JP2019191141A - 環境検出装置 - Google Patents

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忠雄 千里内
Tadao Senriuchi
忠雄 千里内
貞春 米田
Sadaharu Yoneda
貞春 米田
村井 康弘
Yasuhiro Murai
康弘 村井
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Abstract

【課題】検出対象が高温となる場合でも好適に使用可能な環境検出装置を提供する。【解決手段】環境検出装置1は、信号発生器10と、信号発生器10に接続された第1共振回路15と、を備える。第1共振回路15は、互いに直列接続された、第1インダクタL1と、第1容量C1及び第2容量C2と、第1サーミスタR1と、を有する。第1容量C1の信号発生器10とは反対側の電極と、第2容量C2の信号発生器10とは反対側の電極と、の間に、第1サーミスタR1が接続される。第1共振回路15の共振周波数の交流信号を信号発生器10から出力したときの信号発生器10の電圧及び電流によって、第1サーミスタR1の位置における温度を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、温度等の環境を検出する環境検出装置に関する。
例えばワイヤを引き出せない閉じられた空間内にある対象物の温度を検出したい場合には、当該対象物の温度情報をワイヤレスで空間外に伝送する必要がある。下記特許文献1は、真空パック内の食品の温度測定に利用可能な温度センサを開示する。この温度センサは、サーミスタと抵抗とで電池電圧を分圧し、分圧電圧を、A/D変換器及びシフトレジスタを介して、発光ダイオードからディジタル信号としてシリアル出力する。
特開平7−198501号公報
特許文献1の温度センサでは、A/D変換器及びシフトレジスタ等の半導体部品を、検出対象に近接して配置する必要がある。このため、特許文献1の温度センサは、高温となる検出対象に使用するのが困難という課題があった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、検出対象が高温となる場合でも好適に使用可能な環境検出装置を提供することにある。
本発明のある態様は、環境検出装置である。この環境検出装置は、
信号発生器と、前記信号発生器に接続された少なくとも1つの共振回路と、を備え、
前記共振回路は、互いに直列接続された、インダクタと、第1及び第2容量と、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
前記第1容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、前記第2容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、の間に、前記回路素子が接続される。
前記共振回路の共振周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出してもよい。
前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出してもよい。
本発明のもう1つの態様は、環境検出装置である。この環境検出装置は、
信号発生器と、前記信号発生器に接続された少なくとも1つの共振回路と、を備え、
前記共振回路は、互いに接続された、第1及び第2容量と、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
前記第1容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、前記第2容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、の間に、前記回路素子が接続され、
前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出する。
前記共振回路は、前記第1容量と前記信号発生器との間に接続された第3容量を有してもよい。
前記第3容量の容量値は、前記第1及び第2容量の各容量値より小さくてもよい。
前記第3容量の容量値が可変であってもよい。
前記共振回路は、前記第2容量と前記信号発生器との間に接続された第4容量を有し、
前記第4容量の容量値は、前記第1及び第2容量の各容量値より小さくてもよい。
前記インダクタのインダクタンス値が可変であってもよい。
前記第1及び第2容量の各々の一方の電極の面積が、他方の電極の面積よりも大きくてもよい。
前記第1及び第2容量の前記信号発生器側の第1電極並びに前記第1電極同士の間の回路を含む一次側回路と、前記第1及び第2容量の前記信号発生器とは反対側の第2電極並びに前記第2電極同士の間の回路を含む二次側回路とが、互いに配線を渡すことのできない第1空間と第2空間に分けて配置されてもよい。
前記第1容量の前記第1及び第2電極の間の少なくとも一部と、前記第2容量の前記第1及び第2電極の間の少なくとも一部と、の一方又は両方に、高誘電率部が設けられてもよい。
前記第1及び第2容量の前記第2電極が、検出対象物である粘弾性材で覆われ、
前記高誘電率部は、粘弾性材に当該粘弾性材よりも誘電率の高い物質を混ぜ込んだものであって、前記第2電極の前記第1電極側を覆ってもよい。
前記共振回路を複数備え、
前記複数の共振回路は、互いに並列接続され、かつ互いに共振周波数が異なり、
各共振周波数の交流信号あるいは前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる各周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって、各々の共振回路に含まれる前記回路素子の周辺環境を検出してもよい。
前記周辺環境は、温度、湿度、又は圧力であり、
前記回路素子は、温度検出素子、湿度検出素子、又は圧力検出素子であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、検出対象が高温となる場合でも好適に使用可能な環境検出装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る環境検出装置1の概略回路図。 環境検出装置1における、信号発生器10の出力する電圧の周波数と、信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)と、の関係を示す、シミュレーションによる特性図。 本発明の実施の形態2に係る環境検出装置2の概略回路図。 環境検出装置2において、外乱ノイズに起因する電流(ノイズ電流)の周波数と、信号発生器10の出力する共振周波数f1の電圧に起因する電流(測定対象電流)の周波数と、が重なった場合における、ノイズ電流と測定対象電流の周波数成分を示す概略特性図。 共振周波数f1をノイズ電流の周波数から遠ざけた場合における、ノイズ電流と測定対象電流の周波数成分を示す概略特性図。 本発明の実施の形態3に係る環境検出装置3の概略回路図。 環境検出装置3における、信号発生器10の出力する電圧の周波数と、信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)と、の関係を示す、シミュレーションによる特性図。 環境検出装置3における、第1容量C1、第2容量C2、第5容量C5、及び第6容量C6の電極サイズ及び電極配置の一例を示す概略斜視図。 環境検出装置3において第1サーミスタR1の抵抗値を10kΩに固定し、第2サーミスタR2の抵抗値を1kΩから10kΩまで変化させた場合における、第2サーミスタR2の抵抗値と、信号発生器10から1Vpp(ピークピーク値が1V)かつ周波数が共振周波数f2の電圧を出力したときに信号発生器10に流れる電流と、の関係を示す概略グラフ。 同場合における、第2サーミスタR2の抵抗値と、信号発生器10から1Vpp(ピークピーク値が1V)かつ周波数が共振周波数f1の電圧を出力したときに信号発生器10に流れる電流と、の関係を示す概略グラフ。 本発明の実施の形態4に係る環境検出装置4の概略回路図。 本発明の実施の形態5に係る環境検出装置5の概略回路図。 環境検出装置5における、第9容量C9及び第10容量C10と、第2空間に存在する金属板25と、の相互接続イメージを示す模式図。 本発明の実施の形態6に係る環境検出装置6の概略回路図。 環境検出装置6における第1容量C1近傍の概略断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る環境検出装置1の概略回路図である。環境検出装置1は、信号発生器10と、電流検出手段11と、コントローラ12と、第1共振回路15と、を備える。信号発生器10は、出力電圧の周波数が可変である(周波数掃引が可能である)。信号発生器10の出力端子間に、第1共振回路15及び電流検出手段11が設けられる。電流検出手段11は、シャント抵抗であってもよいし、非接触電流センサであってもよい。制御部としてのコントローラ12は、マイコン(マイクロコントローラ)等を含み、各種演算処理を行うと共に、信号発生器10の出力電圧の周波数を制御する。
第1共振回路15は、互いに直列接続された、第1インダクタL1と、第1容量(第1コンデンサ)C1と、第1サーミスタR1と、第2容量(第2コンデンサ)C2と、を有する。第1サーミスタR1は、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子の例示であり、ここでは温度によって抵抗値が変化する受動素子(温度検出素子)である。第1サーミスタR1は、第1容量C1の信号発生器10とは反対側の電極と、第2容量C2の信号発生器10とは反対側の電極と、の間に接続される。
環境検出装置1において、第1容量C1及び第2容量C2の信号発生器10側の電極(第1電極)、並びに当該電極同士の間の回路(信号発生器10、電流検出手段11、第1インダクタL1)及びコントローラ12は、一次側回路21を構成する。第1容量C1及び第2容量C2の信号発生器10とは反対側の電極(第2電極)、並びに当該電極同士の間の回路(第1サーミスタR1)は、二次側回路22を構成する。一次側回路21及び二次側回路22は、互いに配線を渡すことのできない第1空間及び第2空間に分けて配置される。第1空間は、非検出対象の空間であり、ケーブルで電源を取ることの可能な通常空間である。第2空間は、検出対象となる環境を有する空間であり、第1空間と仕切り部材で仕切られた閉鎖空間であってもよいし、樹脂やゴム等の検出対象物の内部であってもよい。第1容量C1及び第2容量C2の、信号発生器10側の電極と、信号発生器10とは反対側の電極とは、第1空間及び第2空間の境界を挟んで互いに対向して容量結合する。
各素子の定数の一例を挙げると、第1インダクタL1のインダクタンス値は100mH、第1容量C1及び第2容量C2の容量値は1pF、第1サーミスタR1の25℃における抵抗値は10kΩである。なお、以下において、第1インダクタL1のインダクタンス値、第1サーミスタR1の抵抗値、第1容量C1の容量値、及び第2容量C2の容量値は、各素子に付した符号(L1、R1、C1、C2)によって示す。第1インダクタL1のインダクタンス値は、可変であってもよい。
図2は、環境検出装置1における、信号発生器10の出力する電圧の周波数と、信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)と、の関係を示す、シミュレーションによる特性図である。各素子の定数は、上記例示の値とした。図2に示すように、信号発生器10に流れる電流は、信号発生器10の出力する電圧の周波数が第1共振回路15の共振周波数f1のときに極大値となる。すなわち、環境検出装置1において、信号発生器10側から見たインピーダンスZは、同電圧の周波数が共振周波数f1のときに極小値となる。
インピーダンスZ及び共振周波数f1は、以下の式で示される。
インピーダンスZの式(上記式1)の右辺の角周波数ωに、上記式2で示される共振周波数f1に対応する角周波数(=2π×f1)を代入すると、インピーダンスZはR1と一致する(Z=R1となる)。したがって、信号発生器10から共振周波数f1の交流信号(ここでは交流電圧)を出力した場合における当該電圧を、同場合に信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)で除することで、第1サーミスタR1の抵抗値R1を導出し、第1サーミスタR1の位置における現在の温度を検出することができる。温度が高いほど第1サーミスタR1の抵抗値は低くなることから、共振周波数f1において信号発生器10に流れる電流は、温度が高いほど大きくなる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 検出対象の環境を有する空間に配置される二次側回路22は、受動素子(受動部品)のみで構成され、半導体素子や電源を含まない。このため、環境検出装置1は、検出対象が高温となる場合でも好適に使用可能である。
(2) 信号発生器10から共振周波数f1の電圧を出力し、信号発生器10に流れる電流を測るだけで温度を検出(特定)できる。このため、環境検出装置1は構成が簡単でコスト安である。
(3) 第1インダクタL1のインダクタンス値を可変とすれば、外乱ノイズが強く現れる周波数と共振周波数f1が重なった場合に、第1インダクタL1のインダクタンス値の変更により、外乱ノイズが強く現れる周波数から共振周波数f1を遠ざけることができ、外乱ノイズによる影響を抑制できる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る環境検出装置2の概略回路図である。環境検出装置2は、図1に示した実施の形態1の環境検出装置1と比較して、第1共振回路15が第3容量C3及び第4容量C4を更に有する点で相違し、その他の点で一致する。第3容量C3は、第1容量C1と信号発生器10との間に接続される。第4容量C4は、第2容量C2と信号発生器10との間に接続される。第3容量C3及び第4容量C4は、共に一次側回路21の一部であって第1空間に存在する。第3容量C3及び第4容量C4の容量値の一方又は両方が可変であってもよい。第3容量C3の容量値及び第4容量C4の容量値は、例えば1fFである。以下において、第3容量C3の容量値及び第4容量C4の容量値は、各素子に付した符号(C3、C4)によって示す。
環境検出装置2において、好ましくはC1≫C3であり、その場合、第1容量C1及び第3容量C3の直列合成容量Cは、以下の式に示すように、近似的にC3となる。
同様に、好ましくはC2≫C4であり、その場合、第2容量C2と第4容量C4の直列合成容量は、近似的にC4となる。
第1容量C1及び第2容量C2は、電極同士が第1空間及び第2空間の境界を挟んで互いに対向して容量結合する関係で、容量値を正確に定めることが難しい場合がある。そうすると、共振周波数f1の特定が難しく、信号発生器10から出力する信号の周波数を見つけるのが難しい。そのような場合、本実施の形態のように第3容量C3及び第4容量C4を設けることで、第1容量C1及び第2容量C2の容量値のばらつきによる共振周波数f1のばらつきを抑制でき、共振周波数f1の特定が容易となる。なお、C1≫C3及びC2≫C4でなくても、共振周波数f1のばらつきを抑制する効果は得られるが、抑制効果の観点から、C1>C3及びC2>C4であるとよい。また、図1に示した実施の形態1の環境検出装置1に対して第3容量C3及び第4容量C4の一方のみを追加した場合でも、共振周波数f1のばらつきを抑制する効果は得られる。
図4は、環境検出装置2において、外乱ノイズに起因する電流(ノイズ電流)の周波数と、信号発生器10の出力する共振周波数f1の電圧に起因する電流(測定対象電流)の周波数と、が重なった場合における、ノイズ電流と測定対象電流の周波数成分を示す概略特性図である。図4に示すように、ノイズ電流が共振周波数f1において大きな成分を有する場合、測定対象電流がノイズ電流に埋もれて正確な測定ができなくなる。そのような場合、第1インダクタL1のインダクタンス値、第3容量C3の容量値、及び第4容量C4の容量値の少なくともいずれかを可変とすれば、共振周波数f1を変更することで対応できる。図5は、共振周波数f1をノイズ電流の周波数から遠ざけた場合における、ノイズ電流と測定対象電流の周波数成分を示す。図5の状態であれば、測定対象電流を正確に検出することができる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、第1容量C1及び第2容量C2の容量値のばらつきによる共振周波数f1のばらつきを抑制することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る環境検出装置3の概略回路図である。環境検出装置3は、図1に示した実施の形態1の環境検出装置1と比較して、第2共振回路17を更に備える点で相違し、その他の点で一致する。第1共振回路15及び第2共振回路17は、互いに並列接続され、かつ互いに共振周波数が異なる。
第2共振回路17は、第1共振回路15と同等の構成である。すなわち、第2共振回路17は、互いに直列接続された、第2インダクタL2と、第5容量(第5コンデンサ)C5と、第2サーミスタR2と、第6容量(第6コンデンサ)C6と、を有する。第2サーミスタR2は、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子の例示であり、ここでは温度によって抵抗値が変化する受動素子(温度検出素子)である。第2サーミスタR2は、第5容量C5の信号発生器10とは反対側の電極と、第6容量C6の信号発生器10とは反対側の電極と、の間に接続される。第5容量C5及び第6容量C6は、電極同士が第1空間及び第2空間の境界を挟んで互いに対向して容量結合する。第1サーミスタR1及び第2サーミスタR2は、互いに温度変化の異なりうる位置に設けられる。
第1共振回路15の各素子の定数は、例えば実施の形態1と同じである。第2共振回路17の各素子の定数の一例を挙げると、第2インダクタL2のインダクタンス値は10mH、第5容量C5及び第6容量C6の容量値は1pF、第2サーミスタR2の25℃における抵抗値は1kΩである。第2共振回路17の各素子の定数は、第2共振回路17の共振周波数f2が第1共振回路15の共振周波数f1と異なるように設定される。
図7は、環境検出装置3における、信号発生器10の出力する電圧の周波数と、信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)と、の関係を示す、シミュレーションによる特性図である。各素子の定数は、上記例示の値とした。図7に示すように、信号発生器10に流れる電流は、信号発生器10の出力する電圧の周波数が共振周波数f1、f2のときに極大値となる。すなわち、環境検出装置3において、信号発生器10側から見たインピーダンスZは、同電圧の周波数が共振周波数f1、f2のときに極小値となる。
環境検出装置3では、信号発生器10から共振周波数f1、f2の交流電圧を出力した各場合における当該電圧を、同場合に信号発生器10に流れる電流(電流検出手段11の検出する電流値)で除することで、第1サーミスタR1及び第2サーミスタR2の抵抗値をそれぞれ導出し、第1サーミスタR1及び第2サーミスタR2の各位置における現在の温度を検出することができる。
図8は、環境検出装置3における、第1容量C1、第2容量C2、第5容量C5、及び第6容量C6の電極サイズ及び電極配置の一例を示す概略斜視図である。各容量は、第1空間及び第2空間の境界20を挟んで対向する導体板の組合せである。第2容量C2の第1電極C2−1及び第6容量C6の第1電極C6−1は、図示の例では共通の1枚の導体板としているが、別々の導体板であってもよい。第1容量C1の第1電極C1−1の面積は、第1容量C1の第2電極C1−2の面積よりも大きい。第2容量C2の第1電極C2−1及び第6容量C6の第1電極C6−1を成す1枚の導体板の面積は、第2容量C2の第2電極C2−2及び第6容量C6の第2電極C6−2の合計面積よりも大きい。第5容量C5の第1電極C5−1の面積は、第5容量C5の第2電極C5−2の面積よりも大きい。各容量において、第1電極と第2電極の大小関係を逆にしてもよい。このように、一方の電極を他方の電極よりも大きくすることで、第1電極と第2電極の位置合わせが容易となり、容量結合を確実にでき、また容量値のばらつきも抑制できる。一方の電極を他方の電極よりも大きくすることは、他の実施の形態にも適用でき、同様の効果を奏することができる。
図9は、環境検出装置3において第1サーミスタR1の抵抗値を10kΩに固定し、第2サーミスタR2の抵抗値を1kΩから10kΩまで変化させた場合における、第2サーミスタR2の抵抗値と、信号発生器10から1Vpp(ピークピーク値が1V)かつ周波数が共振周波数f2の電圧を出力したときに信号発生器10に流れる電流と、の関係を示す概略グラフである。図10は、同場合における、第2サーミスタR2の抵抗値と、信号発生器10から1Vpp(ピークピーク値が1V)かつ周波数が共振周波数f1の電圧を出力したときに信号発生器10に流れる電流と、の関係を示す概略グラフである。図9より、共振周波数f2において、第2サーミスタR2の抵抗値が2倍になると、信号発生器10に流れる電流が1/2になる関係が分かる。これは、オームの法則に従ったもので、共振周波数f2では、第1共振回路15のインピーダンスが第2共振回路17のインピーダンスと比較して十分に大きいため無視でき、信号発生器10側から見たインピーダンスが第2サーミスタR2の抵抗値と実質的に一致するためである。一方、図10より、共振周波数f1では、第2サーミスタR2の抵抗値は、信号発生器10に流れる電流に影響していないことが分かる。これは、共振周波数f1では、第2サーミスタR2を含む第2共振回路17のインピーダンスが第1共振回路15のインピーダンスと比較して十分に大きいため無視でき、信号発生器10側から見たインピーダンスが第1サーミスタR1の抵抗値と実質的に一致するためである。以上より、電流検出手段11を共通としても(第1共振回路15及び第2共振回路17に流れる電流の合計が電流検出手段11に流れても)、共振周波数f1において第1共振回路15に流れる電流と、共振周波数f2において第2共振回路17に流れる電流と、の双方を好適に検出できる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、共通の信号発生器10及び電流検出手段11により、複数箇所(第1サーミスタR1の位置及び第2サーミスタR2の位置)の温度を検出できる。なお、電流検出手段11は、第1共振回路15及び第2共振回路17の各々に対して別々に設けられてもよい。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る環境検出装置4の概略回路図である。環境検出装置4は、図6に示した実施の形態3の環境検出装置3と比較して、第1共振回路15が第3容量C3及び第4容量C4を更に有し、第2共振回路17が第7容量C7及び第8容量C8を更に有する点で相違し、その他の点で一致する。第1共振回路15の構成は、図3に示した実施の形態2の環境検出装置2の第1共振回路15の構成と同じである。第7容量C7は、第5容量C5と信号発生器10との間に接続される。第8容量C8は、第6容量C6と信号発生器10との間に接続される。第7容量C7及び第8容量C8は、共に一次側回路21の一部であって第1空間に存在する。
本実施の形態において第2共振回路17に第7容量C7及び第8容量C8を設けた目的及び効果は、図6に示した実施の形態3の環境検出装置3において第1共振回路15に第3容量C3及び第4容量C4を設けた目的及び効果と同じである。本実施の形態によれば、実施の形態3と同様の効果に加え、第1容量C1及び第2容量C2の容量値のばらつきによる共振周波数f1のばらつき、並びに第5容量C5及び第6容量C6の容量値のばらつきによる共振周波数f2のばらつきを抑制することができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る環境検出装置5の概略回路図である。図13は、環境検出装置5における、第9容量C9及び第10容量C10と、第2空間に存在する金属板25と、の相互接続イメージを示す模式図である。環境検出装置5は、図1に示した実施の形態1の環境検出装置1と比較して、第1共振回路15が、第9容量C9及び第10容量C10を有する点で相違し、その他の点で一致する。以下において、第9容量C9及び第10容量C10の容量値は、各素子に付した符号(C9、C10)によって示す。
各素子の定数の一例を挙げると、第1インダクタL1のインダクタンス値は10mH、第1容量C1及び第2容量C2の容量値は10pF、第1サーミスタR1の25℃における抵抗値は100Ω、第9容量C9及び第10容量C10の容量値は10pFである。
本実施の形態では、図13に示すように、二次側回路22が存在する第2空間に、金属板25が置かれている。第9容量C9は、第1容量C1と金属板25との間に生じる寄生容量である。第10容量C10は、第2容量C2と金属板25との間に生じる寄生容量である。第9容量C9及び第10容量C10は、測定精度に影響を与える。その影響を抑制するために、下記条件を満たすように第1サーミスタR1の抵抗値を設定する。
これにより、第9容量C9及び第10容量C10の影響の影響を実質的に無くすことができる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、第2空間に金属板25が存在する場合であっても、金属板25による測定精度への影響を抑制することができる。金属板25による測定精度への影響を抑制するための構成は、実施の形態2〜4にも適用することができる。
(実施の形態6)
図14は、本発明の実施の形態6に係る環境検出装置6の概略回路図である。図15は、環境検出装置6における第1容量C1近傍の概略断面図である。環境検出装置6は、図1に示した実施の形態1の環境検出装置1と比較して、第1共振回路15が、第11容量C11を有する点で相違し、その他の点で一致する。第11容量C11は、例えば配線に付加された寄生容量である。例えば信号発生器10と第1インダクタL1とを接続する配線にシールド線を使用すると、配線に寄生容量が付加されて測定の誤差の原因となる。第11容量C11による測定への影響は、第11容量C11の容量値が同じであれば、第1容量C1及び第2容量C2の容量値が大きいほど小さくなる。
本実施の形態では、図15に示すように、第1容量C1の第1電極C1−1と第2電極C1−2との間に、高誘電率部31、32が設けられる。図示は省略したが、第2容量C2の第1及び第2電極の間にも、同様に高誘電率部が設けられるとよい。高誘電率部31、32の一方のみが設けられてもよい。高誘電率部31は、第1電極C1−1と、第1及び第2空間を隔てる境界部35と、の間に設けられ、第1電極C1−1の第2電極C1−2側を好ましくは全面的に覆う。高誘電率部32は、第2電極C1−2と境界部35との間に設けられ、第2電極C1−2の第1電極C1−1側を好ましくは全面的に覆う。ここでは、第2空間は、検出対象物である樹脂やゴム等の粘弾性材の内部であり、高誘電率部32は、第2空間を成す粘弾性材に当該粘弾性材よりも誘電率の高い物質、例えばチタン酸バリウム等からなるフィラーを混ぜ込んだものである。高誘電率部31も、高誘電率部32と同様に構成できる。
本実施の形態によれば、電極間に高誘電率部を設けて第1容量C1及び第2容量C2の容量値を高めることで、第11容量C11による測定への影響を抑制できる。なお、第1容量C1及び第2容量C2の一方の容量値のみを高める場合でも第11容量C11による測定への影響を抑制する効果が得られるが、両方の容量値を高めることでその効果を高めることができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では、周辺環境として温度を例示したが、周辺環境は温度に限定されず、例えば湿度又は圧力であってもよい。すなわち、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子は、サーミスタに限定されず、湿度検出素子(湿度センサ)又は圧力検出素子(圧力センサ)であってもよい。1つの信号発生器10に対して、共振回路は、3つ以上並列接続されてもよい。第1インダクタL1及び第2インダクタL2は、配線等のインダクタンスを利用してもよいし、図11の構成では第3容量C3及び第4容量C4、並びに第7容量C7及び第8容量C8のESL(等価直列インダクタンス)を利用してもよい。
信号発生器10は、電圧出力タイプに限定されず、電流出力タイプであってもよい。この場合、共振周波数f1、f2における信号発生器10側から見た各インピーダンスは、信号発生器10から共振周波数f1、f2の電流を出力した各場合における当該電流により、信号発生器10の電圧を除することで導出できる。
1〜6 環境検出装置、10 信号発生器、11 電流検出手段、12 コントローラ(制御部)、15 第1共振回路、17 第2共振回路、20 境界、21 一次側回路、22 二次側回路、25 金属板、31、32 高誘電率部、35 境界部

Claims (15)

  1. 信号発生器と、前記信号発生器に接続された少なくとも1つの共振回路と、を備え、
    前記共振回路は、互いに直列接続された、インダクタと、第1及び第2容量と、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
    前記第1容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、前記第2容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、の間に、前記回路素子が接続される、環境検出装置。
  2. 前記共振回路の共振周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出する、請求項1に記載の環境検出装置。
  3. 前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出する、請求項1に記載の環境検出装置。
  4. 信号発生器と、前記信号発生器に接続された少なくとも1つの共振回路と、を備え、
    前記共振回路は、互いに接続された、第1及び第2容量と、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
    前記第1容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、前記第2容量の前記信号発生器とは反対側の電極と、の間に、前記回路素子が接続され、
    前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって前記回路素子の周辺環境を検出する、環境検出装置。
  5. 前記共振回路は、前記第1容量と前記信号発生器との間に接続された第3容量を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  6. 前記第3容量の容量値は、前記第1及び第2容量の各容量値より小さい、請求項5に記載の環境検出装置。
  7. 前記第3容量の容量値が可変である、請求項5又は6に記載の環境検出装置。
  8. 前記共振回路は、前記第2容量と前記信号発生器との間に接続された第4容量を有し、
    前記第4容量の容量値は、前記第1及び第2容量の各容量値より小さい、請求項5から7のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  9. 前記インダクタのインダクタンス値が可変である、請求項1から8のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  10. 前記第1及び第2容量の各々の一方の電極の面積が、他方の電極の面積よりも大きい、請求項1から9のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  11. 前記第1及び第2容量の前記信号発生器側の第1電極並びに前記第1電極同士の間の回路を含む一次側回路と、前記第1及び第2容量の前記信号発生器とは反対側の第2電極並びに前記第2電極同士の間の回路を含む二次側回路とが、互いに配線を渡すことのできない第1空間と第2空間に分けて配置される、請求項1から10のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  12. 前記第1容量の前記第1及び第2電極の間の少なくとも一部と、前記第2容量の前記第1及び第2電極の間の少なくとも一部と、の一方又は両方に、高誘電率部が設けられる、請求項11に記載の環境検出装置。
  13. 前記第1及び第2容量の前記第2電極が、検出対象物である粘弾性材で覆われ、
    前記高誘電率部は、粘弾性材に当該粘弾性材よりも誘電率の高い物質を混ぜ込んだものであって、前記第2電極の前記第1電極側を覆う、請求項12に記載の環境検出装置。
  14. 前記共振回路を複数備え、
    前記複数の共振回路は、互いに並列接続され、かつ互いに共振周波数が異なり、
    各共振周波数の交流信号あるいは前記信号発生器側から見たインピーダンスが極小となる各周波数の交流信号を前記信号発生器から出力したときの前記信号発生器の電圧及び電流によって、各々の共振回路に含まれる前記回路素子の周辺環境を検出する、請求項1から13のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  15. 前記周辺環境は、温度、湿度、又は圧力であり、
    前記回路素子は、温度検出素子、湿度検出素子、又は圧力検出素子である、請求項1から14のいずれか一項に記載の環境検出装置。
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