樹脂製の手袋を着用し、アースバンドを装着することが好ましい。
次に、被除電シート90を搭載した第1のステージ10をリフトさせる(S40)。ここで図9は図7中の工程(S40)〜工程(S50)を示す概略断面図である。具体的には図9を参照して、上下機構14により、第1のステージ10の全体を、第2のステージ20に対してステージ本体部11の表面11Aに交差するZ方向に駆動させる。したがって第1のステージ10に含まれる複数の導電性の突起部12が、第2のステージ20に対してZ方向に駆動される。このとき被除電シート90は吸着穴22により第2のステージ20に吸着された状態が保たれている。またこのとき、第1のステージ10のステージ本体部11および突起部12は、保護シート92Bの除電が可能となるように静電気が帯電されている。
第1のステージ10は、少なくとも突起部12の最上面12Aが保護シート92Bの表面に接触する位置まで上昇する。なおここでたとえば絶縁シート91および/または保護シート92Bが軟らかく第1のステージ10の上面の形状に容易に追随する材質である場合を考える。このような場合は、保護シート92Bなどが最上面12Aからその下方の表面11A側へ食い込むことができる。これにより、保護シート92Bを表面11Aに接触させることができる。このように保護シート92Bなどを食い込ませることが可能であれば、そのようにすることがより好ましい。
第1のステージ10の上下機構14としてはモータが用いられることが好ましい。ただし上下機構14を用いずに上下方向への手動による第1のステージ10の位置制御がなされてもよい。再度図7を参照して、第1のステージ10が望まれる位置まで上昇し、被除電シート90が突き上げられたところで、その上昇が停止される(S50)。その後、イオナイザによる除電がなされる(S60)。ここで図10は図7中の工程(S60)を示す概略断面図である。具体的には図10を参照して、たとえば第1のステージ10の被除電シート90が搭載される側すなわち上側から、イオナイザ30により被除電シート90を除電する工程である。
イオナイザ30は、保護シート92A,92Bの絶縁シート91からの剥離時の帯電に対する除電効果を高めるために、第1のステージ10などの上方に配置される。イオナイザ30は、そこから放出される風WDが保護シート92A、および絶縁シート91の保護シート92Aと接触する剥離面に当たる位置に配置されることが好ましい。イオナイザ30は、表面電位計を用いて除電することが十分に可能な位置に配置されることが好ましい。なおここではイオナイザ30を使用して被除電シート90の表面が除電される。しかし他の方法、たとえば除電器としてイオナイザ30の代わりに加湿器を用いて保護シート92Aの周囲の温度および湿度を管理する方法が用いられてもよい。
再度図7を参照して、イオナイザ30を稼動させたまま、保護シート92Aが絶縁シート91から剥離される(S70)。ここで、剥がし始めはゆっくり丁寧に剥がし、絶縁シート91の端面から少し保護シート92Aが剥がれ始めた段階で剥がす速度を上げることが好ましい。このときの保護シート92Aの剥離速度は、絶縁シート91が変形または破壊しない速度範囲内であることが好ましい。絶縁シート91がガラスのような脆性材料の場合には特に剥離開始直後および剥離完了直前に絶縁シート91が割れないように注意することが好ましい。絶縁シート91がガラスのような脆性材料の場合には、絶縁シート91が割れないようにゆっくりと丁寧に保護シート92Aを剥がすことが好ましい。剥離した保護シート92Aは速やかに廃棄することが好ましい。埃およびごみの除電装置100への付着を抑制するためである。
保護シート92Aの剥離が完了したら、第2のステージ20による被除電シート90の吸着を終了する(S80)。絶縁シート91の端面を押すことにより、吸着が解除されていることを確認する。吸着が解除されていることが確認できた後に、第1のステージ10をリフトさせ、被除電シート90を第2のステージ20から離脱させる(S90)。ここで被除電シート90の吸着を解除した後に第1のステージ10をリフトさせる理由は以下の通りである。第1の理由は、誤動作により第1のステージ10が突き上げられることによる絶縁シート91の意図しない破損を抑制するためである。第2の理由は、第1のステージ10の下降時に絶縁シート91がたわみ、絶縁シート91の端面から破損することを抑制するためである。
被除電シート90がステージから離脱された後、被除電シート90を除電装置100から取り出す(S100)。適当なタイミングでイオナイザ30による風WDの放出を停止させる。以上により、本実施の形態の除電方法を用いた保護シート92Aの剥離工程が完了する。なお以上と同様の方法により、保護シート92Bの剥離も可能である。
次に、図11〜図13を参照しながら、本実施の形態の作用効果について説明する。
図11は、比較例におけるステージ本体部11とその上の被除電シート90との間の静電気の発生および除電の態様を示す概略拡大図である。図12は、実施の形態1の除電装置100におけるステージ本体部11とその上の被除電シート90との間の静電気の発生および除電の態様を示す概略拡大図である。図11を参照して、比較例の除電装置および被除電シートは大筋では本実施の形態のそれらと同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図11の比較例の除電装置は、第1のステージがステージ本体部11のみからなり突起部12を有さない。この点において図11の除電装置は本実施の形態のものと異なる。
図11に示すように、拡大して見れば、通常は被除電シート90の保護シート92Bの表面は無秩序に波打った形状を有している。このため保護シート92Bとステージ本体部11の表面11Aとはせいぜい所々点接触されているにすぎない。すなわち保護シート92Bは表面11Aに対し、わずかな面積においてのみ互いに接触され、それ以外の大部分の領域は表面11Aに対する非接触部となる。
この場合に、たとえば絶縁シート91からその上側の保護シート92Aを剥がせば、絶縁シート91の上の方に帯電された静電気は、イオナイザ30からの風の照射等により除電可能である。しかしその際に絶縁シート91の下方の保護シート92Bの表面11Aとの非接触部に蓄積された静電気は、イオナイザ30からの照射がほとんど届かないため除去できない。また当該静電気は、第1のステージ10を介して除電することもほとんどできない。ほんのわずかの表面11Aとの接触部においてのみ、保護シート92Bの静電気が図中矢印で示すように第1のステージ10の帯電部を介して除電されるためである。なお図11中では保護シート92B内にて除電された静電気は点線で囲むことにより表示している。このため保護シート92B内に当該静電気が蓄積され続け、絶縁シート91が帯電状態となる。この状態が放置されれば、被除電シート90の帯電部にごみまたは埃が吸い寄せられ付着する。
上記のごみまたは埃が吸い寄せられる現象は、保護シート92A,92Bを剥離する製造工程にとっては致命的となる。バックライトの組立工程を例に説明すると、バックライト組立工程では複数枚の、上記絶縁シート91に対応する光学シートが用いられる。当該光学シートには上記保護シート92A,92Bに対応するシートが貼り付けられており、バックライトの組立工程ではそのシートの剥離工程が存在する。このため、保護シートおよび光学シートの除電が十分に行なわれていない場合、これが埃またはごみを吸い寄せる。すると複数枚の光学シートの間に埃またはごみが噛み込み、製品の歩留り低下を招くなど、生産性に大きく影響を及ぼす。
一方、図12を参照して、本実施の形態の除電装置100などは、第1のステージ10がステージ本体部11と複数の突起部12とを有する。また本実施の形態の除電方法においては、保護シート92Bは突起部12の最上面12Aに接触するまで、第2のステージ20に対して上昇するように駆動される。このため保護シート92Bが突起部12の帯電した箇所に接触することにより、保護シート92Bの帯電部は突起部12を介して除電される。このようにして被除電シート90の保護シート92B側すなわち裏面側が除電可能となる。一方被除電シート90の保護シート92A側すなわち表面側はイオナイザ30により除電可能である。
このように、本実施の形態では、突起部12とイオナイザ30とを併せ持つ除電装置100などにより、突起部12を接触させながら除電工程がなされる。このため、被除電シート90の表面側のみならず裏面側も除電可能となる。このため被除電シート90全体を除電でき、かつ再帯電を抑制することができる。本実施の形態の除電装置を用いることにより、たとえば上記のバックライト組立工程における埃またはごみによる欠陥不良を激減させることができ、高歩留りを維持することができる。
図13は比較例の除電装置を用いた場合と、本実施の形態の除電装置を用いた場合とのバックライト組立工程における歩留りを示すグラフである。図13を参照して、本実施の形態の除電装置および除電方法を用いることにより、比較例に比べて歩留りが大幅に向上していることがわかる。
また突起部12がステージ本体部11の表面11Aから突出するようにステージ本体部11に固定される。第1のステージ10を駆動させる工程(S40)においては、複数の突起部12は、第1のステージ10に接続された上下機構14により、ステージ本体部11とともにZ方向に駆動可能である。このため突起部12を確実に保護シート92Bに接触させこれを除電することが可能となる。
なお除電時には保護シート92Bは変形により、ステージ本体部11と突起部12との双方に接触することがより好ましい。しかし少なくとも突起部12が確実に接触すれば、図11の比較例に比べて非常に広い接触面積の領域内で除電することが可能である。また当該領域にて両者間の接触抵抗が低下することにより、当該突起部12に隣接する領域においても電荷の移動による除電が起こりやすくなる場合もある。
ところで、絶縁シート91は反りのために、第1のステージ10上に搭載された場合に浮き上がったところ(特に平面視における中央部)に静電気が集まりやすい傾向にある。このためそのような傾向を考慮すれば、図3のように突起部12が特に中央部に密に配置されるように偏在された第1のステージ10が用いられることがより好ましい。このように突起部12の配置は任意に変更可能である。
実施の形態2.
図14は実施の形態2の除電装置の構成を示す概略断面図である。なお図14は図2と同一領域における断面図である。図14を参照して、除電装置200は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置200においては、複数の突起部12のそれぞれの最上面12Aの表面11Aに対するZ方向に関する距離が異なっている。この点において除電装置200は、複数の突起部12のそれぞれの最上面12Aの表面11Aに対するZ方向の距離がほぼ等しい実施の形態1の除電装置100〜104とは構成上異なっている。
それぞれの突起部12の最上面12Aは、表面11Aに対して5mm以下だけ上方に突起していることが好ましい。なお最上面12Aは表面11Aに対して0.1mm以上5mm以下だけ上方に突起していることがより好ましい。したがって各突起部12の最上面12Aの間のZ方向高さの差は5mm以下であることが好ましい。本実施の形態ではこのような特徴を有する除電装置200を用いて、上記の実施の形態1と基本的に同様の除電方法による処理がなされる。
なお上記の構成とするために、ステージ本体部11に形成される複数の突起部収納部13の表面11Aからの深さが異なるように加工され、そこへZ方向寸法の等しい突起部12が設置されてもよい。もしくはステージ本体部11に形成される複数の突起部収納部13の表面11Aからの深さはすべてほぼ等しくなるように加工され、そこへZ方向寸法が異なる突起部12が設置されてもよい。
以下に、本実施の形態の作用効果について説明する。
実施の形態1の除電装置100などは、表面の凹凸または反りが比較的少ない被除電シート90を対象としている。すなわち表面がほぼ平坦であるため、複数の突起部12のそれぞれの最上面12Aの高さがほぼ一様であってもそれらの上に保護シート92Bが安定に接触可能となる。しかし本実施の形態に係る除電装置200の各突起部12は、除電対象物である被除電シート90の特に主表面としての保護シート92Bの形状に応じ、表面11Aから突出する距離を変化させた態様となっている。
本実施の形態は、反りの大きい絶縁シート91、タッチパネルのように配線パターンを有するために表面の凹凸が大きい絶縁シート91、またはプリント基板のようにその表面に配線パターンが形成された絶縁シート91を含む被除電シート90の保護シートの剥離に適用される。つまりこのような凹凸または反りの絶縁シート91を含む被除電シート90は、実施の形態1のように高さが一様な突起部12を有する第1のステージ10上に搭載しようとしても、保護シート92Bと最上面12Aとを確実に接触させることができない場合がある。絶縁シート91の形状と第1のステージ10の表面形状とが異なるためである。
このような場合の解決策として、本実施の形態の除電装置200を用いて実施の形態1と同様の除電方法による処理がなされることが好ましい。このようにすれば、絶縁シート91の凹凸または反りが大きい場合においても、保護シート92Bと最上面12Aとを確実に接触させることができる。したがって実施の形態1と同様に再帯電しないように裏面側から速やかに除電することができる。
各突起部12の高さを絶縁シート91の表面形状に合わせるために、たとえば互いに深さの異なる突起部収納部13が形成される場合には、以下の手法が用いられる。予め絶縁シート91のZ方向の形状が、3次元測定器などにより測定される。そのデータを基に、それぞれの突起部12が挿入される突起部収納部13のくり抜かれる深さが算出される。その深さとなるように各突起部収納部13が加工され、そこへ各突起部12が挿入される。これにより、上記のように被除電シート90の表面形状に適合した高さのばらつきを有する複数の突起部12が設けられた第1のステージ10を形成できる。
実施の形態3.
図15は実施の形態3の除電装置の構成を示す概略断面図である。なお図15は図2と同一領域における断面図である。図15を参照して、除電装置300は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置300においては、第1のステージ10の被除電シート90が設置される側と反対側すなわちZ方向に関する下側に、突起部保持板16がさらに備えられている。突起部保持板16は、平面形状および平面視におけるサイズがステージ本体部11とほぼ同様であり、ステージ本体部11と同一材質からなる平板形状であることが好ましいがこれに限られない。突起部保持板16は除電装置300全体の土台として通常の床またはテーブルなどの上に載置される。
除電装置300においては、複数の突起部12のそれぞれには、複数の弾性部材としてのバネ17が個別に接続されている。そして複数の突起部12のそれぞれは、当該バネ17を介して突起部保持板16と接続されている。すなわちバネ17は、複数の突起部12のそれぞれの下側に1つずつ接続されている。このバネ17はZ方向に関して伸縮可能であり、Z方向に関する一方端が突起部12に、他方端が突起部保持板16に固定されている。
上記のようにバネ17はZ方向に伸縮可能である。このためバネ17に接続された複数の突起部12のそれぞれは、ステージ本体部11に対してZ方向に沿って駆動可能である。突起部保持板16と個別に接続されるバネ17の伸縮に応じて、それぞれのバネ17に接続された突起部12もZ方向に移動するためである。本実施の形態の工程(S40)に相当する工程においては突起部12は上記のようにバネ17の弾性力を利用してZ方向に移動する。また本実施の形態においては、バネ17によりZ方向に移動するのは突起部12のみであり、基本的にステージ本体部11は移動しない。このため本実施の形態においては、突起部12はステージ本体部11に対して相対的に移動する。この点において本実施の形態は、ステージ本体部11に対して突起部12が固定され両者が一体の第1のステージ10として構成される実施の形態1などと異なっている。ただし本実施の形態においても突起部12が第2のステージ20に対して駆動可能である点は、実施の形態1などと同様である。
したがって本実施の形態においては、突起部12を収納する突起部収納部13は、実施の形態1などの突起部収納部13よりもZ方向に長く形成されることが好ましい。たとえば突起部収納部13は表面11Aから表面11Bまでステージ本体部11を貫通するように形成されてもよい。
なお図15においては、突起部保持板16とステージ本体部11との間に隙間が設けられ、バネ17はステージ本体部11内に部分的に埋まっているように図示されている。しかしこの隙間はバネ17が突起部保持板16の上面上に固定されることを見やすくするために設けられたに過ぎない。したがって突起部保持板16とステージ本体部11との間にはこのような隙間は設けられず、バネ17の全体がステージ本体部11内に埋め込まれたような態様となっていてもよい。
また逆に、たとえば支柱でステージ本体部11を突起部保持板16の上方に意図的に間隔をあけて固定することにより、バネ17の全体がステージ本体部11の外側に配置可能な態様となっていてもよい。ステージ本体部11のZ方向位置は固定されるため、突起部12のみによる確実な接触除電を望む場合にはこのような構成としてもよい。
あるいはたとえばバネ17とは別の油圧シリンダなどの駆動部材により、ステージ本体部11を突起部保持板16の上方に接続するように配置してもよい。この場合はステージ本体部11は突起部保持板16に対してZ方向に移動可能となる。ただしこの場合においてもステージ本体部11の移動は突起部12の移動とは独立したものとなる。
バネ17がステージ本体部11内に配置される場合には、ステージ本体部11にはバネ17を収納するための収納部(図示せず)が、突起部収納部13と同様に設けられている。この収納部はバネ17のZ方向の長さよりもZ方向に関して長い寸法となるように形成されることがより好ましい。したがってたとえば、表面11Aから表面11Bまでステージ本体部11を貫通する態様の複数の突起部収納部13が、複数の突起部12と複数のバネ17とが1つずつ連なったものを収納する態様としてもよい。
本実施の形態ではこのような特徴を有する除電装置300を用いて、上記の実施の形態1と基本的に同様の除電方法による処理がなされる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の除電装置300を用いれば、他の実施の形態と同様に被除電シート90が突起部12上に搭載されることにより、被除電シート90の表面形状に応じてそれぞれの突起部12がZ方向に駆動可能となる。その駆動はバネ17の弾性力による伸縮を利用したものとなる。つまり被除電シート90が搭載されない初期状態において突起部12が表面11Aに対して突出可能であれば(突出されていれば)、被除電シート90の形状に応じて確実に各突起部12の表面11Aに対する突出量が調整される。被除電シート90を搭載することにより、当初突出されていた突起部12が被除電シート90からの応力を受け、その形状に応じて伸縮するためである。その結果、実施の形態2と同様に、各突起部12の最上面12Aを被除電シート90に確実に接触させ、実施の形態2と同様の除電効果を得ることができる。
なお被除電シート90が搭載されない初期状態における各突起部12の表面11Aに対する突出量は、実施の形態1,2のいずれかと同様とすることが好ましい。また本実施の形態においてはステージ本体部11に対して突起部12を相対移動可能である。このためバネ17を収縮させることにより、突起部12の最上面12Aを表面11Aの下方に沈ませることもできる。
以上をまとめれば、本実施の形態においては、被除電シート90の凹凸状態または反りが、バネ17により吸収可能となっている。バネ17を用いることにより、被除電シート90のわずかな凹凸状態または反りの影響を吸収することができる。このため実施の形態2よりも突起部12と被除電シート90とを確実に接触させることができる。したがって本実施の形態では、実施の形態2よりも確実に、再帯電しないように裏面側から速やかに除電することができる。
なお上記のようにステージ本体部11が油圧シリンダなどの駆動部材により突起部保持板16と接続されれば、ステージ本体部11を突起部保持板16に対してZ方向に移動させることができる。このためステージ本体部11の表面11Aの一部も被除電シート90の形状に応じてこれに接触可能な位置に配置できる効果が得られる場合がある。またステージ本体部11を突起部12に対して下方に配置させることにより、突起部12をより確実にステージ本体部11の表面11Aに対して上方に突起させることができる。このようにすれば突起部12の最上面12Aを被除電シート90により確実に接触させることができる。
実施の形態4.
図16は実施の形態4の除電装置の構成を示す概略断面図である。なお図16は図2と同一領域における断面図である。図16を参照して、除電装置400は大筋では図15の除電装置300と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置400においては、複数の突起部12のそれぞれのZ方向下方には、第2の駆動機構としての上下機構18が個別に設けられている。上下機構18は実施の形態3のバネ17と同様に、除電方法での駆動させる工程(S40)において、ステージ本体部11に対して複数の突起部12のそれぞれをZ方向に駆動可能とする。
すなわち本実施の形態は、基本的に複数の突起部12を個別に駆動させる機構として、バネ17の代わりに上下機構18が用いられている。この点において本実施の形態は実施の形態3と異なっている。なお本実施の形態においても実施の形態3と同様に、突起部12はステージ本体部11に対して相対的にZ方向に移動可能である。
本実施の形態ではこのような特徴を有する除電装置400を用いて、上記の実施の形態1と基本的に同様の除電方法による処理がなされる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
実施の形態3においてはバネ17を用いて被除電シート90の表面の凹凸または反りを吸収している。これに対し、本実施の形態においては突起部12毎に個別に設けられた上下機構18を用いて被除電シート90の表面の凹凸または反りを吸収している。これにより、バネ17を用いた場合に比べて被除電シート90と突起部12の最上面12Aとのより確実な接触が可能である。本実施の形態においては、たとえばバネ17が初期状態において表面11Aから突出していない場合に起こり得る、突起部12と被除電シート90とが接触不能な状態を回避することができるためである。したがって本実施の形態においては、実施の形態3よりもさらに確実に、再帯電しないように裏面側から速やかに除電することができる。
また本実施の形態においては、大きなうねりのある被除電シート90についても正確に突起部12と接触させることができる。また絶縁シート91を有する被除電シート90に限らず、たとえば樹脂成型品のような複雑な形状のものに対しても本実施の形態の除電装置400を適用することができる。
実施の形態5.
図17は実施の形態5の除電装置の構成を示す概略断面図である。なお図17は図2と同一領域における断面図である。図17を参照して、除電装置500は大筋では図2の除電装置100と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置500においては、第1のステージ10が複数並べられた構成を有している。
具体的には、図17において、除電装置500は、第1のステージ10Cと第1のステージ10Dとの2台の第1のステージ10が並ぶ構成を有している。なお第1のステージ10Cと第1のステージ10Dとの間にはわずかな間隔があってもよい。そして2台の第1のステージ10を囲むように、その外側に第2のステージ20が配置されている。ただし図示されないが、除電装置500はY方向に関しても間隔をあけて複数の第1のステージ10が並ぶことにより、平面視において行列状に第1のステージ10が並ぶ構成を有していてもよい。
図17の第1のステージ10Cは、ステージ本体部11Cと、複数の突起部12Cとを有している。複数の突起部12Cは、ステージ本体部11Cに形成された複数の突起部収納部13Cに収納されている。第1のステージ10Cには上下機構14Cが接続されている。また図17の第1のステージ10Dは、ステージ本体部11Dと、複数の突起部12Dとを有している。複数の突起部12Dは、ステージ本体部11Dに形成された複数の突起部収納部13Dに収納されている。第1のステージ10Dには上下機構14Dが接続されている。このためステージ本体部11Cは上下機構14Cにより、ステージ本体部11Dは上下機構14Dにより、それぞれ独立に上下駆動可能である。
図17においては、以上の第1のステージ10Cおよび第1のステージ10Dの構成は、実施の形態1の第1のステージ10の構成と同様である。ただし第1のステージ10C,10Dは、実施の形態2〜4のいずれかの第1のステージ10の構成と同様であってもよい。また除電装置500に含まれる複数の第1のステージ10は、実施の形態1〜4の第1のステージ10が適宜組み合わせられた構成であってもよい。
本実施の形態ではこのような特徴を有する除電装置500を用いて、上記の実施の形態1と基本的に同様の除電方法による処理がなされる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
たとえば実施の形態1の除電装置100は、上記のように概ね対角線の寸法が20インチ以下、特に10インチ程度の比較的小さい絶縁シート91を有する被除電シート90が適用対象となる。すなわちたとえば対角線の寸法が50インチの矩形状を有する大型のシートには除電装置100などは適用困難である。また表面の凹凸が大きい立体的な絶縁シート91の場合、絶縁シート91と同サイズの表面11Aを有する第1のステージ10が1台だけを有する除電装置300,400を用いれば、当該凹凸を吸収しきれない場合がある。
このような場合の解決策として、本実施の形態のように複数の第1のステージ10が並べられた構成を有する除電装置500が用いられる。このようにすれば、上記のようなサイズの大きいシート、または凹凸の大きいシートにも適用可能となる。すなわちサイズの大きいシート、または凹凸の大きいシートであっても、再帯電しないように裏面側から速やかに除電することができる。したがって、第1のステージ10の設置される台数は、被除電シート90のサイズと、被除電シート90に含まれる絶縁シート91の曲率半径に応じて決定される。
実施の形態6.
図18は実施の形態6の除電装置の構成を示す概略断面図である。なお図18は図2と同一領域における断面図である。図18を参照して、除電装置600は大筋では図17の除電装置500と同様の構成を有しているため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし除電装置600においては、複数の第1のステージ10のそれぞれのステージ本体部11C,11Dの表面11Aが、曲面形状を有する被除電シート90の主表面に沿う形状となるように並んでいる。すなわちステージ本体部11Cの表面11Aに対するステージ本体部11Dの表面11Aの角度を変更することが可能な構成となっている。この点において本実施の形態は、ステージ本体部11Cの表面11Aとステージ本体部11Dの表面11AとはいずれもXY平面に沿って並ぶのが前提であり両者間の角度を変更することは想定されない実施の形態5と構成上異なっている。
図18においては、被除電シート90の絶縁シート91は、たとえば自動車のメーターパネルであり、断面図中にて下に凸の曲面形状を有する。
複数のステージ本体部11C,11Dの表面11Aが図18のような曲面に沿う態様となるために、たとえば以下のような構成を採用する。ステージ本体部11Cおよびステージ本体部11Dを個別に支える台座が存在する。その台座のたとえばステージ本体部11Cとステージ本体部11Dとが対向する側(X方向に関する中央部)の端部を中心に、ステージ本体部11Cおよびステージ本体部11Dが回転する。この回転は、たとえば上記対向する側と反対側(ステージ本体部11Cの左側、およびステージ本体部11Dの右側)の端部を、対向する側の端部に対してZ方向上側に持ち上げることによりなされる。上記の端部の持ち上げは、たとえば当該持ち上げられる側の端部に設けられた図示されないシリンダなどの駆動部材によりなされる。このようにすることにより、複数の第1のステージ本体部11C,11Dのそれぞれの表面11Aが、曲面形状を有する被除電シート90の主表面に沿う形状となることが可能となる。
なお本実施の形態においても実施の形態5と同様に、第1のステージ10の設置される台数は、被除電シート90のサイズと、被除電シート90に含まれる絶縁シート91の曲率半径に応じて決定される。また本実施の形態においても実施の形態5と同様に、ここの第1のステージ10は実施の形態1〜4のいずれの第1のステージ10の構成と同様であってもよく、それら各種の第1のステージ10が適宜組み合わせられてもよい。
本実施の形態によれば、特に大きいサイズの曲面状の絶縁シート91であっても、再帯電しないように裏面側から速やかに除電することができる。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10C,10D 第1のステージ、11,11C,11D ステージ本体部、11A,11B,21A,21B 表面、12,12C,12D 突起部、12A 最上面、12B 最下面、13,13C,13D 突起部収納部、14,14C,14D,18 上下機構、15,22 吸着穴、16 突起部保持板、17 バネ、20 第2のステージ、21 枠状本体部、30 イオナイザ、90 被除電シート、91 絶縁シート、92A,92B 保護シート、100,101,102,103,104,200,300,400,500,600 除電装置。

Claims (14)

  1. 除電対象物を設置可能な導電性の第1のステージと、
    前記除電対象物を吸着可能な第2のステージと、
    前記第1のステージの前記除電対象物が設置される側から、前記除電対象物を除電可能な除電器とを備え、
    前記第1のステージは、導電性のステージ本体部と、前記ステージ本体部の前記除電対象物と対向する表面から前記除電対象物が設置される側に突出可能な、導電性の複数の突起部とを含み、
    前記複数の突起部は、前記第2のステージに対して前記表面に交差する方向に駆動可能である、除電装置。
  2. 前記第1のステージに接続された第1の駆動機構をさらに備え、
    前記複数の突起部は、前記ステージ本体部の前記表面から突出するように前記ステージ本体部に固定されており、
    前記複数の突起部は、前記第1の駆動機構により、前記ステージ本体部とともに前記交差する方向に駆動可能である、請求項1に記載の除電装置。
  3. 前記複数の突起部のそれぞれの最上面の、前記表面に対する距離が、前記除電対象物の形状に応じて異なっている、請求項2に記載の除電装置。
  4. 前記第1のステージの前記除電対象物が設置される側と反対側に突起部保持板をさらに備え、
    前記複数の突起部のそれぞれには複数の弾性部材が個別に接続されており、
    前記複数の突起部のそれぞれは、前記弾性部材を介して前記突起部保持板と接続されている、請求項1に記載の除電装置。
  5. 前記複数の突起部のそれぞれには、前記ステージ本体部に対して前記複数の突起部のそれぞれを前記交差する方向に駆動可能とする第2の駆動機構が個別に設けられている、請求項1に記載の除電装置。
  6. 前記第1のステージが複数並べられた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の除電装置。
  7. 前記複数の第1のステージのそれぞれの前記表面が、曲面形状を有する前記除電対象物の主表面に沿う形状となるように並んでいる、請求項6に記載の除電装置。
  8. 除電対象物を設置可能な第1のステージに含まれるステージ本体部の表面上に、前記除電対象物を搭載する工程と、
    第2のステージに前記除電対象物を吸着させる工程と、
    前記第1のステージに含まれる複数の導電性の突起部を、前記第2のステージに対して前記ステージ本体部の前記表面に交差する方向に駆動させる工程と、
    前記第1のステージの前記除電対象物が搭載される側から除電器により前記除電対象物を除電する工程とを備える、除電方法。
  9. 前記複数の突起部は、前記ステージ本体部の前記表面から突出するように前記ステージ本体部に固定されており、
    前記駆動させる工程において、前記複数の突起部は、前記第1のステージに接続された第1の駆動機構により、前記ステージ本体部とともに前記交差する方向に駆動可能である、請求項8に記載の除電方法。
  10. 前記複数の突起部のそれぞれの最上面の、前記表面に対する距離が、前記除電対象物の形状に応じて異なっている、請求項9に記載の除電方法。
  11. 前記第1のステージの前記除電対象物が設置される側と反対側に突起部保持板16を備え、
    前記駆動させる工程において、前記複数の突起部のそれぞれは、前記突起部保持板と個別に接続される弾性部材により、前記ステージ本体部に対して前記交差する方向に沿って駆動可能である、請求項8に記載の除電方法。
  12. 前記複数の突起部のそれぞれには個別に第2の駆動機構が設けられており、
    前記駆動させる工程において、前記複数の突起部のそれぞれは、前記第2の駆動機構により、前記ステージ本体部に対して前記交差する方向に駆動可能である、請求項8に記載の除電方法。
  13. 前記第1のステージが複数並べられた除電装置を用いる、請求項8〜12のいずれか1項に記載の除電方法。
  14. 前記複数の第1のステージのそれぞれの前記表面が、曲面形状を有する前記除電対象物の主表面に沿う形状となることが可能となるように並んでいる前記除電装置を用いた、請求項13に記載の除電方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111214039A (zh) * 2020-03-04 2020-06-02 深圳市真元保玖科技有限公司 智能导出人体静电的导电布套、枕头、床垫、座椅

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