JP2019191295A - 像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電手段の下流側で像保持手段の帯電電位を均す場合に比べて、像保持手段の表面電位を安定させること。【解決手段】回転する像保持手段(PR)と、像保持手段(PR)の表面を帯電させる帯電手段(1)と、像保持手段(PR)の回転方向に対して帯電手段(1)の上流側に配置され、像保持手段(PR)に接触して像保持手段(PR)を除電する導電性の除電手段(2)と、を備えたことを特徴とする像形成ユニット。【選択図】図2

Description

本発明は、像形成ユニットおよび画像形成装置に関する。
画像形成装置において、像保持手段を帯電させる帯電手段を備えた画像形成装置に関して、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2004−325679号公報には、感光体ドラム(1)の回転方向に対して、帯電部材(2)の下流側に、電位ならし部材(3)が配置されており、帯電後の感光体ドラム(1)の電位を適度に除電(ならし除電)して電位の均一化を行う技術が記載されている。特許文献1では、帯電部材(2)に直流の高電圧が印加され、電位ならし部材(3)は可変抵抗(7)を介して接地されている。
特開2004−325679号公報(「0012」−「0019」、図1)
本発明は、帯電手段の下流側で像保持手段の帯電電位を均す場合に比べて、像保持手段の表面電位を安定させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の像形成ユニットは、
回転する像保持手段と、
前記像保持手段の表面を帯電させる帯電手段と、
前記像保持手段の回転方向に対して前記帯電手段の上流側に配置され、前記像保持手段に接触して前記像保持手段を除電する導電性の除電手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の像形成ユニットにおいて、
前記帯電手段による帯電極性とは逆極性のバイアスが供給される前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の像形成ユニットにおいて、
接地された前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の像形成ユニットにおいて、
電気的にフロートされた前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の像形成ユニットにおいて、
回転する前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の像形成ユニットにおいて、
前記像保持手段の回転に伴って従動回転する前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニットにおいて、
前記像保持手段の表面の付着物を除去する清掃手段に対して、前記像保持手段の回転方向の下流側に配置された前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニットにおいて、
前記像保持手段の表面の付着物を除去する清掃手段により構成された前記除電手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニットにおいて、
帯電手段と除電手段とが同一部材
であることを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項10に記載の発明の画像形成装置は、
像保持手段と、前記像保持手段を帯電させる帯電手段と、前記像保持手段を除電する除電手段と、を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の像形成ユニットと、
帯電された前記像保持手段に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持手段の潜像を現像する現像手段と、
前記像保持手段の像を媒体に転写する転写手段と、
前記媒体の像を定着させる定着手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,10に記載の発明によれば、帯電手段の下流側で像保持手段の帯電電位を均す場合に比べて、像保持手段の表面電位を安定させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、逆極性のバイアスを印加しない場合に比べて、像保持手段を効率的に除電できる。
請求項3に記載の発明によれば、バイアスを印加する構成を有する場合に比べて、構成を簡素化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、接地する構成に比べて、さらに構成を簡素化することができる。
請求項5に記載の発明によれば、除電手段が回転しない場合に比べて、像保持手段の摩耗を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、除電手段を駆動する構成を有する場合に比べて、構成を簡素化することができる。
請求項7に記載の発明によれば、清掃手段を有しない場合に比べて、除電手段の汚れを低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、清掃手段と除電手段を共通化することができ、部品点数を削減できる。
請求項9に記載の発明によれば、帯電部材と除電部材が別の部材の場合に比べて、製造費用を削減できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。 図2は実施例1の像形成ユニットの要部説明図である。 図3は従来技術における感光体表面の帯電電位の説明図であり、図3Aは従来技術の構成の説明図、図3Bは帯電前の感光体表面の帯電電位の一例の説明図、図3Cは帯電後且つ電位ならし前の感光体表面電位の説明図、図3Dは電位ならし後且つ現像前の感光体表面電位の説明図である。 図4は実施例1の感光体表面の帯電電位の説明図であり、図4Aは実施例1の構成の略図、図4Bは除電前の感光体表面の帯電電位の一例の説明図、図4Cは除電後且つ帯電前の感光体表面電位の説明図、図4Dは帯電後且つ現像前の感光体表面電位の説明図である。 図5は除電前の電位と除電後の電位との関係を説明するグラフである。 図6は実施例2の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図7は実施例3の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図8は実施例4の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、記録部の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
オートフィーダU3の上部には、媒体の収容手段の一例としての原稿トレイTG1が配置されている。原稿トレイTG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容可能である。原稿トレイTG1の下方には、原稿の排出部の一例としての原稿の排紙トレイTG2が形成されている。原稿トレイTG1と原稿の排紙トレイTG2との間には、原稿の搬送路U3aに沿って、原稿の搬送ロールU3bが配置されている。
スキャナ部U2の上面には、透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGが配置されている。実施例1のスキャナ部U2には、プラテンガラスPGの下方に、読取り用の光学系Aが配置されている。実施例1の読取り用の光学系Aは、プラテンガラスPGの下面に沿って、左右方向に移動可能に支持されている。なお、読取り用の光学系Aは、通常時は、図1に示す初期位置に停止している。
読取り用の光学系Aの右方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成手段の一例としての露光装置ROSに電気的に接続されている。
プリンタ部U1には、像保持手段の一例としての感光体ドラムPRが配置されている。感光体ドラムPRの周囲には、帯電手段の一例としての帯電装置CR、現像手段の一例としての現像装置G、転写手段の一例としての転写ユニットTU、清掃手段の一例としてのドラムクリーナCLpが配置されている。
なお、実施例1では、感光体ドラムPRと帯電装置CR、ドラムクリーナCLpは、像形成ユニットとして構成されている。そして、実施例1の像形成ユニットは、プリンタ部U1に対して着脱可能に構成されている。また、実施例1では、現像装置Gも現像ユニットとしてプリンタ部U1に対して着脱可能に構成されている。なお、実施例1では、像形成ユニットと現像ユニットが別のユニットとして構成されているがこれに限定されず、現像装置Gも像形成ユニットとして感光体ドラムPR等と一体的に着脱可能な構成とすることも可能である。
転写ユニットTUの下方には、媒体の収容手段の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が配置されている。各給紙トレイTR1〜TR4から、搬送路SH1が延びている。搬送路SH1には、媒体の取出手段の一例としてのピックアップロールRp、捌き手段の一例としての捌きロールRs、媒体の搬送手段の一例としての搬送ロールRa、媒体の送出手段の一例としてのレジロールRrが配置されている。
転写ユニットTUの左方には、加熱ロールFhや加圧ロールFpを有する定着装置Fが配置されている。定着手段の一例としての定着装置Fから、排紙トレイTRhの間は排出路SH2で接続されている。排出路SH2とレジロールRrとの間は、反転路SH3で接続されている。排出路SH2には、正逆回転可能な搬送ロールRbや排出ロールRhが配置されている。
(画像形成動作の説明)
前記原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿の排紙トレイTG2に排出される。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
原稿Giからの反射光は、読取り用の光学系Aを通って、撮像素子CCDに集光される。前記撮像素子CCDは、撮像面上に集光された原稿の反射光を電気信号に変換する。
画像処理部GSは、撮像素子CCDから入力された読取信号を、デジタルの画像信号に変換して、プリンタ部U1の書込回路DLに出力する。前記書込回路DLは、入力された画像書込信号に応じた制御信号を、露光装置ROSに出力する。
露光装置ROSは、レーザービームLを出力して、帯電装置CRで帯電された感光体ドラムPRの表面に潜像を形成する。感光体ドラムPRの表面の潜像は、現像装置Gで可視像に現像される。転写ユニットTUの転写ロールTRは、感光体ドラムPRの表面の可視像を、搬送路SH1を搬送されてきた媒体の一例としての記録シートSに転写する。記録シートSに転写された可視像は、定着装置Fで定着される。定着装置Fを通過した記録シートSは、両面印刷がされる場合には、反転路SH3に搬送され、排紙トレイTRhに排出される場合には、排出ロールRhで排出される。
(像形成ユニットの説明)
図2は実施例1の像形成ユニットの要部説明図である。
図1、図2において、実施例1の複写機Uでは、帯電装置CRは、感光体ドラムPRに接触して回転する帯電ローラ1により構成されている。また、帯電装置CRの上流側、且つ、ドラムクリーナCLpの下流側に、除電手段の一例としての除電ローラ2が支持されている。除電ローラ2は、感光体ドラムPRに接触する導電性のローラにより構成されている。実施例1の除電ローラ2は、感光体ドラムPRに対して従動回転するように構成されているが、これに限定されず、駆動する構成とすることも可能である。
また、実施例1では、帯電ローラ1と除電ローラ2とは、同一の部材、すなわち、材料や外径等が同一に構成され、帯電ローラ1と除電ローラ2とが入れ替え可能に支持されるように構成されている。なお、帯電ローラ1および除電ローラ2は入れ替え可能であれば、別の部材、すなわち、材料や外径が異なる構成とすることも可能である。
また、帯電ローラ1には、帯電用の電源回路E1から給電される。実施例1の帯電用の電源回路E1は、一例として直流電源により構成されている。なお、帯電ローラが誘電体の場合は、直流電源に交流電圧が重畳された電圧とすることも可能である。
実施例1の除電ローラ2は、接地、すなわち、アースされている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、転写領域Q3を感光体ドラムPRが通過後、ドラムクリーナCLpで清掃され、除電ローラ2の位置を通過する。除電ローラ2は、接地されており、接触する感光体ドラムPRの表面を除電する。そして、表面が除電された感光体ドラムPRは、帯電領域Q0において再帯電される。
形成される画像において、画像の一部の領域に写真等の高濃度の画像領域が存在する場合、感光体ドラムPRの表面に高濃度の画像領域と低濃度の画像領域とで残留電位に差が発生する。残留電位に差が発生すると、残留電位の差が次の画像形成時に影響して、次の画像に残像、いわゆるゴーストが発生する場合がある。
感光体ドラムPRの回転速度が低速の場合は、次回の帯電ローラ1での帯電までに自然放電し、問題は少ない。しかし、近年の画像形成速度の高速化や感光体ドラムの小径化に伴い、自然放電では残留電位の放電が間に合わない場合がある。
残留電位を除電するために、除電器として、光を照射するイレーズランプを使用したり、帯電器を2つ並べて2回帯電させる構成も知られている。しかしながら、イレーズランプや2つ帯電器を並べる構成は、費用が高くなる問題がある。
図3は従来技術における感光体表面の帯電電位の説明図であり、図3Aは従来技術の構成の説明図、図3Bは帯電前の感光体表面の帯電電位の一例の説明図、図3Cは帯電後且つ電位ならし前の感光体表面電位の説明図、図3Dは電位ならし後且つ現像前の感光体表面電位の説明図である。
図4は実施例1の感光体表面の帯電電位の説明図であり、図4Aは実施例1の構成の略図、図4Bは除電前の感光体表面の帯電電位の一例の説明図、図4Cは除電後且つ帯電前の感光体表面電位の説明図、図4Dは帯電後且つ現像前の感光体表面電位の説明図である。
図5は除電前の電位と除電後の電位との関係を説明するグラフである。
特許文献1には、図3Aに示すように、帯電ローラ01の下流側に電位ならし部材02を配置し、電位ならし部材02を可変抵抗03を介して接地する構成が記載されている。この構成では、図3Bに示すように帯電ローラ01の上流側の領域で感光体ドラム04の表面に軸方向に対して電位差が存在する場合、帯電ローラ01を通過後は図3Cに示すように、電位差が縮小はするが残る。そして、電位ならし部材02を通過後には、図3Cの場合に比べて、電位差は縮小するが、電位差はまだ残る状態となる。
これに対して、実施例1では、図2、図4Aに示すように、帯電ローラ1の上流側で除電ローラ2で除電している。図4Aに示すように、感光体ドラムPRの表面に残留電位がある場合に、除電ローラ2を通過すると、図4Bに示すように電位差が小さくなる。このとき、図5に示すように、感光体ドラムの表面電位が一定値Vaよりも低い場合、除電後は0Vに揃うため、電位差は解消されやすい。一方で、特許文献1の技術のように、帯電後に感光体ドラムの表面電位が高い状態のまま均そうとする(除電する)と、均し後の電位差は残りやすい。したがって、実施例1では、図4Bにおいて、特許文献1に記載の場合に比べて、電位差が解消されやすい。そして、電位差がより解消された状態で帯電領域Q0を感光体ドラムPRが通過すると、図4Cに示すように、図3Cに示す場合に比べて電位差が少なくなりやすい。したがって、実施例1では、帯電ローラ01の下流側で感光体ドラム04の帯電電位を均す従来技術の場合に比べて、感光体ドラムPRの表面電位を安定させることが可能である。
また、実施例1では、除電ローラ2は接地されており、除電用の電源や帯電用の電源が必要ない。よって、複数の帯電ローラを並べる場合に比べて、構成が簡素化され、費用を低減させることが可能である。
さらに、実施例1の除電ローラ2は、回転可能に支持されている。したがって、除電手段が回転しない場合に比べて、除電手段と感光体ドラムPRとの摺擦での感光体ドラムPRの摩耗が抑制される。したがって、感光体ドラムPRを長寿命化することが可能である。
特に、除電手段が回転しない場合、除電手段と感光体ドラムPRとの間にゴミ等が詰まった状態となりやすい。これに対して、除電ローラ2が回転すると、回転に伴って下流側にゴミが送られやすく、除電ローラ2の位置にゴミが滞留し続けて感光体ドラムPRが削られて摩耗することが抑制されやすい。
また、実施例1では除電ローラ2は従動回転する。したがって、モータ等で駆動される構成に比べて、モータ等の駆動部品が必要なく、構成が簡素化され、費用が低減される。
さらに、実施例1では、除電ローラ2の上流側にドラムクリーナCLpが配置されており、ドラムクリーナCLpが設けられない構成に比べて、除電ローラ2の位置にゴミ等が搬送されることが低減されている。したがって、除電ローラ2の汚れによる帯電不良や、除電ローラ2と感光体ドラムPRとの間にゴミが挟まって感光体ドラムPRや除電ローラ2が削れて破損することも抑制される。
また、実施例1では、帯電ローラ1と除電ローラ2とが同一の部材で構成されている。したがって、帯電ローラ1と除電ローラ2とが共通の部品で構成可能であり、除電ローラ2を専用の部品とする場合に比べて、製造費用を削減可能である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図6は実施例2の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図6において、実施例2の像形成ユニットでは、除電ローラ2が実施例1とは異なり、接地されておらず、電気的にフロートされている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の複写機Uでは、フロートされた除電ローラ2を感光体ドラムPRが通過する際に除電される。実施例2のフロートされた除電ローラ2では、実施例1のアースされた除電ローラ2に比べて除電の能力は低下するが、アースに接地するための構成が必要なくなる。したがって、実施例2では、実施例1に比べてさらに構成を簡素化することが可能である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1,2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1,2と相違しているが、他の点では前記実施例1,2と同様に構成される。
図7は実施例3の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図7において、実施例3の像形成ユニットでは、除電ローラ2が実施例1とは異なり、接地されておらず、除電用の電源回路11に接続されている。除電用の電源回路11は、帯電ローラ1の帯電極性とは逆極性のバイアスを供給する。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の複写機Uでは、除電ローラ2で帯電極性とは逆極性、すなわち、残留電荷を打ち消すバイアスが印加される。したがって、除電ローラ2が接地された実施例1の場合に比べて、残留電荷がさらに除電されやすくなる。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成される。
図8は実施例4の像形成ユニットの要部説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図8において、実施例4の像形成ユニットでは、実施例1〜3の除電ローラ2に替えて、ドラムクリーナCLpのクリーニングブレード21が除電手段として使用されている。実施例4のクリーニングブレード21は、導電性の板材により構成されており、接地されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の複写機Uでは、クリーニングブレード21が感光体ドラムPRの清掃手段であり、且つ、除電手段として使用されている。すなわち、清掃手段と除電手段が共通化されている。したがって、除電ローラ2を使用する場合に比べて、さらに部品点数が削減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、複写機Uは、単色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、2色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例1〜3において、除電手段として回転する除電ローラ2を例示したがこれに限定されない。例えば、導電性のブラシ毛を有するブラシロールを使用することも可能である。また、回転しない固定型の除電部材を使用することも可能である。したがって、パッドやブレード、布、ブラシ等任意の構成を採用可能である。
(H04)前記実施例1〜3において、感光体ドラムPRを清掃する清掃手段を設けることが望ましいが、清掃手段を有しない構成にも適用可能である。
(H05)前記実施例において、除電ローラ2をアース、フロート、逆極性バイアスの印加を行う場合を例示したが、帯電電圧の極性と同極性且つ帯電電圧よりも低電圧のバイアスを印加して除電することも可能である。他にも、交流電圧のみ、すなわち、直流電圧が0Vの除電バイアスを印加することで、感光体ドラムPRを0Vに帯電、すなわち除電する構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例4において、クリーニングブレード21を除電手段として使用する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、クリーニングブラシを有する構成ではクリーニングブラシを除電手段として使用する等、任意の変更が可能である。
1…帯電手段、
2,21…除電手段、
CLp…清掃手段、
F…定着手段、
G…現像手段、
PR…像保持手段、
ROS…潜像形成手段、
TR…転写手段、
U…画像形成装置。

Claims (10)

  1. 回転する像保持手段と、
    前記像保持手段の表面を帯電させる帯電手段と、
    前記像保持手段の回転方向に対して前記帯電手段の上流側に配置され、前記像保持手段に接触して前記像保持手段を除電する導電性の除電手段と、
    を備えたことを特徴とする像形成ユニット。
  2. 前記帯電手段による帯電極性とは逆極性のバイアスが供給される前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の像形成ユニット。
  3. 接地された前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の像形成ユニット。
  4. 電気的にフロートされた前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の像形成ユニット。
  5. 回転する前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の像形成ユニット。
  6. 前記像保持手段の回転に伴って従動回転する前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の像形成ユニット。
  7. 前記像保持手段の表面の付着物を除去する清掃手段に対して、前記像保持手段の回転方向の下流側に配置された前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニット。
  8. 前記像保持手段の表面の付着物を除去する清掃手段により構成された前記除電手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニット。
  9. 帯電手段と除電手段とが同一部材
    であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の像形成ユニット。
  10. 像保持手段と、前記像保持手段を帯電させる帯電手段と、前記像保持手段を除電する除電手段と、を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の像形成ユニットと、
    帯電された前記像保持手段に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像保持手段の潜像を現像する現像手段と、
    前記像保持手段の像を媒体に転写する転写手段と、
    前記媒体の像を定着させる定着手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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