JP2019190737A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】R407C以上の冷媒性能を有し、GWPがR410Aよりも低く、かつ、燃焼性がR32よりも低い混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】本発明に係る冷凍サイクル装置は、少なくともR32とR125と第3の冷媒を含む混合冷媒を封入した冷凍サイクル装置であって、前記第3の冷媒は、沸点T(℃)が−77.3≦T≦−26.1で、不燃性を有し、かつ、GWPが15以下であり、前記3種混合冷媒は、前記R32が35〜50重量%、前記R125が10〜14重量%、前記第3の冷媒が40〜51重量%であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば空気調和機などの冷凍サイクル装置に関するものである。
エアコンなどの冷凍サイクル装置に備わる冷媒回路を流通する冷媒としてR407Cが使用されている(例えば、特許文献1)。R407Cは、R32,R125,R134aの3成分からなる非共沸混合冷媒であり、単一冷媒や共沸冷媒と比較して相変化時の伝熱性能が低くなる。また、地球温暖化係数(以下、GWPともいう。)が1770と比較的高いため、GWPが低い冷媒への転換が求められている。最近では例えばR32のみを使用するエアコンが開発されている。R32は、GWPが675でR407Cの40%程度と比較的低いものであるが、僅かな燃焼性を有する微燃性冷媒に分類される。
R32を家庭用エアコンの冷媒として使用する場合、その微燃性に対応した防爆設計が必要となる。また、ビル用大型マルチエアコンでは使用する冷媒量が大量になるため、エアコンの作動中またはメンテナンス作業中に冷媒がエアコン外部に漏洩した際に着火した場合の被害が大きくなるおそれがある。
一方、エアコンに使用可能な冷媒としてR410Aが知られている。R410Aは、不燃性の冷媒であり、かつ、疑似共沸混合冷媒とされ、非共沸混合冷媒と比較して伝熱性能が高い。しかし、R410AはGWPが2090とR407Cと比較して高いため、地球温暖化の観点では課題がある。
特開平9−49667号公報
このため、R407Cと同等かそれ以上の冷媒性能でありながら、GWPがR407Cよりも低く、且つ、燃焼性がR32よりも低い冷媒の開発が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、R407C以上の冷媒性能を有し、GWPがR410Aよりも低く、かつ、燃焼性がR32よりも低い混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る冷凍サイクル装置は、少なくともR32とR125と第3の冷媒を含む混合冷媒を封入した冷凍サイクル装置であって、前記第3の冷媒は、沸点T(℃)が−77.3≦T≦−26.1で、不燃性を有し、かつ、GWPが15以下であり、前記3種混合冷媒は、前記R32が35〜50重量%、前記R125が10〜14重量%、前記第3の冷媒が40〜51重量%であることを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は熱交換器を備え、前記熱交換器の伝熱管の肉厚は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記熱交換器の伝熱管の肉厚の1.25倍〜1.35倍である、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は熱交換器を備え、前記熱交換器の伝熱管の内径は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記熱交換器の伝熱管の内径の0.7倍〜1.0倍である、
ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機から吐出された冷媒の温度が、所定の運転条件において所定温度になるように前記冷凍サイクル装置が備える絞り装置の開度を制御する制御手段を設ける、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機に封入される潤滑油は、極圧添加材が添加された合成油で構成される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機に内蔵されるモータは、DCモータであると共に、リラクタンストルクによって駆動され、かつ、前記モータの永久磁石が希土類磁石で構成されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は制御装置を備え、前記制御装置の最大電流容量は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記制御装置の最大電流容量より大きい、
ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機の排除容積は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記圧縮機の排除容積より小さい、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置が備える圧縮機の吸入側に接続された配管には、冷媒の温度を検出する手段が設けられていない、ことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上述した発明において、前記冷凍サイクル装置が備える熱源側熱交換器は、風上側流路と風下側流路が空気流通方向に並んで配置されており、
凝縮器として機能する場合において、冷媒は風下側流路を流れてから風上側流路を流れるようにして、蒸発器として機能する場合において、冷媒は風上側流路を流れてから風下側流路を流れるようにする、ことを特徴とする。
本発明に係る混合冷媒によれば、R407C以上の冷媒性能を有し、GWPがR410Aよりも低く、かつ、燃焼性がR32よりも低い混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る冷凍サイクル装置に充填された混合冷媒の実施の形態を示す三角座標による組成図である。 図2は、本発明に係る冷凍サイクル装置に充填された混合冷媒の組成比による冷媒特性を説明する概略図である。 図3は、本発明に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 図4は、本発明に係る冷凍サイクル装置の熱交換器を示す斜視図である。 図5は、本発明に係る冷凍サイクル装置の熱交換器の伝熱管を示す断面図である。 図6は、本発明に係る冷凍サイクル装置の熱交換器を示す上面図である。 図7は、本発明に係る冷凍サイクル装置の圧縮機を示す断面図である。
以下に、本発明に係る混合冷媒およびこれを用いた冷凍サイクル装置(空気調和機)の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(混合冷媒)
まず、本発明に係る混合冷媒について説明する。
図1は、本発明に係る混合冷媒の組成を表す三角座標である。三角座標とは、正三角形の各辺をグラフ化する3項目とし、それらの項目の比率を正三角形内部の点から各辺への垂線の長さで表現したグラフである。この三角座標は正三角形内部の任意の点から各辺への垂線の和が一定値になることを利用しており、この一定値が三項目の比率の和である100%に相当する。このとき、3つの頂点はそれぞれ、R32が100重量%、R125が100重量%、第3の冷媒(以下、「α」)が100重量%であることを指す。本発明に係る混合冷媒は、図1における範囲Rに含まれるものであって、詳細には、R32を35〜50重量%、およびR125を10〜14重量%、αを40〜51重量%含むものである。
ここで、R32と、R125と、αの各冷媒は、それぞれ性質に長所と短所を有している。
R32は、GWPが675と比較的低い。また、冷媒性能の指標の一つである潜熱が224.0kj/kg(飽和温度=45℃のとき)と比較的良好である。一方、燃焼性の指標の一つである燃焼速度は6.7cm/sと高い性質を有している。また、沸点は−51.7℃である。
R125は、GWPが3500と非常に高い。また、冷媒性能の指標の一つである潜熱が84.53kj/kg(飽和温度=45℃のとき)である。ただし、不燃冷媒(燃焼速度が0cm/s)であるという性質を有している。また、沸点は−48.1℃である。
αの冷媒の条件は、GWPが15と非常に低く、また、沸点は−77.3℃〜−26.1℃となり、さらに、不燃冷媒(燃焼速度が0cm/s)という性質を有しているものとする。
したがって、R32とR125とαの3種類の冷媒を後述する所定の混合比で混合して得られる本発明の混合冷媒は、各々の冷媒の混合比率に応じて、各冷媒の性質に由来する性質を示す。
なお、図1においては、参考としてR410Aの位置を三角座標の右側の辺の中間部に示している。R410Aは、R32とR125を50%ずつ含む混合冷媒である。
本発明に係る混合冷媒は、図1のハッチングで示された範囲Rに位置するものである。本発明においては、冷媒性能が比較的良いR32をベースとする。ただし、混合冷媒を不燃冷媒にするために、唯一の可燃性冷媒のR32は50%以下となるようにする。不燃冷媒のR125とαで残りの50%以上を構成する。
ここで、R125の組成比率が増加するとGWPが上昇することから、GWPが非常に低いαを多く含ませる。この場合、3種の混合冷媒のGWPを750以下にするには、αの組成比率を40%以上にする必要がある。ただし、αの組成比率を過剰に多くするとR32との沸点の差が大きいことから温度傾斜が大きくなる。温度傾斜が大きくなると、単一冷媒や共沸冷媒と比較して相変化時の伝熱性能が低くなるため、αの組成比率は51%以下に制限している。GWPを750以下としているのは、2015年4月に施行されたフロン排出抑制法において、店舗・オフィス用エアコンの製造業者に対して定めた目標値
(2020年度にGWP750以下)に基づいている。
図2は、本発明に係る混合冷媒の組成比による冷媒特性を説明する概略図であり、表を左に90度回転させている。
図2において、R32の組成比率が35〜50重量%、R125が10〜14重量%のものが本発明に係る混合冷媒に対応している。左端の列は、R32単体の冷媒特性を表しており、左端から2番目の列は、R125単体の冷媒特性を表しており、左端から3番目の列は、R410Aの冷媒特性を表している。
不燃冷媒とするためには、可燃性冷媒であるR32の比率を50%以下にすればよい。
一方、R410AのGWPは2088であるが、本発明ではGWPを大幅に(750以下に)低減することを目標とする。R125の組成比率を15%以上とするとGWPは768.75となるので、GWPを750以下に低減することはできない。
他方、混合冷媒の冷媒性能の指標の一つである温度傾斜(同圧力での飽和ガスと飽和液との温度差)が大きい場合には、伝熱性能が低下し、その混合冷媒を使用した空気調和機での性能低下が大きくなる。以下、この温度傾斜が大きいことを「非共沸性」が大きいと表現する。非共沸性はR407C以下となるようにすることが望ましい。
このように、R32を35〜50重量%、R125を10〜14重量%、およびαを40〜51重量%含んだ混合冷媒とすれば、R407Cと同等以上の冷媒性能を有し、GWPが750以下で、かつ、不燃の混合冷媒を提供することができる。なお、本実施形態では、R32と、R125と、αのみからなる3種混合冷媒について
説明したが、R32を35〜50重量%、R125を10〜14重量%、およびαを40〜51重量%含んでいれば、他の冷媒が含まれていても同様の効果を発揮できる。
[冷凍サイクル装置の構成]
次に、本発明に係る冷凍サイクル装置(空気調和機)について説明する。
本発明に係る空気調和機は、冷媒回路を流通する冷媒として、上述した混合冷媒、すなわちR32を35〜50重量%、R125を10〜14重量%、およびαを40〜51重量%含んでなる混合冷媒を用いたものである。
図3は、本発明に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。冷凍サイクル装置1は、室内を冷暖房する空気調和機に適用されており、図1に示すように、室外機2と、室内機5とを備えている。室外機2は、ロータリ圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、絞り装置(減圧器)24及び室外機制御部200を備えている。
ロータリ圧縮機21は、吐出部としての吐出口18と、吸入部としての吸入口19と、を備えている。ロータリ圧縮機21は、室外機制御部200によって制御されることで、吸入口19から吸入管42及び四方弁22を介して供給される冷媒を圧縮し、吐出口18から、その圧縮された冷媒を吐出管41を介して四方弁22へ供給する。
四方弁22は、吐出管41及び吸入管42と接続されると共に、冷媒配管43を介して室外熱交換器23に、冷媒配管44を介して室内機5にそれぞれ接続されている。室内機5と室外熱交換器23は、冷媒配管45を介して接続されている。四方弁22は室外機制御部200に制御されることにより、冷凍サイクル装置1を暖房モードまたは冷房モードのどちらかに切り替える。冷房モードに切り替えられたとき四方弁22は、吐出管41を介してロータリ圧縮機21から吐出された冷媒を室外熱交換器23に供給し、室内機5から流出した冷媒をロータリ圧縮機21に吸入管42を介して供給する。暖房モードに切り替えられたとき四方弁22は、吐出管41を介してロータリ圧縮機21から吐出された冷媒を室内機5に供給し、室外熱交換器23から流出した冷媒をロータリ圧縮機21に吸入管42を介して供給する。
室外熱交換器23は、冷媒配管45を介して絞り装置24に接続されている。室外熱交換器23の近傍には、室外ファン27が配置されている。室外ファン27は、ファンモータ(図示せず)によって回転されることで、室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23によって冷媒と熱交換した外気を室外機2の外部へ放出する。室外熱交換器23は、冷房モードの場合、四方弁22から冷媒が供給された冷媒と、室外機2の内部に取り込まれた外気とを熱交換させ、その熱交換された冷媒を絞り装置24に供給する。室外熱交換器23は、暖房モードの場合、絞り装置24から冷媒が供給された冷媒と、室外機2の内部に取り込まれた外気とを熱交換させ、その熱交換された冷媒を四方弁22に供給する。
絞り装置24は、冷媒配管45を介して室内機5に接続されている。絞り装置24は、冷房モードの場合に、室外熱交換器23から供給された冷媒を断熱膨張させることにより減圧し、低温低圧となった二相冷媒を室内機5に供給する。絞り装置24は、暖房モードの場合に、室内機5から供給された冷媒を断熱膨張させることにより減圧し、低温低圧となった二相冷媒を室外熱交換器23に供給する。さらに、絞り装置24は、室外機制御部200に制御されることにより、開度が調節され、暖房モードの場合、室内機5から室外熱交換器23に供給される冷媒の流量を調節する。冷房モードの場合、室外熱交換器23から室内機5に供給される冷媒の流量を調節する。
室内機5は、室内熱交換器51、室内ファン55及び室内機制御部500を有する。室内ファン55は、室内熱交換器51の近傍に配置されており、ファンモータ(図示せず)によって回転されることで、室内機5の内部へ室内空気を取り込み、室内熱交換器51によって冷媒と熱交換した室内空気を室内へ放出する。室内熱交換器51は、冷媒配管44を介して四方弁22に、冷媒配管45を介して室外機2の絞り装置24とそれぞれ接続されている。室内熱交換器51は、冷凍サイクル装置1が冷房モードに切り替えられたときに蒸発器として機能し、冷凍サイクル装置1が暖房モードに切り替えられたときに凝縮器として機能する。すなわち、室内熱交換器51は、冷房モードの場合に、絞り装置24から供給された低温低圧となった二相冷媒と、室内機5の内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させ、その熱交換された室内空気を室内へ放出し、その熱交換された冷媒を四方弁22に供給する。室内熱交換器51は、暖房モードの場合に、四方弁22から供給された冷媒と、室内機5の内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させ、その熱交換された室内空気を室内へ放出し、その熱交換された冷媒を絞り装置24に供給する。
[室外機制御部の構成]
室外機制御部200は、いわゆるマイクロコンピュータによって構成されており、図示しないCPU(Central Processing Unit)、記憶装置及び入出力装置を有する。CPUは、室外機制御部200にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、記憶装置及び入出力装置を制御する。さらに、CPUは、ロータリ圧縮機21、四方弁22、絞り装置24、バイパス弁26及び室内機制御部500をそれぞれ制御する。記憶装置には、コンピュータプログラムが記録されている。記憶装置には、CPUにより利用される情報が記録されている。室外機制御部200にインストールされるコンピュータプログラムは、室外機制御部200に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムから構成されている。
以上、本実施例の冷凍サイクル装置1は、1つの室外機2に対応する1つの室内機5を有するシングルタイプとして構成されたが、1つの室外機2に対応する複数の室内機5を有するマルチタイプとして構成されてもよい。また、実施例の熱交換器は、ロータリ圧縮機21を用いた冷凍サイクル装置1に適用されるが、ロータリ圧縮機21に限定されるのではなく、スクロール圧縮機に適用されてもよい。
[冷凍サイクル装置の動作]
冷凍サイクル装置1のユーザは、室内機5が配置されている室内を温度調節するときに、リモートコントローラ(不図示)を操作することにより、冷凍サイクル装置1を起動し、室内機制御部500に運転条件を入力する。室内機制御部500は、運転条件が入力されると、入力された運転条件と、室内熱交換器51の温度と、室内温度とを室外機制御部200に送信する。室外機制御部200は、室内機制御部500から受信した運転条件、室内熱交換器51の温度及び室内温度に基づいて、暖房運転または冷房運転のどちらかを実行する。図1には、暖房運転時における冷媒回路内の冷媒の流れを矢印で示す。
[冷房運転]
室外機制御部200は、冷房運転を行う場合、四方弁22を制御することにより、四方弁22を冷房モードに切り替える。室外機制御部200によって制御されたロータリ圧縮機21は、吸入管42を介して四方弁22から吸入したガス冷媒を圧縮する。ロータリ圧縮機21は、圧縮した高温高圧のガス冷媒を四方弁22に吐出する。四方弁22は、冷房モードに切り替えられているとき、ロータリ圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器23に供給する。室外熱交換器23は、室外機2の内部に取り込まれた外気と、高温高圧のガス冷媒との間で熱交換させることにより、高温高圧のガス冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器23は、その高圧の液冷媒を絞り装置24に供給する。
絞り装置24は、室外熱交換器23から供給された高圧の液冷媒を断熱膨張させて低温低圧の二相冷媒にする。絞り装置24は、低温低圧の二相冷媒を室内機5の室内熱交換器51に供給する。室内熱交換器51は、絞り装置24から供給された低温低圧の二相冷媒と、室内機5の内部に取り込まれた室内空気との間で熱交換させることにより、低温低圧の二相冷媒を蒸発させてガス化させる。室内熱交換器51は、低圧のガス冷媒を、四方弁22に供給する。四方弁22は、冷房モードに切り替えられているとき、室内熱交換器51から流出た低圧のガス冷媒をロータリ圧縮機21に供給する。
[暖房運転]
室外機制御部200は、暖房運転を行う場合、四方弁22を制御することにより、四方弁22を暖房モードに切り替える。室外機制御部200によって制御されたロータリ圧縮機21は、吸入管42を介して四方弁22から吸入したガス冷媒を圧縮する。ロータリ圧縮機21は、圧縮された高温高圧のガス冷媒を四方弁22に吐出する。四方弁22は、暖房モードに切り替えられているとき、ロータリ圧縮機21から吐出した高温高圧のガス冷媒を室内機5に供給する。室内機5の室内熱交換器51は、四方弁22から室内機5に供給された高温高圧のガス冷媒と、室内機5の内部に取り込まれた室内空気との間で熱交換させることにより、高温高圧のガス冷媒を凝縮させて液化させる。室内熱交換器51は、高圧の液冷媒を絞り装置24に供給する。
絞り装置24は、室内熱交換器51から供給された高圧の液冷媒を断熱膨張させて低温低圧の二相冷媒にする。絞り装置24は、低温低圧の二相冷媒を室外熱交換器23に供給する。室外熱交換器23は、室外機2の内部に取り込まれた外気と、絞り装置24から供給された低温低圧の二相冷媒との間で熱交換させることにより、低温低圧の冷媒を蒸発させてガス化させる。室外熱交換器23は、低圧のガス冷媒を四方弁22に供給する。四方弁22は、暖房モードに切り替えられているとき、室外熱交換器23から流出した低圧のガス冷媒をロータリ圧縮機21に供給する。
なお、R407Cを冷媒として用いる場合、非共沸性が高くなる。非共沸性が高いと、相変化時に生じる温度傾斜が大きくなり、絞り装置24の開度を制御する際に影響がある。絞り装置24の開度は、ロータリ圧縮機21へ吸入される冷媒の吸入過熱度が最適な値となるように制御される。吸入過熱度は、蒸発器出口温度(ロータリ圧縮機21に吸入される冷媒の温度)から蒸発器中間温度(蒸発過程の冷媒の温度)を減じて算出される。単一冷媒や共沸冷媒の場合、蒸発温度とロータリ圧縮機21から吐出される冷媒の温度(吐出温度)からロータリ圧縮機21へ吸入される冷媒の吸入過熱度を推定できる。そのため、四方弁22からロータリ圧縮機21の吸入口19までの間に冷媒の温度を検出する温度センサを設ける必要が無かった。
しかし、R407Cのように非共沸性が高い冷媒だと、蒸発する過程で温度が上昇していくため、ロータリ圧縮機21へ吸入される冷媒の吸入過熱度が目標値に対して不足(最適な状態ではない)していても、見かけ上、吸入過熱度が適切な値となる。そのため、R407Cのように非共沸性が高い冷媒では、蒸発器出口温度(ロータリ圧縮機21に吸入される冷媒の温度)を検出する必要があった。一方、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒は、R407Cと比較して非共沸性が低いため、四方弁22からロータリ圧縮機21の吸入口19までの間に冷媒の温度を検出する温度センサを設ける必要が無い。
さらに、室外機制御部200は、暖房運転または冷房運転を実行しているときに、室内機制御部500から受信した運転条件、室内熱交換器51の温度及び室内温度に基づいて、絞り装置24の開度を調節する。例えば、室外機2と室内機5が運転されているときに、室外機制御部200は、室内機制御部500から受信した運転条件、室内熱交換器51の温度及び室内温度に基づいて、ロータリ圧縮機21から吐出された冷媒の温度(吐出温度)が高いと判定したときに、絞り装置24を制御することにより、絞り装置24の開度を増加させる。
なお、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒は、R407Cと比較して冷房時の凝縮温度が高くなる条件(例えば高外気温条件等)において潜熱エンタルピーが減少するため、R407Cと同等の冷房能力を維持するためには循環量を増加させる必要がある。循環量を増加させるため、室外機制御部200の最大電流容量が大きいことが好ましい。したがって、本実施形態の冷凍サイクル装置における室外機制御部200の最大電流容量は、本実施形態の冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの室外機制御部の最大電流容量より大きくなる。
[熱交換器の構成]
図4は、実施例の室外熱交換器23を示す斜視図である。実施例の熱交換器は、室外熱交換器23及び室内熱交換器51として冷凍サイクル装置1に設けられている。室外熱交換器23は、図4に示すように、一対の側板231−1、231−2と、伝熱管232と、複数のフィン233と、を有する。一対の側板231−1、231−2は、それぞれ、板状に形成されている。一対の側板231−1、231−2は、複数のフィン233の積層方向の両端にそれぞれ沿うように配置され、室外機2に支持されている。側板231−1、231−2には、複数の貫通孔が形成されている。
なお、図4には、室外熱交換器23として適用した場合の熱交換器の形状の一例を示しており、この形状に限定されるものではない。例えば、室内熱交換器51に適用する場合には、室内機5の形態に合わせた熱交換器の形状に形成される。
伝熱管232は、1本の円管となるように形成されている。伝熱管232は、一対の側板231−1、231−2の間を蛇行しており、複数の直線部と複数の屈曲部とを含んでいる。複数の屈曲部の各々には、複数の直線部のうちの2つの直線部が接続されている。伝熱管232は、一対の側板231−1、231−2に形成されている複数の貫通孔に沿って複数の直線部がそれぞれ挿入されることにより、各側板231−1、231−2に支持されている。伝熱管232は、一端が冷媒配管43を介して四方弁22に接続されており、他端が冷媒配管45を介して絞り装置24に接続されている。
図5は、実施例の室外熱交換器23が有する伝熱管を示す横断面図である。
図5に示すように、伝熱管232の径方向に対する肉厚をH[mm]、そして、伝熱管232の内径をφB[mm]とする。なお、伝熱管232の製造工程では、伝熱管232が所望の外径に拡径されるが、上述の式1は、拡管後の伝熱管232の寸法を指している。本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒は、R407Cと比較して同一温度下での冷媒の圧力が高くなる(約30%上昇)ため、伝熱管の肉厚を厚くすることで耐圧性を向上させる必要がある。そのため、本実施形態の冷凍サイクル装置における伝熱管232の肉厚は、本実施形態の冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの伝熱管の肉厚の1.25〜1.35倍であることが好ましい。
若しくは、肉厚を厚くしなくても伝熱管232の内径を小さくすることで耐圧性を向上させることができる。そのため、本実施形態の冷凍サイクル装置における伝熱管232の内径は、本実施形態の冷凍サイク
ル装置に対応する、冷媒としてR407Cを封入した冷凍サイクル装置の伝熱管の内径の0.7〜1.0倍であることが好ましい。また、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒は、R407Cと比較して冷房時の凝縮温度が高くなる条件(例えば高外気温条件等)において潜熱エンタルピーが減少するため、R407Cと比較して冷房能力が低下する。そこで、熱交換器の性能指標となるKA値(熱通過率×表面積)の高いマイクロチャネル熱交換器(例えば、伝熱管として扁平多孔管を用いたパラレルフロー熱交換器)を室外熱交換器23として用いることで、本発明の冷凍サイクル装置でも、R407Cと比較して冷房能力の低下を抑制できる。
図6は、実施例の室外熱交換器23を示す上面図である。実施例の室外熱交換器23(熱源側熱交換器)は、図6に示されているように、風上側流路23aと風下側流路23bが空気流通方向Dに並んで配置されている。凝縮器として機能する場合(冷媒が冷媒配管43から冷媒配管45へ流れる場合)において、冷媒は風下側流路23bを流れてから風上側流路23aを流れるようにしている。また、蒸発器として機能する場合において、(冷媒が冷媒配管45から冷媒配管43へ流れる場合)において、冷媒は風上側流路23aを流れてから風下側流路23bを流れるようにしている。
室外熱交換器23が蒸発器として機能する場合において、風下側流路23bを通過する空気は、既に風上側流路23aにおいて冷媒と熱交換されている。同様に、風下側流路23bを通過する冷媒は、既に風上側流路23aにおいて空気と熱交換されている。したがって、R407Cのように非共沸性(温度傾斜)が大きい冷媒を使用した場合、伝熱管を流れる過程で当該温度差が縮まりやすい。そのため、冷媒としてR407Cを封入する冷凍サイクル装置では、ブリッジ回路などを形成して、冷房運転時も冷媒の流れを暖房運転時と同じ方向(冷媒が冷媒配管43から冷媒配管45へ流れる方向)となるように形成させる必要があった。一方、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒は、R407Cと比較して非共沸性が低くなるため、並行流であっても温度差は確保できる。
[ロータリ圧縮機]
図7は、実施形態のロータリ圧縮機21を示す断面図である。ロータリ圧縮機21は、図2に示されているように、圧縮機筐体10とシャフト15とモータ部11と圧縮機部12とを備えた高圧ドーム式圧縮機である。圧縮機筐体10は、概ね円筒形に形成され、圧縮機21が設置された環境から密閉された内部空間16を形成している。内部空間16は、概ね円柱状に形成されている。圧縮機筐体10は、圧縮機筐体10を水平面上に垂直に置いたとき内部空間16の円柱の軸が鉛直方向に平行になるように、配置されている。圧縮機筐体10は、内部空間16の下部に油溜め17が形成されている。油溜め17には、圧縮機部12を潤滑させる潤滑油が貯留される。圧縮機筐体10は、内部空間16が吸入管42と吐出管41とに接続されている。吸入管42は、第1吸入管421と第2吸入管422とを含んでいる。シャフト15は、棒状に形成され、圧縮機筐体10の内部空間16に配置されている。シャフト15は、内部空間16が形成する円柱の軸に平行である回転軸を中心に回転可能に圧縮機筐体10に支持されている。
[モータ部]
モータ部11は、内部空間16のうちの上部に配置されている。モータ部11は、ロータ112とステータ111とを備えている。ロータ112は、概ね円柱状に形成され、シャフト15に固定されている。ステータ111は、概ね円筒形に形成され、ロータ112を囲むように配置され、圧縮機筐体10に固定されている。ステータ111は、ステータコア113と複数の巻き線114を備えている。複数の巻き線114は、ステータコア113に形成される複数のティース部にそれぞれ巻かれている。
なお、モータ部11はブラシレスDCモータで構成されると共に、リラクタンストルクによって駆動するように構成されている。さらに、ロータ112の永久磁石)が希土類磁石で構成されている。本発明の冷凍サイクル装置に充填された混合冷媒は、R407Cよりロータリ圧縮機21内部の冷媒温度が高くなる。
DCモータの場合は、モータにフェライトや希土類等の永久磁石が使用されている。このため、この永久磁石部分には誘導電流は殆ど発生しないため、モータ温度が上昇し、永久磁石部分の電気抵抗が上昇しても損失は生じない。よって、DCモータは、温度上昇に伴うモータ効率の低下が少ない。そのため、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒のように吐出温度が高い冷媒を使用する場合はDCモータが適している。特に、希土類磁石は温度上昇に対する磁力低下が少ない。このため、希土類を磁石材料として用いたDCモータが吐出温度の高い冷媒に適している。また、DCモータの中でも、リラクタンストルクを利用し、効率の向上を図ることが好ましい。つまり、永久磁石のトルクは、温度の上昇に伴って低下するのに対して、このリラクタンストルクは温度上昇に関係せず、一定値を保つ。したがって、本発明の冷凍サイクル装置に充填されている混合冷媒のように吐出温度の高い冷媒を使用する場合、リラクタンストルクを利用したDCモータが適している。
モータ部11は、複数の巻き線114に三相電流が印加されることにより、ステータ111が回転磁界を発生させる。ロータ112は、ステータ111により生成された回転磁界により、シャフト15を回転させる。すなわち、モータ部11は、複数の巻き線114に三相電流が印加されることにより、シャフト15を回転させる。モータ部11は、複数の巻き線114に三相電流のうち一相又は二相を欠く欠相電流が印加されると、ステータ111が回転磁界を発生させず、シャフト15を回転させない。モータ部11は、冷凍サイクル装置1の運転停止中、複数の巻き線114に欠相電流が印加されることにより、発熱し、圧縮機筐体10の内部空間16内の冷媒と潤滑油とを加熱する。なお、潤滑油は極圧添加剤が添加された合成油であることが好ましい。これは、本発明の冷凍サイクル装置に充填された混合冷媒は、R407Cよりロータリ圧縮機21内部の冷媒温度が高くなるため、高温による熱膨張などでロータリ圧縮機21の後述する圧縮機部12等の摺動部における摩耗を低減させるためである。この極圧添加剤としては、リン酸エステル、亜リン酸エステルなどのリン系の他、塩素系や硫黄系などのものが用いられる。
[圧縮機部]
圧縮機部12は、第1の圧縮部12Sと第2の圧縮部12Tとを備えている。第1の圧縮部12Sは、第1シリンダ121Sと第1環状ピストン125Sとを備え、図示されていない第1ベーンを備えている。第1シリンダ121Sは、第1シリンダ室130Sを形成している。第1環状ピストン125Sは、第1シリンダ室130Sに配置され、シャフト15に固定されている。第1ベーンは、移動可能に第1シリンダ室130Sに支持され、第1シリンダ121Sと第1環状ピストン125Sとの間に形成される作動室を吸入室と圧縮室とに区画している。吸入室は、圧縮機筐体10の内部空間16に接続されず、吸入管42のうちの第1吸入管421に接続されている。吸入室は、シャフト15が回転することにより、容積が拡張し、所定の容積(排除容積)まで拡張した後に、圧縮室に遷移する。圧縮室は、2つの吸入管42に接続されていないで、圧縮機筐体10の内部空間16に接続されている。圧縮室は、シャフト15が回転することにより、容積が縮小し、所定の容積まで縮小した後に、吸入室に遷移する。なお、本発明の冷凍サイクル装置に充填された混合冷媒は、R407Cよりロータリ圧縮機21へ吸入される冷媒の密度が高くなるため、同条件でR407Cと同じ循環量を得るために必要な排除容積は小さくて良い。排除容積を小さくすることで、圧縮機の小型化が図れる。
第2の圧縮部12Tは、第1の圧縮部12Sと概ね同様に形成され、第1の圧縮部12Sの上部に配置されている。第2の圧縮部12Tは、第2シリンダ121Tと第2環状ピストン125Tとを備え、図示されていない第2ベーンを備えている。第2シリンダ121Tは、第2シリンダ室130Tを形成している。第2環状ピストン125Tは、第2シリンダ室130Tに配置され、シャフト15に対して第2環状ピストン125Tと180°の位相差が形成されるように、シャフト15に固定されている。第2ベーンは、移動可能に第2シリンダ室130Tに支持され、第2シリンダ121Tと第2環状ピストン125Tとの間に形成される作動室を吸入室と圧縮室とに区画している。吸入室は、圧縮機筐体10の内部空間16に接続されていないで、2つの吸入管42のうちの第2吸入管422に接続されている。吸入室は、シャフト15が回転することにより、容積が拡張し、所定の容積まで拡張した後に、圧縮室に遷移する。圧縮室は、2つの吸入管42に接続されていないで、圧縮機筐体10の内部空間16に接続されている。圧縮室は、シャフト15が回転することにより、容積が縮小し、所定の容積まで縮小した後に、吸入室に遷移する。
1 冷凍サイクル装置
10 圧縮機筐体
11 モータ部
111 ステータ
112 ロータ
113 ステータコア
114 巻き線
(115 巻き線温度センサ)
12 圧縮機部
12S 第1の圧縮部
121S 第1シリンダ
125S 第1環状ピストン
130S 第1シリンダ室
12T 第2の圧縮部
121T 第2シリンダ
125T 第2環状ピストン
130T 第2シリンダ室
15 シャフト
16 内部空間
17 油溜め
18 吐出口
19 吸入口
2 室外機
200 室外機制御部
21 ロータリ圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
231−1 側板
231−2 側板
232 伝熱管
233 フィン
24 絞り装置(減圧器)
27 室外ファン
41 吐出管
42 吸入管
421 第1吸入管
422 第2吸入管
43 冷媒配管
44 冷媒配管
45 冷媒配管
5 室内機
500 室内機制御部
51 室内熱交換器
55 室内ファン

Claims (10)

  1. 少なくともR32とR125と第3の冷媒を含む混合冷媒を封入した冷凍サイクル装置であって、
    前記第3の冷媒は、沸点T(℃)が−77.3≦T≦−26.1で、不燃性を有し、かつ、GWPが15以下であり、
    前記3種混合冷媒は、前記R32が35〜50重量%、前記R125が10〜14重量%、前記第3の冷媒が40〜51重量%である、
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷凍サイクル装置は熱交換器を備え、前記熱交換器の伝熱管の肉厚は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記熱交換器の伝熱管の肉厚の1.25倍〜1.35倍である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記冷凍サイクル装置は熱交換器を備え、前記熱交換器の伝熱管の内径は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記熱交換器の伝熱管の内径の0.7倍〜1.0倍である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機から吐出された冷媒の温度が、所定の運転条件において所定温度になるように前記冷凍サイクル装置が備える絞り装置の開度を制御する制御手段を設ける、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機に封入される潤滑油は、極圧添加材が添加された合成油で構成される、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機に内蔵されるモータは、DCモータであると共に、リラクタンストルクによって駆動され、かつ、前記モータの永久磁石が希土類磁石で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記冷凍サイクル装置は制御装置を備え、前記制御装置の最大電流容量は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記制御装置の最大電流容量より大きい、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機の排除容積は、前記冷凍サイクル装置が冷媒としてR407Cを封入したときの前記圧縮機の排除容積より小さい、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記冷凍サイクル装置は圧縮機を備え、前記圧縮機の吸入側に接続された配管には、冷媒の温度を検出する手段が設けられていない、
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記冷凍サイクル装置が備える熱源側熱交換器は、風上側流路と風下側流路が空気流通方向に並んで配置されており、
    凝縮器として機能する場合において、媒は風下側流路23bを流れてから風上側流路23aを流れるようにして、
    蒸発器として機能する場合において、冷媒は風上側流路23aを流れてから風下側流路23bを流れるようにする、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
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