JP2019190854A - ブロックゲージ用治具及び移動部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックゲージの寿命を向上させる。【解決手段】測長器具の校正に用いられるブロックゲージの前面及び後面のそれぞれに規定される一対の被測定箇所を示すブロックゲージ用治具であって、上部及び下部に該ブロックゲージを出し入れ可能にする一対の開口部を有し、該ブロックゲージの該前面と、該後面と、両側面と、のそれぞれの一部を被覆するように該ブロックゲージが嵌め入れられる筐体と、該筐体の前面及び後面のそれぞれに設けられ該筐体に嵌め入れられた該ブロックゲージの該被測定箇所を露出する一対の露出部と、該露出部で露出される該ブロックゲージの該被測定箇所を示す目印部と、を備え、該ブロックゲージが該筐体に嵌め入れられた状態で該ブロックゲージに対して上下方向に移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロメータ等の測長器具を校正する際に用いられるブロックゲージに規定される被測定箇所を示すブロックゲージ用治具と、該ブロックゲージ用治具を移動させる移動部材と、に関する。
機械加工された部品等の寸法を測定する測長器具として、マイクロメータ(特許文献1参照)が使用される。マイクロメータは、アンビルと、該アンビルに対して前後方向に移動可能なスピンドルと、を有する。アンビルと、スピンドルと、の間に被測長物を配し、スピンドルを移動させてアンビルと、スピンドルと、で被測長物を挟み込むことで、被測長物の長さを測定する。
該マイクロメータは、使用される場所の温度等の測定環境によって誤差が生じる場合がある。そのため、測定作業の前に該マイクロメータの校正を実施する必要がある。
ここで、校正とは、マイクロメータの表示する寸法と、長さの標準となる物の長さと、の差を測定することをいう。マイクロメータの校正には、長さの標準となるブロックゲージが用いられる。高い精度で長さが規定されたブロックゲージをマイクロメータで測定することでマイクロメータを校正し、必要に応じて真の値を表示するようにマイクロメータを調整できる。
実開昭55−174101号公報
ブロックゲージをマイクロメータで測定して該マイクロメータを校正する作業は、一般的にマイクロメータを使用する作業者や校正担当者等の特定の校正作業者により日常的に実施される。校正作業者は、校正の精度を一定水準に保つために校正を毎回同様に実施しようとするため、ブロックゲージの特定の箇所にはマイクロメータのアンビルやスピンドルが繰り返し当てられやすい。すると、ブロックゲージの該特定の部分が偏って摩耗してしまう。
摩耗が大きくなると摩耗が生じた部分はもはや校正に用いるには不向きとなる。しかし、ブロックゲージの他の部分を使用すれば十分に校正は可能である。それにも関わらず、校正作業者は校正の条件を維持しようとして摩耗が生じた部分を引き続き使用してしまう。そのため、校正作業者に正しく校正作業を実施させるためには新しいブロックゲージを使用させなければならず、不経済である。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、測長器具の校正時にブロックゲージの被測定箇所を規定し、ブロックゲージの寿命を向上させることができるブロックゲージ用治具及び移動部材を提供することである。
本発明の一態様によれば、測長器具の校正に用いられるブロックゲージの前面及び後面のそれぞれに規定される一対の被測定箇所を示すブロックゲージ用治具であって、上部及び下部に該ブロックゲージを出し入れ可能にする一対の開口部を有し、該ブロックゲージの該前面と、該後面と、両側面と、のそれぞれの一部を被覆するように該ブロックゲージが嵌め入れられる筐体と、該筐体の前面及び後面のそれぞれに設けられ該筐体に嵌め入れられた該ブロックゲージの該被測定箇所を露出する一対の露出部と、該露出部で露出される該ブロックゲージの該被測定箇所を示す目印部と、を備え、該ブロックゲージが該筐体に嵌め入れられた状態で該ブロックゲージに対して上下方向に移動可能であることを特徴とするブロックゲージ用治具が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、該ブロックゲージが該筐体に嵌め入れられた上記のブロックゲージ用治具を該ブロックゲージに対して移動させる移動部材であって、上部及び下部に該ブロックゲージを出し入れ可能にする一対の移動部材開口部を有し、該ブロックゲージの該前面と、該後面と、該両側面と、のそれぞれの一部を被覆するように該ブロックゲージに嵌め入れられる移動部材筐体を備え、該ブロックゲージ用治具に嵌め入れられた該ブロックゲージを該移動部材開口部から該移動部材筐体に嵌め入れ、該ブロックゲージ用治具を押し動かすことで該目印部が示す該ブロックゲージの被測定箇所を変更できることを特徴とする移動部材が提供される。
本発明の一態様に係るブロックゲージ用治具は、上部及び下部にブロックゲージを出し入れ可能にする一対の開口部を有し、ブロックゲージの一部を被覆するように該ブロックゲージに嵌め入れられる筐体を備える。該筐体に嵌め入れられた該ブロックゲージの該被測定箇所を露出する一対の露出部が該筐体の前面及び後面のそれぞれに設けられる。該ブロックゲージ用治具は、さらに、該露出部で露出される該ブロックゲージの該被測定箇所を示す目印部を備える。
マイクロメータ等の測長器具を校正する際は、ブロックゲージの該露出部から露出し目印部で示された一対の被測定箇所にアンビル及びスピンドルをそれぞれ当てて測定を実施する。該ブロックゲージ用治具は、マイクロメータの校正のためのブロックゲージの測定において、被測定箇所を明示する。そのため、校正作業者の意思に依らずに測定箇所が規定される。
該ブロックゲージ用治具に嵌め入れられたブロックゲージを用いたマイクロメータの校正を所定の回数行った後、例えば、該ブロックゲージ用治具をブロックゲージに対して上下方向に移動させる。ブロックゲージを移動させると、目印部が示す該ブロックゲージの被測定箇所を変更できる。
このように、該ブロックゲージ用治具を用いると、校正作業者の意図に依らず被測定箇所を規定できるため、ブロックゲージの摩耗していない部分を校正に使用させることができる。そのため、ブロックゲージの特定の箇所のみが摩耗したこと理由にブロックゲージを取り換える必要がなくなるため、ブロックゲージの寿命を延ばすことができる。
したがって、本発明の一態様により、測長器具の校正時にブロックゲージの被測定箇所を規定し、ブロックゲージの寿命を向上させることができるブロックゲージ用治具及び移動部材が提供される。
ブロックゲージ用治具及びブロックゲージを模式的に示す斜視図である。 ブロックゲージが筐体に嵌め入れられたブロックゲージ用治具を模式的に示す斜視図である。 ブロックゲージ用治具の筐体に嵌め入れられたブロックゲージを用いたマイクロメータの校正作業を説明する上面図である。 ブロックゲージ用治具に嵌め入れられたブロックゲージ及び移動部材を模式的に示す斜視図である。 ブロックゲージ用治具に嵌め入れられたブロックゲージを移動部材16に嵌め入れた状態を模式的に示す斜視図である。
本発明に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るブロックゲージ用治具に被覆されるブロックゲージについて図1を用いて説明する。図1には、該ブロックゲージ1が模式的に示されている。
該ブロックゲージ1は、マイクロメータ等の測長器具の校正のために用いられる。該ブロックゲージ1は略直方体状に形成されており、該直方体を構成する前面1a及び後面1bが測長器具の校正に使用される。前面1a及び後面1b間は極めて高い精度で互いに特定の距離となるように仕上げられており、該距離が長さの基準となる。ブロックゲージ1の側面1cには、該ブロックゲージ1が提供する基準の長さの値を示す長さ表示3が印字されている。
ブロックゲージ1は長さの基準となるため、セラミック等の硬質で温度変化に対して体積変化の小さい材料が用いられる。しかし、該ブロックゲージ1を用いてマイクロメータを繰り返し校正していくと、該マイクロメータのアンビルまたはスピンドルが当たることでブロックゲージ1が摩耗して、前面1a及び後面1b間の距離が変化してしまう。
ブロックゲージ1を用いた校正作業は、一般的には、マイクロメータを使用する作業者、または、校正担当者等の校正作業者が、該マイクロメータを用いた計測作業の前または途中に実施する。校正作業者は、計測を安定的に実施したいため、該校正作業を毎回同様に実施しようとする。すると、ブロックゲージ1の特定の箇所が校正作業に繰り返し使用されやすく、その箇所に偏って摩耗が生じやすくなる。
摩耗の生じていない部分はその後も校正作業に使用可能であるにも関わらず、校正作業者は校正の精度を一定水準に保とうとして引き続き摩耗した部分を使用してしまうため、ブロックゲージ1を交換する必要がある。校正に使用できる部分を残しながらブロックゲージ1を交換するのはブロックゲージ1の寿命を早めることになり不経済である。
そこで、ブロックゲージ1を本実施形態に係るブロックゲージ用治具2に嵌め入れて校正作業に使用する。図1には、ブロックゲージ用治具2が模式的に示されている。次に、ブロックゲージ用治具2について説明する。
ブロックゲージ用治具2の筐体4は、前面4aと、後面4bと、両側面4cと、で構成され、筐体4の内部には、ブロックゲージ1の水平面で切断した断面形状に対応する断面形状の空間が設けられる。すなわち、筐体4のそれぞれの面の大きさは、ブロックゲージ1を取り囲むようにブロックゲージ1の前面1aと、後面1bと、両側面1cと、の大きさに合わせて形成される。
ブロックゲージ用治具2の筐体4には、ブロックゲージ1を出し入れ可能にする一対の開口部6a,6bが該筐体4の上面及び下面のそれぞれ一面に渡って形成される。開口部6aまたは開口部6bを通じてブロックゲージ1をブロックゲージ用治具2に嵌め入れると、ブロックゲージ1を筐体4で被覆できる。ブロックゲージ用治具2は、筐体4にブロックゲージ1が嵌め入れられた状態で、ブロックゲージ1に対して上下方向に移動可能である。
なお、ブロックゲージ1の出し入れ時にブロックゲージ1に傷や摩耗等の損傷を生じさせないように、筐体4には、例えば、アクリル樹脂やフッ素樹脂等の材料が用いられる。そして、ブロックゲージ用治具2は、例えば、射出成形や3Dプリント等の方法で形成される。
また、ブロックゲージ用治具2の筐体4の前面4a及び後面4bのそれぞれには、筐体4に被覆されたブロックゲージ1の一部を露出する一対の露出部8a,8bが形成される。露出部8a,8bは、筐体4の前面4a及び後面4bに略同じ高さ位置に形成され、マイクロメータのアンビルまたはスピンドルを該ブロックゲージ用治具2に被覆されたブロックゲージ1に当てることができる大きさに形成される。
図2に、ブロックゲージ1が嵌め入れられたブロックゲージ用治具2を模式的に示す斜視図を示す。該ブロックゲージ用治具2の筐体4の両側面4cの露出部8a,8bの近傍には、目印部10a,10bが形成される。目印部10a,10bは、例えば、筐体4の両側面4cの端部を切り欠いて形成された凸部であり、該凸部により該ブロックゲージ1の被測定箇所5が示される。なお、目印部10a,10bは、筐体4の両側面4cに印字された記号やパターン等でもよい。
図2に示される通り、該一対の露出部8a,8bはブロックゲージ1の被測定箇所5を規定し、該目印部10a,10bは該被測定箇所5を示す。校正作業者は、該被測定箇所5にアンビルまたはスピンドルを当てて長さを測定することでマイクロメータの校正を実施する。マイクロメータの校正について、図3を用いて説明する。図3は、ブロックゲージ用治具2に被覆されたブロックゲージ1を用いたマイクロメータ7の校正作業を説明する上面図である。
図3に示すマイクロメータ7は、上方から見てU字状の部分と、該U字状の部分の一端から突出する突出部分と、を備えるフレーム15を有する。該U字状の部分の内側の空間を挟んでフレーム15の一方側にアンビル9と、他方側にスピンドル11と、が軸上に並ぶように配設されている。スピンドル11は、該軸方向に移動可能にフレーム15に支持されている。
フレーム15の突出部分には、該突出部分の周方向に回転可能なシンブル17が設けられている。シンブル17は、機械的にスピンドル11に接続されており、シンブル17を回転させるとスピンドル11が該軸方向に移動する。スピンドル11と、該シンブル17と、の間の位置の該フレーム15の突出部には表示部13が設けられている。表示部13は、スピンドル11の位置に応じて該スピンドル11と、アンビル9と、の間の距離の値を表示する。
マイクロメータ7による測長は、スピンドル11と、アンビル9と、の間に被測長物を挟み込ませることで実施される。このとき、スピンドル11と、アンビル9と、が被測長物を挟み込む力に応じて被測長物が変形する場合があるため、精度の高い測長のためには、一定の力で被測長物を挟み込む必要がある。そこで、フレーム15の突出部の先端には、フレーム15の周方向に回転可能なラチェットストップ19が設けられている。ラチェットストップ19を回転させると、シンブル17を回転できる。
スピンドル11を軸方向に移動させるとき、作業者がラチェットストップ19を持ってシンブル17を回転させる場合に、被測長物が挟み込まれ、挟み込む力が所定の大きさになるとラチェットストップ19が空回りするようになっている。そのため、ラチェットストップ19を持ってシンブル17を回転させると、一定の力で被測長物が挟み込まれるようになる。
ここで、表示部13に表示される値には誤差が生じる場合がある。そこで、正確な測定を実施するためには、ブロックゲージ1を用いてマイクロメータ7を校正する必要がある。図3に示す通り、ブロックゲージ1の被測定箇所5はブロックゲージ用治具2の一対の露出部8a,8bを通して露出するため、スピンドル11と、アンビル9と、をそれぞれブロックゲージ1の被測定箇所5に当てることで校正を実施できる。
なお、ブロックゲージ用治具2をブロックゲージ1に対して移動させない限り、目印部10a,10bにより、ブロックゲージ1の同一の被測定箇所5が示され続ける。すなわち、該ブロックゲージ用治具2を使用すると、ブロックゲージ1の校正に使用される被測定箇所5を規定できる。
ブロックゲージ1の被測定箇所5を校正作業に繰り返し使用すると徐々に摩耗していくため、長さの標準としての機能が失われていく。そのため、所定の回数校正作業を実施した後は、ブロックゲージ1の他の箇所を使用して校正作業を実施する必要がある。
ここで、ブロックゲージ用治具2を所定の距離移動させ、目印部10a,10bで示される被測定箇所5の位置を変更する移動部材について、図4を用いて説明する。図4は、ブロックゲージ用治具2の筐体に嵌め入れられたブロックゲージ1と、移動部材16と、を模式的に示す斜視図である。移動部材16は、筐体4にブロックゲージ1が嵌め入れられたブロックゲージ用治具2を押し動かし、ブロックゲージ用治具2の目印部10a,10bで示される被測定箇所5を変更させる機能を備える。
移動部材16の筐体18は、前面と、後面と、両側面とを備え、ブロックゲージ用治具2の筐体4と同様に、ブロックゲージ1を水平面で切断したときの断面形状に対応する断面形状の空間が内部に設けられる。
筐体18の上部及び下部には、ブロックゲージ1を出し入れ可能にする一対の開口部20a,20bが該筐体18の上面及び下面のそれぞれ一面に渡って形成される。開口部20aまたは開口部20bを通じてブロックゲージ1を筐体18に嵌め入れると、ブロックゲージ1を筐体18で被覆できる。移動部材16は、筐体18にブロックゲージ1が嵌め入れられた状態で、ブロックゲージ1に対して上下方向に移動可能である。
なお、ブロックゲージ1の出し入れ時にブロックゲージ1に傷や摩耗等の損傷を生じさせないように、筐体18には、例えば、アクリル樹脂やフッ素樹脂等の材料が用いられる。そして、移動部材16は、例えば、射出成形や3Dプリント等の方法で形成される。
筐体18の両側面の内側には、それぞれ、内板24a,24bが設けられ、該両側面の外側の中央部には、凸部22a,22bが形成される。その一方で、ブロックゲージ用治具2の両側面4cには、それぞれ、下方に凹部14aを有する側面補助板12a,12b(図1参照)が貼り付けられている。該凸部22a,22bは、該凹部14aに嵌合可能な大きさ及び形状で形成される。
移動部材16を使用する際は、ブロックゲージ用治具2に嵌め入れられたブロックゲージ1を移動部材16に嵌め入れる。例えば、ブロックゲージ1の下方をブロックゲージ用治具2が被覆する場合、ブロックゲージ用治具2を押し動かすように移動部材16の上方の開口部20aから筐体18にブロックゲージ1を嵌め入れる。
ブロックゲージ1を移動部材16に嵌め入れると、移動部材16の凸部22a,22bがブロックゲージ用治具2の凹部14aに嵌り、ブロックゲージ用治具2と、移動部材16と、の間に水平方向のずれが生じない状態でブロックゲージ用治具2が押し動かされる。図5は、ブロックゲージ用治具2に嵌め入れられたブロックゲージ1を移動部材16に嵌め入れた状態を模式的に示す斜視図である。
図5に示される通り、ブロックゲージ用治具2が動かされると、目印部10a,10bにより示されるブロックゲージ1の前面1a及び後面1bの位置が新しい被測定箇所5aに変更される。このとき、それまでに使用されていた被測定箇所5は、移動部材16またはブロックゲージ用治具2により覆い隠される。
ブロックゲージ1を使用したマイクロメータの校正は、該新しい被測定箇所5aにアンビル9またはスピンドル11を当てることで実施できる。消耗した被測定箇所5は覆い隠されるため、該被測定箇所5を誤って使用して校正を実施することはない。そのため、ブロックゲージ1を交換せずに、ブロックゲージ1の摩耗していない箇所を使用して引き続き校正を実施できる。
なお、移動部材16の筐体18の高さは、移動部材16によりブロックゲージ用治具2が動かされて変更される新しい被測定箇所5aと、変更される前の被測定箇所5と、の間の距離と等しい高さに設定される。該距離は、ブロックゲージ1に接触するマイクロメータ7のアンビル9及びスピンドル11の径よりも大きい距離に設定される。
被測定箇所5aを使用して校正を繰り返し実施して摩耗が生じた後は、さらに別の移動部材16を準備し、ブロックゲージ1の下側を該別の移動部材16に嵌め入れて、ブロックゲージ用治具2を押し動かす。移動部材16の筐体18の側面下部には、ブロックゲージ用治具2と同様に凹部26aが形成されており、このとき、該別の移動部材16の凸部22a,22bが該凹部26aに嵌る。該別の移動部材16を使用すると、さらに引き続きブロックゲージ1を校正に使用することができる。
このように、ブロックゲージ用治具2を用いることで、マイクロメータの校正に用いられるブロックゲージ1の測定箇所5を規定できる。そして、移動部材16によりブロックゲージ用治具2を移動させることで目印部10a,10bで示される領域を新しい被測定箇所5aに変更できるとともに、消耗した測定箇所5を覆い隠せる。そのため、ブロックゲージ1の特定の箇所のみが摩耗したことを理由にブロックゲージ1を交換する必要がなくなる。したがって、ブロックゲージ1の寿命を延ばすことができて経済的である。
なお、本発明は、上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記の実施形態では、ブロックゲージ用治具2の側面に側面補助板12a,12bが配設されて凹部14aが形成され、移動部材16の凸部22a,22bが該凹部14aに嵌る場合について説明したが本発明はこれに限定されない。
例えば、ブロックゲージ用治具2は、側面に側面補助板12a,12bが配設されていなくてもよく、凹部14aが形成されていなくてもよい。また、移動部材16の筐体18の側面に凸部22a,22bが形成されていなくてもよい。この場合においても、ブロックゲージ用治具2の筐体4の内部の形状と、移動部材16の筐体18の内部の形状と、がブロックゲージ1の形状に対して高い精度で対応していれば、移動部材16によりブロックゲージ用治具2を適切に移動できる。
ブロックゲージ用治具2に凹部14aを形成せず、移動部材16に凸部22a,22bを形成しない場合、ブロックゲージ用治具2及び移動部材16の形状はより簡潔な形状となり、それぞれの製造が容易となる。さらに、構造が単純化されると、機械的強度が高くなる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ブロックゲージ
1a 前面
1b 後面
1c 側面
3 長さ表示
5,5a 被測定箇所
7 マイクロメータ
9 アンビル
11 スピンドル
13 表示部
15 フレーム
17 シンブル
19 ラチェットストップ
2 ブロックゲージ用治具
4 筐体
4a 前面
4b 後面
4c 側面
6a,6b 開口部
8a,8b 露出部
10a,10b 目印部
12a,12b 側面補助板
14a,24a,26a 凹部
16 移動部材
18 筐体
20a,20b 開口部
22a,22b 凸部
24a,24b 内板

Claims (2)

  1. 測長器具の校正に用いられるブロックゲージの前面及び後面のそれぞれに規定される一対の被測定箇所を示すブロックゲージ用治具であって、
    上部及び下部に該ブロックゲージを出し入れ可能にする一対の開口部を有し、該ブロックゲージの該前面と、該後面と、両側面と、のそれぞれの一部を被覆するように該ブロックゲージが嵌め入れられる筐体と、
    該筐体の前面及び後面のそれぞれに設けられ該筐体に嵌め入れられた該ブロックゲージの該被測定箇所を露出する一対の露出部と、
    該露出部で露出される該ブロックゲージの該被測定箇所を示す目印部と、を備え、
    該ブロックゲージが該筐体に嵌め入れられた状態で該ブロックゲージに対して上下方向に移動可能であることを特徴とするブロックゲージ用治具。
  2. 該ブロックゲージが該筐体に嵌め入れられた請求項1に記載のブロックゲージ用治具を該ブロックゲージに対して移動させる移動部材であって、
    上部及び下部に該ブロックゲージを出し入れ可能にする一対の移動部材開口部を有し、該ブロックゲージの該前面と、該後面と、該両側面と、のそれぞれの一部を被覆するように該ブロックゲージに嵌め入れられる移動部材筐体を備え、
    該ブロックゲージ用治具に嵌め入れられた該ブロックゲージを該移動部材開口部から該移動部材筐体に嵌め入れ、該ブロックゲージ用治具を押し動かすことで該目印部が示す該ブロックゲージの被測定箇所を変更できることを特徴とする移動部材。
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