JP2019190523A - タンクバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】タンクの外部から、パイプを通してタンク内に流体を噴出させても、温度検出部及びパイプが接触することのないタンクバルブを提供する。【解決手段】タンクバルブ30は、第一端P1がタンクバルブ30のバルブ本体31に固定され、第一端からタンク本体10の内方に延出し、第二端からタンク本体10内に流体を噴出するパイプ33と、タンク本体10内に配置され、タンク本体10内における流体の流体温度を検出する温度センサ34と、パイプ33と温度センサ34とを係止し、パイプ33に対する温度センサ34の相対変位を不能とする固定部材35と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、タンクのタンクバルブに関する。
従来、ガスを収納する容器として、例えば、燃料電池の発電に用いる高圧の水素ガス(流体)を収納する高圧タンクが知られている。そして、このようなタンク内にガスを充填するタンクバルブとして、例えば、特許文献1に開示されるバルブがある。特許文献1のバルブは、タンク内に流体(水素ガス)を充填するための金属製で中空のパイプと、タンク内に充填された流体のガス温度を計測するための温度センサとを備える。
このとき、パイプの一端は、タンクバルブが備えるバルブ本体のバルブ管に固定されている。また、温度センサは、温度検出部が金属製の配管に固定され、配管の温度検出部側とは反対側の端部が、パイプと同様、バルブ管に固定されている。そして、温度センサの温度検出部は、パイプと隣接して配置されている。
しかしながら、上記の構成により、タンクの外部からパイプを通してタンク内に流体を噴出させると、タンク内に噴出された流体の流れの影響により、パイプ(先端側)及び温度センサの温度検出部が、それぞれバルブ管(バルブ本体)に固定された端部を中心として振動する虞がある。この場合、温度検出部とパイプとは、それぞれ個々で振動する。このため、各振動の位相がずれ、温度検出部とパイプとが接触する虞がある。これにより、温度検出部が影響を受け、精度のよい温度データが得られなくなる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、タンクの外部から、パイプを通してタンク内に流体を噴出させても、温度検出部及びパイプが接触することのないタンクバルブを提供することを目的とする。
本発明のタンクバルブは、口金を有するタンク本体と、前記口金に装着されるタンクバルブと、を備えたタンクのタンクバルブである。そして、タンクバルブは、第一端が前記タンクバルブのバルブ本体に固定され、前記第一端から前記タンク本体の内方に延出し、第二端から前記タンク本体内に流体を噴出するパイプと、前記タンク本体内に配置され、前記タンク本体内における前記流体の流体温度を検出する温度センサと、前記パイプと前記温度センサとを係止し、前記パイプに対する前記温度センサの相対変位を不能とする固定部材と、を備える。
上記構成によれば、パイプに対する前記温度センサの相対変位が不能となるよう、固定部材が、パイプ及び温度センサを係止する。これにより、たとえ、流体がパイプを通ってタンク内に充填され、充填された流体の流れによってパイプ及び温度センサが振動する力を受けても、パイプ及び温度センサは固定部材によって一体化されているので、常に同じ位相で振動する。従って、パイプ及び温度センサが接触する虞はないので、温度センサからは常に精度のよい温度の検出信号が得られる。
<1.第一実施形態>
(1−1.タンク概要)
以下、車両に搭載されたタンクに装着される本発明に係るタンクバルブについて、第一実施形態に基づき説明する。図1は、タンクが搭載された車両(燃料電池自動車)を示す図である。一例として、本実施形態では、燃料電池自動車に、例えば三本のタンクが搭載され、その三本のタンクには、それぞれ水素ガス(流体に相当する)が高圧で充填される態様を例に挙げ説明を行なう。ただし、以降の説明においては、一本のタンクに装着された一個のタンクバルブを代表として取り上げ説明を行なう。なお、このとき、高圧ガスの圧力としては、例えば、35MPa〜70MPa程度である。
(1−1.タンク概要)
以下、車両に搭載されたタンクに装着される本発明に係るタンクバルブについて、第一実施形態に基づき説明する。図1は、タンクが搭載された車両(燃料電池自動車)を示す図である。一例として、本実施形態では、燃料電池自動車に、例えば三本のタンクが搭載され、その三本のタンクには、それぞれ水素ガス(流体に相当する)が高圧で充填される態様を例に挙げ説明を行なう。ただし、以降の説明においては、一本のタンクに装着された一個のタンクバルブを代表として取り上げ説明を行なう。なお、このとき、高圧ガスの圧力としては、例えば、35MPa〜70MPa程度である。
燃料電池自動車100では、例えば3本のタンク1が車体の後部に搭載される。各タンク1は、燃料電池システムの一部を構成する。各タンク1は、ガス供給ライン2を通じて燃料電池3に水素ガスを供給可能に構成される。
なお、上述したようにタンク1に貯留される流体は、一例として高圧の水素ガスとしたが、これに限らず、例えば、低圧の水素ガスでもよい。また、流体は、高圧又は低圧の圧縮天然ガス(CNG)や、高圧又は低圧のCNG(圧縮天然ガス)等の各種圧縮ガスでもよい。また、タンク1は、燃料電池自動車のみならず、電気自動車、ハイブリッド自動車などの車両のほか、各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型の機器にも適用できる。
図2に示すように、タンク1は、タンク本体10、口金20、タンクバルブ30等を備える。タンク本体10は、その内部に、水素ガスを常圧よりも高い圧力で貯留する貯留空間を有する。上述したように、水素ガスは、例えば35MPa〜70MPaといった圧力で貯留空間内に貯留される。
タンク本体10は、例えば二層構造の壁層を有し、内壁層であるライナとその外側の外壁層である樹脂繊維層(補強層)とを有している。ライナの材質としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及びその他の硬質樹脂によって形成される。補強層は、例えば、炭素繊維で強化されたマトリックス樹脂(プラスチック)からなるFRP層(CFRP)である。マトリックス樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。
図2に示すように、口金20は、略円筒形状の開口部を有し、タンク本体10(ライナーと補強層との間)に嵌入されて、固定される。口金20の開口部における内周面には、例えば、雌ねじ(図略)が形成され、タンクバルブ30が着脱自在に装着される。本実施形態では、口金20は、ステンレスによって形成されているが、例えば、アルミニウムといった他の金属や樹脂材によって形成されても良い。
(1−2.タンクバルブ30)
タンクバルブ30は、バルブ本体31、バルブ管32、パイプ33、温度センサ34及び固定部材35を有する。バルブ本体31は、水素ガス使用時には、外部のガス供給ライン2(図1参照)と接続され、タンク本体10の内部に貯留された水素ガスが燃料電池3に送出されるようになっている。また水素ガス充填時には、例えば、外部の水素ステーション等(図示略)と接続され、水素ガスが充填されるようになっている。
タンクバルブ30は、バルブ本体31、バルブ管32、パイプ33、温度センサ34及び固定部材35を有する。バルブ本体31は、水素ガス使用時には、外部のガス供給ライン2(図1参照)と接続され、タンク本体10の内部に貯留された水素ガスが燃料電池3に送出されるようになっている。また水素ガス充填時には、例えば、外部の水素ステーション等(図示略)と接続され、水素ガスが充填されるようになっている。
バルブ本体31と一体に形成されているバルブ管32の外周面には、例えば,雄ねじ(図略)が形成される。そして、雄ねじが、口金20に形成された雌ねじと螺合することにより、タンク本体10に対してタンクバルブ30の位置が固定される。
バルブ管32には、タンク本体10の軸方向内方(図2中のZ軸方向に一致し、以降における説明においても同様とする)、即ち貯留空間の中心に向かって延出するパイプ33が接続される。また、バルブ管32には、温度センサ34が配線34bにて接続される。このパイプ33と温度センサ34とについて、以下、図3及び図4を用いて詳細に説明する。
パイプ33は、バルブ管32側の端部である第一端P1が、バルブ管32に、例えば、ねじ止めされ固定される。つまり、パイプ33は、バルブ管32を介してタンクバルブ30のバルブ本体31に固定される。パイプ33は、タンク本体10の軸方向内方に延出し、先端である第二端P2が、タンク本体10内の所定位置において所定方向に向って開口するように配置される。
このように配置されることでパイプ33は、外部の例えば、水素ガスステーション等(図示略)と接続され、水素ガスが充填される流体充填時において、タンク本体10内の貯留空間内に、水素ガスを噴出可能である。なお、本実施形態において、パイプの材質は、例えばSUS316Lである。ただしこれは、あくまで一例である。パイプの材質は、水素ガスの充填時において、破損せず、少なくとも一定の範囲内において姿勢が維持できる材料であればどのようなものでもよい。例えば、様々な金属、樹脂等でも良い。
パイプ33は、バルブ管32に固定される第一端P1から第二端P2(先端)に向かって延伸する途中に、若干、屈折する屈折部33aを備える。これにより、水素ガス充填時において、パイプ33の第二端P2(先端)からタンク本体10内の貯留空間内に流体(本実施形態においては水素ガス)が噴出される際、噴出された水素ガスは、軸方向に対して傾斜した方向に向かって流れ、タンク本体10の内壁で反射される。これにより貯留空間内に存在する水素ガスと、新たに充填された水素ガスとの間で渦が生じ、水素ガスの充填に伴う断熱圧縮によるタンク本体10内の局所的な温度上昇が抑制される。延いては、タンク本体10内の水素ガス温度分布が均一化される。
温度センサ34は、タンク本体10内に配置され、タンク本体10内における水素ガスの流体温度を検出する。温度センサ34が、タンク本体10内における水素ガスの流体温度を検出することにより、図略の制御部が、流体温度と相関性があるタンク本体10内の圧力(充填圧)を導出する。さらに、制御部は、タンク本体10内の充填圧から、水素ガスの充填量を導出する。これにより、水素ガスの充填時において、タンク本体10内への水素ガスの充填量を検知できるため、タンク本体10内への水素ガスの充填量がコントロールできる。なお、図略の制御部は、タンクバルブ30内に有していてもよいし、外部に有していてもよい。
図3及び図4に示すように、温度センサ34は、センサ本体34aと、配線34bと、配管36と、を備える。センサ本体34aは、タンク本体10内の貯留空間における流体温度の検出部である。センサ本体34aは、後に詳細に説明する固定部材35によって、パイプ33の先端(第二端P2)よりもバルブ管32側に後退し、且つパイプ33の先端近傍に固定される。
配線34bは、バルブ本体31が備えるバルブ管32に固定される。つまり、配線34bは、バルブ管32側の端部がバルブ管32を介してバルブ本体31に固定される。配線34bのバルブ管32側の端部には、オスのコネクタ端子34cが設けられている。そして、バルブ管32に設けられたメスのコネクタ端子(図略)にコネクタ端子34cが差し込まれて固定されるとともに、センサ本体34aと、図略の制御部とが電気的に接続される。
配管36は、アルミや鉄または樹脂等で形成された円筒状部材である。配管36は、センサ本体34a側の端部、つまり、第一端Q1側の端部がセンサ本体34aにねじ止め等の所定の手段によって固定される。これにより、センサ本体34aと配管36とは一体的に構成される。また、配管36は、図4に示すように、内周側の円筒空間内に配線34bを挿通し収納(収容)する。本実施形態においては、配管36は、図3に示すように、配線34bのセンサ本体34a側の一部のみを収納する。つまり、配管36の第二端Q2は、バルブ本体31(バルブ管32)に非固定状態である。
固定部材35は、パイプ33と温度センサ34とを係止(連結)する。詳細には、固定部材35は、パイプ33と、センサ本体34aが一体的に固定される配管36と、を直接係止する。固定部材35は、薄板状のばね材で形成される。固定部材35は、図3に示すパイプ33及び配管36の取り付け状態において、矢視断面IV−IVで切断した場合の断面形状が図4に示すような形状で形成される。図4の断面図に示すように、固定部材35は、断面形状が略逆U字形状を呈する。
図4に示す略逆U字形状の中で、固定部材35は、パイプ33を保持する半周以上のR部を有して形成されたパイプ保持部35aと、対向するR部で両側から挟みこみ配管36を保持する配管保持部35b,35bと、を備える。なお、上述したように、固定部材35は、ばね材で形成されている。このため、固定部材35は、図4に示す形状においては、パイプ保持部35a及び配管保持部35bが、それぞれパイプ33及び配管36を径方向内方(矢印A1,A2方向、及び矢印B1,B2方向参照)に付勢している。これにより、固定部材35は、パイプ33及び配管36を、所定の距離L1を維持した状態で保持する。
上述したように、図4に示す状態は、固定部材35が、ばね力によってパイプ33及び配管36を所定に位置で保持している状態である。固定部材35によってパイプ33及び配管36を係止させる際には、図4における固定部材35の下方の端部35c,35dを矢印C1,C2方向に押し広げればよい。そして、端部35c,35dを押し広げた状態で、配管36及びパイプ33を、端部35c,35dの間から固定部材35の内部に進入させる。
その後、パイプ33がパイプ保持部35aと係合可能な位置に到達するとともに、配管36が配管保持部35b,35bと係合可能な位置に到達したら、固定部材35の端部35c,35dに付与していた開き方向の力を解除し、ばね力によって端部35c,35dを内方に向って閉じさせる。これにより、固定部材35パイプ保持部35a及び配管保持部35b,35bが、それぞれパイプ33及び配管36を保持する状態とすることができる。このような状態によって、固定部材35は、パイプ33に対する配管36の相対変位、即ちパイプ33に対する温度センサ34(センサ本体34a)の相対変位を不能とする。
(1−3.作用)
次に、作用について説明する。タンク本体10内への水素ガス充填時には、タンクバルブ30が、例えば、外部の水素ガスステーション等(図示略)と接続される。そして、パイプ33を通して水素ガスがタンク本体10内の貯留空間に噴出される。このとき、本実施形態において、ステーション等に貯留されている流体は高圧の水素ガスである。
次に、作用について説明する。タンク本体10内への水素ガス充填時には、タンクバルブ30が、例えば、外部の水素ガスステーション等(図示略)と接続される。そして、パイプ33を通して水素ガスがタンク本体10内の貯留空間に噴出される。このとき、本実施形態において、ステーション等に貯留されている流体は高圧の水素ガスである。
このため、例えば、タンク本体10内における貯留空間の圧力が、大気圧に近い状態であると、充填作業の初期においては、高圧の水素ガスは、膨張するとともに減圧されながら、勢いよくタンクバルブ30のパイプ33の端部からタンク内に噴出される。これにより、タンク内に水素ガスの流れが生じ、生じた流れによってパイプ33が、バルブ管32に固定される第一端P1を中心として振動(揺動)する場合がある。換言すると、パイプ33の先端が、タンク本体10に対して相対変位する場合がある。
また、このとき、上述したように、パイプ33の先端には、タンク本体10内の水素ガスの温度を均一なものとするため、タンク本体10の軸方向に対し所定の角度で形成された屈折部33aが形成されている。このため、パイプ33の先端から水素ガスが噴出される際、屈折部33aの傾斜角度に応じた分だけ、パイプ33は、第一端P1を中心として回転する方向に力(モーメント)を受けるため、これによってもパイプ33は振動(揺動)しやすい。
しかしながら、このとき、本実施形態では、上述したように固定部材35が、パイプ33と、パイプ33の先端の近傍に配置されたセンサ本体34a(詳細には配管36)と、を相対移動不能に係止している。このため、パイプ33が振動しても、パイプ33と、センサ本体34a(配管36)との間の間隔は、固定部材35を介して常に一定に維持され、同じ位相で振動するのでパイプ33とセンサ本体34aとが接触することはない。これにより、センサ本体34a(温度センサ34)が、パイプ33との接触によって性能に関わる影響を受け、検出値が変動する虞はない。
(1−4.第一実施形態による効果)
上記第一実施形態によれば、タンクバルブ30は、第一端P1がタンクバルブ30のバルブ本体31に固定され、第一端P1からタンク本体10の内方に延出し、第二端P2からタンク本体10内に流体(水素ガス)を噴出するパイプ33と、タンク本体10内に配置され、タンク本体10内における水素ガスの流体温度を検出する温度センサ34(センサ本体34a)と、パイプ33と温度センサ34(センサ本体34a)とを係止し、パイプ33に対する温度センサ34(センサ本体34a)の相対変位を不能とする固定部材35と、を備える。
上記第一実施形態によれば、タンクバルブ30は、第一端P1がタンクバルブ30のバルブ本体31に固定され、第一端P1からタンク本体10の内方に延出し、第二端P2からタンク本体10内に流体(水素ガス)を噴出するパイプ33と、タンク本体10内に配置され、タンク本体10内における水素ガスの流体温度を検出する温度センサ34(センサ本体34a)と、パイプ33と温度センサ34(センサ本体34a)とを係止し、パイプ33に対する温度センサ34(センサ本体34a)の相対変位を不能とする固定部材35と、を備える。
このように、パイプ33に対する温度センサ34(センサ本体34a)の相対変位が不能となるよう、固定部材35が、パイプ33及び温度センサ34を係止する。これにより、たとえ、水素ガスがパイプ33を通ってタンク本体10内に充填され、充填された水素ガスの流れによってパイプ33及び温度センサ34が振動する力を受けても、パイプ33及び温度センサ34は固定部材35によって一体化されているので、常に同じ位相で振動する。従って、パイプ33及び温度センサ34(センサ本体34a)が接触する虞は小さいので、温度センサ34(センサ本体34a)からは常に精度のよい温度の検出信号が得られる。
また、第一実施形態によれば、温度センサ34は、流体温度の検出部であるセンサ本体34aと、センサ本体34aとバルブ本体31とに接続された配線34bと、第一端Q1をセンサ本体34aに固定され、配線34bを収納する配管36と、を備える。そして、固定部材35は、パイプ33と配管36とを直接係止する。これにより、パイプ33と配管36とは、固定部材35を介して一体的に固定されるので、パイプ33と、配管36に固定されるセンサ本体34a(温度センサ34)とが接触する虞は小さい。これにより、センサ本体34a(温度センサ34)の性能は良好に維持される。
また、第一実施形態によれば、配管36は、配線34bのセンサ本体34a側の一部のみを収容し、配管36の第二端Q2は、バルブ本体31に非固定状態である。これにより、センサ本体34aは、第二端Q2側からの拘束を一切受けずに、固定部材35を介して、パイプ33に確実に保持される。このため、たとえ、水素ガスの充填時において、パイプ33に振動が発生しても、パイプ33とセンサ本体34aとは、確実に一体で振動する。これにより、パイプ33と、配管36に固定されるセンサ本体34a(温度センサ34)とが接触する虞は小さい。よって、センサ本体34a(温度センサ34)の性能は良好に維持される。
また、上記第一実施形態によれば、固定部材35は、配管36の第一端Q1側であるセンサ本体34a側の部分を係止する。これにより、固定部材35より先端側にある配管36の先端までの距離及びセンサ本体34aまでの距離を共に短くすることができるので、配管36及びセンサ本体34aとの間における相対変位の大きさも効果的に抑制できる。これにより、パイプ33と、配管36に固定されるセンサ本体34a(温度センサ34)とが接触する虞は小さい。よって、センサ本体34a(温度センサ34)の性能は良好に維持される。
また、上記第一実施形態によれば、固定部材35は、ばね材で形成される。これにより、パイプ33と、配管36に固定されるセンサ本体34a(温度センサ34)とを係止させる際には、ばね力を利用して容易かつ短時間で組み付けできる。これにより、低コスト化が図れる。
<2.第二実施形態>
次に、第二実施形態について図5に基づき説明する。第一実施形態では、温度センサ34の配線34bを収納するとともに、温度センサ34と一体的となるよう形成された配管36が、配線34bの温度センサ34側の一部のみを収納した。そして、配管36の第二端Q2は、バルブ本体31(バルブ管32)に非固定状態とされた。
次に、第二実施形態について図5に基づき説明する。第一実施形態では、温度センサ34の配線34bを収納するとともに、温度センサ34と一体的となるよう形成された配管36が、配線34bの温度センサ34側の一部のみを収納した。そして、配管36の第二端Q2は、バルブ本体31(バルブ管32)に非固定状態とされた。
しかしながら、上記態様には限らない。図5に示すように、第二実施形態として、センサ本体134aが固定される配管136が、配線134bの全部を収納し、配管136の第二端Q2が、バルブ本体31(バルブ管32)に固定状態とされてもよい。そして、このとき、固定部材135は、第一実施形態と同様、配管136の第一端Q1近傍を係止する。上記以外は、第一実施形態と同様である。これによっても、第一実施形態と同様の効果が期待できる。
(2−1.第二実施形態の変形例1)
上記第二実施形態の変形例1として、図6に示すように固定部材235は、パイプ233の第一端P1側(バルブ本体31側)の部分と、パイプ233の第一端P1側に対応する配管236の第二端Q2近傍を係止してもよい。ただし、このような構成により、上記第一、及び第二実施形態における、水素ガス充填時でのパイプ33、133の先端の振動の大きさ、及び温度センサ34,134の振動の大きさに対し、パイプ233及び温度センサ234の各振動はそれぞれ少し大きくなる。しかし、実験を行ない、振動が発生してもパイプ233の先端とセンサ本体234aとが接触しないことを可能とする第二端Q2近傍の位置を見出し、見出した位置に固定部材235を配置することにより、相応の効果は得られる。
上記第二実施形態の変形例1として、図6に示すように固定部材235は、パイプ233の第一端P1側(バルブ本体31側)の部分と、パイプ233の第一端P1側に対応する配管236の第二端Q2近傍を係止してもよい。ただし、このような構成により、上記第一、及び第二実施形態における、水素ガス充填時でのパイプ33、133の先端の振動の大きさ、及び温度センサ34,134の振動の大きさに対し、パイプ233及び温度センサ234の各振動はそれぞれ少し大きくなる。しかし、実験を行ない、振動が発生してもパイプ233の先端とセンサ本体234aとが接触しないことを可能とする第二端Q2近傍の位置を見出し、見出した位置に固定部材235を配置することにより、相応の効果は得られる。
(2−2.第二実施形態の変形例2)
また、第二実施形態の変形例2(図略)として、第二実施形態及び第二実施形態の変形例1のように、中空の配管136,236によって、センサ本体134a,234aを固定し支持するのではなく、中実の柱(棒)によってセンサ本体134a,234aを固定し支持しても良い。このとき、センサ本体134a,234aからの配線は、別に設ければよい。これにより、センサ本体134a,234aの支持剛性が向上し、振動発生時におけるセンサ本体134a,234aの変位は良好に抑制されるので、パイプ133,233の先端とセンサ本体134a,234aとの接触がさらに効果的に抑制される。
また、第二実施形態の変形例2(図略)として、第二実施形態及び第二実施形態の変形例1のように、中空の配管136,236によって、センサ本体134a,234aを固定し支持するのではなく、中実の柱(棒)によってセンサ本体134a,234aを固定し支持しても良い。このとき、センサ本体134a,234aからの配線は、別に設ければよい。これにより、センサ本体134a,234aの支持剛性が向上し、振動発生時におけるセンサ本体134a,234aの変位は良好に抑制されるので、パイプ133,233の先端とセンサ本体134a,234aとの接触がさらに効果的に抑制される。
30;タンクバルブ、 33,133,233;パイプ、 34,134,234;温度センサ、 34a,134a,234a;センサ本体、 34b,134b;配線、 34c;コネクタ端子、 35,135,235;固定部材、 36,136,236;配管、 P1;第一端(パイプ)、 P2;第二端(パイプ)、 Q1;第一端(配管)、 Q2;第二端(配管)。
Claims (7)
- 口金を有するタンク本体と、
前記口金に装着されるタンクバルブと、を備えたタンクの前記タンクバルブであって、
第一端が前記タンクバルブのバルブ本体に固定され、前記第一端から前記タンク本体の内方に延出し、第二端から前記タンク本体内に流体を噴出するパイプと、
前記タンク本体内に配置され、前記タンク本体内における前記流体の流体温度を検出する温度センサと、
前記パイプと前記温度センサとを係止し、前記パイプに対する前記温度センサの相対変位を不能とする固定部材と、
を備えるタンクバルブ。 - 前記温度センサは、
前記流体温度の検出部であるセンサ本体と、
前記センサ本体と前記バルブ本体とに接続された配線と、
第一端を前記センサ本体に固定され、前記配線を収納する配管と、を備え、
前記固定部材は、前記パイプと前記配管とを直接係止する、請求項1に記載のタンクバルブ。 - 前記配管は、前記配線の前記センサ本体側の一部のみを収容し、
前記配管の第二端は、前記バルブ本体に非固定状態である、請求項2に記載のタンクバルブ。 - 前記配管の第二端は、前記バルブ本体に固定されている、請求項2に記載のタンクバルブ。
- 前記固定部材は、
前記配管の前記第一端側である前記センサ本体側の部分を係止する、請求項2−4の何れか1項に記載のタンクバルブ。 - 前記固定部材は、
前記パイプの前記第二端側の部分を係止する、請求項4に記載のタンクバルブ。 - 前記固定部材は、ばね材で形成される、請求項1−6の何れか1項に記載のタンクバルブ。
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